JP2000264744A - カーボン/カーボン複合材からなる積層体の製造方法 - Google Patents
カーボン/カーボン複合材からなる積層体の製造方法Info
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- JP2000264744A JP2000264744A JP11066132A JP6613299A JP2000264744A JP 2000264744 A JP2000264744 A JP 2000264744A JP 11066132 A JP11066132 A JP 11066132A JP 6613299 A JP6613299 A JP 6613299A JP 2000264744 A JP2000264744 A JP 2000264744A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 炭素繊維クロスを強化材とする二次元のC/
C複合材でありながら、肉厚が30mm以上の極厚の複
合材の成形を可能にする。 【解決手段】 予め炭素化もしくは黒鉛化した複数のC
/C素片の接合面に機械加工と脱脂処理とを施した上、
その接合面にバーナーによる表面酸化処理を施す。これ
らC/C素片材同士を、フェノール樹脂に黒鉛粉を混入
したものを用いて接合し、ホットプレス法にて熱硬化さ
せて中間成形体とする。この中間成形体に焼成処理とし
て炭素化処理と黒鉛化処理とを施し、さらに緻密化処理
としてピッチ含浸、HIPによる炭素化処理および黒鉛
化処理の順でこれらの処理を2回繰り返す。
C複合材でありながら、肉厚が30mm以上の極厚の複
合材の成形を可能にする。 【解決手段】 予め炭素化もしくは黒鉛化した複数のC
/C素片の接合面に機械加工と脱脂処理とを施した上、
その接合面にバーナーによる表面酸化処理を施す。これ
らC/C素片材同士を、フェノール樹脂に黒鉛粉を混入
したものを用いて接合し、ホットプレス法にて熱硬化さ
せて中間成形体とする。この中間成形体に焼成処理とし
て炭素化処理と黒鉛化処理とを施し、さらに緻密化処理
としてピッチ含浸、HIPによる炭素化処理および黒鉛
化処理の順でこれらの処理を2回繰り返す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーボン/カーボ
ン複合材(炭素/炭素複合材と同義で、C/Cコンポジ
ッドあるいはカーボンコンポジド等とも称される)から
なる積層体の製造方法に関し、特に総肉厚寸法が30m
m以上となるような厚肉の積層体を二次元のカーボン/
カーボン複合材によって製造する方法に関する。
ン複合材(炭素/炭素複合材と同義で、C/Cコンポジ
ッドあるいはカーボンコンポジド等とも称される)から
なる積層体の製造方法に関し、特に総肉厚寸法が30m
m以上となるような厚肉の積層体を二次元のカーボン/
カーボン複合材によって製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の二次元のカーボン/カーボン複
合材の従来の製造方法としては、例えば特公昭63−1
265号公報等に見られるように、炭素繊維クロスにマ
トリックス材であるフェノール樹脂等を含浸させてなる
プリプレグを積層してFRP状のプリフォームとし、こ
のプリフォームを焼成してマトリックス樹脂をグラファ
イト化するべく炭素化・黒鉛化処理を施すとともに、上
記炭素化・黒鉛化の過程でガス化してできた空孔にピッ
チを含浸させ、これら炭素化・黒鉛化処理とピッチ含浸
処理とを複数回繰り返す方法のほか、特開平10−10
1444号公報および特開平10−120473号公報
に見られるように、上記マトリックス材に予め炭素質フ
ィラーを含有させたり、あるいはプリプレグにその炭素
質フィラーを塗布する方法等が知られている。
合材の従来の製造方法としては、例えば特公昭63−1
265号公報等に見られるように、炭素繊維クロスにマ
トリックス材であるフェノール樹脂等を含浸させてなる
プリプレグを積層してFRP状のプリフォームとし、こ
のプリフォームを焼成してマトリックス樹脂をグラファ
イト化するべく炭素化・黒鉛化処理を施すとともに、上
記炭素化・黒鉛化の過程でガス化してできた空孔にピッ
チを含浸させ、これら炭素化・黒鉛化処理とピッチ含浸
処理とを複数回繰り返す方法のほか、特開平10−10
1444号公報および特開平10−120473号公報
に見られるように、上記マトリックス材に予め炭素質フ
ィラーを含有させたり、あるいはプリプレグにその炭素
質フィラーを塗布する方法等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の製
造方法では、いずれもプリプレグを何層にも積層するこ
とを基本としていることから、それらプリプレグの積層
枚数を増加させることで最終的に得ようとするカーボン
/カーボン複合材の厚肉化が可能となる。その一方、強
化繊維とマトリックス材とはその熱膨張係数が異なる
(強化繊維の熱膨張係数はマトリックス材のそれよりも
著しく小さい)ことから、焼成処理に伴ってカーボン/
カーボン複合材に内部応力が発生し、この内部応力は上
記プリプレグの積層枚数が多くなるほど大きくなって層
間剥離等を招きやすくなる。
造方法では、いずれもプリプレグを何層にも積層するこ
とを基本としていることから、それらプリプレグの積層
枚数を増加させることで最終的に得ようとするカーボン
/カーボン複合材の厚肉化が可能となる。その一方、強
化繊維とマトリックス材とはその熱膨張係数が異なる
(強化繊維の熱膨張係数はマトリックス材のそれよりも
著しく小さい)ことから、焼成処理に伴ってカーボン/
カーボン複合材に内部応力が発生し、この内部応力は上
記プリプレグの積層枚数が多くなるほど大きくなって層
間剥離等を招きやすくなる。
【0004】また、上記積層枚数が多くなればなるほど
焼成時に発生したガス成分が外部に排出されにくくなっ
てカーボン/カーボン複合材内部に封じ込められたまま
となり、上記と同様に層間剥離や割れ等の構造的欠陥を
招きやすくなる。
焼成時に発生したガス成分が外部に排出されにくくなっ
てカーボン/カーボン複合材内部に封じ込められたまま
となり、上記と同様に層間剥離や割れ等の構造的欠陥を
招きやすくなる。
【0005】したがって、プリプレグの積層枚数の増加
による二次元のカーボン/カーボン複合材の厚肉化が理
論上は際限なく可能ではあったとしても、実際には上記
のような構造的欠陥の発生を伴わずに済む二次元成形体
の最大肉厚は25mm程度が限界とされ、一般的にはそ
れ以上の厚肉化は困難とされていた。
による二次元のカーボン/カーボン複合材の厚肉化が理
論上は際限なく可能ではあったとしても、実際には上記
のような構造的欠陥の発生を伴わずに済む二次元成形体
の最大肉厚は25mm程度が限界とされ、一般的にはそ
れ以上の厚肉化は困難とされていた。
【0006】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、層間剥離や割れ等の構造的欠陥の発生を招
くことなく、従来は困難とされていたカーボン/カーボ
ン複合材のより一層の厚肉化を可能とした製造方法を提
供しようとするものである。
れたもので、層間剥離や割れ等の構造的欠陥の発生を招
くことなく、従来は困難とされていたカーボン/カーボ
ン複合材のより一層の厚肉化を可能とした製造方法を提
供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、カーボン/カーボン複合材からなる複数枚の素片の
各接合面に下地調整処理を施した上で、黒鉛を混入して
なるフェノール樹脂を用いてそれら素片同士を接着接合
するとともに、そのフェノール樹脂を熱硬化させて中間
成形体とし、この中間成形体に焼成処理として炭素化処
理および黒鉛化処理をそれぞれ施すことを特徴としてい
る。
は、カーボン/カーボン複合材からなる複数枚の素片の
各接合面に下地調整処理を施した上で、黒鉛を混入して
なるフェノール樹脂を用いてそれら素片同士を接着接合
するとともに、そのフェノール樹脂を熱硬化させて中間
成形体とし、この中間成形体に焼成処理として炭素化処
理および黒鉛化処理をそれぞれ施すことを特徴としてい
る。
【0008】ここで使用される素片は、先に述べたよう
な既存のプリプレグ積層法のほか、どのような方法で成
形されたものでもよい。また、上記の下地調整処理はそ
の後の接着による強度の向上を狙ったもので、例えば表
面酸化処理、フェノール樹脂と同質のコーティング層の
形成、ショットピーニング等のうちのいずれかを選択で
きる。
な既存のプリプレグ積層法のほか、どのような方法で成
形されたものでもよい。また、上記の下地調整処理はそ
の後の接着による強度の向上を狙ったもので、例えば表
面酸化処理、フェノール樹脂と同質のコーティング層の
形成、ショットピーニング等のうちのいずれかを選択で
きる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明における下地調整処理が、バーナーによる表面酸
化処理であることを特徴としている。
の発明における下地調整処理が、バーナーによる表面酸
化処理であることを特徴としている。
【0010】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の発明における下地処理が、黒鉛を混入しないフ
ェノール樹脂とエタノールとを混合した溶液を塗布した
上で乾燥させるものであることを特徴としている。
に記載の発明における下地処理が、黒鉛を混入しないフ
ェノール樹脂とエタノールとを混合した溶液を塗布した
上で乾燥させるものであることを特徴としている。
【0011】さらに、請求項4に記載の発明は、請求項
1〜3のいずれかに記載の発明における焼成処理に続い
て、ピッチ含浸、炭素化処理および黒鉛化処理の順でこ
れらの各処理を緻密化処理として施すことを特徴として
いる。
1〜3のいずれかに記載の発明における焼成処理に続い
て、ピッチ含浸、炭素化処理および黒鉛化処理の順でこ
れらの各処理を緻密化処理として施すことを特徴として
いる。
【0012】上記の緻密化処理は、予め炭素化もしくは
黒鉛化処理が施された素片同士を接合した後に再度実施
されるものであるから、上記のピッチ含浸、炭素化処理
および黒鉛化処理からなる緻密化処理は少なくとも1回
行われればよく、多くても2回繰り返せば十分である。
黒鉛化処理が施された素片同士を接合した後に再度実施
されるものであるから、上記のピッチ含浸、炭素化処理
および黒鉛化処理からなる緻密化処理は少なくとも1回
行われればよく、多くても2回繰り返せば十分である。
【0013】したがって、請求項1に記載の発明では、
予め炭素化もしくは黒鉛化処理が施されたカーボン/カ
ーボン複合材製の素片同士を接着して、それらを一体の
ものとした上で、緻密化処理として再度ピッチ含浸、炭
素化処理および黒鉛化処理の各処理を施すことを基本と
するものであるが、接着の前処理として上記下地調整処
理を施すことで緻密化処理後の素片同士の接着強度の向
上に大きく貢献し、特に下地調整処理を実施しない場合
と比べて接着部での引張剪断強度が倍以上に向上するこ
とが判明した。
予め炭素化もしくは黒鉛化処理が施されたカーボン/カ
ーボン複合材製の素片同士を接着して、それらを一体の
ものとした上で、緻密化処理として再度ピッチ含浸、炭
素化処理および黒鉛化処理の各処理を施すことを基本と
するものであるが、接着の前処理として上記下地調整処
理を施すことで緻密化処理後の素片同士の接着強度の向
上に大きく貢献し、特に下地調整処理を実施しない場合
と比べて接着部での引張剪断強度が倍以上に向上するこ
とが判明した。
【0014】上記引張接着強度の向上は、下地調整処理
が、請求項2に記載の発明のようにバーナーによる表面
酸化処理である場合、および請求項3に記載の発明のよ
うにフェノール樹脂と同質のコーティング層を形成した
場合に顕著であり、特に請求項2に記載の発明では、上
記引張剪断強度が下地調整処理を実施しない場合と比べ
て4〜5倍程度まで向上することが判明した。これは、
バーナーによる表面酸化処理によって各素片の接合面に
反応基が導入され、これが焼成処理の際にフェノール樹
脂中の炭素成分および素片自体の炭素成分と有機的に結
合する結果と推測される。同様に、接合面にフェノール
樹脂と同質のコーティング層を予め形成した場合には、
接合面に存在する気孔に上記コーティング層成分が充填
されるため、その後の黒鉛を含むフェノール樹脂を用い
て接着する際の親和性が良好なものとなり、これが上記
と同様に接着部での引張剪断強度の向上に寄与するもの
と推測される。
が、請求項2に記載の発明のようにバーナーによる表面
酸化処理である場合、および請求項3に記載の発明のよ
うにフェノール樹脂と同質のコーティング層を形成した
場合に顕著であり、特に請求項2に記載の発明では、上
記引張剪断強度が下地調整処理を実施しない場合と比べ
て4〜5倍程度まで向上することが判明した。これは、
バーナーによる表面酸化処理によって各素片の接合面に
反応基が導入され、これが焼成処理の際にフェノール樹
脂中の炭素成分および素片自体の炭素成分と有機的に結
合する結果と推測される。同様に、接合面にフェノール
樹脂と同質のコーティング層を予め形成した場合には、
接合面に存在する気孔に上記コーティング層成分が充填
されるため、その後の黒鉛を含むフェノール樹脂を用い
て接着する際の親和性が良好なものとなり、これが上記
と同様に接着部での引張剪断強度の向上に寄与するもの
と推測される。
【0015】その結果、二次元のカーボン/カーボン複
合材製の素片単体としては従来と同様にその厚肉化にお
のずと限界があったとしても、素片同士の積層体とする
ことにより従来と比べて飛躍的にその厚肉化が可能とな
る。
合材製の素片単体としては従来と同様にその厚肉化にお
のずと限界があったとしても、素片同士の積層体とする
ことにより従来と比べて飛躍的にその厚肉化が可能とな
る。
【0016】請求項4に記載の発明では、焼成処理に続
いてピッチ含浸、炭素化および黒鉛化の各処理からなる
緻密化処理を施すことによって、フェノール樹脂に含ま
れるカーボンと緻密化処理の際に導入されるピッチ炭素
成分とが有機的に作用して、等方性で緻密なカーボン組
織を形成するようになる。この組織は極めてタフな組織
であり、例えばストレスが発生した際の亀裂の伸展経路
が複雑となる故に、これまた接着部での引張剪断強度の
向上に寄与することになる。とりわけ、下地調整処理と
してバーナーによる表面酸化処理を施すとともに、緻密
化処理を施した場合には、バーナーによる表面酸化処理
のみを施し緻密化処理を施さない場合と比べて、接着部
での引張剪断強度が倍以上に向上することが判明した。
いてピッチ含浸、炭素化および黒鉛化の各処理からなる
緻密化処理を施すことによって、フェノール樹脂に含ま
れるカーボンと緻密化処理の際に導入されるピッチ炭素
成分とが有機的に作用して、等方性で緻密なカーボン組
織を形成するようになる。この組織は極めてタフな組織
であり、例えばストレスが発生した際の亀裂の伸展経路
が複雑となる故に、これまた接着部での引張剪断強度の
向上に寄与することになる。とりわけ、下地調整処理と
してバーナーによる表面酸化処理を施すとともに、緻密
化処理を施した場合には、バーナーによる表面酸化処理
のみを施し緻密化処理を施さない場合と比べて、接着部
での引張剪断強度が倍以上に向上することが判明した。
【0017】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、カーボ
ン/カーボン複合材からなる複数枚の素片の各接合面に
下地調整処理を施した上で、黒鉛を混入してなるフェノ
ール樹脂を用いてそれら素片同士を接着接合するととも
に、そのフェノール樹脂を熱硬化させて中間成形体と
し、この中間成形体に焼成処理として炭素化処理および
黒鉛化処理をそれぞれ施すようにしたことから、二次元
組織の素片単体ではその厚肉化に限界があったとして
も、素片同士の積層構造とすることにより従来と比べて
著しい厚肉化が可能となり、例えば従来は製造困難とさ
れていた厚さ30mm以上のカーボン/カーボン複合材
を無理なく製造できる効果がある。
ン/カーボン複合材からなる複数枚の素片の各接合面に
下地調整処理を施した上で、黒鉛を混入してなるフェノ
ール樹脂を用いてそれら素片同士を接着接合するととも
に、そのフェノール樹脂を熱硬化させて中間成形体と
し、この中間成形体に焼成処理として炭素化処理および
黒鉛化処理をそれぞれ施すようにしたことから、二次元
組織の素片単体ではその厚肉化に限界があったとして
も、素片同士の積層構造とすることにより従来と比べて
著しい厚肉化が可能となり、例えば従来は製造困難とさ
れていた厚さ30mm以上のカーボン/カーボン複合材
を無理なく製造できる効果がある。
【0018】また、請求項2に記載の発明のように、下
地調整処理としてバーナーによる表面酸化処理を施すよ
うにした場合、および請求項3に記載の発明のように、
下地処理として黒鉛を混入しないフェノール樹脂とエタ
ノールとを混合した溶液を塗布した上で乾燥させるよう
にした場合には、その下地調整処理がフェノール樹脂層
と素片とを有機的に結合する補助機能を発揮することか
ら、請求項1に記載の発明と同様の効果のほかに、上記
フェノール樹脂による接着強度が一段と向上する効果が
ある。
地調整処理としてバーナーによる表面酸化処理を施すよ
うにした場合、および請求項3に記載の発明のように、
下地処理として黒鉛を混入しないフェノール樹脂とエタ
ノールとを混合した溶液を塗布した上で乾燥させるよう
にした場合には、その下地調整処理がフェノール樹脂層
と素片とを有機的に結合する補助機能を発揮することか
ら、請求項1に記載の発明と同様の効果のほかに、上記
フェノール樹脂による接着強度が一段と向上する効果が
ある。
【0019】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
焼成処理に続いて、ピッチ含浸、炭素化処理および黒鉛
化処理の順でこれらの各処理を緻密化処理として施すよ
うにしたことから、請求項1〜3のいずれかに記載の発
明と同様の効果に加えて、ピッチ含浸によって導入され
るカーボン成分とフェノール樹脂中に含まれるカーボン
成分とが一段と有機的に結合される結果、より緻密で強
靭な組織が形成されるようになり、製造された積層体そ
のものの機械的強度の向上と併せて接着剤強度もまた一
段と向上する効果がある。
焼成処理に続いて、ピッチ含浸、炭素化処理および黒鉛
化処理の順でこれらの各処理を緻密化処理として施すよ
うにしたことから、請求項1〜3のいずれかに記載の発
明と同様の効果に加えて、ピッチ含浸によって導入され
るカーボン成分とフェノール樹脂中に含まれるカーボン
成分とが一段と有機的に結合される結果、より緻密で強
靭な組織が形成されるようになり、製造された積層体そ
のものの機械的強度の向上と併せて接着剤強度もまた一
段と向上する効果がある。
【0020】
【発明の実施の形態】図1〜3は本発明の好ましい実施
の形態を示す図で、特に図1はカーボン/カーボン複合
材からなる積層体の製造方法における全工程の流れを示
している。
の形態を示す図で、特に図1はカーボン/カーボン複合
材からなる積層体の製造方法における全工程の流れを示
している。
【0021】図1,2に示すように、例えば厚みが25
ミリ以下の二次元のカーボン/カーボン複合材からなる
複数枚のC/C素片1,1を用意し、それら各素片1,
1の接合面1aとなるべき面に機械加工としてフライス
加工もしくは旋盤加工を施して、接合面1aの面精度を
高める。
ミリ以下の二次元のカーボン/カーボン複合材からなる
複数枚のC/C素片1,1を用意し、それら各素片1,
1の接合面1aとなるべき面に機械加工としてフライス
加工もしくは旋盤加工を施して、接合面1aの面精度を
高める。
【0022】上記のC/C素片1としては、先に述べた
プリプレグ積層法で成形されたものを用いてもよいが、
ここでは上記方法とは異なるドライプリフォーム法によ
って成形されたC/C素片1を用いる。
プリプレグ積層法で成形されたものを用いてもよいが、
ここでは上記方法とは異なるドライプリフォーム法によ
って成形されたC/C素片1を用いる。
【0023】このC/C素片1は、例えば図4に示す手
順で成形され、所定サイズの二次元の炭素繊維クロスを
所定の厚みになるまで積層し、これに液状化したカーボ
ンブラックを含浸させた上で乾燥させて、いわゆるドラ
イプリフォームを成形する。こうして得られたドライプ
リフォームに対して焼成処理の第1ステップとしてピッ
チ含浸処理を行い、続いて焼成処理の第2ステップとし
て炭素化処理であるHIP処理を施して炭素化する。さ
らに、炭素化処理に続き黒鉛化処理を施して黒鉛化す
る。そして、1回の焼成処理のみでは成形体の組織の密
度が不十分であるから、組織のより一層の緻密化を図る
ために、緻密化処理として上記焼成処理をさらに1〜4
回程度は繰り返す。そして、必要十分な緻密化の後、初
めてC/C素片1が得られる。
順で成形され、所定サイズの二次元の炭素繊維クロスを
所定の厚みになるまで積層し、これに液状化したカーボ
ンブラックを含浸させた上で乾燥させて、いわゆるドラ
イプリフォームを成形する。こうして得られたドライプ
リフォームに対して焼成処理の第1ステップとしてピッ
チ含浸処理を行い、続いて焼成処理の第2ステップとし
て炭素化処理であるHIP処理を施して炭素化する。さ
らに、炭素化処理に続き黒鉛化処理を施して黒鉛化す
る。そして、1回の焼成処理のみでは成形体の組織の密
度が不十分であるから、組織のより一層の緻密化を図る
ために、緻密化処理として上記焼成処理をさらに1〜4
回程度は繰り返す。そして、必要十分な緻密化の後、初
めてC/C素片1が得られる。
【0024】図1の機械加工に続いて、各素片1の接合
面1aにアセトンにて脱脂処理を施し、さらに各接合面
1aの下地調整処理として表面酸化処理を施す。この表
面酸化処理はバーナーによる方式とし、700℃程度の
火炎にて接合面1aを加熱・酸化させて、接合面に−C
OOH基と−CO基を導入する。
面1aにアセトンにて脱脂処理を施し、さらに各接合面
1aの下地調整処理として表面酸化処理を施す。この表
面酸化処理はバーナーによる方式とし、700℃程度の
火炎にて接合面1aを加熱・酸化させて、接合面に−C
OOH基と−CO基を導入する。
【0025】下地調整処理に続いて、図2、3に示すよ
うに各C/C素片1,1同士をその接合面1aにて接着
接合する。接着接合に使用する樹脂2はフェノール樹脂
(レゾール)に黒鉛粉を混ぜたものとし、20〜30m
g/cm2程度の塗布量のもとで接着接合した上で、ホ
ットプレス法により図5に示す温度変化パターンのもと
で加熱硬化させる。上記樹脂2としては、例えば「カー
ボン接着剤 ST−201」(日清紡社製)を用いる。
また、ホットプレス時に各C/C素片1に加える単位面
積あたりの圧接力は例えば5kgf/cm2程度とす
る。以上により、所定厚みのC/C素片1の単体同士を
接着接合した積層体の中間成形体3が成形される。
うに各C/C素片1,1同士をその接合面1aにて接着
接合する。接着接合に使用する樹脂2はフェノール樹脂
(レゾール)に黒鉛粉を混ぜたものとし、20〜30m
g/cm2程度の塗布量のもとで接着接合した上で、ホ
ットプレス法により図5に示す温度変化パターンのもと
で加熱硬化させる。上記樹脂2としては、例えば「カー
ボン接着剤 ST−201」(日清紡社製)を用いる。
また、ホットプレス時に各C/C素片1に加える単位面
積あたりの圧接力は例えば5kgf/cm2程度とす
る。以上により、所定厚みのC/C素片1の単体同士を
接着接合した積層体の中間成形体3が成形される。
【0026】続いて、上記中間成形体3に焼成処理の第
1ステップとして周知の方法により例えば650℃程度
にて炭素化処理を施すとともに、2,400℃程度にて
黒鉛化処理を施す。
1ステップとして周知の方法により例えば650℃程度
にて炭素化処理を施すとともに、2,400℃程度にて
黒鉛化処理を施す。
【0027】さらに、焼成処理に続く緻密化処理の第1
ステップとしてピッチ含浸処理を行い、このピッチ含浸
処理は、例えば低軟化点ピッチを用いて200〜300
℃の温度下で真空含浸させる。さらに緻密化処理の第2
ステップとして炭素化処理であるHIP処理を施し、例
えば温度650℃、1,000kgf/cm2程度の圧
力下で炭素化する。炭素化処理に続き黒鉛化処理を施
し、例えば窒素ガスもしくはアルゴンガス雰囲気下で温
度2,400℃程度にて黒鉛化する。
ステップとしてピッチ含浸処理を行い、このピッチ含浸
処理は、例えば低軟化点ピッチを用いて200〜300
℃の温度下で真空含浸させる。さらに緻密化処理の第2
ステップとして炭素化処理であるHIP処理を施し、例
えば温度650℃、1,000kgf/cm2程度の圧
力下で炭素化する。炭素化処理に続き黒鉛化処理を施
し、例えば窒素ガスもしくはアルゴンガス雰囲気下で温
度2,400℃程度にて黒鉛化する。
【0028】上記の1回の焼成処理のみでは成形体の組
織の密度が不十分であるから、組織のより一層の緻密化
を図るための緻密化処理として、上記焼成処理を再度繰
り返す。なお、先に述べたように各C/C素片1は素片
単体の状態で1〜4回の緻密化処理が施されているの
で、素片1,1同士の積層体となった以降に3回以上の
緻密化処理を施してもあまり意味がない。以上の緻密化
処理の完了をもって、C/C素片1,1同士を接着接合
してなる積層体を得る。
織の密度が不十分であるから、組織のより一層の緻密化
を図るための緻密化処理として、上記焼成処理を再度繰
り返す。なお、先に述べたように各C/C素片1は素片
単体の状態で1〜4回の緻密化処理が施されているの
で、素片1,1同士の積層体となった以降に3回以上の
緻密化処理を施してもあまり意味がない。以上の緻密化
処理の完了をもって、C/C素片1,1同士を接着接合
してなる積層体を得る。
【0029】この積層体は、前述したように、無理なく
成形することができて機械的強度特性にすぐれた25m
m以下の厚みのC/C素片1,1同士、すなわち成形時
に層間剥離や割れ等が発生することがない厚みのC/C
素片1,1同士を接着接合したものであるから、接着接
合部での強度さえ保証されれば従来は困難とされていた
極厚のC/C複合材として十分に使用可能である。
成形することができて機械的強度特性にすぐれた25m
m以下の厚みのC/C素片1,1同士、すなわち成形時
に層間剥離や割れ等が発生することがない厚みのC/C
素片1,1同士を接着接合したものであるから、接着接
合部での強度さえ保証されれば従来は困難とされていた
極厚のC/C複合材として十分に使用可能である。
【0030】本発明者は上記積層体の接着強度を評価す
るために、図6に示すように長方形の二枚のC/C素片
1,1同士を20mm×20mm程度の正方形の接合面
1aにて接着接合した試験片4を用意して、引張剪断試
験を行った。なお、各C/C素片1の他端部には上記接
合面1aとほぼ同じサイズのタブ5をエポキシ系接着剤
にて貼り合わせ、この部分をエア式チャックにてクラン
プし、引張速度1mm/sにて引張荷重を負荷した。そ
の結果を表1〜3に示す。また、試験片4の長さWは8
0mm,厚みtは4mm程度とした。
るために、図6に示すように長方形の二枚のC/C素片
1,1同士を20mm×20mm程度の正方形の接合面
1aにて接着接合した試験片4を用意して、引張剪断試
験を行った。なお、各C/C素片1の他端部には上記接
合面1aとほぼ同じサイズのタブ5をエポキシ系接着剤
にて貼り合わせ、この部分をエア式チャックにてクラン
プし、引張速度1mm/sにて引張荷重を負荷した。そ
の結果を表1〜3に示す。また、試験片4の長さWは8
0mm,厚みtは4mm程度とした。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】表1は、下地調整処理を施すことなく、C
/C素片1,1同士を、黒鉛粉を含んでなるフェノール
樹脂にて接着接合し、その後焼成処理を施した場合で、
接合面1aの破壊時の剪断応力は平均で4.32kgf
/cm2である。
/C素片1,1同士を、黒鉛粉を含んでなるフェノール
樹脂にて接着接合し、その後焼成処理を施した場合で、
接合面1aの破壊時の剪断応力は平均で4.32kgf
/cm2である。
【0035】これに対して表2は、下地調整処理として
バーナーによる表面酸化処理を施す一方、上記と同様の
フェノール樹脂にて接着接合し、かつその後焼成処理を
施した場合で、接合面1aの破壊時の剪断応力は平均で
20.99kgf/cm2まで向上している。
バーナーによる表面酸化処理を施す一方、上記と同様の
フェノール樹脂にて接着接合し、かつその後焼成処理を
施した場合で、接合面1aの破壊時の剪断応力は平均で
20.99kgf/cm2まで向上している。
【0036】また表3は、下地調整処理としてバーナー
による表面酸化処理を施すとともに、上記と同様のフェ
ノール樹脂を用い、さらに焼成処理を施した上で2回の
緻密化処理を施した場合であって、接合面1aの破壊時
の剪断応力は平均でさらに52.412kgf/cm2
まで向上している。
による表面酸化処理を施すとともに、上記と同様のフェ
ノール樹脂を用い、さらに焼成処理を施した上で2回の
緻密化処理を施した場合であって、接合面1aの破壊時
の剪断応力は平均でさらに52.412kgf/cm2
まで向上している。
【0037】これらの試験結果より、上記下地調整処理
および緻密化処理が引張破壊強度の向上に大きく貢献し
ていることがわかる。これは次のように説明できる。す
なわち、C/C素片1,1同士の接着接合に先立って、
その接合面1aに下地調整処理としてバーナーによる表
面酸化処理を施すと、応基である−COOH基や−CO
基が導入され、そのカーボン成分がフェノール樹脂に含
まれるカーボン成分と有機的に結合して、C/C素片1
と樹脂2の層との界面での接着強度が飛躍的に向上する
ものと推測される。また、2回の緻密化処理を施すこと
によって、フェノール樹脂に混ざったカーボン成分と緻
密化処理(ピッチ含浸処理)の際に導入されるピッチ炭
素とが有機的に結合して、等方性のあるより緻密なカー
ボン組織を生成するものと推測される。これは、上記接
合部が応力を受けた時に、組織自体が緻密であるために
その組織がミクロに分断されて一気に破壊することがな
く、亀裂発生時の伸展経路がより複雑になるためで、結
果として接合面1aでの接着強度が高められることにな
るからである。
および緻密化処理が引張破壊強度の向上に大きく貢献し
ていることがわかる。これは次のように説明できる。す
なわち、C/C素片1,1同士の接着接合に先立って、
その接合面1aに下地調整処理としてバーナーによる表
面酸化処理を施すと、応基である−COOH基や−CO
基が導入され、そのカーボン成分がフェノール樹脂に含
まれるカーボン成分と有機的に結合して、C/C素片1
と樹脂2の層との界面での接着強度が飛躍的に向上する
ものと推測される。また、2回の緻密化処理を施すこと
によって、フェノール樹脂に混ざったカーボン成分と緻
密化処理(ピッチ含浸処理)の際に導入されるピッチ炭
素とが有機的に結合して、等方性のあるより緻密なカー
ボン組織を生成するものと推測される。これは、上記接
合部が応力を受けた時に、組織自体が緻密であるために
その組織がミクロに分断されて一気に破壊することがな
く、亀裂発生時の伸展経路がより複雑になるためで、結
果として接合面1aでの接着強度が高められることにな
るからである。
【0038】図7は本発明の第2の実施の形態を示す図
で、下地調整処理として図1のバーナーによる表面酸化
処理に代えて、接着剤コーティング硬化処理を施すよう
にした点で第1の実施の形態のものと異なっている。こ
の接着剤コーティング硬化処理以外の各処理については
図1のものと同様である。
で、下地調整処理として図1のバーナーによる表面酸化
処理に代えて、接着剤コーティング硬化処理を施すよう
にした点で第1の実施の形態のものと異なっている。こ
の接着剤コーティング硬化処理以外の各処理については
図1のものと同様である。
【0039】上記樹脂コーティング硬化処理は、接着接
合の際に使用されるフェノール樹脂に黒鉛粉を混入する
ことなくフェノール樹脂単独で用いるものとし、このフ
ェノール樹脂に同量のエタノールを混合した溶液を、C
/C素片1,1同士の接着接合に先立ってその接合面に
20〜30mg/cm2程度塗布し、その後、例えば自
然乾燥にて24時間程度、もしくは熱風循環式の乾燥装
置にて60℃、3時間の条件にて乾燥させて硬化させる
ことにより、上記接合面1aにフェノール樹脂のコーテ
ィング層を予め形成する。以降は、図1と同様に、接着
接合、焼成および緻密化等の各処理を施す。
合の際に使用されるフェノール樹脂に黒鉛粉を混入する
ことなくフェノール樹脂単独で用いるものとし、このフ
ェノール樹脂に同量のエタノールを混合した溶液を、C
/C素片1,1同士の接着接合に先立ってその接合面に
20〜30mg/cm2程度塗布し、その後、例えば自
然乾燥にて24時間程度、もしくは熱風循環式の乾燥装
置にて60℃、3時間の条件にて乾燥させて硬化させる
ことにより、上記接合面1aにフェノール樹脂のコーテ
ィング層を予め形成する。以降は、図1と同様に、接着
接合、焼成および緻密化等の各処理を施す。
【0040】この第2の実施の形態についても、第1の
実施の形態と同様に、図6に示すように長方形の二枚の
C/C素片1,1同士を20ミリ×20ミリ程度の正方
形の接合面にて接着接合した試験片を用意して、引張剪
断試験を行った。
実施の形態と同様に、図6に示すように長方形の二枚の
C/C素片1,1同士を20ミリ×20ミリ程度の正方
形の接合面にて接着接合した試験片を用意して、引張剪
断試験を行った。
【0041】
【表4】
【0042】
【表5】
【0043】表4は、下地調整処理として樹脂コーティ
ング硬化処理を施す一方、黒鉛粉を混入したフェノール
樹脂にて接着接合し、かつその後焼成処理を施した場合
で、接合面の破壊時の剪断応力は平均で8.44kgf
/cm2まで向上している。
ング硬化処理を施す一方、黒鉛粉を混入したフェノール
樹脂にて接着接合し、かつその後焼成処理を施した場合
で、接合面の破壊時の剪断応力は平均で8.44kgf
/cm2まで向上している。
【0044】また表5は、下地調整処理として樹脂コー
ティング硬化処理を施すとともに、上記と同様のフェノ
ール樹脂を用いて接着接合し、さらに焼成処理を施した
上で2回の緻密化処理を施した場合であって、接合面の
破壊時の剪断応力は平均でさらに56.844kgf/
cm2まで向上している。
ティング硬化処理を施すとともに、上記と同様のフェノ
ール樹脂を用いて接着接合し、さらに焼成処理を施した
上で2回の緻密化処理を施した場合であって、接合面の
破壊時の剪断応力は平均でさらに56.844kgf/
cm2まで向上している。
【0045】これらの試験結果より、上記下地調整処理
である接着剤コーティング硬化処理および緻密化処理が
引張破壊強度の向上に大きく貢献していることがわか
る。これは次のように説明できる。すなわち、C/C素
片1,1同士の接着接合に先立って、その接合面1aに
下地調整処理として硬化した接着剤のコーティング層を
形成すると、C/C素片1の接合面1aに存在する気孔
に樹脂成分が充填されるため、その後から塗布される黒
鉛粉入りのフェノール系接着剤2との親和性が改善さ
れ、これが接着強度の向上に寄与するものと推測され
る。また、第1の実施の形態と同様に、2回の緻密化処
理を施すことによって、フェノール樹脂に含まれるカー
ボン成分と緻密化処理(ピッチ含浸処理)の際に導入さ
れるピッチ炭素とが有機的に結合して、等方性のあるよ
り緻密なカーボン組織を生成することになる。
である接着剤コーティング硬化処理および緻密化処理が
引張破壊強度の向上に大きく貢献していることがわか
る。これは次のように説明できる。すなわち、C/C素
片1,1同士の接着接合に先立って、その接合面1aに
下地調整処理として硬化した接着剤のコーティング層を
形成すると、C/C素片1の接合面1aに存在する気孔
に樹脂成分が充填されるため、その後から塗布される黒
鉛粉入りのフェノール系接着剤2との親和性が改善さ
れ、これが接着強度の向上に寄与するものと推測され
る。また、第1の実施の形態と同様に、2回の緻密化処
理を施すことによって、フェノール樹脂に含まれるカー
ボン成分と緻密化処理(ピッチ含浸処理)の際に導入さ
れるピッチ炭素とが有機的に結合して、等方性のあるよ
り緻密なカーボン組織を生成することになる。
【0046】ここで、上記第1,第2の実施の形態にお
ける下地調整処理すなわちバーナーによる表面酸化処理
や樹脂コーティング硬化処理に代えて、ショットピーニ
ング処理を施してもほぼ同様の機能が得られる。
ける下地調整処理すなわちバーナーによる表面酸化処理
や樹脂コーティング硬化処理に代えて、ショットピーニ
ング処理を施してもほぼ同様の機能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す工程説明図。
【図2】接着接合前のC/C素片同士の関係を示す斜視
図。
図。
【図3】(A)は接着接合して得られた中間成形体の斜
視図、(B)は同図(A)の全断面図。
視図、(B)は同図(A)の全断面図。
【図4】C/C素片そのものの成形方法の一例を示す工
程説明図。
程説明図。
【図5】C/C素片同士をホットプレス法にて接着接合
して硬化させる際の温度変化パターンの特性図。
して硬化させる際の温度変化パターンの特性図。
【図6】引張剪断試験に供される試験片の斜視図。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示す工程説明図。
1…C/C素片 1a…接合面 2…樹脂 3…中間成形体
Claims (4)
- 【請求項1】 カーボン/カーボン複合材からなる複数
枚の素片の各接合面に下地調整処理を施した上で、黒鉛
を混入してなるフェノール樹脂を用いてそれら素片同士
を接着接合するとともに、そのフェノール樹脂を熱硬化
させて中間成形体とし、 この中間成形体に焼成処理として炭素化処理および黒鉛
化処理をそれぞれ施すことを特徴とするカーボン/カー
ボン複合材からなる積層体の製造方法。 - 【請求項2】 前記下地調整処理がバーナーによる表面
酸化処理であることを特徴とする請求項1に記載のカー
ボン/カーボン複合材からなる積層体の製造方法。 - 【請求項3】 前記下地処理が、黒鉛を混入しないフェ
ノール樹脂とエタノールとを混合した溶液を塗布した上
で乾燥させるものであることを特徴とする請求項1に記
載のカーボン/カーボン複合材からなる積層体の製造方
法。 - 【請求項4】 前記焼成処理に続いて、ピッチ含浸、炭
素化処理および黒鉛化処理の順でこれらの各処理を緻密
化処理として施すことを特徴とする請求項1〜3のいず
れかに記載のカーボン/カーボン複合材からなる積層体
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11066132A JP2000264744A (ja) | 1999-03-12 | 1999-03-12 | カーボン/カーボン複合材からなる積層体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11066132A JP2000264744A (ja) | 1999-03-12 | 1999-03-12 | カーボン/カーボン複合材からなる積層体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000264744A true JP2000264744A (ja) | 2000-09-26 |
Family
ID=13307046
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11066132A Pending JP2000264744A (ja) | 1999-03-12 | 1999-03-12 | カーボン/カーボン複合材からなる積層体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000264744A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7901775B2 (en) | 2004-07-27 | 2011-03-08 | Honda Motor Co., Ltd. | C/C composite material |
| JP2019129091A (ja) * | 2018-01-25 | 2019-08-01 | 株式会社Ihiエアロスペース | ホールスラスタ用ヒータ及びホールスラスタ用ヒータの製造方法 |
| JP2019522814A (ja) * | 2016-05-31 | 2019-08-15 | サントル ナショナル ドゥ ラ ルシェルシュ シアンティフィック | 全反射蛍光顕微鏡法のための照明を提供する装置及び方法 |
-
1999
- 1999-03-12 JP JP11066132A patent/JP2000264744A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7901775B2 (en) | 2004-07-27 | 2011-03-08 | Honda Motor Co., Ltd. | C/C composite material |
| JP2019522814A (ja) * | 2016-05-31 | 2019-08-15 | サントル ナショナル ドゥ ラ ルシェルシュ シアンティフィック | 全反射蛍光顕微鏡法のための照明を提供する装置及び方法 |
| US11047799B2 (en) | 2016-05-31 | 2021-06-29 | Centre National De La Recherche Scientifique | Device and method for providing illumination for total-internal-reflection fluorescence microscopy using opaque mask |
| JP2019129091A (ja) * | 2018-01-25 | 2019-08-01 | 株式会社Ihiエアロスペース | ホールスラスタ用ヒータ及びホールスラスタ用ヒータの製造方法 |
| JP7085261B2 (ja) | 2018-01-25 | 2022-06-16 | 株式会社Ihiエアロスペース | ホールスラスタ用ヒータ及びホールスラスタ用ヒータの製造方法 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090106 |
|
| A02 | Decision of refusal |
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