JP2000243667A - 電気二重層コンデンサ - Google Patents
電気二重層コンデンサInfo
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/13—Energy storage using capacitors
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- Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、内部抵抗が小さく、静電容量が大
きく、なおかつ内部抵抗と静電容量のバラツキが小さい
電気二重層コンデンサを提供する事を目的とする。 【解決手段】 活性炭および導電性付与剤を含む分極性
電極を有する電気二重層コンデンサにおいて、前記分極
性電極に少なくとも二種類の導電性付与剤が混入された
ことを特徴とする電気二重層コンデンサ。
きく、なおかつ内部抵抗と静電容量のバラツキが小さい
電気二重層コンデンサを提供する事を目的とする。 【解決手段】 活性炭および導電性付与剤を含む分極性
電極を有する電気二重層コンデンサにおいて、前記分極
性電極に少なくとも二種類の導電性付与剤が混入された
ことを特徴とする電気二重層コンデンサ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気二重層コンデ
ンサに関し、特に活性炭および導電性付与剤からなる分
極性電極を備えた、電気二重層コンデンサに属する。
ンサに関し、特に活性炭および導電性付与剤からなる分
極性電極を備えた、電気二重層コンデンサに属する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気自動車などのモーター駆動用
エネルギー源あるいはエネルギー回生システムとして、
エネルギー密度が大きく、かつパワー密度が大きい電気
二重層コンデンサが要求されている。
エネルギー源あるいはエネルギー回生システムとして、
エネルギー密度が大きく、かつパワー密度が大きい電気
二重層コンデンサが要求されている。
【0003】従来、このような要求に対し、パワー密度
を向上させるため、内部抵抗を低減する方法が提案され
ている。例えば、特開平8−55761号公報には、分
極性電極が含フッ素ポリマーからなるバインダーで結合
された高比表面積活性炭と導電性付与剤とを主要構成材
料とする電気二重層コンデンサが開示されている。この
電気二重層コンデンサは、ポリ弗化ビニリデン、フルオ
ロオレフィンビニルエーテル共重合ポリマーまたはテト
ラフルオロエチレン−プロピレン共重合ポリマーから選
ばれる含フッ素ポリマーを有し、高比表面積活性炭及び
導電性付与剤としてのアセチレンブラック及び/または
ケッチェンブラックを有する。
を向上させるため、内部抵抗を低減する方法が提案され
ている。例えば、特開平8−55761号公報には、分
極性電極が含フッ素ポリマーからなるバインダーで結合
された高比表面積活性炭と導電性付与剤とを主要構成材
料とする電気二重層コンデンサが開示されている。この
電気二重層コンデンサは、ポリ弗化ビニリデン、フルオ
ロオレフィンビニルエーテル共重合ポリマーまたはテト
ラフルオロエチレン−プロピレン共重合ポリマーから選
ばれる含フッ素ポリマーを有し、高比表面積活性炭及び
導電性付与剤としてのアセチレンブラック及び/または
ケッチェンブラックを有する。
【0004】また、特開平9−171946号公報に
は、気相成長炭素と樹脂とを混合した後、加熱して炭化
したものを分極性電極として用いる電気二重層コンデン
サおよびその製造方法が開示されている。
は、気相成長炭素と樹脂とを混合した後、加熱して炭化
したものを分極性電極として用いる電気二重層コンデン
サおよびその製造方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術には以下に掲げる問題点があった。
術には以下に掲げる問題点があった。
【0006】第1に、特開平8−55761号公報に開
示されている電気二重層コンデンサの場合、内部抵抗の
低減が十分でないという問題点があった。その理由は、
アセチレンブラック及びケッチェンブラックの粒子径は
活性炭の粒子径に比較して非常に小さいため、アセチレ
ンブラック及びケッチェンブラックのみが凝集して二次
粒子化し、粒子間の接触抵抗の低減が十分でないためで
ある。
示されている電気二重層コンデンサの場合、内部抵抗の
低減が十分でないという問題点があった。その理由は、
アセチレンブラック及びケッチェンブラックの粒子径は
活性炭の粒子径に比較して非常に小さいため、アセチレ
ンブラック及びケッチェンブラックのみが凝集して二次
粒子化し、粒子間の接触抵抗の低減が十分でないためで
ある。
【0007】第2に、特開平9−171946号公報に
開示されている電気二重層コンデンサは、静電容量が小
さいという問題点があった。その理由は、炭化したもの
を賦活せずにそのまま分極性電極として用いるので、分
極性電極として利用できる表面積が小さいためである。
開示されている電気二重層コンデンサは、静電容量が小
さいという問題点があった。その理由は、炭化したもの
を賦活せずにそのまま分極性電極として用いるので、分
極性電極として利用できる表面積が小さいためである。
【0008】第3に、特開平9−171946号公報に
記載されている従来技術において、仮に、気相成長炭素
と樹脂とを混合し、加熱して炭化した後、賦活処理を行
ったとしても、その製造方法で製作した電気二重層コン
デンサは、静電容量および内部抵抗のバラツキが大きい
という問題点があった。その理由は、賦活処理を行う
と、分極性電極の強度が低下し、所定の形状を維持する
ことが出来なくなり、必要な量の分極性電極材料を電気
二重層コンデンサ内に精度よく収納することができない
ためである。特に、分極性電極が薄膜化するほど、この
現象は顕在化する傾向がある。当然のことながら、賦活
の程度が弱ければ、所定の形状を維持することが可能で
あるが、前述したように表面積が十分に確保できないの
で、静電容量が小さくなるという問題点がある。
記載されている従来技術において、仮に、気相成長炭素
と樹脂とを混合し、加熱して炭化した後、賦活処理を行
ったとしても、その製造方法で製作した電気二重層コン
デンサは、静電容量および内部抵抗のバラツキが大きい
という問題点があった。その理由は、賦活処理を行う
と、分極性電極の強度が低下し、所定の形状を維持する
ことが出来なくなり、必要な量の分極性電極材料を電気
二重層コンデンサ内に精度よく収納することができない
ためである。特に、分極性電極が薄膜化するほど、この
現象は顕在化する傾向がある。当然のことながら、賦活
の程度が弱ければ、所定の形状を維持することが可能で
あるが、前述したように表面積が十分に確保できないの
で、静電容量が小さくなるという問題点がある。
【0009】本発明は、斯かる問題点を鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、内部抵抗が小さ
く、静電容量が大きく、なおかつ内部抵抗と静電容量の
バラツキが小さい電気二重層コンデンサを提供する点に
ある。
ものであり、その目的とするところは、内部抵抗が小さ
く、静電容量が大きく、なおかつ内部抵抗と静電容量の
バラツキが小さい電気二重層コンデンサを提供する点に
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
すべく、以下に掲げる構成とした。請求項1記載の本発
明の要旨は、活性炭および導電性付与剤を含む 前記分
極性電極を有する電気二重層コンデンサにおいて、前記
分極性電極に少なくとも二種類の導電性付与剤が混入さ
れたことを特徴とする電気二重層コンデンサに存する。
請求項2記載の本発明の要旨は、分極性電極に混入され
た導電性付与剤は、少なくともそのうちの一種類は炭素
材料であることを特徴とする請求項1記載の電気二重層
コンデンサに存する。請求項3記載の本発明の要旨は、
分極性電極に混入された導電性付与剤の全てが炭素材料
であることを特徴とする請求項1記載の電気二重層コン
デンサに存する。請求項4記載の本発明の要旨は、分極
性電極に混入された導電性付与剤は、少なくともそのう
ちの一種類は気相成長炭素であることを特徴とする請求
項1,2又は請求項3記載の電気二重層コンデンサに存
する。請求項5記載の本発明の要旨は、分極性電極に混
入された気相成長炭素は、少なくともその特徴のひとつ
が、直径1μm以上10μm以下である請求項4記載の
電気二重層コンデンサに存する。請求項6記載の本発明
の要旨は、分極性電極に混入された気相成長炭素は、少
なくともその特徴のひとつが、長手方向の長さが、20
μm以上100μm以下である請求項4又は請求項5記
載の電気二重層コンデンサに存する。請求項7記載の本
発明の要旨は、分極性電極に混入された導電性付与剤
は、少なくともそのうちの一種類は粒状黒鉛であること
を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電気二重
層コンデンサに存する。請求項8記載の本発明の要旨
は、分極性電極に混入された粒状黒鉛は、少なくともそ
の特徴のひとつが、レーザー回折法による平均粒径3μ
m以上10μm以下である請求項7記載の電気二重層コ
ンデンサに存する。請求項9記載の本発明の要旨は、分
極性電極に含まれた活性炭は、少なくともその特徴のひ
とつが、レーザー回折法による平均粒径3μm以上30
μm以下である請求項5〜8のいずれかに記載の電気二
重層コンデンサに存する。請求項10記載の本発明の要
旨は、分極性電極に混入された導電性付与剤の質量は、
分極性電極全体の質量に対して、その3パーセント以上
20パーセント以下であることを特徴とする請求項1〜
9のいずれかに記載の電気二重層コンデンサに存する。
請求項11記載の本発明の要旨は、気相成長炭素は、同
様に混入されている粒状黒鉛に対して、1/2〜2の割
合で分極性電極に混入されていることを特徴とする請求
項7〜10のいずれかに記載の電気二重層コンデンサに
存する。請求項12記載の本発明の要旨は、分極性電極
はさらに、フッ素ポリマーを含むことを特徴とする請求
項1〜11のいずれかに記載の電気二重層コンデンサに
存する。請求項13記載の本発明の要旨は、フッ素ポリ
マーは、ポリ弗化ビニリデンであることを特徴とする請
求項12記載の電気二重層コンデンサに存する。請求項
14記載の本発明の要旨は、分極性電極は、膜圧が20
0μm以下であることを特徴とする請求項1〜13のい
ずれかに記載の電気二重層コンデンサに存する。請求項
15記載の本発明の要旨は、分極性電極は、硫酸水溶液
と分極性電極界面に形成される電気二重層容量が15F
/cc以上であることを特徴とする請求項1〜14のい
ずれかに記載の電気二重層コンデンサに存する。請求項
16記載の本発明の要旨は、分極性電極は、その膜密度
が1.0±0.3g/ccであることを特徴とする請求
項1〜15のいずれかに記載の電気二重層コンデンサに
存する。請求項17記載の本発明の要旨は、分極性電極
は、その質量に対して1.4〜1.8倍の硫酸水溶液を
保持することを特徴とする請求項1〜16のいずれかに
記載の電気二重層コンデンサに存する。
すべく、以下に掲げる構成とした。請求項1記載の本発
明の要旨は、活性炭および導電性付与剤を含む 前記分
極性電極を有する電気二重層コンデンサにおいて、前記
分極性電極に少なくとも二種類の導電性付与剤が混入さ
れたことを特徴とする電気二重層コンデンサに存する。
請求項2記載の本発明の要旨は、分極性電極に混入され
た導電性付与剤は、少なくともそのうちの一種類は炭素
材料であることを特徴とする請求項1記載の電気二重層
コンデンサに存する。請求項3記載の本発明の要旨は、
分極性電極に混入された導電性付与剤の全てが炭素材料
であることを特徴とする請求項1記載の電気二重層コン
デンサに存する。請求項4記載の本発明の要旨は、分極
性電極に混入された導電性付与剤は、少なくともそのう
ちの一種類は気相成長炭素であることを特徴とする請求
項1,2又は請求項3記載の電気二重層コンデンサに存
する。請求項5記載の本発明の要旨は、分極性電極に混
入された気相成長炭素は、少なくともその特徴のひとつ
が、直径1μm以上10μm以下である請求項4記載の
電気二重層コンデンサに存する。請求項6記載の本発明
の要旨は、分極性電極に混入された気相成長炭素は、少
なくともその特徴のひとつが、長手方向の長さが、20
μm以上100μm以下である請求項4又は請求項5記
載の電気二重層コンデンサに存する。請求項7記載の本
発明の要旨は、分極性電極に混入された導電性付与剤
は、少なくともそのうちの一種類は粒状黒鉛であること
を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電気二重
層コンデンサに存する。請求項8記載の本発明の要旨
は、分極性電極に混入された粒状黒鉛は、少なくともそ
の特徴のひとつが、レーザー回折法による平均粒径3μ
m以上10μm以下である請求項7記載の電気二重層コ
ンデンサに存する。請求項9記載の本発明の要旨は、分
極性電極に含まれた活性炭は、少なくともその特徴のひ
とつが、レーザー回折法による平均粒径3μm以上30
μm以下である請求項5〜8のいずれかに記載の電気二
重層コンデンサに存する。請求項10記載の本発明の要
旨は、分極性電極に混入された導電性付与剤の質量は、
分極性電極全体の質量に対して、その3パーセント以上
20パーセント以下であることを特徴とする請求項1〜
9のいずれかに記載の電気二重層コンデンサに存する。
請求項11記載の本発明の要旨は、気相成長炭素は、同
様に混入されている粒状黒鉛に対して、1/2〜2の割
合で分極性電極に混入されていることを特徴とする請求
項7〜10のいずれかに記載の電気二重層コンデンサに
存する。請求項12記載の本発明の要旨は、分極性電極
はさらに、フッ素ポリマーを含むことを特徴とする請求
項1〜11のいずれかに記載の電気二重層コンデンサに
存する。請求項13記載の本発明の要旨は、フッ素ポリ
マーは、ポリ弗化ビニリデンであることを特徴とする請
求項12記載の電気二重層コンデンサに存する。請求項
14記載の本発明の要旨は、分極性電極は、膜圧が20
0μm以下であることを特徴とする請求項1〜13のい
ずれかに記載の電気二重層コンデンサに存する。請求項
15記載の本発明の要旨は、分極性電極は、硫酸水溶液
と分極性電極界面に形成される電気二重層容量が15F
/cc以上であることを特徴とする請求項1〜14のい
ずれかに記載の電気二重層コンデンサに存する。請求項
16記載の本発明の要旨は、分極性電極は、その膜密度
が1.0±0.3g/ccであることを特徴とする請求
項1〜15のいずれかに記載の電気二重層コンデンサに
存する。請求項17記載の本発明の要旨は、分極性電極
は、その質量に対して1.4〜1.8倍の硫酸水溶液を
保持することを特徴とする請求項1〜16のいずれかに
記載の電気二重層コンデンサに存する。
【0011】本発明の新規性は、分極性電極がレーザー
回折法による平均粒径3μm以上30μm以下の活性炭
と、導電性付与剤として2種類の炭素材料を有すること
及び、その2種類の炭素材料が直径1μm以上10μm
以下で長さが20μm以上100μm以下の気相成長炭
素と、レーザー回折法による平均粒径3μm以上10μ
m以下の粒状黒鉛から構成される点にある。すなわち、
特定形状の気相成長炭素と粒状黒鉛を活性炭に分散させ
ることにより、内部抵抗の低減が可能になるという点で
ある。ただし、以下、「平均粒径」とは全て、レーザー
回折法によるものであるとする。
回折法による平均粒径3μm以上30μm以下の活性炭
と、導電性付与剤として2種類の炭素材料を有すること
及び、その2種類の炭素材料が直径1μm以上10μm
以下で長さが20μm以上100μm以下の気相成長炭
素と、レーザー回折法による平均粒径3μm以上10μ
m以下の粒状黒鉛から構成される点にある。すなわち、
特定形状の気相成長炭素と粒状黒鉛を活性炭に分散させ
ることにより、内部抵抗の低減が可能になるという点で
ある。ただし、以下、「平均粒径」とは全て、レーザー
回折法によるものであるとする。
【0012】気相成長炭素は導電性が高いので、これを
活性炭と混合して得られる分極性電極は導電性が高い。
特に、平均粒径3μm以上30μm以下の活性炭に対し
ては長さが20μm以上100μm以下の特定範囲の気
相成長炭素を混合することが、導電性の向上には効果的
である。
活性炭と混合して得られる分極性電極は導電性が高い。
特に、平均粒径3μm以上30μm以下の活性炭に対し
ては長さが20μm以上100μm以下の特定範囲の気
相成長炭素を混合することが、導電性の向上には効果的
である。
【0013】その理由は、気相成長炭素と活性炭の構造
的なバランスが最適化されているためと考えられる。す
なわち、気相成長炭素は繊維状の炭素材料であって、3
次元で部分的に繊維が絡み合う網目状構造であるのに対
し、本発明で用いる活性炭は平均粒径3μm以上30μ
m以下の粉末である。
的なバランスが最適化されているためと考えられる。す
なわち、気相成長炭素は繊維状の炭素材料であって、3
次元で部分的に繊維が絡み合う網目状構造であるのに対
し、本発明で用いる活性炭は平均粒径3μm以上30μ
m以下の粉末である。
【0014】これらの混合物を形成したときに、長さが
20μm以下の場合、気相成長炭素の網目が活性炭粒子
径に対して小さいため、3次元の網目内部に活性炭が入
り込めず、電極内部で活性炭粉末どうしが凝集し、接触
界面が増えるため、十分に導電率を高くすることができ
ないと考えられる。また、気相成長炭素の長さが100
μm以上の場合、逆に、気相成長炭素の網目が活性炭粒
子径に対して大きすぎるために3次元の網目内部で活性
炭どうしが凝集し、接触界面が増えるために十分に導電
率を高くすることができないと考えられる。従って、導
電率が最も良好な状態にするには、ある特定の範囲に制
御する必要があると考えられる。
20μm以下の場合、気相成長炭素の網目が活性炭粒子
径に対して小さいため、3次元の網目内部に活性炭が入
り込めず、電極内部で活性炭粉末どうしが凝集し、接触
界面が増えるため、十分に導電率を高くすることができ
ないと考えられる。また、気相成長炭素の長さが100
μm以上の場合、逆に、気相成長炭素の網目が活性炭粒
子径に対して大きすぎるために3次元の網目内部で活性
炭どうしが凝集し、接触界面が増えるために十分に導電
率を高くすることができないと考えられる。従って、導
電率が最も良好な状態にするには、ある特定の範囲に制
御する必要があると考えられる。
【0015】次に、この限定した気相成長炭素と粒状黒
鉛を特定の比率で混合することにより分極性電極の導電
率が向上することを説明する。
鉛を特定の比率で混合することにより分極性電極の導電
率が向上することを説明する。
【0016】表1に気相成長炭素と粒状黒鉛との比率
(気相成長炭素/粒状黒鉛)と分極性電極の導電率の関
係を示す。表1を参照すると、気相成長炭素と粒状黒鉛
を配合することにより導電率が向上することがわかる。
(気相成長炭素/粒状黒鉛)と分極性電極の導電率の関
係を示す。表1を参照すると、気相成長炭素と粒状黒鉛
を配合することにより導電率が向上することがわかる。
【0017】また、気相成長炭素と粒状黒鉛との配合比
率には最適範囲が存在し、その範囲は気相成長炭素/粒
状黒鉛が1/2から2の範囲であることがわかる。
率には最適範囲が存在し、その範囲は気相成長炭素/粒
状黒鉛が1/2から2の範囲であることがわかる。
【0018】最適範囲が存在する理由は、気相成長炭素
と粒状黒鉛の比率が1/2以下の場合、相対的に粒状黒
鉛が多いため、粒状黒鉛どうしの接触による接触抵抗の
寄与が多くなるためと考えられる。逆に、気相成長炭素
と粒状黒鉛の比率が2以上の場合、粒状黒鉛を添加する
ことによる効果、すなわち、気相成長炭素、活性炭及び
粒状黒鉛の接触面積を増やすことによる抵抗の低減効果
の寄与が少なくなるためと考えられる。
と粒状黒鉛の比率が1/2以下の場合、相対的に粒状黒
鉛が多いため、粒状黒鉛どうしの接触による接触抵抗の
寄与が多くなるためと考えられる。逆に、気相成長炭素
と粒状黒鉛の比率が2以上の場合、粒状黒鉛を添加する
ことによる効果、すなわち、気相成長炭素、活性炭及び
粒状黒鉛の接触面積を増やすことによる抵抗の低減効果
の寄与が少なくなるためと考えられる。
【0019】
【表1】
【0020】本発明に用いる粒状黒鉛は、平均粒径が3
μm以上10μm以下に限定される。その理由は、活性
炭より導電性が高く、活性炭より粒径が小さいものを混
合することにより高導電性の材料どうしの接触面積が増
大し、分極性電極の導電性が高くなると考えられる。
μm以上10μm以下に限定される。その理由は、活性
炭より導電性が高く、活性炭より粒径が小さいものを混
合することにより高導電性の材料どうしの接触面積が増
大し、分極性電極の導電性が高くなると考えられる。
【0021】以上、説明したように分極性電極の導電性
を高くすることにより、分極性電極の内部抵抗を低減す
ることができる。
を高くすることにより、分極性電極の内部抵抗を低減す
ることができる。
【0022】本発明は分極性電極の膜厚に限定されない
が、特に、薄膜電極を構成する場合に有効である。
が、特に、薄膜電極を構成する場合に有効である。
【0023】例えば、特開平9−171946号公報に
開示されている方法に従って、例えば、50μm厚の薄
膜の分極性電極を製作すると、分極性電極の形状が維持
できず、容量あるいは内部抵抗のバラツキが大きいとい
う問題がある。
開示されている方法に従って、例えば、50μm厚の薄
膜の分極性電極を製作すると、分極性電極の形状が維持
できず、容量あるいは内部抵抗のバラツキが大きいとい
う問題がある。
【0024】これに対して本発明は、前述した特定配合
の活性炭及び導電補助剤に、バインダーを添加すること
により、薄膜であっても容量あるいは内部抵抗のバラツ
キの問題を解消することができる。
の活性炭及び導電補助剤に、バインダーを添加すること
により、薄膜であっても容量あるいは内部抵抗のバラツ
キの問題を解消することができる。
【0025】さらに、本発明は前述した特定配合の活性
炭及び導電補助剤に、ポリ弗化ビニリデンをバインダー
に特定したときの組み合せにより、硫酸水溶液と分極性
電極界面に形成される電気二重層容量が15F/cc以
上になる効果が得られる。これは、高比表面積活性炭材
料をとりまく特定の導電補助剤とポリ弗化ビニリデンに
よる表面積の減少作用が小さいためである。
炭及び導電補助剤に、ポリ弗化ビニリデンをバインダー
に特定したときの組み合せにより、硫酸水溶液と分極性
電極界面に形成される電気二重層容量が15F/cc以
上になる効果が得られる。これは、高比表面積活性炭材
料をとりまく特定の導電補助剤とポリ弗化ビニリデンに
よる表面積の減少作用が小さいためである。
【0026】また、本発明は分極性電極に対する硫酸水
溶液の量を特定することにより、上述した優れた性能を
長期に亘って維持することができる効果が得られる。そ
の理由は、分極性電極内部の空間に保持すべき硫酸水溶
液の量が最適化されているためである。すなわち、硫酸
水溶液を電解液とする電気二重層コンデンサは、一般的
に、電解液を封じ込めている集電体およびガスケット
は、硫酸水溶液に腐食しないゴム、あるいは樹脂等を素
材とした材料からなる。そのため、特に、高温雰囲気下
では、電解液の蒸気圧が増加し、発生したガスは、ゴム
あるいは樹脂を透過して揮発していくので、長期間にわ
たって完全に電解液の蒸発を防ぐことはできない。従っ
て、分極性電極内部に出来る限り多くの硫酸水溶液を注
入することが重要であると考えられる。本発明の分極性
電極は、3次元の網目状に形成された特定形状の気相成
長炭素と粒状黒鉛を活性炭に添加することにより、電極
内部に硫酸水溶液を多量に保持できる特徴を有する。本
発明の分極性電極は前述した特定の配合比で形成される
ので、その膜密度は1.0±0.3g/ccになる。
溶液の量を特定することにより、上述した優れた性能を
長期に亘って維持することができる効果が得られる。そ
の理由は、分極性電極内部の空間に保持すべき硫酸水溶
液の量が最適化されているためである。すなわち、硫酸
水溶液を電解液とする電気二重層コンデンサは、一般的
に、電解液を封じ込めている集電体およびガスケット
は、硫酸水溶液に腐食しないゴム、あるいは樹脂等を素
材とした材料からなる。そのため、特に、高温雰囲気下
では、電解液の蒸気圧が増加し、発生したガスは、ゴム
あるいは樹脂を透過して揮発していくので、長期間にわ
たって完全に電解液の蒸発を防ぐことはできない。従っ
て、分極性電極内部に出来る限り多くの硫酸水溶液を注
入することが重要であると考えられる。本発明の分極性
電極は、3次元の網目状に形成された特定形状の気相成
長炭素と粒状黒鉛を活性炭に添加することにより、電極
内部に硫酸水溶液を多量に保持できる特徴を有する。本
発明の分極性電極は前述した特定の配合比で形成される
ので、その膜密度は1.0±0.3g/ccになる。
【0027】この分極性電極に対して、硫酸水溶液を分
極性電極の質量の1.8倍を越えて注入すると、電気二
重層コンデンサの組立工程において、電気二重層コンデ
ンサを構成しているガスケットおよび集電体によって硫
酸水溶液を封入できなくなり、極めて信頼性が悪いとい
う欠点が生じる。
極性電極の質量の1.8倍を越えて注入すると、電気二
重層コンデンサの組立工程において、電気二重層コンデ
ンサを構成しているガスケットおよび集電体によって硫
酸水溶液を封入できなくなり、極めて信頼性が悪いとい
う欠点が生じる。
【0028】逆に、分極性電極に対して、硫酸水溶液を
分極性電極の質量の1.4倍より少ないと、セパレータ
部の電解液量が不足し、内部抵抗が大きくなるという欠
点がある。また、絶対量が少ないため、高温雰囲気下に
おいても、電解液ドライアップによる内部抵抗の増加や
容量減少という欠点が生じやすい。
分極性電極の質量の1.4倍より少ないと、セパレータ
部の電解液量が不足し、内部抵抗が大きくなるという欠
点がある。また、絶対量が少ないため、高温雰囲気下に
おいても、電解液ドライアップによる内部抵抗の増加や
容量減少という欠点が生じやすい。
【0029】以上、説明したように分極性電極と硫酸水
溶液量との間には最適な範囲が存在する。
溶液量との間には最適な範囲が存在する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。
【0031】図1に、本発明の一実施例である電気二重
層コンデンサの模式的断面図を示す。また、図2に本発
明の主題である分極性電極2の断面拡大図を示す。図1
に示すように、本発明の実施の形態に係る電気二重層コ
ンデンサは、電解液を含有するセパレータ3を介して対
向配置された一対の分極性電極2と集電体1並びに分極
性電極外周部に配置されたガスケット4から構成され
る。
層コンデンサの模式的断面図を示す。また、図2に本発
明の主題である分極性電極2の断面拡大図を示す。図1
に示すように、本発明の実施の形態に係る電気二重層コ
ンデンサは、電解液を含有するセパレータ3を介して対
向配置された一対の分極性電極2と集電体1並びに分極
性電極外周部に配置されたガスケット4から構成され
る。
【0032】次に、図2を参照して分極性電極2の構成
について詳細に説明する。分極性電極2は活性炭粉末
5、気相成長炭素7、粒状黒鉛6、バインダー8から構
成される。活性炭粉末5は1000〜3000 m2/g
(BET法)の高比表面積を有する炭素材料であり、そ
の平均粒径は3μm以上30μm以下である。次に、気
相成長炭素7は直径1μm以上10μm以下で長さが2
0μm以上100μm以下の形状であり、粒状黒鉛6は
平均粒径3μm以上10μm以下である。これらの2種
類の導電補助剤(気相成長炭素7、粒状黒鉛6)は3%
以上20%以下であり、これらの炭素材料の比率(気相
成長炭素/粒状黒鉛)は1以上2以下である。そして、
これらの炭素材料(活性炭粉末5、気相成長炭素7、粒
状黒鉛6)を結着するためバインダー8を有する。
について詳細に説明する。分極性電極2は活性炭粉末
5、気相成長炭素7、粒状黒鉛6、バインダー8から構
成される。活性炭粉末5は1000〜3000 m2/g
(BET法)の高比表面積を有する炭素材料であり、そ
の平均粒径は3μm以上30μm以下である。次に、気
相成長炭素7は直径1μm以上10μm以下で長さが2
0μm以上100μm以下の形状であり、粒状黒鉛6は
平均粒径3μm以上10μm以下である。これらの2種
類の導電補助剤(気相成長炭素7、粒状黒鉛6)は3%
以上20%以下であり、これらの炭素材料の比率(気相
成長炭素/粒状黒鉛)は1以上2以下である。そして、
これらの炭素材料(活性炭粉末5、気相成長炭素7、粒
状黒鉛6)を結着するためバインダー8を有する。
【0033】[実施例1]図1及び図2に示すように、
本実施の形態に係る電気二重層コンデンサは、電解液と
して分極性電極2の硫酸水溶液を含有し、ポリプロピレ
ン樹脂を基材とする厚さ30μmのセパレータ3を介し
て一対の分極性電極2と導電性ブチルゴムからなる集電
体1並びに分極性電極外周部に配置された絶縁性ブチル
ゴムからなるガスケット4で構成される。また、分極性
電極2は膜密度1.0g/ccで、膜厚:100μm、
大きさ:3cm×3cmであり、活性炭粉末5、気相成
長炭素7、粒状黒鉛6、バインダー8から構成される。
図2において、本発明の実施例の活性炭粉末5は、15
00m2/g(BET法)を有する高比表面積活性炭であ
り、その平均粒径は15μmである。気相成長炭素7は
直径1μm以上10μm以下で長さが20μm以上10
0μm以下の繊維状であり、粒状黒鉛6は平均粒径5μ
mである。これら2種類の導電補助剤(気相成長炭素
7、粒状黒鉛6)の含有率は5%であり、これらの導電
性付与剤の比率(気相成長炭素/粒状黒鉛)は1であ
る。そして、バインダー8としてポリビニルアルコール
を20%含有する。
本実施の形態に係る電気二重層コンデンサは、電解液と
して分極性電極2の硫酸水溶液を含有し、ポリプロピレ
ン樹脂を基材とする厚さ30μmのセパレータ3を介し
て一対の分極性電極2と導電性ブチルゴムからなる集電
体1並びに分極性電極外周部に配置された絶縁性ブチル
ゴムからなるガスケット4で構成される。また、分極性
電極2は膜密度1.0g/ccで、膜厚:100μm、
大きさ:3cm×3cmであり、活性炭粉末5、気相成
長炭素7、粒状黒鉛6、バインダー8から構成される。
図2において、本発明の実施例の活性炭粉末5は、15
00m2/g(BET法)を有する高比表面積活性炭であ
り、その平均粒径は15μmである。気相成長炭素7は
直径1μm以上10μm以下で長さが20μm以上10
0μm以下の繊維状であり、粒状黒鉛6は平均粒径5μ
mである。これら2種類の導電補助剤(気相成長炭素
7、粒状黒鉛6)の含有率は5%であり、これらの導電
性付与剤の比率(気相成長炭素/粒状黒鉛)は1であ
る。そして、バインダー8としてポリビニルアルコール
を20%含有する。
【0034】実施例1の電気二重層コンデンサは公知の
技術の組み合わせによって製作することが可能である。
すなわち、第1の工程として、前記の分極性電極2の構
成材料(活性炭粉末5、気相成長炭素7、粒状黒鉛6、
バインダー8)を所定の割合で溶媒とともに混合する。
第2の工程として、混合した分極性電極材料を集電体1
上に所定の形状に印刷して形成する。第3の工程とし
て、硫酸水溶液を分極性電極2とセパレータ3に注入す
る。最後に第4の工程として、分極性電極2の外周部に
絶縁性ブチルゴムからなるガスケット4を配置して、図
1に示すように、セパレータ3を介して一対の分極性電
極2と集電体1を配置し、120℃で5時間加熱するこ
とにより集電体1及びガスケット4の境界面をブチルゴ
ムの加硫反応によって封止する。
技術の組み合わせによって製作することが可能である。
すなわち、第1の工程として、前記の分極性電極2の構
成材料(活性炭粉末5、気相成長炭素7、粒状黒鉛6、
バインダー8)を所定の割合で溶媒とともに混合する。
第2の工程として、混合した分極性電極材料を集電体1
上に所定の形状に印刷して形成する。第3の工程とし
て、硫酸水溶液を分極性電極2とセパレータ3に注入す
る。最後に第4の工程として、分極性電極2の外周部に
絶縁性ブチルゴムからなるガスケット4を配置して、図
1に示すように、セパレータ3を介して一対の分極性電
極2と集電体1を配置し、120℃で5時間加熱するこ
とにより集電体1及びガスケット4の境界面をブチルゴ
ムの加硫反応によって封止する。
【0035】以上の4工程を経て完成した電気二重層コ
ンデンサの、10個の内部抵抗と容量について、それぞ
れの平均値と最大値及び最小値を表2に示す。表2から
従来品に対して十分に内部抵抗が低減されていることが
わかる。
ンデンサの、10個の内部抵抗と容量について、それぞ
れの平均値と最大値及び最小値を表2に示す。表2から
従来品に対して十分に内部抵抗が低減されていることが
わかる。
【0036】
【表2】
【0037】また、バインダー8を添加することによ
り、分極性電極の強度が向上し、所定の形状を維持する
ことができた。
り、分極性電極の強度が向上し、所定の形状を維持する
ことができた。
【0038】[実施例2]実施例2は実施例1におい
て、バインダー8としてポリビニルアルコールに代えて
ポリ弗化ビニリデンを同量使用して電気二重層コンデン
サを製作した。実施例1と同様に前記4工程を経て完成
した電気二重層コンデンサの10個の内部抵抗と容量に
ついて、それぞれの平均値と最大値及び最小値を表2に
示す。実施例1と同様に、従来品に対して優れた性能が
得られていることがわかる。
て、バインダー8としてポリビニルアルコールに代えて
ポリ弗化ビニリデンを同量使用して電気二重層コンデン
サを製作した。実施例1と同様に前記4工程を経て完成
した電気二重層コンデンサの10個の内部抵抗と容量に
ついて、それぞれの平均値と最大値及び最小値を表2に
示す。実施例1と同様に、従来品に対して優れた性能が
得られていることがわかる。
【0039】また、分極性電極2の単位容積あたりの容
量は15F/ccを越えており、内部抵抗の低減ととも
に大容量を実現していることがわかる。
量は15F/ccを越えており、内部抵抗の低減ととも
に大容量を実現していることがわかる。
【0040】[実施例3]実施例3は実施例2におい
て、気相成長炭素7と粒状黒鉛6の混合比率(気相成長
炭素7/粒状黒鉛6)を1から2に代えて同様にして電
気二重層コンデンサ100を製作した。
て、気相成長炭素7と粒状黒鉛6の混合比率(気相成長
炭素7/粒状黒鉛6)を1から2に代えて同様にして電
気二重層コンデンサ100を製作した。
【0041】製作した電気二重層コンデンサの10個の
内部抵抗と容量について、それぞれの平均値と最大値及
び最小値を表2に示す。実施例1と同様に、従来品に対
して優れた性能が得られていることがわかる。
内部抵抗と容量について、それぞれの平均値と最大値及
び最小値を表2に示す。実施例1と同様に、従来品に対
して優れた性能が得られていることがわかる。
【0042】[比較例1]比較例1で製作した従来の電
気二重層コンデンサの分極性電極の模式的断面拡大図を
図3に示す。図3において、分極性電極2aは特開平8
−55761号公報に開示されている活性炭粉末5とケ
ッチェンブラック9及びポリ弗化ビニリデン8aから構
成されている。ここで、活性炭粉末5、ケッチェンブラ
ック9及びポリ弗化ビニリデン8aの混合比率はそれぞ
れ70%、10%、20%の割合である。
気二重層コンデンサの分極性電極の模式的断面拡大図を
図3に示す。図3において、分極性電極2aは特開平8
−55761号公報に開示されている活性炭粉末5とケ
ッチェンブラック9及びポリ弗化ビニリデン8aから構
成されている。ここで、活性炭粉末5、ケッチェンブラ
ック9及びポリ弗化ビニリデン8aの混合比率はそれぞ
れ70%、10%、20%の割合である。
【0043】前述した実施例1〜3と同様に、比較例1
で製作した電気二重層コンデンサ100の10個の内部
抵抗と容量について、それぞれの平均値と最大値及び最
小値を表2に示す。
で製作した電気二重層コンデンサ100の10個の内部
抵抗と容量について、それぞれの平均値と最大値及び最
小値を表2に示す。
【0044】[実施例4]実施例4は実施例1におい
て、硫酸水溶液の量を分極性電極2に対して1.4倍か
ら1.8倍(重量比)に代えて電気二重層コンデンサを
製作した。実施例1と同様に前記4工程を経て完成した
電気二重層コンデンサ10個の内部抵抗と容量につい
て、それぞれの平均値と最大値及び最小値を表2に示
す。実施例1と同様に、従来品に対して優れた性能が得
られていることがわかる。
て、硫酸水溶液の量を分極性電極2に対して1.4倍か
ら1.8倍(重量比)に代えて電気二重層コンデンサを
製作した。実施例1と同様に前記4工程を経て完成した
電気二重層コンデンサ10個の内部抵抗と容量につい
て、それぞれの平均値と最大値及び最小値を表2に示
す。実施例1と同様に、従来品に対して優れた性能が得
られていることがわかる。
【0045】また、90℃放置試験500時間前後にお
ける製品重量変化率と静電容量減少率について、試験サ
ンプル数10個のそれぞれの平均値を表3に示す。表3
から従来品に対して製品重量変化率が抑制されているこ
とと、静電容量変化率が抑制されていることから、電解
液のドライアップが抑制されていると推定される。この
ように、電解液量を分極性電極の1.8倍(重量比)に
することにより信頼性面においても優れた電気二重層コ
ンデンサが得られる。
ける製品重量変化率と静電容量減少率について、試験サ
ンプル数10個のそれぞれの平均値を表3に示す。表3
から従来品に対して製品重量変化率が抑制されているこ
とと、静電容量変化率が抑制されていることから、電解
液のドライアップが抑制されていると推定される。この
ように、電解液量を分極性電極の1.8倍(重量比)に
することにより信頼性面においても優れた電気二重層コ
ンデンサが得られる。
【0046】[実施例5]実施例5は実施例4におい
て、硫酸水溶液の量を分極性電極2に対して1.8倍か
ら1.2倍(重量比)に代えて電気二重層コンデンサを
製作した。実施例4と同様に前記4工程を経て完成した
電気二重層コンデンサ10個の内部抵抗と容量につい
て、それぞれの平均値と最大値及び最小値を表2に示
す。
て、硫酸水溶液の量を分極性電極2に対して1.8倍か
ら1.2倍(重量比)に代えて電気二重層コンデンサを
製作した。実施例4と同様に前記4工程を経て完成した
電気二重層コンデンサ10個の内部抵抗と容量につい
て、それぞれの平均値と最大値及び最小値を表2に示
す。
【0047】また、90℃放置試験500時間前後にお
ける製品重量変化率と静電容量減少率について、試験サ
ンプル数10個のそれぞれの平均値を表3に示す。表3
から硫酸水溶液の量を分極性電極に対して1.2倍(重
量比)まで減じれば、信頼性が低下することがわかる。
したがって、本発明の分極性電極と硫酸水溶液との量の
関係は、その比が1.4から1.8の範囲にある時、良
好な信頼性が得られることがわかった。
ける製品重量変化率と静電容量減少率について、試験サ
ンプル数10個のそれぞれの平均値を表3に示す。表3
から硫酸水溶液の量を分極性電極に対して1.2倍(重
量比)まで減じれば、信頼性が低下することがわかる。
したがって、本発明の分極性電極と硫酸水溶液との量の
関係は、その比が1.4から1.8の範囲にある時、良
好な信頼性が得られることがわかった。
【0048】
【表3】
【0049】なお、本実施の形態においては、本発明は
それに限定されず、本発明を適用する上で好的な形態に
適用することができる。
それに限定されず、本発明を適用する上で好的な形態に
適用することができる。
【0050】また、上記構成部材の数、位置、形状等
は、上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上
で、好適な数、位置、形状等にすることができる。
は、上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上
で、好適な数、位置、形状等にすることができる。
【0051】なお、各図において、同一構成要素には同
一符号を付している。
一符号を付している。
【0052】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に掲げる効果を奏する。
で、以下に掲げる効果を奏する。
【0053】本発明による第1の効果は、従来の電気二
重層コンデンサに対して内部抵抗を十分に低減すること
ができた点にある。これは、前述したように特定形状、
特定配合比の2種類の導電補助剤を分極性電極に添加
し、前記2種類の導電補助剤の分極性電極全体に対する
混合率を適正な範囲とすることで、分極性電極の導電性
が高まったことによる。
重層コンデンサに対して内部抵抗を十分に低減すること
ができた点にある。これは、前述したように特定形状、
特定配合比の2種類の導電補助剤を分極性電極に添加
し、前記2種類の導電補助剤の分極性電極全体に対する
混合率を適正な範囲とすることで、分極性電極の導電性
が高まったことによる。
【0054】第2の効果は、実施例に記載したように、
電気二重層コンデンサの、内部抵抗及び容量のバラツキ
をなくした点にある。これは、フッ素ポリマーをバイン
ダーとして使用することで、100μmの薄膜の電気二
重層コンデンサでも電極形状を長期にわたって保持する
ことが可能になったことによる。
電気二重層コンデンサの、内部抵抗及び容量のバラツキ
をなくした点にある。これは、フッ素ポリマーをバイン
ダーとして使用することで、100μmの薄膜の電気二
重層コンデンサでも電極形状を長期にわたって保持する
ことが可能になったことによる。
【0055】第3の効果は、実施例に記載したように、
電気二重層コンデンサの大容量化を実現した点にある。
これは、ポリ弗化ビニリデンをバインダーとして使用す
ることにより薄膜の電気二重層コンデンサでも電極形状
を長期にわたって保持することが可能になるためであ
る。
電気二重層コンデンサの大容量化を実現した点にある。
これは、ポリ弗化ビニリデンをバインダーとして使用す
ることにより薄膜の電気二重層コンデンサでも電極形状
を長期にわたって保持することが可能になるためであ
る。
【図1】本発明実施例の電気二重層コンデンサの模式的
断面図である。
断面図である。
【図2】図1に示した分極性電極2の模式的拡大断面図
である。
である。
【図3】従来の電気二重層コンデンサの分極性電極2a
の模式的拡大断面図である。
の模式的拡大断面図である。
1 集電体 2,2a 分極性電極 3 セパレータ 4 ガスケット 5 活性炭粉末 6 粒状黒鉛 7 気相成長炭素 8 バインダー 8a ポリ弗化ビニリデン 9 ケッチェンブラック
フロントページの続き (72)発明者 三村 和矢 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 中澤 豊 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内
Claims (17)
- 【請求項1】 活性炭および導電性付与剤を含む分極性
電極を有する電気二重層コンデンサにおいて、 前記分極性電極に少なくとも二種類の導電性付与剤が混
入されたことを特徴とする電気二重層コンデンサ。 - 【請求項2】 分極性電極に混入された導電性付与剤
は、少なくともそのうちの一種類は炭素材料であること
を特徴とする請求項1記載の電気二重層コンデンサ。 - 【請求項3】 分極性電極に混入された導電性付与剤の
全てが炭素材料であることを特徴とする請求項1記載の
電気二重層コンデンサ。 - 【請求項4】 分極性電極に混入された導電性付与剤
は、少なくともそのうちの一種類は気相成長炭素である
ことを特徴とする請求項1,2又は請求項3記載の電気
二重層コンデンサ。 - 【請求項5】 分極性電極に混入された気相成長炭素
は、少なくともその特徴のひとつが、直径1μm以上1
0μm以下である請求項4記載の電気二重層コンデン
サ。 - 【請求項6】 分極性電極に混入された気相成長炭素
は、少なくともその特徴のひとつが、長手方向の長さ
が、20μm以上100μm以下である請求項4又は請
求項5記載の電気二重層コンデンサ。 - 【請求項7】 分極性電極に混入された導電性付与剤
は、少なくともそのうちの一種類は粒状黒鉛であること
を特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の電気二
重層コンデンサ。 - 【請求項8】 分極性電極に混入された粒状黒鉛は、少
なくともその特徴のひとつが、レーザー回折法による平
均粒径3μm以上10μm以下である請求項7記載の電
気二重層コンデンサ。 - 【請求項9】 分極性電極に含まれた活性炭は、少なく
ともその特徴のひとつが、レーザー回折法による平均粒
径3μm以上30μm以下である請求項5〜8のいずれ
かに記載の電気二重層コンデンサ。 - 【請求項10】 分極性電極に混入された導電性付与剤
の質量は、分極性電極全体の質量に対して、その3パー
セント以上20パーセント以下であることを特徴とする
請求項1〜9のいずれかに記載の電気二重層コンデン
サ。 - 【請求項11】 気相成長炭素は、同様に混入されてい
る粒状黒鉛に対して、1/2〜2の割合で分極性電極に
混入されていることを特徴とする請求項7〜10のいず
れかに記載の電気二重層コンデンサ。 - 【請求項12】 分極性電極はさらに、フッ素ポリマー
を含むことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記
載の電気二重層コンデンサ。 - 【請求項13】 フッ素ポリマーは、ポリ弗化ビニリデ
ンであることを特徴とする請求項12記載の電気二重層
コンデンサ。 - 【請求項14】 分極性電極は、膜圧が200μm以下
であることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記
載の電気二重層コンデンサ。 - 【請求項15】 分極性電極は、硫酸水溶液と分極性電
極界面に形成される電気二重層容量が15F/cc以上
であることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記
載の電気二重層コンデンサ。 - 【請求項16】 分極性電極は、その膜密度が1.0±
0.3g/ccであることを特徴とする請求項1〜15
のいずれかに記載の電気二重層コンデンサ。 - 【請求項17】 分極性電極は、その質量に対して1.
4〜1.8倍の硫酸水溶液を保持することを特徴とする
請求項1〜16のいずれかに記載の電気二重層コンデン
サ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30579099A JP2000243667A (ja) | 1998-12-25 | 1999-10-27 | 電気二重層コンデンサ |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10-369720 | 1998-12-25 | ||
| JP36972098 | 1998-12-25 | ||
| JP30579099A JP2000243667A (ja) | 1998-12-25 | 1999-10-27 | 電気二重層コンデンサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000243667A true JP2000243667A (ja) | 2000-09-08 |
Family
ID=26564459
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30579099A Pending JP2000243667A (ja) | 1998-12-25 | 1999-10-27 | 電気二重層コンデンサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000243667A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001135554A (ja) * | 1999-11-05 | 2001-05-18 | Ccr:Kk | 電気二重層キャパシタ並びに電極及びその製造方法 |
| JP2013153162A (ja) * | 2012-01-06 | 2013-08-08 | Hutchinson Sa | スーパーキャパシタ・セル電極用炭素質組成物、電極、同電極の製造工程および同電極を組み込んだセル |
-
1999
- 1999-10-27 JP JP30579099A patent/JP2000243667A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001135554A (ja) * | 1999-11-05 | 2001-05-18 | Ccr:Kk | 電気二重層キャパシタ並びに電極及びその製造方法 |
| JP2013153162A (ja) * | 2012-01-06 | 2013-08-08 | Hutchinson Sa | スーパーキャパシタ・セル電極用炭素質組成物、電極、同電極の製造工程および同電極を組み込んだセル |
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