JP2000226568A - 固体潤滑剤を含む樹脂含浸ビトリファイド砥石 - Google Patents

固体潤滑剤を含む樹脂含浸ビトリファイド砥石

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JP2000226568A
JP2000226568A JP11026273A JP2627399A JP2000226568A JP 2000226568 A JP2000226568 A JP 2000226568A JP 11026273 A JP11026273 A JP 11026273A JP 2627399 A JP2627399 A JP 2627399A JP 2000226568 A JP2000226568 A JP 2000226568A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目立ての容易性を保持したままで、研削焼
け、切粉の目詰まりや溶着が発生し難く、砥粒の保持力
に優れたビトリファイド砥石を提供する。 【解決手段】 セグメントチップ砥石10のビトリファ
イド砥石組織内に含浸させられるフェノール樹脂の存在
によって気孔が埋められているので、研削中に被削材か
ら発生する金属粉がチップポケットに詰まることがな
く、溶着や目詰まりの発生が好適に防止され、研削焼け
も好適に防止される。また、フェノール樹脂は砥粒に比
較して軟質であることから、ビトリファイド砥石の特徴
である目立ての容易性が保持されつつ、砥石の欠けが好
適に防止されると同時に、砥粒はフェノール樹脂によっ
ても保持されることにより保持力が高められて高い研削
比が得られる。しかも、フェノール樹脂には固体潤滑剤
である6方晶窒化ホウ素が混入されて均一に分散させら
れていることから、研削時において潤滑効果のある研削
液を用いないで、たとえば水或いは冷風のみでも研削が
可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビトリファイド砥
石組織内に固体潤滑剤を含む熱硬化性樹脂が含浸され且
つ硬化させられた固体潤滑剤を含む樹脂含浸ビトリファ
イド砥石に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガラス質の無機(ビトリファイド)結合
剤により砥粒または砥粒と骨材が結合されて多数の気孔
が砥粒間に形成されたビトリファイド砥石組織を有する
ビトリファイド砥石は、砥粒保持力が強く且つ目立てが
容易であるなどの優れた特徴を備えているため、精密研
削などに多用されている。近年、研削時間の短縮の要請
に従って高能率で研削できるものが求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これに対し、無機結合
剤の割合を高くすることにより強度および結合度を高く
したビトリファイド砥石が提案され、実用に供されつつ
ある。これによれば、ビトリファイド砥石が硬くなるた
め、高能率研削という目的はある程度の範囲で達成でき
るが、未だ十分ではなかった。無機結合剤の割合を高く
することで高強度となることから高能率研削が可能とな
るが、無機結合剤の割合を高くすると、気孔が極端に少
なくなるだけでなく砥粒の破砕および離脱が不十分とな
って研削焼け、切粉の目詰まりや溶着が発生し易くなる
などの研削性能上の不都合が発生するのに加えて、使用
時においてビトリファイド砥石の欠けが発生し易くなる
という欠点があった。
【0004】一方、ビトリファイド砥石原料をホットプ
レスなどを用いて成形することにより得た気孔の少ない
ビトリファイド砥石を製造してそれを高能率研削に用い
ることが考えられるが、このような場合には、特殊且つ
能率の低い製造設備を用いることになって、製品が高価
となるだけでなく、製造可能な砥石寸法の制限がある。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、ビトリファイド
砥石の特徴である目立ての容易性を保持したままで、研
削焼け、切粉の目詰まりや溶着が発生し難く、砥粒の保
持力に優れ、しかも、研削液を用いないで、水或いは冷
風によっても比較的充分な研削性能が得られるビトリフ
ァイド砥石を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の固体潤滑剤を含む樹脂含浸ビトリファイド砥
石の要旨とするところは、砥粒、或いは砥粒と骨材が無
機結合剤により結合されたビトリファイド砥石組織を備
えたビトリファイド砥石であって、前記ビトリファイド
砥石組織内の空隙内に、固体潤滑剤を含む樹脂が含浸さ
せられて硬化させられていることにある。
【0007】
【発明の効果】このようにすれば、ビトリファイド砥石
組織内の空隙内に、固体潤滑剤を含む樹脂が含浸させら
れて硬化させられていることから、以下の効果が得られ
る。すなわち、固体潤滑剤を含む樹脂がビトリファイド
砥石組織内の空隙内に含浸且つ硬化させられているの
で、研削焼け、切粉の目詰まりや溶着が発生し難く、研
削加工上の問題が解消されるとともに、砥粒の保持力が
高められて研削比が大幅に改善され、しかもビトリファ
イド砥石の目立ての容易性が保持されつつ、そのビトリ
ファイド砥石の欠けが好適に防止される。換言すれば、
ビトリファイド砥石組織内に含浸させられる樹脂の存在
によって気孔が埋められているので、金属粉がチップポ
ケットに詰まることがなく、溶着や目詰まりの発生が好
適に防止されるとともに、気孔を埋める熱硬化性樹脂は
砥粒に比較して軟質であるので、被削材に対しては凹ん
だ状態となるので、砥粒の破砕や脱粒が適度に行われて
研削焼けも好適に防止され、しかも、無機結合剤により
弱く保持されている砥粒は熱硬化性樹脂によっても保持
されることにより保持力が高められてその早期の脱粒が
抑制されるので、高い研削比が得られるのである。そし
て、固体潤滑剤がビトリファイド砥石組織内の空隙内に
含浸させた樹脂中に含まれているので、潤滑効果を備え
た研削液を用いないで、水や冷風のみでも研削が可能と
なった。
【0008】
【発明の他の態様】ここで、好適には、前記ビトリファ
イド砥石は、好ましくは10より大きく且つ230未満
程度、さらに好ましくは20〜200の集中度でダイヤ
モンド砥粒、CBN砥粒、或いはそれらの混合砥粒など
のヌープ硬度が3000以上であって60メッシュ(平
均粒径220μm)乃至800メッシュ(平均粒径20
μm)の超砥粒を含むものである。また、前記樹脂含浸
前のビトリファイド砥石は、20〜75容積%、さらに
好ましくは30〜65容積%の気孔率を備える。
【0009】また、好適には、前記無機結合剤は、超砥
粒を用いた場合に適当なもの、たとえばホウ珪酸ガラ
ス、結晶化ガラスが用いられる。この結晶化ガラスとし
ては、たとえばウィレマイトを析出するガラスである。
また、無機結合剤としては、砥粒の保持力を充分なもの
とするために、超砥粒の熱膨張係数に対して−2×10
-6乃至+2×10-6 (1/K:室温〜 500℃) の範囲の熱膨
張係数が選択される。
【0010】また、好適には、前記無機結合剤は、砥粒
の保持力を維持し且つ前記のような気孔率を備えるため
に前記ビトリファイド砥石に対して15〜35体積%の
範囲の割合で用いられる。また、前記ビトリファイド超
砥粒砥石には、必要に応じて、無機バルーンのような無
機質中空物質のような気孔形成材が骨材として含まれて
もよい。
【0011】また、好適には、前記樹脂は、フェノール
樹脂およびエポキシ樹脂から選択された少なくとも1種
類の熱硬化性樹脂である。このようにすれば、熱可塑性
樹脂を用いる場合に比較して、研削砥石の強度が高くさ
れる。
【0012】また、好適には、前記固体潤滑剤は、前記
ビトリファイド砥石の気孔よりも十分に小さな径、たと
えば平均粒径が1μm以下の六方晶窒化ホウ素、二硫化
モリブデン、黒鉛、グラファイトである。このようにす
れば、固体潤滑剤がビトリファイド砥石組織内に均一に
配置されるので、その固体潤滑剤の潤滑効果が好適に得
られる。
【0013】また、好適には、前記固体潤滑剤は、前記
ビトリファイド砥石組織内に含浸させる樹脂に対して1
乃至80重量%の範囲で含まれる。1重量%を下まわる
場合には固体潤滑剤の効果が充分に得られ難くなり、8
0重量%を越えると、樹脂の粘性が高くなってビトリフ
ァイド砥石組織に対する含浸が充分に行われ難くなる。
【0014】
【発明の好適な実施の形態】以下、本発明の一実施例を
図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施例の樹脂含浸補強
構造を備えたビトリファイド砥石であるセグメントチッ
プ砥石10を示している。このセグメントチップ砥石1
0は、全体として板材が円弧状に湾曲させられた形状を
成し、金属製、繊維強化樹脂製、或いはビトリファイド
砥石製のコア部12の外周面に対して、たとえばエポキ
シ系の接着剤により隙間なく貼り付けられるものであ
る。図2に示す砥石車18は、上記セグメントチップ砥
石10がコア部12の外周面に張り着けられることによ
り構成されたものである。なお、コア部12の中央に
は、回転軸取付穴19が設けられている。
【0016】上記セグメントチップ砥石10は、専ら研
削に関与する外周砥石層14およびその外周砥石層14
を機械的に支持するための基台として機能する内周砥石
層16とから一体的に構成されている。外周砥石層14
および内周砥石層16は、相互に共通の無機結合剤によ
り結合されているが、砥粒が主に相違する。すなわち、
外周砥石層14はCBN砥粒、ダイヤモンド砥粒などの
ヌープ硬度が3000以上の超砥粒を備えたものである
が、内周砥石層16は、溶融アルミナ質、炭化珪素質な
どの一般砥粒を備えて安価に構成されたものである。な
お、上記超砥粒は、60メッシュ(平均粒径220μ
m)乃至800メッシュ(平均粒径20μm)の範囲内
の大きさのものが好適に用いられる。
【0017】上記セグメントチップ砥石10は、たとえ
ば図3に示す工程に従って製造される。先ず、原料調合
工程20では、セグメントチップ砥石10の原料である
砥粒と、ガラス質の無機結合剤と、デキストリンのよう
な粘結剤と、必要に応じて適宜混入される有機物或いは
無機バルーンのような気孔形成剤とが外周砥石層14お
よび内周砥石層16毎に予め設定された割合で秤量され
且つ混合されることによりそれぞれ調合される。上記無
機結合剤は、ホウ珪酸ガラス、又はウィレマイトを析出
する結晶化ガラスであって、超砥粒の熱膨張係数に対し
て−2×10-6乃至+2×10-6 /K (室温〜500
℃)程度の熱膨張係数を備えたものである。また、上記
無機結合剤は、焼成後のビトリファイドチップ砥石10
において15乃至35容積%の範囲内で含有されるよう
に調合される。たとえば、外周砥石層14の原料として
は、GE社製CBN砥粒type-I#80/#100を50.0重量
部に対してビトリファイド結合剤を18.0重量部およ
び糊量を10.0重量部を混合したものが用意され、内
周砥石層16の原料としては、炭化珪素砥粒( #80)を5
0.0重量部に対してビトリファイド結合剤を18.0
重量部および糊量を10.0重量部を混合したものが用
意される。
【0018】次いで、成形工程22では、所定のプレス
金型内に上記外周砥石層14および内周砥石層16の原
料が充填され、且つプレスされることにより、図1に示
す形状に成形される。続く焼成工程24では、たとえば
900℃程度の温度で成形後の品物が焼成され、たとえ
ば長さ40mm、幅10.4mm、厚み7.4mmのセグメン
トチップ砥石10が得られる。この焼成工程24では、
原料に含まれる粘結剤が消失させられるとともに、無機
結合剤が溶融させられて砥粒を相互に結合する。これに
より、超砥粒が無機結合剤により結合された多数の連続
気孔を有する多孔質のビトリファイド砥石組織が構成さ
れる。このビトリファイド砥石組織は、たとえば、10
乃至230、この好ましくは20乃至200の範囲内の
集中度と、20乃至75容積%、好ましくは30乃至6
5容積%の気孔率を備えている。
【0019】一方、樹脂調合工程26では、たとえば液
状フェノール樹脂が調合されるとともに、固体潤滑剤と
して平均粒径が1μm以下の六方晶窒化ホウ素が上記フ
ェノール樹脂に対して1乃至80重量%の範囲内で混入
される。上記液状フェノール樹脂としては、たとえば住
友デュレズ株式会社製PR−9400を100重量部に
対して、電気化学株式会社製の六方晶窒化ホウ素である
デンカボロンナイトライドSP−2を15重量部混合
し、3分間攪拌した比較的低粘性のものが用いられる。
【0020】含浸工程28では、上記焼成工程24を経
た多数の連続気孔を有する多孔質のビトリファイド砥石
組織に、上記樹脂調合工程26で調合された液状フェノ
ール樹脂(熱硬化性樹脂)が含浸させられ、固体潤滑剤
も多孔質のビトリファイド砥石組織内に均一に分散させ
られる。たとえば、調合された流動状態の液状フェノー
ル樹脂をたとえば10mm程度の深さとなるように所定の
ステンレス容器内に収容するとともに、その容器内のフ
ェノール樹脂に成形および焼成後のセグメントチップ砥
石10を全部浸漬した状態で真空脱泡を行うことによ
り、樹脂含浸が行われる。しかし、多孔質のビトリファ
イド砥石組織を流動性のフェノール樹脂内に一部浸漬し
た状態で含浸させてもよい。
【0021】硬化工程30では、上記含浸工程28でフ
ェノール樹脂が多孔質のビトリファイド砥石組織内に含
浸させられたセグメントチップ砥石10は、必要に応じ
て余分な樹脂が布などを用いて除去された後、たとえ
ば、所定の乾燥機内で180℃程度の乾燥温度で2時間
程度保持されることにより、フェノール樹脂が硬化させ
られる。
【0022】以上の工程を経て製造されたセグメントチ
ップ砥石10は、たとえば366mmφのコア部12の外
周面にたとえばエポキシ樹脂接着剤を用いて張り着けら
れ、たとえば図2に示す砥石車18が作成される。
【0023】上記のように構成された砥石車18におい
ては、セグメントチップ砥石10のビトリファイド砥石
組織内に含浸させられるフェノール樹脂の存在によって
気孔が埋められているので、研削中に被削材から発生す
る金属粉がチップポケットに詰まることがなく、溶着や
目詰まりの発生が好適に防止される。また、気孔を埋め
るフェノール樹脂は砥粒に比較して軟質であるので、被
削材に対しては凹んだ状態となるので、砥粒の破砕や脱
粒が適度に行われて研削焼けも好適に防止される。ま
た、フェノール樹脂は砥粒に比較して軟質であることか
ら、ビトリファイド砥石の特徴である目立ての容易性が
保持されつつ、砥石の欠けが好適に防止される。同時
に、無機結合剤により弱く保持されている砥粒はフェノ
ール樹脂によっても保持されることにより保持力が高め
られてその早期の脱粒が抑制されるので、高い研削比が
得られる。さらに、従来のビトリファイド砥石の製造工
程に樹脂含浸工程および樹脂硬化工程を加えるだけでよ
いので、特殊且つ能率の低い製造設備を用いるホットプ
レスなどに比較して、製品が安価となるだけでなく、製
造可能な砥石寸法の制限がない。しかも、ビトリファイ
ド砥石組織内に含浸させられるフェノール樹脂には固体
潤滑剤である六方晶窒化ホウ素が混入されて均一に分散
させられていることから、研削時において潤滑効果のあ
る研削液を用いないで、たとえば水或いは冷風のみでも
研削が可能となった。
【0024】以下、上記のような工程で製造されたセグ
メントチップ砥石10を用いて、それに含浸硬化させら
れた固体潤滑剤を含むフェノール樹脂と砥石性能との関
係を明らかにする実験例を説明する。
【0025】
【実験例1】本実験例1において用いるセグメントチッ
プ砥石10が張り着けられるコア部12は中央部に取付
穴19を有する円板状スチール板製であり、そのセグメ
ントチップ砥石10の外周砥石層14および内周砥石層
16の調合は以下の通りである。 ・外周砥石層14 CBN砥粒(GE社製 Type-I #80/#100 ) 50.0(容量部) ビトリファイド結合剤 18.0(容量部) 糊量(粘結剤) 10.0(容量部) ・内周砥石層16 炭化珪素砥粒( #80) 50.0(容量部) ビトリファイド結合剤 18.0(容量部) 糊量(粘結剤) 10.0(容量部)
【0026】上記の配合に従って調合した原料をプレス
成形した生砥石を、900℃で5時間焼成して長さ70
mm、幅10.4mm、厚み7.4mmのセグメントチップ砥
石10を多数作成した。このときの外周砥石層14およ
び内周砥石層16の厚みはそれぞれ3.8mmおよび3.
6mmである。次いで、フェノール樹脂(住友デュレズ株
式会社製PR−9400)100.0重量部に、六方晶
窒化ホウ素(電気化学工業株式会社製SP−2)を15
重量部加え3分間攪拌して混合し、このフェノール樹脂
を前述の工程のように上記セグメントチップ砥石10に
含浸させて硬化させたものを実験例1とした。また、上
記六方晶窒化ホウ素を含まない他は同様にフェノール樹
脂を上記セグメントチップ砥石10に含浸させて硬化さ
せたものを比較例1とし、フェノール樹脂を含浸させな
いセグメントチップ砥石10を比較例2とした。表1
は、上記の実験例1、比較例1、比較例2の砥石構造を
示すものである。尚、表1の抗折強度の単位はMPaで
あり、他は体積%である。
【0027】
【表1】 CBN砥粒 無機結合剤 樹脂部 固体潤滑剤 気孔部 抗折強度 実施例1 50.0 18.0 21.4 2.8 7.8 65.0 比較例1 50.0 18.0 22.4 0.0 9.6 68.0 比較例2 50.0 18.0 0.0 0.0 32.0 52.0
【0028】そして、以下に示す研削試験条件Iを行う
ことにより得られた上記の実験例1、比較例1、比較例
2の研削性能を表2に示す。また、上記研削試験条件I
に用いた研削液に代えて水道水を用いた場合の研削性能
を表3に示す。
【0029】
【研削試験条件I】 砥石寸法 外径380mmφ×厚み10mm×内径80mm 使用機械 円筒研削盤 研削方式 湿式プランジ研削(エマルジョン系水溶性研削液) 砥石周速 160m/sec 被削材 SCM435 被削材寸法 外径60mmφ×幅5mm 取代 60mmφ→37mmφ 研削能率 70mm3 /mm
【0030】
【表2】 実施例1 比較例1 比較例2 砥石組織 樹脂含浸あり 樹脂含浸あり 樹脂含浸なし 固体潤滑剤あり 固体潤滑剤なし 固体潤滑剤なし 研削比 4000 2300 1200 加工面状態 研削焼けなし 研削焼け少しあり 研削焼けあり 切粉の溶着 なし あり あり 砥石の欠け なし なし あり
【0031】
【表3】 実施例1 比較例1 比較例2 砥石組織 樹脂含浸あり 樹脂含浸あり 樹脂含浸なし 固体潤滑剤あり 固体潤滑剤なし 固体潤滑剤なし 研削比 3000 1300 700 加工面状態 研削焼けなし 研削焼けあり 研削焼けあり 切粉の溶着 なし あり あり 砥石の欠け なし なし あり
【0032】表2から明らかなように、実施例1のセグ
メントチップ砥石は、比較例1および比較例2に比較し
て、研削比が1.7倍および3.3倍であって、摩耗が
少なく、加工面状態も研削焼けがなく比較例1に比較し
て良好である。また、切粉の溶着もなく、高価なビトリ
ファイド超砥粒砥石を有効に使用できる。また、表3か
ら明らかなように、研削液に代えて水道水を用いた場合
でも、実施例1のセグメントチップ砥石は、比較例1お
よび比較例2に比較して、研削比が2.3倍および4.
2倍であって、摩耗が少なく、加工面状態も研削焼けが
なく比較例1に比較して良好である。
【0033】以上、本発明の一実施例を図面を用いて説
明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0034】たとえば、前述の実施例では、ビトリファ
イド砥石組織内に含浸させられる熱硬化性樹脂として、
フェノール樹脂が用いられていたが、1液性或いは2液
性のエポキシ樹脂であってもよいし、ウレタン樹脂、ポ
リビニールアルコールなどの熱可塑性の液状樹脂であっ
てもよい。2液性のエポキシ樹脂の場合には、たとえ
ば、ビスフェノールAなどの流動性(液状)のエポキシ
樹脂主剤にポリアミド系樹脂などから成る流動性(液
状)の硬化剤が混合される。
【0035】また、前述の実施例のセグメントチップ砥
石10は、専ら研磨に関与する外周砥石層14とそれを
バックアップするための内周砥石層16とから構成され
ていたが、全体が外周砥石層14と同様の組成により構
成されても差し支えないし、棒状のホーニング砥石、ブ
ロック状の超仕上げ砥石であってもよい。
【0036】また、前述の実施例のセグメントチップ砥
石10の外周砥石層14は、CBN砥粒を含むものであ
ったが、ダイヤモンド砥粒であってもよいし、アランダ
ム(溶融アルミナ質砥粒)、カーボランダム(炭化珪素
質砥粒)などの他の一般砥粒であっても差し支えない。
【0037】また、前述の実施例のセグメントチップ砥
石10は、所定厚みの円環状部材が分割された形状に成
形されていたが、円環状に一体に成形されたものであっ
てもよい。
【0038】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々の変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の固体潤滑剤を含む樹脂含浸
ビトリファイド砥石であるセグメントチップ砥石を示す
斜視図である。
【図2】図1のセグメントチップ砥石が外周面に張り着
けられた砥石車を示す斜視図である。
【図3】図1のセグメントチップ砥石の製造工程を説明
する図である。
【符号の説明】
10:セグメントチップ砥石(固体潤滑剤を含む樹脂含
浸ビトリファイド砥石) 14:外周砥石層 16:内周砥石層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B24D 3/02 310 B24D 3/02 310A 3/14 3/14 C10M 103/00 C10M 103/00 A Fターム(参考) 3C063 AA02 AB03 BA03 BA12 BA34 BB02 BC05 BC09 BD01 CC22 FF20 FF22 FF23 FF30 4H104 AA04A AA19A AA24R AA26A CB12A CB12C EA08A FA06 LA03 LA20 QA11 QA13 RA01 RA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砥粒、或いは砥粒と骨材が無機結合剤に
    より結合されたビトリファイド砥石組織を備えたビトリ
    ファイド砥石であって、 前記ビトリファイド砥石組織内の空隙内に、固体潤滑剤
    を含む樹脂が含浸させられて硬化させられていることを
    特徴とする固体潤滑剤を含む樹脂含浸ビトリファイド砥
    石。
  2. 【請求項2】 前記樹脂は、フェノール樹脂およびエポ
    キシ樹脂から選択された少なくとも1種類の熱硬化性樹
    脂である請求項1の固体潤滑剤を含む樹脂含浸ビトリフ
    ァイド砥石。
  3. 【請求項3】 前記砥粒は、ダイヤモンド砥粒、或いは
    CBN砥粒である請求項1の固体潤滑剤を含む樹脂含浸
    ビトリファイド砥石。
  4. 【請求項4】 前記固体潤滑剤は、六方晶窒化ホウ素で
    ある請求項1の固体潤滑剤を含む樹脂含浸ビトリファイ
    ド砥石。
  5. 【請求項5】 前記固体潤滑剤は、前記樹脂に対して1
    乃至80重量%の範囲で含まれるものである請求項1の
    固体潤滑剤を含む樹脂含浸ビトリファイド砥石。
JP02627399A 1999-02-03 1999-02-03 固体潤滑剤を含む樹脂含浸ビトリファイド砥石 Expired - Fee Related JP3553810B2 (ja)

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