JP2000223679A - 半導体基板及びその製造方法 - Google Patents

半導体基板及びその製造方法

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JP2000223679A
JP2000223679A JP11018515A JP1851599A JP2000223679A JP 2000223679 A JP2000223679 A JP 2000223679A JP 11018515 A JP11018515 A JP 11018515A JP 1851599 A JP1851599 A JP 1851599A JP 2000223679 A JP2000223679 A JP 2000223679A
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semiconductor substrate
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semiconductor
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Takashi Ueda
多加志 上田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルク領域とSOI領域とが1つの基板に構
成されてなる部分SOI基板において、バルク領域の表
面とSOI領域の表面半導体層の表面とが平坦な、つま
り、両領域の厚みが均一な基板を得ることができ、効率
的、確実かつ簡便に、部分SOI基板表面から小さな距
離を有する領域にゲッタリングサイトが形成された部分
SOI構造の半導体基板を提供することを目的とする。 【解決手段】 第1の半導体基板からなる表面半導体層
と第2の半導体基板からなる支持基板との間に縦断面台
形形状の埋め込み絶縁膜を備え、前記表面半導体層と支
持基板との界面付近であり、かつ埋め込み絶縁膜と隣り
合う領域にゲッタリング層を有する半導体基板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板及びそ
の製造方法に関し、より詳しくは部分的にSOI構造を
有する半導体基板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年の
大規模集積回路は、動作速度の高速化の要請により種々
の改善がなされているが、さらなる高速化を図るために
は、大幅な寄生容量の低減が不可欠である。
【0003】従来から、寄生容量の低減には、埋め込み
絶縁膜上にシリコン単結晶薄膜を形成し、このシリコン
単結晶薄膜に素子を形成するSOI技術が有望と考えら
れており、種々のSOI型基板が提案されている。
【0004】SOI基板として、例えば、SIMOX基
板は、シリコン単結晶基板内部に酸素をイオン注入し、
1200℃以上の高温熱処理を施すことにより、イオン
注入された基板内部に埋め込み酸化膜(Buried Oxide:
BOX)を形成し、SOI構造としたものである。この
SIMOX基板は、大面積でかつ結晶性の良好な素子形
成領域を容易に得ることができるため、最も有望なSO
I基板のひとつと考えられている。
【0005】一方、貼り合わせ基板(Bonded Wafer)
は、SIMOX基板より表面半導体層、埋め込み酸化膜
のそれぞれの結晶性は良好であるが、表面半導体層の膜
厚の均一性に欠けるため、高速動作に有利な完全空乏型
トランジスタへの適用はほとんどなされていなかった。
これに対して、近年、均一な膜厚の表面半導体層を形成
し、この表面半導体層を貼り合わせて形成されたSOI
基板が市販されるに至っている。均一な膜厚の表面半導
体層を形成する方法は、例えば、特開平9−18101
1号公報に記載されている。この方法は、半導体基板の
内部に水素イオンを注入して、イオン注入された部位で
脆性破断を起こさせる技術である。この破断面の位置、
言い換えれば薄膜の表面半導体層の厚さは、水素イオン
注入時の注入エネルギーで決定されるため、基板全面に
わたって均一となる。
【0006】ところで、SOI構造基板を用いたデバイ
スは、システムオンチップへの展開が有望視されてい
る。つまり、低パワー動作のCMOS−SOIトランジ
スタと、バイポーラトランジスタ、Bi−CMOS、C
CD又はフォトダイオード等とを混載したシステムオン
チップへと将来発展するものと考えられる。これらのシ
ステムオンチップSOIデバイスを作製するための基板
は、SOI領域とバルク領域との両領域を持つ基板(以
降、部分SOI構造基板と記す)が必要であるが、その
有用な製造方法は未だ確立されていないのが現状であ
る。
【0007】部分SOI構造基板の製造方法は、2つに
大別される。第1の方法は、特開平2−218159
号、特開平5−82525号等に提案されているよう
に、部分的に酸素イオン注入を行う方法である。この方
法は、例えば、図3(a)に示したように、シリコン基
板21の内部であって、SOI領域24となる領域に酸
素イオンを注入した後、熱処理を行い、続いて、図3
(b)に示したように、バルク領域25となる領域にシ
リコンイオンを注入し、図3(c)に示したように、S
OI領域24にはシリコン基板21上に埋め込み酸化膜
22及び表面シリコン層23を形成するとともに、シリ
コン基板21表面にSOI領域24の表面とほぼ平坦な
シリコン結晶層20を有するバルク領域25を形成する
方法である。また、別の方法として、図4(a)に示し
たように、シリコン基板31上に所望の形状のパターン
を有するシリコン酸化膜からなるマスク37を形成し、
図4(b)に示したように、このマスク37を用いてシ
リコン基板31内に酸素イオンを注入して、埋め込み絶
縁膜33を形成し、図4(c)に示したように、マスク
37を除去した後、熱処理を行い、続いて、図4(d)
に示したように、シリコン基板31裏面にレーザ照射を
行って、簡便かつ有効に結晶欠陥又は結晶歪36を導入
してゲッタリングサイトを形成する方法が挙げられる。
【0008】第2の方法は、特開平6−216094
号、特開平10−22377号等において提案されてい
るように、貼り合わせ技術により部分的にSOI領域を
形成する方法である。この方法は、例えば、図5(a)
に示したように、シリコン基板41表面にトレンチを形
成し、このトレンチを含むシリコン基板41上にシリコ
ン酸化膜43を積層した後、図5(b)に示したよう
に、研磨剤を使用して、シリコン酸化膜43を研磨し、
さらにシリコン基板41表面を鏡面状態まで研磨し、図
5(c)に示したように、シリコン基板41の研磨面に
支持基板45を貼り合わせる方法である。しかし、第1
の方法では、イオン注入領域/非イオン注入領域のSO
I境界部の遷移領域において転位が発生し、遷移領域の
広がりがLSIチップ面積を増大させることとなり、実
際にデバイスへ適用するには問題がある。
【0009】また、第2の方法では、シリコン基板41
と支持基板45とを貼り合わせた後、さらに、機械研磨
でシリコン基板41を薄膜化して、表面半導体層を形成
するため、現在の研磨機の精度からは、表面半導体層の
膜厚を全面にわたって均一にすることが困難である。一
方、部分SOI構造基板を形成するために、先に述べた
水素イオン注入による脆性破断を起こさせる技術と貼り
合わせ技術との双方を用いた場合には、例えば、まず、
シリコン基板にトレンチ法を用いて埋め込み酸化膜を形
成し、シリコン基板表面から埋め込み絶縁膜の下方に水
素イオンを注入し、この水素イオンの注入部位で脆性破
断を起こさせる方法が考えられる。
【0010】しかし、この方法では、シリコンと酸化膜
とにおける水素イオンの平均飛程(Projected Range:
Rp)の差異が生じる。例えば200keVで水素をイ
オン注入した場合、シリコンでのRpは1.79μm、
シリコン酸化膜でのRpは1.51μmとなる。よっ
て、表面にトレンチ状の埋め込み絶縁膜が形成されたシ
リコン基板においては、水素イオン注入部位が、シリコ
ン基板の水平方向において連続しなくなる。シリコンに
注入された水素イオンは、熱処理によりマイクロキャビ
ティーと呼ばれる微小欠陥を形成するが、このキャビテ
ィーは、例えばシリコン基板の水平方向に成長して繋が
り、破断面を形成する場合には、垂直方向には成長し難
い。この結果、水素イオン注入部位の不連続性に対応し
て、キャビティーの連続性が分断され、均一な脆性破断
を起こさせることができないという問題を有する。
【0011】さらに、一般に、SOI構造基板は内部に
埋め込み絶縁膜を有するため、半導体装置の製造工程で
発生する重金属の汚染に対して弱く、何らかのゲッタリ
ング法が必要となる。部分SOI構造基板のゲッタリン
グ法については、上述したように、図4(a)〜(d)
に記載されている。しかし、ここで形成されるゲッタリ
ングサイトは、デバイスを形成する基板表面からの距離
が長いため、半導体装置の製造工程の熱プロセスが、よ
り低温プロセスになっている現状を考慮すれば、プロセ
ス中の汚染元素がゲッタリングサイトまで熱拡散される
ことにより捕獲されるというゲッタリング効果は十分に
得られない。本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、部分SOI構造基板の全面にわたって表面半導体層
の膜厚が均一で、かつ効率的にゲッタリングサイトを保
持する半導体装置及びこのような半導体装置の製造方法
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第1の
半導体基板から形成される表面半導体層と第2の半導体
基板から形成される支持基板との間に縦断面台形形状の
埋め込み絶縁膜を備え、前記表面半導体層と支持基板と
の界面付近であり、かつ埋め込み絶縁膜と隣り合う領域
にゲッタリング層を有する部分的にSOI構造を有する
半導体基板が提供される。
【0013】また、本発明によれば、第1の半導体基板
に順テーパ型のトレンチを形成し、前記トレンチを含む
前記第1の半導体基板上に絶縁膜を形成し、該絶縁膜を
研磨して該絶縁膜表面と前記第1の半導体基板の表面と
が同一平面になるように平坦化することにより埋め込み
絶縁膜を形成し、前記埋め込み絶縁膜を含む第1の半導
体基板に水素イオンを注入し、前記第1の半導体基板の
研磨された表面に、酸化膜が形成された第2の半導体基
板表面を貼り合わせて部分SOI構造基板を形成し、該
部分SOI構造基板を熱処理して前記第1半導体基板の
水素イオン注入部位を脆性破断させ、部分SOI構造基
板における該脆性破断した第1の半導体基板の破断面を
研磨し、得られた部分SOI構造基板を水素アニールし
て前記酸化膜をゲッタリング層に変換することからなる
半導体基板の製造方法が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の半導体基板は、部分的に
SOI構造を有する半導体基板であり、バルク領域とS
OI領域とを有する。この半導体基板は、主として第2
の半導体基板から形成される支持基板上に縦断面台形形
状の埋め込み絶縁膜が積層され、さらにその上に第1半
導体基板から形成される表面半導体層が積層されてな
る。また、支持基板上に埋め込み絶縁膜を介さないで表
面半導体層が積層された両者の界面付近であって、かつ
埋め込み絶縁膜と隣り合う領域にゲッタリング層を有す
る。
【0015】第2の半導体基板から形成される支持基板
は、例えば、シリコン、ゲルマニウム等の半導体基板、
GaAs、InGaAs等の化合物半導体、サファイ
ア、石英、ガラス、プラスチック等の絶縁性基板等、種
々の基板を使用することができる。なかでも、シリコン
基板が好ましい。この支持基板の厚さは、500〜75
0μm程度が挙げられる。
【0016】埋め込み絶縁膜は、絶縁性を有している膜
で形成されていれば特に限定されるものではなく、例え
ばSiO2 膜、SiN膜等により形成することができ
る。この際の膜厚は、得ようとする半導体装置の特性、
得られた半導体装置を使用する際の印加電圧の大きさ等
を考慮して適宜調整することができ、例えば、SOI領
域において最も厚膜の領域で、0.1〜1.0μm程度
が挙げられる。なお、この埋め込み絶縁膜の形状は、縦
断面が台形形状、つまり逆テーパ型形状を有しており、
テーパ角は5〜30°程度が挙げられる。また、SOI
構造基板においては、埋め込み絶縁膜の大きさによりS
OI領域の大きさが決定されることとなり、埋め込み絶
縁膜を複数個有している場合には、独立したSOI領域
が埋め込み絶縁膜の数に対応して複数個形成されること
となる。
【0017】第1の半導体基板から形成される表面半導
体層は、通常、トランジスタ等の素子を形成するための
活性層として機能する半導体薄膜であり、シリコン、ゲ
ルマニウム等の半導体、GaAs、InGaAs等の化
合物半導体等により薄膜状で形成することができる。な
かでもシリコン層が好ましい。表面半導体層の膜厚は、
その上に形成する素子等の特性等を考慮して適宜調整す
ることができ、バルク領域とSOI領域とでは、埋め込
み絶縁膜の膜厚分の差異がある。例えば、SOI領域に
おいては膜厚0.05〜10μm程度が挙げられる。
【0018】また、本発明の半導体基板は、その内部に
ゲッタリング層が形成されている。ゲッタリング層は、
支持基板上に埋め込み絶縁膜を介さないで表面半導体層
が積層された両者の界面付近であって、かつ埋め込み絶
縁膜に隣り合う領域、言い換えると、主として、バルク
領域における支持基板と表面半導体層との界面付近に形
成されている。ゲッタリング層は、シリコン酸化物、結
晶欠陥(BMD:BulkMicro Defects)、結晶歪み等を
105/cm2程度以上含んで形成されていればゲッタリ
ング能力は十分であり、その厚みは0.01〜0.1μ
m程度が挙げられる。また、ゲッタリング層の形成位置
は、この部分SOI構造基板がシステムLSIに適用さ
れた場合、バルク領域に導入されたBMDがバルクデバ
イスの電気的特性に悪影響を与えないように調整するこ
とが必要であり、例えば、半導体基板表面から0.15
〜10μm程度の深さで形成されていることが好まし
い。
【0019】本発明における半導体基板は、システムL
SIに適用された場合、バルク領域に導入されたBMD
がバルクデバイスの電気的特性に悪影響を与える可能性
が危惧されるが、これに対しては、基板表面からのBM
Dの導入深さを深くすることで解決できる。
【0020】本発明の半導体基板の製造方法において
は、まず、第1の半導体基板に順テーパ型のトレンチを
形成する。ここで第1の半導体基板は、上述した表面半
導体層を構成する材料で形成されたものであり、厚さは
500〜750μm程度が挙げられる。トレンチは、公
知の方法、例えば、フォトリソグラフィ及びエッチング
工程により形成することができる。トレンチのテーパー
角は、後述する脆性破断の観点からは大きい方が有効で
あるが、0.3μm以下の微細加工レベルのデバイスへ
の適用を考慮して決定することが好ましく、例えば、5
〜30°程度のテーパ角が挙げられる。また、この際の
トレンチ深さは、0.1〜1μm程度が挙げられる。な
お、トレンチ深さは、後工程における水素イオン注入の
注入エネルギーの大小とともに、ゲッタリング層の形成
位置を設定する要因となる。ここで、トレンチを順テー
パ型に形成するのは、トレンチの端部に傾斜角をもたせ
ることで、後述する後工程における水素イオンのイオン
注入部位に連続性を持たせるためである。つまり、傾斜
部においては、水素イオン注入によって発生するマイク
ロキャビティーは、基板の垂直方向(例えば(111)
方向)にはほとんど進行せず、キャビティーとしては不
完全であるが、トレンチの傾斜部での水平方向(例えば
(100)方向)でのキャビティーの成長により、キャ
ビティーの内圧がこの不完全なキャビティーに加わり、
結果として傾斜部も破断させることができるからであ
る。
【0021】次いで、トレンチを含む第1の半導体基板
上に絶縁膜を形成する。この際の絶縁膜は、トレンチを
完全に埋め込むことができる絶縁膜であれば、特に限定
されるものでなく、例えば、CVD法によるプラズマT
EOS(Tetra-Ethoxy Silane)膜、LTO(Low Tempe
rature Oxide)膜、HTO(High Temperature Oxid
e)、NSG(None-Doped Silicate Glass)又はスピン
コート法により塗布形成したSOG(Spin On Glass)
膜等が挙げられる。なかでも、シリコン酸化膜又はシリ
コン窒化膜が好ましく、特に、SOIトランジスタのバ
ックゲート効果に影響するため、比誘電率が小さく、界
面準位の小さなシリコン酸化膜が好ましい。また、絶縁
膜の膜厚は、トレンチのアスペクト比を考慮して決定す
ることができるが、トレンチが無限に大きい領域のカバ
レッジを加味し、トレンチ深さより大きな膜厚で形成す
ることが好ましい。例えば、1.5〜2.0μm程度が
挙げられる。
【0022】さらに、絶縁膜を研磨して絶縁膜表面と第
1の半導体基板の表面とが同一平面になるように平坦化
する。この際の絶縁膜の研磨は、公知の方法、例えば、
CMP法等が挙げられる。なかでも、セリウム系等の研
磨剤を用いたCMP法が好ましい。この研磨による平坦
化により、トレンチ内に埋め込み絶縁膜を形成すること
ができる。
【0023】続いて、埋め込み絶縁膜を含む第1の半導
体基板に水素イオンを注入する。この際の水素イオン注
入は、公知のイオン注入装置を用いて行うことができ
る。注入条件は、第1の半導体基板の膜厚、埋め込み絶
縁膜の膜厚、第1の半導体基板の破断面の設定位置に応
じて適宜調整することができる。例えば、注入エネルギ
ーが10〜1000KeV程度、ドーズが1×1017
1×1018cm-2程度が挙げられる。なお、ここでの注
入エネルギーは、先の工程において形成されたトレンチ
の深さとともに調整することにより、後工程で形成され
るゲッタリング層の形成位置を設定することができる。
【0024】さらに、第1の半導体基板の研磨された表
面に、酸化膜が形成された第2の半導体基板表面とを貼
り合わせて部分SOI構造基板を形成する。ここで第2
の半導体基板は、上述した支持基板を構成する材料で形
成されるものであり、厚さは500〜750μm程度の
ものが挙げられる。酸化膜は、公知の方法、例えば、熱
酸化、自然酸化又は化学処理等の方法によって形成する
ことができる。例えば、熱酸化により形成する場合に
は、第2の半導体基板を酸化雰囲気下、800〜900
℃程度の温度範囲で20〜30分間程度熱処理する方法
が挙げられる。また、自然酸化により形成する場合に
は、大気下放置、80〜100℃程度で10〜30分間
程度の温水加熱する方法等が挙げられる。さらに、化学
処理により形成する場合には、酸/酸化剤(例えば、塩
酸/過酸化水素水、硫酸/過酸化水素水又は過酸化水素
水)の第2の半導体基板への塗布又は酸/酸化剤による
第2の半導体基板表面の洗浄等が挙げられる。この酸化
膜は、後工程で、ゲッタリング層を構成することとなる
ものであり、ゲッタリング層の形成条件等を考慮して、
膜厚5nm以下、具体的には膜厚5〜2nm程度で形成
することが好ましい。
【0025】第1の半導体基板と第2の半導体基板表面
との貼り合わせは、両表面を重ねあわせて熱処理するこ
とにより行うことができる。ここで熱処理の条件は、不
活性ガス(例えば、アルゴン、ヘリウム等)雰囲気下、
180〜200℃の温度範囲で、30〜120分間程度
が挙げられる。この熱処理により、第1及び第2の半導
体基板は、例えば、シリコン表面にあるSi−OH基の
水素結合によって接着する。
【0026】続いて、部分SOI構造基板を熱処理して
第1半導体基板の水素イオン注入部位を脆性破断させ
る。ここでの熱処理の条件は、400〜450℃の温度
範囲で、30〜120分間程度が挙げられる。この熱処
理で、接着面の、例えばSi−OH基間の脱水縮合が生
じ、接着面は強固化される。なお、この熱処理は、上述
した第1の半導体基板と第2の半導体基板表面との貼り
合わせの際の熱処理と兼ねて行ってもよいし、連続熱処
理を行ってもよい。最後に、不活性雰囲気下で、100
0〜1100℃の温度範囲で、30〜120分間の熱処
理を行い、前記400〜450℃の温度範囲での熱処理
で生じる接合面のボイドを消滅化させて接着強度を向上
させることが好ましい。このような熱処理により、先の
工程で水素イオンが注入された部位が脆性破断し、第1
の半導体基板が2分割されることとなる。なお、水素イ
オンは軽く、原子半径が小さいため、1017cm-2の高
ドーズでもイオンが通過した半導体基板の領域には欠陥
が入らない。よって、水素イオンが分布するRp±3Δ
Rpの深さ範囲以外は、半導体基板中の、例えばシリコ
ンの結晶性が保たれるため、ここでの破断面は結晶性が
よい。
【0027】次いで、部分SOI構造基板における脆性
破断した第1の半導体基板の破断面を研磨する。この際
の第1の半導体基板の研磨は、公知の方法、例えば、C
MP法、タッチポリッシュ法等により行うことができ
る。ここでの研磨量は、破断面の凹凸の程度により適宜
調整することができるが、例えば、0.5〜1.0μm
程度が挙げられる。このような研磨により、ダメージ部
分の除去と表面の鏡面化を行うことができ、表面形状の
平坦性を確保することができる。
【0028】さらに、得られた部分SOI構造基板を水
素アニールする。ここで、水素アニールとは、水素ガス
を含有する雰囲気下でのアニールを意味する。水素アニ
ールは、先に形成された酸化膜をほぼ完全に還元するこ
とができる温度及び時間で行うことが好ましい。例え
ば、水素ガスを50〜100%程度含有した雰囲気下、
900〜1100℃程度の温度範囲で、10〜60分間
程度行うことができる。この水素アニールにより、第1
及び第2の半導体基板の貼り合わせ面における酸化膜に
水素が到達し、到達した水素はアニールの熱エネルギー
を受けて、Si−O結合を切断し、結果的に酸化膜を還
元する。これにより、酸化膜が形成されていた領域に
は、シリコン酸化物とシリコン結晶欠陥が混在した欠陥
群(BMD)が導入されることとなり、この熱処理等に
よってシリコン結晶欠陥が成長してゲッタリング層を構
成することとなる。なお、基板の内部にBMDが導入さ
れたことは、ダッシュエッチャントを用いたウェットエ
ッチングで確認することができる。このBMDの導入に
より、Si−Si結合に歪みがかかり、エネルギー的に
高い状態になる。よって、プロセス工程で付着した重金
属等の汚染物質は、熱拡散時にこのエネルギー的に高い
状態になったBMDに捕獲されゲッタリングされること
となる。また、水素アニールにより同時に埋め込み絶縁
膜も還元されるため、その処理温度は、上述した範囲内
で、短時間で行うことが好ましいが、その一方、低温、
短時間の水素アニールではBMDとなる酸化膜の還元が
不足する。よって、埋め込み絶縁膜の結晶性の劣化を回
避し、かつバルク領域におけるゲッタリング層の効果的
な導入を確保するためには、上述した酸化膜の膜厚と、
水素アニールの条件を調整することが必要となる。
【0029】さらに、本発明の半導体基板の製造方法に
おいては、水素アニールの後に、低温熱処理を行っても
よい。このような低温熱処理により、水素アニール処理
で酸化膜から還元生成した酸素ラジカル(多くは格子間
に酸素の状態で存在)を過飽和の状態にして析出させる
一種のIG処理を施すことができる。
【0030】以下、本発明の半導体装置及びその製造方
法の実施例について図面を参照して説明する。
【0031】まず、図1(a)に示したように、シリコ
ン単結晶からなる基板1を、通常のフォトリソグラフィ
及びドライエッチング技術により、CF4系のガスを用
いて0.2μmの深さでエッチングし、基板1に順テー
パー型のトレンチ2を形成した。なお、ここで形成され
たトレンチ2は、最終的に部分SOI基板のSOI領域
となり、非エッチング領域3はバルク領域となる。トレ
ンチ2のテーパ角度は5〜30°とした。
【0032】次に、図1(b)に示したように、トレン
チ2を含む基板1上に、TEOSをソースガスとするプ
ラズマCVD法を用い、膜厚1.0μm程度のTEOS
膜4aを形成した。
【0033】続いて、図(c)に示したように、セリウ
ム系の研磨剤を使用してCMP装置でTEOS膜4aの
表面を、基板1の非エッチング領域3が露出するまで研
磨した。これにより、基板1の表面と同一平面となる表
面を有する埋め込み絶縁膜4が形成された。
【0034】さらに、図2(d)に示したように、水素
ガスをイオンガスソースとしたイオン注入機を用いて、
基板1内部に、200keVの加速エネルギー、2×1
17cm-2のドーズで水素イオンをイオン注入した。な
お、この条件で注入された水素イオンは、シリコン中で
はRpが1.79μmとなり、埋め込み絶縁膜4下のシ
リコン中では、埋め込み絶縁膜4のテーパ各に対応して
Rpが変動し、最小1.31μmとなって、水素イオン
注入部位5は基板1内においてテーパの形状とほぼ対称
となる。一方、厚さ600μm程度のシリコン基板を洗
浄し、塩酸/過酸化水素水洗浄(以降SC2と記す)で
シリコン基板6表面に4nm程度のケミカルなシリコン
酸化膜7を成長させて、貼り合わせ基板のハンドル基板
(図示せず)を準備した。
【0035】次に、図2(e)に示したように、シリコ
ン酸化膜7が形成されたシリコン基板6表面に、トレン
チ2が形成され基板1の表面を貼り合わせ、熱処理装置
内において、アルゴン雰囲気下、400〜450℃で3
0〜120分間程度熱処理を施し、水素イオン5が注入
された部位で脆性破断させ、部分SOI構造基板9を得
た。さらに、連続して1100〜1200℃の熱処理を
30〜120分間程度施し、接着面を強固化した。その
後、部分SOI構造基板9から分離した基板を取り除い
た。
【0036】続いて、図2(f)に示したように、基板
1の脆性破断された破断面を、CMP法により、研磨量
約0.5μmで鏡面研磨した。これにより、基板1表面
に存在した凸凹部分を平坦化し、鏡面化することができ
るとももに、ダメージ部分の除去を行うことができる。
【0037】最後に、水素アニール装置において、水素
ガス雰囲気下、1000℃、10分間の熱処理を行い、
SC2処理で成長させたケミカルなシリコン酸化膜7を
還元し、続いて、アルゴン雰囲気下、600℃まで降温
した後、さらに850℃に昇温して水素アニールを終え
た。この水素アニールにより、貼り合わせ面の薄いケミ
カルなシリコン酸化膜7に水素原子が到達し、アニール
の熱エネルギーを受けて、Si−O結合を切断する。そ
の結果、シリコン酸化膜7が形成されていた領域には、
シリコン酸化物と成長したシリコン結晶欠陥が混在した
欠陥群(BMD)10が導入されることとなる。このB
MD10の発生により、Si−Si結合に歪みがかかり
エネルギー的に高い状態になる。よって、プロセス中に
付着した重金属等の汚染物質が、熱拡散時にこのエネル
ギー的に高い状態になったBMD10に捕獲されゲッタ
リング効果が生じることになる。
【0038】以上の一連の工程により、シリコン基板6
上の一部に逆テーパ型で最大膜厚0.2μmの埋め込み
絶縁膜、膜厚0.8μmの表面シリコン層を備え、かつ
埋め込み絶縁膜が形成されていないシリコン基板6と表
面シリコン層との間にBMD10が形成されてなる部分
SOI構造の半導体基板を得ることができた。
【0039】
【発明の効果】本発明の半導体装置の製造方法によれ
ば、バルク領域とSOI領域とが1つの基板に構成され
てなる部分SOI基板において、バルク領域の表面とS
OI領域の表面半導体層の表面とが平坦な、つまり、両
領域の厚みが均一な基板を形成することができる。
【0040】また、部分的に埋め込み絶縁膜が形成され
た基板と、表面に酸化膜が形成された基板とを貼り合わ
せ、熱処理を行うことのみで、効率的、確実かつ簡便
に、部分SOI基板表面から小さな距離を有する領域に
ゲッタリングサイトを形成することができ、部分SOI
構造の半導体基板に十分なゲッタリング効果を与えるこ
とができる。
【0041】さらに、本発明の方法においては、半導体
基板に形成するトレンチの深さを調整することにより、
埋め込み絶縁膜の膜厚の調整を容易に行うことができる
とともに、埋め込み絶縁膜の膜厚を調整するか、半導体
基板に注入する水素イオンの注入エネルギーを調整する
ことにより、プロセス工程上の汎用性も確保した部分S
OI構造を有する半導体基板の製造方法を提供すること
が可能となる。
【0042】さらに、本発明の方法にしたがって形成さ
れた基板は、バルクトランジスタとSOIトランジスタ
の両トランジスタを用いて、低パワー動作のCMOS−
SOIトランジスタと、バイポーラトランジスタ、Bi
−CMOS、CCD又はフォトダイオード等とを混載し
たシステムオンチップへと将来発展するシステムオンチ
ップLSIの材料基板として使用することが可能とな
り、SOIデバイスのシステムオンチップLSIへの展
開を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体基板の製造方法の実施例を示す
要部の概略工程断面図である。
【図2】本発明の半導体基板の製造方法の実施例を示す
要部の概略工程断面図である。
【図3】従来の部分的に酸素イオンを注入する半導体基
板の製造方法を示す要部の概略工程断面図である。
【図4】従来の部分的に酸素イオンを注入する別の半導
体基板の製造方法を示す要部の概略工程断面図である。
【図5】従来の貼り合わせ技術を用いた半導体基板の製
造方法を示す要部の概略工程断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン単結晶からなる基板(第1の半導体基板) 2 トレンチ 3 非エッチング領域 4a TEOS膜(絶縁膜) 4 埋め込み絶縁膜 5 水素イオン注入部位 6 シリコン基板(第2の半導体基板) 7 シリコン酸化膜(酸化膜) 9 部分SOI構造基板 10 BMD(ゲッタリング層)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の半導体基板から形成される表面半
    導体層と第2の半導体基板から形成される支持基板との
    間に縦断面台形形状の埋め込み絶縁膜を備え、前記表面
    半導体層と支持基板との界面付近であり、かつ埋め込み
    絶縁膜と隣り合う領域にゲッタリング層を有することを
    特徴とする半導体基板。
  2. 【請求項2】 第1の半導体基板に順テーパ型のトレン
    チを形成し、 前記トレンチを含む前記第1の半導体基板上に絶縁膜を
    形成し、 該絶縁膜を研磨して該絶縁膜表面と前記第1の半導体基
    板の表面とが同一平面になるように平坦化することによ
    り埋め込み絶縁膜を形成し、 前記埋め込み絶縁膜を含む第1の半導体基板に水素イオ
    ンを注入し、 前記第1の半導体基板の研磨された表面に、酸化膜が形
    成された第2の半導体基板表面を貼り合わせて部分SO
    I構造基板を形成し、 該部分SOI構造基板を熱処理して前記第1半導体基板
    の水素イオン注入部位を脆性破断させ、 部分SOI構造基板における該脆性破断した第1の半導
    体基板の破断面を研磨し、 得られた部分SOI構造基板を水素アニールして前記酸
    化膜をゲッタリング層に変換することからなる半導体基
    板の製造方法。
  3. 【請求項3】 絶縁膜が、シリコン酸化膜又はシリコン
    窒化膜からなる請求項2に記載の半導体基板の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 絶縁膜を、CVD法又はスピンコート法
    で形成する請求項2又は3記載の半導体基板の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 酸化膜を、膜厚5nm以下で形成する請
    求項2〜4のいずれか1つに記載の半導体基板の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 酸化膜を、熱酸化、自然酸化又は化学処
    理により形成する請求項2〜5のいずれか1つに記載の
    半導体基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 ゲッタリング層の位置を、トレンチ深さ
    又は水素イオン注入の注入エネルギーを調整することに
    より設定する請求項2〜6のいずれか1つに記載の半導
    体基板の製造方法。
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