JP2000219749A - 水性顔料分散体、ならびに水性記録液 - Google Patents

水性顔料分散体、ならびに水性記録液

Info

Publication number
JP2000219749A
JP2000219749A JP2177799A JP2177799A JP2000219749A JP 2000219749 A JP2000219749 A JP 2000219749A JP 2177799 A JP2177799 A JP 2177799A JP 2177799 A JP2177799 A JP 2177799A JP 2000219749 A JP2000219749 A JP 2000219749A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anionic group
organic polymer
polymer compound
parts
aqueous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2177799A
Other languages
English (en)
Inventor
Kengo Yasui
健悟 安井
Yoshikatsu Seki
義勝 関
Masao Tanaka
正夫 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP2177799A priority Critical patent/JP2000219749A/ja
Publication of JP2000219749A publication Critical patent/JP2000219749A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 分散安定性、分散液粘度等の全ての面で十分
満足できる水性顔料分散体とそれを含有する水性記録液
を提供する。 【解決手段】 少なくとも顔料およびアニオン性基含有
有機高分子化合物を含有する水性顔料分散体であって、
該アニオン性基含有有機高分子化合物として溶解パラメ
ータが9.0〜10.0であるアニオン性基含有有機高
分子化合物を用いることを特徴とする水性顔料分散体。
同水性顔料分散体を含有することを特徴とする水性記録
液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性顔料分散体と
その製造方法、ならびに該顔料分散体を用いた水性記録
液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、サインペン、水性マーカー等の筆
記具や、インクジェットプリンターのインクには、色材
として染料が用いられてきた。染料を用いた記録液は着
色力や鮮明性で優れているが、耐光性や耐水性等に問題
を有していた。
【0003】耐光性及び耐水性の問題を解決するため、
近年、上述した用途分野において色材の染料から顔料へ
の転換が活発に検討されている。当該分野、特にインク
ジェット用インクの分野において顔料を色材として使用
するには、固−液二相系である顔料分散体における非常
に高いレベルの分散性および分散安定性が必要とされて
いる。かかる高度の分散性および分散安定性を達成する
ための手段として、特開平9−151342号公報に顔
料をアニオン性基含有有機高分子化合物で被覆したマイ
クロカプセル化顔料分散体が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載のマイクロカプセル化顔料分散体も、特に黄色
および赤色系顔料に関しては分散到達レベル、分散安定
性、分散液粘度等の全ての面で十分満足できるものでは
なかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、少なくとも顔料お
よびアニオン性基含有有機高分子化合物を含有する水性
顔料分散体であって、該アニオン性基含有有機高分子化
合物として溶解パラメータが特定範囲にあるアニオン性
基含有有機高分子化合物を用いることを特徴とする水性
顔料分散体が、かかる諸要求を満足させることを見出
し、本発明を完成させるに至った。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の水性顔料分散体は、少な
くとも顔料およびアニオン性基含有有機高分子化合物を
含有する水性顔料分散体であって、該アニオン性基含有
有機高分子化合物として溶解パラメータが9.0〜1
0.0であるアニオン性基含有有機高分子化合物を用い
ることを特徴とする。
【0007】溶解パラメータが9.0〜10.0である
アニオン性基含有有機高分子化合物自体は、公知慣用の
膨大なバラエティのある有機高分子化合物の極一部とし
て知られている。
【0008】溶解パラメータは、有機高分子化合物の極
性の一つの指標であり、前記有機高分子化合物が(メ
タ)アクリル酸エステル系共重合体の場合には、それの
構成モノマー個々のホモポリマーに固有なSp値とそれ
ら構成モノマーの使用割合(共重合割合)により計算す
ることが出来る。
【0009】本発明の水性顔料分散体で使用する、前記
特定溶解パラメータ範囲のアニオン性基含有有機高分子
化合物はアニオン性基を有していれば特に限定されるも
のではなく、例えばカルボキシル基、スルホン基、ホス
ホ基、チオカルボキシル基等を含有するアニオン性基含
有モノマーとこれらアニオン性基含有モノマーと共重合
し得るその他のモノマーを共重合させて得られるアニオ
ン性基含有有機高分子化合物が上げられるが、原料モノ
マーの入手のしやすさ、価格等を考慮すると、カルボキ
シル基またはスルホン基を含有するアニオン性基含有有
機高分子化合物が好ましく、電気的中性状態とアニオン
状態の共存範囲を広く制御できる点でカルボキシル基を
含有するアニオン性基含有有機高分子化合物が特に好ま
しい。
【0010】本発明の水性顔料分散体で使用する前記特
定溶解パラメータ範囲のアニオン性基含有有機高分子化
合物としては、例えば、架橋部分を有していてもよい、
アニオン性基を有する有機高分子化合物がある。
【0011】代表的には、架橋部分を有するアニオン性
基を有するアクリル酸エステル系重合体、架橋部分を有
さないアニオン性基を有するアクリル酸エステル系重合
体架橋部分を有するアニオン性基を有するメタアクリル
酸エステル系重合体、架橋部分を有さないアニオン性基
を有するメタアクリル酸エステル系重合体がある。本発
明においては、アクリル酸エステルとメタクリル酸エス
テルとの両方を包含して(メタ)アクリル酸エステルと
呼ぶものとする。また(メタ)アクリル酸エステル系重
合体とは、(メタ)アクリル酸エステルを主成分として
重合した重合体を意味する。
【0012】最適なアニオン性基含有有機高分子化合物
は、アニオン性基がカルボキシル基およびカルボキシラ
ート基の両方を含有するアニオン性基含有有機高分子化
合物である。
【0013】カルボキシル基を含有するモノマーの例と
してはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、クロトン酸、イタコン酸、4−ビニル安息香酸等の
不飽和カルボン酸類;コハク酸ビニル、マレイン酸アリ
ル、テレフタル酸ビニル、トリメリット酸アリル等の多
塩基酸不飽和エステル類が挙げられる。またスルホン酸
基を含有するモノマーの例としてはアクリル酸2−スル
ホエチル、メタクリル酸4−スルホフェニル等の不飽和
カルボン酸スルホ置換アルキルまたはアリールエステル
類;スルホコハク酸ビニル等のスルホカルボン酸不飽和
エステル類;スチレン−4−スルホン酸等のスルホスチ
レン類を挙げることができる。
【0014】アニオン性基含有モノマーと共重合し得る
その他のモノマーの例としては、アクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸
イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソ
ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エチル
ヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシ
ル、アクリル酸オクタデシル、アクリル酸シクロヘキシ
ル、アクリル酸イソボルニル、アクリル酸ベンジル、ア
クリル酸2,3−エポキシプロピル、アクリル酸2,3
−エポキシブチル、アクリル酸2,3−エポキシシクロ
ヘキシル、アクリル酸ビニル、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタク
リル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタク
リル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリ
ル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸n−オクチル、
メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸オクタデシル、メ
タクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸イソボルニ
ル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸2,3−エポ
キシプロピル、メタクリル酸2,3−エポキシブチル、
メタクリル酸2,3−エポキシシクロヘキシル、メタク
リル酸ビニル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチ
ル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチル、イタコン酸
エチル、イタコン酸ベンジル、アクリル酸2−ヒドロキ
シエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メタク
リル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロ
キシプロピル、アクリル酸2−アミノエチル、アクリル
酸2−アミノプロピル、アクリル酸3−アミノプロピ
ル、アクリル酸2−(メチルアミノ)エチル、アクリル
酸2−(メチルアミノ)プロピル、アクリル酸2−(エ
チルアミノ)エチル、アクリル酸2−(エチルアミノ)
プロピル、アクリル酸2−(ジメチルアミノ)エチル、
アクリル酸3−(ジメチルアミノ)プロピル、等の不飽
和脂肪酸エステル類;アクリルアミド、N−メチルアク
リルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−プロピル
アクリルアミド、N−ジメチルアクリルアミド、N−ジ
エチルアクリルアミド、N−ジプロピルアクリルアミ
ド、N−(2−アミノエチル)アクリルアミド、N−
(2−アミノプロピル)アクリルアミド、N−(3−ア
ミノプロピル)アクリルアミド、N−[2−(メチルア
ミノ)エチル]アクリルアミド、N−[2−(メチルア
ミノ)プロピル]アクリルアミド、N−[3−(メチル
アミノ)プロピル]アクリルアミド、N−[2−(ジメ
チルアミノ)エチル]アクリルアミド、N−[2−(ジ
メチルアミノ)プロピル]アクリルアミド、N−[3−
(ジメチルアミノ)プロピル]アクリルアミド、メタク
リルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−エチル
メタクリルアミド、N−プロピルメタクリルアミド、N
−ジメチルメタクリルアミド、N−ジエチルメタクリル
アミド、N−ジプロピルメタクリルアミド、N−(2−
アミノエチル)メタクリルアミド、N−(2−アミノプ
ロピル)メタクリルアミド、N−(3−アミノプロピ
ル)メタクリルアミド、N−[2−(メチルアミノ)エ
チル]メタクリルアミド、N−[2−(メチルアミノ)
プロピル]メタクリルアミド、N−[3−(メチルアミ
ノ)プロピル]メタクリルアミド、N−[2−(ジメチ
ルアミノ)エチル]メタクリルアミド、N−[2−(ジ
メチルアミノ)プロピル]メタクリルアミド、N−[3
−(ジメチルアミノ)プロピル]メタクリルアミド、マ
レアミド、N,N−ジメチルマレアミド、フマラミド、
N,N−ジメチルフマラミド、等の不飽和脂肪酸アミド
類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、等の不飽
和ニトリル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ブタ
ン酸ビニル、ヘキサン酸ビニル、2−エチルヘキサン酸
ビニル、オクタデカン酸ビニル、安息香酸ビニル、酢酸
アリル、プロピオン酸アリル、ヘキサン酸アリル、デカ
ン酸アリル、等のカルボン酸不飽和エステル類;エチル
ビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、2−ポリオキ
シエチレン−2−(4−ノニルフェノキシ)メチルエチ
ルアリルエーテル等の不飽和エーテル類;スチレン、α
−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルス
チレン、p−メチルスチレン、p−t−ブチルスチレ
ン、4−メトキシスチレン、4−クロロスチレン、等ス
チレン類;エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−オ
クテン、ビニルシクロヘキサン、4−ビニルシクロヘキ
セン、等の不飽和炭化水素類;塩化ビニル、塩化ビニリ
デン、テトラフルオロエチレン、3−クロロプロピレ
ン、等の不飽和ハロゲン化炭化水素類;4−ビニルピリ
ジン、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルピロリド
ン、等のビニル置換複素環化合物類;上記例示モノマー
中のカルボキシル基、水酸基、アミノ基等活性水素を有
する置換基を含有するモノマーとエチレンオキシド、プ
ロピレンオキシド、シキロヘキセンオキシド等、エポキ
シド類との反応生成物;上記例示モノマー中の水酸基、
アミノ基等を有する置換基を含有するモノマーと酢酸、
プロピオン酸、ブタン酸、ヘキサン酸、デカン酸、ドデ
カン酸等カルボン酸類との反応生成物等を挙げることが
できる。
【0015】前記特定溶解パラメータの有機高分子化合
物を、(メタ)アクリル酸エステル系共重合体から選択
する場合には、少なくともアクリル酸およびメタクリル
酸の炭素数3〜5のアルキルエステルからなる群から選
ばれる1以上の化合物を構成要素とし、その他の単量体
と重合した共重合体を選択するか、または、少なくとも
アクリル酸およびメタクリル酸の炭素数3〜5のアルキ
ルエステルからなる群から選ばれる1以上の化合物を構
成要素とすると共に、スチレンをも構成要素として含有
する共重合体を選択するのが性能上も好ましく、特に後
者の共重合体が最も好ましい。
【0016】本発明においてアニオン性基含有有機高分
子化合物の溶解パラメータは、各構成モノマーのホモポ
リマーの溶解パラメータをその重量分率に応じて合計し
た数値であり、構成モノマーに対し加成性があるとして
算出した計算値である。
【0017】各構成モノマーのホモポリマーのSp値
は、ワイリー&サンズ”ポリマーハンドブック”に記載
されている通りであるが、例えば幾つかを例示すると以
下の通りである。
【0018】 メタクリル酸n−ブチル 8.25 アクリル酸n−ブチル 8.63 メタクリル酸2−ヒドロキシエチル 9.90 スチレン 9.35 メタクリル酸 13.11 アクリル酸 12.89 メタクリル酸2,3−エポキシプロピル 8.30
【0019】本発明で用いる有機高分子化合物のSp値
は、より具体的に説明するならば、各構成モノマーの前
記ホモポリマーのSp値から、Sp=8.25*X1 + 8.63*X
2 +… で計算することが出来る。
【0020】類似化学構造のモノマーは、ホモポリマー
にした時、近似するSp値を持っていますから、共重合
した場合の共重合体Sp値9〜10を実現する手段は、
各構成モノマーの化学構造とその共重合割合を変化させ
ることで達成可能である。一つの手法として、例えば、
メタクリル酸メチルやマレイン酸を使うという方法が挙
げられる。
【0021】かかるアニオン性基含有有機高分子化合物
は、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合等の従来
より公知の種々の反応方法によって合成することができ
る。
【0022】本発明に用いられるアニオン性基含有有機
高分子化合物の重量平均分子量は2,000〜100,
000の範囲にあることがが好ましく、5,000〜5
0,000の範囲にあることが特に好ましい。重量平均
分子量が小さすぎると水性顔料分散体自体の分散安定性
が低下し、大きすぎると分散体の粘度が高くなるだけで
なく、分散性が低下する傾向が認められる。また重量平
均分子量が小さすぎたり大きすぎる場合には、例えばイ
ンクジェットプリンタ用インクに適用した場合に、印字
特性に関して悪影響を及ぼし、長期間安定した印字を行
わせることが困難になる。
【0023】また本発明に用いられるアニオン性基含有
有機高分子化合物の酸価およびガラス転移点はそれぞれ
30〜220mgKOH/gおよび−20〜60℃の範
囲にあることが好ましい。酸価が低すぎる場合には水性
顔料分散体の分散性や分散安定性が低下し、またインク
ジェットプリンタ用インクに適用した場合の印字安定性
が悪くなる。酸価が高すぎる場合には、インクジェット
プリンタ用インクに適用した場合に画像の耐水性が低下
する。ガラス転移点が高すぎる場合には安定した印字が
得にくく、低すぎる場合には耐摩擦性、耐棒積み性等の
画像保存性が低下する傾向がある。
【0024】本発明の水性顔料分散体中におけるアニオ
ン性基含有有機高分子化合物は、アニオン性基の少なく
とも一部が塩基性物質によってイオン化された形態をと
っていることが分散性、分散安定性の発現のうえで好ま
しい。アニオン性基のうちイオン化された基の最適割合
は、用いるアニオン性基含有有機高分子化合物の組成、
分子量、酸価等により変化するため一意的に限定される
ものではないが、所望の分散性、分散安定性が発現され
る範囲であればよく、通常30〜100%、特に70〜
100%の範囲に設定されることが好ましい。このイオ
ン化された基の割合はアニオン性基と塩基性物質のモル
比を意味しているのではなく、解離平衡を考慮に入れた
ものである。例えばアニオン性基がカルボキシル基の場
合、化学量論的に等量の強塩基性物質を用いても解離平
衡によりイオン化された基の割合は100%未満であっ
て、カルボキシラート基とカルボキシル基の混在状態で
ある。
【0025】このように、アニオン性基含有有機高分子
化合物の、アニオン性基の少なくとも一部をイオン化す
るために用いる塩基性物質としては、公知慣用のものが
挙げられが、例えばアンモニア、第一級、第二級もしく
は第三級の有機アミン(塩基性含窒素複素環化合物を含
む)、水酸化アルカリ金属からなる群から選ばれる化合
物が好適には挙げられる。これらの例示した好適な塩基
性物質でアニオン性基の少なくとも一部をイオン化する
ことにより、カルボキシラート基の対イオンは、アンモ
ニウムイオン(塩基性含窒素複素環化合物のプロトン化
カチオンを含む)、アルカリ金属イオンからなる群から
選ばれるカチオンとなる。
【0026】本発明者らの知見によると、水性系顔料分
散における樹脂極性の効果として、疎水的物質である顔
料との相互作用は多少疎水的(Sp値が小)の方が好ま
しく、水中への分散安定化には親水性の方が好ましいと
考えられ、この二つのトレードオフの関係にある要因の
バランスの結果、Sp値に上記したような最適範囲が現
れると考えられる。
【0027】本発明の水性顔料分散体に用いることので
きる顔料は特に限定されるものではないが、本発明の特
徴である高度の分散性、分散安定性を生かす意味で、一
次粒子に小さな、疎水的顔料を用いることが好ましく、
例えば各種の有機顔料やカーボンブラックが特に有効に
用いられる。
【0028】有機顔料の例としては、C.I.ピグメン
ト レッド122、同 レッド202、同 レッド20
7、同 レッド209、同 バイオレット19等のキナ
クリドン系顔料;C.I.ピグメント オレンジ48、
同 オレンジ49等のキナクリドンキノン系顔料;C.
I.ピグメント バイオレット23、同 バイオレット
37等のジオキサジン系顔料;C.I.ピグメント ブ
ルー15、同 ブルー15:1、同 ブルー15:2、
同 ブルー15:3、同 ブルー15:4、同ブルー1
5:6、同 ブルー16、同 ブルー68、同 グリー
ン7、同 グリーン36等のフタロシアニン系顔料;
C.I.ピグメント イエロー108等のアントラピリ
ミジン系顔料;C.I.ピグメント オレンジ77、同
レッド168等のアンサンスロン系顔料;C.I.ピ
グメント ブルー60等のインダンスロン系顔料;C.
I.ピグメント イエロー24等のフラバンスロン系顔
料;C.I.ピグメント イエロー196、同 レッド
177等のアントラキノン系顔料;C.I.ピグメント
レッド123、同 レッド149、同 レッド17
8、同 レッド179、同 レッド190、同 レッド
224等のペリレン系顔料;C.I.ピグメント イエ
ロー196、同 オレンジ43等のペリノン系顔料;
C.I.ピグメント イエロー138等のキノフタロン
系顔料;C.I.ピグメント オレンジ71、同 オレ
ンジ73、同 レッド254、同 レッド255、同
レッド264、同 レッド272等のジケトピロロピロ
ール系顔料、C.I.ピグメント レッド88、同 レ
ッド181、同 ブラウン27等のチオインジゴ系顔
料;C.I.ピグメント イエロー139、同 イエロ
ー185、同 オレンジ69、同 レッド260等のイ
ソインドリン系顔料;C.I.ピグメント イエロー1
09、同 イエロー110、同 イエロー173等のイ
ソインドリノン系顔料;C.I.ピグメント イエロー
101、同 イエロー129、同 オレンジ65等のア
ゾメチン系顔料;C.I.ピグメント イエロー15
1、同 イエロー154、同 イエロー175、同 イ
エロー180、同イエロー181、同 オレンジ36、
同 レッド175、同 レッド176、同レッド185
等のベンズイミダゾロン系顔料;C.I.ピグメント
イエロー1、同 イエロー65、同 イエロー73、同
イエロー74、同 イエロー116、同 レッド3、
同 レッド48:1、同 レッド48:2、同 レッド
48:3、同 レッド53:1、同 レッド57:1、
同 レッド115等のモノアゾ系顔料;C.I.ピグメ
ント イエロー12、同 イエロー13、同 イエロー
17、同 イエロー81、同 イエロー83、同 オレ
ンジ13、同 オレンジ16等のジスアゾ系顔料;C.
I.ピグメント イエロー93、同 イエロー95、同
イエロー128、同 レッド144、同 レッド16
6、同 レッド220、同 レッド221等の縮合アゾ
系顔料などが挙げられる。
【0029】顔料は粉末状、顆粒状あるいは塊状の乾燥
顔料でも良く、ウェットケーキやスラリーでも良い。
【0030】本発明の水性顔料分散体における顔料とア
ニオン性基含有有機高分子化合物の比率は顔料100重
量部に対しアニオン性基含有有機高分子化合物25〜2
00重量部程度が好ましい。アニオン性基含有有機高分
子化合物の比率が低すぎる場合には水性記録液として用
いた場合の耐摩擦性が低下し、逆に高すぎる場合には水
系記録液を調整した場合に粘度が高くなる傾向が認めら
れる。
【0031】本発明の水性顔料分散体は、少なくとも顔
料、特定溶解パラメータ範囲のアニオン性基含有有機高
分子化合物、塩基性物質および水からなる混合物を分散
する工程を含むプロセスによって製造することができ
る。
【0032】本発明の水性顔料分散体の製造プロセスに
組み込み得る分散工程以外の工程の例としては、予備分
散工程、溶解工程、希釈工程、蒸留工程、遠心分離工
程、酸析工程、濾過工程、再分散工程、pH調整工程、
充填工程等が挙げられる。
【0033】予備分散工程の例には、溶液状態または溶
融状態の樹脂と顔料を混合、分散し、スラリー状、ペー
スト状もしくはマスターバッチまたはチップと呼ばれる
固体状態にする工程等がある。溶解工程の例には、固体
状のアニオン性基含有有機高分子化合物を有機溶剤、好
ましくは水溶性有機溶剤中、または塩基性物質を含む水
性媒体中に溶解させる工程、もしくはアニオン性基含有
有機高分子化合物の水溶性有機溶剤溶液を塩基性物質を
含む水性媒体中に溶解させる工程等がある。
【0034】本発明では、顔料、アニオン性基含有有機
高分子化合物、塩基性物質および水からなる混合物を分
散する工程を必須として含ませる。この混合物には水溶
性有機溶剤を含めるのが好ましい。より具体的には、少
なくとも顔料、アニオン性基含有有機高分子化合物、塩
基性物質、水溶性有機溶剤および水からなる混合物を分
散する工程を含ませることが好ましい。
【0035】本発明の水性分散体としては、分散到達レ
ベル、分散所要時間および分散安定性の全ての面で、よ
り優れた特性を発揮させるに当たっては、顔料がアニオ
ン性基含有有機高分子化合物によって被覆された、カプ
セル化顔料が水性分散体中に分散することが好ましい。
この様な状態を形成するため、顔料がアニオン性基含有
有機高分子化合物を含有する液媒体中に分散している状
態において、前記の後工程として、溶解状態にあるアニ
オン性基含有有機高分子化合物を顔料表面に被覆させる
工程を組み込むことが好ましい。
【0036】溶解状態にあるアニオン性基含有有機高分
子化合物を顔料表面に被覆させる工程としては、アルカ
リ性水性溶液に溶解しているアニオン性基含有有機高分
子化合物を、溶液を酸性化することにより析出させる工
程が好ましい。
【0037】蒸留工程の例には、分散工程において有機
溶剤を使用した場合にこれを除去する工程、所望の固形
分濃度にするため余剰の水を除去する工程等がある。遠
心分離工程の例には、水性記録液としての使用適性に悪
影響を及ぼす分散体中の粗大粒子を除去する工程等があ
る。
【0038】酸析工程の例には、分散工程で得られた水
性分散体に塩酸、硫酸、酢酸等の酸を加えて酸性化し、
アニオン性基含有有機高分子化合物を顔料粒子表面に析
出させる工程等がある。この工程により顔料とアニオン
性基含有有機高分子化合物との相互作用を高めるでき
る。濾過工程の例には、遠心分離工程と同様に分散体中
の粗大粒子をカートリッジフィルターやメンブランフィ
ルターにより除去する工程、前述した酸析工程後に固形
分をフィルタープレス、ヌッチェ式濾過装置、加圧濾過
装置等により濾過する工程等がある。再分散工程の例に
は、酸析工程、濾過工程によって得られた固形分に塩基
性物質および必要により水や添加物を加えて再び分散体
とする工程がある。それによりアニオン性基含有有機高
分子化合物中のイオン化したアニオン性基の対イオンを
分散工程で用いたものから変更することができる。
【0039】本製造方法においては、前記特定溶解パラ
メータ範囲のアニオン性基含有有機高分子化合物を少な
くとも1種用いればよいが、前記特定溶解パラメータ範
囲で2種以上のアニオン性基含有有機高分子化合物を分
割して用いても良く、その場合には最も溶解パラメータ
の小さなアニオン性基含有有機高分子化合物を最初に用
いることが好ましい。
【0040】分散工程においては水溶性有機溶剤を併用
することができ、それにより分散工程における液粘度を
低下させることができる場合がある。水溶性有機溶媒の
例としてはアセトン、メチルエチルケトン、メチルブチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、等のケトン類;メ
タノール、エタノール、2−プロパノール、2−メチル
−1−プロパノール、1−ブタノール、2−メトキシエ
タノール、等のアルコール類;テトラヒドロフラン、
1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、等の
エーテル類;ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリ
ドン、等のアミド類が挙げられる。これらの水溶性有機
溶剤はアニオン性基含有有機高分子化合物溶液として用
いられても良く、別途独立に分散混合物中に加えられて
も良い。
【0041】分散工程において用いることのできる分散
装置として、既に公知の種々の方式による装置が使用で
き、特に限定されるものではないが、例えば、スチー
ル、ステンレス、ジルコニア、アルミナ、窒化ケイ素、
ガラス等でできた直径0.1〜10mm程度の球状分散
媒体の運動エネルギーを利用する方式、機械的攪拌によ
る剪断力を利用する方式、高速で供給された被分散物流
束の圧力変化、流路変化あるいは衝突に伴って発生する
力を利用する方式、等の分散方式を採ることができる。
【0042】上記した通り、本発明において、アニオン
性含有有機高分子化合物としては、架橋部分を有するア
ニオン性含有有機高分子化合物を用いることができる。
但し、後述する水性記録液の用途においては、高度な分
散安定性が要求される場合が多く、予め架橋を完了させ
ておいて、搬送時、保管時、実使用時(記録時)には架
橋反応が起こらないようにしておくのが好ましい。
【0043】本発明においてアニオン性基含有有機高分
子化合物が架橋性基を含有する場合、例えば、アクリル
酸2,3−エポキシプロピル、アクリル酸2,3−エポ
キシブチル、アクリル酸2,3−エポキシシクロヘキシ
ル、メタクリル酸2,3−エポキシプロピル、メタクリ
ル酸2,3−エポキシブチル、メタクリル酸2,3−エ
ポキシシクロヘキシル等のエポキシ基を有する不飽和脂
肪酸類の少なくとも1以上からなるモノマーを含んだ共
重合体である場合には、水性分散体製造プロセスにおい
て、分散工程以降の任意の段階で開環反応させ、架橋さ
せることができる。開環反応温度は80〜140℃程度
が好ましい。反応温度は低すぎる場合には反応速度が遅
く、反応完結に長時間を要するため、顔料粒子同士が融
着して凝集体を形成しやすくなる。反応温度が高すぎる
場合には、顔料粒子同士の融着や顔料粒子自体の成長が
起こり、いずれにしても好ましくない。反応温度が分散
体の沸点より高くなる場合には加圧反応装置を用いる必
要がある。
【0044】本発明の記録液は、少なくとも顔料および
溶解パラメータが9.0〜10.0であるアニオン性基
含有有機高分子化合物を含有する水性顔料分散体に、水
溶性有機溶剤、水等を混合して調製される。必要に応じ
て、界面活性剤、水溶性樹脂、防腐剤、粘度調整剤、p
H調整剤、キレート化剤等を添加することもできる。
【0045】記録液の調整に用いることのできる水溶性
有機溶剤の例としては、メタノール、エタノール、1−
プロパノール、2−プロパノール、2−メチル−1−プ
ロパノール、1−ブタノール、2−メトキシエタノー
ル、2−ブトキシエタノール、2−(2−メトキシエト
キシ)エタノール、2−(2−ブトキシエトキシ)エタ
ノール、2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキ
シ]エタノール、2−[2−(2−ブトキシエトキシ)
エトキシ]エタノール等のアルコール類;1,2−エタ
ンジオール、1,2−プロパンジオール、1,2−ブタ
ンジオール、2,3−ブタンジオール、2,2’−オキ
シビスエタノール、2,2’−エチレンジオキシビス
(エタノール)、チオジエタノール、グリセリン、1,
2,6−ヘキサントリオール等の多価アルコール類;ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチ
ル−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジ
ノン等のアミド類;アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルn−ブチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケ
トン類;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、
1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタ
ン、2,2’−オキシビス(2−メトキシエタン)、
2,2’−オキシビス(2−エトキシエタン)、2,
2’−エチレンジオキシビス(2−メトキシエタン)、
2,2’−エチレンジオキシビス(2−メトキシエタ
ン)等のエーテル類が挙げられる。記録液中の水溶性有
機溶剤の含有割合は、50重量%以下が好ましく、5〜
40重量%の範囲が特に好ましい。
【0046】本発明の記録液に添加しても良い界面活性
剤としては、アニオン性、カチオン性、両性イオン性、
非イオン性のいずれの活性剤でも良い。
【0047】アニオン性界面活性剤の例としては、ステ
アリン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、半硬化牛脂
脂肪酸ナトリウム、等の脂肪酸塩類;ドデシル硫酸ナト
リウム、ドデシル硫酸トリ(2−ヒドロキシエチル)ア
ンモニウム、オクタデシル硫酸ナトリウム等のアルキル
硫酸エステル塩類;ノニルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、オクタデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルジフェニ
ルエーテルジスルホン酸ナトリウム等のベンゼンスルホ
ン酸塩類;ドデシルナフタレンスルホン酸ナトリウム、
ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物等のナフタレン
スルホン酸塩類;スルホコハク酸ジドデシルナトリウ
ム、スルホコハク酸ジオクタデシルナトリウム等のスル
ホコハク酸エステル塩類;ポリオキシエチレンドデシル
エーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンドデシル
エーテル硫酸トリ(2−ヒドロキシエチル)アンモニウ
ム、ポリオキシエチレンオクタデシルエーテル硫酸ナト
リウム、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル
硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレン硫酸エステル塩
類;ドデシルリン酸カリウム、オクタデシルリン酸ナト
リウム等のリン酸エステル塩類等が挙げられる。
【0048】カチオン性界面活性剤の例としては、酢酸
オクタデシルアンモニウム、ヤシ油アミン酢酸塩等のア
ルキルアミン塩類;塩化ドデシルトリメチルアンモニウ
ム、塩化オクタデシルトリメチルアンモニウム、塩化ジ
オクタデシルジメチルアンモニウム、塩化ドデシルベン
ジルジメチルアンモニウム等の第4級アンモニウム塩類
が挙げられる。
【0049】両性イオン性活性剤の例としては、ドデシ
ルベタイン、オクタデシルベタイン等のアルキルベタイ
ン類;ドデシルジメチルアミンオキシド等のアミンオキ
シド類等が挙げられる。
【0050】非イオン性界面活性剤の例としては、ポリ
オキシエチレンドデシルエーテル、ポリオキシエチレン
ヘキサデシルエーテル、ポリオキシエチレンオクタデシ
ルエーテル、ポリオキシエチレン(9−オクタデセニ
ル)エーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル
類;ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキ
シエチレンフェニルエーテル類;ポリ酸化エチレン、コ
−ポリ酸化エチレン酸化プロピレン等のオキシラン重合
体類;ソルビタンドデカン酸エステル、ソルビタンヘキ
サデカン酸エステル、ソルビタンオクタデカン酸エステ
ル、ソルビタン(9−オクタデセン酸)エステル、ソル
ビタン(9−オクタデセン酸)トリエステル、ポリオキ
シエチレンソルビタンドデカン酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビタンヘキサデカン酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビタンオクタデカン酸エステル、ポリオ
キシエチレンソルビタンオクタデカン酸トリエステル、
ポリオキシエチレンソルビタン(9−オクタデセン酸)
エステル、ポリオキシエチレンソルビタン(9−オクタ
デセン酸)トリエステル等のソルビタン脂肪酸エステル
類;ポリオキシエチレンソルビトール(9−オクタデセ
ン酸)テトラエステル等のソルビトール脂肪酸エステル
類;グリセリンオクタデカン酸エステル、グリセリン
(9−オクタデセン酸)エステル等のグリセリン脂肪酸
エステル類が挙げられる。これらの非イオン性活性剤の
中でもHLBが14以上のものが特に好ましい。
【0051】本発明の水性記録液に添加されても良い水
溶性樹脂の例としては、にかわ、ゼラチン、カゼイン、
アルブミン、アラビアゴム、フィッシュグリュー、アル
ギン酸、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ酸化エチレン、
ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリアク
リル酸、ポリビニルエーテル、ポリビニルピロリドン、
スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸
共重合体、アクリル酸エステル−アクリル酸共重合体等
が挙げられる。
【0052】水溶性樹脂は、定着性や粘度調節、速乾性
を挙げる目的で、必要に応じて使用されるものであり、
記録液に使用する場合の記録液中の水溶性樹脂の含有割
合は、0〜30重量%以下が好ましく、0〜20重量%
以下が特に好ましい。
【0053】本発明の水性記録液は、サインペン、マー
カー等の文具類や各種プリンタ、プロッタ類のインクと
して好適に使用することができ、とりわけ、その優れた
分散性、分散安定性を生かしてインクジェット用インク
として好適に使用することができる。
【0054】本発明は以下の通りの具体的な実施形態を
包含する。 1. 少なくとも顔料およびアニオン性基含有有機高分
子化合物を含有する水性顔料分散体であって、該アニオ
ン性基含有有機高分子化合物として溶解パラメータが
9.0〜10.0であるアニオン性基含有有機高分子化
合物を用いることを特徴とする水性顔料分散体。
【0055】2. アニオン性基含有有機高分子化合物
が、少なくともアクリル酸およびメタクリル酸の炭素数
3〜5のアルキルエステルからなる群から選ばれる1以
上の化合物を構成要素として含有するアニオン性基含有
有機高分子化合物である上記1記載の水性顔料分散体。
【0056】3. アニオン性基含有有機高分子化合物
が、少なくともアクリル酸およびメタクリル酸の炭素数
3〜5のアルキルエステルからなる群から選ばれる1以
上の化合物とスチレンとを構成要素として含有するアニ
オン性基含有有機高分子化合物である上記1記載の水性
顔料分散体。
【0057】4. 顔料が有機顔料またはカーボンブラ
ックである上記1〜3記載の水性顔料分散体。
【0058】5. 顔料がアニオン性基含有有機高分子
化合物によって被覆されている上記1〜4記載の水性顔
料分散体。
【0059】6. アニオン性基がカルボキシル基およ
びカルボキシラート基である上記1〜5記載の水性顔料
分散体。
【0060】7. カルボキシラート基の対イオンが、
有機アンモニウムイオンおよびアルカリ金属イオンから
なる群から選ばれるカチオンである上記6記載の水性顔
料分散体。
【0061】8. アニオン性基含有有機高分子化合物
の重量平均分子量が5,000〜50,000である上
記1〜7記載の水性顔料分散体。
【0062】9. アニオン性基含有有機高分子化合物
の酸価が30〜220mgKOH/gである上記1〜8
記載の水性顔料分散体。
【0063】10. アニオン性基含有有機高分子化合
物のガラス転移点が−20〜60℃である上記1〜9記
載の水性顔料分散体。
【0064】11. 顔料とアニオン性基含有有機高分
子化合物の比率が、顔料100重量部に対してアニオン
性基含有有機高分子化合物が25部〜200重量部であ
る上記1〜10記載の水性顔料分散体。
【0065】12. 上記1〜11記載の水性顔料分散
体を含有することを特徴とする水性記録液。
【0066】
【実施例】以下、実施例及び比較例を用いて本発明を更
に詳細に説明する。以下の実施例及び比較例において、
「部」および「%」は、「重量部」および「重量%」を
表わす。
【0067】<合成例1>(アニオン性基含有有機高分
子化合物A−1の合成) 攪拌装置、滴下装置、温度センサー、および上部に窒素
導入装置を有する環流装置を取り付けた反応容器を有す
る自動重合反応装置(重合試験機DSL−2AS型、轟
産業(株)製)の反応容器にメチルエチルケトン1,0
00部を仕込み、攪拌しながら反応容器内を窒素置換し
た。反応容器内を窒素雰囲気に保ちながら75℃に昇温
させた後、滴下装置よりメタクリル酸n−ブチル79
1.5部、アクリル酸n−ブチル21.2部、メタクリ
ル酸2−ヒドロキシエチル80.0部、メタクリル酸1
07.3部および「パーブチル O」(有効成分ペルオ
キシ2−エチルヘキサン酸t−ブチル、日本油脂(株)
製)20.0部の混合液を2時間かけて滴下した。
【0068】滴下終了後、さらに同温度で15時間反応
を継続させて、溶解パラメータ8.91、酸価69、ガ
ラス転移温度(計算値)30℃、重量平均分子量18,
200のアニオン性基含有有機高分子化合物溶液を得
た。反応終了後、メチルエチルケトンの一部を減圧留去
し、樹脂溶液の不揮発分を50%に調整した。
【0069】以下の合成例においても溶剤の減圧留去ま
たは添加により樹脂溶液の不揮発分を50%に調整し
た。
【0070】<合成例2>(アニオン性基含有有機高分
子化合物A−2の合成) モノマー組成をメタクリル酸n−ブチル700.1部、
アクリル酸n−ブチル42.6部、メタクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル150.0部、メタクリル酸107.3
部に、「パーブチル O」20.0部を80.0部に変
えたこと以外は合成例1と同様にして溶解パラメータ
9.04、酸価68、ガラス転移温度(計算値)30
℃、重量平均分子量20,300のアニオン性基含有有
機高分子化合物溶液を得た。
【0071】<合成例3>(アニオン性基含有有機高分
子化合物A−3の合成) モノマー組成をメタクリル酸n−ブチル685.7部、
アクリル酸n−ブチル25.3部、メタクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル150.0部、アクリル酸139.0部
に変えたこと以外は合成例2と同様にして溶解パラメー
タ9.15、酸価108、ガラス転移温度(計算値)3
0℃、重量平均分子量24,700のアニオン性基含有
有機高分子化合物溶液を得た。
【0072】<合成例4>(アニオン性基含有有機高分
子化合物A−4の合成) モノマー組成をメタクリル酸n−ブチル377.7部、
アクリル酸n−ブチル165.0部、メタクリル酸2−
ヒドロキシエチル150.0部、メタクリル酸107.
0部、スチレン200.0部に変えたこと以外は合成例
2と同様にして溶解パラメータ9.30、酸価70、ガ
ラス転移温度(計算値)30℃、重量平均分子量23,
800のアニオン性基含有有機高分子化合物溶液を得
た。
【0073】<合成例5>(アニオン性基含有有機高分
子化合物A−5の合成) モノマー組成をメタクリル酸n−ブチル450.4部、
アクリル酸n−ブチル127.6部、メタクリル酸2−
ヒドロキシエチル75.0部、アクリル酸167.0
部、スチレン180.0部に変えたこと以外は合成例2
と同様にして溶解パラメータ9.39、酸価130、ガ
ラス転移温度(計算値)30℃、重量平均分子量27,
300のアニオン性基含有有機高分子化合物溶液を得
た。
【0074】<合成例6>(アニオン性基含有有機高分
子化合物A−6の合成) モノマー組成をメタクリル酸n−ブチル535.1部、
アクリル酸n−ブチル10.6部、メタクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル75.0部、メタクリル酸199.3
部、スチレン180.0部に変えたこと以外は合成例2
と同様にして溶解パラメータ9.53、酸価130、ガ
ラス転移温度(計算値)53℃、重量平均分子量23,
300のアニオン性基含有有機高分子化合物溶液を得
た。
【0075】<合成例7>(アニオン性基含有有機高分
子化合物A−7の合成) モノマー組成をメタクリル酸n−ブチル337.6部、
アクリル酸n−ブチル208.1部、メタクリル酸2−
ヒドロキシエチル75.0部、メタクリル酸199.3
部、スチレン180.0部に変えたこと以外は合成例2
と同様にして溶解パラメータ9.61、酸価130、ガ
ラス転移温度(計算値)30℃、重量平均分子量24,
900のアニオン性基含有有機高分子化合物溶液を得
た。
【0076】<合成例8>(アニオン性基含有有機高分
子化合物A−8の合成) モノマー組成をメタクリル酸n−ブチル405.2部、
アクリル酸n−ブチル45.5部、メタクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル150.0部、メタクリル酸199.3
部、スチレン200.0部に変えたこと以外は合成例2
と同様にして溶解パラメータ9.70、酸価130、ガ
ラス転移温度(計算値)53℃、重量平均分子量20,
000のアニオン性基含有有機高分子化合物溶液を得
た。
【0077】<合成例9>(アニオン性基含有有機高分
子化合物A−9の合成) モノマー組成をメタクリル酸n−ブチル335.1部、
アクリル酸n−ブチル357.6部、メタクリル酸2−
ヒドロキシエチル150.0部、メタクリル酸107.
3部、メタクリル酸2,3−エポキシプロピル50.0
部に変えたこと以外は合成例2と同様にして溶解パラメ
ータ9.16、酸価70、ガラス転移温度(計算値)0
℃、重量平均分子量42,300のアニオン性基含有有
機高分子化合物溶液を得た。
【0078】<合成例10>(アニオン性基含有有機高
分子化合物A−10の合成) モノマー組成をメタクリル酸n−ブチル6.5部、アク
リル酸n−ブチル186.6部、メタクリル酸306.
9部、スチレン500.0部に変えたこと以外は合成例
2と同様にして溶解パラメータ10.37、酸価70、
ガラス転移温度(計算値)68℃、重量平均分子量1
9,600のアニオン性基含有有機高分子化合物溶液を
得た。
【0079】<実施例1−A>冷却用ジャケットを備え
た混合槽に、合成例2で得たアニオン性基含有有機高分
子化合物A−2溶液1,000部、20%水酸化ナトリ
ウム水溶液210部、水2800部、ファストゲンブル
ーTGR(C.I.ピグメントブルー15:3、大日本
インキ化学工業(株)製)1,000部、を仕込み、攪
拌、混合した。混合液を直径0.3mmのジルコニアビ
ーズを充填した分散装置(SCミル SC100/32
型、三井鉱山(株)製)に通し、循環方式により2時間
分散した。分散装置の回転数は2700回転/分とし、
冷却用ジャケットには冷水を通して分散液温度が40℃
以下に保たれるようにした。
【0080】分散終了後、混合槽より分散原液を抜き採
り、次いで水10,000部で混合槽および分散装置流
路を洗浄し、分散原液と合わせて希釈分散液を得た。ガ
ラス製蒸留装置に希釈分散液を入れ、メチルエチルケト
ンの全量と水の一部を留去し、濃縮分散液を得た。
【0081】室温まで放冷後、濃縮分散液に攪拌しなが
ら10%塩酸を滴下してpH3.5に調整したのち、固
形分をヌッチェ式濾過装置で濾過、水洗した。ケーキを
容器に採り、20%水酸化カリウム水溶液305部と水
200部を加え、分散攪拌機(TKホモディスパ20
型、特殊機化工業(株)製)にて再分散した。遠心分離
器(50A−IV型、(株)佐久間製作所)にて粗大粒
子を除去したのち、不揮発分を調整して不揮発分20%
の水性顔料分散体を得た。
【0082】<実施例1−B〜D>顔料としてファスト
ゲンスーパーマゼンタRTS(C.I.ピグメント レ
ッド122、大日本インキ化学工業(株)製)、シムラ
ーファストイエロー4192(C.I.ピグメントイエ
ロー154、大日本インキ化学工業(株)製)、および
モナーク880(カーボンブラック、キャボット社製)
を用いたこと以外は実施例1−Aと同様にして、不揮発
分20%の水性顔料分散体を得た。
【0083】<実施例2−A〜D>アニオン性基含有有
機高分子化合物として、合成例3で得たアニオン性基含
有有機高分子化合物A−3を用い、分散時に使用する2
0%水酸化ナトリウム水溶液210部を330部に、ま
た再分散時に使用する20%水酸化カリウム水溶液30
5部を485部に変えたこと以外は実施例1−A〜Dと
同様にして不揮発分20%の水性顔料分散体を得た。
【0084】<実施例3−A〜D>アニオン性基含有有
機高分子化合物として、合成例4で得たアニオン性基含
有有機高分子化合物A−4を用い、分散時に使用する2
0%水酸化ナトリウム水溶液210部を230部に、ま
た再分散時に使用する20%水酸化カリウム水溶液30
5部を315部に変えたこと以外は実施例1−A〜Dと
同様にして不揮発分20%の水性顔料分散体を得た。
【0085】<実施例4−A〜D>アニオン性基含有有
機高分子化合物として、合成例5で得たアニオン性基含
有有機高分子化合物A−5を用い、分散時に使用する2
0%水酸化ナトリウム水溶液210部を400部に、ま
た再分散時に使用する20%水酸化カリウム水溶液30
5部を585部に変えたこと以外は実施例1−A〜Dと
同様にして不揮発分20%の水性顔料分散体を得た。
【0086】<実施例5−A〜D>アニオン性基含有有
機高分子化合物として、合成例6で得たアニオン性基含
有有機高分子化合物A−6を用い、分散時に使用する2
0%水酸化ナトリウム水溶液210部を400部に、ま
た再分散時に使用する20%水酸化カリウム水溶液30
5部を585部に変えたこと以外は実施例1−A〜Dと
同様にして不揮発分20%の水性顔料分散体を得た。
【0087】<実施例6−A〜D>アニオン性基含有有
機高分子化合物として、合成例7で得たアニオン性基含
有有機高分子化合物A−7を用い、分散時に使用する2
0%水酸化ナトリウム水溶液210部を400部に、ま
た再分散時に使用する20%水酸化カリウム水溶液30
5部を585部に変えたこと以外は実施例1−A〜Dと
同様にして不揮発分20%の水性顔料分散体を得た。
【0088】<実施例7−A〜D>アニオン性基含有有
機高分子化合物として、合成例8で得たアニオン性基含
有有機高分子化合物A−8を用い、分散時に使用する2
0%水酸化ナトリウム水溶液210部を400部に、ま
た再分散時に使用する20%水酸化カリウム水溶液30
5部を585部に変えたこと以外は実施例1−A〜Dと
同様にして不揮発分20%の水性顔料分散体を得た。
【0089】<実施例8−A>冷却用ジャケットを備え
た混合槽に、合成例9で得たアニオン性基含有有機高分
子化合物A−9溶液1,000部、20%水酸化ナトリ
ウム水溶液215部、水2800部、ファストゲンブル
ーTGR(C.I.ピグメント ブルー15:3、大日
本インキ化学工業(株)製)1,000部を仕込み、攪
拌、混合した。混合液を分散装置(SCミル SC10
0/32型、三井鉱山(株)製)に通し、循環方式によ
り2時間分散した。分散装置の回転数は2700回転/
分とし、冷却用ジャケットには冷水を通して分散液温度
が40℃以下に保たれるようにした。
【0090】分散終了後、混合槽より分散原液を抜き採
り、次いで水10,000部で混合槽および分散装置流
路を洗浄し、分散原液と合わせて希釈分散液を得た。
【0091】加圧反応装置に希釈分散液を入れ、容器を
密閉後、攪拌しながら140℃に2時間加熱し、架橋反
応を行わせた。
【0092】ガラス製蒸留装置に架橋反応を行わせた希
釈分散液を入れ、エチルエチルケトンの全量および水の
一部を留去し、不揮発分20%の水性顔料分散体を得
た。
【0093】<実施例8−B〜D>顔料としてファスト
ゲンスーパーマゼンタRTS(C.I.ピグメント レ
ッド122、大日本インキ化学工業(株)製)、シムラ
ーファストイエロー4192(C.I.ピグメントイエ
ロー154、大日本インキ化学工業(株)製)、および
モナーク880(カーボンブラック、キャボット社製)
を用いたこと以外は実施例8−Aと同様にして、不揮発
分20%の水性顔料分散体を得た。
【0094】<実施例9>冷却用ジャケットを備えた混
合槽に、合成例2で得たアニオン性基含有有機高分子化
合物A−2溶液1,000部、20%水酸化ナトリウム
水溶液210部、水2800部、ファストゲンブルーT
GR(C.I.ピグメントブルー15:3、大日本イン
キ化学(株)製)1,000部、を仕込み、攪拌、混合
した。混合液を直径0.3mmのジルコニアビーズを充
填した分散装置(SCミル SC100/32型、三井
鉱山(株)製)に通し、循環方式により2時間分散し
た。分散装置の回転数は2700回転/分とし、冷却用
ジャケットには冷水を通して分散液温度が40℃以下に
保たれるようにした。
【0095】分散終了後、混合槽より分散原液を抜き採
り、次いで水10,000部で混合槽および分散装置流
路を洗浄し、分散原液と合わせて希釈分散液を得た。
【0096】ガラス製蒸留装置に希釈分散液を入れ、メ
チルエチルケトンの全量と水の一部を留去した。室温ま
で放冷後、遠心分離器(50A−IV型、(株)佐久間
製作所)にて粗大粒子を除去し、不揮発分を調整して不
揮発分20%の水性顔料分散体を得た。
【0097】<実施例9−B〜D>顔料としてファスト
ゲンスーパーマゼンタRTS(C.I.ピグメント レ
ッド122、大日本インキ化学工業(株)製)、シムラ
ーファストイエロー4192(C.I.ピグメントイエ
ロー154、大日本インキ化学工業(株)製)、および
モナーク880(カーボンブラック、キャボット社製)
を用いたこと以外は実施例9−Aと同様にして、不揮発
分20%の水性顔料分散体を得た。
【0098】<比較例1−A〜D>アニオン性基含有有
機高分子化合物として、合成例1で得たアニオン性基含
有有機高分子化合物A−1溶液1,000部を用いたこ
と以外は実施例1−A〜Dと同様にして不揮発分20%
の水性顔料分散体を得た。
【0099】<比較例2−A〜D>アニオン性基含有有
機高分子化合物として、合成例10で得たアニオン性基
含有有機高分子化合物A−10溶液1,000部を用い
たこと以外は実施例1−A〜Dと同様にして不揮発分2
0%の水性顔料分散体を得た。
【0100】<実施例10>(サーマル方式インクジェ
ットプリンタ用水性記録液の適性評価) 実施例1〜9および比較例1〜2で得られた水性顔料分
散体を用い、特開平6−122846公報記載の実施例
2を参考にしてサーマル方式インクジェットプリンタ用
インクを調整した。インク組成を以下に示す。
【0101】 水性顔料分散体 25部 グリセリン 8部 エチレングリコール 5部 エタノール 5部 エマルゲン120(花王(株)製) 0.05部 水 57部
【0102】このようにして調製したインクについて平
均粒径を測定した。平均粒径はレーザードップラ式粒度
分析計マイクロトラック(UPA150型、リーズ&ノ
ースロップ社製)で測定したメディアン径をもって平均
粒径とした。
【0103】マゼンタ色インクについて安定性評価とし
て、70℃、5日間の貯蔵試験を行い、平均粒径の変化
を調べた。また、シアン色インクについてサーマル方式
のインクジェットプリンタ(BJC−600J型、キヤ
ノン(株)製)にて100枚の連続印字を行い、印字性
能を評価した。結果を表に示す。
【0104】
【表1】表
【0105】 <注> 安定性 ○:平均粒径の変化5%未満 △: 〃 5%以上20%未満 ×: 〃 20%以上 印字性 ○:50枚以上印字可能 △:10枚以上50枚未満でかすれ等が発生 ×:10枚未満でかすれ等が発生
【0106】表中のTGR、RTS、4192および8
80は、それぞれ順に、前出のファストゲンブルーTG
R、ファストゲンスーパーマゼンタRTS、シムラーフ
ァストイエロー4192およびモナーク880を意味す
る。
【0107】上の表から次のことがわかる。 ・黄色顔料又は黒色顔料を用いた場合、溶解パラメータ
ー範囲外の樹脂は、範囲内の樹脂よりも初期粒径が大き
なマイクロカプセルを与える(実施例1と比較例1及び
比較例2)。 ・赤色顔料を用いた場合、溶解パラメーター範囲内の樹
脂は、範囲外の樹脂よりも粒径変化の小さい安定性に優
れたマイクロカプセルを与える(実施例1と比較例1及
び比較例2)。 ・赤色顔料又は青色顔料を用いた場合、酸析したほう
が、酸析しないより初期粒径が小さなマイクロカプセル
を与える(実施例1と実施例9)。 ・青色顔料を用いた場合、架橋したほうが架橋しないよ
り、初期粒径が小さなマイクロカプセルを与える(実施
例1と実施例8)。 ・赤色顔料を用いた場合、共単量体としてスチレンを含
ませないより、含ませるほうが初期粒径が小さなマイク
ロカプセルを与える(実施例1と実施例2)。 ・赤色顔料を用いた場合、スチレンを含ませないより、
含ませるほうが粒径変化の小さい安定性に優れたマイク
ロカプセルを与える(実施例1と実施例2)。
【0108】
【発明の効果】本発明の水性顔料分散体は、溶解パラメ
ータが特定範囲のアニオン性基含有有機高分子化合物を
用いるようにしたので、その範囲外の溶解パラメータの
アニオン性基含有有機高分子化合物を用いた場合より、
より初期粒径の小さい、または粒径の経時変化のより小
さい水性顔料分散体とすることが出来、分散性および分
散安定性に優れたものとすることができる。その結果、
インクジェットプリンタ用インク等の記録液に使用した
場合に、貯蔵安定性や演色性、透明性に優れた記録液を
与え、鮮明な画像を形成することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F070 AA18 AA27 AA29 AA32 AA37 AB21 AC04 AC31 AE04 CA02 CB01 4J037 AA02 AA30 CC13 CC16 CC30 DD23 DD24 EE03 EE28 EE43 FF06 FF07 FF15 FF22 FF25 4J039 AD03 AD09 AD10 AD13 AD14 AD23 BE01 CA06 EA35 EA38 EA44 GA24 GA26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも顔料およびアニオン性基含有
    有機高分子化合物を含有する水性顔料分散体であって、
    該アニオン性基含有有機高分子化合物として溶解パラメ
    ータが9.0〜10.0であるアニオン性基含有有機高
    分子化合物を用いることを特徴とする水性顔料分散体。
  2. 【請求項2】 アニオン性基含有有機高分子化合物が、
    少なくともアクリル酸およびメタクリル酸の炭素数3〜
    5のアルキルエステルからなる群から選ばれる1以上の
    化合物を構成要素として含有するアニオン性基含有有機
    高分子化合物である請求項1記載の水性顔料分散体。
  3. 【請求項3】 アニオン性基含有有機高分子化合物が、
    少なくともアクリル酸およびメタクリル酸の炭素数3〜
    5のアルキルエステルからなる群から選ばれる1以上の
    化合物とスチレンとを構成要素として含有するアニオン
    性基含有有機高分子化合物である請求項1記載の水性顔
    料分散体。
  4. 【請求項4】 顔料がアニオン性基含有有機高分子化合
    物によって被覆されている請求項1〜3記載の水性顔料
    分散体。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載の水性顔料分散体を含
    有することを特徴とする水性記録液。
JP2177799A 1999-01-29 1999-01-29 水性顔料分散体、ならびに水性記録液 Pending JP2000219749A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2177799A JP2000219749A (ja) 1999-01-29 1999-01-29 水性顔料分散体、ならびに水性記録液

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2177799A JP2000219749A (ja) 1999-01-29 1999-01-29 水性顔料分散体、ならびに水性記録液

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000219749A true JP2000219749A (ja) 2000-08-08

Family

ID=12064503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2177799A Pending JP2000219749A (ja) 1999-01-29 1999-01-29 水性顔料分散体、ならびに水性記録液

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000219749A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3382192B2 (ja) 1999-07-06 2003-03-04 花王株式会社 カプセル化着色顔料
WO2005007760A1 (ja) * 2003-07-23 2005-01-27 Toagosei Co., Ltd. 水性インク
WO2006080497A1 (ja) 2005-01-31 2006-08-03 Dainippon Ink And Chemicals, Inc. 水性顔料分散液及びインクジェット記録用インク組成物
JP2006225529A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Mitsui Chemicals Inc ポリオレフィン水性分散系の製造方法及びその方法で得られるポリオレフィンの水性分散系を含むコーティング剤用添加剤
JP2007191663A (ja) * 2006-01-23 2007-08-02 Seiko Epson Corp インクジェット記録用インク
JP2008056786A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 水性顔料分散液、その製造方法およびそれらを使用した物品
JP2016121281A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 Dicグラフィックス株式会社 平版印刷インキ用樹脂、当該平版印刷インキ用樹脂を用いた印刷インキ組成物および当該印刷インキ組成物を用いて印刷した印刷物
JP2017218543A (ja) * 2016-06-09 2017-12-14 日本化薬株式会社 インク及びインクジェット記録方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09151342A (ja) * 1995-09-28 1997-06-10 Dainippon Ink & Chem Inc 記録液用アニオン性マイクロカプセル化顔料含有水性分散液及び記録液
JPH10140065A (ja) * 1996-09-11 1998-05-26 Dainippon Ink & Chem Inc 水性記録液

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09151342A (ja) * 1995-09-28 1997-06-10 Dainippon Ink & Chem Inc 記録液用アニオン性マイクロカプセル化顔料含有水性分散液及び記録液
JPH10140065A (ja) * 1996-09-11 1998-05-26 Dainippon Ink & Chem Inc 水性記録液

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3382192B2 (ja) 1999-07-06 2003-03-04 花王株式会社 カプセル化着色顔料
WO2005007760A1 (ja) * 2003-07-23 2005-01-27 Toagosei Co., Ltd. 水性インク
CN100480340C (zh) * 2003-07-23 2009-04-22 东亚合成株式会社 水溶性墨水
WO2006080497A1 (ja) 2005-01-31 2006-08-03 Dainippon Ink And Chemicals, Inc. 水性顔料分散液及びインクジェット記録用インク組成物
JP2006233211A (ja) * 2005-01-31 2006-09-07 Dainippon Ink & Chem Inc 水性顔料分散液及びインクジェット記録用インク組成物
US7662878B2 (en) 2005-01-31 2010-02-16 Dainippon Ink And Chemicals, Inc. Aqueous pigment dispersion and ink composition for inkjet recording
TWI468477B (zh) * 2005-01-31 2015-01-11 Dainippon Ink & Chemicals 水性顏料分散液及噴墨記錄用印墨組成物
JP2006225529A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Mitsui Chemicals Inc ポリオレフィン水性分散系の製造方法及びその方法で得られるポリオレフィンの水性分散系を含むコーティング剤用添加剤
JP2007191663A (ja) * 2006-01-23 2007-08-02 Seiko Epson Corp インクジェット記録用インク
JP2008056786A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 水性顔料分散液、その製造方法およびそれらを使用した物品
JP2016121281A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 Dicグラフィックス株式会社 平版印刷インキ用樹脂、当該平版印刷インキ用樹脂を用いた印刷インキ組成物および当該印刷インキ組成物を用いて印刷した印刷物
JP2017218543A (ja) * 2016-06-09 2017-12-14 日本化薬株式会社 インク及びインクジェット記録方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4612788B2 (ja) 水不溶性色材を含む粒子の分散体及びその製造方法
US7544418B2 (en) Polymer-encapsulated pigments and associated methods
JP4232245B2 (ja) 水性顔料分散体ならびに水性記録液
JP2006057044A (ja) 水性記録液用顔料分散体および水性記録液
JP4774566B2 (ja) 水性顔料分散体、ならびに水性記録液
JP2000219749A (ja) 水性顔料分散体、ならびに水性記録液
JP5146720B2 (ja) 水性顔料分散液及びインクジェット記録用インク
JP5451057B2 (ja) インクジェット記録用水分散体の製造方法
JP4483158B2 (ja) 水性顔料分散体の製造方法及び水性顔料記録液の製造方法
JP4956917B2 (ja) 水性顔料分散体および水性顔料記録液
JP4561053B2 (ja) 水性顔料分散液用混練物及びこれを用いた水性顔料分散液とインク組成物の製造方法
JP4810714B2 (ja) 水性顔料分散体、ならびに水性記録液
JP2001207104A (ja) 水性顔料分散体、ならびに水性記録液
JP2000160093A (ja) 水性顔料分散体、その製造方法ならびに水性記録液
JP4547725B2 (ja) 水性顔料分散体、その製造方法ならびに水性記録液
JP2004285172A (ja) 水性顔料分散体の製造方法及び水性顔料記録液の製造方法
JP4573070B2 (ja) 水性顔料分散体、ならびに水性記録液
JP2005041970A (ja) 水性顔料分散体及び水性顔料記録液
JP4867089B2 (ja) 水性顔料分散体および水性記録液
JP2002348519A (ja) 水性顔料分散体の製造方法ならびに該水性分散体を使用した水性記録液
JP2004091502A (ja) 水性顔料分散体、その製造方法及び水性顔料記録液
JP2004083786A (ja) 水性顔料分散体の製造方法
JP2006008734A (ja) 分散性色材とその製造方法及びそれを用いた水性インクジェット記録用インク
JP2001164144A (ja) 水性黄色顔料分散体、ならびに水性記録液
JP2004051963A (ja) 水性顔料分散体の製造方法及び水性顔料記録液の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050720

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080826

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081225