JP2000257906A - 浴室用エアコン - Google Patents

浴室用エアコン

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JP2000257906A
JP2000257906A JP11061224A JP6122499A JP2000257906A JP 2000257906 A JP2000257906 A JP 2000257906A JP 11061224 A JP11061224 A JP 11061224A JP 6122499 A JP6122499 A JP 6122499A JP 2000257906 A JP2000257906 A JP 2000257906A
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卓司 得居
Toshihiro Kizawa
敏浩 木澤
Masakazu Urakawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴室内の快適性を向上すると共に、簡単に取
り付けることができる浴室用エアコンを提供すること。 【解決手段】 浴室用エアコン1は、湯船側吹出口5と
洗い場側吹出口6とを備えるケーシング2内に、吸熱側
ヒートシンク9と放熱側ヒートシンク10とを備えるペ
ルチェユニット3を配置して構成される。ケーシング2
内に吸い込まれた浴室内空気RAは、ペルチェユニット
3に導かれる。吸熱側ヒートシンク9で冷却して成る冷
気CAは、湯船側吹出口5から吹き出され、放熱側ヒー
トシンク10で加熱して成る暖気HAは、洗い場側吹出
口6から吹き出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、浴室内に設置さ
れ、浴室内を浴室利用者にとって快適な空間に調整する
ことができる浴室用エアコンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】浴室内の空気調和として要求されている
ものとしては、冬期での暖房や、通年での乾燥などがあ
る。この要求に応えるものとして、電気ヒータ方式、ヒ
ートポンプ・セパレート方式、ヒートポンプ・ダクト方
式などを採用した浴室用エアコンが提案され、また市販
されている(例えば、特開平10−85499号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電気ヒータ方式の浴室
用エアコンでは、ヒートポンプ方式のものと比較した場
合に、消費電力が大きいという欠点と共に、冷房運転は
できないため快適性の面で劣るという欠点がある。ま
た、ヒートポンプ・セパレート方式の浴室用エアコンで
は、室外機及び室内機の裾付工事や冷媒配管の配管工事
が必要であり、取付作業が面倒で手間がかかるという欠
点がある。さらに、ヒートポンプ・ダクト方式の浴室用
エアコンでは、ダクト工事が必要であり、取付作業が面
倒で手間がかかるという欠点と共に、浴室からの高湿度
の戻り空気によってダクト内に結露が生じるという欠点
もある。
【0004】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであり、その目的は、浴室内の快適性を
向上すると共に、簡単に取り付けることができる浴室用
エアコンを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の浴室用
エアコンは、湯船側吹出口5と洗い場側吹出口6とを備
えるケーシング2内に、ヒートポンプ式冷凍システムを
配置し、この冷凍システムの吸熱側熱交換器と放熱側熱
交換器に向かってケーシング外の空気RAを流通させる
一方、このケーシング外空気RAを上記吸熱側熱交換器
で冷却して成る冷気CAを上記湯船側及び洗い場側吹出
口5、6の一方5から吹き出すと共に、上記ケーシング
外空気RAを上記放熱側熱交換器で加熱して成る暖気H
Aを上記湯船側及び洗い場側吹出口5、6の他方6から
吹き出すように構成したことを特徴としている。
【0006】上記請求項1の浴室用エアコンでは、ヒー
トポンプ式冷凍システムの構成要素をすべて同一ケーシ
ング2内に配置して一体的に構成しているので、配管工
事やダクト工事が不要となる。従って、浴室内の例えば
壁面4に取り付けるだけでよいので、簡単に取り付ける
ことができる。また、浴室内の空気RAを冷却及び加熱
して得た冷気CA及び暖気HAを再び浴室内に吹き出す
ようにしているので、浴室内全体としての冷房や暖房と
いった空気調和はできないけれども、湯船7に入ってい
る利用者又は洗い場8に居る利用者に冷気CA又は暖気
HAを直接吹き付けることによって、利用者の体感する
快適性を充分に向上させることができる。これによっ
て、浴室の利用快適性を向上することができる。さら
に、浴室内の空気RAを冷却した際には除湿が行われる
ことになるので、暖気HAの吹出しと除湿とによって浴
室内を乾燥させることができる。
【0007】また請求項2の浴室用エアコンは、湯船側
吹出口5と洗い場側吹出口6とを備えるケーシング2内
に、吸熱側ヒートシンク9と放熱側ヒートシンク10と
を備えるペルチェユニット3を配置し、このペルチェユ
ニット3に向かってケーシング外の空気RAを流通させ
る一方、このケーシング外空気RAを上記吸熱側ヒート
シンク9で冷却して成る冷気CAを上記湯船側及び洗い
場側吹出口5、6の一方5から吹き出すと共に、上記ケ
ーシング外空気RAを上記放熱側ヒートシンク10で加
熱して成る暖気HAを上記湯船側及び洗い場側吹出口
5、6の他方6から吹き出すように構成したことを特徴
としている。
【0008】上記請求項2の浴室用エアコンでは、ペル
チェユニット3を用いているので、冷媒や熱交換器など
を用いる場合と比較して、構成の簡素化及び小型化を図
ることができると共に、配管工事やダクト工事が不要と
なる。従って、浴室内の例えば壁面4に取り付けるだけ
でよいので、簡単に取り付けることができる。また、浴
室内の空気RAを冷却及び加熱して得た冷気CA及び暖
気HAを再び浴室内に吹き出すようにしているので、浴
室内全体としての冷房や暖房といった空気調和はできな
いけれども、湯船7に入っている利用者又は洗い場8に
居る利用者に冷気CA又は暖気HAを直接吹き付けるこ
とによって、利用者の体感する快適性を充分に向上させ
ることができる。これによって、浴室の利用快適性を向
上することができる。さらに、浴室内の空気RAを冷却
した際には除湿が行われることになるので、暖気HAの
吹出しと除湿とによって浴室内を乾燥させることができ
る。
【0009】さらに請求項3の浴室用エアコンは、上記
冷気CA又は暖気HAの吹出し方向を、浴室利用者の居
る方向と浴室利用者以外の方向とに切り換える風向調節
手段を備えることを特徴としている。
【0010】上記請求項3の浴室用エアコンでは、冷気
CA又は暖気HAを浴室利用者に吹き付けるか、あるい
は吹き付けないようにするかを切り換えることができる
ので、浴室利用者の好みに応じた送風態様を選択するこ
とができる。例えば、冬期において特に寒い時期には暖
気HAのみを利用者に吹き付けて、冷気CAは吹き付け
ないようにすればよく、逆に夏期において特に暑い時期
には、冷気CAのみを利用者に吹き付けて、暖気HAは
吹き付けないようにすればよい。これによって、利用者
の体感する快適性をさらに向上させることができる。
【0011】請求項4の浴室用エアコンは、浴室利用者
が湯船7側と洗い場8側のどちらに居るかを検出する検
出手段と、この検出手段の検出結果に基づいて上記冷気
CA及び暖気HAを吹き出す吹出口を切り換える切換手
段とを備え、上記冷気CA及び暖気HAのいずれかが浴
室利用者に向けて吹き出すようにしたことを特徴として
いる。
【0012】上記請求項4の浴室用エアコンでは、浴室
利用者が洗い場8から湯船7へあるいは湯船7から洗い
場8へ移動した場合でも浴室利用者には常に冷気CA及
び暖気HAのいずれかが吹き付けられる。例えば、冬期
であれば暖気HAを、夏期であれば冷気CAを浴室利用
者に吹き付けるようにする。これによって、利用者の体
感する快適性をさらに向上させることができる。
【0013】請求項5の浴室用エアコンは、上記暖気H
Aの流通経路に当該暖気HAを加熱する電気式ヒータを
配置したことを特徴としている。
【0014】上記請求項5の浴室用エアコンでは、電気
式ヒータで暖気HAを加熱してから浴室内に吹き出すこ
とができる。従って、例えば浴室内温度が低い場合や、
浴室用エアコンの起動直後、あるいは暖気HAと冷気C
Aの吹出口の切換え直後の場合のように、暖気HAの温
度が低いときに電気式ヒータで加熱するようにすれば、
浴室利用者に温風(加熱された暖気HA)を吹き付ける
ことができるので、冷風(温度の低い暖気HA)が吹き
付けられて浴室利用者が不快に感じることを防止でき
る。これによって、浴室利用者の体感する快適性を向上
させることができる。
【0015】請求項6の浴室用エアコンは、上記暖気H
Aを浴室利用者に向けて吹き出す送風態様で運転する場
合に、当該暖気HAの温度が所定の温度未満であるとき
は、上記風向調節手段を切り換えて当該暖気HAが浴室
利用者以外の方向に吹き出すように制御する運転制御手
段を備えることを特徴としている。
【0016】上記請求項6の浴室用エアコンでは、暖気
HAを浴室利用者に向けて吹き出す送風態様で運転する
場合に、暖気HAの温度が低いときは浴室利用者に暖気
HAが直接吹き付けないようにして、浴室利用者の周囲
を暖めるようにする。これによって、冷風(温度の低い
暖気HA)が吹き付けられて浴室利用者が不快に感じる
ことを防止できるので、浴室利用者の体感する快適性を
向上させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、この発明の浴室用エアコン
の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施の形態である浴室
用エアコン1の概略的構成を示す断面図であり、図2は
浴室用エアコン1の取付状態を示す斜視図である。
【0018】浴室用エアコン1は、図2に示すように、
平面形状が略台形となるケーシング2内にペルチェユニ
ット3を配置して構成され、浴室壁面4に取り付けられ
ている。ケーシング2は、正面に湯船側吹出口5を有す
ると共に、左側面に洗い場側吹出口6を有する。従っ
て、浴室用エアコン1を湯船7側の浴室壁面4に取り付
けることによって、湯船側吹出口5が概ね湯船7側に向
き、洗い場側吹出口6が洗い場8に向くことになる。
【0019】ペルチェユニット3は、図1に示すよう
に、一対のヒートシンク9、10との間にペルチェモジ
ュール11を挟装して成り、両ヒートシンク9、10の
それぞれが吸熱器又は放熱器として機能するものであ
る。各ヒートシンク9、10は、互いに相対面するよう
に並置された複数のプレートフィン9a…9a、10a
…10aを平板状のベース板9b、10bに略垂直に立
設してそれぞれ構成されている。
【0020】ところで、ペルチェユニット3は、ペルチ
ェモジュール11への通電方向を切り換えることによっ
て、吸熱器及び放熱器として機能するヒートシンクの位
置を切り換えることができる。例えば、ペルチェモジュ
ール11に特定方向の通電を行うと、ヒートシンク9が
吸熱器として機能すると共に、ヒートシンク10が放熱
器として機能し、この場合はヒートシンク9による温調
空気が冷気CAとなり、ヒートシンク10による温調空
気が暖気HAとなる。一方、ペルチェモジュール11に
特定方向とは逆方向の通電を行うと、ヒートシンク9が
放熱器として機能すると共に、ヒートシンク10が吸熱
器として機能し、この場合はヒートシンク9による温調
空気が暖気HAとなり、ヒートシンク10による温調空
気が冷気CAとなる。尚、図面においては、暖気HAを
斜線を付した矢印で表すものとする。
【0021】またケーシング2には、例えばその上面に
吸気口12が形成されており、この吸気口12から送風
機13によって吸い込まれた浴室内空気RAは、図示し
ない空気通路によってペルチェユニット3に導かれる。
そして、ヒートシンク9で冷却又は加熱された温調空気
CA又はHAは、図示しない空気通路によって湯船側吹
出口5に導かれて、湯船7側に向けて吹き出される。一
方、ヒートシンク10で加熱又は冷却された温調空気H
A又はCAは、図示しない空気通路によって洗い場側吹
出口6に導かれて、洗い場8側に吹き出される。
【0022】また、湯船側吹出口5及び洗い場側吹出口
6には、それぞれ風向調節手段(図示せず)が設けられ
ている。風向調節手段は、高さ方向に並んで配置された
複数枚の水平羽根と、幅方向に並んで配置された複数枚
の垂直羽根とを備える。従って、温調空気CA、HA
は、水平羽根を上に向ければ上方向に、下に向ければ下
方向に、また垂直羽根を左に向ければ左方向に、右に向
ければ右方向に吹き出すことになる。
【0023】さらに、浴室用エアコン1は、マイクロコ
ンピュータなどで構成される運転制御手段(図示せず)
を備える。この運転制御手段は、浴室利用者が操作する
操作部(図示せず)からの操作信号などに応答して、ペ
ルチェユニット3、送風機13、風向調節手段などを制
御して、後述する各種の運転モードを実行する。
【0024】次に、浴室用エアコン1の運転状態を説明
する。図2は、通常運転モードでの送風態様を示す斜視
図である。通常運転モードでは、湯船側吹出口5からは
冷気CAを吹き出させると共に、洗い場側吹出口6から
は暖気HAを吹き出させる。これによって、洗い場8に
居る利用者には暖気HAが吹き付けられるので、利用者
が湯冷めすることを防止できる。一方、湯船7に入って
いる利用者には冷気CAが吹き付けられるので、利用者
は程好い清涼感を体感することができ、露天風呂に入っ
ているような雰囲気を味わうことができる。また、顔や
頭部に冷気CAがあたることによって利用者はのぼせる
ことなく長時間湯船7に入っていられるため、体の芯ま
で充分に暖めることができ、健康的な入浴が可能とな
る。
【0025】ところで、上記通常運転モードでは、浴室
内空気RAをペルチェユニット3で冷却して冷気CAを
得ているけれども、この冷却の際には同時に除湿も行わ
れている。従って、通常運転モードは、浴室乾燥モード
でもある。そこで、入浴後に浴室用エアコン1を浴室乾
燥モードとして運転すれば、除湿と暖気HAの吹出しと
によって浴室内を乾燥させることができる。これによっ
て、カビの繁殖を抑制して、浴室を清潔に保つことがで
きる。また、洗濯物を浴室で乾かすことができるので、
浴室の利用範囲が拡大される。
【0026】尚、浴室乾燥モードでは利用者の体感を考
慮する必要はないため、ペルチェモジュール11に最大
電流を流して最大能力で機能させ、冷却、即ち除湿を効
果的に行うようにする。また、冷却によって生じた凝縮
水(ドレン水)は、ドレンホース14を通して洗い場8
に排水すれば、洗い場8の床に設けられた排水口から浴
室外に排出させることができる。さらに、浴室乾燥モー
ドでは、暖気HA及び冷気CAの吹出口は制限されるも
のではないため、図2の送風態様とは逆に、湯船側吹出
口5から暖気HAを吹き出させると共に、洗い場側吹出
口6から冷気CAを吹き出させるようにしてもよい。
【0027】図3は、通常運転モード下の他の送風態様
を示す斜視図である。この送風態様では、冷気CA及び
暖気HAのいずれかを利用者に直接吹き付けないように
している。例えば、真冬に湯船7側が寒い時は、上記風
向調節手段を調節して図3(a)に示すように冷気CA
を上方に向けて吹き出させ、利用者に直接吹き付けない
ようにする。これによって、利用者は寒さを感じること
はなく、快適な入浴が可能となる。また、真夏に洗い場
8が暑い時は、図3(b)に示すように暖気HAを上方
に向けて吹き出させ、利用者に直接吹き付けないように
する。これによって、利用者は暑さを感じることはな
く、快適な入浴が可能となる。
【0028】図4は、追従運転モードでの送風態様を示
す斜視図である。追従運転モードとは、利用者が湯船7
側と洗い場8側のどちらに居るかを検出し、この検出結
果に基づいて冷気CA及び暖気HAを吹き出す吹出口を
切り換えて、冷気CA及び暖気HAのいずれかを常に利
用者に向けて吹き出すようにする運転モードである。利
用者が湯船7側と洗い場8側のどちらに居るかを検出す
る検出手段は、利用者が自ら操作する切換スイッチや超
音波センサなどで実現される。また、冷気CA及び暖気
HAを吹き出す吹出口を切り換える切換手段は、ペルチ
ェユニット3を制御する上記運転制御手段で実現され
る。即ち、ペルチェモジュール11に供給する電流の向
きを切り換えることによって、2つの吹出口5、6から
吹き出す温調空気の種類を切り換えることができる。
【0029】例えば、真冬に浴室全体が寒い時は、図4
(a)に示すように、利用者が洗い場8に居るときは洗
い場側吹出口6から暖気HAを吹き出させ、利用者が湯
船7に入っているときは湯船側吹出口5から暖気HAを
吹き出させる。これによって、利用者は浴室内のどこに
居ても寒さを感じることはなく、快適な入浴が可能とな
る。また、真夏に浴室全体が暑い時は、図4(b)に示
すように、利用者が洗い場8に居るときは洗い場側吹出
口6から冷気CAを吹き出させ、利用者が湯船7に入っ
ているときは湯船側吹出口5から冷気CAを吹き出させ
る。これによって、利用者は浴室内のどこに居ても暑さ
を感じることはなく、快適な入浴が可能となる。
【0030】以上のように本実施の形態によれば、ペル
チェユニット3を用いているので、冷媒や熱交換器など
を用いる場合と比較して、構成の簡素化及び小型化を図
ることができると共に、配管工事やダクト工事が不要と
なる。従って、浴室壁面4に取り付けるだけでよいの
で、簡単に取り付けることができる。
【0031】また、浴室内の空気RAを冷却及び加熱し
て得た冷気CA及び暖気HAを再び浴室内に吹き出すよ
うにしているので、浴室内全体としての冷房や暖房とい
った空気調和はできないけれども、利用者に冷気CA又
は暖気HAを直接吹き付けることによって、利用者の体
感する快適性を充分に向上させることができる。さら
に、利用者の好みや季節に応じて最適な送風態様を選択
することができるので、さらに快適性を向上させること
ができる。
【0032】また、浴室内を乾燥させることができるの
で、カビの繁殖を抑制して浴室を清潔に保つことができ
る。さらに、浴室を洗濯物の乾燥に使用することができ
るので、浴室の利用範囲が拡大される。
【0033】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施す
ることができる。例えば、上記実施の形態ではケーシン
グ2内にペルチェユニット3を配置して暖気HA及び冷
気CAを生成したけれども、ケーシング2内にヒートポ
ンプ式冷凍システムを配置し、この冷凍システムの吸熱
側熱交換器と放熱側熱交換器とを用いて暖気HA及び冷
気CAを生成するようにしてもよい。ヒートポンプ式冷
凍システムは、通常、冷媒が循環するように、圧縮機と
凝縮器(放熱側熱交換器)と減圧機構と蒸発器(吸熱側
熱交換器)とを接続して成る冷媒回路を含んで構成され
るので、ペルチェユニット3を用いた場合に比べて浴室
用エアコンの構成は大きくなるけれども、上記実施の形
態と同様の運転モードを実行することができる。例え
ば、追従運転モードでは冷気CA及び暖気HAを吹き出
す吹出口を切り換える必要があるが、これは上記冷媒回
路を流れる冷媒の向きを切り換えることによって、2つ
の吹出口5、6から吹き出す温調空気の種類を切り換え
ることができる。従って、上記実施の形態と同様の効果
が得られる。
【0034】ところで、上記の冷媒を用いたヒートポン
プ式冷凍システムにおいては、起動してから、あるいは
冷媒の流れる向きを切り換えてから定常状態での運転が
行われるまでには一定時間が必要とされる。そして、過
渡状態である期間では、正常な熱交換が行われないた
め、暖気HAの温度は低く、冷気CAの温度は高くな
る。そのため、暖気HAを浴室利用者に向けて吹き出す
送風態様で運転する場合には、冷風(温度の低い暖気H
A)が浴室利用者に吹き付けられるので、浴室利用者は
不快に感じてしまうことがある。このような事態は、冬
季に行う通常運転モード(図3(a)参照)と、冬季に
行う追従運転モード(図4(a)参照)とにおいて起こ
りやすい。
【0035】そこで、上記事態に対応するためには、暖
気HAの流通経路に電気式ヒータを配置して、暖気HA
の温度が低いときは上記ヒータで加熱してから浴室に吹
き出すようにすればよい。ここで、暖気HAの流通経路
とは、熱交換器から吹出口5、6までの間の空気通路で
ある。電気式ヒータによる暖気HAの加熱は、浴室用エ
アコンの起動時又は冷媒の流れる方向の切換時から所定
の時間(定常状態での運転に達するまでに要する時間)
が経過するまで常時行うようにしてもよいし、あるいは
暖気HAの温度を温度センサで測定し、所定の温度未満
であるときに行うようにしてもよい。これによって、冷
風(温度の低い暖気HA)が吹き付けられた浴室利用者
が不快に感じることを防止できるので、浴室利用者の体
感する快適性を向上させることができる。
【0036】また、電気式ヒータによる暖気HAの加熱
に代えて、暖気HAの温度が所定の温度未満であるとき
は、風向調節手段を調節して暖気HAが浴室利用者以外
の方向に吹き出すようにして、浴室利用者の周囲を暖め
るようにしてもよい。この場合も、加熱する場合と同様
の効果が得られる。
【0037】尚、上述した暖気HAの加熱又は風向調節
は、ペルチェユニット3を用いた浴室用エアコン1で行
ってもよいことはもちろんである。
【0038】
【発明の効果】以上のように請求項1又請求項2の浴室
用エアコンによれば、同一ケーシング内に空調に必要な
構成要素をすべて配置して一体的に構成したので、配管
工事やダクト工事などの大掛りな工事が不要となり、簡
単に取り付けることができる。
【0039】また、利用者に冷気又は暖気を直接吹き付
けることによって、利用者の体感する快適性を充分に向
上させることができる。例えば、洗い場に居る利用者に
暖気を吹き付ければ、利用者が湯冷めすることを防止で
きる。一方、湯船に入っている利用者に冷気を吹き付け
れば、利用者は程好い清涼感を体感することができ、露
天風呂に入っているような雰囲気を味わうことができ
る。また、顔や頭部に冷気があたることによって利用者
はのぼせることなく長時間入浴が可能となる。このよう
に、浴室の利用快適性を向上することができる。
【0040】さらに、浴室内空気の冷却に伴う除湿と暖
気の吹出しとによって浴室内を乾燥させることができる
ので、カビの繁殖を抑制して浴室を清潔に保つことがで
きる。また、洗濯物を浴室で乾かすことができるので、
浴室の利用範囲が拡大される。
【0041】また請求項2の浴室用エアコンによれば、
ペルチェユニットを用いることによって、冷媒回路を用
いる場合に比べて構成の簡素化及び小型化を図ることが
できる。
【0042】さらに請求項3の浴室用エアコンによれ
ば、浴室利用者の好みに応じた送風態様(冷気又は暖気
を吹き付けるか、吹き付けないか)を選択することがで
きるので、利用者の体感する快適性をさらに向上させる
ことができる。
【0043】請求項4の浴室用エアコンによれば、浴室
利用者には常に冷気又は暖気が吹き付けられるので、浴
室利用者の体感する快適性をさらに向上することができ
る。
【0044】請求項5又は請求項6の浴室用エアコンに
よれば、冷風(温度の低い暖気)が吹き付けられて浴室
利用者が不快に感じることを防止できるので、浴室利用
者の体感する快適性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である浴室用エアコンの
概略的構成を示す断面略図である。
【図2】上記浴室用エアコンの通常運転モードでの送風
態様を示す斜視図である。
【図3】上記通常運転モード下での他の送風態様を示す
斜視図である。
【図4】上記浴室用エアコンの追従運転モードでの送風
態様を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 浴室用エアコン 2 ケーシング 3 ペルチェユニット 5 湯船側吹出口 6 洗い場側吹出口 9 ヒートシンク 10 ヒートシンク RA 浴室内空気 CA 冷気 HA 暖気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浦川 昌和 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 Fターム(参考) 3L050 BC03 BC05 3L060 AA05 AA08 CC01 CC11 EE45 3L071 AB03 AC05 AC06 3L072 AA05 AB06 AC02 AC05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湯船側吹出口(5)と洗い場側吹出口
    (6)とを備えるケーシング(2)内に、ヒートポンプ
    式冷凍システムを配置し、この冷凍システムの吸熱側熱
    交換器と放熱側熱交換器に向かってケーシング外の空気
    (RA)を流通させる一方、このケーシング外空気(R
    A)を上記吸熱側熱交換器で冷却して成る冷気(CA)
    を上記湯船側及び洗い場側吹出口(5)(6)の一方
    (5)から吹き出すと共に、上記ケーシング外空気(R
    A)を上記放熱側熱交換器で加熱して成る暖気(HA)
    を上記湯船側及び洗い場側吹出口(5)(6)の他方
    (6)から吹き出すように構成したことを特徴とする浴
    室用エアコン。
  2. 【請求項2】 湯船側吹出口(5)と洗い場側吹出口
    (6)とを備えるケーシング(2)内に、吸熱側ヒート
    シンク(9)と放熱側ヒートシンク(10)とを備える
    ペルチェユニット(3)を配置し、このペルチェユニッ
    ト(3)に向かってケーシング外の空気(RA)を流通
    させる一方、このケーシング外空気(RA)を上記吸熱
    側ヒートシンク(9)で冷却して成る冷気(CA)を上
    記湯船側及び洗い場側吹出口(5)(6)の一方(5)
    から吹き出すと共に、上記ケーシング外空気(RA)を
    上記放熱側ヒートシンク(10)で加熱して成る暖気
    (HA)を上記湯船側及び洗い場側吹出口(5)(6)
    の他方(6)から吹き出すように構成したことを特徴と
    する浴室用エアコン。
  3. 【請求項3】 上記冷気(CA)又は暖気(HA)の吹
    出し方向を、浴室利用者の居る方向と浴室利用者以外の
    方向とに切り換える風向調節手段を備えることを特徴と
    する請求項1又は請求項2の浴室用エアコン。
  4. 【請求項4】 浴室利用者が湯船(7)側と洗い場
    (8)側のどちらに居るかを検出する検出手段と、この
    検出手段の検出結果に基づいて上記冷気(CA)及び暖
    気(HA)を吹き出す吹出口を切り換える切換手段とを
    備え、上記冷気(CA)及び暖気(HA)のいずれかが
    浴室利用者に向けて吹き出すようにしたことを特徴とす
    る請求項1〜請求項3のいずれかの浴室用エアコン。
  5. 【請求項5】 上記暖気(HA)の流通経路に当該暖気
    (HA)を加熱する電気式ヒータを配置したことを特徴
    とする請求項1〜請求項4の浴室用エアコン。
  6. 【請求項6】 上記暖気(HA)を浴室利用者に向けて
    吹き出す送風態様で運転する場合に、当該暖気(HA)
    の温度が所定の温度未満であるときは、上記風向調節手
    段を切り換えて当該暖気(HA)が浴室利用者以外の方
    向に吹き出すように制御する運転制御手段を備えること
    を特徴とする請求項3の浴室用エアコン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005300099A (ja) * 2004-04-15 2005-10-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 暖房乾燥機
JP2019060551A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 浴室送風装置

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