JP2000229348A - 深絞り成形法 - Google Patents
深絞り成形法Info
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- JP2000229348A JP2000229348A JP3253499A JP3253499A JP2000229348A JP 2000229348 A JP2000229348 A JP 2000229348A JP 3253499 A JP3253499 A JP 3253499A JP 3253499 A JP3253499 A JP 3253499A JP 2000229348 A JP2000229348 A JP 2000229348A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 厚み斑が極めて少ない熱可塑性樹脂板の深絞
り成形方法を提供する。 【解決手段】 移動可能な底部成形型と、移動可能な複
数の側部成形型と、延伸すべき樹脂板の周囲を保持可能
なクランプを含む深絞り成形装置を用いて、成形開始時
においてクランプより内側にある樹脂板の表面積をS
1、成形修了後においてクランプより内側にある成形品
の表面積をS2とし、成形開始前における樹脂板の厚み
をt1とした場合に、最下部の厚みtbと側方向最外部
の樹脂板の厚みtrとがそれぞれ下記の条件を満足する
値に延伸されたところで、樹脂板をそれぞれの成形型に
接触させて、成形型を移動させる成形方法。 0.9×(t1×S1/S2)≦tb≦1.1×(t1×S1/
S2) 0.9×(t1×S1/S2)≦tr≦1.1×(t1×S1/
S2)
り成形方法を提供する。 【解決手段】 移動可能な底部成形型と、移動可能な複
数の側部成形型と、延伸すべき樹脂板の周囲を保持可能
なクランプを含む深絞り成形装置を用いて、成形開始時
においてクランプより内側にある樹脂板の表面積をS
1、成形修了後においてクランプより内側にある成形品
の表面積をS2とし、成形開始前における樹脂板の厚み
をt1とした場合に、最下部の厚みtbと側方向最外部
の樹脂板の厚みtrとがそれぞれ下記の条件を満足する
値に延伸されたところで、樹脂板をそれぞれの成形型に
接触させて、成形型を移動させる成形方法。 0.9×(t1×S1/S2)≦tb≦1.1×(t1×S1/
S2) 0.9×(t1×S1/S2)≦tr≦1.1×(t1×S1/
S2)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽など熱可塑性
樹脂板を深絞り成形する方法に関する。
樹脂板を深絞り成形する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂板を成形するには、真空成
形、圧空成形、突き上げ成形など種々の成形方法が知ら
れている。しかし、形状が深絞りである場合には、スト
レート真空成形や圧空成形では底部が薄くなりやすく、
突き上げ成形では、立ち上がり部の厚みが薄くなる、と
いうように板厚の均一性を得ることが難しい。
形、圧空成形、突き上げ成形など種々の成形方法が知ら
れている。しかし、形状が深絞りである場合には、スト
レート真空成形や圧空成形では底部が薄くなりやすく、
突き上げ成形では、立ち上がり部の厚みが薄くなる、と
いうように板厚の均一性を得ることが難しい。
【0003】このような問題を解決する方法としては、
真空、圧空、突き上げ成形などを組み合わせる方法が
ある。またヒーターに温度分布を付けるか、遮蔽板を
用いるなどして、成形する熱可塑性樹脂板表面に温度分
布を付け、延伸時の厚みをコントロールする方法も知ら
れている。(特公59−53848号公報及び特開9−
174677号公報)。
真空、圧空、突き上げ成形などを組み合わせる方法が
ある。またヒーターに温度分布を付けるか、遮蔽板を
用いるなどして、成形する熱可塑性樹脂板表面に温度分
布を付け、延伸時の厚みをコントロールする方法も知ら
れている。(特公59−53848号公報及び特開9−
174677号公報)。
【0004】更に、特開8−118464号公報に示さ
れているように、フリーブロー成形と金型との接触タ
イミングを調整し、圧空により、厚みの均一な成形品を
得る方法も知られている。
れているように、フリーブロー成形と金型との接触タ
イミングを調整し、圧空により、厚みの均一な成形品を
得る方法も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の方法は、有効
な手段ではあるが、浴槽などのように、有効面があり、
浴槽となる内側面にプラグなどが使用できない場合に
は、厚みの均一化を図るためにヒーターの温度分布パタ
ーンを変化させても均一化は不可能である。
な手段ではあるが、浴槽などのように、有効面があり、
浴槽となる内側面にプラグなどが使用できない場合に
は、厚みの均一化を図るためにヒーターの温度分布パタ
ーンを変化させても均一化は不可能である。
【0006】また前記の方法は、浴槽などで雌型のみ
で成形できるというメリットがあるが、基本的にはスト
レート真空成形であるために厚みの均一化は困難であ
る。更に前記の方法は、照明カバーなどのフリーブロ
ー成形において、直径に対して高さが半分以下であるよ
うな成形については極めて効果があるが、それ以上の深
い絞りの成形になると、型で押さえ込むという制約上厚
みの均一化は不可能である。
で成形できるというメリットがあるが、基本的にはスト
レート真空成形であるために厚みの均一化は困難であ
る。更に前記の方法は、照明カバーなどのフリーブロ
ー成形において、直径に対して高さが半分以下であるよ
うな成形については極めて効果があるが、それ以上の深
い絞りの成形になると、型で押さえ込むという制約上厚
みの均一化は不可能である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱可塑性樹脂
板を深絞り成形する際の前記問題点を解決した、厚み斑
が極めて少ない深絞り成形方法を提供することを目的と
する。
板を深絞り成形する際の前記問題点を解決した、厚み斑
が極めて少ない深絞り成形方法を提供することを目的と
する。
【0008】即ち、本発明の要旨は、移動可能な底部成
形型と、移動可能な複数の側部成形型と、延伸すべき樹
脂板の周囲を保持可能なクランプを含む深絞り成形装置
を用いて、下記1)〜8)の工程により樹脂板を深絞り
成形する方法にある。 1)クランプで周囲を保持した樹脂板を加熱し、軟化さ
せる工程。 2)軟化した樹脂板の上部に加圧空気をあてて、軟化し
た樹脂板を延伸させつつ下方に膨張させる工程。 3)成形開始時においてクランプより内側にある樹脂板
の表面積をS1、成形終了後においてクランプより内側
にある成形品の表面積をS2とし、成形開始前における
樹脂板の厚みをt1とした場合に、最下部の厚みtb
が、下記の条件を満足する値に延伸されたところで、樹
脂板の最下部を底部成形型に接触させる工程。 0.9×(t1×S1/S2)≦tb≦1.1×(t1×S1/S2) ・・・(1) 4)加圧空気により樹脂板を延伸させつつ、底部成形型
を最終位置まで下げて樹脂板を下方に膨張させる工程。
形型と、移動可能な複数の側部成形型と、延伸すべき樹
脂板の周囲を保持可能なクランプを含む深絞り成形装置
を用いて、下記1)〜8)の工程により樹脂板を深絞り
成形する方法にある。 1)クランプで周囲を保持した樹脂板を加熱し、軟化さ
せる工程。 2)軟化した樹脂板の上部に加圧空気をあてて、軟化し
た樹脂板を延伸させつつ下方に膨張させる工程。 3)成形開始時においてクランプより内側にある樹脂板
の表面積をS1、成形終了後においてクランプより内側
にある成形品の表面積をS2とし、成形開始前における
樹脂板の厚みをt1とした場合に、最下部の厚みtb
が、下記の条件を満足する値に延伸されたところで、樹
脂板の最下部を底部成形型に接触させる工程。 0.9×(t1×S1/S2)≦tb≦1.1×(t1×S1/S2) ・・・(1) 4)加圧空気により樹脂板を延伸させつつ、底部成形型
を最終位置まで下げて樹脂板を下方に膨張させる工程。
【0009】5)さらに加圧空気により樹脂板を延伸さ
せつつ、クランプ位置より外側まで樹脂板を側方向に膨
張させる工程。 6)クランプと底部成形型との間に設置された側部成形
型を、側方向最外部の樹脂板の厚みtrが、下記の条件
を満足する値に延伸されたところで、側部成形型を内側
に移動させて、樹脂板の側部を側部成形型に接触させる
工程。 0.9×(t1×S1/S2)≦tr≦1.1×(t1×S1/S2) ・・・(2) 7)加圧空気の吹き込み量を調整しながら、側部成形型
を更に所定の位置まで内側に移動させて、底部成形型と
側部成形型が相互に接触して容器形状のセルを形成させ
る工程。 8)樹脂成形品が冷却されたのち、樹脂成形品を底部成
形型と側部成形型とから離型する工程。
せつつ、クランプ位置より外側まで樹脂板を側方向に膨
張させる工程。 6)クランプと底部成形型との間に設置された側部成形
型を、側方向最外部の樹脂板の厚みtrが、下記の条件
を満足する値に延伸されたところで、側部成形型を内側
に移動させて、樹脂板の側部を側部成形型に接触させる
工程。 0.9×(t1×S1/S2)≦tr≦1.1×(t1×S1/S2) ・・・(2) 7)加圧空気の吹き込み量を調整しながら、側部成形型
を更に所定の位置まで内側に移動させて、底部成形型と
側部成形型が相互に接触して容器形状のセルを形成させ
る工程。 8)樹脂成形品が冷却されたのち、樹脂成形品を底部成
形型と側部成形型とから離型する工程。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明においては便宜上、初期に
配置される樹脂板に対して、垂直な方向を縦方向と呼
び、また平行な方向を側方向と呼ぶが、縦方向は必ずし
も鉛直方向に限定されない。またクランプの内側にある
樹脂板の中心部を通る垂線をZ軸と呼ぶ。なお樹脂板か
ら樹脂成形品に延伸成形される工程途中にある賦形物
は、厳密に言えばもはや樹脂板ではないが説明の便宜上
樹脂板として説明する。
配置される樹脂板に対して、垂直な方向を縦方向と呼
び、また平行な方向を側方向と呼ぶが、縦方向は必ずし
も鉛直方向に限定されない。またクランプの内側にある
樹脂板の中心部を通る垂線をZ軸と呼ぶ。なお樹脂板か
ら樹脂成形品に延伸成形される工程途中にある賦形物
は、厳密に言えばもはや樹脂板ではないが説明の便宜上
樹脂板として説明する。
【0011】本発明においては移動可能な底部成形型が
使用される。この型の移動方向は必ずしも限定されない
が通常は縦方向である。また本発明においては、移動可
能な複数の側部成形型が用いられる。側部成形型の数は
限定されないが、箱形の成形品を製造する場合は4個ま
たはその倍数である。この型の移動方向も必ずしも限定
されないが、通常は側方向であり、その場合、型は成形
時の型締め時には外から内方向に移動する。この側部成
形型は、下部が内側でかつ上部が外側になるように傾け
た状態に配置し、上部を内側に寄せる形式で型締めする
構造とすることもできる。また下部に対して上部が相対
的に外側になるように傾けた状態に配置し、全体を内側
に寄せる形式で型締めする構造とすることもできる。こ
れらの各型の材質は特に限定されないが通常は金属製の
ものが使用される。底部成形型が最下位の位置にある状
態で、縦方向における位置関係を見ると、側部成形型
は、クランプと底部成形型との間に設置されている。
使用される。この型の移動方向は必ずしも限定されない
が通常は縦方向である。また本発明においては、移動可
能な複数の側部成形型が用いられる。側部成形型の数は
限定されないが、箱形の成形品を製造する場合は4個ま
たはその倍数である。この型の移動方向も必ずしも限定
されないが、通常は側方向であり、その場合、型は成形
時の型締め時には外から内方向に移動する。この側部成
形型は、下部が内側でかつ上部が外側になるように傾け
た状態に配置し、上部を内側に寄せる形式で型締めする
構造とすることもできる。また下部に対して上部が相対
的に外側になるように傾けた状態に配置し、全体を内側
に寄せる形式で型締めする構造とすることもできる。こ
れらの各型の材質は特に限定されないが通常は金属製の
ものが使用される。底部成形型が最下位の位置にある状
態で、縦方向における位置関係を見ると、側部成形型
は、クランプと底部成形型との間に設置されている。
【0012】樹脂板1はクランプ2に固定され、遠赤外
ヒーターなどで加熱される(図1)。樹脂板としてはア
クリル樹脂製等の各種熱可塑性樹脂からなる板が用いら
れる。アクリル樹脂の熱変形温度(以下、適宜「HD
T」という)は100℃程度である。クランプで固定さ
れた樹脂板は加熱され加圧空気によって延伸可能な程度
に軟化される。
ヒーターなどで加熱される(図1)。樹脂板としてはア
クリル樹脂製等の各種熱可塑性樹脂からなる板が用いら
れる。アクリル樹脂の熱変形温度(以下、適宜「HD
T」という)は100℃程度である。クランプで固定さ
れた樹脂板は加熱され加圧空気によって延伸可能な程度
に軟化される。
【0013】クランプによる固定方法は特に限定されず
公知の方法を採用することができる。通常は樹脂板の4
辺がクランプで固定される。クランプとしては、成形中
に樹脂板がクランプから滑るような構造を有するフリー
クランプ方式を採用することもできる。
公知の方法を採用することができる。通常は樹脂板の4
辺がクランプで固定される。クランプとしては、成形中
に樹脂板がクランプから滑るような構造を有するフリー
クランプ方式を採用することもできる。
【0014】加熱軟化された樹脂板は加圧空気によって
下方(縦方向)に延伸される(図2)。延伸された樹脂
板は、クランプ部分から下部に向かって徐々に板厚が減
少するが、式(1)の条件を満足するように、最も板厚
の薄い最下部の厚みtbが、クランプ内部の初期面積S
1と成形後の表面積S2の比率(S1/S2)を掛けた
厚み程度に延伸されたところ、即ち成形品が均一な厚み
で成形されるとした時のその厚み程度になった時点で、
樹脂板は底部成形型3と接触させられる。底部成形型3
は、通常HDTよりも20℃程度低い温度に設定され
て、樹脂板が大きく変形しないような温度条件に設定さ
れる。このように温度設定することによって、底部成形
型3に接触した後の樹脂板の延伸を停止させることがで
きる。
下方(縦方向)に延伸される(図2)。延伸された樹脂
板は、クランプ部分から下部に向かって徐々に板厚が減
少するが、式(1)の条件を満足するように、最も板厚
の薄い最下部の厚みtbが、クランプ内部の初期面積S
1と成形後の表面積S2の比率(S1/S2)を掛けた
厚み程度に延伸されたところ、即ち成形品が均一な厚み
で成形されるとした時のその厚み程度になった時点で、
樹脂板は底部成形型3と接触させられる。底部成形型3
は、通常HDTよりも20℃程度低い温度に設定され
て、樹脂板が大きく変形しないような温度条件に設定さ
れる。このように温度設定することによって、底部成形
型3に接触した後の樹脂板の延伸を停止させることがで
きる。
【0015】尚、フリークランプ方式を使用する場合
は、クランプ内部の初期面積S1は、樹脂板の初期全面
積Sから、成形終了後においてクランプを含む外側に残
った樹脂板面積S0を差し引いた値として測定される面
積である。
は、クランプ内部の初期面積S1は、樹脂板の初期全面
積Sから、成形終了後においてクランプを含む外側に残
った樹脂板面積S0を差し引いた値として測定される面
積である。
【0016】また前記式(1)において、成形終了後に
おいてクランプより内側にある樹脂成形品の表面積S2
は、樹脂成形品の外側の表面積であり、型締めが完了し
た成形終了時における型の全内表面積に等しい。
おいてクランプより内側にある樹脂成形品の表面積S2
は、樹脂成形品の外側の表面積であり、型締めが完了し
た成形終了時における型の全内表面積に等しい。
【0017】この状態で底部成形型3を最終位置まで下
げることによって樹脂板を下方に膨張させると、加圧空
気によって樹脂板は更に延伸させられる(図3)。その
際、樹脂板と底部成形型3との接触面積が徐々に拡大す
るように、底部成形型3の下降速度と、加圧空気の吹き
込み条件を設定することが好ましい。この方法により、
底部成形型3に接触している部分の樹脂板の厚み分布を
ほぼ均一にすることができる。
げることによって樹脂板を下方に膨張させると、加圧空
気によって樹脂板は更に延伸させられる(図3)。その
際、樹脂板と底部成形型3との接触面積が徐々に拡大す
るように、底部成形型3の下降速度と、加圧空気の吹き
込み条件を設定することが好ましい。この方法により、
底部成形型3に接触している部分の樹脂板の厚み分布を
ほぼ均一にすることができる。
【0018】底部成形型3の移動が完了した時点で、最
終成形品の側面となる部分の樹脂板をさらに延伸させ
る。その際樹脂板は、クランプ位置より外側の位置とな
るように充分に側方向に膨張させられる。縦方向への延
伸の場合と同様に、樹脂板の側方向への延伸は、式
(2)の条件を満足するように、側方向最外部にある樹
脂板が側部成形型4と接触する時の板厚が、成形品が均
一な厚みで成形されるとした時の厚みとほぼ同程度にな
ったところまで行なわれる。延伸が過度であると側部成
形型4で抑える場合にシワが発生することがあるので、
側部成形型4の押さえ込みのタイミングは重要である。
尚、側方向最外部とは、Z軸からの距離が最も離れた位
置にある樹脂板の部分をいう。
終成形品の側面となる部分の樹脂板をさらに延伸させ
る。その際樹脂板は、クランプ位置より外側の位置とな
るように充分に側方向に膨張させられる。縦方向への延
伸の場合と同様に、樹脂板の側方向への延伸は、式
(2)の条件を満足するように、側方向最外部にある樹
脂板が側部成形型4と接触する時の板厚が、成形品が均
一な厚みで成形されるとした時の厚みとほぼ同程度にな
ったところまで行なわれる。延伸が過度であると側部成
形型4で抑える場合にシワが発生することがあるので、
側部成形型4の押さえ込みのタイミングは重要である。
尚、側方向最外部とは、Z軸からの距離が最も離れた位
置にある樹脂板の部分をいう。
【0019】この時点でさらに、加圧空気を吹き込みな
がら、図4に示すように側部成形型4を内側に移動させ
て、側方向から樹脂板を押し込んで型締めすると、底部
成形型3と側部成形型4で形成されたセル中に成形品が
製造される(図5)。このようにして製造された樹脂成
形品は、冷却されたのち底部成形型3と側部成形型4と
から離型される。
がら、図4に示すように側部成形型4を内側に移動させ
て、側方向から樹脂板を押し込んで型締めすると、底部
成形型3と側部成形型4で形成されたセル中に成形品が
製造される(図5)。このようにして製造された樹脂成
形品は、冷却されたのち底部成形型3と側部成形型4と
から離型される。
【0020】以上のように、底部成形型3と側部成形型
4とに接触する時の樹脂板の延伸厚みが、均一に成形さ
れるとしたときの厚みにほぼ等しくなるように制御する
ことにより、深絞り成形の場合においても厚み斑の少な
い樹脂成形品が製造される。
4とに接触する時の樹脂板の延伸厚みが、均一に成形さ
れるとしたときの厚みにほぼ等しくなるように制御する
ことにより、深絞り成形の場合においても厚み斑の少な
い樹脂成形品が製造される。
【0021】尚、樹脂成形品の厚み斑をより減少させる
ためには、tb及びtrはそれぞれ下記の条件を満足す
ることがより好ましい。 0.95×(t1×S1/S2)≦tb≦1.05×(t1×S1
/S2) 0.95×(t1×S1/S2)≦tr≦1.05×(t1×S1
/S2) ところで箱型の形状では、底部の4辺は通常最後に型接
触する部分となるので延伸が進行して他の部分より薄く
なりやすい。この部分の延伸を抑えるために、図3のよ
うな接触面の全体が同一平面で形成された底部成形型3
の代わりに、図6のような型の最外周部が曲面状に成形
された底部成形型3を用いることが出来る。曲面に成形
される部分の割合や曲面の曲率は限定されないが、例え
ば曲率半径が100mm程度の曲面とすることができ
る。
ためには、tb及びtrはそれぞれ下記の条件を満足す
ることがより好ましい。 0.95×(t1×S1/S2)≦tb≦1.05×(t1×S1
/S2) 0.95×(t1×S1/S2)≦tr≦1.05×(t1×S1
/S2) ところで箱型の形状では、底部の4辺は通常最後に型接
触する部分となるので延伸が進行して他の部分より薄く
なりやすい。この部分の延伸を抑えるために、図3のよ
うな接触面の全体が同一平面で形成された底部成形型3
の代わりに、図6のような型の最外周部が曲面状に成形
された底部成形型3を用いることが出来る。曲面に成形
される部分の割合や曲面の曲率は限定されないが、例え
ば曲率半径が100mm程度の曲面とすることができ
る。
【0022】図6の段階で、最も厚みの薄くなりやすい
底部4辺の位置になる樹脂板の部分を比較的早期に底部
成形型3に接触させて延伸を停止できるため、その部分
の薄化を抑制できる。この場合は、図7と図8の順序で
全体の厚みがより均一な深絞り成形品が製造される。
底部4辺の位置になる樹脂板の部分を比較的早期に底部
成形型3に接触させて延伸を停止できるため、その部分
の薄化を抑制できる。この場合は、図7と図8の順序で
全体の厚みがより均一な深絞り成形品が製造される。
【0023】本発明において底部成形型3および側部成
形型4は、共に複数に分割することができる。図9及び
図10は、側部成形型4を成形型41と成形型42とに
分割した例である。このような構成にすると、クランプ
近傍の側面上部であって通常延伸が遅れて厚みが厚いま
まになりやすい部分が側部成形型に接触する時間を遅ら
せることができるので、この部分をより多く延伸させる
ことが可能となる。
形型4は、共に複数に分割することができる。図9及び
図10は、側部成形型4を成形型41と成形型42とに
分割した例である。このような構成にすると、クランプ
近傍の側面上部であって通常延伸が遅れて厚みが厚いま
まになりやすい部分が側部成形型に接触する時間を遅ら
せることができるので、この部分をより多く延伸させる
ことが可能となる。
【0024】
【実施例】以下、実施例により具体的に詳明する。
【0025】〔実施例1〕型締め時の内面サイズが、長
さ1460mm、幅780mm、深さ500mmの図8
に示す型を用い、以下の手順で浴槽形状の成形品を製造
した。側部成形型は、長辺部分用と短辺部分用の型を1
対ずつ用い、底部成形型は外周から100mmの部分に
曲率半径100mmの曲率で曲面形状にしたものを使用
した。
さ1460mm、幅780mm、深さ500mmの図8
に示す型を用い、以下の手順で浴槽形状の成形品を製造
した。側部成形型は、長辺部分用と短辺部分用の型を1
対ずつ用い、底部成形型は外周から100mmの部分に
曲率半径100mmの曲率で曲面形状にしたものを使用
した。
【0026】クランプ内側の初期面積S1は1.14m
2であり、型締めが完了した成形終了時における型の全
内表面積で表されるS2は3.16m2である。
2であり、型締めが完了した成形終了時における型の全
内表面積で表されるS2は3.16m2である。
【0027】縦1640mm、横980mm、厚み(t
1)5mmのアクリル樹脂板を、ヒーターによって20
0℃まで加熱し、5kg/cm2の加圧空気を上部から
吹き込み、下方に膨張させ、最下部の厚みが1.80m
mになったところで、底部成形型と接触させた。この時
の樹脂板の下降距離は250mmであった。更に加圧空
気を吹き込みながら底部成形型を500mmの位置まで
下降させた。
1)5mmのアクリル樹脂板を、ヒーターによって20
0℃まで加熱し、5kg/cm2の加圧空気を上部から
吹き込み、下方に膨張させ、最下部の厚みが1.80m
mになったところで、底部成形型と接触させた。この時
の樹脂板の下降距離は250mmであった。更に加圧空
気を吹き込みながら底部成形型を500mmの位置まで
下降させた。
【0028】加圧を続け、側方向に延伸された樹脂板の
側部最外部の厚みが、1.80mmまで延伸されたタイ
ミングで、全ての側部成形型を所定の位置まで押し込ん
だ。
側部最外部の厚みが、1.80mmまで延伸されたタイ
ミングで、全ての側部成形型を所定の位置まで押し込ん
だ。
【0029】冷却後成形型をはずし、浴槽形状のアクリ
ル樹脂成形品を得た。厚みが最も薄い底部4辺と側部4
辺の部分の厚みはそれぞれ1.2mmであった。
ル樹脂成形品を得た。厚みが最も薄い底部4辺と側部4
辺の部分の厚みはそれぞれ1.2mmであった。
【0030】〔比較例1〕実施例1と同じサイズの浴槽
を製造すべく図11に示す一体型の雌型を使用し、厚さ
5mmのアクリル樹脂板の表面温度を200℃まで加熱
し、真空引き法によって成形した。底部4辺部分の最も
薄い部分の厚みは0.3mmであった。
を製造すべく図11に示す一体型の雌型を使用し、厚さ
5mmのアクリル樹脂板の表面温度を200℃まで加熱
し、真空引き法によって成形した。底部4辺部分の最も
薄い部分の厚みは0.3mmであった。
【0031】〔比較例2〕厚みの薄くなりやすい中央部
の温度が160℃、厚みが厚くなりやすい周辺部分の温
度が200℃になるように、ヒーター温度に分布を付け
ること以外の条件は比較例2と同様にして樹脂板を成形
した。底部4辺部分の最も薄い部分の厚みは0.7mm
であった。
の温度が160℃、厚みが厚くなりやすい周辺部分の温
度が200℃になるように、ヒーター温度に分布を付け
ること以外の条件は比較例2と同様にして樹脂板を成形
した。底部4辺部分の最も薄い部分の厚みは0.7mm
であった。
【0032】〔比較例3〕図12に示す遮蔽板を樹脂板
の中央部に配置する以外の条件は比較例2と同様にして
成形したところ、底部4辺部分の最も薄い部分の厚みは
0.9mmであった。
の中央部に配置する以外の条件は比較例2と同様にして
成形したところ、底部4辺部分の最も薄い部分の厚みは
0.9mmであった。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、深絞り成形方法による
厚み斑が極めて少ない樹脂成形品を得ることができる。
厚み斑が極めて少ない樹脂成形品を得ることができる。
【図1】クランプで周囲を保持した樹脂板を加熱してい
る例を示す図である。
る例を示す図である。
【図2】図1の状態から加圧空気により樹脂板を下方に
膨張させ、底部成形型に接触させた状態を示す図であ
る。
膨張させ、底部成形型に接触させた状態を示す図であ
る。
【図3】図2の状態から加圧空気により、更に樹脂板を
延伸させた状態を示す図である。
延伸させた状態を示す図である。
【図4】図3の状態から更に樹脂板を延伸させた後、側
部形成型を内側に移動させている状態を示す図である。
部形成型を内側に移動させている状態を示す図である。
【図5】図4の状態からセルが形成されて、そのセル中
に成形品が製造された状態を示す図である。
に成形品が製造された状態を示す図である。
【図6】最外周部が曲面状に成形された底部成形型を使
用し、樹脂板を成形型に接触させた例を示す図である。
用し、樹脂板を成形型に接触させた例を示す図である。
【図7】図6の状態から、樹脂板を側部成形型に接触さ
せた状態を示す図である。
せた状態を示す図である。
【図8】図7の状態からセルが形成されて、そのセル中
に成形品が製造された状態を示す図である。
に成形品が製造された状態を示す図である。
【図9】側部成形型を上下二つに分割し、樹脂板を下部
の側部成形型のみに接触させた例を示す図である。
の側部成形型のみに接触させた例を示す図である。
【図10】図9においてセルを形成し、そのセル中に成
形品が製造された状態を示す図である。
形品が製造された状態を示す図である。
【図11】比較例1の一体型の雌型を使用した場合の、
成形品の製造例を示す図である。
成形品の製造例を示す図である。
【図12】樹脂板の加熱時に、樹脂板とヒーターとの間
に遮蔽板を配置した状態を示す図である。
に遮蔽板を配置した状態を示す図である。
【符号の説明】 1 樹脂板 2 クランプ 3 底部成形型 4 側部成形型 5 一体化された雌型 6 遮蔽板 7 真空引き用の穴 41、42 分割された側部成形型
Claims (2)
- 【請求項1】 移動可能な底部成形型と、移動可能な複
数の側部成形型と、延伸すべき樹脂板の周囲を保持可能
なクランプを含む深絞り成形装置を用いて、下記1)〜
8)の工程により樹脂板を深絞り成形する方法。 1)クランプで周囲を保持した樹脂板を加熱し、軟化さ
せる工程。 2)軟化した樹脂板の上部に加圧空気をあてて、軟化し
た樹脂板を延伸させつつ下方に膨張させる工程。 3)成形開始時においてクランプより内側にある樹脂板
の表面積をS1、成形終了後においてクランプより内側
にある成形品の表面積をS2とし、成形開始前における
樹脂板の厚みをt1とした場合に、最下部の厚みtb
が、下記の条件を満足する値に延伸されたところで、樹
脂板の最下部を底部成形型に接触させる工程。 0.9×(t1×S1/S2)≦tb≦1.1×(t1×S1/S2) ・・・(1) 4)加圧空気により樹脂板を延伸させつつ、底部成形型
を最終位置まで下げて樹脂板を下方に膨張させる工程。 5)さらに加圧空気により樹脂板を延伸させつつ、クラ
ンプ位置より外側まで樹脂板を側方向に膨張させる工
程。 6)クランプと底部成形型との間に設置された側部成形
型を、側方向最外部の樹脂板の厚みtrが、下記の条件
を満足する値に延伸されたところで、側部成形型を内側
に移動させて、樹脂板の側部を側部成形型に接触させる
工程。 0.9×(t1×S1/S2)≦tr≦1.1×(t1×S1/S2) ・・・(2) 7)加圧空気の吹き込み量を調整しながら、側部成形型
を更に所定の位置まで内側に移動させて、底部成形型と
側部成形型が相互に接触して容器形状のセルを形成させ
る工程。 8)樹脂成形品が冷却されたのち、樹脂成形品を底部成
形型と側部成形型とから離型する工程。 - 【請求項2】 側部成形型が複数重ねられていることを
特徴とする請求項1に記載の成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3253499A JP2000229348A (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 深絞り成形法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3253499A JP2000229348A (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 深絞り成形法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000229348A true JP2000229348A (ja) | 2000-08-22 |
Family
ID=12361618
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3253499A Pending JP2000229348A (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 深絞り成形法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000229348A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3804959A1 (de) * | 2019-10-11 | 2021-04-14 | Intrama Invest Eood | Tiefzieheinrichtung zum tiefziehen von verpackungskörpern, z.b. verpackungsschalen, aus tiefziehfolie |
-
1999
- 1999-02-10 JP JP3253499A patent/JP2000229348A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3804959A1 (de) * | 2019-10-11 | 2021-04-14 | Intrama Invest Eood | Tiefzieheinrichtung zum tiefziehen von verpackungskörpern, z.b. verpackungsschalen, aus tiefziehfolie |
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