JP2000250073A - 液晶素子 - Google Patents
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- JP2000250073A JP2000250073A JP4858999A JP4858999A JP2000250073A JP 2000250073 A JP2000250073 A JP 2000250073A JP 4858999 A JP4858999 A JP 4858999A JP 4858999 A JP4858999 A JP 4858999A JP 2000250073 A JP2000250073 A JP 2000250073A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 パネル温度に起因する階調再現性の低下や液
晶素子面内の輝度ムラの発生等を防止する。 【解決手段】 液晶2を挟み込むように一対の電極3
a,3bを配置し、一方の電極3bにアクティブ素子4
を接続した液晶パネルPにおいて、一対の電極3a,3
bの間の電圧保持率の温度依存性が10℃当たり10%
以下となるようにする。これにより、液晶パネルPの温
度が局部的に10℃程度変動したとしても、液晶2に実
効的に印加される電圧はあまり変化せず、階調再現性の
低下や液晶素子面内の輝度ムラの発生等を防止できる。
晶素子面内の輝度ムラの発生等を防止する。 【解決手段】 液晶2を挟み込むように一対の電極3
a,3bを配置し、一方の電極3bにアクティブ素子4
を接続した液晶パネルPにおいて、一対の電極3a,3
bの間の電圧保持率の温度依存性が10℃当たり10%
以下となるようにする。これにより、液晶パネルPの温
度が局部的に10℃程度変動したとしても、液晶2に実
効的に印加される電圧はあまり変化せず、階調再現性の
低下や液晶素子面内の輝度ムラの発生等を防止できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラットパネルデ
ィスプレイ、プロジェクションディスプレイ、プリンタ
ー等に用いられる液晶素子に関する。
ィスプレイ、プロジェクションディスプレイ、プリンタ
ー等に用いられる液晶素子に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶を利用して光のスイッチングを行う
液晶パネル(液晶素子)は、従来より種々のものが提案
されている。
液晶パネル(液晶素子)は、従来より種々のものが提案
されている。
【0003】このような液晶パネルには、ネマチック液
晶を利用すると共に各画素にTFTのような薄膜トラン
ジスタ(アクティブ素子)を配置したアクティブマトリ
クス型の液晶パネルがあり、 * ツイステッドネマチック(Twisted Nem
atic)モードのものや、 * インプレインスイッチング(In−Plain S
witching)モードのものや、 * スーパーツイステッドネマチック(Super T
wisted Nematic)モードのもの、 等が提案されているが、いずれのモードの場合にも、液
晶の応答速度が遅くて応答に数十msec以上の時間が
かかってしまうという問題点があった。
晶を利用すると共に各画素にTFTのような薄膜トラン
ジスタ(アクティブ素子)を配置したアクティブマトリ
クス型の液晶パネルがあり、 * ツイステッドネマチック(Twisted Nem
atic)モードのものや、 * インプレインスイッチング(In−Plain S
witching)モードのものや、 * スーパーツイステッドネマチック(Super T
wisted Nematic)モードのもの、 等が提案されているが、いずれのモードの場合にも、液
晶の応答速度が遅くて応答に数十msec以上の時間が
かかってしまうという問題点があった。
【0004】なお、上述したツイステッドネマチックモ
ードについての詳細は、「エム・シャット(M.Sch
adt)とダブリュー・ヘルフリッヒ(W.Helfr
ich)著 “Applied Physics Le
tters” 第18巻、第4号(1971年2月15
日発行)第127頁から128頁」に示されている。
ードについての詳細は、「エム・シャット(M.Sch
adt)とダブリュー・ヘルフリッヒ(W.Helfr
ich)著 “Applied Physics Le
tters” 第18巻、第4号(1971年2月15
日発行)第127頁から128頁」に示されている。
【0005】また、インプレインスイッチングモード
は、最近発表されたものであって、横方向電圧を利用
し、ツイステッドネマチックモード液晶パネルの欠点で
あった視野角特性を改善するものである。
は、最近発表されたものであって、横方向電圧を利用
し、ツイステッドネマチックモード液晶パネルの欠点で
あった視野角特性を改善するものである。
【0006】一方、このようなネマチック液晶と異な
り、スメクチック液晶、特に強誘電性液晶や反強誘電性
液晶等のカイラルスメクチック液晶を利用したもので
は、自発分極による反転スイッチングを行うことによっ
て上述のような応答速度の問題を改善することができ
る。
り、スメクチック液晶、特に強誘電性液晶や反強誘電性
液晶等のカイラルスメクチック液晶を利用したもので
は、自発分極による反転スイッチングを行うことによっ
て上述のような応答速度の問題を改善することができ
る。
【0007】なお、強誘電性液晶を利用した液晶パネル
は、クラーク(Clark)およびラガウェル(Lag
erwall)により提案されたものである(特開昭5
6−107216号公報、米国特許第4367924号
明細書)。この強誘電性液晶では、液晶分子の反転スイ
ッチングは、電圧印加の際に液晶分子の自発分極に電圧
が作用してなされるため非常に速い応答速度が得られ
る。また、この強誘電性液晶は、メモリー性を有すると
共に視野角特性も優れていることから、高速、高精細及
び大面積の表示素子あるいはライトバルブに適している
と考えられる。
は、クラーク(Clark)およびラガウェル(Lag
erwall)により提案されたものである(特開昭5
6−107216号公報、米国特許第4367924号
明細書)。この強誘電性液晶では、液晶分子の反転スイ
ッチングは、電圧印加の際に液晶分子の自発分極に電圧
が作用してなされるため非常に速い応答速度が得られ
る。また、この強誘電性液晶は、メモリー性を有すると
共に視野角特性も優れていることから、高速、高精細及
び大面積の表示素子あるいはライトバルブに適している
と考えられる。
【0008】また、反強誘電性液晶としては、最近で
は、3安定性状態を示す反強誘電性液晶が注目されてい
る。この反強誘電性液晶も、上述した強誘電性液晶と同
様に液晶分子の自発分極への作用により分子の反転スイ
ッチングがなされるため、非常に速い応答速度が得られ
る。また、この反強誘電性液晶は、電圧を印加しない状
態では、液晶分子は互いの自発分極を打ち消し合うよう
な分子配列構造を取ることが特徴となっている。
は、3安定性状態を示す反強誘電性液晶が注目されてい
る。この反強誘電性液晶も、上述した強誘電性液晶と同
様に液晶分子の自発分極への作用により分子の反転スイ
ッチングがなされるため、非常に速い応答速度が得られ
る。また、この反強誘電性液晶は、電圧を印加しない状
態では、液晶分子は互いの自発分極を打ち消し合うよう
な分子配列構造を取ることが特徴となっている。
【0009】特に最近では、上述したスメクチック液晶
をアクティブマトリクス型液晶パネルで駆動することに
よって、十分な階調再現性を持たせた上で、動画にも対
応できる高速性を兼ね備えた高品位、高容量の液晶表示
装置を提供しようという動きがある。
をアクティブマトリクス型液晶パネルで駆動することに
よって、十分な階調再現性を持たせた上で、動画にも対
応できる高速性を兼ね備えた高品位、高容量の液晶表示
装置を提供しようという動きがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な自発分極を有するスメクチック液晶をTFTを用いて
アクティブマトリクス駆動する場合、選択された画素に
おいてTFTから注入された電荷は、図7に示すよう
に、 まず、液晶分子のスイッチングすなわち自発分極の
反転によって急激に降下し(符号ΔV1 参照)、 その後は、可動性イオンを原因としたオーミックで
ないリーク電流が流れることを原因として、緩やかに降
下する(符号ΔV2 参照)、 こととなる(ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプラ
イド・フィジックス、第36巻、1997年、720〜
729頁等参照)。
な自発分極を有するスメクチック液晶をTFTを用いて
アクティブマトリクス駆動する場合、選択された画素に
おいてTFTから注入された電荷は、図7に示すよう
に、 まず、液晶分子のスイッチングすなわち自発分極の
反転によって急激に降下し(符号ΔV1 参照)、 その後は、可動性イオンを原因としたオーミックで
ないリーク電流が流れることを原因として、緩やかに降
下する(符号ΔV2 参照)、 こととなる(ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプラ
イド・フィジックス、第36巻、1997年、720〜
729頁等参照)。
【0011】したがって、1フレーム間の電圧保持率
は、これらの電圧降下因子(液晶分子の自発分極や可動
性イオン密度)によって決定されるが、これらの電圧降
下因子自体が温度依存性を持っていることから、液晶パ
ネルの環境温度(或はバックライト装置等による加熱)
に応じて、液晶分子の自発分極や可動性イオン密度が変
化してしまい、それに伴って電圧降下の度合い(換言す
れば、アクティブ駆動時の電圧保持率)も変化してしま
う。このため、液晶に実効的に印加される電圧が変化し
てまい、階調再現性の低下やパネル面内の輝度ムラが発
生するという問題があった。
は、これらの電圧降下因子(液晶分子の自発分極や可動
性イオン密度)によって決定されるが、これらの電圧降
下因子自体が温度依存性を持っていることから、液晶パ
ネルの環境温度(或はバックライト装置等による加熱)
に応じて、液晶分子の自発分極や可動性イオン密度が変
化してしまい、それに伴って電圧降下の度合い(換言す
れば、アクティブ駆動時の電圧保持率)も変化してしま
う。このため、液晶に実効的に印加される電圧が変化し
てまい、階調再現性の低下やパネル面内の輝度ムラが発
生するという問題があった。
【0012】なお、これらの温度依存性を考慮して駆動
回路に温度補償プログラムを導入することも考えられる
が、装置が複雑かつ高価になることから好ましくない。
回路に温度補償プログラムを導入することも考えられる
が、装置が複雑かつ高価になることから好ましくない。
【0013】そこで、本発明は、階調再現性の低下やパ
ネル面内の輝度ムラの発生を防止する液晶素子を提供す
ることを目的とするものである。
ネル面内の輝度ムラの発生を防止する液晶素子を提供す
ることを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記事情を考慮
してなされたものであり、所定間隙を開けた状態に配置
された一対の基板と、これら一対の基板の間に配置され
たカイラルスメクチック液晶と、複数の画素を構成する
と共に該カイラルスメクチック液晶を挟み込むように配
置された一対の電極と、一方の電極に接続されて各画素
毎に配置された複数のアクティブ素子と、を備え、か
つ、前記一対の電極を介して前記カイラルスメクチック
液晶に電圧を印加することにより駆動される液晶素子に
おいて、これら一対の電極における電圧保持率の温度依
存性が10℃当たり10%以下である、ことを特徴とす
る。
してなされたものであり、所定間隙を開けた状態に配置
された一対の基板と、これら一対の基板の間に配置され
たカイラルスメクチック液晶と、複数の画素を構成する
と共に該カイラルスメクチック液晶を挟み込むように配
置された一対の電極と、一方の電極に接続されて各画素
毎に配置された複数のアクティブ素子と、を備え、か
つ、前記一対の電極を介して前記カイラルスメクチック
液晶に電圧を印加することにより駆動される液晶素子に
おいて、これら一対の電極における電圧保持率の温度依
存性が10℃当たり10%以下である、ことを特徴とす
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図6を参照して、
本発明の実施の形態について説明する。
本発明の実施の形態について説明する。
【0016】本実施の形態に係る液晶素子Pは、図1及
び図2に示すように、所定間隙を開けた状態に配置され
た一対の基板1a,1bと、これら一対の基板1a,1
bの間に配置されたカイラルスメクチック液晶2と、複
数の画素を構成すると共に該カイラルスメクチック液晶
2を挟み込むように配置された一対の電極3a,3b
と、一方の電極3bに接続されて各画素毎に配置された
複数のアクティブ素子4と、を備えており、前記一対の
電極3a,3bを介して前記カイラルスメクチック液晶
2に電圧を印加することにより駆動されるようになって
いる。そして、これら一対の電極3a,3bにおける電
圧保持率の温度依存性が10℃当たり10%以下であ
る。
び図2に示すように、所定間隙を開けた状態に配置され
た一対の基板1a,1bと、これら一対の基板1a,1
bの間に配置されたカイラルスメクチック液晶2と、複
数の画素を構成すると共に該カイラルスメクチック液晶
2を挟み込むように配置された一対の電極3a,3b
と、一方の電極3bに接続されて各画素毎に配置された
複数のアクティブ素子4と、を備えており、前記一対の
電極3a,3bを介して前記カイラルスメクチック液晶
2に電圧を印加することにより駆動されるようになって
いる。そして、これら一対の電極3a,3bにおける電
圧保持率の温度依存性が10℃当たり10%以下であ
る。
【0017】ここで、これら一対の電極3a,3bにお
ける電圧保持率の温度依存性を上述の範囲にする方法に
ついて説明する。
ける電圧保持率の温度依存性を上述の範囲にする方法に
ついて説明する。
【0018】カイラルスメクチック液晶2に用いる液晶
組成物は、自発分極を付与するための微量のカイラル成
分と、母材としての非カイラル成分と、に大別される
が、本発明者の研究によって、自発分極の温度依存性は
カイラル成分の組成によって決定され、可動性イオン密
度の温度依存性は非カイラル成分の組成によって決定さ
れることが分かった。したがって、一対の電極3a,3
bにおける電圧保持率の温度依存性を上述の範囲にする
には、カイラル成分の組成及び非カイラル成分の組成を
調整すれば良い。
組成物は、自発分極を付与するための微量のカイラル成
分と、母材としての非カイラル成分と、に大別される
が、本発明者の研究によって、自発分極の温度依存性は
カイラル成分の組成によって決定され、可動性イオン密
度の温度依存性は非カイラル成分の組成によって決定さ
れることが分かった。したがって、一対の電極3a,3
bにおける電圧保持率の温度依存性を上述の範囲にする
には、カイラル成分の組成及び非カイラル成分の組成を
調整すれば良い。
【0019】なお、“10℃の温度変化”と言っても、
10℃〜20℃、20℃〜30℃及び30℃〜40℃と
様々である。理想的には、これらのいずれの場合におい
ても電圧保持率の変化が10%以下となることが望まし
いが、少なくとも室温近傍での10℃の温度変化(すな
わち、35℃〜45℃)に対して上記条件(すなわち、
電圧保持率の変化が10%以下という条件)を満たして
いることが望ましい。
10℃〜20℃、20℃〜30℃及び30℃〜40℃と
様々である。理想的には、これらのいずれの場合におい
ても電圧保持率の変化が10%以下となることが望まし
いが、少なくとも室温近傍での10℃の温度変化(すな
わち、35℃〜45℃)に対して上記条件(すなわち、
電圧保持率の変化が10%以下という条件)を満たして
いることが望ましい。
【0020】ところで、上述した基板1a,1bには、
ガラスやプラスチック等の透明性の高い材料を用いれば
良い。
ガラスやプラスチック等の透明性の高い材料を用いれば
良い。
【0021】また、電極3a,3bには、In2 O3 や
ITO(インジウム・ティン・オキサイド)等の材料を
用いれば良く、これらの電極3a,3bはそれぞれの基
板1a,1bに形成すると良い。そして、アクティブ素
子4が接続される方の電極3bをドット状にマトリック
ス状に配置し、他方の電極3aは、他方の基板1aの全
体あるいは所定パターンで形成すると良い。
ITO(インジウム・ティン・オキサイド)等の材料を
用いれば良く、これらの電極3a,3bはそれぞれの基
板1a,1bに形成すると良い。そして、アクティブ素
子4が接続される方の電極3bをドット状にマトリック
ス状に配置し、他方の電極3aは、他方の基板1aの全
体あるいは所定パターンで形成すると良い。
【0022】さらに、各電極3a,3bの表面には、こ
れらの電極間のショートを防止するための絶緑膜5a,
5bを形成すると良く(図1には絶縁膜5bのみ図示、
図3には両方の絶緑膜5a,5bを図示)、かかる絶緑
膜5bは、SiO2 、TiO2 、Ta2 O5 等にて形成
すれば良い。
れらの電極間のショートを防止するための絶緑膜5a,
5bを形成すると良く(図1には絶縁膜5bのみ図示、
図3には両方の絶緑膜5a,5bを図示)、かかる絶緑
膜5bは、SiO2 、TiO2 、Ta2 O5 等にて形成
すれば良い。
【0023】また、カイラルスメクチック液晶2に接す
る位置には、その配向状態を制御する配向制御膜6a,
6bを配置すると良い。かかる配向制御膜6a,6bに
は一軸配向処理を施すと良く、その方法としては、 * ポリイミド、ポリイミドアミド、ボリアミド、ポリ
ビニルアルコール等の有機材料からなる溶液を塗布して
膜を形成し、該膜の表面にラビング処理を施す方法や、 * SiO等の酸化物や窒化物からなる無機材料を基板
1a,1bに斜め方向から蒸着させて斜方蒸着膜を形成
する方法、 を挙げることができる。なお、この配向制御膜6a,6
bの材質や一軸配向処理の条件等により、液晶分子のプ
レチルト角(すなわち、配向制御膜6a,6bの界面近
傍において液晶分子が配向制御膜6a,6bに対してな
す角度)が調整される。また、一軸配向処理がなされた
配向制御膜6a,6bをカイラルスメクチック液晶2の
両側に配置する場合におけるそれらの一軸配向処理方向
(特にラビング方向)の関係は、用いる液晶材料を考慮
して、 * 平行、 * 反平行、 * 45°以下の範囲でクロスする関係、 のいずれかになるように設定すれば良い。
る位置には、その配向状態を制御する配向制御膜6a,
6bを配置すると良い。かかる配向制御膜6a,6bに
は一軸配向処理を施すと良く、その方法としては、 * ポリイミド、ポリイミドアミド、ボリアミド、ポリ
ビニルアルコール等の有機材料からなる溶液を塗布して
膜を形成し、該膜の表面にラビング処理を施す方法や、 * SiO等の酸化物や窒化物からなる無機材料を基板
1a,1bに斜め方向から蒸着させて斜方蒸着膜を形成
する方法、 を挙げることができる。なお、この配向制御膜6a,6
bの材質や一軸配向処理の条件等により、液晶分子のプ
レチルト角(すなわち、配向制御膜6a,6bの界面近
傍において液晶分子が配向制御膜6a,6bに対してな
す角度)が調整される。また、一軸配向処理がなされた
配向制御膜6a,6bをカイラルスメクチック液晶2の
両側に配置する場合におけるそれらの一軸配向処理方向
(特にラビング方向)の関係は、用いる液晶材料を考慮
して、 * 平行、 * 反平行、 * 45°以下の範囲でクロスする関係、 のいずれかになるように設定すれば良い。
【0024】さらに、基板1a,1bの間隙にスペーサ
ー(図3の符号8参照)を配置して、かかるスペーサー
8によってその間隙寸法を規定するようにしてもよい。
このスペーサー8にはシリカビーズ等を用いれば良い。
なお、間隙寸法は、液晶材料に応じて調整すれば良い
が、均一な一軸配向性を達成したり、電圧が印加されて
いない状態での液晶分子の平均分子軸を配向処理軸の平
均方向の軸と実質的に一致させるために、0.3〜10
μmの範囲に設定することが好ましい。例えば、前記カ
イラルスメクチック液晶2が配置される前記基板1a,
1bの間隙寸法は、カイラルスメクチック液晶2のバル
ク状態でのらせんピッチの半分以下にすると良い。
ー(図3の符号8参照)を配置して、かかるスペーサー
8によってその間隙寸法を規定するようにしてもよい。
このスペーサー8にはシリカビーズ等を用いれば良い。
なお、間隙寸法は、液晶材料に応じて調整すれば良い
が、均一な一軸配向性を達成したり、電圧が印加されて
いない状態での液晶分子の平均分子軸を配向処理軸の平
均方向の軸と実質的に一致させるために、0.3〜10
μmの範囲に設定することが好ましい。例えば、前記カ
イラルスメクチック液晶2が配置される前記基板1a,
1bの間隙寸法は、カイラルスメクチック液晶2のバル
ク状態でのらせんピッチの半分以下にすると良い。
【0025】またさらに、基板1a,1bの間隙にエポ
キシ樹脂等からなる接着粒子(不図示)を分散配置し
て、両基板1a,1bの接着性や、液晶素子Pの耐衝撃
性を向上させると良い。
キシ樹脂等からなる接着粒子(不図示)を分散配置し
て、両基板1a,1bの接着性や、液晶素子Pの耐衝撃
性を向上させると良い。
【0026】また、例えば基板1a,1bの少なくとも
一方にカラーフィルター(不図示)を配置してカラー表
示できるようにしてもよい。
一方にカラーフィルター(不図示)を配置してカラー表
示できるようにしてもよい。
【0027】さらに、液晶素子Pは、透過型としても良
く、反射型としても良い。なお、透過型の場合には、両
基板1a,1bを透明にすると共に一対の偏光板を液晶
素子Pの両側にそれらの偏光軸が互いに直交するように
配置すると良く、反射型の場合には、偏光板を液晶素子
Pの少なくとも一方の側に配置すると共に基板1a,1
bの一方に光を反射させる機能を付与すると良い。ここ
で、光を反射させる機能を付与する方法としては、 * 反射板を、基板とは別体に設ける方法や、 * 基板自体を反射部材で形成する方法や、 * 基板に反射膜を形成する方法、 等を挙げることができる。
く、反射型としても良い。なお、透過型の場合には、両
基板1a,1bを透明にすると共に一対の偏光板を液晶
素子Pの両側にそれらの偏光軸が互いに直交するように
配置すると良く、反射型の場合には、偏光板を液晶素子
Pの少なくとも一方の側に配置すると共に基板1a,1
bの一方に光を反射させる機能を付与すると良い。ここ
で、光を反射させる機能を付与する方法としては、 * 反射板を、基板とは別体に設ける方法や、 * 基板自体を反射部材で形成する方法や、 * 基板に反射膜を形成する方法、 等を挙げることができる。
【0028】一方、特願平10−177145号に記載
の方法を用いて階調制御を行うと良い。すなわち、前記
カイラルスメクチック液晶2は、 * 電圧が印加されていない状態では、液晶分子の平均
分子軸が単安定化されている配向状態を示し、 * 一の極性の電圧が印加されて駆動される場合には、
該カイラルスメクチック液晶2の平均分子軸は、前記単
安定化された位置から一方の側にチルトし、 * 他の極性(前記一の極性に対する逆極性をいう。以
下、同じ)の電圧が印加されて駆動される場合には、該
カイラルスメクチック液晶2の平均分子軸は、前記単安
定化された位置から他方の側(すなわち、前記一の極性
の電圧を印加したときにチルトする側とは反対の側)に
チルトする、 ものにすれば良い。
の方法を用いて階調制御を行うと良い。すなわち、前記
カイラルスメクチック液晶2は、 * 電圧が印加されていない状態では、液晶分子の平均
分子軸が単安定化されている配向状態を示し、 * 一の極性の電圧が印加されて駆動される場合には、
該カイラルスメクチック液晶2の平均分子軸は、前記単
安定化された位置から一方の側にチルトし、 * 他の極性(前記一の極性に対する逆極性をいう。以
下、同じ)の電圧が印加されて駆動される場合には、該
カイラルスメクチック液晶2の平均分子軸は、前記単安
定化された位置から他方の側(すなわち、前記一の極性
の電圧を印加したときにチルトする側とは反対の側)に
チルトする、 ものにすれば良い。
【0029】なお、前記一の極性或は前記他の極性の電
圧が印加される場合においては、平均分子軸が単安定化
される位置を基準としたチルトされる角度(以下“チル
ト角”とする)は、該電圧の大きさに応じて連続的に変
化する。これにより、前記液晶素子Pから出射される光
量は、前記カイラルスメクチック液晶2に印加される電
圧の大きさに応じて連続的に変化することとなって階調
制御が可能となる。なお、このような階調制御を行うに
は、階調信号を供給する駆動回路を液晶素子Pに接続す
ると良い。
圧が印加される場合においては、平均分子軸が単安定化
される位置を基準としたチルトされる角度(以下“チル
ト角”とする)は、該電圧の大きさに応じて連続的に変
化する。これにより、前記液晶素子Pから出射される光
量は、前記カイラルスメクチック液晶2に印加される電
圧の大きさに応じて連続的に変化することとなって階調
制御が可能となる。なお、このような階調制御を行うに
は、階調信号を供給する駆動回路を液晶素子Pに接続す
ると良い。
【0030】この場合、前記一の極性の電圧が印加され
るときのチルト角の最大値が、前記他の極性の電圧が印
加されるときのチルト角の最大値と異なるようにすると
良い。かかる場合には、前記一の極性の電圧が印加され
た状態で前記液晶素子Pから出射される光量の最大値
(以下“第1光量”とする)と、前記他の極性の電圧が
印加された状態で前記液晶素子Pから出射される光量の
最大値(以下“第2光量”とする)とが異なることとな
る。
るときのチルト角の最大値が、前記他の極性の電圧が印
加されるときのチルト角の最大値と異なるようにすると
良い。かかる場合には、前記一の極性の電圧が印加され
た状態で前記液晶素子Pから出射される光量の最大値
(以下“第1光量”とする)と、前記他の極性の電圧が
印加された状態で前記液晶素子Pから出射される光量の
最大値(以下“第2光量”とする)とが異なることとな
る。
【0031】また、前記一の極性の電圧が印加されると
きのチルト角の最大値が、前記他の極性の電圧が印加さ
れるときのチルト角の最大値よりも大きくすると良い。
かかる場合には、前記第1光量が前記第2光量よりも多
くなる。
きのチルト角の最大値が、前記他の極性の電圧が印加さ
れるときのチルト角の最大値よりも大きくすると良い。
かかる場合には、前記第1光量が前記第2光量よりも多
くなる。
【0032】具体的には、前記一の極性の電圧が印加さ
れるときのチルト角の最大値が、前記他の極性の電圧が
印加されるときのチルト角の最大値の5倍以上にすると
良い。
れるときのチルト角の最大値が、前記他の極性の電圧が
印加されるときのチルト角の最大値の5倍以上にすると
良い。
【0033】さらに、前記他の極性の電圧が印加される
ときのチルト角がほぼ0°である、ようにすると良い。
ときのチルト角がほぼ0°である、ようにすると良い。
【0034】またさらに、偏光板を適切に配置すること
により、電圧が印加されていない状態で前記液晶素子か
ら出射される光量(第3光量)がほぼ0となるようにし
ても良い。図4は、そのようにしたカイラルスメクチッ
ク液晶2の電圧−透過光量特性を示す。
により、電圧が印加されていない状態で前記液晶素子か
ら出射される光量(第3光量)がほぼ0となるようにし
ても良い。図4は、そのようにしたカイラルスメクチッ
ク液晶2の電圧−透過光量特性を示す。
【0035】なお、カイラルスメクチック液晶2が上述
した特性を示すようなものにするには、該液晶2に、 * 降温下で等方性液体相(Iso)−コレステリック
相(Ch)−カイラルスメクチックC相(SmC* )の
相転移系列や、 * 等方性液体相(Iso)−カイラルスメクチック相
(SmC* )の相転移系列、 を示すと共に、該液晶2のスメクチック層の法線方向が
実質的に一方向であるものを用い、かつ、下記のいずれ
かの方法によりSmC* 相でメモリー性を消失された状
態を形成すれば良い。 Ch−SmC* 相転移の際、またはIso−SmC
* 相転移の際に一対の基板間の液晶2に正負いずれかの
DC電圧を印加する方法 異なる材料からなる配向制御膜を液晶2を挟み込む
ように配置する方法 液晶2を挟み込むように配置した一対の配向制御膜
について、処理法(膜の形成条件やラビング強度やUV
光照射等の処理条件)を異ならせる方法 液晶2を挟み込むように一対の配向制御膜を配置す
ると共に各配向制御膜の裏側(基板側)に下地層をそれ
ぞれ配置し、該下地層の膜種や膜厚を異ならせる方法 一方、上述したアクティブ素子4としては、TFTやM
IM(Metal−Insulator−Metal)
等を用いれば良い。
した特性を示すようなものにするには、該液晶2に、 * 降温下で等方性液体相(Iso)−コレステリック
相(Ch)−カイラルスメクチックC相(SmC* )の
相転移系列や、 * 等方性液体相(Iso)−カイラルスメクチック相
(SmC* )の相転移系列、 を示すと共に、該液晶2のスメクチック層の法線方向が
実質的に一方向であるものを用い、かつ、下記のいずれ
かの方法によりSmC* 相でメモリー性を消失された状
態を形成すれば良い。 Ch−SmC* 相転移の際、またはIso−SmC
* 相転移の際に一対の基板間の液晶2に正負いずれかの
DC電圧を印加する方法 異なる材料からなる配向制御膜を液晶2を挟み込む
ように配置する方法 液晶2を挟み込むように配置した一対の配向制御膜
について、処理法(膜の形成条件やラビング強度やUV
光照射等の処理条件)を異ならせる方法 液晶2を挟み込むように一対の配向制御膜を配置す
ると共に各配向制御膜の裏側(基板側)に下地層をそれ
ぞれ配置し、該下地層の膜種や膜厚を異ならせる方法 一方、上述したアクティブ素子4としては、TFTやM
IM(Metal−Insulator−Metal)
等を用いれば良い。
【0036】ここで、TFTを用いたアクティブマトリ
クス型液晶素子Pの構成の一例を、図1及び図2を参照
して説明する。
クス型液晶素子Pの構成の一例を、図1及び図2を参照
して説明する。
【0037】図に示す液晶素子Pは、所定間隙を開けた
状態に配置した一対のガラス基板1a,1b、を備えて
おり、一方のガラス基板1aの全面には、均一な厚みの
共通電極3aが形成され、共通電極3aの表面には配向
制御膜6aが形成されている。
状態に配置した一対のガラス基板1a,1b、を備えて
おり、一方のガラス基板1aの全面には、均一な厚みの
共通電極3aが形成され、共通電極3aの表面には配向
制御膜6aが形成されている。
【0038】また、他方のガラス基板1bの側には、図
2に示すように、ゲート線G1 ,G2 ,…が図示x方向
に多数配置され、ゲート線G1 ,G2 ,…とは絶縁され
た状態のソース線S1 ,S2 ,…が図示y方向に多数配
置されている。そして、これらのゲート線G1 ,G2 ,
…及びソース線S1 ,S2 ,…の各交点の画素には、ア
クティブ素子としての薄膜トランジスタ(アモルファス
SiTFT)4や、ITO膜等の透明導電膜からなる画
素電極3b及び保持容量電極7等が配置されている。
2に示すように、ゲート線G1 ,G2 ,…が図示x方向
に多数配置され、ゲート線G1 ,G2 ,…とは絶縁され
た状態のソース線S1 ,S2 ,…が図示y方向に多数配
置されている。そして、これらのゲート線G1 ,G2 ,
…及びソース線S1 ,S2 ,…の各交点の画素には、ア
クティブ素子としての薄膜トランジスタ(アモルファス
SiTFT)4や、ITO膜等の透明導電膜からなる画
素電極3b及び保持容量電極7等が配置されている。
【0039】このうち、アモルファスSiTFT4は、
図1に示すように、ゲート電極10と、窒化シリコン
(SiNx)からなる絶縁膜(ゲート絶緑膜)5bと、
半導体層であるa−Si層11やn+a−Si層12,
13と、ソース電極14と、ドレイン電極15と、チャ
ネルを保護するチャネル保護膜16と、によって構成さ
れている。すなわち、ガラス基板1bには各画素毎にゲ
ート電極10が形成され、該ゲート電極10の表面は絶
縁膜5bにて覆われ、絶縁膜5bの表面であってゲート
電極10を形成した位置にはa−Si層11が形成され
ている。また、このa−Si層11の表面には、互いに
離間するようにn+a−Si層12,13が形成されて
おり、各n+a−Si層12,13にはソース電極14
やドレイン電極15が互いに離間した状態に形成されて
いる。さらに、これらのa−Si層11や電極14,1
5を覆うようにチャネル保護膜16が形成されている。
図1に示すように、ゲート電極10と、窒化シリコン
(SiNx)からなる絶縁膜(ゲート絶緑膜)5bと、
半導体層であるa−Si層11やn+a−Si層12,
13と、ソース電極14と、ドレイン電極15と、チャ
ネルを保護するチャネル保護膜16と、によって構成さ
れている。すなわち、ガラス基板1bには各画素毎にゲ
ート電極10が形成され、該ゲート電極10の表面は絶
縁膜5bにて覆われ、絶縁膜5bの表面であってゲート
電極10を形成した位置にはa−Si層11が形成され
ている。また、このa−Si層11の表面には、互いに
離間するようにn+a−Si層12,13が形成されて
おり、各n+a−Si層12,13にはソース電極14
やドレイン電極15が互いに離間した状態に形成されて
いる。さらに、これらのa−Si層11や電極14,1
5を覆うようにチャネル保護膜16が形成されている。
【0040】そして、TFT4のゲート電極10は上述
したゲート線G1 ,G2 ,…を介して走査信号ドライバ
20に接続され、TFT4のソース電極14はソース線
S1,S2 ,…を介して情報信号ドライバ21に接続さ
れ、TFT4のドレイン電極15は画素電極3bに接続
されている。
したゲート線G1 ,G2 ,…を介して走査信号ドライバ
20に接続され、TFT4のソース電極14はソース線
S1,S2 ,…を介して情報信号ドライバ21に接続さ
れ、TFT4のドレイン電極15は画素電極3bに接続
されている。
【0041】ところで、上述した保持容量電極7はガラ
ス基板1bの表面に形成されており、上述した絶縁膜5
bは、この保持容量電極7及びガラス基板1bを覆う位
置まで形成され、上述したソース電極14や画素電極3
bはこの絶縁膜5bの表面に形成されている。これによ
り、保持容量電極7と画素電極3bとは、絶縁膜5bを
挟んだ状態に配置されることとなり、これらによって、
液晶2と並列の形で設けられた保持容量Csが構成され
ることとなる(図5参照)。なお、この保持容量電極7
は、面積を大きくした場合における開口率低下を防止す
るため、透明なITOによって形成すると良い。
ス基板1bの表面に形成されており、上述した絶縁膜5
bは、この保持容量電極7及びガラス基板1bを覆う位
置まで形成され、上述したソース電極14や画素電極3
bはこの絶縁膜5bの表面に形成されている。これによ
り、保持容量電極7と画素電極3bとは、絶縁膜5bを
挟んだ状態に配置されることとなり、これらによって、
液晶2と並列の形で設けられた保持容量Csが構成され
ることとなる(図5参照)。なお、この保持容量電極7
は、面積を大きくした場合における開口率低下を防止す
るため、透明なITOによって形成すると良い。
【0042】また、図1に示すように、上述したTFT
4や画素電極3bの表面には配向制御膜6bが形成され
ており、その表面には一軸配向処理(ラビング処理)が
施されている。
4や画素電極3bの表面には配向制御膜6bが形成され
ており、その表面には一軸配向処理(ラビング処理)が
施されている。
【0043】さらに、これらのガラス基板1a,1bの
間隙であって、画素電極3bと共通電極3aとの間に
は、自発分極を有するカイラルスメクチック液晶2が配
置されていて、液晶容量Clcが構成されることとなる
(図5参照)。
間隙であって、画素電極3bと共通電極3aとの間に
は、自発分極を有するカイラルスメクチック液晶2が配
置されていて、液晶容量Clcが構成されることとなる
(図5参照)。
【0044】また、このような液晶素子Pの両側には、
互いに偏光軸が直交した関係にある一対の偏光板(不図
示)が配置されている。
互いに偏光軸が直交した関係にある一対の偏光板(不図
示)が配置されている。
【0045】なお、図1に示す液晶素子Pではアモルフ
ァスSiTFT4を用いているが、もちろんこれに限る
必要はなく、多結晶Si(p−Si)TFTを用いても
良い。
ァスSiTFT4を用いているが、もちろんこれに限る
必要はなく、多結晶Si(p−Si)TFTを用いても
良い。
【0046】次に、上述した液晶素子Pの駆動方法の一
例について説明する。
例について説明する。
【0047】上述した液晶素子Pにおいては、走査信号
ドライバ20から各ゲート線G1 ,G2 ,…にはゲート
電圧が線順次に印加され、TFT4はゲート電圧が印加
されることによってオン状態となる。
ドライバ20から各ゲート線G1 ,G2 ,…にはゲート
電圧が線順次に印加され、TFT4はゲート電圧が印加
されることによってオン状態となる。
【0048】一方、ゲート電圧の印加に同期して、情報
信号ドライバ21からソース線S1,S2 ,…にはソー
ス電圧(各画素に書き込む情報に応じた情報信号電圧)
が印加される。したがって、TFT4がオン状態にある
画素では、ソース電圧がTFT4及び画素電極3bを介
して液晶2に印加され、液晶2のスイッチングが画素単
位で行われる。
信号ドライバ21からソース線S1,S2 ,…にはソー
ス電圧(各画素に書き込む情報に応じた情報信号電圧)
が印加される。したがって、TFT4がオン状態にある
画素では、ソース電圧がTFT4及び画素電極3bを介
して液晶2に印加され、液晶2のスイッチングが画素単
位で行われる。
【0049】そして、このような駆動を一定期間(フレ
ーム期間)毎に繰り返し、画像の書き換えを行うように
なっている。
ーム期間)毎に繰り返し、画像の書き換えを行うように
なっている。
【0050】なお、図6に示すように、1つのフレーム
期間を複数のフィールド期間F1 ,F2 ,…に分割し、
各フィールド期間F1 ,F2 ,…でそれぞれ画像書き換
えを行うようにしてもよい。以下、その駆動方法につい
て説明する。
期間を複数のフィールド期間F1 ,F2 ,…に分割し、
各フィールド期間F1 ,F2 ,…でそれぞれ画像書き換
えを行うようにしてもよい。以下、その駆動方法につい
て説明する。
【0051】ここで、図6は、各フレーム期間F0 を2
つのフィールド期間F1 ,F2 に分割した例を示す図で
あり、同図(a) は、ある1本のゲート線Gi にゲート電
圧Vgが印加される様子を示す図、同図(b) は、ある1
本のソース線Sj にソース電圧Vsが印加される様子を
示す図、同図(c) は、これらゲート線Gi 及びソース線
Sj の交差部の画素(すなわち、液晶2)に電圧Vpi
xが印加される様子を示す図、同図(d) は、当該画素に
おける透過光量の変化を示す図である。
つのフィールド期間F1 ,F2 に分割した例を示す図で
あり、同図(a) は、ある1本のゲート線Gi にゲート電
圧Vgが印加される様子を示す図、同図(b) は、ある1
本のソース線Sj にソース電圧Vsが印加される様子を
示す図、同図(c) は、これらゲート線Gi 及びソース線
Sj の交差部の画素(すなわち、液晶2)に電圧Vpi
xが印加される様子を示す図、同図(d) は、当該画素に
おける透過光量の変化を示す図である。
【0052】いま、ある1本のゲート線Gi に一定期間
(選択期間Ton)だけゲート電圧Vgが印加され(同
図(a) 参照)、ある1本のソース線Sj には、ゲート電
圧Vgの印加に同期した選択期間Tonに、共通電極3
aの電位Vcを基準電位としたソース電圧Vs(=V
x)が印加される。すると、当該画素のTFT4はゲー
ト電圧Vgの印加によってオンされ、ソース電圧Vxが
TFT4及び画素電極3bを介して印加されて液晶容量
Clc及び保持容量Csの充電がなされる。
(選択期間Ton)だけゲート電圧Vgが印加され(同
図(a) 参照)、ある1本のソース線Sj には、ゲート電
圧Vgの印加に同期した選択期間Tonに、共通電極3
aの電位Vcを基準電位としたソース電圧Vs(=V
x)が印加される。すると、当該画素のTFT4はゲー
ト電圧Vgの印加によってオンされ、ソース電圧Vxが
TFT4及び画素電極3bを介して印加されて液晶容量
Clc及び保持容量Csの充電がなされる。
【0053】ところで、選択期間Ton以外の非選択期
間Toffには、ゲート電圧Vgは他のゲート線G1 ,
G2 ,…に印加されていて同図(a) に示すゲート線Gi
には印加されず、当該画素のTFT4はオフとなる。し
たがって、液晶容量Clc及び保持容量Csは、この
間、充電された電荷を保持することとなる(同図(c) 参
照)。これにより、1フィールド期間F1 を通じて液晶
2には電圧Vpix(=Vx)が印加され続けることと
なり、1フィールド期間F1 を通じてほぼ同じ透過光量
が維持されることとなる(同図(d) 参照)。
間Toffには、ゲート電圧Vgは他のゲート線G1 ,
G2 ,…に印加されていて同図(a) に示すゲート線Gi
には印加されず、当該画素のTFT4はオフとなる。し
たがって、液晶容量Clc及び保持容量Csは、この
間、充電された電荷を保持することとなる(同図(c) 参
照)。これにより、1フィールド期間F1 を通じて液晶
2には電圧Vpix(=Vx)が印加され続けることと
なり、1フィールド期間F1 を通じてほぼ同じ透過光量
が維持されることとなる(同図(d) 参照)。
【0054】他のゲート線G1 ,G2 ,…の走査が終了
すると(すなわち、フィールド期間F1 が終了する
と)、上述したゲート線Gi には再びゲート電圧Vgが
印加され(同図(a) 参照)、これと同期してソース線S
j には、先のものとは逆極性のソース電圧−Vxが印加
される(同図(b) 参照)。これによって、ソース電圧−
Vxが液晶容量Clc及び保持容量Csに充電されると
共に、非選択期間Toffにおいてはその電荷が保持さ
れる(同図(c) 参照)。
すると(すなわち、フィールド期間F1 が終了する
と)、上述したゲート線Gi には再びゲート電圧Vgが
印加され(同図(a) 参照)、これと同期してソース線S
j には、先のものとは逆極性のソース電圧−Vxが印加
される(同図(b) 参照)。これによって、ソース電圧−
Vxが液晶容量Clc及び保持容量Csに充電されると
共に、非選択期間Toffにおいてはその電荷が保持さ
れる(同図(c) 参照)。
【0055】ここで、ソース電圧Vsの極性はフィール
ド期間F1 ,F2 毎に反転されるため、液晶2に、図4
に示す電圧−透過光量特性のものを用いている場合に
は、正極性のソース電圧Vxが印加されている第1のフ
ィールド期間F1 の透過光量T1 は多くなり、負極性の
ソース電圧−Vxが印加されている第2のフィールド期
間F2 では、Vxの絶対値の大きさにかかわらず透過光
量T2 はほぼ0レベルとなる(但し、完全に0にはなら
ないので、人間の目に感じる程度の輝度は確保され
る)。そして、1フレーム期間全体ではT1 とT2 を平
均した透過光量が得られるが、フィールド期間単位で
は、明暗の表示が交互になされることとなる。したがっ
て、動画を表示する場合においてその画質が良好なもの
となる。また、液晶2には、正極性の電圧Vxと負極性
の電圧−Vxが交互に印加されることなるため、液晶2
の劣化が防止される。
ド期間F1 ,F2 毎に反転されるため、液晶2に、図4
に示す電圧−透過光量特性のものを用いている場合に
は、正極性のソース電圧Vxが印加されている第1のフ
ィールド期間F1 の透過光量T1 は多くなり、負極性の
ソース電圧−Vxが印加されている第2のフィールド期
間F2 では、Vxの絶対値の大きさにかかわらず透過光
量T2 はほぼ0レベルとなる(但し、完全に0にはなら
ないので、人間の目に感じる程度の輝度は確保され
る)。そして、1フレーム期間全体ではT1 とT2 を平
均した透過光量が得られるが、フィールド期間単位で
は、明暗の表示が交互になされることとなる。したがっ
て、動画を表示する場合においてその画質が良好なもの
となる。また、液晶2には、正極性の電圧Vxと負極性
の電圧−Vxが交互に印加されることなるため、液晶2
の劣化が防止される。
【0056】ここで、正極性のソース電圧Vxの電圧値
は、液晶2の電圧−透過光量特性と、当該画素に書き込
みたい情報(すなわち、当該画素で得ようとする光学状
態又は表示情報)とに基づいて決定すれば良い。但し、
1フレーム期間全体の透過光量は上述のようにT1 とT
2 を平均したものとなることから、例えば図4に示すよ
うにT2 が著しく小さい特性の液晶2を用いる場合に
は、T1 の値(すなわち、T1 の値を規定するVxの電
圧値)はその分を考慮して大きめに設定しておくと良
い。
は、液晶2の電圧−透過光量特性と、当該画素に書き込
みたい情報(すなわち、当該画素で得ようとする光学状
態又は表示情報)とに基づいて決定すれば良い。但し、
1フレーム期間全体の透過光量は上述のようにT1 とT
2 を平均したものとなることから、例えば図4に示すよ
うにT2 が著しく小さい特性の液晶2を用いる場合に
は、T1 の値(すなわち、T1 の値を規定するVxの電
圧値)はその分を考慮して大きめに設定しておくと良
い。
【0057】次に、本実施の形態の効果について説明す
る。
る。
【0058】本実施の形態によれば、一対の電極3a,
3bにおける電圧保持率の温度依存性が10℃当たり1
0%以下となるようにしているため、液晶素子Pの温度
が局部的に10℃程度変動したとしても、液晶2に実効
的に印加される電圧はあまり変化せず、階調再現性の低
下や液晶素子面内の輝度ムラの発生等を防止できる。
3bにおける電圧保持率の温度依存性が10℃当たり1
0%以下となるようにしているため、液晶素子Pの温度
が局部的に10℃程度変動したとしても、液晶2に実効
的に印加される電圧はあまり変化せず、階調再現性の低
下や液晶素子面内の輝度ムラの発生等を防止できる。
【0059】また、本実施の形態によれば、カイラルス
メクチック液晶2を用いて自発分極によるスイッチング
を行っているため、スイッチング時の応答速度を速くで
きる。
メクチック液晶2を用いて自発分極によるスイッチング
を行っているため、スイッチング時の応答速度を速くで
きる。
【0060】
【実施例】以下、実施例に沿って本発明を更に詳細に説
明する。
明する。
【0061】(実施例1)本実施例においては、図1及
び図2に示す液晶パネル(液晶素子)Pを作成した。
び図2に示す液晶パネル(液晶素子)Pを作成した。
【0062】なお、基板1a,1bには、厚さが1.1
mmのガラス基板を用いた。
mmのガラス基板を用いた。
【0063】また、共通電極3a及び画素電極3bは、
700ÅのITO膜にてガラス基板1a,1bの表面に
形成した。
700ÅのITO膜にてガラス基板1a,1bの表面に
形成した。
【0064】さらに、配向制御膜6a,6bは、厚さが
50Åのポリイミド膜にて、共通電極3a及び画素電極
3bをそれぞれ覆うように形成した。なお、この配向制
御膜6a,6bは、日産化学社製のSE−7992をス
ピンコート法によって塗布し、80℃の温度での5分間
の前乾燥と200℃の温度での1時間の加熱焼成とを行
って形成した。また、これらの配向制御膜6a,6bに
はラビング処理を施した。このラビング処理には、径1
0cmのロールにナイロン布(NF−77、帝人社製)
を貼付したラビングロールを用い、ロールの押し込み量
は0.3mmとし、送り速度は10cm/secとし、
回転速度は1000rpmとし、ラビング処理回数は4
回とした。
50Åのポリイミド膜にて、共通電極3a及び画素電極
3bをそれぞれ覆うように形成した。なお、この配向制
御膜6a,6bは、日産化学社製のSE−7992をス
ピンコート法によって塗布し、80℃の温度での5分間
の前乾燥と200℃の温度での1時間の加熱焼成とを行
って形成した。また、これらの配向制御膜6a,6bに
はラビング処理を施した。このラビング処理には、径1
0cmのロールにナイロン布(NF−77、帝人社製)
を貼付したラビングロールを用い、ロールの押し込み量
は0.3mmとし、送り速度は10cm/secとし、
回転速度は1000rpmとし、ラビング処理回数は4
回とした。
【0065】一方、一対のガラス基板1a,1bの貼り
合わせは、スペーサー8としてのシリカビーズ(平均粒
径1.4μm)を一方のガラス基板1aに散布すると共
に、両基板のラビング方向が略平行となるようにして行
った。
合わせは、スペーサー8としてのシリカビーズ(平均粒
径1.4μm)を一方のガラス基板1aに散布すると共
に、両基板のラビング方向が略平行となるようにして行
った。
【0066】また、本実施例では、カイラルスメクチッ
ク液晶2の調整方法及び組成は以下のようにした。すな
わち、まず、下記に示す1から8までの液晶組成物を、
その右側に併記した重量比率で混合して母材Base−
1を作成した。
ク液晶2の調整方法及び組成は以下のようにした。すな
わち、まず、下記に示す1から8までの液晶組成物を、
その右側に併記した重量比率で混合して母材Base−
1を作成した。
【0067】
【化1】 そして、このように作成した母材Base−1に下記カ
イラル材を2重量%の濃度で混合し、カイラルスメクチ
ック液晶2を作成した。
イラル材を2重量%の濃度で混合し、カイラルスメクチ
ック液晶2を作成した。
【0068】
【化2】 なお、作成したカイラルスメクチック液晶2の物性パラ
メータは、以下の通りであった。
メータは、以下の通りであった。
【0069】
【表1】 かかる液晶2の液晶セルへの注入は等方相の状態で行
い、液晶注入後にカイラルスメクチック液晶相を示す温
度まで冷却した。なお、該冷却時におけるCh−SmC
* 相転移の際に−5Vのオフセット電圧(直流電圧)を
印加した。
い、液晶注入後にカイラルスメクチック液晶相を示す温
度まで冷却した。なお、該冷却時におけるCh−SmC
* 相転移の際に−5Vのオフセット電圧(直流電圧)を
印加した。
【0070】そして、作成した液晶パネルPについて、
以下のように、(1) 液晶の配向状態の観測、(2) 光学応
答の観測、及び(3) 電圧保持率の測定を行った。 (1) 液晶の配向状態の観測 本実施例にて作成した液晶パネルPにつき、室温(30
℃)で電圧を印加しない状態での液晶2の配向状態を偏
光顕微鏡にて観察したところ、最暗軸がラビング方向と
若干ずれた状態であり、かつ層の法線方向がパネル全体
で実質的に一方向しかなく、ほぼ均一な配向状態が観察
された。 (2) 光学応答の観測 また、液晶パネルPをクロスニコル下でフォトマルチプ
ライヤー付き偏光顕微鏡にセットし、電圧を印加しない
状態で液晶パネルPが暗視野となるように偏光軸を調整
した。そして、室温下で、正極性及び負極性の電圧(±
5Vで0.2Hzの三角波の電圧)を液晶パネルPに印
加し、その光学応答を観測した。
以下のように、(1) 液晶の配向状態の観測、(2) 光学応
答の観測、及び(3) 電圧保持率の測定を行った。 (1) 液晶の配向状態の観測 本実施例にて作成した液晶パネルPにつき、室温(30
℃)で電圧を印加しない状態での液晶2の配向状態を偏
光顕微鏡にて観察したところ、最暗軸がラビング方向と
若干ずれた状態であり、かつ層の法線方向がパネル全体
で実質的に一方向しかなく、ほぼ均一な配向状態が観察
された。 (2) 光学応答の観測 また、液晶パネルPをクロスニコル下でフォトマルチプ
ライヤー付き偏光顕微鏡にセットし、電圧を印加しない
状態で液晶パネルPが暗視野となるように偏光軸を調整
した。そして、室温下で、正極性及び負極性の電圧(±
5Vで0.2Hzの三角波の電圧)を液晶パネルPに印
加し、その光学応答を観測した。
【0071】その結果、正極性及び負極性のいずれの電
圧を印加した場合にも、液晶パネルPの透過光量は印加
電圧の大きさに応じて連続的に変化するが、正極性の電
圧を印加した場合の透過光量の最大値は、負極性の電圧
を印加した場合の透過光量の最大値の10倍程度であっ
た。 (3) 電圧保持率の測定 電圧保持率の測定には、東陽テクニカ社製の液晶電圧保
持率測定システムVHR−1Aを用いた。
圧を印加した場合にも、液晶パネルPの透過光量は印加
電圧の大きさに応じて連続的に変化するが、正極性の電
圧を印加した場合の透過光量の最大値は、負極性の電圧
を印加した場合の透過光量の最大値の10倍程度であっ
た。 (3) 電圧保持率の測定 電圧保持率の測定には、東陽テクニカ社製の液晶電圧保
持率測定システムVHR−1Aを用いた。
【0072】ここで、液晶パネルPの駆動条件は、ゲー
ト電圧の印加時間(ゲートオン時間)を8μsecと
し、1フィールド期間を8.33msecとし、印加電
圧は7Vとした。また、ゲートオン時間に対して液晶2
のスイッチング時間は十分に長く、ゲートオン時間内で
の自発分極反転は無視できる条件とした。なお、本発明
における電圧保持率は、印加電圧Vsと1フィールド時
間t1との積Vs*t1を基準として、液晶セル電位V
(t)のプロファイルから以下のように面積比として求
めた。
ト電圧の印加時間(ゲートオン時間)を8μsecと
し、1フィールド期間を8.33msecとし、印加電
圧は7Vとした。また、ゲートオン時間に対して液晶2
のスイッチング時間は十分に長く、ゲートオン時間内で
の自発分極反転は無視できる条件とした。なお、本発明
における電圧保持率は、印加電圧Vsと1フィールド時
間t1との積Vs*t1を基準として、液晶セル電位V
(t)のプロファイルから以下のように面積比として求
めた。
【0073】VHR(%)=100*∫|V(t)|d
t/(Vs*t1) このようにして電圧保持率を、10℃、30℃及び45
℃の各温度下で求めたところ以下のようになり、10℃
から45℃の温度範囲では、電圧保持率の温度依存性は
10℃当たり10%以下であることが分かった。
t/(Vs*t1) このようにして電圧保持率を、10℃、30℃及び45
℃の各温度下で求めたところ以下のようになり、10℃
から45℃の温度範囲では、電圧保持率の温度依存性は
10℃当たり10%以下であることが分かった。
【0074】
【表2】 なお、カイラルスメクチック液晶2の自発分極の温度依
存性を調べたところ、以下のようになった。
存性を調べたところ、以下のようになった。
【0075】
【表3】 本実施例では、上述のように母材液晶Base−1に対
して、適切なカイラル成分を選択して混合することで、
液晶2の自発分極の温度依存性と可動性イオン密度の温
度依存性がバランスし、電圧保持率が改善された。
して、適切なカイラル成分を選択して混合することで、
液晶2の自発分極の温度依存性と可動性イオン密度の温
度依存性がバランスし、電圧保持率が改善された。
【0076】なお、本発明者は、上述した母材Base
−1(カイラル材を加えない状態のもの)を液晶として
用いて液晶パネルを作成し、かかる液晶パネルについて
も同様に電圧保持率の測定を行った。なお、液晶の液晶
セルへの注入は等方相の状態で行い、液晶注入後にカイ
ラルスメクチック液晶相を示す温度まで冷却した。ま
た、該冷却時におけるオフセット電圧(直流電圧)の印
加は行わなかった。さらに、液晶パネルには保持容量は
形成しなかった。
−1(カイラル材を加えない状態のもの)を液晶として
用いて液晶パネルを作成し、かかる液晶パネルについて
も同様に電圧保持率の測定を行った。なお、液晶の液晶
セルへの注入は等方相の状態で行い、液晶注入後にカイ
ラルスメクチック液晶相を示す温度まで冷却した。ま
た、該冷却時におけるオフセット電圧(直流電圧)の印
加は行わなかった。さらに、液晶パネルには保持容量は
形成しなかった。
【0077】電圧保持率は、下表のように温度上昇に伴
って単調減少したが、これは、可動イオンによる電圧降
下が非カイラル成分によって決定されており、液晶中に
含まれる可動性イオンの易動度の温度依存性の影響が反
映されているもの考えられる。つまり、高温ほどイオン
が液晶中を移動し易くなるため、それだけ多くのリーク
電流が流れ、電圧保持率を低下させているものと考えら
れる。
って単調減少したが、これは、可動イオンによる電圧降
下が非カイラル成分によって決定されており、液晶中に
含まれる可動性イオンの易動度の温度依存性の影響が反
映されているもの考えられる。つまり、高温ほどイオン
が液晶中を移動し易くなるため、それだけ多くのリーク
電流が流れ、電圧保持率を低下させているものと考えら
れる。
【0078】
【表4】 (比較例1)本比較例では、実施例1の母材Base−
1に、下記カイラル材を8重量%の濃度で混合し、カイ
ラルスメクチック液晶を作成した。
1に、下記カイラル材を8重量%の濃度で混合し、カイ
ラルスメクチック液晶を作成した。
【0079】
【化3】 なお、作成したカイラルスメクチック液晶の物性パラメ
ータは、以下の通りであった。
ータは、以下の通りであった。
【0080】
【表5】 かかる液晶の液晶セルへの注入は等方相の状態で行い、
液晶注入後にカイラルスメクチック液晶相を示す温度ま
で冷却した。なお、該冷却時におけるCh−SmC* 相
転移の際に−5Vのオフセット電圧(直流電圧)を印加
した。
液晶注入後にカイラルスメクチック液晶相を示す温度ま
で冷却した。なお、該冷却時におけるCh−SmC* 相
転移の際に−5Vのオフセット電圧(直流電圧)を印加
した。
【0081】そして、作成した液晶パネルPについて、
実施例1と同様に、(1) 液晶の配向状態の観測、(2) 光
学応答の観測、及び(3) 電圧保持率の測定を行った。 (1) 液晶の配向状態の観測 実施例1と同様の方法で観測を行ったところ、ほぼ均一
な配向状態が観察された。 (2) 光学応答の観測 実施例1と同様の方法で観測を行ったところ、正極性及
び負極性のいずれの電圧を印加した場合にも、液晶パネ
ルPの透過光量は印加電圧の大きさに応じて連続的に変
化するが、正極性の電圧を印加した場合の透過光量の最
大値は、負極性の電圧を印加した場合の透過光量の最大
値の10倍程度であった。 (3) 電圧保持率の測定 実施例1と同様の方法で測定を行ったところ、10℃か
ら45℃の温度範囲では、電圧保持率の温度依存性は1
0℃当たり10%以上であることが分かった。なお、各
温度毎の電圧保持率は以下のようになった。
実施例1と同様に、(1) 液晶の配向状態の観測、(2) 光
学応答の観測、及び(3) 電圧保持率の測定を行った。 (1) 液晶の配向状態の観測 実施例1と同様の方法で観測を行ったところ、ほぼ均一
な配向状態が観察された。 (2) 光学応答の観測 実施例1と同様の方法で観測を行ったところ、正極性及
び負極性のいずれの電圧を印加した場合にも、液晶パネ
ルPの透過光量は印加電圧の大きさに応じて連続的に変
化するが、正極性の電圧を印加した場合の透過光量の最
大値は、負極性の電圧を印加した場合の透過光量の最大
値の10倍程度であった。 (3) 電圧保持率の測定 実施例1と同様の方法で測定を行ったところ、10℃か
ら45℃の温度範囲では、電圧保持率の温度依存性は1
0℃当たり10%以上であることが分かった。なお、各
温度毎の電圧保持率は以下のようになった。
【0082】
【表6】 なお、カイラルスメクチック液晶の自発分極の温度依存
性を調べたところ、以下のようになった。
性を調べたところ、以下のようになった。
【0083】
【表7】 このように、母材液晶に加えるカイラル成分の自発分極
の温度依存性が大きいと、電圧保持率の温度依存性が顕
著になることが分かった。
の温度依存性が大きいと、電圧保持率の温度依存性が顕
著になることが分かった。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
一対の電極における電圧保持率の温度依存性が10℃当
たり10%以下となるようにしているため、液晶素子の
温度が局部的に10℃程度変動したとしても、液晶に実
効的に印加される電圧はあまり変化せず、階調再現性の
低下や液晶素子面内の輝度ムラの発生等を防止できる。
一対の電極における電圧保持率の温度依存性が10℃当
たり10%以下となるようにしているため、液晶素子の
温度が局部的に10℃程度変動したとしても、液晶に実
効的に印加される電圧はあまり変化せず、階調再現性の
低下や液晶素子面内の輝度ムラの発生等を防止できる。
【0085】また、本発明によれば、カイラルスメクチ
ック液晶を用いて自発分極によるスイッチングを行って
いるため、スイッチング時の応答速度を速くできる。
ック液晶を用いて自発分極によるスイッチングを行って
いるため、スイッチング時の応答速度を速くできる。
【図1】本発明に係る液晶パネルの構造の一例を示す断
面図。
面図。
【図2】本発明に係る液晶パネルの構造の一例を示す平
面図。
面図。
【図3】本発明に係る液晶パネルの構造の一例を示す断
面図。
面図。
【図4】液晶の電圧−透過光量の特性の一例を示す図。
【図5】本発明に係る液晶パネルの透過回路を示す図。
【図6】液晶パネルの駆動方法の一例を示すタイミング
チャート図。
チャート図。
【図7】従来の問題点を説明するための図。
1a,1b ガラス基板(基板) 2 カイラルスメクチック液晶 3a 共通電極(電極) 3b 画素電極(電極) 4 TFT(アクティブ素子) P 液晶パネル(液晶素子)
フロントページの続き (72)発明者 森 省誠 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 門叶 剛司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 寺田 匡宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中村 真一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H088 EA02 EA12 EA40 FA10 GA02 GA04 GA17 HA08 HA12 HA18 HA21 KA30 LA06 LA07 LA09 MA04 MA10 2H092 GA05 HA04 JA03 JA26 KA05 KA12 NA05 PA08 PA11 RA05
Claims (15)
- 【請求項1】 所定間隙を開けた状態に配置された一対
の基板と、これら一対の基板の間に配置されたカイラル
スメクチック液晶と、複数の画素を構成すると共に該カ
イラルスメクチック液晶を挟み込むように配置された一
対の電極と、一方の電極に接続されて各画素毎に配置さ
れた複数のアクティブ素子と、を備え、かつ、前記一対
の電極を介して前記カイラルスメクチック液晶に電圧を
印加することにより駆動される液晶素子において、 これら一対の電極における電圧保持率の温度依存性が1
0℃当たり10%以下である、 ことを特徴とする液晶素子。 - 【請求項2】 前記カイラルスメクチック液晶は、 電圧が印加されていない状態では、液晶分子の平均分子
軸が単安定化されている配向状態を示し、 一の極性の電圧が印加されて駆動される場合には、該カ
イラルスメクチック液晶の平均分子軸は、前記単安定化
された位置から一方の側にチルトし、かつ、 他の極性の電圧が印加されて駆動される場合には、該カ
イラルスメクチック液晶の平均分子軸は、該単安定化さ
れた位置から他方の側にチルトする、 ことを特徴とする請求項1に記載の液晶素子。 - 【請求項3】 前記一の極性或は前記他の極性の電圧が
印加される場合における、平均分子軸が単安定化される
位置を基準としたチルトされる角度は、該電圧の大きさ
に応じて連続的に変化する、 ことを特徴とする請求項2に記載の液晶素子。 - 【請求項4】 前記一の極性の電圧が印加されることに
よってチルトされる角度の最大値が、前記他の極性の電
圧が印加されることによってチルトされる角度の最大値
と異なる、 ことを特徴とする請求項3に記載の液晶素子。 - 【請求項5】 前記一の極性の電圧が印加されることに
よってチルトされる角度の最大値が、前記他の極性の電
圧が印加されることによってチルトされる角度の最大値
よりも大きい、 ことを特徴とする請求項4に記載の液晶素子。 - 【請求項6】 前記一の極性の電圧が印加されることに
よってチルトされる角度の最大値が、前記他の極性の電
圧が印加されることによってチルトされる角度の最大値
の5倍以上である、 ことを特徴とする請求項5に記載の液晶素子。 - 【請求項7】 前記他の極性の電圧が印加されることに
よってチルトされる角度がほぼ0°である、 ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載
の液晶素子。 - 【請求項8】 前記液晶素子から出射される光量は、前
記カイラルスメクチック液晶に印加される電圧の大きさ
に応じて連続的に変化する、 ことを特徴とする請求項3に記載の液晶素子。 - 【請求項9】 前記一の極性の電圧が印加された状態で
前記液晶素子から出射される光量の最大値を第1光量と
し、前記他の極性の電圧が印加された状態で前記液晶素
子から出射される光量の最大値を第2光量とした場合に
おいて、 これら第1光量及び第2光量が互いに異なる、 ことを特徴とする請求項4に記載の液晶素子。 - 【請求項10】 前記第1光量が前記第2光量よりも多
い、 ことを特徴とする請求項9に記載の液晶素子。 - 【請求項11】 前記第1光量が前記第2光量の5倍以
上である、 ことを特徴とする請求項10に記載の液晶素子。 - 【請求項12】 電圧が印加されていない状態で前記液
晶素子から出射される光量を第3光量とした場合におい
て、 該第3光量がほぼ0となるように偏光板を配置した、 ことを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記
載の液晶素子。 - 【請求項13】 前記カイラルスメクチック液晶は、降
温下で等方性液体相(Iso)−コレステリック相(C
h)−カイラルスメクチックC相(SmC*)の相転移
系列や、等方性液体相(Iso)−カイラルスメクチッ
ク相(SmC* )の相転移系列を示すものであって、該
カイラルスメクチック液晶のスメクチック層の法線方向
が実質的に一方向である、 ことを特徴とする請求項7に記載の液晶素子。 - 【請求項14】 前記カイラルスメクチック液晶が配置
される前記基板の間隙寸法は、カイラルスメクチック液
晶のバルク状態でのらせんピッチの半分以下である、 ことを特徴とする請求項13に記載の液晶素子。 - 【請求項15】 階調信号を供給する駆動回路が接続さ
れてなる、 ことを特徴とする請求項13に記載の液晶素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4858999A JP2000250073A (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | 液晶素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4858999A JP2000250073A (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | 液晶素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000250073A true JP2000250073A (ja) | 2000-09-14 |
Family
ID=12807604
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4858999A Pending JP2000250073A (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | 液晶素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000250073A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023050615A (ja) * | 2021-09-30 | 2023-04-11 | セイコーエプソン株式会社 | 液晶装置、電子機器、および液晶層の物性測定方法 |
-
1999
- 1999-02-25 JP JP4858999A patent/JP2000250073A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023050615A (ja) * | 2021-09-30 | 2023-04-11 | セイコーエプソン株式会社 | 液晶装置、電子機器、および液晶層の物性測定方法 |
| JP7793924B2 (ja) | 2021-09-30 | 2026-01-06 | セイコーエプソン株式会社 | 液晶装置、電子機器、および液晶層の物性測定方法 |
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