JP2000244383A - 衛星通信システムとその再送信装置 - Google Patents

衛星通信システムとその再送信装置

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JP2000244383A JP37192999A JP37192999A JP2000244383A JP 2000244383 A JP2000244383 A JP 2000244383A JP 37192999 A JP37192999 A JP 37192999A JP 37192999 A JP37192999 A JP 37192999A JP 2000244383 A JP2000244383 A JP 2000244383A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電波不感地帯をカバーするために設けられる
再送信装置を有効利用し、送受信装置を新設せずに安価
で付加価値の高い放送サービスを実現する。 【解決手段】 サービスエリア内の電波不感地域をカバ
ーするために設置される第1及び第2の再送信装置GF
a,GFbに、当該電波不感地域又は当該地域を含むエ
リア特有のローカル放送素材LI1,LI2を入力する
機能と、入力されたローカル放送素材LI1をCDM信
号に変換したのち静止衛星SAT1から到来したCDM
放送信号に合成して送信するか、又は静止衛星SAT1
から到来し再生した各チャネルの放送番組情報にローカ
ル放送素材LI2をCDM多重して送信する機能を持た
せるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、放送衛星又は通
信衛星を使用して地上のサービスエリアに向けて伝送情
報を送出する衛星通信システムに係わり、特に衛星から
の電波の不感地帯をカバーするために再送信装置を設置
したシステムとその再送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、通信ニーズの増大と通信技術の発
展に伴い種々の通信システムが開発されており、その中
に放送衛星や通信衛星を利用した衛星通信システムがあ
る。衛星通信システムの利点は、地上に大がかりなイン
フラを整備しなくても広範囲のサービスエリアに対し情
報放送サービスを提供できることである。
【0003】ところで、この種のシステムが抱える課題
の一つに、衛星からの直接波を受信できない山陰やビル
陰、トンネル内等の電波不感地帯への対策がある。これ
に対し従来では、例えば特願平9−178659号に示
されるように、ビルの屋上や鉄塔等のように衛星からの
見通しが利く場所に再送信装置を設置し、衛星からの電
波をこの再送信装置で受信して電波不感帯へ再送信す
る、いわゆるギャップフィラー技術が提唱されている。
このギャップフィラー技術を採用することで、電波不感
地帯をなくしてエリアカバー率の高いシステムを構築す
ることが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来か
ら提唱されているギャップフィラーのための再送信装置
は、送受信設備を有しているにも拘わらず、ただ単に衛
星からの電波を中継送信するためにしか使用されていな
いのが現状である。
【0005】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、電波不感地域をカバー
するために設けられる再送信装置を有効利用し、これに
より送受信設備を新設することなく安価で付加価値の高
いサービスを実現した衛星通信システムとその再送信装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明に係わる衛星通信システムは、送信局におい
て伝送情報により変調し送信した信号を、衛星を介して
地上の所定のサービスエリアへ送信する衛星通信システ
ムにおいて、前記サービスエリアに再送信装置を設置し
て、この再送信装置に、前記衛星から到来した信号を受
信してこの受信信号を、前記サービスエリア内のうち電
波不感地域を含む部分エリアに向け再送信する再送信手
段に加えて、付加情報を受信信号中の伝送情報に付加す
る情報付加手段とを新たに備え、付加情報により変調し
た送信信号を上記衛星から到来した信号に付加して部分
エリアに向け送信するように構成したものである。
【0007】またこの発明に係わる再送信装置は、衛星
から到来した信号を受信してこの受信信号をサービスエ
リア内のうち電波不感地域を含む部分エリアに向け再送
信する再送信手段に加え、付加情報を受信信号中の伝送
情報に付加する情報付加手段とを新たに備え、付加情報
を上記衛星からの受信信号により変調された伝送情報に
付加して上記部分エリアに向け送信するように構成した
ものである。
【0008】したがってこれらの発明によれば、電波不
感地域をカバーするために設置される再送信装置を利用
して、付加情報を伝送情報に付加して送信することが可
能となる。このため、衛星を利用した広域へのグローバ
ルな放送サービスに加えて、部分エリアごとにその地域
特有のローカル情報等を放送することが可能となり、こ
れにより付加価値の高い放送サービスを提供できるよう
になる。また、付加情報の放送用に新たな送信設備を設
ける必要がないので、ローカル放送サービスを安価に実
現できる利点がある。
【0009】上記再送信装置の構成としては、次の二つ
が考えられる。一つは、受信信号を復調して伝送情報を
一旦再生し、この再生した伝送情報に付加情報を多重化
し、この多重化された伝送情報により送信信号を変調し
て送信するものである。この構成によれば、衛星から到
来した伝送情報が一旦再生されたのち再送信されること
になるので、部分エリアに対しS/Nの良好な高品質の
放送情報を送信できる。
【0010】また上記伝送情報と付加情報との多重化方
式として符号分割多重方式を使用すると、時分割多重方
式の場合のように衛星から端末へのダウンリンク上に予
め付加情報送信用のスロットを用意しておく必要がない
ので、比較的簡単に付加情報の多重送信が可能となる。
【0011】他の一つは、付加情報により変調された付
加情報送信信号を生成し、この付加情報送信信号を受信
信号に同期して合成したのち送信するものである。
【0012】この構成によれば、衛星から到来した伝送
情報の再生手段が不要となるので、再送信装置の構成を
簡単かつ小形にすることができる。
【0013】多重化方式として符号分割多重方式を利用
する場合、送信局から送信される信号を、複数チャネル
のうちの一つを固定パターンのパイロット信号伝送用、
他のチャネルを伝送情報伝送用に割り当てて、全チャネ
ルを符号拡散変調して多重したものとする。これによ
り、再送信装置では、送信局からの送信信号を衛星を介
して受信したとき、その受信信号からパイロット信号伝
送用のチャネルを復調してパイロット信号を取り出し、
固定パターンとの相関をとって同期タイミングを検出
し、この同期タイミングに基づいて付加情報の符号拡散
変調信号を受信信号に多重して再送信することが可能と
なり、全チャネルを復調する必要がないため、構成の簡
略化を実現できる。
【0014】また、多重化方式として符号分割多重方式
を利用することで、サービスエリア内の受信端末は、衛
星からの信号と再送信装置からの信号をRAKE合成し
て受信することが可能となり、受信感度を向上させるこ
とができる。
【0015】また、再送信装置は、受信信号を同期検波
し、ベースバンドに落として周波数誤差を補正した後、
再送信するようにすれば、再送信信号の周波数精度を落
としても、受信端末の周波数許容範囲に収めることがで
きる。
【0016】また、再送信装置それぞれに予め識別符号
を割り当てておき、送信局において、対象とする再送信
装置それぞれの識別符号を付した遠隔監視制御情報を送
信信号中に多重して送出し、サービスエリアに設けられ
る複数の再送信装置においては、それぞれ受信信号から
自装置の識別符号が付された遠隔監視制御情報を取得し
て対応する制御動作を行い、その制御結果を前記付加情
報に含めて送出するようにすると、新たに通信回線を設
けることなく、各再送信装置の遠隔制御が可能となる。
【0017】さらに、複数の再送信装置の再送信放送信
号を受信して、付加情報中の遠隔監視制御結果を取り出
し、まとめて再送信装置管理局へ伝送する遠隔監視装置
を備えるようにすれば、各再送信装置の遠隔制御と共に
遠隔監視を実現することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につ
き、図面を参照して説明する。
【0019】図1は、この発明に係わるギャップフィラ
ー機能を備えた衛星通信システムの一実施形態を示す概
略構成図である。この衛星通信システムは、地上放送局
BC1と、静止衛星SAT1と、この静止衛星SAT1
の動作状態を監視し制御する衛星追跡管制局BSとを備
えている。
【0020】地上放送局BC1は、各放送事業者により
作成・編集された複数チャネル分の放送番組情報を、K
uバンド(14GHz)の上り伝送路を介して静止衛星
SAT1へ2波で送信する。1波は、上記複数チャネル
の放送番組情報をCDM方式で多重したもので、他の1
波は同じ放送番組情報をTDM方式で多重したものであ
る。
【0021】静止衛星SAT1は、Kuバンド用受信ア
ンテナと、Kuバンド用送信アンテナと、Sバンド(例
えば2.5GHz)用送信アンテナとを備えている。そ
して、上記地上放送局BC1からKuバンド(14GH
z)の上り伝送路を介して送られたCDM放送信号及び
TDM放送信号を、上記Kuバンド用受信アンテナで受
信する。
【0022】また静止衛星SAT1は、受信した2波の
放送信号のうち、CDM放送信号を第1の中継器でSバ
ンド(2.5GHz)の放送信号に周波数変換し、この
SバンドのCDM放送信号を上記Sバンド用送信アンテ
ナからSバンド(2.5GHz)の下り伝送路を介して
サービスエリアに向け送信する。また、上記受信した2
波の放送信号のうち、TDM放送信号を第2の中継器で
Kuバンド(12GHz)の放送信号に周波数変換し
て、この変換されたKuバンドのTDM放送信号を上記
Kuバンド用送信アンテナからKuバンド(12GH
z)の下り伝送路を介してサービスエリアへ送信する。
【0023】一方、サービスエリアでは、例えばオフィ
スや家庭に固定的に設置された放送受信装置(図示せ
ず)や、車載或いは携帯型の移動可能な放送受信装置M
Sが使用される。これらの放送受信装置MSは、上記静
止衛星SAT1からSバンド(2.5GHz)の下り伝
送路を介して放送されているCDM放送信号を受信し再
生する。なお、映像信号を伝送する場合には映像符号化
方式としてMPEG4(moving picture experts group
4)が用いられる。
【0024】ところで、この実施形態のシステムでは、
サービスエリア内の静止衛星SAT1からの電波を受信
できない、いわゆる電波不感地域をカバーするために、
サービスエリアの要所に再送信装置を配置している。再
送信装置には、ビル陰等による電波不感地域を個別にカ
バーする小電力タイプの第1の再送信装置GFaと、複
数の電波不感地域を含む比較的広いエリアをまとめてカ
バーする大電力タイプの第2の再送信装置GFbとがあ
る。
【0025】第1の再送信装置GFaは、例えば電波不
感地域に近接するビルの屋上に設置される。そして、静
止衛星SAT1からSバンド(2.5GHz)の下り伝
送路を介して到来したCDM放送信号を受信し、この受
信したCDM放送信号を同一周波数に保持したまま、電
波不感地域に向け再送信する。
【0026】図2は、その構成を示す回路ブロック図で
ある。すなわち、静止衛星SAT1から到来したCDM
放送信号は、Sバンド受信アンテナ11で受信される。
この受信されたCDM放送信号は、分配器12を介して
Sバンド増幅器13及び帯域通過フィルタ14に順次入
力され、これらの増幅器13及び帯域通過フィルタ14
でそれぞれ増幅及び不要波成分の除去が行われたのち、
合成器15に入力される。
【0027】ところで、この第1の再送信装置GFaで
は、自装置GFaがカバーする電波不感地域に関係した
ローカルな放送コンテンツの情報(ローカル素材)LI
1を、上記静止衛星SAT1から受信したCDM放送信
号に付加して送信する機能を有している。
【0028】すなわち、受信されたCDM放送信号は、
分配器12により分岐されてパイロット復調部17に入
力され、このパイロット復調部17でCDM同期タイミ
ングが検出される。そして、図示しない素材入力部によ
り入力された1チャネル分のローカル素材LI1は、C
DM変調部18において上記CDM同期タイミングに同
期してCDM変調され、さらに増幅部19で増幅されて
合成器15に入力される。合成器15では、上記ローカ
ル素材LI1のCDM変調信号が、帯域通過フィルタ1
4を介して入力された前記受信CDM放送信号に合成さ
れる。そして、この合成されたCDM放送信号は、Sバ
ンド送信アンテナ16から電波不感地域に向け送信され
る。
【0029】一方、大電力タイプの第2の再送信装置G
Fbは、都市の中心部、例えば市役所や区役所の屋上に
設置されている放送塔に設けられる。そして、静止衛星
SAT1からKuバンド(12GHz)の下り伝送路を
介して到来したTDM放送信号を受信復調して各チャネ
ルの放送番組情報を再生し、この再生した各チャネルの
放送番組情報によりCDM変調されたSバンド(2.5
GHz)の放送信号を生成して、複数の電波不感地域を
含む広域の再送信エリアに向け再送信する。
【0030】図3は、その構成を示す回路ブロック図で
ある。すなわち、静止衛星SAT1から到来したKuバ
ンドのTDM放送信号は、Kuバンド受信アンテナ21
で受信される。この受信されたTDM放送信号は、低雑
音周波数変換器(LNB)22で中間周波数又はベース
バンド周波数にダウンコンバートされたのち、TDM復
調器(TDM−DEM)23で復調され、これにより複
数チャネルの放送番組情報が再生される。これら各チャ
ネルの放送番組情報は、シリアル/パラレル(S/P)
変換器24でチャネルごとのパラレルデータに変換され
たのち、それぞれCDMベースバンド処理部25に入力
される。なお、ここでは最大35チャネル(CH1〜C
H35)分の放送番組情報を受信する場合を例示してい
る。
【0031】各CDMベースバンド処理部25では、上
記チャネルごとの放送番組情報に対しそれぞれ誤り訂正
符号化やインタリーブ等のCDM変調のためのベースバ
ンド処理が施される。そして、各CDMベースバンド処
理部25から出力されたチャネルごとの放送番組情報は
CDM変調器26にそれぞれ入力される。
【0032】ところで、この第2の再送信装置GFbに
は、自装置GFaがカバーする広域の再送信エリア向け
に放送すべきローカルな放送コンテンツ情報(ローカル
素材)LI2を、上記静止衛星SAT1から受信した各
放送番組情報に多重化して送信する機能が設けられてい
る。
【0033】すなわち、図示しないローカル素材入力手
段により入力されたローカル素材LI2は、ベースバン
ド処理部31に入力される。このベースバンド処理部3
1では、上記TDM復調器23から出力される同期タイ
ミングをもとにしたローカル情報の送信タイミングの生
成と、入力されたローカル素材LI2に対するA/D変
換が行われる。このベースバンド処理部31から出力さ
れたローカル素材LI2は、CDMベースバンド処理部
32に入力され、ここで帯域圧縮のための符号化及び誤
り訂正符号化等のCDM変調のためのベースバンド処理
が行われる。そして、このベースバンド処理後のローカ
ル素材の送信情報はCDM変調器26に入力される。な
お、ここではローカル素材を1チャネル送信する場合を
例示している。
【0034】CDM変調器26は、上記各CDMベース
バンド処理部25,32から出力された各チャネルの放
送番組情報及びローカル素材の送信情報をそれぞれ異な
る拡散符号で変調したのち合成し、これによりCDM多
重されたCDM放送信号が生成される。このCDM放送
信号は、拡散変調器26でスペクトラム拡散変調された
のち送信電力増幅器28で大電力増幅され、さらに帯域
通過フィルタ29でSバンドの周波数(2.5GHz)
に帯域制限されたのちSバンド送信アンテナ30から再
送信エリアに向け送信される。なお、33は監視制御部
であり、図示しない遠隔監視センタからの指示に従い送
信電力の制御を行ったり、また障害監視等を行う。
【0035】次に、以上のように構成されたシステムの
動作を説明する。地上放送局BC1から送信されたKu
バンド(14GHz)のCDM放送信号及びTDM放送
信号は、それぞれ静止衛星SAT1の第1及び第2の中
継器でSバンド(2.5GHz)のCDM放送信号とK
uバンド(12GHz)のTDM放送信号とに周波数変
換されたのち、それぞれSバンド(2.5GHz)とK
uバンド(12GHz)の二つの下り伝送路を介してサ
ービスエリアへ向け放送される。
【0036】これに対しサービスエリア内において、静
止衛星SAT1からのCDM放送信号を直接受信できる
場所に存在する放送受信装置MSは、静止衛星SAT1
から送信されたSバンド(2.5GHz)のCDM放送
信号の直接波を受信し、この受信したCDM放送信号に
含まれる複数チャネルの放送番組情報の中から所望のチ
ャネルの放送番組情報を再生する。そして、放送番組情
報が映像及び音声からなる場合には、映像をディスプレ
イに表示すると共に音声をスピーカから出力する。また
放送番組情報が音声のみにより構成される場合には、こ
の音声をスピーカから出力する。
【0037】一方、静止衛星SAT1からの直接波を受
信不可能な電波不感地域に存在する放送受信装置MSに
対しては、小電力タイプの第1の再送信装置GFaから
CDM放送信号が送られる。すなわち、静止衛星SAT
1からSバンドの下り伝送路を介して送られたCDM放
送信号は第1の再送信装置GFaでも受信され、第1の
再送信装置GFaはこの受信したCDM放送信号を増幅
して電波不感地域へ再送信する。このため放送受信装置
MSは、例えばビル陰等の電波不感地域に存在する場合
でも、CDM放送信号を受信して所望のチャネルの放送
番組情報を視聴又は聴取することができる。
【0038】ところで、第1の再送信装置GFaでは、
例えば電波不感地域に存在する店舗等から提供されたロ
ーカル放送素材LI1が、静止衛星SAT1から到来す
るCDM放送信号に同期してCDM信号に変換され、し
かるのち上記静止衛星SAT1からのCDM放送信号に
合成されて電波不感地域へ向け送信される。したがって
放送受信装置MSは、電波不感地域に存在する状態にお
いてその地域特有のローカル放送情報を受信し視聴又は
聴取することが可能となる。
【0039】なお、放送受信装置MSがローカル放送情
報を受信する場合、通常はユーザがそのチャネルを選択
することで可能になる。しかし、定期的又は常時ローカ
ル放送用のチャネルをカンニングすることでその受信電
波の有無を監視し、受信電波を検出したときにこのロー
カル放送用チャネルを受信して、その受信情報を表示又
は音声出力するようにしてもよい。さらにこの場合、ユ
ーザが選択しているチャネルの放送番組情報の視聴又は
聴取を妨げないようにするために、ローカル放送情報を
文字情報としてディスプレイの表示画面の一部にテロッ
プで表示する、あるいはローカル放送情報を受信した旨
或いは受信したローカル放送情報の内容を表す音声ガイ
ダンスや音楽、鳴音等を、放送番組情報の音声信号に重
畳又は割り込んでスピーカから出力させるとよい。
【0040】図4は、第1の再送信装置GFaによるロ
ーカル放送素材LI1の放送形態の一例を示すもので、
電波不感地域Ea1,Ea2,Ea3,Ea4において
それぞれ近接するファーストフード店、ガソリンスタン
ド、ファミリレストラン及びコンビニエンス・ストアの
広告や営業案内を放送するようにしたものである。この
ようにすると、各店舗は移動中の車両又は歩行者に対し
店の存在を表示する、いわゆる電波看板として利用する
ことができる。また放送事業者にとっては、店舗から第
1の再送信装置GFaの設置場所の提供を受ける、ある
いは装置のメンテナンスや電力供給を店舗に依頼すると
いったことが可能となり、システムの拡充を容易にする
利点がある。
【0041】なお、第1の再送信装置GFaの設置場所
は電波不感地域に限るものではなく、ローカル情報の送
信を希望する店舗等があれば、この店舗等の周辺エリア
に設置するようにしてもよい。
【0042】一方、この実施形態に係わるシステムは、
大電力タイプの第2の再送信装置GFbを備えており、
この第2の再送信装置GFbから放送信号の再送信とロ
ーカル放送素材LI2の送信を行っている。
【0043】すなわち、静止衛星SAT1からKuバン
ド(12GHz)の下り伝送路を介して到来したTDM
放送信号は第2の再送信装置GFbで受信される。第2
の再送信装置GFbでは、この受信したTDM放送信号
が復調されて一旦チャネルごとの放送番組情報に再生さ
れたのち、CDM変調により多重化されてSバンドのC
DM放送信号が生成され、このCDM放送信号はSバン
ド送信アンテナ30から複数の電波不感地域を含む比較
的広域の再送信エリアに向け送信される。
【0044】したがって、この再送信エリア内において
放送受信装置MSは、例えばビル陰等の電波不感地域に
存在する場合でも、第2の再送信装置GFbから再送信
されたCDM放送信号を受信し、所望のチャネルの放送
番組を視聴又は聴取することが可能となる。
【0045】なお、上記再送信エリア内の電波不感地域
以外の地域に存在する放送受信装置MSでは、静止衛星
SAT1からのCDM信号と、第2の再送信装置GFb
から再送信されたCDM放送信号とが両方とも受信され
るため、両信号の送信タイミングに時間差があると放送
受信装置において一時的に同期が外れることがある。す
なわち、衛星からの直接波を受信していた放送受信装置
MSが、第2の再送信装置GFbから再送信された信号
を受信する場合に、信号の受信タイミングがずれてしま
い、再同期をとるまでに一時的に受信断となる。
【0046】しかし、放送局BC1は直接波用の送信信
号の送信タイミングに、第2の再送信装置GFbにおけ
る復調及び再変調処理による遅延時間を考慮して、予め
遅延を与えている。このため、放送受信装置MSにおい
て、静止衛星SAT1から直接届くCDM信号と、第2
の再送信装置GFbから再送信されたCDM放送信号と
の受信タイミングは一致することになり、この結果一時
的な同期外れによる受信断の発生は防止されるか又は発
生してもごく短時間で済む。なお、上記直接波の遅延処
理は、静止衛星SAT1の中継器において行うことも可
能である。
【0047】ところで、第2の再送信装置GFbでは、
例えば市町村役場から提供されたローカル放送素材LI
2が、静止衛星SAT1から到来し一旦再生された各チ
ャネルの放送番組情報にCDM同期多重されて、Sバン
ド放送信号として再送信エリアに向け送信される。この
ため、上記再送信エリア内に存在する放送受信装置MS
では、静止衛星SAT1を介して到来した地上放送局B
C1からの放送番組情報と共に、市町村役場から提供さ
れたローカル放送素材LI2を視聴又は聴取することが
できる。
【0048】図5は、第2の再送信装置GFbによるロ
ーカル放送素材LI2の放送形態の一例を示すもので、
区役所の屋上に設置された第2の再放送装置GFbから
半径3kmの再送信エリアEbに対し、区の広報や防災
情報等をローカル放送素材として送信するようにしたも
のである。このようにすれば、市町村は独自に送信設備
を設けることなく、広報や防災情報などを区民に対し放
送することが可能となる。また、放送事業者にとって
は、第2の再送信装置GFb設置場所を市町村役場より
提供を受けることができる。
【0049】なお、第2の再放送装置GFbの再送信エ
リアは半径3kmに限るものではなく、それ以上又はそ
れよりも小さい値に設定してもよい。要するに、市町村
等がローカル情報の送信を希望するエリアの大きさに応
じて設定すればよい。また再送信エリアは円形である必
要もなく、方向によって送信電波の指向性を異ならせる
ことにより如何なる形状にすることもできる。
【0050】以上述べたようにこの実施形態に係わるシ
ステムでは、サービスエリア内の電波不感地域をカバー
するために設置される第1の再送信装置GFaに、当該
電波不感地域特有のローカル放送素材LI1の入力手段
と、この入力手段により入力されたローカル放送素材L
I1をCDM信号に変換して、このCDM信号を静止衛
星SAT1から到来したCDM放送信号に合成して送信
する機能を持たせるようにしている。
【0051】したがって、特別なローカル放送用の送信
装置を設けることなく、各電波不感地域に対し店舗の存
在を示す情報やPR情報等のその地域特有のローカル放
送情報を放送することが可能となる。
【0052】また上記した小電力タイプの第1の再送信
装置GFaとは別に、大電力タイプの第2の再送信装置
GFbを設置し、この大電力タイプの第2の再送信装置
GFbを利用することで、例えば市町村の広報や防災情
報等の比較的広域の地域向けのローカル放送素材LI2
を放送するようにしている。
【0053】したがって、例えば市街地のように比較的
狭いエリアにビル街による多数の電波不感地域が散在し
ているような場合に、これらの電波不感地域を1台の再
送信装置GFbによりまとめてカバーすることが可能と
なる。また、市町村は自前の放送送信設備を設けること
なく、広報や防災情報等の行政放送を行うことが可能と
なる。
【0054】なお、本実施形態のシステムでは、静止衛
星SAT1から同一内容の放送情報をSバンドとKuバ
ンドの2種類の周波数を用いて送信し、大電力タイプの
第2の再送信装置GFbではKuバンドのTDM放送信
号を受信してこれをSバンドのCDM放送信号に変換し
て再送信するようにしている。このため、第2の再送信
装置GFbでは受信周波数と送信周波数とが異なるもの
となり、この結果、送信波の回り込み等による発振現象
の発生を防止することができる。
【0055】さらに、第2の再送信装置GFb向けの放
送信号をTDM方式で送信するようにしたことによっ
て、Kuバンドの使用帯域を、CDM方式を使用する場
合に比べて2/3から1/2程度に狭くすることができ
る。
【0056】なお、この発明は上記実施形態に限定され
るものではない。例えば、再送信の対象としては山陰や
ビル陰等による地上の電波不感地域以外に、トンネル内
や地下街等の電波不感地帯であってもよい。このような
トンネル内や地下街を再送信の対象とする場合には、静
止衛星からの放送信号を地上に設置した受信アンテナで
受信し、この受信した放送信号をトンネル内又は地下街
の天井などに設置したSバンド送信アンテナからトンネ
ル内又は地下街に向け送信する。
【0057】また、その際受信した放送信号にはトンネ
ル内や地下街の状態を表すローカル情報を付加して送信
する。その送信方式としては、前記実施形態と同様に、
受信CDM放送信号にローカル情報で変調したCDM信
号を合成して送信する方式か、又は受信放送信号を復調
して放送番組情報を一旦再生し、この再生した放送番組
情報にローカル情報をCDM多重化したのちSバンドの
高周波信号に変換して送信する方式が使用できる。
【0058】上記トンネル内や地下街へ送信するローカ
ル情報としては、交通情報や混雑情報、バーゲン情報、
緊急防災情報等が考えられる。図6は緊急防災情報を送
信する場合の一例を示したもので、この例ではトンネル
内火災が発生した場合にその旨を報知するためのメッセ
ージ情報をローカル情報として放送信号に付加して、送
信アンテナGFcからトンネル内へ送信する場合を示し
ている。このようにすれば、トンネル内向けの再送信装
置を利用してトンネル内の緊急防災情報を通行車両に知
らせることができる。
【0059】また、緊急防災情報を放送するチャネルを
固定しておき、放送受信装置ではこの緊急放送チャネル
を常時監視するように構成する。そして、緊急防災情報
の放送を受信した場合には、受信チャネルを強制的にこ
の緊急放送チャネルに切り替えて緊急防災情報がユーザ
に報知されるようにする。
【0060】なお、この発明は上記各実施形態に限定さ
れるものではなく、システムの構成や再送信装置の回路
構成、ローカル放送情報の種類や内容等についても、こ
の発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施でき
る。
【0061】次に、上記システムにおいて、CDM方式
を利用する場合の具体的な構成を説明する。図7は図1
に示した地上放送局BC1において、Kuバンド(14
GHz)の上り伝送路を介して静止衛星SAT1へ送信
するCDM放送信号を生成するための回路構成を示すも
ので、ここではNチャネルの情報チャネルと1チャネル
の制御チャンネルを多重して送信を行う場合の例を示し
ている。
【0062】ここで、制御チャネルには、図8に示す伝
送フォーマットの制御信号を乗せる。この制御チャンネ
ル伝送フォーマットは、特定のビットパターン(CW:
Continuous Wave)のパイロット信号と各種パラメータ
情報を伝送するためのデータ(Data)信号を一定周期
(250μs)で繰り返し発生するようにしたもので、
この制御チャネルには拡散コード#0が割り当てられ
る。また、情報チャネル#1〜#Nは、N個の番組情報
(MPEG4のオブジェクト単位)の伝送用として用い
られ、それぞれ拡散コード#1〜#Nが割り当てられ
る。
【0063】上記制御チャネル#0及び情報チャネル#
1〜#Nの信号はそれぞれベースバンド処理部510〜
51Nにて誤り訂正符号の付加、インターリーブ等の前
処理が施された後、変調部520〜52NにてQPSK
による一次変調が施され、さらに乗算器530〜53N
にて各チャネル別に設けられた拡散コード発生部540
〜54Nで発生される拡散コード#0〜#Nと掛け合わ
されて符号拡散変調される。これらの符号拡散変調信号
は加算器55で多重され、これによってCDM放送信号
が生成される。このCDM放送信号は送信部56にてC
DM信号をKuバンド(14GHz)の信号のアップコ
ンバートされた後、電力増幅されて、送信アンテナ57
より静止衛星SAT1に向けて送出される。
【0064】静止衛星SAT1では、前述のように、地
上放送局BC1から送られてくるKuバンド(14GH
z)のCDM放送信号をSバンド(2.5GHz)の放
送信号に周波数変換し、Sバンド(2.5GHz)の下
り伝送路を介してサービスエリアに向けて送信する。
【0065】各サービスエリアに設けられた第1の再送
信装置GFaは、上記伝送フォーマットによるCDM信
号を再送するために、具体的には図9に示すように構成
される。なお、ここでは、再送信信号に多重するローカ
ル素材のチャネル数をMとする。
【0066】図9において、受信アンテナ61は静止衛
星SAT1からSバンド(2.5GHz)の下り伝送路
を介して送られてくるCDM信号を受信するもので、こ
こで受信されたCDM信号は受信部62で受信検波され
る。この受信信号は相関部63に供給されると共に、加
算器64に供給される。
【0067】上記相関部63は、例えばマッチドフィル
タにより構成され、拡散コード#0発生部65からの拡
散コード#0と受信信号との相関をとることで、受信信
号に含まれる制御チャンネル#0のCW信号との同期タ
イミングを検出するものである。図10に拡散コード長
kの場合の相関部63の具体的な構成を示す。
【0068】図10において、受信部62からのCDM
信号はk段直列接続された遅延器6311〜631kに
順次シフト入力され、各遅延器6311〜631kの出
力は乗算器6321〜632kにてコード発生器633
1〜633kで発生される拡散コード#0の各ビット値
と掛け合わされた後、加算器634で加算出力される。
ここで、各遅延器6311〜631kの出力とコード発
生器6331〜633kで発生される拡散コード#0の
各ビット値とが一致したとき、加算器634の出力は最
大となり、この一致タイミングがCW信号との同期タイ
ミングとなる。この同期タイミングはCWの一周期に一
回得られる。
【0069】この相関部63で得られたCW同期タイミ
ング信号はタイミング制御部66に供給される。このタ
イミング制御部66は、CW同期タイミング信号からロ
ーカル素材を受信したCDM信号に同期させて多重する
ための制御チャネルタイミング情報を生成するもので、
ここで得られた制御チャネルタイミング情報はM個の遅
延用バッファ68N+1〜68N+Mに送られる。
【0070】当該再送信装置GFaで新たに多重される
Mチャネルのローカル素材はそれぞれ情報チャネル#N
+1〜#N+Mに割り当てられ、チャネルごとにベース
バンド処理部67N+1〜67N+Mで誤り訂正符号の
付加、インターリーブ等の前処理が施された後、遅延用
バッファ68N+1〜68N+Mにて制御チャネルタイ
ミング情報に基づいて適宜遅延されて再送信CDM信号
との同期(チップ同期)がとられる。そして、変調部6
9N+1〜69N+MにてQPSKによる一次変調が施
され、乗算器70N+1〜70N+Mにて各チャネル別
に設けられた拡散コード発生部71N+1〜71N+M
で発生される拡散コード#N+1〜#N+Mと掛け合わ
されて符号拡散変調される。
【0071】これらの符号拡散変調信号は受信部62で
受信検波されたCDM信号と共に加算器64で多重さ
れ、これによってローカル素材が多重されたCDM放送
信号が生成される。このCDM放送信号は送信部72に
て同一周波数帯で電力増幅された後、送信アンテナ73
よりサービスエリアに向けて送出される。
【0072】上記構成によれば、再送信装置において、
CDM放送信号を復調せずに、ローカル素材を同期させ
て多重することができるので、CDM復調、再変調の回
路構成が不要となり、回路規模を小さくすることができ
る。また、放送受信装置MSでは、CDM特有のRAK
E合成処理を行うため、静止衛星SAT1からの信号と
中継再送信装置GFaからの信号が同時に受信される場
合でも、正しく復調を行うことができる。
【0073】なお、中継再送信装置GFaで多重するロ
ーカル素材は、外部の放送局などから有線あるいは無線
伝送路を経路して提供するようにしてもよいし、中継再
送信装置内部のサーバなどで生成したものでもよい。
【0074】また、上記実施形態では、第1の中継再送
信装置GFaに適用した場合の構成を示して説明した
が、第2の中継再送信装置GFbについても、上記と同
様の手法でMチャネルのローカル素材の符号化変調信号
を生成し、TDM放送信号から変換されたCDM放送信
号に同期させて多重すれば、第1の中継再送信装置GF
aと同様の効果を得ることができる。
【0075】ところで、放送受信装置が受信する周波数
の許容偏差が小さい場合には、再送信装置が持つ周波数
発振器の精度を上げる必要がある。また、再送信装置の
状態を遠隔監視制御することも要望されるが、この場合
は、そのために新たな通信回線をその再送信装置毎に準
備する必要があり、ランニングコストが高くなってしま
う。
【0076】そこで、放送波の不感地帯をカバーするた
めに、送信設備を持つ再送信装置を設置する事を利用
し、放送内容を受信するための受信装置の受信周波数許
容範囲が狭い場合でも、再送信装置にはそれ程精度の高
い発振器を必要とせず、さらに再送信装置の遠隔監視制
御も実現し、システムのランニングコストを安くする場
合の実施形態を以下に説明する。
【0077】図11はそのシステム構成を示すもので、
81は放送局、82は放送用衛星、831〜83nは再
送信装置、84は遠隔監視装置である。85はKuバン
ド(12〜14GHz)の周波数で放送コンテンツに遠
隔制御情報を多重した信号を伝送する回線、86はSバ
ンド(2.5GHz)の周波数でローカル放送に遠隔監
視情報を多重した信号を伝送する回線、87は遠隔監視
情報を放送局81へ戻すための地上回線(有線あるいは
無線)をそれぞれ示している。
【0078】このシステムの動作としては、ユーザヘ配
信する放送コンテンツを送信する放送局81において、
再送信装置831〜83n毎にIDを割り当て、このI
Dにより管理した遠隔制御情報を放送コンテンツに多重
して、回線85を通じて各再送信装置831〜83nに
伝送する。各再送信装置831〜83nは、その遠隔制
御情報に自らのIDが一致した場合に限り、指示された
制御を実行する。また、再送信装置831〜83nは前
述の手法によりローカル放送も実現しており、そのロー
カル放送コンテンツの中に自らの監視情報も多重して送
信する。
【0079】各再送信装置831〜83nから送出され
た信号を、回線86を通じてまとめて遠隔監視装置84
で受信し、地上回線87を経由して放送局81へ遠隔監
視情報を戻す。この場合、遠隔監視装置84は指向性が
強く、利得が高いアンテナで受信する必要があり、1ヶ
所でより多くの再送信装置からの放送波を受信できるほ
ど、ランニングコストが経済的なシステムを構築するこ
とができる。
【0080】なお、上記の遠隔監視制御を実現するに当
たって、図11の実施形態では放送局81で一元管理す
るものとして説明したが、全国を複数のサービスステー
ションに分割して管理する場合では、サイト毎に遠隔監
視制御する再送信装置を管理することとする。但し、回
線はあくまでも図11の各回線を利用することで実現す
ることができる。
【0081】図12は、上記再送信装置の具体的な構成
を示すもので、91はKuバンド受信アンテナ、92は
低雑音周波数変換部(LNC)、93はLNC92へ提
供する電源と局発基準周波数発振器、94はチューナ、
95は直交復調器、96はA/D変換器、97は同期検
波用制御回路、98はチューナ94ヘのフィードバック
用の電圧制御発振器(VCTXO)、99は低域通過フ
ィルタ(LPF)、100a、100bはミキサ、10
1は90°位相分割型ハイブリッド、102はSバンド
用の発振器、103は2波合成用ハイブリッド、104
は電力増幅部、105はバンドパスフィルタ(BP
F)、106はSバンド送信用アンテナをそれぞれ示
す。
【0082】この構成の動作としては、12GHz帯で
受信したCDM信号をアンテナ91とLNC92を介し
て受信し、チューナ94でベースバンドに周波数変換し
た後、直交復調器95でI/Qに分割する。その信号を
A/D変換器96でデジタル信号に変換して、同期検波
用制御回路97へ出力する。
【0083】同期検波用制御回路97は、同期検波用の
フィードバックを行うための信号をVCTXO98へ出
力することにより、結果として受信信号の周波数誤差を
無くするものである。この制御ループの中で同期が取れ
ていれば、I/Qのベースバンド信号が得られるため、
これをLPF99で帯域外のノイズを低減した後、再度
QPSK変調器(100a、100b、101〜103
で構成)を通して、Sバンドの送信周波数の信号に変換
し、再送信信号を生成する。そして、再送信信号を電力
増幅部104で必要な電力に増幅してSバンド用送信ア
ンテナ106から送出する。
【0084】この様な構成とすることで、単純にKuバ
ンドをSバンドへ変換する、例えば12GHz帯を2.
5GHz帯へ落とす場合に、受信端末の周波数許容範囲
が±100Hzであり、LNC92のローカル周波数が
11.3GHzであるとすると、必要な周波数精度は8
E−9程度以内となるが、本実施形態のように一度ベー
スバンドヘ落として周波数誤差を無くすことで、4E−
8の精度まで落とすことが可能となる。このように周波
数精度を落とすことは、とりもなおさずコストの低減と
保守を容易にする効果がある。
【0085】さらに、一度同期検波して周辺のノイズを
LPF99で除去するため、再送信される信号の隣接波
のD/U(信号電力対妨害電力)比を向上させる効果も
得られる。また、一度同期検波してベースバンドヘ落と
すために、ローカル放送を付加する再の送信タイミング
を合わせることも容易となり、多くの長所が副次的な効
果として得られる。
【0086】以上説明したように本実施形態によれば、
衛星放送の不感地帯をカバーする再送信装置の遠隔監視
制御を、衛星を介した放送波と再送信装置からのローカ
ル放送波とを利用して実現するため、全ての再送信装置
毎に新たな通信回線を設置する必要がなく、これによっ
てコスト低減を図ることができる。また、再送信装置で
一度受信信号を同期検波することで周波数誤差を無く
し、改めて必要な周波数へ上げるようにしたことで、再
送信装置内部に必要とする周波数発振器の精度を低くす
ることができる。
【0087】なお、以上の実施形態では、再送信装置で
電波不感地域を含むエリアに関係するローカル情報を付
加するものとしたが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、電波不感地域を含むエリアに関係する情報だけ
でなく、任意の情報を付加するようにしてもよいことは
勿論である。
【0088】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明では、サー
ビスエリアに再送信装置を設置して、この再送信装置に
情報送付加手段を新たに設け、付加情報を上記放送信号
により変調された放送情報に付加して前記部分エリアに
向け送信するように構成している。
【0089】また、この発明では、伝送方式としてCD
Mを利用し、1チャネルに同期信号を割り当て、再送信
装置では受信したCDM信号から同期信号のチャネルの
みを復調し、同期をとって付加情報を符号拡散変調し、
受信CDM信号に多重して再送信するように構成し、構
成の簡略化を実現している。
【0090】さらに、この発明では、各再送信装置をI
Dで管理し、放送波に各再送信装置に対する遠隔制御情
報を乗せ、再送信装置にて自己IDの遠隔制御情報を受
け取ってその制御を実行し、監視情報をローカル情報に
乗せて送信し、遠隔監視装置にて各再送信装置からのロ
ーカル信号中の監視情報を受け取り、管理局へまとめて
伝送する構成とし、各再送信装置に対する遠隔監視のた
めの回線敷設を省くようにしている。
【0091】したがってこの発明によれば、電波不感地
域をカバーするために設けられる再送信装置を有効利用
し、これにより送受信装置を新設することなく安価で付
加価値の高い放送サービスを実現した衛星通信システム
とその再送信装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わるギャップフィラー機能を備
えた衛星通信システムの一実施形態を示す概略構成図。
【図2】 図1に示したシステムで使用される小電力タ
イプの第1の再送信装置の構成を示す回路ブロック図。
【図3】 図1に示したシステムで使用される大電力タ
イプの第2の再送信装置の構成を示す回路ブロック図。
【図4】 図2に示した小電力再送信装置によりカバー
される部分エリアの一例を示す図。
【図5】 図3に示した大電力再送信装置によりカバー
される部分エリアの一例を示す図。
【図6】 この発明に係わる再送信装置の他の実施形態
を示す図。
【図7】 図1に示した地上放送局BC1において、C
DM放送信号を生成するための構成を示す回路ブロック
図。
【図8】 図7に示した回路の制御チャネル伝送フォー
マットの一例を示す図。
【図9】 図7に示した回路で生成されたCDM信号を
受信する再送信装置の構成を示す回路ブロック図。
【図10】 図9に示した再送信装置に用いられる相関
部の具体的な構成を示す回路ブロック図。
【図11】 この発明に係わるギャップフィラー機能を
備えた衛星通信システムの他の実施形態を示す概略構成
図。
【図12】 図11に示したシステムの再送信装置の具
体的な構成を示す回路ブロック図。
【符号の説明】
BC1…地上放送局 SAT1…静止衛星 MS…移動局 GFa…小電力タイプの第1の再送信装置 GFb…大電力タイプの第2の再送信装置 LI1,LI2…ローカル素材 Ea1〜Ea4…電波不感地域 Eb…複数の電波不感地域を含む再送信エリア 11…Sバンド受信アンテナ 12…分配器 13…Sバンド増幅器 14,29…帯域通過フィルタ 15…合成器 16,30…Sバンド送信アンテナ 17…パイロット復調部 18…CDM変調部 19…送信増幅部 21…Kuバンド受信アンテナ 22…低雑音周波数変換器(LNB) 23…TDM復調器 24…S/P変換器 25,32…CDMベースバンド処理部 26…CDM変調器 27…拡散変調器 28…送信電力増幅器 31…ベースバンド処理部 33…監視制御部 510〜51N…ベースバンド処理部 520〜52N…変調部 530〜53N…乗算器 540〜54N…拡散コード発生部 55…加算器 56…送信部 57…送信アンテナ 61…受信アンテナ 62…受信部 63…相関部 6311〜631k…遅延器 6321〜632k…乗算器 6331〜633k…コード発生器 634…加算器 64…加算器 65…拡散コード#0発生部 66…タイミング制御部 67N+1〜67N+M…ベースバンド処理部 68N+1〜68N+M…遅延用バッファ 69N+1〜69N+M…変調部 70N+1〜70N+M…乗算器 71N+1〜71N+M…拡散コード発生部 72…送信部 73…送信アンテナ 81…放送局 82…放送用衛星 831〜83n…再送信装置 84…遠隔監視装置 85…Kuバンド伝送回線、 86…Sバンド伝送回線 87…地上回線 91…Kuバンド受信アンテナ 92…低雑音周波数変換部(LNC) 93…LNC電源・局発基準周波数発振器 94…チューナ 95…直交復調器 96…A/D変換器 97…同期検波用制御回路 98…電圧制御発振器(VCTXO) 99…低域通過フィルタ(LPF) 100a、100b…ミキサ 101…90°位相分割型ハイブリッド 102…Sバンド用発振器 103…2波合成用ハイブリッド 104…電力増幅部 105…バンドパスフィルタ(BPF) 106…Sバンド送信用アンテナ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信局において伝送情報により変調し送
    信した信号を、衛星を介して地上の所定のサービスエリ
    アへ送信する衛星通信システムにおいて、 前記サービスエリアに、前記衛星から到来した信号を電
    波不感地域を含む部分エリアへ中継再送信する再送信装
    置を設置し、 前記再送信装置は、 前記衛星から到来した信号を受信する受信手段と、 前記受信信号中の伝送情報に付加情報を付加する情報付
    加手段と、 この情報付加手段で付加情報が付加された伝送情報を送
    信信号として前記部分エリアに向けて送信する送信手段
    とを備えたことを特徴とする衛星通信システム。
  2. 【請求項2】 送信局で伝送情報により変調し送信した
    信号を、衛星を介して地上の所定のサービスエリアへ送
    信するシステムに用いられ、前記衛星から到来した信号
    を電波不感地域を含む部分エリアへ中継再送信するため
    に設けられ、 前記衛星から到来した信号を受信する受信手段と、 前記受信信号中の伝送情報に付加情報を付加する情報付
    加手段と、 この情報付加手段で付加情報が付加された伝送情報を送
    信信号として前記部分エリアに向けて送信する送信手段
    とを備えたことを特徴とする衛星通信システムの再送信
    装置。
  3. 【請求項3】 前記情報付加手段は、前記受信手段で受
    信された衛星からの信号を復調して伝送情報を一旦再生
    し、この再生した伝送情報に前記付加情報を多重し、 前記送信手段は、前記情報付加手段で付加情報が多重さ
    れた伝送情報により送信信号を変調して送信することを
    特徴とする請求項2記載の衛星通信システムの再送信装
    置。
  4. 【請求項4】 前記情報付加手段は、前記付加情報によ
    り変調された付加情報送信信号を生成し、この付加情報
    送信信号を前記衛星から到来した信号に同期させて合成
    するようにし、 前記送信手段は、前記情報付加手段で合成された信号を
    送信することを特徴とする請求項2記載の衛星通信シス
    テムの再送信装置。
  5. 【請求項5】 前記伝送情報と付加情報との多重化方式
    として、符号分割多重方式を使用することを特徴とする
    請求項3記載の衛星通信システムの再送信装置。
  6. 【請求項6】 前記衛星は、送信局から到来した信号を
    もとに当該信号中の伝送情報を含む複数の送信信号を生
    成し、これら複数の送信信号のうちの一つを、受信端末
    が受信可能な周波数帯域の第1の下り伝送路を介して、
    前記サービスエリアに向けて送出すると共に、それ以外
    の送信信号を前記受信端末が受信可能な周波数帯域以外
    の周波数帯域の第2の下り伝送路を介して前記サービス
    エリアに向けて送出する機能を備えることを特徴とする
    請求項1記載の衛星通信システム。
  7. 【請求項7】 前記再送信装置は、送信信号を前記電波
    不感地域の大きさに応じて設定された送信電力で増幅し
    て当該地域に向けて送信することを特徴とする請求項1
    記載の衛星通信システム。
  8. 【請求項8】 前記衛星は、送信局から到来した信号を
    もとに当該信号中の伝送情報を含む複数の送信信号を生
    成し、これら複数の送信信号のうちの一つを、受信端末
    が受信可能な周波数帯域の第1の下り伝送路を介して、
    前記サービスエリアに向けて送出すると共に、それ以外
    の送信信号を前記受信端末が受信可能な周波数帯域以外
    の周波数帯域の第2の下り伝送路を介して前記サービス
    エリアに向けて送出する機能を備え、 かつ前記再送信装置は、 前記衛星から前記第1の下り伝送路を介して到来した信
    号を受信し、この受信した信号中の伝送情報に前記付加
    情報を付加して送信信号を再構成し、この送信信号を前
    記電波不感地域を含む部分エリアへ向けて送信する第1
    のタイプの再送信装置と、 前記衛星から前記第2の下り伝送路を介して到来した信
    号を受信し、この受信した信号中の伝送情報に前記付加
    情報を付加し、前記受信端末が受信可能な周波数帯域に
    変換して送信信号を再構成し、この送信信号を前記電波
    不感地域を含む部分エリアへ向けて送信する第2のタイ
    プの再送信装置とを有することを特徴とする請求項1記
    載の衛星通信システム。
  9. 【請求項9】 前記第2のタイプの再送信装置は、送信
    信号を、前記第1のタイプの再送信装置より大きい送信
    電力で増幅して送信することを特徴とする請求項8記載
    の衛星通信システム。
  10. 【請求項10】 前記第2の伝送路には、前記第1の伝
    送路の周波数帯域より高い周波数帯域を用いることを特
    徴とする請求項6または8記載の衛星通信システム。
  11. 【請求項11】 前記送信局から送信される信号は、複
    数チャネルのうちの一つを固定パターンのパイロット信
    号伝送用、他のチャネルを伝送情報伝送用に割り当て
    て、全チャネルを符号拡散変調して多重したものであ
    り、 前記再送信装置は、送信局からの送信信号を前記衛星を
    介して受信したとき、その受信信号からパイロット信号
    伝送用のチャネルを復調してパイロット信号を取り出
    し、固定パターンとの相関をとって同期タイミングを検
    出し、この同期タイミングに基づいて付加情報の符号拡
    散変調信号を受信信号に多重して再送信することを特徴
    とする請求項1記載の衛星通信システム。
  12. 【請求項12】 前記サービスエリア内の受信端末は、
    前記衛星からの信号と前記再送信装置からの信号をRA
    KE合成して受信することを特徴とする請求項11記載
    の衛星通信システム。
  13. 【請求項13】 前記再送信装置は、受信信号を同期検
    波し、ベースバンドに落として周波数誤差を補正した
    後、再送信することを特徴とする請求項1記載の衛星通
    信システム。
  14. 【請求項14】 前記サービスエリア内に複数の再送信
    装置を備えるとき、前記再送信装置それぞれに予め識別
    符号を割り当てておき、 前記送信局は、前記複数の再送信装置のうち遠隔監視制
    御対象とする再送信装置の識別符号を遠隔監視制御情報
    に付して、送信信号中に多重して送出し、 前記複数の再送信装置は、それぞれ受信信号から自装置
    の識別符号が付された遠隔監視制御情報を取得して対応
    する制御動作を行い、その制御結果を前記付加情報に含
    めて送出するようにしたことを特徴とする請求項1記載
    の衛星通信システム。
  15. 【請求項15】 さらに、前記複数の再送信装置それぞ
    れの再送信信号を受信して付加情報中の遠隔監視制御結
    果を取り出し、まとめて再送信装置管理局へ伝送する遠
    隔監視装置を備えることを特徴とする請求項14記載の
    衛星通信システム。
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