JP2000264599A - ブーム式作業車の安全装置 - Google Patents
ブーム式作業車の安全装置Info
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Abstract
で上り傾斜面や段差等を走行した場合であっても車体が
転倒する虞がなく、安全性の高いブーム式作業車の安全
装置を提供する。 【解決手段】 コントローラ40は、ブーム操作レバー
21の操作に応じて作動弁51〜53を駆動することに
よりブーム14を作動させるとともに、クローラ装置作
動レバー23の操作に応じて作動弁54a,54bを駆
動することにより走行体11を走行させる。また、起伏
角度検出器31により検出されたブーム14の起伏角度
が予め設定された基準起伏角度を上回っているか、若し
くは長さ検出器32により検出されたブーム14の長さ
が予め設定された基準長さを上回っていることを検知
し、且つ傾斜角度検出器34により検出された走行体1
1の傾斜角度が予め定めた基準傾斜角度を上回ったこと
を検知したときには走行体11の走行を禁止する。また
ブーム14の起仰、伸長も禁止する。
Description
少なくとも起伏及び伸縮動自在に設けたブームの先端部
に、作業台やクレーン装置等の作業装置を取り付けてな
るブーム式作業車の安全装置に関し、更に詳しくは、こ
のような作業車の車体の転倒を防止する安全装置に関す
る。
体に起伏、伸縮、旋回動自在なブームが設けられ、この
ブームの先端部に作業車搭乗用の作業台やクレーン装置
等の作業装置が取り付けられて構成されている。そし
て、ブームを起伏、伸縮、旋回動させて作業装置を所望
の位置に移動させることにより、目的に応じた作業を行
うことができるようになっている。
を起伏、伸長等させた場合には車体の重心はブームの先
端部方向に移動し、車体を転倒させる方向のモーメント
(以下、転倒モーメントとする)は増大する。このよう
に転倒モーメントが増大すると車体は不安定な状態とな
り転倒する虞もあるため、ブーム作業車には通常、転倒
モーメントが車体を転倒させる大きさに至る前にブーム
の作動を規制する規制装置が組み込まれている。
うな規制装置を備え、ブームを許容範囲内で起伏、伸長
等させている場合であっても、ブームを大きく伸長させ
た状態、或いは伸長量は小さくてもブームを大きく起仰
させた状態では車体の不安定度は高くなる。そしてこの
ような状態のまま車体を走行させ、上り傾斜面や段差に
差し掛かったような場合には、転倒モーメントが急激に
増大して車体が転倒に至る虞があった。
ものであり、ブームを大きく起仰若しくは伸長させた状
態で上り傾斜面や段差等を走行した場合であっても車体
が転倒する虞がなく、安全性の高いブーム式作業車の安
全装置を提供することを目的としている。
るため、第1の本発明に係るブーム式作業車の安全装置
は、走行自在な車体(例えば、実施形態における走行体
11)と、車体に少なくとも起伏及び伸縮動自在に設け
られたブームと、ブームの先端部に取り付けられた作業
装置(例えば、実施形態における作業台15)とを有し
て構成されるブーム式作業車において、ブームの起伏角
度を検出する起伏角度検出手段(例えば、実施形態にお
ける起伏角度検出器31)と、ブームの長さを検出する
長さ検出手段(例えば、実施形態における長さ検出器3
2)と、車体の前後方向の傾斜角度を検出する傾斜角度
検出手段(例えば、実施形態における傾斜角度検出器3
4)と、起伏角度検出手段により検出されたブームの起
伏角度が予め設定された基準起伏角度を上回っているか
若しくは長さ検出手段により検出されたブームの長さが
予め設定された基準長さを上回っていることが検知さ
れ、且つ傾斜角度検出手段により検出された車体の傾斜
角度が予め定めた基準傾斜角度を上回っていることが検
知されたときに車体の走行を禁止する走行規制手段(例
えば、実施形態におけるコントローラ40)とを有して
いる。
ムの起伏角度が基準起伏角度を上回っているか、若しく
はブームの長さが基準長さを上回っている状態で車体を
走行させ、車体の傾斜角度が基準傾斜角度よりも大きく
なった場合には車体の走行が禁止される。このため、ブ
ームを大きく起仰若しくは伸長させた状態で上り傾斜面
や段差等を走行した場合であっても車体が転倒する虞が
なく、安全に作業を行うことができる。
安全装置は、走行自在な車体と、車体に少なくとも起伏
及び伸縮動自在に設けられたブームと、ブームの先端部
に取り付けられた作業装置とを有して構成されるブーム
式作業車において、ブームの起伏角度を検出する起伏角
度検出手段と、ブームの長さを検出する長さ検出手段
と、車体の前後方向の傾斜角度を検出する傾斜角度検出
手段と、傾斜角度検出手段により検出された車体の傾斜
角度が起伏角度検出手段により検出されたブームの起伏
角度及び長さ検出手段により検出されたブームの長さの
組み合わせに対応して定められる基準傾斜角度を上回っ
ていることを検知したときに車体の走行を禁止する走行
規制手段とを有している。
の傾斜角度が、そのときのブームの起伏角度及び長さの
組み合わせに対応して定められる基準傾斜角度を上回っ
た場合には車体の走行が禁止される。このため、第1の
本発明に係る安全装置の場合と同様、ブームを大きく起
仰若しくは伸長させた状態で上り傾斜面や段差等を走行
した場合であっても車体が転倒する虞がない。
走行規制手段により車体の走行が禁止されているときに
ブームの起仰及び伸長作動を禁止するブーム作動規制手
段(例えば、実施形態におけるコントローラ40)を有
することが好ましい。このようにすれば、走行規制され
た状態から誤ったブーム作動を行って車体をより不安定
な状態にしてしまう危険を未然に防止することができ
る。また、このような規制が行われた場合、第1の安全
装置では、ブームを倒伏させてブームの起伏角度を基準
起伏角度よりも小さくさせ、且つブームを収縮させてブ
ーム長さを基準長さよりも短くさせることにより上記規
制を解除させることができる。また第2の安全装置で
は、ブームを倒伏させ或いはブームを収縮させて、これ
により新たに設定される基準傾斜角度を現在の走行体傾
斜角度よりも大きくさせることにより上記規制を解除さ
せることができる。このため、規制を解除するための特
別な操作が不要であるとともに、誤って非安全な状態の
まま規制(走行規制及びブーム作動規制)を解除してし
まう虞がなく、より高い安全性が得られる。
上記規制が働いた場合において、そのときのブームの起
伏角度が基準起伏角度以上であるときにはブームの収縮
も禁止され、ブームの倒伏のみが可能となる規制が行わ
れることが好ましい。これは、ブームを収縮することに
よる重心の後方への移動が走行体を後方転倒させる危険
を避けるためであり、ブームの長さが基準長さ以下であ
ればブーム起伏角度が基準起伏角度以下になるまでブー
ムを倒伏させて上記基準を解除させ、またブームの長さ
が基準長さを上回っていれば、先ずブーム起伏角度が基
準起伏角度以下になるまでブームを倒伏させ、一旦後方
転倒に対する安全度を大きくしてからブームを収縮させ
て上記規制を解除させることとなる。これにより、車体
転倒に対する安全性を一層高めることができる。
ましい実施形態について説明する。図2は、第1の本発
明に係るブーム式作業車の安全装置を備えた自走式高所
作業車(以下、作業車と称する)10を示している。こ
の作業車10は、左右一対のクローラ装置12,12を
有する走行体11の上部に旋回台13が旋回動自在に設
けられており、この旋回台13の上部には伸縮動自在な
ブーム14が起伏動自在に取り付けられている。そして
ブーム14の先端部には作業者搭乗用の作業台15がブ
ーム14の先端部に対して水平旋回動自在に取り付けら
れている。
旋回台13に内蔵された油圧ポンプ(図示せず)からの
圧油の供給を受けて回転駆動される起動輪12aと、自
由に回転できる遊動輪12bと、これら両輪12a,1
2bの間に掛け渡して設けられたクローラベルト12c
とを有して構成されている。
旋回モータ16を油圧駆動することによりに走行体11
に対して水平旋回させることができるようになってい
る。ブーム14は基端ブーム14a、中間ブーム14b
及び先端ブーム14cが入れ子式に構成されており、ブ
ーム14に内蔵された伸縮シリンダ17を油圧駆動する
ことにより伸縮させることができるようになっている。
またブーム14は、基端ブーム14aが旋回台13の上
部に形成されたブーム支持部材18に枢結されており、
旋回台13と基端ブーム14aとの両方に跨って設けら
れた起伏シリンダ19を油圧駆動することにより走行体
11に対して起伏させることができるようになってい
る。なお、起伏シリンダ19、伸縮シリンダ17及び旋
回モータ16は、前述のクローラ装置12の起動輪12
aと同様、油圧ポンプから供給される油圧を受けて作動
するようになっている。
れるように構成された垂直ポスト(図示せず)が取り付
けられており、作業台15はこの垂直ポストに取り付け
られている。従って作業台15はブーム14の姿勢によ
らず常に水平状態が保持される。また作業台15は、作
業台15の内部に設けられた電動式の首振りモータ20
を駆動することにより、垂直ポストに対して首振り水平
旋回させることができるようになっている。
作動レバー21と、首振り作動レバー22と、クローラ
装置作動レバー23とが設けられており、クローラ装置
作動レバー23は左右のクローラ装置12,12に対応
するレバー23a,23bからなっている。ブーム作動
レバー21は中立位置から前後左右を含む360度全て
の方向への傾動操作及び軸回りの捻り操作が可能になっ
ており、首振り作動レバー22及び左右のクローラ装置
作動レバー23a,23bはいずれも中立位置から前方
若しくは後方へ傾動操作することができるようになって
いる。これらのレバーはいずれも手動により操作される
が、傾動若しくは捻り状態から手を離したときには自動
的に中立位置へ復帰する構成となっている。
バー21の前後方向の傾動状態(傾動方向及び傾動量)
を検出するポテンショメータと、左右方向の傾動状態
(傾動方向及び傾動量)を検出するポテンショメータ
と、捻り状態(捻り方向及び捻り量)を検出するポテン
ショメータとが設けられている。そして、各ポテンショ
メータにおいて検出された情報はそれぞれ起伏シリンダ
19を作動させる指令信号、伸縮シリンダ17を作動さ
せる指令信号及び旋回モータ16を作動させる指令信号
として出力される。
のオン・オフスイッチになっており、レバー22が中立
位置にあるときにはオフに、レバー22を前方若しくは
後方に傾動させたときにはオンになるようになってい
る。そして、首振り作動レバー22を前方に傾動したと
きには首振りモータ20が正方向に回転して作業台15
が垂直ポスト左回りに旋回し、首振り作動レバー22を
後方に傾動したときには首振りモータ20が逆方向に回
転して作業台15が垂直ポスト右回りに旋回するように
なっている。
3bのそれぞれの基部には、これらレバー23a,23
bの前後方向の傾動状態(傾動方向及び傾動量)を検出
するポテンショメータが各々設けられており、各ポテン
ショメータにおいて検出された情報はそれぞれ左右のク
ローラ装置12,12を作動させる指令信号として出力
される。
れ起伏角度検出器31及び長さ検出器32が設けられて
おり、これら検出器31,32によりブーム14の起伏
角度及び長さが検出されるようになっている。また、旋
回モータ16の近傍には旋回角度検出器33が設けられ
ており、この検出器33により旋回台13の旋回角度す
なわちブーム14の旋回角度が検出されるようになって
いる。更に、走行体11には傾斜角度検出器34(図2
では図示せず)が設けられており、これにより走行体1
1の前後方向の傾斜角度が検出されるようになってい
る。
系の構成を示すブロック図である。この図に示すよう
に、ブーム作動レバー21の操作により出力された指令
信号及び左右のクローラ装置作動レバー23a,23b
の操作により出力された指令信号はコントローラ40に
入力される。また、起伏角度検出器31、長さ検出器3
2、旋回角度検出器33からの検出情報及び傾斜角度検
出器34からの検出情報もコントローラ40に入力され
る。
旋回モータ16への油圧の供給を制御してこれらを作動
させる起伏シリンダ作動弁51、伸縮シリンダ作動弁5
2及び旋回モータ作動弁53はコントローラ40から出
力される制御信号に基づいて電磁比例駆動されるように
なっている。また、左右のクローラ装置12,12への
油圧の供給を制御してこれらを作動させる左右のクロー
ラ装置作動弁54a,54bもコントローラ40から出
力される制御信号により電磁比例駆動されるようになっ
ている。
業台15に搭乗した作業者がブーム作動レバー21を傾
動若しくは捻り操作すると、その操作に応じた指令信号
がコントローラ40に入力される。コントローラ40の
CPU41は、入力された指令信号に含まれるブーム作
動レバー21の操作方向(傾動若しくは捻り方向)及び
操作量(傾動量若しくは捻り量)の情報と、起伏角度検
出器31、長さ検出器32、旋回角度検出器33からの
検出情報とに基づいて演算処理を行い、制御信号を出力
して各作動弁51〜53を駆動する。これによりブーム
14はブーム作動レバー21の操作に応じて起伏、伸
縮、旋回作動する。
作動レバー21を操作してブーム14を起伏、伸縮、旋
回作動させることができるとともに、前述したように首
振り作動レバー22を操作して作業台15を垂直ポスト
まわりに首振り作動させることができるので、作業台1
5に搭乗した作業者は自らのレバー操作により作業台1
5を所望の位置に移動させ、且つ、所望の向きに整えて
高所作業を行うことが可能である。
のクローラ装置作動レバー23a,23bを傾動操作す
ると、その操作に応じた指令信号がコントローラ40に
入力される。コントローラ40のCPU41は、入力さ
れた指令信号に含まれる左右のクローラ装置作動レバー
23a,23bの操作方向(傾動方向)及び操作量(傾
動量)の情報に基づいて演算処理を行い、制御信号を出
力して左右のクローラ装置作動弁54a,54bを駆動
する。これにより左右のクローラ装置12,12はクロ
ーラ装置作動レバー23a,23bの操作に応じて前進
方向若しくは後進方向に回転作動する。
して、正逆所望の方向に作動させることができるように
なっており、左右同時に同方向に作動させることにより
走行体11を前進若しくは後進させることが可能であ
る。また、左右のいずれか一方のみを、若しくは左右互
いに逆方向に作動させることにより走行体11を旋回走
行させることができるようになっている。なお、前者は
作動させない側のクローラ装置12を支点とした旋回
(ピボットターン)となり、後者はその場における旋回
(スピンターン)となる。
伏角度αo、基準長さLo、基準傾斜角度θoの三つの
値が予め記憶されている。ここで、基準起伏角度αoは
ブーム14の起伏角度に対して任意に定められる値であ
り、基準長さLoはブーム14の長さに対して任意に定
められる値である。また基準傾斜角度θoは、ブーム1
4の起伏角度がαo、ブーム14の長さがLo、作業台
15の負荷荷重が最大であるときにおいて、走行体11
が転倒に至る限界の傾斜角度として求められる傾斜角度
(限界傾斜角度)に所定の係数(<1)を乗じて定めら
れる。
伏角度検出器31により検出されたブーム14の起伏角
度、長さ検出器32により検出されたブーム14の長
さ、また傾斜角度検出器34により検出された走行体1
1の傾斜角度の各値α,L,θを取り込むとともに、こ
れらの値α,L,θを上記三つの値αo,Lo,θoと
比較してそれぞれの大小関係を求めている。そして、検
出されたブーム起伏角度αが基準起伏角度αoを上回っ
ているか、若しくは検出されたブーム長さLが基準長さ
Loを上回っていることを検知し、且つ検出された走行
体傾斜角度θが基準傾斜角度θoを上回っていることを
検知したときには、クローラ装置作動レバー22a,2
2bからの指令信号の出力の有無に拘わらずクローラ装
置作動弁54a,54bを中立位置に保持する制御信号
を出力して走行体11の走行を禁止するとともに、ブー
ム14を倒伏させる指令信号若しくはブーム14を収縮
させる指令信号が出力されたとき以外は起伏シリンダ作
動弁51及び伸縮シリンダ作動弁52を中立位置に保持
する制御信号を出力してブーム14の起仰及び伸長作動
(すなわち作業車10をより不安定にするブーム14の
作動)を禁止する。
よれば、ブーム起伏角度αが基準起伏角度αoを上回っ
ているか、若しくはブーム長さLが基準長さLoを上回
っている状態で走行体11を走行させ、走行体傾斜角度
θが基準傾斜角度θoよりも大きくなった場合には走行
体11の走行が禁止される。このため、ブーム14を大
きく起仰若しくは伸長させた状態で昇り傾斜面や段差等
を走行した場合であっても走行体11が転倒する虞がな
く、安全に作業を行うことができる。また、走行体11
の走行が禁止されているときにはブーム14の起仰及び
伸長作動も禁止されるので、走行体11が走行規制され
た状態から誤ったブーム作動を行って作業車10をより
不安定な状態にしてしまう危険を未然に防止することが
できる。
且つブーム14の起仰及び伸長が禁止された状態におい
ては、ブーム14を倒伏させてブーム起伏角度αを基準
起伏角度αoよりも小さくさせ、且つブーム14を収縮
させてブーム長さLを基準長さLoよりも短くさせるこ
とにより、上記規制を解除させることができる。このた
め、規制を解除するための特別な操作が不要であるとと
もに、非安全な状態のまま規制(走行規制及びブーム作
動規制)を解除してしまう虞がなく、より高い安全性が
得られる。
のときのブーム起伏角度αが基準起伏角度αo以上であ
るときにはブーム14の収縮も禁止され、ブーム14の
倒伏のみが可能となる規制が行われることが好ましい。
これは、ブーム14を収縮することによる重心の後方へ
の移動が走行体11を後方転倒させる危険を避けるため
であり、ブーム長さLが基準長さLo以下であればブー
ム起伏角度αが基準起伏角度αo以下になるまでブーム
14を倒伏させて上記基準を解除させ、またブーム長さ
Lが基準長さLoを上回っていれば、先ずブーム起伏角
度αが基準起伏角度αo以下になるまでブーム14を倒
伏させ、一旦後方転倒に対する安全度を大きくしてから
ブーム14を収縮させて上記規制を解除させることとな
る。これにより、車体転倒に対する安全性を一層高める
ことができる。図4は上記規制が働いた状態におけるブ
ーム14の作動規制範囲を示す図であり、領域R1(斜
線で示す領域)はブーム14の起仰及び伸長が禁止され
る領域を示し、領域R2(横線で示す領域)はブーム1
4の起仰、伸長及び収縮が禁止される領域を示してい
る。
oの値は作業台15の負荷荷重が最大の場合に対するも
のであったが、作業台15の負荷荷重を検出できる荷重
検出器を設け、この荷重検出器からの検出結果に応じて
最適な基準傾斜角度θoが設定される構成とすることも
できる。この場合には、基準起伏角度αoと基準長さL
oに応じて設定された基準傾斜角度θoのデータが、負
荷荷重Wごとに対応表の形でコントローラ40の記憶部
42に予め記憶されることとなる。このようにすれば、
基準起伏角度αoと基準長さLoの値は同じであっても
負荷荷重Wが小さいほど基準傾斜角度θoを大きな値に
することができるので、負荷荷重を最大時に固定して基
準傾斜角度θoを定めた場合よりも作業範囲を広げるこ
とが可能である。この場合における負荷荷重Wに対応す
る基準傾斜角度θoは、ブームの起伏角度がαo、ブー
ム14の長さがLo、作業台15の負荷荷重がWである
ときにおいて、走行体11が転倒に至る限界の傾斜角度
として求められる傾斜角度(限界傾斜角度)に所定の係
数(<1)を乗じて定められる。
て説明する。この安全装置は、上述の第1の本発明に係
る安全装置におけるコントローラ40の処理が異なるの
みである。従って、ここではコントローラ40について
のみ説明し、それ以外の構成についての説明は省略す
る。
トローラ40の記憶部42には、ブーム14の起伏角度
α1及びブーム14の長さL1の種々の組み合わせに対
応して定められた基準傾斜角度θoの値が対応表の形で
予め記憶されている。ここで個々の基準傾斜角度θo
は、ブーム14の起伏角度がα1、ブーム14の長さが
L1、作業台15の負荷荷重が最大であるときにおい
て、走行体11が転倒に至る限界の傾斜角度として求め
られる傾斜角度(限界傾斜角度)に所定の係数(<1)
を乗じて定められる。
伏角度検出器31により検出されたブーム14の起伏角
度及び長さ検出器32により検出されたブーム14の長
さの両値α,Lの組み合わせを対応表のα1,L1の組
み合わせに対応させて基準傾斜角度θoを求めるととも
に、傾斜角度検出器34により検出された走行体11の
傾斜角度の値θをその基準傾斜角度θoと比較してその
大小関係を求めている。そして、検出された走行体傾斜
角度θが基準傾斜角度θoを上回っていることを検知し
たときには、クローラ装置作動レバー22a,22bか
らの指令信号の出力の有無に拘わらずクローラ装置作動
弁54a,54bを中立位置に保持する制御信号を出力
して走行体11の走行を禁止するとともに、ブーム14
を倒伏させる指令信号若しくはブーム14を収縮させる
指令信号が出力されたとき以外は起伏シリンダ作動弁5
1及び伸縮シリンダ作動弁52を中立位置に保持する制
御信号を出力してブーム14の起仰及び伸長作動(すな
わち作業車10をより不安定にするブーム14の作動)
を禁止する。
よれば、走行体傾斜角度θが、そのときのブーム起伏角
度α及びブーム長さLの組み合わせに対応して定められ
る基準傾斜角度θoを上回った場合には走行体11の走
行が禁止される。このため、第1の本発明に係る安全装
置の場合と同様、ブーム14を大きく起仰若しくは伸長
させた状態で昇り傾斜面や段差等を走行した場合であっ
ても走行体11が転倒する虞がない。また、走行体11
の走行が禁止されているときにはブーム14を起仰及び
伸長作動も禁止されるので、走行体11が走行規制され
た状態から誤ったブーム作動を行って作業車10をより
不安定な状態にしてしまう危険を未然に防止することが
できる。
且つブーム14の起仰及び伸長が禁止された状態におい
ては、ブーム14を倒伏させ或いはブーム14を収縮さ
せて、これにより新たに設定される基準傾斜角度θoを
現在の走行体傾斜角度θよりも大きくさせることによ
り、走行体11の走行規制及びブーム14の作動規制を
解除させることができる。このため、第1の本発明に係
る安全装置の場合と同様、規制を解除するための特別な
操作が不要であるとともに、非安全な状態のまま規制
(走行規制及びブーム作動規制)を解除してしまう虞が
ない。
5の負荷荷重を検出できる荷重検出器を設け、この荷重
検出器からの検出結果に応じて最適な基準傾斜角度θo
が設定される構成とすることができる。この場合基準傾
斜角度θoは、検出されるブーム起伏角度αとブーム長
さLのほか、荷重検出器により検出される作業台15の
負荷荷重Wをも含めた組み合わせに対応して定められる
ことになる。これにより、負荷荷重を最大時に固定して
基準傾斜角度θoを定めた場合よりも作業範囲を広げる
ことができる。なお、各々の基準傾斜角度θoは、ブー
ム起伏角度α、ブーム長さL、作業台負荷荷重Wである
ときにおいて、走行体11が転倒に至る限界の傾斜角度
として求められる傾斜角度(限界傾斜角度)に所定の係
数(<1)を乗じて設定される。
装置の実施形態について説明してきたが、本発明は上述
の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可
能である。例えば、上述の実施形態(第1及び第2と
も)においてはブーム14の旋回角度は考慮としなかっ
たが、ブーム14の旋回位置に応じて基準傾斜角度θo
の最適値は異なるため、ブーム14の旋回角度を考慮し
た基準傾斜角度θoを設定するとともに、コントローラ
40が旋回角度検出器33から出力される検出情報をも
含めた演算処理を行って、走行体11の走行停止やブー
ム14の作動規制を行うようにすることが好ましい。こ
のようにすれば作業範囲をより一層広げることが可能で
ある。
所作業車を例に説明したが、これは走行体に運転席が設
けられており、この運転席から走行体の運転を行う構成
の高所作業車であってもよい。また、ブーム14の先端
部の作業装置は作業台15ではなく、クレーン装置(シ
ーブ)等であってもよい。更に、走行体11の走行装置
はクローラ装置12でなくてもよく、タイヤ車輪であっ
ても構わない。
るブーム式作業車の安全装置によれば、ブームの起伏角
度が基準起伏角度を上回っているか、若しくはブームの
長さが基準長さを上回っている状態で車体を走行させ、
車体の傾斜角度が基準傾斜角度よりも大きくなった場合
には車体の走行が禁止される。このため、ブームを大き
く起仰若しくは伸長させた状態で上り傾斜面や段差等を
走行した場合であっても車体が転倒する虞がなく、安全
に作業を行うことができる。
の安全装置によれば、車体の傾斜角度が、そのときのブ
ームの起伏角度及び長さの組み合わせに対応して定めら
れる基準傾斜角度を上回った場合には車体の走行が禁止
される。このため、第1の本発明に係る安全装置の場合
と同様、ブームを大きく起仰若しくは伸長させた状態で
上り傾斜面や段差等を走行した場合であっても車体が転
倒する虞がない。
走行規制手段により車体の走行が禁止されているときに
ブームの起仰及び伸長作動を禁止するブーム作動規制手
段を有することが好ましい。このようにすれば、走行規
制された状態から誤ったブーム作動を行って車体をより
不安定な状態にしてしまう危険を未然に防止することが
できる。また、このような規制が行われた場合、第1の
安全装置では、ブームを倒伏させてブームの起伏角度を
基準起伏角度よりも小さくさせ、且つブームを収縮させ
てブーム長さを基準長さよりも短くさせることにより上
記規制を解除させることができる。また第2の安全装置
では、ブームを倒伏させ或いはブームを収縮させて、こ
れにより新たに設定される基準傾斜角度を現在の走行体
傾斜角度よりも大きくさせることにより上記規制を解除
させることができる。このため、規制を解除するための
特別な操作が不要であるとともに、誤って非安全な状態
のまま規制(走行規制及びブーム作動規制)を解除して
しまう虞がなく、より高い安全性が得られる。
制御系の構成を示すブロック図である。
図である。
る。
のブームの作動規制範囲を示す図である。
手段)
Claims (3)
- 【請求項1】 走行自在な車体と、 前記車体に少なくとも起伏及び伸縮動自在に設けられた
ブームと、 前記ブームの先端部に取り付けられた作業装置とを有し
て構成されるブーム式作業車の安全装置であって、 前記ブームの起伏角度を検出する起伏角度検出手段と、 前記ブームの長さを検出する長さ検出手段と、 前記車体の前後方向の傾斜角度を検出する傾斜角度検出
手段と、 前記起伏角度検出手段により検出された前記ブームの起
伏角度が予め設定された基準起伏角度を上回っているか
若しくは前記長さ検出手段により検出された前記ブーム
の長さが予め設定された基準長さを上回っていることが
検知され、且つ前記傾斜角度検出手段により検出された
前記車体の傾斜角度が予め定めた基準傾斜角度を上回っ
ていることが検知されたときに前記車体の走行を禁止す
る走行規制手段とを有することを特徴とするブーム式作
業車の安全装置。 - 【請求項2】 走行自在な車体と、 前記車体に少なくとも起伏及び伸縮動自在に設けられた
ブームと、 前記ブームの先端部に取り付けられた作業装置とを有し
て構成されるブーム式作業車の安全装置であって、 前記ブームの起伏角度を検出する起伏角度検出手段と、 前記ブームの長さを検出する長さ検出手段と、 前記車体の前後方向の傾斜角度を検出する傾斜角度検出
手段と、 前記傾斜角度検出手段により検出された前記車体の傾斜
角度が前記起伏角度検出手段により検出された前記ブー
ムの起伏角度及び前記長さ検出手段により検出された前
記ブームの長さの組み合わせに対応して定められる基準
傾斜角度を上回っていることを検知したときに前記車体
の走行を禁止する走行規制手段とを有することを特徴と
するブーム式作業車の安全装置。 - 【請求項3】 前記走行規制手段により前記車体の走行
が禁止されているときに前記ブームの起仰及び伸長作動
を禁止するブーム作動規制手段を有することを特徴とす
る請求項1又は請求項2記載のブーム式作業車の安全装
置。
Priority Applications (4)
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|---|---|---|---|
| JP07490699A JP3712558B2 (ja) | 1999-03-19 | 1999-03-19 | ブーム式作業車の安全装置 |
| US09/521,798 US6272413B1 (en) | 1999-03-19 | 2000-03-09 | Safety system for boom-equipped vehicle |
| DE60026654T DE60026654T2 (de) | 1999-03-19 | 2000-03-16 | Sicherheitssystem für ein Fahrzeug mit Ausleger |
| EP00200956A EP1038823B1 (en) | 1999-03-19 | 2000-03-16 | Safety system for boom-equipped vehicle |
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| JP3712558B2 JP3712558B2 (ja) | 2005-11-02 |
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-
1999
- 1999-03-19 JP JP07490699A patent/JP3712558B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| CN111152666B (zh) * | 2019-12-31 | 2021-03-30 | 湖南中联重科智能高空作业机械有限公司 | 下坡速度控制系统、下坡速度控制方法及高空作业设备 |
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