JP2000215986A - 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 - Google Patents
有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法Info
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Abstract
により容易に作成でき、かつ優れた発光特性と素子寿命
を有する有機エレクトロルミネッセンス素子を提供す
る。 【解決手段】少なくとも一方が透明または半透明である
一対の陽極および陰極からなる電極間に、少なくとも一
層の有機物からなる層を有し、該有機層がシロキサン系
正孔輸送性高分子の少なくとも一種類の化合物を含む有
機エレクトロルミネッセンス素子において、該シロキサ
ン系正孔輸送性高分子を含む層を形成した後に熱処理を
行う有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
Description
輸送性高分子を用いた有機エレクトロルミネッセンス素
子(以下、有機EL素子ということがある)の製造方法
に関する。
て、有機蛍光色素を発光層とし、電荷輸送性の有機化合
物とを積層した二層構造を有する素子(特開昭59−1
94393号公報)が報告されている。有機材料を用い
たエレクトロルミネッセンス素子は、低電圧直流駆動、
高輝度に加えて多色の発光が容易に得られるという特徴
があり注目されている。有機EL素子において、低分子
系化合物を発光体としたものでは、用いる材料によって
は材料の結晶化により素子の発光効率が低下する問題や
電荷輸送層・発光層を真空蒸着法によって形成するため
コストがかかるなどの問題があった。これらの問題を改
良するために、熱的安定性やプロセスの容易さという観
点から、高分子化合物を発光体として用いた素子(WO
90/13148号公開明細書、特開平3−24463
0号公報)および正孔輸送材料として用いた素子(特開
平3−190088号公報、WO95/01871号公
開明細書)が報告されている。
光材料としたものでは、効率が低い、寿命が短いなどの
問題が指摘され、高分子の特徴であるプロセスが容易で
あり、かつ高効率で寿命の優れた素子が求められてい
た。
キサン系正孔輸送性高分子を用いて塗布法により容易に
作成でき、かつ優れた発光特性と素子寿命を有する有機
エレクトロルミネッセンス素子を提供することにある。
な事情に鑑みて、有機エレクトロルミネッセンス素子の
発光特性および寿命を向上させるために鋭意検討した結
果、シロキサン系正孔輸送性高分子を含む層を形成後に
熱処理を行うことにより、効率、寿命に優れた有機エレ
クトロルミネッセンス素子が得られることを見出し、本
発明に至った。
方が透明または半透明である一対の陽極および陰極から
なる電極間に、少なくとも一層の有機物からなる層を有
し、該有機層がシロキサン系正孔輸送性高分子の少なく
とも一種類の化合物を含む有機エレクトロルミネッセン
ス素子において、該シロキサン系正孔輸送性高分子を含
む層を形成した後に熱処理を行う有機エレクトロルミネ
ッセンス素子の製造方法に関する。ここで、有機層と
は、有機物からなる層を意味する。
含む〔1〕記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の
製造方法に関する。
発光体を含む層を有する〔1〕記載の有機エレクトロル
ミネッセンス素子の製造方法に関する。
態で蛍光を示す共役系高分子で、下記式(1)で示され
る繰り返し単位を一種類以上含み、かつそれらの繰り返
し単位の合計が全繰り返し単位の50モル%以上であ
り、かつポリスチレン換算の数平均分子量が103〜1
07である〔2〕または〔3〕記載の有機エレクトロル
ミネッセンス素子の製造方法に関する。
子数が4個以上20個以下からなるアリーレン基または
複素環化合物基である。R1、R2は、それぞれ独立に水
素、1〜20個の炭素原子を有するアルキル基、6〜2
0個の炭素原子を有するアリール基、4〜20個の炭素
原子を有する複素環化合物基およびシアノ基からなる群
から選ばれる基を示す。〕
輸送性高分子が、正孔輸送性の化合物基を側鎖に有し、
ポリスチレン換算の数平均分子量が103〜107である
〔1〕から〔4〕のいずれかに記載の有機エレクトロル
ミネッセンス素子の製造方法に関する。また、本発明
は、〔6〕シロキサン系正孔輸送性高分子が、正孔輸送
性の化合物基を主鎖中に有し、ポリスチレン換算の数平
均分子量が103〜107である〔1〕から〔4〕のいず
れかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造
方法に関する。またさらに、本発明は、〔7〕熱処理を
大気中で、50℃から250℃の温度範囲で行う〔1〕
から〔6〕のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッ
センス素子の製造方法に関する。
する。本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子は、
少なくとも一方が透明または半透明である一対の陽極お
よび陰極からなる電極間に、少なくとも一層の有機層を
有する有機エレクトロルミネッセンス素子において、該
有機層が正孔輸送性をもつシロキサン系高分子化合物群
から選ばれる少なくとも一種類の正孔輸送性高分子を含
み、該有機層を形成した後に熱処理を行うことを特徴と
するものである。また、本発明における有機エレクトロ
ルミネッセンス素子は、正孔輸送性であるシロキサン系
高分子化合物を含む有機層に発光体を含んでいてもよい
し、該有機層に隣接して発光体を含む層を設けてもよ
い。
キサン系正孔輸送性高分子としては、(A)芳香族アミ
ン化合物基の芳香族環が、主鎖をなすシロキサン高分子
のケイ素原子に直接結合している高分子、(B)芳香族
アミン化合物基の芳香族環が、アルキレン基を介して該
ケイ素原子に結合している高分子、(C)芳香族アミン
化合物基の窒素原子が該ケイ素原子に直接結合している
高分子および(D)芳香族アミン化合物基の窒素原子が
アルキレン基を介して該ケイ素原子に結合している高分
子などがあげられる。
するシロキサン系正孔輸送性高分子としては、(E)芳
香族アミン化合物基の窒素原子が主鎖をなすもの、
(F)芳香族アミン化合物基の芳香族環が主鎖をなすも
のおよび(G)芳香族アミン化合物基の窒素原子および
芳香族環が主鎖をなすものなどがあげられる。これらの
中で、(A)芳香族アミン化合物基の芳香族環が主鎖を
なすシロキサン高分子のケイ素原子に直接結合している
高分子および(G)芳香族アミン化合物基の窒素原子お
よび芳香族環が主鎖をなすものが好ましい。これらの中
で、下記一般式(2)(上記(A)に含まれる)および
(6)(上記(G)に含まれる)で示されるものが好ま
しい。
てAr10および/またはAr12が下記一般式(7)で示
される芳香族アミン基を主鎖に含むシロキサン化合物で
ある。
ル基、3〜20個の炭素原子を有するシクロアルキル
基、6〜30個の炭素原子を有するアリール基または7
〜32個の炭素原子を有するアラルキル基を示す。Ar
2は、6〜30個の炭素原子を有するアリーレン基、ま
たは下記一般式(3)で表される芳香族エテニレン骨格
を有する基であり、Ar3およびAr4は、それぞれ独立
に、6〜30個の炭素原子を有するアリール基、下記一
般式(4)で表される芳香族アミン骨格を有する基、ま
たは、下記一般式(5)で表される芳香族エテニレン骨
格を有する基を示す。また、Ar2とAr3の間、または
Ar2とAr4の間、またはAr 3とAr4の間に環を形成
していてもよい。
0個の炭素原子を有するアリーレン基を示し、R4およ
びR5は、それぞれ独立に、水素原子、1〜20個の炭
素原子を有するアルキル基、3〜20個の炭素原子を有
するシクロアルキル基、6〜30個の炭素原子を有する
アリール基または7〜32個の炭素原子を有するアラル
キル基を示す。)
ーレン基を示し、R6およびR7は、それぞれ独立に、1
〜20個の炭素原子を有するアルキル基、3〜20個の
炭素原子を有するシクロアルキル基、6〜30個の炭素
原子を有するアリール基または7〜32個の炭素原子を
有するアラルキル基を示す。また、Ar7とR6の間、A
r7とR7の間、またはR6とR7の間に環を形成していて
もよい。)
ーレン基を示し、R8およびR9は、それぞれ独立に、水
素原子、1〜20個の炭素原子を有するアルキル基、3
〜20個の炭素原子を有するシクロアルキル基、6〜3
0個の炭素原子を有するアリール基または7〜32個の
炭素原子を有するアラルキル基を示し、Ar9は、6〜
30個の炭素原子を有するアリール基を示す。)}
30個の炭素原子を有するアリーレン基、下記一般式
(7)で表される芳香族アミン骨格を有する基、または
下記一般式(8)で表される芳香族エテニレン骨格を有
する基を示す。また、Ar11は、6〜30個の炭素原子
を有するアリール基、下記一般式(9)で表される芳香
族アミン骨格を有する基、または下記一般式(10)で
表される芳香族エテニレン骨格を有する基を示す。ま
た、Ar10とAr11の間、Ar10とAr 12の間、または
Ar11とAr12の間に環を形成していてもよい。R10、
R11、R 12およびR13は、それぞれ独立に、水酸基、1
〜20個の炭素原子を有するアルキル基もしくはアルコ
キシ基、3〜20個の炭素原子を有するシクロアルキル
基、6〜30個の炭素原子を有するアリール基、7〜3
2個の炭素原子を有するアラルキル基、下記一般式(1
1)、(13)で表される基、または分子内で架橋して
分子内のケイ素原子と結合していてもよい、あるいは分
子間で架橋して隣接する分子のケイ素原子と結合してい
てもよい二価の酸素原子を示す。
30個の炭素原子を有するアリーレン基を示し、R
14は、1〜20個の炭素原子を有するアルキル基、3〜
20個の炭素原子を有するシクロアルキル基、6〜30
個の炭素原子を有するアリール基、または7〜32個の
炭素原子を有するアラルキル基を示す。また、Ar13と
Ar14の間、Ar13とR14の間、またはAr14とR14の
間に環を形成していてもよい。)
30個の炭素原子を有するアリーレン基を示し、R15お
よびR16は、それぞれ独立に、水素原子、1〜20個の
炭素原子を有するアルキル基、3〜20個の炭素原子を
有するシクロアルキル基、6〜30個の炭素原子を有す
るアリール基、または7〜32個の炭素原子を有するア
ラルキル基を示す。)
ーレン基を示し、R17およびR18は、それぞれ独立に、
1〜20個の炭素原子を有するアルキル基、3〜20個
の炭素原子を有するシクロアルキル基、6〜30個の炭
素原子を有するアリール基、または7〜32個の炭素原
子を有するアラルキル基を示す。また、Ar17とR17の
間、Ar17とR18の間、またはR17とR18の間に環を形
成していてもよい。)
ーレン基を示し、R19およびR20は、それぞれ独立に、
水素原子、1〜20個の炭素原子を有するアルキル基、
3〜20個の炭素原子を有するシクロアルキル基、6〜
30個の炭素原子を有するアリール基、または7〜32
個の炭素原子を有するアラルキル基を示し、Ar19は、
6〜30個の炭素原子を有するアリール基を示す。)
30個の炭素原子を有するアリーレン基、上記一般式
(7)で表される芳香族アミン骨格を有する基、また
は、上記一般式(8)で表される芳香族エテニレン骨格
を有する基を示す。また、式中、Ar21は、6〜30個
の炭素原子を有するアリール基、上記一般式(9)で表
される芳香族アミン骨格を有する基、または上記一般式
(10)で表される芳香族エテニレン骨格を有する基を
示す。また、Ar20とAr21の間、Ar 20とAr22の
間、またはAr21とAr22の間に環を形成していてもよ
い。また、R21およびR22は、それぞれ独立に、水酸
基、1〜20個の炭素原子を有するアルキル基もしくは
アルコキシ基、3〜20個の炭素原子を有するシクロア
ルキル基、6〜30個の炭素原子を有するアリール基、
7〜32個の炭素原子を有するアラルキル基、または分
子内で架橋して分子内のケイ素原子と結合していてもよ
い、あるいは分子間で架橋して隣接する分子のケイ素原
子と結合していてもよい二価の酸素原子を示す。また、
式中、R23は、水素原子または下記一般式(12)を示
す。
酸基、1〜20個の炭素原子を有するアルキル基もしく
はアルコキシ基、3〜20個の炭素原子を有するシクロ
アルキル基、6〜30個の炭素原子を有するアリール
基、または7〜32個の炭素原子を有するアラルキル基
を示す。)}
〜20個の炭素原子を有するアルキル基、3〜20個の
炭素原子を有するシクロアルキル基、6〜30個の炭素
原子を有するアリール基、7〜32個の炭素原子を有す
るアラルキル基、上記一般式(10)で表される芳香族
エテニレン骨格を有する基、または下記一般式(14)
で表される芳香族アミン骨格を有する基を示す。
ーレン基、上記一般式(7)で表される芳香族アミン骨
格を有する基、または上記一般式(8)で表される芳香
族エテニレン骨格を有する基を示す。また、Ar24およ
びAr25は、それぞれ独立に、6〜30個の炭素原子を
有するアリール基、上記一般式(9)で表される芳香族
アミン骨格を有する基、または上記一般式(10)で表
される芳香族エテニレン骨格を有する基を示す。)}] 本発明に用いるシロキサン系正孔輸送性高分子の分子量
については、ポリスチレン換算の数平均分子量が103
以上で107を超えない範囲であり、好ましくは103〜
106の範囲であり、さらに好ましくは103〜5×10
5の範囲である。一方、重量平均分子量については制限
はないが、103以上で107以下が例示され、好ましく
は103以上106以下である。
子に用いられる発光体として、固体状態で蛍光を示すも
のであれば特に制限はなく公知の低分子化合物、高分子
が使用できるが、有機溶媒に可溶な共役系高分子が発光
効率、塗布法により成膜できる点から好ましい。可溶性
の共役系高分子としては、ポリフェニレンおよびその誘
導体、複素五員環化合物の2,5位での重合体およびそ
の誘導体、多環芳香族化合物が炭素−炭素結合で結合し
た重合体およびその誘導体、またはポリアリーレンビニ
レンおよびその誘導体があげられ、特にポリアリーレン
ビニレンおよびその誘導体が好ましい。共役系高分子が
可溶性であるためには側鎖に長鎖の置換基を有するそれ
ぞれの誘導体が好ましい。ポリアリーレンビニレンおよ
びその誘導体では前記式(1)で示される繰り返し単位
を一種類以上含み、かつそれの繰り返し単位の合計が全
繰り返し単位の50モル%以上含む重合体があげられ
る。該繰り返し単位の構造にもよるが、式(1)で示さ
れる繰り返し単位が全繰り返し単位の70モル%以上で
あることが好ましい。
り返し単位以外の繰り返し単位として、二価の芳香族化
合物基もしくはその誘導体、二価の複素環化合物基もし
くはその誘導体、またはそれらを組み合わせて得られる
基などを含んでいてもよい。また、式(1)で示される
繰り返し単位や他の繰り返し単位が、エーテル基、エス
テル基、アミド基、イミド基などを有する非共役の単位
で連結されていてもよいし、繰り返し単位にそれらの非
共役部分が含まれていてもよい。
分子蛍光体の場合、式(1)のAr 1としては、共役結
合に関与する炭素原子数が4個以上20個以下からなる
アリーレン基または複素環化合物基である。また、式
(1)の繰り返し単位中のビニレン基に結合したR1、
R2は、それぞれ独立に水素、1〜20個の炭素原子を
有するアルキル基、6〜20個の炭素原子を有するアリ
ール基、4〜20個の炭素原子を有する複素環化合物基
並びにシアノ基からなる群から選ばれる基である。具体
的には、1〜20個の炭素原子を有するアルキル基とし
ては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペ
ンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、デシ
ル基、ドデシル基などがあげられ、メチル基、エチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基
が好ましい。アリール基としては、フェニル基、4−C
1〜C14アルコキシフェニル基(ここでC1〜C14は炭素
原子の数が1〜14であることを示す。以下も同様の意
味で用いる。)、4−C1〜C14アルキルフェニル基、
1−ナフチル基、2−ナフチル基などが例示される。複
素環化合物基としては2−ピリジル基、2−キノリル基
などが例示される。式(1)の繰り返し単位を含む高分
子蛍光体の具体例については、特開平3−24463
0、特開平5−202355、 特開平6−7337
4、特開平7−147190、特開平7−27827
6、特開平7−300580、特開平9−35870、
特開平9−45478、特開平9−111233、特開
平10−114891、特開平10−324870号公
報、WO94/29883、WO98/21262、W
O98/18996、WO98/27136号公開明細
書に記載されるポリアリーレンビニレン類や特開平10
−36487号公報に記載されるフルオレン系重合体な
どが好適に使用できる。
いては、ポリスチレン換算の数平均分子量が103以上
で107を超えない範囲であり、好ましくは103〜10
6の範囲であり、さらに好ましくは103〜5×105の
範囲である。一方、重量平均分子量については制限はな
いが、103以上で107以下が例示され、好ましくは1
03以上106以下である。
知のものが使用できる。低分子化合物では、例えば、ナ
フタレン誘導体、アントラセンもしくはその誘導体、ペ
リレンもしくはその誘導体、ポリメチン系、キサンテン
系、クマリン系、シアニン系などの色素類、8−ヒドロ
キシキノリンもしくはその誘導体の金属錯体、芳香族ア
ミン、テトラフェニルシクロペンタジエンもしくはその
誘導体、またはテトラフェニルブタジエンもしくはその
誘導体などを用いることができる。具体的には、例えば
特開昭57−51781号、同59−194393号公
報に記載されているものなど、公知のものが使用可能で
ある。また、上記高分子蛍光体と同一の骨格からなる繰
り返し構造単位を分子内に持ち、数平均分子量が103
未満の有機化合物も用いることができる。
ンス素子の構造としては、シロキサン系正孔輸送性高分
子化合物を含む有機層を少なくとも一層有しておればよ
く、例えば、以下のa)〜d)の構造が例示される。 a)陽極/正孔輸送層/発光層/陰極 b)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極 c)陽極/正孔輸送材料と発光体混合層/陰極 d)陽極/正孔輸送材料と発光体混合層/電子輸送層/
陰極 a)〜d)の構造のうち、本発明の有機層は正孔輸送層
または正孔輸送材料と発光体混合層に使用されるが、複
数の有機層を用いてもよい。
よび正孔輸送材料と発光体混合層は、それぞれ独立に二
層以上用いてもよく、さらに界面からの電荷注入の効率
向上、界面の密着性向上や混合の防止などのためにいず
れかの界面にバッファー層を挿入してもよい。積層する
層の順番や数、および各層の厚さについては特に制限は
ないが、発光効率や素子寿命を勘案して適宜用いること
ができる。これらの構造からなる本発明の有機エレクト
ロルミネッセンス素子の形状、大きさ、材質、製造方法
などは該有機エレクトロルミネッセンス素子の用途など
に応じて適宜選択され、これらについては特に制限はな
い。
たは正孔輸送材料と発光体混合層に使用される発光体と
して、上記高分子蛍光体が好ましく用いられるが、該高
分子蛍光体以外の発光体を使用してもよいし、該高分子
蛍光体と混合して使用してもよい。また、該高分子蛍光
体以外の発光体を含む層を併用してもよい。該高分子蛍
光体に対する良溶媒としては、クロロホルム、塩化メチ
レン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、トルエ
ン、キシレン、デカリンなどが例示される。高分子蛍光
体の構造や分子量にもよるが、通常はこれらの溶媒に
0.1重量%以上溶解させることができる。
媒可溶性の高分子蛍光体を用いて溶液から成膜する場
合、この溶液を塗布後乾燥により溶媒を除去するだけで
よく、また電荷輸送材料や発光材料を混合した場合にお
いても同様な手法が適用でき、製造上非常に有利であ
る。溶液からの成膜方法としては、スピンコート法、キ
ャスティング法、マイクログラビアコート法、グラビア
コート法、バーコート法、ロールコート法、ワイアーバ
ーコート法、ディップコート法、スプレーコート法、ス
クリーン印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、
インクジェット印刷法などの塗布法を用いることができ
る。
層または正孔輸送材料と発光体混合層に使用される正孔
輸送材料として、上記シロキサン系正孔輸送性高分子以
外の正孔輸送材料を混合してもよい。また、該シロキサ
ン系高分子以外の正孔輸送材料を含む層を併用してもよ
い。使用される該シロキサン系高分子以外の正孔輸送材
料としては、特に制限はないが、ポリビニルカルバゾー
ルもしくはその誘導体、ポリシランもしくはその誘導
体、ピラゾリン誘導体、アリールアミン誘導体、スチル
ベン誘導体、トリフェニルジアミン誘導体、ポリアニリ
ンもしくはその誘導体、ポリチオフェンもしくはその誘
導体、ポリ(p−フェニレンビニレン)もしくはその誘
導体、またはポリ(2,5−チエニレンビニレン)もし
くはその誘導体が例示される。
昭63−70257号公報、同63−175860号公
報、特開平2−135359号公報、同2−13536
1号公報、同2−209988号公報、同3−3799
2号公報、同3−152184号公報に記載されている
ものなどが例示される。低分子の正孔輸送材料の場合に
は、高分子バインダーに分散させて用いることが好まし
い。
層を有する場合、使用される電子輸送材料としては公知
のものが使用でき、オキサジアゾール誘導体、アントラ
キノジメタンもしくはその誘導体、ベンゾキノンもしく
はその誘導体、ナフトキノンもしくはその誘導体、アン
トラキノンもしくはその誘導体、テトラシアノアンスラ
キノジメタンもしくはその誘導体、フルオレノン誘導
体、ジフェニルジシアノエチレンもしくはその誘導体、
ジフェノキノン誘導体、または8−ヒドロキシキノリン
もしくはその誘導体の金属錯体などが例示される。
報、同63−175860号公報、特開平2−1353
59号公報、同2−135361号公報、同2−209
988号公報、同3−37992号公報、同3−152
184号公報に記載されているものなどが例示される。
これらのうち、オキサジアゾール誘導体、ベンゾキノン
もしくはその誘導体、アントラキノンもしくはその誘導
体、または8−ヒドロキシキノリンもしくはその誘導体
の金属錯体が好ましく、2−(4−ビフェニリル)−5
−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジ
アゾール、ベンゾキノン、アントラキノン、トリス(8
−キノリノール)アルミニウムがさらに好ましい。
制限はないが、低分子正孔輸送材料では、高分子バイン
ダーとの混合溶液からの成膜による方法が、低分子系電
子輸送材料では溶液からの成膜以外に、真空蒸着法が例
示される。また、高分子正孔輸送材料または高分子電子
輸送材料では、溶液からの成膜による方法が例示され
る。溶液からの成膜に用いる溶媒としては、正孔輸送材
料または電子輸送材料を溶解させるものであれば特に制
限はない。該溶媒として、クロロホルム、塩化メチレ
ン、ジクロロエタンなどの塩素系溶媒、テトラヒドロフ
ランなどのエーテル系溶媒、トルエン、キシレンなどの
芳香族炭化水素系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン
などのケトン系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル、エチル
セルソルブアセテートなどのエステル系溶媒が例示され
る。
性高分子を用いて溶液から成膜する場合、添加剤を添加
することも可能である。添加剤としては、例えば亜鉛、
鉛、コバルト、スズなどの脱脂肪酸塩、アンモニア、ト
リメチルアミン、トリエチルアミンなどのアミン類、ピ
ペラジンもしくはピペリジンのN−アルキル置換体など
があげられ、このうちアミン類が好適に用いられる。添
加剤の添加量としては、0.1〜10重量%が好まし
い。
ト法、キャスティング法、マイクログラビアコート法、
グラビアコート法、バーコート法、ロールコート法、ワ
イアーバーコート法、ディップコート法、スプレーコー
ト法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、オフセット
印刷法、インクジェット印刷法などの塗布法を用いるこ
とができる。
輸送性を極度に阻害しないものが好ましく、また可視光
に対する吸収が強くないものが好適に用いられる。該高
分子バインダーとして、ポリ(N−ビニルカルバゾー
ル)、ポリアニリンもしくはその誘導体、ポリチオフェ
ンもしくはその誘導体、ポリ(p−フェニレンビニレ
ン)もしくはその誘導体、ポリ(2,5−チエニレンビ
ニレン)もしくはその誘導体、ポリカーボネート、ポリ
アクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリメチルメ
タクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリシ
ロキサンなどが例示される。
性高分子を含む層を形成後に行われる熱処理の温度範囲
は、該シロキサン系高分子に含まれる正孔輸送性化合物
を分解せず、正孔輸送性を著しく損なわない範囲であれ
ば特に制限されないが、50℃から250℃の範囲が好
ましく、さらに好ましくは100℃から200℃の範囲
である。熱処理の雰囲気としては、特に制限されない
が、大気中、不活性雰囲気中、真空中などが例示され、
好ましくは大気中である。熱処理時間として特に制限は
ないが、1分から1時間の範囲が好ましく、さらに好ま
しくは1分から20分の範囲である。
の材料としては、導電性の金属酸化物膜、半透明の金属
薄膜などが用いられる。具体的には、インジウム・スズ
・オキサイド(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ス
ズ(SnO2)などからなる導電性ガラスを用いて作成
された膜(NESAなど)や、金、白金、銀、銅などが
用いられ、ITO、ZnO、SnO2が好ましい。作製
方法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、イオン
プレーティング法、メッキ法などがあげられる。また、
該陽極として、ポリアニリンもしくはその誘導体、ポリ
チオフェンもしくはその誘導体などの有機の透明導電膜
を用いてもよい。
は、仕事関数の小さい材料が好ましい。例えば、アルミ
ニウム、インジウム、マグネシウム、カルシウム、リチ
ウム、マグネシウム−銀合金、マグネシウム−インジウ
ム合金、インジウム−銀合金、リチウム−アルミニウム
合金、リチウム−マグネシウム合金、リチウム−インジ
ウム合金、カルシウム−アルミニウム合金、グラファイ
ト、またはグラファイト層間化合物などが用いられる。
パッタリング法、また金属薄膜を熱圧着するラミネート
法などが用いられる。また陰極作製後、該有機EL素子
を保護する保護層を装着していてもよい。
実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。 <分子量の測定>分子量については、ゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィー(GPC)によりポリスチレン換
算の重量平均分子量、数平均分子量を求めた。
N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3”−メチルフェ
ニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミンの
ジブロモ誘導体8.0gの乾燥テトラヒドロフラン溶液
に、−78℃でn−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液
17mlを加えてリチウム化し、N,N’−ジフェニル
−N,N’−ビス(3”−メチルフェニル)−1,1’
−ビフェニル−4,4’−ジアミンのジリチウム誘導体
を生成した。
クロロシラン7.0gの乾燥テトラヒドロフラン溶液
に、−78℃で、前記N,N’−ジフェニル−N,N’
−ビス(3”−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニ
ル−4,4’−ジアミンのジリチウム誘導体の溶液を滴
下して反応させた。−78℃で1時間攪拌した後、室温
に戻し、過剰のジメトキシメチルクロロシランと溶媒を
留去したのち、乾燥トルエンを加えて、乾燥アルゴン雰
囲気下ガラスフィルターでリチウム塩を除いた。溶媒を
留去し、粘稠な固体7.1gを得た。得られた反応物の
核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR)より、N,N’
−ジフェニル−N,N’−ビス(3”−メチルフェニ
ル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミンのジ
メトキシメチルシリル誘導体およびビス(ジメトキシメ
チルシリル)誘導体が生成していることが確認された。
以下、これをシラン化合物1という。1 H−NMR:0.40〔s〕(ケイ素原子に結合した
メチル基)、2.28〔s〕(メチル基)、2.40
〔s〕(メチル基)、3.60〔s〕(メトキシ基)、
6.8〜7.6〔m〕(芳香族基)
物1(6.5g)のテトラヒドロフラン溶液10ml
に、攪拌しながらトリエチルアミン3.5ml、水0.
65mlを加え、60℃で攪拌した。溶媒を留去した
後、テトラヒドロフラン/2―プロパノールで再沈精製
して白色固体3.17gを得た。
トルには、0.0〜0.7ppm付近にケイ素原子に結
合したメチル基のシグナル、1.8〜2.4ppm付近
にフェニル環上のメチル基の幅広いシグナル、3.4〜
3.7ppm付近にメトキシ基のシグナルおよび6.2
〜7.6ppm付近に芳香族環のプロトンの幅広いシグ
ナルが観察された。また、赤外吸収スペクトルには、1
100cm-1、800cm-1付近にシロキサン結合由来
の幅広いシグナル、3300cm-1付近に水酸基由来の
幅広いシグナルが観測され、得られた高分子にN,N’
−ジフェニル−N,N’−ビス(3”−メチルフェニ
ル)−1、1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン基が
繰り返し単位の一部として取り込まれていること、およ
び、加水分解により生成した水酸基が一部、未反応のま
ま残っていることを確認した。また、分子量をGPCに
て測定したところ、ポリスチレンに換算した重量平均分
子量は2.2×104、数平均分子量は6.2×103で
あった。
トラヒドロフラン溶液15mlに、トリエチルアミン3
mlを加えた後、トリフェニルクロロシラン1.7gを
加え、55℃で攪拌した。過剰のトリフェニルクロロシ
ランを失活させるために水を加えた。溶媒を留去後、ト
ルエンに溶解し、分液ロートを用いて水と混合したの
ち、トルエン層を分離して溶媒を留去した。得られた固
体をテトラヒドロフラン/2−プロパノールで再沈精製
して白色固体0.85gを得た。
トルにおけるシグナルの積分値比より、トリフェニルシ
リル基が取り込まれていることを確認した。また、赤外
吸収スペクトルでは、3300cm-1付近に強度は弱い
が、水酸基由来の幅広いシグナルが観測され、水酸基が
まだ残っていることを確認した。また、分子量をGPC
にて測定したところ、ポリスチレンに換算した重量平均
分子量は2.4×10 4、数平均分子量は7.9×103
であった。
させて得られた上記の白色固体(0.65g)のテトラ
ヒドロフラン溶液20mlに、トリエチルアミン4ml
を加えた後、ジフェニルメチルクロロシラン0.43g
を加え、室温で攪拌した。前記のトリフェニルクロロシ
ランとの反応の時と同様に反応の後処理をして得られた
固体をテトラヒドロフラン/エタノールで再沈精製して
白色固体0.48gを得た。以下、これを正孔輸送性高
分子1という。
吸収スペクトルには、0.4〜0.6ppm付近にジフ
ェニルメチルシリル基のメチルのシグナルが観測され、
ジフェニルメチルシリル基が取り込まれていることを確
認した。また、赤外吸収スペクトルでは、3300cm
-1付近にシグナルが観測されず、水酸基が残っていない
ことを確認した。また、正孔輸送性高分子1の分子量を
GPCにて測定したところ、ポリスチレンに換算した重
量平均分子量は2.9×104、数平均分子量は9.5
×103であった。
p−キシリレンジクロライドをN,N−ジメチルホルム
アミド溶媒中、トリフェニルホスフィンと反応させてホ
スホニウム塩を合成した。得られたホスホニウム塩4.
78gと、同じようにして得た、2−メトキシ−5−オ
クチルオキシ−p−キシリレンジクロライドのホスホニ
ウム塩4.28gとテレフタルアルデヒド1.01gと
1−ピレンカルボキシアルデヒド1.15gとを、エチ
ルアルコール80g/クロロホルム100g混合溶媒に
溶解させた。12%リチウムメトキシドメタノール溶液
10mlとエタノール40mlとを混合した溶液を、ホ
スホニウム塩とアルデヒドのエチルアルコール/クロロ
ホルム混合溶液に滴下した後、引き続き室温で4時間反
応した。一夜室温で放置した後、沈殿を回収し、エチル
アルコールで洗浄後、この沈殿をトルエンに溶解し、こ
れにエタノールを加え再沈精製した。2回再沈精製した
後、これを減圧乾燥して、高分子蛍光体2.0gを得
た。これを高分子蛍光体1という。
蛍光体1の繰り返し単位とそのモル比を下記に示す。分
子末端にはピレニル基を有することを1H−NMRより
確認した。
は、2.5×103であった。該高分子蛍光体1の構造
については赤外吸収スペクトル、NMRで確認した。
−キシリレンジクロライドをN,N−ジメチルホルムア
ミド溶媒中、トリフェニルホスフィンと反応させてホス
ホニウム塩を合成した。得られたホスホニウム塩4.8
gと1−ピレンカルバルデヒド2.5gとを、エチルア
ルコール/クロロホルム混合溶媒に溶解させた。0.1
5gのリチウムをエタノールと反応させて得たリチウム
エトキシドを含むエチルアルコール溶液をホスホニウム
塩とアルデヒドの混合溶液に滴下し、室温で3時間反応
後、沈殿を濾別し、エチルアルコール、エチルアルコー
ル/水、エチルアルコールで順次洗浄した。これを減圧
乾燥して、3.0gの生成物を得た。これを有機化合物
1という。有機化合物1の構造を下記に示す。
NMRで確認した。
00nmの厚みでITO膜を付けたガラス基板に、正孔
輸送性高分子1のトルエン溶液を用いて、スピンコーテ
ィング法により50nmの厚みで成膜し正孔輸送層とし
た。正孔輸送層成膜後、150℃に加熱したホットプレ
ート上で、大気中5分間熱処理を行った。さらにその上
に、高分子蛍光体1のデカリン溶液を用いて、スピンコ
ーティング法により50nmの厚みで成膜し発光層とし
た。次にこれを減圧下120℃で1時間乾燥した後、該
発光層の上に電子輸送層としてトリス(8−キノリノー
ル)アルミニウム(Alq3)を50nm蒸着した。さ
らに、陰極としてアルミニウム−リチウム合金(Al:
Li=99:1重量比)を100nm蒸着して、三層構
造の有機エレクトロルミネッセンス素子を作製した。蒸
着の時の真空度はすべて8×10-6Torr以下あっ
た。
高分子蛍光体1のEL発光が観察された。ELピーク波
長は540nmであった。輝度515cd/m2での発
光効率は、4.3cd/Aであった。この素子を25m
A/cm2の電流密度、窒素気流中で連続駆動したとこ
ろ、初期輝度は1,056cd/m2、150時間後の
輝度は、550cd/m2であった。また、このとき、
駆動電圧は、5.7Vから9.0Vに上昇した。
を付けたガラス基板に、正孔輸送性高分子1のトルエン
溶液を用いて、スピンコーティング法により50nmの
厚みで成膜し正孔輸送層とした。正孔輸送層成膜後、熱
処理を行わず、その上に、高分子蛍光体1のデカリン溶
液を用いて、スピンコーティング法により50nmの厚
みで成膜し発光層とした。次にこれを減圧下120℃で
1時間乾燥した後、該発光層の上に電子輸送層としてA
lq3を50nm蒸着した。さらに、陰極としてアルミ
ニウム−リチウム合金(Al:Li=99:1重量比)
を100nm蒸着して、三層構造の有機エレクトロルミ
ネッセンス素子を作製した。蒸着の時の真空度はすべて
8×10-6Torr以下あった。この素子に5.5Vの
電圧を印加すると、高分子蛍光体1のEL発光が観察さ
れた。ELピーク波長は540nmであった。輝度41
3cd/m2での発光効率は、3.5cd/Aであっ
た。この素子を25mA/cm2の電流密度、窒素気流
中で連続駆動したところ、初期輝度は807cd/
m2、140時間後の輝度は、230cd/m2であっ
た。また、このとき、駆動電圧は、5.8Vから11.
3Vに上昇した。
00nmの厚みでITO膜を付けたガラス基板に、正孔
輸送性高分子1と有機化合物1のトルエン混合溶液(重
量比4:1)を用いて、スピンコーティング法により6
0nmの厚みで成膜し正孔輸送層とした。正孔輸送層成
膜後、150℃に加熱したホットプレート上で、大気中
5分間熱処理を行った。次にこれを減圧下120℃で1
時間乾燥した後、該発光層の上に電子輸送層としてAl
q3を80nm蒸着した。さらに、陰極としてアルミニ
ウム−リチウム合金(Al:Li=99:1重量比)を
100nm蒸着して、二層構造の有機エレクトロルミネ
ッセンス素子を作製した。蒸着の時の真空度はすべて8
×10-6Torr以下あった。この素子に9.0Vの電
圧を印加すると、有機化合物1のEL発光が観察され
た。ELピーク波長は532nmであった。輝度176
cd/m2での発光効率は、4.8cd/Aであった。
この素子を25mA/cm2の電流密度、窒素気流中で
連続駆動したところ、5時間エージング後の輝度は58
0cd/m2、700時間後の輝度は294cd/m2で
あった。また、このとき、駆動電圧は、9.8Vから1
3.3Vに上昇した。
クトロルミネッセンス素子は、優れた発光特性と素子寿
命を示すので、バックライトとしての面状光源,フラッ
トパネルディスプレイなどの装置として好ましく使用で
きる。
Claims (7)
- 【請求項1】少なくとも一方が透明または半透明である
一対の陽極および陰極からなる電極間に、少なくとも一
層の有機物からなる層を有し、該有機層がシロキサン系
正孔輸送性高分子の少なくとも一種類の化合物を含む有
機エレクトロルミネッセンス素子において、該シロキサ
ン系正孔輸送性高分子を含む層を形成した後に熱処理を
行うことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素
子の製造方法。 - 【請求項2】有機層が発光体を含むことを特徴とする請
求項1記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造
方法。 - 【請求項3】有機層に隣接して発光体を含む層を有する
ことを特徴とする請求項1記載の有機エレクトロルミネ
ッセンス素子の製造方法。 - 【請求項4】発光体が固体状態で蛍光を示す共役系高分
子で、下記式(1)で示される繰り返し単位を一種類以
上含み、かつそれらの繰り返し単位の合計が全繰り返し
単位の50モル%以上であり、かつポリスチレン換算の
数平均分子量が103〜107であることを特徴とする請
求項2または3記載の有機エレクトロルミネッセンス素
子の製造方法。 【化1】 ・・・・・(1) 〔ここで、Ar1は、主鎖の共役結合に含まれる炭素原
子数が4個以上20個以下からなるアリーレン基または
複素環化合物基である。R1、R2は、それぞれ独立に水
素、1〜20個の炭素原子を有するアルキル基、6〜2
0個の炭素原子を有するアリール基、4〜20個の炭素
原子を有する複素環化合物基およびシアノ基からなる群
から選ばれる基を示す。〕 - 【請求項5】シロキサン系正孔輸送性高分子が、正孔輸
送性の化合物基を側鎖に有し、ポリスチレン換算の数平
均分子量が103〜107であることを特徴とする請求項
1から4のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセ
ンス素子の製造方法。 - 【請求項6】シロキサン系正孔輸送性高分子が、正孔輸
送性の化合物基を主鎖中に有し、ポリスチレン換算の数
平均分子量が103〜107であることを特徴とする請求
項1から4のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッ
センス素子の製造方法。 - 【請求項7】熱処理を大気中で、50℃から250℃の
温度範囲で行うことを特徴とする請求項1から6のいず
れかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造
方法。
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