JP2000248360A - マグネトロンスパッタ装置 - Google Patents
マグネトロンスパッタ装置Info
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Abstract
タに費やすことが可能で、且つターゲットの利用効率を
高く保ち、基板上に形成される薄膜の厚さ分布を所定の
範囲内に収めることが可能なマグネトロンスパッタ装置
を提供する。 【解決手段】 複数の閉じたレーストラック状高密度プ
ラズマを矩形状のターゲット4の表面に生成する磁場発
生機構7を、上記ターゲット4の長辺あるいは短辺の何
れかに平行に往復移動させる駆動装置8を備える。上記
駆動装置8は、ターゲット4の表面に生成された各レー
ストラック状高密度プラズマの間隔以下の大きさの振幅
で上記磁場発生機構7を等速で往復移動させる。
Description
ッタ装置に関し、さらに詳しくは、静止した矩形状の基
板の表面に、該基板有効成膜面積よりも大きい矩形ター
ゲットを用いて、厚さや膜質の均一な薄膜を形成できる
マグネトロンカソード電極を備えたマグネトロンスパッ
タ装置に関するものである。
基板上に膜厚分布が均一でかつ均質な成膜が可能な装置
が要求されている。その成膜装置としてマグネトロンス
パッタ装置が多く使用されている。
構成について、図14を用いて説明する。
101内に成膜すべき基板102と、この基板102に
対向して薄膜の母材であるターゲット103とが配置さ
れた構成となっている。
冷却されたバッキングプレート104にインジウム等の
低融点金属(ハンダ)(図示せず)で接合されており、
このバッキングプレート104によりスパッタ時のイオ
ン衝撃による温度上昇が抑制されている。
は、磁気回路105が設置され、ターゲット103の表
面にトンネル状のポロイダル磁界を発生させるようにな
っている。
ロイダル磁界が発生した状態で、ターゲット103に電
源106により負電位が印加されると、ターゲット10
3表面がプラズマ中のイオンで衝撃される。このとき、
γ作用により放出される二次電子がポロイダル磁界によ
り捕捉されるので、トンネル状のポロイダル磁界に沿っ
た閉じた環状(以下、レーストラック状と称する)の高
密度プラズマが形成される。
ゲット103表面近傍に生成されるイオンシースの電界
により該ターゲット103に向けて加速され、上記ター
ゲット103に衝突し、該ターゲット103を構成する
物質を飛散させる。このとき、同時にγ作用により二次
電子もターゲット103表面から放出される。
粒子が該ターゲット103に対向する基板102の表面
に付着、堆積することで薄膜が形成される。
ストラック状に局部的な高密度プラズマを発生すること
ができるので高速成膜や基板の温度上昇の抑制が可能と
なっている。
タ装置では、ターゲット103が局部的に消耗すること
を反映して、基板102に形成される薄膜の厚さや膜特
性の面内分布が発生する。
厚さを均一にしたり、ターゲット103が均一に消耗し
て有効に利用されるための技術が種々提案されてきてい
る。このような技術は、例えばスパッタによって膜を形
成しようとする基板102が円形である場合と矩形であ
る場合とに大別される。基本的には、どちらの技術にお
いてもターゲット103を保持するバッキングプレート
104裏面に配置される磁気回路105を意図的に移動
させることでターゲット103を均一に消耗させ、かつ
基板102上に形成される薄膜の膜厚や膜質の均一性を
得ようとしている。
厚さを均一にしたり、ターゲット103が均一に消耗し
て有効に利用されるために、基板102が円形の場合に
は、磁気回路105をターゲット103表面にほぼ平行
な面内で回転させればよく、また、基板102が矩形の
場合には、磁気回路105をターゲット103表面にほ
ぼ平行な面内で往復運動させればよい。
の場合に、該基板の有効成膜面積よりも大きい矩形状の
ターゲットを用いて基板表面に薄膜を形成するためのマ
グネトロンスパッタ装置について説明する。このマグネ
トロンスパッタ装置では、磁場発生手段である磁気回路
をターゲット表面にほぼ平行な面内で往復運動させるよ
うになっている。
ットが単一の磁気回路で構成されたマグネトロンスパッ
タ装置について、図15および図16を参照しながら以
下に説明する。
開示されたマグネトロンスパッタ装置の成膜室要部断面
図を示したものである。図16は、特開平9−3164
6号公報に開示されたマグネトロンスパッタ置の成膜室
要部斜視図を示したものである。
は、ターゲット112を表面に取り付けたバッキングプ
レート111の裏面側に一つの磁気回路で構成された磁
気回路ユニットとしての磁石装置113が配設されてい
る。この磁石装置113には、該磁石装置113をバッ
キングプレート111の裏面に沿って移動させる移動手
段114が取り付けられている。
ズマがターゲット112の一端部と他端部との間で各端
部においてはみ出すようになるまで移動する。また、ス
パッタ時には、ターゲット112の各端部においてプラ
ズマが不安定とならぬよう光照射による励起や熱電子供
給が行われる。
装置は、ターゲット(図示せず)が取り付けられたバッ
キングプレート215の裏面に矢印方向に移動可能な一
つの磁気回路で構成された磁気回路ユニットとしての磁
場発生手段211が配置されている点で、図15で示し
たマグネトロンスパッタ装置と同様の構成であるが、バ
ッキングプレート215のターゲット取り付け面とは反
対面にリブ215aを設け、これと機械的に干渉せぬよ
うに磁場発生手段211に逃げを設けている点で異な
る。
リブ215aが設けられていることで、該バッキングプ
レート215を厚く形成することなく、機械的強度を確
保することができる。
伴い、バッキングプレート215を大きくする場合、大
気圧により該バッキングプレート215上のターゲット
が変形するのを防止するために厚くする必要があるが、
上述のようにリブ215aを設けることにより、該バッ
キングプレート215を厚くすることなく、大気圧によ
るターゲットの変形を抑制することができる。
抑制するために、特開平5−132774号公報には、
磁場発生手段を収容する空間を真空排気する手段を備え
たマグネトロンスパッタ装置が開示されている。このマ
グネトロンスパッタ装置では、図17に示すように、タ
ーゲット309を取り付けたバッキングプレート304
を薄くすることで磁場発生手段305とターゲット30
9表面とを近づけ、該ターゲット309表面で強い磁界
を得ようとしている。
ットが複数の磁気回路で構成されたマグネトロンスパッ
タ装置について、図18(a)〜(c)ないし図22
(a)〜(c)を参照しながら以下に説明する。
〜(c)は、特開平6−192833号公報に開示され
たマグネトロンスパッタ装置についての説明図である。
とバッキングプレート402に対して、それぞれの磁界
強度が同じである磁気回路403a…を複数配置した磁
気回路ユニット403が設けられているマグネトロンス
パッタ装置の概略断面図である。
部分に対応する磁気回路413aにおける磁界強度が該
ターゲット401の中央部分に対応する磁気回路413
bにおける磁界強度よりも強くなるように構成された磁
気回路ユニット413が設けられているマグネトロンス
パッタ装置の概略断面図である。
ネトロンスパッタ装置と同様に、ターゲット401の両
側部分に対応する磁気回路423aにおける磁界強度が
該ターゲット401の中央部分に対応する磁気回路42
3bにおける磁界強度よりも強くなるように構成された
磁気回路ユニット423が設けられているマグネトロン
スパッタ装置の概略断面図である。
…と、各磁気回路433a間およびその周囲に磁気シー
ルド434,435が形成された磁気回路ユニット43
3の平面図である。
回路ユニット433により浸食された状態の矩形状のタ
ーゲット431の平面図である。ここでは、上記磁気回
路ユニット433を静止した状態で該ターゲット431
を浸食した状態を示しており、浸食部分431aはレー
ストラック状になっている。この場合、上記磁気回路ユ
ニット433の各磁気回路433aの磁気強度はどれも
同じとする。
ゲット431の断面図である。この場合、上記磁気回路
ユニット433における各磁気回路433aの磁気強度
が同じであるので、ターゲット431の各浸食部分43
1aの深さは同じとなっている。
433を静止させた状態では、磁気回路433aに対応
した部分のみが浸食されることになるので、磁気回路ユ
ニット433を、図19(b)に示すように、ターゲッ
ト431の長手方向を示す矢印X・Y方向に移動させれ
ば、図19(c)の一点鎖線で示す浸食部分431bの
ようにほぼ均一にターゲット431を浸食することが可
能となる。
640号公報に開示されたマグネトロンスパッタ装置の
磁場発生手段を示したものである。同図(a)は単一の
磁気回路501aからなる磁気回路ユニット501の斜
視図、同図(b)は複数の磁気回路511a…を組み合
わせた磁気回路ユニット511の平面図である。
は、例えば図20(b)に示すように、磁気回路ユニッ
ト511を図示しない矩形状のターゲットの長手方向で
ある矢印X・Y方向に往復移動させて該ターゲットの不
均一消耗と、それにより引き起こされる薄膜の厚さ分布
とを所望の範囲内に収めようとするとき、各磁気回路5
11aの外周部を構成する磁石部分512に対応するタ
ーゲット表面の領域では磁界強度を弱くする必要があ
る。
ニット501では、磁気回路501aの外周部を構成す
る磁石部分502の高さを中央部にある磁石部分503
よりも低くすることで、該磁気回路501aの外周部に
対応するターゲット表面の領域での磁界強度を小さくし
ている。
ト511では、磁気回路511aの外周部を構成する磁
石部分512と、その中心にある中心磁石513との距
離(GA,GB)を大きくして、該磁気回路511aの
外周部に対応するターゲット表面の領域での磁界強度を
小さくしている。
354号公報に開示されたマグネトロンスパッタ装置の
磁場発生手段の側面図を示したものである。同図(a)
は磁気回路ユニット601の長手方向に垂直な面を含む
要部断面図を示し、同図(b)は磁気回路ユニット60
1の短手方向に垂直な面を含む要部断面図を示してい
る。
(a)に示すように、複数の磁気回路601a…で構成
されており、それぞれの磁気回路601a同士の間隔を
独立に調整できるようになっていると同時に、図21
(b)に示すように、その長辺方向に自在に傾斜させる
ことができるようになっている。
ユニット601を往復運動させてターゲット602の不
均一消耗とそれにより引き起こされる薄膜の厚さ分布を
所望の範囲内に収めようとした場合に、調整しきれない
プラズマの非対称性による薄膜の厚さの不均一性を、磁
気回路ユニット601の往復運動と連動して磁気回路6
01aを傾斜運動させることでプラズマの非対称性を補
償するようになっている。
5242号公報に開示されるマグネトロンスパッタ装置
を示したものである。同図(a)はマグネトロンスパッ
タ装置の成膜室700の要部断面図、同図(b)は成膜
室700内に配置されたマグネトロンスパッタ装置の磁
場発生手段702の平面図、同図(c)は磁場発生手段
702を構成する5つの磁石ユニット703の磁極面と
ターゲット701との距離を調整してターゲット701
表面での磁界強度を調整し、ひいては基板704上に形
成される薄膜の厚さ分布を調整する場合の各磁石ユニッ
ト703の配置を示す断面図である。
は、上述した図18(a)〜(c)および図19(a)
〜(c)に示した特開平6−192833号公報に開示
さるような磁場発生手段を構成する複数の磁気回路ユニ
ットの、両端の磁気回路によりターゲット表面に発生さ
せる磁界強度を強くするための磁気回路構成に加えて、
中心に位置する磁石ユニット703によりターゲット7
01表面に発生させる磁界強度を強くする構成と、それ
に伴うターゲット701の不均一消耗を抑制するための
磁石ユニット703の端部の構成とが開示されている。
各従来の構成では、以下のような問題が生じる。
ロンスパッタ装置では、単一の磁石ユニットにより磁場
発生手段が構成されているので、基板上に形成される薄
膜の厚さの均一性を図るために、磁石ユニットをターゲ
ットの全幅にわたって往復移動させる必要がある。
ズマを発生させるための投入電力を増加させる必要があ
る。しかしながら、投入電力を増加させすぎると、ター
ゲットを衝撃するイオン電流密度が大きくなりすぎて、
スパッタ作用を起こさせるグロー放電(γ作用による二
次電子放出が放電維持に必要な電子供給源)から、アー
ク放電(熱電子放出が放電維持に必要な電子供給源)へ
と放電形態が変化してしまう。即ち、投入電力密度を一
定値以上に大きくできない。
弊害の発生と、先に述べた磁石ユニットをターゲット全
幅にわたって往復運動させる必要性とから、磁石ユニッ
トの幅に対してかなり大きなターゲットを用いた場合に
は単一の磁石ユニットで得られるレーストラック状高密
度プラズマに極端に多くの電力を投入することができ
ず、装置性能を向上させる目的で成膜速度を向上させる
のにも限界がある。
布を均一にするために、磁石ユニットの往復運動の速度
をターゲットとの相対位置によって制御する必要があ
り、複雑な制御系を必要とする。
ッタ装置において、バッキングプレ−ト215にリブ2
15aを設ける点については、ターゲットをバッキング
プレート215にインジウム等の低融点ハンダでボンデ
ィングする際に、以下の様な問題が発生する。
は、スパッタリング中のターゲットヘのイオン衝撃によ
るターゲット温度の上昇を抑制するために熱伝導の良い
銅系の材料が用いられる。ターゲットは、インジウム系
の低温ハンダでバッキングプレート215にボンディン
グされ、その上で、バッキングプレート215を直接あ
るいは間接に冷却(通常は水冷)することにより冷却さ
れる。
とは異なる材料(基板上に形成したい薄膜材そのもの
か、あるいは、反応性スパッタで薄膜を形成するための
材料)であるので、大なり小なり熱膨張に差がある。こ
の状態でインジウム系の低温ハンダ(融点150℃程
度)でターゲットとバッキングプレート215をボンデ
ィングすると、熱膨張の差のために全体として反りが発
生してしまう。バッキングプレート215の材料をター
ゲットと同等の熱膨張であるものとし、一方で熱伝導を
犠牲にしつつ反りを解消しようとする試みも見られる
が、素材のコスト、加工のコストという観点から好まし
くはない。
ッタ装置では、ターゲットのボンディングに伴う該バッ
キングプレート215の反りをも軽減できるが、実際に
はボンディング時の熱履歴と熱膨張の差による熱応力は
そのまま残るのでターゲット表面には大きな応力がかか
った状態となってしまう。特に、ターゲットが銅系統の
材料よりも熱膨張が小さいセラミック材料である場合に
は、ターゲット表面に大きな引っ張り側の応力が残る結
果となりターゲットの機械的強度の為には好ましくな
い。
トを使用する場合には、ターゲットのボンディング工程
の温度下降時に、適当な温度において積極的にバッキン
グプレートをたわませた形態をある時間維持すること
で、インジウムハンダの塑性流動を起こさせ、熱応力を
緩和しつつターゲット全体としての反りを小さくすると
いう処理を施すこともできる。しかしながら、上述のよ
うにバッキングプレートにリブがあれば、この処理での
自由度が減少してしまう。
置を開示した公報には、バッキングプレート215を薄
くすることの目的としてその重量を軽くすることのみが
記載されているにすぎず、ターゲット表面の磁界強度に
関する記述はない。
ッタ装置では、磁場発生手段305を収容する空間の圧
力を規定しておらず、また磁場発生手段を収容する空間
の外壁や磁場発生手段305あるいは磁場発生手段駆動
機構の電位を規定していないので、ただ単に大気圧との
圧力差を小さくするために磁場発生手段を収容する空間
を排気してしまうと、その空間内での幾何学的配置と各
部品の電位によってはバッキングプレート304と磁場
発生手段305や磁場発生手段移動機構等との間で放電
してしまい、スパッタリングのために投入された電力が
損失するだけでなく、機構上の障害を誘発してしまう。
05を収容する空間を排気するに際して、大気圧との圧
力差によるバッキングプレート304の変形だけを考慮
した場合の排気の程度という意味で使用している。した
がって、上記の磁場発生手段305を収容する空間を排
気するための排気ポンプは、油回転ポンプやあるいは油
回転ポンプとメカニカルブースターポンプを組み合わせ
た様な数Pa程度まで排気できるものが用いられる。こ
のようなポンプは、機器のコストや維持管理の観点から
も好んで選択される。
ものを使用した場合には、磁場発生手段305を収容す
る空間は数Pa程度の圧力にしかならず、磁場発生手段
305や磁場発生手段駆動機構等の電位がターゲット3
09やバッキングプレート304と同一でなく、例えば
接地されていたとすれば、スパッタするためにターゲッ
ト309がボンディングされたバッキングプレート30
4に高電圧が印加されたときには前記のようなターゲッ
ト309表面だけでない不要な放電が発生してしまう。
容する空間を排気するに際して、その到達圧力が10-3
Pa程度よりも低くなるような例えばターボ分子ポンプ
やクライオポンプを使用すると、コスト的に不利であ
る。
(a)〜(c)で示したマグネトロンスパッタ装置で
は、個々の具体的手段により得られる効果はそれぞれの
公報に開示されるものが期待できる。しかしながら、磁
場発生手段を構成する複数の磁石ユニットの寸法と磁場
発生手段の往復運動の振幅とにおいて、「ターゲットの
不均一消耗を抑制する」という目的に於いて未だ問題点
を有している。
〜(c)で説明した特開平6−192833号公報に開
示されたマグネトロンスパッタ装置では、磁場発生手段
の往復運動の振幅は一つの磁気回路ユニット403の短
辺方向の幅とほぼ等しいとしている。また、往復運動は
正弦波状に速度を変化させている。
れる磁気回路ユニット403を静止させた場合、ターゲ
ット401は、例えば図23(a)に示される様な浸食
状況になる。図において、凹状部分が浸食された部分を
示す。
動させた場合の浸食状況は、図23(b)〜(e)のよ
うになる。ここで、図23(b)〜(e)におけるP1
からP4は、磁気回路ユニット403の往復運動した場
合の振幅を示しており、徐々に振幅が大きくなっている
ことを示している。そして、図23(e)で示す振幅が
P4のときに、磁気回路ユニット403の一つの磁気回
路403aの短辺方向の幅とほぼ等しい状態となってい
る。即ち、ターゲット401は均一に浸食されるのでな
く、浸食が進行する部分とさほど進行しない部分とが縦
縞状に分布することになる。
も浸食が進行する部分で定まってしまう。さらに、この
状態に於いて基板上に形成される薄膜の厚さ分布はやは
りターゲット401の浸食状況を反映して縦縞状の分布
となる。
平8−134640号公報に開示されたマグネトロンス
パッタ装置では、磁気回路ユニット511の往復運動の
振幅が一つの磁気回路511aの短辺方向の幅の約半分
に等しくなるように設定されている。また、磁気回路ユ
ニット511の往復運動における速度は、正弦波状に変
化させている。
静止させた時に得られるターゲットの浸食状況が開示さ
れていないので、該磁気回路ユニット511を往復運動
させて放電した場合のターゲット浸食状況は必ずしも明
らかでないが、単一の磁気回路511aの寸法と各磁気
回路511aの並ぴピッチが規定されていないことか
ら、ターゲット浸食が均一に進行しているとは限らな
い。さらに、往復運動が正弦波状の速度変化を持つ分だ
けターゲットが高密度のプラズマに晒される時間に差が
あり、往復運動の振幅両端部分でターゲット浸食が進行
しやすい。
分布は、例えば図24に示すように、縦縞状の分布とな
っている。これは先に述べたターゲット利用効率と基板
上に形成される薄膜の厚さ分布に関して程度は異なるも
のの同様の問題点を有していることになる。
平8−199354号公報に開示されたマグネトロンス
パッタ装置では、磁気回路ユニット601の往復運動の
振幅や速度変化について記載されていない。この公報で
は、複数の磁気回路601aが一体化された磁気回路ユ
ニット601自体を往復運動させる機構に加えて、複数
の磁気回路601aの互いの間隔を調整する機構、各磁
気回路601aとバッキングプレート(ターゲット表
面)との距離を調整する機構を備えた構成となってい
る。特に、後者については、各磁気回路601aの長辺
方向で磁気回路ユニット601とバッキングプレート
(ターゲット表面)との距離、即ち傾斜の程度を変化さ
せられる構成としている。
スパッタ装置では、基板上に形成される薄膜の厚さ分布
を調整する手段の一具体例を示しているにすぎず、装置
構成として複雑になり、コストがかさむばかりでなく、
可動部品が多くなってしまうので装置自体の信頼性を確
保し難くなる。
どの時間をバッキングプレート(ターゲット表面)に最
も近づいた位置から離脱した位置で使用されることとな
り、磁気回路ユニット601としての能力を十分に発揮
できていない。
開平6−192833号公報に開示されたマグネトロン
スパッタ装置では、磁場発生手段702の往復運動の振
幅は一つの磁石ユニット703の短辺方向の幅の約半分
に等しいとしているが、特開平8−134640号公報
と同じく、磁石ユニット703の並びピッチに関しては
記述されていない。また、磁場発生手段702の往復運
動の速度も開示の例では正弦波状となる。
が均一に進行するとは限らず、さらに、磁場発生手段7
02の往復運動が正弦波状の速度変化を持つ分だけター
ゲットが高密度のプラズマに晒される時間に差があり、
往復運動の振幅両端部分でターゲット浸食が進行しやす
い。
たものであって、その目的は、コスト的に有利な部品で
構成された単純な機構を有し、投入される電力を有効に
ターゲットのスパッタに費やすことができて、なおかつ
ターゲットの利用効率を高く保ち、基板上に形成される
薄膜の厚さ分布を所定の範囲内に収めることが可能なマ
グネトロンスパッタ装置を提供することにある。
スパッタ装置は、上記の課題を解決するために、真空室
内で薄膜が形成される矩形状の基板に対向配置され、該
基板の有効成膜面積よりも大きい矩形状のターゲット
と、上記ターゲットに対してマグネトロン放電を行なう
ことにより、該ターゲットの表面に、複数の閉じたレー
ストラック状高密度プラズマを生成するプラズマ生成手
段と、上記プラズマ生成手段を、上記ターゲットに対し
て、該ターゲットの長辺あるいは短辺の何れかに平行に
往復移動させる駆動手段とを備え、上記プラズマ生成手
段は、上記ターゲットの表面に、該プラズマ生成手段の
移動方向に沿って、それぞれのレーストラック状高密度
プラズマの長軸方向直線領域での間隔と、隣り合うレー
ストラック状高密度プラズマの長軸方向直線領域での間
隔とが略等しくなるようにレーストラック状高密度プラ
ズマを生成し、上記駆動手段は、生成された各レースト
ラック状高密度プラズマの間隔以下の大きさの振幅で上
記プラズマ生成手段を等速で往復移動させることを特徴
としている。
が、上記ターゲットの表面に、該プラズマ生成手段の移
動方向に沿って、それぞれのレーストラック状高密度プ
ラズマの長軸方向直線領域での間隔と、隣り合うレース
トラック状高密度プラズマの長軸方向直線領域での間隔
とが略等しくなるようにレーストラック状高密度プラズ
マを生成するようになっている。これにより、プラズマ
発生のために供給される電力が複数個のプラズマに分散
されるので、電力密度を抑制することができ、アーク放
電に至るような異常放電なく大電力供給が可能となって
装置の性能としての成膜速度を増加させることができ
る。
トラック状高密度プラズマの間隔以下の大きさの振幅で
上記プラズマ生成手段を等速で往復移動させるようにな
っているので、個々のレーストラック状高密度プラズマ
により浸食されるターゲット表面部分が重なり合うこと
がなくなり、局所的にターゲットの浸食が進行してしま
うことをなくすことができる。
ッタ装置によれば、コスト的に有利な部品で構成された
単純な機構を有し、投入される電力を有効にターゲット
のスパッタに費やすことができて、なおかつターゲット
の利用効率を高く保ち、基板上に形成される薄膜の厚さ
分布を所定の範囲内に収めることが可能となる。
上記の課題を解決するために、請求項1の構成に加え
て、上記レーストラック状高密度プラズマの間隔は、該
レーストラック状高密度プラズマの最も密度の高い部分
同士の距離であることを特徴としている。
えて、レーストラック状高密度プラズマの間隔は、該レ
ーストラック状高密度プラズマの最も密度の高い部分同
士の距離であることで、上記複合磁気回路を上記各磁気
ユニット並び方向に等速で往復移動させるときの振幅
が、上記のレーストラック状高密度プラズマの最も密度
の高い部分同士の距離よりも小さく設定することがで
き、この結果、個々のレーストラック状高密度プラズマ
により浸食されるターゲット表面部分が重なり合うこと
がなくなり、局所的にターゲットの浸食が進行してしま
うことがない。
上記の課題を解決するために、第1真空室内で薄膜が形
成される矩形状の基板に対向配置された矩形状のターゲ
ットと、上記ターゲットを支持するバッキングプレート
の裏面側に配設され、該ターゲットの上記基板の対向面
上に磁界を発生させる磁界発生手段と、上記磁界発生手
段を、上記ターゲットに対して、該ターゲットの長辺あ
るいは短辺の何れかに平行に往復移動させる駆動手段を
備え、上記磁界発生手段は、ターゲット表面に磁界を発
生させる矩形状の磁石ユニットを、それぞれの長辺が互
いに隣接するように、且つ同一極性を示すように複数個
配置した複合磁気回路からなり、上記駆動手段は、上記
ターゲット表面に発生される磁界の該ターゲット表面に
垂直な成分がゼロとなる点を結ぶラインのうち上記磁石
ユニットの長辺に平行なラインのピッチPに対して、上
記複合磁気回路を上記各磁気ユニット並び方向に等速で
往復移動させるときの振幅SWが、SW≦Pの関係が成
り立つように該複合磁気回路を移動させることを特徴と
している。
ーゲット表面に磁界を発生させる矩形状の磁石ユニット
を、それぞれの長辺が互いに隣接するように、且つ同一
極性を示すように複数個配置した複合磁気回路からなる
ことで、これらの複合磁気回路を発生源とするターゲッ
トの表面上に、生成された磁界により収束された閉じた
レーストラック状高密度プラズマを複数個得ることがで
きる。
れる電力が複数個のプラズマに分散されるので電力密度
を抑制することができ、アーク放電に至るような異常放
電なく大電力供給が可能となって装置の性能としての成
膜速度を増加させることができる。
よりターゲット表面に発生される磁界の該ターゲット表
面に垂直な成分がゼロとなる点を結ぶラインのうち上記
磁石ユニットの長辺に平行なラインのピッチPに対し
て、上記複合磁気回路を上記各磁気ユニット並び方向に
等速で往復移動させるときの振幅SWが、SW≦Pの関
係が成り立つように設定されていることで、個々のレー
ストラック状高密度プラズマにより浸食されるターゲッ
ト表面部分が重なり合うことがなくなり、局所的にター
ゲットの浸食が進行してしまうことがない。
上記の課題を解決するために、請求項3の構成に加え
て、上記磁石ユニットは、ユニット中心に配置された中
心磁石と、この中心磁石の周囲を囲むように、且つ中心
磁石とは逆極性の磁極が対向するように配置された周辺
磁石とで構成され、これら中心磁石と周辺磁石とにより
上記ターゲット表面に発生させる磁界の上記ターゲット
表面に垂直な成分がゼロとなる点を結ぶラインのうち上
記磁石ユニットの長辺に平行な部分のピッチPが、該磁
石ユニットの短辺方向の寸法MWに対して、P>MW/
2となるように形成されていることを特徴としている。
えて、磁石ユニットは、ユニット中心に配置された中心
磁石と、この中心磁石の周囲を囲むように、且つ中心磁
石とは逆極性の磁極が対向するように配置された周辺磁
石とで構成され、これら中心磁石と周辺磁石とにより上
記ターゲット表面に発生させる磁界の上記ターゲット表
面に垂直な成分がゼロとなる点を結ぶラインのうち上記
磁石ユニットの長辺に平行な部分のピッチPが、該磁石
ユニットの短辺方向の寸法MWに対して、P>MW/2
となるように形成されていることで、単一の磁石ユニッ
トにより形成されるレーストラック状高密度プラズマの
ピッチもMW/2よりも大きくなる。
て生成されるレーストラック状高密度プラズマとの距離
を、個々の磁石ユニットにおいて生成される高密度プラ
ズマのピッチ間隔と等しくなるように磁石ユニット間の
隙間を調整して配置することができる。
上記の課題を解決するために、請求項3または4の構成
に加えて、上記複合磁気回路は、n個(n>1)の磁石
ユニットからなり、各磁石ユニットの間隔が、それぞれ
の磁石ユニットより生成される磁界のピッチPと等しく
なるように設定されると共に、上記ターゲットの磁石ユ
ニット並び方向の寸法をTWとしたときに、P=TW/
(2×n+1)となるように設定されていることを特徴
としている。
作用に加えて、複合磁気回路は、n個(n>1)の磁石
ユニットからなり、各磁石ユニットの間隔が、それぞれ
の磁石ユニットより生成される磁界のピッチPと等しく
なるように設定されると共に、上記ターゲットの磁石ユ
ニット並び方向の寸法をTWとしたときに、P=TW/
(2×n+1)となるように設定されていることで、タ
ーゲットをピッチP間隔で浸食させることが可能とな
る。
上記の課題を解決するために、請求項3ないし5の何れ
かの構成に加えて、上記磁界発生手段は、上記ターゲッ
トの基板対向面とは反対面側に設けられた第2真空室内
に配置されていることを特徴としている。
何れかの作用に加えて、磁界発生手段は、上記ターゲッ
トの基板対向面とは反対面側に設けられた第2真空室内
に配置されていることで、装置稼働状態においてターゲ
ットがボンディングされたバッキングプレートはターゲ
ット側の第1真空室(成膜空間側)とその裏面側の第2
真空室(複合磁気回路側)の両面が真空排気状態とな
る。
れたバッキングプレートの両面には実質的に機械構造上
影響を与えるような圧力差が無くなるので、バッキング
プレートはターゲットとのボンディングや、装置へ取り
付けるのに必要な機械的強度を持つ厚さでよく、大気圧
に耐えるだけの強度を持たせる場合よりも薄くすること
ができる。
上記の課題を解決するために、請求項6の構成に加え
て、上記第2真空室内に配置された磁界発生手段および
該磁界発生手段を駆動させる駆動手段と、該第2真空室
自体とは、上記ターゲットおよび該ターゲットを支持す
るバッキングプレートと同電位に設定されていることを
特徴としている。
えて、第2真空室内に配置された磁界発生手段および該
磁界発生手段を駆動させる駆動手段と、該第2真空室自
体とは、上記ターゲットおよび該ターゲットを支持する
バッキングプレートと同電位に設定されていることで、
磁界発生手段が収められるターゲット裏面に設けられた
第2真空室の排気は油回転ポンプやあるいは油回転ポン
プとメカニカルブースターポンプの組合のようないわゆ
る“粗引”程度であっても、ターゲットがボンディング
されたバッキングプレートに高電圧を印加してスパッタ
の為のマグネトロン放電を起こさせる際に、バッキング
プレートと磁界発生手段が収められるターゲット裏面に
設けられた第2真空室あるいはその内容物との間で放電
することがない。
ポンプを前記のような粗引ポンプで済ますことができる
ので、高真空排気するための高価なポンプやそれを動作
させるための各種バルブを含む排気系を必要としないの
で装置としてのコストを少なくできる。
上記の課題を解決するために、請求項3ないし7の何れ
かの構成に加えて、上記複合磁気回路は、ターゲットの
基板対向面の磁石ユニットの並び方向両端部が中央部に
対して磁界が強く、上記磁石ユニットの並び方向に直交
する方向両端部が中央部に対して磁界が弱くなるように
調整されていることを特徴としている。
何れかの作用に加えて、複合磁気回路は、ターゲットの
基板対向面の磁石ユニットの並び方向両端部が中央部に
対して磁界が強く、上記磁石ユニットの並び方向に直交
する方向両端部が中央部に対して磁界が弱くなるように
調整されていることで、ターゲットを均一に浸食させ、
基板上の膜厚分布を補正することができる。
路に組み立てられた時に、ターゲット表面の磁石ユニッ
ト並び方向両端部で磁界が中央部に対して強くなるよう
に調整することにより、ターゲット長辺に沿った部分の
プラズマ密度を高め、磁界発生手段が往復移動を行う方
向(ターゲット短辺方向)の膜厚分布を補正することが
できる。
磁界を中央部に対して弱くすることにより、矩形状磁石
ユニットの長辺方向端部(ターゲット短辺に沿った周辺
部分)における高密度プラズマの密度を小さくし、磁界
発生手段を往復移動した際にターゲット表面でのプラズ
マ滞在時間の差に基づくターゲット浸食進行速度を調整
し、膜厚分布を補正することができる。
上記の課題を解決するために、請求項8の構成に加え
て、上記磁石ユニットは、中心磁石と周辺磁石とが磁石
アッシーヨークに接着固定された磁石アッシーと、該磁
石ユニットの全体のベースとなるベースヨークとで構成
され、上記磁石アッシーは、上記磁石アッシーヨークに
設けられた締結用穴を用いて、上記ベースヨークにボル
トで締結され、上記締結用穴の直径は、上記ボルトの直
径よりも大きくなるように形成されていることを特徴と
している。
えて、磁石ユニットは、中心磁石と周辺磁石とが磁石ア
ッシーヨークに接着固定された磁石アッシーと、該磁石
ユニットの全体のベースとなるベースヨークとで構成さ
れ、上記磁石アッシーは、上記磁石アッシーヨークに設
けられた締結用穴を用いて、上記ベースヨークにボルト
で締結されていることで、磁石ユニットにより発生する
磁界のターゲット表面上での強度分布調整を、磁石アッ
シーとベースヨークとの間に補助ヨークを挿入した状態
でのボルト締結により実現することができる。
は、上記の課題を解決するために、請求項9の構成に加
えて、上記磁石アッシーヨークの締結用穴は、上記磁石
アッシーとベースヨークとを締結する際に、該磁石アッ
シーの位置がベースヨーク上で磁界発生手段の駆動方向
に調整可能なように長穴に形成されていることを特徴と
している。
えて、磁石アッシーヨークの締結用穴は、上記磁石アッ
シーとベースヨークとを締結する際に、該磁石アッシー
の位置がベースヨーク上で磁界発生手段の駆動方向に調
整可能なように長穴に形成されていることで、複数の磁
石ユニットを組み合わせた時において、レーストラック
状高密度プラズマの磁石ユニット長辺方向に平行な部分
の矩形短辺方向ピッチが等しくなるように微調整するこ
とができる。
は、上記の課題を解決するために、請求項9または10
の構成に加えて、上記磁石アッシーヨークとベースヨー
クの少なくとも一方は、磁石ユニットの長手方向端部が
他の部分よりも薄く形成されていることを特徴としてい
る。
の作用に加えて、磁石アッシーヨークとベースヨークの
少なくとも一方は、磁石ユニットの長手方向端部が他の
部分よりも薄く形成されていることで、磁石ユニット長
手方向端部で磁界が中央部に対して特に弱くなるように
調整することができる。
は、上記の課題を解決するために、請求項9ないし11
の何れかの構成に加えて、上記磁石アッシーヨークとベ
ースヨークとは、導電性の軟磁性材料で構成され、上記
中心磁石と周辺磁石とは、導電性の磁石材料あるいは導
電性材料を表面に被覆した磁石材料で構成され、上記磁
石アッシーは、中心磁石と周辺磁石とが磁石アッシーヨ
ークに対して導電性接着剤で固定されていることを特徴
としている。
何れかの作用に加えて、磁石アッシーヨークとベースヨ
ークとは、導電性の軟磁性材料で構成され、上記中心磁
石と周辺磁石とは、導電性の磁石材料あるいは導電性材
料を表面に被覆した磁石材料で構成され、上記磁石アッ
シーは、中心磁石と周辺磁石とが磁石アッシーヨークに
対して導電性接着剤で固定されていることで、磁界発生
手段の支持を導電性物質で行い、必要な電気的接続を行
うことにより複合磁気回路の磁石表面まで同電位とする
ことができる。
図1ないし図13に基づいて説明すれば以下の通りであ
る。
装置は、図1に示すように、第1真空室を構成する成膜
室1と、該成膜室1に隣接した第2真空室を構成するマ
グネット室2とを備えている。
る基板3と、この基板3に対向し、該基板3表面に成膜
される薄膜の母材となるターゲット4とが配されてい
る。
板ホルダ5に膜形成面と反対面で装着されている。尚、
基板3の基板ホルダ5への装着は、成膜室1内で行われ
る場合や前段階の真空室(図示せず)内で行われる場
合、さらには、大気中で行われる場合等適宜選択される
ものとする。
ト室2との境界部分に配置されており、該成膜室1の底
面を構成している。このターゲット4は、基板3との対
向面と反対面側で上記マグネット室2の上面を構成して
いるバッキングプレート6に半田やインジウム等の低融
点金属(図示せず)により接続されている。
より冷却される機構を有し、接続されたターゲット4が
スパッタリング時に温度が上昇するのを抑えるようにな
っている。
グプレート6に接続されているターゲット4の表面にト
ンネル状のポロイダル磁界を発生させるための磁界発生
手段としての磁場発生機構7が配設されている。なお、
磁場発生機構7の詳細な構成については、後述する。
機構7を矢印A・B方向に等速で往復移動させる駆動装
置8が設けられている。
室を構成していることから、図示しない排気ポンプによ
り、排気ダクト9を通して成膜室1の外部(図中矢印方
向)に成膜室1内のガスを排気する機構と、成膜室1外
部の図示しないガス供給源からガス配管10を通して該
成膜室1内部にガスを導入する機構とを備えている。こ
れらの機構により、成膜時に、成膜室1内は、0.01
〜1Pa程度の圧力に設定される。
ポンプにより、排気ダクト11を通してガスを該マグネ
ット室2の外部(図中矢印)に排気する機構を備えてい
る。この機構により、成膜時に、マグネット室2内も、
連続排気され0.01〜1Pa程度の圧力に設定され
る。
述のように0.01〜1Pa程度の圧力に設定すればよ
いことから、排気ポンプとして、メカニカルブースター
ポンプが使用される。
(ガス導入時)、0.05〜1Pa程度の圧力に設定さ
れ、ガス導入がなければ、10-5〜10-4Pa程度の圧
力に設定される。
05 Pa程度であるので、ターゲット4の反り防止の為
には100Pa程度の圧力で支障はない。
いて、上記マグネット室2と、駆動装置8と、磁場発生
機構7と、バッキングプレート6とは電気的に同電位で
あるように接続されている一方、成膜室1は接地されて
いるので、上記マグネット室2は電気的に短絡しないよ
うに絶縁材12・12を介して成膜室1に固定されてい
る。
ランジ13を介してマグネット室2に接続されている。
室1に隣接する図示しない他の機構と連結するためのバ
ルブ14・14が設けられている。ここで、他の機構と
は、例えば他の成膜室、ロードロック室、あるいは大気
中の機構等である。したがって、成膜室1と該成膜室1
にバルブ14により接続された他の機構との間では、該
バルブ14の開閉により、同じ雰囲気にしたり、異なる
雰囲気にしたりすることが可能となる。
グ時にスパッタ薄膜が付着するのを防止するためのマス
ク15が設けられている。
ッタリング時に該ターゲット4周囲の機構がプラズマに
さらされるのを防ぐためのグラウンドシールド16が設
けられている。
を印加するための電源17が接続されている。
ングプレート6および電源17により、ターゲット4表
面に高密度のプラズマを生成するプラズマ生成手段を構
成している。
に備えられている磁場発生機構7について詳細に説明す
る。
簡単に説明する。
に、上記ターゲット4に対して平行な略平板状の支持部
材7a上に複数の磁石ユニット30…が配設された複合
磁気回路構造となっている。上記支持部材7aは、駆動
装置8に固定されており、該駆動装置8によって矢印A
・B方向に移動するようになっている。上記磁石ユニッ
ト30は、本マグネトロンスパッタ装置におけるマグネ
トロンカソード電極として用いられている。
おいて、ターゲット4表面に、プラズマを収束させるプ
ラズマ収束手段としての機能を有していることになる。
生機構7の移動方向に直交する方向が長手方向となる矩
形状をなしており、それぞれが略等間隔で上記支持部材
7a上に配置されている。
グネトロン放電について図2(a)〜(d)を参照しな
がら以下に説明する。なお、図2(a)〜(d)は、説
明の便宜上、必要な部材のみを記載したものとなってい
る。
図2(a)に示すように、中心磁石31と、該中心磁石
31の周囲に略口状に形成された周辺磁石32と、上記
中心磁石31と周辺磁石32とを固定するためのヨーク
33とで構成されている。上記中心磁石31と周辺磁石
32とは、上記ヨーク33に対して逆極性の磁極を対向
させて固定されている。ここでは、中心磁石31はN
極、周辺磁石32はS極がヨーク33に接した状態とな
っている。
1、周辺磁石32、およびヨーク33とで磁気回路を構
成し、該磁石ユニット30の上方空間にポロイダル磁界
を発生させている。つまり、磁石ユニット30では、図
2(b)に示すように、磁力線34が周辺磁石32から
中心磁石31に向かうポロイダル磁界を発生させてい
る。
4の形状や強さは、中心磁石31、周辺磁石32、ヨー
ク33の寸法や磁気特性で決定される。また、ヨーク3
3は、磁気飽和しないような寸法となっている。
は、図2(c)に示すように、磁石ユニット30のヨー
ク33とは反対側の磁極面側にバッキングプレート6に
ボンディングされたターゲット4が配置されている。こ
こで、バッキングプレート6が銅のような強磁性体でな
い材料で製作され、また、ターゲット4も強磁性体でな
い材料からなるものであれば、磁石ユニット30は発生
する磁力線34の形状を保ってターゲット4の表面に磁
界を発生させる。
示すように、ターゲット4の表面において長手方向のみ
ならず短手方向にも磁力線34が形成される。そして、
このときの磁力線34による磁界分布は、その形状から
『トンネル状の磁界』あるいは『トンネル状のポロイダ
ル磁界』と称される。つまり、磁石ユニット30は、タ
ーゲット4の表面にトンネル状磁界を発生させることに
なる。
おけるスパッタリングについて以下に説明する。なお、
ここではターゲット4が強磁性体でない場合について説
明する。
ト4表面にトンネル状の磁界が形成された状態で、該タ
ーゲット4の表面側を真空排気し、Ar等の不活性ガス
を導入して10-2〜10-1Pa程度の圧力で保持する。
ット4がボンディングされたバッキングプレート6に電
源17より負電圧を印加して上記ターゲット4表面に向
かう電界35を与えてグロー放電させる。
のイオンで衝撃され、このイオンの衝撃のγ作用により
放出される二次電子がトンネル状の磁界に補足される。
そして、ターゲット4表面上には、トンネル状の磁界に
沿った細長い環状(以下、レーストラック状と称する)
の高密度プラズマ36が形成される。
4表面近傍に生成されるイオンシースの電界により上記
ターゲット4に向けて加速されて該ターゲット4に衝突
し、ターゲット4を構成する物質を飛散させる。この
時、同時にγ作用により二次電子もターゲット表面から
放出される。ターゲット4表面から飛散した粒子が該タ
ーゲット4に対向する基板3に付着、堆積することで薄
膜が形成される。
36は、ターゲット4の表面に磁界が平行な位置、すな
わちターゲット4に垂直な磁界成分がゼロの位置で最も
密度が高くなる。そして、この位置でターゲット4のス
パッタリング作用による浸食が最も速く進行する。従っ
て、ターゲット4上には、図2(d)に示すように、高
密度プラズマ36に沿った形のレーストラック状の浸食
領域37が生成されることになる。
られる磁石ユニット30では、レーストラック状の浸食
領域37の磁石ユニット30の短手方向の間隔が磁石ユ
ニット30短辺方向の寸法MWの1/2以上となるよう
に中心磁石31と周辺磁石32の寸法を決定している。
状の磁石ユニット30をターゲット4に対して静止した
状態でスパッタを継続すれば、ターゲット4が局部的に
消耗されることを反映して、形成される薄膜の厚さや膜
特性の基板3面内分布が発生する。そこで、基板3の上
に形成される薄膜の厚さを均一にしたり、ターゲット4
が均一に消耗して有効に利用することが必要となる。
に示すように、ターゲット4表面上に複数のレーストラ
ック状の高密度プラズマ36を生成するようになってい
る。ここで、磁場発生機構7は、7個の磁石ユニット3
0からなっているので、ターゲット4表面上に7個の高
密度プラズマ36が形成される。
うにレーストラック状の浸食領域37の間隔が該磁石ユ
ニット30の短手方向の寸法MWの1/2以上となるよ
うに中心磁石31と周辺磁石32の寸法を決定してある
ので、それぞれの磁石ユニット30の間にクリアランス
Cを保って磁石ユニット30を長辺が隣り合う形で並
べ、隣り合う磁石ユニット30のそれぞれが形成するレ
ーストラック状の高密度プラズマ36によって最もター
ゲット4の浸食が進行する部分、すなわち最もプラズマ
密度が高い部分の間隔を、浸食領域37の磁石ユニット
30の短手方向の間隔と等しくすることができる。以下
の説明において、上記浸食領域37の磁石ユニット30
の短手方向の間隔をピッチPとする。
を静止させてマグネトロン放電を続ければ、ターゲット
4は、高密度プラズマ36により形成されるレーストラ
ック状の浸食領域37(図2(d))が等ピッチPで複
数個並んだ状態に浸食される。
パッタ装置では、磁場発生機構7をターゲット4に平行
な面内で磁石ユニット30の短手方向に往復移動させる
駆動装置8が設けられている。そこで、この駆動装置8
により磁場発生機構7を等速で往復移動させ、さらにそ
の振幅SWを高密度プラズマ36のピッチPと等しいか
これより小さく設定する。これにより、ターゲット4表
面全体のレーストラック状の高密度プラズマ36にさら
される時間が平均化されるので、ターゲット4表面全体
の浸食進行を均一化することができる。
ターゲット4の寸法TW(短手方向寸法)は少なくとも
磁石ユニット30の数n(本実施の形態では、n=7)
の2倍にピッチPを乗じたものより大でなければならな
い。実際には、ターゲット4の浸食が進行する部分は有
限の幅を持つが、磁石ユニット30を静止させてマグネ
トロン放電を継続させても、磁石ユニット30自体の幅
よりも外側におよぶことはないように、磁石ユニット3
0の中心磁石31と周辺磁石32の寸法が定められる。
が磁石ユニット30の短辺方向寸法MWの1/2以上と
なるように中心磁石31と周辺磁石32の寸法を決定し
てあるため、TW=P(2n+1)であるようにターゲ
ット4の寸法TWを定めれば、往復移動方向の端部で浸
食されない部分を大きくすることなくターゲット4を有
効に使用することができる。
について、図4(a)(b)および図5(a)(b)を
参照しながら以下に説明する。
4(b)は同図(a)の磁場発生機構7の側面図であ
る。また、図5(a)は図4(a)の要部40の拡大
図、図5(b)は同図(a)の側面図である。
に、7個の磁石ユニット30を配置した構成となってい
る。これら各磁石ユニット30は、図4(b)に示すよ
うに、該磁石ユニット30の長手方向端部側の中心磁石
31および周辺磁石32の支持部材7aからの高さがそ
れ以外の中心磁石31および周辺磁石32よりも小さく
なるように形成されている。
複数のブロックに分割されている。例えば中心磁石31
は、磁石ユニット30の長手方向端部の1ブロックのみ
を中心磁石31bとし、他のブロックを中心磁石31a
と便宜上区別する。一方、周辺磁石32は、磁石ユニッ
ト30の長手方向端部において、長辺部分の1ブロック
を周辺磁石32b、短辺部分のブロックを周辺磁石32
cと便宜上区別する。
長手方向端部側の中心磁石31aと周辺磁石32bと周
辺磁石32cとで構成される部分の厚みが、中心磁石3
1bと周辺磁石32aとで構成される部分の厚みよりも
薄くなるように形成されている。この詳細な構成につい
ては、後述する。
32が取り付けられたヨーク33は、図5(b)に示す
ように、ベースヨーク41と、中心磁石31を取り付け
るための中心磁石用磁石アッシーヨーク42と、周辺磁
石32を取り付けるための周辺磁石用磁石アッシーヨー
ク43とで構成されている。
ーヨーク42に接着固定され中心磁石用磁石アッシー4
4を構成し、上記周辺磁石32が周辺磁石用磁石アッシ
ーヨーク43に接着固定され周辺磁石用磁石アッシー4
5を構成している。
ースヨーク41に対してボルト46で締結するための締
結用穴47が形成されている。つまり、周辺磁石用磁石
アッシー45は、ベースヨーク41に対してボルト46
で締結固定される。なお、中心磁石用磁石アッシー44
は、図示されていないが、ベースヨーク41の裏面側か
ら同じくボルトにより締結固定されている。
用穴47は、上記ボルト46の直径よりも大きく、且つ
該ボルト46で該周辺磁石用磁石アッシー45をベース
ヨーク41に固定する際に固定位置を微調整できるよう
に長孔状に形成されている。つまり、複数の磁石ユニッ
ト30を組み合わせた時の、レーストラック状の高密度
プラズマ36の磁石ユニット30の長手方向に平行な部
分の矩形短手方向のピッチPがそれぞれ等しくなるよう
に微調整することができる。
電性の磁石材料であるか導電性の表面被覆(図示せず)
が施され、かつ、磁石ユニット30の構成部材である中
心磁石用磁石アッシー44および周辺磁石用磁石アッシ
ー45は、中心磁石31と周辺磁石32が中心磁石用磁
石アッシーヨーク42および周辺磁石用磁石アッシーヨ
ーク43に対して導電性接着材(図示せず)で固定され
る。これにより、中心磁石31と周辺磁石32の表面は
電気的に中心磁石用磁石アッシー44および周辺磁石用
磁石アッシー45と同じ電位とするとができるので、磁
石ユニット30までターゲット4がボンディングされた
バッキングプレート6と同電位とすることができる。
磁石アッシー44および周辺磁石用磁石アッシー45
は、磁石ユニット30長手方向端部で、いずれか、また
は双方が他の部分よりも薄くなるように形成されてい
る。これにより、磁石ユニット30の長手方向端部での
磁界が中央部に対して弱くなるように調整することがで
きる。
端部と中央部との磁界強度を異ならせるための構成につ
いて、図6(a)〜(d)を参照しながら以下に説明す
る。図6(b)〜(d)は本発明のマグネトロンスパッ
タ装置のマグネトロンカソード電極に用いられる磁石ユ
ニット30の各種の構成を該磁石ユニット30の長軸方
向断面図である。また、図6(a)は磁石ユニット30
の平面図である。
石用磁石アッシー44および周辺磁石用磁石アッシー4
5が磁石ユニット30の全体のベースとなるベースヨー
ク41に対して、ボルトで締結され、さらに、磁石ユニ
ット30の構成部材でベースヨーク41と中心磁石用磁
石アッシー44および周辺磁石用磁石アッシー45が該
磁石ユニット30長手方向端部30bで、いずれか、ま
たは双方が中央部30aよりも薄く形成されている。
磁界のターゲット4の表面上での強度分布を調整するた
めには、磁石ユニット30表面とターゲット4表面との
距離を磁場発生機構7とバッキングプレート6との間隔
により調整するようになっている。
心磁石用磁石アッシー44および周辺磁石用磁石アッシ
ー45の厚みは均一にし、ベースヨーク41の厚みを該
磁石ユニット30の長手方向端部30bにおいて中央部
30aよりも薄くなるように形成されている。これによ
り、磁石ユニット30表面とターゲット4表面との間
で、磁石ユニット30の長手方向端部30bにおける距
離を中央部30aにおける距離よりも長くなり、ターゲ
ット4の表面における磁界強度が該磁石ユニット30の
長手方向端部30bに対応する領域が中央部30aに対
応する領域よりも小さくなる。すなわち、この磁石ユニ
ット30は、該磁石ユニット30の長手方向端部30b
で磁界強度を弱める構成となっている。
は、図6(a)に示す磁石ユニット30と同様に、中心
磁石用磁石アッシー44および周辺磁石用磁石アッシー
45の厚みが均一となっている。この磁石ユニット30
では、中央部30aの中央近傍を除く部分にベースヨー
ク41と周辺磁石用磁石アッシー45との間に補助ヨー
ク48が設けられている。なお、中心磁石用磁石アッシ
ー44とベースヨーク41との間にも、図示しないが同
じ厚みの補助ヨーク48が設けられている。これによ
り、磁石ユニット30の中央部分30aの中央近傍以外
の領域の表面がターゲット4に近づくようになり、結果
として、該ターゲット4の中央近傍の磁界強度がその両
側部分よりも弱くなる。
0は、図6(b)に示す磁石ユニット30の中央部分3
0aの中央近傍にのみ上記補助ヨーク48が設けられて
いる。これにより、磁石ユニット30の中央近傍表面の
みがターゲット4に近づくようになり、結果として、該
ターゲット4の中央近傍の磁界強度が他の領域に比べて
強くなる。
磁石ユニット30はすべて同じ寸法、同じ極性の磁極構
成であっても良いが、通常全く同一の磁石ユニット30
を複数個並べた場合には、磁場発生機構7より発生させ
られるターゲット4の表面上での磁界強度は磁石ユニッ
ト30の並び方向端部で弱くなるため、例えば両端の磁
石ユニット30は中心磁石31と周辺磁石32の磁石ユ
ニット30の並び方向寸法を増加させて磁界の均一性を
得ることもできる。
において、磁石ユニット30を複合化する際に、短手方
向端部において、該磁場発生機構7の支持部材7aと磁
石ユニット30との間に補助板49を設ければ、該磁場
発生機構7によりターゲット4上に生成される磁界の、
磁石ユニット30の並び方向端部において磁界強度を強
めることができ、結果として、ターゲット4表面の磁界
強度の均一化を図ることになる。なお、上記補助板49
は、導電性材料であれば、軟磁性を有していなくても良
い。
生機構7の実際の寸法について述べる。
は、825mm×975mm×6mmの大きさであり、
バッキングプレート6の厚さは19mmである。磁石ユ
ニット30は7個(n=7)であるので、該磁場発生機
構7の磁石ユニット30の並び方向の幅TW=825m
mとなり、TW=(2×7+1)×Pより、ピッチP=
55mmであるように各磁石ユニット30を配設した。
石31と周辺磁石32は厚さ(磁化方向)が15mmの
ネオジウム系希土類永久磁石であり、残留磁束密度が
1.35T程度のものである。両端の磁石ユニット30
に属する中心磁石31と周辺磁石32は他の磁石ユニッ
ト30に属する中心磁石31と周辺磁石32よりも磁石
ユニット30の並び方向寸法を増加させるように設計さ
れている。
面にある状態で磁石ユニット30の並び方向磁界強度分
布を均一にすることができる。さらに、各磁石ユニット
30の長辺方向端部では中心磁石用磁石アッシー44、
周辺磁石用磁石アッシー45、ベースヨーク41ともに
薄く形成した。
一にするには、上述したように該ターゲット4表面の高
密度プラズマ36のピッチPを磁場発生機構7において
同じにする必要がある。
ト30同士のピッチPをそれぞれ同じにするには、上述
したように、磁石ユニット30の短手方向の幅MWとピ
ッチPとがP>MW/2の関係にあればよい。このこと
について、図8(a)〜(c)および図9(a)〜
(c)を参照しながら以下に説明する。図8(a)〜
(c)は、P>MW/2の場合についての説明図、図9
(a)〜(c)は、P<MW/2の場合についての説明
図である。
0の短手方向の長さMWの1/2よりも、該磁石ユニッ
ト30が、図8(b)に示されるターゲット4の配置に
おいて、磁力線34がターゲット4の表面と平行になる
位置同士の距離であるピッチPを大きく設定した場合、
図8(b)に示すように、ターゲット4表面に形成され
る高密度プラズマ36の最もプラズマの高い部分同士の
距離もピッチPとなる。
石ユニット30を、長手方向で配置した場合、図8
(c)に示すように、各磁石ユニット30間に隙間Cを
設けることができる。この場合、上記隙間Cを調節する
ことにより、隣接する磁石ユニット30同士の高密度プ
ラズマ36間の距離を磁石ユニット30のピッチPと同
じにすることができる。すなわち、磁石ユニット30を
該磁石ユニット30の短手方向に並べた場合の高密度プ
ラズマ36同士の間隔を全て同じにすることが可能とな
る。
磁石ユニット30’の短手方向の長さMWの1/2より
も、該磁石ユニット30’が、図9(b)に示されるタ
ーゲット4の配置において、磁力線34’がターゲット
4の表面と平行になる位置同士の距離P’を小さく設定
した場合、図9(b)に示すように、ターゲット4表面
に形成される高密度プラズマ36’の最もを高い部分同
士の距離もP’となる。ここで、MWを一定とすれば、
P>P’の関係となっている。なお、上記磁石ユニット
30’は、中心磁石31’、周辺磁石32’およびヨー
ク33’からなっている。
度プラズマ36’同士の距離を同じにしようとして、
P’<MW/2に設定された磁石ユニット30’を、長
手方向で配置しても、図9(c)に示すように、P’<
MW/2となっていることから、各磁石ユニット30’
を隙間無く配置しても磁石ユニット30’間の高密度プ
ラズマ36’の距離P”は、距離P’よりも大きく
(P’<P”)なり、磁石ユニット30’を該磁石ユニ
ット30’の短手方向に並べた場合の高密度プラズマ3
6’同士の間隔を同じにすることができない。
一にするには、磁石ユニット30の短手方向の幅MWと
ピッチPとがP>MW/2の関係にあればよいことが分
かる。
ット4の寸法のうち、複数個の磁石ユニット30を並べ
た方向の寸法TWと前記のレーストラック状の高密度プ
ラズマ36の磁石ユニット30の長手方向に平行な部分
の矩形短手方向のピッチPとが、P=TW/(2×n+
1)となる関係を満たすように設計することができる。
この状態で、磁場発生機構7が移動しないでスパッタリ
ングを行った場合、ターゲット4は、図11(a)に示
すように、ピッチPで並んだ部分が浸食されることにな
る。
ト30の並び方向に等速で往復移動するように構成され
ている。このときの磁場発生機構7の振幅SWは、レー
ストラック状の高密度プラズマ36の長辺部並びピッチ
Pに対してSW≦Pなる関係とすることで、個々の高密
度プラズマ36により浸食されるターゲット4表面部分
が重なり合うことがないように設定されている。この場
合、ターゲット4は、図11(b)に示すように、局所
的にターゲット4の浸食が進行してしまうことがなく、
略均一に浸食されている。
4の浸食進行状況を完全に均一にすることが目的ではな
く、あくまで基板3上に形成される薄膜の膜厚分布を所
定の範囲内とし、かつターゲット4の利用効率を極力大
きくすることが目的となっている。
あれば、完全に均一に浸食進行させれば基板3上にも均
一な厚さで薄膜が形成される。この場合、薄膜として基
板3上に堆積するターゲット材料とターゲット4表面か
ら取り去られたターゲット材料との比率はゼロとなる。
これは、ターゲット4が無限大の大きさであるので、上
記比率を示す分母が無限大となるためである。
じか小さければ、いくらターゲット4を均一に浸食進行
させても基板3上に形成される薄膜の厚みは均一になら
ない。
効成膜面積よりもも若干大きなものを使用することが考
えられる。この場合、ターゲット4は、基板3に対して
辺の長さの比で1.2〜1.5倍の大きさ、好ましくは
1.3〜1.4倍のものを使用する。
べく均一にするとともに、基板3に形成される薄膜を均
一にするために該ターゲット4の周縁で浸食進行を中央
部よりも速くするように磁場発生機構7が調整される。
(c)に示すように、該ターゲット4の両端部の浸食進
行がそれ以外の部分の浸食進行よりも進んでいるのが分
かる。
より磁石ユニット30の並び方向に往復移動させれば、
ターゲット4は、図11(d)に示すように、周縁にお
いて若干浸食進行が進んでいるものの全体としてはほぼ
均一に浸食されていることが分かる。
であるので、薄膜として基板3上に堆積するターゲット
材料と、該ターゲット4表面から取り去られたターゲッ
ト材料との比率はゼロとはならず、通常、ターゲット4
表面から取り去れるターゲット材料の量の50%程度が
基板3上に堆積することになる。
体積の新品ターゲット母材体積に占める割合は20〜3
0%、多くても60%程度なので、実際に基板3表面に
堆積されるターゲット材料は、新品のターゲット4その
ものの多くとも30%程度にしかならない。
に重みをつけることにより、基板3に形成される薄膜の
膜厚分布を調整することができ、且つターゲット4その
ものの使用効率を高めることができる。
場発生機構7に組み込まれる時に、ターゲット4表面の
磁石ユニット30の並び方向両端部で磁界が中央部に対
して強く、磁石ユニット30の並び直角方向端部で磁界
が中央部に対して弱くなるように、それぞれ中心磁石3
1・周辺磁石32・ヨーク33の寸法を調整する。これ
により、ターゲット4を均一に浸食させることが可能と
なり、基板3上の薄膜の膜厚分布を補正することができ
る。
ラフは、ターゲット4表面が均一に浸食されていくと仮
定し、さらにスパッタ粒子の放出密度がターゲット4表
面の法線方向に対してなす角度の余弦に比例する場合
に、余弦則に基づいて基板3表面に形成される薄膜の膜
厚分布シミュレーションを行った結果を示している。
板3に対して辺の長さで1.5倍の相似形とし、基板3
は、短辺550mm、長辺650mmの大きさとした場
合についての結果を示している。
フ横軸上の数値は、それぞれ基板3の各辺の中心からの
距離を示している。つまり、基板3の短辺方向に対応す
る軸には−270mmから+270mmまで、長辺方向
に対応する軸には−320mmから+310mmでの数
値が記載されている。また、縦軸は、基板3表面に形成
される薄膜の相対的な膜厚分布を示している。この縦軸
上の数値は、( Tmax+Tmin)/2を中心膜厚(分布で
0)とする基板3面内一での膜厚のずれを示している。
また、上記縦軸の値Zを数式で示せば、以下のようにな
る。
/{(Tmax +Tmin )/2}×100 ここで、Tmax は面内最大膜厚、Tmin は面内最小膜
厚、Tlocal を各位置での膜厚とする。
/(Tmax +Tmin )を百分率で表した数値で評価す
る。上記の数式において、Tlocal にTmax またはTmi
n を代入した値に相当する。
程度は該基板3とターゲット4との間隔にも依存する
が、上述したように、基板3に対してターゲット4は無
限に大きくはないことを反映して、図12に示す3次元
グラフのように、基板3の周縁部、特に4角において膜
厚が薄くなる。
縁部で浸食進行が速い(スパッタ粒子の放出密度が大き
い)余弦則に基づいた膜厚分布シミュレーションを行っ
た結果、図13に示す3次元グラフとなった。この3次
元グラフから基板3の周縁部での膜厚の落ち込みが補正
されていることが分かる。
7に組み込む時に、ターゲット4表面の磁石ユニット3
0の並び方向両端部で磁界が中央部に対して強くなるよ
うにすることにより、ターゲット4の長辺に沿った部分
のプラズマ密度を高め、該磁場発生機構7が往復移動を
行う方向(ターゲット4の短辺方向)の膜厚分布を補正
することができる。
端部で磁界を中央部に対して弱くすることにより、矩形
状の磁石ユニット30の長辺方向端部(ターゲット4の
短辺に沿った周辺部分)における高密度プラズマの密度
を小さくし、磁場発生機構7が往復移動した際にターゲ
ット4表面でのプラズマ滞在時間の差に基づく該ターゲ
ット4の浸食進行速度を調整し、膜厚分布を補正するこ
とができる。
ることにより、静止した矩形基板の表面に、該基板有効
成膜面積よりも大きい矩形ターゲットを用いて、厚さや
膜質の均一な薄膜を形成できるマグネトロンカソード電
極を備えたマグネトロンスパッタリング装置を、複雑な
機構を設けることなく高速成膜が可能な形で構成するこ
とができる。
状磁石ユニットを組み合わせたものであるので、レース
トラック状の高密度プラズマを複数個得ることができ
る。これにより、プラズマ発生のために供給される電力
が複数個のプラズマに分散されるので単一の磁石ユニッ
トを用いる場合に比べて電力密度を抑制し易くなり、ア
ーク放電に至るような異常放電なく大電力供給が可能と
なって、装置の性能としての成膜速度を増加させること
ができる。
ターゲット表面に形成されるレーストラック状高密度プ
ラズマの磁石ユニット長辺方向に平行な部分のピッチP
を、磁石ユニットの短辺方向の寸法MWに対して、P>
MW/2となるようにしたので、隣接する磁石ユニット
により形成されるレーストラック状高密度プラズマのピ
ッチを個々の磁石ユニットにより形成されるレーストラ
ック状高密度プラズマのピッチPと等しくなるように磁
石ユニット間の隙間Cを確保して配置することができ
る。
けられた真空室内に設置されるので、装置稼働状態にお
いてターゲットがボンディングされたバッキングプレー
トはターゲット側(成膜空間側)とその裏面側(複合磁
気回路側)の両面が真空排気状態となる。これにより、
ターゲットがボンディングされたバッキングプレートの
両面には実質的に機械構造上影響を与えるような圧力差
が無くなるので、バッキングプレートはターゲットとの
ボンディングや、装置へ取り付けるのに必要な機械的強
度を持つ様な厚さでよく、大気圧に耐えるだけの強度を
持たせる場合よりも薄くすることができる。
面間の距離を小さくすることができるので、同じ磁場発
生手段を用いたときには、ターゲット表面での磁界強度
を大きくすることができるため、より高密度のプラズマ
を発生させることができ、装置性能を向上させることが
できる。また、一定の磁界強度を得るのに必要な永久磁
石の体積を小さくすることができるので、コスト的に有
利となる。
復移動駆動系の主要部、真空室自体はターゲット及びバ
ッキングプレートと同電位としているので、磁場発生手
段が収められるターゲット裏面に設けられた真空室の排
気は油回転ポンプやあるいは油回転ポンプとメカニカル
ブースターポンプの組合のようないわゆる“粗引”程度
であっても、ターゲットがボンディングされたバッキン
グプレートに高電圧を印加してスパッタの為のマグネト
ロン放電を起こさせる際に、バッキングプレートと磁場
発生手段が収められるターゲット裏面に設けられた真空
室あるいはその内容物との間で放電することがない。
ト裏面に設けられた真空室を排気するためのポンプも前
記のような粗引ポンプで済ますことができて、高真空排
気するための高価なポンプやそれを動作させるための各
種バルブを含む排気系を必要としないので装置としての
コストを低減できる。
み立てられる時に、ターゲット表面の磁石ユニット並び
方向両端部で磁界が中央部に対して強く、磁石ユニット
並び直角方向端部で磁界が中央部に対して弱くなるよう
に、それぞれ中心磁石・周辺磁石・ヨーク寸法が調整さ
れている。
レートの裏面側で各磁気回路の短辺方向に往復移動させ
てレーストラック状高密度プラズマのターゲット表面上
での位置を変化させて均一にターゲット浸食を進行させ
て基板上にスパッタ薄膜を形成する場合に、成膜される
べき基板の大きさに対してターゲットが無限に大きくな
いような実際の装置構成において、ターゲットを完全に
均一に浸食させた場合に生じる基板上の膜厚分布を補正
することができる。
磁石が磁石アッシーヨークに接着固定されて磁石アッシ
ーを構成し、該磁石アッシーは磁石ユニットの全体のべ
ースとなるべースヨークに対して、ボルトで締結されて
いるので、磁石ユニットにより発生する磁界のターゲッ
ト表面上での強度分布調整を、磁石アッシーとベースヨ
ークとの間に補助ヨークを挿入した状態でのボルト締結
により、磁石表面とターゲット表面との間の距離を調整
することで実現することができる。
に設けられた締結用の穴は、磁石アッシーの位置がべー
スヨーク上で磁場発生手段駆動方向に調整可能であるよ
うに長穴であるので、中心磁石や周辺磁石の加工精度を
極端に高く設定しなくても、複数の磁石ユニットを組み
合わせた時の、レーストラック状高密度プラズマの磁石
ユニット長辺方向に平行な部分の矩形短辺方向ピッチP
が等しくなるように徴調整することができる。即ち、磁
石のコストを低減することができるとともに、ヨークも
含めた磁気特性のバラツキや接着精度等の組立バラツキ
を吸収して所望の磁場発生手段を容易に製作することが
できる。
石アッシーのべースヨークと磁石アッシーヨークは、タ
ーゲット面上でのレーストラック状高密度プラズマが磁
場発生手段駆動方向に平行に近くなる磁石ユニット長手
方向端部において、べースヨークと磁石アッシーヨーク
のいずれか、または双方が他の部分よりも薄く形成され
ているので、磁石ユニット並び直角方向端部即ち磁石ユ
ニット長手方向端部で磁界が中央部に対して特に弱くな
るように調整することができる。
は導電性の軟磁性材料であり、中心磁石と周辺磁石は導
電性の磁石材料であるか導電性の表面被覆を施し、か
つ、磁石ユニットの構成部材である磁石アッシーは、中
心磁石と周辺磁石が磁石アッシーヨークに対して導電性
接着材で固定されるので、磁場発生手段の支持を導電性
物質で行い、必要な電気的接続を行うことにより複合磁
気回路を構成する磁石まで同電位にすることができる。
る永久磁石材料には、現存する最もエネルギー積の大き
い磁石として、希土類系磁石(ネオジ−鉄系、サマリウ
ム−コバルト系等)を用いる。但し、希土類系磁石は脆
弱であり、耐食性に劣る欠点を有する。そこで、表面に
導電性被覆を施すようにすれば、上記の短所を補い、磁
石ユニット組立や複合磁気回路の組立に際して磁石の破
損および腐食を防止することができる。
装置は、以上のように、真空室内で薄膜が形成される矩
形状の基板に対向配置され、該基板の有効成膜面積より
も大きい矩形状のターゲットと、上記ターゲットに対し
てマグネトロン放電を行なうことにより、該ターゲット
の表面に、複数の閉じたレーストラック状高密度プラズ
マを生成するプラズマ生成手段と、上記プラズマ生成手
段を、上記ターゲットに対して、該ターゲットの長辺あ
るいは短辺の何れかに平行に往復移動させる駆動手段と
を備え、上記プラズマ生成手段は、上記ターゲットの表
面に、該プラズマ生成手段の移動方向に沿って、それぞ
れのレーストラック状高密度プラズマの長軸方向直線領
域での間隔と、隣り合うレーストラック状高密度プラズ
マの長軸方向直線領域での間隔とが略等しくなるように
レーストラック状高密度プラズマを生成し、上記駆動手
段は、生成された各レーストラック状高密度プラズマの
間隔以下の大きさの振幅で上記プラズマ生成手段を等速
で往復移動させる構成である。
ゲットの表面に、該プラズマ生成手段の移動方向に沿っ
て、それぞれのレーストラック状高密度プラズマの長軸
方向直線領域での間隔と、隣り合うレーストラック状高
密度プラズマの長軸方向直線領域での間隔とが略等しく
なるようにレーストラック状高密度プラズマを生成する
ようになっている。
れる電力が複数個のプラズマに分散されるので、電力密
度を抑制することができ、アーク放電に至るような異常
放電なく大電力供給が可能となって装置の性能としての
成膜速度を増加させることができる。
トラック状高密度プラズマの間隔以下の大きさの振幅で
上記プラズマ生成手段を等速で往復移動させるようにな
っているので、個々のレーストラック状高密度プラズマ
により浸食されるターゲット表面部分が重なり合うこと
がなくなり、局所的にターゲットの浸食が進行してしま
うことをなくすことができる。
ッタ装置によれば、コスト的に有利な部品で構成された
単純な機構を有し、投入される電力を有効にターゲット
のスパッタに費やすことができて、なおかつターゲット
の利用効率を高く保ち、基板上に形成される薄膜の厚さ
分布を所定の範囲内に収めることができるという効果を
奏する。
置は、以上のように、請求項1の構成に加えて、上記レ
ーストラック状高密度プラズマの間隔は、該レーストラ
ック状高密度プラズマの最も密度の高い部分同士の距離
である構成である。
えて、レーストラック状高密度プラズマの間隔は、該レ
ーストラック状高密度プラズマの最も密度の高い部分同
士の距離であることで、上記複合磁気回路を上記各磁気
ユニット並び方向に等速で往復移動させるときの振幅
が、上記のレーストラック状高密度プラズマの最も密度
の高い部分同士の距離よりも小さく設定することがで
き、この結果、個々のレーストラック状高密度プラズマ
により浸食されるターゲット表面部分が重なり合うこと
がなくなり、局所的にターゲットの浸食の進行を抑制す
ることができるという効果を奏する。
置は、以上のように、第1真空室内で薄膜が形成される
矩形状の基板に対向配置され、該基板の有効成膜面積よ
りも大きい矩形状のターゲットと、上記ターゲットを支
持するバッキングプレートの裏面側に配設され、該ター
ゲットの上記基板の対向面上に磁界を発生させる磁界発
生手段と、上記磁界発生手段を、上記ターゲットに対し
て、該ターゲットの長辺あるいは短辺の何れかに平行に
往復移動させる駆動手段とを備え、上記磁界発生手段
は、ターゲット表面に磁界を発生させる矩形状の磁石ユ
ニットを、それぞれの長辺が互いに隣接するように、且
つ同一極性を示すように複数個配置した複合磁気回路か
らなり、上記駆動手段は、上記ターゲット表面に発生さ
れる磁界の該ターゲット表面に垂直な成分がゼロとなる
点を結ぶラインのうち上記磁石ユニットの長辺に平行な
ラインのピッチPに対して、上記複合磁気回路を上記各
磁気ユニット並び方向に等速で往復移動させるときの振
幅SWが、SW≦Pの関係が成り立つように該複合磁気
回路を往復移動させる構成である。
面に磁界を発生させる矩形状の磁石ユニットを、それぞ
れの長辺が互いに隣接するように、且つ同一極性を示す
ように複数個配置した複合磁気回路からなることで、こ
れらの複合磁気回路を発生源とするターゲットの表面上
に、生成された磁界により収束された、閉じたレースト
ラック状高密度プラズマを複数個得ることができる。
れる電力が複数個のプラズマに分散されるので、電力密
度を抑制することができ、アーク放電に至るような異常
放電なく大電力供給が可能となって装置の性能としての
成膜速度を増加させることができる。
よりターゲット表面に発生される磁界の該ターゲット表
面に垂直な成分がゼロとなる点を結ぶラインのうち上記
磁石ユニットの長辺に平行なラインのピッチPに対し
て、上記複合磁気回路を上記各磁気ユニット並び方向に
等速で往復移動させるときの振幅SWが、SW≦Pの関
係が成り立つように設定されていることで、個々のレー
ストラック状高密度プラズマにより浸食されるターゲッ
ト表面部分が重なり合うことがなくなり、局所的にター
ゲットの浸食の進行を抑制することができるという効果
を奏する。
置は、以上のように、請求項3の構成に加えて、上記磁
石ユニットは、ユニット中心に配置された中心磁石と、
この中心磁石の周囲を囲むように、且つ中心磁石とは逆
極性の磁極が対向するように配置された周辺磁石とで構
成され、これら中心磁石と周辺磁石とにより上記ターゲ
ット表面に発生させた磁界の上記ターゲット表面に垂直
な成分がゼロとなる点を結ぶラインのうち上記磁石ユニ
ットの長辺に平行な部分のピッチPが、該磁石ユニット
の短辺方向の寸法MWに対して、P>MW/2となるよ
うに形成されている構成である。
えて、磁石ユニットは、ユニット中心に配置された中心
磁石と、この中心磁石の周囲を囲むように、且つ中心磁
石とは逆極性の磁極が対向するように配置された周辺磁
石とで構成され、これら中心磁石と周辺磁石とにより上
記ターゲット表面に発生させた磁界の上記ターゲット表
面に垂直な成分がゼロとなる点を結ぶラインのうち上記
磁石ユニットの長辺に平行な部分のピッチPが、該磁石
ユニットの短辺方向の寸法MWに対して、P>MW/2
となるように形成されていることで、単一の磁石ユニッ
トにより形成されるレーストラック状高密度プラズマの
ピッチもMW/2よりも大きくなる。
て生成されるレーストラック状高密度プラズマとの距離
を、個々の磁石ユニットにおいて生成される高密度プラ
ズマのピッチ間隔と等しくなるよう、磁石ユニット間の
隙間を調整して配置することができるという効果を奏す
る。
置は、以上のように、請求項3または4の構成に加え
て、上記複合磁気回路は、n個(n>1)の磁石ユニッ
トからなり、各磁石ユニットの間隔が、それぞれの磁石
ユニットより生成される磁界のピッチPと等しくなるよ
うに設定されると共に、上記ターゲットの磁石ユニット
並び方向の寸法をTWとしたときに、P=TW/(2×
n+1)となるように設定されている構成である。
効果に加えて、複合磁気回路は、n個(n>1)の磁石
ユニットからなり、各磁石ユニットの間隔が、それぞれ
の磁石ユニットより生成される磁界のピッチPと等しく
なるように設定されると共に、上記ターゲットの磁石ユ
ニット並び方向の寸法をTWとしたときに、P=TW/
(2×n+1)となるように設定されていることで、タ
ーゲットをピッチPで並んだ浸食領域を磁界発生手段の
移動幅SWで走査して均一にさせることができるという
効果を奏する。
置は、以上のように、請求項3ないし5の何れかの構成
に加えて、上記磁界発生手段は、上記ターゲットの基板
対向面とは反対面側に設けられた第2真空室内に配置さ
れている構成である。
成による効果に加えて、磁界発生手段は、上記ターゲッ
トの基板対向面とは反対面側に設けられた第2真空室内
に配置されていることで、装置稼働状態においてターゲ
ットがボンディングされたバッキングプレートはターゲ
ット側の第1真空室(成膜空間側)とその裏面側の第2
真空室(複合磁気回路側)の両面が真空排気状態とな
る。
れたバッキングプレートの両面には実質的に機械構造上
影響を与えるような圧力差が無くなるので、バッキング
プレートはターゲットとのボンディングや、装置へ取り
付けるのに必要な機械的強度を持つ厚さでよく、大気圧
に耐えるだけの強度を持たせる場合よりも薄くすること
ができるという効果を奏する。
置は、以上のように、請求項6の構成に加えて、上記第
2真空室内に配置された磁界発生手段および該磁界発生
手段を駆動させる駆動手段と、該第2真空室自体とは、
上記ターゲットおよび該ターゲットを支持するバッキン
グプレートと同電位に設定されている構成である。
えて、第2真空室内に配置された磁界発生手段および該
磁界発生手段を駆動させる駆動手段と、該第2真空室自
体とは、上記ターゲットおよび該ターゲットを支持する
バッキングプレートと同電位に設定されていることで、
磁界発生手段が収められるターゲット裏面に設けられた
第2真空室の排気は油回転ポンプやあるいは油回転ポン
プとメカニカルブースターポンプの組合のようないわゆ
る“粗引”程度であっても、ターゲットがボンディング
されたバッキングプレートに高電圧を印加してスパッタ
の為のマグネトロン放電を起こさせる際に、バッキング
プレートと磁界発生手段が収められるターゲット裏面に
設けられた第2真空室あるいはその内容物との間で放電
することがない。
ポンプを前記のような粗引ポンプで済ますことができる
ので、高真空排気するための高価なポンプやそれを動作
させるための各種バルブを含む排気系を必要としないの
で装置としてのコストを少なくできるという効果を奏す
る。
置は、以上のように、請求項3ないし7の何れかの構成
に加えて、上記複合磁気回路は、ターゲットの基板対向
面の磁石ユニットの並び方向両端部が中央部に対して磁
界が強く、上記磁石ユニットの並び方向に直交する方向
両端部が中央部に対して磁界が弱くなるように調整され
ている構成である。
成による効果に加えて、複合磁気回路は、ターゲットの
基板対向面の磁石ユニットの並び方向両端部が中央部に
対して磁界が強く、上記磁石ユニットの並び方向に直交
する方向両端部が中央部に対して磁界が弱くなるように
調整されていることで、ターゲットを均一に浸食させ、
基板上の膜厚分布を補正することができる。
路に組み立てられた時に、ターゲット表面の磁石ユニッ
ト並び方向両端部で磁界が中央部に対して強くするよう
に調整することにより、ターゲット長辺に沿った部分の
プラズマ密度を高め、磁界発生手段が往復移動を行う方
向(ターゲット短辺方向)の膜厚分布を補正することが
できる。
磁界を中央部に対して弱くすることにより、矩形状磁石
ユニットの長辺方向端部(ターゲット短辺に沿った周辺
部分)における高密度プラズマの密度を小さくし、磁界
発生手段を往復移動した際にターゲット表面でのプラズ
マ滞在時間の差に基づくターゲット浸食進行速度を調整
し、膜厚分布を補正することができるという効果を奏す
る。
置は、以上のように、請求項8の構成に加えて、上記磁
石ユニットは、中心磁石と周辺磁石とが磁石アッシーヨ
ークに接着固定された磁石アッシーと、該磁石ユニット
の全体のベースとなるベースヨークとで構成され、上記
磁石アッシーは、上記磁石アッシーヨークに設けられた
締結用穴を用いて、上記ベースヨークにボルトで締結さ
れ、上記締結用穴の直径は、上記ボルトの直径よりも大
きくなるように形成されている構成である。
えて、磁石ユニットは、中心磁石と周辺磁石とが磁石ア
ッシーヨークに接着固定された磁石アッシーと、該磁石
ユニットの全体のベースとなるベースヨークとで構成さ
れ、上記磁石アッシーは、上記磁石アッシーヨークに設
けられた締結用穴を用いて、上記ベースヨークにボルト
で締結されていることで、磁石ユニットにより発生する
磁界のターゲット表面上での強度分布調整を、磁石アッ
シーとベースヨークとの間に補助ヨークを挿入した状態
でのボルト締結により実現することができるという効果
を奏する。
装置は、以上のように、請求項9の構成に加えて、上記
磁石アッシーヨークの締結用穴は、上記磁石アッシーと
ベースヨークとを締結する際に、該磁石アッシーの位置
がベースヨーク上で磁界発生手段の駆動方向に調整可能
なように長穴に形成されている構成である。
えて、磁石アッシーヨークの締結用穴は、上記磁石アッ
シーとベースヨークとを締結する際に、該磁石アッシー
の位置がベースヨーク上で磁界発生手段の駆動方向に調
整可能なように長穴に形成されていることで、複数の磁
石ユニットを組み合わせた時の、レーストラック状高密
度プラズマの磁石ユニット長辺方向に平行な部分の矩形
短辺方向ピッチが等しくなるように微調整することがで
きるという効果を奏する。
装置は、以上のように、請求項9または10の構成に加
えて、上記磁石アッシーヨークとベースヨークの少なく
とも一方は、磁石ユニットの長手方向端部が他の部分よ
りも薄く形成されている構成である。
る効果に加えて、磁石アッシーヨークとベースヨークの
少なくとも一方は、磁石ユニットの長手方向端部が他の
部分よりも薄く形成されていることで、磁石ユニット長
手方向端部で磁界が中央部に対して特に弱くなるように
調整することができるという効果を奏する。
装置は、以上のように、請求項9ないし11の何れかの
構成に加えて、上記磁石アッシーヨークとベースヨーク
とは、導電性の軟磁性材料で構成され、上記中心磁石と
周辺磁石とは、導電性の磁石材料あるいは導電性材料を
表面に被覆した磁石材料で構成され、上記磁石アッシー
は、中心磁石と周辺磁石とが磁石アッシーヨークに対し
て導電性接着剤で固定されている構成である。
成による効果に加えて、磁石アッシーヨークとベースヨ
ークとは、導電性の軟磁性材料で構成され、上記中心磁
石と周辺磁石とは、導電性の磁石材料あるいは導電性材
料を表面に被覆した磁石材料で構成され、上記磁石アッ
シーは、中心磁石と周辺磁石とが磁石アッシーヨークに
対して導電性接着剤で固定されていることで、磁界発生
手段の支持を導電性物質で行い、必要な電気的接続を行
うことにより複合磁気回路の磁石表面まで同電位とする
ことができるという効果を奏する。
タ装置の概略構成図である。
れた磁場発生機構を構成する矩形状の磁石ユニットにお
けるマグネトロン放電を説明する図であって、(a)は
一つの磁石ユニットの斜視図、(b)は(a)で示した
磁石ユニットの長手方向断面図、(c)は(a)で示し
た磁石ユニットにおいてターゲットと組み合わせてグロ
ー放電させた場合の説明図、(d)は(c)の斜視図で
ある。
生機構によるターゲット上での高密度プラズマの形成状
態を示す図であって、(a)は平面図、(b)は(a)
の磁場発生機構の長手方向断面図である。
の磁場発生機構の平面図、(b)は(a)で示した磁場
発生機構の側面図である。
部拡大図、(b)は(a)の断面図である。
生機構を構成する磁石ユニットの種々の構成例を示す図
であって、(a)は平面図、(b)は磁石ユニットの短
手方向に垂直な断面図、(c)は長手方向の2箇所で補
助板を挿入した磁石ユニットの短手方向に垂直な断面
図、(d)は長手方向の中央部1箇所のみに補助板を挿
入した磁石ユニットの短手方向に垂直な断面図である。
た磁場発生機構の他の例を示す概略構成図である。
石ユニット同士のピッチPと、磁石ユニットの短手方向
の幅MWとの関係がP>MW/2の場合についての説明
図である。
石ユニット同士のピッチPと、磁石ユニットの短手方向
の幅MWとの関係がP<MW/2の場合についての説明
図である。
に高密度プラズマを発生させた場合のターゲット寸法の
うち、複数個の磁石ユニットを並べた磁場発生機構の短
手方向の寸法TWと高密度プラズマの磁石ユニットの長
手方向に平行な部分のピッチPとが、P=TW/(2×
n+1)なる関係を満たしている場合を示す説明図であ
る。
プラズマによりターゲットを浸食した状態を示す図であ
り、(a)はターゲットの全ての浸食位置で浸食進行速
度が同じである場合に該磁場発生機構を静止させてマグ
ネトロン放電を行ったときのターゲット浸食状況を示す
説明図、(b)は(a)の場合で隣接するターゲットの
浸食位置が重ならない振幅で磁場発生機構を往復移動さ
せたときのターゲット浸食状況を示す説明図、(c)は
両端の磁石ユニットに対応するターゲットの浸食位置で
浸食速度が他よりも大きい場合で磁場発生機構を静止さ
せてマグネトロン放電を行ったときのターゲットの浸食
状況を示す説明図、(d)は(c)の場合で隣接するタ
ーゲットの浸食位置が重ならない振幅で磁場発生機構を
往復移動させたときのターゲット浸食状況を示す説明図
である。
膜厚分布シミュレーションの結果を示すグラフであっ
て、膜厚分布がある場合の3次元グラフである。
膜厚分布シミュレーションの結果を示すグラフであっ
て、膜厚分布を補正した場合の3次元グラフである。
断面図である。
室要部断面図である。
の成膜室要部斜視図である。
の概略構成断面図である。
トロンスパッタ装置に備えられている磁気回路ユニット
とターゲットとの配置関係を示す説明図である。
に備えられている磁気回路ユニットとターゲットの関係
を示し、(a)は磁気回路ユニットの平面図、(b)は
ターゲットの平面図、(c)は(b)で示したターゲッ
トが浸食された状態を示す断面図である。
に備えられた磁気回路ユニットを示し、(a)は一つの
磁気回路で構成される磁気回路ユニットの斜視図、
(b)は複数の磁気回路で構成される磁気回路ユニット
の平面図である。
を示し、(a)はマグネトロンスパッタ装置に備えられ
た矩形状の磁気回路ユニットの長手方向概略断面図、
(b)はマグネトロンスパッタ装置に備えられた矩形状
の磁気回路ユニットの短手方向概略断面図である。
を示し、(a)はマグネトロンスパッタ装置の概略構成
断面図、(b)は(a)で示したマグネトロンスパッタ
装置に備えられた磁気回路ユニットの平面図、(c)は
(a)で示したマグネトロンスパッタ装置に備えられた
磁気回路ユニットおよびターゲットと、成膜対象となる
基板との位置関係を示す説明図である。
ユニットにより浸食される矩形状のターゲットの浸食状
態を示す磁気回路ユニットの長手方向断面図であり、
(a)は磁気回路ユニットが静止した状態でのターゲッ
トの浸食状態を示す長手方向断面図、(b)は磁気回路
ユニットがターゲットの長手方向に振幅P1だけ振幅し
た場合のターゲットの浸食状態を示す長手方向断面図、
(c)は磁気回路ユニットがターゲットの長手方向に振
幅P2だけ振幅した場合のターゲットの浸食状態を示す
長手方向断面図、(d)は磁気回路ユニットがターゲッ
トの長手方向に振幅P3だけ振幅した場合のターゲット
の浸食状態を示す長手方向断面図、(e)は磁気回路ユ
ニットがターゲットの長手方向に振幅P4だけ振幅した
場合のターゲットの浸食状態を示す長手方向断面図であ
る。
ゲットの浸食状態を示す斜視図である。
段) 8 駆動装置(駆動手段) 17 電源(プラズマ生成手段) 30 磁石ユニット 31 中心磁石 32 周辺磁石 33 ヨーク 34 磁力線 35 電界 36 高密度プラズマ(レーストラック状高密度プラ
ズマ) 41 ベースヨーク 42 中心磁石用磁石アッシーヨーク 43 周辺磁石用磁石アッシーヨーク 44 中心磁石用磁石アッシー 45 周辺磁石用磁石アッシー 46 ボルト 47 締結用穴
Claims (12)
- 【請求項1】真空室内で薄膜が形成される矩形状の基板
に対向配置され、該基板の有効成膜面積よりも大きい矩
形状のターゲットと、 上記ターゲットに対してマグネトロン放電を行なうこと
により、該ターゲットの表面に、複数の閉じたレースト
ラック状高密度プラズマを生成するプラズマ生成手段
と、 上記プラズマ生成手段を、上記ターゲットに対して、該
ターゲットの長辺あるいは短辺の何れかに平行に往復移
動させる駆動手段とを備え、 上記プラズマ生成手段は、上記ターゲットの表面に、該
プラズマ生成手段の移動方向に沿って、それぞれのレー
ストラック状高密度プラズマの長軸方向直線領域での間
隔と、隣り合うレーストラック状高密度プラズマの長軸
方向直線領域での間隔とが略等しくなるようにレースト
ラック状高密度プラズマを生成し、 上記駆動手段は、生成された各レーストラック状高密度
プラズマの間隔以下の大きさの振幅で上記プラズマ生成
手段を等速で往復移動させることを特徴とするマグネト
ロンスパッタ装置。 - 【請求項2】上記レーストラック状高密度プラズマの間
隔は、該レーストラック状高密度プラズマの最も密度の
高い部分同士の距離であることを特徴とする請求項1記
載のマグネトロンスパッタ装置。 - 【請求項3】第1真空室内で薄膜が形成される矩形状の
基板に対向配置され、該基板の有効成膜面積よりも大き
い矩形状のターゲットと、 上記ターゲットを支持するバッキングプレートの裏面側
に配設され、該ターゲットの上記基板の対向面上に磁界
を発生させる磁界発生手段と、 上記磁界発生手段を、上記ターゲットに対して、該ター
ゲットの長辺あるいは短辺の何れかに平行に往復移動さ
せる駆動手段とを備え、 上記磁界発生手段は、 ターゲット表面に磁界を発生させる矩形状の磁石ユニッ
トを、それぞれの長辺が互いに隣接するように、且つ同
一極性を示すように複数個配置した複合磁気回路からな
り、 上記駆動手段は、 上記ターゲット表面に発生された磁界の上記ターゲット
表面に垂直な成分がゼロとなる点を結ぶラインのうち上
記磁石ユニットの長辺に平行なラインのピッチPに対し
て、上記複合磁気回路を上記各磁気ユニット並び方向に
等速で往復移動させるときの振幅SWが、SW≦Pの関
係が成り立つように該複合磁気回路を移動させることを
特徴とするマグネトロンスパッタ装置。 - 【請求項4】上記磁石ユニットは、該磁石ユニット中心
に配置された中心磁石と、この中心磁石の周囲を囲むよ
うに、且つ中心磁石とは逆極性の磁極が対向するように
配置された周辺磁石とで構成され、これら中心磁石と周
辺磁石とにより上記ターゲット表面に発生された磁界の
上記ターゲット表面に垂直な成分がゼロとなる点を結ぶ
ラインのうち上記磁石ユニットの長辺に平行な部分のピ
ッチPが、該磁石ユニットの短辺方向の寸法MWに対し
て、P>MW/2となるように形成されていることを特
徴とする請求項3記載のマグネトロンスパッタ装置。 - 【請求項5】上記複合磁気回路は、n個(n>1)の磁
石ユニットからなり、各磁石ユニットの間隔が、上記ピ
ッチPと等しくなるように設定されると共に、上記ター
ゲットの磁石ユニット並び方向の寸法をTWとしたとき
に、P=TW/(2×n+1)となるように設定されて
いることを特徴とする請求項3または4記載のマグネト
ロンスパッタ装置。 - 【請求項6】上記磁界発生手段は、上記ターゲットの基
板対向面とは反対面側に設けられた第2真空室内に配置
されていることを特徴とする請求項3ないし5の何れか
に記載のマグネトロンスパッタ装置。 - 【請求項7】上記第2真空室内に配置された磁界発生手
段および該磁界発生手段を駆動させる駆動手段と、該第
2真空室自体とは、上記ターゲットおよび該ターゲット
を支持するバッキングプレートと同電位に設定されてい
ることを特徴とする請求項6記載のマグネトロンスパッ
タ装置。 - 【請求項8】上記複合磁気回路は、ターゲットの基板対
向面の磁石ユニットの並び方向両端部が中央部に対して
磁界が強く、上記磁石ユニットの並び方向に直交する方
向両端部が中央部に対して磁界が弱くなるように調整さ
れていることを特徴とする請求項3ないし7の何れかに
記載のマグネトロンスパッタ装置。 - 【請求項9】上記磁石ユニットは、中心磁石と周辺磁石
とが磁石アッシーヨークに接着固定された磁石アッシー
と、該磁石ユニットの全体のベースとなるベースヨーク
とで構成され、 上記磁石アッシーは、上記磁石アッシーヨークに設けら
れた締結用穴を用いて、上記ベースヨークにボルトで締
結され、 上記締結用穴の直径は、上記ボルトの直径よりも大きく
なるように形成されていることを特徴とする請求項8記
載のマグネトロンスパッタ装置。 - 【請求項10】上記磁石アッシーヨークの締結用穴は、
上記磁石アッシーとベースヨークとを締結する際に、該
磁石アッシーの位置がベースヨーク上で磁界発生手段の
駆動方向に調整可能なように長穴に形成されていること
を特徴とする請求項9記載のマグネトロンスパッタ装
置。 - 【請求項11】上記磁石アッシーヨークとベースヨーク
の少なくとも一方は、磁石ユニットの長手方向端部が他
の部分よりも薄く形成されていることを特徴とする請求
項9または10記載のマグネトロンスパッタ装置。 - 【請求項12】上記磁石アッシーヨークと上記ベースヨ
ークとは、導電性の軟磁性材料で構成され、 上記中心磁石と上記周辺磁石とは、導電性の磁石材料あ
るいは導電性材料を表面に被覆した磁石材料で構成さ
れ、 上記磁石アッシーは、中心磁石と周辺磁石とが磁石アッ
シーヨークに対して導電性接着剤で固定されていること
を特徴とする請求項9ないし11の何れかに記載のマグ
ネトロンスパッタ装置。
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