JP2000247158A - 作業車の変速操作構造 - Google Patents
作業車の変速操作構造Info
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- JP2000247158A JP2000247158A JP11046429A JP4642999A JP2000247158A JP 2000247158 A JP2000247158 A JP 2000247158A JP 11046429 A JP11046429 A JP 11046429A JP 4642999 A JP4642999 A JP 4642999A JP 2000247158 A JP2000247158 A JP 2000247158A
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Abstract
完了からクラッチミートに至るまでの間における無駄時
間の少ない変速性能に優れた作業車の変速操作構造を提
供する。 【解決手段】 油圧クラッチ9の作動状態を切り換える
弁機構Vを、ギヤ式変速装置Gを操作するアクチュエー
タAの作動開始に基づいて油圧クラッチ9が切り作動
し、アクチュエータAの作動終了に基づいて油圧クラッ
チ9が入り作動するようにアクチュエータAの作動に連
動する切換弁85の油路上手側に、制御手段Cにより、
油圧クラッチ9の入り作動開始から設定時間tの間は大
きい開度に調節され、設定時間t経過後は油圧クラッチ
9を徐々に昇圧させる開度に調節される電磁比例弁86
を直列に接続して構成し、制御手段Cが、アクチュエー
タAの作動終了以前に電磁比例弁86の開弁操作を行う
よう構成した。
Description
作動で変速操作されるギヤ式変速装置と、該ギヤ式変速
装置に対して直列に接続される多板式の油圧クラッチ
と、該油圧クラッチの作動状態を切り換える弁機構と、
該弁機構の作動を制御する制御手段とを備えるととも
に、前記アクチュエータの作動開始に基づいて前記油圧
クラッチが減圧による切り作動を開始し、かつ、前記ア
クチュエータの作動終了に基づいて前記油圧クラッチが
昇圧による入り作動を開始するように前記アクチュエー
タの作動に連動された切換弁と、前記制御手段により、
前記油圧クラッチの入り作動開始から設定時間の間は大
きい開度に開度調節され、前記設定時間経過後は前記油
圧クラッチを徐々に昇圧させる開度に開度調節される電
磁比例弁とから前記弁機構を構成した作業車の変速操作
構造に関する。
いては、ギヤ式変速装置を変速操作するアクチュエータ
の作動に連動して切換弁が油圧クラッチの作動状態を切
り換えることから、変速操作の際に伝動を一時的に遮断
するクラッチ操作を人為的に行う手間を無くすことがで
き、又、油圧クラッチの入り作動開始から設定時間の間
は制御手段が電磁比例弁の開度を大きくすることから、
油圧クラッチの入り作動開始から電磁比例弁の開度を徐
々に大きくする場合に比較して、油圧クラッチの入り操
作に要する操作時間を短縮でき、更に、設定時間の経過
後は油圧クラッチを徐々に昇圧させるように制御手段が
電磁比例弁の開度を制御することから、クラッチミート
時におけるショックの発生を抑制できるようになってい
る。
おいて、制御手段は、例えば、特開平9‐240297
号公報で開示されているように、アクチュエータの作動
終了に基づいて切換弁が油圧クラッチを入り作動させる
ための作動油供給状態に切り換えられた後に、電磁比例
弁の開度を大きい開度にするための開弁操作を開始する
ように構成されていた。
従来技術によると、切換弁を作動油供給状態に切り換え
てから電磁比例弁の開弁操作を開始していることによっ
て、その開弁操作の間で制限される作動油量の分、アク
チュエータの作動が終了する変速操作の完了から油圧ク
ラッチの昇圧による入り操作が開始されてクラッチミー
トに至るまでの間における無駄時間が長くなり、その
分、変速操作の際に車速を低下させ易くなることから、
クラッチミートの際にショックを発生させ易くなってい
た。
終了する変速操作の完了からクラッチミートに至るまで
の間における無駄時間の少ない変速性能に優れた作業車
の変速操作構造を提供することにある。
め、本発明のうちの請求項1記載の発明では、アクチュ
エータの作動で変速操作されるギヤ式変速装置と、該ギ
ヤ式変速装置に対して直列に接続される多板式の油圧ク
ラッチと、該油圧クラッチの作動状態を切り換える弁機
構と、該弁機構の作動を制御する制御手段とを備えると
ともに、前記アクチュエータの作動開始に基づいて前記
油圧クラッチが減圧による切り作動を開始し、かつ、前
記アクチュエータの作動終了に基づいて前記油圧クラッ
チが昇圧による入り作動を開始するように前記アクチュ
エータの作動に連動された切換弁と、前記制御手段によ
り、前記油圧クラッチの入り作動開始から設定時間の間
は大きい開度に開度調節され、前記設定時間経過後は前
記油圧クラッチを徐々に昇圧させる開度に開度調節され
る電磁比例弁とから前記弁機構を構成した作業車の変速
操作構造において、前記切換弁に対して前記電磁比例弁
を油路上手側に直列に接続するとともに、前記制御手段
が、前記アクチュエータの作動終了以前に前記電磁比例
弁の開弁操作を行うように構成した。
と、制御手段が、アクチュエータの作動が終了する以前
に、電磁比例弁の開度を大きい開度にする開弁操作を行
っていることから、アクチュエータの作動終了に基づい
て、切換弁が油圧クラッチを入り作動させるための作動
油供給状態に切り換えられると、直ちに電磁比例弁の大
きい開度に応じた大流量の作動油が油圧クラッチに供給
されるようになる。つまり、切換弁を作動油供給状態に
切り換えてから電磁比例弁の開弁操作を開始する場合の
ように、電磁比例弁の開弁操作の間、油圧クラッチに供
給する作動油量が制限される、ということがないので、
その分、アクチュエータの作動が終了する変速操作の完
了からクラッチミートに至るまでの間における無駄時間
を少なくすることができて、変速操作の際における車速
の低下を抑制できるようになることから、クラッチミー
ト時におけるショックの発生を効果的に抑制できるよう
になる。
終了する変速操作の完了からクラッチミートに至るまで
の間における無駄時間の少ない変速性能に優れた作業車
の変速操作構造を提供できるようになった。
上記請求項1記載の発明において、前記制御手段が、変
速段を判別するとともに、その判別結果に基づいて前記
アクチュエータの作動終了以前での前記電磁比例弁の目
標開度を変更するように構成した。
と、変速段によって、変速操作に要する時間に違いが生
じて、その変速操作の間に油圧クラッチから排出される
作動油量が異なるようになり、それによって、油圧クラ
ッチの入り操作の際に必要となる作動油量も異なること
から、制御手段は、その変速操作の間に油圧クラッチか
ら排出される作動油量が多い変速段であるほど、その変
速操作におけるアクチュエータの作動終了以前での電磁
比例弁の目標開度を大きくして油圧クラッチに対する単
位時間当たりの作動油供給量を多くすることによって、
変速段にかかわらず、設定時間の間で油圧クラッチをク
ラッチミート直前まで確実に作動させるようにするので
あり、これによって、変速段によっては設定時間の間で
油圧クラッチをクラッチミート直前まで適切に作動させ
ることができずに、クラッチミートのかなり手前の段階
から電磁比例弁の開度が絞られるようになって、アクチ
ュエータの作動が終了する変速操作の完了からクラッチ
ミートに至るまでの間における無駄時間が長くなる、と
いった不都合の発生を防止できるようになる。
クチュエータの作動が終了する変速操作の完了からクラ
ッチミートに至るまでの間における無駄時間を好適に削
減できる、変速性能に優れた作業車の変速操作構造を提
供できるようになった。
上記請求項1又は2記載の発明において、作動油の温度
を検出する油温計を設けて、前記制御手段が、その油温
に基づいて前記アクチュエータの作動終了以前での前記
電磁比例弁の目標開度を変更するように構成した。
と、作動油は、その温度が低下して粘度が高くなるほど
流動し難くなり、又、油圧クラッチは、その切り操作時
には迅速さが求められることから弁機構の開度が大きい
開度に設定維持されるのに対し、その入り操作時にはク
ラッチミート時のショックの発生を防止するために弁機
構の開度が一旦小さい開度に設定されることによって、
入り操作時に作動油の粘度の影響が大きくなるものであ
ることから、制御手段は、油温計で検出される作動油の
温度が低くなるほど、アクチュエータの作動終了以前で
の電磁比例弁の目標開度を大きくして油圧クラッチに向
けて作動油を流動させ易くすることによって、作動油の
温度にかかわらず、設定時間の間で油圧クラッチをクラ
ッチミート直前まで確実に作動させるようにするのであ
り、これによって、作動油の温度によっては設定時間の
間で油圧クラッチをクラッチミート直前まで適切に作動
させることができずに、クラッチミートのかなり手前の
段階から電磁比例弁の開度が絞られるようになって、ア
クチュエータの作動が終了する変速操作の完了からクラ
ッチミートに至るまでの間における無駄時間が長くな
る、といった不都合の発生を防止できるようになる。
ず、アクチュエータの作動が終了する変速操作の完了か
らクラッチミートに至るまでの間における無駄時間を好
適に削減できる、変速性能に優れた作業車の変速操作構
造を提供できるようになった。
上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記油圧クラッチに向けて作動油を圧送する油圧ポ
ンプをエンジンからの動力で駆動するとともに、前記エ
ンジンの回転数を検出する回転計を設けて、前記制御手
段が、その回転数に基づいて前記アクチュエータの作動
終了以前での前記電磁比例弁の目標開度を変更するよう
に構成した。
と、エンジン回転数が低いほど、油圧ポンプから圧送さ
れる作動油量が少なくなることから、制御手段は、回転
計で検出されるエンジン回転数が低いほど、アクチュエ
ータの作動終了以前での電磁比例弁の目標開度を大きく
して油圧クラッチに作動油を供給し易くすることによっ
て、エンジン回転数にかかわらず、設定時間の間で油圧
クラッチをクラッチミート直前まで確実に作動させるよ
うにするのであり、これによって、エンジン回転数によ
っては設定時間の間で油圧クラッチをクラッチミート直
前まで適切に作動させることができずに、クラッチミー
トのかなり手前の段階から電磁比例弁の開度が絞られる
ようになって、アクチュエータの作動が終了する変速操
作の完了からクラッチミートに至るまでの間における無
駄時間が長くなる、といった不都合の発生を防止できる
ようになる。
らず、アクチュエータの作動が終了する変速操作の完了
からクラッチミートに至るまでの間における無駄時間を
好適に削減できる、変速性能に優れた作業車の変速操作
構造を提供できるようになった。
上記請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記制御手段が、発進時であるか走行中であるかを
判別するとともに、その判別結果に基づいて前記アクチ
ュエータの作動終了以前での前記電磁比例弁の目標開度
を変更するように構成した。
と、走行中は作動油が抜けきっていない状態の油圧クラ
ッチに対して作動油を供給するのに対し、発進時は作動
油が抜けきった状態の油圧クラッチに対して作動油を供
給することから、制御手段は、発進時である場合には、
走行中の場合よりもアクチュエータの作動終了以前での
電磁比例弁の目標開度を大きくして油圧クラッチに対す
る単位時間当たりの作動油供給量を多くすることによっ
て、発進時であるか走行中であるかにかかわらず、設定
時間の間で油圧クラッチをクラッチミート直前まで確実
に作動させるようにするのであり、これによって、発進
時に、設定時間の間で油圧クラッチをクラッチミート直
前まで適切に作動させることができずに、クラッチミー
トのかなり手前の段階から電磁比例弁の開度が絞られる
ようになって、アクチュエータの作動が終了する変速操
作の完了からクラッチミートに至るまでの間における無
駄時間が長くなる、といった不都合の発生を防止できる
ようになる。
あるかにかかわらず、アクチュエータの作動が終了する
変速操作の完了からクラッチミートに至るまでの間にお
ける無駄時間を好適に削減できる、変速性能に優れた作
業車の変速操作構造を提供できるようになった。
上記請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記切換弁が、前記アクチュエータの作動停止時に
上昇し、かつ、前記アクチュエータの作動時に減少する
パイロット圧で作動するように構成した。
と、切換弁を、アクチュエータの作動に応じて増減する
パイロット圧で作動するように構成していることから、
アクチュエータの作動を検出するスイッチなどを設け、
その検出に基づいて切換弁を作動させる場合に比較し
て、切換弁をアクチュエータの作動に連動させるための
構成の簡素化並びに製造コストの低減化を図れるように
なる。
終了する変速操作の完了からクラッチミートに至るまで
の間における無駄時間を削減できる上に、構成の簡素化
並びに製造コストの低減化を図れるようになった。
に基づいて説明する。
タの全体側面が示されており、このトラクタは、左右一
対の前輪1と後輪2、前部に搭載されたエンジン3、ペ
ダル操作式の主クラッチ4、後部フレーム兼用のミッシ
ョンケース5、前輪操向用のステアリングホイール6、
及び、運転座席7、などを備えて構成されている。
は、主クラッチ4を介して伝達されるエンジン3からの
動力を4段に変速する主変速装置8、主変速装置8から
の動力を断続させる多板式の油圧クラッチ9、油圧クラ
ッチ9を介して伝達される主変速装置8からの動力を前
進動力として正転伝達する状態と後進動力として逆転伝
達する状態とに切り換える前後進切換装置10、前後進
切換装置10からの前進動力を2段に変速する補助変速
装置11、前後進切換装置10からの後進動力又は補助
変速装置11からの前進動力を2段に変速する副変速装
置12、副変速装置12からの動力を大きい変速比で減
速可能な超減速装置13、超減速装置13からの動力を
左右の後輪2に伝達する後輪差動装置14、及び、超減
速装置13からの動力を左右の前輪1に増速伝達可能な
前輪変速装置15、などが内装されている。前輪変速装
置15からの動力は、伝動軸16及び前輪差動装置17
を介して左右の前輪1に伝達されるようになっている。
aに連動する入力軸18、入力軸18に一体回転するよ
うに装着された第1駆動ギヤ19と第2駆動ギヤ20と
第3駆動ギヤ21と第4駆動ギヤ22、第1駆動ギヤ1
9に噛合する第1従動ギヤ23、第2駆動ギヤ20に噛
合する第2従動ギヤ24、第3駆動ギヤ21に噛合する
第3従動ギヤ25、第4駆動ギヤ22に噛合する第4従
動ギヤ26、各従動ギヤ23〜26を回転自在に支持す
る出力軸27、出力軸27を第1従動ギヤ23に連動さ
せる第1速位置と出力軸27を第2従動ギヤ24に連動
させる第2速位置と出力軸27を第1従動ギヤ23及び
第2従動ギヤ24に連動させない中立位置とに切り換え
可能なシンクロメッシュ式の第1シフト部材28、及
び、出力軸27を第3従動ギヤ25に連動させる第3速
位置と出力軸27を第4従動ギヤ26に連動させる第4
速位置と出力軸27を第3従動ギヤ25及び第4従動ギ
ヤ26に連動させない中立位置とに切り換え可能なシン
クロメッシュ式の第2シフト部材29、などによって構
成されている。
ト部材28及び第2シフト部材29を中立位置に位置さ
せると、入力軸18の動力を出力軸27に伝達しない中
立状態を現出し、第2シフト部材29を中立位置に位置
させた状態で第1シフト部材28を第1速位置に位置さ
せると、入力軸18の動力を出力軸27に低速で伝達す
る第1伝動状態を現出し、第2シフト部材29を中立位
置に位置させた状態で第1シフト部材28を第2速位置
に位置させると、入力軸18の動力を出力軸27に第1
伝動状態よりも高速で伝達する第2伝動状態を現出し、
第1シフト部材28を中立位置に位置させた状態で第2
シフト部材29を第3速位置に位置させると、入力軸1
8の動力を出力軸27に第2伝動状態よりも高速で伝達
する第3伝動状態を現出し、第1シフト部材28を中立
位置に位置させた状態で第2シフト部材29を第4速位
置に位置させると、入力軸18の動力を出力軸27に第
3伝動状態よりも高速で伝達する第4伝動状態を現出す
るようになっている。
とによって主変速装置8からの動力を前後進切換装置1
0に伝達する入り状態に切り換えられ、作動油が排出さ
れることによって主変速装置8からの動力を前後進切換
装置10に伝達しない切り状態に切り換えられるように
なっている。
介して主変速装置8の出力軸27と連動する入力軸3
0、入力軸30に回転自在に装着された円筒軸31と駆
動ギヤ32、駆動ギヤ32に逆転ギヤ33を介して噛合
連動する従動ギヤ34、従動ギヤ34と一体回転する出
力軸35、及び、入力軸30に円筒軸31を連動させる
前進位置と入力軸30に駆動ギヤ32を連動させる後進
位置とに切り換え可能なシンクロメッシュ式のシフト部
材36、などによって構成されている。
フト部材36を前進位置に位置させると、入力軸30の
動力を円筒軸31に前進動力として伝達する前進伝動状
態を現出し、シフト部材36を後進位置に位置させる
と、入力軸30の動力を出力軸35に後進動力として逆
転伝達する後進伝動状態を現出するようになっている。
の円筒軸31に回転自在に装着された高速駆動ギヤ3
7、前後進切換装置10の入力軸30に回転自在に装着
された低速駆動ギヤ38、高速駆動ギヤ37に噛合する
高速従動ギヤ39、低速駆動ギヤ38に噛合する低速従
動ギヤ40、高速従動ギヤ39及び低速従動ギヤ40と
一体回転する出力軸35、及び、円筒軸31に高速駆動
ギヤ37を連動させる高速位置と円筒軸31に低速駆動
ギヤ38を連動させる低速位置とに切り換え可能なシン
クロメッシュ式のシフト部材41、などによって構成さ
れている。
ト部材41を高速位置に位置させると、前後進切換装置
10の円筒軸31からの動力を出力軸35に高速前進動
力として正転伝達する高速前進伝動状態を現出し、シフ
ト部材41を低速位置に位置させると、前後進切換装置
10の円筒軸31からの動力を出力軸35に低速前進動
力として正転伝達する低速前進伝動状態を現出するよう
になっている。
び補助変速装置11の共通の出力軸35と連動する入力
軸42、入力軸42に回転自在に装着された低速駆動ギ
ヤ43と高速駆動ギヤ44、低速駆動ギヤ43に噛合す
る低速従動ギヤ45、高速駆動ギヤ44に噛合する高速
従動ギヤ46、低速従動ギヤ45及び高速従動ギヤ46
と一体回転する円筒軸47、及び、入力軸42に低速駆
動ギヤ43を連動させる低速位置と入力軸42に高速駆
動ギヤ44を連動させる高速位置とに切り換え可能なシ
ンクロメッシュ式のシフト部材48、などによって構成
されている。
部材48を低速位置に位置させると、入力軸42の動力
を円筒軸47に低速で伝達する低速伝動状態を現出し、
シフト部材48を高速位置に位置させると、入力軸42
の動力を円筒軸47に高速で伝達する高速伝動状態を現
出するようになっている。
軸47を回転自在に支持する出力軸49、副変速装置1
2の円筒軸47と一体回転する減速駆動ギヤ50、出力
軸49に回転自在に装着された減速従動ギヤ51、減速
駆動ギヤ50に噛合する第1中継ギヤ52、減速従動ギ
ヤ51に噛合する第2中継ギヤ53、第1中継ギヤ52
と第2中継ギヤ53とを一体回転させる中継軸54、及
び、出力軸49を副変速装置12の円筒軸47に連動さ
せる非減速位置と出力軸49を減速従動ギヤ51に連動
させる超減速位置とに切り換え可能なシンクロメッシュ
式のシフト部材55、などによって構成されている。
部材55を非減速位置に位置させると、副変速装置12
の円筒軸47からの動力を出力軸49に変速せずに伝達
する非減速伝動状態を現出し、シフト部材55を超減速
位置に位置させると、副変速装置12の円筒軸47から
の動力を出力軸49に大きく減速して伝達する超減速伝
動状態を現出するようになっている。
力軸49に連動するように構成されており、その出力軸
49からの動力を左右の後輪2に伝達するようになって
いる。
力軸49と一体回転する伝動ギヤ56に中継ギヤ57を
介して噛合連動する入力ギヤ58、入力ギヤ58と一体
回転する等速駆動ギヤ59、入力ギヤ58と入力軸60
を介して一体回転する増速駆動ギヤ61、等速駆動ギヤ
59に噛合する等速従動ギヤ62、増速駆動ギヤ61に
噛合する増速従動ギヤ63、等速従動ギヤ62と増速従
動ギヤ63とを回転自在に支持する出力軸64、増速従
動ギヤ63と出力軸64との間に介装された多板式の摩
擦クラッチ65、及び、出力軸64を等速従動ギヤ62
に連動させる等速位置と摩擦クラッチ65を入り操作し
て出力軸64を増速従動ギヤ63に連動させる前輪増速
位置と出力軸64を等速従動ギヤ62及び増速従動ギヤ
63に連動させない中立位置とに切り換え可能なシフト
部材66、などによって構成されている。等速駆動ギヤ
59と等速従動ギヤ62のギヤレシオは、前輪1の周速
度を後輪2の周速度と略同一する値に設定されている。
増速駆動ギヤ61と増速従動ギヤ63のギヤレシオは、
前輪1の周速度を後輪2の周速度よりも速くする値に設
定されている。
ト部材66を等速位置に位置させると、入力ギヤ58の
動力を出力軸64に前輪1の周速度が後輪2の周速度と
略同一となるように伝達する標準4輪駆動状態を現出
し、シフト部材66を前輪増速位置に位置させると、入
力ギヤ58の動力を出力軸64に前輪1の周速度が後輪
2の周速度よりも速くなるように伝達する前輪増速4輪
駆動状態を現出し、シフト部材66を中立位置に位置さ
せると、入力ギヤ58の動力を出力軸64に伝達しない
後輪2輪駆動状態を現出するようになっている。
の第1シフト部材28は3位置切り換え式の第1油圧シ
リンダ67の作動で、主変速装置8の第2シフト部材2
9は3位置切り換え式の第2油圧シリンダ68の作動
で、前後進切換装置10のシフト部材36は2位置切り
換え式の第1切換レバー69の操作で、補助変速装置1
1のシフト部材41は2位置切り換え式の第3油圧シリ
ンダ70の作動で、副変速装置12のシフト部材48は
2位置切り換え式の第4油圧シリンダ71の作動で、超
減速装置13のシフト部材55は2位置切り換え式の第
2切換レバー72の操作で、前輪変速装置15のシフト
部材66は3位置切り換え式の第5油圧シリンダ73の
作動で切り換え操作されるようになっている。
1、及び、副変速装置12は、アクチュエータAの一例
である第1〜4油圧シリンダ67,68,70,71の
作動で変速操作されるギヤ式変速装置Gである。
は、2位置切り換え式の第1電磁切換弁74と第2電磁
切換弁75の作動で、第2油圧シリンダ68は、2位置
切り換え式の第3電磁切換弁76と第4電磁切換弁77
の作動で、第3油圧シリンダ70は、2位置切り換え式
の第5電磁切換弁78の作動で、第4油圧シリンダ71
は、2位置切り換え式の第6電磁切換弁79の作動で、
エンジン3からの動力で駆動される油圧ポンプ80から
圧送される作動油の流動状態が切り換えられることによ
って作動状態が切り換わるようになっている。各電磁切
換弁74〜79の作動は、マイクロコンピュータを備え
た制御装置81によって制御されるようになっている。
制御装置81は、ポテンショメータからなるレバーセン
サ82により検出される変速レバー83の操作位置に基
づいて、第1〜4電磁切換弁74〜77及び第6電磁切
換弁79の作動を制御し、切換スイッチ84の操作に基
づいて第5電磁切換弁78の作動を制御するように構成
されている。
置81の制御作動について詳述すると、制御装置81
は、変速レバー83が駐車位置又は中立位置にある場合
には、第1〜4電磁切換弁74〜77を作動油供給状態
にすることにより、主変速装置8の第1シフト部材28
及び第2シフト部材29が中立位置に位置するように第
1油圧シリンダ67及び第2油圧シリンダ68を作動さ
せて、中立状態を現出するのである。
は、第1電磁切換弁74と第6電磁切換弁79とを作動
油排出状態にし、かつ、第2〜4電磁切換弁75〜77
を作動油供給状態にすることにより、主変速装置8の第
1シフト部材28が第1速位置に位置するように第1油
圧シリンダ67を作動させ、主変速装置8の第2シフト
部材29が中立位置に位置するように第2油圧シリンダ
68を作動させ、副変速装置12のシフト部材48が低
速位置に位置するように第4油圧シリンダ71を作動さ
せて、第1速状態を現出するのである。
は、第2電磁切換弁75と第6電磁切換弁79とを作動
油排出状態にし、かつ、第1電磁切換弁74と第3電磁
切換弁76と第4電磁切換弁77とを作動油供給状態に
することにより、主変速装置8の第1シフト部材28が
第2速位置に位置するように第1油圧シリンダ67を作
動させ、主変速装置8の第2シフト部材29が中立位置
に位置するように第2油圧シリンダ68を作動させ、副
変速装置12のシフト部材48が低速位置に位置するよ
うに第4油圧シリンダ71を作動させて、第2速状態を
現出するのである。
は、第3電磁切換弁76と第6電磁切換弁79とを作動
油排出状態にし、かつ、第1電磁切換弁74と第2電磁
切換弁75と第4電磁切換弁77とを作動油供給状態に
することにより、主変速装置8の第1シフト部材28が
中立位置に位置するように第1油圧シリンダ67を作動
させ、主変速装置8の第2シフト部材29が第3速位置
に位置するように第2油圧シリンダ68を作動させ、副
変速装置12のシフト部材48が低速位置に位置するよ
うに第4油圧シリンダ71を作動させて、第3速状態を
現出するのである。
は、第4電磁切換弁77と第6電磁切換弁79とを作動
油排出状態にし、かつ、第1〜3電磁切換弁74〜76
を作動油供給状態にすることにより、主変速装置8の第
1シフト部材28が中立位置に位置するように第1油圧
シリンダ67を作動させ、主変速装置8の第2シフト部
材29が第4速位置に位置するように第2油圧シリンダ
68を作動させ、副変速装置12のシフト部材48が低
速位置に位置するように第4油圧シリンダ71を作動さ
せて、第4速状態を現出するのである。
は、第1電磁切換弁74を作動油排出状態にし、かつ、
第2〜4電磁切換弁75〜77と第6電磁切換弁79と
を作動油供給状態にすることにより、主変速装置8の第
1シフト部材28が第1速位置に位置するように第1油
圧シリンダ67を作動させ、主変速装置8の第2シフト
部材29が中立位置に位置するように第2油圧シリンダ
68を作動させ、副変速装置12のシフト部材48が高
速位置に位置するように第4油圧シリンダ71を作動さ
せて、第5速状態を現出するのである。
は、第2電磁切換弁75を作動油排出状態にし、かつ、
第1電磁切換弁74と第3電磁切換弁76と第4電磁切
換弁77と第6電磁切換弁79とを作動油供給状態にす
ることにより、主変速装置8の第1シフト部材28が第
2速位置に位置するように第1油圧シリンダ67を作動
させ、主変速装置8の第2シフト部材29が中立位置に
位置するように第2油圧シリンダ68を作動させ、副変
速装置12のシフト部材48が高速位置に位置するよう
に第4油圧シリンダ71を作動させて、第6速状態を現
出するのである。
は、第3電磁切換弁76を作動油排出状態にし、かつ、
第1電磁切換弁74と第2電磁切換弁75と第4電磁切
換弁77と第6電磁切換弁79とを作動油供給状態にす
ることにより、主変速装置8の第1シフト部材28が中
立位置に位置するように第1油圧シリンダ67を作動さ
せ、主変速装置8の第2シフト部材29が第3速位置に
位置するように第2油圧シリンダ68を作動させ、副変
速装置12のシフト部材48が高速位置に位置するよう
に第4油圧シリンダ71を作動させて、第7速状態を現
出するのである。
は、第4電磁切換弁77を作動油排出状態にし、かつ、
第1〜3電磁切換弁74〜76と第6電磁切換弁79と
を作動油供給状態にすることにより、主変速装置8の第
1シフト部材28が中立位置に位置するように第1油圧
シリンダ67を作動させ、主変速装置8の第2シフト部
材29が第4速位置に位置するように第2油圧シリンダ
68を作動させ、副変速装置12のシフト部材48が高
速位置に位置するように第4油圧シリンダ71を作動さ
せて、第8速状態を現出するのである。
いて、制御装置81が、第1〜4電磁切換弁74〜77
及び第6電磁切換弁79の作動を制御して、主変速装置
8を変速操作する第1油圧シリンダ67と第2油圧シリ
ンダ68、並びに、副変速装置12を変速操作する第4
油圧シリンダ71の作動状態を切り換えることによっ
て、前後進のそれぞれにおいて8段の変速操作を行える
ようになっている。
81の制御作動について詳述すると、制御装置81は、
補助変速装置11が高速前進伝動状態にある場合に切換
スイッチ84が操作されると、第5電磁切換弁78を作
動油排出状態にすることにより、補助変速装置11のシ
フト部材41が低速位置に位置するように第3油圧シリ
ンダ70を作動させて、低速前進伝動状態を現出し、逆
に、補助変速装置11が低速前進伝動状態にある場合に
切換スイッチ84が操作されると、第5電磁切換弁78
を作動油供給状態にすることにより、補助変速装置11
のシフト部材41が高速位置に位置するように第3油圧
シリンダ70を作動させて、高速前進伝動状態を現出す
るのである。
の比は、主変速装置8及び副変速装置12による8段変
速構造における各ギヤレシオの比の半分程度の値に設定
されている。つまり、補助変速装置11を変速作動させ
ることによって、主変速装置8及び副変速装置12の変
速作動による主変速の約半段分の補助変速を行えるよう
になっている。
71に対する油圧回路には、主変速装置8、副変速装置
12、及び、補助変速装置11の変速作動、並びに、前
後進切換装置10の切り換え作動に連動して油圧クラッ
チ9の作動状態を切り換える弁機構Vが備えられてい
る。弁機構Vは、第1〜4油圧シリンダ67,68,7
0,71の作動開始、又は、第1切換レバー69の操作
開始に基づいて作動油排出状態に切り換わることによっ
て、油圧クラッチ9の減圧による切り作動を開始させ、
かつ、第1〜4油圧シリンダ67,68,70,71の
作動終了、又は、第1切換レバー69の操作完了に基づ
いて作動油供給状態に切り換わることによって、油圧ク
ラッチ9の昇圧による入り作動を開始させる切換弁85
と、制御装置81により、図4に示すように、油圧クラ
ッチ9の入り作動開始から設定時間tの間は大きい開度
に開度調節され、かつ、設定時間tの経過後は油圧クラ
ッチ9を徐々に昇圧させる開度に開度調節される電磁比
例弁86とを、切換弁85に対して電磁比例弁86が油
路上手側に位置する状態に直列に接続することによって
構成されている。つまり、制御装置81は、弁機構Vの
作動を制御する制御手段Cとしても機能するように構成
されている。
部材28を第1速位置又は第2速位置に位置させた第1
油圧シリンダ67の作動停止時に閉弁されるように第1
油圧シリンダ67に連係された第1開閉弁87、主変速
装置8の第2シフト部材29を第3速位置又は第4速位
置に位置させた第2油圧シリンダ68の作動停止時に閉
弁されるように第2油圧シリンダ68に連係された第2
開閉弁88、補助変速装置11のシフト部材41を低速
位置又は高速位置に位置させた第3油圧シリンダ70の
作動停止時に閉弁されるように第3油圧シリンダ70に
連係された第3開閉弁89、副変速装置12のシフト部
材48を低速位置又は高速位置に位置させた第4油圧シ
リンダ71の作動停止時に閉弁されるように第4油圧シ
リンダ71に連係された第4開閉弁90、及び、前後進
切換装置10のシフト部材36を前進位置又は後進位置
に位置させた第1切換レバー69の操作完了時に閉弁さ
れるように第1切換レバー69に連係された第5開閉弁
91、の作動に基づいて、パイロット圧が所定圧よりも
減少すると作動油排出状態に切り換わり、逆に、パイロ
ット圧が所定圧以上に上昇すると作動油供給状態に切り
換わるように構成されている。
87に対して、第2開閉弁88が直列に、又、第3〜5
開閉弁89〜91が並列に接続されており、第1開閉弁
87と第2開閉弁88の双方、又は、第3〜5開閉弁8
9〜91のいずれかが開弁されると、作動油を排出して
切換弁85に対するパイロット圧を減少させ、逆に、第
1開閉弁87及び第2開閉弁88のいずれかと、第3〜
5開閉弁89〜91の全てが閉弁されると、作動油の排
出を停止して切換弁85に対するパイロット圧を上昇さ
せるようになっている。
変速装置8及び副変速装置12の変速操作の際には、第
1油圧シリンダ67、第2油圧シリンダ68、又は、第
4油圧シリンダ71の作動開始に基づいて油圧クラッチ
9を自動的に切り作動させることができるとともに、第
1油圧シリンダ67、第2油圧シリンダ68、又は、第
4油圧シリンダ71の作動終了に基づいて油圧クラッチ
9を自動的に入り作動させることができ、又、第1切換
レバー69による前後進切換装置10の切り換え操作の
際には、第1切換レバー69の操作開始に基づいて油圧
クラッチ9を自動的に切り作動させることができるとと
もに、第1切換レバー69の操作完了に基づいて油圧ク
ラッチ9を自動的に入り作動させることができ、更に、
切換スイッチ84による補助変速装置11の変速操作の
際には、第3油圧シリンダ70の作動開始に基づいて油
圧クラッチ9を自動的に切り作動させることができると
ともに、第3油圧シリンダ70の作動終了に基づいて油
圧クラッチ9を自動的に入り作動させることができるよ
うになっている。
1、及び、副変速装置12の変速操作、並びに、前後進
切換装置10の切り換え操作の際に油圧クラッチ9の操
作を人為的に行う手間を省くことができるようになって
いる。
クラッチ9の入り作動開始から設定時間tの間は電磁比
例弁86の開度を大きい開度に調節することによって、
油圧クラッチ9の入り作動開始から電磁比例弁86の開
度を徐々に大きくする場合に比較して油圧クラッチ9の
入り操作に要する操作時間を短縮できる上に、設定時間
tの経過後は電磁比例弁86の開度を油圧クラッチ9を
徐々に昇圧させる開度に調節することから、クラッチミ
ート時におけるショックの発生を抑制できるようになっ
ている。尚、制御装置81は、切換弁85の作動状態を
切り換えるパイロット圧の所定圧への到達を検出する圧
力スイッチ92の作動に基づいて、油圧クラッチ9の入
り作動の開始及び切り作動の開始を検知し、又、内蔵さ
れたタイマTで設定時間tを計時するようになってい
る。
は、第1〜4油圧シリンダ67,68,70,71の作
動開始、又は、第1切換レバー69の操作開始により、
パイロット圧が所定圧まで低下したことを圧力スイッチ
92が検出した段階、言い換えると、切換弁85が作動
油排出状態に切り換えられて油圧クラッチ9が切り作動
を開始した段階(アクチュエータAの作動終了以前の一
例)から、電磁比例弁86の開弁操作を行うとともに、
そのときの変速条件である、変速段、作動油の温度、エ
ンジン回転数、及び、発進時か走行中かに基づいて、そ
の段階での電磁比例弁86の目標開度を変更するように
構成されている。
サ82からの検出又は切換スイッチ84の操作に基づい
て変速段を判別し、又、レバーセンサ82からの検出に
基づいて発進時であるか走行中であるかを判別する。
又、このトラクタには、作動油の温度を検出する油温計
93と、油圧ポンプ80を駆動するエンジン3の回転数
を検出する回転計94とが設けられており、制御装置8
1は、油温計93からの検出に基づいて作動油の粘度を
判別し、又、回転計94からの検出に基づいて油圧ポン
プ80から圧送される作動油量を判別する。そして、そ
れらの判別結果に基づいて、油圧クラッチ9が切り作動
を開始した段階での電磁比例弁86の目標開度を変更す
るのである。
リンダ67,68,70,71の固体差やシフトストロ
ークの差あるいは作動させるシリンダ数量などに起因し
て変速操作に要する時間に違いが生じて、その変速操作
の間に油圧クラッチ9から排出される作動油量が異なる
ようになり、それによって、油圧クラッチ9の入り操作
の際に必要となる作動油量も異なることから、制御装置
81は、レバーセンサ82からの検出又は切換スイッチ
84の操作に基づいて判別される変速段が、その変速段
への変速操作の間に油圧クラッチ9から排出される作動
油量が多いものであるほど、その変速操作において油圧
クラッチ9が切り作動を開始した段階での電磁比例弁8
6の目標開度を大きくして油圧クラッチ9に対する単位
時間当たりの作動油供給量を多くすることにより、変速
段にかかわらず、設定時間tの間で油圧クラッチ9をク
ラッチミート直前まで適切に作動させ得るだけの作動油
量を確保できるようにするのである。
バー83が第1〜8速位置のうちの隣合う変速位置に亘
って操作される間だけ第1開閉弁87と第2開閉弁88
とが開弁することにより、作動油が抜けきっていない状
態の油圧クラッチ9に対して作動油を供給するようにな
るのに対し、発進時の変速操作においては、変速レバー
83が駐車位置又は中立位置に操作されていて、第1開
閉弁87と第2開閉弁88とが以前から開弁しているこ
とにより、作動油が抜けきった状態の油圧クラッチ9に
対して作動油を供給するようになることから、制御装置
81は、発進時であると判別した場合には、油圧クラッ
チ9が切り作動を開始した段階での電磁比例弁86の目
標開度を走行中と判別した場合の目標開度よりも大きく
して油圧クラッチ9に対する単位時間当たりの作動油供
給量を多くすることにより、発進時においても設定時間
tの間で油圧クラッチ9をクラッチミート直前まで適切
に作動させ得るだけの作動油量を確保できるようにする
のである。
が高くなるほど流動し難くなるものであり、又、油圧ク
ラッチ9は、その切り操作時には迅速さが求められるこ
とから弁機構Vの開度が電磁比例弁86により開度調節
されない大きい開度に設定されているのに対し、その入
り操作時にはクラッチミート時のショックの発生を防止
するために弁機構Vの開度が電磁比例弁86の開度調節
作動により一旦小さい開度に設定されることよって、入
り操作時に作動油の粘度の影響が大きくなるものである
ことから、制御装置81は、油温計93で検出される作
動油の温度が低くなるほど、油圧クラッチ9が切り作動
を開始した段階での電磁比例弁86の目標開度を大きく
して油圧クラッチ9に向けて作動油を流動させ易くする
ことにより、作動油の粘度にかかわらず、設定時間tの
間で油圧クラッチ9をクラッチミート直前まで適切に作
動させ得るだけの作動油量を確保できるようにするので
ある。
ポンプ80から圧送される作動油量が少なくなることか
ら、制御装置81は、回転計94で検出されるエンジン
回転数が低いほど、油圧クラッチ9が切り作動を開始し
た段階での電磁比例弁86の目標開度を大きくして油圧
クラッチ9に作動油を供給し易くすることにより、エン
ジン回転数にかかわらず、設定時間tの間で油圧クラッ
チ9をクラッチミート直前まで適切に作動させ得るだけ
の作動油量を確保できるようにするのである。
行中であるか、作動油の温度に起因した粘度の変化、及
び、エンジン回転数に起因した油圧ポンプ80からの作
動油量の変化にかかわらず、設定時間tの間で油圧クラ
ッチ9をクラッチミート直前まで確実に作動させること
ができるようになり、これによって、変速段、作動油の
温度、並びに、エンジン回転数によっては、設定時間t
の間で油圧クラッチ9をクラッチミート直前まで適切に
作動させることができずに、クラッチミートのかなり手
前の段階から電磁比例弁86の開度が絞られることによ
って、第1〜4油圧シリンダ67,68,70,71の
作動が終了する変速操作の完了からクラッチミートに至
るまでの間における無駄時間が長くなる、あるいは、電
磁比例弁86の開度を大きくする設定時間tの間で油圧
クラッチ9がクラッチミートすることによりショックが
発生する、といった不都合の発生や、発進時に、設定時
間tの間で油圧クラッチ9をクラッチミート直前まで適
切に作動させることができずに、クラッチミートのかな
り手前の段階から電磁比例弁86の開度が絞られること
によって、第1油圧シリンダ67の作動が終了する変速
操作の完了からクラッチミートに至るまでの間における
無駄時間が長くなる、といった不都合の発生を防止でき
るようになる。
が切り作動を開始した段階から電磁比例弁86の開弁操
作を行っていることによって、第1〜4油圧シリンダ6
7,68,70,71の作動終了に基づいて切換弁85
が油圧クラッチ9を入り作動させるための作動油供給状
態に切り換えられると、既に電磁比例弁86の開度がそ
のときの変速条件に応じた大きい開度に調節されている
状態となり、それによって、直ちに電磁比例弁86の開
度に応じた大流量の作動油が油圧クラッチ9に供給され
るようになることから、切換弁85を作動油供給状態に
切り換えてから電磁比例弁86の開弁操作を開始する場
合のように、電磁比例弁86の開弁操作が行われている
間は油圧クラッチ9に供給する作動油量が制限される、
ということがないので、その分、第1〜4油圧シリンダ
67,68,70,71の作動が終了する変速操作の完
了からクラッチミートに至るまでの間における無駄時間
を少なくすることができて、変速操作の際における車速
の低下を抑制できるようになり、もって、クラッチミー
ト時におけるショックの発生を効果的に抑制できるよう
になる。
を列記する。 本発明を、農用トラクタ以外の作業車に適用するよ
うにしてもよい。 制御手段Cが電磁比例弁86の開弁操作を行うタイ
ミングとしては、アクチュエータAの作動終了以前であ
れば種々の変更が可能である。 制御手段Cが、変速段、発進時であるか走行中であ
るか、作動油の温度、及び、エンジン回転数のうちのい
ずれか一つ、もしくは、いくつかの組み合わせに基づい
てアクチュエータAの作動終了以前での電磁比例弁86
の目標開度を変更するように構成してもよい。 第1〜4油圧シリンダ67,68,70,71の作
動開始及び作動停止を検出する複数のリミットスイッチ
などの検出手段を設けるとともに、切換弁85として、
それらの検出手段からの検出に基づく制御装置81の制
御作動で作動する電磁式のものを採用するようにしても
よい。
Claims (6)
- 【請求項1】 アクチュエータの作動で変速操作される
ギヤ式変速装置と、該ギヤ式変速装置に対して直列に接
続される多板式の油圧クラッチと、該油圧クラッチの作
動状態を切り換える弁機構と、該弁機構の作動を制御す
る制御手段とを備えるとともに、前記アクチュエータの
作動開始に基づいて前記油圧クラッチが減圧による切り
作動を開始し、かつ、前記アクチュエータの作動終了に
基づいて前記油圧クラッチが昇圧による入り作動を開始
するように前記アクチュエータの作動に連動された切換
弁と、前記制御手段により、前記油圧クラッチの入り作
動開始から設定時間の間は大きい開度に開度調節され、
前記設定時間経過後は前記油圧クラッチを徐々に昇圧さ
せる開度に開度調節される電磁比例弁とから前記弁機構
を構成した作業車の変速操作構造であって、 前記切換弁に対して前記電磁比例弁を油路上手側に直列
に接続するとともに、前記制御手段が、前記アクチュエ
ータの作動終了以前に前記電磁比例弁の開弁操作を行う
ように構成してある作業車の油圧式変速操作構造。 - 【請求項2】 前記制御手段が、変速段を判別するとと
もに、その判別結果に基づいて前記アクチュエータの作
動終了以前での前記電磁比例弁の目標開度を変更するよ
うに構成してある請求項1記載の作業車の変速操作構
造。 - 【請求項3】 作動油の温度を検出する油温計を設け
て、前記制御手段が、その油温に基づいて前記アクチュ
エータの作動終了以前での前記電磁比例弁の目標開度を
変更するように構成してある請求項1又は2記載の作業
車の変速操作構造。 - 【請求項4】 前記油圧クラッチに向けて作動油を圧送
する油圧ポンプをエンジンからの動力で駆動するととも
に、前記エンジンの回転数を検出する回転計を設けて、
前記制御手段が、その回転数に基づいて前記アクチュエ
ータの作動終了以前での前記電磁比例弁の目標開度を変
更するように構成してある請求項1〜3のいずれか一つ
に記載の作業車の変速操作構造。 - 【請求項5】 前記制御手段が、発進時であるか走行中
であるかを判別するとともに、その判別結果に基づいて
前記アクチュエータの作動終了以前での前記電磁比例弁
の目標開度を変更するように構成してある請求項1〜4
のいずれか一つに記載の作業車の変速操作構造。 - 【請求項6】 前記切換弁が、前記アクチュエータの作
動停止時に上昇し、かつ、前記アクチュエータの作動時
に減少するパイロット圧で作動するように構成してある
請求項1〜5のいずれか一つに記載の作業車の変速操作
構造。
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|---|---|---|---|
| JP04642999A JP3573641B2 (ja) | 1999-02-24 | 1999-02-24 | 作業車の変速操作構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04642999A JP3573641B2 (ja) | 1999-02-24 | 1999-02-24 | 作業車の変速操作構造 |
Publications (2)
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|---|---|
| JP2000247158A true JP2000247158A (ja) | 2000-09-12 |
| JP3573641B2 JP3573641B2 (ja) | 2004-10-06 |
Family
ID=12746920
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04642999A Expired - Lifetime JP3573641B2 (ja) | 1999-02-24 | 1999-02-24 | 作業車の変速操作構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3573641B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6692409B2 (en) * | 2001-02-28 | 2004-02-17 | Kubota Corporation | Hydraulic change speed system for a working vehicle |
| WO2015098846A1 (ja) * | 2013-12-24 | 2015-07-02 | 本田技研工業株式会社 | 輸送機関の駆動装置 |
| CN110529564A (zh) * | 2019-08-30 | 2019-12-03 | 重庆隆旺机电有限责任公司 | 超越式档位互锁动力驱动系统 |
-
1999
- 1999-02-24 JP JP04642999A patent/JP3573641B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| US10112602B2 (en) | 2013-12-24 | 2018-10-30 | Honda Motor Co., Ltd. | Driving system for vehicle |
| CN110529564A (zh) * | 2019-08-30 | 2019-12-03 | 重庆隆旺机电有限责任公司 | 超越式档位互锁动力驱动系统 |
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| JP3573641B2 (ja) | 2004-10-06 |
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