JP2000263530A - セメント板材の製造方法及び装置 - Google Patents

セメント板材の製造方法及び装置

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JP2000263530A
JP2000263530A JP11067546A JP6754699A JP2000263530A JP 2000263530 A JP2000263530 A JP 2000263530A JP 11067546 A JP11067546 A JP 11067546A JP 6754699 A JP6754699 A JP 6754699A JP 2000263530 A JP2000263530 A JP 2000263530A
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Japan
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cement
moving belt
cement composition
moving
plate
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JP11067546A
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Katsumi Matsui
克己 松井
Kenta Masuda
賢太 増田
Norifumi Nagata
憲史 永田
Sumio Honda
純夫 本多
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Kenzai Gijutsu Kenkyusho KK
Original Assignee
Kenzai Gijutsu Kenkyusho KK
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/10Production of cement, e.g. improving or optimising the production methods; Cement grinding

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  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
  • Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 速硬性セメント板材から気泡を脱泡する。 【解決手段】少なくともセメントと水とフィラーとを含
有する速硬性セメント組成物を連続的に混練した後、こ
のセメント組成物を成形用移動ベルト23上に展開さ
せ、板状成形体として連続的に成形する方法であり、前
記移動ベルト23に、シリンダ装置20のロッド20b
によってその下方から上下方向に振幅を与えるタッピン
グ操作を施し、未硬化前の速硬性セメント組成物中から
気泡を脱泡する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセメント板材の製造
方法及び装置に関し、特に速硬性セメント組成物を硬化
・成形して得られるセメント板材の製造方法及び装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、セメント製品は土木、建築用材料
といった分野に幅広く普及しており、その用途に応じて
様々なセメントが開発されている。その中でも早強ポル
トランドセメントやジェットセメント等で知られる超速
硬性セメント、あるいは廃棄物の有効利用及び再資源化
を目的として、都市ゴミ焼却灰や下水汚泥焼却灰等の廃
棄物を原料とする一部の環境調和型セメント(以下、エ
コセメントとする)は、その速硬性ゆえにセメント製品
を高い生産性で製造することができ、このことはセメン
ト製品の製造コストを大幅に低減できるものと考えられ
ている。
【0003】セメント製品の高生産性を実現するために
は、前記超速硬性あるいは速硬性セメントと連続プロセ
スを併用することによって可能となるが、これらの超速
硬性あるいは速硬性セメントは、短時間で均質に混合し
ミキサーから排出しなければならないため、高速で撹拌
することが不可欠となる。それゆえにミキサー内でスラ
リー表面が激しく波打ち、空気との接触面積が増え、多
量の気泡が容易にスラリー中に巻き込まれることとな
る。この結果、セメント製品の表面及び内部に数mm程
度以上の粗大な気泡や空洞が多数存在し、セメント製品
の外観不良や強度等の物理特性を低下させてしまうこと
が多かった。
【0004】一方で、セメント混練物等の流動状態にあ
る硬化性組成物から粗大気泡を脱泡する方法としては、
前記硬化性組成物に振動を与えて脱泡する方法(特開平
8−21094号公報)や、前記硬化性組成物を真空
(減圧)条件下において脱泡する方法(特開平8−13
1711号公報)や、遠心力によって前記硬化性組成物
中の気泡を分離する方法(特開昭58−153549号
公報、特開平8−187404号公報、特開平7−14
4104号公報)や、前記硬化性組成物を圧延すること
により脱泡する方法(特開平7−100423号公報、
特開平9−267396号公報、特開昭62−1291
79号公報)等が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記振動によ
る脱泡方法は、棒状バイブレータを型枠内に収容したモ
ルタル中に挿入して振動により脱泡する方法であるた
め、超速硬性あるいは速硬性セメント混練物に使用する
と、振動が適切に伝達されない場合に脱泡むらを生じる
おそれがある。また、振動をかけている間にセメント混
練物が硬化してしまうおそれがあり、短時間で脱泡する
ために振動条件を増強すると、セメント混練物表面の波
打ち現象を引き起こし、かえって空気を巻き込んでしま
うおそれがある。
【0006】また、前記真空(減圧)条件下における脱
泡方法を前記セメント混練物に使用すると、前記セメン
ト混練物を連続供給することは可能だが、脱泡されたセ
メント混練物が真空容器内に滞留してしまい、そこで前
記セメント混練物が硬化してしまう。また、有害な粗大
気泡だけでなく、軽量化や耐凍結融解性の向上等、その
他の目的で導入した微細気泡まで脱泡してしまうおそれ
がある。
【0007】また、遠心力による脱泡方法は、前記真空
(減圧)条件下における脱泡方法と併用されるととも
に、遠心力による気泡の分離をするためには前記セメン
ト混練物を回転体の一部に一定時間留める必要がある。
従って、遠心力による脱泡方法を前記セメント混練物に
使用すると、真空条件下における脱泡方法の問題点に加
えて、一定時間留められた前記セメント混練物がそこで
硬化するおそれがある。
【0008】また、圧延による脱泡方法は、脱泡対象物
を薄膜状に延ばすことが脱泡効果を高める主要因とな
る。従って、圧面による脱泡方法を前記セメント混練物
に使用すると、一度薄膜状にした前記セメント混練物
を、所定の厚みとなるまで重ねなければならず、この結
果、セメント製品における蒸気養生後の爆裂や物理的強
度の低下等、様々な問題を生じるおそれがある。
【0009】本発明は前記事項に鑑みなされたもので、
その目的は、速硬性を有するセメント混練物から粗大気
泡を連続的に脱泡することを可能とし、表面平滑性、物
理特性(曲げ強度、圧縮強度等)に優れたセメント板材
を製造する方法及び装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はセメント板材の
製造方法及び装置であり、前記課題を解決する手段とし
て、以下に示す構成とされている。
【0011】すなわち、本発明のセメント板材の製造方
法は、少なくともセメントと水とフィラーとを含有する
速硬性セメント組成物を連続的に混練した後、このセメ
ント組成物を成形用移動ベルト上に展開させ、板状成形
体として連続的に成形する方法であり、前記移動ベルト
に、その下方から上下方向に振幅を与えるタッピング操
作を施し、未硬化前の速硬性セメント組成物中から気泡
を脱泡することを特徴とする。
【0012】このように移動ベルト上のセメント組成物
に移動ベルトの下方から振幅を加えるので、ベルトを介
することによって、振幅が満遍なくセメント組成物に伝
わり、効果的に脱泡することが可能となる。
【0013】ここで前記移動ベルトは、セメント組成物
の浸透や漏れ、あるいは付着のない形態であることが望
ましい。移動ベルトは、可撓性を有する無端ベルトであ
り、この無端ベルトを支持する2本以上の回転プーリー
と、この回転プーリーの少なくとも1本を回転させる回
転駆動部と、回転プーリー間に位置する移動ベルトを裏
側から平坦に支えるフレームとを備える構成を例示でき
る。
【0014】また、移動ベルトの材質としては、加硫ゴ
ム、ブタジエン系合成ゴム、テフロンやその他樹脂等を
例示できる。このような移動ベルトに下方からタッピン
グによる振幅を加えることで、移動ベルト上に載置され
たセメント組成物が上下に振動し、その振動の課程でセ
メント組成物内に含まれていた気泡が外部へと抜け出
る。
【0015】また、前記移動ベルトに加える振幅による
打撃回数すなわちタッピングの回数は、1/秒〜90/
秒が好ましい。ここで、前記振幅の大きさが、セメント
組成物の成形厚さが5〜100mmである場合に、20
〜30mmであることが好ましい。
【0016】本発明の装置は、前記した方法を実現する
ため、少なくともセメントと水とフィラーとを含有する
速硬性セメント組成物をミキサーで連続的に混練した
後、板状成形体として連続的に成形する装置において、
以下の構成とした。
【0017】すなわち、前記連続的に混練されたセメン
ト組成物をミキサーから移動面上に受け取って板状に展
開しつつ搬送する移動ベルトと、この移動ベルトの下方
に配置され、移動ベルトの下方から上下方向に振幅を与
えて移動面上の速硬性セメント組成物に振動を与えるタ
ッピング装置と、を備えたことを特徴とするセメント板
材の製造装置である。
【0018】ここで、前記タッピング装置は、移動ベル
トの下面にロッドを押し当てるシリンダ装置を例示でき
る。シリンダ装置としては、油圧シリンダ、空気圧シリ
ンダを例示できる。そして、前記ロッドの先端と、移動
ベルトの下面との間に、板状のタッピングプレートを介
在させると、プレートの面積分振幅の伝達面積が大きく
なる。さらに、他のタッピング装置として、可動鉄心
(ロッド)を備えたソレノイドを使用することができ
る。
【0019】前記タッピング装置のさらに他の例とし
て、移動ベルトの下方に配置され回転時に移動ベルト下
面を叩く打撃部を有する回転体を例示できる。このよう
な回転体としては、円柱形でありその周面に打撃部とし
て突起を突設したものや、断面が3角形以上の多角形で
ありその周面の角部を打撃部としたものを例示できる。
【0020】さらに、前記回転体は、その回転軸の方向
が、移動ベルトの移動方向に直交するように配置した
り、回転軸の方向が、移動ベルトの移動方向と平行であ
るように配置することが好ましい。直交と平行を交互に
して、複数の回転体を配置することも好適である。
【0021】このような回転体でタッピングを行うと
き、振幅がセメント組成物に与えられるが、シリンダ装
置による場合に比較して、上下方向成分だけでなく、水
平方向成分の力もセメント組成物に与えられる。
【0022】また、前記した構成に加えて、ミキサーで
混練されたセメント組成物を受けとるため、円形の中空
部を有するケーシングの適所にセメント組成物の供給口
を設けるとともに、このケーシングの外周部の適所にセ
メント組成物の排出口を設け、前記ケーシング内にセメ
ント組成物を前記ケーシングの外周部内面に叩き付ける
回転体を設けてなる脱泡装置をさらに備え、前記移動ベ
ルトは、この脱泡装置の排出口から排出されたセメント
組成物を受取るようにするとさらに好適である。
【0023】この場合、ミキサーで混練されたセメント
組成物は、脱泡装置で脱泡された後に、移動ベルト上に
供給される。その際、たとえ気泡がセメント組成物に巻
き込まれたとしても、タッピング装置により移動ベルト
上で再度脱泡されるので、そのように後に巻き込まれた
気泡や、先の脱泡装置で脱泡されずに残った気泡を脱泡
することが可能となる。
【0024】速硬性セメント組成物は、少なくともセメ
ントと水とフィラーとを含有する混合物であり、これら
の他に適当な添加剤を配合しても良い。前記速硬性セメ
ント組成物は、速硬性セメントを含有するセメント組成
物であっても良いし、速硬性を有さないセメントに硬化
を促進する硬化促進剤等の添加剤を配合したセメント組
成物であっても良い。
【0025】前記セメントとしては、普通セメント、早
強セメント、超早強セメント等のポルトラントセメン
ト、高炉セメント、シリカセメント、フライアッシュセ
メント等の混合セメント、あるいはアルミナセメント、
ジェットセメント、QTセメント、環境調和型セメント
(エコセメント)、アーウィン系セメント、アリナイ
ト、ベリナイト等の速硬性セメントを例示することがで
きる。
【0026】前記フィラーは、補強、加工性付与、軽量
化、増量等を目的に配合することができ、木片や木質繊
維のような木質フィラー、パルプ繊維、その他の無機・
有機質補強用繊維、無機・有機質軽量骨材、砕石、細・
粗骨材等を例示することができる。これら例示されたフ
ィラーの種類及び配合量は、目的とするセメント板材の
性能に対して任意に設定すれば良い。
【0027】また、成形後のセメント組成物の養生条件
によっては、ALC(Autoclaved Lightweight Concret
e)の如く、珪酸カルシウム系板材も製造できるので、
こうした場合には、最終的に望まれる製品形態に応じて
適宜原料を選択する。また、水の配合量は、得られる板
材の比重、所望の強度等を勘案して決定されるが、例え
ば水/セメント重量比として、20〜300%である。
【0028】さらに、本発明におけるセメント組成物
は、硬化促進剤の他にも各種添加剤を含むことができ
る。各種添加剤には、スラリー流動化剤、スラリー粘性
調整剤、各種分散剤等を例示することができる。これら
は、製造ライン上での硬化性組成物の取り扱いや、所望
する製品の性能に応じてその種類や配合量を調整すれば
良い。
【0029】本発明のセメント板材の製造装置は、上述
した構成のほかに、セメント板材の製造に有利な他の手
段を併設しても良い。この手段としては、移動コンベア
上における前記セメント組成物の厚みを所望の厚みに制
御する厚み制御手段や、移動コンベア上の前記セメント
組成物の硬化を促進させる硬化促進手段や、厚みを制御
された硬化性組成物の表面に所望の模様を付ける模様付
け手段等を例示することができる。また、前記した各構
成は、可能な限り組み合わせることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明のセメント板材の製
造方法及び装置における一実施の形態を、添付した図面
に基づき説明する。
【0031】<第1の実施形態>まず、第1の実施形態
を図1から図4、図15に従って説明する。図1、図2
に記載の実施の形態におけるセメント板材の製造装置
は、未硬化の速硬性セメント組成物が供給される無端ベ
ルトからなる成形用移動ベルト23と、この成形用移動
ベルト23の下方に配置された複数のシリンダ装置20
(タッピング装置)とからなる。
【0032】移動ベルト23は可撓性を有する材質から
なり、加硫ゴム、ブタジエン系合成ゴム、テフロンやそ
の他樹脂等を例示できる。この移動ベルト23は、図1
5で示したように、無端でリング状をなすベルトの両端
内に駆動用ロール23a,23bを備えた構成で、シリ
ンダ装置20は、リング状をなすベルトの内部に配置さ
れている。さらに、シリンダ装置20は、移動ベルト2
3の移動方向に対し直交する方向に3つづつ並んで、こ
れを列とするとこの列が3列設けられている。
【0033】このシリンダ装置20は、エアシリンダ装
置で、シリンダ20a内に送入される圧縮空気によって
ロッド20bを進出させる。ロッド20bは移動ベルト
23の下面に当接し、これを上方へと押す。
【0034】この突当て動作をタッピングというが、こ
のタッピングにより、移動ベルトに上下方向の振幅が与
えられる。タッピング回数は、毎秒1回から90回が好
ましいが、この回数は、セメント組成物の種類に応じ、
かつ、脱泡の程度に応じて適宜変更する。
【0035】さらに、タッピングは各シリンダ装置20
で同期して行ってもよいが、シリンダ装置20毎に若干
タッピング周期をずらして行うようにしてもよい。この
実施形態において、シリンダ装置20は油圧式でもよ
い。またシリンダ装置20に代えてソレノイドにより構
成することも可能である。
【0036】なお、移動ベルト23の両側部には、速硬
性セメント組成物の流れ幅を規定するために一対のサイ
ドプレート24、24が配置されている。
【0037】図3、図4に示した実施形態は、図1、図
2の実施形態において、前記ロッドの先端と、移動ベル
トの下面との間に、板状のタッピングプレート25を介
在させた場合である。
【0038】この場合、列を構成す3つのシリンダ装置
は、同期して進退することで、タッピングプレート25
を移動ベルト23の下面に水平に押し当てる。タッピン
グプレート25は、シリンダ装置20のロッド20bか
ら受ける突き上げ力を面で受けて移動ベルト23に伝え
るので、図1、図2の場合に比較して振幅が移動ベルト
23に広範囲で加わる。
【0039】<第2の実施形態>図5〜図13に第2の
実施形態を示す。ここでは、移動ベルト23の下方に配
置されるタッピング装置として、回転時に移動ベルト下
面を叩く打撃部31を有する回転体30を使用した実施
形態である。
【0040】図5,6、図9〜13に示した回転体30
は、円柱形でありその周面に打撃部31として突起を突
設したもので、突起は、回転体の周面にその軸方向に沿
って配置された断面円形の棒状体により形成されてい
る。棒状体は、回転体30の断面を形成する円に内接す
る6角形の各頂点に配置されている。この場合、6角形
以外の多角形の頂点に配置してもよい。
【0041】図7、図8に示した回転体30は、断面が
4角形の角柱体であり、4つの角部を打撃部31として
いる例である。もちろん断面が3角形以上の多角形であ
れば4角形でなくともよいことは、もちろんである。
【0042】図9は、図5、図6に示した回転体30を
移動ベルト23の流れ方向に3つ並べて配置した例であ
る。図5〜図11で、回転体30は、その回転軸の方向
が、移動ベルト23の移動方向に直交している。これに
対し、図12、図13で、回転体30は、その回転軸の
方向が、移動ベルト23の移動方向と平行に配置されて
いる。
【0043】回転体30は、配置方向がベルト移動方向
と直交するものと平行のものを交互に配置してもよい。
また、回転体30の回転方向は、適宜変更することがで
き、図示したものに限られない。
【0044】<第3の実施形態>次に、図1〜図13で
示した装置を利用したセメント板材の製造装置を図14
〜図17に示す。
【0045】これは、前記セメント組成物の原材料を混
練してセメント組成物を形成する連続ミキサー1と、連
続ミキサー1で形成されたセメント組成物に含まれる気
泡を除く脱泡装置2とが移動ベルト23の上流側に配置
されている。
【0046】連続ミキサー1は、セメント組成物を形成
する種々の材料が所定量、あるいは所定割合で供給さ
れ、これらの材料を連続的に混練するミキサーである。
連続ミキサー1には様々な形態が考えられるが、安定し
た混練性の点から、ピンミキサーあるいはピンレスミキ
サーの総称で知られる回転板式ミキサーが使用される。
【0047】脱泡装置2は、連続ミキサー1で形成され
たセメント組成物を連続して脱泡可能な脱泡装置であ
る。脱泡装置2にも様々な形態が考えられ、混練によっ
て形成されたセメント組成物を打撃することによってセ
メント組成物中の気泡を破泡する脱泡装置や、セメント
組成物を剪断することによってセメント組成物中の気泡
を脱泡する脱泡装置等が使用される。
【0048】その具体例として、セメント混練物中の粗
大気泡を減少させる脱泡装置であって、円形の中空部を
有するケーシングの適所にセメント混練物の供給口を設
けるとともに、このケーシングの外周部の適所にセメン
ト混練物の排出口を設け、前記ケーシング内にセメント
混練物を前記ケーシングの外周部内面に叩き付ける回転
体を設けた装置を図16、図17に示す。
【0049】具体的には、図16に示したように、円筒
状の中空部を有するケーシング2aと、このケーシング
2aの外周面に設けられ連続ミキサー1で混練されたセ
メント混練物が供給される供給口2bと、同じくケーシ
ング2aの外周面に設けられ脱泡されたセメント混練物
を排出する排出口2cと、ケーシング2a内に配置され
セメント混練物をケーシング2aの外周部に叩き付ける
回転羽根2dとを備えている。回転羽根2dは矢印X2
で示される回転方向に対向する平面状の打撃面2e、2
eを備えている。
【0050】また、脱泡装置2は、例えば図17に示さ
れるように、円筒状の中空部を有するケーシング2a
と、このケーシング2aの上面中央寄りに開口する供給
口12bと、ケーシング2aの下面周縁部に開口する排
出口12cと、ケーシング2a内に配置されるとともに
矢印X3で示される方向へ回転し、側面に接触したセメ
ント混練物を遠心力によってその側面に沿ってケーシン
グ2aの外周面に叩き付ける回転円盤12dとを備えて
なる脱泡装置12としても良い。この脱泡装置12は、
排出口12cへ向けて傾斜して設置される。
【0051】この脱泡装置により脱泡したセメント組成
物は、移動ベルト23上に落下する。すると、セメント
組成物は自重とタッピングによる振動で水平方向に広が
りながら、一対のサイドプレート24、24で流れ幅が
規定され、そのまま、移動コンベア3へと搬送される。
移動ベルト23と移動コンベア3と間には、セメント組
成物を授受するための移送プレート33が設けられてい
る。
【0052】移動ベルト23上に落下したセメント組成
物は、脱泡装置2によってすでに脱泡されたものである
が、さらにきめ細かく脱泡するため、あるいは、落下時
に巻き込まれた気泡を脱泡するため、移動ベルト23上
を搬送される間に、タッピング装置でタッピングされ
る。
【0053】次いで、移動コンベア3上には、移動コン
ベア3に供給された未硬化のセメント組成物の厚みを所
望の厚みに制御する厚み制御プレート5と、厚みが制御
されたセメント組成物を加熱して硬化を促進する複数の
加熱養生ボックス6、6・・とが配置されている。
【0054】移動コンベア3は、脱泡装置2やタッピン
グ装置によって脱泡されたセメント組成物が供給される
ガラスクロス製の無端ベルトであるメインベルト3a
と、このメインベルト3aを2箇所で支持する回転プー
リー3b、3bと、この回転プーリー3b、3bの一方
に接続されて回転プーリー3bを回転駆動させることに
よりメインベルト3aを移動させる駆動源であるメイン
ベルト駆動用モータと、セメント組成物が供給されるメ
インベルト3aの面(往路側)を裏側から支持するフレ
ーム3dとから構成されている。
【0055】サイドプレート4、4は、ステンレス製の
プレートであり、移動コンベア3の移動方向における中
心軸線から離間した所望の位置に、フレーム3dに配置
される複数のアーム(図示せず)によって支持されてい
る。また、サイドプレート4、4には、サイドプレート
4、4を加熱する加熱装置を適所に配置しても良い。
【0056】サイドプレート4、4は、サイドプレート
4の一側に接着され、表面がフッ素樹脂加工された滑り
部材を介してメインベルト3aと接触するように配置さ
れていても良いし、サイドプレート4とメインベルト3
aとの隙間を1.5mm以下に設定し、表面張力によっ
て未硬化のセメント組成物が漏出しない程度に離間して
配置されていても良い。
【0057】加熱養生ボックス6、6・・は、メインベル
ト3aの往路側を覆う筺体内に赤外線加熱装置等の加熱
装置を配置した加熱装置である。加熱養生ボックス6、
6・・による加熱は、メインベルト3aの材質やセメント
組成物の硬化条件、あるいは移動コンベア3の運転条件
等の条件によって適宜設定される。
【0058】次に、本実施の形態におけるセメント板材
の製造装置の作動状態について、速硬性セメントの一種
である環境調和型セメント(エコセメント)を配合した
セメント組成物からコンクリート板を製造する場合を例
に説明する。
【0059】エコセメントは、都市ゴミ焼却灰や下水汚
泥等、塩素を含有する産業廃棄物を主成分として利用す
ることにより、速硬性の水硬性鉱物であるカルシウムク
ロロアルミネート(11CaO・7Al23・CaCl
2)を含有する速硬性のセメントである。エコセメント
を使用したコンクリートの強度は、一般のセメントを使
用したコンクリートと同等かそれ以上であり、凝結時間
が20〜40分という速硬性を有するため、コンクリー
ト板等のセメント板材を連続的に生産するのに適してい
る。
【0060】エコセメントは、水及びフィラーととも
に、所定の割合で連続的に連速ミキサー1へ供給され
る。このとき、各材料の割合は、所定のフロー値(流動
性)を確保し、かつ製品であるセメント板材に適した割
合で連続ミキサー1に供給される。
【0061】連続ミキサー1に供給された前記各材料
は、連続ミキサー1によって混練されてエコセメント組
成物となる。混練されたエコセメント組成物は、連続ミ
キサー1から脱泡装置2へと連続的に供給され、混練の
際に混入した気泡がエコセメント組成物から除かれる。
脱泡されたエコセメント組成物は、脱泡装置2から移動
ベルト23上に供給される。
【0062】移動ベルト23と移動コンベア3は矢印X
1方向へ運転しており、この運転は、脱泡装置2から供
給されるエコセメント組成物の供給量、及び厚み制御プ
レート5によって制御されるセメント組成物の厚みや、
加熱養生ボックス6、6・・によって促進されるエコセメ
ント組成物の硬化速度等の諸条件によって最適な移動速
度でメインベルト3aが移動するように設定されてい
る。
【0063】移動ベルト23上に落下した未硬化のエコ
セメント組成物は、まず、サイドプレート24、24に
よって流れ幅を規定されつつ、移送プレート33上を渡
って、移動コンベア3へと搬送される。移動ベルト23
上を搬送される間に、エコセメント組成物はタッピング
装置20、30でタッピングされ、さらに脱泡される。
【0064】また、移動ベルト23から移動コンベア3
へと搬送される間に、エコセメント組成物は、厚み制御
プレート5によって所定の厚みになるよう厚みを制御さ
れる。このようにして、未硬化のエコセメント組成物は
板状に形成され、この形状を維持したまま移動コンベア
3によって搬送される。
【0065】幅と厚みを制御された未硬化のエコセメン
ト組成物は速硬性を有するため、移動コンベア3によっ
て搬送されている間にも硬化し、サイドプレート4、4
の終端付近では、既に板状の形状を維持できるほどに硬
化している。
【0066】形状を維持可能な程度に硬化したエコセメ
ント組成物は、移動コンベア3によって搬送され、加熱
養生ボックス6、6・・内を通過する。このときエコセメ
ント組成物の硬化はさらに促進される。
【0067】加熱養生ボックス6、6・・を通過したエコ
セメント組成物は、移動コンベア3の終端以降に設けら
れる切断工程へ搬送され、そこで所定の長さに切断され
る。切断された液セメント組成物は、その後、本格的に
硬化させる養生工程等に搬送されて最終製品であるコン
クリート板となる。
【0068】このように、本実施の形態におけるセメン
ト板材の製造装置は、脱泡装置2で脱泡した未硬化のセ
メント組成物からタッピング装置でさらに脱泡するよう
にしたので、脱泡が十分になされ、より気泡の少ないセ
メント組成物とすることができるので、内包する気泡の
少ないセメント板材の製造が可能である。また、脱泡装
置2から移動ベルト23上に落下する際にセメント組成
物に気泡が巻き込まれてもタッピング装置で脱泡できる
ので問題はない。
【0069】なお、移動コンベア3の下方にタッピング
装置を設けてもよい。その意味において移動コンベヤは
本発明における移動ベルトに含まれる概念である。すな
わち第3の実施形態で移動ベルトと移動コンベアを一体
とすることが可能である。
【0070】
【発明の効果】本発明のセメント板材の製造方法及び装
置は、移動ベルト下方に設けたタッピング装置により、
振幅をセメント組成物に与えることで、セメント組成物
全体に満遍なく振幅が加わり、効果的に脱泡を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセメント板材の製造装置における一実
施の形態を示す平面図である。
【図2】図1の装置の正面図である。
【図3】本発明のセメント板材の製造装置における他の
例の平面図である。
【図4】図3の装置の正面図である。
【図5】本発明のセメント板材の製造装置における他の
例の平面図である。
【図6】図5の装置の正面図である。
【図7】本発明のセメント板材の製造装置における他の
例の平面図である。
【図8】図7の装置の正面図である。
【図9】本発明のセメント板材の製造装置における他の
例の平面図である。
【図10】図9の装置の正面図である。
【図11】図9の装置の側面図である。
【図12】本発明のセメント板材の製造装置における他
の例の平面図である。
【図13】図11の装置の側面図である。
【図14】本発明のセメント板材の製造装置の他の実施
形態を示す全体構成図である。
【図15】図14の装置の正面図である。
【図16】脱泡装置の一例を示した断面図である。
【図17】脱泡装置の他の例を示した断面図である。
【符号の説明】
1 連続ミキサー 2 脱泡装置 2a ケーシング 2b 供給口 2c 排出口 2d 回転羽根 2e、2e 対向する平面状の打撃面 3 移動コンベア 3a メインベルト 3b 回転プーリー 3d フレーム 4、4 サイドプレート 5 厚み制御プレート 6、6 加熱養生ボックス 12c 排出口 12b 開口する供給口 12d 叩き付ける回転円盤 12 脱泡装置 13 〜 20 シリンダ装置 20a シリンダ 20b ロッド 20、30 タッピング装置 23 成形用移動ベルト 23a,23b 駆動用ロール 24、24 サイドプレート 25 タッピングプレート 30 回転体 31 打撃部 33 移送プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 憲史 千葉県佐倉市大作二丁目4番2号 株式会 社建材テクノ研究所内 (72)発明者 本多 純夫 東京都千代田区西神田三丁目8番1号 株 式会社建材テクノ研究所内 Fターム(参考) 4D011 AA04 AA20 4G054 AA01 AC04 CA01 DA01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともセメントと水とフィラーとを
    含有する速硬性セメント組成物を連続的に混練した後、
    このセメント組成物を成形用移動ベルト上に展開させ、
    板状成形体として連続的に成形する方法であり、 前記移動ベルトに、その下方から上下方向に振幅を与え
    るタッピング操作を施し、未硬化前の速硬性セメント組
    成物中から気泡を脱泡することを特徴とするセメント板
    材の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記速硬性セメント組成物は、少なくと
    もセメントと水とフィラーとを含有し、かつ、速硬性を
    有することを特徴とする請求項1記載のセメント板材の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記移動ベルトに加える振幅による打撃
    回数が1〜200回/秒であることを特徴とする請求項
    1または2記載のセメント板材の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記振幅の大きさが、セメント組成物の
    成形厚さが5〜100mmである場合に、20〜30m
    mであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載のセメント板材の製造方法。
  5. 【請求項5】 少なくともセメントと水とフィラーとを
    含有する速硬性セメント組成物をミキサーで連続的に混
    練した後、板状成形体として連続的に成形する装置であ
    り、 前記連続的に混練されたセメント組成物をミキサーから
    移動面上に受け取って板状に展開しつつ搬送する移動ベ
    ルトと、 この移動ベルトの下方に配置され、移動ベルトの下方か
    ら上下方向に振幅を与えて移動面上の速硬性セメント組
    成物に振動を与えるタッピング装置と、 を備えたことを特徴とするセメント板材の製造装置。
  6. 【請求項6】 前記タッピング装置は、移動ベルトの下
    面にロッドを押し当てるシリンダ装置であることを特徴
    とする請求項5記載のセメント板材の製造装置。
  7. 【請求項7】 前記ロッドの先端と、移動ベルトの下面
    との間に、板状のタッピングプレートを介在させたこと
    を特徴とする請求項6記載のセメント板材の製造装置。
  8. 【請求項8】 前記タッピング装置は、移動ベルトの下
    方に配置され回転時に移動ベルト下面を叩く打撃部を有
    する回転体であることを特徴とする請求項5記載のセメ
    ント板材の製造装置。
  9. 【請求項9】 前記回転体は、その回転軸の方向が、移
    動ベルトの移動方向に直交することを特徴とする請求項
    8記載のセメント板材の製造装置。
  10. 【請求項10】 前記回転体は、その回転軸の方向が、
    移動ベルトの移動方向と平行であることを特徴とする請
    求項8記載のセメント板材の製造装置。
  11. 【請求項11】 前記回転体は、円柱形でありその周面
    に打撃部として突起を突設したことを特徴とする請求項
    8記載のセメント板材の製造装置。
  12. 【請求項12】 前記回転体は、断面が3角形以上の多
    角形でありその周面の角部を打撃部としたことを特徴と
    する請求項8記載のセメント板材の製造装置。
  13. 【請求項13】 ミキサーで混練されたセメント組成物
    を受けとるため、円形の中空部を有するケーシングの適
    所にセメント組成物の供給口を設けるとともに、このケ
    ーシングの外周部の適所にセメント組成物の排出口を設
    け、前記ケーシング内にセメント組成物を前記ケーシン
    グの外周部内面に叩き付ける回転体を設けてなる脱泡装
    置をさらに備え、 前記移動ベルトは、この脱泡装置の排出口から排出され
    たセメント組成物を受取ることを特徴とする請求項5〜
    12のいずれかに記載のセメント板材の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013198858A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Fuji Electric Co Ltd 泡除去装置、それを備えた異物検査装置、及び、泡除去方法

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