JP2000263587A - モールド品とその解体方法 - Google Patents
モールド品とその解体方法Info
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- JP2000263587A JP2000263587A JP11076221A JP7622199A JP2000263587A JP 2000263587 A JP2000263587 A JP 2000263587A JP 11076221 A JP11076221 A JP 11076221A JP 7622199 A JP7622199 A JP 7622199A JP 2000263587 A JP2000263587 A JP 2000263587A
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- molded
- thermoplastic resin
- thermosetting resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 各種雰囲気下で安定した性能を維持できる外
殻構造を得るとともに、その使用後、容易に解体および
分別をすることができるモールド品とその解体方法を得
る。 【解決手段】 部品を樹脂で一体にモールドした樹脂構
造体10を有するモールド品において、樹脂構造体10
は、部品を熱可塑性樹脂でモールドした熱可塑性樹脂部
8と、熱可塑性樹脂部8の外側を熱硬化性樹脂でモール
ドした熱硬化性樹脂部9とから成り、熱硬化樹脂部は上
下に分割され連結部9aで連結されている。
殻構造を得るとともに、その使用後、容易に解体および
分別をすることができるモールド品とその解体方法を得
る。 【解決手段】 部品を樹脂で一体にモールドした樹脂構
造体10を有するモールド品において、樹脂構造体10
は、部品を熱可塑性樹脂でモールドした熱可塑性樹脂部
8と、熱可塑性樹脂部8の外側を熱硬化性樹脂でモール
ドした熱硬化性樹脂部9とから成り、熱硬化樹脂部は上
下に分割され連結部9aで連結されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品を樹脂で一体
にモールドした樹脂構造体を有するモールド品に関する
ものであり、さらに詳しくは鉄心や巻線等を含んで構成
される固定子を樹脂によって外殻を構成したモールドモ
ーター等のモールド品とその解体方法に関する。
にモールドした樹脂構造体を有するモールド品に関する
ものであり、さらに詳しくは鉄心や巻線等を含んで構成
される固定子を樹脂によって外殻を構成したモールドモ
ーター等のモールド品とその解体方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に係るモールド品としてモールド
モータを例として説明する。従来のモールドモータは、
空気調和機や冷蔵庫等の送風機の駆動に用い、冷熱の変
化に対する安定した回転数と諸特性の経時的な低下に対
する耐性に優れる等、高い信頼性を備えている。特に、
ファン等と直結した回転子を支える固定子においては、
その外殻が樹脂で被われていることから、高湿度雰囲気
や水滴の付着等によって絶縁不良を来すこと無しに安定
した回転駆動力を発揮することができる。
モータを例として説明する。従来のモールドモータは、
空気調和機や冷蔵庫等の送風機の駆動に用い、冷熱の変
化に対する安定した回転数と諸特性の経時的な低下に対
する耐性に優れる等、高い信頼性を備えている。特に、
ファン等と直結した回転子を支える固定子においては、
その外殻が樹脂で被われていることから、高湿度雰囲気
や水滴の付着等によって絶縁不良を来すこと無しに安定
した回転駆動力を発揮することができる。
【0003】一般的なモールドモータの固定子の断面図
を図7に示す。図において1は固定子の鉄心、5は巻
線、15はモールド材である熱硬化性樹脂等によってベ
アリング13の保持部や取付足等を一体的にモールドさ
れた外殻、11は回転子、12は回転軸である。
を図7に示す。図において1は固定子の鉄心、5は巻
線、15はモールド材である熱硬化性樹脂等によってベ
アリング13の保持部や取付足等を一体的にモールドさ
れた外殻、11は回転子、12は回転軸である。
【0004】ここで示したモールド材15は、例えば不
飽和ポリエステルにガラス繊維や充填材を加えた複合樹
脂(以下、単にBMCと称す)が用いられ、これは内蔵
される鉄心1や巻線5を湿度やほこり等の環境雰囲気か
ら保護し、電気絶縁の諸特性維持に関する信頼性を向上
させる他、ベアリング保持部のような寸法精度を必要と
する部品を一体的に成形することができるとか、低圧で
成形できるので巻線5に与えるダメージが小さいという
理由で採用された。
飽和ポリエステルにガラス繊維や充填材を加えた複合樹
脂(以下、単にBMCと称す)が用いられ、これは内蔵
される鉄心1や巻線5を湿度やほこり等の環境雰囲気か
ら保護し、電気絶縁の諸特性維持に関する信頼性を向上
させる他、ベアリング保持部のような寸法精度を必要と
する部品を一体的に成形することができるとか、低圧で
成形できるので巻線5に与えるダメージが小さいという
理由で採用された。
【0005】以上の態様を成すモールドモータが使用を
完了して廃棄に供された場合、異なった材料から成る各
構成部品を解体して分別することが必要となる。しか
し、このモールドモータの鉄心1と巻線5を含んで構成
された固定子に関しては、樹脂によって隙間無く充填さ
れて接着された態様にてその外殻が被われた構造を成す
ので、容易に解体することができなかった。
完了して廃棄に供された場合、異なった材料から成る各
構成部品を解体して分別することが必要となる。しか
し、このモールドモータの鉄心1と巻線5を含んで構成
された固定子に関しては、樹脂によって隙間無く充填さ
れて接着された態様にてその外殻が被われた構造を成す
ので、容易に解体することができなかった。
【0006】このような問題を解決する手法として、以
下のような提案がされている。例えば、特開平7−75
280号公報では、生分解性材料をバインダとして含む
モールド材を用い、一定期間活性汚泥や土壌中にモール
ドモータを埋没させて、前記生分解性材料が分解するこ
とに伴ってモールド材の強度が低下した後に、鉄心や巻
線を取り出す技術が記載されている。
下のような提案がされている。例えば、特開平7−75
280号公報では、生分解性材料をバインダとして含む
モールド材を用い、一定期間活性汚泥や土壌中にモール
ドモータを埋没させて、前記生分解性材料が分解するこ
とに伴ってモールド材の強度が低下した後に、鉄心や巻
線を取り出す技術が記載されている。
【0007】前記埋設の期間は、例えば加熱した堆肥に
1ヶ月であって、この期間内に埋設雰囲気内にある微生
物によって分解される前記生分解性材料の含有量相当の
強度低下をもたらすので、衝撃的な機械的応力を賦与す
ることによって破壊が容易になるという効果が得られ
る。
1ヶ月であって、この期間内に埋設雰囲気内にある微生
物によって分解される前記生分解性材料の含有量相当の
強度低下をもたらすので、衝撃的な機械的応力を賦与す
ることによって破壊が容易になるという効果が得られ
る。
【0008】また、特開平9−9549号公報では、塩
基を含む水溶液に軟化する性質をもつモールド材を用
い、溶液への浸漬と乾燥を繰り返すことで、モールド材
にクラックを発生させて、鉄心や巻線を取り出す技術が
記載されている。
基を含む水溶液に軟化する性質をもつモールド材を用
い、溶液への浸漬と乾燥を繰り返すことで、モールド材
にクラックを発生させて、鉄心や巻線を取り出す技術が
記載されている。
【0009】前記溶液は、水酸化ナトリウム水溶液等で
あって、これにビニル化合物等の塩基に軟化性のある成
分を含んだモールド材でモールドしたモータを浸漬する
と、塩基に軟化性のある成分部分が強度低下をもたらす
ので、乾燥や物理的な衝撃等を加えることによってクラ
ックを発生させて破壊することが容易になるという効果
が得られる。
あって、これにビニル化合物等の塩基に軟化性のある成
分を含んだモールド材でモールドしたモータを浸漬する
と、塩基に軟化性のある成分部分が強度低下をもたらす
ので、乾燥や物理的な衝撃等を加えることによってクラ
ックを発生させて破壊することが容易になるという効果
が得られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
モールド方法では、モールドモーターが使用期間中の場
合であっても、特定の雰囲気条件下で従来の樹脂組成物
であるBMCを用いたものよりも材料の劣化が促進され
る傾向があるという問題点があった。
モールド方法では、モールドモーターが使用期間中の場
合であっても、特定の雰囲気条件下で従来の樹脂組成物
であるBMCを用いたものよりも材料の劣化が促進され
る傾向があるという問題点があった。
【0011】本発明は上記問題を解決するためになされ
たものであり、特に長期に渡って各種雰囲気下で安定し
たモールド品の性能を維持できるような外殻構造を得る
とともに、その使用を完了した後、短時間で容易に解体
および分別をすることが可能な形態を有するモールド品
とその解体方法を提供するものである。
たものであり、特に長期に渡って各種雰囲気下で安定し
たモールド品の性能を維持できるような外殻構造を得る
とともに、その使用を完了した後、短時間で容易に解体
および分別をすることが可能な形態を有するモールド品
とその解体方法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の発明に係
るモールド品において、部品を樹脂で一体にモールドし
た樹脂構造体を有するモールド品において、上記樹脂構
造体は、上記部品を熱可塑性樹脂でモールドした熱可塑
性樹脂部と、この熱可塑性樹脂部の外側を熱硬化性樹脂
でモールドした熱硬化性樹脂部と、を備える。
るモールド品において、部品を樹脂で一体にモールドし
た樹脂構造体を有するモールド品において、上記樹脂構
造体は、上記部品を熱可塑性樹脂でモールドした熱可塑
性樹脂部と、この熱可塑性樹脂部の外側を熱硬化性樹脂
でモールドした熱硬化性樹脂部と、を備える。
【0013】本発明の第二の発明に係るモールド品にお
いて、熱硬化樹脂部は、分割された複数の構成要素部
と、この構成要素部を各々連結する連結部と、からなる
ものである。
いて、熱硬化樹脂部は、分割された複数の構成要素部
と、この構成要素部を各々連結する連結部と、からなる
ものである。
【0014】本発明の第三の発明に係るモールド品にお
いて、本発明の第三の発明に係るモールド品において、
連結部はそれと当接する熱可塑性樹脂部、または部品と
の間に空隙を設けたものである。
いて、本発明の第三の発明に係るモールド品において、
連結部はそれと当接する熱可塑性樹脂部、または部品と
の間に空隙を設けたものである。
【0015】本発明の第四の発明に係るモールド品にお
いて、部品はモータの固定子の鉄心及び巻線とし、熱硬
化性樹脂部は回転子の取付部を形成するようにモールド
したものである。
いて、部品はモータの固定子の鉄心及び巻線とし、熱硬
化性樹脂部は回転子の取付部を形成するようにモールド
したものである。
【0016】本発明の第五の発明に係るモールド品の解
体方法は、請求項1記載のモールド品において、熱硬化
性樹脂部の一部を破壊し、樹脂構造体を加熱して熱可塑
性樹脂部を軟化、または溶融させて上記樹脂構造体を除
去し、部品を取りだすものである。
体方法は、請求項1記載のモールド品において、熱硬化
性樹脂部の一部を破壊し、樹脂構造体を加熱して熱可塑
性樹脂部を軟化、または溶融させて上記樹脂構造体を除
去し、部品を取りだすものである。
【0017】本発明の第六の発明に係るモールド品の解
体方法は、請求項2記載のモールド品において、熱硬化
性樹脂部の連結部を破壊し、樹脂構造体を加熱して熱可
塑性樹脂部を軟化、または溶融させて上記樹脂構造体を
除去し、部品を取りだすものである。
体方法は、請求項2記載のモールド品において、熱硬化
性樹脂部の連結部を破壊し、樹脂構造体を加熱して熱可
塑性樹脂部を軟化、または溶融させて上記樹脂構造体を
除去し、部品を取りだすものである。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本実施の形態は本
発明の請求項1乃至請求項4に係るものであり、モール
ドモータを例として説明する。図1は実施の形態1を示
すモールドモータの断面図、図2はモールドモータの外
観図、図3はモールドモータの製造工程図、図4は固定
子の鉄心の斜視図、図5は巻線を施した鉄心の斜視図で
ある。
発明の請求項1乃至請求項4に係るものであり、モール
ドモータを例として説明する。図1は実施の形態1を示
すモールドモータの断面図、図2はモールドモータの外
観図、図3はモールドモータの製造工程図、図4は固定
子の鉄心の斜視図、図5は巻線を施した鉄心の斜視図で
ある。
【0019】図1、2において1は鉄心、5は巻線、8
は固定子の鉄心1と巻線5を熱可塑性樹脂でモールドし
た熱可塑性樹脂部、9は熱硬化性樹脂で熱可塑性樹脂部
8とベアリング13取付部等を一体にモールドした外殻
をなす熱硬化性樹脂部であり、鉄心1を挟んで上下に分
割された構成で、鉄心1の外周部の全周または数カ所に
おいて連結部9aにより連結され補強されている。10
は熱可塑性樹脂部8と熱硬化性樹脂9からなる樹脂構造
体である。14は連結部と鉄心1の間に設けた間隙、1
1は回転子、12は回転軸である。
は固定子の鉄心1と巻線5を熱可塑性樹脂でモールドし
た熱可塑性樹脂部、9は熱硬化性樹脂で熱可塑性樹脂部
8とベアリング13取付部等を一体にモールドした外殻
をなす熱硬化性樹脂部であり、鉄心1を挟んで上下に分
割された構成で、鉄心1の外周部の全周または数カ所に
おいて連結部9aにより連結され補強されている。10
は熱可塑性樹脂部8と熱硬化性樹脂9からなる樹脂構造
体である。14は連結部と鉄心1の間に設けた間隙、1
1は回転子、12は回転軸である。
【0020】次に、モールドモータの製造方法を図1、
2及び図3の工程図を用いて説明する。まず、ステップ
S101では、鉄心に絶縁処理を施す。図4の鉄心の斜
視図に示すように鉄心1はケイ素鋼板を積層し、かしめ
接合により一体化した構造を備え、その内周には突起状
のティース部2が構成されるとともに、隣接するティー
ス間にスロット3を形成した。例えば、寸法は、外径9
2mm、厚さ15mmであり、これに例えばPBT(ポ
リブチレンテレフタレート)等の熱可塑性樹脂を射出成
形することによってスロット部3および端面部4に絶縁
層(図示せず)を一体的に形成する。
2及び図3の工程図を用いて説明する。まず、ステップ
S101では、鉄心に絶縁処理を施す。図4の鉄心の斜
視図に示すように鉄心1はケイ素鋼板を積層し、かしめ
接合により一体化した構造を備え、その内周には突起状
のティース部2が構成されるとともに、隣接するティー
ス間にスロット3を形成した。例えば、寸法は、外径9
2mm、厚さ15mmであり、これに例えばPBT(ポ
リブチレンテレフタレート)等の熱可塑性樹脂を射出成
形することによってスロット部3および端面部4に絶縁
層(図示せず)を一体的に形成する。
【0021】次のステップS102では、鉄心1に巻線
を施す。図5の巻線後の鉄心の斜視図に示すように巻線
5は、例えば一旦巻き枠に巻いた巻線5の束を任意のス
ロット3からスロット3へ渡るように挿入した後、鉄心
1の上下に出た巻線部5をプレス等によって整形し、必
要に応じて、ポリエステルひも等で巻線5を固定するた
めの縛り6や電源リード線7等の結線を行う。
を施す。図5の巻線後の鉄心の斜視図に示すように巻線
5は、例えば一旦巻き枠に巻いた巻線5の束を任意のス
ロット3からスロット3へ渡るように挿入した後、鉄心
1の上下に出た巻線部5をプレス等によって整形し、必
要に応じて、ポリエステルひも等で巻線5を固定するた
めの縛り6や電源リード線7等の結線を行う。
【0022】また、次のステップS103では、巻線5
を施した鉄心1を例えばPBT等の熱可塑性樹脂でモー
ルドし、熱可塑性樹脂部8を形成した。PBT樹脂は、
図1に示すように巻線5を包むようにモールドし、ま
た、スロット2と挿入された巻線の間隙には、同じくP
BT樹脂が充填するように形成した。ここで、PBT樹
脂のモールド形状は、解体時に後で外殻をモールドする
熱硬化性樹脂部9と分離することを考慮し、外周部の熱
硬化性樹脂部9との接触面に凹部を設けたり、前記両樹
脂がリブ形状を成して勘合することのない構造にするこ
とが肝要である。
を施した鉄心1を例えばPBT等の熱可塑性樹脂でモー
ルドし、熱可塑性樹脂部8を形成した。PBT樹脂は、
図1に示すように巻線5を包むようにモールドし、ま
た、スロット2と挿入された巻線の間隙には、同じくP
BT樹脂が充填するように形成した。ここで、PBT樹
脂のモールド形状は、解体時に後で外殻をモールドする
熱硬化性樹脂部9と分離することを考慮し、外周部の熱
硬化性樹脂部9との接触面に凹部を設けたり、前記両樹
脂がリブ形状を成して勘合することのない構造にするこ
とが肝要である。
【0023】また、次のステップS104でさらに熱可
塑性樹脂部8の外殻を熱硬化性樹脂でモールドし、熱硬
化性樹脂部9を形成した。熱硬化性樹脂は、BMCを使
用し、射出成形によってモールドした。図1に示すよう
にBMCによって形成された外殻の熱可塑性樹脂部8
は、巻線5および鉄心1とはほとんど直接的に接触して
おらず、熱可塑性樹脂部8とのみ接触している。
塑性樹脂部8の外殻を熱硬化性樹脂でモールドし、熱硬
化性樹脂部9を形成した。熱硬化性樹脂は、BMCを使
用し、射出成形によってモールドした。図1に示すよう
にBMCによって形成された外殻の熱可塑性樹脂部8
は、巻線5および鉄心1とはほとんど直接的に接触して
おらず、熱可塑性樹脂部8とのみ接触している。
【0024】ここで、熱可塑性樹脂部8は鉄心1を挟ん
で上下に分割された構成で、鉄心1の外周部の全周また
は数カ所において連結部9aにより連結し、使用期間中
の熱可塑性樹脂部8と熱可塑性樹脂部8の安定した接合
強度を確保している。連結部9aは熱硬化性樹脂部9と
一体的に成形した場合について説明したが、別部品を埋
め込む等によって嵌合させる連結手段を用いても良い。
また、熱硬化性樹脂部である連結部9aと鉄心1の間に
間隙14を設け、直接鉄心1と接触しない構造とし、連
結部9aの幅は後述の分解時に破壊し易いように破壊用
工具と同じにした。
で上下に分割された構成で、鉄心1の外周部の全周また
は数カ所において連結部9aにより連結し、使用期間中
の熱可塑性樹脂部8と熱可塑性樹脂部8の安定した接合
強度を確保している。連結部9aは熱硬化性樹脂部9と
一体的に成形した場合について説明したが、別部品を埋
め込む等によって嵌合させる連結手段を用いても良い。
また、熱硬化性樹脂部である連結部9aと鉄心1の間に
間隙14を設け、直接鉄心1と接触しない構造とし、連
結部9aの幅は後述の分解時に破壊し易いように破壊用
工具と同じにした。
【0025】最後に、ステップS105において、得ら
れた固定子に回転子やその他の必要部品を取り付けるこ
とによって、本発明に係るモールドモーターを得た。
れた固定子に回転子やその他の必要部品を取り付けるこ
とによって、本発明に係るモールドモーターを得た。
【0026】以上のように、熱可塑性樹脂部の外側に熱
硬化性樹脂部を備え、鉄心の上下に渡って形成された連
結部を備えたので、使用期間中は構造体を成す熱可塑性
樹脂部と熱硬化性樹脂部の接合は十分な強度を保持する
ことができ、解体するときは熱可塑性樹脂部を境界とし
て熱硬化性樹脂部を取り除き、鉄心と巻線の分別を容易
に行うことができる。
硬化性樹脂部を備え、鉄心の上下に渡って形成された連
結部を備えたので、使用期間中は構造体を成す熱可塑性
樹脂部と熱硬化性樹脂部の接合は十分な強度を保持する
ことができ、解体するときは熱可塑性樹脂部を境界とし
て熱硬化性樹脂部を取り除き、鉄心と巻線の分別を容易
に行うことができる。
【0027】実施の形態2.本実施の形態は本発明の請
求項5および6に係るものであり、実施の形態1にて得
られたモールドモータが使用に供した後の廃棄方法に関
するものである。解体方法について実施の形態1の図
1、図2及び図6の工程図を用いて以下に説明する。
求項5および6に係るものであり、実施の形態1にて得
られたモールドモータが使用に供した後の廃棄方法に関
するものである。解体方法について実施の形態1の図
1、図2及び図6の工程図を用いて以下に説明する。
【0028】まず、ステップS201では、モールドモ
ーターから回転子等の部品を取り除く。これらは、ネジ
止めや簡単なハメアイ構造であるから、人的手段によっ
て容易に達成できる。
ーターから回転子等の部品を取り除く。これらは、ネジ
止めや簡単なハメアイ構造であるから、人的手段によっ
て容易に達成できる。
【0029】次のステップS202では、連結部9aを
タガネ等の破壊用工具で破壊する。連結部9aは図1に
示すように間隙14があり直接鉄心と接触しない構造で
あり破壊しやすい。
タガネ等の破壊用工具で破壊する。連結部9aは図1に
示すように間隙14があり直接鉄心と接触しない構造で
あり破壊しやすい。
【0030】次のステップS203では、前記処理を行
った固定子の鉄心1をモールドした熱可塑性樹脂部8及
び熱硬化性樹脂部9からなる樹脂構造体10を200℃
から250℃の加熱炉で30分加熱した。この加熱によ
って、熱可塑性樹脂部8が軟化または溶融し、ステップ
S204では熱硬化性樹脂部9を簡単に分別し、取り除
くことができた。
った固定子の鉄心1をモールドした熱可塑性樹脂部8及
び熱硬化性樹脂部9からなる樹脂構造体10を200℃
から250℃の加熱炉で30分加熱した。この加熱によ
って、熱可塑性樹脂部8が軟化または溶融し、ステップ
S204では熱硬化性樹脂部9を簡単に分別し、取り除
くことができた。
【0031】次のステップS205では、本発明のモー
タの固定子に残った熱可塑性樹脂を、樹脂が軟化状態に
あるうちに機械的にはがし取り、軽い力で、容易に巻線
5と鉄心1を取り出すことができた。その後、鉄心1と
巻線5はそれぞれ鉄、銅として再利用することができ、
また、分離した熱硬化性樹脂部9はアスファルト等の充
填材として、熱可塑性樹脂部8は油化還元して燃料や樹
脂の原料として再利用することができる。
タの固定子に残った熱可塑性樹脂を、樹脂が軟化状態に
あるうちに機械的にはがし取り、軽い力で、容易に巻線
5と鉄心1を取り出すことができた。その後、鉄心1と
巻線5はそれぞれ鉄、銅として再利用することができ、
また、分離した熱硬化性樹脂部9はアスファルト等の充
填材として、熱可塑性樹脂部8は油化還元して燃料や樹
脂の原料として再利用することができる。
【0032】なお、実施の形態1の図1で示した熱可塑
性樹脂部8を熱硬化性樹脂とし、熱硬化性樹脂のみでモ
ールドしたモールドモータを同様にして解体を行った
が、外周の連結部9aを破壊したものの、巻線5の隙間
やスロット内で巻線5および鉄心1を挟み込むようにつ
ながっている部分は加熱により溶融することがないので
鉄心1および巻線5と熱硬化性樹脂を分離することがで
きなかった。
性樹脂部8を熱硬化性樹脂とし、熱硬化性樹脂のみでモ
ールドしたモールドモータを同様にして解体を行った
が、外周の連結部9aを破壊したものの、巻線5の隙間
やスロット内で巻線5および鉄心1を挟み込むようにつ
ながっている部分は加熱により溶融することがないので
鉄心1および巻線5と熱硬化性樹脂を分離することがで
きなかった。
【0033】以上のように、熱硬化性樹脂部を、鉄心の
上下を渡って形成された連結部を破壊して鉄心を挟んで
対向する部位を分割後、樹脂構造体を加熱して熱可塑性
樹脂部を軟化、または溶融させて上記樹脂構造体を除去
し、部品を取り出したので、前記熱可塑性樹脂部を境界
として熱硬化性樹脂部の分別を容易かつ簡単に行うこと
ができ、構成材料を材料別に分離することができる。
上下を渡って形成された連結部を破壊して鉄心を挟んで
対向する部位を分割後、樹脂構造体を加熱して熱可塑性
樹脂部を軟化、または溶融させて上記樹脂構造体を除去
し、部品を取り出したので、前記熱可塑性樹脂部を境界
として熱硬化性樹脂部の分別を容易かつ簡単に行うこと
ができ、構成材料を材料別に分離することができる。
【0034】なお、本発明は、以上述べた発明の実施の
形態において説明したモールドモータに限定されるもの
ではなく、例えばモールドトランスの絶縁形態への応用
も使用可能であるほか、廃棄時の分別、回収を必要とす
る熱硬化性樹脂と耐熱樹脂または金属部品の一体成型品
等においても、その要旨を脱し得ない範囲で種々変形し
て実施することができる。
形態において説明したモールドモータに限定されるもの
ではなく、例えばモールドトランスの絶縁形態への応用
も使用可能であるほか、廃棄時の分別、回収を必要とす
る熱硬化性樹脂と耐熱樹脂または金属部品の一体成型品
等においても、その要旨を脱し得ない範囲で種々変形し
て実施することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明の第一の発明に係るモールド品に
おいて、部品を樹脂で一体にモールドした樹脂構造体を
有するモールド品において、上記樹脂構造体は、上記部
品を熱可塑性樹脂でモールドした熱可塑性樹脂部と、こ
の熱可塑性樹脂部の外側を熱硬化性樹脂でモールドした
熱硬化性樹脂部と、を備えたので、長期に渡って各種雰
囲気下で安定したモールド品の性能を維持できるような
外殻構造を得るとともに、その使用を完了した後、短時
間で容易に解体および分別をすることができる。
おいて、部品を樹脂で一体にモールドした樹脂構造体を
有するモールド品において、上記樹脂構造体は、上記部
品を熱可塑性樹脂でモールドした熱可塑性樹脂部と、こ
の熱可塑性樹脂部の外側を熱硬化性樹脂でモールドした
熱硬化性樹脂部と、を備えたので、長期に渡って各種雰
囲気下で安定したモールド品の性能を維持できるような
外殻構造を得るとともに、その使用を完了した後、短時
間で容易に解体および分別をすることができる。
【0036】また、本発明の第二の発明に係るモールド
品はにおいて、熱硬化樹脂部は、分割された複数の構成
要素部と、この構成要素部を各々連結する連結部と、か
らなるので、使用期間中は前記構造体を成す両樹脂の接
合に関して、十分な強度を保持することができ、解体す
るときは容易に解体を行うことができる。
品はにおいて、熱硬化樹脂部は、分割された複数の構成
要素部と、この構成要素部を各々連結する連結部と、か
らなるので、使用期間中は前記構造体を成す両樹脂の接
合に関して、十分な強度を保持することができ、解体す
るときは容易に解体を行うことができる。
【0037】本発明の第三の発明に係るモールド品にお
いて、本発明の第三の発明に係るモールド品において、
連結部はそれと当接する熱可塑性樹脂部、または部品と
の間に空隙を設けたので、解体するときは容易に解体を
行うことができる。
いて、本発明の第三の発明に係るモールド品において、
連結部はそれと当接する熱可塑性樹脂部、または部品と
の間に空隙を設けたので、解体するときは容易に解体を
行うことができる。
【0038】本発明の第四の発明に係るモールド品にお
いて、部品はモータの固定子の鉄心及び巻線とし、熱硬
化性樹脂部は回転子の取付部を形成するようにモールド
したので、使用期間中は構造体を成す熱可塑性樹脂部と
熱硬化性樹脂部の接合は十分な強度を保持することがで
き、解体するときは、熱可塑性樹脂部を境界として熱硬
化性樹脂部を取り除き、鉄心と巻線の分別を容易に行う
ことができる。
いて、部品はモータの固定子の鉄心及び巻線とし、熱硬
化性樹脂部は回転子の取付部を形成するようにモールド
したので、使用期間中は構造体を成す熱可塑性樹脂部と
熱硬化性樹脂部の接合は十分な強度を保持することがで
き、解体するときは、熱可塑性樹脂部を境界として熱硬
化性樹脂部を取り除き、鉄心と巻線の分別を容易に行う
ことができる。
【0039】本発明の第五の発明に係るモールド品の解
体方法は、請求項1記載のモールド品において、熱硬化
性樹脂部の一部を破壊し、樹脂構造体を加熱して熱可塑
性樹脂部を軟化、または溶融させて上記樹脂構造体を除
去し、部品を取りだすので、容易に熱可塑性樹脂部を境
界として熱硬化性樹脂部を取り除くことができ、解体を
容易に行うことができる。
体方法は、請求項1記載のモールド品において、熱硬化
性樹脂部の一部を破壊し、樹脂構造体を加熱して熱可塑
性樹脂部を軟化、または溶融させて上記樹脂構造体を除
去し、部品を取りだすので、容易に熱可塑性樹脂部を境
界として熱硬化性樹脂部を取り除くことができ、解体を
容易に行うことができる。
【0040】本発明の第六の発明に係るモールド品の解
体方法は、請求項2記載のモールド品において、熱硬化
性樹脂部の連結部を破壊し、樹脂構造体を加熱して熱可
塑性樹脂部を軟化、または溶融させて上記樹脂構造体を
除去し、部品を取りだすので、熱硬化性樹脂部を分割す
ることができ、分別をより容易に行うことができる。
体方法は、請求項2記載のモールド品において、熱硬化
性樹脂部の連結部を破壊し、樹脂構造体を加熱して熱可
塑性樹脂部を軟化、または溶融させて上記樹脂構造体を
除去し、部品を取りだすので、熱硬化性樹脂部を分割す
ることができ、分別をより容易に行うことができる。
【図1】 本発明の実施の形態1を示すモールドモータ
ーの断面図である。
ーの断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1を示すモールドモータ
ーの外観図である。
ーの外観図である。
【図3】 本発明の実施の形態1を示すモールドモータ
ーの製造工程図である。
ーの製造工程図である。
【図4】 固定子の鉄心の斜視図である。
【図5】 巻線を施した鉄心の斜視図である。
【図6】 本発明の実施の形態2を示すモールドモータ
ーの製造工程図である。
ーの製造工程図である。
【図7】 従来のモールドモーターの断面図である。
1 鉄心、5 巻線、8 熱可塑性樹脂部、9 熱硬化
性樹脂部、9a 連結部、10 樹脂構造体、14 間
隙。
性樹脂部、9a 連結部、10 樹脂構造体、14 間
隙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 31:34
Claims (6)
- 【請求項1】 部品を樹脂で一体にモールドした樹脂構
造体を有するモールド品において、 上記樹脂構造体は、上記部品を熱可塑性樹脂でモールド
した熱可塑性樹脂部と、 この熱可塑性樹脂部の外側を熱硬化性樹脂でモールドし
た熱硬化性樹脂部と、を備えたことを特徴とするモール
ド品。 - 【請求項2】 熱硬化樹脂部は、分割された複数の構成
要素部と、 この構成要素部を各々連結する連結部と、からなること
を特徴とする請求項1記載のモールド品。 - 【請求項3】 連結部はそれと当接する熱可塑性樹脂
部、または部品との間に空隙を設けたことを特徴とする
請求項2記載のモールド品。 - 【請求項4】 部品はモータの固定子の鉄心及び巻線と
し、熱硬化性樹脂部は回転子の取付部を形成するように
モールドしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の
いずれかに記載のモールド品。 - 【請求項5】 請求項1記載のモールド品において、熱
硬化性樹脂部の一部を破壊し、樹脂構造体を加熱して熱
可塑性樹脂部を軟化、または溶融させて上記樹脂構造体
を除去し、部品を取りだすことを特徴とするモールド品
の解体方法。 - 【請求項6】 請求項2記載のモールド品において、熱
硬化性樹脂部の連結部を破壊し、樹脂構造体を加熱して
熱可塑性樹脂部を軟化、または溶融させて上記樹脂構造
体を除去し、部品を取りだすことを特徴とするモールド
品の解体方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11076221A JP2000263587A (ja) | 1999-03-19 | 1999-03-19 | モールド品とその解体方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11076221A JP2000263587A (ja) | 1999-03-19 | 1999-03-19 | モールド品とその解体方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000263587A true JP2000263587A (ja) | 2000-09-26 |
Family
ID=13599139
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11076221A Pending JP2000263587A (ja) | 1999-03-19 | 1999-03-19 | モールド品とその解体方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000263587A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100423927C (zh) * | 2006-11-08 | 2008-10-08 | 卧龙电气集团股份有限公司 | 长定子铁芯组件封装工艺 |
| EP2096740A1 (de) * | 2008-02-29 | 2009-09-02 | Grundfos Management A/S | Vergusskörper |
| JP2010528571A (ja) * | 2007-05-18 | 2010-08-19 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 積層電気絶縁部分を含む電気装置構成要素を修復する方法および前記部分を含む電気装置構成要素 |
-
1999
- 1999-03-19 JP JP11076221A patent/JP2000263587A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100423927C (zh) * | 2006-11-08 | 2008-10-08 | 卧龙电气集团股份有限公司 | 长定子铁芯组件封装工艺 |
| JP2010528571A (ja) * | 2007-05-18 | 2010-08-19 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 積層電気絶縁部分を含む電気装置構成要素を修復する方法および前記部分を含む電気装置構成要素 |
| EP2096740A1 (de) * | 2008-02-29 | 2009-09-02 | Grundfos Management A/S | Vergusskörper |
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