JP2000252474A - 半導体装置の作製方法 - Google Patents

半導体装置の作製方法

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JP2000252474A
JP2000252474A JP37193399A JP37193399A JP2000252474A JP 2000252474 A JP2000252474 A JP 2000252474A JP 37193399 A JP37193399 A JP 37193399A JP 37193399 A JP37193399 A JP 37193399A JP 2000252474 A JP2000252474 A JP 2000252474A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶性半導体膜から結晶化を促進する元素を
効率よく除去する。 【解決手段】 非晶質シリコン膜、微結晶シリコン膜等
でなる半導体膜12に接してNi膜13を形成する。半
導体膜12を450〜650℃で加熱してNiを移動さ
せ結晶質半導体膜15を形成する。次に、結晶質半導体
膜15に結晶化促進元素をソース領域となる領域及びド
レイン領域となる領域に選択的に添加して、15族元素
添加領域15aを形成する。次に500〜850℃で加
熱して、被ゲッタリング領域15bに残存した結晶化促
進元素を15族元素添加領域15aに吸い取らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結晶質半導体膜を
用いて半導体装置を作製する方法に関する。なお、本発
明の半導体装置は、薄膜トランジスタやMOSトランジ
スタなどの素子だけでなく、これら絶縁ゲート型半導体
素子で構成された半導体回路を有する電子機器や、アク
ティブマトリクス基板でなる電気光学表示装置(代表的
には、液晶表示装置)を備えたパーソナルコンピュータ
やデジタルカメラ等の電子機器をもその範疇とする。
【0002】
【従来の技術】現在、半導体膜を用いた半導体素子とし
て、薄膜トランジスタ(TFT)が知られている。TF
Tは各種集積回路に利用されているが、特にアクティブ
マトリクス型液晶表示装置のマトリクス回路のスイッチ
ング素子として利用されている。更に、近年TFTの高
移動度化が進められており、マトリクス回路を駆動する
ドライバ回路の素子としてもTFTが利用されている。
ドライバ回路に利用するには、半導体層としては、非晶
質シリコン膜よりも移動度の高い、結晶質シリコン膜を
用いることが必要となる。この結晶質シリコン膜(結晶
性シリコン膜ともいう)は多結晶シリコン、ポリシリコ
ン、微結晶シリコン等と呼ばれている。
【0003】従来、結晶質シリコン膜を形成するには、
結晶質シリコン膜を直接成膜する方法と、非晶質シリコ
ンをCVD法で成膜し、600〜1100℃の温度で2
0〜48時間加熱処理して、非晶質シリコンを結晶化す
る方法が知られている。後者の方法で形成した結晶質シ
リコン膜のほうが結晶粒が大きく、作製した半導体素子
の特性も良好である。
【0004】後者の方法でガラス基板上に結晶質シリコ
ン膜を形成する場合には、結晶化のプロセス温度の上限
が600℃程度になり、結晶化工程に長時間要すること
になる。また600℃という温度はシリコンを結晶化す
る最低の温度に近く、500℃以下になると、工業的な
時間で結晶化させることは不可能である。
【0005】結晶化時間を短縮するには、高い歪点を有
する石英基板を用いて、結晶化温度を1000℃程度に
上昇すればよいが、石英基板はガラス基板に比較して非
常に高価であり、大面積化は困難である。例えば、アク
ティブ型の液晶表示装置に広く用いられるコーニング7
059ガラスはガラス歪点が593℃であり、600℃
以上の温度で数時間の加熱では基板の縮みや撓みが発生
してしまう。このため、コーニング7059ガラスのよ
うなガラス基板が利用できるように、結晶化プロセスの
低温化及び時短化が要求されている。
【0006】エキシマレーザーによる結晶化技術はプロ
セスの低温化、時短化を可能にした技術の1つである。
エキシマレーザー光は基板に熱的な影響を殆ど与えず
に、1000℃前後の熱アニールに匹敵するエネルギー
を短時間で半導体膜に与えることができ、また高い結晶
性の半導体膜を形成することができる。しかしながら、
エキシマレーザーは照射面のエネルギー分布がばらつい
ているので、得られた結晶質半導体膜の結晶性もばらつ
いてしまい、TFTごとの素子特性もばらつきが見られ
た。
【0007】そこで、本出願人は、加熱処理を用いつ
つ、結晶化温度を低温化した技術を特開平6−2320
59号公報、特開平7−321339号公報等に開示し
ている。上記公報の技術は、非晶質シリコン膜に微量の
結晶化を促進する元素(便宜上、結晶化促進元素と呼
ぶ)を触媒として導入し、しかる後に加熱処理を行うこ
とにより結晶質シリコン膜を得るものである。結晶化を
助長、促進する元素としては、Ni、Fe、Co、R
u、Rh、Pd、Os、Ir、Pt、Cu、Au、Ge
から選ばれた元素を用いる。
【0008】上記公報の結晶化では、加熱処理により、
非晶質シリコン膜内に結晶化促進元素が移動し(拡散と
もいう)、非晶質シリコンの結晶化が進行する。上記公
報の結晶化技術を用いることにより、450〜600
℃、4〜24時間の加熱処理で結晶質シリコンを形成す
ることが可能であり、ガラス基板を使用することを可能
にした。
【0009】しかしながら、上記公報の結晶化では、結
晶化促進元素が結晶質シリコン膜に残存しているという
問題点を有する。このような結晶化促進元素はシリコン
膜の半導体特性を損なうものであり、作製する素子の安
定性、信頼性が損われてしまう。
【0010】そこで、この問題点を解消するため、本出
願人は結晶質シリコン膜から結晶化促進元素を除去する
(ゲッタリングする)方法を検討した。1つの方法は、
塩素などハロゲン元素を含有する雰囲気で加熱処理する
方法である。この方法では、膜内の結晶化促進元素がハ
ロゲン化物として気化される。
【0011】第2の方法は、リンを結晶質シリコン膜に
選択的に添加して加熱処理を行う方法である。加熱処理
を行うことにより、結晶化促進元素をリン添加領域へと
移動させ、この領域に捕獲する。
【0012】しかしながら、第1の方法では、ゲッタリ
ングの効果を得るには熱処理温度を800℃以上にする
必要があり、ガラス基板が使用できない。他方、第2の
方法は加熱温度を600℃以下とすることができるが、
処理時間が十数時間要するという欠点を有する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記第2の
方法の結晶化促進元素の除去技術を用いるにあたって、
結晶化促進元素の除去工程を効率良く行う方法を提供す
ることを目的とする。
【0014】更に、本発明はプロセス温度を600℃以
下とし、ガラス基板上に高性能の半導体素子の形成を可
能にすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】結晶化促進元素の除去に
時間を要するのは、図2に示すように、結晶化促進元素
を低減させる領域70(便宜上、被ゲッタリング領域と
呼ぶ)と、その元素を吸い取り捕獲するリン添加領域7
1(ゲッタリング領域)とが離れていることが原因であ
る。
【0016】従って、被ゲッタリング領域に接してゲッ
タリング領域を形成すれば、結晶化促進元素の捕獲され
る領域までの移動距離が短くなり、結晶化促進元素の除
去工程の時短化、低温化が図れる。
【0017】ここで、結晶化促進元素を低減させる領域
70(被ゲッタリング領域)とは、その特性の良、不良
が半導体特性に最も影響を及ぼすチャネル形成領域とな
る領域を含む領域である。チャネル形成領域の特性によ
って、スイッチング特性や移動度の値が大きく左右され
る。チャネル形成領域中に不規則に結晶化促進元素が残
存したままであると、スイッチング特性や移動度等の半
導体特性を損ない、素子の安定性や信頼性を損なう原因
となる。そのため、チャネル形成領域に残存する結晶化
促進元素を低減させることは、安定性、信頼性のある素
子作製に必要不可欠なことである。
【0018】更に、被ゲッタリング領域70として、チ
ャネル形成領域となる領域に加えて、その領域と隣接す
る低濃度不純物領域となる領域を含ませることは好まし
い。低濃度不純物領域はOFF時のリーク電流を低減さ
せる領域である。そのため、低濃度不純物領域に残存す
る結晶化促進元素を減少させることにより、リーク電流
の低減に関して、安定性、信頼性のある素子を得ること
が可能である。
【0019】なお、低濃度不純物領域とは、不純物濃度
がソース領域やドレイン領域よりも低い高抵抗な領域で
ある。その不純物濃度は1016〜1019atoms/cm3 であ
る。ただし、低濃度不純物領域は必ずしもソース領域や
ドレイン領域より不純物濃度が低くなければならないわ
けではない。低濃度不純物領域はソース領域やドレイン
領域よりも高抵抗であればよい。従って、低濃度不純物
領域の不純物濃度を低くする代わりに、低濃度不純物領
域にイオン打ち込みやレーザー照射してソース領域やド
レイン領域よりも高抵抗領域とすれば、ソース領域やド
レイン領域と同じ不純物濃度であっても構わない。
【0020】結晶化促進元素を捕獲するゲッタリング領
域は、被ゲッタリング領域に接すること、被ゲッタリン
グ領域に含まれる結晶化促進元素を捕獲可能な大きさで
あること、工程数を削減すること、を考え合わせると、
少なくともソース領域となる領域及びドレイン領域とな
る領域を含んだ領域であることが必要である。ソース領
域となる領域及びドレイン領域となる領域を含んだ領域
にリン等の15族元素を添加することで、同時にソース
領域となる領域及びドレイン領域となる領域を低抵抗化
するための不純物元素の導入を行うことができ、不純物
元素の導入工程を省くことができる。
【0021】そこで、本発明では、図1に示すように、
チャネル形成領域となる領域又はチャネル形成領域及び
低濃度不純物領域となる領域を含む被ゲッタリング領域
80に接した、少なくともソース領域となる領域81及
びドレイン領域となる領域82を含んだ斜線で示す領域
83に15族元素を添加し、被ゲッタリング領域80中
の結晶化促進元素を矢印85で示すようにゲッタリング
領域83に移動させて捕獲し、被ゲッタリング領域80
から結晶化促進元素を除去することを主要な構成とす
る。
【0022】図1(A)では、ソース領域となる領域8
1及びドレイン領域となる領域82をゲッタリング領域
83として、15族元素を添加して、被ゲッタリング領
域80の結晶化促進元素の除去を行う。図1(A)は、
結晶化促進元素を捕獲するゲッタリング領域83の面積
が必要最低限の大きさであるため、ゲッタリング領域8
3に捕獲される結晶化促進元素の濃度を高くでき、ソー
ス領域81及びドレイン領域82の低抵抗化を図ること
ができる。
【0023】図1(B)は、帯状にリンを添加するもの
であって、リン添加領域83と島状半導体層86の横方
向(帯の長さ方向)の位置合わせが不要となる。更に、
図1(B)は、ゲッタリング領域83の面積が図1
(A)よりも大きいため、結晶化促進元素除去の時短
化、低温化を図ることができる。それと同時に、図1
(B)は、リン添加領域83の帯の幅をソース領域81
及びドレイン領域82の幅としているため、リン添加領
域83を帯状でかつその面積を必要最低限としているた
め、横方向の位置合わせを不要としたものの中で最もソ
ース領域81及びドレイン領域82に捕獲される結晶化
促進元素の濃度を高くでき、ソース領域81及びドレイ
ン領域82の低抵抗化を図ることができる。
【0024】図1(C)は図1(B)と同様、帯状にリ
ンを添加するものであり、図1(B)と同様の効果が得
られる。図1(C)はリン添加領域83の幅が図1
(B)のようにソース領域となる領域81及びドレイン
領域となる領域82の幅ではなく、それよりリン添加領
域83の幅を広くしているため、図1(B)よりも更に
結晶化促進元素除去の時短化、低温化を図ることができ
る。また、帯状の幅がソース領域となる領域及びドレイ
ン領域となる領域の幅よりも広いため、リン添加領域8
3と島状半導体層86の横方向(帯の長さ方向)の位置
合わせが不要なことに加えて、リン添加領域83と島状
半導体層86の縦方向(帯の幅方向)の位置合わせを厳
密に行う必要もない。従って図1(C)は最も信頼性を
高めることができる。
【0025】図1(D)は、チャネル形成領域となる領
域84(又はチャネル形成領域と低濃度不純物領域とな
る領域)を囲んでリンを添加するものであり、最も結晶
化促進元素除去の時短化、低温化を図ることができる。
【0026】上述の課題を解決するための本発明は、半
導体膜を形成する工程Aと、前記半導体膜に結晶化を促
進する元素を導入する工程Bと、前記結晶化を促進する
元素を導入した後、前記半導体膜を結晶化する工程C
と、結晶化された半導体膜に選択的に15族元素を添加
する工程Dと、前記15族元素を添加した後、前記半導
体膜を加熱処理する工程Eと、前記半導体膜をパターニ
ングして島状半導体層を形成する工程Fと、を有し、前
記パターニングは、前記15族元素が添加された領域が
ソース領域およびドレイン領域となるように、かつ前記
15族元素が添加されなかった領域がチャネル形成領域
となるように行われることを主要な構成とする。
【0027】上記半導体膜の形成工程Aにおいて、半導
体膜は結晶性のない半導体膜、又は結晶性を有するが1
00nm以上のオーダーの結晶粒が殆どない半導体膜で
あって、具体的には非晶質半導体膜、微結晶半導体膜を
指す。微結晶半導体膜は、数nm〜数十nmの大きさの
結晶粒を含む微結晶と非晶質とが混相状態の半導体膜で
ある。
【0028】より具体的には、半導体膜は非晶質シリコ
ン膜、微結晶シリコン膜、非晶質ゲルマニウム膜、微結
晶ゲルマニウム膜、非晶質Si1 Ge1-x (0<x<
1)であり、これらの半導体膜はプラズマCVD法、減
圧CVD法等の化学的気相法で成膜される。
【0029】また、半導体膜を形成する際に、半導体膜
と無機絶縁膜を連続成膜してもよい。そうすることによ
り、半導体膜の表面への不純物の付着を防ぐことができ
る。更に、この連続成膜した無機絶縁膜をゲート絶縁膜
又はゲート絶縁膜の一部としててもよい。半導体膜とゲ
ート絶縁膜の界面における不純物は、半導体特性を損な
う原因となるが、半導体膜とゲート絶縁膜を連続成膜す
ると、半導体膜とゲート絶縁膜の界面への不純物の付着
を防止することができる。
【0030】上記導入工程Bにおいて、結晶化を促進す
る元素(結晶化促進元素)とは半導体、特にシリコンの
結晶化を助長、促進する機能を有する元素であり、N
i、Fe、Co、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、P
t、Cu、Au、Geから選ばれた1種又は複数種の元
素を用いることができる。
【0031】上記結晶化促進元素を導入する方法は、結
晶化促進元素を半導体膜に添加する方法、結晶化促進元
素を含有する膜を半導体膜の上面又は下面に接して形成
する方法を用いることができる。
【0032】前者の方法では、半導体膜を成膜後、イオ
ン注入法、プラズマドーピング法等によって、結晶化促
進元素を半導体膜に添加する方法を用いることができ
る。
【0033】後者の方法において、結晶化促進元素を含
有する膜を形成するには、CVD法やスパッタリング法
などの堆積法や、スピナーを用いて結晶化促進元素を含
む溶液を塗布する塗布法が挙げられる。また、結晶化促
進元素を含有する膜の形成と、半導体膜の形成はどちら
が先でも良く、半導体膜を先に成膜すれば、結晶化促進
元素を含有する膜は半導体膜上面に密接して形成され、
形成順序を逆にすれば、結晶化促進元素を含有する膜は
半導体膜下面に密接して形成されることになる。なお本
発明では、密接するとは半導体膜と結晶化促進元素が文
字通り密接するだけでなく、半導体膜内に結晶化促進元
素が移動できれば、膜の間に10nm程度の厚さの酸化
膜、自然酸化膜等が存在している構成も含む。
【0034】例えば、導入工程で、結晶化促進元素とし
てニッケル(Ni)を用いた場合には、堆積法でNi膜
やNiシリサイド膜を成膜すればよい。
【0035】また、塗布法を用いる場合には、臭化ニッ
ケルや、酢酸ニッケル、蓚酸ニッケル、炭酸ニッケル、
塩化ニッケル、沃化ニッケル、硝酸ニッケル、硫酸ニッ
ケル等のニッケル塩を溶質とし、水、アルコール、酸、
アンモニアを溶媒とする溶液、又はニッケル元素を溶質
とし、ベンゼン、トルエン、キシレン、四塩化炭素、ク
ロロホルム、エーテルを溶媒とする溶液を用いることが
できる。あるいは、ニッケルが完全に溶解していなくと
も、ニッケルが媒質中に分散したエマルジョンの如き材
料を用いてもよい。
【0036】または酸化膜形成用の溶液にニッケル単体
あるいはニッケルの化合物を分散させ、ニッケルを含有
した酸化膜を形成する方法でもよい。このような溶液と
しては、東京応化工業株式会社のOCD(Ohka Diffusio
n Source)を用いることができる。このOCD溶液を用
いれば、被形成面上に塗布し、200℃程度で焼成する
ことで、簡単に酸化シリコン膜を形成できる。他の結晶
化促進元素についても同様である。
【0037】結晶化促進元素の導入方法としては、ドー
ピング法やNi膜をスパッタ法で成膜する方法よりも、
塗布法が最も容易に半導体膜中の結晶化促進元素濃度を
調節することができ、また工程も簡単化される。
【0038】また、上記結晶化工程Cは、半導体膜内に
結晶化促進元素を移動(拡散ともいう)させながら行
う。結晶化促進元素を導入した半導体膜を加熱処理する
と、結晶化促進元素が直ちに半導体膜内に移動する。そ
して結晶化促進元素は移動しつつ、非晶質状態にある分
子鎖に触媒的な作用を及ぼし、半導体膜を結晶化させ
る。
【0039】この結晶化を促進させる作用に関しては、
本出願人により、特開平06−244103号公報、特
開平06−244104号公報等で開示している。結晶
化促進元素と接しているシリコンは結晶化促進元素と結
合し、シリサイドが形成される。そして、シリサイドと
非晶質状態のシリコン結合が反応して、結晶化が進行す
ることが分かった。これは、結晶化促進元素とシリコン
の原子間距離が単結晶シリコンの原子間距離に非常に近
いためであり、Ni−Si間距離が単結晶Si−Si間
距離と最も近く、0.6%ほど短い。
【0040】Niを結晶化促進元素として用いて非晶質
シリコン膜を結晶化させる反応をモデル化すると、 Si[a]−Ni(シリサイド)+Si[b]−Si[c](非晶質) →Si[a]−Si[b](結晶性)+Ni−Si[c](シリサイド) という反応式で表すことができる。
【0041】なお、上記の反応式において、[a]、
[b]、[c]という指標はSi原子位置を表してい
る。
【0042】上記の反応式は、シリサイド中のNi原子
が非晶質部分のシリコンのSi[b]原子と置換するた
めに、Si[a]−Si[b]間距離が単結晶とほぼ同
じになることを示している。また、Niが半導体膜内を
拡散しつつ、結晶成長させていることを示している。ま
た、結晶化反応が終了した時点で、NiはSiと結合し
た状態で、移動した終端(又は、結晶成長の先端)に局
在していることを示している。つまりNiSix で表さ
れるシリサイド状態で結晶化後の膜内に不規則に分布し
ていることとなる。このシリサイドの存在は、結晶化後
の膜をFPM処理することで、穴として確認できる。
【0043】FPM処理とは、ニッケルシリサイドを短
時間で除去できるFPM(50%HFと50%H2 2
を1:1で混合したエッチャント)を用いた処理であっ
て、FPMで30秒程度エッチングして、エッチングに
よる穴の有無によってニッケルシリサイドの存在が確認
できるものである。
【0044】FPM処理によって結晶化されたシリコン
膜には不規則にFPMによる穴が発生していた。このこ
とは、結晶化された領域にはニッケルが局在し、この局
在している部分でシリコンと結合してシリサイドが形成
されていることを示している。
【0045】なお、この結晶化反応を進行させるための
エネルギーを与えるには、加熱炉において450℃以上
で加熱すればよいことが分かっている。また、加熱温度
の上限は650℃とする。これは、結晶化促進元素と反
応しない部分で、非晶質半導体膜の結晶化が進行しない
ようにするためである。結晶化促進元素と反応しない部
分で結晶化してしまうと、結晶化促進元素がその部分に
拡散できないので結晶粒を大きくすることができず、ま
た粒径もばらついてしまう。
【0046】また、結晶化工程において、加熱処理によ
り結晶化した半導体膜には結晶粒内に欠陥が含まれる場
合があり、また非晶質部分が残存している場合がある。
そこで、その非晶質部分を結晶化し、また粒内の欠陥を
消滅させるために、再び加熱処理を行うことは好まし
い。この加熱温度は結晶化の際の加熱処理よりも高く、
具体的には500〜1100℃とする、より好ましくは
600〜1100℃とする。なお、実際の温度の上限は
基板の耐熱温度で決定されることはいうまでもない。
【0047】なお、この工程で、加熱処理の代わりにエ
キシマレーザー光を照射することもできる。しかしなが
ら、上述したようにエキシマレーザーには不可避的な照
射エネルギーばらつきがあるため、非晶質部分の結晶化
にばらつきが生じてしまうおそれがある。特に、膜ごと
に非晶質部分の分布にばらつきがある場合は、1つの半
導体装置で、素子間の特性がばらついてしまうだけでな
く、半導体装置間の特性のばらつきが生ずるおそれがあ
る。
【0048】そのため、結晶化工程後、エキシマレーザ
ー光を照射する場合は、必ず加熱処理を施して、非晶質
部分を結晶化させ、また欠陥を減少させることが望まれ
る。従って、次の光アニール工程でエキシマレーザーを
使用する場合には、結晶性改善するための処理を加熱処
理で行うことが重要になる。
【0049】また、加熱炉内での加熱処理と同等な加熱
方法として、波長0.6〜4μm、より好ましくは0.
8〜1.4μmにピークをもつ赤外光を数十〜数百秒照
射するRTA法が知られている。赤外光に対する吸収係
数が高いため、赤外光の照射によって半導体膜は800
〜1100℃に短時間で加熱される。しかし、RTA法
はエキシマレーザー光よりも照射時間が長いため、基板
に熱が吸収され易く、ガラス基板を用いる場合には反り
の発生に注意が必要である。
【0050】また、他の方法としてパルス発振型のYA
GレーザーやYVO4レーザーを使用する方法がある。
特にレーザーダイオード励起方式のレーザー装置を使用
すると高出力と高いパルス発振周波数が得られる。その
第2高調波(532nm)、第3高調波(354.7n
m)、第4高調波(266nm)のいずれかを使用し、例
えばレーザーパルス発振周波数1〜20000Hz(好
ましくは10〜10000Hz)、レーザーエネルギー
密度を200〜600mJ/cm2(代表的には300〜50
0mJ/cm2)とする。そして、線状ビームを基板全面に渡
って照射し、この時の線状ビームの重ね合わせ率(オー
バーラップ率)を80〜90%として行う。第2高調波
を使うと、半導体層の内部にも均一に熱が伝わり、照射
エネルギー範囲が多少ばらついても結晶化が可能とな
る。それにより、加工マージンがとれるため結晶化のば
らつきが少なくなる。また、パルス周波数が高いのでス
ループットが向上する。
【0051】本発明では、結晶化された半導体膜内に局
在する結晶化促進元素を除去(ゲッタリング)すること
を目的とする。本発明では、結晶化促進元素をゲッタリ
ングするために15族元素を用いる。ここで、15族元
素はP、As、N、Sb、Biである。ゲッタリング能
力の最も高いのはPであり、次いでSbである。
【0052】本発明において結晶化促進元素の除去は、
結晶化した結晶質半導体膜に15族元素を選択的に添加
して15族元素を含有する領域を形成し、加熱処理し
て、15族元素を含有する領域に結晶化促進元素を移動
させ、捕獲することにより行う。結晶質半導体膜に15
族元素を添加する工程Dには、半導体膜に結晶化促進元
素を導入する方法と同様に、プラズマドーピング法やイ
オン注入法等の気相法が挙げられる。
【0053】15族元素を添加する領域(ゲッタリング
領域)は、結晶化された半導体膜のチャネル形成領域と
なる領域又はチャネル形成領域と低濃度不純物領域とな
る領域を含まず、かつチャネル形成領域となる領域又は
チャネル形成領域と低濃度不純物領域となる領域に接し
た領域、具体的には、ソース領域となる領域及びドレイ
ン領域となる領域を含んだ領域である。ソース領域とな
る領域及びドレイン領域となる領域に15族元素を添加
することにより、同時に低抵抗化のための不純物元素の
導入工程を行うことができ、工程を簡略化できる。
【0054】15族元素を添加する際のマスクは、酸化
シリコン膜や、窒化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜等
の無機絶縁膜を用いることが好ましい。
【0055】15族元素を添加する領域(ゲッタリング
領域)の大きさは、少なくともソース領域となる領域及
びドレイン領域となる領域の大きさがあれば、結晶化促
進元素の除去のためには十分である。しかし、15族元
素を添加する領域が大きければ除去工程の時短化、低温
化となるので好ましい。従って、結晶化を促進する元素
の除去工程の後に、半導体膜をパターニングして島状半
導体層を形成する工程を行うことは、15族元素の添加
領域をソース領域及びドレイン領域より大きくすること
ができるため好ましい。
【0056】15族元素を添加した領域の15族元素濃
度は、半導体膜内に残存する結晶化促進元素の濃度の1
0倍とする。本発明の結晶化方法では、1018〜1020
atoms/cm3 オーダーで結晶化促進元素が残存するため、
15族元素濃度は1×1019〜1×1021atoms/cm3
する。
【0057】結晶化促進元素の除去(ゲッタリング)
は、加熱処理する工程Eによって行う。加熱処理によっ
て、結晶化促進元素は15族元素を添加した領域(ゲッ
タリング領域)へ移動して捕獲(ゲッタリング)され
る。この結晶化促進元素の除去工程は、15族元素を添
加した領域に結晶化促進元素を吸い取らせる(ゲッタリ
ングさせる)工程と見ることができる。
【0058】この加熱処理は、ゲート電極、ゲート配線
形成前に行う(ゲート配線とゲート電極は一体的に形成
されていることが多い)。半導体膜の結晶化時と、結晶
化促進元素の除去時の温度が、半導体装置作製の中で最
も高温に上げなければならない。従って、これらの工程
終了後にゲート電極の形成を行うことで、耐熱性の高く
ない導電材料をゲート電極として用いることができる。
半導体装置の使用時に求められているゲート電極材料の
特性は低抵抗なことであるが、半導体装置の作製時に求
められているゲート電極材料の特性は耐熱性があること
である。耐熱性は、半導体装置の信頼性を損なわないた
めに求められる重要な特性である。耐熱性の低い導電材
料は、いくら抵抗が低くてもゲート電極材料として用い
ることができなかったが、本発明を用いることにより、
耐熱性の高くない導電材料を用いてゲート電極を形成す
ることができる。
【0059】また本発明において、結晶化促進元素の除
去工程を低温化、時短化するために、この工程の前に、
結晶化した結晶質半導体膜にレーザー光又は強光を照射
することは好ましい。この光照射(光アニール)によっ
て、結晶質半導体膜に局在している結晶化促進元素を移
動しやすい状態とすることができる。
【0060】結晶化促進元素はNiSix の如く、半導
体分子と結合した状態で、半導体膜内に分布している
が、光アニールのエネルギーにより、Ni−Si結合が
断たれて、結晶化促進元素は原子状態にされる、あるい
はNi−Si結合エネルギーが低下されるため、残存し
ている結晶化促進元素は結晶質半導体膜内を移動しやす
い状態となるためである。
【0061】上記光アニールによって、結晶化促進元素
を移動させるために必要なエネルギーを下げることがで
きるため、500℃以上で加熱することで、結晶化促進
元素を移動させることができ、また、処理時間を短くす
ることもできる。更に、ゲッタリング領域を素子形成領
域に形成するため、ゲッタリング領域を新たに設ける必
要がなく、素子形成可能な部分を拡大できる。なお、結
晶化促進元素の除去工程の加熱温度の上限は、ゲッタリ
ング領域に含まれる15族元素が移動しない温度であ
り、800℃〜850℃である。
【0062】また光アニール工程において光を照射する
部分は、半導体膜のうち半導体素子を構成する半導体層
となる部分に照射すればよく、少なくともこの半導体層
の空乏層が形成される領域(チャネル形成領域)を含む
ようにする。
【0063】光アニールに使用する光源は、エキシマレ
ーザーを用いることができる。例えばKrFエキシマレ
ーザー(波長248nm)、XeClエキシマレーザー
(波長308nm)、XeFエキシマレーザー(波長3
51、353nm)、ArFエキシマレーザー(波長1
93nm)、XeFエキシマレーザー(波長483n
m)等を用いることができる。また、紫外線ランプを用
いることができる。またはキセノンランプやアークラン
プなどの赤外線ランプなどを用いることができる。パル
ス発振方式のエキシマレーザー光を用いることができ
る。
【0064】また、他の方法としてパルス発振型のYA
GレーザーやYVO4レーザーを使用する方法がある。
特にレーザーダイオード励起方式のレーザー装置を使用
すると高出力と高いパルス発振周波数が得られる。その
基本波(1064nm)、第2高調波(532nm)、第
3高調波(354.7nm)、第4高調波(266n
m)のいずれかを使用し、例えばレーザーパルス発振周
波数1〜20000Hz(好ましくは10〜10000
Hz)、レーザーエネルギー密度を200〜600mJ/c
m2(代表的には300〜500mJ/cm2)とする。そし
て、線状ビームを基板全面に渡って照射し、この時の線
状ビームの重ね合わせ率(オーバーラップ率)を80〜
90%として行う。また、パルス周波数が高いのでスル
ープットが向上する。
【0065】島状半導体層の形成工程Fにおいて、パタ
ーニングは、前記15族元素が添加された領域がソース
領域およびドレイン領域となるように、かつ前記15族
元素が添加されなかった領域がチャネル形成領域又はチ
ャネル形成領域と低濃度不純物領域となるように行われ
る。
【0066】その後、半導体層に接して設けられたゲー
ト絶縁膜を介してゲート電極を形成し、ゲート電極に対
向する半導体層をチャネル形成領域とする。ゲート電極
は、島状半導体層の前記15族元素が添加されてない領
域(被ゲッタリング領域)上に前記ゲート絶縁膜を介し
て形成する。
【0067】本発明は、ゲート電極に整合して自己整合
的にソース領域及びドレイン領域を形成するものではな
い。従って、ゲート電極の大きさを変更するだけで、上
面から見て15族元素が添加された領域(ソース領域と
ドレイン領域)とゲート電極とが重なった構造とするこ
とも、上面から見て15族元素が添加された領域(ソー
ス領域とドレイン領域)とゲート電極とがほぼ接するよ
うに形成することも、上面から見て15族元素が添加さ
れた領域(ソース領域とドレイン領域)とゲート電極と
の間隔が一定距離ある構造とすることも可能である。
【0068】更に、15族元素が添加された領域(ソー
ス領域とドレイン領域)とゲート電極との間隔が一定距
離あるように形成した後、即ち島状半導体層の前記15
族元素が添加されていない領域の一部分(チャネル形成
領域と低濃度不純物領域となる領域のうちチャネル形成
領域となる領域)上に前記ゲート絶縁膜を介してゲート
電極を形成し、その後、ゲート電極をマスクとして不純
物元素を添加して、上面から見て、ソース領域及びドレ
イン領域とゲート電極との間に低濃度不純物領域を形成
することもできる。
【0069】そして更に、低濃度不純物領域形成後、ゲ
ート電極として既に形成されている第1の導電膜上に第
2の導電膜をゲート電極の一部として形成し、低濃度不
純物領域とその第2の導電膜が重なりを有するように第
2の導電膜をパターニングすることによって、ゲート電
極と低濃度不純物領域が重なる領域を有するゲート・オ
ーバーラップド・LDD(GOLD)構造を得ることが
できる。GOLD構造は、ホットエレクトロン注入によ
る半導体装置の劣化を防止することができる。また、ゲ
ート電極が2層の場合を例に説明したが、3層以上の多
層構造としてもよい。
【0070】このように本発明は、ゲート電極の大きさ
を変えるだけで異なる構造の素子を作製することができ
る。従って、同じパネル上の、例えばマトリクス回路と
ドライバ回路の素子構造を容易に異なる構造とすること
ができる。同様に、マトリクス回路のNチャネル型TF
TとPチャネル型TFTを容易に異なる構造とすること
ができる。
【0071】結晶化促進元素を捕獲する領域には15族
元素だけでなく、13族元素をも添加することにより、
15族元素のみよりも高い除去効果が得られることが判
明している。この場合には、13族元素濃度は15族元
素濃度の1.3〜2倍とする。13族元素とはB、A
l、Ga、In、Tiである。
【0072】本発明の結晶化促進元素の除去工程によっ
て、結晶化促進元素濃度が5×10 17atoms/cm3 以下
(好ましくは2×1017atoms/cm3 以下)にまで低減さ
れた結晶質半導体領域が得られる。
【0073】なお、現状ではSIMS(質量二次イオン
分析)による検出下限が2×1017atoms/cm3 程度であ
るため、それ以下の濃度を調べることはできない。しか
しながら、本明細書に示す除去工程を行うことで、少な
くとも1×1014〜1×10 15atoms/cm3 程度にまで、
結晶化促進元素は低減されるものと推定される。
【0074】
【発明の実施の形態】 図3〜図6を用いて本発明の実
施の形態を説明する。なお、15族元素は半導体にN型
の導電型を付与する元素であり、本発明の実施の形態
は、N型のソース領域となる領域及びドレイン領域とな
る領域をゲッタリング領域に用いる。
【0075】[実施形態1] 図3を用いて、本実施形
態を説明す。図3(A)に示すように、基板10を用意
し、基板10表面に下地膜11を形成する。基板10に
はガラス基板、石英基板、セラミック基板等の絶縁性基
板、単結晶シリコン基板、更にステンレス基板、Cu基
板、Ta 、W、Mo、Ti、Cr等の高融点金属材料又
はこれら合金系(例えば、窒素系合金)からなる基板等
の導電性基板を用いることができる。
【0076】下地膜11は、半導体装置内に基板から不
純物が拡散するのを防ぐ機能、基板10上に形成される
半導体膜や金属膜の密着性を高め、剥離を防止する機能
を有する。下地膜11には、CVD法などで成膜した酸
化シリコン膜や、窒化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜
等の無機絶縁膜が使用できる。例えば、シリコン基板を
使用した場合には、熱酸化によってその表面を酸化して
下地膜を形成することができる。また、石英基板やステ
ンレス基板などの耐熱性基板を用いた場合には、非晶質
シリコン膜を成膜し、このシリコン膜を熱酸化してもよ
い。
【0077】更に、下地膜11として、タングステン、
クロム、タンタル等の高融点金属の被膜や、窒化アルミ
ニウム膜等の高い伝導度を有する被膜を下層に、上記の
無機絶縁膜を上層に積層した積層膜を用いてもよい。こ
の場合には、半導体装置で発生した熱が下地膜11の下
層の被膜から放射されるため、半導体装置の動作が安定
できる。
【0078】下地膜11上に、プラズマCVD、減圧C
VD法、熱CVD等の気相法で半導体膜12を成膜す
る。ここでは、減圧CVD法で非晶質シリコン膜を10
〜150nmの厚さに成膜する。プラズマCVD法は減
圧CVD法よりも生産性に優れるが、減圧CVD法は成
膜に時間が掛かるが、プラズマCVD法よりも緻密な膜
ができるという利点がある。(図3(A))
【0079】次に、半導体膜12に結晶化促進元素を導
入する。ここでは、半導体膜12表面に結晶化促進元素
を含有する膜13を形成する方法を用いる。例えば、ス
ピナーにおいて、Ni酢酸塩溶液を塗布し、この状態を
数分間保持する。スピナーを用いて乾燥することによっ
て、膜13としてNi膜が形成される。溶液のニッケル
の濃度は、1ppm以上好ましくは10ppm以上であ
れば実用になる。なお、Ni 膜は必ずしも膜状とは限ら
ないが、膜状でなくても用いることができる。(図3
(B))
【0080】そして、加熱炉において、結晶化促進元素
が導入された半導体膜12を熱処理し、結晶質半導体膜
15を形成する。熱処理条件は、雰囲気は窒素等の不活
性雰囲気とし、温度450℃〜650℃、好ましくは5
00℃〜650℃、時間4〜24時間とする。本実施形
態においては、半導体膜表面全体にニッケル元素が接す
るため、ニッケルの移動方向は半導体膜表面から下地膜
方向、即ち基板表面にほぼ垂直な方向に移動し、その方
向に結晶化が進行する。(図3(C))
【0081】次に、結晶質半導体膜15のソース領域及
びドレイン領域となる領域を含む領域に15族元素を選
択的に添加する。まず半導体膜15のチャネル形成領域
となる領域又はチャネル形成領域と低濃度不純物領域と
なる領域を含む領域上にマスク絶縁膜16を形成する。
マスク絶縁膜16としては、レジスト、酸化シリコンな
どが使用できるが無機絶縁膜が好ましい。ここでは10
0nmの厚さの酸化シリコン膜を成膜し、パターニング
してマスク絶縁膜16を形成する。そして、プラズマド
ーピング法、塗布法などによって、選択的に15族元素
を添加して、半導体膜15に15族添加領域15aを形
成する。15族元素が添加されなかった領域15bを便
宜上、被ゲッタリング領域と呼ぶ。(図3(D))
【0082】領域15aの15族元素濃度は被ゲッタリ
ング領域15bの結晶化促進元素濃度の10倍とする。
本実施例形態の方法では領域15bには1019〜1020
atoms/cm3 オーダーで結晶化促進元素が残存するため、
領域15aの15族元素の濃度は1×1020〜1×10
21atoms/cm3 とする。
【0083】次に、500〜850℃、より好ましくは
550℃〜650℃、4〜8時間加熱処理して、被ゲッ
タリング領域15bに残存した結晶化促進元素をソース
領域及びドレイン領域となる領域を含む領域である15
族元素添加領域15aへ移動させ、そこに吸い取らせ
る。ソース領域及びドレイン領域となる領域に達した結
晶化促進元素は15族元素と結合する。例えば結晶化促
進元素がNi、15族元素がPの場合には、ソース領域
及びドレイン領域となる領域でNiP1 、NiP 2 Ni
2 ・・・といった結合状態で存在する。この結合状態は
非常に安定であり、TFTの動作にほとんど影響しな
い。(図3(E)) この加熱処理により、領域15bの結晶化促進元素(N
i)濃度は2×1017atoms/cm3 以下に低下される。ま
た、ソース領域となる領域及びドレイン領域となる領域
に添加された15族元素を活性化させて、ソース領域と
なる領域及びドレイン領域となる領域を低抵抗化するこ
ともできる。
【0084】そして、結晶化促進元素の除去工程後に、
領域15を領域15aの全部もしくは一部がソース領域
及びドレイン領域となるように島状にパターニングし
て、島状半導体層17を形成する。半導体層17を用い
てTFT等の半導体素子を作製すればよい。
【0085】本発明では、結晶化促進元素の除去工程前
において、結晶化促進元素を除去する被ゲッタリング領
域に接したソース領域及びドレイン領域となる領域に1
5族元素を添加するため、除去工程に要する時間を短縮
することができる。本実施形態ではソース領域及びドレ
イン領域となる領域をゲッタリング領域である15族添
加領域に用いたため、即ち素子形成部分にゲッタリング
領域である15族添加領域を形成したため、素子の集積
化が図れる。
【0086】[実施形態2] 図4を用いて、本実施形
態を説明する。本実施形態は、実施形態1の触媒導入方
法を変形したものである。また、半導体層形成以降のゲ
ート絶縁膜の形成方法を示す。後は、実施形態1と同様
である。
【0087】実施形態1に記した基板を用意し、基板2
0表面上に下地膜21を形成する。次に、半導体膜22
として、減圧熱CVD法により非晶質シリコン膜を形成
する。非晶質シリコン膜の膜厚は20〜100nm(好
ましくは40〜75nm)とする。ここでは成膜膜厚を
65nmとする。なお、減圧熱CVD法で形成した非晶
質シリコン膜と同等の膜質が得られるのであればプラズ
マCVD法を用いても良い。
【0088】次に、非晶質シリコン膜でなる半導体膜2
2上にマスク絶縁膜23を形成する。マスク絶縁膜23
にはパターニングによって開口部23aを設けておく。
この開口部23aが結晶化促進元素の添加領域を規定す
る。マスク絶縁膜23としてはレジストや、酸化シリコ
ン膜を用いることができる。ここでは120nm厚の酸
化シリコン膜で形成する。
【0089】次に重量換算で5〜10ppm のニッケルを
含むニッケル酢酸塩をエタノールに溶かした溶液をスピ
ンコート法により塗布し、乾燥させて、結晶化促進元素
を含有する膜24としてNi膜をマスク絶縁膜23上に
形成する。この状態で、ニッケルはマスク絶縁膜23に
設けられた開口部23aにおいて半導体膜22と接した
状態となる。(図4(A))
【0090】次に、熱炉内で450℃、1時間程度の水
素出しの後、ニッケルを添加した領域22aから半導体
膜22にニッケルを移動させるため、加熱炉内で、不活
性雰囲気、水素雰囲気または酸素雰囲気において、温度
450〜650℃、加熱時間4〜24時間の加熱処理を
行う。加熱によって、矢印で模式的に示すようにニッケ
ルが半導体膜22内を移動しつつ、結晶化させる。ここ
では570℃、8時間の加熱処理を行い、ニッケルを含
有する結晶質半導体膜25を形成する。(図4(B))
【0091】この工程では、ニッケルを添加した領域2
2aで反応したニッケルシリサイドから優先的に進行
し、基板20の基板面に対してほぼ平行に成長した結晶
領域(横成長領域とよぶ)25bが形成される。横成長
領域25bは比較的揃った状態で個々の結晶粒が集合し
ているため、全体的な結晶性に優れるという利点があ
る。なお、領域25aは結晶化促進元素が導入された領
域であって、結晶化されるが結晶化促進元素が高濃度に
残存するため、素子には不適である。また非結晶化領域
25cは結晶化促進元素が移動しなかった領域であり、
結晶化が進行しなかった領域である。よって、横成長領
域25bだけが高性能の素子を形成するのに適してい
る。
【0092】TEM(透過型電子顕微鏡法)観察による
と、結晶質半導体膜において横成長領域25bの結晶粒
は棒状または偏平棒状であり、これらの結晶粒の方位が
殆ど揃っている。これら結晶粒の殆ど全てが概略{11
0}配向であり、<100>軸、<111>軸の方向は
各結晶粒同士で同じであり、<110>軸が結晶粒間で
2°ほど僅かに揺らいでいる。このように、横成長領域
26bでは結晶軸の方位が揃っているために、結晶粒界
での原子の結合がスムーズになり、未結合手がわずかに
なる。
【0093】他方、従来の多結晶シリコンは結晶粒ごと
に、結晶軸の方向は不規則であるため、粒界において結
合できない原子が多数存在する。この点で、本実施形態
の横成長領域25bと従来の多結晶シリコン膜の結晶構
造は全く異なっている。横成長領域25bは結晶粒界に
おいて、殆どの原子の接合がとぎれることがなく、二つ
の結晶粒が極めて整合性よく接合しているため、結晶粒
界において結晶格子が連続的に連なり、結晶欠陥等に起
因するトラップ準位を非常に作りにくい構成となってい
る。
【0094】次に、実施形態1と同様に、酸化シリコン
膜でなるマスク絶縁膜27を形成する。横成長領域25
bがチャネル形成領域又はチャネル形成領域及び低濃度
不純物領域となる領域である被ゲッタリング領域26a
に含まれるようにする。そして、15族元素としてP
(リン)を添加し、15族元素添加領域26cを形成す
る。横成長領域25aに残存するニッケル濃度は、実施
形態1の場合の1/10程度、即ち1018〜1019atom
s/cm3 となるため、領域26cのリンの濃度は1×10
19〜1×1020atoms/cm3 とする。(図4(C))
【0095】なお、15族元素は領域26c膜を通過し
て下地膜21、基板20にも添加されるため、下地膜2
1または基板22中の特定の領域のみに高濃度の15族
元素が含まれる。しかし、このような15族元素がTF
T特性に悪影響を与えることはない。
【0096】そして、添加領域26cを形成した後、5
00〜850℃で2〜24時間の加熱処理を行い、被ゲ
ッタリング領域26a中の結晶化促進元素を15族元素
添加領域26c へと移動させて、領域26cに吸い取ら
せる(移動方向は矢印で示す)。こうして結晶化促進元
素が5×1017atoms/cm3 以下、1×1014〜1×10
15atoms/cm3 に低減された横成長領域が得られる。(図
4(D))
【0097】結晶化促進元素除去工程が終了したら、マ
スク絶縁膜27を除去した後、領域26を領域26cの
全部もしくは一部がソース領域及びドレイン領域となる
ように、領域26aがチャネル形成領域又はチャネル形
成領域と低濃度不純物領域となるように島状にパターニ
ングして、島状の半導体層28を形成する。
【0098】次に、プラズマCVD法または減圧熱CV
D法により、半導体層28を覆って窒化酸化シリコンで
なる絶縁膜30を形成する。この絶縁膜30はゲート絶
縁膜を構成するものであり、その膜厚は50〜150n
mとする。
【0099】次に、絶縁膜30上に、ゲート電極31を
形成する。例えば、Pが添加されたシリコン、Al、T
a、W、Mo、Ti、Cr等の高融点金属やこれらの合
金(例えば、高融点金属同士の合金、高融点金属と窒素
との合金など)を用いることができる。
【0100】以上の工程で得られた半導体層28、絶縁
膜30、及びゲート電極31を用いて、TFTを作製す
ることができる。
【0101】[実施形態3] 図5を用いて、本実施形
態を説明する。本実施形態は、島状半導体層の形成後
(パターニング後)に、結晶化促進元素を除去したもの
である。その他は、実施形態1又は実施形態2と同様で
ある。まず、実施形態1又は実施形態2で説明した工程
に従って、半導体膜の結晶化まで行い、得られた結晶質
半導体膜をパターニングして島状半導体層35を形成す
る。(図5(A))
【0102】次に、実施形態1、2と同様に、酸化シリ
コン膜でなるマスク絶縁膜37を形成する。そして、1
5族元素としてP(リン)をソース領域及びドレイン領
域に添加し、15族元素添加領域36cを形成する。
(図5(B)
【0103】そして、添加領域36cを形成した後、5
00〜850℃で2〜24時間の加熱処理を行い、被ゲ
ッタリング領域36d中の結晶化促進元素を15族元素
添加領域36cへと移動させて吸い取らせる(移動方向
は矢印で示す)。こうして触媒が5×1017atoms/cm3
以下、1×1014〜1×1015atoms/cm3 に低減された
領域が得られる。(図5(C))
【0104】以上の工程で得られた半導体層のソース領
域、ドレイン領域は、ニッケル元素濃度が高いので、実
施形態1、2に比べてソース領域及びドレイン領域を低
抵抗化できる。
【0105】[実施形態4] 図6を用いて、本実施形
態を説明する。本実施形態は、被ゲッタリング領域をチ
ャネル形成領域及び低濃度不純物領域として、低濃度不
純物領域を形成したものである。本実施形態を実施形態
1乃至3に適用することも可能である。まず、実施形態
1乃至3で説明した工程に従って、被ゲッタリング領域
46d中の結晶化促進元素が除去された島状半導体層4
8の形成まで行い、その上にゲート絶縁膜50を形成す
る。(図6(A))
【0106】次に、ゲート電極51を形成する。例え
ば、Pが添加されたシリコン、Al、Ta、W、Mo、
Ti、Cr等の高融点金属やこれらの合金(例えば、高
融点金属同士の合金、高融点金属と窒素との合金など)
を用いて形成する。ゲート電極51は、被ゲッタリング
領域46dの一部(チャネル形成領域と低濃度不純物領
域となる領域のうちチャネル形成領域となる領域)上に
形成する。(図6(B))
【0107】次に、ゲート電極をマスクとして不純物を
添加して低濃度不純物領域52を形成する。不純物の添
加は、高加速度、低ドーズ量でドーピングを行い、ゲー
ト絶縁膜を通過してリンが半導体層に添加されるように
した。条件は加速電圧80kV、設定ドーズ量6×10
13atoms/cm3とし、添加量は1×1016〜1×1019ato
ms/cm3 とする。
【0108】以上の工程によって、新たなマスクを用い
ることなく低濃度不純物領域を形成できる。
【0109】本実施形態を用いて更に、低濃度不純物領
域形成後、ゲート電極として既に形成されている第1の
導電膜上に第2の導電膜をゲート電極の一部として形成
し、低濃度不純物領域とその第2の導電膜が重なりを有
するように第2の導電膜をパターニングすることによっ
て、ゲート電極と低濃度不純物領域が重なる領域を有す
るゲート・オーバーラップド・LDD(GOLD)構造
を得ることも可能である。GOLD構造は、ホットエレ
クトロン注入による半導体装置の劣化を防止することが
できる。また、ゲート電極が2層でなく、3層以上の多
層構造としてもよい。
【0110】
【実施例】 図7〜図16を用いて、本発明の実施例を
説明する。なお、実施例に実施形態1〜4を適用しても
よい。
【0111】[ 実施例1] 本実施例は本発明をTFT
に適用した例であり、Nチャネル型TFTとPチャネル
型TFTを同一基板上に形成し、CMOS回路を作製し
た例を示す。説明には図7〜図9を用いる。
【0112】図7はCMOS回路の概略の上面図を示
す。図7において、111はゲート配線、108はNチ
ャネル型TFTの半導体層、109はPチャネル型TF
Tの半導体層である。161、162は半導体層10
8、109とソース配線のコンタクト部であり、16
3、164は半導体層108、109とドレイン配線と
のコンタクト部である。165はゲート配線111と取
出し配線とのコンタクト部(ゲートコンタクト部)であ
る。
【0113】図8、図9を用いて、TFTの作製工程を
説明する。なお図8、図9において左側にNチャネル型
TFTの断面図を示し、右側にPチャネル型TFTの断
面図を示す。各TFTの断面図は図7の鎖線A−A' 、
鎖線B−B' で切断した断面図に対応する。
【0114】まず、コーニング社製1737ガラス基板
を基板100として用いる。ガラス基板100上に下地
膜として300nm厚の酸化シリコン膜101を形成す
る。
【0115】こうして絶縁表面を有する基板が準備でき
たら、減圧熱CVD法により、ジシランを原料ガスに半
導体膜として非晶質シリコン膜102を成膜する。非晶
質シリコン膜102の膜厚は55nmとする。次に、非
晶質シリコン膜102上に120nm厚の酸化シリコン
膜でなるマスク絶縁膜103を形成する。マスク絶縁膜
103にはパターニングによって開口部103a、10
3bが設けられている。
【0116】次に、重量換算で10ppm のニッケルを含
むニッケル酢酸塩をエタノールに溶かした溶液をスピン
コターにより塗布し、乾燥してNi膜104を形成す
る。Ni膜104はマスク絶縁膜103に設けられた開
口部103a、103bにおいて非晶質シリコン膜10
2と接している。なお、非晶質シリコン膜102は浸潤
性が乏しいので、マスク絶縁膜103を形成する前にU
V照射などにより数nm程度の酸化膜を形成しておく
と、Ni膜104が開口部103a、103bで接した
状態で形成することが容易になる。(図8(A))
【0117】こうして図8(A)の状態が得られたら、
加熱炉内で450℃、1時間程度、加熱処理して、非晶
質シリコン膜102から水素出しした後、加熱炉内で、
窒素雰囲気、570℃、14時間の加熱処理を行う。N
i膜104から非晶質シリコン膜102内へNiが移動
して、結晶化が進行して、横成長領域106a、106
bを有する結晶質シリコン膜106が形成される。(図
8(B))
【0118】結晶化工程が終了したら、600℃、1〜
4時間、結晶質シリコン膜106を熱処理して、非晶質
部分を結晶化させ、結晶性を向上させることは好まし
い。更に、KrFエキシマレーザー光を結晶質シリコン
膜106に照射して、膜内に局在しているNiを移動し
やすい状態にすることは好ましい。エキシマレーザーは
光学系によって、0.5 mm幅、12cm長の線状レーザ
ー光に加工して、線状レーザー光に対して基板を相対的
に1方向に走査させることにより、基板全面にレーザー
光を照射する。あるいは、レーザー光を1辺が5〜10
cm程度の矩形上に加工して照射することもできる。
【0119】次に、半導体膜のチャネル形成領域又はチ
ャネル形成領域と低濃度不純物領域となる領域を含む被
ゲッタリング領域上にマスク絶縁膜118を形成し、半
導体膜に15族元素を添加して、Nチャネル型TFTの
ソース領域及びドレイン領域となる領域を形成する。ド
ーピングガスには水素で5%に希釈したホスフィンを用
いて、P(リン)を添加する。低加速度、高ドーズ量で
ドーピングを行い、ドーピング条件はP濃度が半導体膜
106に残存するNi濃度の10倍とし、加速電圧80
kV、設定ドーズ量6×1013atoms/ cm3で添加し、添
加量は1×10 19〜1×1022atoms/cm3 とする。(図
8(C))
【0120】半導体膜106にN+ 型領域107が形成
される。ここで半導体膜106のN + 型領域107の一
部はソース及びドレイン領域となり、領域123がチャ
ネル形成領域及び低濃度不純物領域となる。
【0121】この状態で加熱処理することで、N+ 型領
域107にリンが添加されなかった領域123、133
のニッケルを吸い取らせることができる。非晶質シリコ
ン膜の結晶化のために意図的に添加したNiが、図8に
おいて矢印で模式的に示すように、チャネル形成領域又
はチャネル形成領域と低濃度不純物領域を含む領域12
3、133からそれぞれのソース領域及びドレイン領域
となる領域へ移動する。その結果、チャネル形成領域及
び低濃度不純物領域となる領域内のNiが減少し、他
方、ゲッタリングシンクに用いたソース領域及びドレイ
ン領域となる領域中のNi濃度はチャネル形成領域12
3、133よりも高くなる。
【0122】次に、結晶質シリコン膜106を島状にパ
ターニングして、半導体層108、109を形成する。
なお、上記のエキシマレーザの照射は半導体層108、
109の形成後でもよい。(図8(D))
【0123】次に、プラズマCVD法により、SiH4
とN2 Oを原料ガスにして、窒化酸化シリコン膜110
を120nmの厚さに成膜する。次に、窒化酸化シリコ
ン膜110上に厚さ40nmのタンタル膜(Ta膜)を
スパッタ装置において成膜しパターニングしてゲート電
極111を形成する。ゲート電極はリンが添加されてな
い領域の一部分(Nチャネル型TFTのチャネル形成領
域と低濃度不純物領域となる領域のうちチャネル形成領
域となる領域)上に配置する。なお、上記のエキシマレ
ーザー光の照射はTa膜の成膜前に実施してもよい。本
実施例では、少なくともチャネル形成領域となる領域に
レーザ光が照射されればよい。(図8(E))
【0124】そしてゲート電極111をマスクとして不
純物を添加して低濃度不純物領域124,125を形成
する。不純物の添加は、高加速度、低ドーズ量でドーピ
ングを行い、ゲート絶縁膜を通過してリンが半導体層に
添加されるようにした。条件は加速電圧80kV、設定
ドーズ量6×1013atoms/ cm3とし、添加量は1×10
16〜1×1019atoms/cm3 とする。(図9(A))
【0125】次に、Pチャネル型TFTの半導体層10
9に13族元素であるB(ボロン)を添加する。Nチャ
ネル型TFTをレジストマスク140で覆った後、半導
体層109にBを添加する。ドーピングガスには水素で
5%に希釈されたジボランを用い、P+ 型のソース領域
及びドレイン領域となる領域141、142を形成す
る。(図9(B))
【0126】ソース領域及びドレイン領域となる領域を
形成した後、レジストマスク140を除去し、電気炉内
で350℃〜550℃、ここでは450℃、2時間の加
熱処理をする。この加熱処理で、ソース領域及びドレイ
ン領域121,122,141,142、及び低濃度不
純物領域124,125に添加されたリン、ボロンが活
性化される。
【0127】次に、酸化シリコン膜でなる層間絶縁膜1
50を形成する。層間絶縁膜150にコンタクトホール
を形成した後、電極材料としてチタン/アルミ/チタン
からなる積層膜を形成し、パターニングして、配線15
1〜153を形成する。ここでは、配線153によって
Nチャネル型TFTとPチャネル型TFTとを接続して
CMOS回路を形成する。更に、図示しないゲート電極
111に接続されたゲート配線の取出し配線も形成す
る。最後に水素雰囲気中において350℃、2時間程度
の水素化処理を行い、TFT全体の水素終端処理を行
う。(図9(C))
【0128】[実施例2] 本実施例を図10を用いて
説明する。本実施例は実施例1を変形してGOLD構造
を形成した例である。本実施例のGOLD構造を実施例
1に適用してもよい。
【0129】結晶化促進元素が低減された島状半導体領
域を形成するまでは、実施例1と同様に行う。次にゲー
ト絶縁膜として、20nm厚の窒化シリコン膜/100
nm厚の窒化酸化シリコン膜210を形成する。
【0130】次に、ゲート電極の形成及び低濃度不純物
領域の形成を行う。窒化酸化シリコン膜210表面上に
第1の導電膜215と第2の導電層216を形成する。
第1の導電膜215はTi,Ta,W,Moから選ばれ
た材料もしくはそれらの合金からなる材料で形成すれば
よい。また、電気抵抗や耐熱性を考慮して前記材料を主
成分とする導電材料を用いてもよい。第1の導電膜の厚
さは10〜100nm、好ましくは20〜50nmとす
る必要がある。ここでは、50nmの厚さでTi膜をス
パッタ法で形成した。
【0131】第2の導電層216は、Al、Cuから選
ばれた材料を用いることが好ましい。これはゲート電極
の電気抵抗を下げるために設けられるものであり、50
〜400nm、好ましくは100〜200nmの厚さに
形成する。Alを用いる場合には、純Alを用いても良
いし、Ti、Si、Scから選ばれた元素が0.1〜5
atom%添加されたAl合金を用いても良い。また銅を用
いる場合には、図示しないが、ゲート絶縁膜210の表
面に窒化シリコン膜を30〜100nmの厚さで設けて
おくと好ましい。
【0132】ここでは、Scが0.5atom%添加された
Al膜をスパッタ法で200nmの厚さに形成した。
(図10(A)) そして、Pチャネル型TFTが形成される領域にレジス
トマスク314を形成して、N型を付与する第1の不純
物元素を添加する工程を行った。結晶質半導体材料に対
してN型を付与する不純物元素としては、リン(P)、
砒素(As)、アンチモン(Sb)などが知られている
が、ここでは、リンを用い、フォスフィン(PH3 )を
用いたイオンドープ法で行った。この工程では、ゲート
絶縁膜210と第1の導電膜215を通してその下の半
導体層にリンを添加するために、加速電圧は80keV
と高めに設定した。半導体層に添加されるリンの濃度
は、1×1016〜1×1019atoms/cm3 の範囲にするの
が好ましく、ここでは1×1018atoms/cm3 とした。そ
して、半導体層に低濃度にリンが添加された領域31
5、316が形成された。( 図10(B))
【0133】そして、レジストマスク314を除去した
後、第1の導電膜215と第2の導電層216に密接さ
せて図示しない第3の導電膜を形成した。第3の導電膜
はTi、Ta、W、Moから選ばれた材料で形成すれば
良いが、電気抵抗や耐熱性を考慮して前記材料を主成分
とする化合物を用いても良い。例えば、また、第3の導
電膜の厚さは10〜100nm、好ましくは20〜50
nmとする必要がある。ここでは、50nmの厚さでT
a膜をスパッタ法で形成した。その後、第1の導電膜と
第3の導電膜を同時にパターニングして、チャネル長方
向の長さが同じ第1の導電層217と第3の導電層21
8を形成した。(図10(C)) 次に、Pチャネル型TFTの半導体層209に13族元
素であるB(ボロン)を添加する。Nチャネル型TFT
をレジストマスク240で覆った後、半導体層209に
Bを添加する。ドーピングガスには水素で5%に希釈さ
れたジボランを用い、P+ 型のソース領域及びドレイン
領域241、242を形成する。(図10(D))
【0134】ソース領域及びドレイン領域を形成した
後、レジストマスク240を除去して、電気炉内で45
0℃、2時間の加熱処理をする。この加熱処理でゲッタ
リングと同時に、ソース領域及びドレイン領域211、
212、241,242、及び低濃度不純物領域31
5,316に添加されるたリン、ボロンが活性化され
る。
【0135】次に、酸化シリコン膜でなる層間絶縁膜2
56を形成する。層間絶縁膜256にコンタクトホール
を形成した後、電極材料としてチタン/アルミ/チタン
からなる積層膜を形成し、パターニングして、配線25
1〜253を形成する。ここでは、配線253によって
Nチャネル型TFTとPチャネル型TFTとを接続して
CMOS回路を形成する。更に、図示しないゲート配線
111の取出し配線も形成する。最後に水素雰囲気中に
おいて350℃、2時間程度の水素化処理を行い、TF
T全体の水素終端処理を行う。(図10(E))
【0136】[ 実施例3] 本実施例を図11を用いて
説明する。本実施例は、活性化工程後にゲート電極を形
成したものであって、ゲート電極の耐熱性が劣ることに
よる信頼性の低下を実施例1や実施例2より更に防止す
ることができる。本実施例を実施例1又は実施例2に適
用してもよい。
【0137】15属元素の添加までは実施例1と同様に
行う。この状態で加熱処理することで、N+ 型領域31
1、312、313にリンが添加されなかった領域32
3、333のニッケルを吸い取らせることができるが、
本実施例では、Pチャネル型TFTとなる領域に13族
元素であるB(ボロン)を添加した後、結晶化促進元素
の除去工程を行う。
【0138】そこで、Nチャネル型TFTをレジストマ
スク340で覆った後、Pチャネル型TFTとなる半導
体膜にBを添加する。ドーピングガスには水素で5%に
希釈されたジボランを用い、P+ 型のソース領域及びド
レイン領域341、342、チャネル形成領域となる領
域343を形成する。(図11(B))
【0139】Pチャネル型のソース領域及びドレイン領
域341,342に結晶化促進元素を吸い取らせるに
は、ボロンイオンの濃度が、当該領域に添加されるリン
イオン濃度の1.3〜2倍程度にする。
【0140】ソース領域及びドレイン領域に不純物添加
後、電気炉内で500℃、2時間の加熱処理をする。こ
の加熱処理により、非晶質シリコン膜の結晶化のために
意図的に添加したNiが、図11(C)において矢印で
模式的に示すように、被ゲッタリング領域323、34
3からそれぞれのソース領域及びドレイン領域321、
322、341、342へ移動する。その結果、被ゲッ
タリング領域323、343内のNiが減少し、他方、
ゲッタリングシンクに用いたソース領域及びドレイン領
域321、322、341、342中のNi濃度は被ゲ
ッタリング領域323、343よりも高くなる。(図1
1(C))
【0141】更に、この加熱処理でゲッタリングと同時
に、ソース領域及びドレイン領域321、322、34
1、342、に添加されたリン、ボロンが活性化され
る。次に、プラズマCVD法により、SiH4 とN2
を原料ガスにして、窒化酸化シリコン膜310を120
nmの厚さに成膜する。次に、窒化酸化シリコン膜31
0上のPチャネル型TFTをレジストマスク又はマスク
絶縁膜350で覆い、Nチャネル型TFTのチャネル形
成領域上レジストマスク又はマスク絶縁膜351を形成
した後、15族元素としてリンを添加する。半導体層に
添加されるリンの濃度は、1×1016〜1×1019atom
s/cm3 の範囲にするのが好ましく、ここでは1×1018
atoms/cm3 とした。こうして、Nチャネル型TFTの低
濃度不純物領域355,356を形成する。(図11
(D))
【0142】その後、電気炉内で450℃、2時間の加
熱処理をすることは好ましい。この加熱処理で、ソース
領域及びドレイン領域321,322,341,34
2、及び低濃度不純物領域355,356に添加された
リン、ボロンが活性化される。
【0143】次に、ゲート配線360を形成する導電膜
を成膜する。ここでは、窒化タンタル(TaNx )/タ
ンタル(Ta)/窒化タンタル(TaNx )の3層をス
パッタ法で成膜した。TaNx 膜の厚さは50nmと
し、Ta膜の厚さは250nmとする。そしてこの3層
膜をパターニングしてゲート配線360を形成する。本
実施例では、Nチャネル型TFTはGOLD構造とし、
Pチャネル型TFTは低濃度不純物領域のない構造とし
た。(図11(E))
【0144】次に、酸化シリコン膜でなる層間絶縁膜3
70を形成する。層間絶縁膜370にコンタクトホール
を形成した後、電極材料としてチタン/アルミ/チタン
からなる積層膜を形成し、パターニングして、配線37
1〜373を形成する。ここでは、配線373によって
Nチャネル型TFTとPチャネル型TFTとを接続して
CMOS回路を形成する。更に、図示しないゲート配線
360の取出し配線も形成する。最後に水素雰囲気中に
おいて350℃、2時間程度の水素化処理を行い、TF
T全体の水素終端処理を行う。(図11(F))
【0145】[実施例4] 本実施例では、実施例1で
説明したTFTをアクティブマトリクス基板に適用した
ものである。本実施例のアクティブマトリクス基板は液
晶表示装置や、EL表示装置などの平板型の電気光学装
置に用いられる。なお、本実施例を実施例2又は実施例
3に適用してもよい。
【0146】図12〜図14を用いて、本実施例を説明
する。図12〜図14で同じ符号は同じ構成要素を示
す。図12は本実施例のアクティブマトリクス基板の概
略斜視図である。アクティブマトリクス基板は、ガラス
基板400上に形成された、画素部401、走査線駆動
回路402、信号線駆動回路403で構成される。走査
線駆動回路402、信号線駆動回路403はそれぞれ走
査線502、信号線503によって画素部401に接続
され、これら駆動回路402、403は、CMOS回路
で主に構成されている。
【0147】走査線502は画素部401の行ごとに形
成され、信号線503は列ごとに形成されている。走査
線502、信号線503の交差部近傍には、各配線50
2、503に接続された画素TFT406が形成されて
いる。画素TFT406には、画素電極407、保持容
量408が接続されている。
【0148】まず、実施例1のTFTの作製工程に従っ
て、駆動回路402、403のNチャネル型TFT、P
チャネル型TFT、画素部401の画素TFT406を
完成する。
【0149】図13(A)は画素部401の上面図であ
り、ほぼ1画素の上面図である。図13(B)は駆動回
路402、403を構成するCMOS回路の上面図であ
る。図14はアクティブマトリクス基板の断面図であ
り、画素部401、CMOS回路の断面図である。画素
部401の断面図は図13(A)の鎖線A−A' に沿っ
た断面図であり、CMOS回路の断面図は図13(B)
の鎖線B−B' に沿った断面図である。
【0150】画素部401の画素TFT406はNチャ
ネル型TFTである。「U」字型(馬蹄型)に屈曲した
半導体層501を有する。第1層目の配線である走査線
502がゲート絶縁膜510を挟んで半導体層501と
交差している。
【0151】半導体層501には、N+ 型領域511〜
513、2つのチャネル形成領域514、515、低濃
度不純物領域(N- 型領域)516〜519が形成され
る。N+ 型領域511、512はソース領域及びドレイ
ン領域である。
【0152】他方、CMOS回路では、1本のゲート配
線601が2つの半導体層602、603とゲート絶縁
膜610を挟んで交差している。半導体層602には、
ソース領域及びドレイン領域(N+ 型領域)611、6
12、チャネル形成領域613、低濃度不純物領域(N
- 型領域)614、615が形成されている。半導体層
603には、ソース領域及びドレイン領域(P+ 型領
域)621、622、チャネル形成領域623が形成さ
れている。
【0153】半導体層501、602、603にソース
領域及びドレイン領域を形成した後、基板全面に層間絶
縁膜430が形成される。層間絶縁膜430上には第2
層目の配線・電極として、信号線503、ドレイン電極
504、ソース電極631、632、ドレイン電極63
3が形成される。
【0154】走査線502と信号線503は層間絶縁膜
430を挟んで、図13(A)に示すように直交してい
る。ドレイン電極504はドレイン領域512を画素電
極505に接続させるための取出し電極である共に、保
持容量408の下部電極である。保持容量408の容量
を大きくするため、ドレイン電極504は開口部を低下
させない限りにおいて、できるだけ広くなるようにして
いる。
【0155】第2層目の配線・電極上に、第1の平坦化
膜440が形成されている。本実施例では窒化シリコン
(50nm)/酸化シリコン(25nm)/アクリル
(1μm)の積層膜を第1の平坦化膜440として利用
する。アクリルやポリイミド、ベンゾシクロブテン(B
CB)といった有機性樹脂膜は、スピンコート法で形成
可能な溶液塗布型絶縁膜なので、1μm程度の膜厚を高
いスループットで形成することが可能であり、良好な平
坦面が得られる。更に、有機性樹脂膜は窒化シリコンや
酸化シリコンと較べて誘電率が低いため、寄生容量を小
さくすることができる。
【0156】次に、第1の平坦化膜440上に、第3層
目の配線として、チタンやクロム等の遮光性導電膜でな
るソース配線641、642、ドレイン配線643、ブ
ラックマスク520が形成されている。図13(A)に
示すように画素部401でブラックマスク520は一体
であり、画素電極505の周辺とオーバーラップして、
表示に寄与しない部分を全て覆うように形成されてい
る。なお、ブラックマスク520は図13(A)に点線
で示すように配置されている。またブラックマスク52
0の電位は所定の値に固定される。
【0157】これら第3層目の配線641、642、6
43、520の形成に先立って、第1の平坦化膜440
をエッチングして、最下層の窒化シリコン膜のみを残し
た凹部530をドレイン電極504上に形成する。
【0158】凹部530では、ドレイン電極504とブ
ラックマスク520とが窒化シリコン膜のみを挟んで対
向しているので、凹部530においてドレイン電極50
4、ブラックマスク520を電極に、窒化シリコン膜を
誘電体とする保持容量408が形成される。窒化シリコ
ンは比誘電率が高く、しかも膜厚を薄くすることでより
大きな容量を確保できる。
【0159】第3層目の配線641、642、520上
に第2の平坦化膜450が形成されている。第2の平坦
化膜450は1.5μm厚のアクリルで形成する。保持
容量408が形成された部分は大きな段差を生じるが、
その様な段差も十分に平坦化できる。
【0160】第1の平坦化膜440及び第2の平坦化膜
450にコンタクトホールを形成し、ITOや酸化スズ
等の透明導電膜からなる画素電極505が形成される。
こうしてアクティブマトリクス基板が完成する。
【0161】本実施例のアクティブマトリクス基板を液
晶表示装置に利用する場合には、基板全面を覆って図示
しない配向膜を形成する。必要に応じて配向膜にラビン
グ処理が施される
【0162】なお、画素電極505として反射率の高い
導電膜、代表的にはアルミニウムまたはアルミニウムを
主成分とする材料を用いれば、反射型AMLCD用のア
クティブマトリクス基板を作製することもできる。
【0163】また、本実施例では画素TFT406をダ
ブルゲート構造としているが、シングルゲート構造でも
良いし、トリプルゲート構造等のマルチゲート構造とし
ても構わない。また、実施例1で示した逆スタガ型TF
Tで形成することもできる。本実施例のアクティブマト
リクス基板の構造は本実施例の構造に限定されるもので
はない。本発明の特徴はゲート配線の構成にあるので、
それ以外の構成については実施者が適宜決定すれば良
い。
【0164】[実施例5] 本実施例では実施例4で示
したアクティブ基板を用いた電気光学装置の一例とし
て、アクティブマトリクス方式の液晶表示装置(AML
CDと記す)を構成した例について説明する。
【0165】本実施例のAMLCDの外観を図15に示
す。図15(A)において図12と同じ符号は同じ構成
要素を示す。アクティブマトリクス基板は、ガラス基板
400上に形成された画素部401、走査線駆動回路4
02、信号線駆動回路403を有する。
【0166】アクティブマトリクス基板と対向基板70
0とが貼り合わされている。これら基板の隙間に液晶が
封止されている。ただし、アクティブマトリクス基板に
は、TFTの作製工程で外部端子が形成されており、こ
の外部端子が形成された部分は対向基板700と対向し
ていない。外部端子にはFPC(フレキシブル・プリン
ト・サーキット)710が接続され、FPC710を介
して外部信号、電源が回路401〜403へ伝達され
る。
【0167】対向基板700は、ガラス基板上全面にI
TO膜等の透明導電膜が形成されている。透明導電膜は
画素部401の画素電極に対する対向電極であり、画素
電極、対向電極間に形成された電界によって液晶材料が
駆動される。更に、対向基板700には必要であれば配
向膜や、カラーフィルタが形成されている。
【0168】本実施例のアクティブマトリクス基板に
は、FPC710を取り付ける面を利用してICチップ
711、712が取り付けられている。これらのICチ
ップはビデオ信号の処理回路、タイミングパルス発生回
路、γ補正回路、メモリ回路、演算回路などの回路をシ
リコン基板上に形成して構成される。図15(A)では
ICチップを2個取り付けたが、1個でも良いし、3個
以上であっても良い。
【0169】あるいは図15(B)の構成も可能であ
る。図15(B)において図15(A)と同一の構成要
素は同じ符号を付した。ここでは図15(A)でICチ
ップが行っていた信号処理を、同一基板上にTFTでも
って形成されたロジック回路720によって行う例を示
している。この場合、ロジック回路720も駆動回路4
02、403と同様にCMOS回路を基本として構成さ
れている。
【0170】本実施例では、ブラックマスクをアクティ
ブマトリクス基板に設ける構成(BMon TFT )を採用す
るが、それに加えて対向側にブラックマスクを設ける構
成とすることも可能である。
【0171】また、カラーフィルターを用いてカラー表
示を行っても良いし、ECB(電界制御複屈折)モー
ド、GH(ゲストホスト)モードなどで液晶を駆動し、
カラーフィルターを用いない構成としても良い。また、
特開平8−15686号公報に記載されたように、マイ
クロレンズアレイを用いる構成にしても良い。
【0172】[実施例6] 実施例1、2、3で示した
TFTは、AMLCD以外にも他の様々な電気光学装置
や半導体回路に適用することができる。
【0173】AMLCD以外の電気光学装置としてはE
L(エレクトロルミネッセンス)表示装置やイメージセ
ンサ等を挙げることができる。
【0174】また、半導体回路としては、ICチップで
構成されるマイクロプロセッサの様な演算処理回路、携
帯機器の入出力信号を扱う高周波モジュール(MMIC
など)が挙げられる。
【0175】この様に本発明は絶縁ゲイト型TFTで構
成される回路によって機能する全ての半導体装置に対し
て適用することが可能である。
【0176】〔実施例7〕上述の本発明の液晶表示装置
にはネマチック液晶以外にも様々な液晶を用いることが
可能である。例えば、1998, SID, “Characteristics a
nd Driving Scheme of Polymer-Stabilized Monostable
FLCD Exhibiting Fast Response Time and High Contr
ast Ratio with Gray-Scale Capability” by H. Furue
et al.や、1997, SID DIGEST, 841, “A Full-Color T
hresholdless AntiferroelectricLCD Exhibiting Wide
Viewing Angle with Fast Response Time” by T. Yosh
ida et al.や、1996, J. Mater. Chem. 6(4), 671-673,
"Thresholdless antiferroelectricity in liquid cry
stals and its application to displays" by S. Inui
et al.や、米国特許第5594569 号に開示された液晶を用
いることが可能である。
【0177】等方相−コレステリック相−カイラルスメ
クティックC相転移系列を示す強誘電性液晶(FLC)
を用い、DC電圧を印加しながらコレステリック相−カ
イラルスメクティックC相転移をさせ、かつコーンエッ
ジをほぼラビング方向に一致させた単安定FLCの電気
光学特性を図16に示す。図16に示すような強誘電性
液晶による表示モードは「Half−V字スイッチング
モード」と呼ばれている。図16に示すグラフの縦軸は
透過率(任意単位)、横軸は印加電圧である。「Hal
f−V字スイッチングモード」については、寺田らの”
Half−V字スイッチングモードFLCD”、第46
回応用物理学関係連合講演会講演予稿集、1999年3
月、第1316頁、および吉原らの”強誘電性液晶によ
る時分割フルカラーLCD”、液晶第3巻第3号第19
0頁に詳しい。
【0178】図16に示されるように、このような強誘
電性混合液晶を用いると、低電圧駆動かつ階調表示が可
能となることがわかる。本発明の液晶表示装置には、こ
のような電気光学特性を示す強誘電性液晶も用いること
ができる。
【0179】また、ある温度域において反強誘電相を示
す液晶を反強誘電性液晶(AFLC)という。反強誘電
性液晶を有する混合液晶には、電場に対して透過率が連
続的に変化する電気光学応答特性を示す、無しきい値反
強誘電性混合液晶と呼ばれるものがある。この無しきい
値反強誘電性混合液晶は、いわゆるV字型の電気光学応
答特性を示すものがあり、その駆動電圧が約±2.5V
程度(セル厚約1μm〜2μm)のものも見出されてい
る。
【0180】また、一般に、無しきい値反強誘電性混合
液晶は自発分極が大きく、液晶自体の誘電率が高い。こ
のため、無しきい値反強誘電性混合液晶を液晶表示装置
に用いる場合には、画素に比較的大きな保持容量が必要
となってくる。よって、自発分極が小さな無しきい値反
強誘電性混合液晶を用いるのが好ましい。
【0181】なお、このような無しきい値反強誘電性混
合液晶を本発明の液晶表示装置に用いることによって低
電圧駆動が実現されるので、低消費電力化が実現され
る。
【0182】〔実施例8〕本実施例では、本願発明を用
いてEL(エレクトロルミネッセンス)表示装置を作製
した例について説明する。
【0183】図17Aは本願発明を用いたEL表示装置
の上面図である。図17Aにおいて、4010は基板、
4011は画素部、4012はソース側駆動回路、40
13はゲート側駆動回路であり、それぞれの駆動回路は
配線4014〜4016を経てFPC4017に至り、
外部機器へと接続される。
【0184】このとき、少なくとも画素部、好ましくは
駆動回路及び画素部を囲むようにしてカバー材600
0、シーリング材(ハウジング材ともいう)7000、
密封材(第2のシーリング材)7001が設けられてい
る。
【0185】また、図17Bは本実施例のEL表示装置
の断面構造であり、基板4010、下地膜4021の上
に駆動回路用TFT(但し、ここではnチャネル型TF
Tとpチャネル型TFTを組み合わせたCMOS回路を
図示している。)4022及び画素部用TFT4023
(但し、ここではEL素子への電流を制御するTFTだ
け図示している。)が形成されている。これらのTFT
は公知の構造(トップゲート構造またはボトムゲート構
造)を用いれば良い。
【0186】本願発明は、駆動回路用TFT4022、
画素部用TF4023に際して用いることができる。
【0187】本願発明を用いて駆動回路用TFT402
2、画素部用TFT4023が完成したら、樹脂材料で
なる層間絶縁膜(平坦化膜)4026の上に画素部用T
FT4023のドレインと電気的に接続する透明導電膜
でなる画素電極4027を形成する。透明導電膜として
は、酸化インジウムと酸化スズとの化合物(ITOと呼
ばれる)または酸化インジウムと酸化亜鉛との化合物を
用いることができる。そして、画素電極4027を形成
したら、絶縁膜4028を形成し、画素電極4027上
に開口部を形成する。
【0188】次に、EL層4029を形成する。EL層
4029は公知のEL材料(正孔注入層、正孔輸送層、
発光層、電子輸送層または電子注入層)を自由に組み合
わせて積層構造または単層構造とすれば良い。どのよう
な構造とするかは公知の技術を用いれば良い。また、E
L材料には低分子系材料と高分子系(ポリマー系)材料
がある。低分子系材料を用いる場合は蒸着法を用いる
が、高分子系材料を用いる場合には、スピンコート法、
印刷法またはインクジェット法等の簡易な方法を用いる
ことが可能である。
【0189】本実施例では、シャドーマスクを用いて蒸
着法によりEL層を形成する。シャドーマスクを用いて
画素毎に波長の異なる発光が可能な発光層(赤色発光
層、緑色発光層及び青色発光層)を形成することで、カ
ラー表示が可能となる。その他にも、色変換層(CC
M)とカラーフィルターを組み合わせた方式、白色発光
層とカラーフィルターを組み合わせた方式があるがいず
れの方法を用いても良い。勿論、単色発光のEL表示装
置とすることもできる。
【0190】EL層4029を形成したら、その上に陰
極4030を形成する。陰極4030とEL層4029
の界面に存在する水分や酸素は極力排除しておくことが
望ましい。従って、真空中でEL層4029と陰極40
30を連続成膜するか、EL層4029を不活性雰囲気
で形成し、大気解放しないで陰極4030を形成すると
いった工夫が必要である。本実施例ではマルチチャンバ
ー方式(クラスターツール方式)の成膜装置を用いるこ
とで上述のような成膜を可能とする。
【0191】なお、本実施例では陰極4030として、
LiF(フッ化リチウム)膜とAl(アルミニウム)膜
の積層構造を用いる。具体的にはEL層4029上に蒸
着法で1nm厚のLiF(フッ化リチウム)膜を形成
し、その上に300nm厚のアルミニウム膜を形成す
る。勿論、公知の陰極材料であるMgAg電極を用いて
も良い。そして陰極4030は4031で示される領域
において配線4016に接続される。配線4016は陰
極4030に所定の電圧を与えるための電源供給線であ
り、導電性ペースト材料4032を介してFPC401
7に接続される。
【0192】4031に示された領域において陰極40
30と配線4016とを電気的に接続するために、層間
絶縁膜4026及び絶縁膜4028にコンタクトホール
を形成する必要がある。これらは層間絶縁膜4026の
エッチング時(画素電極用コンタクトホールの形成時)
や絶縁膜4028のエッチング時(EL層形成前の開口
部の形成時)に形成しておけば良い。また、絶縁膜40
28をエッチングする際に、層間絶縁膜4026まで一
括でエッチングしても良い。この場合、層間絶縁膜40
26と絶縁膜4028が同じ樹脂材料であれば、コンタ
クトホールの形状を良好なものとすることができる。
【0193】このようにして形成されたEL素子の表面
を覆って、パッシベーション膜6003、充填材600
4、カバー材6000が形成される。
【0194】さらに、EL素子部を囲むようにして、カ
バー材7000と基板4010の内側にシーリング材が
設けられ、さらにシーリング材7000の外側には密封
材(第2のシーリング材)7001が形成される。
【0195】このとき、この充填材6004は、カバー
材6000を接着するための接着剤としても機能する。
充填材6004としては、PVC(ポリビニルクロライ
ド)、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、PVB(ポリビ
ニルブチラル)またはEVA(エチレンビニルアセテー
ト)を用いることができる。この充填材6004の内部
に乾燥剤を設けておくと、吸湿効果を保持できるので好
ましい。
【0196】また、充填材6004の中にスペーサーを
含有させてもよい。このとき、スペーサーをBaOなど
からなる粒状物質とし、スペーサー自体に吸湿性をもた
せてもよい。
【0197】スペーサーを設けた場合、パッシベーショ
ン膜6003はスペーサー圧を緩和することができる。
また、パッシベーション膜とは別に、スペーサー圧を緩
和する樹脂膜などを設けてもよい。
【0198】また、カバー材6000としては、ガラス
板、アルミニウム板、ステンレス板、FRP(Fibe
rglass−Reinforced Plastic
s)板、PVF(ポリビニルフルオライド)フィルム、
マイラーフィルム、ポリエステルフィルムまたはアクリ
ルフィルムを用いることができる。なお、充填材600
4としてPVBやEVAを用いる場合、数十μmのアル
ミニウムホイルをPVFフィルムやマイラーフィルムで
挟んだ構造のシートを用いることが好ましい。
【0199】但し、EL素子からの発光方向(光の放射
方向)によっては、カバー材6000が透光性を有する
必要がある。
【0200】また、配線4016はシーリング材700
0および密封材7001と基板4010との隙間を通っ
てFPC4017に電気的に接続される。なお、ここで
は配線4016について説明したが、他の配線401
4、4015も同様にしてシーリング材7000および
密封材7001の下を通ってFPC4017に電気的に
接続される。
【0201】[実施例9]本実施例では、本願発明を用
いて実施例8とは異なる形態のEL表示装置を作製した
例について、図18A、18Bを用いて説明する。図1
7A、17Bと同じ番号のものは同じ部分を指している
ので説明は省略する。
【0202】図18Aは本実施例のEL表示装置の上面
図であり、図18AをA-A'で切断した断面図を図18
Bに示す。
【0203】実施例8に従って、EL素子の表面を覆っ
てパッシベーション膜6003までを形成する。
【0204】さらに、EL素子を覆うようにして充填材6
004を設ける。この充填材6004は、カバー材60
00を接着するための接着剤としても機能する。充填材
6004としては、PVC(ポリビニルクロライド)、
エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、PVB(ポリビニルブ
チラル)またはEVA(エチレンビニルアセテート)を
用いることができる。この充填材6004の内部に乾燥
剤を設けておくと、吸湿効果を保持できるので好まし
い。
【0205】また、充填材6004の中にスペーサーを
含有させてもよい。このとき、スペーサーをBaOなど
からなる粒状物質とし、スペーサー自体に吸湿性をもた
せてもよい。
【0206】スペーサーを設けた場合、パッシベーショ
ン膜6003はスペーサー圧を緩和することができる。
また、パッシベーション膜とは別に、スペーサー圧を緩
和する樹脂膜などを設けてもよい。
【0207】また、カバー材6000としては、ガラス
板、アルミニウム板、ステンレス板、FRP(Fibe
rglass−Reinforced Plastic
s)板、PVF(ポリビニルフルオライド)フィルム、
マイラーフィルム、ポリエステルフィルムまたはアクリ
ルフィルムを用いることができる。なお、充填材600
4としてPVBやEVAを用いる場合、数十μmのアル
ミニウムホイルをPVFフィルムやマイラーフィルムで
挟んだ構造のシートを用いることが好ましい。
【0208】但し、EL素子からの発光方向(光の放射
方向)によっては、カバー材6000が透光性を有する
必要がある。
【0209】次に、充填材6004を用いてカバー材6
000を接着した後、充填材6004の側面(露呈面)
を覆うようにフレーム材6001を取り付ける。フレー
ム材6001はシーリング材(接着剤として機能する)
6002によって接着される。このとき、シーリング材
6002としては、光硬化性樹脂を用いるのが好ましい
が、EL層の耐熱性が許せば熱硬化性樹脂を用いても良
い。なお、シーリング材6002はできるだけ水分や酸
素を透過しない材料であることが望ましい。また、シー
リング材6002の内部に乾燥剤を添加してあっても良
い。
【0210】また、配線4016はシーリング材600
2と基板4010との隙間を通ってFPC4017に電
気的に接続される。なお、ここでは配線4016につい
て説明したが、他の配線4014、4015も同様にし
てシーリング材6002の下を通ってFPC4017に
電気的に接続される。
【0211】[実施例10]実施例8および9のような
構成からなるEL表示パネルにおいて、本願発明を用い
ることができる。ここで画素部のさらに詳細な断面構造
を図19に、上面構造を図20Aに、回路図を図20B
に示す。図19、図20A及び図20Bでは共通の符号
を用いるので互いに参照すれば良い。
【0212】図19において、基板3501上に設けら
れたスイッチング用TFT3502は本願発明を用いた
NTFTを用いて形成される。なお、図19では実施例
2のNTFTと同様の構成としているが、実施例1や実
施例3の構成としてもよい。本実施例ではダブルゲート
構造としているが、構造及び作製プロセスに大きな違い
はないので説明は省略する。但し、ダブルゲート構造と
することで実質的に二つのTFTが直列された構造とな
り、オフ電流値を低減することができるという利点があ
る。なお、本実施例ではダブルゲート構造としている
が、シングルゲート構造でも構わないし、トリプルゲー
ト構造やそれ以上のゲート本数を持つマルチゲート構造
でも構わない。また、本願発明のPTFTを用いて形成
しても構わない。
【0213】また、電流制御用TFT3503は本願発
明を用いたNTFTを用いて形成される。このとき、ス
イッチング用TFT3502のドレイン配線35は配線
36によって電流制御用TFTのゲート電極37に電気
的に接続されている。また、38で示される配線は、ス
イッチング用TFT3502のゲート電極39a、39b
を電気的に接続するゲート配線である。
【0214】このとき、電流制御用TFT3503が本
実施例の構造であることは非常に重要な意味を持つ。電
流制御用TFTはEL素子を流れる電流量を制御するた
めの素子であるため、多くの電流が流れ、熱による劣化
やホットキャリアによる劣化の危険性が高い素子でもあ
る。そのため、電流制御用TFTのドレイン側に、ゲー
ト絶縁膜を介してゲート電極に重なるようにLDD領域
を設ける本願発明の構造は極めて有効である。
【0215】また、本実施例では電流制御用TFT35
03をシングルゲート構造で図示しているが、複数のT
FTを直列につなげたマルチゲート構造としても良い。
さらに、複数のTFTを並列につなげて実質的にチャネ
ル形成領域を複数に分割し、熱の放射を高い効率で行え
るようにした構造としても良い。このような構造は熱に
よる劣化対策として有効である。
【0216】また、図20Aに示すように、電流制御用
TFT3503のゲート電極37となる配線は3504
で示される領域で、電流制御用TFT3503のドレイ
ン配線40と絶縁膜を介して重なる。このとき、350
4で示される領域ではコンデンサが形成される。このコ
ンデンサ3504は電流制御用TFT3503のゲート
にかかる電圧を保持するためのコンデンサとして機能す
る。なお、ドレイン配線40は電流供給線(電源線)3
506に接続され、常に一定の電圧が加えられている。
【0217】スイッチング用TFT3502及び電流制
御用TFT3503の上には第1パッシベーション膜4
1が設けられ、その上に樹脂絶縁膜でなる平坦化膜42
が形成される。平坦化膜42を用いてTFTによる段差
を平坦化することは非常に重要である。後に形成される
EL層は非常に薄いため、段差が存在することによって
発光不良を起こす場合がある。従って、EL層をできる
だけ平坦面に形成しうるように画素電極を形成する前に
平坦化しておくことが望ましい。
【0218】また、43は反射性の高い導電膜でなる画
素電極(EL素子の陰極)であり、電流制御用TFT3
503のドレインに電気的に接続される。画素電極43
としてはアルミニウム合金膜、銅合金膜または銀合金膜
など低抵抗な導電膜またはそれらの積層膜を用いること
が好ましい。勿論、他の導電膜との積層構造としても良
い。
【0219】また、絶縁膜(好ましくは樹脂)で形成さ
れたバンク44a、44bにより形成された溝(画素に相
当する)の中に発光層45が形成される。なお、ここで
は一画素しか図示していないが、R(赤)、G(緑)、
B(青)の各色に対応した発光層を作り分けても良い。
発光層とする有機EL材料としてはπ共役ポリマー系材
料を用いる。代表的なポリマー系材料としては、ポリパ
ラフェニレンビニレン(PPV)系、ポリビニルカルバ
ゾール(PVK)系、ポリフルオレン系などが挙げられ
る。
【0220】なお、PPV系有機EL材料としては様々
な型のものがあるが、例えば「H. Shenk,H.Becker,O.Ge
lsen,E.Kluge,W.Kreuder,and H.Spreitzer,“Polymers
forLight Emitting Diodes”,Euro Display,Proceeding
s,1999,p.33-37」や特開平10−92576号公報に記
載されたような材料を用いれば良い。
【0221】具体的な発光層としては、赤色に発光する
発光層にはシアノポリフェニレンビニレン、緑色に発光
する発光層にはポリフェニレンビニレン、青色に発光す
る発光層にはポリフェニレンビニレン若しくはポリアル
キルフェニレンを用いれば良い。膜厚は30〜150n
m(好ましくは40〜100nm)とすれば良い。
【0222】但し、以上の例は発光層として用いること
のできる有機EL材料の一例であって、これに限定する
必要はまったくない。発光層、電荷輸送層または電荷注
入層を自由に組み合わせてEL層(発光及びそのための
キャリアの移動を行わせるための層)を形成すれば良
い。
【0223】例えば、本実施例ではポリマー系材料を発
光層として用いる例を示したが、低分子系有機EL材料
を用いても良い。また、電荷輸送層や電荷注入層として
炭化珪素等の無機材料を用いることも可能である。これ
らの有機EL材料や無機材料は公知の材料を用いること
ができる。
【0224】本実施例では発光層45の上にPEDOT
(ポリチオフェン)またはPAni(ポリアニリン)で
なる正孔注入層46を設けた積層構造のEL層としてい
る。そして、正孔注入層46の上には透明導電膜でなる
陽極47が設けられる。本実施例の場合、発光層45で
生成された光は上面側に向かって(TFTの上方に向か
って)放射されるため、陽極は透光性でなければならな
い。透明導電膜としては酸化インジウムと酸化スズとの
化合物や酸化インジウムと酸化亜鉛との化合物を用いる
ことができるが、耐熱性の低い発光層や正孔注入層を形
成した後で形成するため、可能な限り低温で成膜できる
ものが好ましい。
【0225】陽極47まで形成された時点でEL素子3
505が完成する。なお、ここでいうEL素子3505
は、画素電極(陰極)43、発光層45、正孔注入層4
6及び陽極47で形成されたコンデンサを指す。図20
Aに示すように画素電極43は画素の面積にほぼ一致す
るため、画素全体がEL素子として機能する。従って、
発光の利用効率が非常に高く、明るい画像表示が可能と
なる。
【0226】ところで、本実施例では、陽極47の上に
さらに第2パッシベーション膜48を設けている。第2
パッシベーション膜48としては窒化珪素膜または窒化
酸化珪素膜が好ましい。この目的は、外部とEL素子と
を遮断することであり、有機EL材料の酸化による劣化
を防ぐ意味と、有機EL材料からの脱ガスを抑える意味
との両方を併せ持つ。これによりEL表示装置の信頼性
が高められる。
【0227】以上のように本実施例のEL表示パネルは
図19のような構造の画素からなる画素部を有し、オフ
電流値の十分に低いスイッチング用TFTと、ホットキ
ャリア注入に強い電流制御用TFTとを有する。従っ
て、高い信頼性を有し、且つ、良好な画像表示が可能な
EL表示パネルが得られる。
【0228】なお、本実施例の構成は、実施例1〜3構
成と自由に組み合わせて実施することが可能である。ま
た、実施例7の電子機器の表示部として本実施例のEL
表示パネルを用いることは有効である。
【0229】〔実施例11〕本実施例では、実施例10
に示した画素部において、EL素子3505の構造を反
転させた構造について説明する。説明には図21を用い
る。なお、図19の構造と異なる点はEL素子の部分と
電流制御用TFTだけであるので、その他の説明は省略
することとする。
【0230】図21において、電流制御用TFT350
3は本願発明のPTFTを用いて形成される。なお、図
21では実施例2のPTFTと同様の構成としている
が、実施例1や実施例3の構成としてもよい。
【0231】本実施例では、画素電極(陽極)50とし
て透明導電膜を用いる。具体的には酸化インジウムと酸
化亜鉛との化合物でなる導電膜を用いる。勿論、酸化イ
ンジウムと酸化スズとの化合物でなる導電膜を用いても
良い。
【0232】そして、絶縁膜でなるバンク51a、51b
が形成された後、溶液塗布によりポリビニルカルバゾー
ルでなる発光層52が形成される。その上にはカリウム
アセチルアセトネート(acacKと表記される)でな
る電子注入層53、アルミニウム合金でなる陰極54が
形成される。この場合、陰極54がパッシベーション膜
としても機能する。こうしてEL素子3701が形成さ
れる。
【0233】本実施例の場合、発光層52で発生した光
は、矢印で示されるようにTFTが形成された基板の方
に向かって放射される。
【0234】なお、本実施例の構成は、実施例1〜3の
構成と自由に組み合わせて実施することが可能である。
また、実施例7の電子機器の表示部として本実施例のE
L表示パネルを用いることは有効である。
【0235】〔実施例12〕本実施例では、図20Bに
示した回路図とは異なる構造の画素とした場合の例につ
いて図22A〜Cに示す。なお、本実施例において、3
801はスイッチング用TFT3802のソース配線、
3803はスイッチング用TFT3802のゲート配
線、3804は電流制御用TFT、3805はコンデン
サ、3806、3808は電流供給線、3807はEL
素子とする。
【0236】図22Aは、二つの画素間で電流供給線3
806を共通とした場合の例である。即ち、二つの画素
が電流供給線3806を中心に線対称となるように形成
されている点に特徴がある。この場合、電源供給線の本
数を減らすことができるため、画素部をさらに高精細化
することができる。
【0237】また、図22Bは、電流供給線3808を
ゲート配線3803と平行に設けた場合の例である。な
お、図22Bでは電流供給線3808とゲート配線38
03とが重ならないように設けた構造となっているが、
両者が異なる層に形成される配線であれば、絶縁膜を介
して重なるように設けることもできる。この場合、電源
供給線3808とゲート配線3803とで専有面積を共
有させることができるため、画素部をさらに高精細化す
ることができる。
【0238】また、図22Cは、図22Bの構造と同様
に電流供給線3808をゲート配線3803と平行に設
け、さらに、二つの画素を電流供給線3808を中心に
線対称となるように形成する点に特徴がある。また、電
流供給線3808をゲート配線3803のいずれか一方
と重なるように設けることも有効である。この場合、電
源供給線の本数を減らすことができるため、画素部をさ
らに高精細化することができる。
【0239】なお、本実施例の構成は、実施例1〜3、
8または9の構成と自由に組み合わせて実施することが
可能である。また、実施例7の電子機器の表示部として
本実施例の画素構造を有するEL表示パネルを用いるこ
とは有効である。
【0240】[実施例13]実施例10に示した図20
A、20Bでは電流制御用TFT3503のゲートにか
かる電圧を保持するためにコンデンサ3504を設ける
構造としているが、コンデンサ3504を省略すること
も可能である。実施例10の場合、電流制御用TFT3
503として実施例2と同様の構成のNTFTを用いて
いるため、ゲート絶縁膜を介してゲート電極に重なるよ
うに設けられたLDD領域を有している。この重なり合
った領域には一般的にゲート容量と呼ばれる寄生容量が
形成されるが、本実施例ではこの寄生容量をコンデンサ
3504の代わりとして積極的に用いる点に特徴があ
る。
【0241】この寄生容量のキャパシタンスは、上記ゲ
ート電極とLDD領域とが重なり合った面積によって変
化するため、その重なり合った領域に含まれるLDD領
域の長さによって決まる。
【0242】また、実施例12に示した図22A,B,
Cの構造においても同様に、コンデンサ3805を省略
することは可能である。
【0243】なお、本実施例の構成は、実施例1〜3、
8〜12の構成と自由に組み合わせて実施することが可
能である。また、実施例7の電子機器の表示部として本
実施例の画素構造を有するEL表示パネルを用いること
は有効である。
【0244】〔実施例14〕本願発明を実施して形成さ
れたCMOS回路や画素部は様々な表示装置(アクティ
ブマトリクス型の液晶表示装置、アクティブマトリクス
型のEL表示装置、アクティブマトリクス型のEC表示
装置)に用いることができる。即ち、それら表示装置を
表示部に組み込んだ電子機器全てに本願発明を実施でき
る。
【0245】その様な電子機器としては、ビデオカメ
ラ、デジタルカメラ、プロジェクター(リア型またはフ
ロント型)、ヘッドマウントディスプレイ(ゴーグル型
ディスプレイ)、カーナビゲーション、カーステレオ、
パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(モバイルコン
ピュータ、携帯電話または電子書籍等)などが挙げられ
る。それらの一例を図23、図24及び図25に示す。
【0246】図23(A)はパーソナルコンピュータで
あり、本体2001、画像入力部2002、表示部20
03、キーボード2004等を含む。本発明を画像入力
部2002、表示部2003やその他の信号制御回路に
適用することができる。
【0247】図23(B)はビデオカメラであり、本体
2101、表示部2102、音声入力部2103、操作
スイッチ2104、バッテリー2105、受像部210
6等を含む。本発明を表示部2102やその他の信号制
御回路に適用することができる。
【0248】図23(C)はモバイルコンピュータ(モ
ービルコンピュータ)であり、本体2201、カメラ部
2202、受像部2203、操作スイッチ2204、表
示部2205等を含む。本発明は表示部2205やその
他の信号制御回路に適用できる。
【0249】図23(D)はゴーグル型ディスプレイで
あり、本体2301、表示部2302、アーム部230
3等を含む。本発明は表示部2302やその他の信号制
御回路に適用することができる。
【0250】図23(E)はプログラムを記録した記録
媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤーであ
り、本体2401、表示部2402、スピーカ部240
3、記録媒体2404、操作スイッチ2405等を含
む。なお、このプレーヤーは記録媒体としてDVD(D
igtial Versatile Disc)、CD
等を用い、音楽鑑賞や映画鑑賞やゲームやインターネッ
トを行うことができる。本発明は表示部2402やその
他の信号制御回路に適用することができる。
【0251】図23(F)はデジタルカメラであり、本
体2501、表示部2502、接眼部2503、操作ス
イッチ2504、受像部(図示しない)等を含む。本願
発明を表示部2502やその他の信号制御回路に適用す
ることができる。
【0252】図24(A)はフロント型プロジェクター
であり、投射装置2601、スクリーン2602等を含
む。本発明は投射装置2601の一部を構成する液晶表
示装置2808やその他の信号制御回路に適用すること
ができる。
【0253】図24(B)はリア型プロジェクターであ
り、本体2701、投射装置2702、ミラー270
3、スクリーン2704等を含む。本発明は投射装置2
702の一部を構成する液晶表示装置2808やその他
の信号制御回路に適用することができる。
【0254】なお、図24(C)は、図24(A)及び
図24(B)中における投射装置2601、2702の
構造の一例を示した図である。投射装置2601、27
02は、光源光学系2801、ミラー2802、280
4〜2806、ダイクロイックミラー2803、プリズ
ム2807、液晶表示装置2808、位相差板280
9、投射光学系2810で構成される。投射光学系28
10は、投射レンズを含む光学系で構成される。本実施
例は三板式の例を示したが、特に限定されず、例えば単
板式であってもよい。また、図24(C)中において矢
印で示した光路に実施者が適宜、光学レンズや、偏光機
能を有するフィルムや、位相差を調節するためのフィル
ム、IRフィルム等の光学系を設けてもよい。
【0255】また、図24(D)は、図24(C)中に
おける光源光学系2801の構造の一例を示した図であ
る。本実施例では、光源光学系2801は、リフレクタ
ー2811、光源2812、レンズアレイ2813、2
814、偏光変換素子2815、集光レンズ2816で
構成される。なお、図24(D)に示した光源光学系は
一例であって特に限定されない。例えば、光源光学系に
実施者が適宜、光学レンズや、偏光機能を有するフィル
ムや、位相差を調節するフィルム、IRフィルム等の光
学系を設けてもよい。
【0256】ただし、図24に示したプロジェクターに
おいては、透過型の表示装置を用いた場合を示してお
り、反射型の表示装置及びEL表示装置での適用例は図
示していない。
【0257】図25(A)は携帯電話であり、本体29
01、音声出力部2902、音声入力部2903、表示
部2904、操作スイッチ2905、アンテナ2906
等を含む。本願発明を音声出力部2902、音声入力部
2903、表示部2904やその他の信号制御回路に適
用することができる。
【0258】図25(B)は携帯書籍(電子書籍)であ
り、本体3001、表示部3002、3003、記憶媒
体3004、操作スイッチ3005、アンテナ3006
等を含む。本発明は表示部3002、3003やその他
の信号回路に適用することができる。
【0259】図25(C)はディスプレイであり、本体
3101、支持台3102、表示部3103等を含む。
本発明は表示部3103に適用することができる。本発
明のディスプレイは特に大画面化した場合において有利
であり、対角10インチ以上(特に30インチ以上)の
ディスプレイには有利である。
【0260】以上の様に、本願発明の適用範囲は極めて
広く、あらゆる分野の電子機器に適用することが可能で
ある。また、本実施例の電子機器は実施例1〜6、8〜
13のどのような組み合わせからなる構成を用いても実
現することができる。
【0261】
【発明の効果】本発明は、結晶化促進元素を用いて半導
体膜を結晶化する、または結晶性を高める技術を用いる
にあたって、被ゲッタリング領域に接してゲッタリング
領域を設けたため、結晶化促進元素除去工程を時短化で
き、結晶化促進元素除去工程を効率良く行うことが可能
になる。また、結晶化促進元素除去工程のプロセス温度
を600℃より低い温度で行うことが可能なため、ガラ
ス基板を使用することが十分可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 結晶化促進元素除去の模式図
【図2】 従来の結晶化促進元素除去の模式図
【図3】 実施形態1の作製工程を示す断面図
【図4】 実施形態2の作製工程を示す断面図
【図5】 実施形態3の作製工程を示す断面図
【図6】 実施形態4の作製工程を示す断面図
【図7】 実施例1のCMOS回路の平面図。
【図8】 実施例1のTFTの作製工程を示す断面図
【図9】 実施例1のTFTの作製工程を示す断面図
【図10】 実施例2のTFTの作製工程を示す断面図
【図11】 実施例3のTFTの作製工程を示す断面図
【図12】 実施例4のアクティブマトリクス基板の斜
視図
【図13】 画素部、CMOS回路の上面図
【図14】 アクティブマトリクス基板の断面図
【図15】 実施例5の液晶表示装置の外観斜視図
【図16】 反強誘電性混合液晶の光透過率特性の一例
を示す図
【図17】 実施例8のEL表示装置の上面図および断
面図
【図18】 実施例9のEL表示装置の上面図および断
面図
【図19】 実施例10のEL表示装置の断面図
【図20】 実施例10のEL表示装置の上面図および
回路図
【図21】 実施例11のEL表示装置の断面図
【図22】 実施例12のEL表示装置の回路図
【図23】 実施例14の電子機器の構成図
【図24】 実施例14の電子機器の構成図
【図25】 実施例14の電子機器の構成図
【符号の説明】
100 基板 102 非晶質シリコン膜 104 Ni膜 106 結晶質シリコン膜 108、109 半導体層

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体装置の作製方法であって、半導体
    膜を形成する工程Aと、前記半導体膜に結晶化を促進す
    る元素を導入する工程Bと、前記結晶化を促進する元素
    を導入した後、前記半導体膜を結晶化する工程Cと、結
    晶化された半導体膜に選択的に15族元素を添加する工
    程Dと、前記15族元素を添加した後、前記半導体膜を
    加熱処理する工程Eと、前記半導体膜をパターニングし
    て島状半導体層を形成する工程Fと、を有し、前記パタ
    ーニングは、前記15族元素が添加された領域がソース
    領域およびドレイン領域となるように、かつ前記15族
    元素が添加されなかった領域がチャネル形成領域又はチ
    ャネル形成領域と低濃度不純物領域となるように行われ
    ることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  2. 【請求項2】 半導体装置の作製方法であって、半導体
    膜を形成する工程Aと、前記半導体膜に結晶化を促進す
    る元素を導入する工程Bと、前記結晶化を促進する元素
    を導入した後、前記半導体膜を結晶化する工程Cと、結
    晶化された半導体膜に選択的に15族元素を添加する工
    程Dと、前記15族元素を添加した後、前記半導体膜を
    加熱処理する工程Eと、前記半導体膜をパターニングし
    て島状半導体層を形成する工程Fと、前記島状半導体層
    に接してゲート絶縁膜を形成する工程Gと、前記島状半
    導体層の前記15族元素が添加されていない領域上に前
    記ゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程H
    と、を有することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  3. 【請求項3】 半導体装置の作製方法であって、半導体
    膜を形成する工程Aと、前記半導体膜に結晶化を促進す
    る元素を導入する工程Bと、前記結晶化を促進する元素
    を導入した後、前記半導体膜を結晶化する工程Cと、前
    記結晶化された半導体膜のソース領域となる領域及びド
    レイン領域となる領域を含み、かつチャネル形成領域と
    なる領域又はチャネル形成領域と低濃度不純物領域とな
    る領域を含まない領域に15族元素を添加する工程D
    と、前記15族元素を添加した領域に前記結晶化を促進
    する元素をゲッタリングする工程Eと、前記半導体膜を
    パターニングして島状半導体層を形成する工程Fと、前
    記島状半導体層に接してゲート絶縁膜を形成する工程G
    と、前記島状半導体層の前記チャネル形成領域となる領
    域上に前記ゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する
    工程Hと、を有することを特徴とする半導体装置の作製
    方法。
  4. 【請求項4】 半導体装置の作製方法であって、半導体
    膜を形成する工程Aと、前記半導体膜に結晶化を促進す
    る元素を導入する工程Bと、前記結晶化を促進する元素
    を導入した後、前記半導体膜を結晶化する工程Cと、前
    記結晶化された半導体膜に選択的に15族元素を添加す
    る工程Dと、前記15族元素を添加した後、前記半導体
    膜を加熱処理する工程Eと、前記半導体膜をパターニン
    グして島状半導体層を形成する工程Fと、前記島状半導
    体層に接してゲート絶縁膜を形成する工程Gと、前記島
    状半導体層の前記15族元素が添加されていない領域の
    一部の上に前記ゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成
    する工程Hと、前記ゲート電極をマスクとして不純物元
    素を添加する工程Iと、を有することを特徴とする半導
    体装置の作製方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    工程Dにおいて、前記15族元素に加えて13族元素を
    添加することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    工程Cおいて、前記半導体膜を450〜650℃に加熱
    することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の
    工程Eおいて、前記半導体膜を500〜850℃に加熱
    することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の
    工程Aにおいて、前記半導体膜は、減圧CVD法で成膜
    された非晶質シリコン膜であることを特徴とする半導体
    装置の作製方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の
    工程Bにおいて、前記結晶化を促進する元素として、N
    i、Fe、Co、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、P
    t、Cu、Au、Geから選ばれた1種又は複数種の元
    素を用いることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1項に記載
    の作製方法を用いて作製されたアクティブマトリクス型
    表示装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のアクティブマトリク
    ス型表示装置を備えた電子機器。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至9のいずれか1項に記載
    の作製方法を用いて作製されたEL表示装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のEL表示装置を備え
    た電子機器。
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