JP2000230585A - 動力伝達装置 - Google Patents
動力伝達装置Info
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- JP2000230585A JP2000230585A JP11036110A JP3611099A JP2000230585A JP 2000230585 A JP2000230585 A JP 2000230585A JP 11036110 A JP11036110 A JP 11036110A JP 3611099 A JP3611099 A JP 3611099A JP 2000230585 A JP2000230585 A JP 2000230585A
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- pressure chamber
- transmission device
- rotating
- reservoir
- pressure
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- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両が高差動回転した際における駆動力の伝
達の上限を抑制可能なビスコロック形の動力伝達装置を
提供することである。 【解決手段】 ビスコロック形の動力伝達装置Bにおい
て、第1及び第2の回転部材1,2が所定以上の速度で
回転すると、逃がし弁体23が付勢ばね25の付勢力に
抗して半径方向外方に変位することで弁座22から離間
し、逃がし流路19を開放するように構成されている。
さらに、リザーバ16と圧力室12の間には、圧力調整
弁30が設けられており、第1及び第2の回転部材1,
2が前記所定以上の速度で回転すると、調整弁体33が
付勢ばね35の付勢力に抗して半径方向外方に変位する
ことでリザーバ16に直接連通した流路28を遮断する
ように構成されている。
達の上限を抑制可能なビスコロック形の動力伝達装置を
提供することである。 【解決手段】 ビスコロック形の動力伝達装置Bにおい
て、第1及び第2の回転部材1,2が所定以上の速度で
回転すると、逃がし弁体23が付勢ばね25の付勢力に
抗して半径方向外方に変位することで弁座22から離間
し、逃がし流路19を開放するように構成されている。
さらに、リザーバ16と圧力室12の間には、圧力調整
弁30が設けられており、第1及び第2の回転部材1,
2が前記所定以上の速度で回転すると、調整弁体33が
付勢ばね35の付勢力に抗して半径方向外方に変位する
ことでリザーバ16に直接連通した流路28を遮断する
ように構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一軸線の周りに
相対回転可能な回転部材間で駆動トルクを伝達する動力
伝達装置の改良に関する。
相対回転可能な回転部材間で駆動トルクを伝達する動力
伝達装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、4輪駆動車の前後輪を駆動する種
々の駆動形式が開発されているが、その中には後輪又は
前輪に駆動トルクを伝達するプロペラシャフトの途中に
ビスカスカップリングを介装し、前後輪間に回転数差が
生じた場合に後輪又は前輪に駆動トルクを伝達するもの
がある。この駆動形式によれば、前後輪間に回転数差が
生じるや否や後輪又は前輪に駆動トルクを伝達できるば
かりではなく、タイトコーナブレーキング現象の発生を
防止でき、さらにはABS作動時における前後輪間の回
転干渉を防止できる等、種々の優れた特性を有してい
る。
々の駆動形式が開発されているが、その中には後輪又は
前輪に駆動トルクを伝達するプロペラシャフトの途中に
ビスカスカップリングを介装し、前後輪間に回転数差が
生じた場合に後輪又は前輪に駆動トルクを伝達するもの
がある。この駆動形式によれば、前後輪間に回転数差が
生じるや否や後輪又は前輪に駆動トルクを伝達できるば
かりではなく、タイトコーナブレーキング現象の発生を
防止でき、さらにはABS作動時における前後輪間の回
転干渉を防止できる等、種々の優れた特性を有してい
る。
【0003】しかしながら、前記ビスカスカップリング
は、高粘性流体中で相対回転する薄板間に生じる粘性抵
抗を用いて駆動トルクを伝達するものであるため、伝達
可能な駆動トルクには自ずと限界があり、大トルクの伝
達には不向きである。
は、高粘性流体中で相対回転する薄板間に生じる粘性抵
抗を用いて駆動トルクを伝達するものであるため、伝達
可能な駆動トルクには自ずと限界があり、大トルクの伝
達には不向きである。
【0004】そこで、相対回転可能な第1及び第2の回
転部材間に介装された摩擦クラッチと、これら第1およ
び第2の回転部材間に画成されて高粘性流体が封入され
た圧力室と、前記圧力室内で前記第1の回転部材と一体
的に回転することにより前記第2の回転部材に対して相
対回転する回転体と、当該回転体と前記第2の回転部材
との間に生じる前記高粘性流体の圧力によってピストン
を押圧し、前記摩擦クラッチを密着させるピストン押圧
手段とを備えて大トルクを伝達可能とした、いわゆるビ
スコロックと呼ばれる動力伝達装置が提案されている。
転部材間に介装された摩擦クラッチと、これら第1およ
び第2の回転部材間に画成されて高粘性流体が封入され
た圧力室と、前記圧力室内で前記第1の回転部材と一体
的に回転することにより前記第2の回転部材に対して相
対回転する回転体と、当該回転体と前記第2の回転部材
との間に生じる前記高粘性流体の圧力によってピストン
を押圧し、前記摩擦クラッチを密着させるピストン押圧
手段とを備えて大トルクを伝達可能とした、いわゆるビ
スコロックと呼ばれる動力伝達装置が提案されている。
【0005】ところで、上述のような動力伝達装置をプ
ロペラシャフトの途中に装備した車両においては、車両
の走行速度の高低とは無関係に、第1及び第2の回転部
材間の相対回転数の大きさによって後輪又は前輪に伝達
する駆動力の大きさが決まってしまう。
ロペラシャフトの途中に装備した車両においては、車両
の走行速度の高低とは無関係に、第1及び第2の回転部
材間の相対回転数の大きさによって後輪又は前輪に伝達
する駆動力の大きさが決まってしまう。
【0006】一方、車両が高速走行する際には、前輪の
み又は後輪のみを駆動することによって、前後輪間にお
ける駆動トルクの循環に伴う駆動抵抗を減少させ、燃費
を改善することができる。しかしながら、上述したビス
コロック形の動力伝達装置は、車両の走行速度が所定の
値以上に高まったときに駆動力の伝達を遮断して、前輪
のみ又は後輪のみを駆動可能とする機能を有していな
い。そこで、特開平10−238564号公報には、車
両が高速走行する際に駆動力の伝達を遮断することがで
きるビスコロック形の動力伝達装置が開示されている。
図4に、当該動力伝達装置100の部分断面図を示す。
み又は後輪のみを駆動することによって、前後輪間にお
ける駆動トルクの循環に伴う駆動抵抗を減少させ、燃費
を改善することができる。しかしながら、上述したビス
コロック形の動力伝達装置は、車両の走行速度が所定の
値以上に高まったときに駆動力の伝達を遮断して、前輪
のみ又は後輪のみを駆動可能とする機能を有していな
い。そこで、特開平10−238564号公報には、車
両が高速走行する際に駆動力の伝達を遮断することがで
きるビスコロック形の動力伝達装置が開示されている。
図4に、当該動力伝達装置100の部分断面図を示す。
【0007】図4に示すように、当該動力伝達装置10
0は、同一軸線周りに相対回転可能な第1及び第2の回転
部材51,52と、これら第1及び第2の回転部材51,
52間に介装された摩擦クラッチ53と、前記第1及び
第2の回転部材51,52間に画成されて高粘性流体で
ある例えばシリコンオイルが封入された圧力室62と、
当該圧力室62内で第1の回転部材51と一体的に回転
することにより第2の回転部材52に対して相対回転可
能な回転体64と、当該回転体64と前記第2の回転部
材52との間に生じる前記シリコンオイルの圧力によっ
てピストン61を押圧し、摩擦クラッチ53を密着させ
るピストン押圧手段60と、流路を介して圧力室62と
連通するリザーバ66とを備えている。
0は、同一軸線周りに相対回転可能な第1及び第2の回転
部材51,52と、これら第1及び第2の回転部材51,
52間に介装された摩擦クラッチ53と、前記第1及び
第2の回転部材51,52間に画成されて高粘性流体で
ある例えばシリコンオイルが封入された圧力室62と、
当該圧力室62内で第1の回転部材51と一体的に回転
することにより第2の回転部材52に対して相対回転可
能な回転体64と、当該回転体64と前記第2の回転部
材52との間に生じる前記シリコンオイルの圧力によっ
てピストン61を押圧し、摩擦クラッチ53を密着させ
るピストン押圧手段60と、流路を介して圧力室62と
連通するリザーバ66とを備えている。
【0008】また、当該動力伝達装置100は、リザー
バ66と圧力室62を連通する逃がし流路69に設けら
れた逃がし弁70が、回転軸線に対して半径方向に変位
可能な逃がし弁体73と、当該逃がし弁体73を半径方
向へ付勢して弁座72に着座させる付勢ばね75を有し
ている。そこで、第1及び第2の回転部材51,52が
所定以上の速度で回転すると、前記逃がし弁体73が付
勢ばね75の付勢力に抗する遠心力により弁座72から
離間し、逃がし流路69を開放するようになっている。
また、圧力室62内の圧力の上昇による逃がし流路69
内のシリコンオイルの影響によっても、逃がし弁体73
は逃がし流路69を開放できるようになっている。この
開放動作により、圧力室62内は圧力上昇することがで
きず、ピストン61が摩擦クラッチ53を押圧すること
はないので駆動力の伝達は遮断されたままとなる。
バ66と圧力室62を連通する逃がし流路69に設けら
れた逃がし弁70が、回転軸線に対して半径方向に変位
可能な逃がし弁体73と、当該逃がし弁体73を半径方
向へ付勢して弁座72に着座させる付勢ばね75を有し
ている。そこで、第1及び第2の回転部材51,52が
所定以上の速度で回転すると、前記逃がし弁体73が付
勢ばね75の付勢力に抗する遠心力により弁座72から
離間し、逃がし流路69を開放するようになっている。
また、圧力室62内の圧力の上昇による逃がし流路69
内のシリコンオイルの影響によっても、逃がし弁体73
は逃がし流路69を開放できるようになっている。この
開放動作により、圧力室62内は圧力上昇することがで
きず、ピストン61が摩擦クラッチ53を押圧すること
はないので駆動力の伝達は遮断されたままとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平10−238564号公報に記載の動力伝達装置1
00であっても、急発進時、ブレーキング時、低ミュー
路(アイスバーン、雪路等)における脱出時、脱輪脱出
時等の如く車両が高差動回転した時、駆動力の伝達の上
限を抑制できなかった。このように、駆動力の上限が抑
制できないと、近年増加する小型軽量化された動力伝達
装置に対して損傷を与えるおそれがあった。
開平10−238564号公報に記載の動力伝達装置1
00であっても、急発進時、ブレーキング時、低ミュー
路(アイスバーン、雪路等)における脱出時、脱輪脱出
時等の如く車両が高差動回転した時、駆動力の伝達の上
限を抑制できなかった。このように、駆動力の上限が抑
制できないと、近年増加する小型軽量化された動力伝達
装置に対して損傷を与えるおそれがあった。
【0010】本発明はかかる事情に鑑み、車両が高差動
回転した際における駆動力の伝達の上限を抑制可能なビ
スコロック形の動力伝達装置を提供することを目的とす
る。
回転した際における駆動力の伝達の上限を抑制可能なビ
スコロック形の動力伝達装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、同
一軸線周りに相対回転可能な第1及び第2の回転部材
と、これら第1及び第2の回転部材間に介装された摩擦
クラッチと、これら第1及び第2の回転部材間に画成さ
れて高粘性流体が封入された圧力室と、当該圧力室内で
前記第1の回転部材と一体的に回転することにより前記
第2の回転部材に対して相対回転可能な回転体と、当該
回転体と前記第2の回転部材との間に生じる前記高粘性
流体の圧力によってピストンを押圧し、前記摩擦クラッ
チを密着させるピストン押圧手段と、流路を介して前記
圧力室と連通するリザーバとを備え、前記リザーバと前
記圧力室を連通する逃がし流路に設けられた逃がし弁
が、前記軸線に対して半径方向に変位可能な逃がし弁体
と、当該逃がし弁体を半径方向内方へ付勢して弁座に着
座させる付勢ばねとを有しており、前記第1及び第2の
回転部材が所定以上の速度で回転すると、前記逃がし弁
体が前記付勢ばねの付勢力に抗して半径方向外方に変位
することで前記弁座から離間し、前記逃がし流路を開放
する動力伝達装置において、前記リザーバと前記圧力室
の間には、圧力調整弁が設けられており、当該圧力調整
弁は、前記軸線に対して半径方向に変位可能な調整弁体
と、当該調整弁体を半径方向内方へ付勢する付勢ばねと
を有しており、前記第1及び第2の回転部材が前記所定
以上の速度で回転すると、前記調整弁体が前記付勢ばね
の付勢力に抗して半径方向外方に変位することで前記リ
ザーバに直接連通した流路を遮断することを特徴とする
動力伝達装置を提供することによって達成される。
一軸線周りに相対回転可能な第1及び第2の回転部材
と、これら第1及び第2の回転部材間に介装された摩擦
クラッチと、これら第1及び第2の回転部材間に画成さ
れて高粘性流体が封入された圧力室と、当該圧力室内で
前記第1の回転部材と一体的に回転することにより前記
第2の回転部材に対して相対回転可能な回転体と、当該
回転体と前記第2の回転部材との間に生じる前記高粘性
流体の圧力によってピストンを押圧し、前記摩擦クラッ
チを密着させるピストン押圧手段と、流路を介して前記
圧力室と連通するリザーバとを備え、前記リザーバと前
記圧力室を連通する逃がし流路に設けられた逃がし弁
が、前記軸線に対して半径方向に変位可能な逃がし弁体
と、当該逃がし弁体を半径方向内方へ付勢して弁座に着
座させる付勢ばねとを有しており、前記第1及び第2の
回転部材が所定以上の速度で回転すると、前記逃がし弁
体が前記付勢ばねの付勢力に抗して半径方向外方に変位
することで前記弁座から離間し、前記逃がし流路を開放
する動力伝達装置において、前記リザーバと前記圧力室
の間には、圧力調整弁が設けられており、当該圧力調整
弁は、前記軸線に対して半径方向に変位可能な調整弁体
と、当該調整弁体を半径方向内方へ付勢する付勢ばねと
を有しており、前記第1及び第2の回転部材が前記所定
以上の速度で回転すると、前記調整弁体が前記付勢ばね
の付勢力に抗して半径方向外方に変位することで前記リ
ザーバに直接連通した流路を遮断することを特徴とする
動力伝達装置を提供することによって達成される。
【0012】本発明の上記構成によれば、第1及び第2
の伝達部材が、所定以上の速度で回転し圧力室内の圧力
が上昇すると、逃がし弁を構成する逃がし弁体が逃がし
流路を開放するとともに、圧力調整弁を構成する調整弁
体がリザーバに直接連通した流路を遮断する。したがっ
て、逃がし弁によって圧力開放を行うのみならず、圧力
調整弁によってリザーバからの高粘性流体の供給も遮断
され、圧力室内の圧力上昇を確実に抑制することができ
るので、車両が高差動回転した際における駆動力の伝達
の上限を抑制することができる。その結果、動力伝達装
置を小型軽量化及びこの小型軽量化による異なる車種に
対する部品の共通化を図っても、耐久性能に問題が生じ
ないので駆動系を保護することができる。
の伝達部材が、所定以上の速度で回転し圧力室内の圧力
が上昇すると、逃がし弁を構成する逃がし弁体が逃がし
流路を開放するとともに、圧力調整弁を構成する調整弁
体がリザーバに直接連通した流路を遮断する。したがっ
て、逃がし弁によって圧力開放を行うのみならず、圧力
調整弁によってリザーバからの高粘性流体の供給も遮断
され、圧力室内の圧力上昇を確実に抑制することができ
るので、車両が高差動回転した際における駆動力の伝達
の上限を抑制することができる。その結果、動力伝達装
置を小型軽量化及びこの小型軽量化による異なる車種に
対する部品の共通化を図っても、耐久性能に問題が生じ
ないので駆動系を保護することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の一実施
形態に係るビスコロック形の動力伝達装置Bの断面図で
あり、図2は当該動力伝達装置Bの圧力調整弁30が作
動した状態を示す部分拡大断面図である。ただし、図2
において、管27は説明上、展開した状態で示されてい
る。
の一実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の一実施
形態に係るビスコロック形の動力伝達装置Bの断面図で
あり、図2は当該動力伝達装置Bの圧力調整弁30が作
動した状態を示す部分拡大断面図である。ただし、図2
において、管27は説明上、展開した状態で示されてい
る。
【0014】図1に示すように、動力伝達装置Bは、図
示しない駆動軸によって回転軸線C周りに回転駆動され
る第1の回転部材であるハブ1と、当該ハブ1に対して
前記回転軸線C回りに相対回転可能な第2の回転部材で
あるハウジング2とを備えている。なお、ハウジング2
は、被駆動部材6に連結される。また、これらハブ1及
びハウジング2間には、摩擦クラッチとしての多板クラ
ッチ3と、当該多板クラッチ3を密着させるピストン1
1が介装されている。
示しない駆動軸によって回転軸線C周りに回転駆動され
る第1の回転部材であるハブ1と、当該ハブ1に対して
前記回転軸線C回りに相対回転可能な第2の回転部材で
あるハウジング2とを備えている。なお、ハウジング2
は、被駆動部材6に連結される。また、これらハブ1及
びハウジング2間には、摩擦クラッチとしての多板クラ
ッチ3と、当該多板クラッチ3を密着させるピストン1
1が介装されている。
【0015】前記多板クラッチ3は、ハブ1と回転方向
に係合する複数枚のインナープレート4と、これらイン
ナープレート4と交互に配置されるとともにハウジング
2と回転方向に係合する複数枚のアウタープレート5と
を有している。当該インナープレート4及びアウタープ
レート5は、前記ピストン11によって押圧されて互い
に密着し、ハブ1及びハウジング2間で駆動トルクを伝
達できるように構成されている。
に係合する複数枚のインナープレート4と、これらイン
ナープレート4と交互に配置されるとともにハウジング
2と回転方向に係合する複数枚のアウタープレート5と
を有している。当該インナープレート4及びアウタープ
レート5は、前記ピストン11によって押圧されて互い
に密着し、ハブ1及びハウジング2間で駆動トルクを伝
達できるように構成されている。
【0016】前記ピストン11は、ハウジング2の内部
に嵌装された回転軸線C方向に変位可能とされ、ハウジ
ング2とともに圧力室12を形成している。そして、こ
の圧力室12内には高粘性流体としてのシリコンオイル
が密封されている。また、前記圧力室12内には、ハウ
ジング2に対して所定の角度範囲で同軸に相対揺動可能
とされた環状のポンプディスク13と、前記ハブ1とス
プラインによって係合することで一体に回転する回転体
としての環状のフィードディスク14とが配置されてい
る。
に嵌装された回転軸線C方向に変位可能とされ、ハウジ
ング2とともに圧力室12を形成している。そして、こ
の圧力室12内には高粘性流体としてのシリコンオイル
が密封されている。また、前記圧力室12内には、ハウ
ジング2に対して所定の角度範囲で同軸に相対揺動可能
とされた環状のポンプディスク13と、前記ハブ1とス
プラインによって係合することで一体に回転する回転体
としての環状のフィードディスク14とが配置されてい
る。
【0017】一方、ハウジング2の前記多板クラッチ3
とは反対側の端部に形成されたシリコンオイルを貯留す
るリザーバ16には、波形ばね17によって常時付勢さ
れる補償ピストン18が、回転軸線C方向に摺動自在に
嵌装されている。そして、前記リザーバ16と前記圧力
室12とは、流路26,28を介して連通し、圧力室1
2内のシリコンオイルの増減を補償している。
とは反対側の端部に形成されたシリコンオイルを貯留す
るリザーバ16には、波形ばね17によって常時付勢さ
れる補償ピストン18が、回転軸線C方向に摺動自在に
嵌装されている。そして、前記リザーバ16と前記圧力
室12とは、流路26,28を介して連通し、圧力室1
2内のシリコンオイルの増減を補償している。
【0018】また、リザーバ16と圧力室12を連通す
る逃がし流路19には、逃がし弁20(図1中下半分に
その断面を示す。)が設けられている。この逃がし弁2
0は、回転軸線Cに対して半径方向に変位可能な逃がし
弁体23と、当該逃がし弁体23を半径方向へ付勢して
弁座22に着座させる付勢ばね25を有している。さら
に、前記弁体23の他に、リザーバ16と圧力室12の
間に、圧力調整弁30(図中上半分にその断面を示す)
が設けられている。そして、この圧力調整弁30は、回
転軸線に対して半径方向に変位可能な調整弁体33と、
当該調整弁体33を半径方向内方へ付勢する付勢ばね3
5を有している。
る逃がし流路19には、逃がし弁20(図1中下半分に
その断面を示す。)が設けられている。この逃がし弁2
0は、回転軸線Cに対して半径方向に変位可能な逃がし
弁体23と、当該逃がし弁体23を半径方向へ付勢して
弁座22に着座させる付勢ばね25を有している。さら
に、前記弁体23の他に、リザーバ16と圧力室12の
間に、圧力調整弁30(図中上半分にその断面を示す)
が設けられている。そして、この圧力調整弁30は、回
転軸線に対して半径方向に変位可能な調整弁体33と、
当該調整弁体33を半径方向内方へ付勢する付勢ばね3
5を有している。
【0019】次に、本発明の動力伝達装置Bの作用につ
いて説明する。動力伝達装置Bのハブ1及びハウジング
2が所定以上の速度で回転して圧力室12内の圧力が高
くなると、逃がし弁体23が付勢ばね25の付勢力に抗
して弁座22から離間し、逃がし流路19を開放する。
この開放動作により、圧力室12内は圧力上昇すること
ができず、ピストン11が摩擦クラッチ3を押圧するこ
とはないので駆動力の伝達を遮断することができる。
いて説明する。動力伝達装置Bのハブ1及びハウジング
2が所定以上の速度で回転して圧力室12内の圧力が高
くなると、逃がし弁体23が付勢ばね25の付勢力に抗
して弁座22から離間し、逃がし流路19を開放する。
この開放動作により、圧力室12内は圧力上昇すること
ができず、ピストン11が摩擦クラッチ3を押圧するこ
とはないので駆動力の伝達を遮断することができる。
【0020】また、圧力室12内の圧力上昇によって圧
力室12に連通する管27からシリコンオイルが流れる
と、調整弁体33も付勢ばね35の付勢力に抗して半径
方向外側に変位する。すると、図2に示すように、リザ
ーバ16に直接連通する流路28が遮断されるようにな
っている。この遮断動作により、リザーバ16内のシリ
コンオイルは圧力室12に供給されなくなるので、ピス
トン11が摩擦クラッチ3を押圧することはなく、駆動
力の伝達の上限を抑制することができる。
力室12に連通する管27からシリコンオイルが流れる
と、調整弁体33も付勢ばね35の付勢力に抗して半径
方向外側に変位する。すると、図2に示すように、リザ
ーバ16に直接連通する流路28が遮断されるようにな
っている。この遮断動作により、リザーバ16内のシリ
コンオイルは圧力室12に供給されなくなるので、ピス
トン11が摩擦クラッチ3を押圧することはなく、駆動
力の伝達の上限を抑制することができる。
【0021】図3は、逃がし弁と圧力調整弁の両方が
ない場合、逃がし弁のみがある場合、すなわち、上述
した特開平10−238564号公報記載の動力伝達装
置の場合、逃がし弁及び圧力調整弁の両方がある場
合、すなわち、本発明の場合のそれぞれの場合における
回転速度Sと圧力P及びトルクTとの関係を示すグラフ
である。
ない場合、逃がし弁のみがある場合、すなわち、上述
した特開平10−238564号公報記載の動力伝達装
置の場合、逃がし弁及び圧力調整弁の両方がある場
合、すなわち、本発明の場合のそれぞれの場合における
回転速度Sと圧力P及びトルクTとの関係を示すグラフ
である。
【0022】図3に示すように、の逃がし弁と圧力調
整弁の両方がない場合は、回転速度Sが上昇すると、そ
のまま直線的に、すなわちP=kS(kは定数)の一次
関数で表されるように、圧力P及びトルクTが上昇す
る。それに対して、の逃がし弁がある場合は、回転速
度S1まではP=kSの一次関数で表されるが、回転速
度S1の時点において所定圧力に達すると、逃がし弁体
によって圧力が開放されるので、傾きkがやや小さい定
数となり、ある程度トルクが抑制できることが判る。そ
して、の場合、すなわち、本発明の場合は、逃がし弁
体によって圧力が開放されるのみならず、リザーバから
の供給を遮断する調整弁体があるので、回転速度S1の
時点でP,Tを略一定値にすることができ、圧力上昇率
を略零に抑制することができることが判る。
整弁の両方がない場合は、回転速度Sが上昇すると、そ
のまま直線的に、すなわちP=kS(kは定数)の一次
関数で表されるように、圧力P及びトルクTが上昇す
る。それに対して、の逃がし弁がある場合は、回転速
度S1まではP=kSの一次関数で表されるが、回転速
度S1の時点において所定圧力に達すると、逃がし弁体
によって圧力が開放されるので、傾きkがやや小さい定
数となり、ある程度トルクが抑制できることが判る。そ
して、の場合、すなわち、本発明の場合は、逃がし弁
体によって圧力が開放されるのみならず、リザーバから
の供給を遮断する調整弁体があるので、回転速度S1の
時点でP,Tを略一定値にすることができ、圧力上昇率
を略零に抑制することができることが判る。
【0023】以上、本発明の一実施形態を説明したが、
本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発
明の趣旨に基づいて適宜に変更、改良等が可能である。
例えば、上述した実施形態においては、ハブ1からハウ
ジング2に駆動トルクを伝達する場合について説明した
が、ハウジング2からハブ1に駆動トルクを伝達するこ
ともできる。
本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発
明の趣旨に基づいて適宜に変更、改良等が可能である。
例えば、上述した実施形態においては、ハブ1からハウ
ジング2に駆動トルクを伝達する場合について説明した
が、ハウジング2からハブ1に駆動トルクを伝達するこ
ともできる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明の動力伝達装置に
は、圧力を開放する逃がし弁のみならず、リザーバから
の供給を遮断する圧力調整弁が備えられているので、車
両が高差動回転した際における駆動力の伝達の上限を抑
制できる。したがって、動力伝達装置を小型軽量化及び
この小型軽量化によって異なる車種に対する部品の共通
化を図っても、耐久性能に問題が生じないので駆動系を
保護することができる。また、圧力調整弁は、電気的手
段を用いたセンサーによって制御するもの等の複雑な構
造を要しないので、安価なコストとすることができる。
は、圧力を開放する逃がし弁のみならず、リザーバから
の供給を遮断する圧力調整弁が備えられているので、車
両が高差動回転した際における駆動力の伝達の上限を抑
制できる。したがって、動力伝達装置を小型軽量化及び
この小型軽量化によって異なる車種に対する部品の共通
化を図っても、耐久性能に問題が生じないので駆動系を
保護することができる。また、圧力調整弁は、電気的手
段を用いたセンサーによって制御するもの等の複雑な構
造を要しないので、安価なコストとすることができる。
【図1】本発明の一実施形態に係る動力伝達装置の断面
図である。
図である。
【図2】図1の圧力調整弁が作動した状態である。
【図3】は逃がし弁及び圧力調整弁の両方がない場
合、は逃がし弁のみがある場合、は逃がし弁及び圧
力調整弁の両方がある場合のそれぞれにおける回転速度
Sと圧力P及びトルクTとの関係を示すグラフである。
合、は逃がし弁のみがある場合、は逃がし弁及び圧
力調整弁の両方がある場合のそれぞれにおける回転速度
Sと圧力P及びトルクTとの関係を示すグラフである。
【図4】従来の動力伝達装置の部分断面図である。
1 ハブ 2 ハウジング 3 多板クラッチ 11 ピストン 12 圧力室 14 フィードディスク 16 リザーバ 19 逃がし流路 20 逃がし弁 23 逃がし弁体 25 付勢ばね 30 圧力調整弁 33 調整弁体 35 付勢ばね
フロントページの続き Fターム(参考) 3D043 AA06 AA07 AB01 AB17 EA01 EA18 EB02 EB06 EB13 ED01 ED06 EE07 EF06 EF19 3J057 AA04 BB04 EE09 GA02 GA11 GA12 GB13 GB14 GC06 GD04 GD10 GD11 GD13 GD20 GD23 HH01 JJ10
Claims (1)
- 【請求項1】 同一軸線周りに相対回転可能な第1及び
第2の回転部材と、これら第1及び第2の回転部材間に
介装された摩擦クラッチと、これら第1及び第2の回転
部材間に画成されて高粘性流体が封入された圧力室と、
当該圧力室内で前記第1の回転部材と一体的に回転する
ことにより前記第2の回転部材に対して相対回転可能な
回転体と、当該回転体と前記第2の回転部材との間に生
じる前記高粘性流体の圧力によってピストンを押圧し、
前記摩擦クラッチを密着させるピストン押圧手段と、流
路を介して前記圧力室と連通するリザーバとを備え、 前記リザーバと前記圧力室を連通する逃がし流路に設け
られた逃がし弁が、前記軸線に対して半径方向に変位可
能な逃がし弁体と、当該逃がし弁体を半径方向内方へ付
勢して弁座に着座させる付勢ばねとを有しており、 前記第1及び第2の回転部材が所定以上の速度で回転す
ると、前記逃がし弁体が前記付勢ばねの付勢力に抗して
半径方向外方に変位することで前記弁座から離間し、前
記逃がし流路を開放する動力伝達装置において、 前記リザーバと前記圧力室の間には、圧力調整弁が設け
られており、当該圧力調整弁は、前記軸線に対して半径
方向に変位可能な調整弁体と、当該調整弁体を半径方向
内方へ付勢する付勢ばねとを有しており、 前記第1及び第2の回転部材が前記所定以上の速度で回
転すると、前記調整弁体が前記付勢ばねの付勢力に抗し
て半径方向外方に変位することで前記リザーバに直接連
通した流路を遮断することを特徴とする動力伝達装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11036110A JP2000230585A (ja) | 1999-02-15 | 1999-02-15 | 動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11036110A JP2000230585A (ja) | 1999-02-15 | 1999-02-15 | 動力伝達装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000230585A true JP2000230585A (ja) | 2000-08-22 |
Family
ID=12460644
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11036110A Pending JP2000230585A (ja) | 1999-02-15 | 1999-02-15 | 動力伝達装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000230585A (ja) |
-
1999
- 1999-02-15 JP JP11036110A patent/JP2000230585A/ja active Pending
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