JP2000221108A - 光ファイバ健全性検査装置 - Google Patents

光ファイバ健全性検査装置

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JP2000221108A
JP2000221108A JP11023219A JP2321999A JP2000221108A JP 2000221108 A JP2000221108 A JP 2000221108A JP 11023219 A JP11023219 A JP 11023219A JP 2321999 A JP2321999 A JP 2321999A JP 2000221108 A JP2000221108 A JP 2000221108A
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laser
optical fiber
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light
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Takashi Sakurai
隆 桜井
Hidetaka Okado
秀毅 尾角
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高出力レーザを光ファイバに導入する前に光
ファイバの健全性を検査することができ、またレーザ加
工中にも光ファイバの状態を検査できるようにした、よ
り簡便な光ファイバ健全性検査装置を提供する。 【解決手段】 加工用レーザ発振器1と光ファイバ3と
レーザ加工ヘッド4を備えたレーザ加工装置に適用する
もので、加工用レーザ光とは波長が異なる検査用レーザ
光を発生する検査用レーザ発振器2を備え、検査用レー
ザ光を光ファイバ3に導入してレーザ加工ヘッド4から
戻ってくる検査用レーザ光を加工用レーザの放出端近傍
において検出することにより、光ファイバ3やレーザ加
工ヘッド4の異常を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高出力レーザを輸
送する光ファイバの健全性を検査する装置に関し、特に
加工ヘッドにおけ等の光学系に接続される導光用ファイ
バの健全性を検査する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】対象物に高出力レーザを照射して加工す
るレーザ加工装置では、光ファイバを用いて導光した場
合、被加工物で反射したレーザ光が照射光路と同じ光路
を戻ってきて光ファイバの端部に当たり加熱して損傷を
与えることがある。高強度のレーザ光が光ファイバに直
接戻ってくるのを防ぐためレーザ光の光軸を対象物面の
法線方向から若干ずらして使用することもあるが、レー
ザ光のうち加工部分で乱反射した成分や加工部分からの
熱輻射成分があり、これらはレーザ光照射におけると逆
の経路をたどって光ファイバの射出端位置に収束する。
【0003】このとき、照準が光ファイバのコア部分か
ら外れて周辺部分に照射すると、耐熱性能の低い樹脂製
被覆等が強いレーザ光で溶融したり燃焼したりして光フ
ァイバの機能を失うことになる。さらに損傷を受けた光
ファイバからレーザ光が漏れて火災になる場合もある。
また、光ファイバケーブルの内部で光ファイバが破損し
た場合には、対象物まで加工用レーザが到達しないばか
りか破損部分から漏洩するレーザ光により被覆部分や周
囲の機器が損焼したり火災になる危険がある。
【0004】このような危険を早期に発見するため、従
来から、導光用ファイバの健全性を検査するモニタ装置
を備えたレーザ加工装置が用いられてきた。このような
モニタ装置として、たとえば導光用ファイバのレーザ射
出側端面に検査用の照明光を射入して導光用ファイバ内
を伝搬してくる照明光を射入側端面で測定して異常を検
知するものがあった。モニタ装置を用いて光ファイバに
異常がないことを確認してから加工用レーザを射入する
ようにすれば、安全が確保できる。しかし、この方法で
は、加工側端面に照明装置など特殊な部品を設備する必
要があり使い勝手が悪く、また高出力レーザが供給され
ている間は光強度に差がありすぎるため検査用照明光を
検出することができないのでレーザ加工等の実行中には
検査を行うことができないという不便があった。
【0005】これに対して、特開昭60−210387
号公報には、導光ファイバのレーザ入射端の周囲に軸対
称に光センサを設けておき、被加工物で反射してレーザ
出射端に戻り光ファイバ内を伝搬してきて入射端から放
出されるレーザ光の放出角度分布に偏りが生じたところ
を検出することにより光ファイバの異常を検知し、レー
ザ光を遮断して光ファイバの破損を防止する装置が開示
されている。この開示方法によれば、加工ヘッド部分に
大きな装置を設ける必要がないため加工ヘッドの取り扱
いが容易になり、また加工中に光ファイバの欠陥を検出
することができる。しかし、加工用レーザを光ファイバ
に射入して初めて光ファイバの欠陥を検出するものであ
るため、使用前に欠陥を知って事故を防止することがで
きない。
【0006】さらに、特開平5−277775号公報に
は、加工用レーザ光とは異なる波長を有する参照光を用
いて光ファイバの健全性を検査する方法が開示されてい
る。この方法は、加工ヘッドに形成されるコリメータ中
の平行光線化する位置に検知用レーザ光を選択的に反射
するミラーを備え、検知用レーザ光を加工用レーザ光と
共に光ファイバに射入し、この反射ミラーで反射して再
度光ファイバを透過し入射側に戻ってくる検知用レーザ
光を検知するものである。レーザ加工中に検知器により
検知用レーザ光の強度あるいはレーザ光の有無を測定
し、その結果に基づいて加工用レーザ発振器の出力を停
止させることにより、レーザ加工装置と周囲の機器の安
全を保持することができる。
【0007】上記公報に開示された装置は、加工光学系
のコリメータ中にミラーを配設して検知用レーザ光を平
行光線のまま反射させ逆の経路をたどって光ファイバの
射出端に戻す必要がある。加工光学系は主として加工用
レーザに適合するように設計製作されるが、波長の異な
る検査用レーザ光も正確に射出端で焦点を結ぶようにし
なければならない。したがって、加工光学系の厳格な設
計と精密な製作が必要で装置が高価になる傾向がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が解決
しようとする課題は、高出力レーザを光ファイバに導入
する前に光ファイバの健全性を検査することができるよ
うにしたより簡単な検査装置を提供することであり、ま
た、光ファイバの状態をレーザ加工中にも検査できるよ
うにしたより簡便な光ファイバ健全性検査装置を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の光ファイバ健全性検査装置は、加工用レー
ザ光を発生する加工用レーザ発振器と、加工用レーザ光
を搬送する光ファイバと、光ファイバから放射される加
工用レーザ光を収束して対象物に照射するレーザ加工ヘ
ッドを備えたレーザ加工装置に適用するもので、加工用
レーザ光とは波長が異なる検査用レーザ光を発生する検
査用レーザ発振器を備え、検査用レーザ光を光ファイバ
に導入してレーザ加工ヘッドから戻ってくる検査用レー
ザ光を加工用レーザの放出端近傍において検出すること
により、光ファイバの異常を検知することを特徴とす
る。
【0010】本発明の光ファイバ健全性検査装置は、光
ファイバを透過してきた検査用レーザ光がレーザ加工ヘ
ッドの光学系に当たって反射(乱反射を含む)する成分
を検出するもので、検査用レーザ光が加工用レーザ光放
出端に焦点を結ぶ必要はないので、特開平5−2777
75号公報に開示されたもののような複雑で精密な光学
系を用いずに光ファイバの健全性を確認することができ
る。なお、本発明の光ファイバ健全性検査装置は、加工
用レーザ光とは別の検査用レーザ光を用いて検査するの
で、高出力の加工用レーザ光を通す前に光ファイバの健
全性を確認することができ、安全性が高い。
【0011】また、レーザ加工中においてもレーザ加工
ヘッドから反射してくる検査用レーザ光を捕捉して光フ
ァイバの異常を監視し続けることができる。さらに、金
属ヒュームの付着などによるレンズ表面の汚れやこのよ
うな汚れにレーザ光が吸収されて過熱しレンズが破損し
たときなど、レーザ加工ヘッドの光学系に異常があった
場合も、検知用レーザ光の強度を測定することにより異
常を検出することが可能である。
【0012】なお、光検出器は、光センサを光ファイバ
のレーザ光放出端近傍に設けることによって構成しても
よいが、光ファイバのレーザ光放出端に隣接して受光端
を設置した第2の光ファイバにより遠隔の光検出センサ
に導くようにしてもよい。このように第2光ファイバを
用いる場合は、加工用レーザ光が伝送される光ファイバ
を収納するシースの中に第2光ファイバを一緒に収納
し、受光端を加工用レーザ光放出端の極く近傍に並ぶよ
うに配設すれば、光ファイバ終端部分の構造も簡単で小
型になり、取り扱いも簡便である。
【0013】また、レーザ加工ヘッドの光学素子の表面
に検査用レーザ光を反射するコーティングを施しておく
ことが好ましい。検査用レーザ光に対して反射率が高
く、加工用レーザ光に対しては反射を防止するようなコ
ーティングを施すことにより、加工効率を低下させない
で光ファイバ異常検出能力を増大させることができる。
あるいは、レーザ加工ヘッドの光学系のうち被加工物に
最も近いところに保護ガラスを備え、この保護ガラスに
検査用レーザ光を反射するコーティングを施してもよ
い。保護ガラスは、アシストガスのパージと共に、加工
部分で発生する金属ヒュームが光学系を汚染することを
防ぐものである。
【0014】保護ガラスは平板であるので、表面に波長
選択性のあるコーティングを施すのは比較的容易であ
る。また保護ガラスの位置ではレーザ光は収束傾向の光
線になっているので、保護ガラスで反射した検査用レー
ザは加工用光ファイバの放出端に焦点を結ぶことなく、
光ファイバのレーザ光放出面で大きく広がって放出端に
隣接して設置された光センサあるいは第2光ファイバの
受光端に入射するようになる。なお、加工用レーザ発振
器としてヨウ素レーザ発生装置を用いることができる。
ヨウ素レーザは赤外線レーザであって比較的容易に高出
力化でき、溶接、溶断など熱作用を利用したレーザ加工
に使用することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明について実施例に基
づき図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の光
ファイバ健全性検査装置の第1の実施例を用いたレーザ
加工装置を示す全体構成図、図2はその光検出器の電気
回路ブロック図、図3は本発明の第2の実施例に用いる
レーザ加工ヘッド部分の断面図、図4はその検査用レー
ザ光の光路を説明する図面、図5は本発明の第3の実施
例に用いる光検出器を説明する構成図である。
【0016】
【実施例1】本実施例は、加工用レーザと波長の異なる
参照用レーザを光ファイバに射入して、光ファイバを透
過・伝播してレーザ加工ヘッドの光学系で反射して戻る
参照用レーザを観測することにより、光ファイバの異常
を検知する光ファイバ健全性検査装置である。本実施例
の光ファイバ健全性検査装置は、加工用レーザを発生す
る第1のレーザ発振器1と、参照用レーザを発生する第
2のレーザ発振器2と、レーザ光を伝送する光ファイバ
ケーブル3と、レーザ加工ヘッド4と、レーザ加工ヘッ
ド4から反射してくる参照用レーザを受光する光検知器
5とを備えている。
【0017】第1レーザ発振器1はヨウ素レーザ発生装
置、第2レーザ発振器2はHe-Neレーザ発生器であ
る。光ファイバケーブル3は第1の光ファイバ31と第
2の光ファイバ51を収容している。第1光ファイバ3
1は加工用レーザおよび検査用レーザ(参照光)を伝送
するためのもので、第2光ファイバ51は反射した参照
光およびヨウ素レーザを伝送するための光ファイバであ
る。光ファイバケーブル3の中間に配設された分岐金具
32で、第1光ファイバ31をレーザ発振器1,2から
レーザ光を導く入射光学系に、また第2光ファイバ51
を光検出端53に連結するように分岐している。
【0018】第1光ファイバにレーザ光を入射するため
の入射光学系は反射鏡11と収束レンズ13を備える。
反射鏡11は、ヨウ素レーザを全反射しHe-Neレーザ
を透過するように表面処理されている。第1レーザ発振
器1から放射されたヨウ素レーザは、反射鏡11で反射
して集束レンズ13により第1光ファイバ31に注入さ
れる。また、第2レーザ発振器2から放射される参照用
レーザは、反射鏡11を透過してヨウ素レーザと光軸を
同じくして集束レンズ13を介し第1光ファイバ31に
注入される。第1光ファイバ31の先端はレーザ加工ヘ
ッド4の根元に挿入されていて、先端から放出されたレ
ーザ光は加工レンズ系により収束され被加工対象物8の
加工位置に照射して、溶接溶断その他のレーザ加工を行
う。
【0019】また、第1光ファイバ31中を伝送される
参照用レーザ光はコリメータ部分で反射して第2光ファ
イバ51に入射する。第2光ファイバ51の受光端52
は第1光ファイバ31の光軸に近接して設けられてい
る。受光端52が受け入れる参照用レーザ光はコリメー
タの光学系で乱反射したものであればよいから、従来方
法のように光学的に精密な構造を備える必要がない。な
お、コリメータ部分の光学レンズに加工用レーザを透過
しこれと波長が異なる参照光を反射する表面処理を施す
ことにより、加工効率を維持しながら参照光の捕捉率を
高めることができる。
【0020】受光端52から第2光ファイバ51に入射
した参照用レーザは光検出器5の光検出端53に伝送さ
れ、光強度や光の有無を測定検出して光ファイバ31の
良否を判定し、ヨウ素レーザ装置1を制御して装置の安
全を確保する。光検出器5の構成は図2に示す通りであ
る。第2光ファイバ51は光コネクタ54に接続され、
受光端52で捉えた参照用レーザを光センサ56に伝送
する。光センサ56は可視光に感度を有するフォトダイ
オードである。フォトダイオードの他にフォトセルなど
を使用することもできる。
【0021】光コネクタ54には、参照用レーザの波長
帯を選択的に透過するフィルタ55が設けられていて参
照光以外の光を遮蔽し、光センサ56には参照用レーザ
光のみが到達するようになっている。光センサ56の出
力は増幅器57で増幅して比較器58に送られ、比較器
58で閾値と比較し所定の範囲に属しないときおよび出
力が小さいときには、異常と判断して警報ランプ60を
点灯し出力回路61に信号を送る。出力回路61は、こ
の信号に基づいて有接点リレーあるいは無接点リレーを
作動させレーザ発生装置等に駆動信号62を供給する。
レーザ発生装置は駆動信号を受けてシャッターを閉じた
りレーザ光発振を停止したりして装置の安全を確保す
る。なお、比較器58で用いる閾値は外部設定信号59
により設定することができる。
【0022】光ファイバレーザ加工にはヨウ素レーザや
YAGレーザなど高出力化が可能な赤外線レーザが用い
られる。本実施例では高出力のヨウ素レーザを用いた
が、レーザ加工用レーザが何であれ本発明の技術的思想
に差異がない。また、参照用レーザは、レーザ加工に用
いるヨウ素レーザと異なる波長を持ち光学的に区別しや
すいものであればよいが、本実施例では扱いが簡単な可
視光レーザであるHe-Neレーザを選択した。
【0023】本実施例の光ファイバ健全性検査装置を組
み込んだレーザ加工装置は、レーザ加工ヘッド4の部分
に第2光ファイバの受光端52を露出させるだけで余分
な付加物を設ける必要がない。また、高い可撓性を有す
る第2光ファイバ51を光ファイバケーブル3内に添設
するだけでありケーブルの可撓性を損なわないので、レ
ーザ加工ヘッド4を自由に操作することができ、レーザ
加工における操作性を妨げない。また、加工ヘッド4も
従来のものをそのまま使用することができ、この光ファ
イバ健全性検査装置を使用するために改造する必要はな
い。
【0024】本実施例を適用したレーザ加工装置では、
加工用レーザを第1光ファイバ31に注入する前に参照
光を注入して、第1光ファイバ31を透過した後レーザ
加工ヘッド4から反射してきた参照光を観測する。この
とき、第1光ファイバ31中に異常があれば参照光が十
分終端まで伝送されず受光量が小さくなるので、第1光
ファイバ31の健全性を確認することができる。また、
レーザ加工ヘッド4のレンズが無い場合には受光量が小
さくなり、レンズ等が金属ヒュームなどで汚れている場
合は受光量が大きくなる。
【0025】このため、参照光の強度を検出することに
より、不健全な光ファイバに高出力な加工用レーザを注
入して火災などの事故を生起させたり異常のあるレーザ
加工ヘッドを使用したりすることを確実に予防できる。
また、レーザ加工中においても、加工用レーザと一緒に
検査用レーザを第1光ファイバ31に注入して、検査用
レーザの受光量を観測することにより、光ファイバや加
工ヘッドなど光学系における異常を検出することができ
る。
【0026】
【実施例2】本発明の第2実施例は、第1実施例と比較
して、レーザ加工ヘッドに保護ガラスを備え、この保護
ガラスに加工用レーザを透過し検査用レーザを反射する
ような表面処理を施した点のみが異なる光ファイバ健全
性検査装置である。以下、第1実施例と異なる部分につ
いて詳しく説明する。以下の説明においては、第1実施
例におけると同じ機能を有する構成要素について同じ参
照番号を用いて説明を簡約にする。
【0027】図3は、レーザ加工ヘッド4の部分を表す
部分断面図である。レーザ加工ヘッド4の端部には第1
光ファイバ31と第2光ファイバ51を収納した光ファ
イバケーブル3が挿入され光学的に接続されている。第
1光ファイバ31の軸はレーザ加工ヘッド4の中心軸に
合わされていて、第2光ファイバ51の先端は中心軸か
ら僅かに偏心した位置に露出している。レーザ加工ヘッ
ド4は円筒状になっていて内部の空洞に2組の凸レンズ
系41,42と保護ガラス48が組み込まれている。保
護ガラス48には、加工用レーザを透過し検査用レーザ
を反射するような表面処理が施されている。保護ガラス
48は平板なので表面処理はレンズに施すのと比べて格
段に容易になる。
【0028】保護ガラス48の下流には側面に設けられ
たガスノズル44からアシストガスが導入され、レーザ
加工ヘッド4の先端の加工ノズル45の開口部に向けて
パージ用の気流を発生させて、レーザ加工ヘッド4内の
光学系が加工部で発生する金属ヒュームなどで汚されな
いようにしている。第1光ファイバ31からは加工用レ
ーザと検査用レーザが放射される。加工用レーザは、図
4の実線で示すように、第1の凸レンズ系41で平行光
線化し、さらに第2の凸レンズ系42で収束して、加工
ノズル45の先端開口を通って被加工物8に照射してレ
ーザ加工を行う。加工用レーザは加工部で反射する場合
があるが、この反射成分は照射時とは逆の光路をたどっ
て第1光ファイバ31の先端位置に焦点を結び第1光フ
ァイバ31を逆進して入射端から放出される。
【0029】一方、検査用レーザは、集束する光線にな
る位置に設けられた保護ガラス48で反射して2組のレ
ンズ系42,41を透過し光ファイバケーブル3の先端
位置まで戻る。この戻り経路は、図4の破線に示すよう
に、照射方向の経路と異なり光ファイバケーブル3先端
位置において拡散しているので、反射してきた検査用レ
ーザは第2光ファイバ51の受光端52に入射する。第
2光ファイバ51に入射する検査用レーザは、第1光フ
ァイバ31に損傷などの異常があるときやレンズ系に汚
染があるときには光強度が変化し、レンズ系が付いてい
ないときや保護ガラスが破損したときにはレーザ光が戻
ってこなくなる。
【0030】なお、光学系に誤差があると第1光ファイ
バ31のコアから外れて熱的に弱い被覆部等に当たり、
光ファイバケーブル3を焼損する懼れがある。このよう
な場合は、燃焼に伴い発生する光が混入して第2光ファ
イバ51を介して光検出センサに伝送されてくる光強度
が不安定になるので、故障を推定することができる。
【0031】
【実施例3】図5は本発明の第3の実施例に用いられる
光検出器の部分を表すブロック図である。本実施例は、
検査用レーザに加えて第2光ファイバ51の受光端に入
射する加工用レーザを測定し情報を複合することによ
り、より確実に故障を発見しようとするものである。以
下、上記の実施例と異なる部分について詳しく説明する
ものとし、上記実施例におけると同じ機能を有する構成
要素について同じ参照番号を用いて説明を簡約にする。
【0032】光検出器5は、受光端52をレーザ加工ヘ
ッド4内に露出させた第2光ファイバ51と、光コネク
タ54を介して第2光ファイバ51を結合した光検出端
53とからなる。光検出端53は、第2光ファイバ51
で伝送されてくるレーザ光を光学的に分岐して加工用レ
ーザ光と検査用レーザ光をそれぞれ測定する。光検出端
53の内部には、集束レンズ63、ダイクロイックミラ
ー64、帯域通過フィルタ65,67、光センサ66,
68、信号処理装置69が収納されている。ダイクロイ
ックミラー64は検査用レーザ光を透過し加工用レーザ
光を反射するような表面処理が施されている。また、ダ
イクロイックミラー64を透過した位置に設けられた帯
域通過フィルタ65は、検査用レーザ光を透過させるコ
ーティングが施されており、ダイクロイックミラー64
で反射した光が入射する帯域通過フィルタ67は加工用
レーザ光を透過させるコーティングが施されている。
【0033】第2光ファイバ51から放出されるレーザ
光は、集束レンズ63で平行光に変化しダイクロイック
ミラー64に射入する。ダイクロイックミラー64を透
過して直進するレーザ光は、帯域通過フィルタ65で検
査用レーザ光成分のみが抽出されて光センサ66に入射
し光強度が測定される。一方、ダイクロイックミラー6
4で反射するレーザ光は、帯域通過フィルタ67で加工
用レーザ光成分のみが抽出されて光センサ68で測定さ
れる。光センサ66,68の測定出力は信号処理装置6
9に送られて、それぞれ閾値と比較され光ファイバやレ
ーザ加工ヘッドに異常があるか否かの判定が行われる。
異常が発生した懼れがあるときは、ランプや音声により
警報を発すると共に、必要に応じてレーザ発振器を直接
停止し事故を予防する。
【0034】加工用レーザを搬送する第1光ファイバ3
1に異常がある場合は、第2光ファイバ51の受光端5
2で受入する検査用レーザが弱くなることから、また光
ファイバケーブル3の被覆が燃えて炎を出しているとき
は光センサ68の測定出力が不安定になることから、加
工用レーザ搬送系の異常を検知することができることは
第1実施例あるいは第2実施例で説明したとおりであ
る。被加工物で反射した加工用レーザが照射時の光路を
逆にたどって正確に第1光ファイバ31のコア部分に戻
ってくる間は問題がないが、コアから外れると周囲の被
覆が過熱により燃焼したりして危険である。本実施例の
光ファイバ健全性検査装置は、このような危険をより直
接的に検出することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の光ファイバ
健全性検査装置を適用すれば、高出力レーザを光ファイ
バに導入する前に光ファイバを検査することができ、ま
た、レーザ加工中にも光ファイバの状態を検査できて、
しかも従来技術によるよりも簡単で操作性の優れたレー
ザ加工ヘッドを備えたレーザ加工装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ健全性検査装置の第1実施
例を用いたレーザ加工装置を示す全体構成図である。
【図2】第1実施例における光検出器の電気回路ブロッ
ク図である。
【図3】本発明の光ファイバ健全性検査装置の第2実施
例に用いるレーザ加工ヘッド部分の断面図である。
【図4】第2実施例における検査用レーザ光の光路を説
明する図面である。
【図5】本発明の光ファイバ健全性検査装置の第3実施
例に用いる光検出器を説明する構成図である。
【符号の説明】
1 第1レーザ発振器 11 反射鏡 13 集束レンズ 2 第2レーザ発振器 3 光ファイバケーブル 31 第1光ファイバ 4 レーザ加工ヘッド 41,42 凸レンズ系 44 ガスノズル 45 加工ノズル 48 保護ガラス 5 光検知器 51 第2光ファイバ 52 受光端 53 光検出端 54 光コネクタ 55 フィルタ 56 光センサ 57 増幅器 58 比較器 59 外部設定信号 60 警報ランプ 61 出力回路 62 駆動信号 63 集束レンズ 64 ダイクロイックミラー 65,67 帯域通過フィルタ 66,68 光センサ 69 信号処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G086 CC05 CC06 CC07 2H038 AA01 AA58 5F072 AA01 AA07 JJ05 KK05 KK30 MM09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工用レーザ光を発生する加工用レーザ
    発振器と該加工用レーザ光を搬送する光ファイバと該光
    ファイバから放射される該加工用レーザ光を収束して対
    象物に照射するレーザ加工ヘッドを備えたレーザ加工装
    置において、前記加工用レーザ光と波長が異なる検査用
    レーザ光を発生する検査用レーザ発振器と該検査用レー
    ザ光を検出する光検出器を備え、前記検査用レーザ光を
    前記光ファイバに導入して前記レーザ加工ヘッドから戻
    ってくる前記検査用レーザ光を前記光ファイバのレーザ
    光放出端に隣接した位置で前記光検出器により測定し
    て、前記光ファイバの異常を検出する光ファイバ健全性
    検査装置。
  2. 【請求項2】 前記光検出器が第2の光ファイバと光検
    出センサを備え、前記光ファイバのレーザ光放出端に隣
    接して受光端を設置した前記第2光ファイバにより前記
    反射してくる検査用レーザ光を前記光検出センサに導く
    ものであることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ
    健全性検査装置。
  3. 【請求項3】 前記レーザ加工ヘッドの光学素子が表面
    に前記検査用レーザ光を反射するコーティングを施した
    ものであることを特徴とする請求項1または2記載の光
    ファイバ健全性検査装置。
  4. 【請求項4】 前記レーザ加工ヘッドの光学系が前記検
    査用レーザ光を反射するコーティングを施した保護ガラ
    スを被加工物に最も近い位置に備えることを特徴とする
    請求項1から3のいずれかに記載の光ファイバ健全性検
    査装置。
  5. 【請求項5】 前記加工用レーザ発振器がヨウ素レーザ
    発生装置であることを特徴とする請求項1から4のいず
    れかに記載の光ファイバ健全性検査装置。
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