JP2000262040A - 渦電流減速装置 - Google Patents
渦電流減速装置Info
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Abstract
低減に役立つ渦電流減速装置を得る。 【解決手段】渦電流減速装置として、回転軸2に結合し
た制動ドラム8と、制動ドラム8の内部に配設した少く
とも1つの可動の磁石支持筒25と、磁石支持筒25の
外周面に周方向等間隔に結合した多数の磁石15と、磁
石15の外面を覆いかつ磁石15と相対向する強磁性板
41を有する案内筒21とを備え、磁石15からの磁界
に基づく渦電流により制動ドラム8に制動力を発生させ
る。案内筒8の外側案内筒22を強磁性体のステンレス
鋼の薄板からなる構成し、外側案内筒22の内周面また
は外周面に強磁性板41を結合し、外側案内筒22の強
磁性板41と接しない部分を高温状態から急冷すること
により非磁性オーステナイト相にする。
Description
を補助する渦電流減速装置、特に製造が簡単な、磁石を
保護するための案内筒を備えた渦電流減速装置に関する
ものである。
えた渦電流減速装置では、非制動時に磁石(永久磁石、
以下同じ)の磁束が外へ洩れないようにするために、強
磁性板をかなり厚く(約10〜16mm)しなければな
らない。このため、アルミニウム鋳物の中に強磁性板を
鋳込んだり、非磁性体のステンレスから案内筒を金型プ
レスにより成形し、案内筒に設けた多数の開口に強磁性
板を嵌挿しかつ溶接により結合している。前者の方法は
製造上困難な点があり、アルミニウム鋳造品の歩留りが
悪く、製造経費が嵩む。後者の方法も案内筒に各強磁性
板を溶接する点で製造経費の削減が難しい。
問題に鑑み、案内筒の加工が容易であり、軽量化とコス
ト低減に役立つ、渦電流減速装置を提供することにあ
る。
に、本発明の構成は回転軸に結合した制動ドラムと、該
制動ドラムの内部に配設した少くとも1つの可動の磁石
支持筒と、該磁石支持筒の外周面に周方向等間隔に結合
した多数の磁石と、該磁石の外面を覆いかつ磁石と相対
向する強磁性板を有する案内筒とを有し、前記磁石から
の磁界に基づく渦電流により前記制動ドラムに制動力を
発生させる渦電流減速装置において、前記案内筒を強磁
性体のステンレス鋼の薄板で構成し、前記案内筒に前記
強磁性板を結合し、前記案内筒の前記強磁性板と接しな
い部分を高温状態から急冷することにより非磁性オース
テナイト相にしたことを特徴とする。
ように覆いかつ強磁性板(ポールピース)を支持する案
内筒(外側案内筒)を、強磁性体のステンレス鋼の薄板
から構成し、案内筒の外周面に磁石と対向するように強
磁性板を溶接により結合する。案内筒の強磁性板と接し
ない部分を、高周波加熱などの方法により局部的に加熱
し、温度800℃以上の高温状態から急冷することによ
り非磁性オーステナイト相に形成する。これにより、従
来の案内筒と同じ機能が得られ、製造に際し不良品の発
生が少く、軽量化にも役立つ。この強磁性体のステンレ
ス鋼は、例えば13クロム(Cr)系ステンレス鋼などが
ある。
るように結合してもよい。また磁石と対向する強磁性板
を、内外2つの案内筒の間に挟むように結合してもよ
い。
部分に、銅などの良伝導体を貼り付け、渦電流が流れや
すくなるようにしてもよい。
装置は、例えば車両用変速機の出力回転軸2にスプライ
ン嵌合した取付フランジ3に、制動ドラム8のボス部5
のフランジ5aと、駐車ブレーキの制動ドラム4の端壁
板とを一緒に複数のボルト6とナツトにより締結され
る。ボス部5から径外方へ突出する多数の支持腕7の先
端に、多数の冷却フイン9を外周面に備える制動ドラム
8の基端部ないし右端部が溶接などにより結合される。
制動ドラム8の開放端部ないし左端部の端壁面には銅な
どの良伝導体からなる環状体ないし環状板10が結合さ
れ、制動ドラム8の内周面の強磁性板(ポールピース)
41と対向しない左端部に、環状板10と一体の環状体
ないし環状板11が結合される。制動ドラム8の内周面
の強磁性板41と対向しない右端部にも、同様の環状体
ないし環状板12が結合される。各環状板10〜12は
制動ドラム8の内部を流れる渦電流に軸方向の広がりを
もたせ、制動トルクを増大させる。
空部を有する案内筒21が配設される。案内筒21は非
磁性体からなる側壁24と内側案内筒23とを有する断
面L字形の筒部分と、非磁性体の環状板からなる側壁2
4aとを複数のボルトにより結合し、薄板からなる外側
案内筒22の両側縁部20を、好ましくは径内方へ折り
曲げたうえ側壁24,24aに固定される。外側案内筒
22の外周面には、制動ドラム8の内周面に対向する多
数の強磁性板41が周方向等間隔に溶接、ろう付けなど
により結合される。
テンレス鋼、例えば13クロム系ステンレス鋼の薄板か
ら構成され、外側案内筒22に強磁性板41を結合する
磁性部分41bと、強磁性板41を結合しない非磁性部
分41aとが周方向に交互に配して形成される。具体的
には、図2に示すように、各非磁性部分41aとされる
部分を温度800℃に加熱した後、急冷して非磁性のオ
ーステナイト相にする。好ましくは、薄肉部分41aに
非磁性体からなる断面U字状の補強板51を取り付け
る。磁性部分41bの周方向寸法は非磁性部分41aの
周方向寸法よりも長くする。強磁性板41の外面の面積
は内面の面積よりも狭くするのが好ましい。
は、磁性体からなる可動の磁石支持筒25と不動の磁石
支持筒26とが収容される。可動の磁石支持筒25は軸
受25aにより内側案内筒23に正逆回動可能に支持さ
れ、磁石支持筒26はボルトなどにより内側案内筒23
に固定される。各磁石支持筒25,26の外周面には各
強磁性板41に対向する磁石15,16が周方向等間隔
に、かつ強磁性板41に対向する極性が周方向に交互に
異なるように結合される。図2に示すように、各磁石1
5は磁石支持筒25の外周面に重ね合され、かつ周方向
に隣接する磁石15の間に保持具29を挟み、かつ磁石
15の前後端壁に形成した肩部15aへ保持具29を重
ね合せ、ボルト28により磁石支持筒25へ締結され
る。磁石16も同様に磁石支持筒26に結合される。
の流体圧アクチユエータ31は、側壁24と一体に形成
したシリンダ32にピストン33を嵌挿して両端室を区
画し、ピストン33に結合したロツドの外端を、磁石支
持筒25から側壁24のスリツト35を経て外部へ突出
する腕34に連結される。
時、軸方向に並ぶ磁石支持筒25の磁石15と磁石支持
筒26の磁石16との、強磁性板41に対する極性が互
いに逆の状態にあり、図1に示すように、磁石支持筒2
5,26と強磁性板41との間に短絡的磁気回路zが生
じる。したがつて、磁石15,16の磁界は制動ドラム
8に及ばないので、制動ドラム8に制動トルクは発生し
ない。制動時、流体圧アクチユエータ31により磁石支
持筒25を磁石15の配列ピツチだけ回動すると、各磁
石支持筒25,26の磁石15,16の強磁性板41に
対する極性が同じになる。回転する制動ドラム8が磁石
15,16からの磁界を横切る時、制動ドラム8に渦電
流に基づく制動トルクが発生する。この時、図2に示す
ように、制動ドラム8と磁石支持筒25,26(図1参
照)との間に磁気回路wが生じる。
中は、磁気回路wは制動ドラム8の矢印xで示す回転方
向へ引きずられたような格好になるので、後述するよう
に、強磁性板41の側面断面の形状は長方形にするより
も、制動ドラム8の中速回転域では図3に示すような形
状が好ましく、また、制動ドラム8の高速回転域では図
4,5に示すような形状が好ましい。
端面(制動ドラム8の回転方向前方の端面)48の外周
側を切除して傾斜面48aを形成し、同様に強磁性板4
1の後端面49の外周側を切除して傾斜面49aを形成
することにより、磁石15,16(図1参照)からの磁
束を絞つて(磁束密度を高めて)制動ドラム8へ導き、
制動トルクを高めることができる。図4に示す実施例で
は、強磁性板41の前端面48と後端面49を制動ドラ
ム8の矢印xで示す回転方向へ傾け、全体として平行4
辺形状に構成することにより、制動ドラム8の高速回転
での磁石15,16(図1参照)からの磁束を強磁性板
41の前端部(制動ドラム8の回転方向)へ絞り込むこ
とができる。図5に示す実施例では、強磁性板41の外
面46の後半部分を切除して段部46aを形成したもの
であり、制動ドラム8の高速回転で磁石15,16(図
1参照)からの磁束を強磁性板41の前端部へ一層絞り
込んで制動ドラム8へ及ぼすことができる。
施例とは逆に、強磁性体のステンレス鋼の薄板からなる
外側案内筒22の内周面に強磁性板41を結合したもの
である。外側案内筒22には予め強磁性板41を結合す
る磁性部分41bを残し、非磁性部分41aにする部分
を、温度800℃以上の高温状態にしてから急冷するこ
とにより、非磁性オーステナイト相にする。図7に示す
実施例では、外側案内筒22を強磁性体のステンレス鋼
の薄板からなる内外2つの筒部分から構成し、内外2つ
の筒部分の間に強磁性板41を挟むように結合し、外側
案内筒22の強磁性板41と接しない非磁性部分41a
を、高温状態から急冷することにより非磁性オーステナ
イト相にする。
可動の磁石支持筒25と不動の磁石支持筒26とを収容
しているが、本発明は案内筒21の内空部に可動の磁石
支持筒25だけを収容する渦電流減速装置にも適用でき
る。図8,9に示すように、強磁性体のステンレス鋼の
薄板からなる外側案内筒22の各非磁性部分41aは、
温度800℃以上の高温状態にしてから急冷することに
より、非磁性オーステナイト相に形成する。磁石支持筒
25の外周面には、各強磁性板41に2つずつ磁石15
が対向し、かつ強磁性板41に対向する磁石15の極性
が周方向に2つずつ異なるように結合される。非制動
時、周方向に並ぶ極性の異なる2つの磁石15が強磁性
板41に対向し、強磁性板41と磁石支持筒25との間
に短絡的磁気回路zが生じ、制動ドラム8には磁界を及
ぼさない。制動時は、磁石支持筒25を磁石15の配列
ピツチだけ回動すると、図9に示すように、制動ドラム
8と磁石支持筒25との間に磁気回路wが生じ、制動ド
ラム8に制動トルクが発生する。
テンレス鋼の薄板からなる外側案内筒22には、制動ド
ラム8の常用される回転数に応じて強磁性板41の側面
断面形状を図3〜5の実施例と同様に変更することがで
きる。また、強磁性板41は、図12に示すように外側
案内筒22の内周面に結合するか、図13に示すように
内外2つの外側案内筒22の間へ挟むように結合しても
よい。
ンレス鋼の薄板からなる外側案内筒22に、非磁性部分
41aと磁性部分41bとが形成され、磁性部分41b
に強磁性板41が結合される。案内筒21(図1参照)
の内空部に可動の磁石支持筒25だけが収容され、磁石
支持筒25の外周面には各強磁性板41に対向しかつ極
性が周方向に交互に異なるように磁石15が結合され
る。非制動時、図2に示すのと同じ関係位置、すなわち
各磁石15が全面的に強磁性板41に対向する制動位置
から、磁石支持筒25を磁石15の半配列ピツチだけ回
動し、周方向に並ぶ極性が異なる2つの磁石15が共通
の強磁性板41に部分的に対向するようにすれば、2つ
の磁石15の内外面を挟む磁石支持筒25と強磁性板4
1との間に短絡的磁気回路zが生じ、制動ドラム8には
磁界が及ばない。
25を流体圧アクチユエータ31により制動ドラム8の
内部へ押し込んだ制動位置と、制動ドラム8の内部から
引き出した非制動位置とに切り換える形式の渦電流減速
装置にも適用できる。案内筒21は普通鋼などの軟磁性
体からなる外側案内筒19と側壁24とを有する断面逆
L字形の筒部分と、非磁性体からなる内側案内筒23
と、非磁性体からなる側壁24aと、強磁性体のステン
レス鋼の薄板からなる外側案内筒22とを結合して、断
面長方形の内空部21aを形成される。外側案内筒22
の内周面に多数の強磁性板41が周方向等間隔に結合さ
れ、強磁性板41と強磁性板41との間の非磁性部分4
1aは、温度800℃以上の高温状態にしてから急冷す
ることにより非磁性オーステナイト相にされる。各強磁
性板41に対向する磁石15を結合する磁石支持筒25
が内空部21aに収容される。磁石支持筒25は内側案
内筒23に沿つて往復動可能に支持される。
から側壁24を貫通して内空部21aへ延びるロツド3
4aが、磁石支持筒25に結合される。流体圧アクチユ
エータ31はシリンダ32が制動ドラム8の軸方向に配
設され、かつ端壁を側壁24に結合される。制動ドラム
8については図1に示すものと同様である。非制動時、
図15に示す制動位置から磁石支持筒25を制動ドラム
8の外部へ引き出すと、外側案内筒19と磁石支持筒2
5との間に短絡的磁気回路が形成され、制動ドラム8に
は磁界が及ばない。
た制動ドラムと、該制動ドラムの内部に配設した少くと
も1つの可動の磁石支持筒と、該磁石支持筒の外周面に
周方向等間隔に結合した多数の磁石と、該磁石の外面を
覆いかつ磁石と相対向する強磁性板を有する案内筒とを
有し、前記磁石からの磁界に基づく渦電流により前記制
動ドラムに制動力を発生させる渦電流減速装置におい
て、前記案内筒を強磁性体のステンレス鋼の薄板で構成
し、前記案内筒に前記強磁性板を結合し、前記案内筒の
前記強磁性板と接しない部分を高温状態から急冷するこ
とにより非磁性オーステナイト相にしたので、案内筒の
加工が簡単になり、強磁性板をアルミニウムなどの外側
案内筒へ鋳込む従来例のものに比べて歩留りが良く、加
工経費を節減でき、軽量化にも役立つ。
図である。
る。
面断面図である。
面断面図である。
面断面図である。
面断面図である。
面断面図である。
を示す側面断面図である。
である。
側面断面図である。
側面断面図である。
側面断面図である。
側面断面図である。
置を示す側面断面図である。
置を示す正面断面図である。
10〜12:良伝導体の環状板 15,16:磁石
21:案内筒 22:外側案内筒 23:内側案内筒
24,24a:側壁 25,26:磁石支持筒 29:
保持具 31:流体圧アクチユエータ 41:強磁性板
41a:非磁性部分 41b:磁性部分
Claims (4)
- 【請求項1】回転軸に結合した制動ドラムと、該制動ド
ラムの内部に配設した少くとも1つの可動の磁石支持筒
と、該磁石支持筒の外周面に周方向等間隔に結合した多
数の磁石と、該磁石の外面を覆いかつ磁石と相対向する
強磁性板を有する案内筒とを有し、前記磁石からの磁界
に基づく渦電流により前記制動ドラムに制動力を発生さ
せる渦電流減速装置において、前記案内筒を強磁性体の
ステンレス鋼の薄板で構成し、前記案内筒に前記強磁性
板を結合し、前記案内筒の前記強磁性板と接しない部分
を高温状態から急冷することにより非磁性オーステナイ
ト相にしたことを特徴とする渦電流減速装置。 - 【請求項2】回転軸に結合した制動ドラムと、該制動ド
ラムの内部に配設した少くとも1つの可動の磁石支持筒
と、該磁石支持筒の外周面に周方向等間隔に結合した多
数の磁石と、該磁石の外面を覆いかつ磁石と相対向する
強磁性板を有する案内筒とを有し、前記磁石からの磁界
に基づく渦電流により前記制動ドラムに制動力を発生さ
せる渦電流減速装置において、前記案内筒を強磁性体の
ステンレス鋼の薄板からなる内外2つの筒部分から構成
し、内外2つの筒部分の間に前記強磁性板を挟むように
結合し、前記案内筒の前記強磁性板と接しない部分を高
温状態から急冷することにより非磁性オーステナイト相
にしたことを特徴とする渦電流減速装置。 - 【請求項3】前記強磁性板の外面の面積を内面の面積よ
りも狭くした、請求項1,2に記載の渦電流減速装置。 - 【請求項4】前記制動ドラムの内周面の前記強磁性板に
対向しない少くとも一方の端部に、銅などの良伝導体か
らなる環状体を結合した、請求項1,2および3に記載
の渦電流減速装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06613699A JP3820793B2 (ja) | 1999-03-12 | 1999-03-12 | 渦電流減速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06613699A JP3820793B2 (ja) | 1999-03-12 | 1999-03-12 | 渦電流減速装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000262040A true JP2000262040A (ja) | 2000-09-22 |
| JP3820793B2 JP3820793B2 (ja) | 2006-09-13 |
Family
ID=13307158
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06613699A Expired - Fee Related JP3820793B2 (ja) | 1999-03-12 | 1999-03-12 | 渦電流減速装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3820793B2 (ja) |
-
1999
- 1999-03-12 JP JP06613699A patent/JP3820793B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3820793B2 (ja) | 2006-09-13 |
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