JP2000246822A - パネル状構造体とその製造方法 - Google Patents
パネル状構造体とその製造方法Info
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Abstract
よる耐久性に優れた断熱層を備えた床暖房パネルとその
製造方法を得る。 【解決手段】 発泡樹脂を粉砕したものに熱で溶融する
粉末状の接着剤、例えば半硬化状態のエポキシ樹脂など
を均一に付着させ、それを外殻である表面板A2、B3
の間に投入して加熱下で圧縮成型することによって断熱
層5を得る。この時、微振動を付与して表面板A2にち
密な粉砕物と接着剤を保持した充填構造を確保すること
などによって、付加応力の分散をして表面板が剥離し難
い成型品を得ることができる。
Description
る外殻内部に発泡樹脂を備えるパネル状構造体に係わ
り、さらに詳しくは発泡断熱材の粉砕品を用いた樹脂発
泡体を断熱層として備えるパネル状構造体とその製造方
法に関するものである。
泡樹脂を備えるパネル状構造体には、例えば図7に示す
床暖房パネル8があり、この床暖房パネル8は輻射およ
び身体との接触による伝熱が主たる暖房手段であり、暖
房面である表面板13に当接して配した温水パイプや電
熱ヒータの下面である床面側への熱漏洩を抑制して表面
板13への伝熱効率を向上させるとともに、外殻内に配
して軽量で剛性を有する構造体を得るための多孔質物質
である発泡樹脂から成る断熱層5を備えるものである。
この多孔質物質は、薄板鋼板などの高い剛性を有する物
質から成る外殻内部に配したので、音の伝播を抑制する
機能を備えるとともにと軽量で曲げの比強度に優れるパ
ネル状構造体を得ることができる。
パネル8の構成について、図7によりさらに詳しく説明
する。鋼板の折曲げ加工品である表面板13には温水が
流れる配管9を適当な間隔を有して配設され、これをア
ルミ粘着テープ10により固定している。表面板13と
反対面であって床面に当接する裏面板14にも床暖房パ
ネル8の敷設時の耐傷性を確保したり、パネルのソリを
抑制する目的で金属薄板や紙などの防湿シート材を備え
ている。この様な構成から成る外殻の空隙内に優れた断
熱性を有するとともに形状を維持する機能をも備えた断
熱層5が充填されている。
の伝導について説明する。配管9内を流れる温水から供
給された熱は、配管9の外壁からアルミ粘着テープ10
を経て暖房面である表面板13に伝導していく。ただ
し、配管9から伝導する熱は、それ以外にも断熱層5を
経て裏面板14から漏洩する相当量がある。このため、
従来の断熱層5は、軽量で断熱特性に優れ、しかも目的
に応じた密度と強度がほぼ自由に選択できること、安価
で優れた成形性を有することなどの利点を備えている材
料として、例えば、木粉などを接着剤で固化したパーテ
ィクルボードの切削加工品や発泡性の原料液を注入して
充填させることによって成形できる発泡ウレタンが用い
られている。特に、後者の発泡ウレタンを用いることに
よって、成形にかかる時間を短縮でき、床暖房パネル8
の外殻内に隙間が無いように充填して高品質のものが得
られることから、特に、好適に用いられている。
特開平9−42693号公報にて示されているように、
成形の過程で発泡を伴って流動しながら充填する際に発
生する発泡圧力によって配管9やリード線などから洩れ
を来すのを防止するなどの措置に相応の工夫と資材と工
数の投入が成されていた。
材や構造材などに用いられていた使用済みの発泡樹脂成
型品の廃棄後において、減容化や燃焼に供する際に発生
する有害物質や有害ガスの発生を無くするか抑制するこ
とと同様、これら発泡樹脂を再度に活用する技術が求め
られており、この断熱層5を新規な発泡ウレタンを用い
ずに、廃棄された断熱材や構造材、緩衝材である発泡樹
脂の再利用が容易に想到される。
0号公報にて、建材や冷蔵庫などの廃棄物から得られた
硬質の発泡ウレタンを、少なくとも2mmの平均粒径に
粉砕したものに、イソシアネートなどの接着剤を混合し
て固化させる方法を用いて任意な形状の成型品を得るこ
とにより、衝撃消音材や断熱材に再利用する方法が提案
されている。また、特開平10−78192号公報では
真空断熱パネルの外殻内にあって、大気圧を受けて変形
するのを防止して形状を維持する機能を有する芯材に前
記方法によるスラブの切り出し品を用いることが述べら
れている。以上の手段を応用することによって、先に述
べた発泡ウレタンの充填時に泡が洩れることが無くなる
ので、上述した問題の解決が達成できるものと思われ
た。
の廃棄された発泡樹脂を断熱材などに再利用する技術
は、粉砕した発泡樹脂を外殻内に充填するのみでは使用
時に繰り返してかかる圧縮応力に対し、粉砕した発泡樹
脂の粒子同士の接触が粉砕に伴って構造上の欠陥を備え
た部分で成り立つので、挫屈や磨耗などの変形を容易に
して、初期の形状を維持できないという問題を有する。
この問題を解決する手段として、短時間で容易に固化す
る接着剤としてホットメルト型の接着剤を用いて粉砕し
た発泡樹脂の粒子同士を固着する手段があるが、この方
法によれば、発泡樹脂に過度な温度を付与するので収縮
を伴う変形を来し、軽量性や断熱性に好適な発泡倍率を
有する状態を損なうことになる。反面、発泡樹脂にこの
ような変形を来すことのない温度で成形を行った場合に
は、接着剤が充分な溶融状態に至らずに充分な固着特性
が確保できずに変形し易いという問題が生じる。
の一液型の接着剤では、粉砕した発泡樹脂と混合した後
に、接着剤を硬化させて固化させるのに要する時間が長
い上、副生成物である炭酸ガスが成型品内部に残存しな
いように排出させる必要がある上に、成形のサイクルタ
イムに長い時間が必要であるなど、生産上の効率に劣る
という欠点がある。
物を外殻内に均一散布して固化するので、粒子間に残存
する空隙が多い場合には踏みつけなどによって受ける圧
縮応力によって容易に変形がし易いので、使用時におけ
る耐圧力が不十分なものしか得られない上、永久的な歪
みとして残存することになる。さらに、床暖房パネルの
如き熱媒体流路などを内蔵した断熱パネル構造体を使用
する時の熱伝導経路は、例えば、配管9などから供給さ
れた熱が断熱層5の温度を上昇させ、断熱層5が製品の
厚さとの関係から10から20mm程度しかないことか
ら、反対面の外殻温度に近似する。冷蔵庫の断熱材や軽
量構造材の芯材に用いられている発泡樹脂には、高温高
湿雰囲気下で極めて大きな膨張や低温雰囲気下で収縮を
来し易いものが多いために、用途に応じて敷設されたパ
ネル状構造体の放置雰囲気状態によっては、応力付加の
変形に加えて一層の変形を来す結果を招くことになる。
たものであり、床暖房パネルなどのパネル状構造体の断
熱層に廃棄された発泡樹脂などの粉砕物を断熱性に優れ
る構造材として充填して活用するもであって、使用時の
応力付加、例えば踏みつけなどによる圧縮変形や使用時
の高温、高湿、低温の雰囲気にさらされても膨張、収縮
などの変形を来し難いパネル状構造体とその製造の方法
を提供するものである。
るパネル状構造体は、表面板Aと、 この表面板Aと対
向して配設された表面板Bと、発泡樹脂の粉砕物と接着
剤を混合した混合物が前記表面板Aに近づくにつれて粒
度が小さくなるように前記表面板A、Bの間に充填さ
れ、前記表面板A、Bと一体に成形された断熱層と、を
備える。
は、断熱層が、連通化した気孔を含む気泡構造で成るも
のである。
の製造方法は、発泡樹脂を粉砕し発泡樹脂の粉砕物を得
る粉砕工程と、前記粉砕物と接着剤を混合した混合物を
得る混合工程と、周辺に立設する側壁Aを有する表面板
Aの内側に、前記混合物を前記表面板Aの側壁以上のあ
らかじめ定められた高さまで散布する散布工程と、周辺
に立設する側壁Bを有する表面板Bを前記側壁Bを下に
して前記側壁Aに載置する表面板B載置工程と、前記粉
砕物が溶融または分解に至らない温度で加熱および圧縮
して成形する成形工程と、を備える。
の製造方法は、表面板B載置工程の後に、微振動を付与
する振動付与工程を備える。
の製造方法は、散布工程は、発泡樹脂粉砕物を任意の異
なった粒径のものに分級し、この分級された各々の発泡
粉砕物毎に接着剤と混合した混合物を得た後に、粒度の
小さな粉砕物を多く含む混合物から順次に表面板Aの内
面に散布するものである。
の製造方法は、表面板Bの載置工程は、表面板Bの側壁
Bをあらかじめ定められた角度だけ内傾させ、側面板A
の側壁Aの内側にわずかに挿入し、側壁Aの端部が側壁
Aの外周面と当接するようにして保持するものである。
の製造方法は、成形工程は、表面板Aの温度を表面板B
の温度より高くなるように設定して加熱圧縮を行うもの
である。
の製造方法は、接着剤が、粉末状の接着剤を用いるもの
である。
本発明の請求項1〜4及び請求項6〜8に係るものであ
り、以下、図示の実施形態に基づき説明する。図1は実
施の形態1を示す吸音性に優れたパネル状構造体の一つ
である意匠成形パネルである断熱壁体1の内部構造を示
す断面図、図2は 断熱層のセル(気泡)の構造を示す
概念図、図3は断熱壁体1の製造方法を示す製造工程図
である。
示す態様を用いて説明する。鋼板の折曲げ加工によって
外周に側壁2aを設け、意匠面となる上外殻である表面
板A2と、外周側壁2a内側に、同様に折曲げ加工によ
って外周に側壁3aを設けた下外殻である表面板B3を
嵌合させて、閉塞状態にある両外殻から形成される空隙
内に、廃棄された冷蔵庫から回収された断熱材である発
泡樹脂の粉砕物4が、断熱層5として充填されている。
(a)に示すように、隣り合うセル(気泡)が発泡樹脂
を構成する樹脂の薄膜である隔壁6によって個々が連通
した構造を有して成り、その直径は100〜300ミク
ロンの大きさである。このようなセルの構造において、
使用時における足による踏みつけなどによって発生する
圧縮などの応力付加に対抗する強度は、その殆どが、3
個以上のセルが隣接する接点に生成された柱状部分7に
よって支えられるラーメン構造要素によって生ずるもの
である。この柱状部分7の破壊を伴う挫屈変形に影響さ
れる圧縮強度としては、冷蔵庫の断熱材の場合で1.5
〜2.0kg/cm2 を有しているので、例えば、床面
にこの断熱壁体1を用いた場合、100kgの体重の人
間の片足にかかる概略の圧縮力である1.0kg/cm
2 に十分に耐えうることが分かる。
が接する部分では受圧面が小さいことに併せて粉砕に伴
い柱状部分7の破損等の構造上の欠陥を備える粉砕物4
表面同士が当接しているので容易に挫屈変形を来す状態
にあり、粉砕物4を散布したのみでは使用に耐えうる強
度を得ることが困難である。併せて、独立した構造を有
しているセル構造であり、使用時の高温下でセル内にあ
るガスが膨張して変形を来したり、低温下では逆に収縮
を来すことがある。
密充填すると共に、成型時に圧縮応力を付与して粉砕物
4同志が接触する粉砕物4表面部分にある構造上の欠陥
部分を製造段階で破壊して、特に表面板A2近傍にて一
層の完全な状態を確保しておくとともに、接着剤による
空隙の充填して受圧応力の分散を促す剛直な構造を備え
るようにした。さらに、このとき、独立したセル構造の
一部を連通化させて、セル内にあるガスが、高温時の膨
張するときに系外に排出するなどして外気と同じ圧力に
維持することによって断熱壁体1の寸法膨張を抑制する
ようにした。
法を図3に示す製造工程及び図4の熱加圧成形前の表面
板Aと表面板Bの嵌合状態を示す概念図に基づいて説明
する。まず、冷蔵庫などから回収した断熱材である発泡
ウレタンを粉砕する(S−1)。ここで、粉砕によって
得られた粉砕物4の大きさは、例えば、断熱体の厚さが
15mmの場合は、セルの壁を過度に壊すことなく、し
かも外殻面に均一な分散が行える大きさの0.5〜10
mmの範囲が好ましく、2〜5mmが特に好ましい。さ
らに、それら粉砕した粒子の大きさ分布は、セルを保持
し断熱壁体1の厚さ以下である0.2〜15mmが好ま
しく、その粒度範囲の中心に最も含有率が多い正規分布
を有して成ることが特に好ましい。
態のエポキシ樹脂を調整し、工程S−1で得られた粉砕
材とを、混合羽根を備えた混合機や回転ドラムなどを用
いて混合する(S−2)。ここで用いるエポキシ樹脂
は、前記混合時に微粉末状であるから、発泡樹脂の粉砕
物4同志が擦れて発生する静電気によって粉砕物4の粒
子表面に均一に付着する状態が得られるとともに、後段
の熱成形において賦形させる際の塑性変形に支障を来す
ことなく円滑に行って意匠面である表面板A2に変形を
来す要因を含まない低い融点で、さらに短時間の加熱で
硬化が進行する高活性なものであることが好ましい。一
例として、本実施の形態で用いた接着剤の組成を表1に
示す。
ある熱硬化性樹脂の発泡ウレタンを用いるので、高温状
態で溶融を伴うなどによって本来の気泡構造を損なうよ
うな状態を醸し出すことがほとんどないので、樹脂の分
解に至らない高温での接着が可能であるから、室温状態
において粉末状態であるホットメルト型の接着剤を用い
てもよい。この方法によれば、粉砕した発泡ウレタンの
熱変形温度以上の高温で接着機能を発現するパラフィン
系、アミド系などのホットメルト型接着剤などを用いる
ことによって、断熱壁体1を比較的高温で使用できるの
で有効である。
に説明する。まず、これらの原料を均一に混合後、例え
ばポリエチレンテレフタレートやアルミ箔などの耐熱性
と柔軟性を有するシート上に薄く散布した後、これを9
0℃の恒温槽中で10分間の乾燥処理を行ってアセトン
の除去と予備反応を進行させる。得られた接着剤である
半硬化状態のエポキシ樹脂は非常に脆くて容易に粉砕で
きる状態にあるから、混合時には微粉末状態を確保でき
るので、必ずしも事前に粉砕を行う必要が無く、前記シ
ートから剥がしたままの状態で用いることも可能であ
る。
エポキシ樹脂と工程S−1で得られた粉砕材との混合に
おいて、互いの粉砕粒子を接合させる上で、粉砕材の表
面に静電付着に供する接着剤である半硬化状態のエポキ
シ樹脂の量は、ほぼ同重量を添加することで十分に得る
ことができる。さらに、この混合時に発泡樹脂粉砕物4
の表面に吸着しない余剰の半硬化状態エポキシ樹脂も前
記散布に供することによって、成型時に下の位置にある
表面板A2の表面に当接する断熱層5部分の空隙を少な
くして剛性の高い層を形成するのに活用できるので、排
除する必要が無く、そのまま投入しておけばよい。
材と接着剤の混合物を断熱壁体1の上外殻である表面板
A2に均一で平滑な状態が得られるように散布する(S
−3)。断熱壁体1の外殻内容積(L)に対して散布す
る量は、下記の式(1)によって求めたVである。
合物の投入量(g) α ;過剰充填率 V ;断熱壁体1の外殻内容積(L) W1;発泡樹脂粉砕物4の混合物中重量(g) D1;発泡樹脂の密度(g/L) W2;接着剤の混合物中重量(g) D2;接着剤の硬化後の密度(g/L)
樹脂が圧縮されて収縮することなく粉砕物4同志が完全
に密着して断熱層5を形成して成る状態を指す。また、
αを1より大きくすれば、粉砕によって生じたラーメン
構造体の柱部分を無くす、などの構造上の欠陥部分を変
形に寄与しない安定な状態になるように変形させて、断
熱層5が使用中の圧縮応力などを付与されて過度に収縮
しないような充填状態を形成するもので、図2(a)に
示すセル構造の柱状部分7の比率を増すことによって、
圧縮強度の上昇を醸し出すことができる。
2と同様に鋼板の曲げ加工によって成形した下外殻であ
る表面板B3の内面を下にして、表面板B3の側壁B3
aが表面板A2の側壁2aの内側にわずかに挿入して嵌
合できるような位置に載置する(S−4)。なお、側壁
B3aはあらかじめ内側に内傾(約5〜10°)させて
おく。この状態では、発泡樹脂の粉砕物4と接着剤の混
合物が十分に密な状態で充填された状態でなく、従っ
て、散布された前記混合物が表面板A2の側壁2a近傍
が表面板B3の側壁3aの端辺と同位置付近にあって
も、その直ぐ内側には表面板A2の側壁2aの高さを超
えた状態で均一散布されている。しかし、この表面板A
2と表面板B3の嵌合状態は、図4に示すように、下方
に位置する表面板A2の側壁2aの内面部分に、上に載
せた表面板B3の側壁B3aの外面部分が当接するよう
にしているので、粉砕組成物が外部に過度の洩れを生じ
ることがない。
して衝撃的な微振動を付与する(S−5)。これによっ
て、前記粉砕組成物が安定位置に納まるように適度な移
動を来たして最密な状態で充填されると共に、比重差に
よって各々の原料が浮沈することになる。つまり、比重
が小さい発泡樹脂のうち、特に粒径の大きな粉砕材が最
も上方向に浮き上がり、最も比重の大きな接着剤が表面
板A2側に沈み込む。従って、過剰の接着剤を多く含ん
だ状態で粒径の小さい発泡樹脂の粉砕材の組成物が表面
板A2近傍に多く集まって強固な層を形成するととも
に、過度の接着剤を表面に付着しない粒径の大きな粉砕
材が表面板B3近傍に多く集積するようになって、発泡
樹脂の粉砕材の粒子間に連続した空隙を確保できるよう
になる。
表面板A2と表面板B3を嵌合した嵌合品を、加熱平板
を備えるプレス機に保持して加熱圧縮を行い、断熱壁体
1を成形する(S−6)。この工程における手順を次に
詳しく説明する。まず、プレス機の加熱平板の温度を、
発泡樹脂が発泡ウレタンなどの熱硬化性樹脂で構成され
ている場合には、その樹脂の熱変形温度から30℃以内
の高い温度、熱可塑性樹脂の場合には熱変形温度と同等
以下に止め、次に、この加熱平板間に嵌合品を挿入し、
接着剤が硬化に至らずに流動性を保持する2〜20分
間、好ましくは5〜10分間、加温をした。
m2、好ましくは1〜2kg/cm2の圧力で加圧する。
加熱平板間での保持によって、発泡樹脂の粉砕物4の表
面付近にあって、破断されたセルの柱状部分7は変形を
来しやすくなっているので、これを挫屈などの永久変形
をもたらし、これ以上の変形がし難い状態が確保でき
る。併せて、発泡樹脂の粉砕物4は高温状態で保持され
て強度が低下した状態にあるので、この加温によるセル
内ガスの膨張および加圧による圧縮変形によって内圧が
上昇するので、極めて薄い樹脂膜で形成された隔壁6が
破壊されて連通化する。従って、この工程において連通
化されたセルの隔壁6は、図2(b)に示すような組成
中に連通化剤を投入して得られた連通気泡の発泡ウレタ
ンなどが有するセル構造とは異なり、図2(c)に示す
如く、隔壁6が破壊された状態のセル構造を有する。
いるので、粉砕物4の表面に濡れやすくなるので、より
大きな接着面積を確保し易い状態にあるので、発泡樹脂
の粉砕物4同志が強固に結合することになる。併せて、
加圧による圧縮によってセル内ガスが排出されるので、
これを系内に留まらせることなく、円滑に系外に排出す
るよう、金型にガス抜きを設ければ、得られた断熱層5
の内部にボイドなどの欠陥部を生成することがなく、従
って、平滑な外観と断熱層5に均一な圧縮特性を確保で
きるので、好ましい。
樹脂を備えた発泡樹脂の粉砕物4をこれらホットメルト
型の接着剤を用いて接着するには、発泡樹脂の熱変形温
度よりも相当に低い融点のものを使用して、発泡ポリス
チレンなどが変形しない低温での溶融によって十分な接
着性を得るものが有効であり、EVA(エチレン−酢酸
ビニル共重合体)樹脂等を用いて、粉砕物4が溶融など
の永久的な変形を来さないようにすることが肝要であ
る。ただし、前述したように、次工程である発泡樹脂粉
砕物4との混合時に前記発泡樹脂の表面に粉砕物4同志
の摩擦によって発生する静電気を利用して粉末状態で前
記粉砕物4表面に付着させる上では、低温状態を維持し
て行う必要があるなどの課題を残すので、先に述べた半
硬化状態のエポキシ樹脂を用いることが好ましい。
剤を備えた粉砕組成物を加熱しながら加圧したことによ
って剛直な層を表面板A2に当接して形成することがで
きるが、このとき、発泡ポリスチレンなどの熱可塑性樹
脂を備えた粉砕組成物であれば、表面板A2の温度を熱
変形温度以上、さらには融点近傍にまで上昇させること
によって表面板A2近傍にあるセルを容易に押し潰すこ
とができる。このため、上述したような、床面方向に断
熱性能に優れる低密度のままの発泡樹脂を備えた層を有
しながら、表面板A2近傍には剛直で圧縮変形のし難
い、密度の高い状態で接着剤と混合した発泡樹脂の層を
形成することができるので、有効である。
保持した後、発泡樹脂の熱変形温度以下、好ましくは熱
変形温度から20℃以上の低い温度にまで冷却した後に
製品である断熱壁体1を取り出す(S−7)ことによっ
て、所望する断熱壁体1を得ることができる。
熱層5において、発泡樹脂の粉砕物4の分布状態は、人
の踏みつけや鎮座や物品のもたれかけなどの圧縮応力や
に供する表面板A2側の表面層に接着剤であるエポキシ
樹脂と加圧によって圧縮変形した小さい粒径の発泡樹脂
粉砕物4が密度の高い状態で混合した層となっており、
剛直で圧縮変形しにくい層を形成する。これによって、
表面板A2が受ける踏みつけや鎮座による圧縮応力は、
表面板A2側の剛直な層によって分散され、床面方向に
ある比較的密度の低い発泡樹脂の層への応力集中を抑制
して負荷を軽減して変形がしにくい構造を得ることがで
きる。
aの外周部分において、図1の断面図に示すように、側
壁B3aが内側に傾いており、また、側壁A2aの高さ
が側壁B3a部に比べて同じかわずかに低く、断熱壁体
1が圧縮された場合、側壁B3aと側壁A2aとが押し
合って側壁B3aの端辺は側壁A2aとの間隙が拡がっ
て表面板A2に当接し、断面が三角構造部材の構成とな
り圧縮による応力負荷を効率よく支え合う構造が確保で
きるので、変形のしにくい構造を得ることができる。
圧において表面板A2に当接する断熱層5の表面層近傍
が変形し易く、変形量を多く吸収するので、過度に圧縮
変形しない上に、構造上の欠陥部分を有する表面部分の
占める割合が小さな粒径の大きな発泡樹脂の粉砕物4が
位置するので、比較的、密度の低い断熱層5となり断熱
性能の低下を抑制した層を形成する。しかも、密度が低
くて適度に厚さ方向に短軸を有して扁平したセル形状を
備えて成るので、輻射伝熱を効率的に抑制して断熱性が
一層、優れた断熱壁体を得ることができる。
面板A2及びB3さらに表面板A2の近傍に備えた剛直
な断熱層の各々による内部損失と多孔質で軽量な断熱層
5との摩擦損失、さらにはセル内の空気及びセルを構成
する樹脂の振動摩擦による熱への変換によって醸し出さ
れて吸音効果に優れる特性が得られるのみならず、充填
された発泡樹脂の粉砕物4を充填した外殻に微振動を付
与して連続的な前記粉砕物4の粒度に分布を付与した構
造を有するので、異なったセルの大きさに基づいて空隙
内における共振共鳴による幅の広い周波数での吸音に効
果を有するものであるから、防音を目的とした壁材とし
ても使用できる。
請求項3、4及び請求項6〜8に係るものであり、以
下、図示の実施形態に基づき説明する。図5は実施の形
態2を示す床暖房パネルの内部構造を示す断面図であ
る。
に示す態様を用いて説明する。鋼板の折曲げ加工によっ
て外周に側壁13aを設けた上外殻である表面板13の
裏面には温水が流れる高密度ポリエチレンから成る配管
9を適当な間隔を有して配設し、これをアルミ粘着テー
プ10により固定している。表面板13の外周側壁13
a内側には、同様に、折曲げ加工によって外周に側壁1
2aを設けた下外殻である床面板12を嵌合させ、閉塞
状態にある両外殻から形成される空隙内には、断熱材と
して廃棄された冷蔵庫から回収された断熱材の粉砕物4
9が、断熱層5として充填されている。
造方法を説明する。製造工程は実施の形態1で示した図
3と同じであるので、図3に基づいて説明する。まず、
冷蔵庫などから回収した断熱材である発泡ウレタンを粉
砕する(S−1)。ここで、粉砕によって得られた粉砕
物4の大きさは、セルの壁を過度に壊すことなく、しか
も外殻面に均一な分散が行える大きさの0.3〜5mm
の範囲が好ましく、その粒度範囲の中心に最も含有率が
多い正規分布を有していることが特に好ましい。
施の形態1で用いた表1に示す接着剤の組成を有する半
硬化状態のエポキシ樹脂を調整し、これと混合する(S
−2)。このエポキシ樹脂粉末は、静電気によって粉砕
物4の表面に付着して低温で溶融するとともに短時間の
加熱で硬化が進行する高活性を成すように触媒であるイ
ミダゾール・224MZの量を任意に調整したものであ
る。
ある発泡ウレタンの熱硬化性樹脂の発泡樹脂を用いる場
合には、樹脂の分解に至らない高温での接着が可能なの
で、室温状態において粉末状態であるホットメルト型の
接着剤を用いてもよく、パラフィン系、アミド系などの
ホットメルト型接着剤を用いてもよい。しかし、発泡ポ
リスチレンなどの熱可塑性樹脂を備えた発泡樹脂の粉砕
物4をこれらホットメルト型の接着剤を用いて接着する
には、粉砕物4が溶融などの永久的な変形を来すこと無
しに十分な接着性が得られるよう、発泡樹脂の熱変形温
度よりも相当に低い融点のものを用いることが好まし
く、先に述べた半硬化状態のエポキシ樹脂のほかにEV
A樹脂等が好ましい。
同重量の上述した接着剤である半硬化状態のエポキシ樹
脂を、混合羽根を備えた混合機や回転ドラムなどを用い
て混合し、この時に発生する静電気によって発泡樹脂粉
砕物4表面に吸着しない余剰の半硬化状態エポキシ樹脂
も散布に供した。
着剤の混合物は、発泡樹脂の粉砕物4を過度に圧縮する
ことによって、実施の形態1で示した図2(a)に示す
セル構造の柱状部分7の比率増加と前記粉砕物4の粒子
表面にある構造上欠陥部分を無くした充填状態を得て圧
縮強度の上昇を醸し出すことができる量を、実施の形態
1における式(1)のαが1.8から2.0の間に設定
して求め、これを床暖房パネルの上外殻である表面板1
3に均一で平滑な状態が得られるように散布した(S−
3)。
によって成形した下外殻である床面板12の内面を下に
して、表面板13の側壁13a内面に床面板12の側壁
12aの外面側が当接するようにしてわずかに挿入した
状態で嵌合した(S−4)。ここでは、発泡樹脂の粉砕
物4と接着剤の混合物が粉砕物4の粒子などが端部のみ
の接触で保持されたような粗の状態で、前記混合物が表
面板13の側壁13a近傍が面位置にあっても、その直
ぐ内側には表面板13の側壁13aの高さを超えた状態
で均一散布されている。しかし、この上下外殻の嵌合状
態は図5に示すように、床面板12の側壁12aは側壁
13aと殆ど同じかわずかに小さく、下方に位置する表
面板13の側壁13aの外周の内面部分に、上に載せた
側壁12aの外面部分が当接するようにしているので、
外部に粉砕組成物が過度に洩れることはない。
が収納されて前記表面板13と床面板12が嵌合したも
ののうち、特に下に位置にする表面板13に対して、衝
撃的な微振動を付与する(S−5)ことにより、前記粉
砕組成物が安定位置に納まるように適度な移動を来たし
て最密な状態で充填される。同時に、比重差によって各
々の原料が浮沈して過剰の接着剤を多く含む粒径の小さ
い発泡樹脂の粉砕材の組成物が表面板13に当接して強
固な層を形成しうる状態が得られるとともに、接着剤を
表面に付着して過度に含有しない粒径の大きな粉砕材が
床面板12近傍に集積することによって連続した空隙を
確保できるようになる。
された表面板13と床面板12の嵌合品を、加熱が可能
なプレス機などの加熱平板間に保持して加熱圧縮を行う
ことによって床暖房パネルを成形する(S−6)。この
工程における手順を詳しく説明すると、まず、成形温度
である加熱平板の温度を、発泡樹脂が発泡ウレタンなど
の熱硬化性樹脂で構成されている場合には、その樹脂の
熱変形温度から30℃以内の高い温度、熱可塑性樹脂の
場合には熱変形温度と同等以下に止め、次に、この加熱
平板間に前記嵌合品を挿入し、接着剤が硬化に至らずに
流動性を保持する条件である2〜20分間、好ましくは
5〜10分間の加温をした。
ているので粉砕物4の表面に濡れやすくなり、加圧によ
って大きな接着面積を確保し易い状態にあるが、反面、
セル内にあったガスが系内に留まることなしに、円滑に
系外に排出できるように金型にガス抜きを設ければ、得
られた断熱層5の内部にボイドなどの表面板13の意匠
を損なうような空隙を生成することがなく、従って床暖
房パネルに平滑な表面が確保できる。
m2、好ましくは踏み付け時にかかる圧縮応力以上で過
度に発泡樹脂の変形を招くことのない1〜2kg/cm
2の圧力で加圧する。加熱平板間での保持によって、発
泡樹脂の粉砕物4の表面付近にあって、破断されたセル
の柱状部分7は変形を来しやすくなっているので、これ
を挫屈などの永久変形をもたらし、これ以上の変形を難
い状態が確保できる。併せて、発泡樹脂の粉砕物4は高
温状態で保持されて強度が低下した状態にあるので、こ
の加圧によってセルの隔壁6が容易に破壊され、連通化
する。
4の分布状態には、踏みつけや鎮座に供する表面板13
に当接する表面層には、接着剤であるエポキシ樹脂と加
圧によって圧縮変形を来した小さい粒径の発泡樹脂粉砕
物4が密度の高い状態で混合した層を備えており、剛直
で圧縮変形を来し難い層を形成する。一方の床面側に
は、加圧によって過度の圧縮変形を来さなかった大きな
粒径の発泡樹脂粉砕物4が位置するので、比較的、密度
の低い状態の発泡樹脂を備えて断熱性能の低下を抑制し
た層を備えている。しかも、これらの層の組合せによっ
て、表面板13が受ける踏みつけや鎮座による圧縮応力
が、表面板13に当接している前記の剛直な層によって
分散され、床面方向にある比較的密度の低い発泡樹脂を
備える層への応力集中を無くして負荷を軽減するので、
変形しにくい構造が得られた。
などの熱可塑性樹脂を備えたものであれば、表面板13
の温度を熱変形温度以上、さらには融点近傍にまで上昇
させることによって表面板13近傍にあるセルを容易に
押し潰すことができる。このため、上述したような、床
面方向に断熱性能に優れる低密度のままの発泡樹脂を備
えた層を有しながら、表面板13近傍にはより一層の剛
直で圧縮変形がし難い、密度の高い発泡樹脂の層を形成
することができる。
aの外周部分において、図5の断面図に示すように、床
面板12の側壁12aが内側に傾いており、また、側壁
13aの高さが側壁12a部に比べて同じかわずかに小
さく、床暖房パネル8が圧縮された場合、側壁12aの
端辺は側壁13aとの間隙が拡がって表面板13に当接
し、断面が三角構造部材の構成となり圧縮による応力負
荷を効率よく支え合う構造が確保できるので、変形のし
にくい構造を得ることができる。
保持した後、発泡樹脂の熱変形温度以下、好ましくは熱
変形温度から20℃以上の低い温度にまで冷却した後に
製品を取り出せば(S−7)、所望の床暖房パネル8が
得られる。
用い、表2に示すように実施例1、2、3について粉砕
に供した発泡樹脂とそれを固化する接着剤の種類および
成形要点の条件の異なる断熱層5を備えた床暖房パネル
を成形し、外観意匠と踏みつけに係る応力によって破壊
に至るまでの寿命を評価をした。
ずれも充填密度を粉砕物に用いられていた発泡樹脂の密
度以上とし、なかでも実施例3では15%の過剰充填を
行って、十分な圧縮強度が発現できるように配慮した。
また、粉砕物の固化に用いた接着剤としては、実施例1
と実施例2に用いた発泡ウレタンが本成形の時間内に強
度などの物性を有ために低下させる温度である熱分解温
度は200℃を超えるために、Dのエポキシ樹脂(融点
=50℃)は勿論のこと、Eのアミド系ホットメルト
(融点=130℃)の使用も可能であるが、実施例3に
用いた発泡ポリスチレンの熱変形温度は85〜90℃で
あることから、Dのエポキシ樹脂(融点=50℃)の使
用に限定した。また、実施例3では成形時に表面板13
側を加熱する下側の加熱平板の温度を95℃とし、床面
版12を加熱する上側の加熱平板の温度を発泡ポリスチ
レンの熱変形温度以下である80℃とした。
の一つである床暖房パネルに係る製造の必要条件を欠い
たものであり、表2に示すように、比較例1は粒度分布
を有する粉砕物に粉末状接着剤を吸着させた混合物を備
えた外殻に微振動を付与して表面板に剛性の高い断熱層
5を形成するとともに面方向の均質化を達成する工程を
無くしている。また、比較例2と比較例3では外殻への
最密充填化を前記微振動後の圧縮による最密充填の状態
を軽減させたもの、比較例3では併せてポリスチレンの
熱変形温度(85〜90℃)以下で成形するために接着
剤であるアミド系ホットメルトの融点以下で成形したも
の、比較例4では逆に粉砕物の材料である発泡ポリスチ
レンの熱変形温度を大きく超える145℃で成形を行っ
たものである。
2、3、4の断熱層5を備えた床暖房パネルについて、
踏みつけによる破壊寿命と外観意匠性を評価をした。踏
みつけによる破壊寿命については、床暖房パネル内に配
管を有しない部分から一辺が50mmに切り出した試料
を、床面板側を並行した加熱平板間に挟み込んで保持し
た状態で200mm/分の速度で3kg/cm2の応力
を繰り返し付加を行うことによって、試料表面に保持さ
れている表面板13が剥離した繰り返し回数を破壊寿命
とした。一方の外観評価は、暖房パネルを敷設したとき
の表面部分である表面板13の平滑性を目視によって評
価したものであり、○は全くの平滑状態、△は意匠性を
問題するに至らないわずかな凹凸のみが確認できる状
態、×は大きなうねりとなって明らかに凹凸が確認でき
る状態のものを指す。以上の方法による評価結果を、表
3に示す。
3は踏みつけによる破壊寿命は1万回を超える応力の繰
り返し付加においても、何等の影響を受けること無しに
表面板13を保持しており、外観意匠性においても、平
滑な面を備えて成ることが確認できた。
ネルは破壊寿命が有意に短く、また一部比較例の表面板
には凹凸が見られ、外観意匠性に劣るものであった。つ
まり、比較例1は粉砕物と粉末状接着剤混合物を備えた
外殻に微振動を付与せずにそのまま加熱圧縮を施したの
で、表面板に剛性の高い断熱層5が形成し得ずに付加し
た応力がその直下のみに集中して表面板と断熱層5の界
面近傍が破壊され易くなり、剥離したものと推測され
る。また、比較例2と比較例3においては、外殻への最
密充填の状態を軽減させたので、断熱層5自体の強度が
低下しており、当該部分での凝集破壊を招いたものと予
測される。比較例2と比較例3に比べて最密充填の程度
の高い比較例4であっても粉砕物が備えるセルが破壊さ
れ、その部分が発泡ポリスチレンが過度に変形した層を
成して無発泡の樹脂層を形成していた。剥離は、断熱層
5内にある樹脂層部分と発泡状態を維持した部分の境界
部分で発生しており、界面部分への応力集中を招いたも
のと予測される。
性得るためには、充填された粉砕物同志が成型時の圧縮
によって接触面を十分に確保するとともに、粉砕物を構
成する発泡樹脂のセルを形成する隔壁が十分に加熱され
た状態下で圧縮することによって過度な変形を来すこと
なしに、部分的な破泡を招くようにすることが肝要であ
る。しかし、比較例2と比較例3では十分な圧縮状態が
確保されなかったことので、これら条件が整わずに線膨
張率の低下を達成出来なかった上、有為な分布を残存さ
せて大きな凹凸の発生を招いたものと予測される。
ルでは、断熱層5の成形条件として、適度な粒度分布を
有する粉砕物と粉末状接着剤の混合物を備えた外殻に微
振動を付与したり、過度に粉砕物が変形しない温度を付
与するなどして表面板側に剛性の高層を形成すること、
粉砕物同志を十分に密着させて固化した構造を有するこ
と、粉砕物である発泡樹脂が備えるセルを破壊せずに保
持する一方で部分的なセルの隔壁を破壊して適度な連通
化させることによって、踏みつけに対して剥離などの耐
久性である破壊寿命に優れる上、表面板の意匠性を損な
う凹凸を防ぐことができる。
請求項5に係るものであり、以下、図示の実施形態に基
づき説明する。本実施の形態における床暖房パネルの構
成は、実施の形態2の図5と同じであるので、構成の説
明は省略し、床暖房パネルの製造方法について説明す
る。また、発泡樹脂の粉砕物4のセルは、図2の概念図
に示す如く発泡樹脂を構成する樹脂の薄膜である隔壁6
によって個々が連通した構造を有し、直径が100〜3
00ミクロンである。本発明は粉砕物4を最密充填する
と共に、成型時に圧縮応力を付与して粉砕物4同志を、
接着剤が粉砕物4同志の接触から成る空隙を充填して受
圧応力の分散を促すような構造を表面板13近傍に与え
るとともに、独立したセルを連通化させ、高温時に膨張
したガス系外に排出して寸法膨張を抑制するものであ
る。
方法を図6に示す製造工程図を用いて説明する。まず、
冷蔵庫などから回収した断熱材である発泡ウレタンを、
セルの壁を過度に壊すことなく、好ましくは0.2〜1
5mmの大きさの範囲に粉砕した(S−11)のち、こ
れを複数の大きさの粒度に分級する(S−12)。本態
様では、2mmを境界として微粉と粗粉に分級した。
態のエポキシ樹脂を調整しておき、これと前記の分級し
た発泡ウレタンの粉砕物4とを混合する(S−13)。
ここで用いるエポキシ樹脂は微粉末状であるから、発泡
ウレタンの粉砕物4同志が擦れて発生する静電気によっ
て粉砕物4の粒子表面に均一に付着する状態が得られる
とともに、後段の熱成形において賦形させる際の塑性変
形に支障を来すことなく円滑に行って意匠面に変形を来
す要因を含まない低い融点で、さらに短時間の加熱で硬
化が進行する高活性なものであり、本実施の形態1で用
いた表1の組成を有する接着剤を用いた。
て粉末状態のホットメルト型の接着剤を用いてもよく、
発泡ウレタンの熱変形温度以上の高温で接着機能を発現
して緩衝材の成形に寄与しうるものであるパラフィン
系、アミド系などのホットメルト型接着剤を用いること
が有効である。しかし、発泡ポリスチレンなどの熱可塑
性樹脂を備えた発泡樹脂の粉砕物4をこれらホットメル
ト型の接着剤を用いて接着するには、粉砕物4が溶融な
どの永久的な変形を来すこと無しに十分な接着性を得る
上で、発泡樹脂の熱変形温度よりも相当に低い融点のも
のしか使用できないという制約を生み、次工程である発
泡樹脂粉砕物4との混合時に前記発泡樹脂の表面に粉砕
物4同志の摩擦によって発生する静電気を利用して粉末
状態で前記粉砕物4表面に付着させる上で、低温状態を
維持して行う必要があるなどの課題を残すので、先に述
べた半硬化状態のエポキシ樹脂を用いることが好まし
い。
ポキシ樹脂とS−12で得られた分級済みの粉砕材と
を、混合羽根を備えた混合機や回転ドラムなどを用いて
行う。互いの粉砕粒子を接合させる上で、粉砕材の表面
に静電付着に供する接着剤である半硬化状態のエポキシ
樹脂の量は、ほぼ同重量を添加することで十分な効果が
得られる。この混合時に発生する静電気によって粉砕物
4表面に吸着に付さない余剰の接着剤は、粗粉の粉砕物
4と混合した(S−13b)ものは排除するが、微粉の
粉砕物4と混合した(S−13a)ものは、外殻表面に
当接する断熱層5の空隙を少なくして剛性に優れた層の
形成に寄与するので、そのまま前記散布に供する。
材と接着剤の混合物を床暖房パネルの上外殻である表面
板13に均一で平滑状態が得られるように散布するよう
にして上外殻である表面板13上に投入した(S−1
4)。散布量は、発泡樹脂が過度に圧縮されて充填する
状態を形成する任意の量とし、表面板13または床面板
12の外周側壁11の高さの1.5〜2.0倍とし、微
粉の粉砕物4を半量、次いで余剰の接着剤を除いた粗粉
の粉砕物4を残りの半量を順次、投入することによって
圧縮強度の上昇を醸し出すことができる。
粉砕物4を含む粉砕組成物を使い分けた分散を行うこと
によって、実施の形態1で示した微振動を付与すること
無しに、下方位置にある表面板13近傍に微粉粉砕物4
と過剰の接着剤との混合物を表面板13近傍に、粗粉粉
砕物4を適度に接着させる接着剤との混合物をを床面板
12近傍に配設させることができた。
によって成形した下外殻である床面板12の内面を下に
した状態で、表面板13の内側に挿入して嵌合できるよ
うな位置に載置する(S−15)。この状態では、発泡
樹脂の粉砕物4と接着剤の混合物が粉砕物4の粒子など
が端部のみの接触で保持されたような粗の状態で、前記
混合物が表面板13の側壁13a近傍が面位置にあって
も、その直ぐ内側には表面板13の側壁13aの高さを
超えた状態で均一散布されている。しかし、この上下外
殻の嵌合状態は図5に示すように、床面板12の側壁1
2aは側壁13aと殆ど同じかわずかに小さく、下方に
位置する表面板13の側壁13aの外周の内面部分に、
上に載せた側壁12aの外面部分が当接するようにして
いるので、外部に粉砕組成物が過度に洩れることはな
い。
り、加熱下で圧縮成形を行うことによって、床暖房パネ
ルを得る。まず、前記方法にて得た前記粉砕組成物が収
納された前記嵌合品を加熱が可能なプレス機などの加熱
平板間に保持して加熱圧縮を行うことによって床暖房パ
ネルを成形する(S−16)。この工程手順を次に詳し
く説明する。まず、成形温度である加熱平板の温度を、
発泡樹脂が発泡ウレタンなどの熱硬化性樹脂で構成され
ている場合には、その樹脂の熱変形温度から30℃以内
の高い温度である140〜160℃の加熱平板間に前記
嵌合品を挿入し、接着剤が硬化に至らずに流動性を保持
する条件である2〜20分間、好ましくは5〜10分間
の加温をした。その後、前記嵌合品を1〜2kg/cm
2の圧力で加圧する。
粉砕物4の表面付近にあって、破断されたセルの柱状部
分7は変形を来しやすいので、表面板13近傍に散布し
た微粉の粉砕物4が潰れて密度の高い状態になる。ま
た、接着剤は加圧前に溶融状態に至っているので、粉砕
物4の表面に濡れやすくなるので、より大きな接着面積
を確保し易い状態にあると共に、過剰の接着剤によって
固化されるので、剛性の高い発泡樹脂の層を形成する。
併せて、発泡樹脂の粉砕物4は高温状態で保持されて強
度が低下した状態にあるので、この加圧によってセルの
隔壁6が容易に破壊され、図2(c)に示す如く、隔壁
6が破壊された状態のセル構造を有して連通化する。
4の分布状態には、踏みつけなどの加圧を受ける表面板
13に当接する表面層には、接着剤であるエポキシ樹脂
と加圧によって圧縮変形を来した微粉の粉砕物4が密度
の高い状態で混合して強固に固化し、剛直で圧縮変形し
難い層を形成する。従って、この層は表面板13が受け
る踏みつけや鎮座による圧縮応力が、表面板13に当接
して備える前記の剛直な層によって分散され、床面側に
ある比較的密度の低い発泡樹脂を備えて断熱性能の低下
を抑制した層への応力集中を無くして負荷を軽減するの
で、変形しにくい状態を確保することができる。
保持した後、発泡樹脂の熱変形温度以下、好ましくは熱
変形温度から20℃以上の低い温度にまで冷却した後に
製品を取り出す(S−17)ことによって、所望する床
暖房パネルを得ることができる。
剤を多く含んで密な気泡構造を、表面板近傍に配設する
ことができる。
びその製造方法について説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、例えば、軽量で高剛性の構造体
である建材などの意匠パネル、組立式の冷蔵庫や保冷車
などの保温や保冷に用いる断熱材など、従来の発泡樹脂
の用途に代替えして使用することも可能であり、その要
旨を脱し得ない範囲で種々変形して実施することができ
る。
体は、表面板Aと、この表面板Aと対向して配設された
表面板Bと、発泡樹脂の粉砕物と接着剤を混合した混合
物が前記表面板Aに近づくにつれて粒度が小さくなるよ
うに前記表面板A、Bの間に充填され、前記表面板A、
Bと一体に成形された 断熱層と、を備えたので、踏み
つけなどによって付加された応力を分散することができ
るので、耐久性を向上することができる。
は、断熱層が、連通化した気孔を含む気泡構造で成る物
なので、加熱時においてセル内にある空気が膨張しても
外部に放出できるので寸法膨張を抑制でき、凹凸の発生
を抑制することができる。
の製造方法は、発泡樹脂を粉砕し発泡樹脂の粉砕物を得
る粉砕工程と、前記粉砕物と接着剤を混合した混合物を
得る混合工程と、周辺に立設する側壁Aを有する表面板
Aの内側に、前記混合物を前記表面板Aの側壁以上のあ
らかじめ定められた高さまで散布する散布工程と、周辺
に立設する側壁Bを有する表面板Bを前記側壁Bを下に
して前記側壁Aに載置する表面板B載置工程と、前記粉
砕物が溶融または分解に至らない温度で加熱および圧縮
して成形する成形工程と、を備えたので、粉砕物が備え
るセルを破壊すること無しに粉砕物同志の接触面積を大
きくできるので、圧縮強度に優れた断熱層を保持するこ
とができる。
の製造方法は、表面板B載置工程の後に、微振動を付与
する振動付与工程を備えたので、表面板A側に粒度の小
さな粉砕物と粉砕物に吸着し得なかった接着剤を多く含
むように分布させることができ、表面板Aとの当接部分
に密な気泡構造を備えることができる。
の製造方法は、散布工程は、発泡樹脂粉砕物を任意の異
なった粒径のものに分級し、この分級された各々の発泡
粉砕物毎に接着剤と混合した混合物を得た後に、粒度の
小さな粉砕物を多く含む混合物から順次に表面板Aの内
面に散布するので、粒度の小さな粉砕物と接着剤を多く
含んで密な気泡構造を備える発泡樹脂の層が得られる粉
砕組成物を、確実に表面板A近傍に配設することができ
る。
の製造方法は、表面板Bの載置工程は、表面板Bの側壁
Bをあらかじめ定められた角度だけ内傾させ、側面板A
の側壁Aの内側にわずかに挿入し、側壁Aの端部が側壁
Aの外周面と当接するようにして保持するので、外周側
壁近傍で粉砕組成物の充填量が少ない状態にあっても、
少なくとも床面板の側壁端辺が表面板の表面を支えるよ
うな構造を備えて踏み付けなどによる負荷を効率よく受
けとめることができるので、圧縮によってもたらされる
変形を抑制することができる。
の製造方法は、成形工程は、表面板Aの温度を表面板B
の温度より高くなるように設定して加熱圧縮を行うの
で、発泡樹脂を加圧時に変形させ易すくなるので、表面
板近傍に剛直な発泡樹脂の層が得られやすい。
の製造方法は、接着剤が、粉末状の接着剤を用いるの
で、散布及びその後の処理における粉砕物と接着剤の好
適な移動を可能とするので、優れた作業性を確保でき
る。
構造を示す断面図である。
の構造を示す概念図である。
方法を示す製造工程図である。
加圧成形前の表面板Aと表面板Bの嵌合状態を示す概念
図である。
内部構造を示す断面図である。
製造方法を示す製造工程図である。
内部構造を示す断面図である。
物、5 断熱層、8床暖房パネル、12 床面板、12
a 側壁、13 表面板、13a 側壁。
Claims (8)
- 【請求項1】 表面板Aと、 この表面板Aと対向して配設された表面板Bと、 発泡樹脂の粉砕物と接着剤を混合した混合物が前記表面
板Aに近づくにつれて粒度が小さくなるように前記表面
板A、Bの間に充填され、前記表面板A、Bと一体に成
形された断熱層と、 を備えたことを特徴とするパネル状構造体。 - 【請求項2】 断熱層が、連通化した気孔を含む気泡構
造で成ることを特徴とする請求項1に記載のパネル状構
造体。 - 【請求項3】 発泡樹脂を粉砕し発泡樹脂の粉砕物を得
る粉砕工程と、 前記粉砕物と接着剤を混合した混合物を得る混合工程
と、 周辺に立設する側壁Aを有する表面板Aの内側に、前記
混合物を前記表面板Aの側壁以上のあらかじめ定められ
た高さまで散布する散布工程と、 周辺に立設する側壁Bを有する表面板Bを前記側壁Bを
下にして前記側壁Aに載置する表面板B載置工程と、 前記粉砕物が溶融または分解に至らない温度で加熱およ
び圧縮して成形する成形工程と、を備えたことを特徴と
するパネル状構造体の製造方法。 - 【請求項4】 表面板B載置工程の後に、微振動を付与
する振動付与工程を備えたことを特徴とする請求項3記
載のパネル状構造体の製造方法。 - 【請求項5】 散布工程は、発泡樹脂粉砕物を任意の異
なった粒径のものに分級し、 この分級された各々の発泡粉砕物毎に接着剤と混合した
混合物を得た後に、粒度の小さな粉砕物を多く含む混合
物から順次に表面板Aの内面に散布することを特徴とす
る請求項3に記載のパネル状構造体の製造方法。 - 【請求項6】 表面板Bの載置工程は、表面板Bの側壁
Bをあらかじめ定められた角度だけ内傾させ、側面板A
の側壁Aの内側にわずかに挿入し、側壁Aの端部が側壁
Aの外周面と当接するようにして保持することを特徴と
する請求項3乃至請求項5のいずれかに記載のパネル状
構造体の製造方法。 - 【請求項7】 成形工程は、表面板Aの温度を表面板B
の温度より高くなるように設定して加熱圧縮を行うこと
を特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の
パネル状構造体の製造方法。 - 【請求項8】 接着剤が、粉末状の接着剤を用いること
を特徴とする請求項1または請求項3乃至請求項5のい
ずれかに記載のパネル状構造体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04943299A JP4217994B2 (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | パネル状構造体とその製造方法 |
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Publications (2)
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