JP2000262624A - 視覚療法装置及びその駆動方法 - Google Patents

視覚療法装置及びその駆動方法

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JP2000262624A
JP2000262624A JP2000004865A JP2000004865A JP2000262624A JP 2000262624 A JP2000262624 A JP 2000262624A JP 2000004865 A JP2000004865 A JP 2000004865A JP 2000004865 A JP2000004865 A JP 2000004865A JP 2000262624 A JP2000262624 A JP 2000262624A
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Japan
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light
artificial soil
therapy device
visual therapy
visual
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JP2000004865A
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English (en)
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Morimasa Kaneko
守昌 兼古
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AIBIS KK
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AIBIS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視覚療法において最適な光の波長やゆらぎを
選択することを可能とする。 【解決手段】 視覚療法装置100は、植物3を栽培す
るためのものであって、植物3を植設するための容器部
1aを有する容器本体1と、容器部1a内に充填され透
明若しくは半透明で且つ吸水性のあるゲル状体に芳香剤
を配合してなる人工土壌2と、人工土壌2に対して光を
照射する発光ユニット41とから概略構成されるもので
ある。発光ユニット41は、透明のアクリル板で形成さ
れた蓋体43と、底面に固定配置された基板42と、基
板42上に円形に配置された3色のLED6(赤色LE
D6r、緑色6g、青色6b)と、これらLED6r、
6g、6bを所定のタイミングで発光させるCPUとか
ら構成される。前記人工土壌2には芳香剤が配合されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストレスの解消や
リラクゼーション等、精神面、肉体面に対する効果を得
るために用いられる視覚療法装置及びその駆動方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ストレスの解消やリラクゼーショ
ンのために、いわゆるヒーリングが行われている。
【0003】このヒーリングでは、例えば観葉植物を室
内に設置することによって植物からの香りや視覚効果を
得たり、波音や鳥のさえずり、クラシック音楽など、い
わゆる1/f(ゆらぎ)効果のある音響を聴取したり、
芳香器具による芳香療法(アロマテラピー)や、ランプ
やイルミネーション等の照明ディプレイ器具による視覚
療法などが行われている。
【0004】アロマテラピーにおいては、記憶力を高め
るためにローズマリー、パイン等の精油(エッセンシャ
ルオイル)が、精神を鎮静させるためにラベンダー、カ
モミール等の精油が効果的であることが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、視覚療
法においてはいかなる色・波長の光が記憶力を高め、い
かなる色の光が精神を鎮静させるかは知られていない。
特に、視覚療法を受ける者の中には、全色盲の他に、2
色型色覚異常者(いわゆる色盲者)、以上3色型色覚異
常者(いわゆる色弱者)などの視覚障害者も含まれてお
り、視覚療法の効果に個人差が生じる。
【0006】さらに、色弱者は第1色覚異常者、第2色
覚異常者、第3色覚異常者等に分類されるので、光の波
長が与える視覚療法の効果については未知の部分が多
い。また、視覚療法においても1/f効果等の光の強度
のゆらぎによる効果も期待できるが、その最適な繰り返
し周波数やパルス幅等は、個人によって異なることが予
想される。
【0007】また、前述した従来のヒーリング用器具で
は、観賞植物の鉢植えや、アロマテラピー用の芳香器
具、証明ディスプレイ装置など種々の器具を設置しなけ
ればならず、その設置面積が増大するという問題があ
り、狭小な住宅においては実施が困難となる可能性があ
った。
【0008】また、上述したアロマテラピー用の芳香器
具や音楽観賞用の音響装置、照明ディスプレイ器具は別
個独立した装置であり、別々な操作が必要となるととも
に、これらの器具は別個独立に動作することから、個々
の器具による効果に統一感がなく煩雑な印象が生じるば
かりでなく、それぞれの器具による効果が相殺すること
によって全体からの視覚療法効果が低減するという問題
があった。
【0009】そこで、本発明は以上の点に鑑みなされた
もので、視覚療法において最適な光の波長やゆらぎを選
択することが可能な視覚療法装置及びその駆動方法を提
供するすることを課題とする。
【0010】また、本発明の他の課題は、植物観賞によ
る視覚効果、芳香器具によるアロマテラピー効果及び照
明器具による室内環境の改善を、単一の装置で行うこと
により、装置の専有面積を低減しつつ、統一感のある視
覚療法効果を奏することのできる視覚療法装置及びその
駆動方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前述した課題を
解決すべくなされたものであり、請求項1に係る発明
は、内部が中空で且つ側面及び底面に透光部を有する容
器部と、この容器部内に充填され透明若しくは半透明で
且つ吸水性のあるゲル状体に芳香剤を配合してなる人工
土壌と、前記容器部下方に着脱可能に取付けられ、前記
容器部底面の透光部を介して前記人工土壌に光を照射す
る複数個の発光ダイオード(以下、「LED」とす
る。)とを備えることを特徴とする視覚療法装置であ
る。
【0012】このような請求項1に係る発明によれば、
LEDで透明或いは半透明の人工土壌に光を照射し、人
工土壌内で乱反射した光を容器部側面の透光部から容器
部外へ出射させることによってイルミネーション的な照
明を実現することができ、これによる視覚療法を実施す
ることができる。また、人工土壌に配合された芳香剤
は、LEDの微弱な熱により微量だけ蒸発するため、そ
の香りによってアロマテラピー効果を得ることができ
る。
【0013】特に、請求項1に係る発明では、人工土壌
の照射にLEDを用いるため、人工土壌の温度を顕著に
上昇させることなく、異なる波長特性及び指向性を有す
る複数種の色光を、その発光位置を変化させながら人工
土壌全体に亘って照射することができ、LEDの波長特
性や指向性によって人工土壌による鮮やかな乱反射を実
現することができる。
【0014】さらに、この請求項1に係る発明では、L
EDが容器部から着脱可能に取付けられているため、容
器の洗浄や、人工土壌への水の補充等、水を扱う作業を
行う際には、LEDを容器から取り外すことができ、浸
水を防止するための特別な構成を要することなく、浸水
等によってLEDの電気的部品が破損するのを防止する
ことができる。
【0015】請求項2に係る発明は、前記容器部内に充
填された人工土壌には、植物がその根を保持されて植設
され、前記LEDからの光は前記人工土壌を通じて該人
工土壌表面で約170ルクスとなるよう照射され、前記
植物の根は、前記人工土壌によって前記LEDから4cm
以上隔てられていることを特徴とする請求項1に記載の
視覚療法装置である。
【0016】このような請求項2に係る発明によれば、
植物栽培用の鉢植えと、視覚療法用のイルミネーション
照明器具、及びアロマテラピー用の芳香用器具とを単一
の装置で実現することができるため、装置を設置するた
めの専有面積を縮小することができ、また操作や手入れ
の簡易化を図ることができる。
【0017】また、この請求項2に係る発明によれば、
側面透光部を介して人工土壌内の植物の根を観察するこ
ともでき、容器部内に充填された人工土壌の乾燥状態や
人工土壌中の間隙水の水位等を把握することができる。
また、人工土壌は透明であるため、LEDの照射によっ
て植物の根の状態等を容易に観察することができる。こ
の人工土壌自体は、吸水性を有するため保水性を向上さ
せることができ、長時間にわたって水分を保持すること
ができる。
【0018】さらに、請求項2に係る発明によれば、人
工土壌によって植物の根とLEDの距離が4cm以上隔て
られているため、容器部底面の温度上昇を約1.0〜1.5℃
程度に止めることができ、人工土壌表面で約170ルク
スという照度を維持しつつ、LEDの発熱が植物の根に
悪影響を及ぼすのを回避することができる。
【0019】請求項3に係る発明は、前記複数個のLE
Dは、半導体若しくは半導体材料を構成する組成の異な
る複数の種類のLEDから構成され、該複数の種類のL
EDに応じて2色以上の色光を発光させるものであるこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載の視覚療法装置で
ある。
【0020】このような請求項3に係る発明によれば、
複数の種類のLEDで複数種の色光を照射するため、装
置の複雑化を招来することなく、人工土壌によって乱反
射される反射光の変化を複雑なものとすることができ、
視覚効果の向上を図ることができる。
【0021】すなわち、電球等によって、LEDと同等
の指向性を得ようとした場合には、レンズなどの集光手
段を設けなければならず、装置が複雑化し、製造コスト
の上昇等を招く惧れがある。また、電球等により種々の
波長スペクトルの色光を得ようとしてセロハンやフィル
ターを設けた場合には、上述したように、そのための構
造が複雑になることはもちろん、さらなる温度上昇を招
くことが予想される。
【0022】これに対して、LEDから発せられる色光
は、その色ごとに波長特性及び指向性が異なるものであ
り、これによって、人工土壌による乱反射を、光量を増
やすことなく、人工土壌全体に亘ってより効果的に起こ
らせることができる。そして、このようなLEDを複数
設けて切り換えることにより、顕著な温度上昇や装置の
複雑化を招くことなく、種々の色光で鮮やかな乱反射を
起こさせることができる。
【0023】請求項4に係る発明は、前記複数の種類の
LEDをそれぞれ独立にパルス駆動する複数のトランジ
スタと、該複数のトランジスタをそれぞれ独立に制御
し、時間とともに前記複数個のLEDから出射する光を
切り換えるCPU若しくはカスタムICとをさらに備え
ることを特徴とする請求項3に記載の視覚療法装置であ
る。
【0024】また、請求項5に係る発明は、前記CPU
若しくは前記カスタムICは、前記複数個のLEDを異
なる複数の点灯モードで発光させる手段と、該複数の点
灯モードを切り換えるモードスイッチとをさらに有する
ことを特徴とする請求項4に記載の視覚療法装置であ
る。
【0025】このような請求項4及び5に係る発明によ
れば、複数の種類のLEDによって、複数の色光を切り
換えつつ人工土壌から透過させることができるため、特
定の色光で照射することによって根がその色光に応じた
特定の反射をさせることができ、根の成長状態が明瞭に
観察することができる。また、点灯モードを変更するこ
とにより、様々な態様で複数の色光を人工土壌や根によ
って反射させることができるため、人工土壌や植物の根
を観察する際、光の変化を楽しむことができる。
【0026】また、CPUやカスタムIC、モードスイ
ッチ等によりLEDを切り換えつつ発光させたときに
は、人工土壌の乾燥状態等を観察する際、様々な色光の
変化を楽しむことができるとともに、植物の成長に対す
る色光の効果を比較する対照実験など、植物の研究に用
いることも可能である。この場合には、LEDの照射タ
イミングや照射時間の効果を調べることも可能である。
【0027】請求項6に係る発明は、前記CPU若しく
は前記カスタムICは、音や光に反応する外部センサを
備えていることを特徴とする請求項4又は5に記載の視
覚療法装置である。
【0028】このような請求項6に係る発明によれば、
外部センサによって複数種類のLEDから出射される光
を、周囲の音や光と同調させて切り換えることができ、
周囲の音響や光の変化と同調した統一感のある視覚療法
環境を創出することができる。
【0029】すなわち、周囲の音や光などと同調させて
LEDの点灯パターンを変化させることにより、LED
による視覚効果や、芳香剤の蒸発作用を周囲の環境の変
化に同調させることができ、統一感のある視覚療法環境
を創出することができる。
【0030】請求項7に係る発明は、前記CPU若しく
は前記カスタムICは、音波や電波、赤外線等によるリ
モートコントロール手段を備えていることを特徴とする
請求項4乃至6に記載の視覚療法装置。
【0031】このような請求項7に係る発明によれば、
リモートコントロール手段によって点灯パターンの変更
や点灯モードの切り換えを遠隔的に行うことができるた
め、操作性の向上を図ることができる。
【0032】請求項8にかかる発明は、前記容器部底面
のほぼ中央には、特定の波長の光を遮蔽する遮光フィル
ムが貼設されていることを特徴とする請求項1乃至7に
記載の視覚療法装置である。
【0033】このような請求項8に係る発明によれば、
容器部底面の所定範囲についてLEDの光を遮蔽するこ
とができるため、植物を植えた場合には、この植物の周
囲に光が及ぶのを防止することができ、光を照射するこ
とによる温度上昇を低減させることができる。
【0034】請求項9に係る発明は、前記容器部のほぼ
中央には、前記植物の根の周囲を囲むように仕切部が設
けられ、前記複数個のLEDは、前記仕切部外の人工土
壌に対応した位置に環状に配置され、該仕切部外の人工
土壌に選択的に光を照射することを特徴とする請求項1
乃至8に記載の視覚療法装置。
【0035】このような請求項9に係る発明によれば、
仕切部の内部と外部とで異なる種類の土壌を充填するこ
とができる。例えば、仕切部内部に栄養分を含む土壌を
充填し、外部に水分のみを含む人工土壌を充填すること
ができる。この場合には、仕切部内部に充填された土壌
を、外部の人工土壌で覆い隠すことができ、装置の外観
を損なうことがない。また、仕切部内の人工土壌の透明
度が低下するようなときであっても、これを仕切部で覆
い隠すことができ、長期間の植物栽培においても、人工
土壌による光の乱反射による美観を楽しむことが可能と
なる。
【0036】また、請求項9に係る発明によれば、環状
に配置されたLEDで、仕切部外の人工土壌を選択的に
照射するため、栄養分を含む土壌を充填した場合などで
あっても、バクテリア等の細菌が繁殖しやすい栄養分を
含む土壌を避けて光を照射することができ、LEDの熱
によって細菌等が繁殖するのを低減することができる。
【0037】請求項10に係る発明は、前記仕切部は断
熱材で形成され、該仕切部外には加熱手段が設けられて
いることを特徴とする請求項9に記載の視覚療法装置で
ある。
【0038】このような請求項10に係る発明によれ
ば、仕切部内外で温度差を設けることができ、加熱手段
によって仕切部外の芳香剤の蒸発を促進させることがで
きるとともに、断熱材で熱の伝達を低減することができ
るため、加熱手段による加熱が仕切部内の植物の育成に
悪影響が及ぶのを防止することができる。なお、仕切部
内に冷却手段を設けて、仕切部内の温度上昇をより有効
に防止するようにしても良い。
【0039】請求項11に係る発明は、前記仕切部内の
人工土壌には栄養分が配合されていることを特徴とする
請求項9又は10に記載の視覚療法装置である。
【0040】このような請求項11に係る発明によれ
ば、栄養分が配合された人工土壌を仕切部内に充填する
ことによって植物の成長を促進することができる。
【0041】請求項12に係る発明は、前記芳香剤は、
ワサビ製油又はヒノキチオール等の抗菌性を有するもの
であることを特徴とする請求項1乃至11に記載の視覚
療法装置である。
【0042】このような請求項12に係る発明によれ
ば、抗菌性を有する芳香剤によってバクテリア等の繁殖
を防止することができる。特に、ワサビ製油、ヒノキチ
オール等は、芳香性と抗菌性とを併せ持つものであるた
め、単一の液剤によって芳香性によるアロマテラピー効
果と、抗菌性による細菌類の繁殖防止効果を得ることが
できる。
【0043】請求項13に係る発明は、前記LEDは紫
外光を発するものであることを特徴とする請求項1乃至
12に記載の視覚療法装置である。
【0044】このような請求項13に係る発明によれ
ば、紫外光による殺菌作用によって人工土壌中にバクテ
リアや細菌類が繁殖するのを防止することができる。
【0045】請求項14に係る発明は、内部が中空で且
つ側面及び底面に透光部を有する容器部内に、透明若し
くは半透明で且つ吸水性のあるゲル状体に芳香剤を配合
してなる人工土壌を充填し、前記底面の透光部から該人
工土壌に光を照射する複数個の発光ダイオードを設け、
前記充填された人工土壌の上部にその根を保持させ、且
つ該人工土壌によって該根を前記底面から4cm程度隔て
て植設してなる視覚療法装置を設置し、前記複数個の発
光ダイオードによって、該人工土壌の表面で約170ル
クスとなるように該人工土壌内を通じて光を照射するこ
とを特徴とする視覚療法装置の駆動方法である。
【0046】このような請求項14に係る発明によれ
ば、人工土壌の乱反射によるイルミネーション的な視覚
療法効果と、植物観賞によるリラクゼーション効果と、
人工土壌に配合された芳香剤による芳香療法(アロマテ
ラピー)効果とを単一の装置によって得ることができ、
専有面積の縮小を図りつつ、有効な視覚療法効果を得る
ことができる。
【0047】また、この請求項14にかかる発明によれ
ば、人工土壌によって根を底面から4cm以上隔てられて
いるため、人工土壌の表面で約170ルクスという照度
を維持しつつ、LEDによる温度上昇が植物の育成に悪
影響を及ぼすのを回避することができる。
【0048】請求項15に係る発明は、前記複数個のL
EDを、半導体材料若しくは半導体材料を構成する組成
の異なる複数の種類のLEDによって構成し、これら複
数の種類のLEDから出射される光を、波音や音楽など
音量や周波数が不規則な周期で変化する音響とともに切
り換えることを特徴とする請求項14に記載の視覚療法
装置の駆動方法である。
【0049】このような請求項15に係る発明によれ
ば、LEDの点灯を周囲の音響とともに切り換えること
によって、音楽や波音、鳥のさえずりや風の音など、不
規則な周期で変化する音響による1/f(ゆらぎ)効果
と、LEDによる視覚療法効果及び芳香剤の蒸発作用に
よるアロマテラピー効果とを同調させることができ、統
一感のあるヒーリング環境を創出することができる。
【0050】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態] (視覚療法装置100の全体構成)本発明の実施の形態
について図面を参照しながら説明する。図1〜図3は、
本実施形態に係る視覚療法装置100の概略構成図を示
すものである。
【0051】図1〜3に示すように、視覚療法装置10
0は、植物3を植設するための容器部1aを有する容器
本体1と、容器部1a内に充填され芳香剤を配合してな
る人工土壌2と、人工土壌2に対して光を照射する発光
ユニット41とから概略構成されるものである。
【0052】前記容器本体1は、本実施形態では、透明
なアクリルで形成された内部中空の筒状体であり、上部
の容器部1aと、発光ユニット41を収納する下部の収
納部4とから構成される。これら容器部1aと収納部4
とは、透明なアクリル製の仕切り板5(底面透光部)で
仕切られている。
【0053】詳述すると、容器部1aは、筒状の容器本
体1をそのまま利用したものであり、仕切り板5が底面
を形成しているとともに、上部の開口部から植物3を入
れることができる。また、この容器部1aの側面は、透
明なアクリルを介して内部の光が透過する構成(側面透
光部)となっている。
【0054】一方、収納部4は、仕切り板5を上面とす
るとともに、下部が開口しており、発光ユニット41に
覆い被せることにより、その内部に発光ユニット41を
着脱可能に収納する構成となっている。また、この収納
部4の側面は、筒状の容器本体1を利用したものである
が、その外周面をシール4aで覆われており、収納部4
内部が外部から見えないような構成となっている。な
お、この収納部4の側部下方には、電源コード44を挿
通させる切欠部4bが設けられている。
【0055】前記人工土壌2としては、本実施形態で
は、例えばアクリル系透明吸水性樹脂、ビニール系透明
吸水性樹脂等、吸水性を有するゲル状体である透明な高
分子ポリマーを用いる。
【0056】そして、特に本実施形態における人工土壌
2には、芳香剤としてヒノキチオールが配合されてい
る。このヒノキチオールは、森林系の芳香性を有するこ
とからアロマテラピー効果を誘引するとともに、抗菌作
用も有していることから人工土壌2中にバクテリアや細
菌類が繁殖するのを防止する効果を奏する。また、この
芳香剤としてワサビ製油を用いても、同様な抗菌作用を
得ることができる。なお、他の柑橘系など抗菌作用を有
さない種々のアロマテラピー用の芳香剤をその視覚療法
の目的に応じて採用することができるのは勿論である。
【0057】例えば、精神を鎮静し、ストレス、怒り、
緊張、不安、不眠等から解放するヒーリング効果を得る
ためには、芳香剤として、ラベンダー、カモミール等の
精油(エッセンシャルオイル)を用いればよい。また、
集中力散漫な状態を解消し記憶力を高めるためには、ロ
ーズマリー、パイン等の精油を芳香剤として用いればよ
い。さらに、活力や元気を回復させる目的には、レモン
グラス等の精油が、ムードを高め官能的にする目的に
は、イランイランやネロリ等の精油が、憂鬱、情緒不安
定等の感情を調整するためにはベルガモット、ローズウ
ッド等の精油が好ましい。また、落ち込み、自信喪失状
態から脱却し、幸福感を得たい場合にはローズ、ジャス
ミン、クラリーセージ等の精油を用いればよい。
【0058】また、本実施形態に係る人工土壌2は、細
かく粉砕された屑状体であり間隙水を保持している。こ
の間隙水とは、図1中波線(水位L)で示すように、細
かく粉砕された屑状体同士の間に存在する水分であっ
て、重力や毛細管現象の影響によって移動し得るもので
ある。
【0059】詳述すると、図1に示すように、間隙水は
重力の影響によって容器部1a中の下方に溜まってお
り、蒸発や人工土壌2の乾燥等によって水位Lが下降す
る。この水位Lの下方においては人工土壌2の間隙が間
隙水で埋められるため、光の屈折形態が変化して人工土
壌2自体は見えにくくなり、同図に示すように気泡2a
による乱反射が見えやすくなる。一方、水位Lの上方で
は間隙水が存在しないため、人工土壌2の表面が露出す
ることとなり、人工土壌2の表面による乱反射が見えや
すくなる。なお、この人工土壌としては、光を透すもの
であれば赤や青等の着色を施したものであってもよく、
一部に不透明な物質が混合されたものでもよい。
【0060】前記発光ユニット41は、本実施形態で
は、収納部4に下方開口部から着脱可能に収納される、
内部中空の円盤状をなすものである。詳述すると、発光
ユニット41は、図4に示すように、透明のアクリル板
で形成された蓋体43と、内部の底面に固定配置された
基板42と、基板42上に円形に配置された3色のLE
D(LED)6(赤色LED6r、緑色6g、青色6
b)と、これらLED6r、6g、6bを所定のタイミ
ングで発光させるCPU7とから構成される。本実施形
態では、赤色LED6rに隣接して緑色LED6gが配
置され、緑色LED6gに隣接してLED青色6bが配
置されている。そしてこの配列が周期的に繰り返されて
いる。
【0061】CPU7は、図5(a)に示すように、ト
ランジスタ(TR)73r、73g、73bを介して、
LED6r、6g、6bの点灯パターンを制御するもの
であり、本実施形態では、ACアダプター71から安定
化回路72を介して供給される電源によって駆動するも
のである。また、このCPU7は、MODESW74を
切り換えることによって、各色LED6r、6g、6b
の点灯タイミングを種々のバリエーションに変化させる
ことができる。なお、このCPU7の代わりにカスタム
ICを用いることができる。
【0062】本実施形態におけるLED6は、ACアダ
プター71から供給される電源によって発光し、CPU
7によってその点灯パターンが制御される。なお、発光
体としては、この他に橙、黄色など種々の色光を発する
ものを用いることが可能である。すなわち半導体材料を
選択すること、或いはIn1−xGaP等の3元系半
導体、(AlGa1−xIn1−yP等の4元系
半導体材料にあっては、その組成(x,y)を選ぶこと
により、視覚療法の目的に応じた種々の波長を選択でき
る。同一の赤色であっても組成(x,y)を変えること
により発光する波長スペクトルを変えられることは勿論
である。
【0063】この点灯パターンとしては、例えば図5
(b)に示すように、一色ずつ点灯させるパターン1,
2,4と、二色ずつ点灯させるパターン3,5,6と、
全ての色を点灯させるパターン7とを、パターン1〜7
の順に繰り返すようにする連続点灯モード等のテラピー
モードを採用することができる。また、他の点灯パター
ンとしては、図5(c)に示すように、点灯と消灯の切
り替わり時に、各LED6を減光及び増光させて緩やか
に切り替える減光点灯モードをテラピーモードとして採
用することができる。
【0064】さらに、本実施形態では、前記MODES
W74を切り換えることによって、上記各テラピーモー
ドを変更することができる。また、本実施形態では、C
PU7に、音や光に反応する外部センサが接続されてお
り、この外部センサによって各色LED6r、6g、6
bから出射される光を、周囲の音や光と同調させる点灯
パターンとすることができる。この周囲の音や光と同調
する点灯パターンは上記点灯モードのひとつとして備え
られており、MODESW74を切り換えることによっ
て駆動させることができる。
【0065】なお、音波や赤外線等によるリモートコン
トロール手段を設けて、上記点灯パターンを遠隔操作に
よって切り換えるようにしてもよい。
【0066】(視覚療法装置100を用いた視覚療法装
置の駆動方法)以上の構成を有する本実施形態に係る視
覚療法装置100を用いた視覚療法装置の駆動方法は以
下の手順により行う。
【0067】先ず、容器部1a内に、例えばヒノキチオ
ール等の芳香剤を配合した人工土壌2を充填し、この充
填された人工土壌2の上部にその根を保持させて植物を
植設する。このとき、人工土壌2に根を保持させること
によって、根を容器部1a底面から4cm程度隔てて植設
する。
【0068】次いで、発光ユニット41の電源を入れ、
複数個のLED6r、6g、6bによって容器部1a底
面の透光部を介して人工土壌2に光を照射する。LED
6r、6g、6bは、CPU7によって点灯パターンが
制御され、所望のテラピーモードに対応した様々な色光
を人工土壌2によって乱反射させる。
【0069】このとき、本実施形態では、MODESW
74を切り換えて、LED6r、6g、6bの点灯パタ
ーンを周囲の音響と同調させるモードにするとともに、
波音や音楽、鳥のさえずり等、音量や周波数が不規則な
周期で変化する音響を他の音響装置により出力する。こ
れにより、LED6r、6g、6bの点灯パターンが周
囲の音響とともに切り換わることとなり、音楽や波音等
の音響による1/f(ゆらぎ)効果と、LEDによる視
覚療法効果及び芳香剤の蒸発による芳香療法効果とが同
調されることとなる。
【0070】(視覚療法装置100の作用)このような
本実施形態に係る視覚療法装置100によれば、3色の
LED6r、6g、6bで人工土壌2に光を照射し、人
工土壌2内で乱反射した光を容器部1a側面から外部へ
出射させることによってイルミネーション的な照明によ
る視覚療法効果を実現することができる。また、人工土
壌に配合された芳香剤は、LED6r、6g、6bの微
弱な熱により微量だけ蒸発するため、その香りによって
芳香療法効果を得ることができる。
【0071】また、本実施形態に係る視覚療法装置10
0では、発光ユニット41で透明な人工土壌2に光を照
射し、人工土壌2や気泡2aによる乱反射を容器部1a
の外部から観察することによって、容器部1a内に充填
された人工土壌2の乾燥状態や人工土壌2中に存在する
間隙水の水位Lを把握することができる。すなわち、上
述したように、間隙水の水位Lの上方では人工土壌2表
面における乱反射が見えやすくなり、水位Lの下方では
間隙水中の気泡2aにおける乱反射が見えやすくなり、
これらの乱反射の状態を観察することによって、間隙水
の状態や、人工土壌2の乾燥状態を把握することができ
る。
【0072】さらに、本実施形態に係る視覚療法装置1
00によれば、人工土壌2として吸水性のある高分子ポ
リマーを使用するため、人工土壌2自体に吸水性を持た
せることができ、長時間にわたって水分を保持すること
ができる。また、人工土壌2は透明であるため、植物3
の根31の状態を容易に観察することができる。従っ
て、視覚療法装置100に植設された植物の飼育や手入
れを容易なものとすることができる。
【0073】また、本実施形態に係る視覚療法装置10
0によれば、発光ユニット41を容器本体下部の収納部
4内に収納する構成であるため、視覚療法装置100を
設置するのに必要な専有面積を縮小することができる。
【0074】よって、本実施形態に係る視覚療法装置1
00によれば、人工土壌2の乱反射によるイルミネーシ
ョン的な視覚療法効果と、植物観賞によるリラクゼーシ
ョン効果と、人工土壌に配合された芳香剤による芳香療
法効果とを単一の装置によって得ることができ、専有面
積の縮小を図りつつ、有効なヒーリング効果等の視覚・
芳香療法効果を得ることができる。
【0075】なお、例えば青色のみの点灯、赤色のみの
点灯、緑色のみの点灯をした3つの視覚療法装置を用意
し、植物の成長に対する光色の効果を比較する対照実験
等、植物の研究に用いることも可能である。この場合に
は、点灯体の照射タイミングや照射時間の効果を調べる
ことも可能である。
【0076】(LEDを用いる意義)ここで、本実施形
態において光源としてLEDを用いた理由について詳述
する。図6(a)及び(b)は、本実施形態に係る視覚
療法装置100において、照明手段としてLED6r、
6g、6bを用いることによる効果を示すために行った
対照実験の結果を表す表及びグラフである。なお、この
実験においては、ポット(容器部1a)内に人工土壌2
であるゲル状のポリマーを充填し、この人工土壌2に対
し底面からLED又は電球を照射したときのポット内の
人工土壌2の温度上昇を測定した。
【0077】実験方法について詳述すると、同量の人工
土壌2を充填したポットを3つ用意し、第1のポットで
は、LEDとして第2のポットのLEDと同等の照度
(ポット上面部分で170ルクス)となるように電源電
圧を調節した電球(DC12V、4.3Wの電球3個を
DC9V、1.0Aにて使用)を用い、第2のポットに
は本実施形態と同様のLED(カラーユニット)6r、
6g、6bを使用し、第3のポットには発光手段を何も
設けないという条件の下で、時間経過とポット内(底部
又は中心部)の温度変化との関係を測定した。
【0078】実験結果は、同図(a)及び(b)に示す
ように、電球を使用した第1のポットでは、時間経過と
ともに温度が上昇し、実験開始後6時間経過した後には
ポット底部では65℃、中心部(底面から4.5cm)で
も40℃にも達しているのに対し、LED(カラーユニ
ット)を使用した第2のポットでは、実験中わずかに1.
0〜1.5℃℃上昇したに止まっている。なお、発光手段を
設けなかった第3のポットについての測定結果が示して
いるように、実験中の室温は一定に保たれている。
【0079】以上、実験結果からも明らかであるよう
に、照明手段として電球を用いた場合、電球は光ととも
に熱を発するため、容器内の人工土壌の温度が上昇す
る。一方、発光手段としてLEDを用いた場合には、こ
のような顕著な温度上昇は起こらない。
【0080】農業試験場等の見解によれば、植物の根部
分の温度限界は35℃であるとしている。本願発明では
温度上昇が微少であることから、発光手段による光の照
射が植物の育成に悪影響を及ぼすことはない。これに対
し、上記実験結果が示しているように、引用文献に開示
された構成では人工土壌の温度が底部においては65℃
まで上がり、中央部においても40℃になることから、
この構成では植物の適正な育成は困難であると考えられ
る。
【0081】また、容器部1a内の温度上昇が顕著であ
る場合、人工土壌2内に藻やバクテリアが早期に発生す
るという問題がある。すなわち、照明手段として白熱電
球を用いた構成では、温度上昇が顕著であるため、早期
に藻やバクテリアが発生して人工土壌の透明度が低下
し、人工土壌の乾燥状態や根の育成状態の観察が困難に
なるうえ、美観を損なうという問題が生じる。
【0082】これに対し、本実施形態に係る視覚療法装
置100では、光の照射による温度上昇が1.0〜1.5℃に
止められてるため、藻やバクテリアの発生を低減させ
て、長期にわたって人工土壌の透明度を維持することが
できる。
【0083】消費電力に関して、白熱電球を用いた構成
とを比較すると、電球を発光手段として用いた場合、L
EDと同等の照度を得るためには、直流9Vを1A、即
ち9Wの消費電力を要する。これに対し、LEDでは、
同等の照度を得るために12V、0.1A即ち電力にし
てわずか1W程度となっている。よって、白熱電球を用
いた構成では、小電力を実現することは困難であるとい
える。
【0084】さらに、LEDの発色は、印加された半導
体素子内で電子と正孔が再結合する際に発せられる特定
の波長スペクトルによるものであり、電球や蛍光灯にお
ける発光とは基本的にその原理を異にするものである。
【0085】LEDでは、その素子の特性によって所定
範囲(ピーク)の波長スペクトルが発生されることか
ら、複数の素子を組み合わせることにより種々の発色を
実現させている。また、LEDからの光は、上記所定ピ
ークの波長スペクトルにより指向性が生じる。即ち、L
EDから発せられる色光は、その色ごとに波長特性及び
指向性が異なる。
【0086】本実施形態に係る視覚療法装置100で
は、人工土壌2に種々の色光を照射し、幾度も反射・屈
折させて乱反射させるものである。この人工土壌2によ
る反射や屈折を、光量を増やすことなく、人工土壌2全
体に亘ってより効果的に起こらせるためには、上述した
LEDが有する光の波長特性や指向性が重要な役割を果
たす。
【0087】一方、電球を用いた構成によって、本実施
形態に係る視覚療法装置100と同様の指向性を得よう
とした場合、以下のような問題が生じることが予想され
る。即ち、電球による発光は指向性を有するものではな
いため、LEDと同等の指向性を得ようとした場合に
は、レンズなどの集光手段を設けなければならず、装置
が複雑化し、製造コストの上昇等を招く惧れがある。
【0088】また、電球等により種々の波長スペクトル
の色光を得ようとしてセロハンやフィルターを設けた場
合には、そのための構造が複雑になることはもちろん、
さらなる温度上昇を招くことが予想される。即ち、電球
等は種々の波長スペクトルが混合された光を発するもの
であることから、この中から特定の波長スペクトルを取
り出すためには、セロハンやフィルタにより不要な波長
スペクトルを吸収し、特定の波長スペクトルのみを透過
させることとなる。このとき、セロハン等に吸収された
不要な波長スペクトルによってセロハン等の温度が上昇
することとなる。また、不要な波長スペクトルを吸収さ
せることにより、通過する光量が減少するため、上述し
た指向性をも要求するときには、光源の光量をさらに増
大させなければならなくなり、上記温度上昇が益々顕著
になるとともに、省電力の実現が困難となる。
【0089】本実施形態に係る視覚療法装置100はこ
れらの問題を鑑みて構成されており、照明手段として数
種のLED6r、6g、6bを用いて人工土壌表面で1
70ルクスの照度となるように光を照射するとともに、
人工土壌2によって容器部1a底面から植物の根を4cm
以上隔てることによって、人工土壌2の顕著な温度上昇
を招くことなく、異なる波長特性及び指向性を有する色
光を人工土壌全体2に亘って照射することを可能とし、
植物の育成に悪影響を及ぼすのを回避するとともに、藻
やバクテリアが早期に発生するのを防止することができ
る。
【0090】(変更例)以上説明した第1実施形態にお
いては、以下のような変更を加えることができる。即ち
図7に示すように、容器部1a底部の仕切り板5に特定
の波長の光を遮蔽する遮光フィルム5aを貼設するよう
にしてもよい。この遮光フィルム5aは、本実施形態で
は、植物3が植設される位置に対応させて仕切り板5の
ほぼ中央に配置されている。
【0091】この遮光フィルム5aによれば、LED6
からの光を遮断して植物3の周囲の人工土壌2の温度が
上昇するのを低減することができ、温度上昇によって植
物3の育成に悪影響が及ぶのを回避することができる。
なお、この遮蔽フィルム5aとしては、光を全く通さな
い材質のものも使用することができ、また、光を反射さ
せる材質であってもよい。光を反射させる材質を使用し
た場合には、反射面を下側としてLED6からの光を下
方に反射させるようにすることが好ましい。
【0092】[第2の実施形態]次に、本発明の第2実
施形態について説明する。図8及び図9は、本実施形態
に係る視覚療法装置200の断面図である。この視覚療
法装置200は、上述した第1実施形態に係る視覚療法
装置100の構成に加えて、前記容器部1aに植物3の
根31の周囲を囲むように仕切部11を設けたことを特
徴とする。
【0093】詳述すると、図8及び図9に示すように、
本実施形態では、容器部1aの内部に、容器部1aより
も小径の筒状体である仕切部11が配置され、この仕切
部11内には、栄養分を含む人工土壌12が充填され、
仕切部11の外側には栄養分を含まない純水を含む人工
土壌2が充填されている。本実施形態では、植物3を、
これの根31がこの仕切部11内に配置されるように、
植設する。
【0094】この仕切部11は透明若しくは半透明とす
ることが好ましい。さらに、この仕切部11は栄養分を
含む人工土壌12と栄養分を含まない人工土壌を完全に
分離するように図示よりも高く形成してもよい。一方、
栄養分を含む人工土壌12には、バクテリア等の雑菌が
繁殖して透明度が低下するのを防止するために、ワサビ
製油、ヒノキチオール等の抗菌性物質を配合することが
好ましい。ワサビ製油、ヒノキチオールを用いた場合に
は、その芳香性による芳香療法効果も期待することがで
きる。
【0095】なお、これらの抗菌性物質は仕切部11の
外側の栄養分を含まない人工土壌2にも配合してもよい
ことは勿論である。長期間の植物栽培においては、栄養
分を含まない人工土壌であってもバクテリア等の細菌が
繁殖する可能性があり、これらの細菌の繁殖により内部
の植物3の根31が見えにくくなることがあるからであ
る。
【0096】特に室内インテリアとしての美観を楽しむ
目的に用いる場合においては、発光ユニット41のLE
D6は栄養分を含まない人工土壌2の方を選択的に照射
してもよい。このようにすれば栄養分を含む人工土壌1
2の透明度が低下した場合でも、外側の人工土壌2で乱
反射したLEDの光による美観を楽しむことが可能であ
る。さらに図8及び図9に示すように仕切部11を配置
しておけば、仕切部11の内部に透明度の低い肥料(栄
養分)を配合した場合であっても、外側の人工土壌2で
乱反射した光による美観を楽しむことができる。また、
点灯体として紫外光を発するLEDを用いた場合には、
この紫外光による殺菌効果が期待できる。
【0097】さらに図8及び図9に示すように仕切部1
1を配置することにより、外側の人工土壌2には、芳香
療法効果を目的として、目的に応じた任意の精油を添加
することが可能である。例えば、ジェニパー、ローズマ
リー、ベルガモット、ペパーミント、バジル、イランイ
ラン、ラベンダー等の種々の精油を添加し、視覚療法と
同時に芳香療法を施すことが可能である。
【0098】より具体的には、既に述べたように、精神
を鎮静し、ストレス等からの癒し(ヒーリング)を得る
ためには、ラベンダー、カモミール等の精油を芳香剤と
して用いればよい。また、記憶力を高めるためには、ロ
ーズマリー、パイン等の精油を芳香剤として用いればよ
い。さらに、活力や元気を回復させる目的にはレモング
ラスが、ムードを高め官能的にする目的にはイランイラ
ンやネロリ等が、憂鬱、情緒不安定等の感情を調整する
ためには、ベルガモット、ローズウッド等の精油が好ま
しい。また、幸福感を得たい場合は、ローズ、ジャスミ
ン、クラリーセージ等の精油を用いればよい。
【0099】[第3実施形態]次いで、本発明の第3実
施形態について説明する。図10は、本実施形態に係る
視覚療法装置300の断面図である。この視覚療法装置
300は、上述した第1実施形態に係る視覚療法装置1
00の構成において、植物3の根31の周囲を囲むよう
に断熱材111を設け、容器部1a内を区画したことを
特徴とする。
【0100】即ち、本実施形態では、筒状の断熱材11
1を容器部1a底面のほぼ中央に設置し、断熱材111
内部に植物3を植設し、断熱材111外部を精油容器3
5としている。
【0101】精油容器35底部には、ヒータ33が設け
られ、断熱材111外周部分のみを加熱する構成となっ
ている。このヒータ33は、図10に示すように、電源
コード44a及び44bを通じて容器部1a外部から電
源が供給されて加熱するものであり、特に本実施形態で
は、光を遮蔽しにくい透明な部材で構成された透明ヒー
タが採用されている。
【0102】この透明ヒータとしては、例えば、SnO
やITO等の金属酸化物抵抗体を透明ガラス内に封入
したものを用いている。また、本実施形態では、発光ユ
ニット41に備えられたLEDとして可視光可変波長L
ED61を採用し、一つのLEDで種々の色光を発生で
きるようにした。
【0103】このような本実施形態に係る視覚療法装置
300によれば、ヒータ33によって、断熱材111周
囲の人工土壌2に配合された精油を加熱することにより
芳香剤の蒸発作用を促進させることができるとともに、
植物3の根31は断熱材111で画成されているため、
ヒータ33による加熱が植物3の育成に悪影響を及ぼす
ことがない。
【0104】(変更例1)上述した第3実施形態に係る
視覚療法装置300については、以下のような変更を加
えることができる。図11は、本変更例1にかかる視覚
療法装置301の構成を示す断面図である。
【0105】同図に示すように、視覚療法装置301
は、その深さが浅く形成された精油容器35’が容器部
1aの上部に設けられており、この精油容器35’内に
は精油が配合された人工土壌2が充填されているととも
に、その底面にはヒータ33が取付けられている。この
精油容器35’は、断熱性の部材で形成され、精油容器
35’内の熱が植物3の根31に熱が及ばないように構
成されている。
【0106】このような視覚療法装置301によれば、
精油容器35’内が浅く形成され、且つ容器部1a上部
に配置されているため、効率よく精油を蒸発させること
ができる。
【0107】(変更例2)さらに、上述した第3実施形
態に係る視覚療法装置300については、以下のような
変更を加えることができる、図12は、本変更例2にか
かる視覚療法装置302の断面図である。
【0108】同図に示すように、この変更例2にかかる
視覚療法装置302においても、植物3の根31の周囲
を囲むように断熱材111を設け、容器部1a内を区画
している。即ち、本実施形態では、筒状の断熱材111
を容器部1a底面のほぼ中央に設置し、断熱材111内
部に植物3を植設し、断熱材111外部を精油容器35
としている。また、本変更例の精油容器35にも、ヒー
タ33が設けられ、断熱材111外周部分のみを加熱す
る構成となっている。
【0109】そして、特に本変更例では、断熱材111
で画成された部分に冷却パイプ37及び温度センサ38
が設けられている。この冷却パイプ37は、容器本体1
の外部から容器部1a底面を通じて断熱材111で画成
された部分に臨ませて配設されており、容器本体1の外
部において電子冷凍機36に接続され、電子冷凍機36
で冷却された冷媒が循環するように構成されている。こ
の電子冷凍機36は、温度コントローラ366によって
制御されるものであり、この温度コントローラ366
は、温度センサ38で検出される温度に基づいて電子冷
凍機36の駆動を制御する。
【0110】このような変更例2にかかる視覚療法装置
302によれば、断熱材111の外周部においては、ヒ
ータ33による加熱によって精油の蒸発を促進すること
ができ、断熱材111の内周部においては、冷却パイプ
37内を循環する冷媒によって温度が上昇するのが防止
され、ヒータ33による加熱が植物3の育成に悪影響を
及ぼすのを回避しつつ、精油容器35内の芳香剤の蒸散
を促進することができる。
【0111】[第4実施形態] (視覚療法装置の構成)次いで、本発明の第4実施形態
について説明する。図13乃至図18は、本実施形態に
係る視覚療法装置及びその駆動方法の説明図である。本
実施形態では、LEDとして可視光可変波長LED61
を用いており、視覚療法を受ける者の状態や好みに応じ
たテラピーモードを実施するものである。
【0112】図13に示すように、本実施形態に係るC
PU7には、モード選択回路75と、テラピーモード記
憶装置76と、テラピー効果記憶装置77と、可視光可
変波長LED61の駆動を制御する駆動回路78と、入
力装置79と、テラピー効果表示部80とが接続されて
いる。
【0113】モード選択回路75は、CPU或いはカス
タムIC7からの制御信号に基づいて、駆動回路78の
駆動制御を行い、種々のテラピーモードを実現するもの
であり、可変光可変波長LED61の点滅パターンを選
択する繰り返し周波数選択回路81と、パルス幅を選択
するパルス幅選択回路82と、発光波長を変化させるこ
とにより可視光可変波長LED6が発生させる色光の色
を選択する発光波長選択回路83とを備えている。
【0114】ここで可視光可変波長LED61は、種々
の構造のものが使用できる。例えば赤(R)色LEDチ
ップ66rの上に、緑(G)色LEDのチップ66g及
び青(B)色LEDチップ66bを縦に積層し、この全
体を樹脂モールドして構成したものを使用することがで
きる。
【0115】青(B)色LEDチップ66bとしては、
ZnSe、GaN、GaInN等の半導体材料の使用が
可能である。緑(G)色LEDチップ66gとしては、
GaInN、GaP、AlGaInP等の半導体材料が
使用可能である。赤(R)色LEDチップ66rとして
は、AlGaInP、AlGaAs等の半導体材料の使
用が可能である。
【0116】ZnSe、GaN、GaInN等の半導体
材料を用いたLEDは、AlGaInP、AlGaAs
等の半導体材料のLEDに対して、一般に動作電圧が高
いので、内部抵抗等を設けて、赤(R)色、緑(G)色
及び青(B)色の3色のバランスをとっても良い。或い
は、駆動回路78に、赤(R)色、緑(G)色及び青
(B)の3枚のLEDチップの駆動電圧を互いに独立に
制御できる電圧調整器を内蔵させておけばよい。即ち、
駆動回路78には、赤(R)色LEDチップ66r、緑
(G)色LEDチップ66g及び青(B)色LEDチッ
プ66bの3枚のLEDチップを互いに独立に並列動作
させるための、それぞれの色に対応した独立の駆動・制
御回路を内蔵しておけばよい。
【0117】この場合、可視光可変波長LED61を構
成するベース基台(ステム)から、それぞれの色のLE
Dチップに対応し、合計6本のピンが導出するように構
成しても良い。また、一方の電極(接地電極)を共通と
すれば、可視光可変波長LED61の外部ピンは4本で
もよい。このように、赤(R)色LEDチップ66r、
緑(G)色LEDチップ66g及び青(B)色LEDチ
ップ66bの3枚のLEDチップの駆動電圧を互いに独
立に制御できるようにしておけば、あらゆる色の混合が
可能であるので、波長選択回路83により所望のテラピ
ーモードに対応した種々の色合いを選択することが可能
となる。
【0118】前記テラピーモード記憶装置76は、目的
のテラピーに応じた種々のテラピーモードを記録するも
のであり、メモリー装置等により実現することができ
る。このテラピーモードとしては、本実施形態では図1
4に示すように、「記憶力向上モード」、「精神鎮静モ
ード」、「活力回復モード」、「官能モード」、「感情
調整モード」、「幸福感モード」等が設けられており、
各モードは、それぞれモードファイル761〜766に
記述されている。具体的には、このモードファイル76
1〜766は、可視光可変波長LED61の繰り返し周
波数やパルス幅、発光波長等、モード選択回路75の制
御データが記述されるものであり、CPU或いはカスタ
ムIC7に読み込まれて、モード選択回路75の各回路
81〜83の制御に供される。
【0119】また、このモードファイル761〜766
は、図15のA〜Fに示したテラピー効果記述ファイル
771〜776に対応している。即ち、「記憶力向上モ
ード」にはテラピー効果記述ファイルA1〜A3が対応
し、「精神鎮静モード」にはテラピー効果記述ファイル
B1〜B3が対応し、「活力回復モード」にはテラピー
効果記述ファイルC1〜C3が対応し、「官能モード」
にはテラピー効果記述ファイルD1〜D3が対応し、
「感情調整モード」にはテラピー効果記述ファイルE1
〜E3が対応し、「幸福感モード」にはテラピー効果記
述ファイルF1〜F3が対応している。
【0120】このテラピー効果記述ファイル771〜7
76は、視覚療法を受ける者の気分や状態を表す文字情
報が記述されており、この文字情報はCPU或いはカス
タムIC7に読み込まれて、テラピー効果表示部80に
表示される。使用者は、この表示された文字情報から自
己の状態や気分を選択し、入力装置79から入力する。
CPU或いはカスタムIC7は、選択されたテラピー効
果に対応したモードファイルを読み出し、モード選択回
路75に制御データを送出する。また、既存のテラピー
効果記述ファイルに適切な情報がない場合は、新規に文
字情報等を入力することにより作成することができる。
この新規に作成されたテラピー効果記述ファイルについ
ても、上記モードファイルとの関連づけを行う。
【0121】(モードファイル及びテラピー効果記述フ
ァイルの作成方法)このモードファイル761〜766
及びテラピー効果771〜776は、工場出荷時におい
ては、一般的な効果を前提として作成されている。図1
6は、各ファイルの作成方法を模式的に示すブロック図
である。
【0122】同図に示すように、被検者のα波等の脳波
を測定する脳波センサ91を被検者に取付け、任意のテ
ラピーモードを選択して視覚療法装置300(301
等)を駆動させるとともに、脳波センサ1からの検出信
号を脳波測定器92により測定する。
【0123】このとき、被検者の気分や状態を入力装置
79を介して入力しておく。そして、テラピーモードを
順次変化させ、α波が検出された時点で、テラピーモー
ドとテラピー効果の対応を記録する。すなわち、入力さ
れた気分や状態をテラピー効果記述ファイルとして記録
し、効果があったテラピーモードをモードファイルに記
録する。
【0124】(モードファイル及びテラピー効果記述フ
ァイルのカスタマイズ)なお、このモードファイル76
1〜776及びテラピー効果記述ファイル771〜77
6は、本実施形態では、入力装置79によりカスタマイ
ズが可能となっている。すなわち、使用者は、テラピー
モードを任意に選択し、使用者にどのような効果を及ぼ
したかを入力装置79を介して入力する。この入力は、
文字情報を入力するようにしてもよいし、テラピー効果
記憶装置77に登録されているテラピー効果記述ファイ
ル771〜776に記述されている文字情報から選択す
るようにしても良い。
【0125】そして、入力されたテラピー効果は、任意
に選択されたテラピーモードとともに新規なモードファ
イル及びテラピー効果記述ファイルとして保存される。
これにより、個人差によるテラピー効果の相違に対応す
ることができる。
【0126】(視覚療法装置の駆動方法)以上説明した
構成の本実施形態に係る視覚療法装置を用いた視覚療法
は以下の手順によって行われる。図17は、視覚療法装
置を用いた視覚療法の手順を示すフローチャート図であ
る。
【0127】先ず、ユーザーの性別や生年月日、健康状
態等の個人情報を入力装置79より入力するとともに、
テラピー効果を入力する(S9及びS10)。即ち、テ
ラピー効果記憶装置77に記録されたテラピー効果記述
ファイル771〜776に記述されている文字情報をテ
ラピー効果表示部80に表示し、この文字情報を基に効
果を選択する。CPU又はカスタムIC7は、この選択
されたテラピー効果記述ファイルに対応したモードファ
イルをテラピーモード記憶装置76から呼び出し、制御
信号をモード選択回路75に送出する。モード選択回路
75では、この制御信号に基づいて、発光波長の選択
(S111)、繰り返し周波数の選択(S112)、パ
ルス幅の選択(S113)を行い視覚療法モードを決定
する(S11)。このように選択されたモードに基づい
て駆動回路78は可視光可変波長LED61を駆動させ
る(S12)。
【0128】そして、このLEDの駆動によるテラピー
効果を測定する(S13)。このテラピー効果の測定
は、上述したように脳波の測定(S131)を行い、効
果が検出された時点の気分を入力する(S132)こと
により行う。次いで、このように入力された気分と効果
のあったテラピーモードを、視覚療法効果としてテラピ
ー効果記述ファイル77に記録する(S14)。
【0129】このようにして適切なテラピーモードが設
定された後、所望のテラピーの目的に応じた精油を容器
部1a若しくは精油容器35に投入(配合)する(S1
5)。例えば、記憶向上モード761が設定された場合
には、ローズマリー、パイン等の精油を投入し、精神鎮
静モード762の場合にはラベンダー、カモミール等の
精油を投入する。また、活力回復モード763の場合に
は、レモングラスを、官能モード764の場合にはイラ
ンイランやネロリ等を、感情調整モード765の場合に
はベルガモット、ローズウッド等を、幸福感モード76
6の場合には、ローズ、ジャスミン、クラリーセージ等
を投入する。なお、このとき視覚、芳香療法の相乗効果
をテラピー効果としてテラピー効果記憶装置77に記憶
させるようにしてもよい(S16)。
【0130】さらに、音響効果の付与を行うこともでき
る(S17)。この場合は、テラピーモードに音響との
同調機能を設けておき、視覚・芳香・音響療法(総合療
法)による効果をテラピー効果記憶装置77に記憶させ
る(S18)。
【0131】(総合療法による効果)上述したように、
本実施形態に係る植物観賞・視覚・芳香・音響の総合療
法よって、以下のような作用を奏することが期待でき
る。図18は、本実施形態に係る視覚療法装置による作
用効果を模式的に示す図である。
【0132】同図に示すように、視覚による効果51
(植物観賞による効果511、LEDによる波長51
2、繰り返し周波数513、パルス幅514、パルス波
形515)及び、芳香による効果52、音響による効果
53は、使用者の脳下垂体54に作用し、人体の自律神
経55や免疫系・内分泌系56を刺激し、心理作用55
1や生理作用561、抗菌・抗殺菌作用562、生体バ
イオリズム調整作用563を促進させる。これらの結
果、ストレスの解消やリラクゼーション効果が得られる
と考えられる。
【0133】[変更例]なお、本発明は、上述した第1
乃至第4の実施形態に限定されるものではなく、例えば
以下のような変更をすることができる。
【0134】上述した各実施形態における容器部1aは
円筒形をなすものであったが、例えば、図19(a)及
び(b)に示す容器部13,14のように、金魚鉢形や
直方体(立方体)形等、種々の形状を採用することがで
きる。
【0135】また、上記各実施形態では、透光部を円筒
形の側面全体としたが、図20(a)や(b)に示す容
器部15、17のように、側面等の一部に透明な透光部
16,18を設けるようにすることもできる。
【0136】さらに、上述した各実施形態では、発光部
41を容器部2aの下方に収納するようにしたが、例え
ば図21(a)に示す発光部20のように、容器部19
の側方に設けて、側方から光を照射するようにしてもよ
く、また、同図(b)に示す発光部22のように、容器
部21の内部に配置して周囲に向けて発光するようにし
てもよい。
【0137】上述した各実施形態では、人工土壌2とし
てゲル状の高分子ポリマーを用いたが、例えばガラス片
やグラスファイバー、光沢フィルム等、それ自体吸水性
のないものであっても間隙水を保持し得る透明(半透
明)なものであれば用いることができる。さらに、人工
土壌中の芳香剤の蒸発作用を調節するために発光ユニッ
ト41或いは容器部1a内に加熱手段を設けるようにし
ても良い。この場合においては、この加熱手段の駆動を
外部センサと連動させることによって、蒸発作用を周囲
の環境の変化と同調させるようにすることができる。
【0138】また、上述した各実施例では、容器部1a
内に人工土壌2を充填したが、例えば容器部1a内に無
色、或いは着色された液体を満たし、その内部に発泡装
置を設置することにより、液体中を移動する泡に光を乱
反射させ、その視覚療法効果を得るようにしてもよい。
この場合には、液体中で水中植物を飼育することができ
る。
【0139】さらに、上述した実施形態に係る発光ユニ
ット41は、本体1から取り外すことができるととも
に、その形状が円盤状であることから、本体1を取り外
している間は、例えば図22に示すように、花瓶やボト
ルなど透光性のある物品を発光ユニット41上に設置
し、これらの物品に光を照射するようにして、その乱反
射による視覚療法効果を得ることができる。なお、この
場合には、同図に示すように、花瓶やボトル内に人工土
壌2や芳香剤を充填しておくことにより、芳香療法効果
及び視覚療法効果を得ることができる。
【0140】さらに、上記各実施形態において、発光体
として(AlGa1−xIn 1−yP,In
1−xGaP等の可視光半導体レーザを用いる場合に
は、半導体レーザの回転駆動機構を加え、レーザ光を掃
引するようにすれば、より一層の色彩の変化のバリエー
ションを楽しむことが可能である。
【0141】なお、上記各実施形態及びこの変更例にお
いては複数種類のLEDを用いて複数の色光を照射する
ようにしたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば白色一色のLEDを用いてもよい。この場合
には、自然光に近い単一色光によるシンプルな視覚効果
を得ることができる。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように本発明の視覚療法装
置によれば、植物観賞による視覚療法効果、芳香器具に
よる芳香療法効果及び照明器具による室内環境の改善
を、単一の装置で行うことができる。この結果、装置の
専有面積を低減しつつ、リラクゼーションやストレスマ
ネージメント等の統一感のある精神、肉体面の治癒環境
を創出することができる。
【0143】また、観葉植物等を栽培する際に、土壌中
に存在する植物の根等の観察を可能とするとともに、植
物が植えられている土壌の乾燥状態等の観察も可能と
し、植物の飼育をより簡便なものとすることができる。
さらに、特定の波長スペクトルを有するLEDで人工土
壌を照射することにより、人工土壌中で成長する植物の
根に与える光照射の効果を調べることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る視覚療法装置の外観構成
を示す側面図である。
【図2】第1の実施形態に係る視覚療法装置の内部構成
を示す断面図である。
【図3】第1の実施形態に係る視覚療法装置の構成を示
す分解図である。
【図4】第1の実施形態に係る視覚療法装置の発光部の
構成を示す上面図である。
【図5】第1の実施形態に係る視覚療法装置の発光部の
動作を示す説明図であり、(a)は発光部の動作を示す
ブロック図であり、(b)はLEDの点灯パターンを示
す表であり、(c)はLEDの減光・増光のタイミング
を示すタイムチャート図である。
【図6】本実施形態に係る視覚療法装置100におい
て、照明手段としてLEDを用いることによる効果を示
すために行った対照実験の結果を表す表及びグラフであ
る。
【図7】第1の実施形態に係る視覚療法装置の変更例を
示す斜視図である。
【図8】第2の実施形態に係る視覚療法装置の内部構成
を示す断面図である。
【図9】第2の実施形態に係る視覚療法装置の構成を示
す分解図である。
【図10】第3の実施形態に係る視覚療法装置の内部構
成を示す断面図である。
【図11】第3の実施形態に係る視覚療法装置の変更例
1を示す断面図である。
【図12】第3の実施形態に係る視覚療法装置の変更例
2を示す断面図である。
【図13】第4の実施形態に係る視覚療法装置の内部構
成を示すブロック図である。
【図14】第4の実施形態に係る視覚療法装置における
テラピーモードファイルの内容を示す説明図である。
【図15】第4の実施形態に係る視覚療法装置における
テラピー効果記述ファイルの内容を示す説明図である。
【図16】第4の実施形態に係る視覚療法装置における
テラピーモードファイル及びテラピー効果記述ファイル
の作成するシステムを示すブロック図である。
【図17】第4の実施形態に係る視覚療法装置の駆動方
法を示すフロー図である。
【図18】第4の実施形態に係る視覚療法装置による作
用効果を模式的に示す説明図である。
【図19】第1〜4実施形態に係る容器部の変更例を示
す外観図である。
【図20】第1〜4実施形態に係る容器部及び透光部の
変更例を示す外観図である。
【図21】第1〜4実施形態に係る容器部及び発光ユニ
ットの変更例を示す外観図である。
【図22】第1〜4実施形態に係る発光ユニットの変形
使用例を示す外観図である。
【符号の説明】
1…容器本体,1a…容器部,2…人工土壌,2a…気
泡,3…植物,4…収納部,44…電源コード,100
…視覚療法装置、L…間隙水の水位

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部が中空で且つ側面及び底面に透光部
    を有する容器部と、 この容器部内に充填され透明若しくは半透明で且つ吸水
    性のあるゲル状体に芳香剤を配合してなる人工土壌と、 前記容器部下方に着脱可能に取付けられ、前記容器部底
    面の透光部を介して前記人工土壌に光を照射する複数個
    の発光ダイオードとを備えることを特徴とする視覚療法
    装置。
  2. 【請求項2】 前記容器部内に充填された人工土壌に
    は、植物がその根を保持されて植設され、 前記発光ダイオードからの光は該人工土壌の表面で約1
    70ルクスとなるように照射され、 前記植物の根は、前記人工土壌によって前記発光ダイオ
    ードから4cm以上隔てられていることを特徴とする請求
    項1に記載の視覚療法装置。
  3. 【請求項3】 前記複数個の発光ダイオードは、半導体
    若しくは半導体材料を構成する組成の異なる複数の種類
    の発光ダイオードから構成され、該複数の種類の発光ダ
    イオードに応じて2色以上の色光を発光させるものであ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の視覚療法装
    置。
  4. 【請求項4】 前記複数の種類の発光ダイオードをそれ
    ぞれ独立にパルス駆動する複数のトランジスタと、 該複数のトランジスタをそれぞれ独立に制御し、時間と
    ともに前記複数個の発光ダイオードから出射する光を切
    り換えるCPU若しくはカスタムICとをさらに備える
    ことを特徴とする請求項3に記載の視覚療法装置。
  5. 【請求項5】 前記CPU若しくは前記カスタムIC
    は、 前記複数個の発光ダイオードを異なる複数の点灯モード
    で発光させる手段と、 該複数の点灯モードを切り換えるモードスイッチとをさ
    らに有することを特徴とする請求項4に記載の視覚療法
    装置。
  6. 【請求項6】 前記CPU若しくは前記カスタムIC
    は、音や光に反応する外部センサを備えていることを特
    徴とする請求項4又は5に記載の視覚療法装置。
  7. 【請求項7】 前記CPU若しくは前記カスタムIC
    は、 音波や電波、赤外線等によるリモートコントロール手段
    を備えていることを特徴とする請求項4乃至6に記載の
    視覚療法装置。
  8. 【請求項8】 前記容器部底面のほぼ中央には、特定の
    波長の光を遮蔽する遮光フィルムが貼設されていること
    を特徴とする請求項1乃至7に記載の視覚療法装置。
  9. 【請求項9】 前記容器部のほぼ中央には、前記植物の
    根の周囲を囲むように仕切部が設けられ、前記複数個の
    発光ダイオードは、前記仕切部外の人工土壌に対応した
    位置に環状に配置され、該仕切部外の人工土壌に選択的
    に光を照射することを特徴とする請求項1乃至8に記載
    の視覚療法装置。
  10. 【請求項10】 前記仕切部は断熱材で形成され、該仕
    切部外には加熱手段が設けられていることを特徴とする
    請求項9に記載の視覚療法装置。
  11. 【請求項11】 前記仕切部内の人工土壌には栄養分が
    配合されていることを特徴とする請求項9又は10に記
    載の視覚療法装置。
  12. 【請求項12】 前記芳香剤は、ワサビ製油又はヒノキ
    チオール等の抗菌性を有するものであることを特徴とす
    る請求項1乃至11に記載の視覚療法装置。
  13. 【請求項13】 前記発光ダイオードは紫外光を発する
    ものであることを特徴とする請求項1乃至12に記載の
    視覚療法装置。
  14. 【請求項14】 内部が中空で且つ側面及び底面に透光
    部を有する容器部内に、透明若しくは半透明で且つ吸水
    性のあるゲル状体に芳香剤を配合してなる人工土壌を充
    填し、前記底面の透光部から該人工土壌に光を照射する
    複数個の発光ダイオードを設け、前記充填された人工土
    壌の上部にその根を保持させ、且つ該人工土壌によって
    該根を前記底面から4cm程度隔てて植設してなる視覚療
    法装置を設置し、 前記複数個の発光ダイオードによって、該人工土壌の表
    面で約170ルクスとなるように該人工土壌内を通じて
    光を照射することを特徴とする視覚療法装置の駆動方
    法。
  15. 【請求項15】 前記複数個の発光ダイオードを、半導
    体材料若しくは半導体材料を構成する組成の異なる複数
    の種類の発光ダイオードによって構成し、 これら複数の種類の発光ダイオードから出射される光
    を、波音や音楽など音量や周波数が不規則な周期で変化
    する音響とともに切り換えることを特徴とする請求項1
    4に記載の視覚療法装置の駆動方法。
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