JP2000220400A - 地下構造物の構築工法 - Google Patents
地下構造物の構築工法Info
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Abstract
鉄の駅舎のような大規模なものまで、きわめて効率的に
かつ安全に地下構造物を構築できる地下構造物の構築工
法を提供する。 【解決手段】 単体トンネルa1 〜a5 を互いに接触さ
せながら掘進して地下鉄の駅舎などの大規模な地下構造
物を構築する。その際、単体トンネルa1 〜a5 を複数
の鋼殻13でそれぞれ覆工し、その後、鋼殻13の内側
に地下構造物Aの一階床版部1、一階および二階の側壁
部2、頂版部3、そして二階床版部4をRC構造で構築
する。
Description
シールドトンネルを互いに隣接して掘進することによ
り、電車や車が通るトンネルとして利用される他に下水
道や通信ケーブル等を通す共同こう、さらには地下鉄の
駅舎などとしても利用される地下構造物をきわめて効率
的に構築するための地下構造物の構築工法に関する。
や車が通るトンネルとして利用される他に、下水道や通
信ケーブル等を通す共同こうなどがあるが、近年これら
のトンネル構造物はシールド工法で構築されることが多
い。
省略)で円形空洞のトンネルを掘進し、同時にシールド
機のテール部でセグメント等でトンネルの内周を覆工し
て円形中空断面のトンネル構造物を構築するものであ
る。
するように、一台のシールド機で電車や車を2車線通せ
るような大口径のトンネルの掘進を可能にした大口径シ
ールド工法、さらには2枚の切り羽を有する一台のシー
ルド機で、図12(b)に図示するように2本の円形ト
ンネルを組み合わせた形状に掘進する多円形シールド工
法も実用化されつつある。
ド工法は、形状的にトンネル空間が大きい割りには利用
されない無駄な空間が多いだけでなく、掘削土量が大量
に発生しその処理などのために工事費が大幅に嵩む等の
課題があった。
かなり低減できるものの、セグメントの形状が複雑化す
る等の理由により地下構造物としての力学的な安定性に
欠ける等の課題があった。
も、地下鉄の駅舎などのようなきわめて大規模な地下構
造物の施工はきわめて困難で、この種の地下構造物は地
上から行う開削工法で行わざるをえないものであった。
なされたもので、単線トンネルのような小規模なものか
ら地下鉄の駅舎のような大規模なものまで、きわめて効
率的にかつ安全に地下構造物を構築できる地下構造物の
構築工法を提供することを目的とする。
めに、この発明に係る地下構造物の構築工法は、単体ト
ンネルを複数、互いに接触させながら掘進して任意大断
面の地下構造物を構築する。
請求項1において、単体トンネルを複数の鋼殻でそれぞ
れ覆工し、次にこの鋼殻の内側に地下構造物の本体構造
をコンクリート構造、RC構造またはSRC構造によっ
て構築する。
請求項2おいて、鋼殻を本体構造の一部とする。
下鉄の駅舎として構築された地下構造物の一例を示し、
地下構造物Aは一階床版部1、その両側に一階および二
階の側壁部2、この両側の側壁部2,2の上端部間と中
間部間に頂版部3と二階床版部4、そして一階床版部1
と二階床版部4間、二階床版部4と頂版部3間に複数の
柱5をそれぞれ配置し、横に偏平な断面略矩形状に構築
されている。
て1階部分と2階部分とに分けられ、さらに一階部分は
所定間隔に配置された複数の柱5によって中央部分の空
間aとその両側部分の空間bに分けられている。
ル等として利用され、一階中央部分の空間aは、例えば
プラットホーム等として、その両側部分の空間bは電車
が通る軌道としてそれぞれ利用されている。
2、頂版部3、二階床版部4および柱5はいずれも、鉄
筋コンクリート(以下「RC」という)構造または鉄骨
鉄筋コンクリート(以下「SRC」という)構造などに
よって構築されている。
造物で、床版部6、側壁部7、頂版部8、さらに床版部
6と頂版部8間に間仕切り壁9を配置し、地下構造物A
と同様にRC構造またはSRC構造などによって断面略
矩形状に構築されている。
AとBの構築工法を図2〜図9に基いて説明する。 最初に、シールド機の発進・到達基地として使用す
る立坑10と11をそれぞれ在来工法によって構築する
(図2(a))。
単体シールドトンネル(以下「単体トンネル」いう)a
1 〜a5 をシールド機12によって接触させながら順に
掘進し、同時にシールド機12のテール部において単体
トンネルa1 〜a5 の内周を、例えば図5に図示するよ
うな複数の鋼殻13によってそれぞれ覆工する(図2
(a)〜(e))。
12を設置する。そして、シールド機12で立坑10か
ら立坑11に向かって単体トンネルa1 を掘進し、同時
にシールド機12のテール部において単体トンネルa1
の内周を複数の鋼殻13によって覆工する(図2
(a))。
立坑10から立坑11まで単体トンネルa1 を掘進でき
たら、立坑11内でシールド機12の向きを立坑10側
に変え、今度は立坑11から立坑10に向かって単体ト
ンネルa2 を単体トンネルa1に接触させながら掘進
し、同時に単体トンネルa2 の内周を複数の鋼殻13で
覆工する(図2(b))。
単体トンネルa1 〜a5 を上下・左右に接触させながら
順に掘進する(図2(a)〜(e))。その際、隣接す
る単体トンネルa1 〜a5 どうしは、後施工シールドの
影響低減あるいは内部の大断面の躯体構築時の土圧・水
圧に抵抗するために単体トンネルの鋼殻相互を強固に連
結する。
示するように、先行の単体トンネルaのコーナ部に設置
した鋼殻13に連結部材14を単体トンネルaの軸方向
に連続して突設する一方、後行の単体トンネルaのコー
ナ部に設置した鋼殻13に連結部材14を係合可能な係
合溝部15を単体トンネルaの軸方向に連続して設け
る。
時に連結部材14と係合溝部15を係合して接触する単
体トンネルaどうしを強固に連結する方法などがある。
連結部材14としては、例えば図9(a)に図示するよ
うな断面略H形状をなすものの他に、図9(b),
(c)に図示するような断面形状の形鋼を使用するもの
とし、いずれのタイプのものも上下両端のフランジ部1
4aを鋼殻13の係合溝部15に係合して単体トンネル
aどうしを連結する。
脂などからなるシール材16を取り付けて係合溝部15
から単体トンネルa内に地下水が漏れるのを防止するも
のとする。 こうして、立坑10と立坑11間に複数の単体トン
ネルa1 〜a5 を掘進したら、隣接する単体トンネルa
1 〜a5 どうしを複数の連結鋼材17でさらに強固に連
結する(図3,4)。
ンネルa2 とa4 間、単体トンネルa3 とa4 間、単体
トンネルa1 とa3 間の各間隙に対して止水工18を行
う(図3,4)。 次に、上下単体トンネルa1 とa3 間、単体トンネ
ルa2 とa4 間、および左右単体トンネルa1 とa2 、
単体トンネルa3 とa4 間をそれぞれ仕切る鋼殻13の
スキンプレート13dをそれぞれ撤去する(図10参
照)。
ることにより、上下単体トンネルa 1 とa3 間、a2 と
a4 間、および左右単体トンネルa1 とa2 、a3 とa
4 間には、図10に図示するように鋼殻13の主桁13
aと縦リブ13bと継手板が格子状に露出し、単体トン
ネルa1 〜a5 は空間的に連通している。
複数の鋼殻13からなる鋼壁で全周にわたって完全に覆
工されている。 次に、地山側の鋼殻13を仮設材として利用し、そ
の内側に必要量の補強鉄筋を配筋し、さらに必要に応じ
て補強鋼材を設置し、その後からコンクリートを打設す
る等して地下構造物Aの本体構造、すなわち一階床版部
1、一階および二階の側壁部2、頂版部3をそれぞれコ
ンクリート構造、RC構造またはSRC構造によって一
体的に構築する。
13bおよび継手板13cを補強鋼材とするSRC構造
で構築する。さらに、柱5もRC構造またはSRC構造
によって構築する。
床版部1と一階の側壁部2を構築し、次に二階床版部4
と一階の柱5を構築し、そして最後に二階の側壁部2、
頂版部3、そして二階の柱5を構築する。
として利用し、その内側にコンクリート構造、RC構造
またはSRC構造の二次覆工を行うことによっても一階
床版部1、一階および二階の側壁部2さらに頂版部3を
構築することができる。
クター等のせん断補強筋を多数突設して後から打設され
るコンクリートとの完全一体化を図るものとする。ま
た、施工中、単体トンネルa1 〜a5 のそれぞれに支保
工として鋼材などからなる仮設柱19を設置するが、左
右単体トンネルa1 とa2 、単体トンネルa 3 とa4 間
の主桁13aを支保工として利用できる。 こうして、一階床版部1、一階および二階の側壁部
2、頂版部3、二階床版部4、そして柱5の全ての施工
が完了したら、左右単体トンネルa1 とa2 、a 3 とa
4 間の主桁13aと仮設柱19を撤去する。
7、頂版部8および間仕切り壁9も地下構造物Aと同様
に、単体トンネルa5 の鋼殻13の内側にコンクリート
構造、RC構造またはSRC構造などによって構築す
る。
台のシールド機12で掘進できる規模の小断面のシール
ドトンネルをいい、またここで使用されるシールド機1
2は正面視して矩形状をなし、かつ切り羽側に回転式ま
たは揺動式の面板を有し、単体トンネルa1 〜a5 を矩
形断面形に掘進できるマシンである。
に類似するもので、図5に図示するように、複数の主桁
13aを単体トンネルaの周方向に平行に設置し、この
隣接する主桁13a,13a間に複数の縦リブ13bを
所定間隔に設置し、かつ主桁13aの両端部に継手板1
3cをそれぞれ設置し、さらにこれらの部材からなる骨
組の地山側にスキンプレート13dを取り付けて単体ト
ンネルaの周方向に細長い矩形板状に形成されている。
要な梁成(高さ)と厚さを有して帯板状に形成され、特
に主桁13aは、単体トンネルaの掘進時は単体トンネ
ルaの断面力(周囲からの土圧や水圧などによる応力)
に曲げ材として抵抗し、地下構造物AにおいてはRC構
造の引張鉄筋または圧縮鉄筋に相当する部材として設計
されている。
体トンネルaの断面力に対し充分な強度を有し、かつシ
ールド機12の推進力を得る反力受けとしても充分な強
度を有するように充分な厚さと梁成を有して形成されて
いる。
ネルaの周方向と軸方向に互いに隣接させて設置すると
ともに、単体トンネルaの周方向と軸方向に隣接する鋼
殻13どうしをそれぞれ連結する。
る鋼殻13どうしは、双方の主桁13aどうしまたは継
手板13cどうし、あるいはその両部材どうしを高力ボ
ルト接合することにより接合する。
鋼殻13どうしは、双方の主桁13aどうしを高力ボル
ト接合することにより接合する。なお、単体トンネルa
の内周を覆工する覆工材としては、図示するような鋼殻
13の他に、在来の鋼製セグメントやコンクリートセグ
メント等も使用することができることは言うまでもな
い。
地下構造物の構築工法によって構築可能な地下構造物の
他の例を示し、例えば図11(a)は、2本の単体トン
ネルaを上下に接触させ、かつ横並びに所定の間隔に掘
進して構築された複々線の地下鉄のトンネルを示したも
のである。
ルaを上下・左右に互いに接触させて掘進して構築され
た地下三階建ての地下街を示し、さらに図11(c)
は、複々線の地下鉄のトンネルの分岐・合流部を示し、
いずれの地下構造物もこの発明に係る地下構造物の構築
工法によりきわめて効率的に構築できる。
構築される地下構造物の規模に応じて必要数の単体トン
ネルを互いに接触させながら掘進することにより、単線
トンネルのような小規模の地下構造物から地下鉄の駅舎
のような大規模な地下構造物まで、種々の形状の地下構
造物をきわめて効率的に構築できる効果がある。
後行の単体トンネルを先行の単体トンネルに接触させな
がら掘進するので、多数の単体トンネルからなる大規模
な地下構造物でもきわめて高精度に構築できる。
トンネルの鋼殻やRCセグメントなどの覆工材を山留め
壁や支保工として利用するので、単体トンネルがいく層
に重なっても崩落する等のおそれはなく、きわめて安全
に施工することができる。
必要がないため、きわめて経済的に施工することができ
る。
す断面図である。
断面図である。
断面図である。
一部斜視図、(b)は単体トンネルどうしの連結状態を
示す鋼殻の一部斜視図である。
視図、(b)は単体トンネルどうしの連結状態を示す鋼
殻の一部斜視図である。
部断面図である。
である。
視図である。
斜視図である。
を示す断面図である。
ネル)
Claims (3)
- 【請求項1】 単体トンネルを複数、互いに接触させな
がら掘進して任意大断面の地下構造物を構築することを
特徴とする地下構造物の構築工法。 - 【請求項2】 単体トンネルを複数の鋼殻でそれぞれ覆
工し、次にこの鋼殻の内側に地下構造物の本体構造をコ
ンクリート構造、RC構造またはSRC構造で構築する
ことを特徴とする請求項1記載の地下構造物の構築工
法。 - 【請求項3】 鋼殻を本体構造の一部とすることを特徴
とする請求項2記載の地下構造物の構築工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11022277A JP2000220400A (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 地下構造物の構築工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11022277A JP2000220400A (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 地下構造物の構築工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000220400A true JP2000220400A (ja) | 2000-08-08 |
Family
ID=12078277
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11022277A Pending JP2000220400A (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 地下構造物の構築工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000220400A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006090099A (ja) * | 2004-09-27 | 2006-04-06 | Taisei Corp | 地下構造物とその構築方法 |
| JP2007002603A (ja) * | 2005-06-27 | 2007-01-11 | Taisei Corp | 地下構造物の構築方法 |
| JP2007077587A (ja) * | 2005-09-12 | 2007-03-29 | Taisei Corp | 地下構造物の構築方法 |
| JP2009162050A (ja) * | 2009-04-21 | 2009-07-23 | Taisei Corp | トンネルの覆工構造 |
| JP2019031772A (ja) * | 2017-08-04 | 2019-02-28 | 戸田建設株式会社 | シールドトンネル間の連結構造及び連結方法 |
-
1999
- 1999-01-29 JP JP11022277A patent/JP2000220400A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006090099A (ja) * | 2004-09-27 | 2006-04-06 | Taisei Corp | 地下構造物とその構築方法 |
| JP2007002603A (ja) * | 2005-06-27 | 2007-01-11 | Taisei Corp | 地下構造物の構築方法 |
| JP2007077587A (ja) * | 2005-09-12 | 2007-03-29 | Taisei Corp | 地下構造物の構築方法 |
| JP2009162050A (ja) * | 2009-04-21 | 2009-07-23 | Taisei Corp | トンネルの覆工構造 |
| JP2019031772A (ja) * | 2017-08-04 | 2019-02-28 | 戸田建設株式会社 | シールドトンネル間の連結構造及び連結方法 |
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