JP2000232140A - 基板検査装置およびこれを備えた基板検査システム並びに基板検査方法 - Google Patents

基板検査装置およびこれを備えた基板検査システム並びに基板検査方法

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JP2000232140A
JP2000232140A JP11033125A JP3312599A JP2000232140A JP 2000232140 A JP2000232140 A JP 2000232140A JP 11033125 A JP11033125 A JP 11033125A JP 3312599 A JP3312599 A JP 3312599A JP 2000232140 A JP2000232140 A JP 2000232140A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分解能に優れ、かつ検査効率の高い基板検査
装置およびこれを備えた基板検査システム並びに基板検
査方法を提供する。 【解決手段】 試料である基板11に電子ビームを一次
電子ビーム31a,31bとして照射する一次電子ビー
ム照射手段と、一次電子ビーム31a,31bの照射を
受けて、基板11から発生する二次電子、反射電子およ
び後方散乱電子を導いて二次電子ビーム32a,32b
として拡大投影する写像投影手段と、二次電子ビーム3
2a,32bを検出し、画像信号として出力する電子ビ
ーム検出手段と、この電子ビーム検出手段から供給され
る画像信号を受けて電子ビーム画像を表示する表示器3
0と、上記画像信号を処理して画像データを出力する信
号処理手段62と、上記画像データを格納する記憶手段
63と、制御手段29とを備えた基板検査システムにお
いて、二次電子ビーム32a,32bを直接画像信号に
変換する薄型の裏面照射型CCD素子を上記電子ビーム
検出手段に備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ビームを用い
た基板検査装置および基板検査システム並びに基板検査
方法に関し、特に、半導体ウェーハやフォトマスクの欠
陥の検査に好適な検査装置および検査システム並びに検
査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積度化に伴い、半導体
ウェーハやフォトマスク上の欠陥、異物の検出に要求さ
れる感度がますます高くなっている。一般に、製品の品
質上重大な不良を発生させるパターン欠陥および異物を
検査するには、パターン配線幅の1/2以下の検出感度
が必要となるため、1/4μm以下のデザインルールの
半導体ウェーハの欠陥検査において、近年は、光学式に
よるパターン欠陥検査の限界に近づいてきている。そこ
で、光学式に替わり、電子ビームを用いたパターン欠陥
検査装置が開発されており、特開平5−258703号
公報、特開平7−249393号公報などに提案されて
いる。
【0003】電子ビームによる半導体ウェーハのパター
ン欠陥検査の高速処理を達成させるためには、特開平7
−249393号公報に提案の電子光学系の構成が最も
有力な手段と予想される。その実現のために、特願平9
−300275では光学系の提案もなされている。ここ
では、特願平9−300275記載の電子ビーム検査装
置を図6に示す。
【0004】同図に示す検査装置は、その概略構成とし
て、一次電子ビーム照射部とその制御部、試料搭載用の
ステージ12とその制御部、二次電子、反射電子および
後方散乱電子ビーム写像投影光学部(以下、単に写像投
影光学部という)とその制御部、電子ビーム検出部とそ
の制御部、さらに、電子ビーム偏向部とその制御部を備
えている。
【0005】一次電子ビーム照射部は、ステージ12に
搭載された半導体ウェーハ又はフォトマスク等の試料1
1の表面に垂直な方向に対し、一定の角度θ(例えば3
0〜40度)を有するように斜め上方向に配置されてい
る。
【0006】この一次電子ビーム照射部は、電子銃と、
2段構成の四極子レンズとを備えている。より具体的な
構成として、電子銃は、100μm×10μmの矩形の
電子放出面を有するランタンヘキサボライド(以下、L
aB6という)陰極1と、矩形開口を有するウェーネル
ト(Wehnelt)電極2と、矩形開口部を有する陽極3
と、光軸調整用の偏向器4とを備えている。ここで、陰
極1は矩形の電子放出面を有しているので、一次電子ビ
ームの断面形状は矩形となる。矩形の他に、例えば線
状、長楕円等の細長形状の断面を有する電子ビームを用
いると、電流密度が高くなるので、検出信号のS/N比
を高くすることができる。しかし、細長形状に限らず様
々な断面形状の電子ビームを用いてもよい。
【0007】LaB6陰極1、ウェーネルト電極2、陽
極3、偏向器4の動作は、制御部7〜10により制御さ
れ、一次電子ビーム31aおよび31bの加速電圧、エ
ミッション電流、光軸が調整される。
【0008】また、2段構成の静電型四極子レンズ5お
よび6と、このレンズ5および6の動作を制御する制御
部10とが設けられている。陰極1から放出された一次
電子ビーム31aおよび31bが、試料11面上で約1
00μm×25μmの矩形ビームを形成するように、レ
ンズ5および6によって集束される。集束された一次電
子ビームは、電子ビーム偏向部27に入射する。このよ
うに、一次電子ビーム照射部から照射された一次電子ビ
ームは、試料11面に対して斜めの角度θ方向から電子
ビーム偏向部27に入射される。ここで、四極子レンズ
に限らず、1つのレンズ、あるいは2つ以上の多極子レ
ンズで電子光学レンズ系が構成されていてもよい。
【0009】一次電子ビーム31a、32bが電子ビー
ム偏向部27に入射すると、試料11の表面に対してほ
ぼ垂直になるように偏向された後、電子ビーム偏向部2
7を出射する。出射した一次電子ビームは、電源15に
より所定の電圧を印加された回転対称静電レンズ14に
よって縮小されて、試料11表面上に垂直に照射され
る。後述するように、試料11表面から発生する二次電
子、反射電子および後方散乱電子(以下、単に二次/反
射/後方散乱電子という)が写像投影光学系に取り込ま
れる角度は、試料11表面に対して垂直である。よっ
て、試料11への一次電子ビームの入射角と、試料11
表面から発生する二次/反射/後方散乱電子が写像投影
光学系に取り込まれる角度とは、共に試料11表面に対
して垂直である。しかし、この二つの角度は必ずしも完
全に一致している必要はなく、−5度から+5度の範囲
内に納まっていればよい。
【0010】試料11には、電源13により所定の電圧
が印加されている。ステージ12は、制御部45によっ
てX−Y平面上の移動が制御される。ここで、試料11
に印加すべき電圧値は、後述する写像投影光学部の解像
性能に基づいて決定する必要がある。例えば、0.1μ
m以下の解像度を得るためには、二次/反射/後方散乱
電子ビーム(二次電子ビーム)は5kV程度の電圧を有
することが要求されるので、試料に印加する電圧として
約5kVが望ましい。しかし、一方で二次電子ビームの
エネルギーは試料11に印加する電圧と、試料11へ入
射される一次電子ビームが有する電圧との差によって決
定される。試料11として半導体ウェーハを検査する場
合には、電子ビームの照射ダメージの低減および帯電防
止の観点から、半導体ウェーハへの印加電圧は800V
程度が一般に用いられている。従って、一次電子ビーム
の電圧は5.8kV程度が望ましいことになる。
【0011】一次電子ビーム31aおよび31bが試料
11の表面上に照射されると、試料11の表面からウェ
ーハ表面の形状/材料/電位情報をもった二次/反射/
後方散乱電子32aおよび32bが放出される。この電
子は、上述したように電源13により試料11に印加さ
れた電圧により試料11と静電レンズ14との間に発生
している加速電界によって加速され、さらに静電レンズ
14によって無限遠に焦点をもつ軌道を描きながら二次
電子ビームとして電子ビーム偏向部27に入る。
【0012】ここで、電子ビーム偏向部27は、制御部
43aおよび43b、44aおよび44bの制御によっ
て、試料11側から入射された二次電子ビーム32aお
よび32bが直進するように動作する。この結果、二次
電子ビーム32aおよび32bは、電子ビーム偏向部2
7の中を直進して写像投影光学部に入射される。
【0013】この写像投影光学部は、その光軸が試料1
1の表面に対して垂直方向になるように配置されてお
り、3段構成の回転対称静電レンズ16、18および2
0を備えている。二次電子ビーム32aおよび32b
は、静電レンズ16、18および20によって拡大され
る。ここで、静電レンズ16、18および20の電圧
は、それぞれ制御部17、19および21により制御さ
れる。
【0014】拡大された二次電子ビーム32aおよび3
2bは、電子ビーム検出部により検出される。電子ビー
ム検出部は、MCP(Micro-Channel Plate)検出器2
2、蛍光面23、ライトガイド24およびCCD(Char
ge Coupled Device)カメラ25を備えている。MCP
検出器22に入射された二次電子ビーム32aおよび3
2bは、入射時の電子量の104倍から106倍に増幅さ
れて蛍光面23を照射する。蛍光面23に二次電子ビー
ムが照射されると蛍光像が発生し、ライトガイド24を
介してCCDカメラ25がこの蛍光像を検出する。さら
にCCDカメラ25は、制御部27の制御に従い、検出
した蛍光像を画像データとして信号制御部28を介して
ホストコンピュータ29に転送する。ホストコンピュー
タ29は、表示器30上への画像表示と、画像データ保
存および画像処理等の処理を行う。ここで、CCDエリ
アセンサによる画像取り込みを例に挙げているが、基板
ステージ12の移動と同期させて蛍光像をTDICCD
センサ(Time Delay Integration Charge Coupled Devi
ce Sensor)に取込むことも可能である。この手法は、
より高速で検査する場合に非常に有効な手段である。
【0015】ここで、電子ビーム偏向部27の詳細な構
造について、図7の横断面図、および図7のA−A線に
沿う縦断面を示した図8を用いて説明する。図7に示す
ように、電子ビーム偏向部27の場は、上記写像投影光
学部の光軸に垂直な平面内において、電界と磁界とを直
交させた構造、即ちE×B構造とする。電界は平行平板
電極40aおよび40bにより発生させる。平行平板電
極40aおよび40bが発生する電界は、それぞれ制御
部43aおよび43bにより制御される。一方、電界発
生用の平行平板電極40aおよび40bと直交するよう
に、電磁コイル41aおよび41bを配置させることに
より、磁界を発生させている。
【0016】図7のA−A線に沿う縦断面における電子
ビームの挙動は、図8に示されるようである。照射され
た一次電子ビーム31aおよび31bは、平行平板電極
40aおよび40bが発生する電界と、電磁コイル41
aおよび41bが発生する磁界とによって偏向された
後、静電レンズ14を通過して試料11面上に対して垂
直方向に入射する。一方、試料11面で発生した二次/
反射/後方散乱電子は、試料11と静電レンズ14との
間において発生した加速電界で加速されて試料11面に
対して垂直な方向に進み、二次電子ビーム32aおよび
32bとして静電レンズ14を通過した後に電子ビーム
偏向部27に入射する。
【0017】一次電子ビーム31aおよび31bの電子
ビーム偏向部27への入射位置および角度は、電子のエ
ネルギーが決定されると一義的に決定される。さらに、
二次電子ビーム32aおよび32bが直進するように、
電界および磁界の条件、即ちvB=eEとなるように平
行平板電極40aおよび40bが発生する電界と、電磁
コイル41aおよび41bが発生する磁界とを、それぞ
れの制御部43aおよび43b、44aおよび44bが
制御することで、二次電子ビームは電子ビーム偏向部2
7を直進して、写像投影光学部に入射する。ここで、v
は電子32の速度(m/s)、Bは磁場(T)、eは電
荷量(C)、Eは電界(V/m)である。
【0018】以上の構成により、特願平9−30027
5記載の電子ビーム検査装置は、試料表面に照射する矩
形ビームのアスペクト比を適当に設定し、かつ電子ビー
ム検出手段において並列に信号処理することで高速にウ
ェーハパターンの欠陥検査を出来ることを特徴としてい
る。
【0019】基板検査装置の写像投影光学系に設定され
る拡大率は、電子ビーム検出系の分解能、即ち、2点ま
たは2線を見分ける能力によって決定される。上述した
特願平9−300275に記載の写像投影光学部におい
ては、2次電子ビーム32a,32bにより形成される
電子像34をMCP22の入射面に結像させる。
【0020】図9に既知の電子ビーム検査装置に備えら
れた電子ビーム検出器の一例のより詳細な構成を示す。
同図に示す電子ビーム検出器は、MCP502,50
3、蛍光板504、ライトガイド505、レンズ50
6、CCDカメラ507を備えている。この電子ビーム
検出器は、MCPの増倍率(gain)を得るために、
MCPを2段(502,503)に組み合わせた構成に
なっている。MCP502,503は、いずれも内径1
0μm、長さ600μmの空芯のガラスチューブを接着
して形成したものであり、チューブの内面には2次電子
放出効率の高い材質が塗布されている。MCP502の
電子入射面は接地されて0電位となっており、各MCP
の電子出射面は、それぞれ接続される電源509,51
0によってMCP502の電子入射面に対して段階的に
増大する正の電位に保たれており、これにより、チュー
ブ内には入射面から出射面に向けた加速電界が形成され
る。
【0021】入射された電子501は一段目のMCP5
02の各チューブ内で散乱を繰り返しながら、増倍され
てMCP502の出射面から出射され、二段目のMCP
503に入射されて増倍される。二段目のMCP503
の出射面から放出された電子は、さらに接続される電源
511で形成された加速電解により蛍光板504の蛍光
面に向けて加速されて、この蛍光面を照射して発光させ
る。このようにして、MCPの入射面に結像された電子
像をMCPで増倍させながら、蛍光面を発光させること
で光学像に変換させることができる。MCPは分解能を
維持したまま、電子増倍できることから、電子像のS/
N向上には非常に有効な手段である。この蛍光面で発生
した光学像は、光学レンズ506もしくは縮小型FOP
(taperdfiber optical plate)によって縮小し、その
光学像をラインセンサ、TDIセンサ、エリアセンサ等
を備えたCCDカメラ507にて検出する。
【0022】このように従来の技術においては、電子像
の検出に当っては、電子ビームをエリアセンサ等に直接
照射するのでなく、一旦光学像に変換した後にCCDカ
メラで光電変換することにより電子ビーム画像を取得す
る方法を採用している。これは、CCD素子の表面に多
数のポリシリコン電極を形成するために、この電極に電
子ビームを直接照射してもその大部分が転送電極に吸収
されてしまい、光電変換部に十分な電子ビームが到達せ
ず、良好な電子ビーム画像を取得するために十分な信号
電荷を発生させることができない、というきわめて感度
の低い構成となるからである。
【0023】図10に、一般的なCCD素子の電極構造
の一具体例を示す。同図に示すCCD素子は、3相駆動
方式のCCD素子であり、表面部に不純物拡散層が形成
されたシリコン基板100上に酸化膜101を介してゲ
ート/転送電極102がポリシリコンで形成されてい
る。被写体から照射された光は、ポリシリコンのゲート
電極を通過して不純物拡散層で電子−正孔対を発生さ
せ、このうちの電子が信号電荷として酸化膜101と不
純物拡散層との界面に蓄積され、各転送電極に3相のク
ロックパルスP1〜P3をそれぞれ印加することにより
信号電荷を順次転送していく構造になっている。
【0024】電子ビームを高速で走査させるためには、
この走査速度に同期するように信号電荷を効率良く転送
させることが不可欠の条件となり、転送電極102を相
互に接近させて多数配列することとしている。この結
果、CCD素子の表面領域の大部分はポリシリコン電極
に被覆される。従って、CCD素子の表面に電子ビーム
を照射してもその大部分はポリシリコン電極で吸収さ
れ、電子−正孔対が十分に形成されないので、電子画像
の形成に必要な量の信号電荷が発生しない。さらに、電
子ビームをCCD素子に照射させた場合には、素子表面
の絶縁膜やMIS(Metal Insulator Semiconductor)
構造の酸化膜でチャージアップ等の問題が発生する。以
上の理由から従来は電子ビームから信号電荷を直接取得
することなく、光画像に変換した後CCD素子で画像信
号を取得していた。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電子ビーム検出器では、MCPの分解能が40μm程度
しかないために、写像投影光学系において、ウェーハ上
のパターンからの電子像を大幅に拡大してMCP上に結
像させる必要がある。例えば、ウェーハ上のパターン像
で0.1μmの分解能を得るためには、写像投影光学系
にて400倍以上に拡大させてMCP入射面で結像させ
なくては、分解能の劣化を発生させてしまう。MCPの
分解能は、(1)MCPの段間での電子の漏れ、(2)
MCP出射面から蛍光面までの間に電子ビームが拡がる
ことによる電子像のぼけの2つの要因によって決定され
る。これらのぼけは電子の増倍率にも影響され、この増
倍率が大きいほど分解能は劣化する。
【0026】この一方、写像投影光学系は、その拡大率
が大きいほど軸外収差および像面湾曲を増大させる特徴
を有している。そのため、MCPの分解能に対応して電
子像を拡大する光学系では、光学系自身の分解能の低下
および電子像の歪を発生させるという問題点があった。
【0027】このような問題点に対し、MCPの分解能
を向上させる研究が進められており、将来的には25μ
m程度の高分解能化が可能であるといわれている。
【0028】しかし、図9に示すように、MCPを用い
た電子ビーム検出器では、写像投影光学系で拡大させた
電子像を光学像に一旦変換した後、再度光学レンズまた
はFOPなどにより縮小させるという構造を採用するた
め、構成が複雑になり、検出器全体のサイズが大きくな
る上、蛍光面で残像現象が発生し、CCDカメラで画像
を取込んだ直後も所定時間だけ蛍光像が残存するので、
高速での画像取込みが困難であり、装置の処理速度の向
上を妨げるという問題があった。
【0029】さらに、写像投影光学系で電子像を拡大し
たにもかかわらず、CCDカメラ上で結像させるため、
レンズまたはFOPなどより光学像を縮小させる必要が
あり、効率が悪い上、レンズ等により透過率が低下す
る、という問題点があり、従来のMCPを用いた電子ビ
ーム検出器では限界が見えてきている。
【0030】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、分解能に優れ、かつ検査効率の高い
基板検査装置およびこれを備えた基板検査システム並び
に基板検査方法を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の手段に
より上記課題の解決を図る。
【0032】即ち、本発明(請求項1)によれば、試料
である基板に電子ビームを一次電子ビームとして照射す
る一次電子ビーム照射手段と、上記一次電子ビームの照
射を受けて、上記基板から発生する二次電子および反射
電子を導いて二次電子ビームとして電子像を拡大投影す
る写像投影手段と、この写像投影手段により拡大投影さ
れた上記二次電子ビームを直接画像信号に変換する電子
ビーム検出手段と、この電子ビーム検出手段から供給さ
れる上記画像信号を受けて電子ビーム画像を表示する表
示手段とを備えた基板検査装置が提供される。
【0033】上記構成により本発明に係る基板検査装置
が備える電子ビーム検出器には上記二次電子ビームが直
接入射するため、検出器における透過率の問題は解消さ
れる。また、受光面の面積を拡大することができるの
で、分解能に優れたCCD素子を用いることができる。
これにより、電子ビーム検出手段の分解能を大幅に向上
させることができる上、上記写像投影手段の拡大率を低
減させることができるので、写像投影手段による軸外収
差および歪みは大幅に低減され、さらに、装置全体が小
型・軽量化される。
【0034】上記電子ビーム検出手段は、上記二次電子
ビームが入射する入射面と反対側の表面部に信号電荷を
発生させる信号電荷発生部と、上記信号電荷を転送する
電荷転送部とを含む薄型イメージセンサを備えることが
好ましい。
【0035】これにより、きわめて単純な構成でS/N
比の高い電子ビーム画像が取得される。
【0036】上記信号電荷発生部は、厚さが上記イメー
ジセンサの分解能と略同一以下である半導体領域に形成
されると良い。これにより、電子ビームが必要以上に拡
大されてその画像が劣化することは防止される。
【0037】さらに、上記イメージセンサの分解能は、
20μm以下であるとより好ましい。これにより、電子
ビーム検出手段の分解能が向上する他、その視野サイズ
を拡大することができるため、検査領域が拡大する。こ
の結果、基板検査のスループットが大幅に向上する。
【0038】また、本発明(請求項5)によれば、試料
である基板に電子ビームを一次電子ビームとして照射す
る第1の過程と、この一次電子ビームを受けて上記基板
から発生する二次電子および反射電子を導いて二次電子
ビームとして電子像を拡大投影する第2の過程と、上記
第2の過程により拡大投影された上記二次電子ビームを
イメージセンサにより直接画像信号に変換する第3の過
程と、上記画像信号を受けて電子ビーム画像を表示する
第4の過程とを備えた基板検査方法が提供される。
【0039】さらに、本発明(請求項6)によれば、上
述の本発明に係る基板検査装置と、上記画像信号を処理
して画像データを出力する信号処理手段と、上記画像デ
ータを格納する記憶手段と、上述の本発明に係る基板検
査方法に基づいて上記基板検査装置と上記信号処理手段
と上記記憶手段とを制御する制御手段とを備えた基板検
査システムが提供される。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態につ
いて図面を参照しながら説明する。なお、以下の各図に
おいて同一の部分には同一の参照番号を付してその説明
を適宜省略する。
【0041】図1は、本発明に係る基板検査システムの
実施の一形態のブロック図である。同図に示す基板検査
システムは、その概略構成として、電子ビーム照射部と
その制御部、電子ビーム偏向部とその制御部、ステージ
12とその制御部、写像投影光学部とその制御部、本実
施形態において特徴的な電子ビーム検出部とその制御
部、およびホストコンピュータ29と表示器30とメモ
リ63とを備えている。
【0042】以上の構成のうち、電子ビーム照射部とそ
の制御部、電子ビーム偏向部とその制御部、ステージ1
2とその制御部、写像投影光学部とその制御部、およ
び、ホストコンピュータ29と表示器30は、図6に示
す基板検査装置と同様であるためこれらの説明は省略
し、以下では電子ビーム検出部とその制御部に関して詳
細に説明する。
【0043】本実施形態の基板検査システムは、写像投
影光学部により拡大投影された電子像を電子ビームに感
度の高い裏面照射型のCCD素子を備えたCCDカメラ
60に直接照射させて画像信号を取得する構造を採用し
ている。CCDカメラ60は、CCDカメラ制御部61
により制御され、取得した画像信号を画像処理部62に
供給する。画像処理部62は、画像信号に対して補正等
の各種画像処理を行い、画像データとしてホストコンピ
ュータ29に転送する。ホストコンピュータ29は、表
示器30上への画像表示と、画像データ処理およびメモ
リ63への画像データ格納等の欠陥検査処理を行う。
【0044】裏面照射型CCD素子とは、微少な強度の
X線やUV光を検出するため開発されたものであり、基
板側の裏面をエッチング処理により薄くし、この裏面へ
X線等を照射させることにより感度を向上させたもので
ある(M.Lemonier et.al.,"Thinned Backside-Bombard
ed RGS-CCD for Electron Imaging",Advanced in Elect
ronics and Electron Physics, vol.64A,pp257-265,198
5)。
【0045】裏面照射型CCDの構造および動作を図3
の模式図(J.Janesick,"CCD chargecollection efficie
ncy and the photon transfer technique",SPIE vol.57
0,pp7-19)を用いて説明する。
【0046】同図に示すCCD素子は、転送電極110
が形成される側を表面側とし、これと反対の裏面側をX
線等の光検出領域としたものである。このCCD素子の
形成方法の一具体例は次のとおりである。
【0047】まず、既知のCCD素子と同様に、p型シ
リコン基板120の表面部にn型のチャネル不純物層1
21を形成し、表面に酸化膜111を形成した後、転送
電極110を形成する。次に、基板120の裏面側を化
学エッチング(chemical etching)によりエッチング
処理してCCD素子の分解能と略同等の厚さにまで薄く
する。次に、p型不純物イオン、例えば、B(ホウ素)
をイオン注入し、アニール処理により、裏面の近傍に高
濃度の不純物拡散層(accumulation layer)124を形
成させ、基板内に電位勾配を発生させる。その後、裏面
の自然酸化膜を除去した後、Al等の金属薄膜112を
形成する。
【0048】このCCD素子の動作は、次のとおりであ
る。即ち、素子の裏面にX線やUV光が照射されると、
基板120内の裏面近傍の無電界領域123で電子−正
孔対が発生する。この電子−正孔対のうちの電子は、基
板120内に形成された電位勾配によって空乏領域12
2内を移動し、素子表面側のチャネル不純物層121の
pn接合部で信号電荷として蓄積される。その後の電荷
転送は、通常のCCD素子と同様の原理で行われ、画像
データが形成される。なお、電子−正孔対のうちの正孔
は、裏面近傍の高濃度不純物拡散層124内で蓄積され
る。
【0049】本実施形態の基板検査システムは、このよ
うな構成の裏面照射型CCDが有する高い感度に着目
し、電子ビーム画像の検出に利用したものである。
【0050】図2は、図1に示すCCDカメラ60の拡
大図である。CCDカメラ60が備える裏面照射型CC
D素子58は、画素のサイズが約10μm×約10μm
で2,084pixel以上の大領域画像の取り込みが
可能となっている。CCD素子58の厚さも約10μm
であり、その裏面には、Al薄膜が数百オングストロー
ム以下の厚さで形成されている。
【0051】写像投影光学部により拡大投影された二次
電子ビームは、CCD素子58の裏面に入射し、このA
l薄膜を通過して基板内で電子−正孔対を発生させる。
CCD素子58の厚さが素子自身の分解能と略同一なの
で、電子ビーム像が必要以上に拡大されて劣化すること
が防止される。基板内で発生した電子−正孔対のうち、
電子は、基板内に形成された電位勾配によって、表面側
のチャネル不純物層に移動して蓄積した後、転送電極に
より信号電荷として順次転送されて取出される。
【0052】図4は、本実施形態の電子ビーム検出部の
分解能と、200μm視野でのウェーハ上での写像投影
光学系の分解能との関係を示す特性図である。同図か
ら、検出器の分解能が向上するに従い、写像投影光学系
の分解能も比例して向上させることができることがわか
る。例えば、既知のMCPの分解能である40μm程度
では、ウェーハ上での画像の分解能は0.15μm程度
まで劣化してしまうが、本実施形態により検出器の分解
能を10μm程度まで向上させることで、写像投影光学
系の分解能は0.07μm以下となり、高分解能化が可
能となる。
【0053】図5は、電子ビーム検出部の分解能と、写
像投影光学系において0.1μmの分解能を維持できる
視野サイズとの関係を示す特性図である。同図から、電
子ビーム検出部の分解能の向上に比例して視野サイズが
増大することが分かる。
【0054】このように、電子ビーム検出部の分解能を
向上させることにより視野サイズが大きくとれるため、
一度に取り込むことができる検査領域を大幅に拡大する
ことができる。この結果、検査のスループットを向上さ
せることができる。本実施形態においては、電子ビーム
検出部の分解能を約10μmに上げることができるた
め、従来のMCPの分解能では実現出来なかった、0.
1μm分解能を維持したままで400μm以上の検査領
域を確保することができる。検査のスループットは検査
領域に比例するため、大幅なスループット向上が期待で
きる。
【0055】また、電子ビーム検出部の分解能が向上す
ることにより、写像投影光学系で電子ビームを拡大投影
する倍率を大幅に低下させることが可能になる。本実施
形態では、電子ビーム検出部の分解能が約10μmにま
で向上するため、拡大倍率が約半分にまで低下させるこ
とができる。これにより、写像投影光学部の筐体である
コラムの長さを約半分にすることができ、装置全体のサ
イズを大幅に縮小することができ、同時に装置全体の重
量も約半分に軽減することができる。
【0056】さらに、CCD素子58をTDI(Time D
elay Integration)モードで動作させ、ステージの走査
と同期させて画像取り込みを行うこととすれば、検査速
度の向上と画像信号のS/N向上を同時に達成すること
ができる。
【0057】以上、本発明の実施の一形態について説明
したが、本発明は上記形態に限るものでなく、その要旨
を逸脱しない範囲で種々変形して適用することができ
る。電子ビーム検出部の裏面照射型CCD素子も、画素
のサイズが約10μm×約10μmで半導体領域の厚さ
が約10μmのものについて説明したが、画素サイズが
20μm×約20μm、画像領域約1000pixel
で半導体領域の厚さが20μm程度のものであっても、
図4および図5の特性図から明らかなように、MCPを
用いた場合と比較して十分に高い分解能と広い検査領域
を有する基板検査システムが提供される。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明は、以下の
効果を奏する。
【0059】即ち、本発明に係る基板検査装置によれ
ば、写像投影手段により拡大投影された二次電子ビーム
を直接画像信号に変換する電子ビーム検出手段を備えて
いるので、電子ビーム画像を直接CCD素子で検出する
ことができる。これにより検出器における透過率の低減
を防止することができ、電子ビーム画像を効率よく取得
できる。また、従来の技術のように蛍光板を用いて一旦
蛍光像に変換することがないので、残像現象を考慮する
必要がない。これにより画像取込みの速度を向上させる
ことができる。さらに、電子ビーム入射面の面積を拡大
することができるので、分解能に優れたCCD素子を用
いることができ、電子ビーム検出手段の分解能を大幅に
向上させることができる。この結果、写像投影手段の拡
大率を低減させることができるので、装置全体のサイズ
を縮小し、軽量化できる上、写像投影手段による軸外収
差および歪みが大幅に低減され、高い感度で鮮明な電子
ビーム画像を取得することができる基板検査装置が提供
される。
【0060】上記電子ビーム検出手段として、上記二次
電子ビームが入射する入射面と反対側の表面部に信号電
荷を発生させる信号電荷発生部と、この信号電荷を転送
する電荷転送部とを含む薄型イメージセンサを備える場
合は、きわめて単純な構成で、分解能に優れ、鮮明な電
子ビーム画像を取得できる基板検査装置が提供される。
【0061】厚さが上記イメージセンサの分解能と略同
一以下である導体領域に上記信号電荷発生部が形成され
る場合は、二次電子ビームが必要以上に拡大されてビー
ム画像が劣化することを防止することができる。
【0062】また、上記イメージセンサの分解能が20
μm以下である場合は、電子ビーム検出手段の分解能が
向上する他、その視野サイズを拡大することができるの
で、検査領域が拡大する。これにより、基板検査のスル
ープットが大幅に向上した基板検査装置が提供される。
【0063】また、本発明に係る基板検査方法によれ
ば、二次電子ビームをイメージセンサにより直接画像信
号に変換する第3の過程を備えているので、高い分解能
と広い視野サイズで電子ビーム画像を検出できるので、
残像現象を考慮する必要もなく鮮明な電子ビーム画像を
優れた効率で取得することができ、高速での画像取込み
ができる基板検査方法が提供される。
【0064】さらに、本発明に係る基板検査システムに
よれば、上述の効果を奏する基板検査装置と、上記効果
を奏する基板検査方法に基づいて上記基板検査装置と信
号処理手段と記憶手段とを制御する制御手段とを備えて
いるので、鮮明な電子ビーム画像に基づく画像データを
高い効率で取得することができる基板検索システムが提
供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板検査システムの実施の一形態
のブロック図である。
【図2】図1に示す基板検索システムが備えるCCDカ
メラの拡大図である。
【図3】裏面照射型CCDの構造および動作を示す模式
図である。
【図4】図1に示す基板検索システムが備える電子ビー
ム検出部の分解能と、200μm視野でのウェーハ上で
の写像投影光学部の分解能との関係を示す特性図であ
る。
【図5】図1に示す基板検索システムが備える電子ビー
ム検出部の分解能と、写像投影光学部において0.1μ
mの分解能を維持できる視野サイズの関係を示す特性図
である。
【図6】特願平9−300275記載の電子ビーム検査
装置の概略構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示す基板検索システムが備える電子ビー
ム偏向部の詳細な構成を示す横断面図である。
【図8】図7のA−A断面図である。
【図9】従来の電子ビーム検査装置に備えられた電子ビ
ーム検出器の一例のより詳細な構成を示すブロック図で
ある。
【図10】一般的なCCD素子の電極構造の一具体例を
示す略示断面図である。
【符号の説明】
1 (LaB6)陰極 2 ウェーネルト電極 3 陽極 4 偏向器 5、6 静電型四極子レンズ 7〜10、17、19、21、26、27、43a、4
3b、44a、44b制御部 11 試料 12 ステージ 13、15 電源 14 回転対称静電レンズ 16、18、20 静電レンズ 22 MCP検出器 23 蛍光面 24 ライトガイド 25,60 CCDカメラ 29 画像データホストコンピュータ 30 表示器 40a、40b 平行平板電極 41a、41b 電磁コイル 58 裏面照射型CCD素子 62 画像処理部 63 メモリ
フロントページの続き Fターム(参考) 2F067 AA45 BB04 CC16 CC17 EE03 EE04 HH06 JJ05 KK04 LL16 QQ01 RR35 SS02 4M106 AA01 AA09 BA02 CA39 DB04 DB05 DB11 DJ11 DJ23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料である基板に電子ビームを一次電子ビ
    ームとして照射する一次電子ビーム照射手段と、 前記一次電子ビームの照射を受けて、前記基板から発生
    する二次電子および反射電子を導いて二次電子ビームと
    して電子像を拡大投影する写像投影手段と、 前記写像投影手段により拡大投影された前記二次電子ビ
    ームを直接画像信号に変換する電子ビーム検出手段と、 前記電子ビーム検出手段から供給される前記画像信号を
    受けて電子ビーム画像を表示する表示手段とを備えた基
    板検査装置。
  2. 【請求項2】前記電子ビーム検出手段は、前記二次電子
    ビームが入射する入射面と反対側の表面部に信号電荷を
    発生させる信号電荷発生部と、前記信号電荷を転送する
    電荷転送部とを含む薄型イメージセンサを備えたことを
    特徴とする請求項1に記載の基板検査装置。
  3. 【請求項3】前記信号電荷発生部は、厚さが前記イメー
    ジセンサの分解能と略同一以下である半導体領域に形成
    されることを特徴とする請求項2に記載の基板検査装
    置。
  4. 【請求項4】前記イメージセンサの分解能は、20μm
    以下であることを特徴とする請求項3に記載の基板検査
    装置。
  5. 【請求項5】試料である基板に電子ビームを一次電子ビ
    ームとして照射する第1の過程と、 この一次電子ビームを受けて前記基板から発生する二次
    電子および反射電子を導いて二次電子ビームとして電子
    像を拡大投影する第2の過程と、 前記第2の過程により拡大投影された前記二次電子ビー
    ムをイメージセンサにより直接画像信号に変換する第3
    の過程と、 前記画像信号を受けて電子ビーム画像を表示する第4の
    過程とを備えた基板検査方法。
  6. 【請求項6】請求項1ないし4のいずれかに記載の基板
    検査装置と、 前記画像信号を処理して画像データを出力する信号処理
    手段と、 前記画像データを格納する記憶手段と、 請求項5に記載の基板検査方法に基づいて前記基板検査
    装置と前記信号処理手段と前記記憶手段とを制御する制
    御手段とを備えた基板検査システム。
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