JP2000238694A - 船尾管シール装置 - Google Patents
船尾管シール装置Info
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- JP2000238694A JP2000238694A JP11045076A JP4507699A JP2000238694A JP 2000238694 A JP2000238694 A JP 2000238694A JP 11045076 A JP11045076 A JP 11045076A JP 4507699 A JP4507699 A JP 4507699A JP 2000238694 A JP2000238694 A JP 2000238694A
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Abstract
潤滑にして摩耗を防止し、また異物や海水の浸入を阻止
してシールリング及びライナーの耐用性を一段と向上さ
せ、しかも加圧装置を使用しないことによってシール装
置の簡素化とコストの低廉化を図り、延いてはシールシ
ステムの信頼性の高い船尾管シール装置を提供する。 【解決手段】 プロペラ軸10のライナー11に摺接す
る複数のシールリングによって構成され、船尾側に配置
した第1シールリング1と、これに隣接する第2シール
リング2によって区画される船尾環状空間4に、該船尾
環状空間4内の液圧が軸芯吃水圧よりも低くなるように
配置した液溜りタンク6と連通する配管7を設け、前記
第1シールリング1とライナー11とが相互に摺接する
第1シールリングの摺接面15又は/及び該ライナーの
摺接面17には、軸回転時に船尾環状空間4の液体を高
圧側の船外へ強制的に送り出させる送り込み手段16を
備えていることを特徴とする。
Description
ール装置に関する。
を使用する船尾管シールが船舶に用いられて来たが、船
舶の大型化に伴なって吃水圧が増加することから、シー
ルリングにかかる圧力が増大してシールリングの損傷事
故が多くなって、海水が浸入し船舶の保守上の不都合が
生じることから、従来その対策として第1シールリング
と第2シールリングとによって形成される最船尾環状空
間に吃水圧よりもやや高い加圧空気を供給し、該環状空
間より海側へ常に空気を放出することによって、海水の
浸入を封止すると共にシールリングの耐久性の向上を図
っていた。
すことは、第1シールリングの負荷は少なくなるが、し
かしながら第1シールリングは該空気により乾燥状態に
近くなって摺接面が摩耗することがある。第1シールリ
ングに摩耗が発生すると、微量の海水が浸入し、最後部
チャンバー内で水分が蒸発して塩分が析出するため、シ
ールリングやライナーに塩分が付着して固化し、双方の
摩耗が促進されることになったり、あるいはドレンライ
ンが閉塞される不都合が生じたりする。また、第1シー
ルリングの海水側に付着した海洋生成物や泥などの異物
が最後部チャンバーに浸入し、さらにシールリングやラ
イナーを摩耗させる原因にもなる。
情に基づいてなされたものであり、第1シールリングの
摺接面を冷却すると共に潤滑にして摩耗を防止し、また
異物や海水の浸入を阻止してシールリング及びライナー
の耐用性を一段と向上させ、しかも加圧装置を使用しな
いことによってシール装置の簡素化とコストの低廉化を
図り、延いてはシールシステムの信頼性の高い船尾管シ
ール装置を提供することを目的とする。
に、本発明のうち請求項1記載の発明は、プロペラ軸ラ
イナーに摺接する複数のシールリングによって構成さ
れ、船尾側に配置した第1シールリングと、これに隣接
する第2シールリングによって区画される船尾環状空間
に、液溜りタンクと連通する配管を設け、第1シールリ
ングの摺接面又は/及び該第1シールリングが摺接する
相手方の摺接面には、軸回転時に船尾環状空間の液体を
高圧側の船外へ強制的に送り出させる送り込み手段を備
えていることを特徴とする。
(プロペラの正転時及び逆転時を含む)にシールリング
によるポンピング作用によって、該シールリングの低圧
側からシールすべき高圧の海水側へ液体を送り出させる
手段のすべてをいう。また、シールリングとは、リップ
形シールリング、端面形シールリング及びメカニカルシ
ールを含む概念である。リップ形シールリングの場合に
は、送り込み手段を施こすシールリングはリップの向き
が海水側に向いていることを必ずしも要件とするもので
はなく、ライナーとの接触角度は海水側の方が船内側よ
りも大きければ足りる。
海水側よりも低圧に保ち且つ海水側への液体の送り込み
を可能にし、第1シールリングの摺動面の冷却と潤滑を
同時に行うことができ、異物や海水の浸入を阻止し、し
かも第2シールリングも低圧下でライナーとの摺動荷重
が小さくなる。
べき高圧の海水側へ液体を送り出させる送り込み手段
は、シールリングに必ずしも施こす必要はなく、第1シ
ールリングが摺接する相手方の該摺接面に施しても、第
1シールリングに施した場合と同様の作用・効果を奏す
る。また、第1シールリングと相手方との相互の摺接面
にそれぞれ送り込み手段を施してもよい。リップ形シー
ルリングの場合には、該シールリングが摺接する相手方
はライナーである。
尾管シール装置において、前記液溜りタンクと連通する
配管の途中に、液体供給源に接続する分岐管を第1切替
弁を介して設け、該分岐管に、第1切替弁の切替によっ
て一定流量の液体を船尾環状空間から船外へ流出可能に
する定流量弁を介在していることを特徴とする。
効に機能しなくなったときであっても、第1切替弁によ
る流路の切替えによって、定流量弁が作動して一定流量
の液体を第1シールリングより船外へ流すことができ、
第1シールリングの摺接面の冷却と潤滑が保たれ、さら
には異物や海水の浸入も阻止できる。
常、最後部位置(最も海水側)に配置するが、請求項3
記載の発明のように、単数又は複数の補助シールリング
を更に海水側に配置すると共に、該補助シールリングと
相手方との摺接面において、補助シールリング又は相手
方のいずれか一方あるいは双方に送り込み手段を備える
ようにしてもよい。補助シールリングがリップ形シール
リングの場合には、前記相手方はライナーである。この
ように形成すると、送り込み効果の信頼性を一層高める
ことができる。
によってシールリングの低圧側からシールすべき高圧側
である海水側へ液体を送り出させる送り込み手段に関し
ては、特に限定されるものではないが、請求項4記載の
発明のように、シールリングと相手方摺接面において、
シールリング又は/及び相手方に微小な凹凸を形成した
り、あるいは微細なネジ溝を形成したりすることができ
る。凹凸形状については、円形状、角形状など限定され
ない。ここで「微小」の凹凸の大きさについては、凹凸
の高さが数ミクロン乃至数百ミクロンの範囲で実施可能
であるが、効果的な送り込み機能を発揮するためには、
数十ミクロンが望ましい。また、「微細」なネジ溝の大
きさは、ネジ角度やネジ深さなどにより望ましい値も変
化するので幅広く設定するが、ネジ溝幅及び深さは、数
ミクロン乃至数百ミクロンの範囲で設定して実施する。
前者の手段を採用した場合には、微小な凹凸は軸回転時
に液体の潤滑膜に微小クサビ効果を与えて摺接面から海
水側へ液体を送り出す。また後者の手段を採用した場合
には、微細なネジ溝はプロペラの正転時にネジ形粘性ポ
ンプ作用を与えて摺接面から海水側へ液体を送り出す。
ーに摺接する複数のシールリングによって構成され、船
尾側に配置した第1シールリングと、これに隣接する第
2シールリングによって区画される船尾環状空間に、液
溜りタンクと連通する配管を設け、前記船尾環状空間内
には、該配管に直結する前室と後室とに仕切るゴム又は
高分子樹脂製のスリーブを配置し、該スリーブとライナ
ーとが相互に摺接する当該スリーブの摺接面又は/及び
該ライナーの摺接面には、プロペラの正転時に前記前室
の液体を強制的に後室へ送り出させる微細なネジ溝を備
えていることを特徴とする。
れる前室とは、船内側に位置する区画領域をいい、後室
とは、海水側に位置する区画領域をいう。
おいてスリーブの摺接面に形成した微細なネジ溝は、プ
ロペラの正転時にネジ形粘性ポンプ作用によって、前室
から後室へ液体を送り出されると共に、該液体は後室か
ら第1シールリングの摺接面を通り抜けて海水側へ漏れ
出ることになる。
に形成することに限定されず、当該スリーブが摺接する
ライナーの該摺接面に形成しても、スリーブに形成した
のと同様の作用・効果が得られる。
尾管シール装置において、前記液溜りタンクと連通する
配管の途中に、液体供給源に接続する分岐管を第1切替
弁を介して設け、該分岐管に、第1切替弁の切替によっ
て一定流量の液体を船尾環状空間から船外へ流出可能に
する定流量弁を介在していることを特徴とする。
に形成した微細なネジ溝によるネジ形粘性ポンプ作用が
有効に機能しなくなったときであっても、第1切替弁に
よる流路の切替えによって、定流量弁が作動して一定流
量の液体を前室から後室さらには第1シールリングから
船外へ流すことができ、摺接面の冷却と潤滑が保たれ、
異物や海水の浸入も阻止できる。
常、最後部位置(最も海水側)に配置するが、請求項7
記載の発明のように、第1シールリングの海水側に更に
単数又は複数の補助シールリングを配置し、補助シール
リングの摺接面又は/及び該補助シールリングが摺接す
る相手方の摺接面にも、液体を船外へ強制的に送り出さ
せる送り込み手段を形成してもよい。
船尾環状空間の船内側に隣接する第2環状空間に、大気
に通じる空気抜きライン又は/及びドレンラインに接続
する配管を備えておけば、船尾管軸受潤滑油に漏れが発
生した場合にこれを船内に回収して船外漏出を防ぐこと
が可能である。しかも、船尾環状空間の液体の圧力は低
く且つ第2環状空間が大気開放であるから、第2シール
リングの差圧を小さな状態に保つことができる。
尾管シール装置において、前記液溜りタンクと連通する
配管の途中に、液体供給源に接続する分岐管を第1切替
弁を介して設け、該分岐管に、第1切替弁の切替によっ
て一定流量の液体を船尾環状空間から船外へ流出可能に
する定流量弁を介在し、さらに空気抜きラインの途中
に、空気供給源に接続する枝管を第2切替弁を介して設
け、該枝管に、前記定流量弁により導かれる液体圧を背
圧として印加されるエアーリレーを介在していることを
特徴とする。また、請求項10記載の発明は、請求項8
記載の船尾管シール装置において、前記液溜りタンクと
連通する配管の途中に、液体供給源に接続する分岐管を
第1切替弁を介して設け、該分岐管に、第1切替弁の切
替によって一定流量の液体を船尾環状空間から船外へ流
出可能にする定流量弁を介在し、さらに空気抜きライン
の途中に、油溜りタンクに接続する送油管を第2切替弁
を介在して設け、該油溜りタンクを、船尾環状空間に送
り込まれる定流量の送りこみ圧力よりも低い油圧となる
ように配置してあることを特徴とする。
いはスリーブの摺接面のネジ溝によるネジ形粘性ポンプ
作用が有効に機能しなくなったときであっても、定流量
弁により一定流量の液体を第1シールリングから船外へ
流すことができると共に、第2環状空間に送られる加圧
空気又は油によって、第2シールリングのシール効果
と、第2シールリングとライナーとの接触摩耗を軽減で
きる。
液体は、請求項11記載の発明のように、水又は海水に
混入しても環境に害を及ぼさない液体とすることができ
る。
至図18に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の
船尾管シール装置の代表的な実施形態を示す断面図であ
る。図1において、1,2,3は弾性材料からなるリッ
プ型のシールリングであって、船尾管シール12のハウ
ジング部材13に保持されてプロペラ軸10のライナー
11に摺接している。前記各シールリングのうち最も船
尾側の第1シールリング1と、該第1シールリングに隣
り合う第2シールリング2と、の各リップをそれぞれ海
水側に向けて配列し、第3シールリング3のリップを船
内側に向けて配列してある。そして、第1シールリング
1と第2シールリング2との間には最船尾環状空間4が
形成され、さらに第2シールリング2と第3シールリン
グ3との間には第2環状空間5が形成されている。第3
シールリング3と第4シールリング30との間の船尾管
31内には、油溜りタンク32に連通する船尾管室33
がある。尚、符号14は魚網防止リングであり、34は
船尾管軸受である。
水溜りタンク6と送水管7を介在して連通接続し水が供
給されるようになっている。この際、水溜りタンク6は
最船尾環状空間4の液圧が軸心吃水圧よりも低くなるよ
うに配置されている。また、第2環状空間5には、大気
に通じる空気抜きライン8と船尾管軸受潤滑油の漏れ発
生の場合にこれを船内に回収するドレンライン9が接続
してある。水溜りタンク6には、該タンク内の水面が低
下すると、水を補給するための補給ライン28とバルブ
29が付設されている。
との摺接面15の表面には、プロペラ軸10の回転時に
最船尾環状空間4の水を高圧側の船外へ強制的に送り出
させる送り込み手段16を備えている。
ように、微小な凹凸16aを多数設ける。この微小な凹
凸は、プロペラ軸10の回転時に流水の潤滑膜に微小ク
サビ効果を与えシールリング1に流水送り込み作用(背
面漏れ)を積極的に発生させ高圧の海水側に水を流出さ
せるように、数ミクロン乃至数百ミクロン望ましくは数
十ミクロンの大きさの範囲で設定されている。
らず、図3に示すように、第1シールリング摺接面15
に微細なネジ溝16bを設けてもよく、また図4に示す
ように、第1シールリング摺接面15に三角溝若しくは
三角突起16cを設けてもよい。この場合においても、
プロペラ軸10の回転時に流水の潤滑膜にネジ形粘性ポ
ンプ作用または微小クサビ効果を与え第1シールリング
1に流水送り込み作用(背面漏れ)を積極的に発生させ
て水を高圧側の船外へ流出させることができる。微細な
ネジ溝の大きさ(溝幅や深さ)は数ミクロン乃至数百ミ
クロンに設定されている。
接面15の代わりに、図5に示すようにシールリング摺
接面15が摺接するライナー11の摺接面17の表面
に、プロペラ軸10の回転時にシールリング1が背面漏
れをするような微細なネジ溝16dを設けてもよく、さ
らに、これを前記図3に示したシールリング摺接面に設
けたネジ溝16bと組み合わせて使用することも可能で
ある。
グにおいては、図6及び図7に示すように、リップの向
きが必ずしも海水側に向いていることが必須要件ではな
く、ライナーとの接触角度は海水側の方の角度αが船内
側の角度βよりも大きければ足りる。
ップ形シールリングに代えて端面形シールリングあるい
はメカニカルシールを用いることができる。この場合、
図8に示す送り込み手段16の例は、第1シールリング
1に代わりに装着した端面形シールリング18の摺接面
19に微小な凹凸16eを設けたもので、該微小な凹凸
16eはプロペラ軸10の回転時に流水の潤滑膜に微小
クサビ効果を与え流水送り込み作用(背面漏れ)を積極
的に発生させ水を高圧側の船外へ流出させる。また、図
9は端面形シールリング18の摺接面19に微細なネジ
溝16fを、図10は端面形シールリング18の摺接面
19に三角溝16gを、それぞれ設けた例を示してい
る。この場合においても、プロペラ軸10の回転時に流
水の潤滑膜にネジ形粘性ポンプ作用を与え端面形シール
リングに流水送り込み作用(背面漏れ)を積極的に発生
させ水を高圧側の船外へ流出させる。
18の摺接面19の代わりに、図11に示すように、端
面形シールリング18が摺接する相手方の摺接面20の
表面に、プロペラ軸10の正転時に端面形シールリング
18が背面漏れをするような微細なネジ溝16hを設け
てもよく、これを端面形シールリング18の摺接面19
に設けるネジ溝16fと組み合わせて使用することも可
能である。
1シールリング1と第2シールリング2との間の最船尾
環状空間4に、ハウジング部材13に保持されてプロペ
ラ軸のライナー11に摺接するゴム又は高分子樹脂製の
スリーブ21を配置し、該スリーブ21におけるライナ
ー11との摺接面22の表面に、プロペラ軸10の正転
時に流水の潤滑膜にネジ形粘性ポンプ作用を与え海水側
に水が移動する微細なネジ溝23を設けた他の実施形態
例を示している。すなわち、最船尾環状空間4はスリー
ブ21によって船内側の前室24と海水側の後室25に
区画され、前記ネジ溝23の作用によってプロペラ正転
時に水溜りタンク6から送水管7を介して前室24に送
られてくる水を後室25に強制的に送り出すと共に、後
室25の水は第1シールリング1の摺接面を通り抜けて
海水側へ漏れ出るものである。
22に代わりに、図13に示すように、スリーブ摺接面
22が摺接するライナー11の摺接面26の表面に、プ
ロペラ軸10の正転時にネジ形粘性ポンプ作用によって
海水側に水を移動させる微細なネジ溝27を設けてもよ
く、さらにこれを前述したスリーブ21に設けたネジ溝
23と組み合わせて使用することも可能である。
代えて、海水に混入しても害を及ぼさない液体、例え
ば、エチレングリコールやアルコール等を使用すること
も可能である。
4乃至図16に示すように、第1シールリング1の海水
側に補助シールリング35を配設し、該補助シールリン
グ35とライナー11との摺接面または相手方との摺接
面に送り込み手段16を設けてもよい。図15に示すよ
うに、補助シールリング35が端面形シールリングの場
合には、ライナー11に固定されているため相互の摺接
面はリップ形シールリングの場合と異なる。
段16(16a〜16h)が有効に機能しなくなったと
きに、作動する安全システムを備えた船尾管シール装置
の実施形態の概略構造図を示すものである。
連通する送水管7の途中に、水供給源36に接続する分
岐管37を第1の三方弁38を介在して設けてあり、該
分岐管37の中間には定流量弁39が介在している。こ
の定流量弁39は第1の三方弁38による水供給源36
側への流路の切替えによって、水供給源36から一定流
量の水を最船尾環状空間4に送水すると共に第1シール
リング1から船外へ流出するものである。また、空気抜
きライン8の途中には、空気供給源40に接続する枝管
41が第2の三方弁42を介在して設けてあり、該枝管
41の中間には、前記定流量弁39により導かれる水圧
を背圧として印加されるエアーリレー43が介在してい
る。したがって第2の三方弁42による空気供給源40
側への流路の切替えによって、エアーリレー43により
第2環状空間5に空気が送られる。この際、エアーリレ
ー43による送気圧は最船尾環状空間4に定流量弁39
により送り込まれる送水圧よりも一定差圧だけ低くなる
ように設定してある。
ンク32は、管路44の途中に第3の三方弁45を介在
して接続されており、該管路44の上端には高位油溜り
タンク46が接続されている。したがって、第3の三方
弁45を高位油溜りタンク46側に切替えて船尾管室3
3を加圧することによって、エアーリレー43により送
り込まれる第2環状空間5内の空気が第3シールリング
3から背面漏れすることを防止する。第2環状空間5に
接続しているドレンライン9には第4の三方弁47を介
在しており、この第4の三方弁47によって、一方はド
レンタンク48に、他方はオリフィス49に流路を切替
え得るようになっている。前記エアーリレー43の作動
により第2環状空間5に空気を送気する際には、第4の
三方弁47をオリフィス49側に切替えて第2環状空間
5の圧力を保持する。
7の実施形態と相違するところは、第2環状空間に空気
を送り込む空気供給源及びエアーリレーを備える代わり
に、空気抜きライン8の途中に、油溜りタンク32に接
続する送油管50を第2の三方弁42を介在して設け、
該油溜りタンク32によって加圧される第2環状空間の
圧力を、最船尾環状空間4に送り込まれる定流量の送り
込み圧力よりも常に低い油圧となるようにしたものであ
る。そして、送り込み手段16が有効に機能しなくなっ
たときには、水溜りタンク6から水供給源36側に流路
を切替え、定流量弁39により一定流量の水を船外へ流
すと共に、空気抜きライン8を油溜りタンク32側に切
替えて第2環状空間5に油を送ると同時にドレンライン
9のドレンバルブ51を閉じる。さらに、高位油溜りタ
ンク46に切替えて船尾管室33を加圧する。
尾環状空間4にスリーブ21を配置し、スリーブ21の
摺接面にネジ形粘性ポンプ作用をする微細なネジ溝2
3,27を備えている場合であっても適用できる。
転時に第1シールリングと第2シールリングとによって
形成された船尾環状空間の液体を高圧側の船外へ強制的
に送り出させる送り込み手段を備えているので、第1シ
ールリングの摺接面を冷却すると同時に潤滑にして摺接
面の異常摩耗や劣化が防止される。また、シールリング
やライナーなどの摩耗の原因となる海洋生成物や泥など
の異物の前記船尾環状空間内への浸入を、強制的に送り
だされる液体によって船外へ洗い流すこともできる。さ
らに、微量の海水浸入によって発生する塩分の析出もな
いので、前述の異物の浸入もないこととも相まって、シ
ールリング及びライナーなどシールリングが摺接する部
材の耐用性を一段と向上させることができ、しかもドレ
ンラインの閉塞も防止できる。
を低く設定し、且つ隣接する第2環状空間に大気開放配
管又はドレンラインを備えているので、第2シールリン
グの差圧は少なく、したがってエアーリレーによる加圧
や船尾管潤滑油タンクの加圧の必要がなくなり、シール
装置の簡素化とコストの低廉化に貢献することができる
と共に、シール装置の信頼性も向上させることができ
る。
船尾管室の圧力を独自に軸心吃水圧より低く設定でき、
第3シールリング延いては第4シールリングの負荷を低
くでき、そのシールリングの性能を長期間維持すること
ができる。
記載の発明にあっては、シールリングとライナー等との
摺接面に設けた送り込み手段あるいはスリーブとライナ
ーとの摺接面に設けた微細なネジ溝による船外への強制
的な液体流出機能が有効に働かなくなった場合でも、切
替弁による流路の切替によって船尾環状空間に液体を加
圧して送り、第1シールリングから船外へ液体を流出す
ることができるので、第1シールリングの摺接面におけ
る冷却と潤滑が引き続き確保され、異物や海水の浸入が
阻止されることとも相まって、シールリング及びライナ
ーなどシールリングが摺接する部材の耐用期間を飛躍的
に延ばすことができる。また隣接する第2環状空間に
は、流路の切替によって加圧空気又は油が船尾環状空間
の液圧と差圧(船尾環状空間の液圧よりも低い)をもっ
て送気又は送油されるので、第2シールリングによるシ
ール効果と第2シールリング及びライナーなど第2シー
ルリングが摺接する部材の摩耗軽減を図ることができ
る。
る。
プ形シールリングの一例を示す説明図である。
込み手段を備えた例を示す説明図である。
リップの向きが海水側である説明図である。
向きが船内側である説明図である。
例を示す説明図である。
込み手段を備えた例を示す説明図である。
設けた実施形態を示す断面図である。
設けた他の実施形態を示す断面図である。
らに海水側に送り込み手段を備えた補助シールリングを
配した本発明の変形例を示す断面図である。
ールリングした状態のものを示す断面図である。
さらに海水側に送り込み手段を備えた補助シールリング
を配した例を示す断面図である。
装置の構造を示す断面図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 プロペラ軸(10)のライナー(11)
に摺接する複数のシールリングによって構成され、船尾
側に配置した第1シールリング(1)と、これに隣接す
る第2シールリング(2)によって区画される船尾環状
空間(4)に、該船尾環状空間(4)内の液圧が軸芯吃
水圧よりも低くなるように配置した液溜りタンク(6)
と連通する配管(7)を設け、第1シールリングの摺接
面(15)又は/及び第1シールリング(1)が摺接す
る相手方の摺接面(17,20)には、軸回転時に船尾
環状空間(4)の液体を高圧側の船外へ強制的に送り出
させる送り込み手段(16)を備えていることを特徴と
する船尾管シール装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の船尾管シール装置におい
て、前記液溜りタンク(6)と連通する配管(7)の途
中に、液体供給源(36)に接続する分岐管(37)を
第1切替弁(38)を介して設け、該分岐管に、第1切
替弁(38)の切替によって一定流量の液体を船尾環状
空間(4)から船外へ流出可能にする定流量弁(39)
を介在していることを特徴とする船尾管シール装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の船尾管シール装置
において、第1シールリング(1)の海水側に更に単数
又は複数の補助シールリング(35)を配置し、補助シ
ールリング(35)の摺接面又は/及び該補助シールリ
ング(35)が摺接する相手方の摺接面にも、液体を高
圧側の船外へ強制的に送り出させる送り込み手段(1
6)を備えていることを特徴とする船尾管シール装置。 - 【請求項4】 前記摺接面に備えている送り込み手段
(16)は、微小な凹凸(16a,16c,16e,1
6g)又は微細なネジ溝(16b,16d,16f,1
6h)であることを特徴とする請求項1、2又は3記載
の船尾管シール装置。 - 【請求項5】 プロペラ軸(10)のライナー(11)
に摺接する複数のシールリングによって構成され、船尾
側に配置した第1シールリング(1)と、これに隣接す
る第2シールリング(2)によって区画される船尾環状
空間(4)に、該船尾環状空間(4)内の液圧が軸芯吃
水圧よりも低くなるように配置した液溜りタンク(6)
と連通する配管(7)を設け、前記船尾環状空間(4)
内には、配管(7)に直結する前室(24)と、後室
(25)とに仕切るゴム又は高分子樹脂製のスリーブ
(21)を配置し、該スリーブ(21)とライナー(1
1)とが相互に摺接する当該スリーブの摺接面(22)
又は/及び該ライナーの摺接面(26)には、軸回転時
に前記前室(24)の液体を強制的に後室(25)へ送
り出させる微細なネジ溝(23,27)を備えているこ
とを特徴とする船尾管シール装置。 - 【請求項6】 請求項5記載の船尾管シール装置におい
て、前記液溜りタンク(6)と連通する配管(7)の途
中に、液体供給源(36)に接続する分岐管(37)を
第1切替弁(38)を介して設け、該分岐管に、第1切
替弁(38)の切替によって一定流量の液体を船尾環状
空間(4)から船外へ流出可能にする定流量弁(39)
を介在していることを特徴とする船尾管シール装置。 - 【請求項7】 請求項5又は6記載の船尾管シール装置
において、第1シールリング(1)の海水側に更に単数
又は複数の補助シールリング(35)を配置し、補助シ
ールリング(35)の摺接面(22)又は/及び該補助
シールリングが摺接する相手方の摺接面にも、液体を船
外へ強制的に送り出させる送り込み手段(16)を備え
ていることを特徴とする船尾管シール装置。 - 【請求項8】 液溜りタンク(6)と連通する前記船尾
環状空間(4)の船内側に隣接する位置に形成される第
2環状空間(5)に、大気に通じる空気抜きライン
(8)又は/及びドレンライン(9)に接続する配管を
備えていることを特徴とする請求項1,3,4,5又は
7記載の船尾管シール装置。 - 【請求項9】 請求項8記載の船尾管シール装置におい
て、前記液溜りタンク(6)と連通する配管(7)の途
中に、液体供給源(36)に接続する分岐管(37)を
第1切替弁(38)を介して設け、該分岐管に、第1切
替弁(38)の切替によって一定流量の液体を船尾環状
空間(4)から船外へ流出可能にする定流量弁(39)
を介在し、さらに空気抜きライン(8)の途中に、空気
供給源(40)に接続する枝管(41)を第2切替弁
(42)を介して設け、該枝管(41)に、前記定流量
弁(39)により導かれる液体圧を背圧として印加され
るエアーリレー(43)を介在することにより、第2環
状空間(5)の圧力を船尾環状空間(4)の圧力より一
定差圧低圧とすることを特徴とする船尾管シール装置。 - 【請求項10】 請求項8記載の船尾管シール装置にお
いて、前記液溜りタンク(6)と連通する配管(7)の
途中に、液体供給源(36)に接続する分岐管(37)
を第1切替弁(38)を介して設け、該分岐管に、第1
切替弁(38)の切替によって一定流量の液体を船尾環
状空間(4)から船外へ流出可能にする定流量弁(3
9)を介在し、さらに空気抜きライン(8)の途中に、
油溜りタンク(32)に接続する送油管(50)を第2
切替弁(42)を介在して設け、該油溜りタンク(3
2)の配置高さによって設定される第2環状空間(5)
の圧力を、定流量弁(39)によって送り込まれる船尾
環状空間(4)の圧力よりも低圧とすることを特徴とす
る船尾管シール装置。 - 【請求項11】 前記液体は水又は海水に混入しても害
を及ぼさない液体であることを特徴とする請求項1,
2,3,4,5,6,7,8,9又は10記載の船尾管
シール装置。
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