JP2000250342A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP2000250342A
JP2000250342A JP11057046A JP5704699A JP2000250342A JP 2000250342 A JP2000250342 A JP 2000250342A JP 11057046 A JP11057046 A JP 11057046A JP 5704699 A JP5704699 A JP 5704699A JP 2000250342 A JP2000250342 A JP 2000250342A
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soft
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soft roller
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Keigo Tange
啓吾 丹下
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着対象側の特性の切り替えに応じた定着条
件をハードローラとソフトローラの切り替え使用によっ
て満足しながらハードローラの耐久性が無駄に低下する
のを防止できるようにする。 【解決手段】 順に位置するハードローラ1および第1
のソフトローラ2の間、第1のソフトローラ2および第
2のソフトローラ3の間に形成する2箇所のニップ4、
5のいずれかを選択して処理対象シート材6を通紙し、
定着ローラ1〜3の組み合わせの違いを利用した定着処
理をして、上記の目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は定着装置に関し、定
着対象側の定着処理に影響する特性の切り替え、例えば
処理対象シート材の用紙やOHP樹脂シートなどの種類
の切り替え、処理対象シート材に例えば各種のトナーに
よって画像を形成するときの画像形成プロセスの切り替
え、また定着対象が形成する画像に関する画質モードの
切り替えなど、少なくとも1種類の特性の切り替えに対
応した定着処理に好適な定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、主として黒色のモノクロ画像を形
成する電子写真装置の定着装置は、構造が簡単で低コス
トであることから、金属製の基体の表面にテフロン層を
設けたいわゆるハードローラを定着ローラとして用いて
いる。しかし、複数色のカラートナーを用いてカラー画
像を形成する電子写真装置の定着装置では、ハードロー
ラはトナー特性との相性や画質の面で満足できないので
ほとんど用いられず、シリコンあるいはフッ素系のゴム
を厚い表面層とするいわゆるソフトローラを用いるのが
主流になっている。
【0003】カラー画像の定着処理では、異色のトナー
層が3層程度重なっていて、これを十分に溶融させて合
成する必要がある。そうでないと十分に発色しない。ま
た、トナー層が厚いため表層から画像担持用紙との界面
までの伝熱に時間が掛かる。
【0004】また、シャープメルトなトナーを用いるた
め溶融状態ではトナーの凝集力が低下し、ローラ表面よ
り離型できない。これらの理由でカラー画像の多重カラ
ートナーを定着対象とする定着装置は加熱時間を十分に
とる必要がある。通紙速度を落とさずに加熱時間を十分
にとるには定着ローラのニップ幅を大きくする必要があ
り、それには定着ローラの大型化、ゴム層の厚肉化、高
圧化などが考えられる。
【0005】しかし、電子写真装置全体の大きさやウォ
ームアップ時間の制限とのバランスを保ちつつニップ幅
で加熱時間を稼ぐようにしている。
【0006】このソフトローラは価格的に高価になり、
かつ寿命も短い。従って、モノクロ画像の一重モノクロ
トナーを定着対象とする定着装置と比較すると、イニシ
ャルコスト、ランニングコストのいずれも高くなる。
【0007】具体的には、モノクロ画像用の定着ローラ
は、パイプ状のアルミニウム基材の表層にテフロン系の
樹脂を焼成し、パイプ状の基材内部に輻射加熱源を設け
たものが一般的である。通常これは基材上に弾性層を有
する加圧ローラと対で互いに圧接して用いられる。
【0008】また、カラー画像用の定着ローラは、アル
ミニウムなどの良熱伝導性のパイプ状基材上に厚いゴム
層を設け、パイプ状基材内部からハロゲンヒータで輻射
加熱し、基材の温度を上昇させて熱伝導でゴム層を加熱
し表面を高温に保つ構成を有し、同様の構成のものと互
いに圧接して用い、ソフトローラ間で厚いトナー層の凹
凸に順応しながら十分なニップ幅による十分な加熱時間
を確保できるようにしている。さらに、表層ゴムへのト
ナーの付着を抑制するため、ゴムへの親和性(濡れ性)
が高く、トナー離型性を有するオイルをゴムに含浸さ
せ、かつオイル塗布機構によりオイルを外部から供給す
るのが一般的である。
【0009】モノクロ画像はカラー画像用の定着装置で
画質を損なうことなく定着処理することができる。しか
し、カラー画像をモノクロ画像用の定着装置で定着する
のは、カラートナーの溶融特性が発色や透光を目的とし
て、シャープメルトに設定され、溶融時の粘度がモノク
ロ画像用トナーに比較してかなり低いため、表層への融
着が発生しオフセット現象となって適正な使用は困難で
ある。
【0010】そこで、一般のカラー画像形成装置での定
着装置にはソフトローラを用い、画像形成プロセスがモ
ノカラーモード(主として黒色画像)に切り替えるとき
は、定着温度や圧力、通紙速度を低下させることで対応
し、モノクロ画像形成時のソフトローラの寿命が低下す
るのを軽減するようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ソフトローラ
をモノクロ画像の定着に共用することによってやはり寿
命は低下し、モノクロ画像での使用頻度が高い場合特に
問題である。
【0012】カラー画像用のソフトローラの課題は、ゴ
ムの耐熱、耐久性というよりは、使用できる通紙枚数が
少ない、つまり寿命が短いことである。大きな幅のニッ
プを形成するため数ミリの大きな厚みが必要で、ゴムの
熱伝導性が低いことも相まって、通紙により表面の熱が
奪われると、基材からの熱供給が追いつかず、表面の温
度低下を生じ、連続通紙時の定着性能が低下したり、ペ
ーパー後端の画像光沢が低下したりするなどの不具合が
発生しやすい。離型性を確保するために多量のオイル塗
布を必要とし、オイル塗布機構が複雑高価になり、かつ
画像上にオイル塗布のムラや汚れが発生しやすいことも
ある。
【0013】熱供給性を上げるためには、高熱伝導性の
無機充填剤をゴム材に混合せざるを得ないので、ゴム硬
度が上昇し、ニップ幅の確保のためには圧接力の増加が
必要となり、ストレスによるローラゴム材の劣化や、ロ
ーラの撓みが発生し、軸線方向で見たニップ幅、加圧力
の均一性が損なわれ、通紙性の悪化や画像ノイズなどが
発生し、さらに、機械側への負荷の増大という観点から
も好ましくない。
【0014】本発明の目的は、上記のようにモノクロ画
像形成やカラー画像形成など、定着対象側の定着処理に
影響する特性の切り替えに応じた定着条件をハードロー
ラとソフトローラの切り替え使用によって満足しながら
ハードローラの耐久性が無駄に低下するのを防止できる
定着装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明の定着装置は、ハードローラ、第1
のソフトローラ、第2のソフトローラを、これの順に備
え、ハードローラおよび第1のソフトローラの間、第1
のソフトローラおよび第2のソフトローラの間に形成す
る2箇所のニップのいずれかを選択して処理対象シート
材を通紙し、定着処理をするようにしたことを主たる特
徴としている。
【0016】このような構成では、処理対象シート材を
通紙して定着処理をするのに、ハードローラおよび第1
のソフトローラの間、第1のソフトローラおよび第2の
ソフトローラの間の、2箇所のニップのいずれかを選択
して通紙することにより、ハードローラとソフトローラ
の組み合わせと、ソフトローラどうしの組み合わせとの
違いを利用して、定着対象側の定着処理に影響する特性
の切り替えに対応した定着処理条件を満足しながら、高
価で寿命の短いソフトローラどうしの組み合わせの使用
頻度を必要最小限に抑えてその耐久性が無駄に低下する
ようなことを防止することができる。
【0017】ハードローラは金属基材上にテフロン系樹
脂層を形成しているものを用いれば、寿命の低下を見ず
ローラ剛性を確保しながら十分な離型性を得るのに好適
である。
【0018】ニップの選択は、処理対象シート材への定
着対象による画像形成プロセスの切り替え、画質モード
の切り替え、あるいは、処理対象シート材の切り替え、
など定着対象側の定着処理に影響する少なくとも1つの
種類の特性の切り替えに対応して行うと有効であり、で
きるだけ複合した最多の種類の特性の切り替えに対応し
て行うのが好適である。
【0019】ハードローラおよび第1のソフトローラ間
のニップを選択したときは、第2のソフトローラを第1
のソフトローラから離間させるようにすると、耐久性の
低い第1、第2ソフトローラどうしが無駄に圧接して回
転することによる寿命の低下を防止することができる。
【0020】少なくともハードローラ内部に加熱源を有
していれば、これとの間でニップを形成する第1のソフ
トローラに熱伝導して、2つのニップのどちらが選択使
用されてもそこに通紙される処理対象シート材を、一方
のニップでは主としてハードローラの側から、他方のニ
ップでは主として第1のソフトローラの側から加熱して
定着処理することができ、2つのソフトローラでは加熱
源を省略することができる。
【0021】第1、第2のソフトローラ間のニップを選
択したときは、定着処理に先立ちハードローラと第1の
ソフトローラを圧接させつつ回転させるようにすると、
処理対象シート材が通紙されてきて定着処理を行なう時
点ではハードローラ側の熱が第1のソフトローラに既に
熱伝導し、かつ第1のソフトローラを通じて第2のソフ
トローラにも熱伝導しているので、第1、第2のソフト
ローラに熱源がなくても加熱が遅れて定着性能が低下す
るようなことを防止できる。
【0022】通紙中、ハードローラ内部の加熱源への電
力供給を制御することにより、ハードローラからの熱伝
導による必要位置での温度条件を一定に保つことがで
き、定着性能が安定し、電力供給の制御は、第1のソフ
トローラの検出温度に基づき行えば2つのニップのどち
らが選択されても対応することができる。
【0023】ハードローラおよび第1のソフトローラ間
のニップを選択したとき、ハードローラの温度検出結果
に基づき内部熱源への電力供給を制御することにより、
ハードローラの温度条件を一定に保って安定した定着処
理ができる。
【0024】少なくともハードローラ内部および第1の
ソフトローラ内部に加熱源を有していると、ハードロー
ラおよび第1のソフトローラ間のニップと、第1、第2
のソフトローラ間のニップとのいずれが選択されたとき
でも、ハードローラおよび第1のソフトローラ双方から
の加熱により迅速に、しかも安定した定着処理ができ
る。
【0025】ウォームアップ時に、ハードローラ内部の
加熱源への電力供給を、第1のソフトローラへの電力供
給に先立って行い、ハードローラの温度が一定温度に達
したとき、第1のソフトローラ内部の加熱源への電力供
給を行うようにすると、先ずハードローラの加熱源への
電力供給によってハードローラを昇温させながら、その
熱を第1のソフトローラに直接、第2のソフトローラに
は第1のソフトローラを介して熱伝導させて昇温を図り
ながら、ハードローラが一定温度にまで達した時点から
第1のソフトローラの加熱源に電力供給して第1のソフ
トローラを直接、第2のソフトローラを第1のソフトロ
ーラからの熱伝導によりそれぞれ加熱して、第1のソフ
トローラ内部の加熱源の電力供給時間を短くして節電し
ながら、全体が比較的送気に所定のウォームアップ状態
に到達できるようになる。
【0026】この場合、ハードローラの温度が一定温度
に達したとき、ハードローラおよび第1のソフトローラ
間のニップで定着できるようにすると、ハードローラで
の加熱を第1、第2のソフトローラのウォームアップに
共用しながら、ウォームアップのために第1のソフトロ
ーラの加熱源での加熱を開始する一定温度に達したと
き、全体のウォームアップがまだでも必要に応じハード
ローラと第1のソフトローラとのニップでの定着処理
が、第1、第2のソフトローラがハードローラの温度に
見合う程度にウォームアップしていることによりこれら
に熱を奪われるようなことなく安定した定着処理ができ
る。
【0027】ウォームアップ開始後第1のソフトローラ
が一定温度に達するまでの間、少なくともハードローラ
および第1のソフトローラを圧接させつつ、いずれかを
回転駆動させることにより、ハードローラおよび第1の
ソフトローラのいずれかの回転によって、ハードローラ
および第1、第2のソフトローラのそれぞれが駆動およ
び従動により回転して、それぞれの全周に熱が万遍なく
及びやすいので、3つのローラをそれぞれの外周まわり
からほぼ均等にウォームアップすることができる。
【0028】本発明のそれ以上の目的および特徴は、以
下の詳細な説明および図面によって明らかになる。本発
明の各特徴は、可能な限りにおいてそれ単独で、あるい
は種々な組み合わせで複合してもちいることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て実施例とともに図を参照しながら詳細に説明し、本発
明の理解に供する。
【0030】本実施の形態は電子写真方式によるモノク
ロ画像形成モードとカラー画像形成モードとの画像形成
プロセスの切り替えに応じて、3つのローラがなすハー
ドローラおよびソフトローラ間のニップと、一対のソフ
トローラ間のニップと、の2つのニップを選択して定着
処理をすることにより、画像形成プロセスの違いに応じ
た適正な定着条件を満足しながら、ソフトローラの使用
頻度を必要最小限に抑えて耐久性が無駄に低下するのを
防止できるようにした場合の一例である。しかし、本発
明はこれに限られることはなく、処理対象シート材の上
に例えば粉体や液体のトナー画像を他から転写しあるい
は直接に印字して画像を形成するあらゆる場合に適用し
て有効である。
【0031】本実施の形態は図1〜図3の実施例、およ
び図4の実施例で示すように、3つの定着ローラである
ハードローラ1、第1のソフトローラ2、第2のソフト
ローラ3を、これの順に例えば図の各実施例のように縦
向きに並ぶように備え、ハードローラ1および第1のソ
フトローラ2の間、第1のソフトローラ2および第2の
ソフトローラ3の間に形成する2箇所のニップ4、5の
いずれかを選択して対応する搬送経路8または搬送経路
9に沿って処理対象シート材6を通紙し、定着処理をす
るように構成する。3つの定着ローラ1〜3は搬送経路
8、9の位置や向きの設定に応じて横並びでも斜め並び
でもどのような向きに並んでもよく、しかも図の各実施
例のように直線上に必ずしも並ばなくてよくくの字状に
並ぶようにしてもよい。
【0032】ハードローラ1は、図3、図4に示すよう
に処理対象シート材6上に画像転写や直接印字によって
担持している定着対象7の一例である黒色トナーよりな
るモノクロ画像7aを担持した面と対面し、第1のソフ
トローラ2との間でモノクロ画像7aを処理対象シート
材6に対し、加熱溶融により、場合によりこれに加圧が
加わって所定のニップ幅N1によって定着処理する。そ
の際、ハードローラ1は加熱溶融されるモノクロ画像7
aとの離型性のために金属基材1a上にテフロン系樹脂
層1bを数十μm程度に薄く形成して、モノクロ画像7
aの定着に好適な離型性を確保しながら、耐久性が低下
しないだけの十分な表面強度を持つように設計される。
【0033】また、第1、第2のソフトローラ2、3は
金属基材2a、3aの上にゴム層2b、3bを数mmの
厚さで設けて、圧接状態での双方間のニップ5にカラー
画像7bに必要な十分な加熱時間を確保できるニップ幅
N2が得られるようにしている。
【0034】上面に定着対象7を担持した処理対象シー
ト材6を定着ローラ間に通紙して定着処理をする際、上
記のように、ハードローラ1および第1のソフトローラ
2の間、第1のソフトローラ2および第2のソフトロー
ラ3の間の、上記2箇所のニップ4、5のいずれかを選
択して通紙することにより、ハードローラ1と第1のソ
フトローラ2の組み合わせと、ソフトローラ2、3どう
しの組み合わせの違いを利用して、定着対象7側の定着
に影響する各種特性の切り替えに対応した定着条件を満
足しながら、高価で寿命の短いソフトローラ2、3どう
しの組み合わせの使用頻度を必要最小限に抑えて無駄に
寿命が低下するのを防止することができる。
【0035】ニップ4、5の選択は、上記処理対象シー
ト材6への画像形成プロセスの切り替えの他、画質モー
ドの切り替え、あるいは、処理対象シート材6の切り替
え、など処理対象シート材6側の各種条件の少なくとも
1つの切り替えに対応して行うと有効である。できるだ
け複合した最多の条件の切り替えに対応して行うのが画
質の向上および第1、第2のソフトローラ2、3を含む
定着装置全体の耐久性の向上に好適である。本実施の形
態の処理対象シート材6はモノクロ画像7aやカラー画
像7bを転写されて担持する転写材であり、普通紙やO
HP樹脂シートなどがある。また、場合によっては封筒
や葉書も含む。場合によってはシート状をしたその他の
ものも含む。
【0036】図3に示すようにハードローラ1および第
1のソフトローラ2間のニップ4を選択したときは、第
2のソフトローラ3を第1のソフトローラ2から離間さ
せるようにする。これにより、耐久性の低い第1、第2
のソフトローラ2、3どうしが無駄に圧接して回転する
ことによる寿命の低下を防止することができる。
【0037】図1〜図3に示す実施例では、ハードロー
ラ1の表面にはクリーニング機構21によりクリーニン
グウエブ22が圧接されている。クリーニング機構21
はウエブ供給ローラ23から繰り出したクリーニングウ
エブ22を表面がスポンジゴムからなるウエブ加圧ロー
ラ24によってハードローラ1に圧接させながら巻取り
ローラ25に巻き取る。
【0038】第1のソフトローラ2の表面にはオイルな
どの離型剤を塗布するオイル塗布ローラ26が接触させ
られ、離型剤が塗布されるようにしている。塗布される
離型剤は主としてカラー画像7b用のニップ5において
通紙されてくる処理対象シート材6上に担持されている
カラー画像7bを形成している多重の異色カラートナー
に対し働き、粘着性の大きなカラートナーが第1のソフ
トローラ2の表面に付着しないようにする。しかし、モ
ノクロ画像7a用のニップ4に通紙されていないタイミ
ングで第1のソフトローラ2に離型剤が塗布されると、
その離型剤はハードローラ1の表面に転移され、ニップ
4に通紙されるときのハードローラ1の表面に対するモ
ノクロ画像7aを形成している一重のモノクロトナーの
ハードローラ1への付着防止をさらに促進することがで
きる。
【0039】図1〜図3に示す実施例のように、少なく
ともハードローラ1内部にハロゲンランプなどからなる
加熱源11を有していれば、これとの間でニップ4を形
成する第1のソフトローラ2に熱伝導して、2つのニッ
プ4、5のどちらが選択使用されてもそこに通紙される
処理対象シート材6を、一方のニップ4では主としてハ
ードローラ1の側から、他方のニップ5では主として第
1のソフトローラ2の側から加熱して定着処理すること
ができ、2つのソフトローラ2、3は加熱源を省略する
ことができる。
【0040】また、第1、2のソフトローラ2、3間の
ニップ5を選択したときは、定着処理に先立ちハードロ
ーラ1と第1のソフトローラ2を圧接させつつ回転させ
るようにすると、処理対象シート材6が通紙されてきて
定着処理を行なう時点ではハードローラ1側の熱が第1
のソフトローラ2に既に熱伝導し、かつ第1のソフトロ
ーラ2を通じて第2のソフトローラ3にも熱伝導してい
るので、第1、第2のソフトローラ2、3に熱源がなく
ても加熱が遅れてニップ5での定着性能が低下するよう
なことを防止できる。
【0041】通紙中、ハードローラ1内部の加熱源11
への電力供給を制御することにより、ハードローラ1か
らの熱伝導による必要位置での温度条件を一定に保つこ
とができるので定着性能が安定し、このような電力供給
の制御は、第1のソフトローラ2の検出温度に基づき行
えば2つのニップ4、5のどちらが選択されても対応で
きる。ハードローラ1および第1のソフトローラ2間の
ニップ4が選択されたとき、ハードローラ1の温度検出
結果に基づき内部の加熱源11への電力供給を制御する
ことにより、ハードローラ1の温度条件を一定に保って
安定して定着処理できる。これらのため、ハードローラ
1の表面にはサーミスタなどの温度センサ31が当てが
われている。また、ニップ5が選択されるとき第1のソ
フトローラ2の表面温度が所定温度に達している必要が
あるので、所定温度に達したかどうかを検出するため、
第1のソフトローラ2の表面にもサーミスタなどの温度
センサ32が当てがわれている。
【0042】さらに詳しくは、ハードローラ1は、直径
40mmのアルミニウム製のローラ状をした金属製基材
1aの上に厚さ30μmのテフロン系樹脂層1bが焼成
されたものであり、内部に設けられた加熱源11から輻
射加熱される。
【0043】第1のソフトローラ2は、直径34mmの
アルミニウム製のローラ状をした基材2aの上に厚さ3
mmのシリコンゴムによる弾性層としてのゴム層2bを
有している。ゴム層2bは必要に応じて、ベース層、オ
イルバリア層、表層など機能別の複数の層を積層して形
成した弾性層としたものでもよい。
【0044】第2のソフトローラ3は、直径38mmの
アルミニウム製ローラ基材3aの上に厚さ1mmのシリ
コンゴムの弾性層としてのゴム層3bを有している。ゴ
ム層3bは必要に応じて、ベース層、オイルバリア層、
表層など機能別の複数の層を積層して形成した弾性層と
したものでもよく、表層はトナーの付着による影響を防
止するために必要に応じて、フッ素系樹脂などのチュー
ブで被覆してもよい。
【0045】オイル塗布ローラ26は、例えばテフロン
などの多孔体からなる塗布表層26aがアルミニウム製
のパイプよりなるオイル保持タンク26bの上に設けら
れ、オイル保持タンク26bに収容されているオイルが
塗布表層26aに飽和状態を保つようにパイプに設けら
れた穴を通過して滲みだすのを利用してオイルを安定塗
布できるようにする。
【0046】第1、第2のソフトローラ2、3は上記ゴ
ム層2b、3bを有して、カラー画像を定着するのに適
した大きなニップ幅N2を持ったニップ5を形成する
が、ニップ幅N2が大きいだけ双方が回転するときの弾
性層2b、3bの弾性的な変形、復元が複雑な動きで繰
り返されて疲労しやすく寿命に大きく影響する。そこ
で、ニップ4が選択されるときは、第1、第2のソフト
ローラ2、3を離間させておいて無駄に疲労しないよう
にするのに図1に示す離間機構35を設けてある。
【0047】離間機構35は第2のソフトローラ3に連
結した各種のアクチュエータ36をCPU37などを利
用した制御手段により駆動制御して第1のソフトローラ
2に対し適時に離間圧接させるようにしている。
【0048】第1のソフトローラ2はニップ5が選択さ
れるときもハードローラ1内の加熱源11からの熱を定
着熱に利用するので、第1のソフトローラ2およびハー
ドローラ1は熱伝導を図るため常時圧接した状態になる
が、第1のソフトローラ2がハードローラ1と接触して
作るニップ4はモノクロ画像7a用であるのでニップ幅
N1は小さくてよく、双方が回転するときの弾性層2b
の弾性的な変形、復元は単純な動きで疲労なく繰り返さ
れ、寿命に特に影響することはない。
【0049】上記CPU37は図1〜図3に示す定着装
置を搭載している図示しない画像形成装置の動作制御を
行なうものでよいし、そのような制御を行なう別なCP
Uとの間で信号を授受して関連制御できるようにしたも
のでもよい。
【0050】以下、定着装置の具体的な制御例について
説明する。電源がオンされてから、定着可能な状態にな
るまでのウォームアップ中は、図1に示すようにハード
ローラ1内部の加熱源11にドライバ42を介して電力
が供給され、ハードローラ1の内部が輻射加熱される。
ハードローラ1、第1、第2のソフトローラ2、3は、
互いに圧接されつつ回転駆動され、ハードローラ1の熱
は第1、第2のソフトローラ2、3の表面に伝導され
る。
【0051】ハードローラ1の表面温度は温度センサ3
1により検出され、オイルや周辺部材の耐熱温度を考慮
して、約180℃を保つように加熱源11への電力供給
がCPU37によって制御される。第1のソフトローラ
2の温度は温度センサ32によって検出され、160℃
に達した時点でニップ4、5での定着可能信号を発す
る。
【0052】CPU37に接続した操作盤37aなどか
らの手入力などで設定されたカラー画像形成モードで
は、ニップ5の側を選択するのに併せ、図2に示すよう
に定着部に処理対象シート材6が搬送され、通紙される
間、ハードローラ1および第1、第2のソフトローラ
2、3は矢印Aで示す方向に回転駆動され、搬送されて
きた処理対象シート材6は、前記選択に従い、ニップ
4、5に対応して設けられた2つの搬送経路8、9の選
択や、1つしかない図示しない搬送経路の位置切り替え
によって、第1、第2のソフトローラ2、3間のニップ
5に通紙され、処理対象シート材6上のカラー画像7b
が定着処理される。
【0053】定着処理後の処理対象シート材6は、主と
して第1のソフトローラ2の曲率と処理対象シート材6
の剛直度、つまり腰の強さとによって第1のソフトロー
ラ2および第2のソフトローラ3から分離され、排出さ
れる。なお、処理対象シート材6の第1、第2のソフト
ローラ2、3への巻きつきを防止するのに分離爪38、
38が設けられている。
【0054】第1のソフトローラ2の温度は温度センサ
32による検出温度に基づき、ハードローラ1内の加熱
源11への電力の供給、および第1のソフトローラ2や
ハードローラ1の回転駆動をドライバ42を通じて制御
することにより一定に保つことができる。
【0055】CPU37に接続した操作盤37aなどか
らの手入力などで設定されたモノクロ画像7aの形成モ
ードでは、ニップ4の側を選択するのに併せ、第2のソ
フトローラ3が離間機構35により第2のソフトローラ
3から離間されるとともに、定着部に処理対象シート材
6が搬送され、通紙される間、ハードローラ1および第
1のソフトローラ2はドライバ42を通じて図3に示す
ように矢印Bの方向に回転駆動され、搬送されてきた処
理対象シート材6は、前記選択に従い、ニップ4、5に
対応して設けられた2つの搬送経路8、9の選択や、1
つしかない搬送経路の位置切り替えによって、ハードロ
ーラ1および第1のソフトローラ2間のニップ4に通紙
され、処理対象シート材6上のモノクロ画像7aが定着
処理される。
【0056】定着処理後の処理対象シート材6は、主と
してハードローラ1の曲率と処理対象シート材6の剛直
度、つまり腰の強さとによってハードローラ1から分離
され、排出される。なお、処理対象シート材6のハード
ローラ1への巻きつきを防止するのに分離爪39が設け
られている。
【0057】ハードローラ1の温度は温度センサ31に
よる検出温度に基づきハードローラ1の加熱源11への
電力の供給がドライバ42を通じて制御され、表面温度
が一定に保たれる。
【0058】図4に示す実施例はハードローラ1の加熱
源11に加え、第1のソフトローラ2の内部にも加熱源
41を設けてある。これにより、ハードローラ1および
第1のソフトローラ2間のニップ4と、第1、第2のソ
フトローラ2、3間のニップ5とのいずれが選択された
ときでも、ハードローラ1および第1のソフトローラ2
双方からの加熱により迅速に、しかも安定した定着処理
ができる。
【0059】ウォームアップ時に、ハードローラ1内部
の加熱源11への電力供給を、第1のソフトローラ2の
加熱源41への電力供給に先立って行い、ハードローラ
1の温度が一定温度に達したとき、第1のソフトローラ
2内部の加熱源41への電力供給を行うようにすると、
先ずハードローラ1の加熱源11への電力供給によって
ハードローラ1を昇温させながら、その熱を第1のソフ
トローラ2に直接、第2のソフトローラ3には第1のソ
フトローラ2を介して熱伝導させて昇温を図りながら、
ハードローラ1が一定温度にまで達した時点から第1の
ソフトローラ2の加熱源41に電力供給して第1のソフ
トローラ2を直接、第2のソフトローラ3を第1のソフ
トローラ2からの熱伝導によりそれぞれ加熱して、第1
のソフトローラ2内部の加熱源41の電力供給時間を短
くして節電しながら、全体が比較的早期に所定のウォー
ムアップ状態に到達できるようになる。
【0060】この場合、ハードローラ1の温度が一定温
度に達したとき、ハードローラ1および第1のソフトロ
ーラ2間のニップ4で定着できるようにすると、ハード
ローラ1での加熱を第1、第2のソフトローラ2、3の
ウォームアップに共用しながら、ウォームアップのため
に第1のソフトローラ2の加熱源41での加熱を開始す
る一定温度に達したとき、全体のウォームアップがまだ
でも必要に応じハードローラ1と第1のソフトローラ2
とのニップ4での定着処理が、第1、第2のソフトロー
ラ2、3がハードローラ1の温度に見合う程度にウォー
ムアップしていることによりこれらに熱を奪われるよう
なことなく安定した定着処理ができる。
【0061】ウォームアップ開始後第1のソフトローラ
2が一定温度に達するまでの間、少なくともハードロー
ラ1および第1のソフトローラ2を圧接させつつ、いず
れかを回転駆動させることにより、ハードローラ1およ
び第1のソフトローラ2のいずれかの回転によって、ハ
ードローラ1および第1、第2のソフトローラ2、3の
それぞれが駆動および従動により回転して、それぞれの
全周に熱が万遍なく及ぶので、1つのハードローラ1で
の加熱によって3つの定着ローラ1〜3をそれぞれの外
周まわりでほぼ均等にウォームアップ状態にすることが
できる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、上記の説明から明らか
なように、ハードローラとソフトローラの組み合わせ
と、ソフトローラどうしの組み合わせとの違いを利用し
て、処理対象シート材側の各種条件の違いに対応した処
理条件を満足しながら、高価で寿命の短い所定条件を満
足するソフトローラどうしの組み合わせの使用頻度を必
要最小限に抑えて寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る第1の実施例を示す
定着装置の側面図である。
【図2】図1の装置のカラー画像定着時の使用状態を示
す側面図である。
【図3】図1の装置のモノクロ画像定着時の使用状態を
示す側面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る第2の実施例を示す
定着装置の側面図である。
【符号の説明】
1 ハードローラ 2 第1のソフトローラ 3 第2のソフトローラ 4、5 ニップ 6 処理対象シート材 7 定着対象 7a モノクロ画像 7b カラー画像 11、41 加熱源 31、32 温度センサ 35 離間機構 37 CPU 37a 操作盤 42 ドライバ N1、N2 ニップ幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA50 DC02 EA18 EC20 ED25 EE07 EF06 EF09 FA30 2H030 AA06 AD04 AD06 AD07 2H033 AA11 AA47 AA49 BA02 BA08 BA25 BA26 BA32 BB03 BB04 BB18 BB21 BB29 BB30 BB33 BB37 BB38 CA03 CA04 CA07 CA28 CA30 CA40

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハードローラ、第1のソフトローラ、第
    2のソフトローラを、これの順に備え、 ハードローラおよび第1のソフトローラの間、第1のソ
    フトローラおよび第2のソフトローラの間に形成する2
    箇所のニップのいずれかを選択して処理対象シート材を
    通紙し、定着処理をするようにしたことを特徴とする定
    着装置。
  2. 【請求項2】 ハードローラが金属基材上にテフロン系
    樹脂層を形成している請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 ニップの選択は、処理対象シート材への
    定着対象による画像形成プロセスの切り替えに対応して
    行う請求項1、2のいずれか一項に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 ニップの選択は、定着対象が形成する画
    像に関する画質モードの切り替えに対応して行う請求項
    1、2のいずれか一項に記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 ニップの選択は、処理対象シート材の切
    り替えに対応して行う請求項1、2のいずれか一項に記
    載の定着装置。
  6. 【請求項6】 ハードローラおよび第1のソフトローラ
    間のニップを選択したときは、第2のソフトローラを第
    1のソフトローラから離間させる請求項1〜5のいずれ
    か一項に記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 少なくともハードローラ内部に加熱源を
    有している請求項1〜6のいずれか一項に記載の定着装
    置。
  8. 【請求項8】 第1のソフトローラおよび第2のソフト
    ローラ間のニップを選択したときは、定着処理に先立ち
    ハードローラと第1のソフトローラを圧接させつつ回転
    させる請求項7に記載の定着装置。
  9. 【請求項9】 通紙中はハードローラ内部の加熱源への
    電力供給を制御する請求項8に記載の定着装置。
  10. 【請求項10】 電力供給の制御は、第1のソフトロー
    ラの検出温度に基づき行う請求項9に記載の定着装置。
  11. 【請求項11】 ハードローラおよび第1のソフトロー
    ラ間のニップを選択したとき、ハードローラの温度検出
    結果に基づき加熱源への電力制御を行う請求項7に記載
    の定着装置。
  12. 【請求項12】 少なくともハードローラ内部および第
    1のソフトローラ内部に加熱源を有する請求項1〜6の
    いずれか一項に記載の定着装置。
  13. 【請求項13】 ウォームアップ時には、ハードローラ
    内部の加熱源への電力供給を、第1のソフトローラへの
    電力供給に先立って行い、ハードローラの温度が一定温
    度に達したとき、第1のソフトローラ内部の加熱源への
    電力供給を行う請求項12に記載の定着装置。
  14. 【請求項14】 ハードローラの温度が一定温度に達し
    たとき、ハードローラおよび第1のソフトローラ間のニ
    ップで定着できるようにする請求項13に記載の定着装
    置。
  15. 【請求項15】 ウォームアップ開始後第1のソフトロ
    ーラが一定温度に達するまでの間、少なくともハードロ
    ーラおよび第1のソフトローラを圧接させつつ、いずれ
    かを回転駆動させる請求項13に記載の定着装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006330345A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2010066764A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Xerox Corp ハイブリッド型印刷システム

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