JP2000236774A - 観賞魚用フィルター材 - Google Patents

観賞魚用フィルター材

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JP2000236774A JP11044032A JP4403299A JP2000236774A JP 2000236774 A JP2000236774 A JP 2000236774A JP 11044032 A JP11044032 A JP 11044032A JP 4403299 A JP4403299 A JP 4403299A JP 2000236774 A JP2000236774 A JP 2000236774A
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(57)【要約】 【課題】 水槽に投入した場合にも水を黒く濁らせるこ
となく、高い吸着効率を確保して所望の濾過性能を発揮
するようにした観賞魚用フィルター材を提供する。 【解決手段】 不織布構造の繊維質からなるシート体を
用いて袋状に製作された袋体の内部に、シート体の最大
孔径よりも大きくかつ所望の吸着効率を発揮しうる粒径
の微粒状濾材を内蔵する。シート体の最大孔径は500
μm未満が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は観賞魚用フィルター
材に関し、特に観賞魚用水槽に投入して水の濾過を行わ
せるのに適したフィルター材に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、生活空間に潤いを持たせるべく、
家庭やオフィスに水槽を設置し、熱帯魚等の観賞魚を飼
育することが多くなった。かかる観賞魚の飼育中に、観
賞魚の排泄物、与えた餌の食べ残し、水槽内に飾った木
等から成分が溶け出すと、観賞魚の生存に悪影響を与え
ることがあり、又溶出成分に起因して水の濁り、例えば
水の黄ばみが発生すると、観賞価値が低下してしまう。
【0003】これに対し、水槽内の水をポンプで循環さ
せ、循環経路にフィルター材を設置して溶出成分や水の
濁りを除去することが行われている(例えば、特開昭6
2−129119号公報、特開平2−268629号公
報、特開平6−285310号公報、特開平10−75
685号公報、実開平2−83006号公報、実開平7
−31105号公報、等参照)。かかる循環式濾過装置
は溶出成分や水の濁りを除去できるものの、コスト的に
設置できないこともある。
【0004】そこで、水槽中に活性炭やゼオライト(沸
石)を投入し、活性炭やゼオライトの吸着作用を利用し
て溶出成分や水の濁りを除去することが行われている
が、活性炭やゼオライトを単体で投入すると、水槽内の
清掃等が煩雑となることから、袋体に入れるのが一般的
である。
【0005】ところで、活性炭やゼオライトはその粒度
が小さくなればなるほど表面積が増大し、吸着効率がア
ップするが、活性炭やゼオライトの粒度を小さくする
と、活性炭やゼオライトの微粉が袋体の目から流出して
水が濁るばかりでなく、取り扱い中に手が汚れる。
【0006】従って、従来の投入形フィルター材では比
較的大きな粒度、例えば3〜5mm程度の塊状の活性炭
やゼオライトを使用し、メッシュ状の合成樹脂製袋体や
多数の小穴を穿孔した合成樹脂製袋体に活性炭やゼオラ
イトを収納し、水槽への投入前に活性炭やゼオライトの
微粉を水洗して除去できるようにした構造が採用されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のフ
ィルター材では活性炭やゼオライトの十分な吸着効率を
確保できず、期待したほどの濾過性能が得られていない
のが実情である。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑み、水槽に投入
した場合にも水を濁らせることなく、高い吸着効率を確
保して所望の濾過性能を発揮するようにした観賞魚用フ
ィルター材を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本件発明者らは上述の課
題を解決すべく鋭意研究したところ、水槽内に投入して
所望の濾過性能を発揮する活性炭の粒径は7.5メッシ
ュ(直径2.36mm)以下、ゼオライトの粒径は6メ
ッシュ(直径3.0mm)以下にする必要があったが、
あまり微細にすると、製造工程における取り扱いが非常
に煩雑になり、活性炭で30メッシュ(直径0.5m
m)以上、ゼオライトで14メッシュ(直径1.5m
m)以上にする必要があることが分かった。他方、袋体
の素材について検討したところ、織布や多孔性合成樹脂
袋では上述の7.5メッシュ以下の微粒状活性炭や6メ
ッシュ以下の微粒状ゼオライトの流出を阻止しえなかっ
た。しかし、不織布は単位面積当たりの繊維密度をコン
トロールすることによって最大孔径を任意に設定でき、
上述の30メッシュ以上の粒径の活性炭や14メッシュ
以上の粒径のゼオライトが袋体から流出するのを阻止で
きることに着目し、本発明を関係するに至った。また、
和紙についても不織布と同様の作用があることが分かっ
た。
【0010】そこで、本発明に係る観賞魚用フィルター
材は、観賞魚用水槽に投入して水の濾過を行わせるのに
適したフィルター材において、不織布構造の繊維質から
なるシート体を用いて袋状に製作された袋体の内部に、
上記シート体の最大孔径よりも大きくかつ所望の吸着効
率を発揮しうる粒径の微粒状濾材を内蔵したことを特徴
とする。
【0011】本発明の特徴の1つは不織布又は和紙の特
性を利用し、微粒状活性炭や微粒状ゼオライトが袋体か
ら流出すのを阻止するようにした点にある。これによ
り、水槽内の水が微粒状活性炭や微粒状ゼオライトに起
因して濁ることがなく、又活性炭やゼオライトの粒径を
小さくすることができ、その吸着効率をアップして所望
の濾過性能を確保できる。
【0012】本発明に係る観賞魚用フィルター材は観賞
魚用水槽に投入すればその効果が大きいが、循環式濾過
装置の循環経路に設けるようにしてもよい。
【0013】シート体は不織布構造の繊維質からなり、
その最大孔径が微粒状濾材の最小粒径よりも小さいもの
であればよく、具体的には35g/m2 〜45g/m2
の範囲から選ばれる繊維密度を有し、その最大孔径が5
00μm未満である不織布シート又は和紙シートとする
のがよい。
【0014】活性炭やゼオライトがあまり微細になりす
きると、製造工程における取り扱いが厄介になるので、
微粒状活性炭は7.5〜30メッシュの粒径範囲から、
ゼオライトは6〜14メッシュの粒径範囲から選ばれる
粒径を有するものがよく、かかる粒径範囲の微粒状活性
炭や微粒状ゼオライトは吸着効率が高く、観賞魚用水槽
内に投入すると、期待した濾過性能を発揮する。
【0015】不織布や和紙の最大孔径は単位面積当たり
の繊維密度によって異なり、不織布又は和紙の繊維密度
を35g/m2 〜45g/m2 、好ましくは40g/m
2 に設定すると、最大孔径を370μm以下に設定でき
る。
【0016】また、活性炭は椰子殻に由来するものでも
よい。しかし、観賞魚用フィルター材は1つのパッケー
ジ内に多数のフィルター材を詰め込んで輸送することが
多く、輸送中の衝撃によって活性炭が更に微細に壊れる
おそれがあるので、衝撃によって壊れ難い石炭に由来す
る活性炭を用いるのが好ましい。
【0017】さらに、ゼオライトの成分となる沸石には
クリノプチロール系とモンモリナイト系の2つがある
が、後者は硬度が低く、少しずつ崩れてしまう。そこ
で、ゼオライトはクリノプチロール系に由来するものを
用いるのが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体例に基づいて
詳細に説明する。
【0019】
【実施例1】繊維密度が40g/m2 で、最大孔径が3
71.0μm、最小孔径が143.4μmの不織布シー
ト(大起商事株式会社製、商品名;オキロンフルベール
53012)を用い、90mm×140mmの袋状にヒ
ートシールし、入口をあけた袋体を製作した。この袋体
に、粒径8〜10メッシュの微粒状活性炭を30g収納
し、袋体の入口をヒートシールしてフィルター材を製作
した。
【0020】
【実施例2】粒径10〜14メッシュの微粒状活性炭を
用いた以外、実施例1と同様にフィルター材を製作し
た。
【0021】
【実施例3】粒径14〜18メッシュの微粒状活性炭を
用いた以外、実施例1と同様にフィルター材を製作し
た。
【0022】
【実施例4】粒径18〜22メッシュの微粒状活性炭を
用いた以外、実施例1と同様にフィルター材を製作し
た。
【0023】
【実施例5】粒径22〜26メッシュの微粒状活性炭を
用いた以外、実施例1と同様にフィルター材を製作し
た。
【0024】
【実施例6】粒径26〜30メッシュの微粒状活性炭を
用いた以外、実施例1と同様にフィルター材を製作し
た。
【0025】
【比較例1】粒径4〜6.5メッシュの微粒状活性炭を
用いた以外、実施例1と同様にフィルター材を製作し
た。
【0026】
【比較例2】粒径6〜8メッシュの微粒状活性炭を用い
た以外、実施例1と同様にフィルター材を製作した。
【0027】
【比較例3】粒径36〜80メッシュの微粒状活性炭を
用いた以外、実施例1と同様にフィルター材を製作し
た。
【0028】
【性能試験】腐葉土で黄ばませた水を33リットル入れ
た観賞魚用水槽と上部濾過槽を用意し、水で濡らしたフ
ィルター材を投入した。濾過槽を運転し、黄ばみが薄く
なる時間を調べた。試験の結果、実施例1〜6ではフィ
ルター材を投入してからほぼ6時間で黄ばみが薄くなり
始め、96時間でほぼ黄ばみが消失した。
【0029】他方、比較例1、2では黄ばみが薄くなり
始めるのに72時間及び48時間、黄ばみが消失するま
でに216時間及び168時間必要とし、実施例に比し
て濾過性能が劣ることが確認された。
【0030】更に、比較例3は黄ばみが薄くなる時間は
実施例に比して短くなったが、活性炭が微粉になりす
ぎ、袋体への収納等の取り扱いが非常に煩雑で、収納中
にこぼれて周囲を汚してしまうこととなった。
【0031】
【実施例7】繊維密度が40g/m2 で、最大孔径が3
71.0μm、最小孔径が143.4μmの不織布(大
起商事株式会社製、商品名;オキロンフルベール530
12)を用い、90mm×140mmの袋状にヒートシ
ールし、入口をあけた袋体を製作した。この袋体に、粒
径6〜10メッシュの微粒状ゼオライトを50g収納
し、袋体の入口をヒートシールしてフィルター材を製作
した。
【0032】
【実施例8】粒径10〜14メッシュの微粒状活性炭を
用いた以外、実施例7と同様にフィルター材を製作し
た。
【0033】
【比較例4】粒径4〜6メッシュの微粒状ゼオライトを
用いた以外、実施例7と同様にフィルター材を製作し
た。
【0034】
【比較例5】粒径10〜30メッシュの微粒状ゼオライ
トを用いた以外、実施例7と同様にフィルター材を製作
した。
【0035】
【性能試験】水33リットルを入れた水槽に硫酸アンモ
ニウムを3.1g添加し、アンモニア態窒素濃度を20
ppmの水に調製した。フィルター材を水ですすいだ
後、濾過槽にセットし、濾過槽運転後のアンモニア態窒
素濃度の変動を調べた。試験の結果、アンモニア態窒素
濃度を5ppm低下させるのに、実施例7、8では5.
5時間、比較例4では19.5時間必要であっり、比較
例4では濾過性能が実施例7、8に比して劣っているこ
とが分かった。他方、比較例5では2.5時間でアンモ
ニア態窒素濃度5ppm低下させることができたが、ゼ
オライトが微粉になりすぎ、袋体への収納等の取り扱い
が非常に煩雑で、収納中にこぼれて周囲を汚してしまう
こととなった。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観賞魚用水槽に投入して水の濾過を行わ
    せるのに適したフィルター材において、 不織布構造の繊維質からなるシート体を用いて袋状に製
    作された袋体の内部に、上記シート体の最大孔径よりも
    大きくかつ所望の吸着効率を発揮しうる粒径の微粒状濾
    材を内蔵してなることを特徴とする観賞魚用フィルター
    材。
  2. 【請求項2】 上記シート体が35g/m2 〜45g/
    2 の範囲から選ばれる繊維密度を有し、その最大孔径
    が500μm未満である不織布シート又は和紙シートで
    ある請求項1記載の観賞魚用フィルター材。
  3. 【請求項3】 上記微粒状濾材が7.5〜30メッシュ
    の粒径範囲から選ばれる粒径を有する微粒状活性炭であ
    る請求項1又は2記載の観賞魚用フィルター材。
  4. 【請求項4】 上記微粒状活性炭が石炭に由来する活性
    炭である請求項3記載の観賞魚用フィルター材。
  5. 【請求項5】 上記微粒状濾材が6〜14メッシュの粒
    径範囲から選ばれる粒径を有するゼオライトである請求
    項1又は2記載の観賞魚用フィルター材。
  6. 【請求項6】 上記ゼオライトがクリノプチロールに由
    来するゼオライトである請求項5記載の観賞魚用フィル
    ター材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014055855A (ja) * 2012-09-12 2014-03-27 Kureha Ltd 除染袋、除染器具及び除染袋を用いた除染方法
JP2020048447A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 信濃建設株式会社 観賞魚用水質浄化剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014055855A (ja) * 2012-09-12 2014-03-27 Kureha Ltd 除染袋、除染器具及び除染袋を用いた除染方法
JP2020048447A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 信濃建設株式会社 観賞魚用水質浄化剤
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