JP2000250413A - 剥離装置 - Google Patents

剥離装置

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JP2000250413A
JP2000250413A JP11052109A JP5210999A JP2000250413A JP 2000250413 A JP2000250413 A JP 2000250413A JP 11052109 A JP11052109 A JP 11052109A JP 5210999 A JP5210999 A JP 5210999A JP 2000250413 A JP2000250413 A JP 2000250413A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡便な構成で剥離紙付きラベルの印字用紙と剥
離紙とを容易に剥離可能にする剥離装置を提供する。 【解決手段】本体ケース12を台上に置き、後端部13
−1を矢印Cのように下方に押して回動カバー13を反
時計回り方向にシーソー状に回動させ、開口した挿入口
23に剥離紙付きのラベル31の先端を挿入する。ラベ
ル31の先端部は案内板26a及び26bに案内されて
略45度に傾き、挿入口23の後方に位置する屈曲部2
1の内部に進入する。後端部13−1の押し操作を解除
し、バネ28の付勢力により回動カバー13を元の位置
に戻し、ラベル31の先端部を鉤形ゴム部材24及び2
5により挿入口23内に固定する。押しボタン14を下
方に押すと、その滑斜面17−1が、屈曲部21と一体
な滑斜面18−3を右方に押し、屈曲部21の屈曲面が
ラベル31の先端を屈曲させる。押しボタン14の押し
操作と解除を数回繰り返してラベル31を取り出すと、
その先端が剥離している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接着層を間に介し
てベース層と剥離層とが剥離可能に接着されたシート体
のベース層と剥離層とを容易に剥離可能にする剥離装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば剥離紙(裏紙又は台紙
ともいう)付きの印字用ラベル(又は印字用シート)が
広く用いられている。これらは、テーププリンタ又はラ
ベルプリンタと通称される事務用機器(又は家庭用文
具)のラベル印字用紙としても広く使用されている。
【0003】このようなラベル印字用紙は、テープ幅が
1cm〜5cm程度のものまで種々あるが、印字面にプ
リンタで印字された後、印字済みラベルとして所定の長
さに切り出される。このラベルの印字面を構成している
用紙の印字層は、一般に印字インクの乗りの良い樹脂製
の薄いフィルム(又はシート)状の部材であり、裏面に
接着剤が塗布されている。この接着剤が塗布された接着
層の上に剥離紙(剥離層)が剥離可能に接着して積層さ
れている。
【0004】上記印字されて所定の長さに切り出された
印字済みラベルは、裏面の剥離紙を剥がして取り除き、
接着層を露出させ、この接着層によりラベルを所望の対
象物に張り付けて固定させて用いられる。
【0005】ところで、上記の剥離紙は、接着層から剥
離が可能であることは間違いないが、印字前の取り扱い
中に簡単に剥離しては困るので、或る程度の接着力をも
って接着層に張り付いている。したがって、この剥離紙
をラベルの切り口端部から単に手先のみで直接剥がし取
っていこうとしても、中々うまく印字用紙と剥離紙とを
分離して摘まみ分けることができず剥離しにくい。
【0006】そこで、例えば、プロペラ状の回転体でラ
ベルの端部を激しく叩いてラベルの端部に癖を付け、こ
れによって、印字用紙と剥離紙の分離部を形成して摘ま
み分けをし易くするようにした剥離装置が実用化されて
いる。
【0007】図5(a) は、他にも実用化されている更に
簡単な構成の剥離装置の例を示しており、同図(b),(c),
(d) は、その使用時の状態を示している。同図(a) に示
すように、この剥離装置1は、ラッパのような円錐形を
逆さにした形状の樹脂体2からなり、ラッパの吹き口に
当る部分は閉じた底部を形成し、末広がりの開口部が上
向きとなっている。樹脂体2の上から下まで円錐軸に沿
ってスリット3が穿設されている。
【0008】この剥離装置1を用い、同図(b) に示すよ
うに、ラベル4の先端部分をスリット3に挿入し、その
挿入したラベル3の先端をスリット3と対向する内壁2
−1に突き当て、ラベル4のスリット3と外部との境界
部分5を指先でしっかりと摘まみ、その境界部分5をス
リット3から離れないように摺接させながら、図の矢印
Aで示す先細りの底部方向へ引き下げる。
【0009】すると、同図(c) に示すように、ラベル4
の先端部が、先細りの内壁2−1によって押し込まれ
て、丸め込まれたように屈曲する。これを図の矢印Bで
示すように一旦上方に引上げ、ラベル4がその剛性で上
記丸まった状態から略まっすぐな状態に戻ったところで
再び同図(b) と同図(c) を繰り返す。そして、同図(d)
に示すように、剥離装置1からラベル4を取り出すと、
ラベル4の先端部の印字用紙6と剥離紙7が分離して摘
まみ易くなるということになっている。
【0010】前述のプロペラ状の回転体でラベルの端部
を激しく叩く方式や、上記の図5に示すラッパ形状の剥
離装置1を用い方式のいずれの場合も、印字用紙6と剥
離紙7の変形性の違いを利用した分離方法である。すな
わち、外から加えられた曲げに対して、剥離紙7は剛性
が弱く曲げられた状態を維持し易く、印字用紙6は樹脂
体であるためにやや剛性が強く曲げに反撥して元に戻り
易い。
【0011】また、曲げによって曲げの外側と内側では
曲率半径が異なる関係で印字用紙6と剥離紙7との貼着
面には曲げの度にずれの応力が加わる。そうすると剥離
紙7と接着層との接着力が弱まってくる。そこへ上記の
変形性の違いによって互いに離隔しようとする力が働
き、やがて同図(d) に示すように、屈曲力を加えられた
端部の印字用紙6と剥離紙7が剥離するものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
プロペラ状の回転体でラベルの端部を激しく叩く方式
は、装置が大掛りで高価であるという問題を有してい
る。また、ラッパ形状の剥離装置1を用いた方式は、ラ
ベル4のスリット3と外部との境界部分5がスリット3
から離れないように維持しながら上下に数往復させる操
作が容易ではない。すなわち、不器用な人では、境界部
分5がスリット3から離れて、ラベル4の先端が対向す
る内壁2−1に摺接せず、したがって、ラベル4が屈曲
しないという問題が発生する。
【0013】また、曲がったとしても、曲がる方向が印
字用紙6側を内にした曲がりかたであると、いくら曲げ
ても分離できない。しかし、印字用紙6側を外にして曲
げるには、ラベル4を剥離装置1に挿入する際に若干の
工夫が必要とされる。したがって、このように人によっ
て操作性に難易があるのでは使い勝手が悪いというユー
ザの不満が残るものであった。
【0014】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
簡便な構成で剥離層付きシート体のベース層と剥離層と
を容易に剥離可能にする剥離装置を提供することであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明の剥離装
置の構成を述べる。本発明の剥離装置は、接着層を間に
介してベース層と剥離層とが剥離可能に接着されたシー
ト体を挿入する挿入部と、該挿入部への挿入方向下流側
に位置して設けられ、上記挿入部に挿入される上記シー
ト体の挿入端部に当接する湾曲手段と、該湾曲手段を上
記挿入部の挿入方向上流側に移動させる移動手段と、を
有し、上記湾曲手段は、上記移動手段に移動させられて
上記挿入方向上流側に移動することに伴ない、上記シー
ト体の少なくとも一面に当接して該シート体を湾曲させ
る湾曲面を備えて構成される。
【0016】この剥離装置は、例えば請求項2記載のよ
うに、上記シートを所定位置に係止する係止手段を更に
有して構成され、また、例えば請求項3記載のように、
上記シートを上記所定位置に係止させるべく上記係止手
段を係止位置に付勢する付勢手段を更に有して構成され
る。
【0017】そして、上記移動手段は、例えば請求項4
記載のように、移動部材と操作部材とから成り、上記移
動部材の移動方向に対し上記操作部材の操作方向は略9
0度であるように構成される。また、上記操作部材は、
例えば請求項5記載のように、操作方向の移動力を略9
0度変換して上記移動部材を移動させるように形成され
た上記移動部材との滑接面を有して構成される。
【0018】また、上記移動手段は、例えば請求項6記
載のように、操作部材と該操作部材と一体に形成された
移動部材としても良く、その場合は上記操作部材の操作
方向と上記移動部材の移動方向は同一であるように構成
する。
【0019】いずれの場合も上記移動部材は、例えば請
求項7記載のように、上記湾曲手段と一体に形成しても
良い。また、上記挿入部は、例えば請求項8記載のよう
に、上記シート体を案内する案内部材を有し、該案内部
材は、上記挿入方向に対し30〜60度の角度を形成し
て配置されて構成される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。尚、以下の説明において、上
記ベース層は例えば図3(a) に示すように印字用紙31
−1から成り、上記剥離層は例えば剥離紙31−2から
成り、上記シート体は例えば剥離紙付きラベル31から
成り、上記挿入部は例えば図4(a) の挿入口23から成
り、上記湾曲手段は例えば図3(a) の屈曲部21から成
り、上記移動手段の移動部材は例えば図1(b),(c) の進
退部材18から成り、上記移動手段の操作部材は例えば
押しボタン14から成り、上記係止手段は例えばゴム状
部材24及び25から成り、上記付勢手段は例えば押し
螺旋バネ28から成り、そして、上記案内部材は例えば
案内板26a及び26bから成る。
【0021】図1(a) は、一実施の形態における剥離装
置の外観平面図であり、同図(b) はその回動カバー13
を取り除いて内部構造を示す平面図、同図(c) は、同図
(a)の側断面図である。同図(a),(b),(c) に示すよう
に、剥離装置10は、本体ケース12と回動カバー13
を備え、この回動カバー13の中央に形成された孔か
ら、押しボタン14の頭部が突出している。
【0022】押しボタン14は、その筒体円周部の上下
の中間部に形成されたフランジ15によって、本体ケー
ス12の押しボタン保持部16の縁部下方に当接して外
部への脱出を抑止されている。また、押しボタン14の
下部は、板状の足17が両脇に分かれており、その板状
の足17の下端面は、図の左方下部から右方上部に向か
って略45度の傾斜を成した下向きの滑接面17−1を
形成している。
【0023】この滑接面17−1を有する板状の足17
に挟まれるようにして進退部材18が配置されている。
進退部材18は、両脇を案内レール19に案内されて装
置本体10の前後(図の左右)に進退可能に配置されて
いる。この進退部材18は、前方(図の右方)側に、屈
曲部21を一体に形成されている。また、進退部材18
の後端部18−1と、本体ケース12との間には、引き
螺旋バネ22が係止している。これにより、進退部材1
8は、本体ケース12の後方(図の左方)側に常時付勢
されて同図(b),(c) に示す初期位置に停止している。
【0024】この進退部材18の中央両側面18−2に
は、図の左方下部から右方上部に向かって略45度の傾
斜を成した上向きの滑接面18−3が形成されている。
この両側面に夫々形成された滑接面18−3に、上記押
しボタン14の板状の足17の滑接面17−1が、押し
ボタン14の自重により常時当接している。換言すれ
ば、進退部材18は引き螺旋バネ22による後方への付
勢力により、滑接面18−3及びこれに常時当接してい
る押しボタン14の滑接面17−1を介して、押しボタ
ン14を常時上方に付勢している。
【0025】この押しボタン14を下方へ押し込むと、
押しボタン14の滑接面17−1が垂直に降下すること
により、45度の傾斜面で相互に当接している進退部材
18の滑接面18−3を除去する方向すなわち装置前方
に押し遣る。これにより、引き螺旋バネ22の付勢力に
抗して、進退部材18が(したがって屈曲部21が)装
置前方に進出する。
【0026】そして、押しボタン14への押し操作を解
除すると、進退部材18が引き螺旋バネ22の付勢力に
より装置後方に後退して、今度は進退部材18の滑接面
18−3が押しボタン14の滑接面17−1を除去する
方向すなわち上方に押し上げる。これにより、押しボタ
ン14が、頭部を外部に突出させた初期位置に戻され
る。
【0027】このように、本実施の形態においては、進
退部材18(移動部材)の進退方向(移動方向)は、押
しボタン14(操作部材)の操作方向の略90度方向と
なるように構成されている。
【0028】尚、本例のように移動部材と操作部材を別
体に構成するのではなく、移動部材(進退部材18)を
操作部材(押しボタン14のような押し部材)と一体に
構成し、その操作部材を移動部材の移動方向後方(図の
左方)の装置外部に突出させて、この操作部材を押し込
むように構成してもよい。その場合は、操作部材の操作
方向と移動部材の移動方向は同一になる。
【0029】また、本例のように進退部材18(移動部
材)と屈曲部21(湾曲手段)を一体に構成するのでは
なく、双方を別体に構成して、適宜の機構により連結す
るようにしてもよい。
【0030】この剥離装置10には、更に同図(b),(c)
に示すように、装置前方に剥離紙付きラベルを挿入する
ための挿入口23が形成されている。挿入口23の前部
(挿入方向上流側)には本体ケース12の上面と、回動
カバー13の下面に、鉤形のゴム部材24及び25が、
夫々その鉤形の凸部方向を挿入方向上流側に向けて配設
されている。
【0031】この挿入口23の後方(挿入方向下流側)
には、本体ケース12の上面に垂直(図の紙面に垂直)
に、2つの案内板26(26a、26b)が、その案内
面を挿入方向上流側に開いて立設されている。これら2
枚の案内板26a及び26bの開き角度は略90度であ
る。これら2枚の案内板26a及び26bの挿入方向下
流側の端部は相互間に所定の間隔が空けられており、こ
の空隙に上記の屈曲部21が、その湾曲面21−1の開
口部を挿入方向上流側に向けて配置される。
【0032】尚、挿入方向に対し案内板26a及び26
bはそれぞれ45度の角度を有しているが、この角度は
30〜60度の範囲内であればラベルのコーナー部分を
容易に屈曲部21に案内できる。
【0033】回動カバー13は、この回動カバー13が
嵌入する本体ケース12の両側部に突出して形成されて
いるヒンジ部27に、図では見えないヒンジ孔が外嵌し
てそのヒンジ部27に支持され、前後がシーソー式に回
動可能に配置される。この回動カバー13の後端部13
−1は、上面に波形の凹凸が形成され、内部下面と本体
ケース12との間に押し螺旋バネ28が介装されてい
る。
【0034】これにより、回動カバー13の後端部13
−1が、ヒンジ部27を支点に同図(c) の時計回り方向
に回動するよう押し螺旋バネ28によって常時上方に付
勢されている。これと反対に回動カバー13の前端部
(挿入口23)は、ヒンジ部27を支点に同図(c) の時
計回り方向に回動するよう常時下方に付勢され、その鉤
形のゴム状部材24が本体ケース12の鉤形のゴム部材
25に常時密着してこれを押圧している。
【0035】図2(a),(b) は、上記の構成の剥離装置1
0の最初の動作状態を示す側断面図であり、同図(c)
は、その内部の状態を示すために回動カバーを取り除い
て示す図である。先ず、同図(a) に示すように、本体ケ
ース12を例えば机29などの平らな台上に置き、指先
で滑らないように回動カバー13の後端部13−1の波
形の凹凸部を押え、同図(a) の矢印Cで示すように下方
に押し込むと、回動カバー13が押し螺旋バネ28の付
勢力に抗してヒンジ部27(図1(b) 参照)を支点に反
時計回り方向に回動する。
【0036】これにより、挿入口23が開口し、回動カ
バー13の鉤形ゴム部材24が、本体ケース12の鉤形
ゴム部材25との密着・押圧から離れて、挿入口23内
部の用紙挿入路を開放する。この状態で剥離紙付きのラ
ベル31を、上記開口している挿入口23に挿入する。
その挿入に際しては、同図(c) に示すように、案内板2
6a及び26bが上記挿入されるラベル31の先端の角
部を案内する。
【0037】これにより、ラベル31の先端部のどちら
か一方の角部が用紙挿入路の中心に沿って進入し、その
進入したラベル31先端の角部が用紙挿入路の最後部に
位置して停止する。このラベル31先端の角部が停止し
た用紙挿入路最後部位置、すなわち、挿入口23へのラ
ベル挿入方向下流側に位置して、この挿入口23に挿入
されるラベル31の挿入端部(角部)に当接すべく、屈
曲部21が配置されている。
【0038】この状態で、回動カバー13の後端部13
−1への押し操作を解除すると、同図(b) に示すよう
に、押し螺旋バネ28の矢印D方向への付勢力によっ
て、ヒンジ部27を支点に時計回り方向に回動して挿入
口23を閉じ、回動カバー13の鉤形ゴム部材24が本
体ケース12の鉤形ゴム部材25へ押圧され、これによ
り、ラベル31の先端部が、鉤形ゴム部材24及び25
により挟持されて、ラベル31が挿入口23に係止す
る。
【0039】尚、この挿入口23にラベル31を係止さ
せる(固定する)には、上記のように回動カバー13の
鉤形ゴム部材23でラベル31を押え込むのではなく、
初めから回動カバー13を取り除いた状態に構成し、ラ
ベル31の先端部を本体ケース12の挿入口23内に、
図2(c) に示すように載置して、そのラベル31を指先
で鉤形ゴム部材25へ押し付けて固定するようにして
も、以下に説明する後続の動作を実行することができ
る。
【0040】いずれにしても、このように、ラベル31
は、案内板26a及び26bに案内されて、常に正しい
位置に固定される。すなわち、操作する人によって固定
される状態が変動するということが無い。
【0041】図3(a) は、上記挿入口23にラベル31
が係止(固定)した状態における屈曲部21とラベル3
1先端部との位置関係を示す拡大図(図2(b) の丸Fで
示す部分)であり、図3(b) は、上記挿入口23へのラ
ベル31の係止(固定)動作に続いて行われる剥離動作
の状態を示す側断面図、同図(c) は、同図(b) の丸Fで
示す屈曲部21の拡大図である。
【0042】図2(a),(b),(c) に示したラベル31は、
図5に示したラベル4と同様の構成であり、すなわち図
3(a) に示すように、ラベル31は印字用紙31−1と
剥離紙31−2が接着層31−3を介して剥離可能に一
体に接着されてシート体を形成しており、外から加えら
れた曲げに対して、剥離紙31−2は剛性が弱く曲げら
れた状態を維持し易く、印字用紙31−1は樹脂体であ
るためにやや剛性が強く曲げに反撥して元に戻り易い材
料で構成されている。このシート体のラベル31が、印
字用紙31−1の面を下向きに、すなわち剥離紙31−
2の面を上向きにして、挿入口23に挿入され、その先
端が屈曲部21の開口部から内部に入り込んでいる。
【0043】そのラベル31の先端が入り込んでいる屈
曲部21内部の屈曲面21−1は、対向する曲面と曲面
の間が1.6〜2.8mmφ程度の直径の円形状に形成
されており、その円形状の水平方向の直径よりやや下方
の位置で、屈曲面21−1に、ラベル31の先端が当接
するばかりの状態で近接している。
【0044】ここで、押しボタン14を、図の矢印Gで
示すように、下方に押し込むと、図1(c) で説明したよ
うに、進退部材18が装置前方に進出する。これにより
進退部材18の先端で進退部材18と一体の屈曲部21
が前方に移動して、その屈曲面21−1がラベル31の
端部を挿入方向上流側へ押し込む。
【0045】ラベル31は、上述したように挿入口23
において固定されており、したがって、ラベル31の先
端は、屈曲面21−1により押し込まれると、挿入方向
上流側へ後退することができず、屈曲部21の押し込み
に屈して屈曲面21−1に沿って同図(c) に示すように
上向きに屈曲する。
【0046】ここで、これも図1(c) で説明したよう
に、押しボタン14への押し操作を解除して、進退部材
18つまり屈曲部21を、挿入方向下流側へ後退させる
と、ラベル31の先端部が図3(a) に示す状態にやや近
い状態に戻る。しかし、ラベル31の厚さ等の形質にも
よるが、少なくとも3回、好ましくは5回程度、上記の
押しボタン14の押し操作とその解除とを繰り返すと、
ラベル31の先端部に曲げ癖が形成される。
【0047】このように、ラベル31の先端部に曲げ癖
をつける作業は、押しボタン14に数回の押し操作を行
うだけでよく、押しボタン14の動きは、開放停止位置
と押し込み停止位置とで一定であるから、操作する人に
よって、動作状態に変動を生じることがない。
【0048】図4(a) は、そのように数回の押しボタン
14の操作を繰り返した後、剥離装置10の挿入口23
を開成してラベル31の係止を解除し、そのラベル31
の先端部を外部に引き出した状態を示しており、同図
(b) は、その先端部の拡大図である。
【0049】同図(b) に示すように、ラベル31の先端
は、上記屈曲面21−1によって付けられた曲げ癖に対
する癖の付きかたが、印字用紙31−1(癖が付き難
い)と剥離紙31−2(癖が付き易い)とでは異なるた
めに、まだ比較的まっすぐに伸びている印字用紙31−
1から剥離紙31−2が上に曲がって剥離している。こ
の剥離した先端を夫々両手の指先で摘まんで、剥離紙3
1−2と印字用紙31−1とを容易に引き剥がすことが
できる。
【0050】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、剥離動作を行う位置に常に正しくラベルを固定し
てそのラベル先端を屈曲面部材でラベル挿入方向上流側
へ押し遣るので、操作が簡単であるばかりでなく誰が行
っても確実にラベル先端部に所望の曲げ癖を付けること
ができ、これにより、剥離紙付きラベルから剥離紙を剥
がし採る作業が容易になって便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は一実施の形態における剥離装置の外観平
面図、(b) はその回動カバーを取り除いて内部構造を示
す平面図、(c) は(a) の側断面図である。
【図2】(a),(b) は剥離装置の最初の動作状態を示す側
断面図、(c) は、その回動カバーを取り除いて示す図で
ある。
【図3】(a) は挿入口にラベルが係止した状態における
屈曲部とラベル先端部との位置関係を示す拡大図、(b)
は(a) に続く剥離動作の状態を示す側断面図、(c) は
(b) の丸Fで示す屈曲部の拡大図である。
【図4】(a) は剥離操作の後挿入口を開成してラベル先
端部を外部に引き出した状態を示す図、(b) はその先端
部の拡大図である。
【図5】(a) は従来の剥離装置の一例を示す図、(b),
(c),(d) はその使用時の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 剥離装置 2 樹脂体 2−1 内壁 3 スリット 4 ラベル 5 境界部分 6 印字用紙 7 剥離紙 10 剥離装置 12 本体ケース 13 回動カバー 13−1 後端部 14 押しボタン 15 フランジ 16 押しボタン保持部 17 板状の足 17−1 滑接面 18 進退部材 18−1 後端部 18−2 中央両側面 18−3 滑接面 19 案内レール 21 屈曲部 21−1 湾曲面 22 引き螺旋バネ 23 挿入口 24、25 鉤形ゴム部材 26(26a、26b) 案内板 27 ヒンジ部 28 押し螺旋バネ 29 机 31 剥離紙付きのラベル 31−1 印字用紙 31−2 剥離紙 31−3 接着層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着層を間に介してベース層と剥離層と
    が剥離可能に接着されたシート体を挿入する挿入部と、 該挿入部への挿入方向下流側に位置して設けられ、前記
    挿入部に挿入される前記シート体の挿入端部に当接する
    湾曲手段と、 該湾曲手段を前記挿入部の挿入方向上流側に移動させる
    移動手段と、 を有し、 前記湾曲手段は、前記移動手段に移動させられて前記挿
    入方向上流側に移動することに伴ない、前記シート体の
    少なくとも一面に当接して該シート体を湾曲させる湾曲
    面を備えていることを特徴とする剥離装置。
  2. 【請求項2】 前記シートを所定位置に係止する係止手
    段を更に有することを特徴とする請求項1記載の剥離装
    置。
  3. 【請求項3】 前記シートを前記所定位置に係止させる
    べく前記係止手段を係止位置に付勢する付勢手段を更に
    有することを特徴とする請求項2記載の剥離装置。
  4. 【請求項4】 前記移動手段は、移動部材と操作部材と
    から成り、前記移動部材の移動方向に対し前記操作部材
    の操作方向は略90度であることを特徴とする請求項1
    記載の剥離装置。
  5. 【請求項5】 前記操作部材は、操作方向の移動力を略
    90度変換して前記移動部材を移動させるように形成さ
    れた前記移動部材との滑接面を有することを特徴とする
    請求項4記載の剥離装置。
  6. 【請求項6】 前記移動手段は、操作部材と該操作部材
    と一体に形成された移動部材とからなり、前記操作部材
    の操作方向と前記移動部材の移動方向は同一であること
    を特徴とする請求項1記載の剥離装置。
  7. 【請求項7】 前記移動部材は、前記湾曲手段と一体に
    形成されて成ることを特徴とする請求項6記載の剥離装
    置。
  8. 【請求項8】 前記挿入部は、前記シート体を案内する
    案内部材を有し、該案内部材は、前記挿入方向に対し3
    0〜60度の角度を形成して配置されることを特徴とす
    る請求項1記載の剥離装置。
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