JP2000239164A - グリコシダーゼ阻害剤 - Google Patents
グリコシダーゼ阻害剤Info
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- JP2000239164A JP2000239164A JP11041569A JP4156999A JP2000239164A JP 2000239164 A JP2000239164 A JP 2000239164A JP 11041569 A JP11041569 A JP 11041569A JP 4156999 A JP4156999 A JP 4156999A JP 2000239164 A JP2000239164 A JP 2000239164A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 α−グルコシダーゼ活性抑制効果及びα−ア
ミラーゼ活性抑制効果が強く、しかも安全性が高い物質
を有効成分として含有させた、グリコシダーゼ阻害剤及
び糖尿病治療剤を提供する。 【解決手段】 下式 【化1】 (ただし、式中のRは、水素原子又は置換若しくは非置
換のアルキル基を意味する)で表されるハイビスカス酸
類を有効成分とする。
ミラーゼ活性抑制効果が強く、しかも安全性が高い物質
を有効成分として含有させた、グリコシダーゼ阻害剤及
び糖尿病治療剤を提供する。 【解決手段】 下式 【化1】 (ただし、式中のRは、水素原子又は置換若しくは非置
換のアルキル基を意味する)で表されるハイビスカス酸
類を有効成分とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、グリコシダーゼ
阻害剤に関するものであり、さらに詳しくは天然物由来
で、かつ安全性の高いグリコシダーゼ阻害剤及び糖尿病
治療剤に関するものである。
阻害剤に関するものであり、さらに詳しくは天然物由来
で、かつ安全性の高いグリコシダーゼ阻害剤及び糖尿病
治療剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、人が摂取する炭水化物のうちの約
80〜90%は、デンプンとスクロースであるといわれてい
る。デンプンが摂取されると、唾液中のα−アミラーゼ
でデキストリンに分解され、さらに膵α−アミラーゼに
より分解されてマルトースおよびイソマルトースまで分
解される。一方、スクロースは、途中の消化管で分解を
受けずに小腸に達する。小腸に達したこれらの二糖類
は、小腸刷子縁膜上に局在するα−グルコシダーゼによ
り単糖類に分解された後に吸収される。α−グルコシダ
ーゼは、グルコシド結合を有する化合物の還元末端から
単糖を切り出すエキソ型グルコシダーゼの総称であり、
マルターゼ、スクラーゼ、イソマルターゼ等を含んでい
る。デンプンやスクロースを摂取すると、血糖値が上昇
し、それに伴ってインスリンが分泌され、血糖値の調節
が行われる。しかしながら、血糖値が高い状態が持続す
ると、膵臓の機能が低下し、必要なインスリンが分泌さ
れなくなり、糖尿病の原因となることが知られている。
また、肥満になるとインスリンに対する感受性が低下
し、膵臓の機能低下の原因となることも知られている。
このことから、糖尿病や肥満の予防及び治療には、食後
の急激な血糖値上昇を抑制することが有効である。
80〜90%は、デンプンとスクロースであるといわれてい
る。デンプンが摂取されると、唾液中のα−アミラーゼ
でデキストリンに分解され、さらに膵α−アミラーゼに
より分解されてマルトースおよびイソマルトースまで分
解される。一方、スクロースは、途中の消化管で分解を
受けずに小腸に達する。小腸に達したこれらの二糖類
は、小腸刷子縁膜上に局在するα−グルコシダーゼによ
り単糖類に分解された後に吸収される。α−グルコシダ
ーゼは、グルコシド結合を有する化合物の還元末端から
単糖を切り出すエキソ型グルコシダーゼの総称であり、
マルターゼ、スクラーゼ、イソマルターゼ等を含んでい
る。デンプンやスクロースを摂取すると、血糖値が上昇
し、それに伴ってインスリンが分泌され、血糖値の調節
が行われる。しかしながら、血糖値が高い状態が持続す
ると、膵臓の機能が低下し、必要なインスリンが分泌さ
れなくなり、糖尿病の原因となることが知られている。
また、肥満になるとインスリンに対する感受性が低下
し、膵臓の機能低下の原因となることも知られている。
このことから、糖尿病や肥満の予防及び治療には、食後
の急激な血糖値上昇を抑制することが有効である。
【0003】近年、α−グルコシダーゼあるいはα−ア
ミラーゼといったグリコシダーゼの阻害剤の投与によ
り、食後の急激な血糖値上昇及びインスリン値の急上昇
が抑制されることが明らかとなった(例えば、特開昭52
-122342号公報、Diabetic Medicine, 1993年,Vol.10,
688−693頁参照)。そして、α−グルコシダーゼ阻害剤
であるアカルボースは、インスリン非依存型糖尿病の治
療薬として臨床応用されている。しかしながら、アカル
ボースの投与には医師による厳密な処方が必要であるば
かりでなく、腹部膨満、放屁の増加、軟便、下痢などの
副作用も報告されており、食品や食品素材として利用す
るのは困難である。
ミラーゼといったグリコシダーゼの阻害剤の投与によ
り、食後の急激な血糖値上昇及びインスリン値の急上昇
が抑制されることが明らかとなった(例えば、特開昭52
-122342号公報、Diabetic Medicine, 1993年,Vol.10,
688−693頁参照)。そして、α−グルコシダーゼ阻害剤
であるアカルボースは、インスリン非依存型糖尿病の治
療薬として臨床応用されている。しかしながら、アカル
ボースの投与には医師による厳密な処方が必要であるば
かりでなく、腹部膨満、放屁の増加、軟便、下痢などの
副作用も報告されており、食品や食品素材として利用す
るのは困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記したよ
うな従来のグリコシダーゼ阻害剤が有する欠点のない、
α−グルコシダーゼのみならずα−アミラーゼ活性をも
強く抑制し、植物中などに多量に含有し、その抽出、加
工が容易で、しかも安全性が高い物質を求め、その物質
を有効成分として含有させ、食後の高血糖抑制効果が期
待できる、グリコシダーゼ阻害剤及び糖尿病治療剤を提
供することを目的としてなされたものである。
うな従来のグリコシダーゼ阻害剤が有する欠点のない、
α−グルコシダーゼのみならずα−アミラーゼ活性をも
強く抑制し、植物中などに多量に含有し、その抽出、加
工が容易で、しかも安全性が高い物質を求め、その物質
を有効成分として含有させ、食後の高血糖抑制効果が期
待できる、グリコシダーゼ阻害剤及び糖尿病治療剤を提
供することを目的としてなされたものである。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、前記し
た課題を解決するため、鋭意研究した結果、フヨウ属の
植物でありハーブ茶として飲用されている、ロゼル(Hi
biscus sabdariffa L.)及びブッソウゲ(Hibiscus ros
a-sinensis L.)の花弁からの抽出物が、高いグリコシ
ダーゼ活性抑制効果を示すこと、その活性本体がハイビ
スカス酸類であることを初めて明らかにし、このハイビ
スカス酸類を有効成分として含有させれば、その顕著な
グリコシダーゼ阻害作用により、糖尿病や肥満の予防・
改善に有効であることなどを見出し、これらの知見に基
づき本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、
下式
た課題を解決するため、鋭意研究した結果、フヨウ属の
植物でありハーブ茶として飲用されている、ロゼル(Hi
biscus sabdariffa L.)及びブッソウゲ(Hibiscus ros
a-sinensis L.)の花弁からの抽出物が、高いグリコシ
ダーゼ活性抑制効果を示すこと、その活性本体がハイビ
スカス酸類であることを初めて明らかにし、このハイビ
スカス酸類を有効成分として含有させれば、その顕著な
グリコシダーゼ阻害作用により、糖尿病や肥満の予防・
改善に有効であることなどを見出し、これらの知見に基
づき本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、
下式
【0006】
【化3】 (ただし、式中のRは、水素原子又は置換若しくは非置
換のアルキル基を意味する)で表されるハイビスカス酸
類を有効成分とする、グリコシダーゼ阻害剤であり、ま
た、アオイ科フヨウ属植物を親水性溶媒で抽出して得ら
れた抽出物質を有効成分として含有する、グリコシダー
ゼ阻害剤であり、さらにまた、下式
換のアルキル基を意味する)で表されるハイビスカス酸
類を有効成分とする、グリコシダーゼ阻害剤であり、ま
た、アオイ科フヨウ属植物を親水性溶媒で抽出して得ら
れた抽出物質を有効成分として含有する、グリコシダー
ゼ阻害剤であり、さらにまた、下式
【0007】
【化4】 (ただし、式中のRは、水素原子又は置換若しくは非置
換のアルキル基を意味する)で表されるハイビスカス酸
類を有効成分とする、糖尿病治療剤である。以下、本発
明を詳細に説明する。
換のアルキル基を意味する)で表されるハイビスカス酸
類を有効成分とする、糖尿病治療剤である。以下、本発
明を詳細に説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明でいうハイビスカス酸類と
は、前記した式で表されるもので、本発明においては、
そのようなものであればいかなるものでもよい。それら
のうちで、式中のRが水素原子であるハイビスカス酸、
あるいはそのアルキルエステル、例えば式中のRが炭素
数1〜6の置換若しくは非置換のアルキル基、例えばメ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピ
ル基、イソブチル基、ヘキシル基であるものが水溶性が
高く、取扱いが容易であることから特に好ましい。本発
明における好ましいハイビスカス酸類の具体例として
は、例えばハイビスカス酸、ハイビスカス酸メチル、ハ
イビスカス酸エチルなどが挙げられる。そしてそれらの
生産手段は特に問われず、化学合成による方法でもよ
く、またハイビスカス酸類を含有する植物体などから慣
用技術を用いて抽出する方法などでもよいが、後者の方
が安価に、また容易に得ることができることから好まし
く用いられる。そして、本発明においてはそのようにし
て得た抽出エキスなどの抽出物、その中間精製物、又は
精製物などいずれでも用いることができる。
は、前記した式で表されるもので、本発明においては、
そのようなものであればいかなるものでもよい。それら
のうちで、式中のRが水素原子であるハイビスカス酸、
あるいはそのアルキルエステル、例えば式中のRが炭素
数1〜6の置換若しくは非置換のアルキル基、例えばメ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピ
ル基、イソブチル基、ヘキシル基であるものが水溶性が
高く、取扱いが容易であることから特に好ましい。本発
明における好ましいハイビスカス酸類の具体例として
は、例えばハイビスカス酸、ハイビスカス酸メチル、ハ
イビスカス酸エチルなどが挙げられる。そしてそれらの
生産手段は特に問われず、化学合成による方法でもよ
く、またハイビスカス酸類を含有する植物体などから慣
用技術を用いて抽出する方法などでもよいが、後者の方
が安価に、また容易に得ることができることから好まし
く用いられる。そして、本発明においてはそのようにし
て得た抽出エキスなどの抽出物、その中間精製物、又は
精製物などいずれでも用いることができる。
【0009】前記植物体などからハイビスカス酸類を抽
出するには、例えばハイビスカス酸を含有している植物
体自体、若しくはその粉砕物(それらは生、乾燥物どち
らでもよい)を、水又は有機溶媒、若しくは水及び有機
溶媒の混合物で、通常の方法で抽出すればよい。ハイビ
スカス酸類を含有している植物としては、フヨウ属に属
する植物、例えば熱帯原産の一年草ロゼル(Hibiscus s
abdariffa L.)、熱帯性低木のブッソウゲ(Hibiscus r
osa-sinensis L.)、中国原産のムクゲ(Hibiscus syri
acus L.)、アフリカ原産のケナフ(Hibiscus cannabinu
s L.)、北米原産のモミジアオイ(Hibiscus coccineus
L.)、日本原産のハマボウ(Hibiscus hamabo)、中国原
産のフヨウ(Hibiscus mutabilis L.)などを挙げること
ができる。そして、ハイビスカス酸類を抽出するには、
その植物体のどの部分を用いてもよいが、その含有量の
点でロゼル又はブッソウゲの花弁が特に好ましく用いら
れる。
出するには、例えばハイビスカス酸を含有している植物
体自体、若しくはその粉砕物(それらは生、乾燥物どち
らでもよい)を、水又は有機溶媒、若しくは水及び有機
溶媒の混合物で、通常の方法で抽出すればよい。ハイビ
スカス酸類を含有している植物としては、フヨウ属に属
する植物、例えば熱帯原産の一年草ロゼル(Hibiscus s
abdariffa L.)、熱帯性低木のブッソウゲ(Hibiscus r
osa-sinensis L.)、中国原産のムクゲ(Hibiscus syri
acus L.)、アフリカ原産のケナフ(Hibiscus cannabinu
s L.)、北米原産のモミジアオイ(Hibiscus coccineus
L.)、日本原産のハマボウ(Hibiscus hamabo)、中国原
産のフヨウ(Hibiscus mutabilis L.)などを挙げること
ができる。そして、ハイビスカス酸類を抽出するには、
その植物体のどの部分を用いてもよいが、その含有量の
点でロゼル又はブッソウゲの花弁が特に好ましく用いら
れる。
【0010】ハイビスカス酸類含有物からハイビスカス
酸類を抽出する際に用いられる溶媒は、水もしくは有機
溶媒あるいはそれらの混合液が好適である。その有機溶
媒としては、例えばメタノール、エタノール、イソプロ
パノール、DMF、アセトンなどの親水性溶媒、あるい
は酢酸エチル、クロロホルム、ジクロロメタン、ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタンなどを挙げることができる。こ
れら溶媒の中で、水又はメタノールなどの親水性有機溶
媒、若しくは水と親水性有機溶媒との混合物が好まし
く、また、抽出率や安全性の点で水が特に好適である。
酸類を抽出する際に用いられる溶媒は、水もしくは有機
溶媒あるいはそれらの混合液が好適である。その有機溶
媒としては、例えばメタノール、エタノール、イソプロ
パノール、DMF、アセトンなどの親水性溶媒、あるい
は酢酸エチル、クロロホルム、ジクロロメタン、ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタンなどを挙げることができる。こ
れら溶媒の中で、水又はメタノールなどの親水性有機溶
媒、若しくは水と親水性有機溶媒との混合物が好まし
く、また、抽出率や安全性の点で水が特に好適である。
【0011】前記した溶媒を用いて抽出物を得るには、
公知の方法に従えばよく、例えば前記した植物の花弁を
原料とし、これを適当に破砕した後、それらの粉砕物を
前記した溶媒で公知の方法を用いて処理する。具体的に
は、原料の1〜100倍(重量比)、好ましくは3〜2
0倍(重量比)の溶媒で、温度0℃以上、好ましくは1
0℃からその溶媒の沸点以下の温度の条件下で、攪拌し
ながら1分〜8週間、好ましくは10分〜1週間抽出処
理をする。上部に冷却管をつけて、還流しながら抽出す
る方法を用いてもよい。
公知の方法に従えばよく、例えば前記した植物の花弁を
原料とし、これを適当に破砕した後、それらの粉砕物を
前記した溶媒で公知の方法を用いて処理する。具体的に
は、原料の1〜100倍(重量比)、好ましくは3〜2
0倍(重量比)の溶媒で、温度0℃以上、好ましくは1
0℃からその溶媒の沸点以下の温度の条件下で、攪拌し
ながら1分〜8週間、好ましくは10分〜1週間抽出処
理をする。上部に冷却管をつけて、還流しながら抽出す
る方法を用いてもよい。
【0012】上記のごとくして得られる抽出物質をその
まま本発明に用いてもよいが、好ましくは抽出に使用し
た有機溶媒を通常の方法、例えば減圧下ロータリエバポ
レターなどを使用して除去するのがよい。さらに必要に
応じて、この有機溶媒を除去した抽出物を、凍結乾燥、
加熱乾燥などの慣用的な乾燥処理してもよい。
まま本発明に用いてもよいが、好ましくは抽出に使用し
た有機溶媒を通常の方法、例えば減圧下ロータリエバポ
レターなどを使用して除去するのがよい。さらに必要に
応じて、この有機溶媒を除去した抽出物を、凍結乾燥、
加熱乾燥などの慣用的な乾燥処理してもよい。
【0013】上記の抽出物からハイビスカス酸類を精製
するには、公知の天然有機化合物類の分離や精製に用い
られる方法を採用すればよい。例えば、活性炭、シリカ
ゲル、化学修飾シリカゲル、ポリマー系担体などを用い
た吸脱着、あるいはクロマトグラフィー、液−液抽出、
分別沈澱などの手法により、目的物を精製することがで
きる。具体的には、例えば前記抽出物をODS−カラム
クロマトグラフィーに供し、5%メタノールで溶出し、
得られた溶出画分をさらにODS−HPLCに供し、
0.1%トリフルオロ酢酸を含む水−メタノールの混合
溶媒で溶出、分画する。クロマトグラフィーによって分
離される目的画分を集め、濃縮・乾固すると、より純度
の高いハイビスカス酸類が得られる。
するには、公知の天然有機化合物類の分離や精製に用い
られる方法を採用すればよい。例えば、活性炭、シリカ
ゲル、化学修飾シリカゲル、ポリマー系担体などを用い
た吸脱着、あるいはクロマトグラフィー、液−液抽出、
分別沈澱などの手法により、目的物を精製することがで
きる。具体的には、例えば前記抽出物をODS−カラム
クロマトグラフィーに供し、5%メタノールで溶出し、
得られた溶出画分をさらにODS−HPLCに供し、
0.1%トリフルオロ酢酸を含む水−メタノールの混合
溶媒で溶出、分画する。クロマトグラフィーによって分
離される目的画分を集め、濃縮・乾固すると、より純度
の高いハイビスカス酸類が得られる。
【0014】前記した抽出物、及びその精製物すなわち
ハイビスカス酸類は、実施例に示すとおり、ラット小腸
由来α−グルコシダーゼ(スクラーゼ)及びブタ膵臓由
来α−アミラーゼに対し、いずれも強い活性抑制作用を
有することが確認された。このハイビスカス酸類は、安
全性も極めて高いことが確認された。
ハイビスカス酸類は、実施例に示すとおり、ラット小腸
由来α−グルコシダーゼ(スクラーゼ)及びブタ膵臓由
来α−アミラーゼに対し、いずれも強い活性抑制作用を
有することが確認された。このハイビスカス酸類は、安
全性も極めて高いことが確認された。
【0015】したがって、前記のハイビスカス酸類を含
んだ、抽出物、精製物あるいは中間精製物などのいずれ
かを含有させることにより、前記した効果が期待できる
本発明のグリコシダーゼ阻害剤、又はグリコシダーゼ活
性抑制作用を利用した糖尿病治療剤とすることができ
る。そして、必要により前記のハイビスカス酸類に、薬
剤に通常用いられている適当な賦形剤、例えば乳糖、澱
粉、油脂などを添加して本発明のグリコシダーゼ阻害
剤、又は糖尿病治療剤とすることもできる。また、本発
明においては、必要に応じてハイビスカス酸類の1種又
は2種以上を併用してもよい。
んだ、抽出物、精製物あるいは中間精製物などのいずれ
かを含有させることにより、前記した効果が期待できる
本発明のグリコシダーゼ阻害剤、又はグリコシダーゼ活
性抑制作用を利用した糖尿病治療剤とすることができ
る。そして、必要により前記のハイビスカス酸類に、薬
剤に通常用いられている適当な賦形剤、例えば乳糖、澱
粉、油脂などを添加して本発明のグリコシダーゼ阻害
剤、又は糖尿病治療剤とすることもできる。また、本発
明においては、必要に応じてハイビスカス酸類の1種又
は2種以上を併用してもよい。
【0016】本発明のグリコシダーゼ阻害剤又は糖尿病
治療剤は、ハイビスカス酸類を、例えば0.01〜30
%(w/w)、好ましくは、0.1〜20%(w/w)
含有させて用いられる。また、ハイビスカス酸類単独
か、もしくは他の薬剤との合剤とするかして、それらに
乳化剤、安定化剤、増量剤などを混合してもよい。ま
た、本発明のグリコシダーゼ阻害剤又は糖尿病治療剤
は、経口によっても投与し得る。経口剤としては散剤、
錠剤、顆粒剤、カプセル剤、など任意の剤形を採用し得
る。
治療剤は、ハイビスカス酸類を、例えば0.01〜30
%(w/w)、好ましくは、0.1〜20%(w/w)
含有させて用いられる。また、ハイビスカス酸類単独
か、もしくは他の薬剤との合剤とするかして、それらに
乳化剤、安定化剤、増量剤などを混合してもよい。ま
た、本発明のグリコシダーゼ阻害剤又は糖尿病治療剤
は、経口によっても投与し得る。経口剤としては散剤、
錠剤、顆粒剤、カプセル剤、など任意の剤形を採用し得
る。
【0017】本発明のグリコシダーゼ阻害剤または糖尿
病治療剤としての投与量は、治療すべき症状、年令、体
重などによって異なるが、例えば通常、成人1日あた
り、ハイビスカス酸類として1〜5000mg、好まし
くは10〜1000mg程度である。また、健康食品、
飲食品、食品添加剤などとして食する際の通常の摂取量
は、例えば成人1日当たり、ハイビスカス酸類として、
1mg〜3000mg程度、好ましくは5mg〜200
mg程度である。
病治療剤としての投与量は、治療すべき症状、年令、体
重などによって異なるが、例えば通常、成人1日あた
り、ハイビスカス酸類として1〜5000mg、好まし
くは10〜1000mg程度である。また、健康食品、
飲食品、食品添加剤などとして食する際の通常の摂取量
は、例えば成人1日当たり、ハイビスカス酸類として、
1mg〜3000mg程度、好ましくは5mg〜200
mg程度である。
【0018】
【実施例】以下に、参考例、実験例、実施例を示して本
発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、それらの例
によってなんら限定されるものではない。 参考例1(ロゼルからのハイビスカス酸の調製) ロゼルの乾燥花弁10gに100mlの水を加え、攪拌
しながら室温で1日間抽出した。残渣を吸引濾過により
除去して抽出液を得た。抽出液をロータリーエバポレー
ターにて減圧乾固し、抽出エキスを得た。これを水に溶
解し、不溶物を除去後、Inertsil PREP−ODS(ジーエル
サイエンス社製)の内径20mm×25cmを用いたH
PLCに供し、0.1%トリフルオロ酢酸を含む20%
メタノール−水混合液で溶出した。この画分をロータリ
ーエバポレーターにより減圧乾固したところ、60mg
のハイビスカス酸が得られた。なお、得られた物質のマ
ススペクトルによる分子量は190であった。プロトン
NMRスペクトルは次のとおりであった。 プロトンNMRスペクトル(500MHz)(アセトン−d
6)δ(ppm):5.34(1H,S),3.24(1H,d,J=17.2
Hz),2.77(1H,d,J=17.2Hz)。 これらの値から、この物質はBollら(Acta Chemica Sca
ndinavica,1969年,Vol.23,286−293頁)によって報告
されたハイビスカス酸の値と一致した。すなわち、この
精製物は、前記式中のRが水素原子であるハイビスカス
酸である。
発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、それらの例
によってなんら限定されるものではない。 参考例1(ロゼルからのハイビスカス酸の調製) ロゼルの乾燥花弁10gに100mlの水を加え、攪拌
しながら室温で1日間抽出した。残渣を吸引濾過により
除去して抽出液を得た。抽出液をロータリーエバポレー
ターにて減圧乾固し、抽出エキスを得た。これを水に溶
解し、不溶物を除去後、Inertsil PREP−ODS(ジーエル
サイエンス社製)の内径20mm×25cmを用いたH
PLCに供し、0.1%トリフルオロ酢酸を含む20%
メタノール−水混合液で溶出した。この画分をロータリ
ーエバポレーターにより減圧乾固したところ、60mg
のハイビスカス酸が得られた。なお、得られた物質のマ
ススペクトルによる分子量は190であった。プロトン
NMRスペクトルは次のとおりであった。 プロトンNMRスペクトル(500MHz)(アセトン−d
6)δ(ppm):5.34(1H,S),3.24(1H,d,J=17.2
Hz),2.77(1H,d,J=17.2Hz)。 これらの値から、この物質はBollら(Acta Chemica Sca
ndinavica,1969年,Vol.23,286−293頁)によって報告
されたハイビスカス酸の値と一致した。すなわち、この
精製物は、前記式中のRが水素原子であるハイビスカス
酸である。
【0019】参考例2(ブッソウゲからのハイビスカス
酸の調製) ロゼルの乾燥花弁10gの代わりにブッソウゲ乾燥花弁
10gを用いる以外は参考例1と全く同様にして、ハイ
ビスカス酸の抽出・精製を行なってハイビスカス酸59
mgを得た。
酸の調製) ロゼルの乾燥花弁10gの代わりにブッソウゲ乾燥花弁
10gを用いる以外は参考例1と全く同様にして、ハイ
ビスカス酸の抽出・精製を行なってハイビスカス酸59
mgを得た。
【0020】参考例3(ハイビスカス酸6−メチルエス
テルの調製) ロゼルの乾燥花弁10gに100mlの50%メタノー
ルを加え、室温で一日間放置した。残渣を吸引濾過によ
り除去して抽出液を得た。抽出液をロータリーエバポレ
ーターにて減圧乾固し、抽出エキスを得た。これを水に
溶解し、不溶物を除去後、Cosmosil 75C18−OPN(ナカ
ライテスク社製)の内径4cm×18cmのカラムクロ
マトグラフィーに供した。5%メタノールにて溶出され
る画分を集めた。この画分をロータリーエバポレーター
により減圧濃縮し、さらにInertsilPREP−ODS(ジーエ
ルサイエンス社製)の内径20mm×25cmを用いた
HPLCに供し、0.1%トリフルオロ酢酸を含む20
%メタノール−水混合溶媒で溶出した。この画分をロー
タリーエバポレーターにより減圧乾固したところ、54
mgのハイビスカス酸6−メチルエステルが得られた。
なお、得られた物質のマススペクトルによる分子量は2
04であった。また、プロトンNMRスペクトル及びカ
ーボン13NMRスペクトルは次に示すとおりであっ
た。 プロトンNMRスペクトル(500MHz)(D2O)δ
(ppm):5.43(1H,S),3.89(3H,S),3.44(1H,
d,J=17.8Hz),2.87(1H,d,J=17.8Hz)。 カーボン13NMRスペクトル(125MHz)(D2O)
δ(ppm):178.3,174.5,172.3,86.6,81.1,56.7,44.
9。 これらの値から、この物質はBollら(Acta Chemica Sca
ndinavica,1969年,Vol.23,286−293頁)によって報告
されているハイビスカス酸のメチルエステルと推定され
た。また、メチルプロトンと6位の炭素の間にHMBC
スペクトルにおいて相関が認められたことから、メチル
化の位置は6位と決定した。すなわち、この精製物は、
前記式中のRがメチルである、ハイビスカス酸6−メチ
ルエステルと決定した。
テルの調製) ロゼルの乾燥花弁10gに100mlの50%メタノー
ルを加え、室温で一日間放置した。残渣を吸引濾過によ
り除去して抽出液を得た。抽出液をロータリーエバポレ
ーターにて減圧乾固し、抽出エキスを得た。これを水に
溶解し、不溶物を除去後、Cosmosil 75C18−OPN(ナカ
ライテスク社製)の内径4cm×18cmのカラムクロ
マトグラフィーに供した。5%メタノールにて溶出され
る画分を集めた。この画分をロータリーエバポレーター
により減圧濃縮し、さらにInertsilPREP−ODS(ジーエ
ルサイエンス社製)の内径20mm×25cmを用いた
HPLCに供し、0.1%トリフルオロ酢酸を含む20
%メタノール−水混合溶媒で溶出した。この画分をロー
タリーエバポレーターにより減圧乾固したところ、54
mgのハイビスカス酸6−メチルエステルが得られた。
なお、得られた物質のマススペクトルによる分子量は2
04であった。また、プロトンNMRスペクトル及びカ
ーボン13NMRスペクトルは次に示すとおりであっ
た。 プロトンNMRスペクトル(500MHz)(D2O)δ
(ppm):5.43(1H,S),3.89(3H,S),3.44(1H,
d,J=17.8Hz),2.87(1H,d,J=17.8Hz)。 カーボン13NMRスペクトル(125MHz)(D2O)
δ(ppm):178.3,174.5,172.3,86.6,81.1,56.7,44.
9。 これらの値から、この物質はBollら(Acta Chemica Sca
ndinavica,1969年,Vol.23,286−293頁)によって報告
されているハイビスカス酸のメチルエステルと推定され
た。また、メチルプロトンと6位の炭素の間にHMBC
スペクトルにおいて相関が認められたことから、メチル
化の位置は6位と決定した。すなわち、この精製物は、
前記式中のRがメチルである、ハイビスカス酸6−メチ
ルエステルと決定した。
【0021】実験例1〔α−グルコシダーゼ(スクラー
ゼ)活性抑制効果の測定〕 参考例1と同様にして得たハイビスカス酸標品、及び参
考例3と同様にして得たハイビスカス酸6−メチルエス
テル標品を用いて、以下のようにしてα−グルコシダー
ゼ(スクラーゼ)活性抑制効果を測定した。基質溶液と
して、スクロース(和光純薬社製)を28mMとなるよ
うに10mMのリン酸緩衝液(pH7.0)に溶解した
ものを使用し、酵素液はラット小腸アセトンパウダー
(Sigma 社製)より部分精製した酵素を10mMのリン
酸緩衝液(pH7.0)に溶解したものを使用した。ス
クラーゼ反応により生成するグルコース量をグルコース
テストキット・ワコー(和光純薬社製)により定量し
た。この系において、50%ジメチルスルホキシドに溶
解した被検物質(ハイビスカス酸又はハイビスカス酸6
−メチルエステル)を各種の濃度(1.58、2.1
0、2.63、3.16、6.31mM)で酵素を作用
させた。このときのグルコース生成量の減少率をもっ
て、スクラーゼ活性抑制活性とした。
ゼ)活性抑制効果の測定〕 参考例1と同様にして得たハイビスカス酸標品、及び参
考例3と同様にして得たハイビスカス酸6−メチルエス
テル標品を用いて、以下のようにしてα−グルコシダー
ゼ(スクラーゼ)活性抑制効果を測定した。基質溶液と
して、スクロース(和光純薬社製)を28mMとなるよ
うに10mMのリン酸緩衝液(pH7.0)に溶解した
ものを使用し、酵素液はラット小腸アセトンパウダー
(Sigma 社製)より部分精製した酵素を10mMのリン
酸緩衝液(pH7.0)に溶解したものを使用した。ス
クラーゼ反応により生成するグルコース量をグルコース
テストキット・ワコー(和光純薬社製)により定量し
た。この系において、50%ジメチルスルホキシドに溶
解した被検物質(ハイビスカス酸又はハイビスカス酸6
−メチルエステル)を各種の濃度(1.58、2.1
0、2.63、3.16、6.31mM)で酵素を作用
させた。このときのグルコース生成量の減少率をもっ
て、スクラーゼ活性抑制活性とした。
【0022】その結果は、図1に示すとおりであり、ハ
イビスカス酸とハイビスカス酸6−メチルエステルは全
く同じ程度にスクラーゼ活性を抑制した。そして、スク
ラーゼ反応を50%抑制する濃度は、いずれも約2.3
mMであった。
イビスカス酸とハイビスカス酸6−メチルエステルは全
く同じ程度にスクラーゼ活性を抑制した。そして、スク
ラーゼ反応を50%抑制する濃度は、いずれも約2.3
mMであった。
【0023】実験例2(α−アミラーゼ活性抑制効果の
測定) 参考例1と同様にして得たハイビスカス酸標品、及び参
考例3と同様にして得たハイビスカス酸6−メチルエス
テル標品を用いて、以下のようにしてα−アミラーゼ活
性抑制効果を測定した。基質としては、スターチアズー
ル(Sigma 製)10mgを使用し、酵素液としてはブタ
膵臓α−アミラーゼ(Sigma 製)を2.36ユニット/
mlとなるように10mM塩化カルシウムを含む50m
Mトリス塩酸緩衝液(pH6.9)に溶解したものを使
用した。α−アミラーゼ反応によって生成する青色色素
を595nmの吸光度を測定し、定量した。この系にお
いて、50%ジメチルスルホキシドに溶解した被検物質
(ハイビスカス酸又はハイビスカス酸6−メチルエステ
ル)を各種の濃度(1.14、1.43、1.72、
2.29、3.43mM)で酵素を作用させた。このと
きの青色色素生成量の減少率をもって、α−アミラーゼ
活性抑制活性とした。
測定) 参考例1と同様にして得たハイビスカス酸標品、及び参
考例3と同様にして得たハイビスカス酸6−メチルエス
テル標品を用いて、以下のようにしてα−アミラーゼ活
性抑制効果を測定した。基質としては、スターチアズー
ル(Sigma 製)10mgを使用し、酵素液としてはブタ
膵臓α−アミラーゼ(Sigma 製)を2.36ユニット/
mlとなるように10mM塩化カルシウムを含む50m
Mトリス塩酸緩衝液(pH6.9)に溶解したものを使
用した。α−アミラーゼ反応によって生成する青色色素
を595nmの吸光度を測定し、定量した。この系にお
いて、50%ジメチルスルホキシドに溶解した被検物質
(ハイビスカス酸又はハイビスカス酸6−メチルエステ
ル)を各種の濃度(1.14、1.43、1.72、
2.29、3.43mM)で酵素を作用させた。このと
きの青色色素生成量の減少率をもって、α−アミラーゼ
活性抑制活性とした。
【0024】その結果は、図5に示すとおりであり、ハ
イビスカス酸とハイビスカス酸6−メチルエステルは全
く同じ程度にα−アミラーゼ活性を抑制した。そして、
α−アミラーゼ反応を50%抑制する濃度は、いずれも
約1.6mMであった。
イビスカス酸とハイビスカス酸6−メチルエステルは全
く同じ程度にα−アミラーゼ活性を抑制した。そして、
α−アミラーゼ反応を50%抑制する濃度は、いずれも
約1.6mMであった。
【0025】これらのことから、ハイビスカス酸類が強
いスクラーゼ活性抑制効果を有し、かつα−アミラーゼ
活性抑制効果を有することがわかり、これを有効成分と
して含有させれば、糖尿病・肥満の予防、改善、治療に
有効であることがわかる。
いスクラーゼ活性抑制効果を有し、かつα−アミラーゼ
活性抑制効果を有することがわかり、これを有効成分と
して含有させれば、糖尿病・肥満の予防、改善、治療に
有効であることがわかる。
【0026】実験例3(単回投与毒性試験) 体重29〜32gのICR/crj雄マウス(5週齢)
(一群5匹)を使用して、医薬品のための毒性試験法ガ
イドライン(昭和59年2月15日薬審第118号、都
道府県衛生主管部局長宛厚生省薬務局審査第2課長通
知)に準じ、単回投与毒性試験を行った。すなわち、生
理食塩水被検物質(ハイビスカス酸又はハイビスカス酸
6−メチルエステル)を溶解し、マウスに体重1kgあ
たり2gの割合で経口投与し、14日間観察した。その
結果、全例とも死亡動物はなく、また副作用も認められ
ず、14日目の剖検においても、組織、臓器の顕微鏡的
異常はなんら観察されなかったことから、本発明に用い
られるハイビスカス酸類は、きわめて毒性が低いことが
わかる。
(一群5匹)を使用して、医薬品のための毒性試験法ガ
イドライン(昭和59年2月15日薬審第118号、都
道府県衛生主管部局長宛厚生省薬務局審査第2課長通
知)に準じ、単回投与毒性試験を行った。すなわち、生
理食塩水被検物質(ハイビスカス酸又はハイビスカス酸
6−メチルエステル)を溶解し、マウスに体重1kgあ
たり2gの割合で経口投与し、14日間観察した。その
結果、全例とも死亡動物はなく、また副作用も認められ
ず、14日目の剖検においても、組織、臓器の顕微鏡的
異常はなんら観察されなかったことから、本発明に用い
られるハイビスカス酸類は、きわめて毒性が低いことが
わかる。
【0027】実施例1(グリコシダーゼ阻害剤(散剤)
の製造) 実施例1に記載したと同様にして得たハイビスカス酸標
品と、乳糖、結晶セルロースとを下記組成で混合し、こ
れを精製水で練合した後、常法により粉末状または細粒
状とした散剤1kgを調製した。この散剤は、1包を1
gとして、1包の服用でハイビスカス酸100mgを含
有したグリコシダーゼ阻害剤(散剤)である。 <散剤の組成> ハイビスカス酸 100g 乳糖 700g 結晶セルロース 200g
の製造) 実施例1に記載したと同様にして得たハイビスカス酸標
品と、乳糖、結晶セルロースとを下記組成で混合し、こ
れを精製水で練合した後、常法により粉末状または細粒
状とした散剤1kgを調製した。この散剤は、1包を1
gとして、1包の服用でハイビスカス酸100mgを含
有したグリコシダーゼ阻害剤(散剤)である。 <散剤の組成> ハイビスカス酸 100g 乳糖 700g 結晶セルロース 200g
【0028】実施例2(グリコシダーゼ阻害剤(散剤)
の製造) 実施例3に記載したと同様にして得たハイビスカス酸6
−メチルエステル標品と、乳糖、結晶セルロースとを下
記組成で混合し、これを精製水で練合した後、常法によ
り粉末状または細粒状とした散剤1kgを調製した。こ
の散剤は、1包を1gとして、1包の服用でハイビスカ
ス酸6−メチルエステル200mgを含有したグリコシ
ダーゼ阻害剤(散剤)である。 <散剤の組成> ハイビスカス酸6−メチルエステル 200g 乳糖 600g 結晶セルロース 200g
の製造) 実施例3に記載したと同様にして得たハイビスカス酸6
−メチルエステル標品と、乳糖、結晶セルロースとを下
記組成で混合し、これを精製水で練合した後、常法によ
り粉末状または細粒状とした散剤1kgを調製した。こ
の散剤は、1包を1gとして、1包の服用でハイビスカ
ス酸6−メチルエステル200mgを含有したグリコシ
ダーゼ阻害剤(散剤)である。 <散剤の組成> ハイビスカス酸6−メチルエステル 200g 乳糖 600g 結晶セルロース 200g
【0029】実施例3(抽出物を含有させた健康食品
(散剤状)の調製) 参考例1に記載したと同様にして得たロゼルの抽出エキ
ス(ハイビスカス酸約5%含有)を含有させて、下記組
成(単位:g)のグリコシダーゼ阻害剤作用を有する健
康食品(散剤状)1kgを調製した。なお、組成中の大
豆分離蛋白は、フジピュリナプロテイン社製の「ニュー
フジプロ1200」を使用した。 <健康食品の組成(1kgあたり)> ロゼル抽出エキス 90.0 大豆分離蛋白 864.446 含水結晶ブドウ糖 30.3 デキストリン 3.0 ビタミンB1 0.05 ビタミンB2 0.06 ビタミンB6 0.15 ビタミンB12 0.00018 葉酸 0.024 ビタミンA 0.22 アスコルビン酸 2.0 α−dl−トコフェロール 0.75 乳酸カルシウム 9.0 この健康食品を1日30g食することにより、ハイビス
カス酸類を135mg摂取することができる。
(散剤状)の調製) 参考例1に記載したと同様にして得たロゼルの抽出エキ
ス(ハイビスカス酸約5%含有)を含有させて、下記組
成(単位:g)のグリコシダーゼ阻害剤作用を有する健
康食品(散剤状)1kgを調製した。なお、組成中の大
豆分離蛋白は、フジピュリナプロテイン社製の「ニュー
フジプロ1200」を使用した。 <健康食品の組成(1kgあたり)> ロゼル抽出エキス 90.0 大豆分離蛋白 864.446 含水結晶ブドウ糖 30.3 デキストリン 3.0 ビタミンB1 0.05 ビタミンB2 0.06 ビタミンB6 0.15 ビタミンB12 0.00018 葉酸 0.024 ビタミンA 0.22 アスコルビン酸 2.0 α−dl−トコフェロール 0.75 乳酸カルシウム 9.0 この健康食品を1日30g食することにより、ハイビス
カス酸類を135mg摂取することができる。
【0030】実施例4(抽出物を含有させた健康食品
(ソフトカプセル体)の調製> 参考例1と同様にして得たロゼル抽出エキス(ハイビス
カス酸約5%含有)を含有させて、下記組成(単位:m
g)のグリコシダーゼ阻害作用を有する健康食品(ソフ
トカプセル体)を調製した。 <健康食品の組成(1カプセル当たり)> ロゼル抽出物 100.0 β−カロチン 20.0 α−dl−トコフェロール 0.75 DHA 30.0 オリーブ油 849.25 このソフトカプセル体の健康食品を1日1〜30個を食
することにより、ハイビスカス酸類を5〜150mg摂
取することができる。
(ソフトカプセル体)の調製> 参考例1と同様にして得たロゼル抽出エキス(ハイビス
カス酸約5%含有)を含有させて、下記組成(単位:m
g)のグリコシダーゼ阻害作用を有する健康食品(ソフ
トカプセル体)を調製した。 <健康食品の組成(1カプセル当たり)> ロゼル抽出物 100.0 β−カロチン 20.0 α−dl−トコフェロール 0.75 DHA 30.0 オリーブ油 849.25 このソフトカプセル体の健康食品を1日1〜30個を食
することにより、ハイビスカス酸類を5〜150mg摂
取することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明の、ハイビスカス酸類を有効成分
とするグリコシダーゼ阻害剤及び糖尿病治療剤は、顕著
なα−グルコシダーゼ活性抑制効果及びα−アミラーゼ
活性抑制効果がある。また、ハイビスカス酸類は使用
上、安全性が高い。したがって、この物質を有効成分と
して含有させた、本発明のグリコシダーゼ阻害剤は、糖
尿病・肥満の予防及び改善に極めて有用である。また、
前記ハイビスカス酸類を含有させた食品素材は、α−グ
ルコシダーゼ活性抑制効果及びα−アミラーゼ活性抑制
効果を有するので、健康食品素材としても用いることが
できるので、本発明は産業上極めて有用である。
とするグリコシダーゼ阻害剤及び糖尿病治療剤は、顕著
なα−グルコシダーゼ活性抑制効果及びα−アミラーゼ
活性抑制効果がある。また、ハイビスカス酸類は使用
上、安全性が高い。したがって、この物質を有効成分と
して含有させた、本発明のグリコシダーゼ阻害剤は、糖
尿病・肥満の予防及び改善に極めて有用である。また、
前記ハイビスカス酸類を含有させた食品素材は、α−グ
ルコシダーゼ活性抑制効果及びα−アミラーゼ活性抑制
効果を有するので、健康食品素材としても用いることが
できるので、本発明は産業上極めて有用である。
【図1】 実験例1の、ハイビスカス酸とハイビスカス
酸6−メチルエステルの濃度(mM)とスクラーゼ阻害
活性(%)の関係を示すグラフ。
酸6−メチルエステルの濃度(mM)とスクラーゼ阻害
活性(%)の関係を示すグラフ。
【図2】 実験例2の、ハイビスカス酸とハイビスカス
酸6−メチルエステルの濃度(mM)とα−アミラーゼ
阻害活性(%)の関係を示すグラフ。
酸6−メチルエステルの濃度(mM)とα−アミラーゼ
阻害活性(%)の関係を示すグラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 BA03 GA17 MA01 MA04 NA14 ZA70 ZC20 ZC35 4C088 AB13 AC01 AC03 BA08 BA09 BA10 BA11 BA31 MA01 NA14 ZA70 ZC20 ZC35
Claims (6)
- 【請求項1】 下式 【化1】 (ただし、式中のRは、水素原子又は置換若しくは非置
換のアルキル基を意味する)で表されるハイビスカス酸
類を有効成分とする、グリコシダーゼ阻害剤。 - 【請求項2】 アオイ科フヨウ属植物を親水性溶媒で抽
出して得られた抽出物質を有効成分として含有する、グ
リコシダーゼ阻害剤。 - 【請求項3】 アオイ科フヨウ属植物がロゼルである、
請求項2記載のグリコシダーゼ阻害剤。 - 【請求項4】 アオイ科フヨウ属植物がブッソウゲであ
る、請求項2記載のグリコシダーゼ阻害剤。 - 【請求項5】 親水性溶媒が水又はメタノール又は水及
びメタノールの混合物のいずれかである、請求項2又は
請求項3又は請求項4記載のグリコシダーゼ阻害剤。 - 【請求項6】 下式 【化2】 (ただし、式中のRは、水素原子又は置換若しくは非置
換のアルキル基を意味する)で表されるハイビスカス酸
類を有効成分とする、糖尿病治療剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11041569A JP2000239164A (ja) | 1999-02-19 | 1999-02-19 | グリコシダーゼ阻害剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11041569A JP2000239164A (ja) | 1999-02-19 | 1999-02-19 | グリコシダーゼ阻害剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000239164A true JP2000239164A (ja) | 2000-09-05 |
Family
ID=12612088
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11041569A Pending JP2000239164A (ja) | 1999-02-19 | 1999-02-19 | グリコシダーゼ阻害剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000239164A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6849278B2 (en) * | 2001-11-21 | 2005-02-01 | Universal Biotech Co., Ltd. | Method to counter oxidation of LDL, decrease triglyceride or cholesterol and inhibit atherosclerosis using Hibiscus sabdariffa extract |
| JP2005082546A (ja) * | 2003-09-10 | 2005-03-31 | Kanebo Cosmetics Inc | α−グルコシダーゼ阻害剤 |
| WO2006106992A1 (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-12 | Kobayashi Pharmaceutical Co., Ltd. | メラニン生成抑制剤 |
| WO2008029798A1 (en) * | 2006-09-06 | 2008-03-13 | Noevir Co., Ltd. | Cell activator, collagen production promoter, skin whitening agent, antioxidant agent, antiinflammatory agent, aromatase activity promoter, protease activity promoter, external preparation for skin, and food |
| JP2010126474A (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-10 | Ito En Ltd | アオイ科フヨウ属植物の抽出物を用いた経口用組成物 |
| JP2022077034A (ja) * | 2020-11-10 | 2022-05-20 | 株式会社デジマ | ハマボウ抽出物、同ハマボウ抽出物を含有する化粧料及び機能性食品 |
-
1999
- 1999-02-19 JP JP11041569A patent/JP2000239164A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6849278B2 (en) * | 2001-11-21 | 2005-02-01 | Universal Biotech Co., Ltd. | Method to counter oxidation of LDL, decrease triglyceride or cholesterol and inhibit atherosclerosis using Hibiscus sabdariffa extract |
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| JP2006306863A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-11-09 | Kobayashi Pharmaceut Co Ltd | メラニン生成抑制剤 |
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| US7794759B2 (en) | 2006-09-06 | 2010-09-14 | Noevir Co., Ltd. | Cell activator, collagen production promoter, skin whitening agent, antioxidant agent, antiinflammatory agent, aromatase activity promoter, protease activity promoter, external preparation for skin, and food |
| CN101489528B (zh) * | 2006-09-06 | 2012-09-05 | 诺薇雅株式会社 | 细胞赋活剂、胶原质产生促进剂、美白剂、抗氧化剂、抗炎症剂、芳香化酶活性促进剂、蛋白酶活性促进剂、皮肤外用剂及食品 |
| JP2010126474A (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-10 | Ito En Ltd | アオイ科フヨウ属植物の抽出物を用いた経口用組成物 |
| JP2022077034A (ja) * | 2020-11-10 | 2022-05-20 | 株式会社デジマ | ハマボウ抽出物、同ハマボウ抽出物を含有する化粧料及び機能性食品 |
| JP7388748B2 (ja) | 2020-11-10 | 2023-11-29 | 株式会社デジマ | 乳酸菌体のハマボウ抽出物用の呈味改善用添加剤としての使用 |
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