JP2000227162A - 履 帯 - Google Patents
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Abstract
環状シールとからなるシール装置によって良好にシール
できるようにする。 【解決手段】 履帯7を構成するトラックリンク8の外
側リンク部9にはシール装着穴12を設け、このシール
装着穴12内には、外側リンク部9とブッシュ13の端
面13Aとの間をシールするシール装置21を装着す
る。また、このシール装置21は、Oリングからなるシ
ールリング22と、このシールリング22をシール装着
穴12の周壁面12Bとブッシュ13の端面13Aとに
弾性的に押付ける皿ばね23とによって構成する。
Description
ル、油圧クレーン等の装軌式車両に用いて好適な履帯に
関する。
用いられる履帯は、長手方向一側に外側リンク部が形成
されると共に長手方向他側に内側リンク部が形成された
左,右のトラックリンクと、前記各トラックリンクの内
側リンク部間に設けられ左,右方向の両端側が前記外側
リンク部と対向して配置されたブッシュと、前記ブッシ
ュ内に挿入して設けられ左,右方向の両端側が前記外側
リンク部に嵌合して固着された連結ピンと、前記各トラ
ックリンクの外側リンク部とブッシュとの間に設けられ
たシール装置とを備えている(実開昭48−27535
号公報、実開昭49−113342号公報等)。
駆動輪との間に巻回して設けられ、駆動輪を走行用の油
圧モータ等によって回転駆動することにより、履帯を遊
動輪と駆動輪との間で周回動作させ、車体を前,後方向
等に走行させる。
とトラックリンクの外側リンク部との間にウレタンゴム
等からなるゴムシールを装着し、このゴムシールによっ
て走行時にブッシュと連結ピンとの間に土砂が侵入する
のを防止すると共に、両者間を潤滑するグリースの漏洩
を防止する構成となっている。
シールの代わりにブッシュとトラックリンクの外側リン
ク部との間にばね鋼からなる皿ばねを設けることによっ
て、両者間をシールする構成としたものが知られている
(実公昭50−23945号等)。
皿ばねがトラックリンクの端面とブッシュの端面とに摺
接することにより、互に隣り合うトラックリンク間に適
度な摺動抵抗を与え、履帯が上,下に大きくばたつく事
態を防止している。
トラックリンクとブッシュとの間に位置してリング状の
スペーサを挿嵌して設け、このスペーサの外周側には、
ブッシュの端面に摺接するリップシールと、このリップ
シールをブッシュ側に弾性的に押圧する負荷リングとを
設ける構成としたものが知られている(特開平2−93
170号公報等)。
シュとの間で作用するスラスト荷重をスペーサによって
支持することにより、このスラスト荷重がリップシール
側に直接作用するのを防止し、リップシールの耐久性等
を高めている。
来技術では、ゴムシールをブッシュとトラックリンクの
外側リンク部との間に圧縮状態で装着し、このゴムシー
ルをブッシュの端面に弾性的に摺接させる構成としてい
る。
高めるために、ブッシュとトラックリンクとの間でゴム
シールに加える圧縮荷重を大きくし、ブッシュの端面に
摺接するゴムシールの面圧を高くしている。
に示される従来技術にあっては、ゴムシールに加える圧
縮荷重を必要以上に大きく設定すると、履帯の周回動作
時には、ゴムシールとブッシュとの間で大きな摺動抵抗
が発生し、ゴムシールのシール面が早期に摩耗して、シ
ール機能が低下する原因になるという問題がある。
重を長期に亘って付加し続けると、ゴムシールは疲労
し、塑性変形(永久変形)してしまう虞れがあり、この
場合にはゴムシールがブッシュとの間で摩耗すると、摩
耗した分だけゴムシールとブッシュとの間に隙間が生
じ、シール機能が損なわれるという問題がある。
れる他の従来技術では、皿ばねをトラックリンクの外側
リンク部とブッシュの端面とにそれぞれ線接触させるこ
とによりシールする構成としているにしか過ぎない。こ
のため、皿ばねと外側リンク部、ブッシュとの接触面積
は極端に小さくなり、安定したシール性が得られないば
かりか、皿ばねには錆等の腐食が生じ易く、シール機能
が低下するという問題がある。
示される別の従来技術では、樹脂材料等の弾性体からな
る負荷リングによって、リップシールに対し圧縮方向の
荷重を付加する構成としているため、リップシールとブ
ッシュとの間で発生する摺動抵抗を必ずしも十分には大
きくできず、走行時に履帯が上,下にばたつき易く走行
性等が低下するという問題がある。
難防止のために、作業現場から管理可能な場所に移動さ
せることが必要になってきた。この場合、装軌式車両を
トラックで移送するには、その段取り作業が面倒である
ので、装軌式車両自体を自走させて、この装軌式車両を
目的とする場所に移動させることが行われている。その
結果、装軌式車両は、必要以上に自走することになるの
で、トラックリンクとブッシュとの間に挿嵌したシール
に多大な摺動抵抗が作用し、前述した従来技術のシール
では、そのシール機能が短期間で低下してしまい、長寿
命化を得ることができないという問題がある。
てなされたもので、本発明は、シールリングと皿ばねと
を併用して用いることにより、圧縮方向の荷重に対する
シールリングの耐久性を高めることができ、長期に亘っ
て安定したシール性能を確保することができるようにし
た履帯を提供することを目的としている。
ために、本発明による履帯は、長手方向一側に外側リン
ク部が形成されると共に長手方向他側に内側リンク部が
形成され、互いに無端状に連結される左,右のトラック
リンクと、前記各トラックリンクの内側リンク部間に設
けられ、左,右方向の両端側が前記外側リンク部と対向
して配置されたブッシュと、前記ブッシュ内に挿入して
設けられ、左,右方向の両端側が前記外側リンク部に嵌
合して連結された連結ピンと、前記各トラックリンクの
外側リンク部とブッシュとの間に位置して前記連結ピン
の外周側に設けられたシール装置とからなる。
特徴は、シール装置は、弾性材料により連結ピンよりも
大径のリングとして形成され、外側リンク部とブッシュ
の端面との間をシールするシールリングと、前記外側リ
ンク部とブッシュとの間に圧縮変形可能に配設され、前
記シールリングを外側リンク部とブッシュの端面とに向
けて弾性的に押圧する皿ばねとにより構成したことにあ
る。
リンクに左,右方向の荷重(以下、スラスト荷重とい
う)が作用した場合でも、皿ばねはスラスト荷重を外側
リンク部とブッシュとの間で受承し、シールリングに伝
わるスラスト荷重を低減することができる。そして、こ
の皿ばねの弾性力によって、シールリングを外側リンク
部とブッシュの端面とに弾性的に押付けることができ、
外側リンク部とブッシュの端面との間を面接触状態で良
好にシールすることができる。
には、連結ピンが挿嵌されるピン嵌合穴と、前記ピン嵌
合穴と同軸な有底穴として形成されブッシュの端面との
間でシールリングが皿ばねと共に装着されるシール装着
穴とを設け、前記皿ばねは、最大径側となる外端部が前
記シール装着穴の端面に当接すると共に、最小径側とな
る内端部が前記ブッシュの端面に当接する構成としてい
る。
を、ブッシュ側に向けてテーパ状に縮径する状態で配置
することができ、この皿ばねによりシールリングを外側
リンク部とブッシュの端面との両方に向けて強く押圧す
ることができる。
全面に亘って垂直で、かつ平坦な垂直平坦面として形成
している。これによりブッシュの端面を垂直平坦面とし
て容易に加工することができる。
面を、径方向の途中から外側に設けられシールリングが
当接する環状のシールリング当接端面と、該シールリン
グ当接端面よりも径方向内側に軸方向に突出して設けら
れ皿ばねが当接する環状の皿ばね当接端面とにより構成
している。
端面を軸方向に突出させた分だけ、この皿ばね当接端面
と外側リンク部との間隔を狭めることができ、皿ばねの
左,右方向の自然長を小さく設定した場合でも、この皿
ばねを外側リンク部とブッシュとの間に圧縮変形させた
状態で組付けることができる。また、シールリング当接
端面と外側リンク部との間隔を、皿ばね当接端面と外側
リンク部との間隔よりも拡げることができるから、両者
の間にはシールリングを収容するための収容スペースを
形成することができる。
グ当接端面と皿ばね当接端面を、それぞれ垂直面によっ
て形成し、これらシールリング当接端面と皿ばね当接端
面との間には、環状の段差部を設けている。
当接端面との間に設けた環状段差部をシールリングの内
径側に挿嵌状態で当接させることができ、この環状段差
部によりシールリングを径方向に位置決めすることがで
きる。
グ当接端面を円錐面により形成している。
グ当接端面はブッシュの軸方向に対して傾斜した傾斜面
として形成でき、このシールリング当接端面の傾斜角に
比例して皿ばねとシールリング当接端面との間の隙間を
拡げることができる。
と内側リンク部との間の隙間寸法S1 は、皿ばねの圧縮
変形時の最大撓み量L1 ,L1 ′よりも小(S1 <L1
,S1 <L1 ′)となる関係に設定してなる。
リンクにスラスト荷重が作用して、内側リンク部と外側
リンク部との対向面同士が当接(衝突)し、その隙間寸
法が実質的に零になったときでも、このときの皿ばねの
撓み量を最大撓み量L1 よりも小さく抑えることがで
き、皿ばねが有する優れた弾性力を長期に亘って保持す
ることができる。そして、この皿ばねによってシールリ
ングを外側リンク部とブッシュの端面とに弾性的に押圧
し続けることができる。
撓み量L2 ,L2 ′は、外側リンク部と内側リンク部と
の間の隙間寸法S1 よりも大(L2 >S1 ,L2 ′>S
1 )となる関係に設定してなる。
スラスト荷重によって左,右のトラックリンクのうち、
その一方側の外側リンク部と内側リンク部とが互いに当
接して、他方側の外側リンク部と内側リンク部との間の
隙間寸法が実質的に隙間寸法S1 の約2倍の大きさ(2
×S1 )になったときでも、この外側リンク部と内側リ
ンク部との間で皿ばねを弾性変形状態に保つことができ
る。これにより皿ばねはシールリングを外側リンク部と
ブッシュの端面とに弾性的に押圧し続けることができ、
シールリングに対して安定した弾性力を付与できる。
と皿ばねとの合計の初期撓み量P,P′は、外側リンク
部と内側リンク部との間の隙間寸法S1 よりも大(P>
S1,P′>S1 )となる関係に設定してなる。
ラックリンクに作用するスラスト荷重によって、外側リ
ンク部と内側リンク部との間の隙間寸法が実質的に隙間
寸法S1 の約2倍の大きさ(2×S1 )になったとき
に、この外側リンク部と内側リンク部との間で皿ばねを
弾性変形状態に保つことができ、シールリングに対して
安定した弾性力を付与できる。
連結ピンとシール装着穴との間に径方向の隙間をもって
挿入し、前記皿ばねの外端部と前記シール装着穴との間
の径方向の隙間寸法S2 ,S2 ′は、前記皿ばねの内端
部と前記連結ピンとの間の径方向の隙間寸法S3 ,S3
′よりも小(S2 <S3 ,S2 ′<S3 ′)となる関
係に設定してなる。
内端部と連結ピンとを非接触の状態に保持することがで
き、トラックリンクの回動時に例え皿ばねとブッシュと
が互いに共廻りしたとしても、皿ばねが連結ピンの外周
面に摺接する事態を防止することができる。
ングと皿ばねとは別体に構成し、外側リンク部とブッシ
ュの端面との間に一緒に組込む構成としてなる。これに
よりシール装置の部品交換時には、シールリングと皿ば
ねとをそれぞれ個別に交換することができる。
ングには皿ばねを一体に設ける構成としてなる。これに
より、シール装置の組付時には、皿ばねとシールリング
とをシール装着穴に別々に組付ける手間を省くことがで
きる。
履帯を油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図
面に従って詳細に説明する。
実施の形態を示し、1は油圧ショベルの下部走行体で、
この下部走行体1は、前後方向に伸長した左,右のサイ
ドフレーム2A(一方のみ図示)等を備えたトラックフ
レーム2と、このトラックフレーム2のサイドフレーム
2A両端側にそれぞれ設けられた遊動輪3、駆動輪4
と、この遊動輪3と駆動輪4との間に巻回された後述の
履帯7によって構成されている。
ム2Aには、履帯7をサイドフレーム2Aの上側で案内
する上ローラ5と、履帯7をサイドフレーム2Aの下側
で案内する複数の下ローラ6,6,…とが設けられてい
る。
設けられた履帯で、この履帯7は、後述のトラックリン
ク8、ブッシュ13、連結ピン14およびシュー15等
によって構成されている。そして、履帯7は、各トラッ
クリンク8の連結部分に位置する後述のブッシュ13が
駆動輪4に噛合し、この状態で駆動輪4が回転駆動され
ることにより、遊動輪3と駆動輪4との間で周回動作を
行うものである。
互いに無端状に連結された左,右のトラックリンクで、
このトラックリンク8は、図3に示す如く履帯7の長手
方向に沿って伸長している。そして、トラックリンク8
は、その長手方向一端側に外側リンク部9が形成される
と共に、長手方向他端側には内側リンク部10が形成さ
れ、この内側リンク部10には後述のブッシュ13が挿
嵌されるブッシュ挿嵌穴10Aが形成されている。
荷重(以下、スラスト荷重という)が作用することのな
い無負荷状態では、左側に位置する外側リンク部9と内
側リンク部10との対向面9A,10B間、および右側
に位置する外側リンク部9と内側リンク部10との対向
面9A,10B間に形成される隙間寸法S1 は、図4に
示すように、それぞれ例えば約0.5〜2.0mm、好
ましくは約1.0mm程度に確保されている。
示F1 (右方向)のスラスト荷重が作用したときには、
図7に示すように左,右の外側リンク部9,9のうち、
左側に位置する外側リンク部9は、隣り合う内側リンク
部10に当接した状態(以下、当接状態という)におか
れ、これらの対向面9A,10B間の隙間寸法は実質的
に零となる。
に図4中に示す矢示F2 (左方向)のスラスト荷重が作
用したときには、右側に位置する外側リンク部9が隣り
合う内側リンク部10に当接する。そして、これに伴っ
て図8に示すように左側に位置する外側リンク部9は、
内側リンク部10から最も離間した状態(以下、最大離
間状態という)におかれ、これらの対向面9A,10B
間の隙間寸法は前記隙間寸法S1 の約2倍の大きさ(2
×S1 )に設定される。
に穿設されたピン嵌合穴で、このピン嵌合穴11は、外
側リンク部9を左,右の厚さ方向に貫通し、その内部に
は連結ピン14が圧入または打込み等の手段を用いて挿
嵌されている。
のうち内側リンク部10との対向面9A側に位置して設
けられたシール装着穴で、このシール装着穴12は、底
部端面12Aと周壁面12Bとによりピン嵌合穴11と
同軸で、かつ大径な有底穴として形成され、ピン嵌合穴
11と共に段付穴を構成している。そして、シール装着
穴12は、ブッシュ13の外径よりも大きな穴径を有
し、その内部には後述のシール装置21が装着されてい
る。
10間に設けられ、内周側に連結ピン14が挿入される
ブッシュで、このブッシュ13は、左,右方向に延びる
筒状体として形成され、その左,右の端面13A,13
Aは全面に亘ってブッシュ13の軸線に対して垂直で、
かつ平坦な垂直平坦面として形成されている。そして、
ブッシュ13は、各内側リンク部10のブッシュ挿嵌穴
10A内に圧入状態で挿嵌され、その左,右方向の両端
側は外側リンク部9と対向してシール装着穴12内に隙
間をもって挿入されている。
互いにピン結合した連結ピンで、この連結ピン14は、
ブッシュ13内に微小な隙間をもって挿入され、その
左,右方向の両端側は、外側リンク部9のピン嵌合穴1
1内に圧入状態で嵌着されている。また、この連結ピン
14とブッシュ13との間の隙間内にはグリース等の潤
滑油が充填され、この潤滑油によって連結ピン14をブ
ッシュ13に対して円滑に相対回転させる構成となって
いる。
けられた金属板からなるシューで、このシュー15は、
図4に示す如く各トラックリンク8の外側(履帯7の外
周側)に固着され、左,右のトラックリンク8,8を一
体に連結すると共に、履帯7の接地面を構成している。
方向に圧縮状態で装着された左,右のシール装置で、こ
のシール装置21は、トラックリンク8の外側リンク部
9とブッシュ13との間に位置して連結ピン14の外周
側に挿嵌されている。そして、このシール装置21は、
後述のシールリング22と皿ばね23とを組込むことに
より構成され、ブッシュ13と連結ピン14との間に土
砂等の異物が侵入するのを遮断すると共に、両者間の隙
間内にグリースを封止する構成となっている。
シールリングで、このシールリング22は、例えばウレ
タンゴム、ニトリルゴム等の弾性樹脂材料によって連結
ピン14よりも大径なOリングとして形成され、自由長
状態では図6に示す形状を有している。そして、このシ
ールリング22は、図5に示すように、皿ばね23の弾
性力によってトラックリンク8のシール装着穴12周壁
面12Bに締代をもって当接すると共に、ブッシュ13
の端面13Aに締代をもって摺接し、これにより外側リ
ンク部9とブッシュ13との間をシールする構成となっ
ている。
間に左,右方向に圧縮変形した状態で配設された皿ばね
で、この皿ばね23は、シールリング22よりも弾性率
(ばね定数)の大きな弾性材料、例えばばね鋼等の金属
材料等によってブッシュ13側に向けて縮径した円錐状
の筒体として形成され、自由長状態では図6に示す如き
テーパ形状を有している。
は別々に形成され、シール装着穴12に対し皿ばね23
をシールリング22の内径側に一緒に挿嵌して組込む。
これにより皿ばね23は、その最大径側となる外端部2
3Aがシール装着穴12の底部端面12Aに弾性的に当
接し、最小径側となる内端部23Bはブッシュ13の端
面13Aに弾性的に摺接している。
2をシール装着穴12の周壁面12Bとブッシュ13の
端面13Aとに向けて弾性的に押圧すると共に、隣り合
う外側リンク部9と内側リンク部10との間に作用する
スラスト荷重を受承する構成となっている。
左,右方向(軸方向)の自由長が寸法L0 となってい
る。また、この皿ばね23は、図5に示す無負荷状態で
の位置から図5中の二点鎖線で示す最大圧縮位置(皿ば
ね23がシール装着穴12の底部端面12Aに最も近付
く位置)まで変形させた場合の最大撓み量が寸法L1 と
なっている。そして、この最大撓み量L1 は、前述した
外側リンク部9と内側リンク部10との間の隙間寸法S
1 に対して、L1 >S1 となる関係に設定され、具体的
には、例えば隙間寸法S1 の約2〜3倍程度(L1 =S
1 ×2.0〜3.0)、好ましくは約2.5mm程度の
大きさになっている。
示す自由長状態(図6参照)から実線で示す無負荷状態
まで撓ませた場合の初期撓み量が寸法L2 となってい
る。そして、この初期撓み量L2 は、前記隙間寸法S1
に対してL2 >S1 となる関係に設定され、具体的に
は、例えば隙間寸法S1 の約1.5〜2倍程度(L2 =
(S1 ×1.5〜2.0)、好ましくは約1.5mm程
度の大きさになっている。
にシールリング22と皿ばね23とを含めた軸方向の自
由長が寸法P0 となっている。これによりシール装置2
1を図6に示す自由長状態から図5に示す無負荷状態ま
で撓ませた場合の初期撓み量、即ちシールリング22と
皿ばね23との合計の初期撓み量Pは、無負荷状態での
シール装着穴12とブッシュ13との間の隙間を寸法P
1 としたときに、P=P0 −P1 として表される。
法S1 に対して、P>S1 の関係に設定され、具体的に
は約3.5〜4.5mm程度、好ましくは約4.0mm
程度の大きさになっている。
うに外端部23Aとシール装着穴12との間の径方向の
隙間が寸法S2 となり、内端部23Bと連結ピン14と
の間方向の隙間は寸法S3 となり、これらの隙間寸法S
2 ,S3 は、S2 <S3 となる関係に設定されている。
設けられた上部旋回体、25はこの上部旋回体24の前
部側に俯仰動可能に設けられた作業装置である。
の如き構成を有するもので、路上走行時には走行モータ
(図示せず)によって駆動輪4を回転駆動することによ
り、履帯7を遊動輪3と駆動輪4との間で周回動作さ
せ、これにより車体を前,後方向等に走行させる。
ときには、シール装置21によってトラックリンク8の
外側リンク部9とブッシュ13との間がシールされるか
ら、これによってブッシュ13と連結ピン14との間に
土砂等の異物が侵入するのを遮断できる共に、両者間の
隙間に充填したグリースが外部に漏洩するのを防止する
ことができる。
1は、シールリング22と皿ばね23とをシール装着穴
12に対して一緒に組込み、皿ばね23の弾性力によっ
てシールリング22をシール装着穴12の底部端面12
Aとブッシュ13の端面13Aとに弾性的に押付ける構
成としている。そして、皿ばね23は、圧縮変形時の最
大撓み量L1 を、外側リンク部9と内側リンク部10と
の間の隙間寸法S1 よりも大きく設定する構成としてい
る。
ックリンク8に対して図4中に示す矢示F1 方向のスラ
スト荷重が作用することにより、互いに隣り合う外側リ
ンク部9と内側リンク部10とが図7に示すように当接
状態におかれたときでも、このときの皿ばね23の撓み
量を、最大撓み量L1 よりも小さく抑えることができ
る。そして、皿ばね23は、図5中に二点鎖線で示す最
大圧縮位置まで大きく弾性変形することはなくなり、こ
の皿ばね23が有する優れた弾性力を長期に亘って保持
することができる。
側リンク部9と内側リンク部10との間の隙間寸法S1
よりも大きく設定する構成としたので、トラックリンク
8に対し図4中に示す矢示F2 方向のスラスト荷重が作
用することにより、外側リンク部9と内側リンク部10
とが図8に示す最大離間状態におかれた場合でも、皿ば
ね23をシール装着穴12の底部端面12Aとブッシュ
13の端面13Aとの間で弾性変形状態に保持すること
ができる。そして、この皿ばね23の弾性力によって、
シールリング22をシール装着穴12の周壁面12Bと
ブッシュ13の端面13Aとに押圧することができる。
(P=P0 −P1 )を、外側リンク部9と内側リンク部
10との間の隙間寸法S1 よりも大きく設定したので、
これによっても、外側リンク部9と内側リンク部10と
が最大離間状態におかれた場合に、皿ばね23をシール
装着穴12の底部端面12Aとブッシュ13の端面13
Aとの間で弾性変形状態に保持することができる。
リンク8の外側リンク部9と内側リンク部10とが当接
状態におかれた場合でも、最大離間状態におかれた場合
でも、皿ばね23は、常に安定した弾性力をシールリン
グ22に対して付与することができ、シールリング22
によって外側リンク部9とブッシュ13との間を面接触
状態で良好にシールし続けることができる。
23Bをそれぞれシール装着穴12の底部端面12A,
ブッシュ13の端面13Aに弾性的に当接させる構成と
したから、上述の如くトラックリンク8にスラスト荷重
が作用したときには、このスラスト荷重を皿ばね23に
よって受承することができ、シールリング22に伝わる
スラスト荷重を低減することができる。
に摺接するシールリング22の面圧を高く設定した場合
でも、皿ばね23により従来技術で述べたようにシール
リング22が疲労変形する事態を防止することができる
と共に、ブッシュ13との間でシールリング22に生じ
る摩耗、損傷等を減らすことができ、シールリング22
のシール機能を一層高めることができる。また、履帯7
の周回動作時には、皿ばね23によって外側リンク部9
とブッシュ13との間に適度な摺動抵抗を与えることが
でき、従来技術で述べたような履帯7のばたつきを抑え
て、履帯7の動きを安定化させることができる。
ル装着12の底部端面12Aに当接させ、内端部23B
をブッシュ13の端面13Aに摺接させる構成としたの
で、皿ばね23をブッシュ13側に向けてテーパ状に縮
径する状態で配置することができる。
2を外側リンク部9とブッシュ13の端面13Aとの両
方に向けて強く押圧でき、両者間をより良好にシールす
ることができる。また、シールリング22によって皿ば
ね23側への雨水、泥水等の浸入を遮断することがで
き、皿ばね23に生じる錆を防止でき、これによっても
皿ばね23が有する弾性力を長期に亘って維持すること
ができる。
結ピン14との間の隙間寸法S3 を外端部23Aとシー
ル装着穴12との間の隙間寸法S2 よりも大きく設定し
たから、連結ピン14と皿ばね23の内端部23Bとを
非接触の状態に保持することができる。これによって、
履帯7の周回動作に伴って各トラックリンク8が回動す
るときに、例えブッシュ13と皿ばね23とが互いに共
廻りしたとしても、皿ばね23の内端部23Bが連結ピ
ン14の外周面に摺接する事態を防止でき、連結ピン1
4に摩耗、損傷が生じるのを抑えることができる。
別体に構成したので、シール装置21の部品交換時に
は、シールリング22と皿ばね23とをそれぞれ個別に
交換することができ、シールリング22と皿ばね23と
を一体に形成した場合と比較して部品コスト等の低減を
図ることができる。
Aをそれぞれ垂直平坦面として形成したから、これらの
端面13Aの形状を簡略化でき、ブッシュ13の加工を
容易に行うことができ、加工時の作業性等を高めること
ができる。
施の形態を示し、本実施の形態では、前記第1の実施の
形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。然るに、本実施の形態では、第
1の実施の形態で述べたシール装置21に替えてシール
装置31を設け、このシール装置31は、シールリング
32と皿ばね33とを一体成形する構成としたことにあ
る。
の形態によるシールリング22と同様の弾性樹脂材料を
用いることによってリング状に形成され、自由長状態で
は図10に示す如く横断面が略三角形状ないし略台形状
をなしている。そして、このシールリング32は、内周
側が皿ばね33と同様にブッシュ13側に向けてテーパ
状に縮径したテーパ面32Aとして形成されている。
述べた皿ばね23と同様に形成されて外端部33A、内
端部33Bを有し、シールリング32のテーパ面32A
に固着して設けられている。
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。特に本実施の形態では、シール装
置31は、シールリング32と皿ばね33とを一体成形
する構成としたので、シール装置31をシール装着穴1
2に組付けるときには、シールリング32と皿ばね33
とを一つに纏めて組付けることができ、第1の実施の形
成で述べたようにシールリングと皿ばねとを別々に組付
ける手間を省いて、シール装置31の組付性を高めるこ
とができる。
の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、ブッシュ
の端面は、シールリングが当接するシールリング当接端
面を、皿ばねが当接する皿ばね当接端面よりも軸方向に
突出して設け、これらのシールリング当接端面と皿ばね
当接端面との間には環状の段差部を設ける構成としたこ
とにある。
の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
ンク部10間に設けられた本実施の形態に用いるブッシ
ュで、該ブッシュ41は、第1の実施の形態によるブッ
シュ13とほぼ同様に筒状体として形成され、その左,
右の両端側は端面42(一方のみ図示)となっている。
径方向の途中から外側に位置して設けられ、後述のシー
ルリング52が当接するシールリング当接端面42A
と、該シールリング当接端面42Aよりも径方向の内側
に位置して該シールリング当接端面42Aよりも軸方向
に突出して設けられ、後述の皿ばね53が当接する皿ば
ね当接端面42Bとによって構成されている。
シールリング当接端面42Aと皿ばね当接端面42Bと
が、それぞれブッシュ41の軸線に対して垂直に延びる
環状の垂直面として形成されると共に、これらのシール
リング当接端面42Aと皿ばね当接端面42Bとの間に
は、軸方向に延びる環状の段差部43が設けられてい
る。
間に位置して、シール装着穴12内に設けられた本実施
の形態に用いるシール装置で、該シール装置51は、第
1の実施の形態によるシール装置21とほぼ同様に、後
述のシールリング52、皿ばね53によって構成されて
いる。
シールリングで、該シールリング52についても、第1
の実施の形態によるシールリング22と同様に、弾性樹
脂材料によって連結ピン14よりも大径なOリングとし
て形成され、自由長状態では図12に示す形状を有して
いる。
穴12の周壁面12Bとブッシュ41のシールリング当
接端面42Aとの間に配設され、その内径側には段差部
43が挿嵌されている。そして、シールリング52は、
皿ばね53のばね力によって周壁面12Bとシールリン
グ当接端面42Aとに締代をもって当接し、外側リンク
部9とブッシュ41との間をシールする構成となってい
る。
間に左,右方向に圧縮変形した状態で配設された皿ばね
で、該皿ばね53についても、第1の実施の形態による
皿ばね23と同様に、シールリング52よりも大きな弾
性率(ばね定数)をもった金属材料等によって形成さ
れ、外端部53Aと内端部53Bとを有している。
12に示す如く形成され、該皿ばね53の軸方向の自然
長L0 ′は、第1の実施の形態による皿ばね23の自然
長L0 よりも小さく設定されている。そして、この皿ば
ね53は、外端部53Aがシール装着穴12の底部端面
12Aに弾性的に当接し、内端部53Bがブッシュ41
の皿ばね当接端面42Bに弾性的に当接している。
よる皿ばね23と同様に、図11に示す無負荷状態での
位置から図11中に二点鎖線で示す最大圧縮位置まで変
形させた場合の最大撓み量が寸法L1 ′となり、この最
大撓み量L1 ′は、外側リンク部9と内側リンク部10
との間の隙間寸法S1 に対して、L1 ′>S1 となる関
係に設定されるものである。
線で示す自由長状態(図12参照)から実線で示す無負
荷状態まで撓ませた場合の初期撓み量が寸法L2 ′とな
り、この初期撓み量L2 ′は、前記隙間寸法S1 に対し
てL2 ′>S1 となる関係に設定されている。
うにシールリング52と皿ばね53とを含めた左,右方
向の自由長が寸法P0 ′となっている。これにより、シ
ール装置51は、図12に示す自由長状態から図11に
示す無負荷状態まで撓ませた場合の初期撓み量P′が、
P′=P0 ′−P1 として表され、この初期撓み量P′
は、前記隙間寸法S1 に対してP′>S1 として表され
る。
うに外端部53Aとシール装着穴12との間の径方向の
隙間が寸法S2 ′となり、内端部53Bと連結ピン14
との間の径方向の隙間は寸法S3 ′となり、これらの隙
間寸法S2 ′,S3 ′は、S2 ′<S3 ′となる関係に
設定されている。
形態では、ブッシュ41の端面42は、皿ばね当接端面
42Bをシールリング当接端面42Aよりも軸方向に突
出させ、シール装着穴12の底部端面12Aに近付ける
構成としたから、この皿ばね当接端面42Bを軸方向に
突出させた分だけ、皿ばね当接端面42Bとシール装着
穴12の底部端面12Aとの間隔を狭めることができ
る。
ね23よりも小さな自然長L0 ′をもった皿ばね53
を、ブッシュ41の端面42とシール装着穴12の底部
端面12Aとの間に圧縮変形させた状態で組付けること
ができる。
9と内側リンク部10とが当接状態におかれた場合で
も、最大離間状態におかれた場合でも、皿ばね23のば
ね力によってシールリング52をブッシュ41の端面4
2とシール装着穴12の周壁面12Bとに向けて安定し
て押圧でき、両者の間を良好にシールすることができ、
第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることがで
きる。
′を小さく設定することにより、例えば皿ばね53の
最大撓み量L1 ′等を小さくでき、これにより皿ばね5
3の耐久性、寿命等を高めてシール装置51の信頼性等
を高めることができる。
面42Aは、皿ばね当接端面42Bよりもシール装着穴
12の底部端面12Aから左,右方向に離して配置する
構成としたから、シール装着穴12と皿ばね当接端面4
2Bとの間には、シールリング52を収容するための収
容スペースを第1の実施の形態と同様に確保でき、該シ
ールリング52の組付作業等を円滑に行うことができ
る。そして、シールリング52が皿ばね53によって過
剰に圧縮変形する虞れがなくなり、該シールリング52
の耐久性、寿命等を高めることができる。
シールリング52の内径側を挿嵌する構成としたから、
この段差部43によってシールリング52を径方向に位
置決めでき、シールリング52をブッシュ41に組付け
るときの組付性等を高めることができる。
を示し、本実施の形態の特徴は、ブッシュの端面は、シ
ールリング当接端面を皿ばね当接端面に向けて縮径する
円錐面として形成したことにある。なお、本実施の形態
では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素には同一
の符号を付し、その説明を省略するものとする。
ュで、該ブッシュ61は、第1の実施の形態によるブッ
シュ13とほぼ同様に筒状体として形成され、その左,
右方向の両端側は端面62(一方のみ図示)となってい
る。
の実施の形態によるブッシュ41とほぼ同様に、径方向
の途中から斜め外向きに傾斜して設けられたシールリン
グ当接端面62Aと、該シールリング当接端面62Aよ
りも径方向の内側に位置し軸方向に突出して設けられた
皿ばね当接端面62Bとによって構成されている。
は、皿ばね当接端面62B側へと軸方向に縮径した円錐
面(テーパ面)として形成されると共に、皿ばね当接端
面62Bは、連結ピン14に対して垂直方向に延びた環
状の垂直面として形成されている。
で、該シール装置71は、第1の実施の形態によるシー
ル装置21とほぼ同様に、後述のシールリング72、皿
ばね73によって構成されている。
2についても、第1の実施の形態によるシールリング2
2と同様に、弾性樹脂材料によって連結ピン14よりも
大径なOリングとして形成されている。
穴12の周壁面12Bとブッシュ61のシールリング当
接端面62Aとの間に配設されている。そして、シール
リング72は、その内径側にシールリング当接端面62
Aが斜めから挿嵌されると共に、皿ばね73のばね力に
よってシール装着穴12の周壁面12Bと前記シールリ
ング当接端面62Aとに締代をもって当接し、外側リン
ク部9とブッシュ61との間をシールする構成となって
いる。
間に左,右方向に圧縮変形した状態で配設された皿ばね
で、該皿ばね73についても、第3の実施の形態による
皿ばね53とほぼ同様に構成され、第1の実施の形態に
よる皿ばね23よりも小さな自然長を有している。そし
て、皿ばね73は、外端部73Aがシール装着穴12の
底部端面12Aに弾性的に当接し、内端部73Bがブッ
シュ61の皿ばね当接端面62Bに弾性的に当接してい
る。
形態でも、ブッシュ61の端面62は、皿ばね当接端面
62Bをシールリング当接端面62Aに対して軸方向に
突出させて配置できるから、皿ばね73をシール装着穴
12の底部端面12Aとブッシュ61の皿ばね当接端面
62Bとの間に圧縮変形させた状態で組付けることがで
きる。そして、シール装着穴12の周壁面12Bとシー
ルリング当接端面62Bとの間には、シールリング72
を収容するための収容スペースを確保できると共に、シ
ールリング72が皿ばね73によって過剰に圧縮変形す
る虞れをなくし、第3の実施の形態とほぼ同様の作用効
果を得ることができる。
面62Aを円錐面として形成することにより、シールリ
ング当接端面62Aおよび皿ばね当接端面62Bの加工
を容易に行うことができる。そして、ブッシュ61のシ
ールリング当接端面62Aをシールリング72の内径側
へと斜めに挿嵌させることにより、このシールリング当
接端面62Aを用いシールリング72を径方向に位置決
めすることが可能となり、シールリング72の組付性等
を高めることができる。
51は、シールリング52と皿ばね53とを互いに別体
に形成するものとして述べたが、これに替えて、例えば
図16に示す変形例のように、シール装置51′を構成
するシールリング52′には、皿ばね53′を第2の実
施の形態の場合と同様に一体成形する構成としてもよ
い。
の組付時にシールリング52′と皿ばね53′とを別々
にシール装着穴12内に組付ける手間を省くことがで
き、シール装置51′の組付性を高めることができる。
ル装置71は、シールリング72と皿ばね73とを互い
に別体に形成するものとして述べたが、これに替えて、
例えば図17に示す変形例の如く、シール装置71′を
構成するシールリング72′には皿ばね73′を一体成
形する構成としてもよい。
31は、シールリング32と皿ばね33とを一体成形す
る構成として述べたが、これに替えて、例えば皿ばね3
3をシールリング32に対して焼付けまたは接着等の手
段を用いて固着する構成としてもよい。この点は前述し
た変形例によるシール装置51′,71′についても同
様である。
して油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこ
れに限らず、油圧クレーン等の装軌式車両にも広く適用
できるものである。
れば、トラックリンクの外側リンク部とブッシュとの間
をシールするシール装置は、皿ばねによってシールリン
グを外側リンク部とブッシュの端面とに向けて弾性的に
押圧する構成としたから、トラックリンクにスラスト荷
重が作用した場合でも、皿ばねはスラスト荷重を外側リ
ンク部とブッシュとの間で受承し、シールリングに伝わ
るスラスト荷重を低減することができると共に、皿ばね
の弾性力によって、シールリングを外側リンク部とブッ
シュの端面とに弾性的に押付けることができ、外側リン
ク部とブッシュの端面との間を面接触状態でシールする
ことができる。
ールリングの面圧を大きく設定した場合でも、シールリ
ングに生じる摩耗、損傷等を減らすことができると共
に、シールリングが疲労変形する事態を防止して、その
寿命を延ばすことができる。また、履帯の周回動作時に
は、皿ばねによって外側リンク部とブッシュとの間に適
度な摺動抵抗を与えることができ、従来技術で述べたよ
うな履帯のばたつきを抑えて、履帯の動きを安定化させ
ることができる。さらに、皿ばねは、シールリングを外
側リンク部とブッシュの端面とに弾性的に押付けること
ができるから、このシールリングによって外側リンク部
とブッシュの端面との間を良好にシールすることができ
る。
端部を外側リンク部に設けたシール装着穴の底部端面に
当接させ、内端部をブッシュの端面に当接させる構成と
したから、皿ばねによりシールリングを外側リンク部と
ブッシュの端面との両方に向けて強く押圧でき、両者間
をより良好にシールすることができる。
面に亘って垂直平坦面として形成したから、このブッシ
ュの端面形状を簡略化でき、ブッシュの加工時の作業性
等を高めることができる。
面は、皿ばね当接端面をシールリング当接端面よりも径
方向の内側の位置で軸方向に突出させて配置する構成と
したから、皿ばねの左,右方向の自然長を小さく設定し
た場合でも、該皿ばねを外側リンク部とブッシュの端面
との間に圧縮変形させた状態で組付けることが可能とな
り、このような自然長の小さな皿ばねを用いることによ
り、該皿ばねの寿命、耐久性等を高めることができる。
また、外側リンク部とブッシュの端面との間にはシール
リングを収容するための収容スペースを形成することが
でき、シールリングの組付作業等を円滑に行うことがで
きると共に、シールリングが皿ばねによって過剰に圧縮
変形する虞れをなくして、該シールリングの寿命、耐久
性等を高めることができる。
端面は、シールリング当接端面と皿ばね当接端面とをそ
れぞれ垂直面として形成し、両者の間を環状の段差部と
して形成したから、この段差部をシールリングの内径側
に挿嵌することにより、該シールリングを径方向に位置
決めでき、シールリングの組付性等を高めることができ
る。
リング当接端面を円錐面として形成した場合には、この
シールリング当接端面をシールリングの内径側に斜めに
接触させることができ、シールリング当接端面によって
シールリングの組付性等を高めることができると共に、
シールリング当接端面と皿ばね当接端面との加工を容易
に行うことができる。
と内側リンク部との間の隙間寸法S1 を、皿ばねの圧縮
変形時の最大撓み量L1 ,L1 ′よりも小(S1 <L1
,S1 <L1 ′)となる関係に設定したので、トラッ
クリンクにスラスト荷重が作用して、内側リンク部と外
側リンク部との対向面同士が当接(衝突)したときで
も、このときの皿ばねの撓み量を最大撓み量L1 ,L1
′よりも小さく抑えることができ、皿ばねが有する優
れた弾性力を長期に亘って保持することができる。これ
により皿ばねはシールリングに対して安定した弾性力を
付与することができ、外側リンク部とブッシュの端面と
の間のシール性をより高めることができる。
撓み量L2 ,L2 ′を、外側リンク部と内側リンク部と
の間の隙間寸法S1 よりも大(L2 >S1 ,L2 ′>S
1 )となる関係に設定したので、トラックリンクに作用
するスラスト荷重によって外側リンク部と内側リンク部
との間の隙間寸法が実質的に隙間寸法S1 の約2倍の大
きさ(2×S1 )になったときでも、この外側リンク部
と内側リンク部との間で皿ばねを弾性変形状態に保つこ
とができる。これにより皿ばねはシールリングに対して
安定した弾性力を付与でき、請求項7の発明と同様に外
側リンク部とブッシュの端面との間のシール性を高める
ことができる。
ングと皿ばねとの合計の初期撓み量P,P′を、外側リ
ンク部と内側リンク部との間の隙間寸法S1 よりも大
(P>S1 ,P′>S1 )となる関係に設定した場合に
ついても、請求項8の発明と同様に、トラックリンクに
作用するスラスト荷重によって外側リンク部と内側リン
ク部との間の隙間寸法が実質的に隙間寸法S1 の約2倍
の大きさになったときに、この外側リンク部と内側リン
ク部との間で皿ばねを弾性変形状態に保つことができ、
外側リンク部とブッシュの端面との間のシール性を高め
ることができる。
外端部とシール装着穴との間の径方向の隙間寸法S2 ,
S2 ′を、皿ばねの内端部と連結ピンとの間の径方向の
隙間寸法S3 ,S3 ′よりも小(S2 <S3 ,S2 ′<
S3 ′)となる関係に設定したので、皿ばねの内端部と
連結ピンとを非接触状態に保持することができ、トラッ
クリンクの回動時に例えブッシュと皿ばねとが互いに共
廻りしたとしても、皿ばねが連結ピンの外周面に摺接す
る事態を防止することができ、連結ピンの耐久性、寿命
等を高めることができる。
ングと皿ばねとは別体に構成し、外側リンク部とブッシ
ュの端面との間に一緒に組込む構成としたので、シール
装置の部品交換時には、シールリングと皿ばねとをそれ
ぞれ個別に交換することができ、シールリングと皿ばね
とを一体に形成した場合に比較して、部品コスト等の低
減を図ることができる。
皿ばねを一体に設ける構成としたので、シール装置の組
付時にはシールリングと皿ばねをそれぞれを別々にシー
ル装着穴内に組付ける手間を省くことができ、シール装
置の組付性を高めることができる。
ョベルを示す外観図である。
示III −III 方向からみた拡大断面図である。
示IV−IV方向からみた横断面図である。
面の近傍を拡大して示す要部断面図である。
である。
す図5と同様の位置からみた断面図である。
で示す図5と同様の位置からみた断面図である。
と内側リンク部との対向面の近傍を拡大して示す要部断
面図である。
図である。
部と内側リンク部との対向面の近傍を拡大して示す要部
断面図である。
面図である。
示す図11と同様の位置からみた断面図である。
態で示す図11と同様の位置からみた断面図である。
部と内側リンク部との対向面の近傍を拡大して示す要部
断面図である。
側リンク部と内側リンク部との対向面の近傍を拡大して
示す要部断面図である。
側リンク部と内側リンク部との対向面の近傍を拡大して
示す要部断面図である。
グ 23,33,53,53′,73,73′ 皿ばね 23A,33A,53A,73A 外端部 23B,33B,53B,73B 内端部 42A,62A シールリング当接端面 42B,62B 皿ばね当接端面 43 段差部 S1 ,S2 ,S2 ′,S3 ,S3 ′ 隙間寸法 L1 ,L1 ′ 最大撓み量 L2 ,L2 ′P,P′ 初期撓み量
Claims (12)
- 【請求項1】 長手方向一側に外側リンク部が形成され
ると共に長手方向他側に内側リンク部が形成され、互い
に無端状に連結される左,右のトラックリンクと、前記
各トラックリンクの内側リンク部間に設けられ、左,右
方向の両端側が前記外側リンク部と対向して配置された
ブッシュと、前記ブッシュ内に挿入して設けられ、左,
右方向の両端側が前記外側リンク部に嵌合して連結され
た連結ピンと、前記各トラックリンクの外側リンク部と
ブッシュとの間に位置して前記連結ピンの外周側に設け
られたシール装置とからなる履帯において、 前記シール装置は、弾性材料により前記連結ピンよりも
大径のリングとして形成され、前記外側リンク部とブッ
シュの端面との間をシールするシールリングと、前記外
側リンク部とブッシュとの間に圧縮変形可能に配設さ
れ、前記シールリングを外側リンク部とブッシュの端面
とに向けて弾性的に押圧する皿ばねとにより構成したこ
とを特徴とする履帯。 - 【請求項2】 前記外側リンク部には、前記連結ピンが
挿嵌されるピン嵌合穴と、該ピン嵌合穴と同軸な有底穴
として形成され前記ブッシュの端面との間で前記シール
リングが皿ばねと共に装着されるシール装着穴とを設
け、前記皿ばねは、最大径側となる外端部が前記シール
装着穴の底部端面に当接すると共に、最小径側となる内
端部が前記ブッシュの端面に当接する構成としてなる請
求項1に記載の履帯。 - 【請求項3】 前記ブッシュの端面は、全面に亘って垂
直で、かつ平坦な垂直平坦面として形成してなる請求項
1または2に記載の履帯。 - 【請求項4】 前記ブッシュの端面は、径方向の途中か
ら外側に設けられ前記シールリングが当接する環状のシ
ールリング当接端面と、該シールリング当接端面よりも
径方向内側に軸方向に突出して設けられ前記皿ばねが当
接する環状の皿ばね当接端面とにより構成してなる請求
項1または2に記載の履帯。 - 【請求項5】 前記シールリング当接端面と皿ばね当接
端面は、それぞれ垂直面によって形成し、これらシール
リング当接端面と皿ばね当接端面との間には、環状の段
差部を設けてなる請求項4に記載の履帯。 - 【請求項6】 前記シールリング当接端面は円錐面によ
り形成してなる請求項4に記載の履帯。 - 【請求項7】 前記外側リンク部と内側リンク部との間
の隙間寸法S1 は、前記皿ばねの圧縮変形時の最大撓み
量L1 ,L1 ′よりも小(S1 <L1 ,S1<L1 ′)
となる関係に設定してなる請求項1,2,3,4,5ま
たは6に記載の履帯。 - 【請求項8】 前記皿ばねの初期撓み量L2 ,L2 ′
は、前記外側リンク部と内側リンク部との間の隙間寸法
S1 よりも大(L2 >S1 ,L2 ′>S1 )となる関係
に設定してなる請求項1,2,3,4,5,6または7
に記載の履帯。 - 【請求項9】 前記シールリングと皿ばねとの合計の初
期撓み量P,P′は、前記外側リンク部と内側リンク部
との間の隙間寸法S1 よりも大(P>S1 ,P′>S1
)となる関係に設定してなる請求項1,2,3,4,
5,6,7または8に記載の履帯。 - 【請求項10】 前記皿ばねは前記連結ピンとシール装
着穴との間に径方向の隙間をもって挿入し、前記皿ばね
の外端部と前記シール装着穴との間の径方向の隙間寸法
S2 ,S2 ′は、前記皿ばねの内端部と前記連結ピンと
の間の径方向の隙間寸法S3 ,S3 ′よりも小(S2 <
S3 ,S2 ′<S3 ′)となる関係に設定してなる請求
項2,3,4,5,6,7,8または9に記載の履帯。 - 【請求項11】 前記シールリングと皿ばねとは別体に
構成し、前記外側リンク部とブッシュの端面との間に一
緒に組込む構成としてなる請求項1,2,3,4,5,
6,7,8,9または10に記載の履帯。 - 【請求項12】 前記シールリングには皿ばねを一体に
設ける構成としてなる請求項1,2,3,4,5,6,
7,8,9または10に記載の履帯。
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