JP2000231749A - 光磁気記録媒体及びその製造方法 - Google Patents
光磁気記録媒体及びその製造方法Info
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- Y10S428/90—Magnetic feature
Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁界変調方式により光磁気記録がなされる光
磁気記録媒体において、記録磁界強度がある程度変化し
ても安定な記録特性を示すようにする。 【解決手段】 TbFeCoCrからなる信号記録層を
有し、当該信号記録層に対して磁界変調方式により光磁
気記録がなされる光磁気記録媒体を製造する際に、信号
記録層を、当該信号記録層中のTb及びCrの合計の含
有量を24±1[原子%]として成膜する。そして、信号
記録層を成膜した後、30×10-6[Torr・sec]
〜10000×10-6[Torr・sec]の水蒸気露
出、又は10×10-6[Torr・sec]〜50×10
-6[Torr・sec]の酸素露出を行い、当該信号記録
層の表面を酸化させる。
磁気記録媒体において、記録磁界強度がある程度変化し
ても安定な記録特性を示すようにする。 【解決手段】 TbFeCoCrからなる信号記録層を
有し、当該信号記録層に対して磁界変調方式により光磁
気記録がなされる光磁気記録媒体を製造する際に、信号
記録層を、当該信号記録層中のTb及びCrの合計の含
有量を24±1[原子%]として成膜する。そして、信号
記録層を成膜した後、30×10-6[Torr・sec]
〜10000×10-6[Torr・sec]の水蒸気露
出、又は10×10-6[Torr・sec]〜50×10
-6[Torr・sec]の酸素露出を行い、当該信号記録
層の表面を酸化させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、希土類−遷移金属
合金薄膜からなる信号記録層を有し、当該信号記録層に
対して磁界変調方式により光磁気記録がなされる光磁気
記録媒体、及びその製造方法に関する。
合金薄膜からなる信号記録層を有し、当該信号記録層に
対して磁界変調方式により光磁気記録がなされる光磁気
記録媒体、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】書き換え可能な高密度記録媒体として、
垂直磁気異方性を有する希土類−遷移金属合金薄膜から
なる信号記録層を有し、光磁気記録により記録信号が記
録される光磁気記録媒体が実用化されている。
垂直磁気異方性を有する希土類−遷移金属合金薄膜から
なる信号記録層を有し、光磁気記録により記録信号が記
録される光磁気記録媒体が実用化されている。
【0003】光磁気記録では、信号記録層にレーザ光を
照射して当該信号記録層内の微少な領域を昇温させると
ともに、レーザ光の照射により昇温させた領域周辺に2
00±100エルステッド程度の記録磁界を印加する。
これにより、信号記録層のうち、レーザ光の照射により
昇温させた領域についてだけ、その磁化方向を記録信号
に応じた方向に変化させる。これにより、記録信号が信
号記録層の磁化方向として記録される。
照射して当該信号記録層内の微少な領域を昇温させると
ともに、レーザ光の照射により昇温させた領域周辺に2
00±100エルステッド程度の記録磁界を印加する。
これにより、信号記録層のうち、レーザ光の照射により
昇温させた領域についてだけ、その磁化方向を記録信号
に応じた方向に変化させる。これにより、記録信号が信
号記録層の磁化方向として記録される。
【0004】このような光磁気記録の方式には、大別し
て、光強度変調方式と磁界変調方式とがある。光強度変
調方式は、信号記録層に照射するレーザ光の強度を記録
信号に応じて変調する方式である。また、磁界変調方式
は、信号記録層に印加する記録磁界の強度を記録信号に
応じて変調する方式である。
て、光強度変調方式と磁界変調方式とがある。光強度変
調方式は、信号記録層に照射するレーザ光の強度を記録
信号に応じて変調する方式である。また、磁界変調方式
は、信号記録層に印加する記録磁界の強度を記録信号に
応じて変調する方式である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの光磁気記録方
式のうち、磁界変調方式では、記録信号に応じて記録磁
界の極性を高速に切り替えることとなるが、記録磁界の
極性を高速に切り替えるようにした場合、あまり大きな
磁界を印加することは困難である。したがって、磁界変
調方式を採用する際は、記録磁界の極性を高速に切り替
えたときにも十分な記録を行えるようにするために、1
00エルステッド程度の弱い磁界でも十分な記録を行え
ることが要求される。
式のうち、磁界変調方式では、記録信号に応じて記録磁
界の極性を高速に切り替えることとなるが、記録磁界の
極性を高速に切り替えるようにした場合、あまり大きな
磁界を印加することは困難である。したがって、磁界変
調方式を採用する際は、記録磁界の極性を高速に切り替
えたときにも十分な記録を行えるようにするために、1
00エルステッド程度の弱い磁界でも十分な記録を行え
ることが要求される。
【0006】したがって、磁界変調方式を採用する場
合、光磁気記録媒体は、記録磁界の大きさが100エル
ステッド〜300エルステッド程度の範囲において、ほ
ぼ同等の記録特性を得られなければならない。換言すれ
ば、磁界変調方式用の光磁気記録媒体では、記録磁界強
度がある程度変化しても、記録特性が安定である必要が
ある。
合、光磁気記録媒体は、記録磁界の大きさが100エル
ステッド〜300エルステッド程度の範囲において、ほ
ぼ同等の記録特性を得られなければならない。換言すれ
ば、磁界変調方式用の光磁気記録媒体では、記録磁界強
度がある程度変化しても、記録特性が安定である必要が
ある。
【0007】このような要求に応えるために、信号記録
層を積層構造として、当該信号記録層の特性を改良する
手法が考案されている。しかしながら、信号記録層を積
層構造にすると、製造工程が複雑化してしまうという問
題がある。
層を積層構造として、当該信号記録層の特性を改良する
手法が考案されている。しかしながら、信号記録層を積
層構造にすると、製造工程が複雑化してしまうという問
題がある。
【0008】そこで、信号記録層の表面を酸化させるこ
とで、当該信号記録層の特性を改良する手法も考案され
ている。信号記録層の表面を酸化させることで、信号記
録層が実質的に2層構造となり、これにより、信号記録
層の特性を改良することができる。すなわち、信号記録
層の表面を酸化することで、複数種の磁性材料を用いて
信号記録層を形成しなくても、実質的に積層構造を有す
る信号記録層が得られ、信号記録層の特性を改良するこ
とができる。
とで、当該信号記録層の特性を改良する手法も考案され
ている。信号記録層の表面を酸化させることで、信号記
録層が実質的に2層構造となり、これにより、信号記録
層の特性を改良することができる。すなわち、信号記録
層の表面を酸化することで、複数種の磁性材料を用いて
信号記録層を形成しなくても、実質的に積層構造を有す
る信号記録層が得られ、信号記録層の特性を改良するこ
とができる。
【0009】しかしながら、信号記録層を酸化すれば特
性が良くなるとは限らず、酸化条件によっては、特性が
劣化してしまう場合もある。特に、信号記録層を酸化さ
せ過ぎると、出来上がった磁気記録媒体の記録特性が大
幅に劣化してしまう。
性が良くなるとは限らず、酸化条件によっては、特性が
劣化してしまう場合もある。特に、信号記録層を酸化さ
せ過ぎると、出来上がった磁気記録媒体の記録特性が大
幅に劣化してしまう。
【0010】本発明は、以上のような従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、磁界変調方式により光磁気記
録がなされる光磁気記録媒体として、信号記録層を酸化
させることにより、記録磁界強度がある程度変化しても
安定な記録特性を示すようにした光磁気記録媒体、及び
その製造方法を提供することを目的としている。
て提案されたものであり、磁界変調方式により光磁気記
録がなされる光磁気記録媒体として、信号記録層を酸化
させることにより、記録磁界強度がある程度変化しても
安定な記録特性を示すようにした光磁気記録媒体、及び
その製造方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光磁気記録
媒体は、希土類−遷移金属合金薄膜からなる信号記録層
を有し、当該信号記録層に対して磁界変調方式により光
磁気記録がなされる光磁気記録媒体である。そして、信
号記録層はTbFeCoからなり、当該信号記録層の表
面に酸化層を有し、且つ、当該信号記録層中のTbの含
有量が、23.5±1[原子%]であることを特徴とす
る。
媒体は、希土類−遷移金属合金薄膜からなる信号記録層
を有し、当該信号記録層に対して磁界変調方式により光
磁気記録がなされる光磁気記録媒体である。そして、信
号記録層はTbFeCoからなり、当該信号記録層の表
面に酸化層を有し、且つ、当該信号記録層中のTbの含
有量が、23.5±1[原子%]であることを特徴とす
る。
【0012】以上のような本発明に係る光磁気記録媒体
では、信号記録層の組成が上述のように規定され、且つ
当該信号記録層の表面が酸化されてなることにより、記
録磁界の大きさが100エルステッド〜300エルステ
ッド程度の範囲において、ほぼ同等の記録特性が得られ
る。
では、信号記録層の組成が上述のように規定され、且つ
当該信号記録層の表面が酸化されてなることにより、記
録磁界の大きさが100エルステッド〜300エルステ
ッド程度の範囲において、ほぼ同等の記録特性が得られ
る。
【0013】また、本発明に係る光磁気記録媒体の製造
方法では、TbFeCoCrからなる信号記録層を有し
当該信号記録層に対して磁界変調方式により光磁気記録
がなされる光磁気記録媒体を製造する際に、信号記録層
を当該信号記録層中のTb及びCrの合計の含有量を2
4±1[原子%]として成膜する。そして、信号記録層を
成膜した後、30×10-6[Torr・sec]〜100
00×10-6[Torr・sec]の水蒸気露出、又は1
0×10-6[Torr・sec]〜50×10- 6[Tor
r・sec]の酸素露出を行い、当該信号記録層の表面
を酸化させる。
方法では、TbFeCoCrからなる信号記録層を有し
当該信号記録層に対して磁界変調方式により光磁気記録
がなされる光磁気記録媒体を製造する際に、信号記録層
を当該信号記録層中のTb及びCrの合計の含有量を2
4±1[原子%]として成膜する。そして、信号記録層を
成膜した後、30×10-6[Torr・sec]〜100
00×10-6[Torr・sec]の水蒸気露出、又は1
0×10-6[Torr・sec]〜50×10- 6[Tor
r・sec]の酸素露出を行い、当該信号記録層の表面
を酸化させる。
【0014】以上のような本発明に係る光磁気記録媒体
の製造方法では、信号記録層の組成を上述のように規定
し、且つ、当該信号記録層を上述のような条件にて酸化
させることで、光磁気記録媒体の記録特性を、記録磁界
の大きさが100エルステッド〜300エルステッド程
度の範囲において、ほぼ同等のものとすることができ
る。
の製造方法では、信号記録層の組成を上述のように規定
し、且つ、当該信号記録層を上述のような条件にて酸化
させることで、光磁気記録媒体の記録特性を、記録磁界
の大きさが100エルステッド〜300エルステッド程
度の範囲において、ほぼ同等のものとすることができ
る。
【0015】また、本発明に係る光磁気記録媒体の製造
方法では、TbFeCoからなる信号記録層を有し当該
信号記録層に対して磁界変調方式により光磁気記録がな
される光磁気記録媒体を製造する際に、信号記録層を当
該信号記録層中のTbの含有量を23.5±1[原子%]
として成膜する。そして、信号記録層を成膜した後、3
0×10-6[Torr・sec]〜10000×10
-6[Torr・sec]の水蒸気露出、又は10×10-6
[Torr・sec]〜50×10-6[Torr・sec]
の酸素露出を行い、当該信号記録層の表面を酸化させ
る。
方法では、TbFeCoからなる信号記録層を有し当該
信号記録層に対して磁界変調方式により光磁気記録がな
される光磁気記録媒体を製造する際に、信号記録層を当
該信号記録層中のTbの含有量を23.5±1[原子%]
として成膜する。そして、信号記録層を成膜した後、3
0×10-6[Torr・sec]〜10000×10
-6[Torr・sec]の水蒸気露出、又は10×10-6
[Torr・sec]〜50×10-6[Torr・sec]
の酸素露出を行い、当該信号記録層の表面を酸化させ
る。
【0016】以上のような本発明に係る光磁気記録媒体
の製造方法では、信号記録層の組成を上述のように規定
し、且つ、当該信号記録層を上述のような条件にて酸化
させることで、光磁気記録媒体の記録特性を、記録磁界
の大きさが100エルステッド〜300エルステッド程
度の範囲において、ほぼ同等のものとすることができ
る。
の製造方法では、信号記録層の組成を上述のように規定
し、且つ、当該信号記録層を上述のような条件にて酸化
させることで、光磁気記録媒体の記録特性を、記録磁界
の大きさが100エルステッド〜300エルステッド程
度の範囲において、ほぼ同等のものとすることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】本発明を適用した光磁気記録媒体の一例を
図1に示す。この光磁気記録媒体は、磁界変調方式によ
り光磁気記録がなされる光磁気記録媒体であり、ディス
ク基板1の上に、第1の誘電体層2と、信号記録層3
と、信号記録層3の表面が酸化されてなる酸化層4と、
第2の誘電体層5と、光反射層6とがこの順に積層形成
されてなり、それらの積層膜の上に保護層7が形成され
てなる。
図1に示す。この光磁気記録媒体は、磁界変調方式によ
り光磁気記録がなされる光磁気記録媒体であり、ディス
ク基板1の上に、第1の誘電体層2と、信号記録層3
と、信号記録層3の表面が酸化されてなる酸化層4と、
第2の誘電体層5と、光反射層6とがこの順に積層形成
されてなり、それらの積層膜の上に保護層7が形成され
てなる。
【0019】ディスク基板1は、例えば、ポリカーボネ
ート等のプラスチック材料がディスク状に射出成形され
てなる。このディスク基板1には、サーボ信号やアドレ
ス信号等に対応した凹凸パターンや、記録トラックに沿
って形成されたランドやグルーブ等の凹凸パターンが形
成されていてもよい。また、ランドやグルーブを形成す
るときに、ランドやグルーブを蛇行させることにより、
ランドやグルーブ自体にアドレス情報を付加してもよ
い。
ート等のプラスチック材料がディスク状に射出成形され
てなる。このディスク基板1には、サーボ信号やアドレ
ス信号等に対応した凹凸パターンや、記録トラックに沿
って形成されたランドやグルーブ等の凹凸パターンが形
成されていてもよい。また、ランドやグルーブを形成す
るときに、ランドやグルーブを蛇行させることにより、
ランドやグルーブ自体にアドレス情報を付加してもよ
い。
【0020】第1の誘電体層2及び第2の誘電体層5
は、例えばSiNからなる。これらの誘電体層2,5が
SiNからなる場合、当該SiNは、例えば、Siター
ゲットを窒素含有雰囲気下でスパッタリングすることに
より成膜する。
は、例えばSiNからなる。これらの誘電体層2,5が
SiNからなる場合、当該SiNは、例えば、Siター
ゲットを窒素含有雰囲気下でスパッタリングすることに
より成膜する。
【0021】信号記録層3は、垂直磁気異方性を有する
希土類−遷移金属合金薄膜からなり、この光磁気記録媒
体に記録される記録信号は、この信号記録層3の磁化方
向として記録される。
希土類−遷移金属合金薄膜からなり、この光磁気記録媒
体に記録される記録信号は、この信号記録層3の磁化方
向として記録される。
【0022】この信号記録層3は、TbFeCo又はT
bFeCoCrをスパッタリング法により成膜したもの
である。
bFeCoCrをスパッタリング法により成膜したもの
である。
【0023】信号記録層3がTbFeCoからなる場
合、当該信号記録層3に含まれるTbの含有量は、2
3.5±1[原子%]とする。すなわち、信号記録層3の
組成がTbx(FeCo)100-xで表せるとき、22.5
[原子%]≦x≦24.5[原子%]とする。信号記録層3
の組成をこのように規定することで、後述する実験結果
から分かるように、光磁気記録媒体の記録特性を、記録
磁界の大きさが100エルステッド〜300エルステッ
ドの範囲において、ほぼ同等のものとすることができ
る。
合、当該信号記録層3に含まれるTbの含有量は、2
3.5±1[原子%]とする。すなわち、信号記録層3の
組成がTbx(FeCo)100-xで表せるとき、22.5
[原子%]≦x≦24.5[原子%]とする。信号記録層3
の組成をこのように規定することで、後述する実験結果
から分かるように、光磁気記録媒体の記録特性を、記録
磁界の大きさが100エルステッド〜300エルステッ
ドの範囲において、ほぼ同等のものとすることができ
る。
【0024】また、信号記録層3がTbFeCoCrか
らなる場合、当該信号記録層3に含まれるTb及びCr
の合計の含有量は、24±1[原子%]とする。すなわ
ち、信号記録層3の組成がTbx(FeCo)100-x-yC
ryで表せるとき、23[原子%]≦x+y≦25[原子
%]とする。信号記録層3の組成をこのように規定する
ことで、後述する実験結果から分かるように、光磁気記
録媒体の記録特性を、記録磁界の大きさが100エルス
テッド〜300エルステッドの範囲において、ほぼ同等
のものとすることができる。
らなる場合、当該信号記録層3に含まれるTb及びCr
の合計の含有量は、24±1[原子%]とする。すなわ
ち、信号記録層3の組成がTbx(FeCo)100-x-yC
ryで表せるとき、23[原子%]≦x+y≦25[原子
%]とする。信号記録層3の組成をこのように規定する
ことで、後述する実験結果から分かるように、光磁気記
録媒体の記録特性を、記録磁界の大きさが100エルス
テッド〜300エルステッドの範囲において、ほぼ同等
のものとすることができる。
【0025】酸化層4は、信号記録層3の成膜後に、当
該信号記録層3の表面を、酸素含有雰囲気又は水蒸気含
有雰囲気に晒して酸化することにより形成されたもので
ある。
該信号記録層3の表面を、酸素含有雰囲気又は水蒸気含
有雰囲気に晒して酸化することにより形成されたもので
ある。
【0026】ここで、信号記録層3の表面を酸素含有雰
囲気に晒すことを酸素露出と称し、酸素露出時の酸素分
圧と、酸素露出を行った時間との積のことを、酸素露出
量と称する。また、信号記録層の表面を水蒸気含有雰囲
気に晒すことを水蒸気露出と称し、水蒸気露出時の水蒸
気分圧と、水蒸気露出を行った時間との積のことを、水
蒸気露出量と称する。
囲気に晒すことを酸素露出と称し、酸素露出時の酸素分
圧と、酸素露出を行った時間との積のことを、酸素露出
量と称する。また、信号記録層の表面を水蒸気含有雰囲
気に晒すことを水蒸気露出と称し、水蒸気露出時の水蒸
気分圧と、水蒸気露出を行った時間との積のことを、水
蒸気露出量と称する。
【0027】そして、信号記録層3を、酸素露出により
酸化させることで、酸化層4を形成する場合には、酸素
露出量を10×10-6[Torr・sec]〜50×10
-6[Torr・sec]とする。酸化層4の形成時の酸素
露出量をこのように規定することで、後述する実験結果
から分かるように、光磁気記録媒体の記録特性を、記録
磁界の大きさが100エルステッド〜300エルステッ
ドの範囲において、ほぼ同等のものとすることができ
る。
酸化させることで、酸化層4を形成する場合には、酸素
露出量を10×10-6[Torr・sec]〜50×10
-6[Torr・sec]とする。酸化層4の形成時の酸素
露出量をこのように規定することで、後述する実験結果
から分かるように、光磁気記録媒体の記録特性を、記録
磁界の大きさが100エルステッド〜300エルステッ
ドの範囲において、ほぼ同等のものとすることができ
る。
【0028】また、信号記録層3を、水蒸気露出により
酸化させることで、酸化層4を形成する場合には、水蒸
気露出量を30×10-6[Torr・sec]〜1000
0×10-6[Torr・sec]とする。酸化層4の形成
時の水蒸気露出量をこのように規定することで、後述す
る実験結果から分かるように、光磁気記録媒体の記録特
性を、記録磁界の大きさが100エルステッド〜300
エルステッドの範囲において、ほぼ同等のものとするこ
とができる。
酸化させることで、酸化層4を形成する場合には、水蒸
気露出量を30×10-6[Torr・sec]〜1000
0×10-6[Torr・sec]とする。酸化層4の形成
時の水蒸気露出量をこのように規定することで、後述す
る実験結果から分かるように、光磁気記録媒体の記録特
性を、記録磁界の大きさが100エルステッド〜300
エルステッドの範囲において、ほぼ同等のものとするこ
とができる。
【0029】光反射層6は、記録信号の記録再生時に入
射レーザ光を反射するとともに、入射レーザ光の照射に
より昇温した領域の熱を速やかに拡散させるためのもの
である。この光反射層6は、例えばAlからなり、スパ
ッタリング法や蒸着法等により成膜されてなる。
射レーザ光を反射するとともに、入射レーザ光の照射に
より昇温した領域の熱を速やかに拡散させるためのもの
である。この光反射層6は、例えばAlからなり、スパ
ッタリング法や蒸着法等により成膜されてなる。
【0030】保護層7は、ディスク基板1の上に積層形
成された積層膜を保護するためのものであり、例えば、
紫外線硬化樹脂からなる。
成された積層膜を保護するためのものであり、例えば、
紫外線硬化樹脂からなる。
【0031】つぎに、以上のような光磁気記録媒体の製
造方法について、具体的な例を挙げて詳細に説明する。
造方法について、具体的な例を挙げて詳細に説明する。
【0032】上記光磁気記録媒体を製造する際は、先
ず、ポリカーボネート等のプラスチック材料を射出成形
して、ディスク基板1を作製する。このとき、ディスク
基板1には、サーボ信号やアドレス信号等に対応した凹
凸パターンや、記録トラックに沿って形成されたランド
やグルーブ等の凹凸パターンを形成してもよい。また、
ランドやグルーブを形成するときに、ランドやグルーブ
を蛇行させることにより、ランドやグルーブ自体にアド
レス情報を付加してもよい。
ず、ポリカーボネート等のプラスチック材料を射出成形
して、ディスク基板1を作製する。このとき、ディスク
基板1には、サーボ信号やアドレス信号等に対応した凹
凸パターンや、記録トラックに沿って形成されたランド
やグルーブ等の凹凸パターンを形成してもよい。また、
ランドやグルーブを形成するときに、ランドやグルーブ
を蛇行させることにより、ランドやグルーブ自体にアド
レス情報を付加してもよい。
【0033】次に、ディスク基板1を真空スパッタリン
グ装置内に投入し、スパッタリング法により、ディスク
基板1の上に第1の誘電体層2を形成する。具体的には
例えば、Siターゲットを窒素含有雰囲気下でスパッタ
リングすることにより、ディスク基板1の上に、SiN
からなる第1の誘電体層2を形成する。
グ装置内に投入し、スパッタリング法により、ディスク
基板1の上に第1の誘電体層2を形成する。具体的には
例えば、Siターゲットを窒素含有雰囲気下でスパッタ
リングすることにより、ディスク基板1の上に、SiN
からなる第1の誘電体層2を形成する。
【0034】次に、スパッタリング法により、第1の誘
電体層2の上に信号記録層3を形成する。具体的には例
えば、TbFeCo又はTbFeCoCrからなる合金
ターゲットを、アルゴン雰囲気下でスパッタリングする
ことにより、第1の誘電体層2の上に、TbFeCo又
はTbFeCoCrからなる信号記録層3を形成する。
電体層2の上に信号記録層3を形成する。具体的には例
えば、TbFeCo又はTbFeCoCrからなる合金
ターゲットを、アルゴン雰囲気下でスパッタリングする
ことにより、第1の誘電体層2の上に、TbFeCo又
はTbFeCoCrからなる信号記録層3を形成する。
【0035】なお、TbFeCoからなる合金ターゲッ
トを用いる場合、当該合金ターゲットに含まれるTbの
含有量は、23.5±1[原子%]とする。このとき、成
膜された信号記録層3に含まれるTbの含有量も、2
3.5±1[原子%]となる。すなわち、信号記録層3の
組成をTbx(FeCo)100-xで表したとき、22.5
[原子%]≦x≦24.5[原子%]となる。
トを用いる場合、当該合金ターゲットに含まれるTbの
含有量は、23.5±1[原子%]とする。このとき、成
膜された信号記録層3に含まれるTbの含有量も、2
3.5±1[原子%]となる。すなわち、信号記録層3の
組成をTbx(FeCo)100-xで表したとき、22.5
[原子%]≦x≦24.5[原子%]となる。
【0036】次に、信号記録層3の表面を酸素含有雰囲
気又は水蒸気含有雰囲気に晒し、酸素露出又は水蒸気露
出を行う。これにより、信号記録層3の表面に酸化層4
を形成する。
気又は水蒸気含有雰囲気に晒し、酸素露出又は水蒸気露
出を行う。これにより、信号記録層3の表面に酸化層4
を形成する。
【0037】ここで、信号記録層3を酸素露出により酸
化させることで、酸化層4を形成する場合には、酸素露
出量を10×10-6[Torr・sec]〜50×10-6
[Torr・sec]とする。酸化層4の形成時の酸素露
出量をこのように規定することで、後述する実験結果か
ら分かるように、光磁気記録媒体の記録特性を、記録磁
界の大きさが100エルステッド〜300エルステッド
の範囲において、ほぼ同等のものとすることができる。
化させることで、酸化層4を形成する場合には、酸素露
出量を10×10-6[Torr・sec]〜50×10-6
[Torr・sec]とする。酸化層4の形成時の酸素露
出量をこのように規定することで、後述する実験結果か
ら分かるように、光磁気記録媒体の記録特性を、記録磁
界の大きさが100エルステッド〜300エルステッド
の範囲において、ほぼ同等のものとすることができる。
【0038】また、信号記録層3を水蒸気露出により酸
化させることで、酸化層4を形成する場合には、水蒸気
露出量を30×10-6[Torr・sec]〜10000
×10-6[Torr・sec]とする。酸化層4の形成時
の水蒸気露出量をこのように規定することで、後述する
実験結果から分かるように、光磁気記録媒体の記録特性
を、記録磁界の大きさが100エルステッド〜300エ
ルステッドの範囲において、ほぼ同等のものとすること
ができる。
化させることで、酸化層4を形成する場合には、水蒸気
露出量を30×10-6[Torr・sec]〜10000
×10-6[Torr・sec]とする。酸化層4の形成時
の水蒸気露出量をこのように規定することで、後述する
実験結果から分かるように、光磁気記録媒体の記録特性
を、記録磁界の大きさが100エルステッド〜300エ
ルステッドの範囲において、ほぼ同等のものとすること
ができる。
【0039】次に、スパッタリング法により、酸化層4
の上に第2の誘電体層5を形成する。具体的には例え
ば、Siターゲットを窒素含有雰囲気下でスパッタリン
グすることにより、酸化層4の上に、SiNからなる第
2の誘電体層5を形成する。
の上に第2の誘電体層5を形成する。具体的には例え
ば、Siターゲットを窒素含有雰囲気下でスパッタリン
グすることにより、酸化層4の上に、SiNからなる第
2の誘電体層5を形成する。
【0040】次に、スパッタリング法や蒸着法等によ
り、第2の誘電体層5の上に、Al等からなる光反射層
6を形成する。
り、第2の誘電体層5の上に、Al等からなる光反射層
6を形成する。
【0041】次に、光反射層6の上に、紫外線硬化樹脂
等からなる保護層7を形成する。具体的には例えば、ス
ピンコート法により、光反射層6の上に紫外線硬化樹脂
を塗布し、その後、当該紫外線硬化樹脂に紫外線を照射
し硬化させることにより、紫外線硬化樹脂からなる保護
層7を形成する。
等からなる保護層7を形成する。具体的には例えば、ス
ピンコート法により、光反射層6の上に紫外線硬化樹脂
を塗布し、その後、当該紫外線硬化樹脂に紫外線を照射
し硬化させることにより、紫外線硬化樹脂からなる保護
層7を形成する。
【0042】以上の工程により、図1に示したように、
ディスク基板1の上に第1の誘電体層2、信号記録層
3、酸化層4、第2の誘電体層5、光反射層6及び保護
層7が形成されてなる光磁気記録媒体が完成する。
ディスク基板1の上に第1の誘電体層2、信号記録層
3、酸化層4、第2の誘電体層5、光反射層6及び保護
層7が形成されてなる光磁気記録媒体が完成する。
【0043】つぎに、以上のような光磁気記録媒体につ
いて、信号記録層3の組成や、酸化層4の形成時の水蒸
気露出量又は酸素露出量を変化させて、複数のサンプル
を作製し、それらの記録特性を評価した結果について説
明する。
いて、信号記録層3の組成や、酸化層4の形成時の水蒸
気露出量又は酸素露出量を変化させて、複数のサンプル
を作製し、それらの記録特性を評価した結果について説
明する。
【0044】ここで、ディスク基板1は、ポリカーボネ
ート樹脂を射出成形することにより形成した。また、そ
の直径は65mm、厚さは1.2mmとした。
ート樹脂を射出成形することにより形成した。また、そ
の直径は65mm、厚さは1.2mmとした。
【0045】第1の誘電体層2は、SiNにより形成し
た。具体的には、Siターゲットを窒素含有雰囲気下で
スパッタリングすることにより形成した。このとき、S
iNの成膜条件は、スパッタパワーを3kW、スパッタ
ガス圧を5mTorrとした。また、スパッタガスは、
ArとN2の混合ガスとし、ArとN2の比率は3:2と
した。
た。具体的には、Siターゲットを窒素含有雰囲気下で
スパッタリングすることにより形成した。このとき、S
iNの成膜条件は、スパッタパワーを3kW、スパッタ
ガス圧を5mTorrとした。また、スパッタガスは、
ArとN2の混合ガスとし、ArとN2の比率は3:2と
した。
【0046】信号記録層3は、TbFeCo又はTbF
eCoCrにより形成した。具体的には、TbFeCo
又はTbFeCoCrからなる合金ターゲットをアルゴ
ン雰囲気下でスパッタリングすることにより形成した。
このとき、信号記録層3の成膜条件は、スパッタパワー
を0.8kW、スパッタガス圧を4mTorrとした。
eCoCrにより形成した。具体的には、TbFeCo
又はTbFeCoCrからなる合金ターゲットをアルゴ
ン雰囲気下でスパッタリングすることにより形成した。
このとき、信号記録層3の成膜条件は、スパッタパワー
を0.8kW、スパッタガス圧を4mTorrとした。
【0047】そして、この信号記録層3の組成を各サン
プルで異なるものとした。また、この信号記録層3を酸
素露出又は水蒸気露出により酸化させて酸化層4を形成
するときの水蒸気露出量又は酸素露出量を、各サンプル
で異なるものとした。
プルで異なるものとした。また、この信号記録層3を酸
素露出又は水蒸気露出により酸化させて酸化層4を形成
するときの水蒸気露出量又は酸素露出量を、各サンプル
で異なるものとした。
【0048】第2の誘電体層5は、SiNにより形成し
た。具体的には、Siターゲットを窒素含有雰囲気下で
スパッタリングすることにより形成した。このとき、S
iNの成膜条件は、スパッタパワーを3kW、スパッタ
ガス圧を5mTorrとした。また、スパッタガスは、
ArとN2の混合ガスとし、ArとN2の比率は3:2と
した。
た。具体的には、Siターゲットを窒素含有雰囲気下で
スパッタリングすることにより形成した。このとき、S
iNの成膜条件は、スパッタパワーを3kW、スパッタ
ガス圧を5mTorrとした。また、スパッタガスは、
ArとN2の混合ガスとし、ArとN2の比率は3:2と
した。
【0049】光反射層6は、Alにより形成した。具体
的には、Alターゲットをアルゴン雰囲気下でスパッタ
リングすることにより形成した。このとき、Alの成膜
条件は、スパッタパワーを2kW、スパッタガス圧を4
mTorrとした。
的には、Alターゲットをアルゴン雰囲気下でスパッタ
リングすることにより形成した。このとき、Alの成膜
条件は、スパッタパワーを2kW、スパッタガス圧を4
mTorrとした。
【0050】なお、上述したように、各サンプル毎に、
信号記録層3の組成と、信号記録層3の表面を酸化させ
るときの条件とを変化させた。それら以外については、
記録特性の比較を行うために、各サンプルについて、全
て同一条件とした。
信号記録層3の組成と、信号記録層3の表面を酸化させ
るときの条件とを変化させた。それら以外については、
記録特性の比較を行うために、各サンプルについて、全
て同一条件とした。
【0051】また、TbFeCo又はTbFeCoCr
からなる合金ターゲットの組成をグロー放電質量分析法
により分析するとともに、当該合金ターゲットを用いて
Si基板上に500nmの薄膜を形成し、当該薄膜の組
成をエレクトロンマイクロプローブ分析法(EPMA)
により分析した。その結果、合金ターゲットの組成と、
当該合金ターゲットを用いて成膜された薄膜の組成と
は、ほぼ等しいことが確認された。そこで、信号記録層
3の組成については、当該信号記録層3の成膜に用いた
合金ターゲットの組成を分析し、その値を信号記録層3
の組成を示す値として用いた。
からなる合金ターゲットの組成をグロー放電質量分析法
により分析するとともに、当該合金ターゲットを用いて
Si基板上に500nmの薄膜を形成し、当該薄膜の組
成をエレクトロンマイクロプローブ分析法(EPMA)
により分析した。その結果、合金ターゲットの組成と、
当該合金ターゲットを用いて成膜された薄膜の組成と
は、ほぼ等しいことが確認された。そこで、信号記録層
3の組成については、当該信号記録層3の成膜に用いた
合金ターゲットの組成を分析し、その値を信号記録層3
の組成を示す値として用いた。
【0052】また、酸素露出により酸化層4を形成する
場合は、O2をガスボンベから可変バルブにより流量を
調整して導入した。そして、4重極型の質量分析器で酸
素分圧を測定するとともに、酸素雰囲気下に信号記録層
3を晒した時間を計測し、それらの積を算出することで
酸素露出量を求めた。
場合は、O2をガスボンベから可変バルブにより流量を
調整して導入した。そして、4重極型の質量分析器で酸
素分圧を測定するとともに、酸素雰囲気下に信号記録層
3を晒した時間を計測し、それらの積を算出することで
酸素露出量を求めた。
【0053】同様に、水蒸気露出により酸化層4を形成
する場合は、H2Oをガスボンベから可変バルブにより
流量を調整して導入した。そして、4重極型の質量分析
器で水蒸気分圧を測定するとともに、水蒸気雰囲気下に
信号記録層3を晒した時間を計測し、それらの積を算出
することで水蒸気露出量を求めた。
する場合は、H2Oをガスボンベから可変バルブにより
流量を調整して導入した。そして、4重極型の質量分析
器で水蒸気分圧を測定するとともに、水蒸気雰囲気下に
信号記録層3を晒した時間を計測し、それらの積を算出
することで水蒸気露出量を求めた。
【0054】また、各サンプルの記録特性を測定する際
は、先ず、磁界変調方式による光磁気記録により記録信
号を記録した。このとき、線速度を1.2m/secで
一定として、720kHzの単一周波数信号を、一部の
領域に記録磁界を300エルステッドとして記録すると
ともに、他の領域に記録磁界を100エルステッドとし
て記録した。その後、その記録信号を再生してC/Nを
測定した。
は、先ず、磁界変調方式による光磁気記録により記録信
号を記録した。このとき、線速度を1.2m/secで
一定として、720kHzの単一周波数信号を、一部の
領域に記録磁界を300エルステッドとして記録すると
ともに、他の領域に記録磁界を100エルステッドとし
て記録した。その後、その記録信号を再生してC/Nを
測定した。
【0055】そして、記録磁界を300エルステッドと
して記録した信号を再生したときのC/Nと、記録磁界
を100エルステッドとして記録した信号を再生したと
きのC/Nとの差ΔC/Nを求めた。そして、ΔC/N
が1dB以下であれば、磁界変調方式での光磁気記録に
適していると判定し、ΔC/Nが1dBよりも大きけれ
ば、磁界変調方式での光磁気記録には適していないと判
定した。
して記録した信号を再生したときのC/Nと、記録磁界
を100エルステッドとして記録した信号を再生したと
きのC/Nとの差ΔC/Nを求めた。そして、ΔC/N
が1dB以下であれば、磁界変調方式での光磁気記録に
適していると判定し、ΔC/Nが1dBよりも大きけれ
ば、磁界変調方式での光磁気記録には適していないと判
定した。
【0056】以上のようにして複数のサンプルを作製
し、それらの記録特性を評価した結果を表1乃至表6に
示す。なお、各サンプルについて、信号記録層3に含ま
れるTbの含有量、Crの含有量、Tb及びCrの合計
の含有量、並びに、信号記録層3の酸化処理時の酸素露
出量又は水蒸気露出量は、各表に示す通りである。
し、それらの記録特性を評価した結果を表1乃至表6に
示す。なお、各サンプルについて、信号記録層3に含ま
れるTbの含有量、Crの含有量、Tb及びCrの合計
の含有量、並びに、信号記録層3の酸化処理時の酸素露
出量又は水蒸気露出量は、各表に示す通りである。
【0057】
【表1】
【0058】表1は、信号記録層3の組成を変えて複数
のサンプルを作製し、それらの記録特性を評価した結果
である。なお、表1に示す各サンプルにおいて、信号記
録層の酸化条件は同一であり、全て40×10-6[To
rr・sec]の酸素露出を行った。
のサンプルを作製し、それらの記録特性を評価した結果
である。なお、表1に示す各サンプルにおいて、信号記
録層の酸化条件は同一であり、全て40×10-6[To
rr・sec]の酸素露出を行った。
【0059】表1に示すように、信号記録層3がTbF
eCoCrからなる場合は、TbとCrの組成比に関わ
らず、TbとCrの合計の含有量が23原子%以上であ
れば、ΔC/Nが1dB以下となった。
eCoCrからなる場合は、TbとCrの組成比に関わ
らず、TbとCrの合計の含有量が23原子%以上であ
れば、ΔC/Nが1dB以下となった。
【0060】したがって、信号記録層3がTbFeCo
Crからなる場合は、TbとCrの組成比に関わらず、
信号記録層に含まれるTb及びCrの含有量を23原子
%以上とすることが好ましい。換言すれば、Cr含有量
を減らす場合には、その分だけTb含有量を増やして、
Tb及びCrの合計の含有量が23原子%以上となるよ
うにすることが好ましい。
Crからなる場合は、TbとCrの組成比に関わらず、
信号記録層に含まれるTb及びCrの含有量を23原子
%以上とすることが好ましい。換言すれば、Cr含有量
を減らす場合には、その分だけTb含有量を増やして、
Tb及びCrの合計の含有量が23原子%以上となるよ
うにすることが好ましい。
【0061】ところで、一般に、信号記録層3をTbF
eCoCrにより形成した場合、TbやCrの含有量を
あまりに増やすとC/Nが劣化する。なぜなら、光磁気
記録媒体の記録信号は、信号記録層3に含まれる遷移金
属の副格子磁化が担っているため、希土類金属の比率が
増えると信号品質が損なわれるからである。
eCoCrにより形成した場合、TbやCrの含有量を
あまりに増やすとC/Nが劣化する。なぜなら、光磁気
記録媒体の記録信号は、信号記録層3に含まれる遷移金
属の副格子磁化が担っているため、希土類金属の比率が
増えると信号品質が損なわれるからである。
【0062】具体的には例えば、信号記録層3に含まれ
るTbの含有量が1原子%増えると、C/Nが0.4d
B程度劣化する。したがって、ΔC/Nが小さいからと
いっても、TbやCrの含有量をあまりに増やすことは
好ましくない。したがって、記録特性の観点からは、T
bとCrの合計の含有量は、なるべく23原子%に近い
方が望ましい。
るTbの含有量が1原子%増えると、C/Nが0.4d
B程度劣化する。したがって、ΔC/Nが小さいからと
いっても、TbやCrの含有量をあまりに増やすことは
好ましくない。したがって、記録特性の観点からは、T
bとCrの合計の含有量は、なるべく23原子%に近い
方が望ましい。
【0063】しかしながら、合金ターゲットを作製する
際は、組成に若干のばらつきが生じてしまうため、信号
記録層3に含まれるTb及びCrの含有量を常に23原
子%ちょうどにすることは困難である。そこで、実際の
製造時には、合金ターゲット作製時のマージンも考慮し
て、信号記録層3に含まれるTb及びCrの含有量を2
4±1%程度に規定することが好ましい。
際は、組成に若干のばらつきが生じてしまうため、信号
記録層3に含まれるTb及びCrの含有量を常に23原
子%ちょうどにすることは困難である。そこで、実際の
製造時には、合金ターゲット作製時のマージンも考慮し
て、信号記録層3に含まれるTb及びCrの含有量を2
4±1%程度に規定することが好ましい。
【0064】また、表1に示すように、信号記録層がT
bFeCoからなる場合(すなわち、Cr=0原子%の
場合)は、信号記録層3に含まれるTbの含有量が2
2.6原子%以上であれば、ΔC/Nが1dB以下とな
った。
bFeCoからなる場合(すなわち、Cr=0原子%の
場合)は、信号記録層3に含まれるTbの含有量が2
2.6原子%以上であれば、ΔC/Nが1dB以下とな
った。
【0065】信号記録層3をTbFeCoCrにより形
成した場合と同様、信号記録層3をTbFeCoにより
形成した場合も、Tbの含有量をあまりに増やすとC/
Nが劣化する。したがって、ΔC/Nが小さいからとい
っても、Tbの含有量をあまりに増やすことは好ましく
ない。したがって、記録特性の観点からは、信号記録層
3に含まれるTbの含有量は、なるべく22.6原子%
に近い方が望ましい。
成した場合と同様、信号記録層3をTbFeCoにより
形成した場合も、Tbの含有量をあまりに増やすとC/
Nが劣化する。したがって、ΔC/Nが小さいからとい
っても、Tbの含有量をあまりに増やすことは好ましく
ない。したがって、記録特性の観点からは、信号記録層
3に含まれるTbの含有量は、なるべく22.6原子%
に近い方が望ましい。
【0066】しかしながら、上述したように、合金ター
ゲットを作製する際は、組成に若干のばらつきが生じて
しまうため、信号記録層3に含まれるTbの含有量を常
に22.6原子%ちょうどにすることは困難である。そ
こで、実際の製造時には、合金ターゲット作製時のマー
ジンも考慮して、信号記録層3に含まれるTbの含有量
を23.5±1%程度に規定することが好ましい。
ゲットを作製する際は、組成に若干のばらつきが生じて
しまうため、信号記録層3に含まれるTbの含有量を常
に22.6原子%ちょうどにすることは困難である。そ
こで、実際の製造時には、合金ターゲット作製時のマー
ジンも考慮して、信号記録層3に含まれるTbの含有量
を23.5±1%程度に規定することが好ましい。
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】
【0069】
【表4】
【0070】
【表5】
【0071】
【表6】
【0072】表2〜表6は、信号記録層3の酸化条件を
変えて複数のサンプルを作製し、それらの記録特性を評
価した結果である。なお、表2〜表6に示す各サンプル
において、信号記録層3の組成は、表1に示す結果にお
いて比較的に良好な特性が得られた組成としている。
変えて複数のサンプルを作製し、それらの記録特性を評
価した結果である。なお、表2〜表6に示す各サンプル
において、信号記録層3の組成は、表1に示す結果にお
いて比較的に良好な特性が得られた組成としている。
【0073】表2〜表6に示すように、水蒸気露出を行
って信号記録層3を酸化させて酸化層4を形成した場合
は、いずれの組成においても、水蒸気露出量を30×1
0-6[Torr・sec]〜10000×10-6[Tor
r・sec]の範囲内とすることで、ΔC/Nが1dB
以下となった。また、酸素露出を行って信号記録層3を
酸化させて酸化層4を形成した場合、酸素露出量を10
×10-6[Torr・sec]〜50×10-6[Torr
・sec]の範囲内とすることで、ΔC/Nが1dB以
下となった。
って信号記録層3を酸化させて酸化層4を形成した場合
は、いずれの組成においても、水蒸気露出量を30×1
0-6[Torr・sec]〜10000×10-6[Tor
r・sec]の範囲内とすることで、ΔC/Nが1dB
以下となった。また、酸素露出を行って信号記録層3を
酸化させて酸化層4を形成した場合、酸素露出量を10
×10-6[Torr・sec]〜50×10-6[Torr
・sec]の範囲内とすることで、ΔC/Nが1dB以
下となった。
【0074】以上の結果をまとめると、信号記録層がT
bFeCoCrからなる場合、当該信号記録層3に含ま
れるTb及びCrの合計の含有量は24±1[原子%]が
好ましい。そして、当該信号記録層3の表面を酸化して
酸化層4を形成する際は、30×10-6[Torr・s
ec]〜10000×10-6[Torr・sec]の水蒸
気露出、又は10×10-6[Torr・sec]〜50×
10-6[Torr・sec]の酸素露出を行うことが好ま
しい。
bFeCoCrからなる場合、当該信号記録層3に含ま
れるTb及びCrの合計の含有量は24±1[原子%]が
好ましい。そして、当該信号記録層3の表面を酸化して
酸化層4を形成する際は、30×10-6[Torr・s
ec]〜10000×10-6[Torr・sec]の水蒸
気露出、又は10×10-6[Torr・sec]〜50×
10-6[Torr・sec]の酸素露出を行うことが好ま
しい。
【0075】また、信号記録層3がTbFeCoからな
る場合、当該信号記録層3に含まれるTbの含有量は2
3.5±1[原子%]が好ましい。そして、当該信号記録
層3の表面を酸化して酸化層を形成する際は、30×1
0-6[Torr・sec]〜10000×10-6[Tor
r・sec]の水蒸気露出、又は10×10-6[Torr
・sec]〜50×10-6[Torr・sec]の酸素露
出を行うことが好ましい。
る場合、当該信号記録層3に含まれるTbの含有量は2
3.5±1[原子%]が好ましい。そして、当該信号記録
層3の表面を酸化して酸化層を形成する際は、30×1
0-6[Torr・sec]〜10000×10-6[Tor
r・sec]の水蒸気露出、又は10×10-6[Torr
・sec]〜50×10-6[Torr・sec]の酸素露
出を行うことが好ましい。
【0076】なお、従来、光磁気記録を磁界変調方式に
より行う場合、信号記録層の垂直磁気異方性はある程度
低い方が良いとされており、FeTbCoCrからなる
信号記録層に含まれるCrは、垂直磁気異方性を低減さ
せる役割も主に担っていた。しかしながら、記録密度の
上昇につれて、従来とは逆に、記録特性改善のために、
信号記録層の垂直磁気異方性を高めることが必要となり
つつある。したがって、記録密度の上昇につれて、Cr
含有量の少ない信号記録層、更にはCrを含有していな
い信号記録層が必要になってきている。
より行う場合、信号記録層の垂直磁気異方性はある程度
低い方が良いとされており、FeTbCoCrからなる
信号記録層に含まれるCrは、垂直磁気異方性を低減さ
せる役割も主に担っていた。しかしながら、記録密度の
上昇につれて、従来とは逆に、記録特性改善のために、
信号記録層の垂直磁気異方性を高めることが必要となり
つつある。したがって、記録密度の上昇につれて、Cr
含有量の少ない信号記録層、更にはCrを含有していな
い信号記録層が必要になってきている。
【0077】換言すれば、Crを含有させることなく、
信号記録層をFeTbCoだけで形成することにより、
信号記録層の垂直磁気異方性を高めて、更なる高記録密
度化に対応することが可能となる。そして、このように
Crを含有させることなく、信号記録層をFeTbCo
だけで形成した場合も、本発明を適用して、信号記録層
に含まれるTbの含有量を23.5±1[原子%]とし、
且つ、当該信号記録層の表面を酸化させて酸化層を形成
することにより、記録磁界強度がある程度変化しても、
記録特性が安定なものとなるようにすることが出来る。
信号記録層をFeTbCoだけで形成することにより、
信号記録層の垂直磁気異方性を高めて、更なる高記録密
度化に対応することが可能となる。そして、このように
Crを含有させることなく、信号記録層をFeTbCo
だけで形成した場合も、本発明を適用して、信号記録層
に含まれるTbの含有量を23.5±1[原子%]とし、
且つ、当該信号記録層の表面を酸化させて酸化層を形成
することにより、記録磁界強度がある程度変化しても、
記録特性が安定なものとなるようにすることが出来る。
【0078】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、磁界変調方式による光磁気記録がなされる光
磁気記録媒体として、記録磁界強度がある程度変化して
も、安定な記録特性を示す光磁気記録媒体を提供するこ
とができる。
によれば、磁界変調方式による光磁気記録がなされる光
磁気記録媒体として、記録磁界強度がある程度変化して
も、安定な記録特性を示す光磁気記録媒体を提供するこ
とができる。
【図1】本発明を適用した光磁気記録媒体の膜構成の一
例を示す図である。
例を示す図である。
1 ディスク基板、 2 第1の誘電体層、 3 信号
記録層、 4 酸化層、 5 第2の誘電体層、 6
光反射層、 7 保護層
記録層、 4 酸化層、 5 第2の誘電体層、 6
光反射層、 7 保護層
Claims (3)
- 【請求項1】 希土類−遷移金属合金薄膜からなる信号
記録層を有し、当該信号記録層に対して磁界変調方式に
より光磁気記録がなされる光磁気記録媒体において、 上記信号記録層はTbFeCoからなり、当該信号記録
層の表面に酸化層を有し、 上記信号記録層中のTbの含有量が、23.5±1[原
子%]であることを特徴とする光磁気記録媒体。 - 【請求項2】 TbFeCoCrからなる信号記録層を
有し、当該信号記録層に対して磁界変調方式により光磁
気記録がなされる光磁気記録媒体を製造する際に、 上記信号記録層を、当該信号記録層中のTb及びCrの
合計の含有量を24±1[原子%]として成膜し、 上記信号記録層を成膜した後、30×10-6[Torr
・sec]〜10000×10-6[Torr・sec]の
水蒸気露出、又は10×10-6[Torr・sec]〜5
0×10-6[Torr・sec]の酸素露出を行い、当該
信号記録層の表面を酸化させることを特徴とする光磁気
記録媒体の製造方法。 - 【請求項3】 TbFeCoからなる信号記録層を有
し、当該信号記録層に対して磁界変調方式により光磁気
記録がなされる光磁気記録媒体を製造する際に、 上記信号記録層を、当該信号記録層中のTbの含有量を
23.5±1[原子%]として成膜し、 上記信号記録層を成膜した後、30×10-6[Torr
・sec]〜10000×10-6[Torr・sec]の
水蒸気露出、又は10×10-6[Torr・sec]〜5
0×10-6[Torr・sec]の酸素露出を行い、当該
信号記録層の表面を酸化させることを特徴とする光磁気
記録媒体の製造方法。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11031552A JP2000231749A (ja) | 1999-02-09 | 1999-02-09 | 光磁気記録媒体及びその製造方法 |
| TW089102012A TW495738B (en) | 1999-02-09 | 2000-02-03 | Magneto-optical recording medium |
| US09/497,712 US6319623B1 (en) | 1999-02-09 | 2000-02-04 | Magneto-optical recording medium |
| DE60040313T DE60040313D1 (de) | 1999-02-09 | 2000-02-07 | Magnetooptisches Aufzeichungsmedium |
| EP00102580A EP1030299B9 (en) | 1999-02-09 | 2000-02-07 | Magneto-optical recording medium |
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|---|---|---|---|
| JP11031552A JP2000231749A (ja) | 1999-02-09 | 1999-02-09 | 光磁気記録媒体及びその製造方法 |
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ID=12334362
Family Applications (1)
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| EP (1) | EP1030299B9 (ja) |
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| KR (1) | KR100697139B1 (ja) |
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| JP3122151B2 (ja) * | 1991-02-28 | 2001-01-09 | ソニー株式会社 | 光磁気記録媒体 |
| JP2763419B2 (ja) * | 1991-07-08 | 1998-06-11 | シャープ株式会社 | 光磁気記録媒体 |
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| JPH06150415A (ja) | 1992-11-09 | 1994-05-31 | Kuraray Co Ltd | 光磁気記録媒体 |
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| JP3066948B2 (ja) | 1995-11-06 | 2000-07-17 | 片山工業株式会社 | 自動車用ベルトラインモールディング |
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-
1999
- 1999-02-09 JP JP11031552A patent/JP2000231749A/ja active Pending
-
2000
- 2000-02-03 TW TW089102012A patent/TW495738B/zh not_active IP Right Cessation
- 2000-02-04 US US09/497,712 patent/US6319623B1/en not_active Expired - Fee Related
- 2000-02-07 DE DE60040313T patent/DE60040313D1/de not_active Expired - Lifetime
- 2000-02-07 EP EP00102580A patent/EP1030299B9/en not_active Expired - Lifetime
- 2000-02-08 KR KR1020000005723A patent/KR100697139B1/ko not_active Expired - Fee Related
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