JP2000246365A - 順送り打ち抜き加工方法およびその装置 - Google Patents

順送り打ち抜き加工方法およびその装置

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JP2000246365A
JP2000246365A JP11052714A JP5271499A JP2000246365A JP 2000246365 A JP2000246365 A JP 2000246365A JP 11052714 A JP11052714 A JP 11052714A JP 5271499 A JP5271499 A JP 5271499A JP 2000246365 A JP2000246365 A JP 2000246365A
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JP
Japan
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punching
punch
die
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progressive
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JP11052714A
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English (en)
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Noriaki Kawauchi
範明 川内
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下抜き工程でのクリアランスを小さくかつ下
抜き荷重を小さくするために、上抜き工程のプレス型に
改良を加える。 【解決手段】 上抜き加工用のポンチ3の先端部を面取
りするべくテーパ部25を形成するとともに、相手側の
ダイ13におけるダイ穴13aの先端部にもテーパ部2
6を形成し、両者の間に零もしくは正のクリアランスC
をもたせる。上抜き時にコイル材51側のせん断面51
aおよびワークWのせん断面28をそれぞれテーパ状に
形成し、下抜き時に乗り越えなければならない円板状ワ
ークWとコイル材51とのオーバーラップ量aを可及的
に小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中央穴を有する円
板状のワークを順送りプレス加工法によって打ち抜き加
工する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】中央穴と
輪郭形状とが同心状をなす穴付き円板状ワークを量産加
工する方法として順送りプレス加工法がある。この方法
は、図5に示すように、素材であるコイル材51を間欠
的に順送りしつつ、第1ステージS1にてパイロット穴
52と中央穴Hとをピアス加工にて打ち抜き加工する一
方、第2ステージS2では、上記のパイロット穴52を
基準としてパイロットピン(ロケートピン)53にてコ
イル材51を位置決めした上で外周穴加工としてコイル
材51から円板状ワークWを下方に打ち抜くものであ
る。
【0003】この方法では、コイル材51の送り動作を
司るフィーダの送りずれ、もしくは送り動作時のコイル
材51の蛇行等をパイロット穴52とそれに対応するパ
イロットピン53との係合によって矯正する際に、図6
に示すようにパイロット穴52の周縁部が変形しやす
く、結果的に中央穴Hと輪郭形状との同心精度の向上が
望めない。
【0004】その上、上記のパイロット穴52とパイロ
ットピン53とを係合させるためには、最低でも0.0
5mm程度の適正なクリアランスが必要であり、このク
リアランス未満の同心精度が要求されるワークの加工に
は理論上対応することができない。
【0005】一方、順送りプレス加工法の他の形態とし
て上下抜き加工法と称される工法があり、さらにこの上
下抜き加工法は三工程法と二工程法に分けられる。
【0006】三工程法は、図7に示すように、最初の半
抜きステージS1にてピアスポンチ54により中央穴H
を打ち抜き形成するとともに、半抜き加工用のポンチ5
5とダイ56との間に負のクリアランスC10を与えて加
工することによりワークWをコイル材51の上方に半抜
き状態とし、それに続くフラットステージS2では上下
のポンチ57,58にて上記ワークWを押し戻すべく平
押しする。そして、最後の下抜きステージS3ではポン
チ59とダイ60とによりワークWをコイル材51の下
方に打ち抜いて離脱させることになる。
【0007】また、二工程法は、上記三工程法における
フラットステージS2を省略したものと理解することが
でき、一旦上方に半抜きされたワークWを次ステージで
一気に下方に打ち抜いてコイル材51から離脱させるも
のである。
【0008】これらの三工程法および二工程法では、ワ
ークWの輪郭形状が決定される半抜き状態での上抜き加
工と中央穴Hのピアス加工とが同時に行われるために、
その中央穴HとワークWの輪郭形状との同心精度は高精
度のものとなる。
【0009】その反面、三工程法は、図7に示すフラッ
トステージS2での加工を終えた段階ではワークWの輪
郭に相当する部分にクラックが生じていて、実質的にワ
ークWがコイル材51から切離された状態となっている
ため、下抜きステージS3におけるポンチ59とダイ6
0との間に比較的大きなクリアランスC11を与えること
ができ、結果的に下抜きステージS3でのワーク(素
材)の位置決め精度を緩和することができるものの、そ
の名のとおり三工程を必要とするために、プレス型が大
型化することとなって好ましくない。
【0010】また、二工程法では、フラットステージS
2がないために、下抜きステージS3におけるポンチ59
とダイ60との間のクリアランスC11を極小(最大でも
素材板厚の8%程度)に管理する必要があり、必然的に
その下抜きステージS3におけるワークWの位置決め精
度に高精度を要求され(例えば上記クリアランスC11
三分の一以下)、コイル材51の送り速度の向上に限界
がある。
【0011】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、上記の二工程法を前提とした上で、中央穴
とワークの輪郭形状との同心精度を高精度に維持しつ
つ、下抜きステージにおけるクリアランスの拡大化とワ
ーク位置決め精度の緩和を図り、その結果として素材の
高速送りひいてはプレス加工の高速化を可能とした方法
および装置を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、中心部に輪郭形状と同心状をなす中央穴が形成され
た円板状のワークを順送りプレス加工法により打ち抜き
加工する方法であって、ピアスポンチとそれに対応する
ダイ穴とのせん断作用に基づいて中央穴を打ち抜き加工
するとともに、ポンチとダイとのせん断作用により素材
に対して円板状ワークの上抜き加工を施す上抜き加工工
程と、前記上抜き加工工程から順送りされてきた素材を
前記中央穴を基準に位置決めした上で、該素材に対して
ダイとポンチとのせん断作用により円板状ワークの下抜
き加工を施してこの円板状ワークを素材から離脱させる
下抜き加工工程とを含んでいて、前記上抜き加工工程で
は、その上抜き加工用のポンチの先端部外周と、同じく
上抜き加工用のダイにおけるダイ穴の先端部内周とを、
それぞれテーパ状に形成して、前記ポンチの先端面での
切刃直径と相手側のダイの先端面での切刃直径との間に
零または正のクリアランスをもたせた状態で加工するこ
とを特徴としている。
【0013】そして、請求項2に記載の発明は、上記の
請求項1に記載の発明におけるクリアランスは素材の板
厚の2%以下に設定されているとともに、上抜き加工用
ポンチおよびダイのテーパ部とポンチ軸心もしくはダイ
軸心とのなす角度が10〜35度に設定されていること
を特徴としている。
【0014】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の発明の上抜き加工時における素材への上抜き加
工用ポンチの食い込み量が素材の板厚の60〜80%に
設定されていることを特徴としている。
【0015】請求項4に記載の発明は、中心部に輪郭形
状と同心状をなす中央穴が形成された円板状のワークを
順送りプレス加工法により打ち抜き加工する装置であっ
て、ピアスポンチとそれに対応するダイ穴とのせん断作
用に基づいて中央穴を打ち抜き加工するとともに、ポン
チとダイとのせん断作用により素材に対して円板状ワー
クの上抜き加工を施す上抜き加工ステージと、前記上抜
き加工ステージと隣接配置され、この上抜き加工ステー
ジから順送りされてきた素材を前記中央穴を基準に位置
決めした上で、該素材に対してダイとポンチとのせん断
作用により円板状ワークの下抜き加工を施してこの円板
状ワークを素材から離脱させる下抜き加工ステージとを
備えていて、前記上抜き加工用のポンチの先端部外周
と、同じく上抜き加工用のダイにおけるダイ穴の先端部
内周とを、それぞれテーパ状に形成して、前記ポンチの
先端面での切刃直径と相手側のダイの先端面での切刃直
径との間に零または正のクリアランスをもたせたことを
特徴としている。
【0016】さらに、請求項5に記載の発明は、請求項
4に記載の発明における下抜き加工用のポンチに、中央
穴に係合して素材との相対位置決めを司るロケートピン
が設けられていることを特徴とことを特徴としている。
【0017】したがって、請求項1,4に記載の発明で
は、中央穴のピアス加工とワークの輪郭形状の上抜き加
工とを同時に行うために、両者の同心精度は高精度に維
持される。そして、上抜き加工の際に、ポンチとダイと
の間に零または正のクリアランスをもたせているため
に、素材とワークとのせん断面にはその全周にクラック
が発生して、ワークの輪郭形状が決定される。
【0018】この時、上抜き加工用のポンチの先端部お
よびダイ(ダイ穴)の先端部にテーパ部をそれぞれ形成
してあるため、このテーパ形状がワーク側のせん断面に
転写されて、ポンチ側のテーパ部は素材側のせん断面を
拡径するべく押し広げる作用をする一方、ダイ側のテー
パ部は上抜きされたワーク側のせん断面を縮径するべく
これを押圧し、結果的に素材側のせん断面とワーク側の
せん断面とのオーバーラップ量が小さくなる。
【0019】これにより、上抜き工程に続く下抜き工程
では、小さな下抜き荷重をもってワークを素材から下抜
きすることができる。そして、この下抜き工程では、上
抜き工程と同様にポンチとダイとのせん断作用をもって
ワークを下抜きすることになるものの、先の上抜き工程
で零もしくは正のクリアランスをもって上抜きしてある
ために、その下抜き工程ではポンチのダイとの間のクリ
アランスを厳格に管理する必要がなく、十分に大きなク
リアランスであってもワークを容易に下抜きすることが
できる。
【0020】そして、請求項2に記載の発明のように、
上抜き加工用のポンチとダイとの間のクリアランスを素
材板厚の2%以下とし、かつそのポンチおよびダイの先
端部のテーパ角度を10〜35度、望ましくは例えば1
0度程度に設定すると、上記テーパ状のポンチとダイと
によって零もしくは正のクリアランスを与えることの効
果が最も顕著となる。
【0021】この場合、上抜き加工用ポンチとダイとの
間のクリアランスが上記範囲を超えるとその効果が不十
分となり、またテーパ角度についても特に10度を下回
ると素材側とワーク側のせん断面同士の間で二次せん断
が生じて、ワーク側のせん断面に傷が発生することとな
って好ましくない。
【0022】また、請求項3に記載の発明のように、上
抜き加工用ポンチの素材への食い込み量を素材板厚の6
0〜80%望ましくは70%程度に設定すると、上抜き
加工をもってワークの輪郭形状に相当する部位の全周に
クラックが発生してワークが素材から完全にせん断され
る。
【0023】さらに、請求項5に記載の発明では、下抜
き加工の際に、その下抜き加工用のポンチに設けたロケ
ートピンが中央穴に係合することで、その下抜き加工用
ポンチとワークとの相対位置決めがより正確になされる
ことになる。
【0024】
【発明の効果】請求項1,4に記載の発明によれば、二
工程法で、かつ上抜き加工と中央穴のピアス加工とを同
時に行うことを前提とした上で、上抜き加工用ポンチの
先端部をテーパ状に形成して、そのポンチと相手側のダ
イとの間に正のクリアランスをもたせた状態で加工する
ようにしたことにより、上抜き加工完了時にワークの輪
郭形状に相当する部位の全周にクラックが生じて実質的
に素材とワークとがその段階で完全にせん断された状態
となるため、下抜き加工工程では素材からワークを下抜
きできる力を加えるだけで足りることになる。したがっ
て、下抜き加工工程ではそのポンチのダイとの間のクリ
アランスを厳格に管理する必要がなくなってその拡大化
が可能となり、それに伴ってその下抜き加工工程での素
材(ワーク)の位置決め精度が大幅に緩和されることか
ら、中央穴とワーク輪郭形状との同心精度を高精度に維
持しつつ、二工程法のもとでの高速プレス加工が可能と
なる効果がある。
【0025】その上、上記上抜き加工用ポンチおよびダ
イの先端部をテーパ状に形成したことによって、素材側
のせん断面を拡径化しつつワーク側のせん断面を縮径化
するような力が加わることから、素材側のせん断面とワ
ーク側のせん断面との間のオーバーラップ量が小さくな
る。その結果、下抜き加工時に要する下抜き荷重を大幅
に小さくできる効果がある。
【0026】また、請求項2に記載の発明によれば、先
端部をテーパ状に形成した上抜き加工用ポンチと相手側
のダイとの間のクリアランスを素材板厚の2%以下とす
るとともに、上記テーパ部の角度を10〜35度に設定
したことにより、上抜き加工時におけるせん断がより確
実に且つスムーズに行われる効果がある。
【0027】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
上抜き加工用ポンチの素材への食い込み量を素材板厚の
60〜80%としたことにより、上記の上抜き加工時の
せん断作用の信頼性が大幅に向上する。
【0028】請求項5に記載の発明によれば、下抜き加
工時にその下抜き加工用ポンチに設けたロケートピンと
中央穴との係合によってワークとの相対位置決めがなさ
れるために、請求項4に記載の発明と同様の効果のほか
に、下抜き加工工程でのワークの位置決め精度が一段と
向上する効果がある。
【0029】
【発明の実施の形態】図2は本発明の好ましい実施の形
態として、図6に示したものと同様の円板状ワークWを
素材たるコイル材51から打ち抜き加工するための順送
りプレス型の要部の構成を示している。なお、ワークW
は、例えば外径が300mm程度で板厚が2〜3mm程
度のものである。
【0030】図2において、S11は上抜き加工ステージ
を、またS12は上抜き加工ステージS11に隣接する下抜
き加工ステージをそれぞれ示している。
【0031】また、1は下ホルダ、2は上ホルダであっ
て、下ホルダ1のうち上抜き加工ステージS11に相当す
る位置には上抜き加工用のポンチ3が固定されていると
ともに、このポンチ3の中央部には後述するピアスポン
チ14に対応するボタンダイ4が固定されている。ま
た、ポンチ3の外周には上抜き加工ステージS11と下抜
き加工ステージS12とで共用される下パッド5が配設さ
れている。この下パッド5は、下ホルダ1に立設された
複数のガイドピン6によりストロークST3の範囲内で
昇降可能に支持されているとともに、同じく下ホルダ1
上のガイドピン7に案内された昇降式のスプリングシー
ト8と圧縮コイルスプリング9とを介して上方に付勢さ
れている。そして、この下パッド5のうち下抜き加工ス
テージS12に相当する位置には下抜き加工用のダイ10
が固定されている。
【0032】一方、上ホルダ2には、上抜き加工ステー
ジS11および下抜き加工ステージS 12にまたがるように
して上パッド11が圧縮コイルスプリング12を介して
上下動可能に弾性支持されていて、この上パッド11が
順送りされてくる素材たるコイル材51を下パッド5と
の間で加圧拘束することになる。また、上ホルダ2のう
ち上抜き加工ステージS11に相当する位置には、下側の
ポンチ3に対向するリング状の上抜き加工用のダイ13
が固定されているとともに、このダイ13の内部空間に
は該ダイ13と同心状に中央穴H加工用のピアスポンチ
14が配設されている。このピアスポンチ14は、ポン
チリテーナ15とバックプレート16とを介して上ホル
ダ2に固定されている。
【0033】前記ダイ13の内周には円板状のストリッ
パ17がポンチ3と対向するように配設されている。こ
のストリッパ17はポンチリテーナ15に固定されたガ
イドスリーブ18に昇降可能に支持されているととも
に、上ホルダ2との間に設けられた圧縮コイルスプリン
グ19によって下方に付勢されている。
【0034】一方、上ホルダ2のうち下抜きステージS
12に相当する位置には、ダイ10に対向するようにして
下抜き加工用のポンチ20がボルト21にて固定されて
いる。このポンチ20の中央部には中央穴Hと係合する
ことになるロケートピン22が固定されているととも
に、圧縮コイルスプリング23にて下方に付勢されたセ
クショナルストリッパ24が上下動可能に設けられてい
る。
【0035】そして、図1の(A)に示すように、上抜
き加工用のポンチ3の先端部には面取りを施すべくテー
パ部25が形成されているとともに、これに対向する上
抜き加工用のダイ13におけるダイ穴13aの先端部に
は上記テーパ部25と同じ勾配のテーパ部26が形成さ
れており、これにより切刃となるポンチ3の先端面の直
径と相手側のダイ13におけるダイ穴13aの先端内径
との間には零もしくは正なるクリアランスCをもたせて
ある。ここで、上記テーパ部25,26の角度θすなわ
ちそのテーパ面とポンチ3もしくはダイ13の軸心との
なす角度θは10〜35度、望ましくは10度程度に設
定されているとともに、上記正なるクリアランスCは素
板51の板厚tの2%以下に設定され、さらに素材51
に対するポンチ3の食い込み量mは同じく板厚tの60
〜80%、望ましくは70%程度に設定されている。
【0036】他方、図1の(B)に示すように、下抜き
加工用のポンチ20とダイ10との間には比較的大きな
正のクリアランスC2をもたせ、クリアランスC2の大き
さとして板厚tの二分一程度に設定してある。
【0037】したがって、本実施の形態によれば、図2
に示す上ホルダ2が所定のサイクルで昇降動作を繰り返
し、それに同期してコイル材51がステージS11,S12
間ピッチ分ずつ間欠的に送り動作することで、上抜き加
工ステージS11と下抜き加工ステージS12での加工が並
行して行われる。
【0038】すなわち、上抜き加工ステージS11では、
上ホルダ2が下降することによりコイル材51が下パッ
ド5とストリッパ17とにより加圧拘束された上、ピア
スポンチ14とボタンダイ4とが相互に噛み合うことに
より両者のせん断作用のもとに中央穴Hが打ち抜き加工
される。同時に、図1の(A)に示すように、上抜き加
工用のポンチ3とダイ13とのせん断作用によってワー
クWが上抜きされる。
【0039】この時、上抜き加工用のポンチ3がテーパ
部25を、同じく相手側のダイ13がテーパ部26をそ
れぞれ有していて、しかも両者の間に零もしくは正のク
リアランスCをもたせてあるため、ワークWの輪郭形状
に相当する部分の全周のせん断部に破断面たるクラック
27が入り、ワークWは一旦コイル材51から完全にせ
ん断される。同時に、ポンチ3側のテーパ部25がコイ
ル材51側のせん断面51aの内径を拡径方向に押圧す
る一方で、ダイ13側のテーパ部26がワークW側のせ
ん断面28を縮径方向に押圧する結果、そのせん断面5
1a,28がそれぞれテーパ状のものとなる。
【0040】そして、図2に示した上ホルダ2が下死点
に達して再び上昇し始めると、上抜きされたワークWは
ストリッパ17で押圧されているために、なおも図1の
(A)に示すようにそのままコイル材51上の元の位置
に残るかたちとなる。
【0041】一方、下抜き加工ステージS12では上抜き
加工ステージS11での加工と並行して、上ホルダ2の下
降に伴ってコイル材51が下パッド5と上パッド11と
で加圧拘束されたのち、図1の(B)に示すように下抜
き加工用のポンチ20とダイ10とのせん断作用によっ
てワークWがコイル材51の下方に打ち抜かれて回収さ
れる。
【0042】すなわち、下抜き加工ステージS12では、
上ホルダ2の下降に伴い、図2に示すロケートピン22
がワークW側の中央穴Hに係合することでそのポンチ2
0とワークWとの相対位置決めがなされ、その状態をも
ってワークWが下抜きされて、コイル材51から完全に
分離する。なお、下抜き加工後のワークWはセクショナ
ルストリッパ24によってロケートピン22から抜き落
とされる。
【0043】ここで、図1に示すように、上抜き加工時
にコイル材51側のせん断面51aがテーパ部25によ
って拡径されてテーパ状に形成され、同時にワークW側
のせん断面28がテーパ部26によって縮径されて同じ
くテーパ状に形成されているために、コイル材51側の
せん断面51aとワークW側のせん断面28との間のオ
ーバーラップ量aとしてはきわめて小さいものとなって
いる。同時に、上抜き加工をもってワークWが実質的に
完全にせん断されていることは前述したとおりである。
したがって、下抜き加工に必要とされる荷重は上記のオ
ーバーラップ量aを乗り越えることができるだけの力で
十分であり、しかも下抜き加工用のポンチ20とワーク
Wとは、前述したようにロケートピン22と中央穴Hと
の係合によってその相対位置決めがなされているため
に、上記ポンチ20とダイ10との間のクリアランスC
2はt/2程度とかなり大きくても何ら問題はない。
【0044】また、上記オーバーラップ量aがきわめて
小さい故に、下抜き加工時におけるせん断面51a,2
8同士の摺動に基づく削り屑の発生がほとんどなく、上
記ワークW側のせん断面28での傷付きを確実に防止で
きることはもちろんのこと、それらの削り屑が上抜き加
工用のポンチ3の切刃に付着することがないために、上
記ワークW側のせん断面28での傷付き防止の上でより
一層有効なものとなる。
【0045】ここで、上記上抜き加工用のポンチ3やダ
イ13にテーパ部25もしくは26を付加しない場合に
は、図3,4に示すように、コイル材51とワークWと
の間のオーバーラップ量aが図1のものより大きくな
り、必然的に下抜き加工時の加工力が著しく大きくなる
ほか、図4に示すようにワークW側のせん断面28に二
次せん断による傷29が発生することとなって好ましく
ない。
【0046】本発明者等の実験によれば、上記下抜き加
工に要する力は通常のピアス打ち抜き加工時の1/10
〜1/20程度まで軽減できることが判明した。
【0047】このように本実施の形態によれば、下抜き
加工時のクリアランスC2を大きくできることからその
下抜き加工ステージS12におけるコイル材51(ワーク
W)の位置決め精度を緩和してコイル材51の送り速度
を高速化でき、結果として、二工程打ち抜き加工法によ
って中央穴Hと輪郭形状との同心精度の高いワークWを
加工することを前提としつつも、より一層の高速プレス
加工が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる順送り打ち抜き加工装置の実施
の形態を示す図で、(A)は図2のA部拡大図、(B)
は同じく図2のB部拡大図。
【図2】本発明にかかる順送り打ち抜き加工装置の実施
の形態を示す要部断面説明図。
【図3】図1に示す上抜き加工用ポンチにテーパ部を形
成しない場合の加工形態を示す要部拡大断面図。
【図4】図3の要部斜視図。
【図5】従来の順送りプレス加工方法の代表的な形態を
示す工程説明図。
【図6】図5の要部拡大断面図。
【図7】従来の順送りプレス加工方法の他の形態として
上下抜き法の加工手順を示す工程説明図。
【符号の説明】
1…下ホルダ 2…上ホルダ 3…上抜き加工用のポンチ 5…下パッド 10…下抜き加工用のダイ 11…上パッド 13…上抜き加工用のダイ 14…ピアスポンチ 17…ストリッパ 20…下抜き加工用のポンチ 22…ロケートピン 25…テーパ部 26…テーパ部 51…コイル材(素材) C…零または正のクリアランス H…中央穴 S11…上抜きステージ S12…下抜きステージ W…円板状ワーク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心部に輪郭形状と同心状をなす中央穴
    が形成された円板状のワークを順送りプレス加工法によ
    り打ち抜き加工する方法であって、 ピアスポンチとそれに対応するダイ穴とのせん断作用に
    基づいて中央穴を打ち抜き加工するとともに、ポンチと
    ダイとのせん断作用により素材に対して円板状ワークの
    上抜き加工を施す上抜き加工工程と、 前記上抜き加工工程から順送りされてきた素材を前記中
    央穴を基準に位置決めした上で、該素材に対してダイと
    ポンチとのせん断作用により円板状ワークの下抜き加工
    を施してこの円板状ワークを素材から離脱させる下抜き
    加工工程と、 を含んでなり、 前記上抜き加工工程では、その上抜き加工用のポンチの
    先端部外周と、同じく上抜き加工用のダイにおけるダイ
    穴の先端部内周とを、それぞれテーパ状に形成して、前
    記ポンチの先端面での切刃直径と相手側のダイの先端面
    での切刃直径との間に零または正のクリアランスをもた
    せた状態で加工することを特徴とする順送り打ち抜き加
    工方法。
  2. 【請求項2】 前記クリアランスは素材の板厚の2%以
    下に設定されているとともに、上抜き加工用ポンチおよ
    びダイのテーパ部とポンチ軸心もしくはダイ軸心とのな
    す角度が10〜35度に設定されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の順送り打ち抜き加工方法。
  3. 【請求項3】 上抜き加工時における素材への上抜き加
    工用ポンチの食い込み量が素材の板厚の60〜80%に
    設定されていることを特徴とする請求項2に記載の順送
    り打ち抜き加工方法。
  4. 【請求項4】 中心部に輪郭形状と同心状をなす中央穴
    が形成された円板状のワークを順送りプレス加工法によ
    り打ち抜き加工する装置であって、 ピアスポンチとそれに対応するダイ穴とのせん断作用に
    基づいて中央穴を打ち抜き加工するとともに、ポンチと
    ダイとのせん断作用により素材に対して円板状ワークの
    上抜き加工を施す上抜き加工ステージと、 前記上抜き加工ステージと隣接配置され、この上抜き加
    工ステージから順送りされてきた素材を前記中央穴を基
    準に位置決めした上で、該素材に対してダイとポンチと
    のせん断作用により円板状ワークの下抜き加工を施して
    この円板状ワークを素材から離脱させる下抜き加工ステ
    ージと、 を備えてなり、 前記上抜き加工用のポンチの先端部外周と、同じく上抜
    き加工用のダイにおけるダイ穴の先端部内周とを、それ
    ぞれテーパ状に形成して、前記ポンチの先端面での切刃
    直径と相手側のダイの先端面での切刃直径との間に零ま
    たは正のクリアランスをもたせたことを特徴とする順送
    り打ち抜き加工装置。
  5. 【請求項5】 下抜き加工用のポンチに、中央穴に係合
    して素材との相対位置決めを司るロケートピンが設けら
    れていることを特徴とする請求項4に記載の順送り打ち
    抜き加工装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011526212A (ja) * 2008-07-03 2011-10-06 ファインツール・インテレクチュアル・プロパティ・アクチエンゲゼルシャフト 帯状材料から精密打ち抜き部品を製作する方法と装置
CN105013931A (zh) * 2015-07-27 2015-11-04 广东工业大学 一种确保小搭边冲裁件质量的冲裁装置及方法

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