JP2000264477A - シームレスベルト及びその製造方法 - Google Patents

シームレスベルト及びその製造方法

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JP2000264477A
JP2000264477A JP7251099A JP7251099A JP2000264477A JP 2000264477 A JP2000264477 A JP 2000264477A JP 7251099 A JP7251099 A JP 7251099A JP 7251099 A JP7251099 A JP 7251099A JP 2000264477 A JP2000264477 A JP 2000264477A
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electron beam
belt
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速印刷においても伸びにくく、従って良好
な画像を得ることができるシームレスベルト1及びその
製造方法を提供すること。 【解決手段】 シームレスベルト1は、導電性ベース層
3と、この導電性ベース層3の表側面に積層された誘電
層5とから構成されている。導電性ベース層3は、カー
ボンブラック等が配合された合成樹脂組成物から形成さ
れている。導電性ベース層3の体積固有抵抗値は、10
Ω・cm以上1010Ω・cm以下とされている。誘
電層5の表面抵抗値は1010Ω・cm以上1014Ω
・cm以下とされている。導電性ベース層3は、電子線
照射によってその合成が高められている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複写機、プ
リンタ、ファクシミリ等の電子写真方式又は静電印刷方
式にて画像形成を行う画像形成装置に用いられる、中間
転写ベルト、搬送ベルト、転写ベルト、定着ベルト、現
像ベルト等の、導電性のシームレスベルト及びその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】中間転写ベルトが用いられた電子写真方
式の画像形成装置で画像を形成する場合、まず感光ドラ
ム上に静電潜像が形成される。次いで、感光ドラム上に
トナーが供給され、トナー像が形成される。このトナー
像は感光ドラムから中間転写ベルトに一旦転写され、さ
らに中間転写ベルトから紙等の被印刷体に転写されて定
着される。こうして、所望の画像が印刷される。中間転
写ベルトは、トナー像の転写機構上、導電性とされてい
る。
【0003】この画像形成装置において中間転写ベルト
が伸び等の歪みを起こすと、中間転写ベルト上のトナー
像が乱れ、静電潜像を被印刷体上に正確に再現させるこ
とができなくなってしまう。特に、カラー印刷において
は、ブラック、マゼンダ、シアン及びイエローの4色の
トナーが用いられるので、中間転写ベルトの伸びによっ
て各トナーの位置がずれ、色ムラ、画像ムラ等が生じや
すい。
【0004】この問題を解決するため、ポリエステル−
ポリエーテル、ポリフッ化ビニリデン、ポリカーボネー
ト等の高剛性樹脂からなる中間転写ベルトが提案され、
賞用されてきた。高剛性樹脂を用いると中間転写ベルト
の伸びを抑えることができ、従って色ムラ等の発生を抑
えることができるからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の高剛性樹脂からなる中間転写ベルトであっても、未だ
伸びの抑制は十分とは言えない。特に近年、印刷スピー
ドの高速化に伴って感光ドラムと中間転写ベルトとの接
触によって生じる負荷が高まり、これにより中間転写ベ
ルトが伸びて駆動軸の回転スピードに対する中間転写ベ
ルトの回転スピードが低下し、色ムラ等が発生してしま
う現象が見られるようになってきた。さらに高剛性で、
高速印刷においても伸びが抑制される中間転写ベルトが
望まれているのが実状である。
【0006】同様の問題は、中間転写ベルトのみなら
ず、画像形成装置中の他の導電性シームレスベルトにも
見られる。例えば搬送ベルトが高速印刷中に伸びてしま
うと、搬送ベルトによって感光ドラムに供給される紙の
スピードが不安定となり、この紙上に転写されるトナー
の位置が乱れて色ムラ等が発生してしまう。
【0007】本発明はこれらの問題に鑑みてなされたも
のであり、高剛性であって、高速印刷においても伸びに
くく、従って良好な画像を得ることができるシームレス
ベルト及びその製造方法を提供することをその目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めになされた発明は、エラストマー材料からなる導電性
ベース層を備えており、この導電性ベース層が、電子線
照射によってその剛性が高められたものであるシームレ
スベルト、である。
【0009】また、前述の課題を解決するためになされ
た他の発明は、導電性ベース層を備えたシームレスベル
トの導電性ベース層に電子線を照射してその剛性を高め
る照射工程を含む、シームレスベルトの製造方法、であ
る。
【0010】本発明のシームレスベルトでは、導電性ベ
ース層が電子線の照射を受けているので、この導電性ベ
ース層に用いられるエラストマー材料の架橋密度又は結
晶化率が高まり、導電性ベース層の剛性が高い。よっ
て、高速印刷においても伸びが抑えられ、良好な画像を
得ることができる。照射される電子線の量は2メガラッ
ド以上10メガラッド以下が好ましく、2メガラッド以
上6メガラッド以上が特に好ましい。電子線の量が上記
範囲未満であると、導電性ベース層の剛性が十分に高く
なくなっていないことがある。逆に、電子線の量が上記
範囲を超えると、導電性ベース層の剛性向上の効果が頭
打ちとなって不経済となってしまうことがある。
【0011】導電性ベース層に用いられるポリマーは、
合成樹脂、ゴム、熱可塑性エラストマー等である。用い
られる合成樹脂としては、例えばポリエステル−ポリエ
ーテル、ポリフッ化ビニリデン、ポリカーボネート、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)、ポリブレンテレ
フタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(P
EN)、ポリブチレンナフタレート(PBN),ポリイ
ミドおよびこれらのガラス繊維あるいはカーボン戦時に
より補強されたポリマー等が挙げられる。これらのポリ
マーのなかでも、最終的な剛性をより高めるという目的
で、電子線照射を受けていない段階から比較的高剛性で
あるものが好適に用いられる。具体的には、後に詳説す
る2.0kg負荷時のスピード低下率が3.0%以下の
ポリマーが好ましく、耐疲労性を考慮して、ポリエステ
ル−ポリエーテル、ポリフッ化ビニリデン又はポリカー
ボネート或いはこれらのガラス繊維補強物が挙げられ
る。
【0012】導電性ベース層に熱可塑性樹脂を用いる場
合、その融点は160℃以上250℃未満が好ましい。
その理由は、160℃未満の材料では剛性が得られにく
く、使用条件(高温)によってはベルトが変形してしま
う場合がある。また、250℃を越えると押し出し条件
の設定が困難でフィルムの成形が難しいことによる。
【0013】導電性ベース層は、前述のポリマーにカー
ボンブラック等の導電剤が分散されることによって導電
性とされている。導電性ベース層の体積固有抵抗値は、
10 Ω・cm以上1010Ω・cm以下とされる。こ
れによって導電性ベース層を帯電させることができ、例
えばマイナス電荷に帯電している際にはプラス電荷のト
ナーを引き寄せることが可能となる。導電性ベース層に
導電性を付与する手段としては、この導電剤の分散の
他、イオン導電性ポリマーの利用、イオン導電性ポリマ
ーと導電剤との併用等が挙げられる。
【0014】導電性ベース層の厚みは100μm以上5
00μm以下が好ましく、120μm以上350μm以
下が特に好ましい。厚みが上記範囲未満であると、シー
ムレスベルトの強度が不足し、耐久性が低下してしまう
ことがある。逆に、厚みが上記範囲を超えると、駆動軸
及び従動軸に沿いにくくなってしまうことがある。
【0015】本発明のシームレスベルトは、導電性ベー
ス層単体から構成されてもいいが、導電性ベース層の表
側面に誘電層を備えもよい。誘電層により、導電性ベー
ス層の帯電時の電荷を高くすることができ、トナーを引
き寄せる力を強くすることができる。誘電層には、例え
ばポリウレタン、ポリフッ化ビニリデン、ポリイミドお
よびこれらのポリテトラフルエチレン(PTFE,所謂
テフロン)の粉末を混合分散したもの等が用いられる。
誘電層の表面抵抗値は1010Ω・cm以上1014Ω
・cm以下とされるのが好ましく、1011Ω・cm以
上1013Ω・cm以下とされるのが特に好ましい。表
面抵抗値が上記範囲未満であると、電荷を十分には帯電
できなくなってしまうことがある。逆に、表面抵抗値が
上記範囲を越えると、静電潜像を正確に再現させるのが
困難となってしまうことがある。誘電層の厚みは10μ
m以上40μm以下とされるのが好ましく、15μm以
上30μm以下とされるのが特に好ましい。厚みが上記
範囲未満であると、電荷を十分には帯電できなくなって
しまうことがある。逆に、厚みが上記範囲を越えると、
耐久性が不十分となってしまうことがある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しつつ、本
発明を詳説する。図1は、本発明の一実施形態のシーム
レスベルト1が示された斜視図である。このシームレス
ベルト1の全体形状は略円筒状とすることができるが、
シームレスベルト1は可撓性に富んでいるので自重等で
自在に変形し、種々の形状をとり得るものである。図1
では、2つの軸間に張設された場合が想定された全体形
状(すなわち、進行方向に沿った断面が略長円形状)が
示されている。このシームレスベルト1の寸法は用途に
応じて適宜決定されるが、一般的には円筒としたときの
外周直径が100mmから300mm程度、幅(図1に
おいて両矢印Wで示される)が50mmから200mm
程度とされる。
【0017】図2は、図1のシームレスベルト1のII−
II線に沿った断面図である。図2において上側が表側で
あり、下側が裏側である。このシームレスベルト1は、
導電性ベース層3と誘電層5とから構成されている。導
電性ベース層3は、例えば合成樹脂にカーボンブラック
等の導電剤が配合された樹脂組成物を円筒状に押し出
し、これを所定幅に裁断(いわゆる輪切り)することに
よって、図1に示されるように無端状に形成されてい
る。誘電層5は、導電性ベース層3の表側面に、例えば
ポリウレタン等を塗装することによって形成されてい
る。
【0018】導電性ベース層3は、電子線照射によって
その剛性が高められている。電子線の照射方法として
は、例えば金属製筒体をシームレスベルト1に内挿し、
これを回転させながらコンベアベルトで搬送し、金属製
筒体の軸方向両側に位置する照射装置から電子線を照射
する方法を採用することができる。金属製筒体を用いる
ことにより、電子線を均一にシームレスベルト1に照射
することができ、また、シームレスベルト1の折れ曲が
りや歪みを防止することができる。誘電層5を備えたシ
ームレスベルト1の場合、誘電層5が積層される前の導
電性ベース層3のみの段階で電子線が照射されてもいい
し、誘電層5が積層された後の段階で電子線が照射され
てもよい。また、一度で全量の電子線が照射されてもい
いが、複数回に分散して少量ずつの電子線が照射されて
もよい。複数回に分散して電子線を照射することによっ
て、シームレスベルト1の全面に渡って均一な電子線照
射が施される。
【0019】図3は、図1のシームレスベルト1を中間
転写ベルトとして用いた画像形成装置が示された模式図
である。この画像形成装置では、シームレスベルト1
は、1つの駆動軸9と、この駆動軸9よりも小径の2つ
の従動軸11、11との間に張設されており、図3中矢
印Aで示される方向に回転している。
【0020】この画像形成装置で印刷を行うには、まず
感光ドラム13上に静電潜像が形成され、ここにトナー
供給手段(図示されず)から電荷を備えたトナーが供給
される。次に、この感光ドラム13と第一転写ローラ1
5との間を通過するシームレスベルト1に感光ドラム1
3上のトナーが転写される。次に、給紙機構17から被
印刷体である紙19が供給される。そして、この紙19
がシームレスベルト1と第二転写ローラ21との間を通
過する際に、シームレスベルト1上のトナーが紙19に
転写される。このトナーは定着手段(図示されず)によ
って定着され、印刷が完了する。図3では1つの感光ド
ラム13のみが示されているが、カラー印刷の場合は各
色のトナーに応じて4つの感光ドラム13がタンデムに
配設される。そして、ブラック、マゼンダ、シアン及び
イエローの4色のトナーがシームレスベルト1上に転写
される。
【0021】このシームレスベルト1は、前述のように
電子線照射によって剛性が高められた導電性ベース層3
(図2参照)を備えているので、高速回転中に感光ドラ
ム13等と接触して負荷がかかってもほとんど伸びるこ
とがない。従って、駆動軸9の回転スピードに対するシ
ームレスベルト1の回転スピードが低下することがな
い。よって、トナーの位置ズレ等による色ムラ等が発生
しにくい。
【0022】図4は、図1のシームレスベルト1を搬送
ベルトとして用いた画像形成装置が示された模式図であ
る。この画像形成装置では、シームレスベルト1は、同
径の3つの駆動軸21、21、21間に張設されてお
り、図4中矢印Bで示される方向に回転している。
【0023】この画像形成装置で印刷を行うには、まず
感光ドラム23上に静電潜像が形成され、ここにトナー
供給手段(図示されず)から電荷を備えたトナーが供給
される。次に、給紙機構25から被印刷体である紙27
が供給される。そして、この紙27がシームレスベルト
1と感光ドラム23との間を通過する際に、感光ドラム
23上のトナーが紙27に転写される。このトナーは定
着手段(図示されず)によって定着され、印刷が完了す
る。カラー印刷の場合は、ブラック、マゼンダ、シアン
及びイエローの4色のトナーが感光ドラム23上に供給
され、紙27に転写される。
【0024】このシームレスベルト1は前述のように電
子線照射によって剛性が高められた導電性ベース層3
(図2参照)を備えているので、高速回転中に感光ドラ
ム23等と接触して負荷がかかってもほとんど伸びるこ
とがない。従って、駆動軸21の回転スピードに対する
シームレスベルト1の回転スピードが低下することがな
い。よって、感光ドラム23へ供給される紙27のスピ
ードが一定に保たれ、この紙27に転写されるトナーの
位置がずれることが抑えられる。従って、色ムラ等が発
生しにくいのもである。
【0025】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明の効果を明らか
にするが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的
に解釈されるべきものではないことはもちろんである。
【0026】[実験1 ペルプレン90BDを用いた実
験] [実施例1]ポリエステル−ポリエーテル(東洋紡社の
商品名「ペルプレン90BD」)100重量部と、カー
ボンブラック(電気化学工業社の商品名「アセチレンブ
ラック」)20重量部とからなる樹脂組成物を円筒状に
押し出して裁断し、導電性ベース層を形成した。この導
電性ベース層の外周直径は200mm、幅Wは100m
mであった。この導電性ベース層に金属製筒体を内挿
し、日新電機株式会社の電子線照射装置にて電子線を照
射して、実施例1のシームレスベルトを得た。電子線の
照射量は、約4メガラッドであった。
【0027】[実施例2及び比較例1]電子線照射を2
度行い、電子線の照射量を約8メガラッドとした他は実
施例1と同様にして、実施例2のシームレスベルトを得
た。また、電子線照射を全く行わなかった他は実施例1
と同様にして、比較例1のシームレスベルトを得た。
【0028】[各シームレスベルトの評価] [位相遅れ率の測定]こうして得られた各実施例及び比
較例のシームレスベルトを、位相遅れ率評価に供した。
まず、図5に示されるように直径15mmの駆動軸29
と従動軸31との間にシームレスベルト1を配設した。
そして、従動軸に重量10kgの錘33をつり下げて、
シームレスベルト1に張力をかけた。次に、駆動軸29
を矢印Cで示される方向に回転させた。回転速度は、周
速が60mm/sとなるように調節した。この状態で従
動軸31の回転数を測定した。さらに、パウダーブレー
キモーターによって従動軸31に負荷をかけた場合の回
転数も測定した。負荷は、0.5kgf/cm、1.
0kgf/cm、1.5kgf/cm、2.0kg
f/cm及び2.5kgf/cmの5段階とした。
負荷がかかっていない場合の回転数をR1とし、負荷が
かかった場合の回転数をR2としたとき、下記数式 ((R1−R2)/R1)×100 (%) で表される値を位相遅れ率とした。なお、測定は、室温
23℃、湿度55%の条件下で行った。この測定結果
が、下記の表1及び図6に示されている。
【0029】[引張試験]各実施例及び比較例のシーム
レスベルトを3号ダンベル状に打ち抜いて、JIS−K
−6301に準拠した引張試験に供した。引張速度は、
50mm/minとした。10%伸び時の引張応力(M
10)及び100%伸び時の引張応力(M100)の値
が、下記の表1に示されている。
【0030】[幅20mmPSの測定]上記PS(パー
マネントセット=永久歪)は、電子線照射処理によって
架橋が行われているか否かの指標になり、効果的な電子
線照射が行われていれば、PSが小さくなる傾向にあ
る。各実施例及び比較例のシームレスベルトを1号ダン
ベル状に打ち抜いて、厚さ200μmとしたサンプル
に、10%の初期伸長歪みをかけ、歪み一定で放置して
おく。30分後に歪みを解放した段階で、何%の残留歪
みが残っているかを伸長率で調べた。即ち、100→1
01.5になると、1.5%として、この結果が下記の
表1に示されている。
【0031】
【表1】
【0032】表1及び図6において、各実施例のシーム
レスベルトの位相遅れ率は、比較例1のシームレスベル
トの位相遅れ率よりも小さくなっている。これは、各実
施例のシームレスベルトが電子線照射によって高剛性と
なっており、負荷がかかってもほとんど伸びないためで
ある。この効果は、特に電子線が8メガラッド照射され
た実施例2のシームレスベルトにおいて顕著である。こ
のように伸びにくいシームレスベルトは、このシームレ
スベルト上に転写されるトナーの位置がずれてしまった
り、感光ドラムに供給する紙のスピードが変化してしま
ったりしにくい。従って、色ムラ等の画像の乱れが生じ
にくい。この実験結果より、本発明の優位性が確認でき
た。
【0033】[実験2 ハイトレル2474Bを用いた
実験] [実施例3]ポリエステル−ポリエーテル(東レ・デュ
ポン社の商品名「ハイトレル2474B」)100重量
部と、カーボンブラック(電気化学工業社の商品名「ア
セチレンブラック」)20重量部とからなる樹脂組成物
を用いた他は実施例1と同様にして、導電性ベース層を
形成した。この導電性ベース層に、実施例1と同様にし
て電子線を照射し、実施例3のシームレスベルトを得
た。電子線の照射量は、約4メガラッドであった。
【0034】[実施例4、実施例5及び比較例2]電子
線照射を2度行い、電子線の照射量を約8メガラッドと
した他は実施例3と同様にして、実施例4のシームレス
ベルトを得た。また、電子線照射を4度行い、電子線の
照射量を約16メガラッドとした他は実施例3と同様に
して、実施例5のシームレスベルトを得た。さらに、電
子線照射を全く行わなかった他は実施例3と同様にし
て、比較例2のシームレスベルトを得た。
【0035】[各シームレスベルトの評価]こうして得
られた各実施例及び比較例のシームレスベルトを、実験
1と同様にして位相遅れ率測定、引張試験及び幅20m
mPSの測定に供した。さらに、各シームレスベルト
の、10%伸張×30分、温度22℃における正接損失
(Tanδ)を測定した。これらの結果が、下記の表2
及び図7に示されている。
【0036】
【表2】
【0037】表2及び図7において、各実施例のシーム
レスベルトの位相遅れ率は、比較例2のシームレスベル
トの位相遅れ率よりも小さくなっている。これは、各実
施例のシームレスベルトが電子線照射によって高剛性と
なっており、負荷がかかってもほとんど伸びないためで
ある。このように伸びにくいシームレスベルトは、この
シームレスベルト上に転写されるトナーの位置がずれて
しまったり、感光ドラムに供給する紙のスピードが変化
してしまったりしにくい。従って、色ムラ等の画像の乱
れが生じにくい。この実験結果より、本発明の優位性が
確認できた。なお、図7より、ハイトレル2474Bを
用いたシームレスベルトでは電子線の照射量は4メガラ
ッドで十分であり、これ以上の量の電子線を照射しても
剛性向上の効果が頭打ちとなることも確認できた。
【0038】以上、中間転写ベルト又は搬送ベルトとし
て用いられる場合を例にとり本発明のシームレスベルト
を説明したが、高剛性で伸びにくい本発明のシームレス
ベルトは、転写ベルト、定着ベルト、現像ベルト等の、
電子写真方式又は静電印刷方式にて画像形成を行う画像
形成装置における種々のベルトに適用することができ
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシームレ
スベルトによれば、高い剛性を達成することができ、高
速印刷時の伸びを抑えることができる。従って、色ムラ
等の画像の乱れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のシームレスベルトが示
された斜視図である。
【図2】 図1に示されたシームレスベルトのII−II線
に沿った断面図である。
【図3】 図1のシームレスベルトを中間転写ベルトと
して用いた画像形成装置が示された模式図である。
【図4】 図1のシームレスベルトを搬送ベルトとして
用いた画像形成装置が示された模式図である。
【図5】 実施例及び比較例のシームレスベルトの位相
遅れ率評価の様子が示された模式図である。
【図6】 実施例及び比較例のシームレスベルトの位相
遅れ率評価結果が示されたグラフである。
【図7】 実施例及び比較例のシームレスベルトの位相
遅れ率評価結果が示されたグラフである。
【符号の説明】
1 シームレスベルト 3 導電性ベース層 5 誘電層 9、21 駆動軸 11 従動軸 13、23 感光ドラム 15 第一転写ローラ 17、25 給紙機構 19、27 紙 21 第二転写ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/16 G03G 15/16 4F100 15/20 15/20 4J002 // B32B 25/04 B32B 25/04 C08L 27/16 C08L 27/16 Fターム(参考) 2H032 BA09 BA18 DA13 2H033 BA17 BA19 BA20 2H077 AD07 FA12 FA25 GA13 3F049 AA06 BA14 DA04 LA02 LA05 LA07 LB03 4F073 AA00 BA15 BA23 BA26 BA27 BA31 BA49 BB02 BB07 CA42 4F100 AA37H AK16A AK41A AK45A AK54A AL09A AR00A AR00B BA02 CA21 EJ53A EJ533 GB41 GB90 JG01A JG04A JG05B JG10 JK01 JK02 JL02 YY00A 4J002 BD141 CF061 CF071 CF081 CF101 CG001 CM041 DA036 FD116

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エラストマー材料からなる導電性ベース
    層を備えており、この導電性ベース層が、電子線照射に
    よってその剛性が高められたものであるシームレスベル
    ト。
  2. 【請求項2】 上記電子線照射の量が2メガラッド以上
    10メガラッド以下である請求項1に記載のシームレス
    ベルト。
  3. 【請求項3】 上記導電性ベース層を構成する主要ポリ
    マーが、ポリエステル−ポリエーテル、ポリフッ化ビニ
    リデン又はポリカーボネートである請求項1又は請求項
    2に記載のシームレスベルト。
  4. 【請求項4】 上記導電性ベース層の表側面に、その表
    面抵抗値が1010Ω・cm以上1014Ω・cm以下
    である誘電層を備えている請求項1乃至請求項3のいず
    れか1項に記載のシームレスベルト。
  5. 【請求項5】 導電性ベース層を備えたシームレスベル
    トの導電性ベース層に電子線を照射してその剛性を高め
    る照射工程を含む、シームレスベルトの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100377014C (zh) * 2003-10-31 2008-03-26 住友橡胶工业株式会社 层压无缝带及其制造方法和含有该层压无缝带的成像设备
JP2011237786A (ja) * 2010-04-13 2011-11-24 Ricoh Co Ltd 導電性組成物、電子写真用ベルト、中間転写ベルト及び画像形成装置、並びに導電性組成物の製造方法
US8886096B2 (en) 2011-05-20 2014-11-11 Ricoh Company, Ltd. Belt-shaped member for image forming apparatus and image forming apparatus

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