JPH10238563A - 動力伝達装置 - Google Patents
動力伝達装置Info
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- JPH10238563A JPH10238563A JP4086997A JP4086997A JPH10238563A JP H10238563 A JPH10238563 A JP H10238563A JP 4086997 A JP4086997 A JP 4086997A JP 4086997 A JP4086997 A JP 4086997A JP H10238563 A JPH10238563 A JP H10238563A
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- Japan
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- pressure chamber
- pressure
- rotating
- rotating member
- control valve
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 異音の発生や耐久性の劣化を生じることな
く、伝達トルクの上限値を設定することができるビスコ
ロック形の動力伝達装置を提供する。 【解決手段】 第1及び第2の回転部材2,3 間に介装さ
れた多板クラッチ4と、第1及び第2の回転部材2,3 間
に画成されてシリコンオイルが封入された圧力室10と、
圧力室10内で第1の回転部材2と一体的に回転するフィ
ードディスク9と、該フィードディスク9と第2の回転
部材3との間に生じるシリコンオイルの圧力によってピ
ストン5を押圧し、多板クラッチ4を密着させるピスト
ン押圧手段6と、吸入路14を介して圧力室10と連通する
リザーバ11と、圧力室10内に生じた所定以上の圧力によ
って吸入路14を閉鎖し、圧力室10へのシリコンオイルの
供給を遮断する制御弁30と、所定の係止力を以て制御弁
30の弁体31を開放位置に係止するディテントボール37と
を備える。
く、伝達トルクの上限値を設定することができるビスコ
ロック形の動力伝達装置を提供する。 【解決手段】 第1及び第2の回転部材2,3 間に介装さ
れた多板クラッチ4と、第1及び第2の回転部材2,3 間
に画成されてシリコンオイルが封入された圧力室10と、
圧力室10内で第1の回転部材2と一体的に回転するフィ
ードディスク9と、該フィードディスク9と第2の回転
部材3との間に生じるシリコンオイルの圧力によってピ
ストン5を押圧し、多板クラッチ4を密着させるピスト
ン押圧手段6と、吸入路14を介して圧力室10と連通する
リザーバ11と、圧力室10内に生じた所定以上の圧力によ
って吸入路14を閉鎖し、圧力室10へのシリコンオイルの
供給を遮断する制御弁30と、所定の係止力を以て制御弁
30の弁体31を開放位置に係止するディテントボール37と
を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一軸線の周りに
相対回転可能な回転部材間で駆動トルクを伝達する動力
伝達装置の改良に関する。
相対回転可能な回転部材間で駆動トルクを伝達する動力
伝達装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、4輪駆動車の前後輪を駆動する種
々の駆動形式が開発されているが、そのなかには後輪若
しくは前輪に駆動トルクを伝達するプロペラシャフトの
途中にビスカスカップリングを介装し、前後輪間に回転
数差が生じた場合に後輪若しくは前輪に駆動トルクを伝
達するものがある。この駆動形式によれば、前後輪間に
回転数差が生じるやいなや後輪若しくは前輪に駆動トル
クを伝達できるばかりでなく、タイトコーナブレーキン
グ現象の発生を防止でき、さらにはABS作動時におけ
る前後輪間の回転干渉を防止できる等、種々の優れた特
徴を有している。しかしながら、前記ビスカスカップリ
ングは、高粘性流体中で相対回転する薄板間に生じる粘
性抵抗を用いて駆動トルクを伝達するものであるため、
伝達可能な駆動トルクには自ずと限界があり、大トルク
の伝達には不向きである。
々の駆動形式が開発されているが、そのなかには後輪若
しくは前輪に駆動トルクを伝達するプロペラシャフトの
途中にビスカスカップリングを介装し、前後輪間に回転
数差が生じた場合に後輪若しくは前輪に駆動トルクを伝
達するものがある。この駆動形式によれば、前後輪間に
回転数差が生じるやいなや後輪若しくは前輪に駆動トル
クを伝達できるばかりでなく、タイトコーナブレーキン
グ現象の発生を防止でき、さらにはABS作動時におけ
る前後輪間の回転干渉を防止できる等、種々の優れた特
徴を有している。しかしながら、前記ビスカスカップリ
ングは、高粘性流体中で相対回転する薄板間に生じる粘
性抵抗を用いて駆動トルクを伝達するものであるため、
伝達可能な駆動トルクには自ずと限界があり、大トルク
の伝達には不向きである。
【0003】そこで、相対回転可能な第1および第2の
回転部材間に介装された摩擦クラッチと、これら第1お
よび第2の回転部材間に画成されて高粘性流体が封入さ
れた圧力室と、前記圧力室内で第1の回転部材と一体的
に回転することにより第2の回転部材に対して相対回転
する回転体と、この回転体と第2の回転部材との間に生
じる前記高粘性流体の圧力によってピストンを押圧し、
前記摩擦クラッチを密着させるピストン押圧手段とを備
えて大トルクを伝達可能とした、所謂ビスコロックと呼
ばれる動力伝達装置が提案されている。
回転部材間に介装された摩擦クラッチと、これら第1お
よび第2の回転部材間に画成されて高粘性流体が封入さ
れた圧力室と、前記圧力室内で第1の回転部材と一体的
に回転することにより第2の回転部材に対して相対回転
する回転体と、この回転体と第2の回転部材との間に生
じる前記高粘性流体の圧力によってピストンを押圧し、
前記摩擦クラッチを密着させるピストン押圧手段とを備
えて大トルクを伝達可能とした、所謂ビスコロックと呼
ばれる動力伝達装置が提案されている。
【0004】このビスコロック形の動力伝達装置の構成
と作動原理については、SAEテクニカルペーパ第96
0718号や特開平7−197954号公報等に詳説さ
れているので、ここでは詳細な説明を避けるが、このビ
スコロック形の動力伝達装置の概略について以下に図5
及び図6を参照して説明する。
と作動原理については、SAEテクニカルペーパ第96
0718号や特開平7−197954号公報等に詳説さ
れているので、ここでは詳細な説明を避けるが、このビ
スコロック形の動力伝達装置の概略について以下に図5
及び図6を参照して説明する。
【0005】図5に示した動力伝達装置1は、回転軸線
Cの周りに相対回転可能な第1および第2の回転部材
2,3と、これら第1及び第2の回転部材2,3間に介
装された摩擦クラッチとしての多板クラッチ4と、前記
第1および第2の回転部材2,3間に画成されて高粘性
流体が封入された圧力室10と、この圧力室10内で前
記第1の回転部材2と一体に回転することにより第2の
回転部材3に対して相対回転可能な回転体であるフィー
ドディスク9と、これらフィードディスク9と第2の回
転部材3との間に生じる前記高粘性流体の圧力によって
ピストン5を押圧し、前記多板クラッチ4を密着させる
ピストン押圧手段6と、吸入路14を介して圧力室10
と連通するリザーバ11とを備えている。
Cの周りに相対回転可能な第1および第2の回転部材
2,3と、これら第1及び第2の回転部材2,3間に介
装された摩擦クラッチとしての多板クラッチ4と、前記
第1および第2の回転部材2,3間に画成されて高粘性
流体が封入された圧力室10と、この圧力室10内で前
記第1の回転部材2と一体に回転することにより第2の
回転部材3に対して相対回転可能な回転体であるフィー
ドディスク9と、これらフィードディスク9と第2の回
転部材3との間に生じる前記高粘性流体の圧力によって
ピストン5を押圧し、前記多板クラッチ4を密着させる
ピストン押圧手段6と、吸入路14を介して圧力室10
と連通するリザーバ11とを備えている。
【0006】前記ピストン押圧手段6は、第2の回転部
材3と一体に回転する回転ケース7と、この回転ケース
7に対して回転軸線C周りに所定の角度範囲で相対揺動
可能なポンプディスク8とを有している。そして、回転
ケース7のポンプディスク8とは反対側に配置されて吸
入路14を介して圧力室10と連通するリザーバ11に
は、皿ばね12によって付勢された補償ピストン13が
嵌装され、圧力室10内のシリコンオイルの容量変化を
補償している。またピストン5は、皿ばね19によって
多板クラッチ4から離間する方向に付勢されている。
材3と一体に回転する回転ケース7と、この回転ケース
7に対して回転軸線C周りに所定の角度範囲で相対揺動
可能なポンプディスク8とを有している。そして、回転
ケース7のポンプディスク8とは反対側に配置されて吸
入路14を介して圧力室10と連通するリザーバ11に
は、皿ばね12によって付勢された補償ピストン13が
嵌装され、圧力室10内のシリコンオイルの容量変化を
補償している。またピストン5は、皿ばね19によって
多板クラッチ4から離間する方向に付勢されている。
【0007】そして、第1および第2の回転部材2,3
が相対回転し、図6に示したように回転ケース7に対し
てフィードディスク9が図中左方向に回転変位すると、
ポンプディスク8はフィードディスク9に連れ回りして
図示左方向に所定角度だけ相対揺動するので、圧力室1
0は前記吸入路14およびポンプディスクに貫設された
連通孔15を介してリザーバ11と連通する。そして、
ポンプディスク8に凹設された円周方向溝16内の高粘
性流体がフィードディスク9と連れ回りして移動する
と、リザーバ11内の高粘性流体が徐々に圧力室10内
に送り込まれ、圧力室10内の圧力が次第に上昇する。
これにより、圧力室10内の圧力を受けたピストン5が
多板クラッチ4を押圧するので、多板クラッチ4を構成
する各プレートが互いに密着し、第1及び第2の回転部
材2,3間で駆動トルクが伝達される。
が相対回転し、図6に示したように回転ケース7に対し
てフィードディスク9が図中左方向に回転変位すると、
ポンプディスク8はフィードディスク9に連れ回りして
図示左方向に所定角度だけ相対揺動するので、圧力室1
0は前記吸入路14およびポンプディスクに貫設された
連通孔15を介してリザーバ11と連通する。そして、
ポンプディスク8に凹設された円周方向溝16内の高粘
性流体がフィードディスク9と連れ回りして移動する
と、リザーバ11内の高粘性流体が徐々に圧力室10内
に送り込まれ、圧力室10内の圧力が次第に上昇する。
これにより、圧力室10内の圧力を受けたピストン5が
多板クラッチ4を押圧するので、多板クラッチ4を構成
する各プレートが互いに密着し、第1及び第2の回転部
材2,3間で駆動トルクが伝達される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したビ
スコロック形の動力伝達装置1においては、第1および
第2の回転部材2,3間で伝達可能な駆動力の大きさは
第1および第2の回転部材2,3間の相対回転数差に依
存するが、圧力室10内の圧力をリリーフ弁を用いてリ
ザーバ11内に放出することにより、多板クラッチ4が
伝達可能な駆動力の上限を設定するトルクリミッター機
能を付加することができる。
スコロック形の動力伝達装置1においては、第1および
第2の回転部材2,3間で伝達可能な駆動力の大きさは
第1および第2の回転部材2,3間の相対回転数差に依
存するが、圧力室10内の圧力をリリーフ弁を用いてリ
ザーバ11内に放出することにより、多板クラッチ4が
伝達可能な駆動力の上限を設定するトルクリミッター機
能を付加することができる。
【0009】しかしながら、単にリリーフ弁を用いて圧
力室10内の圧力をリザーバ11に放出する構造にした
のでは、圧力平衡時にリリーフ弁にチャタリングが発生
し、異常振動を励起したり多板クラッチ4のプレートを
常時引きずり続けたりする恐れがあり、異音の発生や耐
久性の劣化等の支障を生じるという問題がある。そこ
で、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、異
音の発生や耐久性の劣化を生じることなく、伝達トルク
の上限値を設定することができるビスコロック形の動力
伝達装置を提供することにある。
力室10内の圧力をリザーバ11に放出する構造にした
のでは、圧力平衡時にリリーフ弁にチャタリングが発生
し、異常振動を励起したり多板クラッチ4のプレートを
常時引きずり続けたりする恐れがあり、異音の発生や耐
久性の劣化等の支障を生じるという問題がある。そこ
で、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、異
音の発生や耐久性の劣化を生じることなく、伝達トルク
の上限値を設定することができるビスコロック形の動力
伝達装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、同
一軸線の周りに相対回転可能な第1および第2の回転部
材と、これら第1および第2の回転部材間に介装された
摩擦クラッチと、前記第1および第2の回転部材間に画
成されて高粘性流体が封入された圧力室と、この圧力室
内で前記第1の回転部材と一体的に回転することにより
第2の回転部材に対して相対回転する回転体と、この回
転体と前記第2の回転部材との間に生じる前記高粘性流
体の圧力によってピストンを押圧し、前記摩擦クラッチ
を密着させるピストン押圧手段と、吸入路を介して前記
圧力室と連通するリザーバと、前記圧力室内に生じた所
定以上の圧力によって前記吸入路を閉鎖して前記リザー
バから前記圧力室への前記高粘性流体の供給を遮断する
制御弁と、所定の係止力を以て制御弁を開放位置に係止
する係止手段とを備えた動力伝達装置により達成するこ
とができる。
一軸線の周りに相対回転可能な第1および第2の回転部
材と、これら第1および第2の回転部材間に介装された
摩擦クラッチと、前記第1および第2の回転部材間に画
成されて高粘性流体が封入された圧力室と、この圧力室
内で前記第1の回転部材と一体的に回転することにより
第2の回転部材に対して相対回転する回転体と、この回
転体と前記第2の回転部材との間に生じる前記高粘性流
体の圧力によってピストンを押圧し、前記摩擦クラッチ
を密着させるピストン押圧手段と、吸入路を介して前記
圧力室と連通するリザーバと、前記圧力室内に生じた所
定以上の圧力によって前記吸入路を閉鎖して前記リザー
バから前記圧力室への前記高粘性流体の供給を遮断する
制御弁と、所定の係止力を以て制御弁を開放位置に係止
する係止手段とを備えた動力伝達装置により達成するこ
とができる。
【0011】上記構成によれば、圧力室内の圧力が所定
以上の圧力に達すると、制御弁が係止手段の係止力に抗
して吸入路を閉鎖し、リザーバから圧力室への高粘性流
体の供給を遮断するので、圧力室内の圧力は所定以上の
圧力に上昇することがない。これにより、第1および第
2の回転部材間で摩擦クラッチが伝達可能な駆動トルク
に上限を定めることができる。また、前記制御弁は係止
手段の係止力に抗する所定以上の高粘性流体の圧力によ
って吸入路を閉鎖するが、吸入路を開放する際には前記
係止手段の係止力が該制御弁に作用しない。そこで、前
記制御弁が吸入路を開放する際の戻り圧力は該吸入路を
閉鎖する際の作動圧力より小さくなり、該制御弁は所謂
ヒステリシス特性を有し、圧力平衡時にもチャタリング
が起きにくい。
以上の圧力に達すると、制御弁が係止手段の係止力に抗
して吸入路を閉鎖し、リザーバから圧力室への高粘性流
体の供給を遮断するので、圧力室内の圧力は所定以上の
圧力に上昇することがない。これにより、第1および第
2の回転部材間で摩擦クラッチが伝達可能な駆動トルク
に上限を定めることができる。また、前記制御弁は係止
手段の係止力に抗する所定以上の高粘性流体の圧力によ
って吸入路を閉鎖するが、吸入路を開放する際には前記
係止手段の係止力が該制御弁に作用しない。そこで、前
記制御弁が吸入路を開放する際の戻り圧力は該吸入路を
閉鎖する際の作動圧力より小さくなり、該制御弁は所謂
ヒステリシス特性を有し、圧力平衡時にもチャタリング
が起きにくい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の一実施形態に係る動力伝達装置を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る動力伝達装置を示す部
分断面図、図2は図1に示した制御弁の拡大断面図、図
3及び図4は図2に示した制御弁の作動を説明する為の
断面図である。
明の一実施形態に係る動力伝達装置を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る動力伝達装置を示す部
分断面図、図2は図1に示した制御弁の拡大断面図、図
3及び図4は図2に示した制御弁の作動を説明する為の
断面図である。
【0013】図1に示した本実施形態の動力伝達装置1
00は、図5に示した従来のビスコロック形動力伝達装
置1の回転ケース7を回転ケース20に置き換えると共
に、前記回転ケース20内に制御弁30を組み込んだも
のであり、それ以外の部分は同一構造とされている。こ
れにより、図5に示した従来の動力伝達装置1と同一の
構成部分には同一の符号を用いる。
00は、図5に示した従来のビスコロック形動力伝達装
置1の回転ケース7を回転ケース20に置き換えると共
に、前記回転ケース20内に制御弁30を組み込んだも
のであり、それ以外の部分は同一構造とされている。こ
れにより、図5に示した従来の動力伝達装置1と同一の
構成部分には同一の符号を用いる。
【0014】図1に示したように、本実施形態の動力伝
達装置100は、図示しない駆動軸によって回転軸線C
回りに回転駆動される第1の回転部材2と、この第1の
回転部材2に対して前記回転軸線C回りに相対回転可能
な第2の回転部材3とを備えている。なお、前記第2の
回転部材3は、図示しない被駆動部材に連結される。ま
た、これら第1および第2の回転部材2,3間には、摩
擦クラッチとしての多板クラッチ4と、この多板クラッ
チ4を密着させるピストン5を押圧するピストン押圧手
段6とがそれぞれ介装されている。
達装置100は、図示しない駆動軸によって回転軸線C
回りに回転駆動される第1の回転部材2と、この第1の
回転部材2に対して前記回転軸線C回りに相対回転可能
な第2の回転部材3とを備えている。なお、前記第2の
回転部材3は、図示しない被駆動部材に連結される。ま
た、これら第1および第2の回転部材2,3間には、摩
擦クラッチとしての多板クラッチ4と、この多板クラッ
チ4を密着させるピストン5を押圧するピストン押圧手
段6とがそれぞれ介装されている。
【0015】前記多板クラッチ4は、第1の回転部材2
と回転方向に係合する複数枚のインナプレート4aと、
これらのインナプレート4aと交互に配置されると共に
第2の回転部材3と回転方向に係合する複数枚のアウタ
プレート4bと、これらのプレート4a,4bと前記ピ
ストン押圧手段6との間に介装された環状のスペーサ6
aとを有している。そして、前記インナプレート4aお
よび前記アウタプレート4bは、ピストン押圧手段6の
ピストン5によって押圧されて互いに密着し、第1およ
び第2の回転部材2,3間で駆動トルクを伝達できるよ
うに構成されている。
と回転方向に係合する複数枚のインナプレート4aと、
これらのインナプレート4aと交互に配置されると共に
第2の回転部材3と回転方向に係合する複数枚のアウタ
プレート4bと、これらのプレート4a,4bと前記ピ
ストン押圧手段6との間に介装された環状のスペーサ6
aとを有している。そして、前記インナプレート4aお
よび前記アウタプレート4bは、ピストン押圧手段6の
ピストン5によって押圧されて互いに密着し、第1およ
び第2の回転部材2,3間で駆動トルクを伝達できるよ
うに構成されている。
【0016】前記ピストン押圧手段6のピストン5は、
第2の回転部材3の内部に嵌装されて回転軸線C方向に
変位可能とされ、第2の回転部材3と共に圧力室10を
形成している。そして、この圧力室10内には高粘性流
体としてのシリコンオイルが密封されている。また、前
記圧力室10内には、第2の回転部材3に対して所定の
角度範囲で同軸に相対揺動可能とされた環状のポンプデ
ィスク8と、第1の回転部材2と一体に回転する回転体
としての環状のフィードディスク9とが配置されてい
る。また、前記ピストン5は、皿ばね19によって多板
クラッチ4から離間する方向に常時付勢されている。
第2の回転部材3の内部に嵌装されて回転軸線C方向に
変位可能とされ、第2の回転部材3と共に圧力室10を
形成している。そして、この圧力室10内には高粘性流
体としてのシリコンオイルが密封されている。また、前
記圧力室10内には、第2の回転部材3に対して所定の
角度範囲で同軸に相対揺動可能とされた環状のポンプデ
ィスク8と、第1の回転部材2と一体に回転する回転体
としての環状のフィードディスク9とが配置されてい
る。また、前記ピストン5は、皿ばね19によって多板
クラッチ4から離間する方向に常時付勢されている。
【0017】一方、第2の回転部材3の多板クラッチ4
とは反対側の端部に形成されたリザーバ11には、皿ば
ね12によって常時付勢される補償ピストン13が、回
転軸線C方向にスライド自在に嵌装されている。そし
て、圧力室10とリザーバ11とは、回転ケース20に
貫設された吸入路14およびポンプディスク8に貫設さ
れた連通孔15を介して互いに連通し、圧力室10内の
シリコンオイルの増減を補償するように構成されてい
る。
とは反対側の端部に形成されたリザーバ11には、皿ば
ね12によって常時付勢される補償ピストン13が、回
転軸線C方向にスライド自在に嵌装されている。そし
て、圧力室10とリザーバ11とは、回転ケース20に
貫設された吸入路14およびポンプディスク8に貫設さ
れた連通孔15を介して互いに連通し、圧力室10内の
シリコンオイルの増減を補償するように構成されてい
る。
【0018】さらに、本実施形態の動力伝達装置100
は、図1に示したように前記回転ケース20に貫設され
た吸入路14を開閉可能な制御弁30を備えている。前
記制御弁30は、図2に示したように回転ケース20の
制御弁収納部21内に収納されて、前記回転軸線Cに対
して垂直な方向(図示左右方向)に往復スライド可能と
された弁体31を有している。この弁体31は、ブロッ
ク状の中央部分32と、この中央部分32に対して左右
対称に連設されると共に、左右一対の吸入路14L,1
4Rをそれぞれ開閉可能とされた板状の本体部分33,
34とを有している。また、前記中央部分32の表面に
凹設されたディテント溝35には、付勢ばね36によっ
て係合方向へ付勢されたディテントボール37が係合し
ており、前記制御弁30の弁体31を所定の係止力を以
て開放位置に係止する係止手段が構成されている。
は、図1に示したように前記回転ケース20に貫設され
た吸入路14を開閉可能な制御弁30を備えている。前
記制御弁30は、図2に示したように回転ケース20の
制御弁収納部21内に収納されて、前記回転軸線Cに対
して垂直な方向(図示左右方向)に往復スライド可能と
された弁体31を有している。この弁体31は、ブロッ
ク状の中央部分32と、この中央部分32に対して左右
対称に連設されると共に、左右一対の吸入路14L,1
4Rをそれぞれ開閉可能とされた板状の本体部分33,
34とを有している。また、前記中央部分32の表面に
凹設されたディテント溝35には、付勢ばね36によっ
て係合方向へ付勢されたディテントボール37が係合し
ており、前記制御弁30の弁体31を所定の係止力を以
て開放位置に係止する係止手段が構成されている。
【0019】図2に示すように、圧力室10内の圧力を
受けて前記弁体31を往動させ、前記吸入路14L,1
4Rを閉鎖する制御弁往動手段としての左右一対のシリ
ンダ室22,23が、回転ケース20と共に形成されて
いる。また、前記シリンダ室22,23内には、前記弁
体31を復動させて前記吸入路14L,14Rを開放す
る制御弁復動手段としての付勢ばね38,39がそれぞ
れ内蔵されている。また、前記シリンダ室22,23に
は、各シリンダ室22,23内のシリコンオイルを前記
吸入路14に排出するオリフィス24,25がそれぞれ
設けられている。さらに、回転ケース20には、左右一
対のシリンダ室22,23内に圧力室10内の圧力を導
入する左右一対のパイロット流路26L,26Rが、そ
れぞれ回転ケース20に凹設された連通溝18を挟んで
クランク状に延びるように貫設されている。
受けて前記弁体31を往動させ、前記吸入路14L,1
4Rを閉鎖する制御弁往動手段としての左右一対のシリ
ンダ室22,23が、回転ケース20と共に形成されて
いる。また、前記シリンダ室22,23内には、前記弁
体31を復動させて前記吸入路14L,14Rを開放す
る制御弁復動手段としての付勢ばね38,39がそれぞ
れ内蔵されている。また、前記シリンダ室22,23に
は、各シリンダ室22,23内のシリコンオイルを前記
吸入路14に排出するオリフィス24,25がそれぞれ
設けられている。さらに、回転ケース20には、左右一
対のシリンダ室22,23内に圧力室10内の圧力を導
入する左右一対のパイロット流路26L,26Rが、そ
れぞれ回転ケース20に凹設された連通溝18を挟んで
クランク状に延びるように貫設されている。
【0020】次に、上述のように構成された本実施形態
の動力伝達装置100の作動について説明する。なお、
以下の説明においてはフィードディスク9が回転ケース
20に対して図示左方向に相対変位する場合について説
明するが、反対方向に変位する場合についても全く同様
である。
の動力伝達装置100の作動について説明する。なお、
以下の説明においてはフィードディスク9が回転ケース
20に対して図示左方向に相対変位する場合について説
明するが、反対方向に変位する場合についても全く同様
である。
【0021】第1および第2の回転部材2,3が相対回
転し、図3に示したようにフィードディスク9が回転ケ
ース20に対して図示左方向に相対回転すると、フィー
ドディスク9と連れ回りするシリコンオイルの粘性によ
ってポンプディスク8は図示左方向に揺動させられる。
そして、ポンプディスク8は回転ケース20に設けられ
た図示されないストッパと係合し、図示左側に一杯に揺
動した状態で停止する。
転し、図3に示したようにフィードディスク9が回転ケ
ース20に対して図示左方向に相対回転すると、フィー
ドディスク9と連れ回りするシリコンオイルの粘性によ
ってポンプディスク8は図示左方向に揺動させられる。
そして、ポンプディスク8は回転ケース20に設けられ
た図示されないストッパと係合し、図示左側に一杯に揺
動した状態で停止する。
【0022】この状態においては、図3に示したよう
に、回転ケース20の図示左側の吸入路14Lとポンプ
ディスク8の図示左側の連通孔15Lとが互いに対向
し、ポンプディスク8に凹設された円周方向溝16はリ
ザーバ11と連通する。また、回転ケース20の連通溝
18とポンプディスク8の図示右側の連通孔15Rとが
互いに対向し、前記円周方向溝16と前記連通溝18と
が連通する。しかしながら、回転ケース20の図示右側
の吸入路14Rはポンプディスク8によって閉鎖され
る。さらに、左右一対のパイロット流路26L,26R
は、図示右側のシリンダ室22に連通するパイロット流
路26Lが前記連通孔15Rを介して前記円周方向溝1
6に連通するが、図示左側のシリンダ室23に連通する
パイロット流路26Rは、ポンプディスク8によって閉
鎖される。
に、回転ケース20の図示左側の吸入路14Lとポンプ
ディスク8の図示左側の連通孔15Lとが互いに対向
し、ポンプディスク8に凹設された円周方向溝16はリ
ザーバ11と連通する。また、回転ケース20の連通溝
18とポンプディスク8の図示右側の連通孔15Rとが
互いに対向し、前記円周方向溝16と前記連通溝18と
が連通する。しかしながら、回転ケース20の図示右側
の吸入路14Rはポンプディスク8によって閉鎖され
る。さらに、左右一対のパイロット流路26L,26R
は、図示右側のシリンダ室22に連通するパイロット流
路26Lが前記連通孔15Rを介して前記円周方向溝1
6に連通するが、図示左側のシリンダ室23に連通する
パイロット流路26Rは、ポンプディスク8によって閉
鎖される。
【0023】第1および第2の回転部材2,3が相対回
転し、圧力室10内でフィードディスク9が図示左側に
連続的に相対回転すると、圧力室10内のシリコンオイ
ルはフィードディスク9に連れ回りし、ポンプディスク
8の円周方向溝16内を図示左方向に移動する。これに
伴い、リザーバ11内のシリコンオイルが吸入路14L
および連通孔15Lを介して円周方向溝16内に連続的
に送り込まれる。フィードディスク9に連れ回りして円
周方向溝16内を円周方向に約1周したシリコンオイル
は、図示右側の連通孔15Rに到達すると連通溝18内
に入り込む。そして、連通溝18内を回転ケース20の
半径方向外側に移動し、ポンプディスク8の外周部分を
乗り越えて圧力室10内に充満する。
転し、圧力室10内でフィードディスク9が図示左側に
連続的に相対回転すると、圧力室10内のシリコンオイ
ルはフィードディスク9に連れ回りし、ポンプディスク
8の円周方向溝16内を図示左方向に移動する。これに
伴い、リザーバ11内のシリコンオイルが吸入路14L
および連通孔15Lを介して円周方向溝16内に連続的
に送り込まれる。フィードディスク9に連れ回りして円
周方向溝16内を円周方向に約1周したシリコンオイル
は、図示右側の連通孔15Rに到達すると連通溝18内
に入り込む。そして、連通溝18内を回転ケース20の
半径方向外側に移動し、ポンプディスク8の外周部分を
乗り越えて圧力室10内に充満する。
【0024】一方、円周方向溝16内のシリコンオイル
は、連通孔15Rおよびパイロット流路26Lを介して
図示右側のシリンダ室22内に導入される。そして、シ
リンダ室22に形成されたオリフィス24から図示右側
の吸入路14Rに漏れ出て、リザーバ11に環流する。
したがって、リザーバ11からポンプディスク8の円周
方向溝16内に導入されるシリコンオイルの量が、オリ
フィス24から漏れ出るシリコンオイルの量を上回れ
ば、圧力室10内の圧力は徐々に上昇する。
は、連通孔15Rおよびパイロット流路26Lを介して
図示右側のシリンダ室22内に導入される。そして、シ
リンダ室22に形成されたオリフィス24から図示右側
の吸入路14Rに漏れ出て、リザーバ11に環流する。
したがって、リザーバ11からポンプディスク8の円周
方向溝16内に導入されるシリコンオイルの量が、オリ
フィス24から漏れ出るシリコンオイルの量を上回れ
ば、圧力室10内の圧力は徐々に上昇する。
【0025】前記圧力室10内の圧力が高まると、シリ
ンダ室22内の圧力も高まる。これにより、制御弁30
の弁体31は、シリンダ室22内のシリコンオイルの圧
力によって図示左方向へ押圧付勢される。しかしなが
ら、前記弁体31には、図示左側のシリンダ室23内に
内蔵された付勢ばね39による付勢力と、ディテント溝
35に係合するディテントボール37による係止力とが
作用している。これにより、シリンダ室22内のシリコ
ンオイルによる押圧付勢力がこれらのばね付勢力と係止
との合力を上回らない限り、弁体31は図示左方向に往
動することができない。
ンダ室22内の圧力も高まる。これにより、制御弁30
の弁体31は、シリンダ室22内のシリコンオイルの圧
力によって図示左方向へ押圧付勢される。しかしなが
ら、前記弁体31には、図示左側のシリンダ室23内に
内蔵された付勢ばね39による付勢力と、ディテント溝
35に係合するディテントボール37による係止力とが
作用している。これにより、シリンダ室22内のシリコ
ンオイルによる押圧付勢力がこれらのばね付勢力と係止
との合力を上回らない限り、弁体31は図示左方向に往
動することができない。
【0026】したがって、第1および第2の回転部材
2,3間の相対回転数が高まって圧力室10内の圧力が
充分に上昇するまでは、制御弁30の弁体31は中立位
置に係止されたままとなり、回転ケース20の吸入路1
4Lを開放する。すなわち、第1および第2の回転部材
2,3間の相対回転数が低い領域では、ピストン5を多
板クラッチ4側に押圧する圧力室10内の圧力の上昇は
不十分で、ピストン5は皿ばね19によって多板クラッ
チ4から離間させられたままとなる。これにより、多板
クラッチ4のインナプレート4aとアウタプレート4b
とは密着せず、多板クラッチ4によって駆動トルクを伝
達することはできない。
2,3間の相対回転数が高まって圧力室10内の圧力が
充分に上昇するまでは、制御弁30の弁体31は中立位
置に係止されたままとなり、回転ケース20の吸入路1
4Lを開放する。すなわち、第1および第2の回転部材
2,3間の相対回転数が低い領域では、ピストン5を多
板クラッチ4側に押圧する圧力室10内の圧力の上昇は
不十分で、ピストン5は皿ばね19によって多板クラッ
チ4から離間させられたままとなる。これにより、多板
クラッチ4のインナプレート4aとアウタプレート4b
とは密着せず、多板クラッチ4によって駆動トルクを伝
達することはできない。
【0027】これに対して、第1および第2の回転部材
2,3間の相対回転数が高くなると、圧力室10内の圧
力が上昇し、ピストン5は圧力室10内のシリコンオイ
ルの圧力によって多板クラッチ4側に押圧される。そし
て、ピストン5を押圧する押圧力が皿ばね19の付勢力
を上回ると、ピストン5は多板クラッチ4側に変位し、
スペーサ6aを介して多板クラッチ4を押圧し、インナ
プレート4aとアウタプレート4bとを互いに密着させ
る。従って、第1および第2の回転部材2,3間の相対
回転数が高い領域では、インナプレート4aとアウタプ
レート4bとが互いに密着し、第1および第2の回転部
材2,3間で多板クラッチ4を介して駆動トルクが伝達
される。
2,3間の相対回転数が高くなると、圧力室10内の圧
力が上昇し、ピストン5は圧力室10内のシリコンオイ
ルの圧力によって多板クラッチ4側に押圧される。そし
て、ピストン5を押圧する押圧力が皿ばね19の付勢力
を上回ると、ピストン5は多板クラッチ4側に変位し、
スペーサ6aを介して多板クラッチ4を押圧し、インナ
プレート4aとアウタプレート4bとを互いに密着させ
る。従って、第1および第2の回転部材2,3間の相対
回転数が高い領域では、インナプレート4aとアウタプ
レート4bとが互いに密着し、第1および第2の回転部
材2,3間で多板クラッチ4を介して駆動トルクが伝達
される。
【0028】第1および第2の相対回転数がさらに高ま
り、圧力室10内の圧力が徐々に高まると、パイロット
流路26Lを介して圧力室10と連通するシリンダ室2
2内の圧力も徐々に高まる。そして、弁体31を押圧す
る押圧付勢力が、付勢ばね39によるばね付勢力とディ
テントボール37による係止力との合力を上回ると、弁
体31は図4に示したように図示左側に往動させられ
る。このとき、図示左側のシリンダ室23内のシリコン
オイルがオリフィス25を介して吸入路14L内に徐々
に排出されるので、弁体31が急激に往動することはな
い。また、付勢ばね39による付勢力の大きさと、ディ
テントボール37を係合方向へ付勢する付勢ばね36の
付勢力の大きさを調節することにより、弁体31が往動
する際のシリンダ室22内の作動圧力を自在に設定する
ことができる。
り、圧力室10内の圧力が徐々に高まると、パイロット
流路26Lを介して圧力室10と連通するシリンダ室2
2内の圧力も徐々に高まる。そして、弁体31を押圧す
る押圧付勢力が、付勢ばね39によるばね付勢力とディ
テントボール37による係止力との合力を上回ると、弁
体31は図4に示したように図示左側に往動させられ
る。このとき、図示左側のシリンダ室23内のシリコン
オイルがオリフィス25を介して吸入路14L内に徐々
に排出されるので、弁体31が急激に往動することはな
い。また、付勢ばね39による付勢力の大きさと、ディ
テントボール37を係合方向へ付勢する付勢ばね36の
付勢力の大きさを調節することにより、弁体31が往動
する際のシリンダ室22内の作動圧力を自在に設定する
ことができる。
【0029】制御弁30の弁体31が図示左側に往動し
て図示左側の吸入路14Lを閉鎖すると、リザーバ11
からポンプディスク8の円周方向溝16へのシリコンオ
イルの供給が遮断される。これにより、フィードディス
ク9の回転によってリザーバ11側から圧力室10内に
シリコンオイルを送り込むことができなくなるので、圧
力室10内の圧力の上昇が停止する。そして、シリンダ
室22内のシリコンオイルが前記オリフィス24を介し
て図示右側の吸入路14Rに漏れ出ることにより、圧力
室10内の圧力はリザーバ11内の圧力に等しくなるま
で徐々に低下する。
て図示左側の吸入路14Lを閉鎖すると、リザーバ11
からポンプディスク8の円周方向溝16へのシリコンオ
イルの供給が遮断される。これにより、フィードディス
ク9の回転によってリザーバ11側から圧力室10内に
シリコンオイルを送り込むことができなくなるので、圧
力室10内の圧力の上昇が停止する。そして、シリンダ
室22内のシリコンオイルが前記オリフィス24を介し
て図示右側の吸入路14Rに漏れ出ることにより、圧力
室10内の圧力はリザーバ11内の圧力に等しくなるま
で徐々に低下する。
【0030】一方、制御弁30の弁体31が吸入路14
Lを閉鎖した後、圧力室10内の圧力が徐々に低下して
シリンダ室22内の圧力が所定の圧力にまで低下する
と、シリンダ室23に内蔵された付勢ばね39が弁体3
1を開き方向に押圧付勢するばね付勢力が、弁体31を
閉じ方向に押圧付勢するシリンダ室22内のシリコンオ
イルの押圧力を上回る。すると、弁体31は付勢ばね3
9のばね付勢力によって開き方向に復動させられる。そ
して、ディテントボール37がディテント溝35に係合
すると、弁体31は左右一対の吸入路14L,14Rの
両方を開放する中立位置で停止し、図1若しくは図2に
示した状態に復帰する。
Lを閉鎖した後、圧力室10内の圧力が徐々に低下して
シリンダ室22内の圧力が所定の圧力にまで低下する
と、シリンダ室23に内蔵された付勢ばね39が弁体3
1を開き方向に押圧付勢するばね付勢力が、弁体31を
閉じ方向に押圧付勢するシリンダ室22内のシリコンオ
イルの押圧力を上回る。すると、弁体31は付勢ばね3
9のばね付勢力によって開き方向に復動させられる。そ
して、ディテントボール37がディテント溝35に係合
すると、弁体31は左右一対の吸入路14L,14Rの
両方を開放する中立位置で停止し、図1若しくは図2に
示した状態に復帰する。
【0031】すなわち、本実施形態の動力伝達装置10
0においては、圧力室10内の圧力が所定の圧力まで上
昇すると、制御弁30が圧力室10とリザーバ11との
連通を遮断するので、圧力室10内の圧力は所定以上に
は上昇することができない。これにより、第1および第
2の回転部材2,3間で多板クラッチ4が伝達可能な駆
動トルクに上限を設定することができる。そして、この
駆動トルクの上限は、付勢ばね39のばね付勢力、ディ
テントボール37を係合方向へ付勢する付勢ばね36の
ばね付勢力及びディテント溝35の形状を適宜調整する
ことにより、任意の値に変更することができる。
0においては、圧力室10内の圧力が所定の圧力まで上
昇すると、制御弁30が圧力室10とリザーバ11との
連通を遮断するので、圧力室10内の圧力は所定以上に
は上昇することができない。これにより、第1および第
2の回転部材2,3間で多板クラッチ4が伝達可能な駆
動トルクに上限を設定することができる。そして、この
駆動トルクの上限は、付勢ばね39のばね付勢力、ディ
テントボール37を係合方向へ付勢する付勢ばね36の
ばね付勢力及びディテント溝35の形状を適宜調整する
ことにより、任意の値に変更することができる。
【0032】また、制御弁30が圧力室10とリザーバ
11との連通を一旦遮断した後は、圧力室10内の圧力
が所定の下限値に低下するまで、制御弁30は圧力室1
0とリザーバ11との連通を遮断した状態に保たれる。
これにより、第1および第2の回転部材2,3間の相対
回転数にかかわらず、圧力室10内の圧力が再上昇する
ことがない。また、弁体31が開き位置から閉じ方向に
変位する際には、ディテントボール37が弁体31のデ
ィテント溝35に係合しており、該弁体31の変位に抵
抗力を付与するが、弁体31が閉じ位置から開き方向に
変位する際には、該弁体31の変位に抵抗力が作用しな
い。即ち、弁体31が吸入路14Lを開放する際の圧力
室10内の戻り圧力は、該吸入路14Lを閉鎖する際の
作動圧力より小さくなる。そこで、前記制御弁30は、
所謂ヒステリシス特性を有し、圧力平衡時にもチャタリ
ングが起き難くなる。
11との連通を一旦遮断した後は、圧力室10内の圧力
が所定の下限値に低下するまで、制御弁30は圧力室1
0とリザーバ11との連通を遮断した状態に保たれる。
これにより、第1および第2の回転部材2,3間の相対
回転数にかかわらず、圧力室10内の圧力が再上昇する
ことがない。また、弁体31が開き位置から閉じ方向に
変位する際には、ディテントボール37が弁体31のデ
ィテント溝35に係合しており、該弁体31の変位に抵
抗力を付与するが、弁体31が閉じ位置から開き方向に
変位する際には、該弁体31の変位に抵抗力が作用しな
い。即ち、弁体31が吸入路14Lを開放する際の圧力
室10内の戻り圧力は、該吸入路14Lを閉鎖する際の
作動圧力より小さくなる。そこで、前記制御弁30は、
所謂ヒステリシス特性を有し、圧力平衡時にもチャタリ
ングが起き難くなる。
【0033】そこで、本実施形態の動力伝達装置100
によれば、制御弁30にチャタリングが発生せず、異常
振動を励起したり多板クラッチ4のプレートを常時引き
ずり続けたりする恐れがなく、異音の発生や耐久性の劣
化を防止することができる。以上、本発明に係る動力伝
達装置の各実施形態ついて詳しく説明したが、本発明は
上述した実施形態によって限定されるものではなく、種
々の変更が可能であることは言うまでもない。例えば、
上述した実施形態においては、第1の回転部材2から第
2の回転部材3に駆動トルクを伝達する場合について説
明したが、第2の回転部材3から第1の回転部材2に駆
動トルクを伝達することもできる。
によれば、制御弁30にチャタリングが発生せず、異常
振動を励起したり多板クラッチ4のプレートを常時引き
ずり続けたりする恐れがなく、異音の発生や耐久性の劣
化を防止することができる。以上、本発明に係る動力伝
達装置の各実施形態ついて詳しく説明したが、本発明は
上述した実施形態によって限定されるものではなく、種
々の変更が可能であることは言うまでもない。例えば、
上述した実施形態においては、第1の回転部材2から第
2の回転部材3に駆動トルクを伝達する場合について説
明したが、第2の回転部材3から第1の回転部材2に駆
動トルクを伝達することもできる。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のビスコロック形の動力伝達装置によれば、圧力室内の
圧力が所定以上の圧力に達すると、制御弁が係止手段の
係止力に抗して吸入路を閉鎖し、リザーバから圧力室へ
の高粘性流体の供給を遮断するので、圧力室内の圧力は
所定以上の圧力に上昇することがない。これにより、第
1および第2の回転部材間で摩擦クラッチが伝達可能な
駆動トルクに上限を定めることができる。また、前記制
御弁は係止手段の係止力に抗する所定以上の高粘性流体
の圧力によって吸入路を閉鎖するが、吸入路を開放する
際には前記係止手段の係止力が該制御弁に作用しない。
そこで、前記制御弁が吸入路を開放する際の戻り圧力は
該吸入路を閉鎖する際の作動圧力より小さくなり、該制
御弁は所謂ヒステリシス特性を有し、圧力平衡時にもチ
ャタリングが起きにくい。従って、本発明の動力伝達装
置は、制御弁にチャタリングが発生せず、異常振動を励
起したり多板クラッチのプレートを常時引きずり続けた
りする恐れがなく、異音の発生や耐久性の劣化を防止す
ることができる。
のビスコロック形の動力伝達装置によれば、圧力室内の
圧力が所定以上の圧力に達すると、制御弁が係止手段の
係止力に抗して吸入路を閉鎖し、リザーバから圧力室へ
の高粘性流体の供給を遮断するので、圧力室内の圧力は
所定以上の圧力に上昇することがない。これにより、第
1および第2の回転部材間で摩擦クラッチが伝達可能な
駆動トルクに上限を定めることができる。また、前記制
御弁は係止手段の係止力に抗する所定以上の高粘性流体
の圧力によって吸入路を閉鎖するが、吸入路を開放する
際には前記係止手段の係止力が該制御弁に作用しない。
そこで、前記制御弁が吸入路を開放する際の戻り圧力は
該吸入路を閉鎖する際の作動圧力より小さくなり、該制
御弁は所謂ヒステリシス特性を有し、圧力平衡時にもチ
ャタリングが起きにくい。従って、本発明の動力伝達装
置は、制御弁にチャタリングが発生せず、異常振動を励
起したり多板クラッチのプレートを常時引きずり続けた
りする恐れがなく、異音の発生や耐久性の劣化を防止す
ることができる。
【図1】本発明の一実施形態に係る動力伝達装置を示す
部分断面図である。
部分断面図である。
【図2】図1に示した制御弁の拡大断面図である。
【図3】図2に示した制御弁の作動を説明する為の断面
図である。
図である。
【図4】図2に示した制御弁の作動を説明する為の断面
図である。
図である。
【図5】従来のビスコロック形の動力伝達装置の部分断
面図である。
面図である。
【図6】図5に示したポンプディスクおよびフィードデ
ィスクの作動を説明する為の部分断面図である。
ィスクの作動を説明する為の部分断面図である。
2 第1の回転部材 3 第2の回転部材 4 多板クラッチ 5 ピストン 6 ピストン押圧手段 8 ポンプディスク 9 フィードディスク 10 圧力室 11 リザーバ 13 補償ピストン 14 吸入路 15 連通孔 16 円周方向溝 18 連通溝 20 回転ケース 30 制御弁 31 弁体 35 ディテント溝 37 ディテントボール 100 動力伝達装置
Claims (1)
- 【請求項1】 同一軸線の周りに相対回転可能な第1お
よび第2の回転部材と、これら第1および第2の回転部
材間に介装された摩擦クラッチと、前記第1および第2
の回転部材間に画成されて高粘性流体が封入された圧力
室と、この圧力室内で前記第1の回転部材と一体的に回
転することにより第2の回転部材に対して相対回転する
回転体と、この回転体と前記第2の回転部材との間に生
じる前記高粘性流体の圧力によってピストンを押圧し、
前記摩擦クラッチを密着させるピストン押圧手段と、吸
入路を介して前記圧力室と連通するリザーバと、前記圧
力室内に生じた所定以上の圧力によって前記吸入路を閉
鎖して前記リザーバから前記圧力室への前記高粘性流体
の供給を遮断する制御弁と、所定の係止力を以て前記制
御弁を開放位置に係止する係止手段とを備えた動力伝達
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4086997A JPH10238563A (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | 動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4086997A JPH10238563A (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | 動力伝達装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10238563A true JPH10238563A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=12592536
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4086997A Pending JPH10238563A (ja) | 1997-02-25 | 1997-02-25 | 動力伝達装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10238563A (ja) |
-
1997
- 1997-02-25 JP JP4086997A patent/JPH10238563A/ja active Pending
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