JP2000248247A - 接着性樹脂組成物及び金属被覆材構造物。 - Google Patents

接着性樹脂組成物及び金属被覆材構造物。

Info

Publication number
JP2000248247A
JP2000248247A JP5287199A JP5287199A JP2000248247A JP 2000248247 A JP2000248247 A JP 2000248247A JP 5287199 A JP5287199 A JP 5287199A JP 5287199 A JP5287199 A JP 5287199A JP 2000248247 A JP2000248247 A JP 2000248247A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin composition
metal
copolymer
adhesive resin
propylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5287199A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromi Shigemoto
博美 重本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP5287199A priority Critical patent/JP2000248247A/ja
Publication of JP2000248247A publication Critical patent/JP2000248247A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属との接着性に優れていると共に、高温で
の接着保持性にも優れているオレフィン系樹脂組成物を
提供するにある。 【解決手段】 (1)プロピレンの単独重合体または共
重合体 40乃至88重量%(3成分基準)、(2)プ
ロピレンの単独重合体または共重合体を不飽和カルボン
酸乃至その誘導体で変性したポリマー 1乃至10重量
%(3成分基準)、及び(3)ポリ4−メチル−1−ペ
ンテン系重合体 7乃至50重量%(3成分基準)を含
有してなることを特徴とする接着性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリプロピレン系
の接着性樹脂組成物に関するもので、より詳細には、金
属との接着性に優れており、高温での接着保持性(耐剥
離性)及び耐陰極剥離性にも優れた樹脂組成物、特に金
属被覆用接着性樹脂組成物に関する。本発明はまた、上
記樹脂組成物の層を金属基体上に設けた金属被覆構造物
にも関する。
【0002】
【従来の技術】オレフィン系樹脂被覆金属管は、耐寒
性、防食性、耐水性、耐候性、及び耐衝撃性に優れてい
るため、ガス、油、水等の気体或いは液体用の輸送用配
管、或いはケーブルの保護用配管などとして広く使用さ
れている。
【0003】しかしながら、オレフィン系樹脂は、金属
との接着性に劣ることから、金属との接着性に優れた酸
変性オレフィン系樹脂を用いることも既に提案されてお
り、例えば、特公平1−50595号公報には、100
℃以下に予熱した金属体に、不飽和カルボン酸またはそ
の無水物でグラフト変性した、エチレン含有量88乃至
25%、密度0.880乃至0.900g/cm及び
融点65乃至90℃の変性エチレン・α−オレフィン共
重合体(A)を、該共重合体の融点以上の温度で加熱接
着することを特徴とするエチレン共重合体被覆金属体の
製造法が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記酸変性エチレン・
α−オレフィン共重合体は、鋼管類の被覆に用いたと
き、低温接着が可能であるという利点を有しているが、
上記融点からも明らかなとおり、高温での接着保持性
(耐剥離性)に乏しいという問題がある。
【0005】前に例示した各種配管は、埋没管として使
用されるのが通例であり、従来の被覆金属管をこの用途
に使用すると、陰極剥離と呼ばれるトラブルがしばしば
発生するのが認められる。即ち、金属管を陰極とし、外
部の陽極との間に電解質を存在させて、通電を行うと、
被覆の金属管からの剥離と、金属管の表面の腐食とが進
行するのであり、この陰極剥離は被覆金属管を実際に埋
設した場合における金属管腐食の大きな原因であると考
えられる。
【0006】したがって、本発明の目的は、金属との接
着性に優れていると共に、高温での接着保持性にも優れ
ているオレフィン系樹脂組成物を提供するにある。本発
明の他の目的は、金属との接着性に優れており、高温で
の接着保持性(耐剥離性)及び耐陰極剥離性にも優れた
樹脂組成物、特に金属被覆用接着性樹脂組成物並びに金
属被覆構造物を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、(1)
プロピレンの単独重合体または共重合体 40乃至88
重量%(3成分基準)、(2)プロピレンの単独重合体
または共重合体を不飽和カルボン酸乃至その誘導体で変
性したポリマー 1乃至10重量%(3成分基準)、及
び(3)ポリ4−メチル−1−ペンテン系重合体 7乃
至50重量%(3成分基準)を含有してなることを特徴
とする接着性樹脂組成物が提供される。本発明に用いる
プロピレンの共重合体は、炭素数2または4〜20のオ
レフィン単位を10モル%以下含むプロピレンランダム
共重合体であることが好ましい。本発明によればまた、
接着性樹脂組成物の層を金属基体上に設けてなることを
特徴とする金属被覆構造物が提供される。本発明の金属
管被覆材は、前記接着性樹脂組成物の層を金属と接する
側に、プロピレンの単独重合体または共重合体の層をそ
れと反対側に配置した積層体の形で用いることが好まし
い。
【0008】
【発明の実施形態】本発明の接着性樹脂組成物は、下記
の三成分、即ち、(1)プロピレンの単独重合体または
共重合体、(2)プロピレンの単独重合体または共重合
体を不飽和カルボン酸乃至その誘導体で変性したポリマ
ー、及び(3)ポリ4−メチル−1−ペンテン系重合体
を、三成分基準で、(1)を40乃至88重量%、特に
50乃至70重量%、(2)を1乃至10重量%、特に
2乃至8重量%、及び成分(3)を7乃至50重量%、
特に10乃至40重量%必須成分として含有する。
【0009】この接着性樹脂組成物では、プロピレンの
単独重合体または共重合体(1)と、ポリ4−メチル−
1−ペンテン系重合体(3)とを一定の量比で組み合わ
せ、これに更に、プロピレンの単独重合体または共重合
体を不飽和カルボン酸乃至その誘導体で変性したポリマ
ー(3)を一定の量比で組み合わせたことが特徴であ
り、これにより、金属との接着性及び高温での接着保持
性(耐剥離性)を向上させ、耐陰極剥離性を改善するこ
とができる。
【0010】プロピレンの単独重合体または共重合体
(1)の含有量が上記範囲を下回ると、金属との接着性
が上記範囲内にある場合に比して著しく低下する傾向が
大きく、また陰極剥離傾向も大きい(後述する比較例3
及び4参照)。一方、ポリ4−メチル−1−ペンテン系
重合体(3)の含有量が上記範囲を下回ると、上記範囲
内にある場合に比して、高温での接着保持性(耐剥離
性)が低下し、また陰極剥離性も大きくなる傾向が認め
られる(後述する比較例1及び2参照)。
【0011】本発明で用いる変性ポリマー(2)は、金
属との接着性の点で必須不可欠の成分であり、この変性
ポリマーを上記量比で用いることにより、金属との間に
満足すべき接着性が得られる。即ち、変性ポリマーの量
が上記範囲を下回ると、金属との接着性が不満足となる
傾向があり、一方変性ポリマーの量が上記範囲を上回る
と、被覆の機械的特性が不十分となったり、成形性や熱
的安定性が劣る傾向があったり、また経済的にも不利と
なりやすい。
【0012】本発明では、この変性ポリマーと共に、プ
ロピレンの単独重合体または共重合体(1)及びポリ4
−メチル−1−ペンテン系重合体(3)を特定の量比で
用いることにより、金属との接着性を優れたレベルに維
持しながら、高温での接着保持性及び耐陰極剥離性を改
善したものである。
【0013】[接着性樹脂組成物] 成分(1):プロピレンの単独重合体または共重合体と
しては、結晶性のポリプロピレン及び/または結晶性の
プロピレン共重合体が使用される。これらのプロピレン
の単独重合体または共重合体は、アイソタクティック構
造のものでも、シンジオタクティック構造のものでもよ
い。
【0014】用いるプロピレンの単独重合体または共重
合体は、密度が0.890乃至0.920g/cm
特に0.900乃至0.915g/cmの範囲にある
のが好ましく、一方、メルトフローレート(MFR)
は、ASTM D1238に準じ、温度260℃、荷重
5kgの条件で測定した値が0.1乃至80g/10
分、特に0.3乃至50g/10分の範囲にあるのが好
適である。
【0015】本発明では、ホモポリプロピレンを用いる
のが好ましいが、プロピレンを主体とする他のオレフィ
ンとのランダム乃至はブロック共重合体も使用される。
プロピレンと共重合しうる他のオレフィンとしては、エ
チレン、または、1−ブテン、1−ペンテン、3−メチ
ル−1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペン
テン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−
ヘキサデセン等の炭素数20以下の1−オレフィンを挙
げることができるが、なかでもエチレンとの共重合体が
好ましく使用される。このような共重合成分は、通常1
0モル%以下、好ましくは5モル%以下の量で使用され
る。この共重合体はランダム共重合体であることが好ま
しい。
【0016】成分(2):本発明に用いる第二の成分
は、プロピレンの単独重合体または共重合体を不飽和カ
ルボン酸乃至その誘導体で変性したポリマーである。こ
の変性ポリマーのベースポリマーは、基本的には、成分
(1)について述べた組成と結晶性とを有するものであ
る。勿論、このベースポリマーは、成分(1)と同一で
あってもよいし、また相互に異なるものであってもよ
い。
【0017】このベースポリマーにグラフトする不飽和
カルボン酸又はその誘導体としては、例えば、マレイン
酸、フマール酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン酸、
シトラコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ナジック
酸、アクリル酸、メタクリル酸等の不飽和カルボン酸、
または、その誘導体、例えば上記不飽和カルボン酸の酸
無水物、イミド、アミド、エステル等を挙げることが出
来る。
【0018】該誘導体として、具体的には、マレイミ
ド、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、マレイン酸モ
ノメチル、グリシジルマレート等を例示できる。これら
の中では、不飽和カルボン酸またはその酸無水物が好適
であり、特に、マレイン酸、ナジック酸、それらの酸無
水物がとりわけ好適である。
【0019】この様な不飽和カルボン酸またはその誘導
体から選ばれるグラフトモノマーを、前記プロピレンの
単独重合体または共重合体にグラフト共重合して変性物
を製造するには、従来公知の方法を用いることが出来、
例えば、プロピレンの単独重合体または共重合体を溶融
させグラフトモノマーを添加してグラフト共重合させる
溶融変性法、あるいは溶媒に溶解させグラフトモノマー
を添加してグラフト共重合させる溶液変性法等を用いる
ことが出来る。
【0020】ベースポリマーに前記変性用モノマーを効
率よくグラフトさせてグラフト変性プロピレンの単独重
合体または共重合体(2)を得るには、ラジカル開始剤
の存在下に反応を行うことが好ましく、この場合グラフ
ト化反応は通常60乃至350℃の温度で行われる。ラ
ジカル開始剤の使用割合は、ベースポリマー100重量
部に対して通常0.001乃至2重量部の範囲である。
【0021】ラジカル開始剤としては、ジクミルパーオ
キサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、2、
5−ジメチル−2、5−ジ(tert−ブチルパーオキ
シ)ヘキシン−3、2、5−ジメチル−2、5−ジ(t
ert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、1、4−ビス
(tert−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン
等の有機パーオキサイドが好ましい。
【0022】本発明に用いるのグラフト変性ポリマー
(2)は、その変性量が、グラフトモノマー重量として
0.01乃至10重量%、特に、1乃至5重量%の範囲
で変性されることが好ましく、グラフト変性量が前記範
囲内であると、金属管と被覆乃至積層した際、層間接着
性が良好である。
【0023】本発明に用いる酸変性ポリマー(2)は、
通常、その平均分子量の指標である極限粘度、即ちデカ
リン溶媒中、135℃での極限粘度が0.1乃至5dl
/g、特に、0.2乃至2dl/gであることが好まし
い。
【0024】また、酸変性ポリマー(2)は、通常DS
Cで測定した融点が130℃以上、このましくは140
℃以上である。
【0025】成分(3):本発明において、成分(3)
として使用される4−メチル−1−ペンテン系重合体と
は、4−メチル−1−ペンテンの単独重合体、もしくは
4−メチル−1−ペンテンと他のα−オレフィン、例え
ばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、
1−オクテン、1−デセン、1−テトラデセン、1−オ
クタデセンなどの炭素数2〜20のα−オレフィンとの
共重合体で、通常、4−メチル−1−ペンテンを85モ
ル%以上、好ましくは90モル%以上含む4−メチル−
1−ペンテンを主体とした共重合体である。4−メチル
−1−ペンテンの量がこの範囲にあると得られた組成物
は、耐熱性、接着強度及び耐陰極剥離性に優れている。
【0026】本発明に用いる4−メチル−1−ペンテン
系重合体(3)のメルトフローレート(MFR)は、A
STM D1238に準じ、温度260℃、荷重5kg
の条件で測定した値が1乃至400g/10分の範囲に
あることが好ましく、特に10乃至300g/10分の
範囲にあることが好ましい。
【0027】組成物及びその調製:本発明の接着性樹脂
組成物は、上記三成分、即ち、(1)プロピレンの単独
重合体または共重合体、(2)プロピレンの単独重合体
または共重合体を不飽和カルボン酸乃至その誘導体で変
性したポリマー、及び(3)ポリ4−メチル−1−ペン
テン系重合体を、三成分基準で、(1)を40乃至88
重量%、特に50乃至70重量%、(2)を1乃至10
重量%、特に2乃至8重量%、及び成分(3)を7乃至
50重量%、特に10乃至40重量%の量比で必須成分
として含有する。
【0028】上記三成分の混合には、格別の順序はな
く、三成分を全部同時に混合してもよく、また、任意の
二成分を先ず混合し、これに残りの一成分を混合しても
よい。また、この組成物は、上記三成分のドライブレン
ドでもよいし、メルトブレンドでもよい。ドライブレン
ドは、例えば、タンブラー、リボンブレンダー、コニカ
ルブレンダー、ヘンシェルミキサーのような各種混合機
を用いて行うことができ、一方メルトブレンドは単軸ま
たは二軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサー、ロー
ル等を用いて行うことができる。一般には、三成分をド
ライブレンドし、次いでメルトブレンドすることが好ま
しい。
【0029】本発明に用いる組成物には、それ自体公知
の樹脂用配合剤、例えば充填剤、着色剤、耐熱安定剤、
耐候安定剤、酸化防止剤、老化防止剤、帯電防止剤、金
属セッケンやワックス等の滑剤、改質用樹脂乃至ゴム、
耐塩素水用の硫黄等の公知の樹脂配合剤を、それ自体公
知の処方に従って配合できる。
【0030】[被覆構造物及びその製法]本発明の接着
性樹脂組成物(A)は、単層の形で金属管などの金属基
体の被覆に用いることもできるし、他の樹脂、例えばプ
ロピレン系重合体(B)との積層物の形で金属管などの
金属基体の被覆に用いることもできる。後者の積層被覆
の場合には、本発明の接着性樹脂組成物(A)が金属基
体と接する側、即ち内層側に、プロピレン系重合体など
の他の樹脂(B)がそれと反対側に位置するようにする
のがよい。
【0031】本発明の接着性樹脂組成物(A)との組合
せで用いる他の樹脂(B)としては、機械的特性、耐熱
性、耐環境応力亀裂性などの点で、プロピレン系重合体
が適しており、このプロピレン系重合体としては、接着
性樹脂組成物の成分(1)として既に説明したもの、即
ちプロピレンの単独重合体や共重合体が好適に使用され
る。勿論、外層として施すプロピレン系重合体と、接着
性樹脂組成物の成分(1)とは、同一のものであっても
よいし、互いに異なるものであってもよい。勿論、他の
樹脂(B)にも、それ自体公知の樹脂用配合剤を配合さ
せうることは、いうまでもない。
【0032】本発明に用いる被覆材は、被覆金属構造物
の用途や要求される被覆の程度によっても相違するが、
一般に10μm乃至50mm、特に100μm乃至10
mmの厚みを有するのがよい。また、この被覆材が積層
体である場合、接着性樹脂組成物層(A)と他の樹脂層
(B)との厚みの比率は、 A:B=1:100乃至1:5、 特に 1: 50乃至1:10 の範囲にあるのが望ましい。
【0033】金属基体へのライニングによる被覆は、前
述した接着性樹脂組成物或いは接着性樹脂組成物と他の
樹脂との積層物を、溶融状態で、金属基体上に押出コー
トすることにより行われる。即ち、接着性樹脂組成物を
押出機中で混練し、この混練物をダイヘッドを通して、
金属基体上に溶融押出する。積層体を用いる場合には、
積層体の樹脂層の種類に対応する数の押出機を用い、こ
の押出機中で各樹脂層の混練を行った後、各樹脂層を多
層多重ダイを通して積層状態で溶融押出するのがよい。
金属基体が、金属管である場合には、ダイヘッドとし
て、クロスダイヘッドを使用し、金属管の周囲に樹脂溶
融物を押し出すのがよい。
【0034】本発明に用いる金属基体とは、鉄、鋼、ア
ルミニウム、ニツケル、コバルト、錫、亜鉛あるいはそ
れらを主成分とした合金からなる板状、筒状、管状、棒
状あるいはその他の形状をしたものである。本発明は、
金属管のライニング被覆に特に有用であり、例えば、下
水道管、土木・農業管などの埋設管や、上水道管、ガス
管、給湯管、油圧空圧配管、空送管などの内圧管などに
有利に適用することができる。管の材質は、スチールや
鋳鉄であるのが一般的であるが、亜鉛メッキ管や銅管、
更にはアルミニウムやその合金類等の軽金属製管にも勿
論適用可能である。
【0035】該金属基体に、前記接着性樹脂組成物を被
覆する際、金属体表面は清浄であれば充分であるが、ブ
ラスト処理、酸洗処理、化成処理等を施すとより効果的
である。また、通常必要でないが、該金属体の表面には
予めエポキシ樹脂系接着剤等のプライマー、特に低温硬
化型のエポキシ樹脂系接着剤を施しておくこともでき
る。
【0036】また、押出被覆に際して、金属基体を予め
予備加熱しておくことが、作業性の点でも、また接着力
増強の点でも有利であり、一般に金属基体を100℃以
下、特に40乃至90℃の温度に加熱しておくことが望
ましい。このように予備加熱された金属基体上に本発明
の接着性樹脂組成物を押出被覆することにより、再加熱
溶融等の面倒な操作なしに、優れた接着強度の金属被覆
構造物を得ることができる。このようにして、本発明に
よれば、樹脂組成物を金属基体に被覆した後は、直ちに
積層体を冷却しても、充分な接着強度が得られる。
【0037】また、金属基体に本発明の接着性樹脂組成
物等を被覆する方法は、押出被覆法に限定されず、例え
ば、種々公知の他の方法を適用することもでき、例え
ば、本発明の樹脂組成物の粉体を用いて、静電塗装法、
流動浸漬法などにより、被覆する方法や、予め形成した
フイルムまたはシート状の接着性樹脂組成物或いはその
積層体を金属体に融着させる方法等を用いることもでき
る。
【0038】
【実施例】本発明を次の実施例により説明する。
【0039】[実施例1]ポリプロピレン(メルトイン
デックス 12、密度0.91g/cm)に無水マレ
イン酸を2重量%グラフトした変性ポリプロピレン(以
下、変性PPと略す)を5重量部、ポリプロピレン(メ
ルトインデックス 0.5、密度0.91g/cm
以下PP−1と略す)を60重量部、4−メチルペンテ
ン−1ポリマー(メルトインデックス 20、密度0.
89g/cm、以下PMP−1と略す)を35重量部
配合し、タンブラーブレンダーで混合後、押出機で23
0℃で造粒しコンパウンド(以下CON−1と略す)を
得た。続いて、ポリプロピレン(メルトインデックス
3、密度0.91g/cm)と上記で得られたCON
−1を多層丸ダイで80℃に予熱した長さ45cmの鋼
管(SGP15A、表面バイト研磨品)の表面に、押出
被覆し、被覆1秒後に水冷することにより、二層の被覆
鋼管を製造した。次いで、該被覆鋼管の接着強度を以下
の方法で測定した。
【0040】接着強度(kg/cm):被覆材を10c
m幅で一部剥離した後、引張試験機(インストロン万能
試験機TMM型100kgタイプ、インストロン社製)
を用いて、各々23℃、50℃、80℃、100℃の雰
囲気下で、剥離速度50mm/min、90度剥離法で
被覆材を剥離することにより接着強度を測定した。結果
を表1に示す。
【0041】また、該被覆鋼管の陰極剥離試験を以下の
方法で測定した。樹脂被覆層に直径3.2mmφの初期
ホールを開け、3%NaClの電解液へ浸漬した。電解
液の温度は65℃、23℃の二種類を用意した。−1.
5Vの印加電圧を与え、一定期間の後取り出して、初期
ホール付近の被覆樹脂を取り除き剥離した距離(変色し
た距離で判定)を測定した。
【0042】[実施例2〜4]PP−1とPMP−1の
比率を表1に変える以外は実施例1と同様にして二層の
被覆鋼管を製造した。次いで、該被覆鋼管の接着強度及
び陰極剥離試験を実施例1と同様にして測定した。結果
を表1に示す。
【0043】[比較例1〜4]PP−1とPMP−1の
比率を表2に変える以外は実施例1と同様にして二層の
被覆鋼管を製造した。次いで、該被覆鋼管の接着強度及
び陰極剥離試験を実施例1と同様にして測定した。結果
を表2に示す。
【0044】
【表1】 単位 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 組成 変性PP 重量部 5 5 5 5 PP-1 重量部 85 75 65 55 PMP-1 重量部 10 20 30 40 接着強度 23℃ Kg/cm 22 22 21 23 50℃ Kg/cm 15 17 18 19 80℃ Kg/cm 12 14 16 17 100℃ Kg/cm 10 12 13 15 陰極剥離距離 23℃、28日 mm 0.2 0.1 0.6 1.3 65℃、3日 mm 0.5 0 0.1 0 65℃、8日 mm 1.2 1.5 1.3 1.1
【0045】
【表2】 単位 比較例1 比較例2 比較例3 比較例4 組成 変性PP 重量部 5 5 5 5 PP-1 重量部 95 90 25 5 PMP-1 重量部 0 5 70 90 接着強度 23℃ Kg/cm 23 23 6 4 50℃ Kg/cm 12 14 5 4 80℃ Kg/cm 9 10 4 4 100℃ Kg/cm 6 8 5 3 陰極剥離距離 23℃、28日 mm 5 6 3 4 65℃、3日 mm 6 9 5 6 65℃、8日 mm 10 13 8 10
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、(1)プロピレンの単
独重合体または共重合体、(2)プロピレンの単独重合
体または共重合体を不飽和カルボン酸乃至その誘導体で
変性したポリマー、及び(3)ポリ4−メチル−1−ペ
ンテン系重合体を、特定の量比で組み合わせることによ
り、金属に対する接着性に優れていると共に、高温での
接着保持性にも優れているオレフィン系樹脂組成物を提
供することができる。この組成物は、金属との接着性に
優れていると共に、高温での接着保持性(耐剥離性)及
び耐陰極剥離性にも優れており、金属被覆構造物、特に
被覆金属管としての用途に有用である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)プロピレンの単独重合体または共
    重合体 40乃至88重量%(3成分基準)、(2)プ
    ロピレンの単独重合体または共重合体を不飽和カルボン
    酸乃至その誘導体で変性したポリマー 1乃至10重量
    %(3成分基準)、及び(3)ポリ4−メチル−1−ペ
    ンテン系重合体 7乃至50重量%(3成分基準)を含
    有してなることを特徴とする接着性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 プロピレンの共重合体が炭素数2または
    4〜20のオレフィン単位を10モル%以下含むプロピ
    レンランダム共重合体である請求項1に記載の接着性樹
    脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の接着性樹脂組
    成物の層を金属基体上に設けてなることを特徴とする金
    属被覆構造物。
  4. 【請求項4】 (A)請求項1または2に記載の接着性
    樹脂組成物の層と、(B)プロピレンの単独重合体また
    は共重合体の層とを、金属基体上に、この順に設けてな
    ることを特徴とする金属被覆構造物。
  5. 【請求項5】 金属基体が金属管であることを特徴とす
    る請求項3または4に記載の金属被覆構造物。
JP5287199A 1999-03-01 1999-03-01 接着性樹脂組成物及び金属被覆材構造物。 Pending JP2000248247A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5287199A JP2000248247A (ja) 1999-03-01 1999-03-01 接着性樹脂組成物及び金属被覆材構造物。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5287199A JP2000248247A (ja) 1999-03-01 1999-03-01 接着性樹脂組成物及び金属被覆材構造物。

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000248247A true JP2000248247A (ja) 2000-09-12

Family

ID=12926953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5287199A Pending JP2000248247A (ja) 1999-03-01 1999-03-01 接着性樹脂組成物及び金属被覆材構造物。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000248247A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017514976A (ja) * 2014-05-02 2017-06-08 フイナ・テクノロジー・インコーポレーテツドFina Technology, Incorporated ポリマーフォーム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017514976A (ja) * 2014-05-02 2017-06-08 フイナ・テクノロジー・インコーポレーテツドFina Technology, Incorporated ポリマーフォーム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102514750B1 (ko) 접착제 조성물 및 핫멜트 접착제
CN1097605C (zh) 官能化α-烯烃的均聚物和共聚物的方法
US4426498A (en) Polyethylene composition comprising lldpe and rubber
CA1266736A (en) Olefin polymer composition and laminated structure including said composition as adhesive layer
JP2010523794A (ja) ポリオレフィン、極性エチレンコポリマー及び官能化エチレンコポリマーのブレンド
TW201609916A (zh) 黏著性改質之烯烴系熱塑性彈性體,特別是tpe-v,tpe-o
JP2003528960A (ja) 熱可塑性エラストマーと極性重合体の混合物
CN110446603B (zh) 聚烯烃粘接用表面处理金属板、复合构件、以及复合构件的制造方法
JPS59217709A (ja) 変性プロピレン低分子量重合体およびその製法
JP2733589B2 (ja) ポリプロピレンラミネート鋼板及びその製造方法
KR100799142B1 (ko) 응집 파괴되는, 그래프트된 폴리에틸렌 및 고충격 또는결정 폴리스티렌 기재의 연결체
KR20030014416A (ko) 개선된 특성을 지닌 그래프트 공중합체 혼합물 및 이의접착 촉진제로서의 용도
JP2000248247A (ja) 接着性樹脂組成物及び金属被覆材構造物。
JP5361192B2 (ja) 変性ポリプロピレン系重合体およびその組成物
DE69922913T2 (de) Strukturen auf basis von mitteldichten polyethylen und ihren bindemitteln
JPH06136206A (ja) 酸変性ポリオレフィン樹脂組成物及びそれを使用して得られる接着性フィルム又はシート
JP2001507400A (ja) 金属パイプのコーティングに適した重鉱物充填剤を高含量で有するポリプロピレン組成物
JP2000143899A (ja) 接着性樹脂組成物
JP2761547B2 (ja) 接着性樹脂組成物及びそれを用いた被覆鋼管
JP4065318B2 (ja) 接着剤組成物
JPS61213248A (ja) 変性オレフイン重合体組成物
JPH0760921A (ja) 積層体
JPH06248248A (ja) ポリエチレンと金属との積層体
JP3395491B2 (ja) ポリアミド−ポリオレフィン系樹脂組成物
JPS5836014B2 (ja) 変性ポリプロピレン組成物の製造方法