JP2000234901A - 巻 尺 - Google Patents

巻 尺

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JP2000234901A
JP2000234901A JP11037322A JP3732299A JP2000234901A JP 2000234901 A JP2000234901 A JP 2000234901A JP 11037322 A JP11037322 A JP 11037322A JP 3732299 A JP3732299 A JP 3732299A JP 2000234901 A JP2000234901 A JP 2000234901A
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tape
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Tsutomu Usami
努 宇佐見
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KDS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキボタンを用いることなく、巻取ドラ
ムに直接ブレーキをかけることができる巻尺を提供す
る。 【解決手段】 測定テープ1は巻取ドラム2に巻かれ、
収納ケース4,5に収納されている。巻取ドラムは付勢
バネを内蔵している。収納ケースの底部に2つの開口部
8が設けられている。開口部の周囲には、凹状部8aが
形成され、開口部を覆うように軟質の合成樹脂材料から
なる被覆部材9が座着している。測定者が測定時に収納
ケースを保持する程度の力で握ったときは、被覆部材は
変形することがない。巻き戻し時に、収納ケースを強く
握ることにより、被覆部材が内側方向に変形して巻取ド
ラム2に接触し、ブレーキをかけることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻取用バネにより
ケース本体内に測定テープを巻き込むことができる巻尺
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼板、織布、プラスチック材など
により構成させる測定テープを用いて、長さや距離を計
測することが行なわれている。測定テープは、手巻きや
自動巻きの収納ケースに巻き取られるのが普通である。
自動巻きに用いられる測定テープは、その断面形状が樋
状であり、ケースから引き出された場合には、直線状に
なろうとする性質がある。測定テープを自動的に巻き取
る自動巻きの巻取装置は、駆動バネにより付勢された巻
取ドラムが用いられる。この巻取ドラムに巻かれた測定
テープを引き出すときには、駆動バネが蓄勢され、その
蓄勢力によって引き出されたテープを自動的に巻き取る
ものである。
【0003】このような自動巻きの巻取装置を有する巻
尺では、測定テープを完全に巻き取るために、測定テー
プを完全に巻き取った位置においても、駆動バネには、
ある程度の蓄勢力を与えるようにしている。また、巻き
取りの際の摩擦力に打ち勝つために、強いバネが用いら
れている。したがって、測定テープを3m程度以上引き
出して巻き戻した場合には、測定テープの巻取速度が増
大して、測定テープの跳ね返りが発生し、測定テープに
損傷を与えたり、使用者が怪我をする事故等の危険があ
る。
【0004】また、測定テープの引き出し時には、右手
あるいは左手の一方の手で収納ケースを握り、もう一方
の手で、測定テープを1m程度引き出した後、収納ケー
スを握る側の指で、測定テープを収納ケースの測定テー
プ引出口の上部に押し当てることにより、測定テープが
収納ケース内に引き戻されないように固定し、測定テー
プの引き出し側の手を測定テープより放し、収納ケース
に近い位置に持ち換え、製品本体を握る側の指での固定
を開放し、再度測定テープを引き出すという操作を繰り
返すことによって、所望の長さまで測定テープを引き出
している。
【0005】このような引き出し方法によると、測定テ
ープの樋状のエッジ部を収納ケースの測定テープ引出口
の上部に押し当てるから、測定テープ引出口の上部を測
定テープの樋状のエッジ部で削ることがあり、収納ケー
スを破損させるだけでなく、測定テープのエッジ部の目
盛りや塗装が削り取られるという問題があった。
【0006】特開平10−89901号公報に記載され
た自動巻きの巻取装置を有する巻尺では、収納ケースの
側面に、ブレーキボタンを取り付けて、そのボタン操作
によって、巻取ドラムに接触させて、測定テープの巻取
速度の増大を抑え、また、一時的な測定テープの固定を
可能とするものである。この構造は、収納ケースの測定
テープ引出口の上部の破損、測定テープのエッジ部の目
盛りや塗装の破損、および、巻き取るときの危険を防止
する上で、有効ではあるが、操作部がボタンであるた
め、測定テープの引き出し時の一時的な固定、あるい
は、測定テープの巻き戻し時にブレーキが必要な場合
は、収納ケースを握る手の指を、収納ケースのブレーキ
ボタンの位置に移動して押す必要がある。また、測定テ
ープのブレーキおよび一時的な固定が不要な時は、突出
して設けられているブレーキボタンに、指が触れないよ
うにする必要があるため、操作性が悪いという問題があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、ブレーキボタンを用いるこ
となく、巻取ドラムまたは巻取ドラムに巻かれた測定テ
ープに直接ブレーキをかけることができる巻尺を提供す
ることを目的とするものであり、さらには、巻尺の使用
状態において、収納ケースを握る手の指が触れる箇所に
ブレーキ機構の操作部を選定することにより、収納ケー
スを握る手の指を移動することなく、ブレーキ操作がで
きる巻尺を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、収納ケース内に回動自在に支持され巻取バネを内装
した巻取ドラムと、該巻取ドラムに巻取可能に取り付け
られた測定テープと、前記巻取ドラムを収納する収納ケ
ースを有する巻尺において、前記収納ケースの外部より
前記巻取ドラムまたは前記巻取ドラムに巻かれた測定テ
ープに直接触れることができる前記収納ケースの箇所
に、少なくとも1つの開口部を設け、前記開口部を変形
可能な材料よりなる被覆部材で覆ったことを特徴とする
ものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の巻尺において、前記開口部が設けられる箇所が、前記
収納ケースを握る手の指が触れる箇所であることを特徴
とするものである。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の巻尺において、前記開口部が設けられる箇所が、前記
収納ケースの周壁の底面の一部から側壁にかけた部分で
あって、前記収納ケースを握る手の指が触れる箇所であ
ることを特徴とするものである。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の巻尺において、前記開口部が設けられる箇所が、前記
収納ケースの周壁の天面から側壁にかけた部分であっ
て、前記収納ケースを握る手の指が触れる箇所であるこ
とを特徴とするものである。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の巻尺において、前記開口部が設けられる箇所が、前記
巻取ドラムの側面に対向する前記収納ケースの側壁であ
ることを特徴とするものである。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
5のいずれか1項に記載の巻尺において、前記開口部お
よびその周囲にのみ前記被覆部材が設けられ、かつ、前
記開口部の周囲に前記被覆部材が座着する凹状部を設け
たことを特徴とするものである。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の巻尺において、前記被覆部材が前記凹部に接着されて
いることを特徴とするものである。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項1ないし
6のいずれか1項に記載の巻尺において、前記被覆部材
が前記開口部にアウトサート成形または2色成形により
前記収納ケースに一体的に形成されていることを特徴と
するものである。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項1ないし
6のいずれか1項に記載の巻尺において、前記被覆部材
の内面側に凸状部が形成され、該凸状部が前記開口部に
嵌合して前記被覆部材が取り付けられていることを特徴
とするものである。
【0017】請求項10に記載の発明は、請求項1ない
し5のいずれか1項に記載の巻尺において、前記被覆部
材が前記開口部を覆うように前記収納ケースの少なくと
も1周壁とそれに隣接する2側壁を覆うケースカバーと
して構成されていることを特徴とするものである。
【0018】請求項11に記載の発明は、請求項1ない
し10のいずれか1項に記載の巻尺において、前記被覆
部材の内面側に耐摩耗性の接触部材を設けたことを特徴
とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、本発明の巻尺の第
1の実施の形態を説明するためのもので、図1は、被覆
部材を外した状態の巻尺の斜視図、図2は、被覆部材を
収納ケースに取り付けた状態における一部を破断して内
部を図示した斜視図、図3は、図2の面Aの位置におけ
るブレーキ非操作時の断面図、図4は、図2の面Aの位
置におけるブレーキ操作時の断面図である。図中、1は
測定テープ、2は巻取ドラム、3は付勢バネ、4,5は
収納ケース、4aは支持軸、6は引出口、7はロック用
ノブ、8は開口部、8aは凹状部、9は被覆部材、9a
は凸状部である。
【0020】測定テープ1は、巻取ドラム2に巻き取ら
れて、収納ケース4,5に収納されている。収納ケース
4,5は、合成樹脂で成形され、一方の収納ケース4に
は、支持軸4aが一体的に成形されている。巻取ドラム
2の内側には、付勢バネ3が配置され、一端が巻取ドラ
ムに、他端が支持軸4aに取り付けられている。収納ケ
ース4,5には、引出口6が設けられ、測定テープ1が
引出口6から引き出され、また、引き出された測定テー
プ1が引出口6から引き込まれる。測定テープ1の引き
込みは、引き出された際に蓄勢された付勢バネのバネ力
で巻き取られる。ロック用ノブ7は、図示しないロック
機構を操作するためのノブである。ロック機構は、測定
テープを1を引き出した所望の位置で、ロックするもの
であるが、ブレーキ操作を兼ねるようにしてもよい。
【0021】上述した測定テープ1、巻取ドラム2、付
勢バネ3、収納ケース4,5、支持軸4a、引出口6、
ロック用ノブ7よりなる構成は、適宜であって、本発明
は、図示したこれらの構成に特徴を有するものではな
く、巻尺の一例の構成を説明したものである。もちろ
ん、ロック用ノブ7やロック機構は必ずしも必要とする
ものではない。
【0022】本発明では、収納ケースの一部に開口部が
設けられている。この実施の形態では、開口部8は、図
1から分かるように、2箇所設けられ、それぞれ周壁の
底面のほぼ中央部の両側に開口され、隣接する側壁まで
延長されており、切欠部として形成されている。開口部
8の周囲には、凹状部8aが形成されている。開口部8
が形成された周壁の底面のほぼ中央部は、巻尺の握り方
にもよるが、周壁の底面を下にして、上から収納ケース
を右手で掴むように、拇指を収納ケース4の側壁に、食
指、中指、薬指の3本を収納ケース5の側壁に当て、天
面を掌の当てるように握ると、中指の先端部を一方の開
口部8に位置させることができる。
【0023】開口部8を覆うように被覆部材9が設けら
れている。被覆部材9は、変形可能な材料、例えば、軟
質の合成樹脂材料や、天然ゴム,合成ゴム等のゴム質材
料などが用いられる。被覆部材9の厚さを凹状部8aの
深さとほぼ同じにすることによって、被覆部材9を座着
させて、図2に示すように、被覆部材9を収納ケース
4,5の表面と面一に取り付けることができる。
【0024】被覆部材9は、その周辺を凹状部8aに接
着させることによって取り付けることができる。この実
施の形態では、被覆部材9の内面側に開口部8に挿入で
きる凸状部9aが形成されている。凸状部9aを形成し
たことにより、被覆部材9の開口部8にある部分での厚
さを適当な値にすることができ、被覆部材9の柔軟さを
調整できる。
【0025】凸状部9aの大きさを開口部8よりやや大
きくして、凸状部9aを開口部8に押し込むようにして
嵌合させ、被覆部材9を開口部8に取り付けるようにし
てもよい。接着剤を用いないから、被覆部材9の着脱が
可能となり、内面が磨耗した場合等に交換が容易であ
る。
【0026】被覆部材9を巻尺の組立時に取り付ける方
法に限られるものではない。インサート成形や2色成形
等による方法で、収納ケースの成型工程において、開口
部に被覆部材を取り付けるようにしてもよい。
【0027】開口部8が被覆部材9により覆われている
ことにより、外部からの異物が、開口部8から収納ケー
ス内に侵入することを防止できるとともに、測定者の手
に対して、収納ケース4,5の外壁のグリップ要素とな
る。
【0028】測定者が測定時に収納ケース4,5を保持
する程度の力で握ったときは、図3に示すように、被覆
部材9は、ほとんど変形することがないため、巻取ドラ
ム2に接触することはなく、従来の巻尺と同様に、測定
テープ1の引き出し、巻き戻しを軽快に行なうことがで
きる。
【0029】測定者が、収納ケース4,5を強く握るこ
とにより、あるいは、上述した握り方の場合に、中指で
被覆部材9を強く押さえることにより、図4に示すよう
に、被覆部材9が収納ケース4,5の内側方向に変形す
ることにより、巻取ドラム2に接触する。それにより、
巻取ドラム2の回転の抵抗となり、測定テープ1の一時
的な固定、あるいは、ブレーキ操作が可能となる。
【0030】このように、測定者が、収納ケース4,5
を握る手の指を移動させることをせずに、あるいは、指
先を僅かに移動させるだけで、被覆部材9に掛かってい
る指先の力の強弱より、測定テープ1の引き出し、巻き
戻し、一時的な固定、ブレーキ操作を行なうことができ
る。
【0031】なお、この実施の形態では、開口部8を収
納ケース4,5の周壁の底面側に形成したが、天面側に
形成してもよい。
【0032】図5〜図8は、本発明の巻尺の第2の実施
の形態を説明するためのもので、図5は、被覆部材を外
した状態の巻尺の斜視図、図6は、被覆部材を収納ケー
スに取り付けた状態における一部を破断して内部を図示
した斜視図、図7は、図6の面Aの位置におけるブレー
キ非操作時の断面図、図8は、図6の面Aの位置におけ
るブレーキ操作時の断面図である。図中、図1〜図4と
同様な部分には同じ符号を付して説明を省略する。
【0033】この実施の形態では、開口部8が、収納ケ
ース4,5の周壁の天面のほぼ中央部を横断して隣接す
る側壁まで延長するように、切欠部として形成されてい
る。また、被覆部材9は、収納ケースの大部分を覆うよ
うに、収納ケースカバーとして構成されている。したが
って、被覆部材9を収納ケース4,5を覆うように取り
付けることにより開口部8を覆うことができる。
【0034】被覆部材9の材料は、第1の実施の形態で
説明した材料と同様であるが、収納ケース4,5の高さ
の高い部分を乗り越えて被せるようにしたから、柔軟性
に加えて、伸張性のある材料を用いるのがよい。天然ゴ
ム,合成ゴム等のゴム質材料は適当な材料である。しか
し、収納ケース4,5の形状と被覆部材9の形状によっ
ては、伸張性はさほど要求されなくてもよい。
【0035】この実施の形態の巻尺は、握り方にもよる
が、右手で掴む場合は、拇指を収納ケース4,5の周壁
の天面に、食指、中指、薬指の3本を周壁の底面に当
て、収納ケース5の側壁に掌を当てるように握ると、拇
指を開口部8に位置させることができる。
【0036】この実施の形態でも、開口部8は、被覆部
材9で覆われ、外部からの異物が、開口部8から収納ケ
ース内に侵入することを防止できるとともに、測定者の
手に対して、収納ケース4,5の外壁のグリップ要素と
なる。
【0037】測定者が測定時に収納ケース4,5を保持
する程度の力で握ったときは、図7に示すように、被覆
部材9は、ほとんど変形することがないため、巻取ドラ
ム2に接触することはなく、従来の巻尺と同様に、測定
テープ1の引き出し、巻き戻しを軽快に行なうことがで
きる。
【0038】測定者が、収納ケース4,5を強く握るこ
とにより、あるいは、上述した握り方の場合に、拇指で
被覆部材9を強く押さえることにより、図8に示すよう
に、被覆部材9が収納ケース4,5の内側方向に変形す
ることにより、巻取ドラム2や巻き取られている測定テ
ープ1に接触する。それにより、巻取ドラム2の回転の
抵抗となり、測定テープ1の一時的な固定、あるいは、
ブレーキ操作が可能となる。
【0039】このように、測定者が、収納ケース4,5
を握る手の指を移動させることをせずに、あるいは、指
先を僅かに移動させるだけで、被覆部材9に掛かってい
る指先の力の強弱より、測定テープ1の引き出し、巻き
戻し、一時的な固定、ブレーキ操作を行なうことができ
る。
【0040】なお、この実施の形態では、開口部8を収
納ケース4,5の周壁の天面側に形成したが、底面側に
形成してもよい。
【0041】図9〜図12は、本発明の巻尺の第3の実
施の形態を説明するためのもので、図9は、被覆部材を
外した状態の巻尺の斜視図、図10は、被覆部材を収納
ケースに取り付けた状態における一部を破断して内部を
図示した斜視図、図11は、図10の面Aの位置におけ
るブレーキ非操作時の断面図、図12は、図11の面A
の位置におけるブレーキ操作時の断面図である。図中、
図1〜図4と同様の部分には同じ符号を付して説明を省
略する。8bは係止穴、9bは係止突起である。なお、
図9,図10においては、被覆部材の一部を破断して図
示した。
【0042】この実施の形態では、開口部8が収納ケー
ス4の側壁の巻取ドラムの側面に対向する部分の複数の
箇所、具体例では、4箇所に形成されている。複数の開
口部8の周囲には、共通した凹状部8aが形成されてい
る。また、被覆部材9は、複数の開口部8を一括して覆
うように、凹状部8aに座着するように設けられてい
る。被覆部材9の周囲に複数の係止突起9bが一体的形
成されており、凹状部8aの周囲には、係止突起9bに
対応する箇所に係止穴8bが形成されている。被覆部材
9の内面側には、開口部8に対応して凸状部9aが形成
されているが、凸状部9aは必ずしも必要ではない。
【0043】被覆部材9の取り付けは、係止突起9bの
近傍を曲げるようにして、係止穴8bに挿入して、被覆
部材9を凹状部8aに座着させる。しかし、被覆部材9
の取り付けは、係止穴8bと係止突起9bを用いる構造
に限られるものではない。第1の実施の形態で説明した
ように、接着により取り付けるようにしてもよく、嵌合
構造により取り付けるなど、適宜の取り付け方法を採用
できる。この実施の形態では、被覆部材9を凹状部8a
に座着させた状態において、被覆部材9の表面は、収納
ケース4の表面より高くなるように形成した。被覆部材
9に面積が大きいため、被覆部材9の厚さを厚くしたか
らである。しかし、面一となるようにしてもよい。
【0044】また、被覆部材9を第2の実施の形態で説
明したように、収納ケース4,5の大部分を覆う形状の
ものとしてもよい。
【0045】この実施の形態の巻尺は、握り方にもよる
が、右手で掴む場合は、拇指を収納ケース4の側壁に、
食指、中指、薬指の3本を収納ケース5の側壁に当て、
収納ケース4,5の周壁の天面に掌を当てるように握る
と、拇指を開口部8に位置させることができる。
【0046】この実施の形態でも、開口部8は、被覆部
材9で覆われ、外部からの異物が、開口部8から収納ケ
ース内に侵入することを防止できるとともに、測定者の
手に対して、収納ケース4,5の外壁のグリップ要素と
なる。
【0047】測定者が測定時に収納ケース4,5を保持
する程度の力で握ったときは、図11に示すように、被
覆部材9は、ほとんど変形することがないため、巻取ド
ラム2に接触することはなく、従来の巻尺と同様に、測
定テープ1の引き出し、巻き戻しを軽快に行なうことが
できる。
【0048】測定者が、収納ケース4,5を強く握るこ
とにより、あるいは、上述した握り方の場合に、拇指で
被覆部材9を強く押さえることにより、図12に示すよ
うに、被覆部材9が収納ケース4,5の内側方向に変形
することにより、巻取ドラム2の側面に接触する。それ
により、巻取ドラム2の回転の抵抗となり、測定テープ
1の一時的な固定、あるいは、ブレーキ操作が可能とな
る。
【0049】このように、測定者が、収納ケース4,5
を握る手の指を移動させることをせずに、あるいは、指
先を僅かに移動させるだけで、被覆部材9に掛かってい
る指先の力の強弱より、測定テープ1の引き出し、巻き
戻し、一時的な固定、ブレーキ操作を行なうことができ
る。
【0050】なお、この実施の形態では、開口部8を収
納ケース4の側壁に形成したが、収納ケース5の側壁に
形成してもよく、または、両側壁に形成してもよい。
【0051】図13は、本発明の巻尺の第4の実施の形
態を説明するためのもので、図13(A)は被覆部材の
平面図、図13(B)は図13(A)のA−A線断面
図、図13(C)は被覆部材の底面図である。図中、図
9〜図12と同様の部分には同じ符号を付して説明を省
略する。10はブレーキ部材である。
【0052】この実施の形態では、図9〜図12で説明
した第3の実施の形態における被覆部材9について、新
たな構成を付加したものである。すなわち、被覆部材9
の内面側の複数箇所にブレーキ部材10を設けた。ブレ
ーキ部材10は、耐摩耗性の材料、例えば、ポリアセタ
ール等の耐磨耗性の樹脂により構成されている。ブレー
キ部材10の取り付けは、図に示す具体例では嵌合構造
を採用したが、インサート成形等により取り付けてもよ
く、取り付け構造は任意である。
【0053】被覆部材9が巻取ドラム2に接触する部分
に耐磨耗性のブレーク部材を設けたことにより、ブレー
キ機構の耐久性を著しく向上させることができる。
【0054】なお、この実施の形態では、ブレーキ部材
を第3の実施の形態における被覆部材9に適用したが、
第1および第2の実施の形態における被覆部材9にブレ
ーキ部材を付加してもよいことはもちろんである。
【0055】また、ブレーキ部材は、別部材として作製
することに限られるものではない。収納ケースの成形に
際して、開口部に向かって舌状の片を収納ケースと同一
材料にて一体に成形し、これをブレーキ部材として用
い、被覆部材9と巻取ドラムとの間にブレーキ部材を介
在させるようにして、被覆部材9を直接巻取ドラムに接
触させないようにして、ブレーキ機構の耐久性を向上さ
せるようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、収納ケースの外部より巻取ドラムまたは巻取
ドラムに巻かれた測定テープに直接触れることができる
収納ケースの箇所に、少なくとも1つの開口部を設け、
開口部を変形可能な材料よりなる被覆部材で覆ったこと
により、被覆部材を指で押さえることによりブレーキを
かけることができ、また、ブレーキ力の強さも指の感触
で知ることができ、適当なブレーキ力を付与できる。
【0057】さらには、開口部が設けられる箇所を、収
納ケースを握る手の指が触れる箇所にすることにより、
収納ケースを握る手の指を移動することなく、ブレーキ
操作ができるとともに、被覆部材が外壁のグリップ要素
となり、グリップ感を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の巻尺の第1の実施の形態における被覆
部材を外した状態の巻尺の斜視図である。
【図2】本発明の巻尺の第1の実施の形態における被覆
部材を収納ケースに取り付けた状態における一部を破断
して内部を図示した斜視図である。
【図3】図2の面Aの位置におけるブレーキ非操作時の
断面図である。
【図4】図2の面Aの位置におけるブレーキ操作時の断
面図である。
【図5】本発明の巻尺の第2の実施の形態における被覆
部材を外した状態の巻尺の斜視図である。
【図6】本発明の巻尺の第2の実施の形態における被覆
部材を収納ケースに取り付けた状態における一部を破断
して内部を図示した斜視図である。
【図7】図6の面Aの位置におけるブレーキ非操作時の
断面図である。
【図8】図6の面Aの位置におけるブレーキ操作時の断
面図である。
【図9】本発明の巻尺の第3の実施の形態における被覆
部材を外した状態の巻尺の斜視図である。
【図10】本発明の巻尺の第3の実施の形態における被
覆部材を収納ケースに取り付けた状態における一部を破
断して内部を図示した斜視図である。
【図11】図10の面Aの位置におけるブレーキ非操作
時の断面図である。
【図12】図10の面Aの位置におけるブレーキ操作時
の断面図である。
【図13】本発明の巻尺の第4の実施の形態を説明する
ためのもので、図13(A)は被覆部材の平面図、図1
3(B)は図13(A)のA−A線断面図、図13
(C)は被覆部材の底面図である。
【符号の説明】
1…測定テープ、2…巻取ドラム、3…付勢バネ、4,
5…収納ケース、4a…支持軸、6…引出口、7…ロッ
ク用ノブ、8…開口部、8a…凹状部、8b…係止穴、
9…被覆部材、9a…凸状部、9b…係止突起、10…
ブレーキ部材。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納ケース内に回動自在に支持され巻取
    バネを内装した巻取ドラムと、該巻取ドラムに巻取可能
    に取り付けられた測定テープと、前記巻取ドラムを収納
    する収納ケースを有する巻尺において、前記収納ケース
    の外部より前記巻取ドラムまたは前記巻取ドラムに巻か
    れた測定テープに直接触れることができる前記収納ケー
    スの箇所に、少なくとも1つの開口部を設け、前記開口
    部を変形可能な材料よりなる被覆部材で覆ったことを特
    徴とする巻尺。
  2. 【請求項2】 前記開口部が設けられる箇所が、前記収
    納ケースを握る手の指が触れる箇所であることを特徴と
    する請求項1に記載の巻尺。
  3. 【請求項3】 前記開口部が設けられる箇所が、前記収
    納ケースの周壁の底面の一部から側壁にかけた部分であ
    って、前記収納ケースを握る手の指が触れる箇所である
    ことを特徴とする請求項1に記載の巻尺。
  4. 【請求項4】 前記開口部が設けられる箇所が、前記収
    納ケースの周壁の天面から側壁にかけた部分であって、
    前記収納ケースを握る手の指が触れる箇所であることを
    特徴とする請求項1に記載の巻尺。
  5. 【請求項5】 前記開口部が設けられる箇所が、前記巻
    取ドラムの側面に対向する前記収納ケースの側壁である
    ことを特徴とする請求項1に記載の巻尺。
  6. 【請求項6】 前記開口部およびその周囲にのみ前記被
    覆部材が設けられ、かつ、前記開口部の周囲に前記被覆
    部材が座着する凹部を設けたことを特徴とする請求項1
    ないし5のいずれか1項に記載の巻尺。
  7. 【請求項7】 前記被覆部材が前記凹部に接着されてい
    ることを特徴とする請求項6に記載の巻尺。
  8. 【請求項8】 前記被覆部材が前記開口部にアウトサー
    ト成形または2色成形により前記収納ケースに一体的に
    形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のい
    ずれか1項に記載の巻尺。
  9. 【請求項9】 前記被覆部材の内面側に凸状部が形成さ
    れ、該凸状部が前記開口部に嵌合して前記被覆部材が取
    り付けられていることを特徴とする請求項1ないし6の
    いずれか1項に記載の巻尺。
  10. 【請求項10】 前記被覆部材が前記開口部を覆うよう
    に前記収納ケースの少なくとも1周壁とそれに隣接する
    2側壁を覆うケースカバーとして構成されていることを
    特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の巻
    尺。
  11. 【請求項11】 前記被覆部材の内面側に耐摩耗性の接
    触部材を設けたことを特徴とする請求項1ないし10の
    いずれか1項に記載の巻尺。
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