JP2000219886A - 植物油(バージン油)又は植物性廃油のディーゼルエンジン用燃料化精製方法及び装置 - Google Patents
植物油(バージン油)又は植物性廃油のディーゼルエンジン用燃料化精製方法及び装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】この発明は、排気ガスがクリーンであり、プラ
ント建設費も低価格で精製生産コストも安価な、植物油
(バージン油)又は植物性廃油をディーゼルエンジン用
の良質の燃料に精製する方法及び装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】この発明の植物油(バージン油)又は植物
性廃油のディーゼルエンジン用燃料化精製方法は、40
〜80℃に加温された、植物油(バージン油)又は植物
性廃油に対して、3〜8%の40〜80℃に加温された
オゾン水を投入すると共に、下部から4000〜300
00ppm の濃度のオゾンガスを投入して攪拌することに
より前記植物油(バージン油)又は植物性廃油中のグリ
セリンや動物性脂肪酸等の不純物を水と共に分離・除去
する前処理工程、該前処理工程を終了した油分処理物を
40〜80℃に加温すると共に処理槽内で下部から40
00〜30000ppm の濃度の微粒子化されたオゾンガ
スを投入してして攪拌し、さらに精製する二次処理工程
を含むことを特徴とする。
ント建設費も低価格で精製生産コストも安価な、植物油
(バージン油)又は植物性廃油をディーゼルエンジン用
の良質の燃料に精製する方法及び装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】この発明の植物油(バージン油)又は植物
性廃油のディーゼルエンジン用燃料化精製方法は、40
〜80℃に加温された、植物油(バージン油)又は植物
性廃油に対して、3〜8%の40〜80℃に加温された
オゾン水を投入すると共に、下部から4000〜300
00ppm の濃度のオゾンガスを投入して攪拌することに
より前記植物油(バージン油)又は植物性廃油中のグリ
セリンや動物性脂肪酸等の不純物を水と共に分離・除去
する前処理工程、該前処理工程を終了した油分処理物を
40〜80℃に加温すると共に処理槽内で下部から40
00〜30000ppm の濃度の微粒子化されたオゾンガ
スを投入してして攪拌し、さらに精製する二次処理工程
を含むことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば使用済み
天ぷら油等の植物性廃油(廃食油)を不純物除去処理を
すると共に、短時間で安価にディーゼルエンジン用の燃
料に精製化させる技術に関する。またさらに、植物油
(バージン油)を燃料化精製することにも用い得る技術
に関する。
天ぷら油等の植物性廃油(廃食油)を不純物除去処理を
すると共に、短時間で安価にディーゼルエンジン用の燃
料に精製化させる技術に関する。またさらに、植物油
(バージン油)を燃料化精製することにも用い得る技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】我が国では、廃棄される天ぷら油等の植
物性廃油(廃食油)による環境汚染が数年前から社会問
題となっている。また使用者側からも、一般家庭はもと
よりレストラン等において使用済みの植物油はその処理
が厄介であり量も多く問題となっている。
物性廃油(廃食油)による環境汚染が数年前から社会問
題となっている。また使用者側からも、一般家庭はもと
よりレストラン等において使用済みの植物油はその処理
が厄介であり量も多く問題となっている。
【0003】公的発表では、外食産業、食品工業等の企
業から排出される植物性廃油が年間約20万トン、一般
家庭から約20万トンの合計40万トンといわれている
が、植物油製造メーカーの食用油の出荷量100〜12
0万トンから類推すると上記植物性廃油は実際はもっと
多いのではないかと思われる。
業から排出される植物性廃油が年間約20万トン、一般
家庭から約20万トンの合計40万トンといわれている
が、植物油製造メーカーの食用油の出荷量100〜12
0万トンから類推すると上記植物性廃油は実際はもっと
多いのではないかと思われる。
【0004】そこで、ここ2〜3年、植物性廃油をディ
ーゼルエンジン用の燃料に再生する研究・開発が注目さ
れている。この代表的なのが「メチルエステル燃料化
法」である。図11に該メチルエステル燃料化法の原理
を示す。この方法によれば、植物性廃油はメタノールま
たはエタノールと触媒(水酸化ナトリウム)を混入し、
加温・攪拌すると図の如くエステル交換反応が生じ、メ
チルエステルとグリセリンに分離される。これをさらに
詳しく述べると、図10はこのメチルエステル燃料化プ
ロセスの処理工程を示す。まず植物性廃油101は前処
理工程112において、植物性廃油中の不純物(夾雑
物、水分、遊離脂肪酸)を蒸留装置によって除去し(1
02,103,104)、燃料化への歩留まりをよくす
る。前処理工程が終了した植物性廃油はエステル交換反
応装置に移行し(105)、メタノールまたはエタノー
ルを植物性廃油原料の30vol.%(以下、単に%とい
う。)位投入し、触媒として水酸化ナトリュームをメタ
ノール量の0.1〜0.15%投入して攪拌する。その
他、水、パーライト、白土の装置の処理工程107を加
えたエステル交換反応工程113により、上記原料は最
終的に燃料分108と廃グリセリン109に分離され
る。なお、上記廃グリセリンは中和・分解される工程1
10を経て、産業廃棄物業者に渡される。
ーゼルエンジン用の燃料に再生する研究・開発が注目さ
れている。この代表的なのが「メチルエステル燃料化
法」である。図11に該メチルエステル燃料化法の原理
を示す。この方法によれば、植物性廃油はメタノールま
たはエタノールと触媒(水酸化ナトリウム)を混入し、
加温・攪拌すると図の如くエステル交換反応が生じ、メ
チルエステルとグリセリンに分離される。これをさらに
詳しく述べると、図10はこのメチルエステル燃料化プ
ロセスの処理工程を示す。まず植物性廃油101は前処
理工程112において、植物性廃油中の不純物(夾雑
物、水分、遊離脂肪酸)を蒸留装置によって除去し(1
02,103,104)、燃料化への歩留まりをよくす
る。前処理工程が終了した植物性廃油はエステル交換反
応装置に移行し(105)、メタノールまたはエタノー
ルを植物性廃油原料の30vol.%(以下、単に%とい
う。)位投入し、触媒として水酸化ナトリュームをメタ
ノール量の0.1〜0.15%投入して攪拌する。その
他、水、パーライト、白土の装置の処理工程107を加
えたエステル交換反応工程113により、上記原料は最
終的に燃料分108と廃グリセリン109に分離され
る。なお、上記廃グリセリンは中和・分解される工程1
10を経て、産業廃棄物業者に渡される。
【0005】しかし、このメチルエステル化技術には以
下の問題点がある。 (1)原料(植物性廃油)に対して、メタノール(また
はエタノール)を30〜50%混入するのでコスト高と
なる。 (2)メタノール(またはエタノール)は引火性が強い
ので、プラント建設費が割高である。 (3)作業上の安全性に問題がある。 (4)精製後の歩留まりが悪く、70%以下である。 (5)メタノール(またはエタノール)を使用している
ので、燃料として用いた場合、排気中にホルムアルデヒ
ド・マクロレイン、ベンゼン等が軽油燃料より多く排出
されるので、クリーンな燃料とは言い難い。
下の問題点がある。 (1)原料(植物性廃油)に対して、メタノール(また
はエタノール)を30〜50%混入するのでコスト高と
なる。 (2)メタノール(またはエタノール)は引火性が強い
ので、プラント建設費が割高である。 (3)作業上の安全性に問題がある。 (4)精製後の歩留まりが悪く、70%以下である。 (5)メタノール(またはエタノール)を使用している
ので、燃料として用いた場合、排気中にホルムアルデヒ
ド・マクロレイン、ベンゼン等が軽油燃料より多く排出
されるので、クリーンな燃料とは言い難い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記従来
のメチルエステル化技術の欠点のため十分普及しなかっ
た植物性廃油の再生化に新たな方法を提案し、化学薬品
を使用せず、従って排気ガスがクリーンであり、プラン
ト建設費も低価格で、しかも精製生産コストも安価で市
場競争力のあり、さらに軽油より良質の燃料に再生する
「植物油(バージン油)又は植物性廃油をディーゼルエ
ンジン用の燃料に精製する方法及び装置」を提供するこ
とを目的とする。
のメチルエステル化技術の欠点のため十分普及しなかっ
た植物性廃油の再生化に新たな方法を提案し、化学薬品
を使用せず、従って排気ガスがクリーンであり、プラン
ト建設費も低価格で、しかも精製生産コストも安価で市
場競争力のあり、さらに軽油より良質の燃料に再生する
「植物油(バージン油)又は植物性廃油をディーゼルエ
ンジン用の燃料に精製する方法及び装置」を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明の植物油(バージン油)又は植物性廃油の
ディーゼルエンジン用燃料化精製方法及び装置は、40
〜80℃に加温された、植物油(バージン油)又は植物
性廃油に対して、40〜80℃に加温されたオゾン水を
投入すると共に下部からオゾンガスを投入してして攪拌
することにより、前記植物性廃油中のグリセリンや動物
性脂肪酸等の不純物を水と共に分離・除去する工程を含
むことを特徴とする。
め、この発明の植物油(バージン油)又は植物性廃油の
ディーゼルエンジン用燃料化精製方法及び装置は、40
〜80℃に加温された、植物油(バージン油)又は植物
性廃油に対して、40〜80℃に加温されたオゾン水を
投入すると共に下部からオゾンガスを投入してして攪拌
することにより、前記植物性廃油中のグリセリンや動物
性脂肪酸等の不純物を水と共に分離・除去する工程を含
むことを特徴とする。
【0008】さらに、前記構成において、前記攪拌手段
が処理槽内に垂設された回転軸と該回転軸の先端に取り
付けられた螺旋形状の羽根とを含み、該螺旋形状の羽根
の刃面に鋸状の歯形が刻設されていることを特徴とす
る。なお、該構成には、上部に排出される該オゾンガス
を活性炭等により吸着・分解除去する手段を設けた。
が処理槽内に垂設された回転軸と該回転軸の先端に取り
付けられた螺旋形状の羽根とを含み、該螺旋形状の羽根
の刃面に鋸状の歯形が刻設されていることを特徴とす
る。なお、該構成には、上部に排出される該オゾンガス
を活性炭等により吸着・分解除去する手段を設けた。
【0009】また、この発明の植物油(バージン油)又
は植物性廃油のディーゼルエンジン用燃料化精製方法及
び装置は、前記工程を前処理工程として、さらに40〜
80℃に加温された前記不純物が分離・除去された油分
処理物に対して、下部から微粒子化されたオゾンガスを
投入してして攪拌し前記油分処理物をさらに精製する二
次処理工程を含むことを特徴とする。なお、前記二次処
理工程においても、上部に排出される該オゾンガスを活
性炭等により吸着・分解除去する手段を設けた。
は植物性廃油のディーゼルエンジン用燃料化精製方法及
び装置は、前記工程を前処理工程として、さらに40〜
80℃に加温された前記不純物が分離・除去された油分
処理物に対して、下部から微粒子化されたオゾンガスを
投入してして攪拌し前記油分処理物をさらに精製する二
次処理工程を含むことを特徴とする。なお、前記二次処
理工程においても、上部に排出される該オゾンガスを活
性炭等により吸着・分解除去する手段を設けた。
【0010】これらをさらにまとめると、この発明の植
物油(バージン油)又は植物性廃油のディーゼルエンジ
ン用燃料化精製方法は、40〜80℃に加温された、植
物油(バージン油)又は植物性廃油に対して、3〜8%
の40〜80℃に加温されたオゾン水を投入すると共
に、下部から4000〜30000ppm の濃度のオゾン
ガスを投入して攪拌することにより前記植物油(バージ
ン油)又は植物性廃油中のグリセリンや動物性脂肪酸等
の不純物を水と共に分離・除去する前処理工程、該前処
理工程を終了した処理物に5〜8%の活性白土を混入し
て攪拌し、該活性白土に不純物を吸着させて濾過する一
次処理工程、及び該一次処理工程を終了した油分処理物
を40〜80℃に加温すると共に処理槽内で下部から4
000〜30000ppm の濃度の微粒子化されたオゾン
ガスを投入してして攪拌し、さらに精製する二次処理工
程からなることを特徴とするものである。
物油(バージン油)又は植物性廃油のディーゼルエンジ
ン用燃料化精製方法は、40〜80℃に加温された、植
物油(バージン油)又は植物性廃油に対して、3〜8%
の40〜80℃に加温されたオゾン水を投入すると共
に、下部から4000〜30000ppm の濃度のオゾン
ガスを投入して攪拌することにより前記植物油(バージ
ン油)又は植物性廃油中のグリセリンや動物性脂肪酸等
の不純物を水と共に分離・除去する前処理工程、該前処
理工程を終了した処理物に5〜8%の活性白土を混入し
て攪拌し、該活性白土に不純物を吸着させて濾過する一
次処理工程、及び該一次処理工程を終了した油分処理物
を40〜80℃に加温すると共に処理槽内で下部から4
000〜30000ppm の濃度の微粒子化されたオゾン
ガスを投入してして攪拌し、さらに精製する二次処理工
程からなることを特徴とするものである。
【0011】これら植物性油から精製されるディーゼル
エンジン用燃料の石油から精製される軽油等と異なる最
大の特徴は、第1に硫黄分を含まないことである。最
近、環境問題から軽油中の硫黄分を半減せよとの行政ニ
ーズがあり、業界では大問題となっている。しかし、植
物性油から精製される燃料には基本的にこの問題がな
い。
エンジン用燃料の石油から精製される軽油等と異なる最
大の特徴は、第1に硫黄分を含まないことである。最
近、環境問題から軽油中の硫黄分を半減せよとの行政ニ
ーズがあり、業界では大問題となっている。しかし、植
物性油から精製される燃料には基本的にこの問題がな
い。
【0012】第2に、天ぷら油等は、そのまま下水に流
すとパイプを詰まらせてしまうので、廃棄物として厄介
なものであることである。この発明は、その植物性廃油
をディーゼルエンジン用燃料に再生し得るので、上記廃
棄や環境問題の解決と共に資源の有効活用が図れる一石
二鳥の効果がある。
すとパイプを詰まらせてしまうので、廃棄物として厄介
なものであることである。この発明は、その植物性廃油
をディーゼルエンジン用燃料に再生し得るので、上記廃
棄や環境問題の解決と共に資源の有効活用が図れる一石
二鳥の効果がある。
【0013】第3に、この発明の方法を用いた場合の製
造コストである。製造コストが高いと、いくら資源の再
利用が可能でも産業的に成り立たず普及しない例がたく
さんあるが、この発明の植物性廃油のディーゼルエンジ
ン用燃料化精製方法及び装置は、基本的にオゾン(すな
わち、電力)、活性炭、活性白土以外の原料を殆ど必要
としないので安価に植物性廃油をディーゼルエンジン用
燃料とすることができる。
造コストである。製造コストが高いと、いくら資源の再
利用が可能でも産業的に成り立たず普及しない例がたく
さんあるが、この発明の植物性廃油のディーゼルエンジ
ン用燃料化精製方法及び装置は、基本的にオゾン(すな
わち、電力)、活性炭、活性白土以外の原料を殆ど必要
としないので安価に植物性廃油をディーゼルエンジン用
燃料とすることができる。
【0014】第4に、上記ディーゼルエンジン用燃料と
しての品質である。後述するように、この発明の植物性
廃油のディーゼルエンジン用燃料化精製方法によって製
造された上記燃料は、大部分の成分が軽油等より分子量
が小さい成分となっており、燃焼性がよく、廃ガスも殆
ど出ない良質の燃料である。また、SOX と共に問題と
なっているNOX の排出量も非常に少ない。
しての品質である。後述するように、この発明の植物性
廃油のディーゼルエンジン用燃料化精製方法によって製
造された上記燃料は、大部分の成分が軽油等より分子量
が小さい成分となっており、燃焼性がよく、廃ガスも殆
ど出ない良質の燃料である。また、SOX と共に問題と
なっているNOX の排出量も非常に少ない。
【0015】第5に、石油と違って税負担がまったくな
く、ユーザーに安く上記燃料を提供できるという付加的
メリットもある。
く、ユーザーに安く上記燃料を提供できるという付加的
メリットもある。
【0016】
【発明の実施の形態】図1,図9にこの発明の植物性廃
油のディーゼルエンジン用燃料化精製方法の全工程を示
す。
油のディーゼルエンジン用燃料化精製方法の全工程を示
す。
【0017】本発明の植物油(バージン油)又は植物性
廃油のディーゼルエンジン用燃料化精製方法は、図1に
示す如く、以下の7つの工程からなっている。 (1)前処理工程 (2)油水分離工程 (3)一次処理工程 (4)一次濾過工程 (5)二次処理工程 (6)二次濾過工程 (7)水・不純物除去工程 図1においてこの発明の概要を説明すると、以下のとお
りである。
廃油のディーゼルエンジン用燃料化精製方法は、図1に
示す如く、以下の7つの工程からなっている。 (1)前処理工程 (2)油水分離工程 (3)一次処理工程 (4)一次濾過工程 (5)二次処理工程 (6)二次濾過工程 (7)水・不純物除去工程 図1においてこの発明の概要を説明すると、以下のとお
りである。
【0018】前処理工程1において、植物油(バージン
油)又は植物性廃油(以下、原料という。)はまずオゾ
ン水を投入して攪拌機で攪拌し、加温すると同時にオゾ
ンガスを送る。該前処理工程1が終わると、上記原料は
油水分離工程9に移送され、油分のみが一次処理工程3
に移され、水分は水・不純物除去工程8に移される。こ
の前処理工程の主たる目的は前記廃油中の不純物の除去
である。一次処理工程3においては、活性白土を混合し
て攪拌し、一次濾過工程4において該活性白土を除去
し、二次処理工程5に移送する。該二次処理工程5にお
いては、一次濾過工程4が終了した原料に対しオゾンガ
スを投入すると同時に加温し、攪拌機にて攪拌する。こ
の時のオゾンガスは微粒子化されている。この二次処理
工程の主たる目的は、不純物が除去された油分(すなわ
ち、植物性油そのもの)の精製(すなわち、クラッキン
グ)である。なお、該精製処理作用は前記前処理工程で
も一部生じているものと考えられる。二次処理工程5が
終了した原料は、二次濾過工程6で活性炭を通過させ製
品化する。一方、油水分離工程9で分離された水分・不
純物は水分・不純物除去工程8で水と不純物に分離さ
れ、水は前処理工程に必要なオゾン水へと再生され、不
純物は堆肥と混合し肥料にリサイクルされる。
油)又は植物性廃油(以下、原料という。)はまずオゾ
ン水を投入して攪拌機で攪拌し、加温すると同時にオゾ
ンガスを送る。該前処理工程1が終わると、上記原料は
油水分離工程9に移送され、油分のみが一次処理工程3
に移され、水分は水・不純物除去工程8に移される。こ
の前処理工程の主たる目的は前記廃油中の不純物の除去
である。一次処理工程3においては、活性白土を混合し
て攪拌し、一次濾過工程4において該活性白土を除去
し、二次処理工程5に移送する。該二次処理工程5にお
いては、一次濾過工程4が終了した原料に対しオゾンガ
スを投入すると同時に加温し、攪拌機にて攪拌する。こ
の時のオゾンガスは微粒子化されている。この二次処理
工程の主たる目的は、不純物が除去された油分(すなわ
ち、植物性油そのもの)の精製(すなわち、クラッキン
グ)である。なお、該精製処理作用は前記前処理工程で
も一部生じているものと考えられる。二次処理工程5が
終了した原料は、二次濾過工程6で活性炭を通過させ製
品化する。一方、油水分離工程9で分離された水分・不
純物は水分・不純物除去工程8で水と不純物に分離さ
れ、水は前処理工程に必要なオゾン水へと再生され、不
純物は堆肥と混合し肥料にリサイクルされる。
【0019】以下、各工程を詳述する。 (1)前処理工程 図2に、前記前処理工程1に用いられる装置を示す。図
2において、11は処理槽、12は投入口、13は加温
ヒーター、14は攪拌機、15は活性炭筒、16はオゾ
ンガス投入口、17はパイプ、18は排出口である。ま
た、19は通常の攪拌羽根であり、20は攪拌シャフト
において該攪拌羽根19の下部に取り付けられた螺旋形
状(スクリュー型)の特殊な攪拌羽根であり、図12に
示されるようにその螺旋形状の羽根の刃面に鋸状の歯形
が刻設されている。
2において、11は処理槽、12は投入口、13は加温
ヒーター、14は攪拌機、15は活性炭筒、16はオゾ
ンガス投入口、17はパイプ、18は排出口である。ま
た、19は通常の攪拌羽根であり、20は攪拌シャフト
において該攪拌羽根19の下部に取り付けられた螺旋形
状(スクリュー型)の特殊な攪拌羽根であり、図12に
示されるようにその螺旋形状の羽根の刃面に鋸状の歯形
が刻設されている。
【0020】40〜80℃に加温された原料は、3〜8
vol.%(以下、単に%という。)の40〜80℃に加温
されたオゾン水が投入され、同時に上記特殊攪拌羽根
(20)4枚を使用した攪拌機にて攪拌される。タンク
下部からオゾンガス(16)を供給し、そのオゾンガス
濃度は4000〜30000ppm であり、上記攪拌回転
数は約300rpm である。この前処理工程の処理時間は
20〜30分である。上記特殊攪拌羽根で攪拌すること
により、原料の粒子とオゾン水の粒子が微粒子化され、
原料とオゾン水の混合率が高くなる。このようにして加
温装置により40〜80℃の適温になると原料の中のグ
リセリン・動物性脂肪酸等(不純物)がオゾンにより酸
化されて親水性のものに変化し、前記廃油中で微粒子化
されたオゾン水の中に抽出される、言い換えると上記不
純物が上記微粒子化されたオゾン水に吸着するものと見
ることことができる。なお、使用済みのオゾンガスはタ
ンク上部に取り付けられた活性炭筒15を通して活性炭
に吸着・分解除去され、無害化される。
vol.%(以下、単に%という。)の40〜80℃に加温
されたオゾン水が投入され、同時に上記特殊攪拌羽根
(20)4枚を使用した攪拌機にて攪拌される。タンク
下部からオゾンガス(16)を供給し、そのオゾンガス
濃度は4000〜30000ppm であり、上記攪拌回転
数は約300rpm である。この前処理工程の処理時間は
20〜30分である。上記特殊攪拌羽根で攪拌すること
により、原料の粒子とオゾン水の粒子が微粒子化され、
原料とオゾン水の混合率が高くなる。このようにして加
温装置により40〜80℃の適温になると原料の中のグ
リセリン・動物性脂肪酸等(不純物)がオゾンにより酸
化されて親水性のものに変化し、前記廃油中で微粒子化
されたオゾン水の中に抽出される、言い換えると上記不
純物が上記微粒子化されたオゾン水に吸着するものと見
ることことができる。なお、使用済みのオゾンガスはタ
ンク上部に取り付けられた活性炭筒15を通して活性炭
に吸着・分解除去され、無害化される。
【0021】上記「攪拌」は、液体混合の意味だけでな
く、液体の粒子を微粒子化(極小化)することを目的と
している。従って、図2の19のような通常の攪拌羽根
を用いるならば、1〜3万rpm の回転を必要とする。し
かし。このような高速回転は危険であり、実現できな
い。そこで、該高速回転と同等の性能を実現するため、
この発明は羽根の刃面に鋸状の歯形が刻設されているス
クリュー形状の上記特殊攪拌羽根を用いている。該特殊
攪拌羽根を採用することにより、前記微粒子化のために
は約300rpm で上記高速回転と同等の性能が出せるの
である。このようにすることにより、植物性廃油、オゾ
ン水、オゾンガスを極小粒子に変化させ、異種類の粒子
同士を組み込ませ、植物性廃油中の不純物(グリセリ
ン、脂肪酸等)を効率良く酸化させて親水性に変化さ
せ、微粒子化されたオゾン水中に抽出、すなわち吸着さ
せて除去することができるのである。該特殊攪拌羽根と
通常の攪拌羽根の違いは以下のとおりである。
く、液体の粒子を微粒子化(極小化)することを目的と
している。従って、図2の19のような通常の攪拌羽根
を用いるならば、1〜3万rpm の回転を必要とする。し
かし。このような高速回転は危険であり、実現できな
い。そこで、該高速回転と同等の性能を実現するため、
この発明は羽根の刃面に鋸状の歯形が刻設されているス
クリュー形状の上記特殊攪拌羽根を用いている。該特殊
攪拌羽根を採用することにより、前記微粒子化のために
は約300rpm で上記高速回転と同等の性能が出せるの
である。このようにすることにより、植物性廃油、オゾ
ン水、オゾンガスを極小粒子に変化させ、異種類の粒子
同士を組み込ませ、植物性廃油中の不純物(グリセリ
ン、脂肪酸等)を効率良く酸化させて親水性に変化さ
せ、微粒子化されたオゾン水中に抽出、すなわち吸着さ
せて除去することができるのである。該特殊攪拌羽根と
通常の攪拌羽根の違いは以下のとおりである。
【0022】通常の攪拌羽根は、液体同志または液体と
他の物質との混合を目的とするが、上記特殊攪拌羽根
は、スクリューの推進力を利用して、極小粒子化された
もの同志を有効に組み込ませることできる。なお、該推
進力を制御すると共に処理タンク内を均等に攪拌する必
要もあり、上記特殊攪拌羽根の上部に通常の攪拌羽根も
設けているのである。
他の物質との混合を目的とするが、上記特殊攪拌羽根
は、スクリューの推進力を利用して、極小粒子化された
もの同志を有効に組み込ませることできる。なお、該推
進力を制御すると共に処理タンク内を均等に攪拌する必
要もあり、上記特殊攪拌羽根の上部に通常の攪拌羽根も
設けているのである。
【0023】この工程において、オゾンガスは植物性廃
油原料中の不純物の湧出、すなわち前記植物性廃油中の
油性不純物を酸化して親水性に転換し、後述するように
図3の23で示される水分中に分配し、水分と共に除去
することを目的としている。この工程で単にオゾンガス
のみでなく、前記のようにオゾン水を併用する理由は以
下のとおりである。
油原料中の不純物の湧出、すなわち前記植物性廃油中の
油性不純物を酸化して親水性に転換し、後述するように
図3の23で示される水分中に分配し、水分と共に除去
することを目的としている。この工程で単にオゾンガス
のみでなく、前記のようにオゾン水を併用する理由は以
下のとおりである。
【0024】一般にオゾンは水より油に溶解し易い。上
記のように不純物は除去される水分中に抽出(吸着)す
る必要があるので、上記前処理工程のように油と水が混
ざっている状態でオゾンを水分の方により多く、しかも
十分に溶解させるためには予めオゾンを十分溶解したオ
ゾン水を作っておいて注入することがその効率上必要で
ある。従って、前記のように湧出した不純物が水分に吸
着し易いように予めオゾン水を作って投入しているので
ある。上記オゾン濃度による不純物除去率が、図13に
示される。図に見られるように、オゾン濃度は、400
0〜30000ppm が好ましい。特に、7000ppm /
Nm3 近辺が最適である。なお、この発明による植物性
廃油処理における、このオゾンの発生にかかる費用の占
める割合が大きいので、工業的にはコストを考え、もっ
と低濃度のオゾンを用いてもよい。オゾン水は、植物性
廃油原料の3〜8%(好ましくは、5%)を別装置で4
0〜80℃に加温されて混入される。前記特殊攪拌羽根
で攪拌することによる高速回転効果と圧力噴射により、
水は微粒子化される。植物性廃油原料内の温度は、40
〜80℃とされる。図14に該温度による不純物除去率
のグラフを示す。図14より、85〜90℃がより好適
であることが分かる。加温することにより、原料の流動
性が良くなる効果があり、不純物が極小粒子化された水
分中へ溶け込んでいくスピードが速まり、除去率が向上
すると考えられる。
記のように不純物は除去される水分中に抽出(吸着)す
る必要があるので、上記前処理工程のように油と水が混
ざっている状態でオゾンを水分の方により多く、しかも
十分に溶解させるためには予めオゾンを十分溶解したオ
ゾン水を作っておいて注入することがその効率上必要で
ある。従って、前記のように湧出した不純物が水分に吸
着し易いように予めオゾン水を作って投入しているので
ある。上記オゾン濃度による不純物除去率が、図13に
示される。図に見られるように、オゾン濃度は、400
0〜30000ppm が好ましい。特に、7000ppm /
Nm3 近辺が最適である。なお、この発明による植物性
廃油処理における、このオゾンの発生にかかる費用の占
める割合が大きいので、工業的にはコストを考え、もっ
と低濃度のオゾンを用いてもよい。オゾン水は、植物性
廃油原料の3〜8%(好ましくは、5%)を別装置で4
0〜80℃に加温されて混入される。前記特殊攪拌羽根
で攪拌することによる高速回転効果と圧力噴射により、
水は微粒子化される。植物性廃油原料内の温度は、40
〜80℃とされる。図14に該温度による不純物除去率
のグラフを示す。図14より、85〜90℃がより好適
であることが分かる。加温することにより、原料の流動
性が良くなる効果があり、不純物が極小粒子化された水
分中へ溶け込んでいくスピードが速まり、除去率が向上
すると考えられる。
【0025】なお、この前処理工程の主たる目的は前記
植物廃油中の不純物の除去であるが、後述する二次処理
と同様に、オゾンを混入することにより植物性油そのも
のの精製(すなわち、クラッキング)作用も生じている
と考えられる。従って、この工程の装置は、そのまま不
純物を殆ど含まないバージン油の処理にも用いることが
できる。 (2)油水分離工程 図3に油水分離工程の概念図を示す。前処理工程を終了
した原料は、ここで油水分離される。分離方法として
は、比重差を利用した自然分離と油水遠心分離器が考え
られるが、どちらでもよい。図3は、自然分離の説明図
であり、油分22は一次処理工程24へ、底に沈んだ不
純物23は水・不純物除去工程25に移送される。
植物廃油中の不純物の除去であるが、後述する二次処理
と同様に、オゾンを混入することにより植物性油そのも
のの精製(すなわち、クラッキング)作用も生じている
と考えられる。従って、この工程の装置は、そのまま不
純物を殆ど含まないバージン油の処理にも用いることが
できる。 (2)油水分離工程 図3に油水分離工程の概念図を示す。前処理工程を終了
した原料は、ここで油水分離される。分離方法として
は、比重差を利用した自然分離と油水遠心分離器が考え
られるが、どちらでもよい。図3は、自然分離の説明図
であり、油分22は一次処理工程24へ、底に沈んだ不
純物23は水・不純物除去工程25に移送される。
【0026】前処理工程で原料の3〜8%のオゾン水を
加えているが、原料中のグリセリン・動物性脂肪酸等が
原料の5〜10%の量だけオゾン水と吸着するので(オ
ゾン水3〜8%+不純物5〜10%)が不純物として分
離される。このことは該除去される排出物を見ると、そ
の排出量が投入される水の量より3〜5割増えているこ
とも明らかである。 (3)一次処理工程 図4に一次処理工程に用いられる装置を示す。図におい
て、30は処理槽、31は原料投入口、32は活性白土
投入口、33は攪拌機、34は攪拌羽根である。
加えているが、原料中のグリセリン・動物性脂肪酸等が
原料の5〜10%の量だけオゾン水と吸着するので(オ
ゾン水3〜8%+不純物5〜10%)が不純物として分
離される。このことは該除去される排出物を見ると、そ
の排出量が投入される水の量より3〜5割増えているこ
とも明らかである。 (3)一次処理工程 図4に一次処理工程に用いられる装置を示す。図におい
て、30は処理槽、31は原料投入口、32は活性白土
投入口、33は攪拌機、34は攪拌羽根である。
【0027】油水分離工程より移送された原料に対し、
5〜8%の活性白土を混入し、攪拌機にて20〜30分
間攪拌する。この工程は、原料の活性化並びに色抜き工
程であると共に、油分より軽く油分の上部に遊離してい
る不純物を活性白土に吸着させ除去させる工程となって
いる。 (4)一次濾過工程 一次処理工程を終了した活性白土を含有する原料から遊
離不純物を吸着した活性白土、活性化終了した白土、色
抜きした白土を図5に示す如く、加圧プレス機で除去す
る。 (5)二次処理工程 図6に二次処理工程に用いられる装置を示す。図6にお
いて、50は処理槽(タンク)、51,は攪拌機、52
は活性炭筒、53は投入口、54は加温装置、55は攪
拌羽根、56はオゾンガス微粒子化手段である。
5〜8%の活性白土を混入し、攪拌機にて20〜30分
間攪拌する。この工程は、原料の活性化並びに色抜き工
程であると共に、油分より軽く油分の上部に遊離してい
る不純物を活性白土に吸着させ除去させる工程となって
いる。 (4)一次濾過工程 一次処理工程を終了した活性白土を含有する原料から遊
離不純物を吸着した活性白土、活性化終了した白土、色
抜きした白土を図5に示す如く、加圧プレス機で除去す
る。 (5)二次処理工程 図6に二次処理工程に用いられる装置を示す。図6にお
いて、50は処理槽(タンク)、51,は攪拌機、52
は活性炭筒、53は投入口、54は加温装置、55は攪
拌羽根、56はオゾンガス微粒子化手段である。
【0028】一次濾過工程の終了した原料を移送し、4
0〜80℃に加温してタンク下部よりオゾンガス400
0〜30000ppm を注入する。タンク下部のオゾンガ
ス吹き出し口の直ぐ上部にはオゾンガス微粒子化手段5
6が設けられている。該オゾンガス微粒子化手段は、例
えば噴出されたオゾンガスによって回転するコマが設け
られており、該コマの回転にぶつけられてオゾンガスは
微粒子化され周辺に拡散される。なお、該微粒子化手段
は他の方法でもよい。かくして、通常の攪拌羽根55と
協動して原料の粒子の中にオゾンガス微粒子が入り込
み、またオゾンガス微粒子が原料中に均等に入り込むよ
うに攪拌機は300〜350rpm で回転する。処理時間
は50〜90分である。なお、使用済みのオゾンガスは
タンク上部の活性炭筒51を通して活性炭に吸着・分解
除去され、無害化される。
0〜80℃に加温してタンク下部よりオゾンガス400
0〜30000ppm を注入する。タンク下部のオゾンガ
ス吹き出し口の直ぐ上部にはオゾンガス微粒子化手段5
6が設けられている。該オゾンガス微粒子化手段は、例
えば噴出されたオゾンガスによって回転するコマが設け
られており、該コマの回転にぶつけられてオゾンガスは
微粒子化され周辺に拡散される。なお、該微粒子化手段
は他の方法でもよい。かくして、通常の攪拌羽根55と
協動して原料の粒子の中にオゾンガス微粒子が入り込
み、またオゾンガス微粒子が原料中に均等に入り込むよ
うに攪拌機は300〜350rpm で回転する。処理時間
は50〜90分である。なお、使用済みのオゾンガスは
タンク上部の活性炭筒51を通して活性炭に吸着・分解
除去され、無害化される。
【0029】上記の如く、コマの回転に接触することに
より噴出されたオゾンガスが微粒子化され、原料中に気
泡上になって混入されることにより、原料の精製、すな
わちオゾンガスによるクラッキング(分解)が行われ、
前記メチルエステル反応燃料より品質の良いものができ
る。 (6)二次濾過工程 二次処理工程を終了した原料は、図7に示されるような
濾過装置に移送される。濾過装置(タンク)61には、
活性炭(濾材)65を設け、移送された原料を濾過して
製品化する。図7の如く、濾過装置自体に加温装置を設
けるか、あるいは二次処理工程で加熱しながら連続的に
移送される。ただし、濾過装置内の原料の温度は65℃
以上とされる。濾過は、自然濾過、加圧式、吸引式のい
ずれでもよい。図7は、自然濾過の場合を示している。
濾材の活性炭は原料の5〜8%である。 (7)水・不純物除去工程 油水分離工程から移送された不純物含有の水を水と不純
物に分離する。図8に該装置を示す。不純物含有処理水
74は、不純物吸着材75で不純物を除去される。除去
された不純物は堆肥等に混入して農業用の肥料として用
いられる。不純物分離後の水は、活性炭76により濾過
され、前処理工程のオゾン水用に再利用される。これら
全行程をまとめると、図9の如くなる。
より噴出されたオゾンガスが微粒子化され、原料中に気
泡上になって混入されることにより、原料の精製、すな
わちオゾンガスによるクラッキング(分解)が行われ、
前記メチルエステル反応燃料より品質の良いものができ
る。 (6)二次濾過工程 二次処理工程を終了した原料は、図7に示されるような
濾過装置に移送される。濾過装置(タンク)61には、
活性炭(濾材)65を設け、移送された原料を濾過して
製品化する。図7の如く、濾過装置自体に加温装置を設
けるか、あるいは二次処理工程で加熱しながら連続的に
移送される。ただし、濾過装置内の原料の温度は65℃
以上とされる。濾過は、自然濾過、加圧式、吸引式のい
ずれでもよい。図7は、自然濾過の場合を示している。
濾材の活性炭は原料の5〜8%である。 (7)水・不純物除去工程 油水分離工程から移送された不純物含有の水を水と不純
物に分離する。図8に該装置を示す。不純物含有処理水
74は、不純物吸着材75で不純物を除去される。除去
された不純物は堆肥等に混入して農業用の肥料として用
いられる。不純物分離後の水は、活性炭76により濾過
され、前処理工程のオゾン水用に再利用される。これら
全行程をまとめると、図9の如くなる。
【0030】次に、この発明の植物性廃油のディーゼル
エンジン用燃料化精製方法及び装置の実験プラントから
得られた精製物のガスクロマトグラフィーによる分析結
果を説明する。
エンジン用燃料化精製方法及び装置の実験プラントから
得られた精製物のガスクロマトグラフィーによる分析結
果を説明する。
【0031】図15は、原料の天ぷら廃油の分析グラフ
であり、図16は該原料をこの発明の植物性廃油のディ
ーゼルエンジン用燃料化精製方法によって精製した処理
物の分析結果である。なお、参考のため図17に従来の
メチルエステル化方法で精製された植物性廃油の分析結
果、図18に同じく市販の軽油の分析結果、図19にピ
ュアなサラダ油(バージン油)の分析結果、図20に同
じくピュアなオリーブ油(バージン油)の分析結果を示
す。分析は島津製キャピラリーガスクロマトグラフィー
を用い、分析条件は(カラム ULTRA ALLOY 1-EX(15m),
キャリアガスHe2ml/min, カラム温度:50-350℃(Rat
e10 ℃/min)、検出器FID390℃)である。
であり、図16は該原料をこの発明の植物性廃油のディ
ーゼルエンジン用燃料化精製方法によって精製した処理
物の分析結果である。なお、参考のため図17に従来の
メチルエステル化方法で精製された植物性廃油の分析結
果、図18に同じく市販の軽油の分析結果、図19にピ
ュアなサラダ油(バージン油)の分析結果、図20に同
じくピュアなオリーブ油(バージン油)の分析結果を示
す。分析は島津製キャピラリーガスクロマトグラフィー
を用い、分析条件は(カラム ULTRA ALLOY 1-EX(15m),
キャリアガスHe2ml/min, カラム温度:50-350℃(Rat
e10 ℃/min)、検出器FID390℃)である。
【0032】 図16を見ると明らかなように、この発明
の方法によって精製した処理物は、グラフ上分子量が非
常に小さい部分にその成分が集中しているのがよく分か
る。このことは図19,図20及び図15に示されるよ
うな植物性油の分子量の大きい成分のC=Cの二重結合
がオゾンによる酸化によりきれいに切断されていること
を意味している。驚くべきことに、図18と比較する
と、市販の軽油より分子量が小さいことが明らかであ
る。このことは後述する燃焼実験でも分かることである
が、この発明により精製された燃料は、非常に燃焼性が
良く、廃ガスが殆ど出ない良質のものであるということ
に他ならない。一方、従来のメチルエステル化技術によ
って精製された燃料は、図17に示される如く、分子量
の大きいところにピークがあり、発火点も高く、従来の
軽油に較べ、必ずしも品質がよいとはいえないのが現状
である。上記引火点の測定結果は表1に示される。
の方法によって精製した処理物は、グラフ上分子量が非
常に小さい部分にその成分が集中しているのがよく分か
る。このことは図19,図20及び図15に示されるよ
うな植物性油の分子量の大きい成分のC=Cの二重結合
がオゾンによる酸化によりきれいに切断されていること
を意味している。驚くべきことに、図18と比較する
と、市販の軽油より分子量が小さいことが明らかであ
る。このことは後述する燃焼実験でも分かることである
が、この発明により精製された燃料は、非常に燃焼性が
良く、廃ガスが殆ど出ない良質のものであるということ
に他ならない。一方、従来のメチルエステル化技術によ
って精製された燃料は、図17に示される如く、分子量
の大きいところにピークがあり、発火点も高く、従来の
軽油に較べ、必ずしも品質がよいとはいえないのが現状
である。上記引火点の測定結果は表1に示される。
【0033】
【表1】
【0034】表1において、「S社精製後」というのは
メチルエステル化技術によって精製された燃料であり、
「MEI精製後」というのがこの発明により精製された
燃料である。「処理前」というのは、精製前の植物性廃
油を意味する。表1から分かるように、「MEI精製
後」のものの引火点は51.3℃であり、火付きが非常によ
い。一方、「S社精製後」のものは引火点は130.1 ℃で
あり、火付きが悪い。この原因は、前記両燃料の成分の
分子量の差に起因することは明らかである。
メチルエステル化技術によって精製された燃料であり、
「MEI精製後」というのがこの発明により精製された
燃料である。「処理前」というのは、精製前の植物性廃
油を意味する。表1から分かるように、「MEI精製
後」のものの引火点は51.3℃であり、火付きが非常によ
い。一方、「S社精製後」のものは引火点は130.1 ℃で
あり、火付きが悪い。この原因は、前記両燃料の成分の
分子量の差に起因することは明らかである。
【0035】次に、図21の実験装置を用いて測定した
排ガスの測定結果を表2に示す。
排ガスの測定結果を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】表2は、軽油との排ガス比較をしており、
「リバイブ」と記載されているのが、この発明によって
精製された燃料のことである。表2から明らかなよう
に、硫黄酸化物(SOX )が少ないのは当然として、窒
素酸化物(NOX )も軽油よりはるかに少ないことが注
目される。排ガスの観点からも、この発明によって精製
された燃料が市販の軽油より良質のものであることが判
明した。
「リバイブ」と記載されているのが、この発明によって
精製された燃料のことである。表2から明らかなよう
に、硫黄酸化物(SOX )が少ないのは当然として、窒
素酸化物(NOX )も軽油よりはるかに少ないことが注
目される。排ガスの観点からも、この発明によって精製
された燃料が市販の軽油より良質のものであることが判
明した。
【0038】
【発明の効果】この発明の植物油(バージン油)又は植
物性廃油のディーゼルエンジン用燃料化精製方法及び装
置は、従来廃棄、あるいは焼却処分等で問題となってい
た植物性廃油を短時間で安価にディーゼルエンジン用燃
料に精製でき、化学薬品等を一切使わないので設備の危
険性も少なく、精製後の廃棄物も殆ど出さないので、リ
サイクルシステムとしても顕著な効果がある。さらにま
た、燃料として用いた場合、装置構成も簡易で、短時間
で安価に精製できるので、市販の燃料とコスト的に十分
対向し得るものである。そればかりか、従来のメチルエ
ステル化技術により精製された燃料のみならず、市販の
軽油と比較してもはるかに燃焼性がよく、しかもディー
ゼルエンジンの排気ガス中のCO2 、NOX 、SOX の
量も従来の軽油使用デーィゼルエンジンの排気ガスより
50〜30%以下と非常に少なく、大気環境汚染の改善
にも役立つクリーンな燃料である。
物性廃油のディーゼルエンジン用燃料化精製方法及び装
置は、従来廃棄、あるいは焼却処分等で問題となってい
た植物性廃油を短時間で安価にディーゼルエンジン用燃
料に精製でき、化学薬品等を一切使わないので設備の危
険性も少なく、精製後の廃棄物も殆ど出さないので、リ
サイクルシステムとしても顕著な効果がある。さらにま
た、燃料として用いた場合、装置構成も簡易で、短時間
で安価に精製できるので、市販の燃料とコスト的に十分
対向し得るものである。そればかりか、従来のメチルエ
ステル化技術により精製された燃料のみならず、市販の
軽油と比較してもはるかに燃焼性がよく、しかもディー
ゼルエンジンの排気ガス中のCO2 、NOX 、SOX の
量も従来の軽油使用デーィゼルエンジンの排気ガスより
50〜30%以下と非常に少なく、大気環境汚染の改善
にも役立つクリーンな燃料である。
【0039】このような良質のディーゼルエンジン用燃
料を、廃棄される植物性廃油から常温に近い温度で簡単
に安価に再生し得るこの発明の植物性廃油のディーゼル
エンジン用燃料化精製方法は画期的なものである。
料を、廃棄される植物性廃油から常温に近い温度で簡単
に安価に再生し得るこの発明の植物性廃油のディーゼル
エンジン用燃料化精製方法は画期的なものである。
【図1】この発明の植物油(バージン油)又は植物性廃
油のディーゼルエンジン用燃料化精製方法の全体工程を
示す図である。
油のディーゼルエンジン用燃料化精製方法の全体工程を
示す図である。
【図2】この発明の前処理工程に用いられる装置を示す
図である。
図である。
【図3】この発明の油水分離工程に用いられる装置を示
す。
す。
【図4】この発明の一次処理工程に用いられる装置を示
す図である。
す図である。
【図5】この発明の一次濾過工程に用いられる装置を示
す図である。
す図である。
【図6】この発明の二次処理工程に用いられる装置を示
す図である。
す図である。
【図7】この発明の二次濾過工程に用いられる装置を示
す図である。
す図である。
【図8】この発明の水・不純物除去工程に用いられる装
置を示す図である。
置を示す図である。
【図9】この発明の植物性廃油のディーゼルエンジン用
燃料化精製方法の全体工程をまとめた図である。
燃料化精製方法の全体工程をまとめた図である。
【図10】従来のメチルエステル燃料化の工程を示す図
である。
である。
【図11】メチルエステル化法の原理を示す図である。
【図12】特殊攪拌羽根を示す図である。
【図13】オゾンによる不純物除去率のグラフを示す図
である。
である。
【図14】温度による不純物除去率のグラフを示す図で
ある。
ある。
【図15】原料の天ぷら廃油のガスクロマトグラフィー
による分析結果を示す図である。
による分析結果を示す図である。
【図16】この発明により精製された燃料のガスクロマ
トグラフィーによる分析結果を示す図である。
トグラフィーによる分析結果を示す図である。
【図17】従来のメチルエステル化技術により精製され
た燃料のガスクロマトグラフィーによる分析結果を示す
図である。
た燃料のガスクロマトグラフィーによる分析結果を示す
図である。
【図18】市販の軽油のガスクロマトグラフィーによる
分析結果を示す図である。
分析結果を示す図である。
【図19】ピュアなサラダ油のガスクロマトグラフィー
による分析結果を示す図である。
による分析結果を示す図である。
【図20】ピュアなオリーブ油のガスクロマトグラフィ
ーによる分析結果を示す図である。
ーによる分析結果を示す図である。
【図21】排ガス実験装置を示す図である。
1 植物油(バージン油)又は植物性廃油(原料) 2 前処理工程 3 一次処理工程 4 一次濾過工程 5 二次処理工程 6 二次濾過工程 8 水・不純物除去工程 9 油水分離工程 11 処理槽(タンク) 12 投入口 13 ヒーター 14 攪拌機 15 活性炭筒 20 特殊攪拌羽根 21 油水分離装置 30 処理槽(タンク) 32 活性白土投入口 33 攪拌機 34 攪拌羽根 40 プレス機 50 処理槽(タンク) 56 オゾンガス微粒子化手段 61 濾過槽 65 濾材 71 不純物吸着槽 72 活性炭濾過槽 104 遊離脂肪酸除去工程 105 エステル交換工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H059 AA04 AA06 AA13 AA20 BC13 CA04 CA05 CA09 CA21 CA51 CA72 CA94 CA97 EA21 EA40
Claims (10)
- 【請求項1】 加温された、植物油(バージン油)又は
植物性廃油に対して水とオゾンを混入させて攪拌するこ
とにより、前記植物性油又は植物性廃油中のグリセリン
や動物性脂肪酸等の不純物を分離・除去する工程を含む
ことを特徴とする植物油(バージン油)又は植物性廃油
の動力エンジン用燃料化精製方法。 - 【請求項2】 40〜80℃に加温された、植物油(バ
ージン油)又は植物性廃油に対して、40〜80℃に加
温されたオゾン水を投入すると共に下部からオゾンガス
を投入して攪拌することにより、前記植物性油又は植物
性廃油中のグリセリンや動物性脂肪酸等の不純物を水と
共に分離・除去する工程を含むことを特徴とする植物油
(バージン油)又は植物性廃油のディーゼルエンジン用
燃料化精製方法。 - 【請求項3】 40〜80℃に加温された、植物油(バ
ージン油)又は植物性廃油に対して、40〜80℃に加
温されたオゾン水を投入すると共に下部からオゾンガス
を投入して攪拌することにより、前記植物性油又は植物
性廃油中のグリセリンや動物性脂肪酸等の不純物を水と
共に分離・除去する工程を含むことを特徴とする植物油
(バージン油)又は植物性廃油のディーゼルエンジン用
燃料化精製装置。 - 【請求項4】 前記攪拌手段が処理槽内に垂設された回
転軸と該回転軸の先端に取り付けられた螺旋形状の羽根
とを含み、該螺旋形状の羽根の刃面に鋸状の歯形が刻設
されていることを特徴とする前記請求項3記載の植物油
(バージン油)又は植物性廃油のディーゼルエンジン用
燃料化精製装置。 - 【請求項5】 上部に排出される該オゾンガスを活性炭
等により吸着・分解除去する手段を設けたことを特徴と
する前記請求項3または4記載の植物油(バージン油)
又は植物性廃油のディーゼルエンジン用燃料化精製装
置。 - 【請求項6】 加温された植物性油に対して、下部から
微粒子化されたオゾンガスを投入して攪拌し、前記植物
性油を精製する処理工程を含むことを特徴とする植物油
(バージン油)又は植物性廃油のディーゼルエンジン用
燃料化精製方法。 - 【請求項7】 40〜80℃に加温された前記不純物が
分離・除去された油分処理物に対して、下部から微粒子
化されたオゾンガスを投入して攪拌し、前記油分処理物
をさらに精製する二次処理工程を含むことを特徴とする
請求項1又は2記載の植物油(バージン油)又は植物性
廃油のディーゼルエンジン用燃料化精製方法。 - 【請求項8】 40〜80℃に加温された前記不純物が
分離・除去された油分処理物に対して、下部から微粒子
化されたオゾンガスを投入してして攪拌し、前記油分処
理物をさらに精製する二次処理工程を含むことを特徴と
する請求項3〜5の内、いずれか1項記載の植物油(バ
ージン油)又は植物性廃油のディーゼルエンジン用燃料
化精製装置。 - 【請求項9】 前記二次処理工程において、上部に排出
される該オゾンガスを活性炭等により吸着・分解除去す
る手段を設けたことを特徴とする前記請求項8記載の植
物油(バージン油)又は植物性廃油のディーゼルエンジ
ン用燃料化精製装置。 - 【請求項10】40〜80℃に加温された、植物油(バ
ージン油)又は植物性廃油に対して、3〜8%の40〜
80℃に加温されたオゾン水を投入すると共に、下部か
ら4000〜30000ppm の濃度のオゾンガスを投入
して攪拌することにより、前記植物油(バージン油)又
は植物性廃油中のグリセリンや動物性脂肪酸等の不純物
を水と共に分離・除去する前処理工程、該前処理工程を
終了した処理物に5〜8%の活性白土を混入して攪拌
し、該活性白土に不純物を吸着させて濾過する一次処理
工程、及び該一次処理工程を終了した油分処理物を40
〜80℃に加温すると共に、処理槽内で下部から400
0〜30000ppm の濃度の微粒子化されたオゾンガス
を投入して攪拌し、さらに精製する二次処理工程からな
ることを特徴とする植物油(バージン油)又は植物性廃
油のディーゼルエンジン用燃料化精製方法。
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