JP2000229596A - 全輪駆動式車両 - Google Patents
全輪駆動式車両Info
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- JP2000229596A JP2000229596A JP11033445A JP3344599A JP2000229596A JP 2000229596 A JP2000229596 A JP 2000229596A JP 11033445 A JP11033445 A JP 11033445A JP 3344599 A JP3344599 A JP 3344599A JP 2000229596 A JP2000229596 A JP 2000229596A
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- hub
- hydraulic motor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 油圧モータとハブとの噛合部分のシール性を
ハブが大型化することなく向上させる。 【解決手段】 ハブ41を有底円筒状に形成して筒部4
1cと底部41aとで円形凹部を63形成する。前記底
部41aを軸受61によって車軸42に回転自在に支持
させる。油圧モータ7支持用の円板状カバー43の外周
部を前記筒部41cと底部41aとの境界部分に位置付
ける。円板状カバー43の外周部と前記筒部41cとの
間にラビリンスシール68を形成する。このラビリンス
シール68より前記円形凹部63の底部側にシール部材
69を配設した。
ハブが大型化することなく向上させる。 【解決手段】 ハブ41を有底円筒状に形成して筒部4
1cと底部41aとで円形凹部を63形成する。前記底
部41aを軸受61によって車軸42に回転自在に支持
させる。油圧モータ7支持用の円板状カバー43の外周
部を前記筒部41cと底部41aとの境界部分に位置付
ける。円板状カバー43の外周部と前記筒部41cとの
間にラビリンスシール68を形成する。このラビリンス
シール68より前記円形凹部63の底部側にシール部材
69を配設した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前輪を油圧によっ
て駆動する全輪駆動式車両に関するものである。
て駆動する全輪駆動式車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の全輪駆動式車両として
は、例えば特開平9−156570号公報に開示された
ものがある。この公報に示された全輪駆動式車両は、エ
ンジンの出力軸の回転に連動させて後輪を駆動するとと
もに、前記出力軸の回転に連動して作動する油圧ポンプ
で前輪の油圧モータを駆動し、前輪を駆動する自動二輪
車であり、油圧モータの一部をハブの内側に臨ませてこ
れら両者をハブ内で歯車結合させている。
は、例えば特開平9−156570号公報に開示された
ものがある。この公報に示された全輪駆動式車両は、エ
ンジンの出力軸の回転に連動させて後輪を駆動するとと
もに、前記出力軸の回転に連動して作動する油圧ポンプ
で前輪の油圧モータを駆動し、前輪を駆動する自動二輪
車であり、油圧モータの一部をハブの内側に臨ませてこ
れら両者をハブ内で歯車結合させている。
【0003】前記ハブは、軸心部に形成したボスに車軸
を貫通させ、このボスの車幅方向の両端部を軸受によっ
て車軸に回転自在に支持させている。ボスの一端側は径
方向の外方に向けて延設し、この延設部分の外周部分
に、スポーク接続用フランジを有する筒部を形成してい
る。前記筒部は、車体の一側方に向けて開口するように
形成し、この筒部によって形成される円形凹部の底に対
応する部位に内歯車を取付けている。
を貫通させ、このボスの車幅方向の両端部を軸受によっ
て車軸に回転自在に支持させている。ボスの一端側は径
方向の外方に向けて延設し、この延設部分の外周部分
に、スポーク接続用フランジを有する筒部を形成してい
る。前記筒部は、車体の一側方に向けて開口するように
形成し、この筒部によって形成される円形凹部の底に対
応する部位に内歯車を取付けている。
【0004】前記油圧モータは、車軸側に固定した円板
状のカバーに支持させ、出力歯車を前記円形凹部内で前
記内歯車に噛合させている。前記カバーは、ハブの前記
円形凹部を閉塞するように形成し、前記筒部における開
口縁部のすぐ内側に臨ませている。このカバーの外周面
と前記開口縁の内周面との間には、泥水や砂、小石など
の異物がハブ内に侵入するのを阻止するためにシール部
材を介装している。
状のカバーに支持させ、出力歯車を前記円形凹部内で前
記内歯車に噛合させている。前記カバーは、ハブの前記
円形凹部を閉塞するように形成し、前記筒部における開
口縁部のすぐ内側に臨ませている。このカバーの外周面
と前記開口縁の内周面との間には、泥水や砂、小石など
の異物がハブ内に侵入するのを阻止するためにシール部
材を介装している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述したよ
うに構成した全輪駆動式車両は、油圧モータを支持する
円板状カバーとハブとの間に介装したシール部材がハブ
の最外側に位置しているため、前輪の跳ね上げる石や路
面上の突起がぶつかって破損され易く、また、泥水が直
接かかってシール部材が摩耗し易いという問題があっ
た。前記シール部材のシール性が低下すると、ハブ内に
浸入した泥水などによって油圧モータとハブとの噛合部
分が摩耗してしまう。
うに構成した全輪駆動式車両は、油圧モータを支持する
円板状カバーとハブとの間に介装したシール部材がハブ
の最外側に位置しているため、前輪の跳ね上げる石や路
面上の突起がぶつかって破損され易く、また、泥水が直
接かかってシール部材が摩耗し易いという問題があっ
た。前記シール部材のシール性が低下すると、ハブ内に
浸入した泥水などによって油圧モータとハブとの噛合部
分が摩耗してしまう。
【0006】なお、シール部材を保護する部材を設ける
ことによって、上述した問題は解消することができる。
しかし、このような構成を採るとハブが大型化してしま
う。
ことによって、上述した問題は解消することができる。
しかし、このような構成を採るとハブが大型化してしま
う。
【0007】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、油圧モータとハブとの噛合部分のシ
ール性をハブが大型化することなく向上させることを目
的とする。
になされたもので、油圧モータとハブとの噛合部分のシ
ール性をハブが大型化することなく向上させることを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載した発明に係る全輪駆動式車両は、
ハブを有底円筒状に形成して筒部と底部とで円形凹部を
形成し、前記底部を軸受によって車軸に回転自在に支持
させ、油圧モータ支持用の円板状カバーの外周部を前記
筒部と底部との境界部分に位置付け、前記外周部と前記
筒部との間にラビリンスシールを形成し、このラビリン
スシールより底部側にシール部材を配設したものであ
る。
に、請求項1に記載した発明に係る全輪駆動式車両は、
ハブを有底円筒状に形成して筒部と底部とで円形凹部を
形成し、前記底部を軸受によって車軸に回転自在に支持
させ、油圧モータ支持用の円板状カバーの外周部を前記
筒部と底部との境界部分に位置付け、前記外周部と前記
筒部との間にラビリンスシールを形成し、このラビリン
スシールより底部側にシール部材を配設したものであ
る。
【0009】この発明によれば、シール部材はハブの一
側から他側へと最も奥まった部位に位置付けられるか
ら、小石や路面の突起がシール部材に直接当たることは
ない。しかも、このシール部材の外側にラビリンスシー
ルを形成しているから、ハブの円形凹部に泥水などが入
り込んだとしても、ラビリンスシールによってシール部
材をシールすることができる。また、シール部材とラビ
リンスシールを奥まった部位に配置しており、ハブの軸
線方向の端部が側方に突出することがないから、ハブを
車幅方向にコンパクトに形成することができる。
側から他側へと最も奥まった部位に位置付けられるか
ら、小石や路面の突起がシール部材に直接当たることは
ない。しかも、このシール部材の外側にラビリンスシー
ルを形成しているから、ハブの円形凹部に泥水などが入
り込んだとしても、ラビリンスシールによってシール部
材をシールすることができる。また、シール部材とラビ
リンスシールを奥まった部位に配置しており、ハブの軸
線方向の端部が側方に突出することがないから、ハブを
車幅方向にコンパクトに形成することができる。
【0010】請求項2に記載した発明に係る全輪駆動式
車両は、請求項1記載の全輪駆動式車両において、油圧
モータとハブとの歯車結合部と、カバーとを互いに近接
させたものである。
車両は、請求項1記載の全輪駆動式車両において、油圧
モータとハブとの歯車結合部と、カバーとを互いに近接
させたものである。
【0011】この発明によれば、油圧モータを歯車結合
部の近傍で支持させることができるから、油圧モータを
強固に支持することができる。
部の近傍で支持させることができるから、油圧モータを
強固に支持することができる。
【0012】請求項3に記載した発明に係る全輪駆動式
車両は、請求項1または請求項2記載の全輪駆動式車両
において、一つの復列式ころがり軸受によってハブを車
軸に支持させたものである。
車両は、請求項1または請求項2記載の全輪駆動式車両
において、一つの復列式ころがり軸受によってハブを車
軸に支持させたものである。
【0013】この発明によれば、ハブを車軸に装着する
作業が簡単になる。これとともに、ハブにおける車軸が
貫通するボスを相対的に短く形成することができ、ハブ
の軽量化を図ることができる。
作業が簡単になる。これとともに、ハブにおける車軸が
貫通するボスを相対的に短く形成することができ、ハブ
の軽量化を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態 以下、本発明に係る全輪駆動式車両の一実施の形態を図
1ないし図11によって詳細に説明する。ここでは、全
輪駆動式自動二輪車に本発明を適用する場合に採る形態
について説明する。
1ないし図11によって詳細に説明する。ここでは、全
輪駆動式自動二輪車に本発明を適用する場合に採る形態
について説明する。
【0015】図1は全輪駆動式自動二輪車の概略構成を
示す左側面図、図2は同じく右側面図、図3は正面図、
図4は背面図である。図5は油圧系の構成を示す図、図
6は油圧系に介装する油圧ユニットの断面図、図7は図
6における油圧制御用開閉弁のVII−VII線断面図で、同
図(a)は全閉状態を示し、同図(b)は全開状態を示
す。図8は油圧ユニットの正面図である。図9は前輪用
ハブの概略構成を示す断面図、図10は前輪用ハブの断
面図、図11はハブの要部を拡大して示す断面図であ
る。
示す左側面図、図2は同じく右側面図、図3は正面図、
図4は背面図である。図5は油圧系の構成を示す図、図
6は油圧系に介装する油圧ユニットの断面図、図7は図
6における油圧制御用開閉弁のVII−VII線断面図で、同
図(a)は全閉状態を示し、同図(b)は全開状態を示
す。図8は油圧ユニットの正面図である。図9は前輪用
ハブの概略構成を示す断面図、図10は前輪用ハブの断
面図、図11はハブの要部を拡大して示す断面図であ
る。
【0016】これらの図において、符号1で示すものは
この実施の形態による全輪駆動式自動二輪車である。こ
の自動二輪車1は、エンジン2の動力をチェーン3によ
って後輪4に伝達して後輪4を駆動するとともに、エン
ジン駆動式の油圧ポンプ5で前輪6の油圧モータ7に油
圧を供給し、この油圧モータ7によって前輪6を駆動す
る構造を採っている。
この実施の形態による全輪駆動式自動二輪車である。こ
の自動二輪車1は、エンジン2の動力をチェーン3によ
って後輪4に伝達して後輪4を駆動するとともに、エン
ジン駆動式の油圧ポンプ5で前輪6の油圧モータ7に油
圧を供給し、この油圧モータ7によって前輪6を駆動す
る構造を採っている。
【0017】図において符号8は前輪6を支持する従来
周知のテレスコピック式のフロントフォーク、9は操向
ハンドル、10は燃料タンク、11はシートを示す。前
記エンジン2は、この実施の形態では4サイクル単気筒
型のものを使用し、シリンダヘッド2aの車体後側に気
化器12を接続するとともに、車体前側に排気管13を
接続している。この排気管13は、車体右側で後方に延
びるように形成し、後端部にマフラー14を接続してい
る。
周知のテレスコピック式のフロントフォーク、9は操向
ハンドル、10は燃料タンク、11はシートを示す。前
記エンジン2は、この実施の形態では4サイクル単気筒
型のものを使用し、シリンダヘッド2aの車体後側に気
化器12を接続するとともに、車体前側に排気管13を
接続している。この排気管13は、車体右側で後方に延
びるように形成し、後端部にマフラー14を接続してい
る。
【0018】この自動二輪車1の後輪駆動系は、クラン
クケース2bから突出するエンジン出力軸15にスプロ
ケット16および前記チェーン3からなる後輪用動力伝
達手段17を介して後輪4を接続した従来周知の構造を
採っている。前輪駆動系は、図5に示すように、エンジ
ン側の前記油圧ポンプ5と、油圧を制御する油圧ユニッ
ト21と、前輪側の前記油圧モータ7などから構成して
いる。
クケース2bから突出するエンジン出力軸15にスプロ
ケット16および前記チェーン3からなる後輪用動力伝
達手段17を介して後輪4を接続した従来周知の構造を
採っている。前輪駆動系は、図5に示すように、エンジ
ン側の前記油圧ポンプ5と、油圧を制御する油圧ユニッ
ト21と、前輪側の前記油圧モータ7などから構成して
いる。
【0019】前記油圧ポンプ5は、図1および図2に示
すように、クランクケース2bにブラケット22を介し
て支持させ、入力軸5a(図5参照)を前記エンジン出
力軸15にスプロケット23a,23bおよびチェーン
24からなる前輪用動力伝達手段25を介して接続して
いる。この前輪用動力伝達手段25のエンジン出力軸1
5側のスプロケット23aは、後輪用動力伝達手段17
のスプロケット16より車体外側に設けている。
すように、クランクケース2bにブラケット22を介し
て支持させ、入力軸5a(図5参照)を前記エンジン出
力軸15にスプロケット23a,23bおよびチェーン
24からなる前輪用動力伝達手段25を介して接続して
いる。この前輪用動力伝達手段25のエンジン出力軸1
5側のスプロケット23aは、後輪用動力伝達手段17
のスプロケット16より車体外側に設けている。
【0020】このように前輪用動力伝達手段25で油圧
ポンプ5をエンジン出力軸15に接続することによっ
て、後輪4と同期するように油圧ポンプ5の入力軸5a
が回転する。この実施の形態では、油圧ポンプ5をクラ
ンクケース2b上の車体右側の端部に配設支持し(不図
示)、車体左側に位置する前輪用動力伝達手段25と重
量の釣合いをとることができる構造を採っている。この
構造を採ることにより、前記入力軸5aはクランクケー
ス2bの上方で車幅方向の一端側から他端側に延びるよ
うになるから、クランクケース2bに固定されたブラケ
ット22に軸受26を介して回転自在に支持させてい
る。なお、前記前輪用動力伝達手段25は、ベルト式の
ものを採用することができる。
ポンプ5をエンジン出力軸15に接続することによっ
て、後輪4と同期するように油圧ポンプ5の入力軸5a
が回転する。この実施の形態では、油圧ポンプ5をクラ
ンクケース2b上の車体右側の端部に配設支持し(不図
示)、車体左側に位置する前輪用動力伝達手段25と重
量の釣合いをとることができる構造を採っている。この
構造を採ることにより、前記入力軸5aはクランクケー
ス2bの上方で車幅方向の一端側から他端側に延びるよ
うになるから、クランクケース2bに固定されたブラケ
ット22に軸受26を介して回転自在に支持させてい
る。なお、前記前輪用動力伝達手段25は、ベルト式の
ものを採用することができる。
【0021】前記油圧ユニット21は、図5〜図8に示
すように、一つのハウジング27に後述する複数の部材
を組付けてユニット化した構造を採っており、図1、図
2および図4に示すように、前記マフラー14とは車幅
方向の反対側に配設してステー28(図1,2参照)を
介して車体フレーム29に支持させている。この実施の
形態では、車体を側方から見た状態で油圧ユニット21
とマフラー14とが重なるように油圧ユニット21を配
置している。なお、油圧ユニット21とマフラー14
は、側方から見て後輪4の上方に配設している。
すように、一つのハウジング27に後述する複数の部材
を組付けてユニット化した構造を採っており、図1、図
2および図4に示すように、前記マフラー14とは車幅
方向の反対側に配設してステー28(図1,2参照)を
介して車体フレーム29に支持させている。この実施の
形態では、車体を側方から見た状態で油圧ユニット21
とマフラー14とが重なるように油圧ユニット21を配
置している。なお、油圧ユニット21とマフラー14
は、側方から見て後輪4の上方に配設している。
【0022】この油圧ユニット21に設ける前記複数の
部材とは、図5および図6に示すように、オイルフィル
ター30と、膨脹式加圧手段31と、作動切替弁32
と、逆止弁33およびリリーフ弁34などである。
部材とは、図5および図6に示すように、オイルフィル
ター30と、膨脹式加圧手段31と、作動切替弁32
と、逆止弁33およびリリーフ弁34などである。
【0023】これらの部材を組付けるハウジング27
は、図6に示すように、同図の左右方向に長く、内部が
作動油室35を構成するように形成している。ハウジン
グ27内の下部に前記オイルフィルター30を装填する
とともに上部に加圧手段31を装填し、さらに、このハ
ウジング27の長手方向(オイルフィルター30および
加圧手段31の軸線方向)の一端部(同図では左側の端
部)に前記作動切替弁32、逆止弁33およびリリーフ
弁34を装着している。オイルフィルター30と加圧手
段31とは、軸線が互いに平行になるように上下方向に
互いに近接させて並べている。作動油室35は、オイル
フィルター3を装填する部分と、加圧手段31を装填す
る部分とが互いに連通し、加圧手段31による加圧力が
作動油室35内の全域に伝播する構造を採っている。
は、図6に示すように、同図の左右方向に長く、内部が
作動油室35を構成するように形成している。ハウジン
グ27内の下部に前記オイルフィルター30を装填する
とともに上部に加圧手段31を装填し、さらに、このハ
ウジング27の長手方向(オイルフィルター30および
加圧手段31の軸線方向)の一端部(同図では左側の端
部)に前記作動切替弁32、逆止弁33およびリリーフ
弁34を装着している。オイルフィルター30と加圧手
段31とは、軸線が互いに平行になるように上下方向に
互いに近接させて並べている。作動油室35は、オイル
フィルター3を装填する部分と、加圧手段31を装填す
る部分とが互いに連通し、加圧手段31による加圧力が
作動油室35内の全域に伝播する構造を採っている。
【0024】前記オイルフィルター30は、フィルタエ
レメント30aの外側から軸心部に作動油が流入するこ
とによって異物を濾過する構造を採り、軸心部であって
軸線方向の一端部に設けたオイル流出管36と他端部と
をハウジング27に支持させている。前記オイル流出管
36は、ハウジング27のオイル出口27a(図6参
照)に接続している。
レメント30aの外側から軸心部に作動油が流入するこ
とによって異物を濾過する構造を採り、軸心部であって
軸線方向の一端部に設けたオイル流出管36と他端部と
をハウジング27に支持させている。前記オイル流出管
36は、ハウジング27のオイル出口27a(図6参
照)に接続している。
【0025】前記加圧手段31は、ゴムによって袋状に
形成したブラダ31aに空気や不活性ガスを圧縮状態で
充填した構造を採り、図6において右側の端部をハウジ
ング27に固定している。本実施の形態による油圧回路
中の作動油は、この加圧手段31によって5気圧程度に
加圧されている。このように加圧するのは、前記油圧ポ
ンプ5の回転数が著しく増大したときに吸込側の油圧が
低下し、キャビテーションが発生するのを阻止するため
である。なお、膨張式加圧手段としては、このようなブ
ラダ(気体袋)式のものに限定されることはなく、フリ
ーピストンの一側を作動油に、他側を高圧ガス室に臨ま
せて作動油を加圧するガスピストン式等、任意の方式の
ものを採用し得る。
形成したブラダ31aに空気や不活性ガスを圧縮状態で
充填した構造を採り、図6において右側の端部をハウジ
ング27に固定している。本実施の形態による油圧回路
中の作動油は、この加圧手段31によって5気圧程度に
加圧されている。このように加圧するのは、前記油圧ポ
ンプ5の回転数が著しく増大したときに吸込側の油圧が
低下し、キャビテーションが発生するのを阻止するため
である。なお、膨張式加圧手段としては、このようなブ
ラダ(気体袋)式のものに限定されることはなく、フリ
ーピストンの一側を作動油に、他側を高圧ガス室に臨ま
せて作動油を加圧するガスピストン式等、任意の方式の
ものを採用し得る。
【0026】ここで、前輪駆動系の油圧回路の構成を図
5によってさらに詳細に説明する。油圧回路に油圧を供
給する油圧ポンプ5は、いわゆる斜板ポンプとして知ら
れているアキシャルプランジャ型のもので、作動油吸込
口5bに第1の作動油戻り通路37を介して前記油圧ユ
ニット21の作動油出口27aを接続している。この第
1の作動油戻り通路37の途中に前記作動切替弁32を
介装している。
5によってさらに詳細に説明する。油圧回路に油圧を供
給する油圧ポンプ5は、いわゆる斜板ポンプとして知ら
れているアキシャルプランジャ型のもので、作動油吸込
口5bに第1の作動油戻り通路37を介して前記油圧ユ
ニット21の作動油出口27aを接続している。この第
1の作動油戻り通路37の途中に前記作動切替弁32を
介装している。
【0027】一方、油圧ポンプ5の作動油吐出口5c
は、フレキシブルな油圧ホースなどからなる作動油供給
通路38によって油圧モータ7の作動油入口7aを接続
している。この作動油供給通路38の途中には、バイパ
ス通路39を介して油圧ユニット21を接続している。
は、フレキシブルな油圧ホースなどからなる作動油供給
通路38によって油圧モータ7の作動油入口7aを接続
している。この作動油供給通路38の途中には、バイパ
ス通路39を介して油圧ユニット21を接続している。
【0028】前記油圧モータ7は、いわゆる斜板モータ
として知られているアキシャルプランジャ型のもので、
図9〜図11に示すように、一端部から突出した出力軸
40を前輪6の後述するハブ41に歯車結合させ、前輪
6の車軸42に固着した円板状カバー43に支持させて
いる。すなわち、油圧モータ7に油圧が供給されて出力
軸40が回転することによって、この回転が歯車結合部
を介してハブ41に伝達され、前輪6が駆動される。
として知られているアキシャルプランジャ型のもので、
図9〜図11に示すように、一端部から突出した出力軸
40を前輪6の後述するハブ41に歯車結合させ、前輪
6の車軸42に固着した円板状カバー43に支持させて
いる。すなわち、油圧モータ7に油圧が供給されて出力
軸40が回転することによって、この回転が歯車結合部
を介してハブ41に伝達され、前輪6が駆動される。
【0029】この実施の形態では、後輪4と前輪6とが
略同一の回転数で回転するような走行状態にあるときに
は、油圧モータ7は、油圧が供給された状態で前輪6に
同期して回転するように構成している。すなわち、油圧
モータ7が油圧で回転したとしても、後輪4と前輪6の
回転数が略等しいときには、前輪駆動力は発生すること
はない。
略同一の回転数で回転するような走行状態にあるときに
は、油圧モータ7は、油圧が供給された状態で前輪6に
同期して回転するように構成している。すなわち、油圧
モータ7が油圧で回転したとしても、後輪4と前輪6の
回転数が略等しいときには、前輪駆動力は発生すること
はない。
【0030】油圧モータ7のハウジング44は、図10
に示すように平面視においてく字状に屈曲させ、ハブ4
1から車体右側に突出する部分がフロントフォーク8に
当たることがないように形成している。なお、この実施
の形態では、図1および図2に示すように、車体の側方
から見た状態で油圧モータ7がハブ41より径方向の外
側に突出することがないように油圧モータ7を形成して
いる。
に示すように平面視においてく字状に屈曲させ、ハブ4
1から車体右側に突出する部分がフロントフォーク8に
当たることがないように形成している。なお、この実施
の形態では、図1および図2に示すように、車体の側方
から見た状態で油圧モータ7がハブ41より径方向の外
側に突出することがないように油圧モータ7を形成して
いる。
【0031】油圧モータ7のハウジング44は、フロン
トフォーク8より車体の後方に位置する部分に作動油入
口7a(図5参照)と作動油出口7bとを形成してい
る。作動油出口7bは、図5に示すように、第2の作動
油戻り通路45を介して油圧ユニット21の作動油室3
5に接続している。油圧モータ7から第2の作動油戻り
通路45を通って油圧ユニット21側に流れた作動油
は、図6においてハウジング27の下部に形成した作動
油入口27bから作動油室35内に流入する。この作動
油入口27bと前記作動油出口27aは、ハウジング2
7における前記オイルフィルター30の一端部の近傍に
形成している。
トフォーク8より車体の後方に位置する部分に作動油入
口7a(図5参照)と作動油出口7bとを形成してい
る。作動油出口7bは、図5に示すように、第2の作動
油戻り通路45を介して油圧ユニット21の作動油室3
5に接続している。油圧モータ7から第2の作動油戻り
通路45を通って油圧ユニット21側に流れた作動油
は、図6においてハウジング27の下部に形成した作動
油入口27bから作動油室35内に流入する。この作動
油入口27bと前記作動油出口27aは、ハウジング2
7における前記オイルフィルター30の一端部の近傍に
形成している。
【0032】前記作動油供給通路38および第2の作動
油戻り通路45は、何れもフレキシブルな油圧ホースな
どによって形成され、フロントフォーク8に沿わせて配
管し、前記油圧モータ7の作動油入口7aと、出口7b
に接続される(不図示)。
油戻り通路45は、何れもフレキシブルな油圧ホースな
どによって形成され、フロントフォーク8に沿わせて配
管し、前記油圧モータ7の作動油入口7aと、出口7b
に接続される(不図示)。
【0033】前記バイパス通路39は、図5に示すよう
に、油圧ユニット21の作動切替弁32と、逆止弁33
と、リリーフ弁34とに接続している。作動切替弁32
は、ON状態では第1の作動油戻り通路37のみに作動
油を流し、OFF状態では第1の作動油戻り通路37と
バイパス通路39とを連通させる構造を採っている。す
なわち、ON状態では、図5中に符号A〜Cで示すポー
トのうちポートAとポートCのみが互いに連通し、OF
F状態では、ポートA〜Cの全てが互いに連通するよう
になる。
に、油圧ユニット21の作動切替弁32と、逆止弁33
と、リリーフ弁34とに接続している。作動切替弁32
は、ON状態では第1の作動油戻り通路37のみに作動
油を流し、OFF状態では第1の作動油戻り通路37と
バイパス通路39とを連通させる構造を採っている。す
なわち、ON状態では、図5中に符号A〜Cで示すポー
トのうちポートAとポートCのみが互いに連通し、OF
F状態では、ポートA〜Cの全てが互いに連通するよう
になる。
【0034】この結果、作動切替弁32をON操作する
ことによって、作動油が油圧ポンプ5から油圧モータ
7、油圧ユニット21内作動油室35、オイルフィルタ
ー30、作動切替弁32からなる油圧系を介して循環
し、油圧モータ7が回転する。後輪4と前輪6とが略等
しく回転する場合には、前輪6は油圧モータ7によって
駆動されることはないから、この自動二輪車1は結果的
に後輪駆動力だけで走行する。また、例えば、ぬかるみ
を走行したりして後輪4が空転したときには、油圧モー
タ7を動力源とする駆動力が前輪6に発生し、前輪6の
回転でぬかるみを脱出することができる。
ことによって、作動油が油圧ポンプ5から油圧モータ
7、油圧ユニット21内作動油室35、オイルフィルタ
ー30、作動切替弁32からなる油圧系を介して循環
し、油圧モータ7が回転する。後輪4と前輪6とが略等
しく回転する場合には、前輪6は油圧モータ7によって
駆動されることはないから、この自動二輪車1は結果的
に後輪駆動力だけで走行する。また、例えば、ぬかるみ
を走行したりして後輪4が空転したときには、油圧モー
タ7を動力源とする駆動力が前輪6に発生し、前輪6の
回転でぬかるみを脱出することができる。
【0035】一方、作動切替弁32をOFF操作するこ
とによって、作動油供給通路38と第1の作動油戻り通
路37とがバイパス通路39および作動切替弁32を介
して連通されるから、油圧モータ7に供給される油圧が
低下し、前輪6が油圧モータ7によって駆動されること
はなくなる。したがって、走行中に作動切替弁32をO
FF操作すると、一般的な自動二輪車と同様に後輪駆動
のみになる。後輪駆動時であっても油圧モータ7は前輪
6とともに回転するため、このときにも油圧ポンプ5→
作動油供給通路38から油圧モータ7→油圧ユニット2
1→第1の作動油戻り通路37からなる油圧系に作動油
が循環する。
とによって、作動油供給通路38と第1の作動油戻り通
路37とがバイパス通路39および作動切替弁32を介
して連通されるから、油圧モータ7に供給される油圧が
低下し、前輪6が油圧モータ7によって駆動されること
はなくなる。したがって、走行中に作動切替弁32をO
FF操作すると、一般的な自動二輪車と同様に後輪駆動
のみになる。後輪駆動時であっても油圧モータ7は前輪
6とともに回転するため、このときにも油圧ポンプ5→
作動油供給通路38から油圧モータ7→油圧ユニット2
1→第1の作動油戻り通路37からなる油圧系に作動油
が循環する。
【0036】作動切替弁32の具体的な構造を図6およ
び図7によって説明する。作動切替弁32は、ハウジン
グ27に2本の接続管47,48を介して取付けた弁ハ
ウジング49と、この弁ハウジング49に上下方向に進
退自在に嵌合支持させた弁体50とを備えている。
び図7によって説明する。作動切替弁32は、ハウジン
グ27に2本の接続管47,48を介して取付けた弁ハ
ウジング49と、この弁ハウジング49に上下方向に進
退自在に嵌合支持させた弁体50とを備えている。
【0037】前記二つの接続管47,48のうち下側に
位置する接続管47は、前もって弁ハウジング49に螺
着されている。上側に位置する接続管48は、パッキン
48aを介して弁ハウジング49を貫通した状態でハウ
ジング27に螺着し、弁ハウジング49をハウジング2
7に固着する。この際、前記接続管47の他端は、ハウ
ジング27の作動油出口27aに嵌合される。下側の接
続管47は第1の作動油戻り通路37の一部を構成し、
上側の接続管48はバイパス通路39の一部を構成して
いる。なお、第1の作動油戻り通路37およびバイパス
通路39の残りの部分は、フレキシブルな油圧ホースな
どによって形成されている。勿論、金属パイプを併用し
てもよい。
位置する接続管47は、前もって弁ハウジング49に螺
着されている。上側に位置する接続管48は、パッキン
48aを介して弁ハウジング49を貫通した状態でハウ
ジング27に螺着し、弁ハウジング49をハウジング2
7に固着する。この際、前記接続管47の他端は、ハウ
ジング27の作動油出口27aに嵌合される。下側の接
続管47は第1の作動油戻り通路37の一部を構成し、
上側の接続管48はバイパス通路39の一部を構成して
いる。なお、第1の作動油戻り通路37およびバイパス
通路39の残りの部分は、フレキシブルな油圧ホースな
どによって形成されている。勿論、金属パイプを併用し
てもよい。
【0038】弁ハウジング49は、図7に示すように、
第1の作動油戻り通路37に連通する第1の連通路51
と、バイパス通路39に連通する第2の連通路52とを
形成するとともに、これら両連通路51,52どうしを
連通する弁体用嵌合穴53を穿設している。この弁体用
嵌合穴53に弁体50を進退自在に嵌合させている。
第1の作動油戻り通路37に連通する第1の連通路51
と、バイパス通路39に連通する第2の連通路52とを
形成するとともに、これら両連通路51,52どうしを
連通する弁体用嵌合穴53を穿設している。この弁体用
嵌合穴53に弁体50を進退自在に嵌合させている。
【0039】弁体50は、図7に示すように上端部に操
作ワイヤ54を接続している。この弁体50が図7
(a)に示すように下方に移動することによって、両連
通路51,52間の弁体用嵌合穴53が閉塞され、図7
(b)に示すように弁体50が上方に移動することによ
って、両連通路51,52どうしが弁体用嵌合穴53を
介して互いに連通する。前記操作ワイヤ54は、図3お
よび図4に示すように操向ハンドル9のグリップ部分に
設けた切替レバー55に接続している。すなわち、切替
レバー55を操作することによって、作動切替弁32を
ON状態とOFF状態との何れか一方に切替えることが
できる。この構造を採ることにより、ライダーが任意に
切替えて走行することができ便利である。
作ワイヤ54を接続している。この弁体50が図7
(a)に示すように下方に移動することによって、両連
通路51,52間の弁体用嵌合穴53が閉塞され、図7
(b)に示すように弁体50が上方に移動することによ
って、両連通路51,52どうしが弁体用嵌合穴53を
介して互いに連通する。前記操作ワイヤ54は、図3お
よび図4に示すように操向ハンドル9のグリップ部分に
設けた切替レバー55に接続している。すなわち、切替
レバー55を操作することによって、作動切替弁32を
ON状態とOFF状態との何れか一方に切替えることが
できる。この構造を採ることにより、ライダーが任意に
切替えて走行することができ便利である。
【0040】前記逆止弁33は、ボール式チェック弁か
らなり、図6に示すように、前記作動切替弁32の上側
の接続管48とハウジング27内の作動油室35との間
に、作動油室35から接続管48へ向かう方向のみに作
動油が流れるように介装している。このように逆止弁3
3を介装することによって、例えば急カーブなどで後輪
ブレーキをかけ、後輪4がロックして油圧ポンプ5が停
止したときであっても、前輪6がフリーに回転し、カー
ブを支障なく通過できる。
らなり、図6に示すように、前記作動切替弁32の上側
の接続管48とハウジング27内の作動油室35との間
に、作動油室35から接続管48へ向かう方向のみに作
動油が流れるように介装している。このように逆止弁3
3を介装することによって、例えば急カーブなどで後輪
ブレーキをかけ、後輪4がロックして油圧ポンプ5が停
止したときであっても、前輪6がフリーに回転し、カー
ブを支障なく通過できる。
【0041】すなわち、油圧ポンプ5がロックして油圧
ポンプ5から油圧モータ7への作動油の供給が停止して
も、逆止弁33を介して作動油室35側から作動油が油
圧モータ7に供給されるため、前輪6と油圧モータ7は
フリーに回転することができるからである。
ポンプ5から油圧モータ7への作動油の供給が停止して
も、逆止弁33を介して作動油室35側から作動油が油
圧モータ7に供給されるため、前輪6と油圧モータ7は
フリーに回転することができるからである。
【0042】前記リリーフ弁34は、図6に示すよう
に、ハウジング27に対して上下方向に移動可能に支持
させた弁体56と、この弁体56を閉じる方向に付勢す
る圧縮コイルばね57と、このリリーフ弁34が開くと
きの圧力を設定するためのアジャストスクリュー58な
どを備えたばね付勢式のもので、前記逆止弁33と接続
管48との間のバイパス通路39と、ハウジング27内
の作動油室35との間に介装している。この実施の形態
では、ハウジング27における前記加圧手段31の端部
近傍にこのリリーフ弁34を配設している。
に、ハウジング27に対して上下方向に移動可能に支持
させた弁体56と、この弁体56を閉じる方向に付勢す
る圧縮コイルばね57と、このリリーフ弁34が開くと
きの圧力を設定するためのアジャストスクリュー58な
どを備えたばね付勢式のもので、前記逆止弁33と接続
管48との間のバイパス通路39と、ハウジング27内
の作動油室35との間に介装している。この実施の形態
では、ハウジング27における前記加圧手段31の端部
近傍にこのリリーフ弁34を配設している。
【0043】このリリーフ弁34は、バイパス通路39
内の圧力、すなわち作動油供給通路38内の圧力が設定
圧力(例えば数百気圧)より高くなったときに開いて作
動油をバイパス通路39から作動油室35に流出させる
構造を採っている。このようにリリーフ弁34を設ける
ことによって、全輪駆動時に前輪6はしっかり路面にグ
リップされているものの、後輪4がぬかるみなどで空転
したりして油圧ポンプ5の回転が著しく上昇したとして
も、油圧がリリーフ弁34の設定圧力を上回ったときに
作動油室35側へ圧力が抜かれるので、作動油供給通路
38などの油圧回路が破損されるのを回避できる。
内の圧力、すなわち作動油供給通路38内の圧力が設定
圧力(例えば数百気圧)より高くなったときに開いて作
動油をバイパス通路39から作動油室35に流出させる
構造を採っている。このようにリリーフ弁34を設ける
ことによって、全輪駆動時に前輪6はしっかり路面にグ
リップされているものの、後輪4がぬかるみなどで空転
したりして油圧ポンプ5の回転が著しく上昇したとして
も、油圧がリリーフ弁34の設定圧力を上回ったときに
作動油室35側へ圧力が抜かれるので、作動油供給通路
38などの油圧回路が破損されるのを回避できる。
【0044】この実施の形態による全輪駆動式自動二輪
車に用いる前輪用ハブ41は、図10および図11に示
すように、車体右側(図10においては上側)に開口す
る有底円筒状に形成して底部41aの軸心部分に車軸貫
通用のボス41bを一体に形成している。このボス41
bは、ハブ41の車体左側の端面と、前輪6の車幅方向
の中心(この中心を図10中に一点鎖線Cで示す)との
間に収容されるように従来のものに較べて短く形成し、
一つの復列式玉軸受61によって車軸42に回転自在に
支持させている。ボス41bにおける車体左側(図10
においては下側)の端部と車軸42との間にはシール部
材62を介装している。なお、ハブ41の底部41aに
おける車体左側の端面には、ディスクブレーキ用ブレー
キディスク63を取付けている。
車に用いる前輪用ハブ41は、図10および図11に示
すように、車体右側(図10においては上側)に開口す
る有底円筒状に形成して底部41aの軸心部分に車軸貫
通用のボス41bを一体に形成している。このボス41
bは、ハブ41の車体左側の端面と、前輪6の車幅方向
の中心(この中心を図10中に一点鎖線Cで示す)との
間に収容されるように従来のものに較べて短く形成し、
一つの復列式玉軸受61によって車軸42に回転自在に
支持させている。ボス41bにおける車体左側(図10
においては下側)の端部と車軸42との間にはシール部
材62を介装している。なお、ハブ41の底部41aに
おける車体左側の端面には、ディスクブレーキ用ブレー
キディスク63を取付けている。
【0045】このハブ41の前記底部41aと筒部41
cとによって形成される円形凹部63に前記油圧モータ
7を車体右側から挿入し、底部41aと筒部41cとの
境界部分に固着した内歯ギヤ64に油圧モータ7の出力
歯車65を噛合させている。出力歯車65は、油圧モー
タ7の出力軸40に固着している。
cとによって形成される円形凹部63に前記油圧モータ
7を車体右側から挿入し、底部41aと筒部41cとの
境界部分に固着した内歯ギヤ64に油圧モータ7の出力
歯車65を噛合させている。出力歯車65は、油圧モー
タ7の出力軸40に固着している。
【0046】油圧モータ7を支持する円板状カバー43
は、車軸42が貫通するボス66と、このボス66から
径方向の外方に向けて延びる円板67とから一体に形成
し、円板67を前記円形凹部63の内方の前記内歯ギヤ
64に近接して臨ませて円形凹部63を車体右側から塞
いでいる。この円板状カバー43は、不図示の回り止め
を介してフロントフォーク8に保持されている。
は、車軸42が貫通するボス66と、このボス66から
径方向の外方に向けて延びる円板67とから一体に形成
し、円板67を前記円形凹部63の内方の前記内歯ギヤ
64に近接して臨ませて円形凹部63を車体右側から塞
いでいる。この円板状カバー43は、不図示の回り止め
を介してフロントフォーク8に保持されている。
【0047】円板67の外周縁部は、ハブ41の前記底
部41aと筒部41cとの境界部分であって前記内歯ギ
ヤ64より車体右側に位置づけている。円板67の外周
縁部と前記筒部41cの内周面との間には、泥水や砂な
どの異物が油圧モータ7の歯車結合部に浸入するのを阻
止するために、後述するシール構造を介装している。こ
のシール構造は、図10および図11中に符号68で示
すラビリンスシールと、符号69で示すシール部材とに
よって構成している。
部41aと筒部41cとの境界部分であって前記内歯ギ
ヤ64より車体右側に位置づけている。円板67の外周
縁部と前記筒部41cの内周面との間には、泥水や砂な
どの異物が油圧モータ7の歯車結合部に浸入するのを阻
止するために、後述するシール構造を介装している。こ
のシール構造は、図10および図11中に符号68で示
すラビリンスシールと、符号69で示すシール部材とに
よって構成している。
【0048】ラビリンスシール68は、ハブ41の筒部
41cの内周面に微小な間隔をおいて対向する円板67
の外周面67aに、凹溝68aを形成することによって
構成している。ラビリンスシール68の位置は、前輪6
の車幅方向の中心より僅かに車体左側である。
41cの内周面に微小な間隔をおいて対向する円板67
の外周面67aに、凹溝68aを形成することによって
構成している。ラビリンスシール68の位置は、前輪6
の車幅方向の中心より僅かに車体左側である。
【0049】シール部材69は、前記ラビリンスシール
68より前記円形凹部63の底部側(車体左側)に配設
して前記筒部41c内周面に固着させてあり、円板67
の外周部に前記ラビリンスシール68を構成する部分よ
り外径が小さくなるように形成した筒状部67bの外周
面67cにリップ69aが摺接する構造を採っている。
なお、筒部41cに形成された周方向多数の孔41d
は、ハブ41の軽量化と、ハブ41の円形凹部63内に
浸入した泥水などを遠心力でハブ外に排出させるための
ものであり、逆にハブ外から孔41dを介して円形凹部
63内に入ろうとする泥水などは回転により阻止され
る。
68より前記円形凹部63の底部側(車体左側)に配設
して前記筒部41c内周面に固着させてあり、円板67
の外周部に前記ラビリンスシール68を構成する部分よ
り外径が小さくなるように形成した筒状部67bの外周
面67cにリップ69aが摺接する構造を採っている。
なお、筒部41cに形成された周方向多数の孔41d
は、ハブ41の軽量化と、ハブ41の円形凹部63内に
浸入した泥水などを遠心力でハブ外に排出させるための
ものであり、逆にハブ外から孔41dを介して円形凹部
63内に入ろうとする泥水などは回転により阻止され
る。
【0050】上述したように構成した全輪駆動式自動二
輪車1によれば、油圧モータ7を支持する円板状カバー
43とハブ41との間に介装するシール部材69はハブ
41の最も奥に位置付けられるから、走行中に飛来する
小石や路面上の突起がシール部材69に直接当たること
はない。しかも、このシール部材69の外側にラビリン
スシール68を形成しているから、ハブ41の円形凹部
63に泥水等が入り込んだとしても、ラビリンスシール
68によってシール部材69をシールすることができ
る。
輪車1によれば、油圧モータ7を支持する円板状カバー
43とハブ41との間に介装するシール部材69はハブ
41の最も奥に位置付けられるから、走行中に飛来する
小石や路面上の突起がシール部材69に直接当たること
はない。しかも、このシール部材69の外側にラビリン
スシール68を形成しているから、ハブ41の円形凹部
63に泥水等が入り込んだとしても、ラビリンスシール
68によってシール部材69をシールすることができ
る。
【0051】また、シール部材69とラビリンスシール
68は、この実施の形態で示したようにハブ41の最も
奥に位置付けられるから、ハブ41の軸線方向の端部が
側方に突出することがなく、ハブ41を車幅方向にコン
パクトに形成してハブ41の小型化を図ることができ
る。また、ハブ41のボス41bを一つの復列式玉軸受
61によって車軸42に支持させているから、従来のよ
うに軸受を車幅方向の両端部に設ける構造に較べて、ハ
ブ41を車軸42に装着する作業が簡単になる。これと
ともに、ハブ41のボス41bを相対的に短く形成する
ことができ、ハブ41の軽量化を図ることができる。
68は、この実施の形態で示したようにハブ41の最も
奥に位置付けられるから、ハブ41の軸線方向の端部が
側方に突出することがなく、ハブ41を車幅方向にコン
パクトに形成してハブ41の小型化を図ることができ
る。また、ハブ41のボス41bを一つの復列式玉軸受
61によって車軸42に支持させているから、従来のよ
うに軸受を車幅方向の両端部に設ける構造に較べて、ハ
ブ41を車軸42に装着する作業が簡単になる。これと
ともに、ハブ41のボス41bを相対的に短く形成する
ことができ、ハブ41の軽量化を図ることができる。
【0052】この実施の形態で示した全輪駆動式自動二
輪車1は、前輪駆動系の油圧回路に設ける部材の全てを
ハウジング27に組付けて油圧ユニット21としている
から、前輪駆動系の組立て作業が容易である。これは、
前輪駆動系の構成要素をエンジン2に装着した油圧ポン
プ5と、前輪6に装着した油圧モータ7と、油圧ユニッ
ト21の3ユニットに集約し、それらを油圧ホース、パ
イプなどによって接続するという簡単な作業で油圧回路
の組立てが完了するからである。油圧ホース、パイプな
どの配管作業も楽で、組立てが簡単であるから、メンテ
ナンスも容易である。
輪車1は、前輪駆動系の油圧回路に設ける部材の全てを
ハウジング27に組付けて油圧ユニット21としている
から、前輪駆動系の組立て作業が容易である。これは、
前輪駆動系の構成要素をエンジン2に装着した油圧ポン
プ5と、前輪6に装着した油圧モータ7と、油圧ユニッ
ト21の3ユニットに集約し、それらを油圧ホース、パ
イプなどによって接続するという簡単な作業で油圧回路
の組立てが完了するからである。油圧ホース、パイプな
どの配管作業も楽で、組立てが簡単であるから、メンテ
ナンスも容易である。
【0053】また、弁類およびオイルフィルター30な
どの前輪駆動系の相対的に小型の補機を油圧ユニット2
1として1箇所に集めて車体フレーム29に支持させて
いるから、前記補機をそれぞれ車体フレーム29に取付
ける場合に較べて取付用ブラケットなどの部材の数を可
及的少なく抑えることができる。その上、一つのハウジ
ング27にオイルフィルター30、膨脹式加圧手段3
1、逆止弁33およびリリーフ弁34を組み込んでいる
から、これらの部材のそれぞれを単独に形成する場合に
較べてハウジングの分だけ部品数が少なくてよいととも
に、部品収容空間が狭くてよい。配管の手間も不要であ
る。
どの前輪駆動系の相対的に小型の補機を油圧ユニット2
1として1箇所に集めて車体フレーム29に支持させて
いるから、前記補機をそれぞれ車体フレーム29に取付
ける場合に較べて取付用ブラケットなどの部材の数を可
及的少なく抑えることができる。その上、一つのハウジ
ング27にオイルフィルター30、膨脹式加圧手段3
1、逆止弁33およびリリーフ弁34を組み込んでいる
から、これらの部材のそれぞれを単独に形成する場合に
較べてハウジングの分だけ部品数が少なくてよいととも
に、部品収容空間が狭くてよい。配管の手間も不要であ
る。
【0054】さらに、油圧ユニット21は、オイルフィ
ルター30と膨脹式加圧手段31とを軸線が平行になる
ように互いに近接させて並設しているから、二つの相対
的に大きな部材をハウジング27に収容する構造でもコ
ンパクトに形成することができる。その上、作動油入口
27bおよび作動油出口27aをハウジング27の長手
方向の端部に設けているから、配管類を油圧ユニット2
1の長くなる方向に配管して接続することができる。こ
のため、この実施の形態で示したように、オイルフィル
ター30と膨脹式加圧手段31が上下方向に並ぶととも
に油圧ユニット21の長手方向が車体の前後方向と平行
とすることによって、油圧ユニット21を車体の側部に
コンパクトに搭載することができる。
ルター30と膨脹式加圧手段31とを軸線が平行になる
ように互いに近接させて並設しているから、二つの相対
的に大きな部材をハウジング27に収容する構造でもコ
ンパクトに形成することができる。その上、作動油入口
27bおよび作動油出口27aをハウジング27の長手
方向の端部に設けているから、配管類を油圧ユニット2
1の長くなる方向に配管して接続することができる。こ
のため、この実施の形態で示したように、オイルフィル
ター30と膨脹式加圧手段31が上下方向に並ぶととも
に油圧ユニット21の長手方向が車体の前後方向と平行
とすることによって、油圧ユニット21を車体の側部に
コンパクトに搭載することができる。
【0055】さらにまた、前輪駆動系の補機を油圧ユニ
ット21として一体的に形成しているから、油圧ユニッ
ト21を搭載する位置の自由度を向上させることができ
る。すなわち、本実施の形態で示したように、油圧ユニ
ット21をマフラー14とは車幅方向の反対側に配設
し、車幅方向の重量配分の釣合いをとることができる。
なお、図示はしていないが、油圧ユニット21をエンジ
ン2の近傍に配設することもできる。この構造を採るこ
とにより、重量物(エンジン、油圧ポンプ5および油圧
ユニット21)を車体重心の近傍に集めることができて
重量の集中化を図ることができる。本実施の形態で示し
たように、油圧ユニット21をマフラー14とは車幅方
向の反対側であって後輪4より上方に配設することによ
り、油圧ユニット21のメンテナンスがし易くなるとい
う利点もある。
ット21として一体的に形成しているから、油圧ユニッ
ト21を搭載する位置の自由度を向上させることができ
る。すなわち、本実施の形態で示したように、油圧ユニ
ット21をマフラー14とは車幅方向の反対側に配設
し、車幅方向の重量配分の釣合いをとることができる。
なお、図示はしていないが、油圧ユニット21をエンジ
ン2の近傍に配設することもできる。この構造を採るこ
とにより、重量物(エンジン、油圧ポンプ5および油圧
ユニット21)を車体重心の近傍に集めることができて
重量の集中化を図ることができる。本実施の形態で示し
たように、油圧ユニット21をマフラー14とは車幅方
向の反対側であって後輪4より上方に配設することによ
り、油圧ユニット21のメンテナンスがし易くなるとい
う利点もある。
【0056】この実施の形態では、油圧ポンプ5をクラ
ンクケース2b上に搭載しているから、上述したように
重量の集中化を図ることができるばかりか、作動油供給
通路38および第1の作動油戻り通路37を形成する配
管の接続が容易である。しかも、エンジン出力軸15の
近傍に油圧ポンプ5が位置するから、これら両者の接続
が容易であるとともに、エンジン出力軸15と油圧ポン
プ5とを接続するチェーン24が短くてよい。
ンクケース2b上に搭載しているから、上述したように
重量の集中化を図ることができるばかりか、作動油供給
通路38および第1の作動油戻り通路37を形成する配
管の接続が容易である。しかも、エンジン出力軸15の
近傍に油圧ポンプ5が位置するから、これら両者の接続
が容易であるとともに、エンジン出力軸15と油圧ポン
プ5とを接続するチェーン24が短くてよい。
【0057】加えて、油圧ユニット21の作動切替弁3
2を操向ハンドル9の操作レバー55で操作できる構造
を採っているから、後輪駆動での走行と、後輪4と前輪
6の両方を使用する全輪駆動での走行とを走行中であっ
ても簡単に切り換えることができる。その場合、この実
施の形態で示したように、通常は油圧ポンプ5から油圧
が供給されて油圧モータ7が回転しても単に前輪6の回
転に同期しているだけで油圧モータ7から前輪駆動力が
供給されないようにして結果的に後輪駆動力だけで走行
し、後輪がぬかるみなどで空転したときに初めて油圧モ
ータ7による前輪駆動力を発生させ、ぬかるみを脱出で
きるようにしてもよいし、あるいは、常時前輪6と後輪
4で駆動力が発生するようにしてもよい。
2を操向ハンドル9の操作レバー55で操作できる構造
を採っているから、後輪駆動での走行と、後輪4と前輪
6の両方を使用する全輪駆動での走行とを走行中であっ
ても簡単に切り換えることができる。その場合、この実
施の形態で示したように、通常は油圧ポンプ5から油圧
が供給されて油圧モータ7が回転しても単に前輪6の回
転に同期しているだけで油圧モータ7から前輪駆動力が
供給されないようにして結果的に後輪駆動力だけで走行
し、後輪がぬかるみなどで空転したときに初めて油圧モ
ータ7による前輪駆動力を発生させ、ぬかるみを脱出で
きるようにしてもよいし、あるいは、常時前輪6と後輪
4で駆動力が発生するようにしてもよい。
【0058】第2の実施の形態 本発明に係る全輪駆動式車両の他の実施の形態を図12
ないし図15によって詳細に説明する。図12は前輪の
ハブの他の実施の形態を示す断面図、図13は全輪駆動
式自動二輪車の左側面図、図14は同じく右側面図、図
15は油圧ユニットの断面図である。これらの図におい
て、前記図1ないし図11で説明したものと同一もしく
は同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明は
省略する。
ないし図15によって詳細に説明する。図12は前輪の
ハブの他の実施の形態を示す断面図、図13は全輪駆動
式自動二輪車の左側面図、図14は同じく右側面図、図
15は油圧ユニットの断面図である。これらの図におい
て、前記図1ないし図11で説明したものと同一もしく
は同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明は
省略する。
【0059】この実施の形態による前輪6のハブ41
は、図12に示すように、ボス41bを前輪6の車幅方
向の中心より車体右側まで延在するように形成し、この
ボスの両端部をそれぞれ軸受71,72よって車軸42
に回転自在に支持させている。これらの軸受71,72
のうち車体右側に位置する軸受71はニードル軸受であ
り、車体左側に位置する軸受72は単列玉軸受である。
このようにハブ41を形成しても第1の実施の形態を採
るときの同等の効果を奏する。
は、図12に示すように、ボス41bを前輪6の車幅方
向の中心より車体右側まで延在するように形成し、この
ボスの両端部をそれぞれ軸受71,72よって車軸42
に回転自在に支持させている。これらの軸受71,72
のうち車体右側に位置する軸受71はニードル軸受であ
り、車体左側に位置する軸受72は単列玉軸受である。
このようにハブ41を形成しても第1の実施の形態を採
るときの同等の効果を奏する。
【0060】この実施の形態による全輪駆動式自動二輪
車1のエンジン2は、2サイクル単気筒型のもので、図
13および図14に示すようにシリンダヘッド2aに油
圧ポンプ5を取付けている。この油圧ポンプ5の入力軸
(図示せず)も第1の実施の形態を採るときと同様にチ
ェーン式前輪用動力伝達手段25によってエンジン出力
軸15に接続している。前輪用動力伝達手段25は、ベ
ルト式のものを使用することもできる。
車1のエンジン2は、2サイクル単気筒型のもので、図
13および図14に示すようにシリンダヘッド2aに油
圧ポンプ5を取付けている。この油圧ポンプ5の入力軸
(図示せず)も第1の実施の形態を採るときと同様にチ
ェーン式前輪用動力伝達手段25によってエンジン出力
軸15に接続している。前輪用動力伝達手段25は、ベ
ルト式のものを使用することもできる。
【0061】また、この実施の形態による全輪駆動式自
動二輪車1は、前輪駆動系に作動切替弁を設けていな
い。このため、油圧ユニット21は、図15に示すよう
に、オイルフィルター30と、膨脹式加圧手段31と、
逆止弁33と、リリーフ弁34とをハウジング27に一
体的に設け、ハウジング27の作動油出口27aと作動
油入口27bにそれぞれ油圧ホース73を接続してい
る。作動切替弁32を設けなくても、全輪駆動による走
行を実施するためには何ら支障をきたすことはない。
動二輪車1は、前輪駆動系に作動切替弁を設けていな
い。このため、油圧ユニット21は、図15に示すよう
に、オイルフィルター30と、膨脹式加圧手段31と、
逆止弁33と、リリーフ弁34とをハウジング27に一
体的に設け、ハウジング27の作動油出口27aと作動
油入口27bにそれぞれ油圧ホース73を接続してい
る。作動切替弁32を設けなくても、全輪駆動による走
行を実施するためには何ら支障をきたすことはない。
【0062】なお、油圧ユニット21にはオイルフィル
ター30と膨脹式加圧手段31のみを一体的に設けて他
の弁類は油圧ポンプ5側と油圧モータ7側に振り分けて
それとユニット化して配設することができる。すなわ
ち、油圧ユニット21と、油圧ポンプユニットと、油圧
モータユニットと、これらを互いに接続する油圧ホース
類などによって油圧系を構成することができる。この実
施の形態を採るときの油圧回路の例を図16に示す。図
16は前輪駆動系の油圧回路の他の例を示す構成図であ
る。同図において前記図1ないし図11によって説明し
たものと同一もしくは同等の部材については、同一符号
を付し詳細な説明は省略する。
ター30と膨脹式加圧手段31のみを一体的に設けて他
の弁類は油圧ポンプ5側と油圧モータ7側に振り分けて
それとユニット化して配設することができる。すなわ
ち、油圧ユニット21と、油圧ポンプユニットと、油圧
モータユニットと、これらを互いに接続する油圧ホース
類などによって油圧系を構成することができる。この実
施の形態を採るときの油圧回路の例を図16に示す。図
16は前輪駆動系の油圧回路の他の例を示す構成図であ
る。同図において前記図1ないし図11によって説明し
たものと同一もしくは同等の部材については、同一符号
を付し詳細な説明は省略する。
【0063】図16に示す油圧ユニット21は、オイル
フィルター30と膨脹式加圧手段31のみをハウジング
27に一体的に組付けている。この例では、作動油供給
通路38と第2の作動油戻り通路45との間に作動切替
弁32および逆止弁33をそれぞれ介装している。な
お、作動切替弁32は、この実施の形態による自動二輪
車1には装備していないので二点鎖線で示す。作動切替
弁32を装備するとすれば、図16中に図示した位置で
も可能である。逆止弁33は、第2の作動油戻り通路4
5から作動油供給通路38へのみに作動油が流れる構造
を採っている。リリーフ弁34は、作動油供給通路38
と第1の作動油戻り通路37との間に介装し、作動油供
給通路38の油圧が設定値を上回ったときに作動油を第
1の作動油戻り通路37に流出させる構造を採ってい
る。
フィルター30と膨脹式加圧手段31のみをハウジング
27に一体的に組付けている。この例では、作動油供給
通路38と第2の作動油戻り通路45との間に作動切替
弁32および逆止弁33をそれぞれ介装している。な
お、作動切替弁32は、この実施の形態による自動二輪
車1には装備していないので二点鎖線で示す。作動切替
弁32を装備するとすれば、図16中に図示した位置で
も可能である。逆止弁33は、第2の作動油戻り通路4
5から作動油供給通路38へのみに作動油が流れる構造
を採っている。リリーフ弁34は、作動油供給通路38
と第1の作動油戻り通路37との間に介装し、作動油供
給通路38の油圧が設定値を上回ったときに作動油を第
1の作動油戻り通路37に流出させる構造を採ってい
る。
【0064】このリリーフ弁34は、油圧モータ7側で
作動油供給通路38と第2の作動油戻り通路45との間
に介装してもよい。何れにしても3ユニットに集約され
ている。油圧ポンプユニットを図16中に符号100で
示し、油圧モータユニットを符号200で示す。
作動油供給通路38と第2の作動油戻り通路45との間
に介装してもよい。何れにしても3ユニットに集約され
ている。油圧ポンプユニットを図16中に符号100で
示し、油圧モータユニットを符号200で示す。
【0065】図16に示した油圧ポンプ5は、クランク
ケース2b上における車体右側の端部に配設している
が、この油圧ポンプ5は、図17および図18に示した
ように、配設する位置を変更することができる。
ケース2b上における車体右側の端部に配設している
が、この油圧ポンプ5は、図17および図18に示した
ように、配設する位置を変更することができる。
【0066】図17および図18は油圧ポンプの搭載例
を示す図で、これらの図において前記図1ないし図11
で説明したものと同一もしくは同等の部材については、
同一符号を付し詳細な説明は省略する。
を示す図で、これらの図において前記図1ないし図11
で説明したものと同一もしくは同等の部材については、
同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0067】図17に示した油圧ポンプ5は、クランク
ケース2b上であって車幅方向の略中央に配設し、入力
軸5aをエンジン出力軸15に歯車結合させている。こ
の構造を採ることによって前輪用動力伝達装置25のメ
ンテナンスが不要になるとともに、車幅方向の重量の釣
合いがとれ、重量の集中化を図ることができる。
ケース2b上であって車幅方向の略中央に配設し、入力
軸5aをエンジン出力軸15に歯車結合させている。こ
の構造を採ることによって前輪用動力伝達装置25のメ
ンテナンスが不要になるとともに、車幅方向の重量の釣
合いがとれ、重量の集中化を図ることができる。
【0068】図18に示した油圧ポンプ5は、クランク
ケース2b上であって車体左側の端部に配設し、入力軸
5aをチェーン式またはベルト式の前輪用動力伝達装置
25によってエンジン出力軸15に接続している。この
構造を採ることによって、油圧ポンプ5の入力軸5aを
可及的短く形成することができ、軽量化を図ることがで
きる。
ケース2b上であって車体左側の端部に配設し、入力軸
5aをチェーン式またはベルト式の前輪用動力伝達装置
25によってエンジン出力軸15に接続している。この
構造を採ることによって、油圧ポンプ5の入力軸5aを
可及的短く形成することができ、軽量化を図ることがで
きる。
【0069】さらに、上述した各実施の形態では、走行
中に後輪4がブレーキによってロックしたときでも前輪
6の回転が継続されるように油圧回路に逆止弁33を設
けた例を示したが、この逆止弁33の代わりに、前輪用
ハブ41と油圧モータ7の歯車結合部分に、油圧モータ
7が停止しても前輪6の回転を許容する一方向クラッチ
(図示せず)を介装してもよい。加えて、上述した実施
の形態では、本発明を自動二輪車に適用した例を示した
が、本発明は、自動三輪車や小型四輪車などの他の車両
にも適用することができることはいうまでもない。
中に後輪4がブレーキによってロックしたときでも前輪
6の回転が継続されるように油圧回路に逆止弁33を設
けた例を示したが、この逆止弁33の代わりに、前輪用
ハブ41と油圧モータ7の歯車結合部分に、油圧モータ
7が停止しても前輪6の回転を許容する一方向クラッチ
(図示せず)を介装してもよい。加えて、上述した実施
の形態では、本発明を自動二輪車に適用した例を示した
が、本発明は、自動三輪車や小型四輪車などの他の車両
にも適用することができることはいうまでもない。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、シール部材はハブの一側から他側へと最も奥
まった部位に位置付けられるから、小石や路面の突起が
シール部材に直接当たることはない。しかも、このシー
ル部材の外側にラビリンスシールを形成しているから、
ハブの円形凹部に泥水などが入り込んだとしても、ラビ
リンスシールによってシール部材をシールすることがで
きる。また、シール部材とラビリンスシールを奥まった
部位に配置しており、ハブの軸線方向の端部が側方に突
出することがないから、ハブを車幅方向にコンパクトに
形成することができる。
によれば、シール部材はハブの一側から他側へと最も奥
まった部位に位置付けられるから、小石や路面の突起が
シール部材に直接当たることはない。しかも、このシー
ル部材の外側にラビリンスシールを形成しているから、
ハブの円形凹部に泥水などが入り込んだとしても、ラビ
リンスシールによってシール部材をシールすることがで
きる。また、シール部材とラビリンスシールを奥まった
部位に配置しており、ハブの軸線方向の端部が側方に突
出することがないから、ハブを車幅方向にコンパクトに
形成することができる。
【0071】請求項2記載の発明によれば、油圧モータ
を歯車結合部の近傍で支持させることができるから、油
圧モータを強固に支持することができる。
を歯車結合部の近傍で支持させることができるから、油
圧モータを強固に支持することができる。
【0072】請求項3記載の発明によれば、ハブの組立
作業が容易になるとともに、ハブの軽量化を図ることが
できる。
作業が容易になるとともに、ハブの軽量化を図ることが
できる。
【図1】 全輪駆動式自動二輪車の概略構成を示す左側
面図である。
面図である。
【図2】 全輪駆動式自動二輪車の概略構成を示す右側
面図である。
面図である。
【図3】 全輪駆動式自動二輪車の概略構成を示す正面
図である。
図である。
【図4】 全輪駆動式自動二輪車の概略構成を示す背面
図である。
図である。
【図5】 油圧系の構成を示す図である。
【図6】 油圧系に介装する油圧ユニットの断面図であ
る。
る。
【図7】 図6における作動切替弁のVII−VII線断面図
である。
である。
【図8】 油圧ユニットの正面図である。
【図9】 前輪用ハブの概略構成を示す断面図である。
【図10】 前輪用ハブの断面図である。
【図11】 ハブの要部を拡大して示す断面図である。
【図12】 前輪のハブの他の実施の形態を示す断面図
である。
である。
【図13】 全輪駆動式自動二輪車の左側面図である。
【図14】 全輪駆動式自動二輪車の右側面図である。
【図15】 油圧ユニットの断面図である。
【図16】 前輪駆動系の油圧回路の他の例を示す構成
図である。
図である。
【図17】 油圧ポンプの搭載例を示す図である。
【図18】 油圧ポンプの搭載例を示す図である。
1…自動二輪車、5…油圧ポンプ、6…前輪、7…油圧
モータ、40…出力軸、41…ハブ、41a…底部、4
1b…ボス、41c…筒部、42…車軸、43…円板状
カバー、61…軸受、63…円形凹部、64…内歯ギ
ヤ、65…出力歯車、68…ラビリンスシール、69…
シール部材。
モータ、40…出力軸、41…ハブ、41a…底部、4
1b…ボス、41c…筒部、42…車軸、43…円板状
カバー、61…軸受、63…円形凹部、64…内歯ギ
ヤ、65…出力歯車、68…ラビリンスシール、69…
シール部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レーフ・グスタフソン スウェーデン国 エス−194 27 ウッブ ーランズベスビイ ピー,オー,ボックス 722 オーリンス レーシング アクテ ィエボラーグ内 (72)発明者 ロバート・ヴイ・トゥリッグ オランダ国・1119エヌシー・スキポールラ イク・コールホーヘンラーン101 P.O. BOX 75033 ヤマハ・モーター・ヨー ロッパ・エヌ・ヴイ内
Claims (3)
- 【請求項1】 後輪をエンジンにより駆動する一方、前
輪のハブに一側方に向けて開口する円形凹部を形成し、
この円形凹部を閉塞する円板状のカバーを車軸に設け、
このカバーの外周部とハブとの間にシール部材を介装す
るとともに、カバーに油圧モータを支持させてこの油圧
モータの出力軸とハブとを前記カバーで閉塞された前記
円形凹部内で歯車結合させ、この油圧モータを前記エン
ジンにより駆動される油圧ポンプによって駆動する全輪
駆動式車両において、前記ハブを有底円筒状に形成する
ことによって、このハブの筒部と底部とで前記円形凹部
を形成し、前記底部を軸受によって前記車軸に回転自在
に支持させ、前記カバーの外周部を前記筒部と底部との
境界部分に位置付け、このカバーの外周部と前記筒部と
の間にラビリンスシールを形成し、このラビリンスシー
ルより底部側に前記シール部材を配設したことを特徴と
する全輪駆動式車両。 - 【請求項2】 請求項1記載の全輪駆動式車両におい
て、油圧モータとハブとの歯車結合部と、カバーとを互
いに近接させたことを特徴とする全輪駆動式車両。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の全輪駆動
式車両において、一つの復列式転がり軸受によってハブ
を車軸に支持させたことを特徴とする全輪駆動式車両。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11033445A JP2000229596A (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 全輪駆動式車両 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11033445A JP2000229596A (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 全輪駆動式車両 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000229596A true JP2000229596A (ja) | 2000-08-22 |
Family
ID=12386745
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11033445A Pending JP2000229596A (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 全輪駆動式車両 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000229596A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006264519A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Honda Motor Co Ltd | 全輪駆動式自動二輪車 |
| JP2021088219A (ja) * | 2019-12-02 | 2021-06-10 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両 |
-
1999
- 1999-02-10 JP JP11033445A patent/JP2000229596A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006264519A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Honda Motor Co Ltd | 全輪駆動式自動二輪車 |
| DE102006013240B4 (de) * | 2005-03-24 | 2008-10-16 | Honda Motor Co., Ltd. | Kraftrad mit Allradantrieb |
| US7497296B2 (en) | 2005-03-24 | 2009-03-03 | Honda Motor Co., Ltd. | All-wheel-drive motorcycle |
| JP2021088219A (ja) * | 2019-12-02 | 2021-06-10 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両 |
| JP7146726B2 (ja) | 2019-12-02 | 2022-10-04 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両 |
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