JP2000265140A - 成型材リサイクル用両面粘着テープ - Google Patents

成型材リサイクル用両面粘着テープ

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JP2000265140A
JP2000265140A JP10834699A JP10834699A JP2000265140A JP 2000265140 A JP2000265140 A JP 2000265140A JP 10834699 A JP10834699 A JP 10834699A JP 10834699 A JP10834699 A JP 10834699A JP 2000265140 A JP2000265140 A JP 2000265140A
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Hideo Kuruma
秀夫 車
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はプラスチック、発泡体等の部材と金
属、プラスチック等の成型材の接着に用い、成型材のリ
サイクルを目的とし部材を成型材から剥離するときに、
粘着剤が成型材側に残ったり、テープが切断したり、支
持体層間で破壊したりすることがなく、良好な剥離性が
得られる両面粘着テープを提供することを目的とするも
のである。 【解決手段】厚みが30μm以上80μm以下で、マニ
ラ麻100%からなる不織布を支持体とし、支持体の片
側に重量平均分子量が60万以上100万以下のアクリ
ル酸エステル共重合体を主成分とした再はく離型粘着剤
層を、もう一方の側に重量平均分子量50万以下のアク
リル酸エステル共重合体を主成分とした粘着剤を、それ
ぞれ厚みが50μm以上90μm以下で設けた両面粘着
テープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は、主に、金属、プラスチ
ック等の成型材とプラスチック、発泡体等の部材との接
着に用いるもので、成型材のリサイクルを目的とし部材
を成型材から剥離するときに、粘着剤が成型材側に残っ
たり、支持体層間で破壊することなく、またテープが切
れることのない両面粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】両面粘着テープは、その取扱い易さと良
好な接着特性から、家電・OA製品等の成型材と部材の
接着に多用されているが、成型材は近年、省資源、産業
廃棄物の低減等を目的に、リサイクルする機会が増えて
きている。この際成型材から、接着された部材を両面粘
着テープと共に剥離して除去する必要があるが、剥離作
業に苦労している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】成型材と部材の接着に
用いられる従来の一般的な両面粘着テープは、貼合せ後
の経時による接着強度の上昇が大きく、剥離時に粘着剤
が成型材側に残ることが多く、その除去に多大の時間を
要している。また、従来の両面粘着テープに用いられる
支持体には、レーヨンやパルプからなる不織布、発泡
体、ポリエステルフィルム等のプラスチックフィルムが
使用されているが、レーヨンやパルプからなる不織布
や、発泡体などを支持体に用いた場合、支持体の強度が
弱く、剥離時にテープが切れてしまい、剥離作業が困難
となる。ポリエステルフィルム等のプラスチックフィル
ムを支持体として用いると、強度が強いため剥離時にテ
ープが切れることはないが、プラスチックフィルム表面
への粘着剤の密着性と、被着体への接着性のバランスを
とることが難しく、被着体によって支持体として用いた
プラスチックフィルムの界面から粘着剤が剥がれ、被着
体に残ることがあるほか、プラスチックフィルム銘板、
発泡体などの部材に貼合せ、打抜き加工を行うときに、
支持体と一緒に粘着剤も伸びて打抜き刃に付着したり、
部材に付着し部材どうしが接着してしまうなど、打抜き
適性が不織布を支持体とした場合より劣る。
【0004】上記問題を解決するため、特開平7−70
527号公報記載の両面粘着テープは、マニラ麻を主成
分とし、縦方向および横方向の引張強度がそれぞれ1k
gf/15mm以上である不織布支持体の両面に粘着剤
層が設けられ、少なくとも一方の面の粘着剤層が水溶性
粘着剤層であることを特徴とする提案がなされている。
しかし、この両面粘着テープは、成型材等の被着体から
剥離するときに、水溶性粘着剤層と水を接触させる作業
が必要であり煩雑である。
【0005】また、特開平9−272850号公報記載
の両面粘着テープは、支持体がグレーン比が高く、高強
度の物性を有するマニラ麻のみからなる不織布であり、
かつ、粘着剤として50℃での貯蔵弾性率(G’)が
4.5×10〜6.0×10dyne/cmの高
弾性率のアクリル系粘着剤を用いることを特徴としてい
る。
【0006】この両面粘着テープは、支持体にマニラ麻
のみからなる不織布を使用しているため、剥離時にテー
プが切れることはないが、マニラ麻100%では部分的
に繊維密度の高い結束繊維を形成しやすく、粘着剤の含
浸しにくい部位を生じ易い欠点がある。しかも、この粘
着剤の貯蔵弾性率の範囲は、凝集破壊して粘着剤が残っ
てしまう現象を避けるべく決定された、粘着剤としては
高弾性のものであり、支持体への含浸性には注意が払わ
れていないので、剥離時に部分的に支持体層間で破壊し
やすく、その除去のためリサイクル性が完全でない欠点
がある。また、粘着剤は高弾性率であるため成型材また
は部材の表面が梨地などの粗面であったり、わずかな凹
凸を持つ場合に接着性が極度に低下する欠点がある。
【0007】本発明は上記の問題点を解決し、プラスチ
ック、発泡体等の部材と金属、プラスチック等の成型材
の接着に用い、成型材のリサイクルを目的とし部材を成
型材から剥離するときに、粘着剤が成型材側に残った
り、支持体層間で破壊することなく、またテープが切れ
ることのない両面粘着テープを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、厚みが30
μm以上80μm以下で、マニラ麻からなる不織布を支
持体とし、支持体の片側に重量平均分子量が60万以上
100万以下のアクリル酸エステル共重合体を主成分と
した再はく離型粘着剤層を、もう一方の側に重量平均分
子量50万以下のアクリル酸エステル共重合体を主成分
とした粘着剤を、それぞれ厚みが50μm以上90μm
以下として設けることを特徴とする両面粘着テープによ
り、上記課題を解決しうることを見いだし本発明をなす
に至った。
【0009】本発明に用いられる不織布は、厚みが30
μm以上80μm以下で、繊維はマニラ麻からなるもの
である。
【0010】下織布の厚みが30μm未満では支持体強
度が弱く、剥離時にテープが切れてしまい、リサイクル
性が損なわれる。厚みが80μmより大きいと不織布層
全体に粘着剤を含浸させるのが困難で、粘着剤が含浸し
ない部位が生じ、剥離時に粘着剤の含浸していない部分
が層間破壊しやすくなり、被着体に両面粘着テープの一
部が残ってしまう。
【0011】本発明に用いられる不織布は、紙力増強剤
としてビスコース、PVA、ポリアクリルアミド等の樹
脂含浸を行ってもよい。
【0012】本発明に用いられる不織布は、公知の製造
方法により得られ、特に制限されない。より詳しくは、
湿式法により好適に得られ、円網抄紙機、短網抄紙機、
長網抄紙機等を使用した、公知の各種抄紙法が用いられ
る。より好ましくは、円網抄紙機では繊維が縦方向に配
向しやすく、不織布の横方向の強度が弱くなってしまう
ため、繊維が縦方向に配向しにくい短網抄紙機、長網抄
紙機を用いる。
【0013】本発明に用いられる粘着剤の主成分は、公
知のアクリル酸エステル共重合体からなる。アクリル酸
エステル共重合体は、(メタ)アクリル酸エステルとこ
れと共重合可能な不飽和モノマーを材料としてなる。
【0014】(メタ)アクリル酸エステルの例として
は、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メ
タ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレー
ト、tert−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル
(メタ)アクリレート、イソペンチル(メタ)アクリレ
ート、ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレー
ト、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メ
タ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデ
シル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリ
レート等がある。
【0015】(メタ)アクリル酸エステルと共重合可能
な不飽和モノマーの例としては、アルキル(メタ)アク
リレートとして前記の通り例示したもの以外のアルキル
(メタ)アクリレート類;水酸基、アミノ基、アミド
基、エーテル基等を有する(メタ)アクリレート類;
(メタ)アクリル酸、フマル酸等の脂肪族不飽和(ジ)
カルボン酸類;エチレン、ブタジエン等の脂肪族不飽和
炭化水素類;塩化ビニル等の脂肪族不飽和炭化水素類の
ハロゲン置換体;スチレン、α−メチルスチレン等の芳
香族不飽和炭化水素類;酢酸ビニル等のビニルエステル
類;ビニルエーテル類;アクリロニトリル等の不飽和シ
アン化合物等がある。
【0016】本発明の粘着剤は、アクリル酸エステル共
重合体を主成分とし、架橋剤により架橋されたものであ
る。架橋剤としては、イソシアネート化合物、エポキシ
樹脂、金属キレート等公知のものを用いることができ
る。また、粘着剤中に粘着付与樹脂など各種添加剤を適
宜加えてもよい。
【0017】本発明に用いられるアクリル酸エステル共
重合体は、支持体の片側には重量平均分子量が60万以
上であり100万以下のものを、もう一つの側には50
万以下のものを、それぞれ支持体に設ける。
【0018】重量平均分子量が両側とも60万未満で
は、両面粘着テープを成形材などの被着体に貼合せ、経
時後に剥離すると、粘着剤が成型材に残ってしまいリサ
イクル性が損なわれる。重量平均分子量が100万より
大きいと溶液粘度が高くなり過ぎ塗布作業性が悪い他、
接着性が低下する。この点からは、100万以下でなけ
ればならない。また、支持体の両側に、重量平均分子量
が60万以上100万以下の粘着剤を設けると、マニラ
麻不織布は、部分的に繊維密度の高い結束繊維部がある
ため、通常の両面粘着テープの製造方法では支持体層に
粘着剤が含浸しない部位が生じ、剥離時に部分的に層間
破壊が生じてしまいリサイクル性が損なわれる。そこ
で、重量平均分子量が60万以上100万以下のアクリ
ル酸エステルを主成分とした再はく離型粘着剤を支持体
の片側に設け、支持体のもう一方の側に部材貼合せ側と
して重量平均分子量50万以下のアクリル酸エステルを
主成分とした粘着剤を設けることにより、支持体層間に
充分粘着剤が含浸するので、再はく離型粘着剤面を成型
材に接着することにより、剥離時に層間破壊することが
なく良好なリサイクル性が得られる。部材貼合せ側粘着
剤のアクリル酸エステルの重量平均分子量が50万より
大きいと、粘着剤の支持体への含浸が不充分で剥離時に
層間破壊が生じてしまう。
【0019】本発明における支持体不織布の両側に設け
られる粘着剤の厚みは、それぞれ50〜90μmであ
る。粘着剤の厚みが50μm未満では、充分な接着特性
が得られず、90μmより厚いと、剥離時に粘着剤が凝
集破壊の状態になりやすく、被着体に粘着剤が残りリサ
イクル性が損なわれる。
【0020】本発明における両面粘着テープの製造方法
は、特に制限されるものではなく公知の方法により得ら
れる。例としては、離型紙に粘着剤を塗付し乾燥させ、
不織布支持体と貼合わせる転写法や、不織布支持体に粘
着剤を直接塗付し乾燥させる直接法などがある。銘板、
OA機器等に用いる両面テープは、塗付面の平滑性を重
視するため転写法で製造されるのが好ましい。
【0021】
【発明実施の形態】本発明による、厚みが30μm以上
80μm以下で、マニラ麻からなる不織布を支持体と
し、支持体の片側に重量平均分子量が60万以上100
万以下のアクリル酸エステル共重合体を主成分とした再
はく離型粘着剤層を、もう一方の側に重量平均分子量5
0万以下のアクリル酸エステル共重合体を主成分とした
粘着剤を、それぞれ厚みが50μm以上90μm以下で
設けることにより、プラスチック、発泡体等の部材と金
属、プラスチック等の成型材の接着に用い、成形材のリ
サイクルを目的とし部材を成形材から剥離するときに、
粘着剤が成型材側に残ったり、支持体層間で破壊するこ
となく、またテープが切れることのない両面粘着テープ
が得られる。
【0022】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を説明する。
【0023】(実施例1)マニラ麻100%を湿式法に
より40μmに抄造した不織布を支持体とし、支持体の
片側にブチルアクリレートを主成分とする重量平均分子
量65万のアクリル酸エステル共重合体95重量部に、
粘着付与樹脂として軟化点115℃のロジンエステルを
5部添加し、イソシアネート系架橋剤により架橋した粘
着剤を厚み50μmで転写法により設け、支持体のもう
一方の側にブチルアクリレートを主成分とする重要平均
分子量45万のアクリル酸エステル共重合体90部に、
粘着付与樹脂として軟化点110℃のロジンエステルを
10部添加し、イソシアネート系架橋剤により架橋した
粘着剤を厚み50μmで転写法により設け、両面粘着テ
ープを得た。
【0024】(実施例2)実施例1と同様の不織布を支
持体とし、支持体の片側にブチルアクリレートを主成分
とする重量平均分子量75万のアクリル酸エステル共重
合体95重量部に、粘着付与樹脂として軟化点115℃
のロジンエステルを5部添加し、イソシアネート系架橋
剤により架橋した粘着剤を厚み50μmで転写法により
設け、支持体のもう一方の側にブチルアクリレートを主
成分とする重要平均分子量45万のアクリル酸エステル
共重合体90部に、粘着付与樹脂として軟化点110℃
のロジンエステルを10部添加し、イソシアネート系架
橋剤により架橋した粘着剤を厚み50μmで転写法によ
り設け、両面粘着テープを得た。
【0025】(実施例3)マニラ麻100%を湿式法に
より50μmに抄造した不織布を支持体とし、支持体の
両側に実施例2と同様のアクリル酸エステル共重合体を
主成分とした粘着剤を設け、両面粘着テープを得た。
【0026】(比較例1)実施例1と同様の不織布を支
持体とし、支持体の両側にブチルアクリレートを主成分
とする重量平均分子量75万のアクリル酸エステル共重
合体95重量部に、粘着付与樹脂として軟化点115℃
のロジンエステルを5部添加し、イソシアネート系架橋
剤により架橋した粘着剤をそれぞれ厚み50μmで転写
法により設け、両面粘着テープを得た。
【0027】(比較例2)実施例3と同様の不織布を支
持体とし、支持体の両側にブチルアクリレートを主成分
とする重量平均分子量75万のアクリル酸エステル共重
合体95重量部に、粘着付与樹脂として軟化点115℃
のロジンエステルを5部添加し、イソシアネート系架橋
剤により架橋した粘着剤をそれぞれ厚み50μmで転写
法により設け、両面粘着テープを得た。
【0028】(比較例3)パルプ100%を湿式法によ
り40μmに抄造した不織布を支持体とし、支持体の両
側にブチルアクリレートを主成分とする重量平均分子量
45万のアクリル酸エステル共重合体90重量部に、粘
着付与樹脂として軟化点110℃のロジンエステルを1
0部添加し、イソシアネート系架橋剤により架橋した粘
着剤を厚み50μmで転写法により設け、両面粘着テー
プを得た。
【0029】(剥離性)両面テープ剥離時の被着体への
粘着剤残り、テープの切断、支持体の層間破壊の有無に
より評価を行った。試験片は、上記両面粘着テープの表
1に示す面に部材としての5mm厚のウレタンフォーム
を貼合せ、25mm幅にし、成型材としての#280サ
ンドペーパーで研磨したSUS−304板に、2kgの
ハンドローラで1往復し貼合せ、作成した。この試験片
を常温1日放置後、サンシャインウェザーメーターに4
00時間投入した。試験片を取り出してから常温に1日
放置し、JIS−Z−0237に準拠し、引張り速度3
00mm/分で剥離試験を実施した。この時、被着体へ
の粘着剤残り、テープの切断、支持体の層間破壊の有無
をそれぞれ目視で確認し、それぞれの現象が認められた
場合×とし、認められない場合を○とし剥離性の評価を
行った。
【0030】実施例1〜3および比較例1〜3の両面粘
着テープを用い、上記剥離性試験を実施した。結果を表
1に示した。
【0031】
【0032】
【発明の効果】本発明の両面粘着テープを、プラスチッ
ク、発泡体等の部材と金属、プラスチック等の成型材の
接着に用いると、成型材のリサイクルを目的とし部材を
成型材から剥離するときに、粘着剤が成型材側に残った
り、テープが切断したり、支持体層間で破壊したりする
ことがなく、良好な剥離性が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚みが30μm以上80μm以下で、マニ
    ラ麻からなる不織布を支持体とし、支持体の片側に重量
    平均分子量が60万以上100万以下のアクリル酸エス
    テル共重合体を主成分とした再はく離型粘着剤層を、も
    う一方の側に重量平均分子量50万以下のアクリル酸エ
    ステル共重合体を主成分とした粘着剤層を、それぞれ厚
    みが50μm以上90μm以下として設けることを特徴
    とする両面粘着テープ。
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