JP2000256154A - 歯肉結合組織の退化又は歯槽骨の減少を伴う疾患の治療または予防用の医薬組成物、口腔用組成物及び飲食品組成物 - Google Patents

歯肉結合組織の退化又は歯槽骨の減少を伴う疾患の治療または予防用の医薬組成物、口腔用組成物及び飲食品組成物

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JP2000256154A JP11065797A JP6579799A JP2000256154A JP 2000256154 A JP2000256154 A JP 2000256154A JP 11065797 A JP11065797 A JP 11065797A JP 6579799 A JP6579799 A JP 6579799A JP 2000256154 A JP2000256154 A JP 2000256154A
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Kenichi Mizutani
健一 水谷
Yasuhiro Kawai
康弘 川井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯肉結合組織の退化又は歯槽骨の減少を伴う
疾患の治療または予防用の医薬組成物、口腔用組成物及
び飲食品組成物を提供する。 【解決手段】 スチルベン系化合物及びその多量体から
選ばれる少なくとも1種を有効成分として含有する歯肉
結合組織の退化又は歯槽骨の減少を伴う疾患の治療また
は予防用医薬組成物、口腔用組成物及び飲食品組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は歯肉結合組織の退化
又は歯槽骨の減少を伴う疾患の治療または予防に有用な
特定のスチルベン系合物を含有する医薬組成物、口腔用
組成物、飲食品組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】歯を支持し、歯に加わる外力を吸収する
機能を持っている部分を歯周組織と呼び、歯肉、歯根
膜、歯槽骨、セメント質から構成される。歯肉結合組織
の退化や、歯槽骨の吸収を伴う疾患は、最終的には歯を
永久に失う事になり、日常生活に大きな支障を与えるだ
けでなく、消化不良からくる栄養障害など、全身の健康
状態に深刻な影響をもたらすことが知られてきている。
これらに関与する疾患は多く知られており、中でも歯周
疾患は代表的な原因疾患とされている。歯周疾患の原因
としてはプラークと歯石が初発因子であり、それを増長
させる因子として食事内容、口腔内清掃状態、歯周ポケ
ットの形成、口腔内環境などの局所的な要因に加えて、
全身疾患や加齢、ストレス、内分泌系因子、遺伝性疾患
などの全身的な要因も知られている。これらに対して
は、様々な治療がなされているが、歯肉結合組織の退化
や、歯槽骨の吸収に対して、さらなる予防あるいは改善
が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、歯肉結合組
織の退化又は歯槽骨の減少を伴う疾患の治療または予防
に優れた効果を有する医薬組成物、口腔用組成物、飲食
品組成物を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、植物成分
に含まれる生理活性物質について鋭意検討を重ねた結
果、スチルベン系化合物に歯肉結合組織の退化や、歯槽
骨の吸収の予防および改善効果を有することを見出し本
発明を完成するに至った。即ち、本発明は、以下の各項
に示す発明を提供するものである。項1 一般式(1)
【0005】
【化4】
【0006】[式中A及びBは同一又は異なって、ハロ
ゲン原子、アミノ基、アミジノ基、アニリノアミド基、
メルカプト基、スルホン酸基、リン酸基、ヒドロキシC
1〜C5アルキル基、糖残基または−OR1(R1は水素原
子、C1〜C5アルキル基、ヒドロキシC1〜C5アルキル
基またはC2〜C5アルケニル基を示す。)もしくは−O
COR2(R2は水素原子、C1〜C5アルキル基、ヒドロ
キシC1〜C5アルキル基またはC2〜C5アルケニル基を
示す。)を示す。nおよびmは、同一又は異なって、0
〜5の整数を示す。]で表されるスチルベン系化合物およ
びその多量体から選ばれる少なくとも1種を有効成分と
して含有する事を特徴とする歯肉結合組織の退化又は歯
槽骨の減少を伴う疾患の治療または予防用の医薬組成
物。項2 一般式(1)で表されるスチルベン系化合物
およびその多量体から選ばれる少なくとも1種を有効成
分として含有する事を特徴とする歯肉結合組織の退化又
は歯槽骨の減少を伴う疾患の治療または予防用の口腔用
組成物。項3 一般式(1)で表されるスチルベン系化
合物およびその多量体から選ばれる少なくとも1種を有
効成分として含有する事を特徴とする歯肉結合組織の退
化又は歯槽骨の減少を伴う疾患の治療または予防用の飲
食品組成物。項4 一般式(1)で表される化合物が、
少なくとも3位、5位および4’位が同一又は異なっ
て、水酸基、糖残基または−OCOR2[R2は前記と同
じ。]により置換されている化合物である事を特徴とす
る請求項1〜3の何れか1項に記載の組成物。項5 一
般式(1)で表される化合物が、タデ科植物またはブド
ウ科植物、バイケイソウ、桑からなる群より選ばれる一
種又は二種以上の植物に由来することを特徴とする請求
項1〜4の何れか1項に記載の組成物。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に用いるスチルベン(stil
bene)系化合物は一般式(1):
【0008】
【化5】
【0009】[式中A及びBは同一又は異なって、ハロ
ゲン原子、アミノ基、アミジノ基、アニリノアミド基、
メルカプト基、スルホン酸基、リン酸基、ヒドロキシC
1〜C5アルキル基、糖残基または−OR1(R1は水素原
子、C1〜C5アルキル基、ヒドロキシC1〜C5アルキル
基またはC2〜C5アルケニル基を示す。)もしくは−O
COR2(R2は水素原子、C1〜C5アルキル基、ヒドロ
キシC1〜C5アルキル基またはC2〜C5アルケニル基を
示す。)を示す。nおよびmは、同一又は異なって、0
〜5の整数を示す。]で表される。
【0010】ハロゲン原子は、フッ素原子、塩素原子、
臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられる。炭素数1〜5
のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t
ert−ブチル基、n−ペンチル基などの直鎖状または分岐
状のアルキル基が挙げられる。炭素数1〜5のヒドロキ
シアルキル基としては、ヒドロキシメチル基、ヒドロキ
シエチル基、ヒドロキシn−プロピル基、ヒドロキシイソ
プロピル基、ヒドロキシn−ブチル基、ヒドロキシn−ペ
ンチル基などの直鎖状または分岐状のヒドロキシアルキ
ル基が挙げられる。炭素数2〜5のアルケニル基として
は、ビニル基、イソプロペニル基、アリル基、2−ブテニ
ル基、3−ブテニル基、1−メチルアリル基、2−ペン
テニル基、3−ペンテニル基などの直鎖状または分岐状
のアルケニル基が挙げられる。糖残基としては、ペント
ース、ヘキソースなどの単糖類およびその誘導体(たと
えばデオキシ糖、アミノ糖、ウロン酸、糖アルコールな
ど)、二糖類、三糖類などが挙げられる。
【0011】本発明にいう糖残基は、糖の還元末端のグ
リコシド炭素原子に結合した水酸基の水素原子がはずれ
た基であり、ペントースの例としては、D−アラビノー
ス、L−アラビノース、D−キシロース、L−キシロー
ス、D−リボース、D−リブロースなどが挙げられる。ヘ
キソースの例としては、D−ガラクトース、L−ガラク
トース、D−グルコース、D−フルクトース、D−マンノ
ース、D−タロース、L−ソルボース、D−タガロース
などが挙げられる。
【0012】デオキシ糖の例としては、上記に記載した
単糖類のデオキシ糖、たとえば、D−2−デオキシリボ
ース、L−ラムノース、L−フコースなどが挙げられる。
アミノ糖の例としては、上記に記載した単糖類のアミノ
糖、たとえば、N−アセチルグルコサミン、N−アセチ
ルガラクトサミン、N−アセチルノイラミン酸などが挙
げられる。ウロン酸の例としては、グルクロン酸、マンヌ
ロン酸、ガラクツロン酸、イズロン酸などが挙げられ
る。糖アルコールの例としては、D−グルシトール、D
−マンニトール、リビトール、ガラクチトールなどが挙
げられる。
【0013】二糖類の例としては、上記に記載した単糖
類を適当に組み合わせて得られる二糖類が挙げられる。
たとえば、スクロース、ラクトース、トレハロース、マ
ルトース、ソロビオース、キシロビオース、メリビオー
ス、ルチノース、ビシアノース、トレハロサミン、コン
ドロシンなどに代表される。三糖類の例としては、上記
に記載した単糖類を適当に組み合わせて得られる三糖類
が挙げられる。たとえば、ラフィノース、マルトトリオ
ース、セロトリオース、マンニノトリオースなどに代表
される。
【0014】一般式(1)において、nとmは、0から
5の整数を示すが、各々同一でも異なっていても良い。
本発明組成物は、一般式(1)で表される化合物の二量
体、三量体などの多量体を含有していても良い。二量体
としては、α−ビニフェリン(α-Viniferin;レスベラ
トロール(Resveratrol)の二量体);三量体として
は、ε−ビニフェリン(ε- Viniferin;レスベラトロ
ール(Resveratrol)の三量体);四量体としては、ホ
ペフェノール(Hopeaphenol;レスベラトロール(Resve
ratrol)の四量体)などが挙げられる。
【0015】以下に、一般式(1)で表されるスチルベ
ン系化合物およびその多量体の中で、好ましい化合物群
を示す。 (1)nおよびmが共に0である化合物[即ち、スチル
ベン(Stilbene)] (2)nおよびmが同一または異なって0〜5の整数で
あり、置換基が全て水酸基であるスチルベン系化合物
(ただし、nおよびmは同時に0ではない)。具体例と
しては、4、4'−スチルベンジオール(4、4-stilbenedio
l)、3、5−スチルベンジオール(3、5-stilbenediol)、
レスベラトロール(Resveratrol)[即ち、3、5、4'−スチ
ルベントリオール(3、5、4'-stilbenetriol)]などが挙
げられる。 (3)nおよびmが同一または異なって0〜5の整数で
あり、置換基のいずれか一つが糖残基であるスチルベン
系化合物(ただし、nおよびmは同時に0ではない)。
具体例としては、ラポンチシン(Rhaponticin)[即ち、
4'-methoxy-3、3'、5-stilbenetriol-3-glucoside)]、ポ
リダティン(Polydatin)[即ち、パイシード(Picei
d)、または3、5、4'-スチルベントリオール-5-グルコシ
ド(3、5、4'- stilbenetriol-5-glucoside)]、3、4'5-ス
チルベントリオール-4'-グルコシド(3、4'5-stilbenetr
iol-4'-glucoside)、2、3、5、4'-スチルベンテトラオー
ル-2-グルコシド(2、3、5、4'- stilbenetetraol-2-gluco
side)などが挙げられる。 (4)nおよびmが同一または異なって0〜5の整数で
あり、少なくとも3位、5位、4’位に置換基が存在す
るスチルベン系化合物(ただし、nおよびmの和は3以
上である。)。具体例としては、レスベラトロール、ラ
ポンチシン、ポリダティン、3、4'5-スチルベントリオー
ル-4'-グルコシド、2、3、5、4'-スチルベンテトラオール-
2-グルコシドなどが挙げられる。 (5)nおよびmが同一または異なって1〜5の整数で
あり、少なくとも4位、4’位に置換基が存在するスチ
ルベン系化合物。具体例としては、スチルバミジン(St
ilbamidine)[即ち、4、4'-ジアミジノスチルベン(4、4'
-diamidinostilbene )]、4、4'-ジアミノスチルベン
(4、4'-diaminostilbene )、4、4'-スチルベンジオール
(4、4'-stilbenediol)などが挙げられる。 (6)nおよびmが同一または異なって0〜5の整数で
あり、置換基のいずれか一つがスルホン酸基またはカル
ボキシ基であるスチルベン系化合物(ただし、nおよび
mは同時に0ではない)。具体例としては、4、4'-ジア
ミノ-2、2'-スチルベンジスルホン酸(4、4'-diamino-2、
2'-stilbenedisulfonic acid)、2-カルボキシ-3、4'-ス
チルベンジオール(2-carboxy-3、4'-stilbenediol)な
どが挙げられる。 (7)nおよびmが同一または異なって0〜5の整数で
あり、置換基のいずれか一つがアルコキシ基であるスチ
ルベン系化合物(ただし、nおよびmは同時に0ではな
い)。具体例としては、4-メトキシスチルベン(4-meth
oxystilbene)、2、5'-ジメトキシ-4、4'-スチルベンジオ
ール(2、5'-methoxy-4、4'-stilbenediol)などが挙げら
れる。 (8)置換基が−OR1であるスチルベン系化合物。 (9)上記(1)〜(8)の化合物の二量体。具体例と
してはレスベラトロールの二量体であるα−ビニフェリ
ンが挙げられる。上記に示した化合物の中でも、
(2)、(3)及び(4)のスチルベン系化合物が好ま
しく、これらに含まれる化合物の中でも、さらに3位、
5位及び4’位の置換基が同一または異なって水酸基、
−OSOR2または糖残基であるスチルベン系化合物が
好ましく、特にレスベラトロール、ポリダティンが好ま
しい。また、多量体としては、α−ビニフェリン及びε
−ビニフェリンが好ましい。
【0016】また、本発明組成物が飲食品組成物である
場合には、上記(8)のスチルベン系化合物が好まし
い。一般式(1)に表されるスチルベン系化合物は、公
知の方法によって合成することができ、たとえば該当す
るフォスフォニウム塩と該当するアルデヒドのヴィッテ
ィッヒ反応によって合成できることができる。(E.Reim
ann”Tetrahedron Letters”47、4051(1970)参照)。
【0017】一般式(1)で表される化合物としては、
該化合物を含有する植物を乾燥、抽出、精製などの処理
をすることによって得られた乾燥物、抽出物などを用い
ても良い。本発明において、これら乾燥物、抽出物など
をも通る場合を”植物由来”であるという。かかる植物
としては、たとえば、乾燥物中に一般式(1)の化合物
を約0.0001重量%以上含有するような植物を用いること
ができ、このような植物としては、タデ科植物、ブドウ
科植物、バイケイソウ、桑などが挙げられる。
【0018】本発明に用いられるタデ科植物は、一般式
(1)で表されるスチルベン系化合物を含有するもので
あれば特に限定されるものではないが、代表的な植物と
しては、アイ(Polygonum tinctorium)イブキノトラノ
オ(Polygonum bistorta)、ソバ(Fagopyrum esculent
um)、ダイオウ(Rheum spp.)、ツルドクダミ(Polygo
num multiflorum)、イタドリ(Polygonum cuspidatu
m)などが挙げられる。この中でも、特にダイオウ(Rhe
um spp.)、ツルドクダミ(Polygonum multiflo rum)、
イタドリ(Polygonum cuspidatum)にはスチルベン系化
合物の含有量が多いため好ましく、さらに好ましくは、
レスベラトロール類を多く含有するツルドクダミ(Poly
gonum multiflorum)とイタドリ(Polygonum cuspidatu
m)が好ましい。使用する部位も特に限定されるもので
はないが、根茎または根が好ましい。
【0019】本発明に用いられるブドウ科植物(Vitace
ae)は、一般式(1)で表されるスチルベン系化合物を
含有するものであれば特に限定されるものではないが、
代表的な植物の品種としては、ビスティス種(Vitis sp
p.)が挙げられる。具体的には欧、中東品種のビスティ
ス ビニフェラ種(V.vinifra)、北米品種のビスティスラ
ブルスカ種(V.labrusca)。ビスティス カリフォルニ
ア種(V.California)に代表される15品種。北米ミ
ュカディン種のビスティス ムソニャーナ種(V.Munso
niana)に代表される2品種。アジア品種のビスティス
アミュレンシス種(V.Amurensis)に代表される3品
種が挙げられる。このなかでもビスティス ビニフェラ
種(V.vinifra)、ビスティス ラブルスカ種(V.labrusc
a)および日本で開発された品種が好ましい。具体的に
はイーレン(Airen),アリゴテ(Aligote),リースリ
ング(Riesling),ソーヴィニオンブラン(Sauvignon
blanc),トレッビアーノ(Trebbiano),シャルドネ
(Chardonnay),シュナンブラン(Chenin blanc)、セ
ミヨン(Semillon),ミュスカ(Muscat),カベルネ
ソービニオン(Cabernet Sauvignon)、カリニャン(Ca
rignan),サンソー(Cinsaut),グルナッシュノワー
ル(Grenache Noir)、メルロ(Merlot)、マタロ(Mat
aro),ピノノワール(Pinot Noir)、サンジョヴェー
ゼ(Sangiovese)、シラー(Syrah)、ガメイ(Gama
y)、テンプラニーリョ(Tempranillo)、トレッビアー
ノ(Trebbiano)、ゲヴェルツトラミネル(Gewurtrami
ner)、ツバイゲルトレーベ(Zweigltrebe)、ミュラー
トゥルガウ(Muller-Thurgau)、グロロー(Grollea
u)、カベルネフラン(Cabernet Franc)、プチベルド
(Petit Verdot)、甲州、マスカットベリーA、グラッ
ククイーンが挙げられる。その中でも、特にビスティス
ビニフェラ種(V.vinifra)のカベルネソービニオン(Ca
bernet Sauvignon)、ピノノワール(Pinot Noir)、シ
ラー(Syrah)、メルロ(Merlot)、グルナッシュ(Gre
nache)、カリニャン(Carignan)、ネッビオーロ(Neb
biolo)、サンジョヴェーゼ(Sangiovese)、ガメイ(G
amay)やビスティス ラブルスカ種(V.labrusca)、マ
スカットベリーA、グラッククイーンがスチルベン系化
合物を多く含有するので好ましい。使用する部位も特に
限定されるものではないが、葉または果実(果皮、種子
を含む)が好ましい。また、果実の場合は、未熟のもの
がより多くのスチルベン化合物を含有するため好まし
い。
【0020】本発明に用いられるバイケイソウ(Veratr
um album)ユリ科の植物であり、使用する部位は特に限
定されるものではないが、根茎が好ましい。本発明に用
いられる桑の使用する部位は特に限定されるものではな
いが、“桑の実”が好ましい。
【0021】上記に挙げたスチルベン系化合物を含有す
る植物は、天然乾燥、熱風乾燥、凍結乾燥させたり、醗
酵させたりしたものをそのまま使用するか、もしくは常
法に従って、濃縮、抽出、粉末化などの処理を行なって
得られたものを使用する。このような方法としては、例
えば、特開昭61-171427号公報に記載されたような方法
が挙げられる。
【0022】本発明組成物における一般式(1)のスチ
ルベン系化合物の配合量は、本発明の所期の効果が得ら
れるものであれば特に限定されるものではなく、組成物
の形態などに応じて適宜設定できるものであるが、0.
0001〜5重量%、さらには0.001〜1重量%、
特に0.005〜1重量%が好ましい。これら範囲は溶
解性、嗜好性などの点から好ましい。
【0023】本発明組成物を医薬品として使用する場合
には、散剤、顆粒、錠剤、カプセル剤、液剤、軟膏、ク
リーム剤、ジェル剤、貼布剤など種々の製剤とすること
ができ、常法に従って注射薬、経皮吸収薬、経口薬や口
腔内貼布剤や歯周ポケットへの注入製剤などに利用でき
る。本発明における一般式(1)の化合物の好ましい配
合量は上述の通りであるが、注射薬の場合には0.00
02重量%以上、口腔粘膜吸収薬の場合には0.005
%重量以上がより好ましい。
【0024】投与方法は特に制限がなく各種形態に応じ
た方法により行なうことができ、例えば、散剤、顆粒
剤、錠剤、カプセル剤、液剤などは経口投与することが
でき、注射剤は静脈内や筋肉内、皮肉、皮下または腹腔
内に投与する事が出来る。これら投与方法の中でも、本
発明組成物の投与方法としては、口腔粘膜から吸収させ
る方法あるいは歯周組織へ注射する方法が好ましい。
【0025】本発明に係る組成物には、必要に応じて骨
代謝治療薬から選ばれる1種又は2種以上を組み合わせ
て併用する事により効果を更に高める事が出来る。骨代
謝治療薬の例としてはレチノール、レチノイン酸などの
ビタミンA類化合物、コレカルシフェロール、エルゴス
テロール、7-デヒドロコレステロール、22-ジヒドロエ
ルゴステロール、7-デヒドロシトステロール、7-デヒド
ロスチグマステロール、7-デヒドロカンペステロール、
エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、ビタ
ミンD4、ビタミンD5、ビタミンD6、ビタミンD7
などのビタミンD類化合物、フィロキノン、メナキノン、
メナジオンなどのビタミンK類化合物、プロスタグラン
ジンE1、プロスタグランジンE2などのプルスタグラ
ンジン類化合物、カルシトニン、副甲状腺ホルモン、副
腎皮質ホルモンやホルモン様作用を有するホルモン類化
合物、ソマトメジン、上皮成長因子、神経成長因子、軟
骨由来因子、オステオネクチン、オステオカルシンなど
の成長因子類、サイトカイン類、リンホカイン類、ジホ
スホネート類化合物などが挙げられる。
【0026】本発明の組成物を口腔用として使用する場
合には、液状、ペースト状、軟膏、粉体などの製剤に配
合でき、またフロスなどの繊維担体に被覆、あるいは配
合することができ、歯磨、液体歯磨、マウスウォッシ
ュ、マウススプレイ、歯ブラシ、デンタルフロス、歯間
清掃具などの形態で利用できる。本発明における一般式
(1)の化合物の好ましい配合量は上述の通りであるが
0.005%重量以上であることがより好ましい。
【0027】本発明の組成物を飲食品として摂取する場
合には、例えば、塊状、液状、シロップ状、粉末状、ゼ
リー状などの各種形態に、常法に従って調製でき、かか
る形態の具体的な例としては、清涼飲料水、ジュース、
茶類などの飲料(ドリンク剤);粉末ジュース、粉末ス
ープ、などの粉末飲料;クッキー、ビスケット、シリア
ル、チュアブル錠剤、チューイングガム、キャンディ
ー、グミ、ウェハース、せんべいなどの菓子類;ドレッ
シング、ソース、粉末調味料などの調味料;パン、麺
類、餅などの主食製品;病者用食品、特定保健用食品、
栄養補助食品などの機能性食品として利用でき、キャン
ディーやチューイングガム、グミ、チュアブルが口腔内
に長く滞留させて摂取できるので好ましい。本発明で
は、本発明の効果を損なわない範囲で、通常、医薬品や
食品、口腔製剤に用いられる成分、例えば、他の薬効成
分、栄養素、動植物成分、賦形剤、増量剤、甘味料、香
味剤、着色剤、防腐剤、乳化剤、可溶化剤、ハイドロト
ロープ剤などを適宜配合することができる。
【0028】本発明組成物の投与量または摂取量につい
ては、その形態、患者または摂取者の年齢、性別、その
他の条件、疾患の程度などにより適宜設定される。具体
的には、予防のために日常の食生活において長期間にわ
たり摂取する場合は、一般式(1)のスチルベン系化合
物の量が、1日成人1人当たり0.1〜500mg程
度、好ましくは0.5〜100mg程度、より好ましく
は1〜50mg程度となるような量とするのがよい。
【0029】また症状の緩和や治療を目的として積極的
に投与または摂取する場合であって、経口投与または摂
取する場合は、通常、1日成人一人当たり1〜500m
g程度、好ましくは10〜500mg程度、更に好まし
くは10〜100mg程度となるような量にするのがよ
い。静脈注射など直接体内に投与する場合には、1日成
人1人当たり0.01〜50mg程度が好ましい。本発
明組成物は、1日に1回または数回に分けて投与または
摂取する事ができる。
【0030】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をより詳しく
説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものでは
ない。なお、配合量の数値は、特に記載しない限りは
「重量%」を意味する。 実施例1:口腔内骨代謝改善貼布剤 下記の処方により各成分を混合して、常法に従って口腔
内骨代謝改善貼布剤を調製した。 成分 配合量(%) グリセリン 76.9 トリアセチン 17.0 ヒドロキシエチルセルロース 4.0 アクリル酸エチルとメタクリル酸メチルおよび 2.0 メタクリル酸塩化トリメチルアンモニウムエチルの共重合体 レスベラトロール 0.1 合計 100.0
【0031】実施例2:歯肉結合組織の退化又は歯槽骨
の減少を伴う疾患の予防食品 下記の処方により各成分を混合して、常法に従って歯肉
結合組織の退化又は歯槽骨の減少を伴う疾患の予防用の
タブレットを調製した。 成分 配合量(%) コラーゲン蛋白加水分解物 30.0 炭酸カルシウム 10.0 炭酸マグネシウム 5.0 蔗糖脂肪酸エステル 2.0 香料 0.5 結晶コレカルシフェロール 0.3 アスパルテーム 0.05 レスベラトロール 0.001 パラチノース 残部 合計 100.0
【0032】実施例3:歯肉結合組織の退化又は歯槽骨
の減少を伴う疾患の予防用飲料 下記の製造方法により各成分を混合して、常法に従って
老齢者向け歯肉結合組織の退化又は歯槽骨の減少を伴う
疾患の予防用飲料を調製した。25%脱脂粉乳溶液に乳
酸菌を接種しpH約4になるまで培養した後、均質化す
る。次いで、砂糖6.5部、オレンジ果汁10部、ペクチン3
0部を水に溶解し調製した甘味添加剤を均質化したヨー
グルトに重量比で4:5の割合で加え混合する。更に、
グルコン酸カルシウムとグルコン酸マグネシウムを重量
比で2:1に混合したものを10部を水に溶解したものを
20重量%の割合で加え混合した後に、最後にブドウ葉
抽出液(レスベラトロール含量0.05%)を10重量
%添加して得られる。
【0033】実施例4:歯磨剤 下記の製造方法により各成分を混合して、常法に従って
歯磨剤を調製した。 成分 配合量(%) ピロリン酸カルシウム 42.0 グリセリン 20.0 ブドウ果皮抽出液 10.0 (レスベラトロール含量0.005%) 蔗糖脂肪酸エステル 2.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 カラギーナン 1.0 香料 1.0 ラウロイルサルコシン酸ナトリウム 0.5 ステビア抽出液 0.1 精製水 残部 合計 100.0
【0034】実施例5:マウスウォッシュ 下記の製造方法により各成分を混合して、常法に従って
マウスウォッシュを調製した。 成分 配合量(%) エチルアルコール 40.0 グリセリン 15.0 ブドウジュース搾汁粕抽出液 10.0 (レスベラトロール含量0.001%) 蔗糖脂肪酸エステル 2.0 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 1.0 香料 0.5 ステビア抽出液 0.01 クロルヘキシジン 0.005 精製水 残部 合計 100.0
【0035】
【発明の効果】本発明の医薬品や飲食品、口腔製剤を投
与または摂取、使用することにより、歯肉結合組織の退
化又は歯槽骨の減少を伴う疾患の治療または予防するこ
とができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 35/78 A61K 35/78 C E V Fターム(参考) 4C083 AA072 AA112 AB292 AB322 AC061 AC102 AC122 AC171 AC331 AC351 AC422 AC432 AC471 AC551 AC662 AC742 AC771 AC782 AC791 AC811 AC901 AD132 AD202 AD222 AD282 AD352 AD391 AD392 AD412 AD432 AD472 AD652 CC41 DD15 EE31 EE32 EE33 EE34 4C088 AB12 AB34 AB43 AB56 AC04 AC05 AC13 BA07 BA08 CA03 CA25 MA05 MA06 MA07 MA17 MA28 MA32 MA35 MA37 MA41 MA52 MA56 NA14 ZA67 ZA96 ZB22 4C206 AA01 CA17 FA31 JA32 MA01 MA04 MA37 MA48 MA52 MA55 MA57 MA61 MA72 MA77 NA14 ZA67 ZA96 ZB22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 [式中A及びBは同一又は異なって、ハロゲン原子、ア
    ミノ基、アミジノ基、アニリノアミド基、メルカプト
    基、スルホン酸基、リン酸基、ヒドロキシC1〜C5アル
    キル基、糖残基または−OR1(R1は水素原子、C1〜
    C5アルキル基、ヒドロキシC1〜C5アルキル基または
    C2〜C5アルケニル基を示す。)もしくは−OCOR
    2(R2は水素原子、C1〜C5アルキル基、ヒドロキシC
    1〜C5アルキル基またはC2〜C5アルケニル基を示
    す。)を示す。nおよびmは、同一又は異なって、0〜
    5の整数を示す。]で表されるスチルベン系化合物および
    その多量体から選ばれる少なくとも1種を有効成分する
    ことを特徴とする歯肉結合組織の退化又は歯槽骨の減少
    を伴う疾患の治療または予防を目的とする医薬品組成
    物。
  2. 【請求項2】 一般式(1) 【化2】 [式中A及びBは同一又は異なって、ハロゲン原子、ア
    ミノ基、アミジノ基、アニリノアミド基、メルカプト
    基、スルホン酸基、リン酸基、ヒドロキシC1〜C5アル
    キル基、糖残基または−OR1(R1は水素原子、C1〜
    C5アルキル基、ヒドロキシC1〜C5アルキル基または
    C2〜C5アルケニル基を示す。)もしくは−OCOR
    2(R2は水素原子、C1〜C5アルキル基、ヒドロキシC
    1〜C5アルキル基またはC2〜C5アルケニル基を示
    す。)を示す。nおよびmは、同一又は異なって、0〜
    5の整数を示す。]で表されるスチルベン系化合物および
    その多量体から選ばれる少なくとも1種を有効成分する
    ことを特徴とする歯肉結合組織の退化又は歯槽骨の減少
    を伴う疾患の治療または予防を目的とする口腔用組成
    物。
  3. 【請求項3】 一般式(1) 【化3】 [式中A及びBは同一又は異なって、ハロゲン原子、ア
    ミノ基、アミジノ基、アニリノアミド基、メルカプト
    基、スルホン酸基、リン酸基、ヒドロキシC1〜C5アル
    キル基、糖残基または−OR1(R1は水素原子、C1〜
    C5アルキル基、ヒドロキシC1〜C5アルキル基または
    C2〜C5アルケニル基を示す。)もしくは−OCOR
    2(R2は水素原子、C1〜C5アルキル基、ヒドロキシC
    1〜C5アルキル基またはC2〜C5アルケニル基を示
    す。)を示す。nおよびmは、同一又は異なって、0〜
    5の整数を示す。]で表されるスチルベン系化合物および
    その多量体から選ばれる少なくとも1種を有効成分とす
    ることを特徴とする歯肉結合組織の退化又は歯槽骨の減
    少を伴う疾患の治療または予防を目的とする飲食品組成
    物。
  4. 【請求項4】 一般式(1)で表される化合物が、少な
    くとも3位、5位および4’位が同一又は異なって、水
    酸基、糖残基または−OCOR2[R2は前記と同じ。]に
    より置換されている化合物であることを特徴とする請求
    項1、2及び3項の何れか1項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 一般式(1)で表される化合物が、タデ
    科植物またはブドウ科植物、バイケイソウ、桑からなる
    群より選ばれる一種又は二種以上の植物に由来すること
    を特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の組成
    物。
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