JP2000217320A - 永久磁石式発電機およびそれを持ったディスケット - Google Patents

永久磁石式発電機およびそれを持ったディスケット

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JP2000217320A
JP2000217320A JP11202408A JP20240899A JP2000217320A JP 2000217320 A JP2000217320 A JP 2000217320A JP 11202408 A JP11202408 A JP 11202408A JP 20240899 A JP20240899 A JP 20240899A JP 2000217320 A JP2000217320 A JP 2000217320A
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magnetic
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magnetic pole
rotor
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JP11202408A
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Masahiro Masuzawa
正宏 増澤
Fumio Kimura
文雄 木村
Toshiko Takahashi
俊子 高橋
Masahiro Mita
正裕 三田
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3.5″ディスケットに組み込むことができ
るような薄い永久磁石発電機であって、その発電機内の
無駄な空間をなくした構造を提供する、また、それを組
み込んだディスケットを提供する。 【解決手段】 外周に多数の磁極を有する円環状永久磁
石を持った回転子外周と実質的に同じ大きさの磁気空隙
を介して対向するように固定子磁極が設けられている。
固定子磁極をその一端に持つ磁極歯は少なくとも固定子
コイルの巻回されている部分は平行に並んでいて、隣り
合った固定子コイル同士の間の空隙を小さくしている。
隣り合った複数の磁極歯はブロックに分かれていて、各
ブロック内の磁極歯は少なくとも4本あり、磁極歯の磁
極同士は内ヨークで、固定子磁極と反対側の端部同士は
バックヨークで結合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は永久磁石式発電機に
関し、特にフロッピーディスクドライブに挿入取り付け
られるディスケットに組み込むことができるとともに、
そのディスケットにメモリーを組み込んだときに、その
メモリーの入出力電源とすることのできる永久磁石式発
電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】個人の健康診断結果などの情報をICカ
ードに蓄積しておき、そのICカードを持って医療機関
などを訪れたときに、ICカードに入っている情報を基
にして医療を行うことができ、また医療を施したときの
カルテの内容をICカードに保管することができる。ま
た、電子マネーとしてICカードを使うことも検討され
ている。すなわち、ICカードに使用する人の銀行口
座、暗証番号、必要により口座の残高を記憶させてお
き、お金を使うたびにICカードを経由して銀行口座と
の通信決済を行うというものである。
【0003】またデジタルカメラの撮像情報は比較的情
報量が多いので、容量の大きいフラッシュメモリーに保
管することが提案されている。フラッシュメモリーは数
メガバイトから10メガバイトの容量を持っているので
デジタルカメラの撮像情報をフラッシュメモリーに保管
しておき、そのフラッシュメモリーをパソコンに接続す
ることによって、パソコンで処理を行うことができ、そ
の結果をフラッシュメモリーに蓄積することでMOのよ
うな追加の外部記憶装置を必要としないというものであ
る。
【0004】これらのICカードにしてもフラッシュメ
モリーにしても、それらの入出力装置として独自の機器
が必要であり、この必要性のために普及が妨げられてい
る。コンピュータ、特に広く用いられているパソコンの
入出力装置としてはフロッピーディスクドライブ特に
3.5″フロッピーディスクドライブが一般である。
3.5″フロッピーディスクドライブを用いて、ICカ
ードやフラッシュメモリーなどのメモリーカードの入出
力が行なえると普及にはずみが付くものと考えられる。
3.5″フロッピーディスクドライブを用いてICカー
ドやフラッシュメモリー等メモリーカードの(以下、メ
モリーカードと言う。)入出力を行うことも考えられて
おり、3.5″フロッピーディスクドライブに挿入組み
込むことのできるアダプターも提案されている。しか
し、3.5″フロッピーディスクドライブはそれに挿入
する3.5″ディスケット(通常の3.5″フロッピー
ディスケット)との間には情報の入出力用の磁気ヘッド
と、フロッピーディスクを300rpmで回転させるた
めの駆動シャフトは付いているが、給電端子は付いてい
ない。そこで、ディスケット形状をしたアダプターに組
み込まれているCPUの電源として、ボタン型の電池を
アダプター内に組み込んで使われている。しかしなが
ら、電池は使用するのに伴い消耗するので、長くとも数
ヶ月毎にその取替えが必要である。
【0005】そこで、このディスケット内に発電機を組
み込んでおき、3.5″フロッピーディスクドライブの
駆動シャフトの回転を用いてその発電機を働かすことが
できれば、極めて有用なものとなり、メモリーカードな
どが広く利用されるようになるものと考えられる。事
実、発電機を3.5″ディスケット内に組み込むことは
既に提案されており、日本の特許公報特公平7-86912 号
やPCTの国際公表公報特表平7-500238号に記載されて
いる。
【0006】特公平7-86912 号公報には、3.5″ディ
スケット内に発電機を組み込むことと、その発電機は回
転子と固定子とレギュレータを持つと示されているが、
その詳しい構成は示されていない。また、特表平7-5002
38号公報には、3.5″ディスケットに組み込まれた発
電機としてはボスとともに回転する永久磁石が付けられ
ていて、この永久磁石の付いたボスはフロッピーディス
クドライブの駆動シャフトによって回転させられること
が示されている。またこの永久磁石は円筒形をしてお
り、円筒端面に多数の磁極があるように回転軸方向に磁
化されている。固定子ヨークの磁極はこの円筒形永久磁
石を挟むように配置されていて、円筒形永久磁石の両側
の固定子ヨークの間に固定子コイルが設けられている。
この円筒形永久磁石の円周面に磁極を設けた例も示され
ていて、その場合固定子ヨークの磁極はクローポール型
をしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、これらの
公報では、3.5″ディスケットに永久磁石式発電機を
組み込むことを述べているが、それに使用するのに適し
た永久磁石の材質、詳細な回転子の構造、固定子の詳細
な構造については述べていないので、いかなる出力を得
られるようになったのか不明である。
【0008】特表平7-500238号公報に開示されているよ
うな3.5″フロッピーディスケットに組み込むことの
できる大きさをした永久磁石式発電機で、その円筒形を
した回転子永久磁石で円筒端面に多数の磁極を持つよう
に回転軸方向に磁化されているものを考えてみる。この
場合、円筒端面の両側に小さな磁気空隙を介して固定子
磁極が配置されている。発電機に許される厚さは2.0
〜2.5mmなので永久磁石の厚みとしては0.5〜
0.8mmしか許されない。このように磁極間寸法の短
い磁石では保磁力の大きなものを使っても起磁力の小さ
なものとなってしまう。また、磁石の厚さを大として起
磁力を大きくした場合、固定子磁極に許される厚さが薄
くなって磁束を十分に通すことができなくなってしま
う。
【0009】また、同公報に示されている円筒状永久磁
石の円周面に磁極を設けて、それに対向する固定子ヨー
クをクローポール型とした永久磁石式発電機の場合、ク
ローポールの両磁極の端部ヨークが発電機に許された
2.0〜2.5mmの厚さのなかで対向して設けられ
て、その両端ヨーク間の永久磁石の外側に固定子巻線を
施すことになる。固定子巻線に許される長さは永久磁石
の厚みよりも少し長い1mm以下であり、十分な巻線数
を入れることができないために、出力電圧の低いものと
なる。
【0010】また、発電機の出力をできるだけ大きくし
て、歪みのないものとするには、円筒型永久磁石の円周
面の回転子磁極が等角度間隔で配置されているととも
に、固定子ヨークの磁極数を回転子永久磁石の磁極数と
同じにして、固定子磁極が永久磁石磁極と実質的に同じ
大きさの磁気空隙を介して対向するようにしておく必要
がある。このような構造にして、厚さの薄い3.5″デ
ィスケットに収まるものとするには、固定子磁極歯が固
定子磁極から半径方向外側に放射状に出ているものとし
なければならない。しかも磁極の数を12〜24極とす
ると、内径が30mmの固定子ヨークの場合で、1磁極
に与えられている固定子ヨークの内周寸法は8〜4mm
と小さなものである。ここに4mm幅の固定子磁極が使
われていると、固定子磁極間の空隙が4mm以下とな
る。ところが、固定子磁極歯は放射状に延びているか
ら、その外周では磁極歯間の間隙が大きなものとなって
くる。
【0011】発電機に許された厚さは、上に述べたよう
に、2.0〜2.5mmであり、そのなかで固定子磁極
の厚さを0.8mmとすると、固定子コイルに与えられ
る厚さは片側で0.6〜0.8mmである。このように
コイルに許される厚さが薄いので、この許された厚さ一
杯にコイルを巻いてもコイルの巻数はそれほど多くする
ことができない。また、磁極歯の外周では磁極歯の間隙
が大きいために、コイルとコイルとの間隙も大きくなっ
て、他に使用できない空間いわゆるデッドスペースの大
きなものとなってしまう。これは小さなディスケットの
なかに永久磁石式発電機を組み込んだ場合、できるだけ
空間を節約する必要があるという目的に反したものとな
る。
【0012】そこで、本発明ではディスケットに組み込
むことのできるような薄い永久磁石式発電機であって、
その発電機内の無駄な空間をなくした構造を提供するこ
とを目的としている。
【0013】また、この構造を基にして発電機のコギン
グトルクを低減することにより、3.5″フロッピーデ
ィスクドライブのように低トルクの駆動源によっても回
転が円滑に行われて、安定な出力の得られる永久磁石式
発電機を提供することを目的としている。
【0014】本発明では、永久磁石式発電機を組み込ん
だディスケットを提供することも目的としている。
【0015】本発明では、メモリーカード入出力用ディ
スケットに組み込んだときの、入出力端子あるいはカー
ドコンタクト端子による干渉をなくした構造をした永久
磁石式発電機を持ったディスケットを提供することを他
の目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の永久磁石式発電
機は、ボスと共に回転することのできる円環状永久磁石
を持ち、この永久磁石は円周面上に並んだ複数の回転子
磁極を持ち、これらの磁極は円周方向に互いに違った極
性をしている回転子と、軟磁性体材料からなる複数の磁
極歯を持ち、この磁極歯は円周面上に配置された前記複
数の回転子磁極と磁気空隙を介して対向することのでき
る位置から放射状に延びる固定子磁極部分を一端に有
し、他方の固定子コイルが巻回されている磁極歯部分は
少なくとも2つのブロックに分かれていると共に、各ブ
ロック内の磁極歯同士は実質的に平行であって隣り合う
固定子コイルは近接しており、各ブロック内の磁極歯は
前記固定子磁極の反対側端部で互いにバックヨークで結
合されている固定子と、を有することを特徴とする。
【0017】また、本発明の永久磁石式発電機は、ボス
と共に回転することのできる円環状永久磁石を持ち、こ
の永久磁石は円周面上に並んだ複数の回転子磁極を持
ち、これらの磁極は円周方向に互いに違った極性をして
いる回転子と、軟磁性体材料からなる複数の磁極歯を持
ち、この磁極歯は円周面上に配置された前記複数の回転
子磁極と磁気空隙を介して対向することのできる位置か
ら放射状に延びる固定子磁極部分を一端に有し、他方の
固定子コイルが巻回されている磁極歯部分は1つのブロ
ックに集約されていると共に、ブロック内の磁極歯同士
は実質的に平行であって隣り合う固定子コイルは近接し
ており、このブロック内の磁極歯は前記固定子磁極の反
対側端部で互いにバックヨークで結合されている固定子
と、を有することを特徴とする。
【0018】上記において、各ブロック内の磁極歯は少
なくとも4本あることが好ましい。また、固定子磁極は
回転子磁極の円周面に沿って放射状に取り出した後、ブ
ロック内で実質的に横方向水平に延びて平行に隣り合う
磁極歯に連なっており、このとき隣り合う磁極歯の間隔
はそれぞれ不等間隔であることが好ましい。また、固定
子磁極は、互いに内ヨークで結合されていることが好ま
しい。
【0019】本発明の永久磁石式発電機では、固定子磁
極を回転子磁極と実質的に同じ大きさの磁気空隙を介し
て同時に対向するように回転子を止めた状態で、固定子
磁極と対向していない回転子磁極が少なくとも1極あ
り、その回転子磁極と対向している固定子内周面には、
その回転子磁極の両側にある磁極間を結ぶ軟磁性体片が
設けられていることが好ましい。
【0020】またこの軟磁性体片にはその回転子磁極と
対向する面には軸方向の溝が設けられていることが好ま
しい。前記軟磁性体に設けられた軸方向の溝は、回転子
永久磁石の磁極幅を2π(360°)/n(ここでnは
極数)としたときに、溝の幅が回転子永久磁石の磁極幅
の0.1〜0.4であることが好ましい。
【0021】本発明の永久磁石式発電機を持ったディス
ケットは、前記磁石式発電機がディスケット内に設けら
れていることを特徴とする。
【0022】前記永久磁石式発電機を持ったディスケッ
トは、ディスケットの入出力端子とカードコンタクト端
子の少なくとも一方が、前記磁石式発電機の軟磁性体片
の外側に設けられていることが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、本発明
の永久磁石式発電機およびその永久磁石式発電機を組み
込んでいるディスケットについて詳細に説明する。
【0024】図1は本発明の永久磁石式発電機を持った
ディスケットで、図1(a)はディスケットの平面図
(底面図)、図1(b)は図1(a)の1B-1B 断面図、
図1(c)は図1(b)の部分拡大図を示す。図2はそ
こに組み込まれている永久磁石式発電機の平面図であ
る。
【0025】本発明の永久磁石式発電機およびそれを組
み込んだディスケットの構造を説明する。ここでは最も
広く用いられている3.5″フロッピーディスクドライ
ブに取り付けられる構造をしたディスケットを用いて説
明するが、それ以外のサイズあるいは構造をしたディス
ケットについても応用できることは以下の説明から明ら
かとなるであろう。3.5″ディスケット(通常、3.
5″フロッピーディスクと呼ばれているもの)1は、図
1(a)に平面図(底面図)で示している構造をしてお
り、その大きさは長さ94mm、幅90mm、厚さが
3.5mmのディスケットケースとなっている。ケース
の一端に入出力用の磁気ヘッドが入り込むための開口1
3があり、フロッピーディスクドライブに取り付けられ
る前方の部分にはスライドできるカバー14が付いてお
り開閉できるようになっている。ケースの略中央部にフ
ロッピーディスクドライブの駆動シャフトの回転を伝え
られるようになっているボス211があり、フロッピー
ディスクの場合、このボスと同軸にフロッピーディスク
が取り付けられており、回転できるようになっている。
【0026】本発明の永久磁石式発電機を組み込んだデ
ィスケット1においては、ディスケット1の中央のボス
211の周りに永久磁石式発電機2が組み込まれてお
り、発電機2の回転子21はそのボス211と、そのボ
ス211の外周に取り付けられてボス211とともに回
転できるようになった円環状の永久磁石212で構成さ
れている。発電機の固定子22は、回転子永久磁石21
2の外周に、永久磁石212の外周面との間に磁気空隙
を持って設けられており、ディスケット内部に取り付け
られている。図に示しているディスケット1は、ICカ
ードあるいは磁気カードなどのように磁気ストライプを
持ったメモリーカードの入出力装置として使われるもの
なので、メモリーカードを挿入できるスペース15があ
り、またメモリーカードとの間で情報をやり取りするた
めのカードコンタクト端子16が設けられている。この
ディスケットとフロッピーディスクドライブの磁気ヘッ
ドとの間で情報のやり取りをするための入出力ターミナ
ル17が、磁気ヘッドが入り込むために開けられた開口
13のところに設けられている。入出力ターミナル17
とカードコンタクト端子16の間で情報を処理するため
に必要によりCPU18が設けられている。永久磁石式
発電機2はCPU18の駆動およびカードコンタクト端
子16などの駆動用電源として用いられるが、発電機か
らの電気にはリップル等を含んでいることがあり、整流
と安定化を必要としており、安定化電源回路19がディ
スケット内に設けられた発電機2の出力ラインに組み込
まれている。
【0027】永久磁石式発電機2の回転子21はそのボ
ス211がフロッピーディスクドライブの駆動シャフト
と係合して、駆動シャフトが回転することによって回転
子21が回転させられる。3.5″フロッピーディスク
ドライブの場合通常はその回転数は300rpmであ
る。このようにボス211がフロッピーディスクドライ
ブの駆動シャフトと係合するので、ボス211の駆動シ
ャフトとの係合部分の構造は通常のディスケットのボス
の構造と同じにしておくことが好ましい。
【0028】図1(a)に破線で永久磁石式発電機2、
入出力ターミナル17およびカードコンタクト端子16
の位置関係を示しているが、永久磁石式発電機2の固定
子ヨークの外周が完全な円となっていると、固定子ヨー
ク221の外周とこれら入出力ターミナル17やカード
コンタクト端子16とが干渉する恐れがある。そこで、
発電機の外形をこれらの部分で切り欠いておくことが好
ましい。
【0029】メモリーカードの大きさは、通常長さ85
mm、幅54mm、厚さ0.8mmである。このメモリ
ーカードを入れるスペース15をディスケット1に設け
ると、図1(a)〜(c)に示しているように組み込ん
でいる永久磁石式発電機2と重なるので、3.5″ディ
スケット1の厚さ3.5mmのなかで、両面のディスケ
ットケースカバーの厚さ0.2mmが2枚とすると、メ
モリーカードの厚さが0.8mmで、それの出し入れす
るための余裕を持たせると、発電機2の厚さは大きくと
も2.0mmである。これらのことから、発電機2のサ
イズは、例えば外径が約55mm、厚さが2mmで、そ
の回転子21のサイズはボス径25mmなので、回転子
21の外径は30mm程度のものである。
【0030】図2に本発明の永久磁石式発電機2の平面
図を、図3にその固定子ヨーク221の拡大平面図、図
4に図2の4A-4A 断面を(a)に、4B-4B 断面を(b)
に示している。21は回転子で、ボス211の外周に円
環状の永久磁石212が固定されていて、永久磁石21
2はその外周円周面上に実質的に等角度間隔で配置され
た複数個の回転子磁極を持ち、これらの磁極は円周方向
に互いに違った極性、すなわちNSNS………と並んで
いる。回転子21のボス211は図示していない発電機
ハウジングに付けられた軸に対して回転できるように、
銅合金粉末などを焼結して作った含油軸受などで支えら
れている。
【0031】永久磁石212の外周に実質的に同じ大き
さの磁気空隙を介して対向するように固定子22に複数
個の固定子磁極227が設けられている。固定子磁極2
27は、軟磁性体材料で作られた磁極歯223の永久磁
石212の外周に対向する側の一端に設けられている。
これら磁極歯223の磁極は、回転子磁極と実質的に同
じ大きさの磁気空隙を介して同時に対向することのでき
るように、回転子磁極と同様に実質的に等角度間隔で固
定子内径面に配置されている。そのために、固定子磁極
227は回転子磁極と極数を同じとするのが理想である
が、後で説明するようにここで示している実施例では固
定子22に設けた切り欠き226、226′のために固
定子の磁極数はそれだけ少なくなっている。各磁極歯2
23には固定子コイル225が巻回されていて、このコ
イルは直列に結線している。なお、ここで「実質的に同
じ大きさの磁気空隙を介して同時に対向する」と言うの
は、各磁極歯に設けた固定子コイルからの出力波形がほ
ぼ同じになって、固定子コイルを直列に結線したときに
出力の和として出て来る出力波形が大きく歪まない程度
を言う。
【0032】そして、本実施例の固定子ヨーク221
は、隣り合っている複数の磁極歯はブロックに分かれて
いて、各ブロック内では磁極をその一端に持っている磁
極歯223は少なくとも4本あり、それらは実質的に平
行に並んでいる。固定子磁極227が回転子磁極と対向
することができるように実質的に等角度間隔すなわち回
転子に対して固定子磁極が放射状に配置されているが、
各ブロック内の磁極歯223の少なくともコイル225
の巻回されている部分同士は平行に並ぶように、磁極歯
223の先端の磁極の近くのところで曲がっている。そ
うすることによって、隣り合った固定子コイル225同
士が近接している。図2、3では隣り合った磁極歯22
3は2つのブロック、すなわち左ブロックと右ブロック
となっている。各ブロック内にある磁極歯223は、磁
極とは反対側の端部をバックヨーク224により結合し
ている。また、本発明において磁極歯が集合したブロッ
ク数としては、全磁極歯で1つのブロックになっている
こともできるし、2〜4個程度のブロックにすることも
できる。しかし、ディスケットのように狭い空間に種々
の機器を組み込んでいるときには、できるだけ発電機の
スペースを小さくする必要があるので1〜2個のブロッ
クにしておくのがよい。
【0033】図2、3に示している固定子ヨーク221
では、すべての磁極歯223の少なくともコイル225
の巻回されている部分が平行に並ぶようになっている。
しかし、ブロック毎に、ブロック内にある磁極歯をお互
いに平行に並ぶようにしておいて、別のブロックの磁極
歯とは平行にならないようにすることによって、ディス
ケット内に組み込まれる機器の取り付けられる場所を避
けることもできる。磁極歯が実質的に平行であるという
ことはこれらのことを含んでいる。
【0034】また、各ブロック内にある磁極歯223は
その隣合っている固定子磁極間を内ヨーク222で結合
していることが好ましい。回転子磁極に対し固定子磁極
が同時に対向することができる位置に設けられているの
で、コギングトルクが大きなものとなる傾向があるが、
内ヨーク222で固定子磁極間を結ぶことによって、磁
極間での磁束の漏洩が生じるのでコギングトルクを小さ
くできている。しかし、コギングトルクを小さくするた
めに、磁極間の漏洩をあまりにも大きくすると、磁極歯
の中を通る有効磁束が小さくなるので、固定子磁極間に
ある内ヨーク222の断面積は、固定子磁極歯223の
断面積よりも小さく作られており、例えば磁極歯幅を3
mmとして内ヨークの半径方向厚さを0.5mmとし
て、回転子磁極から出た磁束のほとんどは固定子磁極歯
の中を通るようになっている。
【0035】本発明では、ブロック当たりの磁極歯の数
を少なくとも4本としている。このことによってブロッ
クの数を少なく、例えば1〜4個とすることによって、
また平行に隣り合った固定子コイル間を近接させること
によって、ブロックとブロックの間のスペースを大きく
することができて、狭いスペースの中で発電機の占有面
積を小さくして、他の機器をブロック間に入れることが
できるようになる。事実、図2、3に示しているよう
に、回転子磁極数が16で、固定子磁極数が11の場合
は磁極歯223を2個のブロックとして、左右に分ける
ことによって、発電機2の長さ(図2で紙面上下方向の
長さ)が回転子21の直径に固定子磁極部分の大きさを
加えただけの大きさとなり、ディスケットに組み込むの
に占有空間の小さなものとなる。これは、隣り合ってい
る固定子コイル225が互いに近接して平行に並んで、
コイル間にはほとんど無駄なスペースを持たないように
したことによるものである。
【0036】さらに、本発明では、固定子磁極227は
回転子磁極の円周面に沿って一旦放射状に取り出した
後、ブロック内では実質的に平行に隣り合う磁極歯22
3に連なるようにし、且つ隣り合う磁極歯の間隔はそれ
ぞれ不等間隔としている。これによって磁気飽和を回避
し固定子コイルが有効に近接して小型化をはかることが
出来る。すなわち、磁極部分を放射状に取り出さずにそ
のまま真っ直ぐ延ばしたのでは、円周の上下に位置する
磁極歯ほど細くなり各磁極歯の幅は大小ばらばらとな
る。細いものは磁気飽和を起こして出力が落ちるので好
ましくない。また予め一定幅に作られた固定子コイルを
組付けるには好ましくなく組立作業性が悪くなる。そこ
で放射状に取り出した後、磁極歯の幅を均一に保って横
方向平行に延ばすことによってこれらの問題点を解消し
たものである。しかしながら、これでもまだ固定子コイ
ルを巻いた後、隣り合う磁極歯間に無駄な空間が生じて
しまい省スペースの余地がある。そこで、本発明ではこ
のときの磁極歯同士のピッチを不等間隔にしたもので、
具体的には外側(上下方向)の磁極歯間の間隔を小さく
することによって固定子コイル間をさらに近接させるこ
とができ、さらなる省スペース小型化が達成できる。
【0037】以上のようなことから、ディスケット1に
は既に述べたように、メモリーカードとのカードコンタ
クト端子16とフロッピーディスクドライブとの入出力
ターミナル17が情報の入出力のために設けられてい
る。これらのカードコンタクト端子16と入出力ターミ
ナル17と発電機2との干渉を避けることが、本発明の
発電機の場合可能となる。
【0038】ところで、磁極歯223を左右のブロック
に分けることによって、回転子21の上部および下部に
あるべき磁極歯がなくなる。この磁極歯の無くなった部
分、すなわち発電機2に作った切り欠き226、22
6′のところには、固定子磁極は設けられていない。固
定子磁極を回転子磁極と同時に対向させたとき、回転子
磁極のうちでいくつかのものは、この切り欠き226、
226′のところに来るので、固定子磁極と対向しない
ことになる。この対向していない回転子磁極としては少
なくとも1極、好ましくは2極以上である。この対向し
ていない回転子磁極と対向している固定子内周面には、
軟磁性体片228、228′が設けられている。この軟
磁性体片228は、回転子磁極の両側にある磁極間を結
んでいる。図2、3に示している、軟磁性体片228、
228′では回転子磁極2極分213と214あるいは
3極分213′〜215′の磁極間を結んでいて、しか
も半径方向の長さは図4にあるように通常の磁極歯22
3よりも短いものである。図2では、上部にある回転子
磁極S213とN214は固定子磁極と対向していな
い。ここで軟磁性体片228の左端228aは、このS
極213とその左隣になるN極215との磁極間216
に位置していて、そこから右に軟磁性体片228が延び
ている。そして、上部にある対向していないN極214
とその右隣にあるS極217との磁極間218まで続い
ている。この軟磁性体片228には、S極とN極と対向
する面上には軸方向に溝229が各々設けられている。
【0039】また同図の右下の回転子磁極N213′,
S214′、N215′は固定子磁極と対向していな
い。固定子磁極に代えて、軟磁性体片228′が対向し
て設けられている。この軟磁性体片228′は、このN
極213′とその右上にあるS極216′との磁極間2
17′から始まって、対向していないN極215′とそ
の左上にあるS極218′との磁極間219′まで続い
ている。この軟磁性体片228′には、N極213′、
S極214′、N極215′と対向する部分には軸方向
に各々溝229′が設けられている。
【0040】固定子磁極が回転子磁極と対向する位置に
来たときに固定子磁極と対向していない回転子磁極に対
向する固定子内周面には、磁極間をつなぐ軟磁性体片2
28、228′が設けられている。またこの軟磁性体片
228、228′の上には回転子磁極と対向する位置に
溝(軸方向に延びた)229、229′がある。そこ
で、回転子磁極が固定子磁極からずれた位置にあるとき
に、回転子磁極間を軟磁性体片が短絡することになる。
このとき軟磁性体片が、その端部に対向している回転子
磁極を吸引する。一方、回転子磁極が固定子磁極に対向
する位置にあるときには軟磁性体片に設けられた軸方向
に延びた溝と回転子磁極が対向することになって回転子
磁極のその位置での静止が不安定となって、回転子を軟
磁性体片の端部の方向に動かすように働く。
【0041】固定子磁極と対向している回転子磁極はそ
の対向している位置に回転子を静止させようとするが、
軟磁性体片に設けられた溝と対向している回転子磁極は
その位置から回転子を動かそうとするので、回転子のコ
ギングトルクが小さくなる。
【0042】なお、軟磁性体片228、228′が「回
転子磁極の両側にある磁極間を結んでいる」と述べた
が、この「磁極間」という用語は、円筒状永久磁石の外
周面に多くの磁極を並べた場合、隣り合った異極性の磁
極の中間点を必ずしも意味するものではなく、磁極の略
中心を除いた周辺部を言っている。回転子磁極のあるも
のが、固定子磁極と対向しているときに、他の回転子磁
極が軟磁性体片に設けられた溝と対向すれば、当該他の
回転子磁極の位置での吸引力が減少し、その溝の側にあ
る軟磁性体片に回転子磁極が吸引されて回転モーメント
が与えられる程度に、軟磁性体片の端が回転子磁極から
ずれていればよい。
【0043】発電機の出力は回転子磁極と対向すること
のできるように設けてある固定子磁極歯に巻いた固定子
コイルから得るので、回転子磁極の数が16極で、1極
が固定子磁極と対向していないときには回転子永久磁石
の磁力として1/16だけ損失となるが、コイルの巻数
を増やすことによって補償することができる。このよう
に、回転子磁極と対向すべき場所の固定子磁極を取り除
いて。それに代えて軟磁性体片を設けている。取り除か
れた固定子磁極の数としては少なくとも1極としておく
ことがよい。好ましいのは、2極以上連続していること
である。軟磁性体片に設けている溝の幅としては、回転
子永久磁石の磁極幅の0.1〜0.4であることが好ま
しい。ここで回転子永久磁石の磁極幅は、その極数をn
としたときに、2π(360°)/nとして求めてい
る。溝の深さとしては、回転子と固定子との磁気空隙以
上あればよい。
【0044】固定子22の磁極歯223、内ヨーク22
2およびバックヨーク224、ともに軟磁性体で作られ
ている。飽和磁束密度Bsが大きいことは、部品の断面
積を小さくして、発電機全体の大きさを小さくする上か
ら好ましいことなので、飽和磁束密度Bsが1.2T以
上の軟鉄、電磁軟鉄、圧粉磁心、4〜6%Siを含む珪
素鋼板を使うことができる。各磁極歯223には出力を
取り出すためのコイル225が巻かれている。この発電
機2は全体として平板状をしており、最も厚いところで
も2mm以下にする必要があるので、磁極歯223に巻
いたコイル225の最外径、すなわち回転軸方向での厚
さを2mm以下にすることが必要である。
【0045】本発明の他の実施態様による永久磁石式発
電機を持ったディスケットでその裏板を取り除いた状態
の平面図を図5に示している。この図でディスケット1
の左半分にはプリント基板3が取り付けられており、そ
の上にカードコンタクト端子16が設けられている。永
久磁石式発電機5がディスケット1の右半分に入ってい
る。ここで回転子21は図1〜4に示したものと磁極の
付け方を除いて同じである。固定子52の固定子ヨーク
521は、その磁極歯523全てで1つのブロックを構
成しており、磁極歯523の少なくともコイル525の
巻回されている部分がすべて近接して平行に並んでい
る。各磁極歯523はその先端にある磁極のところで曲
がって磁極部分は回転子に対して放射状に設けられてい
る。各磁極歯523は、またその磁極と反対側端部で互
いにバックヨーク524で結合されている。なお、固定
子磁極を回転子磁極と同時に対向するようにして、回転
子を止めたときに、回転子のこの図の左側の磁極は固定
子磁極と対向しないことになる。この対向していない回
転子磁極と対向する固定子内周面には軟磁性体片52
8、528′が設けられている。軟磁性体片528、5
28′は対向している回転子磁極の両側の磁極間を結ん
でいる。この作用については既に述べたことなので説明
は省略する。また、ここで17は入出力ターミナルであ
るが、この働きについても説明は不要であろう。このよ
うに、磁極歯を1つのブロックとすることによって、狭
いディスケット内にプリント基板を設けるスペースを大
きくとることができる。
【0046】回転子21に用いている永久磁石212と
しては既に述べたように円環状の永久磁石が好ましい。
この永久磁石212はボス211の外周に接着剤などで
固定されている。この円環状の永久磁石は、回転軸方向
に適当な長さ、すなわち厚さを持っている。永久磁石厚
さは厚くとも2.0mmであり、0.8〜2.0mmで
使用することができるが、好ましくは1.0〜1.8m
mである。しかしこの寸法は使われるディスケットの寸
法や、一緒に組み込まれる機器の構成によって変わって
くることは明らかである。
【0047】円環状永久磁石212は磁化方向の厚さが
できるだけ厚いことは起磁力の観点からは望ましい。半
径方向に磁化容易軸すなわちラジアル異方性を持つ場
合、ボス211を強磁性材料で作っておくと、円周面上
の隣り合った磁極から磁石の半径方向に入った磁力線が
強磁性体のボス211の中で反対極性の磁極から半径方
向に入った磁力線に結び付く。また、極異方性の場合、
磁石内部で反対極性の磁極同士を磁力線が結んでいる。
いずれの場合も、永久磁石212の半径方向の厚さは磁
極間距離の1/3〜1/4以上の厚さがあればよいが、
2mm以上あることが好適である。
【0048】永久磁石212の材質としては、焼結した
NdFeB磁石が好適である。厚さが比較的薄い(磁化
方向の厚さの比較的薄い)永久磁石であるにもかかわら
ず、大きな逆磁界が印加される上に、形状的に反磁界係
数の大きいものなので、NdFeB磁石のように保磁力
が大きく、大きな磁束密度を持っているものがよい。焼
結のNdFeB磁石は磁気異方性を持っているが、半径
方向に磁化容易軸を持つ、すなわちラジアル異方性を持
つもの、および円周面上にある隣り合った異極性の磁極
間をつなぐ方向に磁化容易軸を持つ、すなわち極異方性
を持つものがよい。NdFeBのボンド磁石と呼ばれて
いるNdFeB磁石粉をプラスチックバインダーなどで
結合したものも使用することができるが、ボンド磁石の
場合焼結NdFeB磁石と比して磁石分の比率が小さい
ので、発生する磁束は小さくなる。しかし、必要とする
出力の小さい場合はボンド磁石を用いて作った永久磁石
式発電機でも十分なことがある。
【0049】本発明の永久磁石式発電機の永久磁石とし
て、NdFeB磁石以外に、(1)窒化物磁石例えばS
mFeN磁石、(2)交換スプリング磁石と呼ばれてい
るSmFeNにα鉄を含む磁石、NdFeBにα鉄を含
む磁石やNdFeBにFe3Bを含む磁石等、(3)N
dFeBやSmFeNなどのHDDR(水素化・分解・
脱水素・再結合)磁石、(4)SmCo磁石なども、要
求される特性との兼ね合いで使用することができる。
【0050】図では、円環状永久磁石212の外周面上
に16極の磁極を持ったものを示しているが、本発明に
おいては極数として12〜24極とすることが好まし
く、16〜20極とすることは更に好ましいことであ
る。極数が少ないと、1極当たりの磁束量は大きくなる
が、発電機の出力の最も大きくなるのが16〜24極で
ある。しかし、極数を多くしていくと、固定子の半径方
向に延びた磁極歯間の空間が小さくなり、磁極歯のコイ
ルの巻き数が少なくなってくる。その上、固定子の製作
に困難が伴い、また出力の電圧波形に歪みが生じるなど
の問題があるので、16〜20極が最適である。
【0051】固定子磁極歯223の磁極厚さは、永久磁
石212の回転軸方向長さ、すなわち厚さよりも小さく
することが必要である。すなわち、回転子軸方向長さよ
りも固定子磁極歯厚さが大きいか、同等の厚みの場合、
固定子巻線の厚み分以上固定子が回転子よりも厚くなる
事になる。軸方向長さの制約がはなはだしい本発明のよ
うな発電機の場合、限られた軸方向長さに対し空間の利
用効率を高くするには、固定子の磁極厚みと、それに巻
回された巻線との全体の軸方向長さを回転子の軸方向長
さとほぼ同じ長さとする事が重要である。この高い空間
の利用効率を実現するには、固定子磁極の歯厚みを回転
子の厚みに比べて薄くし、巻線を含めた固定子全体の厚
みを固定子の軸方向長さに近づけることが有効である。
このように固定子磁極歯223の厚さを永久磁石厚さよ
りも小さくすることによって、発電機2として大きな出
力が得られる。しかし、この固定子磁極歯223の磁極
厚さは永久磁石212から出る磁力線によって飽和しな
いだけの厚みを持っている必要がある。図4(a)に本
発明の永久磁石式発電機2の固定子22と回転子21の
主要部の断面を示し、固定子磁極歯の厚さt1と磁石厚
みt2を示している。この図でt1<t2であることが
必要である。これは固定子22を構成している磁極歯2
23の中に永久磁石212の磁極から出た磁力線を集中
させて磁極歯内の磁束密度を大きくするためである。永
久磁石212の持っている磁束密度と、固定子磁極歯2
23の飽和磁束密度を比較してみると、既に述べたよう
に固定子磁極歯223は軟磁性材料で作られていて、そ
の飽和磁束密度は1.2T以上であるのに対して、永久
磁石212は最も磁力の強い焼結NdFeB磁石であっ
てもその残留磁束密度が1.2〜1.3Tなので作動点
での磁束密度は1.0T程度である。焼結したNdFe
B磁石を回転子永久磁石212として用いて、1.2T
以上の飽和磁束密度を持った固定子22を用いている場
合、永久磁石厚みの30%〜70%の厚さを持った磁極
歯223が好ましい。
【0052】尚、本発明で言うディスケットとは、3.
5″型フロッピーディスクに限定されるものではなく、
その形やサイズ、構造について任意に変更可能なもので
ある。また、カードについてもICカードや磁気カード
に限定されるものではなく、フラッシュメモリ等を含む
広い意味でのメモリーカードに利用できるものである。
【0053】
【実施例】本発明の永久磁石式発電機を、以下に示す実
施例によって更に詳しく説明する。
【0054】表1に示す設計条件に基づいて作製した図
2に示す永久磁石式発電機の底面積は2,867mm2
であった。これに対して、同等の円形の発電機を作る
と、直径が77mmの円形の固定子ヨークが必要とな
り、発電機占有面積は3,490mm2 必要となる。こ
のことから本発明の発電機では、底面積が82%とな
り、623mm2 削減することが可能となった。
【0055】
【表1】
【0056】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
って3.5″ディスケットに組み込むことのできる全体
として平板状をしており、無駄な空間をなくした永久磁
石式発電機を得ることができた。この発電機では、従来
の円形の永久磁石式発電機に比して、底面積を80%余
りとすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の永久磁石式発電機を持ったディスケッ
トで、(a)はディスケットの平面図(底面図)、
(b)は(a)の1B-1B 断面図、(c)は(b)の部分
拡大図を示す。
【図2】図1のディスケットに使用している、本発明の
永久磁石式発電機の平面図である。
【図3】図2の永久磁石式発電機に用いている固定子ヨ
ークの平面図である。
【図4】図2に示す永久磁石式発電機の4A-4A 断面を
(a)に、4B-4B 断面を(b)に示す。
【図5】本発明の他の実施態様による永久磁石式発電機
を持ったディスケットで、その裏板を取り除いた状態の
平面図である。
【符号の説明】
1 ディスケット 13 開口 14 カバー 15 (メモリーカード)スペース 16 カードコンタクト端子 17 入出力ターミナル 18 CPU 19 安定化電源回路 2、5 (永久磁石式)発電機 21 回転子 211 ボス 212 永久磁石 213、214′、217、216′、218′ S
極 213′、214、215、215′ N
極 216、217′、218、219′ 磁
極間 22、52 固定子 221、521 固定子ヨーク 222 内ヨーク 223、523 磁極歯 224、524 バックヨーク 225、525 コイル 226、226′ 切り欠き 227 固定子磁極 228、228′、528、528′ 軟磁性体片 228a 左端 229、229′ 溝 3 プリント基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 俊子 埼玉県熊谷市三ヶ尻5200番地 日立金属株 式会社磁性材料研究所内 (72)発明者 三田 正裕 埼玉県熊谷市三ヶ尻5200番地 日立金属株 式会社磁性材料研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボスと共に回転することのできる円環状
    永久磁石を持ち、この永久磁石は円周面上に並んだ複数
    の回転子磁極を持ち、これらの磁極は円周方向に互いに
    違った極性をしている回転子と、 軟磁性体材料からなる複数の磁極歯を持ち、この磁極歯
    は円周面上に配置された前記複数の回転子磁極と磁気空
    隙を介して対向することのできる位置から放射状に延び
    る固定子磁極部分を一端に有し、他方の固定子コイルが
    巻回されている磁極歯部分は少なくとも2つのブロック
    に分かれていると共に、各ブロック内の磁極歯同士は実
    質的に平行であって隣り合う固定子コイルは近接してお
    り、各ブロック内の磁極歯は前記固定子磁極の反対側端
    部で互いにバックヨークで結合されている固定子と、 を有することを特徴とする永久磁石式発電機。
  2. 【請求項2】 前記各ブロック内の磁極歯は少なくとも
    4本あることを特徴とする請求項1記載の永久磁石式発
    電機。
  3. 【請求項3】 ボスと共に回転することのできる円環状
    永久磁石を持ち、この永久磁石は円周面上に並んだ複数
    の回転子磁極を持ち、これらの磁極は円周方向に互いに
    違った極性をしている回転子と、 軟磁性体材料からなる複数の磁極歯を持ち、この磁極歯
    は円周面上に配置された前記複数の回転子磁極と磁気空
    隙を介して対向することのできる位置から放射状に延び
    る固定子磁極部分を一端に有し、他方の固定子コイルが
    巻回されている磁極歯部分は1つのブロックに集約され
    ていると共に、ブロック内の磁極歯同士は実質的に平行
    であって隣り合う固定子コイルは近接しており、このブ
    ロック内の磁極歯は前記固定子磁極の反対側端部で互い
    にバックヨークで結合されている固定子と、 を有することを特徴とする永久磁石式発電機。
  4. 【請求項4】 前記固定子磁極は、回転子磁極と磁気空
    隙を介して対向することのできる位置から放射状に延
    び、その後横方向直線に延びて平行に隣り合う磁極歯部
    分に連なっており、このとき隣り合う磁極歯同士の間隔
    はそれぞれ不等間隔であることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の永久磁石式発電機。
  5. 【請求項5】 前記固定子磁極は、互いに内ヨークで結
    合されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載の永久磁石式発電機。
  6. 【請求項6】 前記固定子磁極を回転子磁極と実質的に
    同じ大きさの磁気空隙を介して同時に対向するように回
    転子を止めた状態で、固定子磁極と対向していない回転
    子磁極が少なくとも1極あり、その回転子磁極と対向し
    ている固定子内周面には、その回転子磁極の両側にある
    磁極間を結ぶ軟磁性体片が設けられていることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれかに記載の永久磁石式発電
    機。
  7. 【請求項7】 前記軟磁性体片の回転子磁極と対向する
    面には軸方向の溝が設けられていることを特徴とする請
    求項6記載の永久磁石式発電機。
  8. 【請求項8】 前記軟磁性体に設けられた軸方向の溝
    は、回転子永久磁石の磁極幅を2π(360°)/n
    (ここでnは極数)としたときに、溝の幅が回転子永久
    磁石の磁極幅の0.1〜0.4であることを特徴とする
    請求項7記載の永久磁石式発電機。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8いずれかに記載の磁石式発
    電機がディスケット内に設けられていることを特徴とす
    る永久磁石式発電機を持ったディスケット。
  10. 【請求項10】 ディスケットの入出力端子とカードコ
    ンタクト端子の少なくとも一方が、前記磁石式発電機の
    軟磁性体片の外側に設けられていることを特徴とする請
    求項9に記載の永久磁石式発電機を持ったディスケッ
    ト。
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