JP2000254604A - 洗浄パレット - Google Patents

洗浄パレット

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JP2000254604A
JP2000254604A JP11063359A JP6335999A JP2000254604A JP 2000254604 A JP2000254604 A JP 2000254604A JP 11063359 A JP11063359 A JP 11063359A JP 6335999 A JP6335999 A JP 6335999A JP 2000254604 A JP2000254604 A JP 2000254604A
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cleaned
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JP11063359A
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Takae Hayashi
孝枝 林
Kunihiko Uzawa
邦彦 鵜澤
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外径の異なる被洗浄物を保持すると共に、洗
浄後における洗浄液の液切れ及び回転乾燥時の乾燥を迅
速に行う。 【解決手段】 洗浄パレット10は洗浄後に被洗浄物6
を本体1で保持した状態で回転しながら被洗浄物を乾燥
させる。本体1の上面1aと下面1bとを貫通して形成
され被洗浄物6を収納するすり鉢状貫通穴2と、少なく
とも本体1の上面に設けられた液誘導溝3とを備える。
液誘導溝3はすり鉢状貫通穴2を通過し、且つ本体1の
中心から外周方向に向けて設ける。すり鉢状貫通穴2が
外径の異なる被洗浄物6を保持し、すり鉢状貫通穴2及
び液誘導溝3が液切れを促進し、乾燥を迅速にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズやフィルターな
どの被洗浄物を収納して保持し、この保持状態で被洗浄
物の洗浄や乾燥に用いられる洗浄パレットに関する。
【0002】
【従来の技術】光学機器のレンズやフィルターなどの光
学部品や、これらの光学部品を装着する部品は、空気中
のゴミ、埃の付着や油脂などの汚染物により光学特性品
質が左右されるため、多くの部品は、溶剤による手拭き
や超音波洗浄機による洗浄によって部品の表面を清浄に
している。
【0003】レンズやフィルター等の光学部品の超音波
洗浄においては、一度に多くの光学部品を洗浄してい
る。その際、光学部品の相互接触や光学部品と光学部品
を収納した洗浄かごとの接触により、光学部品に洗浄ム
ラができたり、光学部品の有効径内に傷がついたりする
可能性があるため、光学部品の有効径の外側を保持して
収納するキャリヤやパレット等の収納保持具に光学部品
をセットし、光学部品が接触したり、光学部品有効径内
に洗浄かごが接触したりすることを防止し、この防止状
態で洗浄槽の洗浄液に浸して超音波振動によって清浄化
を行っている。
【0004】一般にキャリヤやパレット等の収納保持具
は、同一形状の被洗浄物の複数を同時に洗浄するように
作製されており、被洗浄物のサイズに合わせた収納保持
具を交換して洗浄している。このため、同一の収納保持
具によって異なるサイズの被洗浄物を同時に洗浄するこ
とは難しく、異なったサイズの被洗浄物の全数を洗浄す
るまでには長時間を費やしている。
【0005】このようなことを解決するため、実開平6
−23033号公報には、異なったサイズのレンズを保
持することができる洗浄用ラックが開示されている。こ
の洗浄用ラックは、被洗浄物の下端面を支持する支持部
と、被洗浄物の両側面を挟持する左右一対の挟持部と、
この挟持部の少なくとも一方に設けられ、支点で支えら
れると共に先端部分の位置が被洗浄物の大きさに合わせ
て調整可能となっている支持脚とによって構成されてい
る。又、支持脚にはばねが巻回された連結棒が連結され
ており、ばねによって支持脚が閉じる方向に付勢されて
いる。かかる洗浄用ラックでは、被洗浄物を支持部にセ
ットすると、支持脚が反対側の挟持部に被洗浄物の側面
を当て付けて保持するものである。
【0006】一方、洗浄後の乾燥は、洗浄後の自然乾燥
による再汚染の防止や乾燥時間の短縮を行うため、遠心
乾燥機によって行われている。この遠心乾燥機では、洗
浄時の洗浄液で濡れた被洗浄物を収納保持具に収納した
状態でセットし、回転軸の高速回転の遠心力で被洗浄物
に付着している洗浄液を外周に押し出して、強制的に乾
燥させるものである。この遠心乾燥機では、被洗浄物を
セットするため、洗浄機用の被洗浄物収納保持具から遠
心乾燥機用の収納保持具に被洗浄物を移し換える必要が
あり、この作業によって被洗浄物の再汚染や作業効率の
低下が発生している。
【0007】特開平6−208093号公報には、この
被洗浄物の移し換えを不要とした構造が開示されてい
る。図10はこの公報に開示された乾燥機200を示
し、乾燥機200は乾燥室210と、隔壁220によっ
て乾燥室210と仕切られた駆動室230とを内部に備
えている。
【0008】駆動室230内には、モータ240及びモ
ータ240の駆動によって回転するプーリ250が配置
され、プーリ250には回転軸260が上方に延びてお
り、この回転軸260が隔壁220を貫通して乾燥室2
10内に延びている。回転軸260の上部には、一対の
アーム270が取り付けられており、各アーム270に
キャリヤホルダ280が取り付けられている。各キャリ
ヤホルダ280は図11に示すレンズキャリヤ290を
保持するものである。
【0009】レンズキャリヤ290は図11に示すよう
に、ステンレスからなる矩形状の枠体292を備えてい
る。枠体292の内部には、多数のレンズ受け溝291
が形成されたテトラフルオロエチレンからなる受け板2
93を取り付けた真鍮からなる支持棒294が平行状態
で取り付けられている。この支持棒294はレンズ30
0を3点で支持するように設けられており、レンズ30
0をレンズ受け溝291に落とし込むことにより、レン
ズ300を起立状態で保持する。
【0010】この構造では、レンズキャリヤ290によ
ってレンズ300を保持した状態で洗浄を行い、洗浄後
にはレンズキャリヤ290をそのまま乾燥機200のキ
ャリヤホルダ280に載置する。この載置状態で乾燥機
200を駆動することによりレンズ300を乾燥するも
のである。このため、洗浄後のレンズをレンズキャリヤ
290にセットしたままでの状態で乾燥機200に移し
換えることができ、短時間での移し換えが可能となって
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
6−23033号公報の構造では、支持脚の構造が複雑
のため、洗浄後における洗浄槽からの液の持ち出しが多
くなり、次の洗浄槽の洗浄液に前洗浄工程の汚れた液が
多量に混入する。このため、液交換のサイクルが短くな
り、コスト高になる。また、支持脚はばねによって付勢
されており、ばね力によってレンズの外周面を押圧する
ため、コバの薄い光学部品が割れ易いと共に、構造が複
雑である問題を有している。
【0012】特開平6−208093号公報のレンズキ
ャリヤ290では、レンズを3点で支持しているが、固
定的であり、同じ外径のレンズしか保持することができ
ない不便さを有している。又、レンズの下面には液溜ま
りが生じ易く、液溜まりによってシミができ易いものと
もなっている。さらに、遠心乾燥機での高速回転による
乾燥では、回転時にレンズ下端に大きな遠心力が作用す
るため、コバの薄い光学部品が割れる問題も有してい
る。更に、微小径レンズは安定した保持ができず、この
ため洗浄中や乾燥中にレンズキャリアからレンズが脱落
する不安定さを有している。
【0013】本発明はこのような従来技術の問題点に鑑
みてなされたもので、外径の異なる被洗浄物であっても
確実に保持することができ、しかも保持中に被洗浄物が
損傷することなく、迅速に洗浄及び乾燥させることが可
能な洗浄パレットを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、洗浄後に被洗浄物を本体で保持
した状態で回転しながら被洗浄物を乾燥させる洗浄パレ
ットにおいて、前記本体の上面と下面とを貫通して形成
され被洗浄物を収納するすり鉢状貫通穴と、少なくとも
前記本体の上面に設けられた液誘導溝とを備え、液誘導
溝は前記すり鉢状貫通穴を通過し、且つ前記本体の中心
から外周方向に向けて設けられていることを特徴とす
る。
【0015】この発明におけるすり鉢状貫通穴は、被洗
浄物の外径と同一径の斜面部分で被洗浄物を保持する。
このため、外径が異なる被洗浄物であっても確実に保持
することができる。
【0016】すり鉢状貫通穴及びすり鉢状貫通穴を通過
するように本体の上面に設けられた液誘導溝は、被洗浄
物全面への洗浄液の流通経路を確保し、洗浄液が供給ま
たは除去される。更に、乾燥時のパレットの回転は、本
体の中心を回転軸線として高速回転して、遠心力が作用
するため、被洗浄物に付着した洗浄液がすり鉢状貫通穴
及び液誘導溝を伝って外周方向に押し出される。従っ
て、被洗浄物をパレットで保持したままで洗浄及び乾燥
を行うことができる。
【0017】パレットの材質は、テトラフルオロエチレ
ン(商標名「テフロン」)などのフッ素樹脂、ポリエチ
レン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂あるい
はポリアセタールなどの撥水性を有している材質が望ま
しく、特にテフロンが望ましい。
【0018】被洗浄物を収納するすり鉢状貫通穴の傾斜
角は30〜70°が望ましく、特に30〜50°が望ま
しい。30°より小さいと、被洗浄物が光学部品の場合
に光学面への接触範囲が大きくなり、70°より大きい
と被洗浄物の取り出しや回転乾燥時の液切れ性が悪くな
る。
【0019】液誘導溝はV溝、U溝などが良好である。
又、溝の深さは、パレットの本体の厚さの2/3以下が
望ましく、2/3を越えるとパレットの強度が弱くな
る。液誘導溝の側壁の傾斜角は30〜90°が望まし
く、特に被洗浄物を収納するすり鉢状貫通穴と同様に3
0〜70°が望ましい。30°より小さいと傾斜が緩や
かなため洗浄液が流れにくく、70°より大きいと特
に、V溝の場合には溝の幅が狭くなるため洗浄液の掃け
が悪くなる。また、液誘導溝はパレットの本体の中心か
ら外周に向けて徐々に低くなる、例えば1°以下の傾斜
を有する傾斜溝とすることが可能であり、これにより洗
浄液を良好に掃けることができる。
【0020】請求項2の発明は、洗浄後に被洗浄物を本
体で保持した状態で回転しながら被洗浄物を乾燥させる
洗浄パレットにおいて、前記本体の上面と下面とを貫通
して形成され被洗浄物を収納するすり鉢状貫通穴と、こ
のすり鉢状貫通穴の小径側の開口部以下の直径を有して
すり鉢状貫通穴の斜面部分に貫通状に設けられた液誘導
穴とを備えていることを特徴とする。
【0021】この発明におけるすり鉢状貫通穴において
も、被洗浄物の外径と同一径の斜面部分で被洗浄物を保
持するため、外径が異なる被洗浄物であっても確実に保
持することができる。
【0022】又、パレットが高速回転するときには、洗
浄液がすり鉢状貫通穴及びすり鉢状貫通穴の斜面部分に
貫通状に設けられた液誘導穴を伝って外周方向に押し出
される。このため、洗浄液を効率良く除去することがで
きる。
【0023】パレットの材質や被洗浄物を収納するすり
鉢状貫通穴の傾斜角は、請求項1と同様が望ましい。一
方、液誘導穴はパレットの本体のすり鉢状貫通穴内で遠
心力の作用時に洗浄液が溜まり易い側に配置されるのが
望ましい。このため、この液誘導穴はすり鉢状貫通穴の
パレット中心より外周方向に位置する斜面に配置するこ
とが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施の形
態を参照して具体的に説明する。なお、各実施の形態に
おいて、同一の要素は同一の符号を付して対応させてあ
る。
【0025】(実施の形態1)図1〜図5は本発明の実
施の形態1であり、図1はこの実施の形態における洗浄
パレット10の平面図、図2は洗浄パレット10の部分
拡大図、図3は図2のA−A線断面図、図4は洗浄パレ
ット10の縦断面図を示す。洗浄パレット10はテトラ
フルオロエチレン、ポリオレフィン、ポリアセタールな
どの撥水性樹脂によって円盤状に形成された本体1と、
本体1に設けられた複数のすり鉢状貫通穴2と、液誘導
溝3とを備えている。
【0026】本体1はその全体が回転されるものであ
り、その中央部分には中心穴11が厚さ方向に貫通して
いる。この中心穴11を中心として洗浄パレット10の
全体が回転する。
【0027】複数のすり鉢状貫通穴2は本体1の中心穴
11を中心として等角度で放射した線上に所定の間隔で
設けられていると共に、本体1を厚さ方向に貫通してい
る。又、各すり鉢状貫通穴2は図4に示すように、本体
1の上面1a側が大径で、本体1の下面1b側が小径と
なっている。図1〜図4において、2aは上面側の開口
部、2bは下面側の開口部であり、これらの開口部2
a、2bが斜面2cによって連結されている。この実施
の形態において、斜面2cは傾斜角45°に形成されて
いる。
【0028】各すり鉢状貫通穴2はレンズ等の被洗浄物
6を収納するものである。この収納は上面側の開口部2
aから被洗浄物6をすり鉢状貫通穴2内に落とし込むこ
とによって行われる。落とし込まれた被洗浄物6は図5
に示すように、被洗浄物6の外径と、すり鉢状貫通穴2
の所定の深さにおける径とが同径となったとき、その斜
面2c部分によって被洗浄物6の外周エッジ部6aが保
持される。従って、外径の異なった被洗浄物であっても
確実に保持することができる。
【0029】液誘導溝3は本体1の上面に設けられてい
る。液誘導溝3は放射線上に並んでいるすり鉢状貫通穴
2を通過するように設けられるものであり、このため、
液誘導溝3は本体1の中心穴11から外周方向に向かっ
て放射状に複数条が設けられている。この実施の形態に
おける液誘導溝3は傾斜角45°のV溝に形成されるも
のである。又、各液誘導溝3は本体1の中心から外周に
向かって1°以下で低く傾斜している。このように外側
に向かって低くなることにより、液誘導溝3に沿って液
体を外側に良好に導くことができる。
【0030】この実施の形態では、図4に示すように、
蓋体8を取り付けることができる。蓋体8は本体1と同
径となっていると共に、本体1の中心穴11と連通する
中心穴8aが形成されている。又、蓋体8は樹脂などに
よって網目状あるいは格子状に形成されており、このた
め、液体が流通する液穴8bを有している。かかる蓋体
8は本体1の上面に被せられることにより、すり鉢状貫
通穴2内の被洗浄物6の移動や脱落を防止するものであ
る。この蓋体8の本体1への取り付けは、本体1にビス
穴12(図1参照)を形成し、蓋体8を本体1の上面に
被せた後、蓋体8をビスによって本体1に押し付けるこ
とにより簡単に行うことができる。
【0031】図6はこの実施の形態の洗浄パレット10
が適用される洗浄乾燥装置20を示し、第1及び第2の
洗浄槽21,22と、乾燥槽23とを備えている。第1
及び第2の洗浄槽21,22は超音波振動子24が設け
られており、超音波振動による洗浄を行うようになって
いる。又、第1及び第2の洗浄槽21,22、乾燥槽2
3には回転モータ25が順次、移動する。回転モータ2
5は下方に垂下する回転軸26を備えており、この回転
軸26が洗浄パレット10の中心穴11に挿通すること
により洗浄パレット10が回転軸26に取り付けられ
る。そして、この取り付け状態で回転モータ25が駆動
することにより、回転しながら洗浄及び乾燥が行われ
る。
【0032】このような洗浄乾燥装置では、回転軸26
に取り付けた状態で、洗浄パレット10を各槽21,2
2,23の間に移送させることができ、洗浄工程から乾
燥工程に移送する際にも、異なったパレットの間で被洗
浄物6を移し換える必要がなくなる。従って、作業性が
向上する。
【0033】以上のような実施の形態では、洗浄パレッ
ト10の本体1に設けたすり鉢状貫通穴2に落とし込ま
れた被洗浄物6は、その外径と同じ径となっているすり
鉢状貫通穴2の斜面2c部分に外周エッジ部6aが当た
ることにより、それ以上、下方に移動することがない。
このため、被洗浄物6はすり鉢状貫通穴2を通過して落
下することなくすり鉢状貫通穴2に確実に保持される。
【0034】このすり鉢状貫通穴2は本体1の上面から
下面に向かって径が小さくなっているため、被洗浄物6
の外径が異なっていても同じ洗浄パレット10に収納す
ることができる。この場合、すり鉢状貫通穴2の下面側
の開口部2bの径を小さくすることにより、被洗浄物6
が微小径のレンズであっても確実に保持することができ
る。
【0035】又、本体1を貫通しているすり鉢状貫通穴
2には、洗浄パレット10を洗浄槽21,22に浸漬す
る際に、下面側の開口部2bから洗浄液が内部に送り込
まれる。このときにおいて、すり鉢状貫通穴2を通過し
ている液誘導溝3は横方向からの被洗浄物6全面への洗
浄液の流通経路を確保する。従って、被洗浄物6に対し
て洗浄液が良好に接触することができる。
【0036】洗浄後においては、洗浄パレット10の全
体が洗浄モータ25と共に洗浄槽21,22から引き上
げられる。この引き上げの際には、液誘導溝3が本体1
の外周に向かって低くなる傾斜を有しているため、すり
鉢状貫通穴2内に洗浄液を迅速に送り込むことができ
る。又、すり鉢状貫通穴2では、斜面2cを伝って下面
側の開口部2bから洗浄液を排出するため、迅速に排出
することができる。このため、次工程への洗浄液の持ち
出しを少なくすることができる。
【0037】洗浄工程後には、洗浄パレット10は乾燥
槽23内に移送され、同槽23内で高速回転する。洗浄
パレット10の高速回転では、洗浄パレット10と被洗
浄物6との遠心力が作用し、この遠心力によって洗浄液
が被洗浄物6の外周又は本体1の外周に押し出される。
このとき、洗浄液はすり鉢状貫通穴2やすり鉢状貫通穴
2から本体1の外周方向に向かう液誘導溝3を伝って洗
浄パレット10の外周方向に移動し、洗浄パレット10
の外周端で迅速に液切れされる。従って、洗浄液を迅速
且つ確実に切ることができ、液溜まりによるシミの発生
を防止することができる。
【0038】なお、この実施の形態では、液誘導溝3を
本体1の上面1aに設けているが、本体1の下面1bに
対しても、上面1aと同様にすり鉢状貫通穴2を通過す
るように液誘導溝3を設けることができる。このように
下面1bに液誘導溝3を設けることにより、回転乾燥時
の当初にすり鉢状貫通穴2の下面側の開口部2bに集ま
った洗浄液を迅速に排出させることが可能となる。
【0039】(実施の形態2)図7〜図9は本発明の実
施の形態2を示す。この実施の形態では、実施の形態1
と同様に、厚さ方向に貫通するすり鉢状貫通穴2が本体
1に対して放射状に複数設けられている。各すり鉢状貫
通穴2は実施の形態1と同様に、本体1の上面1a側に
大径の開口部2aを有し、本体1の下面1b側に小径の
開口部2bを有しており、これらの開口部2a、2bの
間が斜面2cとなっている。斜面2cは実施の形態1と
同じ角度で形成されるものである。
【0040】この実施の形態におけるすり鉢状貫通穴2
のそれぞれには、液誘導穴5が設けられている。液誘導
穴5は各すり鉢状貫通穴2の斜面2cに設けられてお
り、この斜面2cから本体1の下面1bにまで直線的に
貫通している。この液誘導穴5はすり鉢状貫通穴2の下
面側の開口部2bよりも小さな直径となるように貫通し
ている。従って、すり鉢状貫通穴2内に落とし込まれた
被洗浄物6が、液誘導穴5に入り込んで、液誘導穴5を
塞いだり、液誘導穴5から落下することはない。ここ
で、液誘導穴5はすり鉢状貫通穴2の斜面2cにおける
本体1の外周側に位置するように設けられるものであ
る。
【0041】以上のような液誘導穴5は、洗浄槽21,
22(図6参照)内での回転時に、すり鉢状貫通穴2の
下面側の開口部2bと同様に、その下端部から洗浄液を
すり鉢状貫通穴2の内部に送り込む。又、洗浄槽21,
22から洗浄パレット10を引き上げる際は、すり鉢状
貫通穴2の下面側の開口部2bと同様に、すり鉢状貫通
穴2の斜面2cに沿って集まる洗浄液を下方に落下させ
る。従って、次工程への洗浄液の持ち出しを少なくする
ことができる。
【0042】一方、乾燥工程での洗浄パレット10の高
速回転時は、回転の遠心力によって洗浄液が被洗浄物6
の外周や本体1の外周に押し出される。このとき、液誘
導穴5が本体1の外周側に位置するように設けられてい
るため、すり鉢状貫通穴2内で外周側に押し出された洗
浄液が液誘導穴5から落下して液切れが行われる。従っ
て、洗浄液の液切れを最短距離で行うことができ、迅速
に液切れさせることができる。これにより、液溜まりに
よるシミの発生を抑えることができる。
【0043】なお、この実施の形態では、実施の形態1
で説明したすり鉢状貫通穴2を通過する液誘導溝3(図
1参照)を本体1に設けていないが、この液誘導溝3を
配置することも可能である。
【0044】以上の説明から、本発明は次の発明を包含
するものである。
【0045】(1)洗浄後に被洗浄物を本体で保持した
状態で回転しながら被洗浄物を乾燥させる洗浄パレット
において、前記本体の上面と下面とを貫通して形成され
被洗浄物を収納するすり鉢状貫通穴と、少なくとも前記
本体の上面に設けられた液誘導溝とを備え、液誘導溝は
前記すり鉢状貫通穴の大径側の開口部を通過し、且つ前
記本体の中心から外周方向に向けて設けられていること
を特徴とする洗浄パレット。
【0046】この発明では、すり鉢状貫通穴の大径側の
開口部を液誘導溝が通過しているため、洗浄液を大径側
の開口部からすり鉢状貫通穴に円滑に導入することがで
き、導入された洗浄液をすり鉢状貫通穴の斜面から外周
方向に排出できる。このため、液切れを円滑に行うこと
ができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、すり鉢状貫通穴が被洗浄物の外径と同一径の斜面
部分で被洗浄物を保持するため、外径が異なる被洗浄物
であっても確実に保持することができる。又、すり鉢状
貫通穴及び液誘導溝は、被洗浄物全面への洗浄液の流通
経路を確保して洗浄液を円滑に供給または除去すると共
に、高速回転の際に、洗浄液がすり鉢状貫通穴及び液誘
導溝を伝って外周方向に押し出され、シミのない乾燥を
行うことができ、しかも、被洗浄物をパレットで保持し
たままで洗浄及び乾燥を行うことができる。
【0048】請求項2の発明によれば、すり鉢状貫通穴
及び液誘導穴によって、洗浄液を円滑に排出できるた
め、液切れを迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の洗浄パレットの平面図
である。
【図2】図1の部分拡大平面図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】実施の形態1の縦断面図である。
【図5】図4におけるB部拡大断面図である。
【図6】本発明が適用される洗浄乾燥装置の断面図であ
る。
【図7】実施の形態2の洗浄パレットの平面図である。
【図8】実施の形態2の縦断面図である。
【図9】図8におけるC部拡大断面図である。
【図10】従来の乾燥装置の部分破断斜視図である。
【図11】従来の乾燥装置に用いられるレンズキャリヤ
の斜視図である。
【符号の説明】
1 本体 2 すり鉢状貫通穴 3 液誘導溝 5 液誘導穴 6 被洗浄物

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄後に被洗浄物を本体で保持した状態
    で回転しながら被洗浄物を乾燥させる洗浄パレットにお
    いて、 前記本体の上面と下面とを貫通して形成され被洗浄物を
    収納するすり鉢状貫通穴と、少なくとも前記本体の上面
    に設けられた液誘導溝とを備え、液誘導溝は前記すり鉢
    状貫通穴を通過し、且つ前記本体の中心から外周方向に
    向けて設けられていることを特徴とする洗浄パレット。
  2. 【請求項2】 洗浄後に被洗浄物を本体で保持した状態
    で回転しながら被洗浄物を乾燥させる洗浄パレットにお
    いて、 前記本体の上面と下面とを貫通して形成され被洗浄物を
    収納するすり鉢状貫通穴と、このすり鉢状貫通穴の小径
    側の開口部以下の直径を有してすり鉢状貫通穴の斜面部
    分に貫通状に設けられた液誘導穴とを備えていることを
    特徴とする洗浄パレット。
JP11063359A 1999-03-10 1999-03-10 洗浄パレット Withdrawn JP2000254604A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011131177A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Kyocera Kinseki Corp 洗浄治具
JP2011240258A (ja) * 2010-05-18 2011-12-01 Olympus Corp 洗浄用保持冶具、及び、洗浄方法
CN105629419A (zh) * 2016-01-18 2016-06-01 苏州艾力光电科技有限公司 一种便于拆卸和组合的光学镜片洗净用治具
KR20230055648A (ko) * 2021-10-19 2023-04-26 송율아 초음파 세척이 가능한 초경봉 지지용 트레이

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