JP2000224725A - 架線走行システム - Google Patents

架線走行システム

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JP2000224725A
JP2000224725A JP11024998A JP2499899A JP2000224725A JP 2000224725 A JP2000224725 A JP 2000224725A JP 11024998 A JP11024998 A JP 11024998A JP 2499899 A JP2499899 A JP 2499899A JP 2000224725 A JP2000224725 A JP 2000224725A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】架線の分岐点を自在な方向に乗り移り可能にす
る。 【解決手段】架線走行装置50は、前後端に架線を挟み込
んで走行するための上下に対向して設ける駆動輪2A〜2D
に取付けられ、補助レールを挟み込んで走行するための
補助レール車輪3A〜3D、各駆動輪及び補助レールとを回
転支持すると共に、上下に対向する各駆動輪及び各補助
レール車輪との各間隔を自在として対応する架線、ある
いは補助レールのいずれかを挟み込み可能とする挟み込
み機構と、各駆動輪及び補助レール車輪に回動力を伝え
る駆動部を取付ける車台本体 6に取付けられ架線回りに
旋回させ、旋回方向にある補助レールを挟み込むように
車台本体と一緒に所望の補助レール側へ姿勢制御をする
バランサ及び旋回駆動源を有する旋回機構とを設け、補
助レールと補助レール車輪との噛み合い部の形状は補助
レール車輪の噛み合い半径が補助レールの場所により異
なるように形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送電線、配電線お
よび通信線等の架線に吊り下げられた状態で走行し、た
とえば架線、架線周辺および架線付帯設備を保守・点検
するための架線走行システムに関する。
【0002】
【従来の技術】送電線、配電線および通信線等の架線
は、一般にその架設場所の地形に従い、また建築物など
を避けるために鉄塔に掛け渡される。このため架線は鉄
塔を折れ点にして、左右上下に折り曲げて架設されるこ
とがある。
【0003】このような架線の保守・点検に使用される
架線走行装置(例えば特開平3−89805号に記載の
高架線移動装置)においては、例えば架線を懸下する鉄
塔などの構造物において、架線走行装置は迂回路となる
補助軌道を携帯し、その補助軌道を操作するための動作
軸が数多く設けられている。そして、鉄塔を通過する時
には、複数の動作軸を動作させて、折れ曲がる架線に対
応して補助軌道を渡しかけて、補助軌道の上を迂回しな
がら次の架線に乗り移り、連続的に架線の点検走行がで
きるようになっていた。
【0004】一方、鉄道に沿って架設される配電線や給
電線では、急峻な折れ曲がりはなく、最大でも5度程度
であり、更に保守・点検のときに損傷区間が凡そわかっ
ている場合もある。したがって、このような場合には電
線の折れ曲がりに対応する動作軸がなくても、小型、軽
量で架線への乗せ換えが容易な架線走行装置が望まれて
いる。
【0005】このような要請に応えるために、発明者ら
は先に特開平4−334913号公報に示すような架線
走行装置を提案しており、以下にその概要を述べる。
【0006】この架線走行装置は、装置本体に設けた前
後及び中間の3つの駆動輪で架線を交互に挟んで吊り下
げられた状態で走行するもので、装置本体の姿勢制御用
のバランサを用いて障害部分を通過する。
【0007】例えば、送電線に使用される懸垂碍子など
のような架線の支持設備などによる障害部分を通過して
走行するには、バランサを動かして重心を移動し、架線
に対する釣合い姿勢を変えて走行し、架線走行装置を螺
旋運動させて3つの駆動輪は順次一輪ずつ障害物の逆側
を避けて通る。この架線走行装置は動作軸数が少なく軽
量小型であり、鉄道に沿って架設される配電線や給電線
など、急峻な折れ曲がりのない架線においては懸垂碍子
などの障害物を回避通過できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、架線走行装
置が走行する架線が市街地の配電線の場合、配電線は送
電線のように径が太くはなく、平行して走る隣の電線お
よび架空地線との距離が近い。そして、市街地の配電線
は架線の支持点において、折れ曲がっていたり、分岐し
ていたりする。
【0009】しかるに、従来の架線走行装置(特開平3
−89805号に記載の高架線移動装置)においては、
架線を懸下する支持点における折れ曲がりやT字分岐に
対応して乗り移りできるものの、動作軸数が多いため小
型化軽量化は難しい。
【0010】また、架線走行装置の重さに対比して電線
径が細いので弛みが大きく、近くの電線との短絡が心配
である。
【0011】さらに、従来の架線走行装置(特開平4−
334913号)は動作軸数が少なく軽量小型である
が、急峻な折れ曲がりやT字分岐のある架線において
は、障害物を避けて通ることができないという問題があ
った。
【0012】本発明は上記のような問題を解消するた
め、架線を懸下する鉄塔などの構造物、あるいは架線
に、架線走行装置が走行する迂回路など最小限度の付帯
設備を取付けることを許容し、動作軸数が非常に少ない
軽量小型な構成でありながら、架線の支持点での折れ曲
がりやT字分岐などの分岐点を自在な方向に乗り移りで
きる架線走行システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、架線に懸下されて走行する一方、架線を懸下する構
造物及び走行の障害箇所に対しては迂回するようにして
設けられた補助手段に懸下されて走行する架線走行装置
を有する架線走行システムであって、前記捕助手段は、
前記迂回の経路の前記構造物、あるいは架線に予め取り
付けられた補助レールで構成し、前記架線走行装置は、
前後端に前記架線を挟み込んで走行するための上下に対
向して設けられた駆動輪と、この各駆動輪に取り付けら
れ、前記補助レールを挟み込んで走行するための補助レ
ール車輪と、前記各駆動輪及び前記各補助レール車輪と
を回転支持すると共に、前記上下に対向する各駆動輪及
び前記各補助レール車輪との各間隔を自在として対応す
る架線、あるいは補助レールのいずれかを挟み込み可能
とする挟み込み機構と、この挟み込み機構を支持すると
共に、前記各駆動輪及び前記各補助レール車輪に回転力
を伝える駆動部が取付けられた車台本体と、この車台本
体に取付けられ前記架線回りに旋回させ、旋回方向にあ
る前記補助レールを挟み込むように前記車台本体と一緒
に所望の補助レール側へ姿勢制御をするバランサ及び旋
回駆動源を有する旋回機構とを設け、前記補助レールと
前記補助レール車輪との噛み合い部の形状は前記補助レ
ール車輪の噛み合い半径が前記補助レールの厚さに応じ
て異なるように形成し、前記架線走行装置の走行速度と
走行推進力との関係を可変にしたものである。
【0014】このような構成の架線走行システムによれ
ば、架線を懸下する鉄塔などの構造物において、左右に
分岐する2つの迂回路がある場合、バランサを揺動して
架線まわりの姿勢を制御し、架線に対して補助レール車
輪を左右いずれか所望の補助レール側に回転させて所望
の側の架線に繋がる迂回路を選択し、架線の支持点での
折れ曲りやT字分岐を自在方向に乗り移りできる。しか
も、架線走行装置は姿勢制御用のバランサを1軸追加し
ただけで、動作軸数が非常に少ない軽量小型な構成とす
ることができる。特に、架線走行装置が走行する架線が
市街地の配電線の場合でも隣の電線及び架空地線との離
間距離を確保でき、障害物を全て回避できるので、点検
作業などの効率を向上させることができる。しかも、架
線走行装置の走行速度と走行推進力との関係が可変にな
るので、架線走行装置が補助レールを移動する時に走行
速度を落して走行推進力をあげることができ、急傾斜の
補助レールを登坂できる。
【0015】請求項2に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の架線走行システムにおいて、前記補助レー
ル車輪は前記補助レールとの噛み合い部の形状を谷型と
し、前記補助レールの形状は場所により厚さが異なるよ
うに形成したものである。
【0016】このような構成の架線走行システムによれ
ば、補助レールの厚さにより補助レール車輪の谷型形状
の噛み合い部への食い込み量は異なるので、補助レール
車輪の噛み合い半径を変えることができる。
【0017】請求項3に対応する発明は、請求項1に対
応する発明の架線走行システムにおいて、前記補助レー
ル車輪に回転力を伝える前記駆動部の前後に振り分ける
部分にデファレンシャルギヤを設けて、前後の前記補助
レール車輪の噛み合い半径が異なっていても平均した走
行速度となるように構成したものである。
【0018】このような構成の架線走行システムによれ
ば、前後の補助レール車輪の噛み合い半径が異なってい
ても駆動部のデファレンシャルギヤにより平均した走行
速度となるので、前後の補助レール車輪のいずれにおい
ても、補助レールに対する滑りがなくなる。
【0019】請求項4に対応する発明は、架線に懸下さ
れて走行する一方、架線を懸下する構造物及び走行の障
害箇所に対して迂回するようにして設けられた補助手段
に懸下されて走行する架線走行装置を有する架線走行シ
ステムであって、前記捕助手段は、前記迂回の経路の前
記構造物、あるいは架線に予め取付けられた補助レール
で構成し、前記架線走行装置は、前後端に前記架線を挟
み込んで走行するための上下に対向して設けられた駆動
輪と、この各駆動輪に取付けられ、前記補助レールを挟
み込んで走行するための補助レール車輪と、前記各駆動
輪及び前記各補助レール車輪とを回転支持すると共に、
前記上下に対向する各駆動輪及び前記各補助レール車輪
との各間隔を自在として対応する架線、あるいは補助レ
ールのいずれかを挟み込み可能とする挟み込み機構と、
この挟み込み機構を支持すると共に、前記各駆動輪及び
前記各補助レール車輪に回転力を伝える駆動部が取付け
られた車台本体と、この車台本体に取付けられ前記架線
回りに旋回させ、旋回方向にある前記補助レールを挟み
込むように前記車台本体と一緒に所望の補助レール側へ
姿勢制御をするバランサ及び旋回駆動源を有する旋回機
構とを設け、前記架線が支持部品で支持され、且つ乗り
移る前段の架線がほぼ直線的な場合に前記架線走行装置
は、前記各駆動輪の鍔の脇に前記挟み込み機構に取付け
た前記支持部品上を乗り越え可能なソリ形状ガイドを備
えたものである。
【0020】このような構成の架線走行システムによれ
ば、架線が単純な支持部品で支持され、且つ手前の架線
と乗り移る架線とが直線的な鉄塔や電柱など構造物にお
いては駆動輪の鍔の脇に取付けたソリ形状ガイドを支持
部材の上を滑らせて、順次乗り越えることができる。な
お、急峻な折れ曲がりまたは分岐を有する架線を懸下す
る鉄塔など構造物と、架線が単純に踏み越えできないよ
うな支持形態の鉄塔など構造物とにおいては、補助レー
ルを設けてあるので、所望の架線に繋がる補助レールを
伝って渡る。
【0021】請求項5に対応する発明は、請求項4に対
応する発明の架線走行システムにおいて、前記ソリ形状
ガイドの縁辺は、循環ベルトが当該縁辺に沿って循環自
在となるように構成したものである。
【0022】このような構成の架線走行システムによれ
ば、ソリ形状ガイドは支持部品の上を摩擦無く滑らかに
滑ることができる。
【0023】請求項6に対応する発明は、請求項5に対
応する発明の架線走行システムにおいて、前記駆動輪か
ら前記循環ベルトへの伝達機構を設けることにより、前
記循環ベルトが循環するように駆動されるようにしたも
のである。
【0024】このような構成の架線走行システムによれ
ば、ソリ形状ガイドの循環ベルトにより自ら支持部品の
上を踏み越える力を発生させることができる。
【0025】請求項7に対応する発明は、請求項6に対
応する発明の架線走行システムにおいて、前記伝達機構
は減速比を有し前記循環ベルトの駆動力を増幅する機能
を設けたものである。
【0026】このような構成の架線走行システムによれ
ば、循環ベルトの駆動力は駆動輪で乗り越えるより大き
な力を発生しているので、支持部品の上を強い力で踏み
越えることができる。
【0027】請求項8に対応する発明は、請求項6に対
応する発明の架線走行システムにおいて、前記ソリ形状
ガイドは挟み付ける側に復元力を有し並進自在に支持さ
れ、且つ前記支持部品上を挟み込み乗り越える際に押し
広げられる側に力を受けて復元力に抗して前記ソリ形状
ガイドは押し広げられた場合にのみ、前記伝達機構が前
記駆動輪から前記循環ベルトへの動力を伝えるように構
成したものである。
【0028】このような構成の架線走行システムによれ
ば、通常、架線の上を走行している時には、ソリ形状ガ
イドは復元力により基準位置にあり、伝達機構が駆動輪
から循環ベルトへの動力が伝わらないので、支持部品を
乗り越えるための循環ベルトは動作しない。
【0029】請求項9に対応する発明は、架線に懸下さ
れて走行する一方、架線を懸下する構造物及び走行の障
害箇所では、迂回するようにして設ける補助手段に懸下
されて走行して保守点検のための探査をする架線走行装
置を有する架線走行システムであって、前記捕助手段
は、前記迂回の経路の前記構造物、あるいは架線に予め
取付けられた補助レールで構成し、前記架線走行装置
は、前後端に前記架線を挟み込んで走行するための上下
に対向して設けられた駆動輪と、この各駆動輪に取付け
られ、前記補助レールを挟み込んで走行するための補助
レール車輪と、前記各駆動輪及び前記各補助レール車輪
とを回転支持すると共に、前記上下に対向する各駆動輪
及び前記各補助レール車輪との各間隔を自在として対応
する架線、あるいは補助レールのいずれかを挟み込み可
能とする挟み込み機構と、この挟み込み機構を支持する
と共に、前記各駆動輪及び前記各補助レール車輪に回転
力を伝える駆動部が取付けられた車台本体と、この車台
本体に取付けられ前記架線回りに旋回させ、旋回方向に
ある前記補助レールを挟み込むように前記車台本体と一
緒に所望の補助レール側へ姿勢制御をするバランサ及び
旋回駆動源を有する旋回機構とを設け、前記架線の長さ
を変える架線長調整機構を備えたものである。
【0030】このような構成の架線走行システムによれ
ば、通常、架線走行装置が架線の上を走行して点検箇所
の上に到達した時に、架線長調整機構を動作させて架線
をゆるめることで、架線走行装置を点検箇所に近づける
ことができる。
【0031】請求項10に対応する発明は、請求項9に
対応する発明の架線走行システムにおいて、複数の前記
構造物をまたいで前記架線の長さを変える前記架線長調
整機構を備えたものである。
【0032】このような構成の架線走行システムによれ
ば、通常、架線走行装置が架線の上を走行し点検箇所の
上に到達した時に、遠方に配置した架線長調整機構を動
作して複数の径間の架線をゆるめることで、架線走行装
置を点検箇所に近づけることができる。
【0033】請求項11に対応する発明は、請求項10
に対応する発明の架線走行システムにおいて、前記構造
物の頂上部に前記架線を懸下する場合であって、頂上部
の前記滑車があって、その滑車に架線を上から降ろして
案内する架線ガイドを備えたものである。
【0034】このような構成の架線走行システムによれ
ば、架線が切れた時に上から新しい架線を降ろすこと
で、架線は架線ガイドに倣って滑車に導かれるので、ヘ
リコプタなどを用いて架線を張り替えることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。
【0036】図1乃至図4において、架線1に対応して
前方の上側には駆動輪2Aと補助レール車輪3Aとを一
体的に車軸4Aによって連結し、対向する下側には駆動
輪2Bと補助レール車輪3Bとを車軸4Bによって一体
的に連結しており、これら車軸4A、4Bにはチェーン
8A、8Bによって駆動機構8へ接続し、それぞれアー
ム5A、アーム5B内に収納されている。
【0037】これに対応して、架線1に対応する後方の
上側には駆動輪2Cと補助レール車輪3Cとを一体的に
車軸4Cによって連結し、対向する下側には駆動輪2D
と補助レール車輪3Dとが車軸4Dによって連結してお
り、これら車軸4C、4Dはチェーン8C、8Dによっ
て走行駆動系8へ接続し、それぞれアーム5C、5D内
に収納されている。
【0038】そして、アーム5A〜5D内の各車軸4A
〜4Dは、チェーン8A〜8Dによって駆動機構8に連
結され、駆動モータ9の回転に伴って駆動輪2A〜2D
を回転可能とし、これにより架線1を挟み込んだ状態で
前方及び後方へ走行可能としている。
【0039】上記アーム5A,5Bは、各先端部に設け
られた引っ張りばね15Aによって両先端部が閉じるよ
うに付勢され、一方、アーム5C,5Dは、各先端部に
設けられた引っ張りばね15Bによって両先端部が閉じ
るように付勢され、これによって対向する駆動輪2A、
2B及び補助レール車輪3A、3B、駆動輪2C、2D
及び対向する補助レール車輪3C、3Dの各対向する間
隙を自在として架線1、あるいは後述する補助レールの
いずれかを挟み込む挟み込み機構7が車台本体6に取り
付けられている。
【0040】前述した駆動輪2A〜2Dは、外周に断面
U字状の溝が形成され、これらの溝には架線1との摩擦
係数を増やすためのウレタン材が注入されている。
【0041】一方、車台本体6には、旋回用モータ10
が取付けられ、図示しないモータ軸に連動する回転軸に
取付けられたアーム11の先端にバランサ12が設けら
れ、旋回用モータ10が図2において、反時計方向へ回
転すると架線1を挟持しつつ全体が図3の姿勢となるよ
うに旋回させる旋回機構が設けられている。
【0042】また、補助レール16は、図5に示すよう
に長手方向の縁辺で挟み幅dを形成し、端部16aを挟
み幅dより挟め、上下縁にはラック歯型16cが施さ
れ、これに対向する補助レール車輪3A〜3Dには外周
に沿ってピニオン歯型17が設けられて補助レール16
と補助レール車輪3A〜3Dとが滑らないようになって
いる。
【0043】さらに、補助レール車輪3A〜3Dが補助
レール16に歯合した状態のとき、図5に示すように補
助レール車輪3A〜3Dのピニオン歯型17の中央と駆
動輪2A〜2Dの外周溝との距離sが補助レール16と
架線1との距離gと略等しく形成されている。
【0044】上記のように構成された架線走行装置50
においては、引っ張りばね15A、15Bの付勢力によ
ってアーム5A、5B及びアーム5C、5Dによって対
向する駆動輪2Aと2Bとが架線1を挟み、対向する駆
動輪2Cと2Dとが架線1を挟み、駆動モータ9からの
駆動を伝える駆動機構8によって各駆動輪2A〜2Dを
回転させて走行する。
【0045】また、図6に示すように架線1に対して架
線走行装置50の走行方向に鉄塔等の構造物20がある
場合、架線1Aに対して補助レール16L、架線1Bに
対して補助レール16Rが予め取付けられている。
【0046】この場合、図示架線1Aから分岐点を経て
架線1Bへ走行方向を反転して戻る場合、まずA点から
架線走行装置50は補助レール16L上を補助レール車
輪3A〜3Dの回転によって走行し、分岐点を経てB点
に到達する。B点に到達すると外部からの指令によって
旋回用モータ10が駆動されて架線走行装置50が架線
1を中心として回転し、アーム12の先端のバランサ1
2を揺動させて旋回し、姿勢が反転する。
【0047】これによって、図6に示すようにB→C方
向の架線走行装置50の進行方向右側に進行を阻止する
ものがなく、補助レール16R上を走行してC点に到達
し、その後は架線1上を架線走行装置50が走行する。
【0048】このように架線1を懸下する鉄塔など構造
物20において、左右に分岐する2つの迂回路(補助レ
ール16L、16R)がある場合、バランサ12を揺動
させ、架線1の回りを旋回させて姿勢を制御し、架線1
に対して補助レール車輪3A〜3Dを左右いずれか所望
の補助レール(16Lまたは16R)の側に回転させ
て、所望の側の架線1A、1Bに繋がる迂回路(補助レ
ール16)を選択することができる。
【0049】また、架線1を懸下する鉄塔など構造物2
0において、迂回路(補助レール16)に架線走行装置
50が乗り移る場合、補助レール16によって補助レー
ル車輪3A〜3Dが押し広げられ、それに伴い車台本体
6に取り付けられた挟み込み機構により挟み付けている
駆動輪2A〜2Dが架線1から開放される。このように
して、架線走行装置50の補助レール16への乗り移り
に伴い、駆動輪2A〜2Dが架線1から脱する。
【0050】さらに、架線1を懸下する鉄塔など構造物
20において、迂回路(補助レール16)に架線走行装
置50が乗り移る場合、補助レール車輪3A〜3Dは両
端がテーパ形状としているので補助レール16を滑るこ
となく容易に挟み込んで進むことができ、傾斜のある迂
回路(補助レール16)を架線走行装置50が走行する
場合でも、滑ることなく走行できる。
【0051】このように上記基本構成によれば、まず図
6のように架線走行装置50は所望の側の架線1A、1
Bに繋がる迂回路(補助レール16)を選択できるの
で、架線1を懸下する鉄塔など構造物20において、折
れ曲がりやT字分岐を自在の方向に乗り移れる。
【0052】なお、十字交差、多重交差している所も、
これらに応じた数だけ補助レール16を設けることで、
順次隣の架線に乗り移ることが可能となり、このことを
繰り返すことにより所望の方向の架線に乗り移れること
は言うまでもない。
【0053】また、架線走行装置50が乗り移る場合、
駆動輪2A〜2Dが架線1へ脱着するための駆動輸着脱
機構を別に設けることなく、架線走行装置50の補助レ
ール16への乗り移りに伴い自動的に着脱するので、装
置を軽くできる。
【0054】さらに、補助レール16と補助レール車輪
3A〜3Dとが互いに滑らない加工を施しているので、
補助レール16に架線走行装置50が乗り移る場合、滑
ることなく容易に挟み込んで進むことができ、傾斜のあ
る補助レール16、架線走行装置50が走行する場合で
も、滑ることなく走行できるので、突然の小雨などがあ
っても、通常通りに動作できる。
【0055】図7は本発明による架線走行システムの第
1の実施の形態を示す基本構成模式図であり、また図8
及び図9は同実施の形態の架線走行システム51の架線
走行装置51aの機構詳細図である。なお、架線走行装
置51aの機構の主な部分および補助レール51bおよ
び架線1については前述した基本構成と同じなので、こ
こではその説明を省略する。
【0056】まず、図7に示すように鉄塔などの構造物
の上部及び下部に2列にして架線1が張設され、上部架
線から下部架線に架線走行装置51aを移動させるた
め、補助レール51cは鉄塔などの構造物の上部から下
部に向けて適宜捩じりを与えながら曲げて配設される。
この場合、補助レール51cの形状は変速区間51dで
厚さtが徐々に変化するように形成されている。さら
に、全区間に滑り止めの歯形を設ける場合、歯形の大き
さおよびピッチはその区間の補助レール51cの厚さt
に略比例しており、変速区間51dにおいては、歯形の
大きさおよびピッチは補助レール51cの厚さtの変化
に応じて徐々に変化するように形成されている。
【0057】また、図8(a),(b)に示すように補
助レール車輪52の噛み合い半径rが補助レール51c
の厚さtにより異なるように、補助レール車輪52は補
助レール51cとの噛み合い部の形状を谷形としてい
る。さらに、前後の補助レール車輪52f,52rに回
転力を伝える駆動部53の前後に振り分ける部分にデフ
ァレンシャルギヤ53aを設けている。さらに、補助レ
ール車輪52に滑り止めの歯形を設ける場合、小型歯車
52aを挟んで歯車のピッチが揃うように並べた傘歯車
52b,52cを対面合わせで配置する。
【0058】さらに、図9(a)に示すように、噛み合
い半径r1が大きい(平行移動区間の補助レール51c
の厚さt1に対応させて設定)時には、噛み合い半径r
1は架線1の駆動輪2の半径R1と略同じになるように
する。また、図9(b)に示すように噛み合い半径r2
が小さい(登坂区間の補助レール51cの厚さt2に対
応させて設定)時には、噛み合い半径r2は小型歯車5
2aの半径R2とし、補助レール51cの厚さt2は小
型歯車52aの歯車としている。
【0059】次に上記のように構成された架線走行シス
テム51の架線走行装置51aの動作および架線走行方
法に関して、図7乃至図9を用いて説明する。
【0060】まず、図7において、補助レール51cを
架線走行装置51aが上下にも移動できるので、架線走
行装置51aは電柱や鉄塔などの構造物を上下したり、
建屋の異なる階床を行き来したりできる。
【0061】また、図8(a),(b)において、補助
レール51cの厚さtにより補助レール車輪52の谷型
形状の噛み合い部への食い込み量が異なるので、補助レ
ール車輪52との噛み合い半径rを変えることができ
る。架線走行装置51aの走行速度と走行推進力との関
係が可変になるので、架線走行装置51aが補助レール
51cを移動する時に走行速度を落して走行推進力をあ
げることができ、急傾斜(鉛直を含む)の補助レール5
1cを登坂できる。
【0062】さらに、変速区間51dにおいて、前後の
補助レール車輪52f,52rの噛み合い半径r1,r
2が異なっていても駆動部53のデファレンシャルギヤ
53aにより平均した走行速度となるので、前後の補助
レール車輪52f,52rいずれにおいても、補助レー
ル51cとの間で滑りがなくなる。
【0063】水平移動区間において、図9(a)に示す
ように傘歯車52b、52cは補助レール51bの厚さ
t1で噛み合い、噛み合い半径r1は架線1の駆動輪2
の半径R1に同じなので、架線走行装置51aは架線1
から補助レール51bに乗り移る際に、架線1の走行速
度と補助レール51bの水平移動区間の走行速度は同じ
である。また、登坂区間(減速区間)の図9(b)にお
いては、噛み合い半径r2は小型歯車52aの半径R2
とし、補助レール51cの厚さt2は小型歯車52aの
歯厚としているので、補助レール51cの小型歯車52
aへの噛み合いと傘歯車52b,52cへの噛み合いは
連続的である。
【0064】本実施の形態によれば、まず、図7におい
て、架線走行装置51aは電柱や鉄塔などの構造物を上
下できるので、詳しく点検したい部分が下にある場合に
は降りて近傍より点検したり、建屋の異なる階床を行き
来したりできるので、1つの架線走行装置51aで建屋
全体を点検できる。
【0065】次に図8に示すように、補助レ−ル車輪5
2との噛み合い半径rを変える手段は補助レール51d
の厚さtの変化だけなので、安価に架線走行装置51a
の速度比を調整できる。また、架線走行装置51aが傾
斜のある補助レール51cを移動する時のみ走行推進力
をあげることができるので、水平方向への走行速度を落
とすことなく、登坂のために必要以上に容量の大きな駆
動源を準備する必要もない。
【0066】さらに、補助レール車輪52の噛み合い半
径rが変化する箇所において、前後の補助レール車輪5
2f,52rは補助レール51cの上を滑らないので、
補助レール車輪52および補助レール51cには摩耗や
振動を生じることはない。図9(a)において、架線走
行装置51aの架線1から補助レール51cへの乗り移
りに速度差はなく、振動を生じることはなく滑らかに乗
り移る。
【0067】また、登坂区間の図9(b)において、架
線走行装置51aは小型歯車52aで補助レール51c
にしっかり噛み合って登坂し、変速区間では小型歯車5
2aから傘歯車52b、52cへと補助レール51dの
噛み合いが連続的に滑らかに移行する。
【0068】図10は本発明による架線走行システム6
0の第2の実施の形態の基本構成を示す模式図であり、
図11は同実施の形態における架線走行装置60aの機
構詳細図である。なお、架線走行装置60aの機構の主
な部分および補助レール68及び架線1については前述
した基本構成と同じなので、その説明を省略する。
【0069】図10に示すように、架線61が単純な支
持部品で支持されており、且つ手前の架線61bと乗り
移る架線61cとがほぼ直線的な鉄塔や電柱などの構造
物62の場合には補助レールは設けられない。
【0070】架線走行装置60aは、各駆動輪63の鍔
の脇に挟み込み機構64から取付けたソリ形状ガイド6
5を具備している。なお、急峻な折れ曲がり、又は分岐
を有する架線を懸下する鉄塔などの構造物66と、架線
が単純に踏み越えできないような支持形態の鉄塔などの
構造物67とにおいては、前述したような補助レール6
8(68a,68b)を設ける。
【0071】また、図11に示すようにソリ形状ガイド
65の縁辺には、循環ベルト65aが縁辺に沿って循環
自在となるように構成され、駆動輪63の出力ローラ6
3aから循環ベルト65aの駆動プーリ65bへ動力を
伝達することにより、循環ベルト65aが循環するよう
に駆動される。
【0072】また、駆動輪63と出力ローラ63aとの
関係には半径の違いによる減速比を有し、循環ベルト6
5aの駆動力を増幅する機能を有している。また、ソリ
形状ガイド65は挟み付ける側に復元ばね65cを有し
ガイド65dにより並進自在に挟み込み機構64により
支持されている。支持部品61a上を挟み込み乗り越え
る際に押し広げられる側に力を受けて復元ばね65cの
復元力に抗してソリ形状ガイド64は押し広げられた場
合にのみ、駆動プーリ65bが出力ローラ63aに当接
したり、又は噛み合うので、駆動輪63から循環ベルト
65aへの動力を伝えるように構成している。さらに、
バランサ12の周囲にも縁辺を設け、その縁辺に沿って
循環ベルト69が循環自在となるように構成している。
【0073】次に上記のように構成された架線走行シス
テム60の架線走行装置60aの動作および架線走行方
法に関して図10および図11を用いて説明する。
【0074】まず、図10において、架線61が単純な
支持部品61aで支持されており、かつ、手前の架線6
1bと乗り移る架線61cとが直線的な鉄塔や電柱など
構造物62においては、駆動輪63の鍔の脇に取り付け
たソリ形状ガイド65を支持部品61aの上を滑らせ
て、順次乗り越えることができる。
【0075】なお、急峻な折れ曲がりまたは分岐を有す
る架線を懸下する鉄塔など構造物66と、架線が単純に
踏み越えできないような支持形態の鉄塔など構造物67
とにおいては、補助レール68(68a,68b)を設
けてあるので、前述した基本構成と同様に所望の架線6
1に繋がる補助レール68を伝って渡る。
【0076】また、図11において、ソリ形状ガイド6
5は支持部品61aの上を摩擦無く滑らかに滑ることが
できる。ソリ形状ガイド65の循環ベルト65aにより
自ら支持部品61aの上を踏み越える力を発生する。循
環ベルト65aは駆動輪63で乗り越えるより大きな力
を発生しているので、支持部品61aの上を強い力で踏
み越えることができる。支持部品61aを踏み越える際
に、バランサ12が周辺の構造物に当接した場合、当接
した構造物との間で循環ベルト69が循環することによ
り摩擦を少なくする。
【0077】通常、架線61の上を走行している時に
は、ソリ形状ガイド65は復元ばね65cの復元力によ
り基準位置にあり、駆動プーリ65bが出力ローラ63
aに接触しないまたは噛み合わないので、駆動輪62か
ら循環ベルト65aへの動力が伝わらない。架線61の
上を走行している時には、支持部品61aを乗り越える
ための循環ベルト65aは動作しない。
【0078】本発明の形態によれば、図10において、
架線61が単純な支持部品61aで支持されており、且
つ乗り移る手前の架線61bと乗り移る先の架線61c
とがほぼ直線的な鉄塔や電柱など構造物62において
は、ソリ形状ガイド65を用いて乗り越えることができ
るので、補助レール68を設ける必要がない。これによ
り、補助レール68の取付け費用と維持費を節約でき
る。
【0079】また、図11において、循環ベルト65a
は駆動輪63で乗り越えるより大きな力を発生して支持
部品61aの上を強い力で踏み越えるので、通常の走行
速度を落として走行推進力を増やすことはなく、乗り越
えのために必要以上に容量の大きな駆動源を用意するこ
ともない。
【0080】さらに、バランサ12が周辺の構造物に当
接しても循環ベルト69が摩擦を減らすので、駆動源へ
の負担は減り、当接部分が滑りながらも踏み越えること
ができる。また、架線61の上を走行している時には、
循環ベルト65aは動作しないので、循環ベルト65a
を常時空回りさせた場合に比べて、摩擦などで消費する
エネルギを節約することができる。
【0081】図12は本発明による架線走行システムの
第3の実施の形態の基本構成を示す模式図であり、図1
3は同実施の形態の架線走行システムの架線の張り替え
作業の説明図である。なお、架線走行装置70aの機構
の主な部分および補助レール70bと架線1については
前述した基本構成と同じであるので、その説明を省略す
る。
【0082】図12に示すように、構造物71の頂上部
71aに架線1を懸下する場合であって、架線1を懸下
している箇所に滑車72などを設けて複数の構造物71
を跨いで1本の架線1を懸下している。架線の端部1a
にはその長さを変える架線長調整機構73(架線を巻き
取るウィンチもしくは架線を手探るワインダ)を構造物
もしくは地面に固定している。また、構造物71の頂上
部71aの滑車72に架線1を上から降ろして案内する
架線ガイド74を備えている。
【0083】次にこのような構成の架線走行システム7
0における架線走行装置70aの動作及び架線の張り替
え方法に関して、図12及び図13を用いて説明する。
【0084】まず、図12において、通常、架線走行装
置70aが架線1の上を走行し、点検箇所の上に到達し
た時に遠方に配置した架線長調整機構73を動作して滑
車72を通じて複数の径間の架線1をゆるめることで、
架線走行装置70aを下の点検箇所に近づけることがで
きる。
【0085】また、図13において、架線1が切れた時
に上から新しい架線1rを降ろすことで、新しい架線1
rは架線ガイド74に倣って滑車72に導かれるので、
ヘリコプタ75などを用いて上空より張り替えることが
できる。
【0086】本実施の形態によれば、図12において、
架線長調整機構73により架線走行装置73aを下に降
ろして点検箇所に近づけることができるので、架線走行
装置73aは特別の機構を装備することなく軽量で小型
なものとなり、また火山の噴火直前までの監視などを行
うことができる。
【0087】また、図13において、火山の噴火直前ま
での監視をして噴火で架線走行装置73aごと吹き飛ば
されて架線1が切れた時に、火山が小康状態の時に手早
くヘリコプタ75などを用いて上空より新しい架線1r
に張り替えることができるので、架線走行システム70
の復旧は容易である。
【0088】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、架線
走行装置に姿勢制御用のバランサを1軸追加するだけ
で、動作軸数が少ない軽量小型な構成でありながら、架
線の支持点での折れ曲がりやT字分岐を自在の方向に乗
り移りでき、すなわち架線走行装置が走行する架線が市
街地の配置線の場合でも隣の電線および架空地線との離
隔距離を確保でき、障害物を回避できるので、点検作業
などの効率を向上させることができる架線走行システム
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による架線走行システムにおける架線走
行装置の基本構成の概略を示す外観斜視図。
【図2】図1のX方向から見た側面図。
【図3】図2の姿勢を反転させた側面図。
【図4】起動走行系の駆動部の模式的斜視図。
【図5】同基本構成における補助レールの構成を示す模
式的斜視図。
【図6】図1の架線走行装置に備えられた駆動機構を示
す説明図。
【図7】本発明による架線走行システムの第1の実施の
形態の基本構成を示す模式的斜視図。
【図8】図7の架線走行装置の機構を示す詳細図であっ
て、図8(a)は図1のY−Y方向から見た図、図8
(b)は図8(a)のB−B方向から見た図。
【図9】図8の機構において、補助レールと駆動輪及び
傘歯車、小型歯車部分の機構図であって、図9(a)は
水平移動区間、図9(b)は登坂区間(減速区間)の状
況を示す図。
【図10】本発明による架線走行システムの第2の実施
の形態の基本構成を示す模式的平面図。
【図11】図10の架線走行装置の機構を示す詳細斜視
図。
【図12】本発明による架線走行システムの第3の実施
の形態の基本構成を示す模式図。
【図13】図12の架線走行システムの架線の張り替え
方法を示す作業説明図。
【符号の説明】
51……架線走行システム 51a……架線走行装置 51b……補助レール 52……補助レール車輪 52a……小型歯車 52b,52c……傘歯車 52f,52r……前後の補助レール車輪 53……駆動部 53a……デファレンシャルギヤ 60……架線走行システム 60a……架線走行装置 61……架線 61a……支持部品 61b……手前の架線 61c……乗り移る架線 63……各駆動輪 63a……出力ローラ 64……挟み込み機構 65……ソリ形状ガイド 65a……循環ベルト 65b……駆動プーリ 65c……復元ばね 65d……ガイド 66,67……構造物 68(68a,68b)……補助レール 70……架線走行システム 70a……架線走行装置 70b……補助レール 71……構造物 71a……頂上部 72……滑車 73……架線長調整機構 74……架線ガイド

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架線に懸下されて走行する一方、架線を
    懸下する構造物及び走行の障害箇所に対しては迂回する
    ようにして設けられた補助手段に懸下されて走行する架
    線走行装置を有する架線走行システムであって、 前記捕助手段は、前記迂回の経路の前記構造物、あるい
    は架線に予め取り付けられた補助レールで構成し、 前記架線走行装置は、前後端に前記架線を挟み込んで走
    行するための上下に対向して設けられた駆動輪と、 この各駆動輪に取り付けられ、前記補助レールを挟み込
    んで走行するための補助レール車輪と、 前記各駆動輪及び前記各補助レール車輪とを回転支持す
    ると共に、前記上下に対向する各駆動輪及び前記各補助
    レール車輪との各間隔を自在として対応する架線、ある
    いは補助レールのいずれかを挟み込み可能とする挟み込
    み機構と、 この挟み込み機構を支持すると共に、前記各駆動輪及び
    前記各補助レール車輪に回転力を伝える駆動部が取付け
    られた車台本体と、 この車台本体に取付けられ前記架線回りに旋回させ、旋
    回方向にある前記補助レールを挟み込むように前記車台
    本体と一緒に所望の補助レール側へ姿勢制御をするバラ
    ンサ及び旋回駆動源を有する旋回機構とを設け、 前記補助レールと前記補助レール車輪との噛み合い部の
    形状は前記補助レール車輪の噛み合い半径が前記補助レ
    ールの厚さに応じて異なるように形成し、前記架線走行
    装置の走行速度と走行推進力との関係を可変にしたこと
    を特徴とする架線走行システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の架線走行システムにおい
    て、前記補助レール車輪は前記補助レールとの噛み合い
    部の形状を谷型とし、前記補助レールの形状は前記架線
    走行装置の走行箇所により厚さが異なるように形成した
    ことを特徴とする架線走行システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の架線走行システムにおい
    て、前記補助レール車輪に回転力を伝える前記駆動部の
    前後に振り分ける部分にデファレンシャルギヤを設け
    て、前後の前記補助レール車輪の噛み合い半径が異なっ
    ていても平均した走行速度となるように構成したことを
    特徴とする架線走行システム。
  4. 【請求項4】 架線に懸下されて走行する一方、架線を
    懸下する構造物及び走行の障害箇所に対して迂回するよ
    うにして設けられた補助手段に懸下されて走行する架線
    走行装置を有する架線走行システムであって、 前記捕助手段は、前記迂回の経路の前記構造物、あるい
    は架線に予め取付けられた補助レールで構成し、 前記架線走行装置は、前後端に前記架線を挟み込んで走
    行するための上下に対向して設けられた駆動輪と、 この各駆動輪に取付けられ、前記補助レールを挟み込ん
    で走行するための補助レール車輪と、 前記各駆動輪及び前記各補助レール車輪とを回転支持す
    ると共に、前記上下に対向する各駆動輪及び前記各補助
    レール車輪との各間隔を自在として対応する架線、ある
    いは補助レールのいずれかを挟み込み可能とする挟み込
    み機構と、 この挟み込み機構を支持すると共に、前記各駆動輪及び
    前記各補助レール車輪に回転力を伝える駆動部が取付け
    られた車台本体と、 この車台本体に取付けられ前記架線回りに旋回させ、旋
    回方向にある前記補助レールを挟み込むように前記車台
    本体と一緒に所望の補助レール側へ姿勢制御をするバラ
    ンサ及び旋回駆動源を有する旋回機構とを設け、 前記架線が支持部品で支持され、且つ乗り移る前段の架
    線がほぼ直線的な場合に前記架線走行装置は、前記各駆
    動輪の鍔の脇に前記挟み込み機構に取付けた前記支持部
    品上を乗り越え可能なソリ形状ガイドを具備したことを
    特徴とする架線走行システム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の架線走行システムにおい
    て、前記ソリ形状ガイドの縁辺は、循環ベルトが当該縁
    辺に沿って循環自在となるように構成したことを特徴と
    する架線走行システム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の架線走行システムにおい
    て、前記駆動輪から前記循環ベルトへの伝達機構を設け
    ることにより、前記循環ベルトが循環するように駆動さ
    れるようにしたことを特徴とする架線走行システム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の架線走行システムにおい
    て、前記伝達機構は減速比を有し前記循環ベルトの駆動
    力を増幅する機能を設けたことを特徴とする架線走行シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の架線走行システムにおい
    て、前記ソリ形状ガイドは挟み付ける側に復元力を有し
    並進自在に支持され、且つ前記支持部品上を挟み込み乗
    り越える際に押し広げられる側に力を受けて復元力に抗
    して前記ソリ形状ガイドは押し広げられた場合にのみ、
    前記伝達機構が前記駆動輪から前記循環ベルトへの動力
    を伝えるように構成したことを特徴とする架線走行シス
    テム。
  9. 【請求項9】 架線に懸下されて走行する一方、架線を
    懸下する構造物及び走行の障害箇所では、迂回するよう
    にして設ける補助手段に懸下されて走行して保守点検の
    ための探査をする架線走行装置を有する架線走行システ
    ムであって、 前記捕助手段は、前記迂回の経路の前記構造物、あるい
    は架線に予め取付けられた補助レールで構成し、 前記架線走行装置は、前後端に前記架線を挟み込んで走
    行するための上下に対向して設けられた駆動輪と、 この各駆動輪に取付けられ、前記補助レールを挟み込ん
    で走行するための補助レール車輪と、 前記各駆動輪及び前記各補助レール車輪とを回転支持す
    ると共に、前記上下に対向する各駆動輪及び前記各補助
    レール車輪との各間隔を自在として対応する架線、ある
    いは補助レールのいずれかを挟み込み可能とする挟み込
    み機構と、 この挟み込み機構を支持すると共に、前記各駆動輪及び
    前記各補助レール車輪に回転力を伝える駆動部が取付け
    られた車台本体と、 この車台本体に取付けられ前記架線回りに旋回させ、旋
    回方向にある前記補助レールを挟み込むように前記車台
    本体と一緒に所望の補助レール側へ姿勢制御をするバラ
    ンサ及び旋回駆動源を有する旋回機構とを設け、 前記架線の長さを変える架線長調整機構を具備したこと
    を特徴とする架線走行システム。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の架線走行システムにお
    いて、複数の前記構造物をまたいで前記架線の長さを変
    える前記架線長調整機構を具備したことを特徴とする架
    線走行システム。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の架線走行システムに
    おいて、前記構造物の頂上部に滑車があって、その滑車
    に前記滑車に前記架線を上から降ろして案内する架線ガ
    イドを具備したことを特徴とする架線走行システム。
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