JP2000248990A - エンジン制御装置 - Google Patents

エンジン制御装置

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JP2000248990A
JP2000248990A JP11050544A JP5054499A JP2000248990A JP 2000248990 A JP2000248990 A JP 2000248990A JP 11050544 A JP11050544 A JP 11050544A JP 5054499 A JP5054499 A JP 5054499A JP 2000248990 A JP2000248990 A JP 2000248990A
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microcomputer
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control data
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Hiroharu Takeuchi
啓晴 竹内
Takayoshi Honda
隆芳 本多
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Denso Corp
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メインマイコンとサブマイコンとからなるエ
ンジン制御装置において、サブマイコンの標準化を図る
と共にメインマイコンにかかる処理負荷を軽減する。 【解決手段】 実施例のエンジン制御装置においては、
ホストマイコンが点火タイミングとは必ずしも同期しな
い一定の周期で、全テーブルデータをKCSマイコンに
転送するのではなく、KCSマイコンが、テーブルデー
タが必要となる点火タイミング毎に、エンジン回転数に
応じた制御データを、ホストマイコンのROMから選択
的に読み込み、KCSマイコンのRAMに格納する。つ
まり、KCSマイコンの制御処理により、ホストマイコ
ンのROMの制御データを、KCSマイコンのRAMに
転送するようにしていることから、ホストマイコンにか
かる通信の処理負担が軽減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数のマイクロ
コンピュータ(以下、マイコンと略す)を有するエンジ
ン制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、エンジン制御装置においては、そ
の機能の多様化や複雑化に伴い、機能を分担すべく、複
数のマイコン(例えば主要なエンジン制御を行うメイン
マイコン、およびエンジン制御の補助的な制御処理を行
うサブマイコン)から構成されるようになってきてい
る。その場合、車種変更或いは仕様変更に際しても、サ
ブマイコンを標準化して使用することがコスト抑制の観
点から望ましい。
【0003】複数のマイコンから構成されているエンジ
ン制御装置としては、例えば特開平9−535045号
公報に記載の様に、主要なエンジン制御(燃料噴射制
御、点火時期制御等)を行うメインマイコン(主制御
部)と、エンジン運転状態の検出やノック判定を行うサ
ブマイコン(副制御部)とを備えたものが知られてい
る。このエンジン制御装置においては、サブマイコンに
おける制御処理に必要な制御データは、メインマイコン
のROMに格納しておくことによって、サブマイコンの
標準化を図っている。
【0004】すなわち、メインマイコンのROMには、
車種或いは仕様に応じて異なる、サブマイコンによる制
御処理用の制御データが予め記憶されており、メインマ
イコンは、エンジン制御装置の起動時(初期設定時)
に、その制御データをサブマイコンのRAMに格納す
る。そしてサブマイコンは、自らのRAMに一時的に格
納された制御データに基づいて制御処理を実施する。こ
の様な構成とすれば、車種或いは仕様の変更に対して、
メインマイコンのROMに格納する制御データを置き換
えることにより対応することができることとなり、サブ
マイコン自体は、様々な車種或いは仕様のエンジン制御
装置に対して共通に使用可能(即ち、サブマイコンの標
準化が可能)となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、初期設定時
における両マイコン間の通信が正常に行われなかった
り、悪条件(高温、高湿度等)の下での使用や点火系統
にて発生するノイズに起因して、サブマイコンのRAM
内の制御データが破壊されたりする可能性もあり、その
結果、エンジン制御に誤動作が生じることも考えられ
る。
【0006】そこで、上述の電子制御装置においてメイ
ンマイコンは、初期設定後も一定周期(例えば4ms
毎)で、サブマイコンへの制御データの転送を行うよう
構成され、サブマイコンの制御処理用の制御データの正
確性を保つようにしている。具体的には、メインマイコ
ンは、自らのROMからサブマイコンへ送るべき制御デ
ータを複数のブロック(例えば5ブロック)に分割して
認識しておく。そしてメインマイコンは、一定周期(例
えば4ms周期)で、制御データを1ブロック単位で順
次、通信用RAMにセットして転送することにより、サ
ブマイコンのRAM内の制御データを更新する様にして
いる(図18、19参照)。
【0007】しかし、メインマイコンは、エンジンを制
御するための各種の制御処理(エンジン制御)を行って
いる上に、更に、サブマイコンへ制御データを送信する
ための制御処理を行うこととなるので、メインマイコン
にかかる処理負担が大きくなってしまう。その結果、エ
ンジン制御全体に影響が及ぶ可能性も考えられる。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、エンジン制御を行う主制御部(メインマイコン)
と、そのエンジン制御を補助するための制御処理を行う
副制御部(サブマイコン)を備えたエンジン制御装置に
おいて、副制御部の標準化を図ると共に主制御部にかか
る処理負荷を軽減することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するために為された本発明(請求項1記載)のエ
ンジン制御装置においては、マイクロコンピュータから
なる主制御部がエンジン制御を行い、主制御部に通信線
を介して接続されたマイクロコンピュータからなる副制
御部が、エンジンの点火タイミングに同期してエンジン
回転数に応じた点火同期処理を行うことにより、主制御
部によるエンジン制御を補助するよう構成されると共
に、主制御部に設けられた第1記憶手段が、副制御部に
よる点火同期処理用の制御データを含むエンジン制御用
の各種制御データを格納し、副制御部に設けられた第2
記憶手段が、第1記憶手段に格納された点火同期処理用
の制御データを、点火同期処理で使用するために一時的
に記憶する。
【0010】そして特に本発明においては、副制御部が
有する転送格納手段が、第1記憶手段に格納された点火
同期処理用の制御データの内、現在のエンジン回転数に
応じた制御データを、エンジンの点火タイミングに同期
して、第2記憶手段に転送して格納する。そして、副制
御部は、第2記憶手段に一時的に格納された制御データ
を使用して、上記点火同期処理を行う。
【0011】すなわち従来のエンジン制御装置において
は、主制御部が、第1記憶手段に格納された点火同期処
理用の制御データを、副制御部の第2記憶手段に転送し
て格納するようにしていたが、それでは主制御部にかか
る処理負担が大きくなってしまう。そこで、本発明(請
求項1)では、主制御部に転送・格納を行わせるのでは
なく、副制御部の転送格納手段が、点火同期処理用の制
御データを、第1記憶手段から第2記憶手段に転送して
格納させるのである。
【0012】このため本発明(請求項1)のエンジン制
御装置によれば、エンジン制御を行う主制御部にかかる
処理負担を軽減することができ、延いては、エンジン制
御において誤動作が発生する可能性も抑制できる。また
従来は、第1記憶手段に格納された点火同期処理用の制
御データの全てが、点火タイミングとは必ずしも同期し
ない一定の周期で、第2記憶手段に転送されていたが、
それでは、両制御部間において行われる他のデータ通信
に影響を及ぼす可能性も考えられる。
【0013】ここで本発明(請求項1)のエンジン制御
装置において、副制御部が、点火タイミングに同期しエ
ンジン回転数に応じた処理(即ち点火同期処理)を行う
ものであることを考慮すると、第1記憶手段内の点火同
期処理用の制御データの内、全制御データが常に必要と
いう訳ではなく、現在の(即ち現時点における)エンジ
ン回転数に応じた制御データが、点火タイミングに同期
して必要であるといえる。
【0014】例えば、第1記憶手段には、点火同期処理
用の制御データとして、500rpm毎(例えば、…,
2000rpm,2500rpm、…)のエンジン回転
数に対応したテーブルデータが格納され、現在のエンジ
ン回転数に基づく補間計算(内挿法)に使用される場合
を例にとり説明する。この様な場合、現在のエンジン回
転数が2200rpmのときは、2000rpmと25
00rpmに対するテーブルデータが必要なのであり、
それがあれば補間計算によって2200rpmに対する
制御データを得ることができることから、全域のエンジ
ン回転数に対応するテーブルデータは不要である。ま
た、外挿法による場合も同様に、全域のエンジン回転数
に対応するテーブルデータは不要であり、現在のエンジ
ン回転数に応じた一部の制御データで十分である。
【0015】そこで請求項1記載のエンジン制御装置に
おいては、点火タイミングに同期して、エンジン回転数
に応じた制御データを選択して、第2記憶手段に転送し
格納するのである。したがって請求項1記載のエンジン
制御装置によれば、両制御部間における通信量を抑制す
ることができ、他のデータ通信に悪影響を与える可能性
を低くすることができるという効果を奏する。
【0016】また請求項1記載のエンジン制御装置にお
いては、第1記憶手段に格納されている全制御データの
内、必要なタイミング(点火タイミング)で、必要な部
分(現在のエンジン回転数に応じた一部分)を、第2記
憶手段に転送するようにしていることから、第2記憶手
段には、全制御データを予め格納しておく必要がない。
そのため、制御データの格納に必要な領域が少なくな
り、メモリ資源を有効に活用できるし、延いては、第2
記憶手段の小型化が可能となり、また、エンジン制御装
置の製造コストも抑制することができるという効果を奏
する。
【0017】ここで、副制御部の転送格納手段が、第1
記憶手段に格納された点火同期処理用の制御データの
内、現在のエンジン回転数に応じた制御データを選択す
るためには、現在のエンジン回転数を得る必要がある。
このエンジン回転数は、エンジンの回転を検出する回転
センサからの信号に基づき主制御部にて算出させるよう
にしても良いが、それでは、その算出処理ばかりでな
く、算出したエンジン回転数を主制御部から副制御部に
転送するための処理も必要となり、主制御部に負担がか
かってしまう。
【0018】そこで請求項2に記載の様に、副制御部
に、エンジンの回転を検出する回転センサからの信号に
基づいて、現在のエンジン回転数を算出する回転数算出
手段を設けるようにすると良い。即ち請求項2に記載の
エンジン制御装置においては、副制御部の回転数算出手
段が、エンジンの回転を検出する回転センサからの信号
に基づいて、現在のエンジン回転数を算出する。
【0019】従って、請求項2に記載のエンジン制御装
置によれば、副制御部において、現在のエンジン回転数
が算出されることとなり、主制御部に負担をかけないの
で好ましい。また、主制御部と副制御部との間の通信量
も抑制できるという効果を奏する。
【0020】ところで、点火同期処理用の制御データに
複数の種類がある場合、第1記憶手段の記憶領域内にお
いては、制御データを種類毎にまとめて(即ち、一連の
アドレスに)格納しても良いし、エンジン回転数毎にま
とめて格納しても良い。しかし、制御データを種類毎に
まとめて格納した場合、各エンジン回転数に応じた制御
データは、第1記憶手段の記憶領域内において不連続に
格納されることとなる。その場合、現在のエンジン回転
数に応じて必要な制御データを選択するためには、少な
くとも制御データの種類の数だけ、1つ1つアドレスを
指定することが必要となり、処理が面倒となる。
【0021】そこで、請求項3に記載の様に、点火同期
処理用の制御データを、エンジン回転数毎にまとめて記
憶するよう、第1記憶手段を構成すると良い。この様に
構成された請求項3に記載のエンジン制御装置において
は、副制御部の転送格納手段が、第1記憶手段に格納さ
れた点火同期処理用の制御データの内、現在のエンジン
回転数に応じた制御データを選択するに当たり、指定す
べきアドレスの個数は少ないものとなる。その結果、請
求項3に記載のエンジン制御装置によれば、現在のエン
ジン回転数に応じた制御データを、第1記憶手段から第
2記憶手段に転送するための処理が簡素化され、副制御
部にかかる処理負荷を軽減できる。
【0022】さて、両制御部間における通信の混雑等に
より、第1記憶手段から第2記憶手段への制御データの
転送が遅れる場合も考えられるが、その場合に、点火同
期処理を行わないとすれば、副制御部による主制御部の
補助が機能せずエンジン制御が乱され、エンジンの運転
に様々な不具合が生じる可能性もある。そこで、上記の
ような場合には、点火同期処理を行わないのではなく、
前回の点火同期処理にて使用された制御データを利用し
て点火同期処理を行うようにすればよく、そうすれば、
エンジン制御に与える悪影響を抑制することができる。
しかし、その様にしても、前回の点火同期処理時のエン
ジン回転数に対応した制御データを再び使用することと
なるため、エンジン回転数の変化に対する点火同期処理
の追従性能が低下する可能性がある。
【0023】そこで、請求項4に記載の様に、転送格納
手段を構成すると良い。即ち、第1記憶手段に格納され
た点火同期処理用の全制御データを、当該エンジン制御
装置の起動時に、第2記憶手段に転送して格納させる起
動時格納手段と、第1記憶手段に格納された点火同期処
理用の制御データ及び第2記憶手段に格納された制御デ
ータの内、現在のエンジン回転数に応じた夫々の制御デ
ータを、エンジンの点火タイミングに同期して比較し、
両制御データが不一致であるとき、第1記憶手段側の制
御データで、第2記憶手段側の制御データを更新する比
較更新手段とを備えるよう、転送格納手段を構成するの
である。
【0024】この様に構成された請求項4に記載のエン
ジン制御装置においては、起動時格納手段が、第1記憶
手段に格納された点火同期処理用の全制御データを、当
該エンジン制御装置の起動時に、第2記憶手段に転送し
て格納させている。従って、請求項4に記載のエンジン
制御装置によれば、第1記憶手段に格納された点火同期
処理用の制御データが、エンジン制御装置の起動時に、
予め第2記憶手段に格納されることから、その予め第2
記憶手段に格納された制御データを使用することによ
り、両制御部間の通信状態に関わらず、エンジン回転数
に対する点火同期処理の追従性を保つことができる。
【0025】また、請求項4に記載のエンジン制御装置
においては、比較更新手段が、第1記憶手段に格納され
た点火同期処理用の制御データ及び第2記憶手段に格納
された制御データの内、現在のエンジン回転数に応じた
夫々の制御データを、エンジンの点火タイミングに同期
して比較し、両制御データが不一致であるとき、第1記
憶手段側の制御データで、第2記憶手段側の制御データ
を更新する。
【0026】従って、請求項4に記載のエンジン制御装
置によれば、第2記憶手段に格納された制御データを、
第1記憶手段内の制御データと点火タイミングに同期し
て比較し、その比較結果に基づいて、第2記憶手段側の
制御データを第1記憶手段側の制御データで更新するこ
とにより、正常な値に保つようにしていることから、確
実な点火同期処理の実行を図ることができる。また、第
2記憶手段に格納された制御データと第1記憶手段に格
納された制御データとの比較は、全制御データに対して
行うのではなく、現在のエンジン回転数NEに応じた一
部分に関して行っていることから、両制御部間における
通信量を抑制することができ、他のデータ通信に悪影響
を与える可能性を低くすることができるという効果を奏
する。つまり、請求項4に記載のエンジン制御装置によ
れば、点火同期処理の、エンジン回転数に対する追従性
および処理の確実性を保つことができると共に、両制御
部間における通信量を抑制することができるのである。
【0027】さて、上記課題は請求項5に記載のエンジ
ン制御装置によっても解決することができる。即ち、請
求項5に係る発明のエンジン制御装置は、I/Oバスを
介して互いに接続されたメインマイクロコンピュータと
サブマイクロコンピュータとからなり、サブマイクロコ
ンピュータは、前記メインマイクロコンピュータが有す
る制御データに基づき制御処理を行うものであり、そし
て特に、メインマイクロコンピュータは、メモリとし
て、サブマイクロコンピュータによる処理実行用の制御
データを外部から電気的に書き換え可能に格納した不揮
発性メモリを有しており、サブマイクロコンピュータ
は、I/Oバスを介し、不揮発性メモリに格納された制
御データを読み出して制御処理を行う。
【0028】即ち、エンジン制御装置において、メイン
マイクロコンピュータ(メインマイコン)とサブマイク
ロコンピュータ(サブマイコン)とがI/Oバスを介し
て接続されていれば、両マイコン間にてパラレル通信が
可能となり、メインマイコンに格納された制御データを
サブマイコンに速やかに転送させることができることと
なり、延いては迅速なエンジン制御が可能となるので好
ましい。
【0029】しかし、その様に構成されたエンジン制御
装置においても、メインマイコンが、自己のメモリに格
納されたサブマイコン用の制御データを、サブマイコン
に転送するのでは、メインマイコンにかかる処理負担が
大きくなってしまう。そこで、請求項5に係る発明で
は、メインマイコンに制御データの転送を行わせるので
はなく、サブマイコン自らが、自己における制御処理に
必要な制御データをメインマイコンから読み込むのであ
る。
【0030】このため請求項5に記載のエンジン制御装
置によれば、メインマイコンにかかる処理負担を軽減す
ることができる。また、請求項5に記載のエンジン制御
装置によれば、メインマイコンのメモリとして、サブマ
イコンの処理実行用の制御データを、外部から電気的に
書き換え可能に格納した不揮発性メモリ(いわゆるフラ
ッシュROM)を用いていることから、製品(エンジン
制御装置やこれを搭載したエンジン、車両など)出荷
後、市場等でエンジン制御装置の外部から、その制御デ
ータを書き換えることができ、使用者に応じた仕様の変
更を容易となるので好ましい。
【0031】なお、請求項5に記載のエンジン制御装置
において、サブマイコンが、エンジンの点火タイミング
に同期してエンジン回転数に応じた点火同期処理を行う
ことにより、メインマイコンによる制御処理を補助する
ものである場合には、不揮発性メモリ内の点火同期処理
用の制御データの内、全制御データが常に必要という訳
ではなく、現在のエンジン回転数に応じた制御データが
点火タイミングに同期して必要であるといえる。
【0032】そこで請求項6に記載のように、サブマイ
コンを、不揮発性メモリに格納された制御データの内、
現在のエンジン回転数に応じた制御データを、エンジン
の点火タイミングに同期して読み出すよう構成するとよ
い。この様に構成された請求項6に記載のエンジン制御
装置によれば、両マイコン間における通信量を抑制する
ことができ、他のデータ通信に悪影響を与える可能性を
低くすることができるという効果を奏する。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、まず本発明の第1実施例
を図面と共に説明する。図1は、第1実施例としてのエ
ンジン制御装置の電気的構成を示す説明図である。この
エンジン制御装置は、互いに通信可能な複数のマイクロ
コンピュータ(以下マイコンと略す)を内蔵した電子制
御装置(ECU)20を中心として、各種のエンジン制
御を行うものである。ECU20は、燃料噴射制御や点
火時期制御等の主要なエンジン制御を司るホストマイコ
ン30と、エンジン運転状態の検出や、ノック制御(ノ
ック判定及びノックセンサのフェイル判定をして、それ
ら判定結果をホストマイコン30に伝達する制御)を司
るノックコントロールシステム用マイコン(KCSマイ
コン)40とから構成されている。なお、ホストマイコ
ン30が請求項の「主制御部」および「メインマイクロ
コンピュータ」に相当し、KCSマイコン40が「副制
御部」および「サブマイクロコンピュータ」に相当す
る。
【0034】ホストマイコン30とKCSマイコン40
との間には、双方向にDMA(ダイレクトメモリアクセ
ス)通信可能な通信線21が設けられていると共に、各
マイコン30,40のCPU33、43を互いに接続し
て各種指令を伝達する信号線53も設けられている。
【0035】KCSマイコン40は、ノックセンサ1
2,13の出力信号を基に、ノック検出やノックセンサ
12,13のフェイル検出等を行う他、ホストマイコン
30からのA/D変換要求等に応じて、エンジン運転状
態を表す各種データを生成してホストマイコン30に送
信する。一方、ホストマイコン30は、KCSマイコン
40から送信された、エンジン運転状態を表す各種デー
タ(吸入空気量,吸気温,水温等)に基づいて、点火時
期調節によってノックを低減する等の点火制御を行った
り、インジェクタ4への通電動作を制御して燃料噴射制
御等を行う。
【0036】次にKCSマイコン40に接続され、エン
ジンの運転状態を検出するための各種センサ群につい
て、図1に基づき説明する。なお、本実施例におけるエ
ンジンはV型6気筒エンジンであるが、その構成につい
ては周知のものと同様であるので図示を省略する。
【0037】まず、ノックセンサ12,13は、図示し
ないエンジンのシリンダブロックに配設され、当該エン
ジンに発生する振動を検出して、ノッキングが発生して
いるかどうかを検出するためのものである。一方のノッ
クセンサ12はエンジンの第1気筒(#1)、第3気筒
(#3)および第5気筒(#5)に発生するノックを検
出するためのものであり、他方のノックセンサ13はエ
ンジンの第2気筒(#2)、第4気筒(#4)および第
6気筒(#6)に発生するノックを検出するためのもの
である。本実施例のエンジンにおいては、第1気筒(#
1)から第6気筒(#6)まで番号順に点火されるの
で、両ノックセンサ12,13の信号が交互に用いられ
て各気筒のノック検出が行われる。
【0038】シリンダブロックには、ノックセンサ1
2,13の他、エンジンのシリンダブロック内を循環す
る冷却水の温度を検出する水温センサ14が設けられて
いる。また、エアフローメータ8は、エンジンの吸気管
に設けられており、夫々、吸気管を通過する吸入空気の
量を検出するためのものである。吸気管には、エアフロ
ーメータ8の他に、吸気管を通過する吸入空気の温度を
検出する吸気温センサ9が設けられていると共に、吸入
空気量を調節するためのスロットル弁が設けられ、スロ
ットル弁には、その開度を検出するスロットル開度セン
サ10が設けられている。
【0039】そして、気筒判別センサ17は、エンジン
のディストリビュータに設けられており、エンジンのク
ランク軸の回転に伴い各気筒の所定位置(例えば、圧縮
TDC)で、TDC信号(気筒判別信号)を出力する。
ディストリビュータは、後述するイグナイタ15で発生
される高電圧を、各気筒の点火プラグに分配するもので
あり、ディストリビュータには、その他、エンジンのク
ランク軸の回転に伴い所定のクランク角(例えば、30
℃A)毎にクランク角信号を出力するクランク角センサ
18が設けられている。なお、KCSマイコン40に
は、上記センサの他にスタータスイッチ(スタータS
W)19からのスタータ信号が入力される。またクラン
ク角センサ18は、請求項の「回転センサ」として機能
するものである。
【0040】次にKCSマイコン40の構成について詳
しく説明する。KCSマイコン40において、ノックセ
ンサ12,13による出力信号(以下、ノック信号とい
う)は、マルチプレクサ49に取り込まれた後、バンド
パスフィルタ46を通過してピークホールド回路(P/
H回路)47及び積分回路48に取り込まれる。
【0041】ここで、バンドパスフィルタ46は、ノッ
ク信号の特定の周波数帯域の成分のみを通過させるもの
である。また、P/H回路47は、所定のゲート区間
(所定クランク角に対応して設定されるノック検出期
間)内におけるノック信号のピーク値を保持(ピークホ
ールド)するものであり、積分回路48は、そのゲート
区間内におけるノック信号の積分値を算出するものであ
る。ノック信号のピーク値は、後述するノック判定レベ
ルとの比較により、ノック検出(ノッキングの発生の有
無の検出)を行うために使用され、一方、ノック信号の
積分値は、ノックセンサ12,13のフェイル判定(例
えば、断線等の異常が発生しているかどうかの判定)を
行うために使用される。これらP/H回路47及び積分
回路48の各出力信号はマルチプレクサ49に取り込ま
れる。
【0042】マルチプレクサ49には、P/H回路47
及び積分回路48の各出力信号の他に、前述のエアフロ
ーメータ8,吸気温センサ9,スロットル開度センサ1
0,水温センサ14等の各種センサ信号が入力される。
マルチプレクサ49は、各入力信号を選択的に切り換え
てA/D変換器50に出力し、マルチプレクサ49の出
力信号を順次A/D変換させる。
【0043】気筒判別センサ17およびクランク角セン
サ18からのパルス信号は、夫々フィルタ22,23に
てノイズが除去された後、KCSマイコン40の波形整
形回路52に入力される。波形整形回路52は、気筒判
別センサ17およびクランク角センサ18の出力波形を
整形して、TDC信号やクランク角信号をパルス信号と
して生成し、KCSマイコン40のCPU43およびホ
ストマイコン30に対して出力する。
【0044】また、KCSマイコン40の入出力兼用ポ
ート(以下、PBポートという)51は、例えばスター
タスイッチ19にかかる電圧レベルに応じて、ハイ、ロ
ウの何れかのデジタル信号を出力する。さらに、KCS
マイコン40において、ROM41には、固定データ及
び各種プログラムが格納され、CPU43は、ROM4
1に記憶されているプログラムに基づいて、ノック検出
や、ノックセンサ12,13のフェイル検出等、各種の
演算処理を行う。またRAM42には、各種データ(例
えば、CPU43による演算結果や、後述する制御デー
タ等)が読み出し及び書き込み可能に一時的に記憶され
る。なお、RAM42は、請求項の「第2記憶手段」に
相当する。
【0045】DMAコントローラ(ダイレクトメモリア
クセスコントローラ)44は、CPU43を経由させる
ことなく、直接、RAM42とホストマイコン30との
間におけるデータの授受を制御する。一方、ホストマイ
コン30は、KCSマイコン40と同様に、ROM3
1,RAM32,CPU33およびDMAコントローラ
34を備えている。ホストマイコン30のCPU33
は、ROM31内の各種制御プログラムに基づいた各種
制御処理を行う。例えば、点火時期制御信号、燃料噴射
制御信号を生成し、駆動回路24,25に出力する。駆
動回路24,25は、点火時期制御信号及び燃料噴射制
御信号に基づきイグナイタ15及びインジェクタ4を駆
動させる。なお、ROM31は、請求項の「第1記憶手
段」に相当する。
【0046】ここで、ホストマイコン30のROM31
には、エンジンの機種毎或いは仕様毎に変更されうる制
御データ(固有データ)が予め設定されており、そこに
は、KCSマイコン40で使用される制御データも含ま
れている。そして、電子制御装置20の動作時には、ホ
ストマイコン30のROM31に格納されているデータ
が、I/Oバスからなる通信線21を介してKCSマイ
コン40のRAM42にDMA通信により転送される。
KCSマイコン40は、RAM42に格納されたその制
御データを用いて、各種ノック制御を行う。ホストマイ
コン30のROM31には、具体的には、図8に示す如
く、以下の〜の様な各種の制御データが、その種類
毎(〜)に複数の領域に分割して格納されている。
【0047】 ゲートオープンタイミング(GMASK) ゲートクローズタイミング(GKCS) U値(#1),U値(#2),…,U値(#6) フェイル判定レベル エンジン毎に設定されるその他の適合値(ADJ値
等) ここで、ゲートオープンタイミング()およびゲート
クローズタイミング()は、ノックセンサ12,13
からの出力を取り込む区間(即ち、上述のゲート区間)
の開始タイミングおよび終了タイミングである。また、
U値(#1),…,U値(#6)()は、ノック検出
を行うためのパラメータであるノック判定レベルを、各
気筒(#1〜#6)毎に修正するための定数である。ま
た、フェイル判定レベル()は、ノックセンサ12,
13が正常か異常か(例えば、断線かどうか)を判定す
るためのパラメータである。
【0048】そして、〜のデータは、エンジン回転
数NE(本実施例では、500rpm毎)に対して1対
1に定まるテーブルデータとして、ホストマイコン30
に格納されている。これらの情報は、後述する様に、ホ
ストマイコン30のDMAコントローラ34、通信線2
1、KCSマイコン40のDMAコントローラ44を介
してKCSマイコン40のRAM42に転送され、KC
Sマイコン40における制御データとして使用される。
【0049】尚、KCSマイコン40のROM41に
は、固有データではなく多機種のエンジンや車両に適用
可能となる標準的な制御データ(少なくともエンジンが
壊れるおそれのないデータ)として、前記ホストマイコ
ン30のROM31に格納されている制御データに対応
する標準値(デフォルト値)が予め設定されている。す
なわち、KCSマイコン40のROM41にも、上記
〜に相当する個々のデータが格納されており、KCS
マイコン40のRAM42に制御データが格納されてい
ない場合等には、上記デフォルト値を用いて演算が行わ
れる。
【0050】両マイコン30,40のROM31,41
には夫々、同種の制御データ(〜)が格納されてい
るわけだが、ホストマイコン30のROM31のデータ
は、高出力用エンジン,低燃費用エンジン等、各種エン
ジンに対応する固有データである。これに対し、KCS
マイコン40のROM41のデータ(デフォルト値)
は、少なくともエンジンが壊れなければよいという程度
に標準化され、最小限の機能を発揮するデータである。
【0051】以上の様に構成されたエンジン制御装置に
おいて、KCSマイコン40にて、CPU43が、RO
M41、RAM42およびDMAコントローラ44と共
に動作して行う制御処理を、図2〜図9に基づいて説明
する。まず、図2に示すノック制御処理は、電子制御装
置20への電源投入後にCPU43のリセットが解除さ
れると起動される。このノック制御処理では、まずステ
ップ(以下、ステップを「S」と記す)10において、
イニシャル処理として、RAM42の初期化、割込み・
タイマの初期化等を行う。このイニシャル処理(S1
0)後、RAM42内のデータの保守等の各種処理を行
うベース処理(S15)を繰り返し行う。
【0052】このベース処理中に、TDC信号のパルス
が発生すると(即ち、何れかの気筒が上死点に達する
と)、図3に示すTDC処理が起動される。このTDC
処理が起動されると、まずS20で、カウンタCRNK
のカウント値に基づいて、気筒信号を更新する。カウン
タCRNKは、点火気筒を特定するためのカウント値で
あって、クランク角信号に基づいて所定のクランク角度
(本実施例では30℃A)毎に起動される割込処理にお
いて0から23までの値を循環するようカウントアップ
されるものである。具体的には、カウンタCRNKは0
から23まで1ずつカウントアップされ、そのカウント
値が24になると0にクリアされる。そして、カウンタ
CRNKのカウント値が0,4,8,12,16,20
となるに応じて、気筒信号は夫々、#1,#2,#3,
#4,#5,#6と更新される。気筒信号は、点火気筒
を示す番号であって、#1〜#6は夫々、点火気筒が第
1〜第6気筒であることを意味する。
【0053】そして、次のS25で、後述するゲートク
ローズ処理が済んでいるか否かを判定し、ゲートクロー
ズ処理済であれば(S25:YES)、S35にジャン
プするが、ゲートクローズ処理済でなければ(S25:
NO)、S30に進み、P/H回路47のリセットと積
分回路48のリセットを行い、S35に進む。
【0054】このS35では、クランク角信号のパルス
の時間間隔に基づきエンジン回転数NEを算出する。こ
のパルスの時間は、図示しない計時手段により計時され
る。そして、S35の後、DMAコントローラ44を制
御してDMA通信を開始させ(S40)、ホストマイコ
ン30のROM31から、エンジン回転数NEに対応し
た制御データを補間計算にて算出するために必要なテー
ブルデータを、KCSマイコン40のRAM42に転送
させる(S45)。なお、S35が請求項の「回転数算
出手段」を構成する。
【0055】即ち、エンジン回転数NEの値に対応する
制御データは、所定のエンジン回転数NEに対応して予
め作成されたテーブルデータを参照し、補間計算(例え
ば直線補間)することにより算出されるが、その算出の
ためには、少なくとも2つのエンジン回転数NEに対応
するテーブルデータがあれば良い。本実施例において
は、500rpm毎にテーブルデータが予め作成されて
いるので、「500×INT(NE/500)rpm」
に対応するテーブルデータおよび「500×(INT
(NE/500)+1)rpm」に対応するテーブルデ
ータがあれば良く、これらに基づいて補間計算すれば、
S35にて得られた「エンジン回転数NE」に対応する
制御データが得られるのである。ここで、「INT
(X)」は、Xの小数点以下を切り捨てて整数とするこ
とを意味する。
【0056】従って、S35にて、例えばエンジン回転
数NE=「800rpm」と算出された場合、S45で
は、「500rpm」に対応するテーブルデータおよび
「1000rpm」に対応するテーブルデータを、ホス
トマイコン30のROM31からKCSマイコン40の
RAM42に転送させる。つまり、S45では、エンジ
ン回転数NEが「500rpm」および「1000rp
m」に対応する、上記〜の制御データ(ゲートオー
プンタイミング、ゲートクローズタイミング、「#1
U値」〜「#6 U値 」、フェイル判定レベル)のテ
ーブルデータが、KCSマイコン40のRAM42に転
送される。このS45の処理が、請求項の「転送格納手
段」に相当する。なお、S45では、〜のテーブル
データのみならず、上記のデータも同時に転送され
る。
【0057】次にS50は、S45の終了後、S45で
RAM42に格納されたテーブルデータを参照し、エン
ジン回転数NEに基づいて、ゲートオープンタイミング
およびゲートクローズタイミングを算出する。そしてS
55では、S50にて得たゲートオープンタイミングを
ゲート区間の開始タイミングとして設定する。これによ
り、ゲートオープンタイミングになると、所定の処理に
おいて、P/H回路47および積分回路48の動作が開
始されることとなる。
【0058】そしてS60では、S40〜S55の処理
を起動した後(すなわち、S40〜S55の処理終了を
待たずに)、何れのノックセンサ12、13からの出力
信号を取り込むかを、前記S20で更新した気筒信号に
基づいて切り替える。例えば、気筒信号が#1,#3,
#5の何れか(即ち、点火気筒が、第1,第3,第5気
筒の何れか)である場合には、ノックセンサ12に切り
替え、気筒信号が#1,#3,#5の何れか(即ち現在
の点火気筒が第2,第4,第6気筒の何れか)である場
合には、ノックセンサ13に切り替える。この切換えの
後、S65において、ゲインの設定等、ノック信号のピ
ークホールドおよび積分を行うための準備をして、ベー
ス処理へ戻る。なお、TDC処理が、請求項の「点火同
期処理」に相当する。
【0059】図4に示すゲートオープン処理は、上述の
S55にて設定されたゲートオープンタイミングで起動
される。このゲートオープン割込み処理では、まずS7
0において、ノック信号(即ちS60にて切り換えられ
たノックセンサ12、13の何れかからの出力信号)
の、P/H回路47によるピークホールド、および積分
回路48による積分を開始する。そして、S75では、
S50にて得たゲートクローズタイミングをゲート区間
の終了タイミングとして設定し、ベース処理へ戻る。な
お、ゲートオープン処理は、請求項の点火同期処理の一
部を構成する。
【0060】図5に示すゲートクローズ処理は、上述の
S75にて設定されたゲートクローズタイミングで起動
される。このゲートクローズ処理では、まず、P/H回
路47の出力(ノック信号のピーク値)を、A/D変換
器50でA/D変換してCPU43に取込む(S80)
と共に、積分回路48の出力(ノック信号の積分値)
を、A/D変換器50でA/D変換してCPU43に取
込んだ(S85)後、S90において、積分回路48お
よびP/H回路47をリセットする。続くS95におい
て、上記ピーク値および積分値のA/D変換値から、夫
々0点を差し引いて、ノック信号の正味のピーク値、お
よび正味の積分値を求める0点補正を行う。これらピー
ク値の0点および積分値の0点は、図示しない別の処理
において予め求められ、RAM42に格納されている。
次にS100では、上記S45にて得られたU値(#
1),…,U値(#6)のテーブルデータを参照し、エ
ンジン回転数NEに基づいて、U値(#1),…,U値
(#6)を算出する。そしてS105において、点火気
筒に対応するU値およびノック信号の平均値(バックグ
ラウンド)に基づいて、ノック判定レベルを修正・更新
し、S110において、更新済みのノック判定レベルと
ノック信号のピーク値とを比較してノック発生の有無を
判定すると共に、その判定結果を、信号線53を介し、
ホストマイコン30のCPU31に出力する。
【0061】そして、S115では、上記S45にて得
られたフェイル判定レベルのテーブルデータを参照し、
エンジン回転数NEに基づきフェイル判定レベルを算出
し、そのフェイル判定レベルとノック信号の積分値とを
比較して、フェイル判定、即ちノックセンサ12,13
における異常の発生の有無を検出し、その結果を信号線
53を介してホストマイコン30のCPU31に出力す
る。この検出結果の出力後、当該ゲートクローズ処理は
終了され、ベース処理へ戻る。なお、ゲートクローズ処
理は、請求項の「点火同期処理」の一部を構成する。
【0062】図6、7は、上述の処理を行った場合の動
作を示すタイムチャートである。図6に示す様に、TD
C信号のパルスが発生すると、まずTDC処理(図3)
が行われる。即ち、図7に示す様に、エンジン回転数N
Eの算出(NE計算)が行われ、その算出結果に応じた
テーブルデータが、ホストマイコン30のROM31か
らDMA通信により、KCSマイコン40のRAM42
に転送・格納される。そして、テーブルデータの補間に
よりゲートオープンタイミングおよびゲートクローズタ
イミングが算出され、ゲート区間の開始のタイミングが
設定される。ゲート区間の開始のタイミングになると、
ゲートオープン処理(図4)の実行により、ノック信号
のピークホールド(図6参照)および積分が開始される
と共に、ゲート区間の終了のタイミングが設定される。
その後、ゲート区間の終了のタイミングになると、ゲー
トクローズ処理(図5)の実行により、ノック信号のピ
ークホールド値および積分値に基づいて、ノック検出お
よびフェイル判定が行われる。
【0063】尚、ホストマイコン30とKCSマイコン
40との間の通信線21において、他のDMA通信等に
よる通信量が多く、混雑しているときには、S45にお
けるROM31内の検索、テーブルデータの転送が遅れ
て、S55におけるゲートオープンタイミングの設定が
遅れることとなる。その場合には、図9に示す様に、ゲ
ートオープン処理(図4)の起動は、前回実行されたT
DC処理のS50にて算出されたタイミングで行われる
こととなる。また、ゲートクローズ処理(図5)の起動
も、前回実行されたTDC処理のS50にて算出された
タイミングで行われる。
【0064】以上の様に本発明の第1実施例としてのエ
ンジン制御装置においては、従来とは異なり、ホストマ
イコン30が点火タイミングとは必ずしも同期しない一
定の周期で、全テーブルデータをKCSマイコン40に
転送するのではなく、KCSマイコン40が、テーブル
データが必要となる点火タイミング毎に、エンジン回転
数NEに応じた制御データを、ホストマイコン30のR
OM31から選択的に読み込み、RAM42に格納す
る。
【0065】したがって、第1実施例のエンジン制御装
置によれば、以下の効果(1)〜(4)を有する。 (1)KCSマイコン40の制御処理により、ホストマ
イコン30のROM31の制御データを、KCSマイコ
ン40のRAM42に転送するようにしていることか
ら、ホストマイコン30にかかる通信の処理負担が軽減
され、延いては、エンジン制御において誤動作が発生す
る可能性も抑制できる。
【0066】(2)ホストマイコン30に格納されてい
る全テーブルデータの内、必要なタイミング(点火タイ
ミング)で、必要な部分(現在のエンジン回転数NEに
応じた一部分)を、KCSマイコン40に転送するよう
にしていることから、両マイコン間における通信量を抑
制することができ、他のデータ通信に悪影響を与える可
能性を低くすることができるという効果を奏する。
【0067】(3)ホストマイコン30に格納されてい
る全テーブルデータの内、必要なタイミング(点火タイ
ミング)で、必要な部分(現在のエンジン回転数NEに
応じた一部分)を、KCSマイコン40に転送するよう
にしていることから、KCSマイコン40のRAM42
には、全制御データ(テーブルデータその他の制御デー
タ)を予め格納しておく必要がない。そのため、そのテ
ーブルデータの格納に必要な領域が少なくなり(図8参
照)、メモリ資源を有効に活用できる。延いては、RA
M42の小型化が可能となり、そして、エンジン制御装
置の製造コストも抑制することができる。
【0068】(4)KCSマイコン40が、現在のエン
ジン回転数を算出することから、ホストマイコン30に
かかる処理負荷を少なくすることができる。また、主制
御部と副制御部との間の通信量も抑制できるという効果
を奏する。次に第2実施例としてのエンジン制御装置に
ついて説明する。
【0069】図10は、第2実施例におけるホストマイ
コン30のROM31の記憶領域を示す図である。上記
第1実施例においては、ホストマイコン30のROM3
1には、図8に示す様に、〜の各種の制御データ
を、その種類毎(〜)に、一連のメモリ領域に分割
して格納するものとして説明したが、第2実施例におい
ては、図10に示す様に、ROM31には、制御データ
〜のテーブルデータがエンジン回転数NE毎にまと
められており、そのまとめられたエンジン回転数NE毎
のテーブルデータは、夫々、一連のメモリ領域に格納さ
れている。
【0070】第2実施例に関し、その他の構成および処
理、動作(図1〜図7、図9)については、第1実施例
と同じであるので、説明を省略する。この様に構成され
た第2実施例のエンジン制御装置においても、TDC処
理(図3)のS45では、KCSマイコン40が、ホス
トマイコン30のROM31内のデータから必要なテー
ブルデータを選択して読み込むが、その際に指定すべき
アドレスは第1実施例に比べて少ないものとなる。すな
わち、第1実施例の場合には、検出されたエンジン回転
数NEに対応して必要となるテーブルデータは、図8に
示す様に、ROM31のメモリ領域内に不連続に格納さ
れているため、そのアドレスを一々指定することが必要
となり、処理が面倒となるが、第2実施例の場合には、
図10に示す様に、エンジン回転数NEに対応して必要
となるテーブルデータはROM31のメモリ領域内に一
まとまりに格納されているため、指定すべきアドレスの
数が少なくなるのである。
【0071】従って、第2実施例のエンジン制御装置に
よれば、上記(1)〜(4)の効果に加え、次の効果
(5)を奏する。 (5)指定すべきアドレスの数が少ないことから、RO
M31を検索する時間を短縮できると共に、テーブルデ
ータを転送するための処理(アドレスを指定するための
処理等)にかかる負担を低減することができる。
【0072】次に、第3実施例としてのエンジン制御装
置について説明する。第3実施例のエンジン制御装置の
構成については、第2実施例のエンジン制御装置(図
1)と同様であるので、その説明は省略する。さて、第
1、第2実施例においては、両マイコン30,40間の
通信の混雑等により、テーブルデータの転送が遅れると
きには、前回起動のTDC処理にて算出された制御デー
タの値(即ち、ゲートオープンタイミング、ゲートクロ
ーズタイミング)が使用されるため、ノック制御のエン
ジン回転数NEに対する追従性能が低下する可能性があ
る。
【0073】そこで、第3実施例のエンジン制御装置で
は、図2に示したノック制御処理ではなく、図11に示
す様なノック制御処理が行われる。すなわち、電子制御
装置20への電源投入後(即ち、エンジン制御装置の起
動時)にCPU43のリセットが解除されると、図11
のノック制御処理が起動される。
【0074】このノック制御処理が起動されると、ま
ず、S310にて、イニシャル処理が行われる。S31
0のイニシャル処理では、RAM42の初期化、割込み
・タイマの初期化等が行われるほか、ホストマイコン3
0のROM31に格納されているテーブルデータが全て
読み出され、KCSマイコン40のRAM42に格納さ
れる。このイニシャル処理(S310)後、RAM42
内のデータの保守等の各種処理を行うベース処理(S3
15)を繰り返し行う。なお、S310が、請求項の
「起動時格納手段」として機能する。
【0075】つまり、第3実施例のエンジン制御装置で
は、イニシャル処理(S310)時に、図12に示す様
に、ホストマイコン30のROM31に格納されている
テーブルデータが全て読み出され、KCSマイコン40
のRAM42に格納されることとなる。
【0076】そして、第3実施例のエンジン制御装置で
は、図3に示したTDC処理ではなく、図13に示す様
なTDC処理が行われる。すなわち、TDC信号のパル
スが発生すると、図13のTDC処理が起動される。こ
のTDC処理(図13)が起動されると行われるS32
0〜S335の処理は、夫々、図3に示すTDC処理に
おけるS20〜S35の処理と同じ処理であるので、そ
の説明を省略する。なお、S335が請求項の「回転数
算出手段」として機能する。
【0077】S335の後、S340にて、図14に示
すデータ比較処理(後述する)を起動し、S345に
て、KCSマイコン40のRAM42から、エンジン回
転数NEに対応した制御データを補間計算にて算出する
ために必要なテーブルデータを読み込む。すなわちS3
45においては、エンジン回転数NEの値に基づき、
「500×INT(NE/500)rpm」に対応する
テーブルデータおよび「500×(INT(NE/50
0)+1)rpm」に対応するテーブルデータを、CP
U43に読み込む。
【0078】そして、S350においては、その読み込
んだテーブルデータおよびエンジン回転数NEに基づく
補間計算により、ゲートオープンタイミングおよびゲー
トクローズタイミングの算出が行われる。その後のS3
55〜S365の処理は、夫々、図3に示したTDC処
理におけるS55〜S65の処理と対応する同様の処理
であるので、その説明を省略する。なお、TDC処理
は、請求項の「点火同期処理」の一部を構成する。
【0079】なお、S340にて起動されるデータ比較
処理は、S345〜S365の処理よりも優先度が低
く、これらの処理の合間や終了後に行われる。このTD
C処理の実行によって、ゲートオープンタイミングおよ
びゲートクローズタイミングの算出が行われ(S35
0)、ゲートオープンタイミングの設定が行われると
(S355)、その設定されたゲートオープンタイミン
グで、図4に示したゲートオープン処理が起動される。
そして、ゲートオープン処理中にてゲートクローズタイ
ミングが設定され(S75)、そのタイミングで、図5
に示したゲートクローズ処理が起動されることとなる。
【0080】さて、S340において、データ比較処理
が起動されると、図14に示す様に、まず、S370に
て、DMAコントローラ44を制御してDMA通信を開
始させ、S372にて、ホストマイコン30のROM3
1から、エンジン回転数NEに対応した制御データを補
間計算にて算出するために必要なテーブルデータを読み
込む。すなわちS372においては、エンジン回転数N
Eの値に基づき、「500×INT(NE/500)r
pm」および「500×(INT(NE/500)+
1)rpm」に対応するテーブルデータ(上記〜の
制御データ)を、ホストマイコン30のROM31から
読み込む。また、上記の制御データも同時に読み込
む。
【0081】そして、S374にて、これらの制御デー
タの読込が終了するまで待機し(S374:NO)、制
御データの読込が終了した後(S374:YES)、S
376にて、その読み込んだ制御データ(読込値)と、
予めRAM42に格納されている制御データ(RAM
値)とを比較して、両者が一致しているか否かを判断す
る。この結果、両者が完全に一致していれば(S37
6:YES)、当該データ比較処理を終了するが、両者
の間に不一致の箇所があれば(S376:NO)、S3
78にて異常処理を行った後、本データ比較処理を終了
する。
【0082】異常処理(S378)では、不一致部分の
制御データを、「再読込値」として再度読込み、上述の
「RAM値」、「読込値」および「再読込値」の3者の
値の内、一致する2つで、RAM42内の制御データを
更新する。単に「読込値」で、「RAM値」を更新する
ようにしても良いが、それでは、通信不良等により偶発
的に「読込値」が誤った値であった場合、かえって「R
AM値」を誤ったものとしてしまう。そこで、更に「再
読込値」も考慮することで、「RAM値」の正確性を確
保するのである。なお、当該データ比較処理(図14)
は、請求項の「比較更新手段」として機能する。
【0083】図15は、第3実施例において、上述の処
理を行った場合の動作を示すタイムチャートである。図
15に示す様に、TDC信号のパルスが発生すると、T
DC処理(図13)が行われる。即ち、図15に示す様
に、エンジン回転数NEの算出が行われ、テーブルデー
タの補間によりゲートオープンタイミングが算出・設定
され、そのタイミングでゲート区間が開始することとな
る。一方で、エンジン回転数NEの算出後、データ比較
処理(図14)が行われ、「読込値」と「RAM値」と
が不一致の場合には、テーブルデータの更新が行われる
こととなる。
【0084】この様に第3実施例のエンジン制御装置に
おいては、RAM42におけるテーブルデータ格納用の
記憶領域は従来通り確保して、イニシャル処理(S31
5)の実行時に全テーブルデータを読み込んでおき、そ
の予め読み込んだテーブルデータ(「RAM値」)を使
って制御する。その一方で、「RAM値」を、点火タイ
ミング毎に、エンジン回転数NEに応じたテーブルデー
タをホストマイコン30のROM31から読み込んだ
「読込値」と照合し、両者が一致しないようであれば、
所定の異常処理により「RAM値」の保守を行う。
【0085】従って、第3実施例のエンジン制御装置に
よれば、上記(1)、(4)および(5)の効果に加
え、次の効果(6)〜(8)が得られる。 (6)ノック制御に必要な全ての制御データをホストマ
イコン30のROM31から、最初に(イニシャル処理
時に)、予めKCSマイコン40のRAM42に格納す
るようにしていることから、両マイコン30,40間の
通信状況に関わらず、エンジン回転数NEに対するノッ
ク制御の追従性の低下を防止することができる。
【0086】(7)KCSマイコン40のRAM42に
格納された制御データを、ROM31内の制御データと
点火タイミングに同期して比較し、その比較結果に基づ
いて、RAM42側の制御データをROM31側の制御
データで更新することにより、正常な値に保つようにし
ていることから、確実なノック制御を図ることができ
る。
【0087】(8)KCSマイコン40のRAM42に
格納されたテーブルデータとホストマイコン30のRO
M31に格納されたテーブルデータとの比較は、ホスト
マイコン30のROM31に格納されている全テーブル
データの内、現在のエンジン回転数NEに応じた一部分
を転送することにより行っていることから、両マイコン
間における通信量を抑制することができ、他のデータ通
信に悪影響を与える可能性を低くすることができるとい
う効果を奏する。
【0088】次に第4実施例について説明する。第4実
施例のエンジン制御装置の構成についても、第2実施例
のエンジン制御装置(図1)と同様であるので、その説
明は省略する。さて上述の様に、第3実施例のエンジン
制御装置では、ノック制御のエンジン回転数NEに対す
る追従性を担保する目的で、ノック制御のための全制御
データを予めKCSマイコン40のRAM42に格納す
るよう構成されている。そのため、格納に必要な量のメ
モリ領域を、KCSマイコン40のRAM42に確保す
る必要がある。しかし、点火タイミング毎に使用される
制御データはその内の一部分であり、多くの制御データ
は使用されず、メモリ資源の有効の利用が図られている
とは言えない。
【0089】ところで、相前後する点火タイミングの間
におけるエンジン回転数NEの変動幅は、大きくとも2
00rpmが限度であり、短時間にそれ以上の変動が起
こることは稀であることから、テーブルデータの全てを
常にKCSマイコン40のRAM42に格納しておく必
要はない。
【0090】そこで、第4実施例のエンジン制御装置で
は、イニシャル処理における全制御データの読込を行わ
ず、図2のノック制御処理、図4のゲートオープン処
理、図5のゲートクローズ処理および図13のTDC処
理を行うと共に、図16に示すデータ比較処理を行う。
【0091】このデータ比較処理(図16)は、図14
のデータ比較処理と同様に、TDC処理のS340にお
いて起動される処理であり、起動されると、まず、S4
70にて、DMAコントローラ44を制御してDMA通
信を開始させ、S472にて、ホストマイコン30のR
OM31から、エンジン回転数NEに対応した制御デー
タを補間計算にて算出するために必要なテーブルデータ
を読み込む。
【0092】このS472では、エンジン回転数NEの
値に基づき、「500×INT(NE/500)rp
m」および「500×(INT(NE/500)+1)
rpm」に対応するテーブルデータ(上記〜の制御
データ)を読み込むと共に、「500×(INT(NE
/500)−1)rpm」および「500×(INT
(NE/500)+2)rpm」に対応するテーブルデ
ータを読み込む。例えばS335にて、エンジン回転数
NE=「800rpm」と算出された場合、図17に示
すように、「500rpm」および「1000rpm」
のテーブルデータに加え、「0rpm」および「150
0rpm」のテーブルデータが、ホストマイコン30の
ROM31からKCSマイコン40のRAM42に転送
されることとなる。すなわち、S472においては、現
時点のエンジン回転数NEに対応した補間計算に使用さ
れるテーブルデータのみならず、その前後のテーブルデ
ータも併せて転送するのである。なお、S472におい
ては、の制御データも同時に読み込む。
【0093】以下のS474〜S478の処理は、夫
々、図14のデータ比較処理におけるS374〜S37
8の処理に対応し、それらと同じ処理であるのでその説
明を省略する。なお、このデータ比較処理(図16)
は、請求項の「転送格納手段」の一部として機能する。
【0094】第4実施例のエンジン制御装置において、
上述の様に各処理が行われると、図15に示すタイムチ
ャートと同様な動作が行われることとなる。すなわち、
図15に示す様に、TDC信号のパルスが発生すると、
TDC処理(図13)が行われる。即ち、図15に示す
様に、エンジン回転数NEの算出が行われ、テーブルデ
ータの補間によりゲートオープンタイミングが算出・設
定され、そのタイミングでゲート区間が開始することと
なる。その一方で、エンジン回転数NEの算出後、デー
タ比較処理(図16)が行われ、「読込値」と「RAM
値」とが不一致の場合には、テーブルデータの更新が行
われることとなる。
【0095】ここで例えば、前回のTDC処理でエンジ
ン回転数NEが「900rpm」と算出され、今回のT
DC処理では「1100rpm」と算出された場合に
は、「RAM値」として、「0rpm」,「500rp
m」,「1000rpm」,「1500rpm」のテー
ブルデータがKCSマイコン40のRAM42に格納さ
れており、データ比較処理(図16)のS472におい
ては「500rpm」,「1000rpm」,「150
0rpm」,「2000rpm」のテーブルデータがデ
ータ転送されることとなる。このときには、S474〜
S478の処理により、「500rpm」,「1000
rpm」,「1500rpm」及び「2000rpm」
のテーブルデータが新たにKCSマイコン40のRAM
42に格納されることとなる。
【0096】なお、第4実施例においては、イニシャル
処理における全制御データの読込が行われず、TDC処
理(図13)の最初の起動時には、S345において補
間計算に必要なテーブルデータが、KCSマイコン40
のRAM42に格納されていないので、KCSマイコン
40のROM41に予め格納されているデフォルト値が
CPU43に読み込まれて補間計算に使用される。そし
て、データ比較処理(図16)の最初の起動時に、初め
て、KCSマイコン40のRAM42に、テーブルデー
タが格納されることとなる。
【0097】この様に第4実施例のエンジン制御装置に
おいては、KCSマイコン40のRAM42には、現在
のエンジン回転数NEに対応した補間計算に使用するテ
ーブルデータ、およびその前後1テーブルずつを、点火
タイミング毎に読み込むようにしている。すなわち、次
回の点火タイミングにおけるエンジン回転数NEが、現
在のものとは異なっていたとしても、そのエンジン回転
数NEに対応した補間計算が可能な範囲のテーブルデー
タを予め読み込んでおくのである。そして、相前後する
点火タイミングの間におけるエンジン回転数NEの変動
幅は、大きくとも200rpm程度であるのが殆どであ
ることを考慮すると、本実施例の様にテーブルデータが
500rpm毎のものである場合には、その前後1テー
ブルを予め読み込んでおけば十分である。
【0098】そして、点火タイミング毎に、エンジン回
転数NEに応じたテーブルデータをホストマイコン30
のROM31から「読込値」として読み込み、「RAM
値」と「読込値」とを比較することにより、「RAM
値」に異常がないか否か(破壊されていないか否か)を
判断する。そして両者が一致せず、「RAM値」に異常
が発生していると判断される場合には、所定の異常処理
を行って「RAM値」の更新を行うことにより、すなわ
ち「RAM値」を正常なデータに保つのである。
【0099】従って、第4実施例のエンジン制御装置に
よれば、上記(1)、(4)、(5)、(7)および
(8)の効果に加え、次の効果(9)が得られる。 (9)KCSマイコン40のRAM42には、ホストマ
イコン30のROM31に格納されている全テーブルデ
ータの内、現在のエンジン回転数NEに対応した補間計
算に使用するテーブルデータ、およびその前後1テーブ
ルを格納しておくことから、メモリ資源の有効な利用を
図りつつ、エンジン回転数NEに対するノック制御の追
従性の低下を防止することができる。
【0100】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定される物ではなく、種々
の態様を取ることができる。例えば、上記第1、第2実
施例では、TDC処理実行時には、エンジン回転数NE
に応じたテーブルデータを必ず転送するものとして説明
したが、これに限られるものではない。前回と同じテー
ブルデータが使用できる場合は転送を行わなくても良
い。但し、その場合、KCSマイコン40のRAM42
内での偶発的なデータ破壊等もあるため、少なくとも所
定回数(例えば10回)毎のTDC処理実行時には、制
御データの転送格納を行うようにするとよい。
【0101】また、上記実施例では、ホストマイコン3
0とKCSマイコン40との間の通信を、DMA通信に
より行うものとして説明したが、これに限られるもので
はなく、各種のシリアル通信、又は各種のパラレル通信
により行ってもよい。しかし、特に、I/Oバスを介し
たパラレル通信によれば、ホストマイコン30のROM
31からKCSマイコン40のRAM42への制御デー
タの転送を、速やかに行うことができる。即ち、その様
にすれば、KCSマイコン40は、ホストマイコン30
のROM31に格納されている制御データを速やかにR
AM42に格納して使用することができることとなり、
エンジン回転数NEの変化等、エンジンの運転状態の変
化に迅速に対応した制御処理か可能となるので好まし
い。
【0102】また、上記実施例では、KCSマイコン4
0の制御に関する制御データは、ホストマイコン30の
ROM31に格納するものとして説明したが、これに限
られるものではなく、内蔵電池によりバックアップされ
たRAM、書換え不可能なマスクROM、電気的に書換
え可能な不揮発性メモリ(いわゆるフラッシュROM)
等を設け、これらに格納するようにしても良い。特に、
フラッシュROMに、KCSマイコン40の制御に関す
る制御データを格納するようにすれば、製品(エンジン
制御装置やこれを搭載したエンジン、車両など)出荷
後、市場等でエンジン制御装置の外部から、その制御デ
ータを書き換えることができることとなり、使用者に応
じた仕様の変更を容易に行うことができるので好まし
い。
【0103】また、上記第3、第4実施例では、異常処
理において、「再読込値」を読込み、「RAM値」、
「読込値」および「再読込値」の3者の値の内、一致す
る2者の値で、RAM42内の制御データを更新するも
のとして説明したが、これに限られるものではない。例
えば、KCSマイコン40のRAM42に格納されてい
るデフォルト値を用いてRAM42内の制御データを更
新するようにしても良いし、或いは、異常である旨をホ
ストマイコン30に伝えて、ホストマイコン30に、ノ
ック制御に関する周知のフェイルセーフ処理を実行させ
るようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のエンジン制御装置の電気的構成
を示すブロック図である。
【図2】 第1実施例のエンジン制御装置で実行される
ノック制御処理を示すフローチャートである。
【図3】 第1実施例のエンジン制御装置で実行される
TDC処理を示すフローチャートである。
【図4】 第1実施例のエンジン制御装置で実行される
ゲートオープン処理を示すフローチャートである。
【図5】 第1実施例のエンジン制御装置で実行される
ゲートクローズ処理を示すフローチャートである。
【図6】 第1実施例のエンジン制御装置における処理
の実行タイミングとノック信号の取り込みの様子とを示
すタイムチャートである。
【図7】 第1実施例のエンジン制御装置における処理
の実行タイミングを、両マイコン間におけるデータ転送
を含めて示すタイムチャートである。
【図8】 第1実施例のエンジン制御装置におけるデー
タ転送の様子を示す説明図である。
【図9】 第1実施例のエンジン制御装置において通信
が遅い場合の処理実行タイミングを示すタイムチャート
である。
【図10】 第2実施例のエンジン制御装置におけるデ
ータ転送の様子を示す説明図である。
【図11】 第3実施例のエンジン制御装置で実行され
るノック制御処理を示すフローチャートである。
【図12】 第3実施例のエンジン制御装置におけるデ
ータ転送の様子を示す説明図である。
【図13】 第3実施例のエンジン制御装置で実行され
るTDC処理を示すフローチャートである。
【図14】 第3実施例のエンジン制御装置で実行され
るデータ比較処理を示すフローチャートである。
【図15】 第3実施例のエンジン制御装置における処
理の実行タイミングを、両マイコン間におけるデータ転
送を含めて示すタイムチャートである。
【図16】 第4実施例のエンジン制御装置で実行され
るデータ比較処理を示すフローチャートである。
【図17】 第4実施例のエンジン制御装置におけるデ
ータ転送の様子を示す説明図である。
【図18】 従来のエンジン制御装置における処理実行
タイミングを、両マイコン間におけるデータ転送を含め
て示すタイムチャートである。
【図19】 従来のエンジン制御装置におけるデータ転
送の様子を示す説明図である。
【符号の説明】
18…クランク角センサ(回転センサ)、20…電子制
御装置、21…通信線(I/Oバス)、30…ホストマ
イコン(主制御部、メインマイクロコンピュータ)、3
1…ROM(第1記憶手段)、33…CPU、40…K
CSマイコン(副制御部、サブマイクロコンピュー
タ)、42…RAM(第2記憶手段)、43…CPU。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/22 330 F02D 41/22 330J Fターム(参考) 3G084 BA17 EB02 EB03 EB07 EB10 FA00 FA02 FA07 FA10 FA20 FA25 FA33 FA38 3G301 HA01 HA06 JA09 JA18 JB03 JB05 LA00 MA11 NB13 NB20 PA01Z PA10Z PA11Z PC08Z PE01Z PE03Z PE05Z PE08Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロコンピュータからなり、エンジ
    ン制御を行う主制御部と、 該主制御部に通信線を介して接続されたマイクロコンピ
    ュータからなり、エンジンの点火タイミングに同期して
    エンジン回転数に応じた点火同期処理を行うことによ
    り、該主制御部によるエンジン制御を補助する副制御部
    と、 を備え、 前記主制御部には、前記副制御部による点火同期処理用
    の制御データを含むエンジン制御用の各種制御データを
    格納した第1記憶手段を設け、 前記副制御部には、前記第1記憶手段に格納された前記
    点火同期処理用の制御データを、前記点火同期処理で使
    用するために一時的に記憶する第2記憶手段を設けてな
    るエンジン制御装置において、 前記副制御部は、前記第1記憶手段に格納された前記点
    火同期処理用の制御データの内、現在のエンジン回転数
    に応じた制御データを、エンジンの点火タイミングに同
    期して、前記第2記憶手段に転送して格納する転送格納
    手段を備えたことを特徴とするエンジン制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のエンジン制御装置にお
    いて、 前記副制御部は、エンジンの回転を検出する回転センサ
    からの信号に基づいて、現在のエンジン回転数を算出す
    る回転数算出手段を備えたことを特徴とするエンジン制
    御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のエンジン制御装
    置において、 前記第1記憶手段は、前記点火同期処理用の制御データ
    を、エンジン回転数毎にまとめて記憶したことを特徴と
    するエンジン制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載のエンジン
    制御装置において、 前記転送格納手段は、 前記第1記憶手段に格納された前記点火同期処理用の全
    制御データを、当該エンジン制御装置の起動時に、前記
    第2記憶手段に転送して格納させる起動時格納手段と、 前記第1記憶手段に格納された前記点火同期処理用の制
    御データ及び前記第2記憶手段に格納された制御データ
    の内、現在のエンジン回転数に応じた夫々の制御データ
    を、エンジンの点火タイミングに同期して比較し、両制
    御データが不一致であるとき、該第1記憶手段側の制御
    データで、該第2記憶手段側の制御データを更新する比
    較更新手段と、 を備えたことを特徴とするエンジン制御装置。
  5. 【請求項5】 I/Oバスを介して互いに接続されたメ
    インマイクロコンピュータとサブマイクロコンピュータ
    とからなり、前記サブマイクロコンピュータは、前記メ
    インマイクロコンピュータが有する制御データに基づき
    制御処理を行うエンジン制御装置において、 前記メインマイクロコンピュータは、メモリとして、前
    記サブマイクロコンピュータによる処理実行用の制御デ
    ータを、外部から電気的に書き換え可能に格納した不揮
    発性メモリを有し、 前記サブマイクロコンピュータは、前記I/Oバスを介
    し、前記不揮発性メモリに格納された前記制御データを
    読み出して制御処理を行うことを特徴とするエンジン制
    御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のエンジン制御装置にお
    いて、 前記サブマイクロコンピュータは、エンジンの点火タイ
    ミングに同期してエンジン回転数に応じた点火同期処理
    を行うことにより、前記メインマイクロコンピュータに
    よる制御処理を補助するものであり、前記不揮発性メモ
    リに格納された制御データの内、現在のエンジン回転数
    に応じた制御データを、エンジンの点火タイミングに同
    期して読み出すことを特徴とするエンジン制御装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003033895A1 (en) * 2001-10-12 2003-04-24 Hitachi,Ltd. Control device for automobile
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