JP2000219763A - 発泡性ポリウレタン組成物およびそれからなるポリウレタン発泡体の製造方法 - Google Patents
発泡性ポリウレタン組成物およびそれからなるポリウレタン発泡体の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 大きさの揃った微細な気泡が発泡体内部にム
ラなく均一に分布しており、表面に気泡の破れや気泡径
の斑などに起因する荒れや凹凸模様がなく、外観に優
れ、柔軟性、機械的特性にも優れるポリウレタン発泡体
を、フロンガスや有機溶剤などを使用することなく、安
全に生産性良く製造すること。 【解決手段】 200℃における溶融粘度が800〜3
000ポイズである熱可塑性ポリウレタン100重量部
および熱分解型発泡剤1〜10重量部からなる発泡性ポ
リウレタン組成物、並びに該組成物をを熱分解型発泡剤
の分解温度未満の温度で成形し、得られた発泡性ポリウ
レタン成形体を熱分解型発泡剤の分解温度以上の温度で
加熱発泡させるポリウレタン発泡体の製造方法。
ラなく均一に分布しており、表面に気泡の破れや気泡径
の斑などに起因する荒れや凹凸模様がなく、外観に優
れ、柔軟性、機械的特性にも優れるポリウレタン発泡体
を、フロンガスや有機溶剤などを使用することなく、安
全に生産性良く製造すること。 【解決手段】 200℃における溶融粘度が800〜3
000ポイズである熱可塑性ポリウレタン100重量部
および熱分解型発泡剤1〜10重量部からなる発泡性ポ
リウレタン組成物、並びに該組成物をを熱分解型発泡剤
の分解温度未満の温度で成形し、得られた発泡性ポリウ
レタン成形体を熱分解型発泡剤の分解温度以上の温度で
加熱発泡させるポリウレタン発泡体の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,発泡性ポリウレタ
ン組成物、該発泡性ポリウレタン組成物から得られるポ
リウレタン発泡体およびその製造方法に関する。本発明
の発泡性ポリウレタン組成物から得られる発泡体は、大
きさの揃った微細な気泡が発泡体内部にムラなく均一に
分布しており、表面状態、柔軟性、力学的特性などに優
れる。
ン組成物、該発泡性ポリウレタン組成物から得られるポ
リウレタン発泡体およびその製造方法に関する。本発明
の発泡性ポリウレタン組成物から得られる発泡体は、大
きさの揃った微細な気泡が発泡体内部にムラなく均一に
分布しており、表面状態、柔軟性、力学的特性などに優
れる。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタン発泡体またはポリウレタン
多孔質体の製法としては、従来、(1)ポリウレタン原
料に水を添加し、原料中のイソシアネート成分と水との
反応により炭酸ガスを発生させながら、ポリウレタンの
形成および発泡を行ってポリウレタン発泡体を製造する
方法;(2)ポリウレタン用原料にフロンガスのような
フッ素系膨張剤を添加して、ポリウレタンの形成および
発泡を行ってポリウレタン発泡体を製造する方法;
(3)熱可塑性ポリウレタン、ABS樹脂および熱分解
型発泡剤を含む樹脂組成物を溶融成形した後に熱分解型
発泡剤を分解させてガスを発生させ発泡体を製造する方
法(特開平7−157588号公報参照);(4)ポリ
ウレタンを有機溶剤に溶解させた溶液を支持体上に塗布
し、ポリウレタンの非溶剤中で湿式凝固して、ポリウレ
タン多孔質体を形成する方法;(5)ポリウレタンを有
機溶剤に溶解した溶液を支持体上に塗布し、溶剤を乾燥
除去してポリウレタン多孔質層を形成する方法;などが
一般に知られている。
多孔質体の製法としては、従来、(1)ポリウレタン原
料に水を添加し、原料中のイソシアネート成分と水との
反応により炭酸ガスを発生させながら、ポリウレタンの
形成および発泡を行ってポリウレタン発泡体を製造する
方法;(2)ポリウレタン用原料にフロンガスのような
フッ素系膨張剤を添加して、ポリウレタンの形成および
発泡を行ってポリウレタン発泡体を製造する方法;
(3)熱可塑性ポリウレタン、ABS樹脂および熱分解
型発泡剤を含む樹脂組成物を溶融成形した後に熱分解型
発泡剤を分解させてガスを発生させ発泡体を製造する方
法(特開平7−157588号公報参照);(4)ポリ
ウレタンを有機溶剤に溶解させた溶液を支持体上に塗布
し、ポリウレタンの非溶剤中で湿式凝固して、ポリウレ
タン多孔質体を形成する方法;(5)ポリウレタンを有
機溶剤に溶解した溶液を支持体上に塗布し、溶剤を乾燥
除去してポリウレタン多孔質層を形成する方法;などが
一般に知られている。
【0003】しかしながら、上記(1)の従来法では、
発泡倍率が大きくなり、その結果、発泡体の気泡膜が薄
くなるため、小さな圧縮応力で気泡膜が崩壊し、変形が
生じ易いという欠点がある。そして、気泡膜の崩壊を防
止するべく水の添加量を少なくして発泡度を小さくする
と、気泡の大きさが不均一になり、品質の良好な発泡体
を得にくい。上記(2)の従来法では、地球環境の破壊
などの点から近年その使用が規制されているフロンガス
などのフッ素系膨張剤が使用されている。上記(3)の
従来法では、発泡倍率の大きい発泡体を製造するために
他の樹脂を加えていることから、ポリウレタンのみから
なる発泡体に比べ引張特性などの力学的性質に劣ったも
のとなる。上記(4)の湿式凝固法または上記(5)の
乾式凝固法による場合は、多孔質体層の厚さが厚いもの
(例えば1mm以上のもの)の場合に、凝固に長い時間
を要し、そのために生産性が低く、工業的規模で製造す
るにはコスト高となる。さらに、上記(4)および
(5)の従来法では、いずれもポリウレタンを有機溶剤
に溶解した溶液を用いるために、有機溶剤の使用に伴う
作業環境の悪化を生じ、安全面や衛生面で問題があり、
しかも使用した有機溶剤の回収や処理のための工程や施
設などが必要であり、製造工程が複雑になり、コスト高
となる。
発泡倍率が大きくなり、その結果、発泡体の気泡膜が薄
くなるため、小さな圧縮応力で気泡膜が崩壊し、変形が
生じ易いという欠点がある。そして、気泡膜の崩壊を防
止するべく水の添加量を少なくして発泡度を小さくする
と、気泡の大きさが不均一になり、品質の良好な発泡体
を得にくい。上記(2)の従来法では、地球環境の破壊
などの点から近年その使用が規制されているフロンガス
などのフッ素系膨張剤が使用されている。上記(3)の
従来法では、発泡倍率の大きい発泡体を製造するために
他の樹脂を加えていることから、ポリウレタンのみから
なる発泡体に比べ引張特性などの力学的性質に劣ったも
のとなる。上記(4)の湿式凝固法または上記(5)の
乾式凝固法による場合は、多孔質体層の厚さが厚いもの
(例えば1mm以上のもの)の場合に、凝固に長い時間
を要し、そのために生産性が低く、工業的規模で製造す
るにはコスト高となる。さらに、上記(4)および
(5)の従来法では、いずれもポリウレタンを有機溶剤
に溶解した溶液を用いるために、有機溶剤の使用に伴う
作業環境の悪化を生じ、安全面や衛生面で問題があり、
しかも使用した有機溶剤の回収や処理のための工程や施
設などが必要であり、製造工程が複雑になり、コスト高
となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、大き
さの揃った微細な気泡が発泡体内部にムラなく均一に分
布しており、表面状態が良好で外観に優れ、しかも柔軟
性、力学的特性などにも優れるポリウレタン発泡体およ
び架橋ポリウレタン発泡体を与える発泡性ポリウレタン
組成物を提供することである。
さの揃った微細な気泡が発泡体内部にムラなく均一に分
布しており、表面状態が良好で外観に優れ、しかも柔軟
性、力学的特性などにも優れるポリウレタン発泡体およ
び架橋ポリウレタン発泡体を与える発泡性ポリウレタン
組成物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべく
本発明者は研究を行い、種々検討を重ねた結果、通常よ
り低い特定の溶融粘度を有する熱可塑性ポリウレタンお
よび熱分解型発泡剤からなる発泡性ポリウレタン組成物
により、上記の目的が達成されることを見出した。ま
た、上記の発泡性ポリウレタン組成物にさらに架橋剤を
配合した組成物から得られる架橋ポリウレタン発泡体
は、力学的特性および耐熱性に優れていることを見出し
た。
本発明者は研究を行い、種々検討を重ねた結果、通常よ
り低い特定の溶融粘度を有する熱可塑性ポリウレタンお
よび熱分解型発泡剤からなる発泡性ポリウレタン組成物
により、上記の目的が達成されることを見出した。ま
た、上記の発泡性ポリウレタン組成物にさらに架橋剤を
配合した組成物から得られる架橋ポリウレタン発泡体
は、力学的特性および耐熱性に優れていることを見出し
た。
【0006】すなわち本発明は、200℃における溶融
粘度が800〜3000ポイズである熱可塑性ポリウレ
タン100重量部および熱分解型発泡剤1〜10重量部
からなる発泡性ポリウレタン組成物に関する。
粘度が800〜3000ポイズである熱可塑性ポリウレ
タン100重量部および熱分解型発泡剤1〜10重量部
からなる発泡性ポリウレタン組成物に関する。
【0007】また本発明は、上記の発泡性ポリウレタン
組成物を熱分解型発泡剤の分解温度未満の温度で成形
し、得られた発泡性ポリウレタン成形体を熱分解型発泡
剤の分解温度以上の温度で加熱発泡させることを特徴と
するポリウレタン発泡体の製造方法に関する。
組成物を熱分解型発泡剤の分解温度未満の温度で成形
し、得られた発泡性ポリウレタン成形体を熱分解型発泡
剤の分解温度以上の温度で加熱発泡させることを特徴と
するポリウレタン発泡体の製造方法に関する。
【0008】さらに本発明は、上記の製造方法により得
られるポリウレタン発泡体に関する。
られるポリウレタン発泡体に関する。
【0009】次に本発明は、上記の発泡性ポリウレタン
組成物に、さらに架橋剤1〜10重量部を配合してなる
発泡性ポリウレタン組成物に関する。
組成物に、さらに架橋剤1〜10重量部を配合してなる
発泡性ポリウレタン組成物に関する。
【0010】そして本発明は、架橋剤を含有する上記の
発泡性ポリウレタン組成物を熱分解型発泡剤の分解温度
未満の温度で成形し、得られた発泡性ポリウレタン成形
体を熱分解型発泡剤の分解温度以上の温度で加熱発泡さ
せた後、電離放射線を照射することを特徴とする架橋ポ
リウレタン発泡体の製造方法に関する。
発泡性ポリウレタン組成物を熱分解型発泡剤の分解温度
未満の温度で成形し、得られた発泡性ポリウレタン成形
体を熱分解型発泡剤の分解温度以上の温度で加熱発泡さ
せた後、電離放射線を照射することを特徴とする架橋ポ
リウレタン発泡体の製造方法に関する。
【0011】さらに本発明は、上記の製造方法により得
られる架橋ポリウレタン発泡体に関する。
られる架橋ポリウレタン発泡体に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の発泡性ポリウレタン組成
物に用いられる熱可塑性ポリウレタンは、高分子ジオー
ル、有機ジイソシアネートおよび鎖伸長剤から構成さ
れ、200℃における溶融粘度が800〜3000ポイ
ズの範囲内の熱可塑性ポリウレタンである。
物に用いられる熱可塑性ポリウレタンは、高分子ジオー
ル、有機ジイソシアネートおよび鎖伸長剤から構成さ
れ、200℃における溶融粘度が800〜3000ポイ
ズの範囲内の熱可塑性ポリウレタンである。
【0013】熱可塑性ポリウレタンを構成する高分子ジ
オールは、数平均分子量が800〜8000の範囲内で
あるのが好ましく、900〜6000の範囲内であるの
がより好ましい。数平均分子量が上記の範囲内である高
分子ジオールを用いると、熱可塑性ポリウレタンの機械
的強度や成形性が良好になり、得られる発泡体の機械的
強度や成形性が良好となる。なお、本明細書でいう高分
子ジオールの数平均分子量は、いずれもJIS K 1
577に準拠して測定した水酸基価に基いて算出した数
平均分子量を意味する。
オールは、数平均分子量が800〜8000の範囲内で
あるのが好ましく、900〜6000の範囲内であるの
がより好ましい。数平均分子量が上記の範囲内である高
分子ジオールを用いると、熱可塑性ポリウレタンの機械
的強度や成形性が良好になり、得られる発泡体の機械的
強度や成形性が良好となる。なお、本明細書でいう高分
子ジオールの数平均分子量は、いずれもJIS K 1
577に準拠して測定した水酸基価に基いて算出した数
平均分子量を意味する。
【0014】熱可塑性ポリウレタンを構成する高分子ジ
オールとしては、例えば、ポリエステルジオール、ポリ
エーテルジオールなどを挙げることができる。
オールとしては、例えば、ポリエステルジオール、ポリ
エーテルジオールなどを挙げることができる。
【0015】ポリエステルジオールは、例えば、ジカル
ボン酸またはそのエステル、無水物などのエステル形成
性誘導体からなるジカルボン酸成分と低分子ジオール成
分とを直接エステル化反応またはエステル交換反応させ
ることにより製造することができる。
ボン酸またはそのエステル、無水物などのエステル形成
性誘導体からなるジカルボン酸成分と低分子ジオール成
分とを直接エステル化反応またはエステル交換反応させ
ることにより製造することができる。
【0016】ポリエステルジオールの製造に用いられる
ジカルボン酸成分としては、例えば、グルタル酸、アジ
ピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、ドデカンジカルボン酸、2−メチルコハク酸、
2−メチルアジピン酸、3−メチルアジピン酸、3−メ
チルペンタン二酸、2−メチルオクタン二酸、3,8−
ジメチルデカン二酸、3,7−ジメチルデカン二酸など
の炭素数5〜12の脂肪族ジカルボン酸;テレフタル
酸、イソフタル酸、オルトフタル酸などの芳香族ジカル
ボン酸;またはそれらのエステル形成性誘導体などを挙
げることができ、これらのうちの1種または2種以上を
用いることができる。中でも、ジカルボン酸成分として
は、柔軟性および力学的物性に優れる発泡体を与える発
泡性ポリウレタン組成物が得られる点から、炭素数5〜
12の脂肪族ジカルボン酸が好ましく用いられ、アジピ
ン酸、アゼライン酸またはセバシン酸がより好ましく用
いられる。
ジカルボン酸成分としては、例えば、グルタル酸、アジ
ピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、ドデカンジカルボン酸、2−メチルコハク酸、
2−メチルアジピン酸、3−メチルアジピン酸、3−メ
チルペンタン二酸、2−メチルオクタン二酸、3,8−
ジメチルデカン二酸、3,7−ジメチルデカン二酸など
の炭素数5〜12の脂肪族ジカルボン酸;テレフタル
酸、イソフタル酸、オルトフタル酸などの芳香族ジカル
ボン酸;またはそれらのエステル形成性誘導体などを挙
げることができ、これらのうちの1種または2種以上を
用いることができる。中でも、ジカルボン酸成分として
は、柔軟性および力学的物性に優れる発泡体を与える発
泡性ポリウレタン組成物が得られる点から、炭素数5〜
12の脂肪族ジカルボン酸が好ましく用いられ、アジピ
ン酸、アゼライン酸またはセバシン酸がより好ましく用
いられる。
【0017】ポリエステルジオールの製造に用いられる
低分子ジオール成分としては、例えば、エチレングリコ
ール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3
−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、3−メ
チル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、1,8−オクタンジオール、2−メチル−1,
8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,
10−デカンジオールなどの脂肪族ジオール;シクロヘ
キサンジメタノール、シクロヘキサンジオールなどの脂
環式ジオールなどを挙げることができ、これらのうちの
1種または2種以上を用いることができる。中でも、低
分子ジオール成分としては、柔軟性、反発弾性に優れる
発泡体を与える発泡性ポリウレタン組成物が得られる点
から、3−メチル−1,5−ペンタンジオールを50モ
ル%以上の割合で含有する低分子ジオールが好ましい。
低分子ジオール成分としては、例えば、エチレングリコ
ール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3
−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、3−メ
チル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、1,8−オクタンジオール、2−メチル−1,
8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,
10−デカンジオールなどの脂肪族ジオール;シクロヘ
キサンジメタノール、シクロヘキサンジオールなどの脂
環式ジオールなどを挙げることができ、これらのうちの
1種または2種以上を用いることができる。中でも、低
分子ジオール成分としては、柔軟性、反発弾性に優れる
発泡体を与える発泡性ポリウレタン組成物が得られる点
から、3−メチル−1,5−ペンタンジオールを50モ
ル%以上の割合で含有する低分子ジオールが好ましい。
【0018】高分子ジオールとして用いることができる
ポリエーテルジオールとしては、例えば、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメ
チレングリコールなどが挙げられ、これらのうちの1種
または2種以上を用いることができる。中でも、ポリエ
ーテルジオールとしては、柔軟性、耐加水分解性に優れ
る発泡体を与える発泡性ポリウレタン組成物が得られる
点から、ポリテトラメチレングリコールが好ましく用い
られる。
ポリエーテルジオールとしては、例えば、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメ
チレングリコールなどが挙げられ、これらのうちの1種
または2種以上を用いることができる。中でも、ポリエ
ーテルジオールとしては、柔軟性、耐加水分解性に優れ
る発泡体を与える発泡性ポリウレタン組成物が得られる
点から、ポリテトラメチレングリコールが好ましく用い
られる。
【0019】熱可塑性ポリウレタンを構成する有機ジイ
ソシアネートとしては、熱可塑性ポリウレタンの製造に
従来から用いられている有機ジイソシアネートのいずれ
もが使用できる。そのうちでも、分子量が500以下の
芳香族ジイソシアネート、脂環式ジイソシアネートおよ
び脂肪族ジイソシアネートが好ましく用いられる。この
ような有機ジイソシアネートの例としては、4,4’−
ジフェニルメタンジイソシアネート、p−フェニレンジ
イソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジ
イソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジ
イソシアネートなどを挙げることができ、これらのうち
の1種または2種以上を用いることができる。中でも、
有機ジイソシアネートとしては、力学的特性に優れる発
泡体を与える発泡性ポリウレタン組成物が得られる点か
ら、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートが好
ましく用いられる。
ソシアネートとしては、熱可塑性ポリウレタンの製造に
従来から用いられている有機ジイソシアネートのいずれ
もが使用できる。そのうちでも、分子量が500以下の
芳香族ジイソシアネート、脂環式ジイソシアネートおよ
び脂肪族ジイソシアネートが好ましく用いられる。この
ような有機ジイソシアネートの例としては、4,4’−
ジフェニルメタンジイソシアネート、p−フェニレンジ
イソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、トリレンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジ
イソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジ
イソシアネートなどを挙げることができ、これらのうち
の1種または2種以上を用いることができる。中でも、
有機ジイソシアネートとしては、力学的特性に優れる発
泡体を与える発泡性ポリウレタン組成物が得られる点か
ら、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートが好
ましく用いられる。
【0020】熱可塑性ポリウレタンを構成する鎖伸長剤
としては、熱可塑性ポリウレタンの製造に従来から用い
られている鎖伸長剤のいずれもが使用できる。そのうち
でも、イソシアネート基と反応し得る活性水素原子を分
子中に2個以上有する分子量300以下の低分子化合物
が好ましく用いられる。このような鎖伸長剤の例として
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,
4−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,4
−シクロヘキサンジオール、ビス−(β−ヒドロキシエ
チル)テレフタレート、キシリレングリコールなどのジ
オール類;ヒドラジン、エチレンジアミン、プロピレン
ジアミン、キシリレンジアミン、イソホロンジアミン、
ピペラジンおよびその誘導体、フェニレンジアミン、ト
リレンジアミン、キシレンジアミン、アジピン酸ジヒド
ラジン、イソフタル酸ジヒドラジンなどのジアミン類、
アミノエチルアルコールなどのアミノアルコール類など
を挙げることができ、これらのうちの1種または2種以
上を用いることができる。中でも、鎖伸長剤としては、
力学的特性に優れる発泡体を与える発泡性ポリウレタン
組成物が得られる点から炭素数2〜10の脂肪族ジオー
ルが好ましく用いられ、1,4−ブタンジオールがより
好ましく用いられる。
としては、熱可塑性ポリウレタンの製造に従来から用い
られている鎖伸長剤のいずれもが使用できる。そのうち
でも、イソシアネート基と反応し得る活性水素原子を分
子中に2個以上有する分子量300以下の低分子化合物
が好ましく用いられる。このような鎖伸長剤の例として
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,
4−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,4
−シクロヘキサンジオール、ビス−(β−ヒドロキシエ
チル)テレフタレート、キシリレングリコールなどのジ
オール類;ヒドラジン、エチレンジアミン、プロピレン
ジアミン、キシリレンジアミン、イソホロンジアミン、
ピペラジンおよびその誘導体、フェニレンジアミン、ト
リレンジアミン、キシレンジアミン、アジピン酸ジヒド
ラジン、イソフタル酸ジヒドラジンなどのジアミン類、
アミノエチルアルコールなどのアミノアルコール類など
を挙げることができ、これらのうちの1種または2種以
上を用いることができる。中でも、鎖伸長剤としては、
力学的特性に優れる発泡体を与える発泡性ポリウレタン
組成物が得られる点から炭素数2〜10の脂肪族ジオー
ルが好ましく用いられ、1,4−ブタンジオールがより
好ましく用いられる。
【0021】熱可塑性ポリウレタンの製造法は特に制限
されず、上記した高分子ジオール、有機ジイソシアネー
ト、鎖伸長剤および必要に応じて他の成分を使用し、公
知のウレタン化反応技術を利用して、プレポリマー法ま
たはワンショット法により製造することができる。中で
も、実質的に溶剤の不存在下に溶融重合する方法が好ま
しく、多軸スクリュー型押出機を用いて連続溶融重合す
る方法がより好ましい。また、熱可塑性ポリウレタンの
製造の際に、高分子ジオールおよび鎖伸長剤の有する活
性水素原子の合計のモル数に対する有機ジイソシアネー
トのモル数の比が0.95〜0.98の範囲内になるよ
うにすると、200℃における溶融粘度が800〜30
00ポイズの範囲内の熱可塑性ポリウレタンが得られる
ことから好ましい。
されず、上記した高分子ジオール、有機ジイソシアネー
ト、鎖伸長剤および必要に応じて他の成分を使用し、公
知のウレタン化反応技術を利用して、プレポリマー法ま
たはワンショット法により製造することができる。中で
も、実質的に溶剤の不存在下に溶融重合する方法が好ま
しく、多軸スクリュー型押出機を用いて連続溶融重合す
る方法がより好ましい。また、熱可塑性ポリウレタンの
製造の際に、高分子ジオールおよび鎖伸長剤の有する活
性水素原子の合計のモル数に対する有機ジイソシアネー
トのモル数の比が0.95〜0.98の範囲内になるよ
うにすると、200℃における溶融粘度が800〜30
00ポイズの範囲内の熱可塑性ポリウレタンが得られる
ことから好ましい。
【0022】本発明の発泡性ポリウレタン組成物に用い
る熱可塑性ポリウレタンの200℃における溶融粘度
は、800〜3000ポイズの範囲内であり、900〜
2000ポイズの範囲内であるのが好ましい。熱可塑性
ポリウレタンの200℃における溶融粘度が800ポイ
ズ未満であると、発泡性ポリウレタン組成物を溶融成形
して得られる発泡性体の溶融弾性が低くなって、加熱発
泡の際に、熱分解型発泡剤の分解により発生したガスが
良好に保持されなくなり、気泡の粗大化や破れを生じ、
発泡倍率の高い発泡体が得られない。また、得られるポ
リウレタン発泡体内部の気泡構造が不良になり、表面に
粗大な凹凸模様や荒れが生じて平滑にならず、さらにポ
リウレタン発泡体の機械的特性が低下する。一方、熱可
塑性ポリウレタンの200℃における溶融粘度が通常の
熱可塑性ポリウレタンの如く3000ポイズを超える
と、発泡性ポリウレタン組成物の製造を高い温度で行う
必要があるため、該組成物の製造中に熱分解型発泡剤の
一部が分解して気泡が発生し、その気泡が加熱発泡時に
巨大化して、均一な気泡構造を有するポリウレタン発泡
体が得られない。また、熱可塑性ポリウレタンの溶融弾
性が高いため、気泡の膨脹が抑制されて発泡倍率が小さ
くなり、発泡倍率の高い発泡体が得られない。なお、本
明細書でいう溶融粘度は、いずれも高化式フローテスタ
ーを用いて、後記する実施例に記載の方法により測定し
た値である。
る熱可塑性ポリウレタンの200℃における溶融粘度
は、800〜3000ポイズの範囲内であり、900〜
2000ポイズの範囲内であるのが好ましい。熱可塑性
ポリウレタンの200℃における溶融粘度が800ポイ
ズ未満であると、発泡性ポリウレタン組成物を溶融成形
して得られる発泡性体の溶融弾性が低くなって、加熱発
泡の際に、熱分解型発泡剤の分解により発生したガスが
良好に保持されなくなり、気泡の粗大化や破れを生じ、
発泡倍率の高い発泡体が得られない。また、得られるポ
リウレタン発泡体内部の気泡構造が不良になり、表面に
粗大な凹凸模様や荒れが生じて平滑にならず、さらにポ
リウレタン発泡体の機械的特性が低下する。一方、熱可
塑性ポリウレタンの200℃における溶融粘度が通常の
熱可塑性ポリウレタンの如く3000ポイズを超える
と、発泡性ポリウレタン組成物の製造を高い温度で行う
必要があるため、該組成物の製造中に熱分解型発泡剤の
一部が分解して気泡が発生し、その気泡が加熱発泡時に
巨大化して、均一な気泡構造を有するポリウレタン発泡
体が得られない。また、熱可塑性ポリウレタンの溶融弾
性が高いため、気泡の膨脹が抑制されて発泡倍率が小さ
くなり、発泡倍率の高い発泡体が得られない。なお、本
明細書でいう溶融粘度は、いずれも高化式フローテスタ
ーを用いて、後記する実施例に記載の方法により測定し
た値である。
【0023】熱可塑性ポリウレタンの硬度(JIS−A
硬度)は、機械的強度や柔軟性に優れる発泡体が得られ
る点から、55〜80の範囲内であるのが好ましく、6
0〜75の範囲内であるのがより好ましい。
硬度)は、機械的強度や柔軟性に優れる発泡体が得られ
る点から、55〜80の範囲内であるのが好ましく、6
0〜75の範囲内であるのがより好ましい。
【0024】本発明の発泡性ポリウレタン組成物に配合
される熱分解型発泡剤としては、従来から知られている
熱分解型発泡剤のいずれもが使用でき、特に制限されな
い。そのような熱分解型発泡剤としては、例えば、アゾ
ジカルボンアミド、4,4’−オキシビス(ベンゼンス
ルホニルヒドラジド)、p−トルエンスルホニルヒドラ
ジド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾジアミノベン
ゼン、アゾヘキサヒドロベンゾジニトリル、バリウムア
ゾジカルボキシレート、N,N’−ジニトロソペンタメ
チレンテトラミン、N,N’−ジニトロソ−N,N’−
ジメチルテレフタルアミド、t−ブチルアミノニトリ
ル、p−トルエンスルホニルアセトンヒドラゾンなどの
有機系熱分解型発泡剤を挙げることができ、これらの1
種または2種以上を使用することができる。これらのう
ちでも、熱分解型発泡剤としては、190〜210℃の
範囲内の分解温度を有しているものが好ましく、本発明
に用いる熱可塑性ポリウレタンの溶融温度を超える分解
温度を有していて取扱い性に優れており、ガス発生量が
多いなどの点からアゾジカルボンアミドがより好ましく
用いられる。
される熱分解型発泡剤としては、従来から知られている
熱分解型発泡剤のいずれもが使用でき、特に制限されな
い。そのような熱分解型発泡剤としては、例えば、アゾ
ジカルボンアミド、4,4’−オキシビス(ベンゼンス
ルホニルヒドラジド)、p−トルエンスルホニルヒドラ
ジド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾジアミノベン
ゼン、アゾヘキサヒドロベンゾジニトリル、バリウムア
ゾジカルボキシレート、N,N’−ジニトロソペンタメ
チレンテトラミン、N,N’−ジニトロソ−N,N’−
ジメチルテレフタルアミド、t−ブチルアミノニトリ
ル、p−トルエンスルホニルアセトンヒドラゾンなどの
有機系熱分解型発泡剤を挙げることができ、これらの1
種または2種以上を使用することができる。これらのう
ちでも、熱分解型発泡剤としては、190〜210℃の
範囲内の分解温度を有しているものが好ましく、本発明
に用いる熱可塑性ポリウレタンの溶融温度を超える分解
温度を有していて取扱い性に優れており、ガス発生量が
多いなどの点からアゾジカルボンアミドがより好ましく
用いられる。
【0025】熱分解型発泡剤の配合量は、発泡倍率が高
く、表面状態に優れる発泡体が得られる点から、熱可塑
性ポリウレタン100重量部に対して、1〜10重量部
の範囲内であり、2〜8量部の範囲内であるのが好まし
い。
く、表面状態に優れる発泡体が得られる点から、熱可塑
性ポリウレタン100重量部に対して、1〜10重量部
の範囲内であり、2〜8量部の範囲内であるのが好まし
い。
【0026】また、本発明の発泡性ポリウレタン組成物
には、上記した熱分解型発泡剤を分解させて発泡体を製
造するに当たり、発泡を円滑に行わせて、より均一で微
細な気泡を有する発泡体を得るために、発泡助剤を配合
してもよい。その場合の発泡助剤としては、それぞれの
熱分解型発泡剤に対して従来から用いられている発泡助
剤を用いることができる。例えば、アゾ系発泡剤、ヒド
ラジン系発泡剤に対しては炭酸カルシウムなどの金属炭
酸塩、シリカ、アルミナなどの金属酸化物、タルクなど
の鉱物等を発泡助剤として用いることができ、また例え
ばN,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミンに対
しては尿素系化合物、有機酸等を発泡助剤として用いる
ことができる。
には、上記した熱分解型発泡剤を分解させて発泡体を製
造するに当たり、発泡を円滑に行わせて、より均一で微
細な気泡を有する発泡体を得るために、発泡助剤を配合
してもよい。その場合の発泡助剤としては、それぞれの
熱分解型発泡剤に対して従来から用いられている発泡助
剤を用いることができる。例えば、アゾ系発泡剤、ヒド
ラジン系発泡剤に対しては炭酸カルシウムなどの金属炭
酸塩、シリカ、アルミナなどの金属酸化物、タルクなど
の鉱物等を発泡助剤として用いることができ、また例え
ばN,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミンに対
しては尿素系化合物、有機酸等を発泡助剤として用いる
ことができる。
【0027】発泡助剤を配合する場合、その配合量は、
目的とする発泡体の発泡倍率(見掛比重)、発泡体の用
途、熱分解型発泡剤のガス発生量などに応じて適宜調節
することができるが、通常、熱可塑性ポリウレタン10
0重量部に対して、0.005〜10重量部の範囲内で
あるのが好ましく、0.01〜5重量部の範囲内である
のがより好ましく、0.1〜2重量部の範囲内であるの
がさらに好ましい。また、熱分解型発泡剤に対する配合
量としては、熱分解型発泡剤1重量部に対して0.1〜
1重量部の範囲内であるのが好ましい。
目的とする発泡体の発泡倍率(見掛比重)、発泡体の用
途、熱分解型発泡剤のガス発生量などに応じて適宜調節
することができるが、通常、熱可塑性ポリウレタン10
0重量部に対して、0.005〜10重量部の範囲内で
あるのが好ましく、0.01〜5重量部の範囲内である
のがより好ましく、0.1〜2重量部の範囲内であるの
がさらに好ましい。また、熱分解型発泡剤に対する配合
量としては、熱分解型発泡剤1重量部に対して0.1〜
1重量部の範囲内であるのが好ましい。
【0028】本発明の発泡性ポリウレタン組成物は、滑
剤として、高級脂肪酸と脂肪族ポリオールとの縮合物を
含有することが好ましい。ここでいう「高級脂肪酸」と
は、炭素数11以上の脂肪族一塩基酸であり、ポリウレ
タン中への分散性が良好となる点から、炭素数20〜3
5の直鎖飽和脂肪酸が好ましく、モンタン酸がより好ま
しい。また「脂肪族ポリオール」とは、分子中に2個以
上の水酸基を有する脂肪族多価アルコールであり、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、グリセリンなどの分子中に2〜3個の水酸
基を有する炭素数2〜6の脂肪族多価アルコールが好ま
しい。さらに「高級脂肪酸と脂肪族ポリオールとの縮合
物」とは、脂肪族ポリオールの水酸基の実質的に全てが
高級脂肪酸によりエステル化された化合物である。本発
明で使用する該縮合物は単一の化合物である必要はな
く、1種以上の脂肪族ポリオールが、1種以上の高級脂
肪酸でエステル化された形の1種以上の化合物であれば
よい。また、本発明の発泡性ポリウレタン組成物は、滑
剤として、高級脂肪酸金属塩を含有することが好まし
い。ここでいう「高級脂肪酸金属塩」とは、上記の高級
脂肪酸と周期律表I〜III族の金属、例えばナトリウ
ム、カリウム、バリウム、マグネシウム、カルシウム、
アルミニウムなどから選ばれる少なくとも1種の金属と
の塩である。高級脂肪酸と脂肪族ポリオールとの縮合物
および高級脂肪酸金属塩は、両者を混合して使用するの
が好ましく、混合物は、高級脂肪酸を好ましくは0.9
0当量以下、より好ましくは0.5〜0.8当量の脂肪
族ポリオールで部分的にエステル化し、次いで上記の金
属の酸化物または水酸化物で中和することにより得ら
れ、好ましい例としては、モンタン酸を1,4−ブタン
ジオールで部分的にエステル化し、残った酸を水酸化カ
ルシウムで中和したものが挙げられる。
剤として、高級脂肪酸と脂肪族ポリオールとの縮合物を
含有することが好ましい。ここでいう「高級脂肪酸」と
は、炭素数11以上の脂肪族一塩基酸であり、ポリウレ
タン中への分散性が良好となる点から、炭素数20〜3
5の直鎖飽和脂肪酸が好ましく、モンタン酸がより好ま
しい。また「脂肪族ポリオール」とは、分子中に2個以
上の水酸基を有する脂肪族多価アルコールであり、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、グリセリンなどの分子中に2〜3個の水酸
基を有する炭素数2〜6の脂肪族多価アルコールが好ま
しい。さらに「高級脂肪酸と脂肪族ポリオールとの縮合
物」とは、脂肪族ポリオールの水酸基の実質的に全てが
高級脂肪酸によりエステル化された化合物である。本発
明で使用する該縮合物は単一の化合物である必要はな
く、1種以上の脂肪族ポリオールが、1種以上の高級脂
肪酸でエステル化された形の1種以上の化合物であれば
よい。また、本発明の発泡性ポリウレタン組成物は、滑
剤として、高級脂肪酸金属塩を含有することが好まし
い。ここでいう「高級脂肪酸金属塩」とは、上記の高級
脂肪酸と周期律表I〜III族の金属、例えばナトリウ
ム、カリウム、バリウム、マグネシウム、カルシウム、
アルミニウムなどから選ばれる少なくとも1種の金属と
の塩である。高級脂肪酸と脂肪族ポリオールとの縮合物
および高級脂肪酸金属塩は、両者を混合して使用するの
が好ましく、混合物は、高級脂肪酸を好ましくは0.9
0当量以下、より好ましくは0.5〜0.8当量の脂肪
族ポリオールで部分的にエステル化し、次いで上記の金
属の酸化物または水酸化物で中和することにより得ら
れ、好ましい例としては、モンタン酸を1,4−ブタン
ジオールで部分的にエステル化し、残った酸を水酸化カ
ルシウムで中和したものが挙げられる。
【0029】上記の高級脂肪酸と脂肪族ポリオールとの
縮合物の含有量は、熱可塑性ポリウレタン100重量部
に対して、0.3〜5重量部の範囲内である。また、上
記の高級脂肪酸金属塩の含有量は、熱可塑性ポリウレタ
ン100重量部に対して、0.1〜5重量部の範囲内で
ある。これらの含有量が上記の範囲内にある場合には、
発泡性ポリウレタン組成物を溶融成形して得られる発泡
性成形体を加熱発泡させる際に発泡性ポリウレタン組成
物の溶融弾性が向上し、熱分解型発泡剤の分解により発
生したガスが良好に保持される。このため、気泡の粗大
化や破れが防止され、発泡体内部の気泡構造や発泡倍率
が好適になり、発泡体表面に粗大な凹凸模様や荒れが生
じなくなって、平滑な表面状態で機械的特性に優れた発
泡体が得られる。また、熱可塑性ポリウレタン中での熱
分解型発泡剤の分散が良好になり、均一な気泡構造を有
し外観および力学的特性に優れる発泡体が得られる。
縮合物の含有量は、熱可塑性ポリウレタン100重量部
に対して、0.3〜5重量部の範囲内である。また、上
記の高級脂肪酸金属塩の含有量は、熱可塑性ポリウレタ
ン100重量部に対して、0.1〜5重量部の範囲内で
ある。これらの含有量が上記の範囲内にある場合には、
発泡性ポリウレタン組成物を溶融成形して得られる発泡
性成形体を加熱発泡させる際に発泡性ポリウレタン組成
物の溶融弾性が向上し、熱分解型発泡剤の分解により発
生したガスが良好に保持される。このため、気泡の粗大
化や破れが防止され、発泡体内部の気泡構造や発泡倍率
が好適になり、発泡体表面に粗大な凹凸模様や荒れが生
じなくなって、平滑な表面状態で機械的特性に優れた発
泡体が得られる。また、熱可塑性ポリウレタン中での熱
分解型発泡剤の分散が良好になり、均一な気泡構造を有
し外観および力学的特性に優れる発泡体が得られる。
【0030】また本発明の発泡性ポリウレタン組成物に
は、架橋剤を配合することができる。架橋剤としては、
例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールテトラアクリレート、ジアリルフタ
レートなどの分子中に不飽和結合を2つ以上有する化合
物が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用する
ことができる。架橋剤の配合量は、熱可塑性ポリウレタ
ン100重量部に対して、1〜10重量部の範囲内であ
り、2〜8重量部の範囲内であるのが好ましい。架橋剤
の配合量が上記の範囲内であると、発泡性成形体を加熱
発泡させた後、電離放射線を照射して得られる架橋ポリ
ウレタン発泡体が、力学的特性、耐熱性、耐溶剤性など
に優れたものとなる。架橋剤の配合量が熱可塑性ポリウ
レタン100重量部に対して10重量部を超えると未反
応の架橋剤が発泡体に残留し、臭気が残るので好ましく
ない。
は、架橋剤を配合することができる。架橋剤としては、
例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールテトラアクリレート、ジアリルフタ
レートなどの分子中に不飽和結合を2つ以上有する化合
物が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用する
ことができる。架橋剤の配合量は、熱可塑性ポリウレタ
ン100重量部に対して、1〜10重量部の範囲内であ
り、2〜8重量部の範囲内であるのが好ましい。架橋剤
の配合量が上記の範囲内であると、発泡性成形体を加熱
発泡させた後、電離放射線を照射して得られる架橋ポリ
ウレタン発泡体が、力学的特性、耐熱性、耐溶剤性など
に優れたものとなる。架橋剤の配合量が熱可塑性ポリウ
レタン100重量部に対して10重量部を超えると未反
応の架橋剤が発泡体に残留し、臭気が残るので好ましく
ない。
【0031】さらに、本発明の発泡性ポリウレタン組成
物は、他の添加剤、例えば、充填剤、補強材、顔料、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、高級脂肪酸と脂肪族
ポリオールとの縮合物および高級脂肪酸金属塩以外の滑
剤、帯電防止剤、加水分解防止剤、難燃剤などの各種添
加剤の1種または2種以上を必要に応じて含有していて
もよい。
物は、他の添加剤、例えば、充填剤、補強材、顔料、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、高級脂肪酸と脂肪族
ポリオールとの縮合物および高級脂肪酸金属塩以外の滑
剤、帯電防止剤、加水分解防止剤、難燃剤などの各種添
加剤の1種または2種以上を必要に応じて含有していて
もよい。
【0032】本発明の発泡性ポリウレタン組成物は、上
記の熱可塑性ポリウレタン、熱分解型発泡剤、さらに必
要に応じて、高級脂肪酸と脂肪族ポリオールとの縮合
物、高級脂肪酸金属塩、架橋剤、発泡助剤などを配合し
て製造される。発泡性ポリウレタン組成物を製造するに
当たっては、その製造方法は特に制限されないが、熱可
塑性ポリウレタンが吸湿すると発泡状態や力学的特性な
どが影響を受けるため、熱可塑性ポリウレタン組成物の
製造時に出来るだけ吸湿を避ける方法、さらに、発泡助
剤を使用する場合には、その発泡助剤の機能が失われな
いような方法であればいずれも採用される。制限される
ものではないが、本発明の発泡性ポリウレタン組成物
は、例えば、上記の成分を、所定の割合でドライブレン
ドするかまたはミキシングロール、バンバリーミキサー
などを用いて熱分解型発泡剤の分解温度未満の温度で溶
融混合して製造することができる。
記の熱可塑性ポリウレタン、熱分解型発泡剤、さらに必
要に応じて、高級脂肪酸と脂肪族ポリオールとの縮合
物、高級脂肪酸金属塩、架橋剤、発泡助剤などを配合し
て製造される。発泡性ポリウレタン組成物を製造するに
当たっては、その製造方法は特に制限されないが、熱可
塑性ポリウレタンが吸湿すると発泡状態や力学的特性な
どが影響を受けるため、熱可塑性ポリウレタン組成物の
製造時に出来るだけ吸湿を避ける方法、さらに、発泡助
剤を使用する場合には、その発泡助剤の機能が失われな
いような方法であればいずれも採用される。制限される
ものではないが、本発明の発泡性ポリウレタン組成物
は、例えば、上記の成分を、所定の割合でドライブレン
ドするかまたはミキシングロール、バンバリーミキサー
などを用いて熱分解型発泡剤の分解温度未満の温度で溶
融混合して製造することができる。
【0033】得られた発泡性ポリウレタン組成物は、一
軸または二軸の押出機、ミキシングロール、バンバリー
ミキサーなどを用いて、熱分解型発泡剤の分解温度未
満、好ましくは140〜180℃の範囲内の温度でシー
ト状などの所望の形状に成形し、発泡性ポリウレタン成
形体とする。
軸または二軸の押出機、ミキシングロール、バンバリー
ミキサーなどを用いて、熱分解型発泡剤の分解温度未
満、好ましくは140〜180℃の範囲内の温度でシー
ト状などの所望の形状に成形し、発泡性ポリウレタン成
形体とする。
【0034】本発明のポリウレタン発泡体は、上記の発
泡性ポリウレタン成形体を、熱分解型発泡材の分解温度
以上の温度、好ましくは190〜250℃の範囲内の温
度に加熱して熱分解型発泡剤を分解することにより常圧
下で発泡させて製造することができる。加熱時間は、熱
分解型発泡剤の種類と量および目的とする発泡倍率(見
掛比重)に応じて調節されるが、2〜10分の範囲内で
あるのが好ましい。
泡性ポリウレタン成形体を、熱分解型発泡材の分解温度
以上の温度、好ましくは190〜250℃の範囲内の温
度に加熱して熱分解型発泡剤を分解することにより常圧
下で発泡させて製造することができる。加熱時間は、熱
分解型発泡剤の種類と量および目的とする発泡倍率(見
掛比重)に応じて調節されるが、2〜10分の範囲内で
あるのが好ましい。
【0035】本発明の製造方法により得られるポリウレ
タン発泡体の見掛比重は、柔軟性、力学的特性などに優
れる点から0.25〜0.5の範囲内であるのが好まし
く、0.3〜0.4の範囲内であるのがより好ましい。
見掛比重は、熱分解型発泡剤の種類と量、熱可塑性ポリ
ウレタンの溶融粘度などにより調節することができる。
タン発泡体の見掛比重は、柔軟性、力学的特性などに優
れる点から0.25〜0.5の範囲内であるのが好まし
く、0.3〜0.4の範囲内であるのがより好ましい。
見掛比重は、熱分解型発泡剤の種類と量、熱可塑性ポリ
ウレタンの溶融粘度などにより調節することができる。
【0036】本発明の発泡性ポリウレタン組成物がさら
に架橋剤を含有する場合は、該組成物から成形された発
泡性ポリウレタン成形体に、電離放射線を照射して架橋
させることにより架橋ポリウレタン発泡体を得ることが
できる。電離放射線としては、従来から利用されている
α線、β線(電子線)、γ線等を使用することができ
る。この照射は発泡体の内部まで架橋されるように比較
的高いエネルギーの放射線を用いるのが好ましい。照射
は発泡体の各面から行われるのが好ましいが、一方の面
のみからでもよい。また、照射量は架橋剤の種類や配合
量、架橋の程度等により異なるが、1〜15Mradの
範囲内であるのが好ましく、2〜10Mradの範囲内
であるのがより好ましい。照射量が1Mrad未満では
架橋導入の効果がなく、15Mradを超えると架橋反
応よりも分解反応の方が多く起こり、架橋発泡体の力学
的特性が低下する傾向がある。
に架橋剤を含有する場合は、該組成物から成形された発
泡性ポリウレタン成形体に、電離放射線を照射して架橋
させることにより架橋ポリウレタン発泡体を得ることが
できる。電離放射線としては、従来から利用されている
α線、β線(電子線)、γ線等を使用することができ
る。この照射は発泡体の内部まで架橋されるように比較
的高いエネルギーの放射線を用いるのが好ましい。照射
は発泡体の各面から行われるのが好ましいが、一方の面
のみからでもよい。また、照射量は架橋剤の種類や配合
量、架橋の程度等により異なるが、1〜15Mradの
範囲内であるのが好ましく、2〜10Mradの範囲内
であるのがより好ましい。照射量が1Mrad未満では
架橋導入の効果がなく、15Mradを超えると架橋反
応よりも分解反応の方が多く起こり、架橋発泡体の力学
的特性が低下する傾向がある。
【0037】上記の架橋ポリウレタン発泡体の架橋度
は、力学的特性の点から、10〜70%の範囲内である
のが好ましく、10〜50%の範囲内であるのがより好
ましい。上記の架橋度は、架橋剤の種類および配合量並
びに電離放射線の照射量によって調節することができ
る。
は、力学的特性の点から、10〜70%の範囲内である
のが好ましく、10〜50%の範囲内であるのがより好
ましい。上記の架橋度は、架橋剤の種類および配合量並
びに電離放射線の照射量によって調節することができ
る。
【0038】なお、本明細書でいう架橋度は、後記する
実施例に記載の方法により測定した溶剤不溶分の割合で
ある。
実施例に記載の方法により測定した溶剤不溶分の割合で
ある。
【0039】本発明の発泡性ポリウレタン組成物から得
られるポリウレタン発泡体は、表面状態、柔軟性、力学
的特性などに優れることから、単独でシートなどの形態
または他の材料との積層体の形態で、衣料品、スポーツ
用品、内装材、雑貨、緩衝材などの用途に有効に使用す
ることができる。
られるポリウレタン発泡体は、表面状態、柔軟性、力学
的特性などに優れることから、単独でシートなどの形態
または他の材料との積層体の形態で、衣料品、スポーツ
用品、内装材、雑貨、緩衝材などの用途に有効に使用す
ることができる。
【0040】
【実施例】以下に、本発明を実施例などにより具体的に
説明するが、本発明はそれにより何ら制限されない。以
下の例において、各種物性値の測定および得られたポリ
ウレタン発泡シートの評価は次のようにして行った。
説明するが、本発明はそれにより何ら制限されない。以
下の例において、各種物性値の測定および得られたポリ
ウレタン発泡シートの評価は次のようにして行った。
【0041】[熱可塑性ポリウレタンの硬度]熱可塑性
ポリウレタンを射出成形(シリンダー温度180〜20
0℃、金型温度30℃)して直径120mm、厚さ2m
mの円板状試験片を成形し、それを2枚重ね合わせたも
のを用いて、JIS K 6301に準拠してショアー
硬度Aを測定した。
ポリウレタンを射出成形(シリンダー温度180〜20
0℃、金型温度30℃)して直径120mm、厚さ2m
mの円板状試験片を成形し、それを2枚重ね合わせたも
のを用いて、JIS K 6301に準拠してショアー
硬度Aを測定した。
【0042】[熱可塑性ポリウレタンの溶融粘度]高化
式フローテスターを用いて、荷重50kgf、ノズル寸
法1mmφ×10mm、温度200℃、予熱時間6分の
条件下で、熱可塑性ポリウレタンの溶融粘度を測定し
た。
式フローテスターを用いて、荷重50kgf、ノズル寸
法1mmφ×10mm、温度200℃、予熱時間6分の
条件下で、熱可塑性ポリウレタンの溶融粘度を測定し
た。
【0043】[発泡シートの見掛比重]JIS K 6
767に準拠して、発泡シートの見掛比重を測定した。
767に準拠して、発泡シートの見掛比重を測定した。
【0044】[発泡シートの架橋度]発泡シート20g
を50mlのジメチルホルムアミド中に25℃で24時
間浸漬後、不溶部分の割合(重量%)を測定し、架橋度
とした。
を50mlのジメチルホルムアミド中に25℃で24時
間浸漬後、不溶部分の割合(重量%)を測定し、架橋度
とした。
【0045】[発泡シートの引張強度]JIS K 7
311に準拠して、発泡シートの長さ方向(押出方向)
の引張強度を測定した。
311に準拠して、発泡シートの長さ方向(押出方向)
の引張強度を測定した。
【0046】[発泡シートの外観]発泡シートの表面状
態を目視により観察して、発泡シートの表面に気泡の破
れや気泡径の斑などに伴う凹凸模様や荒れなどが生じて
おらず、表面が薄いスキン層で覆われていて平滑なもの
を良好(○)とし、発泡シートの表面に気泡の破れや気
泡径の斑などに伴う凹凸模様や荒れなどが生じているも
のを不良(×)として評価した。
態を目視により観察して、発泡シートの表面に気泡の破
れや気泡径の斑などに伴う凹凸模様や荒れなどが生じて
おらず、表面が薄いスキン層で覆われていて平滑なもの
を良好(○)とし、発泡シートの表面に気泡の破れや気
泡径の斑などに伴う凹凸模様や荒れなどが生じているも
のを不良(×)として評価した。
【0047】実施例等で用いた略号の内容を以下に示
す。
す。
【0048】 BD :1,4−ブタンジオール MDI :4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート PMPA :数平均分子量3500の3−メチル−1,5−ペンタンジオー ルとアジピン酸とを反応させて製造したポリエステルジール PTG :数平均分子量850のポリテトラメチレンエーテルグリコール ADCA :アゾジカルボンアミド系発泡剤(永和化成製 「ビニホームAC#3」) WAX :モンタン酸と1,4−ブタンジオールとの縮合物の一部 カルシウム塩(モンタン酸カルシウム塩含有量約25重量%) (ヘキスト社製ヘキストワックス−OP) TMPTA:トリメチロールプロパントリメタクリレート
【0049】《参考例1》数平均分子量3,500の高
分子ポリオール(PMPA)、1,4−ブタンジオール
(BD)、および50℃で加熱溶融した4,4′−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(MDI)を、PMP
A:MDI:BDのモル比が1:3:2.1のモル比と
なるような割合で用い、かつそれらの合計供給量が30
0g/分になるようにして、定量ポンプにより同軸で回
転する二軸押出機(30mmφ、L/D=36、シリン
ダー温度:75〜260℃)に連続的に供給して、連続
溶融重合を行って熱可塑性ポリウレタンを製造した。生
成した熱可塑性ポリウレタンの溶融物をストランド状で
水中に連続的に押出した後、ペレタイザーでペレット状
に細断し、このペレットを80℃で20時間除湿乾燥す
ることにより、硬度65A、200℃における溶融粘度
1700ポイズのエステル系熱可塑性ポリウレタンを製
造した。
分子ポリオール(PMPA)、1,4−ブタンジオール
(BD)、および50℃で加熱溶融した4,4′−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(MDI)を、PMP
A:MDI:BDのモル比が1:3:2.1のモル比と
なるような割合で用い、かつそれらの合計供給量が30
0g/分になるようにして、定量ポンプにより同軸で回
転する二軸押出機(30mmφ、L/D=36、シリン
ダー温度:75〜260℃)に連続的に供給して、連続
溶融重合を行って熱可塑性ポリウレタンを製造した。生
成した熱可塑性ポリウレタンの溶融物をストランド状で
水中に連続的に押出した後、ペレタイザーでペレット状
に細断し、このペレットを80℃で20時間除湿乾燥す
ることにより、硬度65A、200℃における溶融粘度
1700ポイズのエステル系熱可塑性ポリウレタンを製
造した。
【0050】《参考例2》数平均分子量850のポリテ
トラメチレンエ−テルグリコール(PTG)、1,4−
ブタンジオール(BD)、および50℃で加熱溶融した
4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MD
I)を、PTG:MDI:BDのモル比が1:1.5:
0.55のモル比となるような割合で用いる以外は参考
例1と同様にして、硬度75A、200℃における溶融
粘度850ポイズのエーテル系熱可塑性ポリウレタンを
製造した。
トラメチレンエ−テルグリコール(PTG)、1,4−
ブタンジオール(BD)、および50℃で加熱溶融した
4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MD
I)を、PTG:MDI:BDのモル比が1:1.5:
0.55のモル比となるような割合で用いる以外は参考
例1と同様にして、硬度75A、200℃における溶融
粘度850ポイズのエーテル系熱可塑性ポリウレタンを
製造した。
【0051】《参考例3》数平均分子量3,500のP
MPA、1,4−ブタンジオール(BD)および50℃
で加熱溶融した4,4′−ジフェニルメタンジイソシア
ネート(MDI)を、PMPA:MDI:BDのモル比
が1:3:2のモル比となるような割合で用いる以外は
参考例1と同様にして、硬度65A、200℃における
溶融粘度9800ポイズのエステル系熱可塑性ポリウレ
タンを製造した。
MPA、1,4−ブタンジオール(BD)および50℃
で加熱溶融した4,4′−ジフェニルメタンジイソシア
ネート(MDI)を、PMPA:MDI:BDのモル比
が1:3:2のモル比となるような割合で用いる以外は
参考例1と同様にして、硬度65A、200℃における
溶融粘度9800ポイズのエステル系熱可塑性ポリウレ
タンを製造した。
【0052】《参考例4》数平均分子量3,500のP
MPA、1,4−ブタンジオール(BD)および50℃
で加熱溶融した4,4′−ジフェニルメタンジイソシア
ネート(MDI)を、PMPA:BD:MDIのモル比
が1:3:2.2のモル比となるような割合で用いる以
外は参考例1と同様にして、硬度65A、200℃にお
ける溶融粘度500ポイズのエステル系熱可塑性ポリウ
レタンを製造した。
MPA、1,4−ブタンジオール(BD)および50℃
で加熱溶融した4,4′−ジフェニルメタンジイソシア
ネート(MDI)を、PMPA:BD:MDIのモル比
が1:3:2.2のモル比となるような割合で用いる以
外は参考例1と同様にして、硬度65A、200℃にお
ける溶融粘度500ポイズのエステル系熱可塑性ポリウ
レタンを製造した。
【0053】《実施例1〜4》 (1) 熱可塑性ポリウレタン、アゾジカルボンアミド
系発泡剤(永和化成製「ビニホームAC#3」)、モン
タン酸と1,4−ブタンジオールとの縮合物の一部カル
シウム塩(ヘキスト社製ヘキストワックスOP)、およ
び架橋剤(トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト)を表1に示す組成比で混合して、発泡性ポリウレタ
ン組成物を得た。(2) 上記(1)で得た発泡性ポリ
ウレタン組成物を、単軸押出機(25mmφ)に仕込
み、溶融帯温度140〜150℃、ダイス部温度150
℃で、T−ダイ(リップ幅0.3mm、ダイ幅350m
m)より膜状に押出成形し、厚さ300μm、幅300
mmの発泡性シートを製膜した。(3) 上記(2)で
得られた発泡性シートを230℃のエアーオブン中で発
泡させた。次いで、この発泡シートに、表1に示す電子
線量を照射させた。得られた架橋発泡シートの架橋量、
見掛比重、引張強度、および外観を、上記した方法で測
定または評価したところ、下記の表1に示すとおりであ
った。
系発泡剤(永和化成製「ビニホームAC#3」)、モン
タン酸と1,4−ブタンジオールとの縮合物の一部カル
シウム塩(ヘキスト社製ヘキストワックスOP)、およ
び架橋剤(トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト)を表1に示す組成比で混合して、発泡性ポリウレタ
ン組成物を得た。(2) 上記(1)で得た発泡性ポリ
ウレタン組成物を、単軸押出機(25mmφ)に仕込
み、溶融帯温度140〜150℃、ダイス部温度150
℃で、T−ダイ(リップ幅0.3mm、ダイ幅350m
m)より膜状に押出成形し、厚さ300μm、幅300
mmの発泡性シートを製膜した。(3) 上記(2)で
得られた発泡性シートを230℃のエアーオブン中で発
泡させた。次いで、この発泡シートに、表1に示す電子
線量を照射させた。得られた架橋発泡シートの架橋量、
見掛比重、引張強度、および外観を、上記した方法で測
定または評価したところ、下記の表1に示すとおりであ
った。
【0054】《比較例1〜3》熱可塑性ポリウレタン、
アゾジカルボンアミド系発泡剤(永和化成製「ビニホー
ムAC#3」)、モンタン酸と1,4−ブタンジオール
との縮合物の一部カルシウム塩(ヘキスト社製ヘキスト
ワックスOP)、架橋剤(トリメチロールプロパントリ
メタクリレート)を表1に示す割合で用いる以外は、実
施例1の(1)と同様にして発泡性ポリウレタン組成物
を得た。この発泡性ポリウレタン組成物を用いて、実施
例1の(2)と同様の押出機を用いて、膜状に溶融押出
成形を行った。次に実施例1の(3)と同様にして加熱
発泡、電子線照射を行い発泡シートを得た。得られた架
橋発泡シートの架橋度、見掛比重、引張強度、および外
観を、実施例1〜4と同様にして測定または評価し、結
果を表1に示した。
アゾジカルボンアミド系発泡剤(永和化成製「ビニホー
ムAC#3」)、モンタン酸と1,4−ブタンジオール
との縮合物の一部カルシウム塩(ヘキスト社製ヘキスト
ワックスOP)、架橋剤(トリメチロールプロパントリ
メタクリレート)を表1に示す割合で用いる以外は、実
施例1の(1)と同様にして発泡性ポリウレタン組成物
を得た。この発泡性ポリウレタン組成物を用いて、実施
例1の(2)と同様の押出機を用いて、膜状に溶融押出
成形を行った。次に実施例1の(3)と同様にして加熱
発泡、電子線照射を行い発泡シートを得た。得られた架
橋発泡シートの架橋度、見掛比重、引張強度、および外
観を、実施例1〜4と同様にして測定または評価し、結
果を表1に示した。
【0055】
【表1】
【0056】上記の表1の結果から明らかなように、実
施例1〜4の発泡性ポリウレタン組成物を用いた場合に
は、引張強度に優れ、しかも平滑な外観を有する低比重
の発泡シートが得られる。これに対して、熱分解型発泡
剤の配合量の少ない比較例1の発泡性ポリウレタン組成
物を用いた場合は、見掛比重の低い発泡シートが得られ
ず柔軟性に劣る。溶融粘度が本発明の範囲よりも高い通
常の熱可塑性ポリウレタンを含む比較例2の発泡性ポリ
ウレタン組成物の場合は、溶融粘度が高いことから、発
泡性ポリウレタンシートの成形中に溶融混練温度が高く
なり発泡剤の分解が見られたため、続いて加熱発泡させ
ても発生したガスによって充分に膨らまず、見掛比重の
低い発泡シートが得られなかった。また、溶融粘度が本
発明の範囲よりも低い熱可塑性ポリウレタンを含む比較
例3の発泡性ポリウレタン組成物の場合は、溶融粘度が
低すぎて、加熱発泡後に気泡がつぶれ、得られたポリウ
レタン発泡シートの外観に劣っていた。
施例1〜4の発泡性ポリウレタン組成物を用いた場合に
は、引張強度に優れ、しかも平滑な外観を有する低比重
の発泡シートが得られる。これに対して、熱分解型発泡
剤の配合量の少ない比較例1の発泡性ポリウレタン組成
物を用いた場合は、見掛比重の低い発泡シートが得られ
ず柔軟性に劣る。溶融粘度が本発明の範囲よりも高い通
常の熱可塑性ポリウレタンを含む比較例2の発泡性ポリ
ウレタン組成物の場合は、溶融粘度が高いことから、発
泡性ポリウレタンシートの成形中に溶融混練温度が高く
なり発泡剤の分解が見られたため、続いて加熱発泡させ
ても発生したガスによって充分に膨らまず、見掛比重の
低い発泡シートが得られなかった。また、溶融粘度が本
発明の範囲よりも低い熱可塑性ポリウレタンを含む比較
例3の発泡性ポリウレタン組成物の場合は、溶融粘度が
低すぎて、加熱発泡後に気泡がつぶれ、得られたポリウ
レタン発泡シートの外観に劣っていた。
【0057】
【発明の効果】本発明の発泡性ポリウレタン組成物によ
れば、大きさの揃った微細な気泡が発泡体内部にムラな
く均一に分布しており、表面に気泡の破れや気泡径の斑
などに起因する荒れや凹凸模様がなくて表面状態が良好
であり、しかも柔軟性、機械的特性などにも優れるポリ
ウレタン発泡体を得ることができる。そして、本発明の
発泡性ポリウレタン組成物を用いて、本発明の製造方法
によってポリウレタン発泡体を製造した場合には、フロ
ンガスや有機溶剤などを使用することなく、上記した発
泡体を製造することができる。
れば、大きさの揃った微細な気泡が発泡体内部にムラな
く均一に分布しており、表面に気泡の破れや気泡径の斑
などに起因する荒れや凹凸模様がなくて表面状態が良好
であり、しかも柔軟性、機械的特性などにも優れるポリ
ウレタン発泡体を得ることができる。そして、本発明の
発泡性ポリウレタン組成物を用いて、本発明の製造方法
によってポリウレタン発泡体を製造した場合には、フロ
ンガスや有機溶剤などを使用することなく、上記した発
泡体を製造することができる。
Claims (8)
- 【請求項1】 200℃における溶融粘度が800〜3
000ポイズである熱可塑性ポリウレタン100重量部
および熱分解型発泡剤1〜10重量部からなる発泡性ポ
リウレタン組成物。 - 【請求項2】 200℃における溶融粘度が800〜3
000ポイズである熱可塑性ポリウレタン100重量
部、熱分解型発泡剤1〜10重量部および高級脂肪酸と
脂肪族ポリオールとの縮合物0.3〜5重量部からなる
発泡性ポリウレタン組成物。 - 【請求項3】 200℃における溶融粘度が800〜3
000ポイズである熱可塑性ポリウレタン100重量
部、熱分解型発泡剤1〜10重量部および高級脂肪酸金
属塩0.1〜5重量部からなる発泡性ポリウレタン組成
物。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の発
泡性ポリウレタン組成物を熱分解型発泡剤の分解温度未
満の温度で成形し、得られた発泡性ポリウレタン成形体
を熱分解型発泡剤の分解温度以上の温度で加熱発泡させ
ることを特徴とするポリウレタン発泡体の製造方法。 - 【請求項5】 請求項4に記載の製造方法により得られ
るポリウレタン発泡体。 - 【請求項6】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の発
泡性ポリウレタン組成物に、さらに架橋剤1〜10重量
部を配合してなる発泡性ポリウレタン組成物。 - 【請求項7】 請求項6に記載の発泡性ポリウレタン組
成物を熱分解型発泡剤の分解温度未満の温度で成形し、
次いで得られた発泡性ポリウレタン成形体を熱分解型発
泡剤の分解温度以上の温度で加熱発泡させた後、電離放
射線を照射することを特徴とする架橋ポリウレタン発泡
体の製造方法。 - 【請求項8】 請求項7に記載の製造方法により得られ
る架橋ポリウレタン発泡体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2137199A JP2000219763A (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 発泡性ポリウレタン組成物およびそれからなるポリウレタン発泡体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2137199A JP2000219763A (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 発泡性ポリウレタン組成物およびそれからなるポリウレタン発泡体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000219763A true JP2000219763A (ja) | 2000-08-08 |
Family
ID=12053248
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2137199A Pending JP2000219763A (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 発泡性ポリウレタン組成物およびそれからなるポリウレタン発泡体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000219763A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002200717A (ja) * | 2000-12-28 | 2002-07-16 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧材 |
| WO2005090455A1 (en) * | 2004-03-15 | 2005-09-29 | Dow Global Technologies, Inc. | Method to adhere an expandable flexible polyurethane to a substrate |
| JP2006225488A (ja) * | 2005-02-16 | 2006-08-31 | Nitto Denko Corp | 熱可塑性樹脂発泡体及びその製造方法 |
| JP2013199658A (ja) * | 2007-06-04 | 2013-10-03 | Nitto Denko Corp | 熱可塑性樹脂発泡体、およびその製造方法 |
-
1999
- 1999-01-29 JP JP2137199A patent/JP2000219763A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002200717A (ja) * | 2000-12-28 | 2002-07-16 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧材 |
| WO2005090455A1 (en) * | 2004-03-15 | 2005-09-29 | Dow Global Technologies, Inc. | Method to adhere an expandable flexible polyurethane to a substrate |
| JP2006225488A (ja) * | 2005-02-16 | 2006-08-31 | Nitto Denko Corp | 熱可塑性樹脂発泡体及びその製造方法 |
| JP2013199658A (ja) * | 2007-06-04 | 2013-10-03 | Nitto Denko Corp | 熱可塑性樹脂発泡体、およびその製造方法 |
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