JP2000240888A - 管端用の防食コア構造および固定方法 - Google Patents

管端用の防食コア構造および固定方法

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JP2000240888A
JP2000240888A JP11359988A JP35998899A JP2000240888A JP 2000240888 A JP2000240888 A JP 2000240888A JP 11359988 A JP11359988 A JP 11359988A JP 35998899 A JP35998899 A JP 35998899A JP 2000240888 A JP2000240888 A JP 2000240888A
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祥一 平田
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吉彦 山本
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芳樹 岡本
Yasuhiro Ikeuchi
康裕 池内
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仁 猪尾
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  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 地下埋設管路の管端を腐食から保護する構造
をより改善する。 【解決手段】 必要な弾力性を具え管端面とその近くの
内外面へ圧着する防食コア2と、防食コア2の内側から
外側へ付勢して離脱や移動を防止する固定リング3とよ
りなり、固定リング3は耐食性で開き勝手の一つ割環状
帯で、一つ割の一端31は内周側へ突出する山形突起3
2を並列したバックル33を傾動自在に連結し、同他端
34側は山形突起が嵌合可能な同数の角孔35を具え、
所望の緊張状態に調整して両端が係合し防食コア2を固
定する。防食カバーは外部との接触を断って発錆を阻止
すると共に、挺子作用で増強した引張り力を全周に亘っ
て加えながら固定リング3の両端を重ね合わせて係止し
たから、常に強力な緊張力を伴って防食コア内周面全体
を均等に押圧し、変らぬ固定作用を保つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地下に埋設して水道
用の管路を形成する鋳鉄管の管継手、特に標準規格の鋳
鉄管同士の接続ではなくて、現場敷設時の寸法調整のた
め鋳鉄管を途中で切断したときに生じる切り管を含む管
継手端部の防食構造に係る。
【0002】
【従来の技術】鋳鉄管は外面塗装と内面ライニングによ
って全面的に防食機能を具え、地中に敷設されて管外周
面で接する土砂の含有水分やその他の腐食性雰囲気に取
り囲まれ、管内では常に流水と接していても、容易に腐
食が進行しないように保護されている。したがって通常
の敷設工事のように鋳鉄管の受口内へ別の鋳鉄管の挿し
口を挿入し、適当な止水用のパッキングなどを介装して
水封状態で相互に接合すれば、ほとんど完全に水分の侵
入する機会がなく、良質の飲料水を需要者まで届けるの
に何の懸念も起こらない。
【0003】しかし、管路の敷設が常に定寸法の鋳鉄管
の接合だけで終わるとは限らない。ほとんどの敷設工事
では、その工区の最後となる接合地点が鋳鉄管の定寸法
で終わることは稀であり、所定の長さとなるように途中
で切断した鋳鉄管で半端の長さとなった工事範囲を完結
する場合が通常の態様である。
【0004】途中で工事の都合によって現地切断した切
り管は、少なくとも切り口では防食塗料が削り取られ、
管路を地下に敷設して腐食性雰囲気に曝されたときに
は、露呈した鋳鉄地肌が集中的に腐食作用を受けるウィ
ークポイントとなる。他の表面が如何に防食機能で保護
されていようとも、1箇所でも金属面の曝露した弱点が
存在すれば、全体としての防食性は完全に失われ、腐食
が集中して発錆部が急速に成長し、鋳瘤となって赤水を
発生させる懸念が高くなる。
【0005】現地において所望の寸法にダクタイル鋳鉄
管を切断して寸法調整する方式は現状では避け難いか
ら、この切り口端面の防食性を確保するための手段が要
請されることは当然の成行きである。最も原始的には切
管端面の地肌露出部に防食塗料を現地で再塗布し、防食
機能を回復する施工方法があるが、その他、切り管の端
面に樹脂製の防錆カバーを添着し、露出した鋳鉄の表面
を被覆して防食機能を回復する例なども実施されてい
る。
【0006】図6(A)(B)は実開平4−13819
5号公報で提示された従来技術であって、接続する相手
の管は図(B)からも窺えるように標準形状の受口であ
り、この受口に対して切り管の先端を挿し口として接合
する場合を想定としている。対象とする管の内径よりや
や小径の筒体101は、周方向に連続する環状フィン1
02を軸方向に定間隔毎に複数個設け、中央にストッパ
としての環状突条103を突設した弾性ゴム材からなる
シール部材104と、該シール部材104の内面に、軸
方向に連続した切開部を有する金属製筒105が同軸一
体に嵌合した複合層を要旨とする。この可撓性を具えた
シール部材104の弾性変形と、背後を支える金属筒1
05に切り込んだ切開部が許容する変形によって、管の
許容公差による内径のばらつきを吸収し、ゴム材の強度
的な弱点は背後に嵌合する金属筒の強度によって補完す
るという発想である。
【0007】別の従来技術として係合すべき切り管の切
り口(管端面)付近だけに防食コアを嵌合して表面を保
護する一連の方式も提起されている。たとえば実開平7
−22198号に係る管体用防食リング200は、図7
のようにリング本体201と内向突片202とよりな
り、内向突片202の管体との対向側にゴム系接着剤2
03を付設した構成よりなる。特開平7−139686
号の防食キャップ300では図8のように管内面へ挿入
される筒状部301と管端面と密接するフランジ部30
2とで一体的に形成し、筒状部301に環状溝303を
形成して円周方向一つ割の開き勝手のストッパリング3
04を嵌め込んで固定する方式を示している。
【0008】またこの方式を改良した従来技術として特
開平7−190287号の防食キャップ400は、図9
のようにキャップ本体の筒状部401の内周に装着する
一つ割開き勝手のストッパリング402は周方向の両端
に長孔403を具え、取付けるときはこのストッパリン
グ402を縮径させて両長孔403を互いに重ね合わせ
た上でフックピン404を挿通してこの状態を維持し、
所定の位置に挿入した後にフックピン404を抜いてス
トッパリング402の縮径状態を解除するとしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ここで例示した従来技
術のうち、現地での再塗装については塗料材の調合、塗
布作業を塗装の専門家で実施するわけではなく、作業性
や塗装面の品質の点で一抹の不安がないわけではない。
加えて施工が寒冷地や厳冬期における管路敷設工事であ
るケースも当然起こり得るから、塗装後の乾燥に長い時
間を費やし作業性の低下を招く要因に挙げられることも
稀ではない。
【0010】とくに切り管によって新しく派生したエッ
ジ部には塗料が載り難く、工場で量産体制の元に管理さ
れた品質と比べると、防食性能が劣化する懸念は否定し
難い。また耐震形の管継ぎ手を適用するときは、受口に
嵌合したロックリングと挿し口傾斜面とが接触しながら
所定の位置まで挿し込まれる形態が通常であるため、せ
っかく再塗装した防食塗料が擦過を受けて剥離し、十分
な防食機能を失う虞れもないわけではない。
【0011】一方、図6のように専用の防食コアを適用
すれば、手作業に伴う低い信頼性は確実に改善する。し
かし、このようにコア外面にラビリンスシールを持ち、
管内面に挿入して管端面と水の接触を防止する方法は、
防食コアの内挿によって通水断面積が減少し圧力損失が
大きくなる欠点から逃れることができない。また、口径
の大きい管に適用するときは防食コアの単価が高騰しコ
ストアップの要因となる欠点も見逃せない。
【0012】図7の従来技術は単に樹脂製のリングをゴ
ム系接着剤で付着するだけの簡単な構成であるが、管の
屈曲や接着剤の老化によってリングが容易に脱落する可
能性があるのではないか。またこの欠点を補なうと思わ
れる図8のストッパリングの適用や、さらにこれを改善
した図9の従来技術は、一つ割開き勝手のストッパリン
グで、内面から防食キャップを抑え込んで固定する構成
であるが、単にフリーの状態で内嵌したストッパリング
のばね力だけに固定作用を依存する方式であるから、数
十年にもおよぶ長期の使用中には材質的な金属疲労によ
るばね力の低下が直接の原因となって防食キャップの固
定力も急速に失われる危惧が拭い切れないのではない
か。
【0013】本発明は以上の課題を解決するため現地の
敷設工事で切り管を使用した継ぎ手構造において、相互
の接合が容易であり、優れた作業性を具えた管継手端部
の防食構造とその工法の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る管端用の防
食コア構造は、切り管及びテーパ加工により露出した金
属地肌部を保護するために管端面および管端面に続く内
周面、外周面の一部を被覆する構造であって、必要な弾
力性を具えた管端面11、内周面12、外周面13の一
部へ圧着する防食コア2と、防食コア2の内周部22の
内周面21から外周側へ付勢して離脱や移動を防止する
固定リング3とよりなり、該固定リング3は耐食性で開
き勝手の一つ割環状帯で形成し、一つ割の一端31は内
周側へ突出する山形突起32を複数個円周方向に並列し
たバックル33を傾動自在に連結し、一つ割の他端34
側は前記山形突起32が嵌合可能な角孔35を同一ピッ
チで円周方向に並列して係合することで内径公差に応じ
適性な圧着力がえられるよう、防食コア2を固定させ前
記の課題を解決した。
【0015】この構成において切り管1の外周面13上
へ挿し口リング4を嵌合した耐震継ぎ手構造とするとき
は、挿し口リング4の外周面41、傾斜面で形成した切
り管の外周面13、管端面11、内周面12に亘って一
体の防食コア2で被覆し固定リング3で固定する態様が
好適である。また、固定リング3の外周側に円周方向へ
少なくとも2本の突条37を突設して防食コア2の内周
部22の内周面21を全周方向から均等に押圧して圧着
状態をさらに強化した実施形態が望ましい。
【0016】この構造を固定する方法としては、必要な
弾力性を具えた防食コア2を切り管1の管端面11、内
周面12、外周面13を被覆して接着するように嵌合
し、耐食性で開き勝手一つ割の環状帯よりなる固定リン
グ3を防食コア2の内周部22の内周面21に添着し、
固定リング3の一端で連結するバックル33を連結部の
ヒンジ36から内側に回動して固定リングの他端34と
係合し、前記ヒンジ36を支点としてバックル33を転
倒して 、挺子の原理で強化した両端を延伸力によって
重ね合わせ、一端31側の山形突起32を他端34側の
角孔35へ嵌合して係止し、必要な緊張状態で防食コア
2の内周部22の内周面21を全周から押圧固定するこ
とが必要な要件である。なお、バックル33が係止され
た状態で固定される構造にすることはより好ましい。
【0017】本発明に係る防食構造は、現地で管路長の
調整のため生じた切り管の端面11の他、耐震継ぎ手で
あれば、継合がスムースに捗るように傾斜を付けて切削
された外周面13よりなる挿し口端部の切削加工面、す
なわち製管時に塗装された防食塗料が削り取られた非塗
装面、および挿し口リング4の露出した外周面に至る全
面を一体の防食コアー2で被覆し、外部との接触を断っ
て発錆を阻止する。防食コア2は最適の弾力性を具えた
樹脂やゴムで製作される。特にゴムの場合は金属管や鋳
鉄管と同色の黒であるため、装着したか否かの判別がつ
きにくい。このため該ゴムを金属管や鋳鉄管と異なる色
に着色することで、継手接合時の付け忘れを防止するこ
とができる。また切り管1の非塗装面や耐震構造を形成
すめために嵌入された挿し口リングの外周面をすべて被
覆して全周に亘って装着しているから、端面からの水の
侵入を防ぎ、防食塗料の再塗装では困難なエッジ部など
も防食性能を大幅に向上させることができる。
【0018】さらに耐震構造の切り管継ぎ手では施工中
に不可避的に生じる受口内周面に装着したロックリング
と挿し口外周の傾斜面とが接触したときでも、十分これ
に耐えて剥離することはないから、防食性が毀損する虞
れは全くない。しかし、この機能を保証するためには、
挿し口傾斜面に添着する防食コアは、耐引き裂き抵抗の
高い材質を選んで製作することが条件となる。
【0019】管路に不均衡な振動、震動、揺動が働いて
継ぎ手部分に引抜き力、圧縮力、捩れ力が作用したとき
でも、切り管の非塗装面を被覆する防食コアが離脱しな
いように強く拘束して耐食性を変ることなく維持し続け
る点が作用上の特徴である。従来技術の固定リング(ス
トッパリング)は、一つ割開き勝手の環状帯をフリーの
状態で防食コア(防食キャップ)の内周面に開放しただ
けであるから、内周面への押圧はばね特性だけに依存し
ていたが、本発明では固定リング一端で連結するバック
ルのヒンジを支点として発現する挺子作用で増強した拡
張力を全周に亘って加えながら固定リングの両端を重ね
合わせて係止したから、防食コア内周面全体を均等に押
圧し、変らぬ固定作用を維持し続ける。
【0020】かつ、固定リング3の管内面への押圧力
は、同口径の管間内で認められる内径の許容差や、防食
コア2自体の許容寸法誤差を十分吸収し、常に一定の単
位押圧力で管内周面を満遍なく負荷するようにバックル
の山形突起32と角孔35との嵌合位置をずらして内周
長に応じた最適の拡張力に調整することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1(A)は本発明の実施形態を
示した一部の縦断正面図、同(B)は本発明の実施形態
を示した一部の縦断正面図である。図1(A)において
23は内周部22の切り管1の管端から奥側に設けて段
部とする厚肉部である。図1(B)において23は内周
部22の切り管1の管端側に設けて段部とする厚肉部で
ある。厚肉部23は固定リング3のズレ止め機能をす
る。図1は日本水道協会規格でNS継ぎ手と呼ばれる耐
震形の継ぎ手を形成する一方の挿し口に係り、すでに述
べたように管路敷設の都合で定尺の標準管を切断した切
り管の挿し口側を示す。しかし、切り管に限らず、標準
サイズの定尺管の挿し口でもよく、またNS継ぎ手以外
の他の形式の管継ぎ手(挿し口リングがない非耐震構造
の通常形式、たとえば図7、図8など)に対しても適用
できることは言うまでもない。
【0022】切り管1の切り口は管端面11を形成し、
この実施形態は耐震構造であるから離脱防止用の挿し口
リング4を挿し口外周面上へ突出するように嵌合し、継
合が円滑となるように外周面13の先端付近を加工して
なだらかな傾斜面としている。挿し口リング4の外周面
41や、切り管の外周面13と管端面11、内周面12
を全周に亘ってゴム製または樹脂製の所望の弾力性を具
えた防食コア2を被覆嵌着する。防食コア2の材質がゴ
ムの場合は、ゴムの硬度がJIS K 6253の5に
規定されるデュロメータ硬さ試験による硬度HA=50
〜80程度が最適の弾力性に該当し、この硬度範囲外の
ゴム材料では柔軟過ぎたり、硬過ぎて挿し口への嵌合が
円滑に捗らない虞れがある。
【0023】防食コア2の外周面側は挿し口の外周面と
弾性によって圧着しているから、管を継合するときに止
水ゴム輪の摺動と共に生じる摩擦力や、屈曲による受口
内面との接触によって生じる摩擦力に遭遇しても、防食
コア2が管端から離脱することはない。防食コア2を内
周面側から外周側へ押圧して水流による防食コア2の脱
落や、震動、振動時の外力による捩れや緩みから不動の
位置を維持するのが固定リング3である。固定リング3
の詳細は図2〜図5で示している。図2は固定リング3
を切り管の管軸方向と平行に切った断面を示す斜視図で
あり、耐食金属材からなる環状帯には、距離を隔てて外
周面上に突出する2本の環状突条37を周設してリング
自体の剛性を高めると共に、切り管1の内周面12に対
する防食コア2の圧着力をより強化する作用を発揮す
る。
【0024】図3は切り管1の管端面11付近へ防食コ
ア2を嵌合し、防食コア2の内周部22の内周面21へ
固定リング3をセットした状態を表わす部分断面図であ
り、固定リング3の一端31には数列の山形突起32を
並べたバックル33を連結し、図4の位置ではヒンジ
36において屈折した状態でセットされている。固定リ
ング自体は弾性を具えた耐食性のステンレス帯鋼などで
製造された開き勝手の一つ割環状帯であるから、この状
態でも防食コアを押圧して切り管内周面に圧着させる。
【0025】図4の位置はそれまで自由端であった固
定リング3の他端34をバックル33の山形突起32の
一箇所へ係止した姿勢を模式的に表わし、この状態から
さらにバックル33をヒンジ36を支点として図の矢印
の方向に折り曲げると、梃子の原理で回動力が増強され
環状帯全体を延伸する拡張力に変換され、図5のよう
に、最終的にはバックル33が他端34の上へ積層した
状態で山形突起32と角孔35とが嵌合して堅牢な接合
作用を発揮する。この締め付け作用は継合すべき管の口
径など管種や使用中の水圧など諸元を勘案して適宜設定
することや、同種の管自体の許容誤差に対応して山形突
起32と角孔35との継合相手を適宜選択して変動を吸
収することは言うまでもない。しかし少なくとも山形突
起32と角孔35のそれぞれのピッチが完全に整合して
容易に嵌合する相手を円周方向で集合的に選択すること
ができることが要件となる。
【0026】図10は本発明の別の実施形態であって、
バックル33の先端部分の両側面を有る範囲に亘って下
向きに屈曲した係止部38を設け、これに対応する他端
34の先端部分の両側面を上向きに屈曲して該係止部3
8に係止する係止部39を設けた容態である。両係止部
38、39の係止により一端31と他端34の係止がよ
り確実になり固定作用が強化される利点がある。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以上に述べた通り、管路の現
地敷設工事において生じた切り管を使って受口へ接合す
る場合に特に有効であり、さらに耐震用の継ぎ手を適用
するときには一層広い範囲に生じる非塗装部分を防食カ
バーで被覆し、新たに露出した金属面(切削面)が防食
構造の弱点とならない構成としたから、 防食カバー取り付け後は通常の手順通りに施工でき
る。 従来技術(図6)のように挿し口内周面側に部材を挿
入しないので、管内径を縮径することなく圧力損失の問
題も起こらない。 管接合後、地盤変動などの原因により継手部が伸縮し
た場合でも、防食カバーが挿し口リングと共に移動する
から、防食機能に何の影響も与えない。 防食カバーを内面から押圧固定する固定リングの緊張
力を自由に調整できるから、内径に許容される寸法公差
を吸収し、工事を容易に進めると共に、防食カバーが挿
し口端部に密着して遮水性を一層向上する一因となる。
【0028】特に本発明の特徴は、従来技術の防食カバ
ーなどに比べると固定リングによる拘束力が強いため離
脱を防止する機能が高く、管路に振動、震動、衝撃など
の外力が加えられても管端部への水の頻繁な入れ替わり
を確実に防止し、長期間に亘り赤水の発生を防止する機
能が持続される。固定リングは耐食性の弾性体、たとえ
ばステンレス帯鋼で形成されるから、通水と長期間接し
ても腐食による機能の劣化は現われず、適当な緊張状態
で切り管、防食コア、固定リングが一体的に積層した防
食構造を形成して管路として有効に役務を果たす。
【0029】また、切り管は管路の敷設工事の最終段階
に生じることが多いが、本発明の防食構造を施工する手
順が簡単容易で、作業者の特別な熟練度を前提とせず、
個人差による品質のバラツキもない。治具、工具も簡単
な手持ち品で足り、堅牢で遮水性に優れた接合部を現場
的に容易に施工できる上、優れた特性がそのまま持続す
る効果は従来技術を遥かに凌駕するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す一部縦断正面図(A)
と他の実施形態を示す一部縦断正面図(B)である。
【図2】固定リングの断面を含む斜視図である。
【図3】固定リングの係止前の装着状態を示す一部縦断
正面図である。
【図4】固定リングの係止方法を模式的に示した図5に
おけるA−A断面矢視図である。
【図5】固定リングの係止後の装着状態を示す一部縦断
正面図である。
【図6】従来技術の縦断正面図(A)と実施状態の一部
縦断正面図(B)である。
【図7】別の従来技術の一部縦断正面図(A)とその要
部拡大図(B)である。
【図8】さらに別の従来技術の一部縦断正面図である。
【図9】さらに別の従来技術の側面図(A)と斜視図
(B)である。
【図10】本発明の別の実施形態を示す平面図(A)と
同図のB−B断面図(B)とC−C断面図(C)であ
る。
【符号の説明】
1 切り管 2 防食コア 3 固定リング 4 挿し口リング 11 管端面 12 内周面 13 外周面 21 防食コアの内周面 22 防食コアの内周部 31 一端 32 山形突起 33 バックル 34 他端 35 角孔 36 ヒンジ 37 突条 38 係止部 39 係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 吉彦 大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式会社栗本鐵工所内 (72)発明者 岡本 芳樹 大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式会社栗本鐵工所内 (72)発明者 池内 康裕 大阪府大阪市西区南堀江4丁目2番5号 株式会社十川ゴム内 (72)発明者 猪尾 仁 徳島県阿波郡市場町大字上喜来字大門834 番1 株式会社十川ゴム徳島市場工場内 Fターム(参考) 3H024 CA03 EA04 EC15 ED01 EE03 EF06 EF20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切り管など金属管の管端を保護するため
    に管端面および管端面に続く内周面、外周面の一部を被
    覆する管端用の防食コア構造において、弾力性を具え管
    端面11、内周面12、外周面13の一部へ圧着する防
    食コア2と、防食コア2の内周部22の内周面21から
    外周側へ付勢して離脱や移動を防止する固定リング3と
    よりなり、該固定リング3は耐食性で開き勝手の一つ割
    環状帯で形成し、一つ割の一端31は内周側へ突出する
    山形突起32を複数個円周方向に並列したバックル33
    を傾動自在に連結し、一つ割の他端34側は前記山形突
    起32が嵌合可能な同数の角孔35を同一ピッチで円周
    方向に並列し、所望の緊張状態で前記両端が係合して防
    食コア2を固定していることを特徴とする管端用の防食
    コア構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、切り管1の外周面1
    3上へ挿し口リング4を嵌合した耐震継ぎ手構造とする
    とき、挿し口リング4の外周面41、傾斜面で形成する
    切り管の外周面13、管端面11、内周面12に亘って
    一体の防食コア2で被覆し、固定リング3で固定するこ
    とを特徴とする管端用防食コア構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、固定リング
    の外周側に円周方向へ少なくとも2本の突条37を突設
    して防食コア2の内周部22の内周面21を全周方向か
    ら均等に押圧して圧着状態をさらに強化したことを特徴
    とする管端用の防食コア構造。
  4. 【請求項4】 切り管など金属管の管端を保護するため
    に管端面および管端面に続く内周面、外周面の一部へ防
    食コア2を嵌合して固定する管端用防食コア構造の固定
    方法において、必要な弾力性を具えた防食コア2を切り
    管1の管端面11、内周面12、外周面13を被覆して
    接着するように嵌合し、耐食性で開き勝手一つ割の環状
    帯よりなる固定リング3を防食コア2の内周部22の内
    周面21に添着し、固定リング3に連結したバックル3
    3をヒンジ36から内側へ回動して固定リングの他端3
    4と係合し、前記ヒンジ36を支点としてバックル33
    を転倒して 挺子の原理で強化した延伸力によって重ね
    合わせ、一端31側の複数の山形突起32を他端34側
    の複数の角孔35へそれぞれ嵌合して係止し、必要な緊
    張状態で防食コア2の内周部22の内周面21を全周か
    ら押圧固定することを特徴とする管端用の防食コア構造
    の固定方法。
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