JP2000256542A - 熱可塑性コポリエステル樹脂組成物 - Google Patents
熱可塑性コポリエステル樹脂組成物Info
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Abstract
性コポリエステル樹脂組成物を提供する。 【解決手段】芳香族ジカルボン酸(a−1)と、水素添
加したダイマー酸(a−2)とを主成分とし、水素添加
したダイマー酸(a−2)が、全ジカルボン酸成分の1
〜60モル%であるジカルボン酸成分(a)と、1,4
−ブタンジオールを主成分とする分子量300以下の低
分子量グリコール(b)とから得られる共重合ポリエス
テル樹脂(A)100重量部に対して、ヒンダードアミ
ン系光安定剤(B)0.01〜5重量部を単独で、また
はヒンダードアミン系光安定剤(B)0.01〜5重量
部と紫外線吸収剤(C)0.01〜5重量部とを組合せ
て配合した熱可塑性コポリエステル樹脂組成物。
Description
い機械的強度と、耐衝撃性、弾性回復性、柔軟性などの
ゴム的性質を有し、耐光劣化性と耐熱エージング性に優
れる熱可塑性コポリエステル樹脂組成物に関する。
晶性芳香族ポリエステルにダイマー酸を共重合した熱可
塑性コポリエステル樹脂は、耐衝撃性、弾性回復性、柔
軟性などのゴム的性質を有し、しかも耐熱エージング性
に優れたポリエステル樹脂として知られている。たとえ
ば、特開昭50−90697号公報には、テレフタル酸
の他にダイマー酸を含む酸成分と、主として脂肪族ジオ
ールからなるグリコール成分から構成される熱可塑性コ
ポリエステル樹脂および、その重合時に芳香族アミン系
安定剤を使用すること、ヒンダードフェノール系酸化防
止剤とチオエーテル系とリン系酸化防止剤の混合物が加
熱老化性の安定化に有用であること、さらに紫外線に対
して安定化させるには種々の紫外線吸収剤を配合すれば
よいことが開示されている。
7号公報に開示された熱可塑性コポリエステル樹脂は、
ある程度、耐光劣化性と耐熱エージング性に優れたポリ
エステル樹脂であるが、長期にわたる耐光劣化性や耐熱
エージング性は十分ではなく、比較的短時間で強度や伸
びが低下して使用できなくなったり、成形品の表面に亀
裂が発生して外観が悪くなったりするという問題点があ
った。
来技術における問題点の解決を課題として検討した結果
達成されたものである。
れ、高い機械的強度と、耐衝撃性、弾性回復性、柔軟性
などのゴム的性質を有し、耐光劣化性と耐熱エージング
性に優れた熱可塑性コポリエステル樹脂組成物を提供す
ることにある。
めに、本発明の熱可塑性コポリエステル樹脂組成物は、
(1)芳香族ジカルボン酸(a−1)と、水素添加した
ダイマー酸(a−2)とを主成分とし、水素添加したダ
イマー酸(a−2)が、全ジカルボン酸成分の1〜60
モル%であるジカルボン酸成分(a)と、1,4−ブタ
ンジオールを主成分とする分子量300以下の低分子量
グリコール(b)とから得られる熱可塑性コポリエステ
ル樹脂(A)100重量部に対して、ヒンダードアミン
系光安定剤(B)0.01〜5重量部を単独で、または
ヒンダードアミン系光安定剤(B)0.01〜5重量部
と紫外線吸収剤(C)0.01〜5重量部とを組合せて
配合したものであり、さらに、(1)の熱可塑性コポリ
エステル樹脂組成物100重量部に、さらに、芳香族ア
ミン系酸化防止剤(D)0.01〜5重量部を配合した
ものであり、さらに、その熱可塑性コポリエステル樹脂
組成物100重量部に、さらに、ポリアミド樹脂(E)
0.1〜20重量部を配合したものであり、さらに、
(1)の熱可塑性コポリエステル樹脂組成物100重量
部に、さらに、ヒンダードフェノール系酸化防止剤
(F)0.01〜5重量部を単独で、またはヒンダード
フェノール系酸化防止剤(F)0.01〜5重量部とリ
ン系酸化防止剤(G)0.01〜5重量部とを組合せて
配合したものであり、さらに、その熱可塑性コポリエス
テル樹脂組成物100重量部に、さらに、芳香族アミン
系酸化防止剤(D)0.01〜5重量部を配合したもの
であり、さらに、その熱可塑性コポリエステル樹脂組成
物100重量部に、さらに、ポリアミド樹脂(E)0.
1〜20重量部を配合したものである。
がテレフタル酸またはナフタレンジカルボン酸であるこ
と、前記水素添加したダイマー酸(a−2)の純度が9
4%以上であること、前記水素添加したダイマー酸(a
−2)の純度が98%以上であること、前記芳香族アミ
ン系酸化防止剤(D)がジフェニルアミン系化合物であ
ること、前記ポリアミド樹脂(E)が共重合ポリアミド
樹脂であること、前記ヒンダードフェノール系酸化防止
剤(F)が分子量500以上のヒンダードフェノール系
化合物であること、前記リン系酸化防止剤(G)が分子
中に2つ以上のリン原子を有する化合物であること、
が、いずれも好ましい条件であり、これらの条件を適用
することにより、一層優れた効果の取得を期待すること
ができる。
物を形成する熱可塑性コポリエステル樹脂(A)のジカ
ルボン酸成分(a)は、芳香族ジカルボン酸(a−1)
と、水素添加したダイマー酸(a−2)とを主成分とす
る。芳香族ジカルボン酸(a−1)の具体例としては、
テレフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ナ
フタレン−2,7−ジカルボン酸、またはそのエステル
形成性誘導体が好ましく、この他にイソフタル酸、フタ
ル酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸、ジフェノ
キシエタンジカルボン酸、5−スルホイソフタル酸、あ
るいはこれらのエステル形成性誘導体などを用いること
ができる。本発明に用いられる水素添加したダイマー酸
(a−2)は、精製した植物性不飽和脂肪酸の二量化物
の水素添加によって得られたもの、あるいはこれらのエ
ステル形成性誘導体などを用いることができる。水素添
加したダイマー酸(a−2)は、蒸留精製によって単量
体や3量体を除去した高純度化したダイマー酸を水素添
加したものを用いることが好ましい。重合反応性および
共重合体の物性が優れていることから、水素添加したダ
イマー酸(a−2)の純度が94%以上であるものが好
ましく、98%以上であるものが特に好ましい。
物を形成する熱可塑性コポリエステル樹脂(A)におい
ては、水素添加したダイマー酸(a−2)が、全ジカル
ボン酸成分の1〜60モル%、好ましくは5〜55モル
%、さらに好ましくは10〜50モル%である。水素添
加したダイマー酸(a−2)が、1モル%未満では得ら
れる共重合ポリエステル樹脂組成物の耐衝撃性などのゴ
ム的弾性が十分ではない。また60モル%を越えると、
剛性の低下が大きい上、融点が低く、また結晶化速度が
遅くなり、成形性に劣る熱可塑性コポリエステル樹脂組
成物しか得られない。
形成する熱可塑性コポリエステル樹脂(A)の分子量3
00以下の低分子量グリコール成分(b)は、1,4−
ブタンジオールを主成分とするが、この他の具体例とし
ては、エチレングリコール、トリメチレングリコール、
ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、デカメチレングリコール
などの脂肪族ジオール、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール、トリシクロデカンジメチロールなどの脂環式ジ
オール、キシリレングリコール、ビス(p−ヒドロキ
シ)ジフェニル、ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、2,2−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)
フェニル]プロパン、ビス[4−(2−ヒドロキシ)フ
ェニル]スルホン、1,1−ビス[4−(2−ヒドロキ
シエトキシ)フェニル]シクロヘキサン、4,4’−ジ
ヒドロキシ−p−ターフェニル、および4,4’−ジヒ
ドロキシ−p−クォーターフェニルなどを挙げることが
できる。また、これらのジオール成分を2種以上併用す
ることもできる。
物を形成する熱可塑性コポリエステル樹脂(A)におい
ては、必要に応じてトリメリット酸、トリメシン酸、ピ
ロメリット酸などの3官能以上の多官能カルボン酸成
分、多官能オキシ酸成分および多官能ヒドロキシ成分
を、重縮合中にゲル化しない程度の少量、例えば、全ジ
カルボン酸成分に対して0.05〜3mol%程度用い
ることができる。
物を形成する熱可塑性コポリエステル樹脂(A)の好ま
しい製造方法としては、例えば、芳香族ジカルボン酸の
低級アルコールジエステルと、水素添加したダイマー酸
と、過剰量の低分子量グリコールを、チタン化合物、お
よびヒンダードフェノール化合物の存在下にエステル交
換反応およびエステル化反応せしめ、得られる反応生成
物を重縮合する方法、あるいは芳香族ジカルボン酸と、
水素添加したダイマー酸と、過剰量のグリコールを、チ
タン化合物、スズ化合物、およびヒンダードフェノール
化合物の存在下にエステル化反応せしめ、得られる反応
生成物を重縮合する方法などが挙げられる。また、ヒン
ダードフェノール化合物は重縮合時に添加してもよい
し、その一部を重縮合終了後に配合してもよい。
物に用いられる成分の一つであるヒンダードアミン系光
安定剤(B)の具体例としては、ビス(2,2,6,
6,−テトラメチル−4−ピペリジニル)エステル、ビ
ス(2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)セバケート、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)、コハク酸ジメチル・1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン重縮合物、ポリ[{6−(1、1、3、3−
テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン
−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトニメチル
−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミ
ノ}]、N,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレ
ンジアミン・2,4−ビス[N−ブチル−N−(1,
2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミ
ノ]−6−クロロ−1,3,5−トリアジン縮合物など
が挙げられる。これらの中でも、2−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチル
マロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4
−ピペリジル)やポリ[{6−(1、1、3、3−テト
ラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−
2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトニメチル−
4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}]な
どの使用が好ましい。
物に用いられる成分の一つである紫外線吸収剤(C)の
具体例としては、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−
3,5−ビス−(α,α−ジメチルベンジル)フェニ
ル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−
t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロ
キシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)
−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−
t−アミル−2−ヒドロキシフェル)ベンゾトリアゾー
ル、2(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、メチル−3−[3−t−ブチ
ル−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4
−ヒドロキシフェニル]プロピオネート−ポリエチレン
グリコールとの縮合物などのベンゾトリアゾール系紫外
線吸収剤、および2,4−ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スル
フォン酸、2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾ
フェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベン
ゾフェノンなどのベンゾフェノン系紫外線吸収剤が挙げ
られる。これらの中でも、2−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェ
ニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5
−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−ク
ロロベンゾトリアゾールなどの使用が好ましい。
は、いずれも熱可塑性コポリエステル樹脂(A)100
重量部に対し0.01〜5重量部、好ましくは0.05
〜3重量部、さらに好ましくは0.1〜1.5重量部で
ある。配合量が0.01重量部未満では目的とする改良
効果の得られる度合いが小さく、また5重量部を越える
とブルーミングを生じたり、熱可塑性コポリエステル樹
脂組成物の機械的強度が低下したりするため好ましくな
い。
物に用いられる成分の一つである芳香族アミン系酸化防
止剤(D)の具体例としては、フェニルナフチルアミ
ン、4,4’−ジメトキシジフェニルアミン、4,4’
−ビス(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミ
ン、および4−イソプロポキシジフェニルアミンなどが
挙げられるが、これらの中でもジフェニルアミン系化合
物の使用が好ましい。
物に用いられる成分の一つであるポリアミド樹脂(E)
とは、分子鎖中にアミド結合を有する高分子化合物であ
り、ラクタムからの重合体や、アジピン酸、セバシン
酸、ドデカンジオン酸などと、エチレンジアミン、ヘキ
サメチレンジアミン、メタキシレンジアミンなどとの反
応により得られる塩の重合体、または、ω−アミノカル
ボン酸からの重合体などが挙げられる。これらのポリア
ミド樹脂は共重合体でも良いし、異なる重合体を2種類
以上組み合わせて使用してもよい。これらのポリアミド
樹脂の中でも、2元あるいは3元以上の共重合ポリアミ
ド樹脂を用いた場合に、さらに高い効果が得られる。
性コポリエステル樹脂(A)100重量部に対し0.1
〜20重量部、好ましくは0.3〜10重量部、さらに
好ましくは0.5〜5重量部である。ポリアミド樹脂
(E)の配合量が0.1重量部未満では目的とする改良
効果の得られる度合いが小さく、また20重量部をこえ
ると熱可塑性コポリエステル樹脂の本来有している柔軟
性やゴム的性質が損なわれることになるため好ましくな
い。
物に用いられる成分の一つであるヒンダードフェノール
系酸化防止剤(F)の具体例としては、2,4−ジメチ
ル−6−t−ブチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチ
ルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾー
ル、ヒドロキシメチル−2,6−ジ−t−ブチルフェノ
ール、2,6−ジ−t−α−ジメチルアミノ−p−クレ
ゾール、2,5−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノー
ル、、4,4’−ビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノ
ール)、2,2’−メチレン−ビス−4−メチル−6−
t−ブチルフェノール、2,2’−メチレン−ビス(4
−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−メ
チレン−ビス(6−t−ブチル−o−クレゾール)、
4,4’−メチレン−ビス(2,6−ジ−t−ブチルフ
ェノール)、2,2’−メチレン−ビス(4−メチル−
6−シクロヘキシルフェノール)、4,4’−ブチリデ
ン−ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、
4,4’−チオビス(6−t−ブチル−3−メチルフェ
ノール)、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシ−5−t
−ブチルベンジル)スルフィド、4,4’−チオビス
(6−t−ブチル−o−クレゾール)、2,2’−チオ
ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,
6−ビス(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’
−メチルベンジル)−4−メチルフェノール、3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゼンスルホン酸の
ジエチルエステル、2,2’−ジヒドロキシ−3,3’
−ジ(α−メチルシクロヘキシル)−5,5’−ジメチ
ル−ジフェニルメタン、α−オクタデシル−3(3’,
5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート、6−(ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブ
チルアニリノ)−2,4−ビス−オクチル−チオ−1,
3,5−トリアジン、ヘキサメチレングリコール−ビス
[β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ノール)プロピオネート]、N,N’−ヘキサメチレン
−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒド
ロ桂皮酸アミド)、2,2−チオ[ジエチル−ビス−3
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシベンゼンホスホン酸のジオクタデシルエステル、
テトラキス[メチレン−3(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、
1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼ
ン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ
−5−ジ−t−ブチルフェニル)ブタン、トリス(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)イソシ
アヌレート、およびトリス[β−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4ヒドロキシフェニル)プロピオニル−オキシエ
チル]イソシアヌレートなどが挙げられる。これらの中
でも特にテトラキス[メチレン−3(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メ
タンのような分子量が500以上のものの使用が好まし
い。
物に用いられる成分の一つであるリン系酸化防止剤
(G)とは、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸誘導体、フ
ェニルホスホン酸、ポリホスホネート、ジアルキルペン
タエリスリトールジホスファイト、およびジアルキルビ
スフェノールAジホスファイトなどのリンを含む化合物
である。これらの中でも、分子中にリン原子とともにイ
オウ原子も有する化合物、あるいは分子中に2つ以上の
リン原子を有する化合物の使用が好ましい。
(G)の配合量は、いずれも熱可塑性コポリエステル樹
脂(A)100重量部に対し0.01〜5重量部、好ま
しくは0.05〜3重量部、さらに好ましくは0.1〜
1.5重量部である。酸化防止剤(E)、(F)、
(G)の配合量が0.01重量部未満では目的とする改
良効果の得られる度合いが小さく、また5重量部を越え
るとブルーミングを生じたり、熱可塑性コポリエステル
樹脂組成物の機械的強度が低下したりするため好ましく
ない。
物の製造方法は、特に限定されるものではないが、例え
ば、熱可塑性コポリエステル樹脂にポリアミド樹脂や所
定の光安定剤や酸化防止剤を配合した原料を、スクリュ
ー型押出機に供給し溶融混練する方法、またスクリュー
型押出機に、まず熱可塑性コポリエステル樹脂を供給し
て溶融し、さらに他の供給口よりポリアミド樹脂や光安
定剤や酸化防止剤を供給して混練する方法など、適宜採
用することができる。
エステル樹脂組成物は、耐光劣化性と耐熱エージング性
に優れる。
物には、本発明の目的を損なわない範囲で種々の添加剤
を添加することができる。例えば公知の結晶核剤や滑剤
などの成形助剤、顔料や染料などの着色剤、帯電防止
剤、導電剤、難燃剤、補強剤、充填剤、可塑剤、離型剤
などを任意に含有することができる。
物は、成形性に優れ、高い機械的強度と、耐衝撃性、弾
性回復性、柔軟性などのゴム的性質を有し、耐光劣化性
と耐熱エージング性に優れる。このため、自動車、電子
・電気機器、精密機器用途の成形品、各種シート、各種
フィルムなどに有用である。
る。なお、実施例中の%および部とは、ことわりのない
場合すべて重量基準である。また、実施例中に示される
物性は次のように測定した。 [相対粘度]o−クロロフェノールを溶媒とした0.5
%のポリマ溶液を25℃で測定した。 [融点]差動走査熱量計(Du Pont社製DSC−
910型)を使用して、窒素ガス雰囲気下、10℃/分
の昇温速度で加熱した時の融解ピークの頂上温度を測定
した。 [硬度(ショアDスケール)]JIS K−7215に
準じて測定した。 [耐光劣化性]射出成形して作ったJIS 2号型ダン
ベル試験片を、ブラックパネル温度83℃のウェザー・
オー・メーター中で紫外線照射し、引張破断伸びが初期
の半分に低下する時間を測定した。 [耐熱エージング性]射出成形して作ったJIS 2号
型ダンベル試験片を、150℃の熱風オーブン中でエー
ジングし、引張破断伸びが初期の半分に低下する時間を
測定した。 [参考例1〜3]テレフタル酸145部、純度98%の
水素添加したダイマー酸である”プリポール”1009
(ユニケマ社製)117部および1,4−ブタンジオー
ル160部を、テトラ−n−ブチルチタネート0.15
部、モノ−n−ブチル−モノヒドロキシスズオキサイド
0.03部とともに、ヘリカルリボン型撹拌翼を備えた
反応容器に仕込み、190〜225℃で反応水を系外に
留出しながらエステル化反応を行なった。反応混合物に
テトラ−n−ブチルチタネート0.45部を追添加し、
さらに”イルガノックス”1098(チバガイギー社製
アミド基含有ヒンダ−ドフェノ−ル系酸化防止剤、分子
量637)0.15部を添加した後、245℃に昇温
し、次いで50分かけて系内の圧力を0.2mmHgの
減圧とし、その条件下で2時間45分重合を行わせた。
得られたポリマを水中にストランド状で吐出し、カッテ
ィングを行ってペレット化して、水素添加したダイマー
酸が全ジカルボン酸成分の19モル%である共重合ポリ
エステル樹脂(A−1)を得た。これと同様に、表1に
示す共重合ポリエステル樹脂(A−2)と(A−3)を
得た。得られた共重合ポリエステル樹脂の物性を表1に
示す。
下の通りである。 B−1:チバガイギー社製ヒンダードアミン系光安定
剤"チヌビン"144 C−1:チバガイギー社製ベンゾトリアゾール系紫外線
吸収剤"チヌビン"327 [酸化防止剤]下記実施例において使用した酸化防止剤
は以下の通りである。 D−1:ユニロイヤル社製ジフェニルアミン系酸化防止
剤"ナウガード"445 F−1:チバガイギー社製ヒンダードフェノール系酸化
防止剤"イルガノックス"1010(分子量:1177.
7) G−1:旭電化工業社製リン系酸化防止剤"アデカスタ
ブ"PEP−4C(分子中に2個のリン原子を含有) [ポリアミド樹脂の製造]ポリカプロラクタムとポリヘ
キサメチレンアジパミドの組成比が約65/35からな
る共重合体(ポリアミド樹脂(E−1))、およびポリ
カプロラクタムとポリヘキサメチレンアジパミドおよび
ポリヘキサメチレンセバカミドの組成比が約45/35
/20からなる3元共重合体(ポリアミド樹脂(E−
2))を製造した。 [実施例1〜9]参考例で得られた共重合ポリエステル
樹脂(A−1)、(A−2)、(A−3)に、光安定
剤、酸化防止剤、ポリアミド樹脂をいずれも表2に示す
ような配合比率でドライブレンドし、45mmφのスク
リューを有する2軸押出機を用いて、240℃で溶融混
練したのちペレット化した。このペレットを80℃で5
時間乾燥後、成形温度240℃、金型温度60℃で、J
IS 2号型ダンベルに射出成形した。この射出成形し
たダンベルを用いて耐光劣化性と耐熱エージング性を評
価した。耐光劣化性は、ブラックパネル温度83℃のサ
ンシャイン−ウェザー−オー−メーター中で、120分
間に18分間の水スプレーを行いつつ処理し、引張破断
伸度の保持率が50%に低下する照射時間を調べた。耐
熱エージング性は、150℃のギアーオーブン中で熱処
理し、引張破断伸度の保持率が50%に低下する時間を
調べた。これらの結果を表3に示す。
合比率でドライブレンドし、実施例1〜9と同様にペレ
ット化を行った。これらのペレットと、参考例で得られ
たポリエステルブロック共重合体(A−1)〜(A−
3)そのものから、実施例1〜9と同様に射出成形して
ダンベルを作り、同様に耐光劣化性と耐熱エージング性
を評価した。これらの結果を表3に併せて示す。
熱可塑性コポリエステル樹脂組成物は、耐光劣化性と耐
熱エージング性のどちらにも優れている。一方、比較例
に示したように、光安定剤として紫外線吸収剤のみを添
加した熱可塑性コポリエステル樹脂組成物や、全く安定
化されてない熱可塑性コポリエステルは、耐光劣化性と
耐熱エージング性が十分ではない。
に、ヒンダードアミン系光安定剤を配合した熱可塑性コ
ポリエステル樹脂組成物は、優れた耐光劣化性と耐熱エ
ージング性を有する成形品を与えることができる。
Claims (13)
- 【請求項1】芳香族ジカルボン酸(a−1)と、水素添
加したダイマー酸(a−2)とを主成分とし、水素添加
したダイマー酸(a−2)が、全ジカルボン酸成分の1
〜60モル%であるジカルボン酸成分(a)と、1,4
−ブタンジオールを主成分とする分子量300以下の低
分子量グリコール(b)とから得られる熱可塑性コポリ
エステル樹脂(A)100重量部に対して、ヒンダード
アミン系光安定剤(B)0.01〜5重量部を単独で、
またはヒンダードアミン系光安定剤(B)0.01〜5
重量部と紫外線吸収剤(C)0.01〜5重量部とを組
合せて配合した熱可塑性コポリエステル樹脂組成物。 - 【請求項2】請求項1記載の熱可塑性コポリエステル樹
脂組成物100重量部に、さらに、芳香族アミン系酸化
防止剤(D)0.01〜5重量部を配合した熱可塑性コ
ポリエステル樹脂組成物。 - 【請求項3】請求項2記載の熱可塑性コポリエステル樹
脂組成物100重量部に、さらに、ポリアミド樹脂
(E)0.1〜20重量部を配合した熱可塑性コポリエ
ステル樹脂組成物。 - 【請求項4】請求項1記載の熱可塑性コポリエステル樹
脂組成物100重量部に、さらに、ヒンダードフェノー
ル系酸化防止剤(F)0.01〜5重量部を単独で、ま
たはヒンダードフェノール系酸化防止剤(F)0.01
〜5重量部とリン系酸化防止剤(G)0.01〜5重量
部とを組合せて配合した熱可塑性コポリエステル樹脂組
成物。 - 【請求項5】請求項4記載の熱可塑性コポリエステル樹
脂組成物100重量部に、さらに、芳香族アミン系酸化
防止剤(D)0.01〜5重量部を配合した熱可塑性コ
ポリエステル樹脂組成物。 - 【請求項6】請求項5記載の熱可塑性コポリエステル樹
脂組成物100重量部に、さらに、ポリアミド樹脂
(E)0.1〜20重量部を配合した熱可塑性コポリエ
ステル樹脂組成物。 - 【請求項7】前記芳香族ジカルボン酸(a−1)がテレ
フタル酸またはナフタレンジカルボン酸である請求項1
〜6のいずれか1項に記載の熱可塑性コポリエステル樹
脂組成物。 - 【請求項8】前記水素添加したダイマー酸(a−2)の
純度が94%以上である請求項1〜6のいずれか1項に
記載の熱可塑性コポリエステル樹脂組成物。 - 【請求項9】前記水素添加したダイマー酸(a−2)の
純度が98%以上である請求項1〜6のいずれか1項に
記載の熱可塑性コポリエステル樹脂組成物。 - 【請求項10】前記芳香族アミン系酸化防止剤(D)が
ジフェニルアミン系化合物である請求項2〜3または請
求項5〜6のいずれか1項に記載の熱可塑性コポリエス
テル樹脂組成物。 - 【請求項11】前記ポリアミド樹脂(E)が共重合ポリ
アミド樹脂である請求項3または請求項6のいずれか1
項に記載の熱可塑性コポリエステル樹脂組成物。 - 【請求項12】前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤
(F)が分子量500以上のヒンダードフェノール系化
合物である請求項4〜6のいずれか1項に記載の熱可塑
性コポリエステル樹脂組成物。 - 【請求項13】前記リン系酸化防止剤(G)が分子中に
2つ以上のリン原子を有する化合物である請求項4〜6
のいずれか1項に記載の熱可塑性コポリエステル樹脂組
成物。
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|---|---|---|---|---|
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-
1999
- 1999-03-09 JP JP06107199A patent/JP4304644B2/ja not_active Expired - Fee Related
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