JP2000219932A - 耐摩耗部材 - Google Patents
耐摩耗部材Info
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- JP2000219932A JP2000219932A JP11023177A JP2317799A JP2000219932A JP 2000219932 A JP2000219932 A JP 2000219932A JP 11023177 A JP11023177 A JP 11023177A JP 2317799 A JP2317799 A JP 2317799A JP 2000219932 A JP2000219932 A JP 2000219932A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】低摩擦で摺動性に富み、耐摩耗、耐食性に優れ
た酸化アルミニウムを主成分とする焼結体からなる耐摩
耗部材を提供する。 【解決手段】チタンの炭化物及び/又は硼化物をTiC
及び/又はTiB2 に換算して合計で3.0〜35.0
重量%含有しかつ炭素の重量比が0.6≦C/(C+
B)≦1.0であるとともに、酸化チタン及び/又は酸
化ジルコニウムを合計で0.5〜4.0重量%の範囲で
含有し、残部が実質的に酸化アルミニウムからなる焼結
体により耐摩耗部材を構成する。
た酸化アルミニウムを主成分とする焼結体からなる耐摩
耗部材を提供する。 【解決手段】チタンの炭化物及び/又は硼化物をTiC
及び/又はTiB2 に換算して合計で3.0〜35.0
重量%含有しかつ炭素の重量比が0.6≦C/(C+
B)≦1.0であるとともに、酸化チタン及び/又は酸
化ジルコニウムを合計で0.5〜4.0重量%の範囲で
含有し、残部が実質的に酸化アルミニウムからなる焼結
体により耐摩耗部材を構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化アルミニウム
を主成分とする焼結体からなる耐摩耗部材に関するもの
であり、例えば、ウォータージェット加工機等に用いら
れる噴射ノズルとして好適なものである。
を主成分とする焼結体からなる耐摩耗部材に関するもの
であり、例えば、ウォータージェット加工機等に用いら
れる噴射ノズルとして好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ウォータージェット加工機に用い
られる噴射ノズルのような耐摩耗部材を形成する材質と
しては、アルミナ含有量が99重量%以上の高純度アル
ミナ焼結体や炭化珪素焼結体あるいは超硬合金を用いた
ものがあった。
られる噴射ノズルのような耐摩耗部材を形成する材質と
しては、アルミナ含有量が99重量%以上の高純度アル
ミナ焼結体や炭化珪素焼結体あるいは超硬合金を用いた
ものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記噴射ノ
ズルとしては、以下のような要件が望まれている。
ズルとしては、以下のような要件が望まれている。
【0004】1)耐摩耗性、耐食性に優れること。
【0005】2)水や研磨材との摺動性が良いこと(摩
擦係数が低いこと)。
擦係数が低いこと)。
【0006】3)衝撃を加えても破損し難いこと。
【0007】4)小径のノズル孔が形成し易く、加工性
に優れること。
に優れること。
【0008】しかしながら、噴射ノズルを高純度アルミ
ナ焼結体で形成したものでは、錆びる心配がなく、硬質
で耐摩耗性に優れる点で有利であるが、衝撃を加えると
破損し易く、また、硬質の絶縁材料であることからノズ
ル孔の加工が困難であるといった課題があった。
ナ焼結体で形成したものでは、錆びる心配がなく、硬質
で耐摩耗性に優れる点で有利であるが、衝撃を加えると
破損し易く、また、硬質の絶縁材料であることからノズ
ル孔の加工が困難であるといった課題があった。
【0009】また、噴射ノズルを炭化珪素焼結体で形成
したものでは、機械的強度が低いために、割れ易いとい
った課題があった。
したものでは、機械的強度が低いために、割れ易いとい
った課題があった。
【0010】さらに、噴射ノズルを超硬合金で形成した
ものでは、導電性を有することから加工に際して放電加
工を用いることができ、ノズル孔等の加工が容易である
ものの、化学的安定性に欠けるため、トライボケミカル
的な耐摩耗性に劣り、摺動性も悪いといった課題があっ
た。
ものでは、導電性を有することから加工に際して放電加
工を用いることができ、ノズル孔等の加工が容易である
ものの、化学的安定性に欠けるため、トライボケミカル
的な耐摩耗性に劣り、摺動性も悪いといった課題があっ
た。
【0011】
【発明の目的】本発明の目的は、低摩擦で耐摩耗性、耐
食性に優れるとともに、衝撃を加えても破損し難く、か
つ放電加工を施すことが可能な酸化アルミニウムを主成
分とする焼結体からなる耐摩耗部材を提供することにあ
る。
食性に優れるとともに、衝撃を加えても破損し難く、か
つ放電加工を施すことが可能な酸化アルミニウムを主成
分とする焼結体からなる耐摩耗部材を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記課
題に鑑み、チタンの炭化物及び/又は硼化物をTiC及
び/又はTiB2 に換算して合計で3.0〜35.0重
量%含有しかつ炭素の重量比が0.6≦C/(C+B)
≦1.0であるとともに、酸化チタン及び/又は酸化ジ
ルコニウムを合計で0.5〜4.0重量%の範囲で含有
し、残部が実質的に酸化アルミニウムからなる焼結体に
より耐摩耗部材を構成したものである。即ち、本発明の
耐摩耗部材によれば、酸化アルミニウムを主成分とし、
助剤成分としてチタンの炭化物及び/又は硼化物と、酸
化チタン及び/又は酸化ジルコニウムをそれぞれある特
定の範囲で含有してなり、焼結体の表面に適度な凹凸を
有することを特徴とする。
題に鑑み、チタンの炭化物及び/又は硼化物をTiC及
び/又はTiB2 に換算して合計で3.0〜35.0重
量%含有しかつ炭素の重量比が0.6≦C/(C+B)
≦1.0であるとともに、酸化チタン及び/又は酸化ジ
ルコニウムを合計で0.5〜4.0重量%の範囲で含有
し、残部が実質的に酸化アルミニウムからなる焼結体に
より耐摩耗部材を構成したものである。即ち、本発明の
耐摩耗部材によれば、酸化アルミニウムを主成分とし、
助剤成分としてチタンの炭化物及び/又は硼化物と、酸
化チタン及び/又は酸化ジルコニウムをそれぞれある特
定の範囲で含有してなり、焼結体の表面に適度な凹凸を
有することを特徴とする。
【0013】チタンの炭化物及び/又は硼化物は焼結体
中において、酸化アルミニウムと固相反応を起こしてT
iAlO2 と遊離炭素及び/又は遊離硼素を生成し、こ
の遊離炭素及び/又は遊離硼素の存在によって潤滑作用
が得られ、摩擦係数を小さくできるため、摺動特性を高
めることができる。また、上記遊離炭素及び/又は遊離
硼素は再結晶化固溶置換反応を促進して焼結体を緻密化
することができ、この緻密化により焼結体の表面を図1
に示すような適度な凹凸面とすることができるため、摩
擦係数をさらに小さくすることができる。しかも、チタ
ンの炭化物を含有することで導電性を持たせることがで
き、放電加工等を施すこともできる。
中において、酸化アルミニウムと固相反応を起こしてT
iAlO2 と遊離炭素及び/又は遊離硼素を生成し、こ
の遊離炭素及び/又は遊離硼素の存在によって潤滑作用
が得られ、摩擦係数を小さくできるため、摺動特性を高
めることができる。また、上記遊離炭素及び/又は遊離
硼素は再結晶化固溶置換反応を促進して焼結体を緻密化
することができ、この緻密化により焼結体の表面を図1
に示すような適度な凹凸面とすることができるため、摩
擦係数をさらに小さくすることができる。しかも、チタ
ンの炭化物を含有することで導電性を持たせることがで
き、放電加工等を施すこともできる。
【0014】ただし、これらの合計含有量がTiC及び
/又はTiB2 に換算して3.0重量%未満であると、
機械的特性を高める効果が得られず、また、焼結体の表
面を適度な凹凸面とすることができないために摺動性を
高めることができず、35.0重量%を越えると、焼結
性が著しく悪くなるために抗折強度が低下する。その
為、耐摩耗部材を形成する焼結体中において、チタンの
炭化物及び/又は硼化物はTiC及び/又はTiB2 に
換算して3.0〜35.0重量%の範囲で含有すること
が重要である。
/又はTiB2 に換算して3.0重量%未満であると、
機械的特性を高める効果が得られず、また、焼結体の表
面を適度な凹凸面とすることができないために摺動性を
高めることができず、35.0重量%を越えると、焼結
性が著しく悪くなるために抗折強度が低下する。その
為、耐摩耗部材を形成する焼結体中において、チタンの
炭化物及び/又は硼化物はTiC及び/又はTiB2 に
換算して3.0〜35.0重量%の範囲で含有すること
が重要である。
【0015】また、チタンの炭化物及び/又は硼化物の
合計含有量が上記範囲にあったとしても炭素の重量比が
0.6>C/(C+B)、即ちチタンの硼化物量が多す
ぎると、焼結性が著しく損なわれて耐摩耗部材の抗折強
度が大きく低下するため、炭素の重量比は0.6≦C/
(C+B)≦1.0となるようにすることが必要であ
る。
合計含有量が上記範囲にあったとしても炭素の重量比が
0.6>C/(C+B)、即ちチタンの硼化物量が多す
ぎると、焼結性が著しく損なわれて耐摩耗部材の抗折強
度が大きく低下するため、炭素の重量比は0.6≦C/
(C+B)≦1.0となるようにすることが必要であ
る。
【0016】また、酸化チタン及び/又は酸化ジルコニ
ウムは、焼結体中において酸化アルミニウムと固溶反応
により粒子間結合力を強化する作用を有するとともに、
チタンの炭化物や硼化物との焼結助剤としての働きを有
するもので、この合計含有量が0.5重量%未満では、
粒子間結合力や焼結助剤としての効果が得られず、4.
0重量%を越えると、耐摩耗部材の硬度が低下して耐摩
耗性が悪くなる。その為、耐摩耗部材を形成する焼結体
中において、酸化チタン及び/又は酸化ジルコニウムは
0.5〜4.0重量%の範囲で含有することが重要であ
る。
ウムは、焼結体中において酸化アルミニウムと固溶反応
により粒子間結合力を強化する作用を有するとともに、
チタンの炭化物や硼化物との焼結助剤としての働きを有
するもので、この合計含有量が0.5重量%未満では、
粒子間結合力や焼結助剤としての効果が得られず、4.
0重量%を越えると、耐摩耗部材の硬度が低下して耐摩
耗性が悪くなる。その為、耐摩耗部材を形成する焼結体
中において、酸化チタン及び/又は酸化ジルコニウムは
0.5〜4.0重量%の範囲で含有することが重要であ
る。
【0017】そして、本発明は、残部が実質的に高硬度
を有し、耐食性に優れる酸化アルミニウムからなるた
め、従来の高純度アルミナ焼結体からなる耐摩耗部材と
比較して硬度及び抗折強度等の機械的強度を大幅に向上
することができるとともに、異径の異粒子を上記範囲で
含むことから耐摩耗部材の表面を適度な凹凸面とするこ
とができ、さらには導電性を持った部材とすることがで
きる。
を有し、耐食性に優れる酸化アルミニウムからなるた
め、従来の高純度アルミナ焼結体からなる耐摩耗部材と
比較して硬度及び抗折強度等の機械的強度を大幅に向上
することができるとともに、異径の異粒子を上記範囲で
含むことから耐摩耗部材の表面を適度な凹凸面とするこ
とができ、さらには導電性を持った部材とすることがで
きる。
【0018】なお、本発明において、残部が実質的に酸
化アルミニウムからなるとは、酸化アルミニウム、チタ
ンの炭化物や硼化物、及び酸化チタンや酸化ジルコニウ
ムを除く不純物等を1重量%以下の範囲で含有すること
を言う。
化アルミニウムからなるとは、酸化アルミニウム、チタ
ンの炭化物や硼化物、及び酸化チタンや酸化ジルコニウ
ムを除く不純物等を1重量%以下の範囲で含有すること
を言う。
【0019】さらに、本発明の耐摩耗部材は、焼結体を
構成する全ての粒子の平均結晶粒子径が3μmを超える
と、耐摩耗部材の硬度や抗折強度等の機械的特性が大き
く低下し、0.8μm未満とすることは製造上難しい。
構成する全ての粒子の平均結晶粒子径が3μmを超える
と、耐摩耗部材の硬度や抗折強度等の機械的特性が大き
く低下し、0.8μm未満とすることは製造上難しい。
【0020】その為、焼結体の平均結晶粒子径は0.8
〜3μmであることが良く、好ましくは1〜2μmの範
囲にあるものが良い。
〜3μmであることが良く、好ましくは1〜2μmの範
囲にあるものが良い。
【0021】なお、焼結体の平均結晶粒子径を算出する
にあたっては、焼結体の断面をSEM写真に撮り、任意
の線を引いた時にその線の長さをその線上にある粒子の
数で割った値を平均結晶粒子径とした。
にあたっては、焼結体の断面をSEM写真に撮り、任意
の線を引いた時にその線の長さをその線上にある粒子の
数で割った値を平均結晶粒子径とした。
【0022】このような耐摩耗部材は、曲げ強度55k
g/mm2 以上、ビッカース硬度1800kg/mm2
以上と優れた機械的特性を有するとともに、耐摩耗部材
の表面には自己潤滑性を有する遊離炭素や遊離硼素を具
備するとともに、適度な凹凸を有することから、摩擦係
数が小さく優れた摺動性を備えたものとすることができ
る。しかも、導電性を有することから放電加工を施すこ
とができるため、複雑な形状でも比較的容易に製作する
ことができる。
g/mm2 以上、ビッカース硬度1800kg/mm2
以上と優れた機械的特性を有するとともに、耐摩耗部材
の表面には自己潤滑性を有する遊離炭素や遊離硼素を具
備するとともに、適度な凹凸を有することから、摩擦係
数が小さく優れた摺動性を備えたものとすることができ
る。しかも、導電性を有することから放電加工を施すこ
とができるため、複雑な形状でも比較的容易に製作する
ことができる。
【0023】このような本発明の耐摩耗部材を得るに
は、出発原料として、平均粒径が1〜3μmのアルミナ
粉末に対し、炭化チタン粉末及び/又は炭化硼素粉末を
焼結後の合計含有量が3.0〜35.0重量%でかつ炭
素の重量比が0.6≦C/(C+B)≦1.0となるよ
うに添加するとともに、酸化チタン粉末及び/又はジル
コニア粉末を焼結後の合計含有量が0.5〜4.0重量
%となるように添加し、さらにバインダーと溶媒とを添
加混練して泥しょうを作製し、鋳込成形法、押出成形
法、射出成形法等の周知のセラミック成形法にて所定形
状に成形するか、あるいは上記泥しょうを乾燥造粒して
顆粒を製作し、型内に充填して一軸加圧成形法や等加圧
成形法等の周知のセラミック成形法により所定形状に形
成する。そして、得られた成形体を真空雰囲気中にて1
500〜1800℃の温度で焼成することで得ることが
できる。なお、焼成にあたってはホットプレスを施して
も構わない。
は、出発原料として、平均粒径が1〜3μmのアルミナ
粉末に対し、炭化チタン粉末及び/又は炭化硼素粉末を
焼結後の合計含有量が3.0〜35.0重量%でかつ炭
素の重量比が0.6≦C/(C+B)≦1.0となるよ
うに添加するとともに、酸化チタン粉末及び/又はジル
コニア粉末を焼結後の合計含有量が0.5〜4.0重量
%となるように添加し、さらにバインダーと溶媒とを添
加混練して泥しょうを作製し、鋳込成形法、押出成形
法、射出成形法等の周知のセラミック成形法にて所定形
状に成形するか、あるいは上記泥しょうを乾燥造粒して
顆粒を製作し、型内に充填して一軸加圧成形法や等加圧
成形法等の周知のセラミック成形法により所定形状に形
成する。そして、得られた成形体を真空雰囲気中にて1
500〜1800℃の温度で焼成することで得ることが
できる。なお、焼成にあたってはホットプレスを施して
も構わない。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の耐摩耗部材にてウォータ
ージェット加工機に用いられる噴射ノズルを形成した実
施形態について説明する。
ージェット加工機に用いられる噴射ノズルを形成した実
施形態について説明する。
【0025】まず、出発原料として、平均粒径が2μm
のアルミナ粉末を88. 7重量%、炭化チタン粉末を
8.5重量%、硼化チタンを0.8重量%、酸化チタン
を1.1重量%、ジルコニア粉末を0. 9重量%の割合
で添加配合し、15時間混合粉砕したあと、パラフィン
ワックスを6重量%添加混練し、口径金型内に充填し、
5.0ton/cm2 の圧力で押出成形することで貫通
孔を有する噴射ノズルの原型を成形した。
のアルミナ粉末を88. 7重量%、炭化チタン粉末を
8.5重量%、硼化チタンを0.8重量%、酸化チタン
を1.1重量%、ジルコニア粉末を0. 9重量%の割合
で添加配合し、15時間混合粉砕したあと、パラフィン
ワックスを6重量%添加混練し、口径金型内に充填し、
5.0ton/cm2 の圧力で押出成形することで貫通
孔を有する噴射ノズルの原型を成形した。
【0026】そして、この成形体を102 torr以下
の真空雰囲気中にて1650℃の温度で約1時間焼成し
て焼結体を得た。
の真空雰囲気中にて1650℃の温度で約1時間焼成し
て焼結体を得た。
【0027】この焼結体の組成をICP(発光分光定量
分析)により測定したところ、チタンの炭化物が炭化チ
タンに換算して8. 5重量%、チタンの硼化物が硼化チ
タンに換算して0.8重量%、酸化ジルコニウムが0.
9重量%、酸化チタンが1.1重量%含み、残部が酸化
アルミニウムであることが確認できた。
分析)により測定したところ、チタンの炭化物が炭化チ
タンに換算して8. 5重量%、チタンの硼化物が硼化チ
タンに換算して0.8重量%、酸化ジルコニウムが0.
9重量%、酸化チタンが1.1重量%含み、残部が酸化
アルミニウムであることが確認できた。
【0028】また、機械的特性を調べるため、JIS
Z 2244の規格にてビッカース硬度を測定したとこ
ろ1870Kg/mm2 を有し、また、抗折強度をJI
SR 1601の規格にて測定したところ93kg/m
m2 を有していた。
Z 2244の規格にてビッカース硬度を測定したとこ
ろ1870Kg/mm2 を有し、また、抗折強度をJI
SR 1601の規格にて測定したところ93kg/m
m2 を有していた。
【0029】また、鏡面研磨した焼結体の表面を金属顕
微鏡にて観察したところ、平均結晶粒子径が2. 0μm
であった。
微鏡にて観察したところ、平均結晶粒子径が2. 0μm
であった。
【0030】そして、得られた焼結体に放電研磨加工を
施して図1に示すような先端が先細り状をなし、先端面
にノズル孔2を備えた噴射ノズル1を得た。
施して図1に示すような先端が先細り状をなし、先端面
にノズル孔2を備えた噴射ノズル1を得た。
【0031】
【実施例】ここで、チタンの炭化物及び/又は硼化物、
酸化チタン及び/又は酸化ジルコニウムの含有量をそれ
ぞれ異ならせた酸化アルミニウムを主成分とする焼結体
からなる耐摩耗部材と、従来例として純度99.5%の
アルミナ焼結体及び純度99.5%の炭化珪素焼結体か
らなる耐摩耗部材をそれぞれを試作し、ビッカース硬度
と抗折強度の機械的特性を調べるとともに、摩擦係数と
摩耗度合いを測定した。
酸化チタン及び/又は酸化ジルコニウムの含有量をそれ
ぞれ異ならせた酸化アルミニウムを主成分とする焼結体
からなる耐摩耗部材と、従来例として純度99.5%の
アルミナ焼結体及び純度99.5%の炭化珪素焼結体か
らなる耐摩耗部材をそれぞれを試作し、ビッカース硬度
と抗折強度の機械的特性を調べるとともに、摩擦係数と
摩耗度合いを測定した。
【0032】測定にあたり、ビッカース硬度はJIS
Z 2244の規格に従って、抗折強度はJIS R
1601の規格に従ってそれぞれ測定した。
Z 2244の規格に従って、抗折強度はJIS R
1601の規格に従ってそれぞれ測定した。
【0033】また、摩擦係数の測定は、図3に示すよう
に、試験糸21を用い、リング状の試料10の内面に試
験糸21を通して接触角θが90゜となるように配置
し、糸速1000m/分で摺動させ、入力側の張力T1
を20gfとしたときの出力側の張力T2 を測定し、以
下に示すアモントンの法則式により摩擦係数(μ)を算
出した。
に、試験糸21を用い、リング状の試料10の内面に試
験糸21を通して接触角θが90゜となるように配置
し、糸速1000m/分で摺動させ、入力側の張力T1
を20gfとしたときの出力側の張力T2 を測定し、以
下に示すアモントンの法則式により摩擦係数(μ)を算
出した。
【0034】μ=ln(T2 /T1 )/θ さらに、摩耗度合いの評価は、図3の同様の試験機を使
い、試験糸21に1リットルの水とアルミナ粉末50g
を混合した水を点滴しながら、試験糸21の距離が50
00mとなるまで試験を行った。その後、試料10の内
面を20倍程度に拡大して双眼顕微鏡で観察し、摩耗痕
が見られないものを○、摩耗痕が少し見られたものを
△、摩耗痕がハッキリと見られるものを×として判断し
た。
い、試験糸21に1リットルの水とアルミナ粉末50g
を混合した水を点滴しながら、試験糸21の距離が50
00mとなるまで試験を行った。その後、試料10の内
面を20倍程度に拡大して双眼顕微鏡で観察し、摩耗痕
が見られないものを○、摩耗痕が少し見られたものを
△、摩耗痕がハッキリと見られるものを×として判断し
た。
【0035】それぞれの結果は表1に示す通りである。
【0036】
【表1】
【0037】この結果、試料No.2の高純度アルミナ
焼結体は、抗折強度及びビッカース硬度がそれほど大き
くなく、試料No.1の炭化珪素は、表面が比較的平滑
であるために摩擦係数が大きかった。そして、両者はい
ずれも摩耗痕が少し見られ、耐摩耗性の点でも劣ってい
た。
焼結体は、抗折強度及びビッカース硬度がそれほど大き
くなく、試料No.1の炭化珪素は、表面が比較的平滑
であるために摩擦係数が大きかった。そして、両者はい
ずれも摩耗痕が少し見られ、耐摩耗性の点でも劣ってい
た。
【0038】また、試料No.9はチタンの炭化物と硼
化物の合計含有量がTiCとTiB2 に換算して35重
量%を越えており、試料No.7は炭素の重量比が0.
6以下であるため、いずれも抗折強度及びビッカース硬
度が低かった。
化物の合計含有量がTiCとTiB2 に換算して35重
量%を越えており、試料No.7は炭素の重量比が0.
6以下であるため、いずれも抗折強度及びビッカース硬
度が低かった。
【0039】これに対し、試料No.3〜6,8に見ら
れるように、チタンの炭化物及び/又は硼化物がTiC
及び/又はTiB2 に換算して合計で3.0〜35.0
重量%含有し、炭素の重量比が0.6≦C/(C+B)
≦1.0であるとともに、酸化チタン及び/又は酸化ジ
ルコニウムが合計で0.5〜4.0重量%の範囲で含有
したものは、抗折強度が55kg/mm2 以上、ビッカ
ース硬度が1800kg/mm2 以上と機械的特性に優
れ、また、焼結体の表面に自己潤滑性を有する遊離炭素
や遊離硼素を備え、かつ適度な凹凸を有することから摩
擦係数を0.3以下と低摩擦で、さらに耐摩耗性にも優
れており、本発明の耐摩耗部材は低摩擦で摺動性に富
み、耐摩耗に優れることが確認できた。
れるように、チタンの炭化物及び/又は硼化物がTiC
及び/又はTiB2 に換算して合計で3.0〜35.0
重量%含有し、炭素の重量比が0.6≦C/(C+B)
≦1.0であるとともに、酸化チタン及び/又は酸化ジ
ルコニウムが合計で0.5〜4.0重量%の範囲で含有
したものは、抗折強度が55kg/mm2 以上、ビッカ
ース硬度が1800kg/mm2 以上と機械的特性に優
れ、また、焼結体の表面に自己潤滑性を有する遊離炭素
や遊離硼素を備え、かつ適度な凹凸を有することから摩
擦係数を0.3以下と低摩擦で、さらに耐摩耗性にも優
れており、本発明の耐摩耗部材は低摩擦で摺動性に富
み、耐摩耗に優れることが確認できた。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、チタン
の炭化物及び/又は硼化物をTiC及び/又はTiB2
に換算して合計で3.0〜35.0重量%含有しかつ炭
素の重量比が0.6≦C/(C+B)≦1.0であると
ともに、酸化チタン及び/又は酸化ジルコニウムを合計
で0.5〜4.0重量%の範囲で含有し、残部が実質的
に酸化アルミニウムからなる焼結体により耐摩耗部材を
形成したことから、抗折強度55kg/mm2 以上、ビ
ッカース硬度1800kg/mm2 以上の優れた機械的
強度を有し、耐摩耗性、耐食性に優れるとともに、表面
に適度な凹凸を有することから、摩擦係数が小さく、摺
動性にも優れている。しかも、導電性を有することから
加工において放電加工を施すことができる。その為、本
発明の耐摩耗部材を用いれば、ウォータージェット加工
機に用いられるような微小なノズル孔を有する噴射ノズ
ルを精度良くかつ比較的容易に製作することができると
ともに、低摩擦で摺動性に富み、耐摩耗、耐食性に優れ
ることから、従来の噴射ノズルと比較して長期間にわた
り良好に使用することができる。
の炭化物及び/又は硼化物をTiC及び/又はTiB2
に換算して合計で3.0〜35.0重量%含有しかつ炭
素の重量比が0.6≦C/(C+B)≦1.0であると
ともに、酸化チタン及び/又は酸化ジルコニウムを合計
で0.5〜4.0重量%の範囲で含有し、残部が実質的
に酸化アルミニウムからなる焼結体により耐摩耗部材を
形成したことから、抗折強度55kg/mm2 以上、ビ
ッカース硬度1800kg/mm2 以上の優れた機械的
強度を有し、耐摩耗性、耐食性に優れるとともに、表面
に適度な凹凸を有することから、摩擦係数が小さく、摺
動性にも優れている。しかも、導電性を有することから
加工において放電加工を施すことができる。その為、本
発明の耐摩耗部材を用いれば、ウォータージェット加工
機に用いられるような微小なノズル孔を有する噴射ノズ
ルを精度良くかつ比較的容易に製作することができると
ともに、低摩擦で摺動性に富み、耐摩耗、耐食性に優れ
ることから、従来の噴射ノズルと比較して長期間にわた
り良好に使用することができる。
【図1】本発明の耐摩耗部材を形成する焼結体の組成を
示す模式図である。
示す模式図である。
【図2】本発明の耐摩耗部材からなるウォータージェッ
ト加工機に用いる噴射ノズルを示す斜視図である。
ト加工機に用いる噴射ノズルを示す斜視図である。
【図3】摩擦係数の測定方法を説明するための模式図で
ある。
ある。
1:噴射ノズル 2:ノズル孔 10:試料 21;試
験糸
験糸
Claims (1)
- 【請求項1】チタンの炭化物及び/又は硼化物をTiC
及び/又はTiB2 に換算して合計で3.0〜35.0
重量%含有しかつ炭素の重量比が0.6≦C/(C+
B)≦1.0であるとともに、酸化チタン及び/又は酸
化ジルコニウムを合計で0.5〜4.0重量%の範囲で
含有し、残部が実質的に酸化アルミニウムからなる焼結
体であることを特徴とする耐摩耗部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11023177A JP2000219932A (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 耐摩耗部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11023177A JP2000219932A (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 耐摩耗部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000219932A true JP2000219932A (ja) | 2000-08-08 |
Family
ID=12103368
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11023177A Pending JP2000219932A (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 耐摩耗部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000219932A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006326762A (ja) * | 2005-05-26 | 2006-12-07 | Fuji Xerox Co Ltd | 円筒状基体表面処理方法および円筒状基体表面処理装置 |
| JP2019166818A (ja) * | 2018-03-26 | 2019-10-03 | 技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構 | ノズルおよび積層造形装置 |
| CN111485158A (zh) * | 2020-05-17 | 2020-08-04 | 中南大学 | 一种核壳结构增强TiB2-TiC基金属陶瓷及其制备方法 |
-
1999
- 1999-01-29 JP JP11023177A patent/JP2000219932A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006326762A (ja) * | 2005-05-26 | 2006-12-07 | Fuji Xerox Co Ltd | 円筒状基体表面処理方法および円筒状基体表面処理装置 |
| JP2019166818A (ja) * | 2018-03-26 | 2019-10-03 | 技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構 | ノズルおよび積層造形装置 |
| JP7063670B2 (ja) | 2018-03-26 | 2022-05-09 | 技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構 | ノズルおよび積層造形装置 |
| CN111485158A (zh) * | 2020-05-17 | 2020-08-04 | 中南大学 | 一种核壳结构增强TiB2-TiC基金属陶瓷及其制备方法 |
| CN111485158B (zh) * | 2020-05-17 | 2021-11-16 | 中南大学 | 一种核壳结构增强TiB2-TiC基金属陶瓷及其制备方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040224 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040422 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040525 |