JP2000265197A - 溶剤およびそれを用いる物品表面の清浄化方法 - Google Patents
溶剤およびそれを用いる物品表面の清浄化方法Info
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Abstract
にすぐれるとともに、オゾン層の破壊を生じることのな
い新規な溶剤及びそれを用いる物物品表面の清浄化方法
を提供する。 【解決手段】 下記式(1)または(2)で表される含
フッ素ケトンからなる溶剤。 n−C4F9COC2H5 (1) (CH3)2CFCF2CF2COCH3 (2) 前記含フッ素ケトンと低級アルコールからなる水切り乾
燥溶剤。前記の溶剤を用いて物品表面に付着する汚れ又
は水分を除去することを特徴とする物品表面の清浄化方
法。
Description
いる物品表面の清浄化方法に関するものである。
汚れや水分を除去するために、不燃性、低毒性及び熱安
定性にすぐれるCCl2FCClF2(CFC113)
や、1,1,1−トリクロロエタン及びCFC113と
他の溶剤との混合物等を洗浄剤として用いることが広く
行われてきた。特に、CFC113は、金属、プラスチ
ック、エラストマー等の基材を侵さず、各種の汚れを選
択的に溶解する等の特徴を有するため、各種精密機械部
品や、金属、プラスチック、エラストマー等からなる各
種電子部品、光学部品などの洗浄には最適であった。従
来使用されてきたCFC113や1,1,1−トリクロ
ロエタンは、種々の利点を有するにもかかわらず、化学
的に極めて安定なため、対流圏での寿命が長く、拡散し
て成層圏に達し、ここで紫外線により光分解して塩素ラ
ジカルを発生する。この塩素ラジカルが成層圏オゾンと
連鎖反応を起こし、オゾン用を破壊することから、その
生産が1996年より禁止及び消費について規則が実施
されている。
し難燃性、低毒性及び熱安定性にすぐれるとともに、オ
ゾン層の破壊を生じることのない新規な溶剤及びそれを
用いる物品表面の清浄化方法を提供することをその課題
とする。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、下記式(1)又は
(2)で表される含フッ素ケトンからなる溶剤が提供さ
れる。 n−C4F9COC2H5 (1) (CH3)2CFCF2CF2COCH3 (2) また、本発明によれば、前記含フッ素ケトンと低級アル
コールからなる水切り乾燥溶剤が提供される。 さら
に、本発明によれば、前記の溶剤を用いて物品表面に付
着する汚れ又は水分を除去することを特徴とする物品表
面の清浄化方法が提供される。
表される含フッ素ケトンからなる。表1にこの含フッ素
ケトンについての物性値を示す。
毒性、熱安定性にすぐれ、水とともに長時間加熱しても
分解しなかった。また、不燃性ないし難燃性を示すこと
が確認された。さらに、表−1に示すごとく、これらは
特に洗浄溶剤として好適な物性を有していることが確認
された。
も、新規化合物である。前記含フッ素ケトンのうち、C
F3CF2CF2CF2COCH2CH3は、ノナフルオロ吉
草酸(CF3CF2CF2CF2COOH)とエチルマグネ
シウムブロミドをジエチルエーテル中で反応させること
により容易に合成することができる。(CH3)2CFC
F2CF2COCH3は、ウンデカフルオロイソカプロン
酸((CH3)2CFCF2CF2COOH)とメチルマグ
ネシウムブロミドをジエチルエーテル中で反応させるこ
とにより容易に合成することができる。
は、含フッ素ケトンの他、他の液状有機化合物を含有す
ることができる。このような液状有機化合物の沸点は、
300℃以下、好ましくは150℃以下であり、その沸
点の下限は、通常、25〜30℃程度である。好ましく
は40〜120℃の沸点を有するものである。このよう
な液状有機化合物には、炭化水素、フッ素化炭化水素、
アルコール、フッ素化アルコール、エーテル、ケトン、
エステル、有機窒素化合物、有機硫黄化合物及び有機ケ
イ素化合物が包含される。このような液状有機化合物の
含有量は、全溶剤中1〜50重量%、好ましくは1〜2
0重量%である。可燃性液状有機化合物の場合、その含
有量が前記範囲より多くなると、溶剤の可燃性が増加す
るので好ましくなく、一方、前記範囲より少なくなる
と、その添加効果が不十分になるので好ましくない。
ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロペン
タン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン等の脂肪族
あるいは芳香族炭化水素が挙げられる。またフッ素化炭
化水素としては、HFC43−10mee(CF3CF2
CHFCHFCF3)、HFC338Pcc(CHF2C
F2CF2CHF2)等が挙げられる。アルコールとして
は、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノール、ブタノール、カルビトール等が挙げられる。
フッ素化アルコールとしては、トリフルオロエタノー
ル、ヘキサフルオロー2−プロパノール、ペンタフルオ
ロプロパノール等が挙げられる。エーテルとしては、ジ
エチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、モノグライム、ジグライ
ム等が挙げられる。ケトンとしては、アセトン、メチル
エチルケトン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、シク
ロペンタノン、シクロヘキサノン等が挙げられる。エス
テルとしては、カルボン酸エステル、例えばギ酸エステ
ル、酢酸エステル等が挙げられる。有機窒素化合物とし
ては、アセトニトリル、ニトロベンゼン、ジメチルホル
ムアミド、N−メチルピロリドン等が挙げられる。有機
硫黄化合物としては、ジメチルスルホキシド、スルホラ
ン等が挙げられる。有機ケイ素化合物としては、テトラ
メチルシラン、テトラエチルシラン、メトキシトリメチ
ルシラン、エトキシトリメチルシラン、ヘキサメチルジ
シロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン等が
挙げられる。これらの成分の中で好ましいものはアルコ
ールである。
含フッ素ケトンと液状有機化合物からなる溶剤には、水
を添加することができる。この場合の水の添加量は、全
溶剤中、0.01〜50重量%、好ましくは0.5〜2
0重量%である。溶剤に添加した水は、溶剤中に溶解状
又は分散状で存在するが、分散状で存在する場合には、
界面活性剤を同時に添加して溶剤中に乳化させるのが好
ましい。これらの含フッ素ケトンに対する水の溶解度は
0.01〜10重量%である。これらの含フッ素ケトン
は水を添加溶解させて、水と含フッ素ケトンからなる溶
液とすることができる。この混合溶液において水の濃度
は少なくとも0.01重量%であり、その上限値は、1
0〜20重量%程度である。本発明では、さらにそれ以
上の水を添加して、添加水を分散させた状態で使用する
こともできる。前記のような含水溶剤は、親水性の汚れ
に対する除去効果の向上したものである。
用するに際しては各種の安定剤を添加しても良い。安定
剤としては、蒸留操作により含フッ素ケトンに同伴流出
される液状化合物或いは共沸ないし共沸様混合物を形成
する液状化合物が望ましい。このような安定剤の具体例
としては、ニトロメタン、ニトロエタン等の脂肪族ニト
ロ化合物;ニトロベンゼン、ニトロスチレン等の芳香族
ニトロ化合物;ジメトキシメタン、1,2−ジメトキシ
エタン、1,4−ジオキサン、1,3,5−トリオキサ
ン等のエーテル類;クリシドール、メチルグリシジルエ
ーテル、アリルグリシジルエーテル、フェニルグリシジ
ルエーテル、1,2−ブチレンオキシド、シクロヘキセ
ンオキシド、エピクロルヒドリン等のエポキシ類;ヘキ
セン、ヘプテン、ペンタジエン、シクロペンテン、シク
ロヘキセン等の不飽和炭化水素類;アリルアルコール、
1−ブテン−3−オール等のオレフィン系アルコール
類;3−メチル−1−ブテン−3−オール、3−メチル
−1−ペンテン3オール等のアセチレン系アルコール
類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、メタクリル酸ビニル等のアクリル酸エステル類
等があげられる。また、更に相乗的安定化効果を得るた
めに、フェノール類、アミン類、ベンゾトリアゾール類
等を併用しても良い。安定剤の使用量は、安定剤の種類
等により異なるが、通常、溶剤中、0.01〜10重量
%程度であり、0.1〜5重量%程度とすることがより
好ましい。
等をより一層改善する為に、必要に応じて各種の界面活
性剤を添加することができる。界面活性剤としては、ソ
ルビタンモノオレート、ソルビタントリオレート等のソ
ルビタン脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンのソル
ビットテトラオエート等のポリオキシエチレンソルビッ
ト脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンモノラウレー
ト等のポリオキシエチレンラウリルエーテル類;ポリオ
キシエチレンノニフェニルエーテル等のポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル;ポリオキシエチレンオ
レイン酸アミド等のポリオキシエチレンアルキルアミン
脂肪酸アミド類等のノニオン系界面活性剤が挙げられ、
単独で使用してもよく、或いは2種以上の組み合わせで
使用しても良い。相乗的に洗浄力及び界面作用を改善す
る目的で、これらのノニオン系界面活性剤に更にカチオ
ン系界面活性剤を又はアニオン系界面活性剤を併用して
も良い。界面活性剤の総添加量は、その種類により異な
るが、溶剤中、0.01〜20重量%、好ましくは0.
1〜5重量%である。
や水を除去し、物品表面を清浄化するための洗浄剤とし
て有利に用いることができる。この場合の物品表面に付
着する汚れには、フラックス、油、グリース、ワック
ス、インク等による汚れの他、従来のドライクリーニン
グで除去される各種汚れがある。これらの汚れは、従来
は、CFC113や1,1,1−トリクロロエタン等を
用いて除去されてきたものであるが、本発明の溶剤は、
それらのCFC113や1,1,1−トリクロロエタン
の代替物として有利に適用される。また、前記物品に
は、電子部品(プリント基板、液晶表示器、磁気記録部
品、半導体材料等)、電機部品、精密機械部品、樹脂加
工部品、光学レンズ、衣料品等が包含される。その物品
表面の洗浄化方法としては、浸漬、スプレー、沸騰洗
浄、超音波洗浄、蒸気洗浄等或いはこれらの組み合わせ
等の従来から用いられている方法が採用できる。
ールからなる混合液は、水切り乾燥溶剤として有利に用
いることができる。低級アルコールとしては、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等の炭
素数1〜6、好ましくは1〜3のアルコールが用いら
れ、その溶剤中濃度は1〜50重量%、好ましくは1〜
20重量%である。この水切り乾燥溶剤は、水洗された
後の表面に水分が付着している物品の表面にスプレー法
や浸漬法等の適宜の方法で適用され、これによりその付
着水を除去することができる。
剤は、冷蔵庫や、エアコン用等の冷媒として用いられる
ことができる。本発明の溶剤は、従来のフロンと同様に
塗料用溶剤、抽出剤、熱媒体等の各種用途に使用するこ
とができる。
する。
た。テストピース(SUS−316;50mm×l0m
m×1mm)をフラックス[アサヒ化学研究所製GX−
8S]に50℃、1分間浸漬した後、取り出して200
℃で1分間加熱処理した。そのテストピースを溶剤中で
1分間超音波洗浄し、ついで温風乾燥した。テストピー
ス上のフラックスの除去状況(A;良好、B;やや良、
C;不良)を肉眼及び顕微鏡で観察し、その結果を表2
に示した。
タノール(MeOH)エタノール(EtOH)又はイソ
プロパノール(iPrOH)]5重量%との混合物を用
いて付着水の除去試験を行った。予めよく脱脂洗浄した
ガラス板(30mm×20mm×1mm)を純水に1分
間浸漬し、次いで上記の混合物中に30秒間浸漬した。
取り出したガラス板を常温下で1分間放置して残存して
いた混合物を蒸発させた後、無水メタノール中に浸漬
し、そのメタノールの水分増加量をカールフィッシャー
水分計により測定した。一方、純水に浸漬しただけで上
記の混合物中に浸漬しなかった場合のメタノールの水分
増加量との比較及び肉眼、顕微鏡による表面状態の観察
から、付着水の除去状況(A;良好、B;やや良、C;
不良)を調べ、その結果を表3に示した。
30.047molと水0.094molをフラスコに
入れ、80℃で72時間、還流させた。有機層をガスク
ロ(TCD)によって分析したところ、組成には変化が
なく、また。試験前ガスクロ(TCD)によって分析し
たところ、組成には変化がなく、また試験前後での酸性
度にも変化はなかった。このことから、本発明で用いる
含フッ素ケトンはすぐれた安定性を有するものであるこ
とが確認された。
は、その含フッ素ケトンが塩素原子を含まないため、オ
ゾン層破壊の心配がなく、また、水素原子を含むため、
大気中の水酸基ラジカルとの反応性が高く、対流圏で分
解され易いため、温室効果が小さく、かつ、従来のCF
CやHCFCに替わる洗浄溶剤、水切り乾燥剤等として
有利に使用することができる。
7)
浄化方法
いる物品表面の清浄化方法に関するものである。
汚れや水分を除去するために、不燃性、低毒性及び熱安
定性にすぐれるCCl2FCClF2(CFC113)
や、1,1,1−トリクロロエタン及びCFC113と
他の溶剤との混合物等を洗浄剤として用いることが広く
行われてきた。特に、CFC113は、金属、プラスチ
ック、エラストマー等の基材を侵さず、各種の汚れを選
択的に溶解する等の特徴を有するため、各種精密機械部
品や、金属、プラスチック、エラストマー等からなる各
種電子部品、光学部品などの洗浄には最適であった。従
来使用されてきたCFC113や1,1,1−トリクロ
ロエタンは、種々の利点を有するにもかかわらず、化学
的に極めて安定なため、対流圏での寿命が長く、拡散し
て成層圏に達し、ここで紫外線により光分解して塩素ラ
ジカルを発生する。この塩素ラジカルが成層圏オゾンと
連鎖反応を起こし、オゾン用を破壊することから、その
生産が1996年より禁止及び消費について規則が実施
されている。
し難燃性、低毒性及び熱安定性にすぐれるとともに、オ
ゾン層の破壊を生じることのない新規な溶剤及びそれを
用いる物品表面の清浄化方法を提供することをその課題
とする。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、下記式(1)で表さ
れる含フッ素ケトンからなる溶剤が提供される。 (CF3 )2CFCF2CF2COCH3 (1) また、本発明によれば、前記含フッ素ケトンと低級アル
コールからなる水切り乾燥溶剤が提供される。 さら
に、本発明によれば、前記の溶剤を用いて物品表面に付
着する汚れ又は水分を除去することを特徴とする物品表
面の清浄化方法が提供される。
表される含フッ素ケトンからなる。表1にこの含フッ素
ケトンについての物性値を示す。
性、熱安定性にすぐれ、水とともに長時間加熱しても分
解しなかった。また、不燃性ないし難燃性を示すことが
確認された。さらに、表−1に示すごとく、このものは
特に洗浄溶剤として好適な物性を有していることが確認
された。
合物である。前記(CF3 )2CFCF2CF2COCH
3は、ウンデカフルオロイソカプロン酸((CF3 )2CF
CF2CF2COOH)とメチルマグネシウムブロミドを
ジエチルエーテル中で反応させることにより容易に合成
することができる。
は、含フッ素ケトンの他、他の液状有機化合物を含有す
ることができる。このような液状有機化合物の沸点は、
300℃以下、好ましくは150℃以下であり、その沸
点の下限は、通常、25〜30℃程度である。好ましく
は40〜120℃の沸点を有するものである。このよう
な液状有機化合物には、炭化水素、フッ素化炭化水素、
アルコール、フッ素化アルコール、エーテル、ケトン、
エステル、有機窒素化合物、有機硫黄化合物及び有機ケ
イ素化合物が包含される。このような液状有機化合物の
含有量は、全溶剤中1〜50重量%、好ましくは1〜2
0重量%である。可燃性液状有機化合物の場合、その含
有量が前記範囲より多くなると、溶剤の可燃性が増加す
るので好ましくなく、一方、前記範囲より少なくなる
と、その添加効果が不十分になるので好ましくない。
ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロペン
タン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン等の脂肪族
あるいは芳香族炭化水素が挙げられる。またフッ素化炭
化水素としては、HFC43−10mee(CF3CF2
CHFCHFCF3)、HFC338Pcc(CHF2C
F2CF2CHF2)等が挙げられる。アルコールとして
は、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノール、ブタノール、カルビトール等が挙げられる。
フッ素化アルコールとしては、トリフルオロエタノー
ル、ヘキサフルオロー2−プロパノール、ペンタフルオ
ロプロパノール等が挙げられる。エーテルとしては、ジ
エチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、モノグライム、ジグライ
ム等が挙げられる。ケトンとしては、アセトン、メチル
エチルケトン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、シク
ロペンタノン、シクロヘキサノン等が挙げられる。エス
テルとしては、カルボン酸エステル、例えばギ酸エステ
ル、酢酸エステル等が挙げられる。有機窒素化合物とし
ては、アセトニトリル、ニトロベンゼン、ジメチルホル
ムアミド、N−メチルピロリドン等が挙げられる。有機
硫黄化合物としては、ジメチルスルホキシド、スルホラ
ン等が挙げられる。有機ケイ素化合物としては、テトラ
メチルシラン、テトラエチルシラン、メトキシトリメチ
ルシラン、エトキシトリメチルシラン、ヘキサメチルジ
シロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン等が
挙げられる。これらの成分の中で好ましいものはアルコ
ールである。
含フッ素ケトンと液状有機化合物からなる溶剤には、水
を添加することができる。この場合の水の添加量は、全
溶剤中、0.01〜50重量%、好ましくは0.5〜2
0重量%である。溶剤に添加した水は、溶剤中に溶解状
又は分散状で存在するが、分散状で存在する場合には、
界面活性剤を同時に添加して溶剤中に乳化させるのが好
ましい。これらの含フッ素ケトンに対する水の溶解度は
0.01〜10重量%である。これらの含フッ素ケトン
は水を添加溶解させて、水と含フッ素ケトンからなる溶
液とすることができる。この混合溶液において水の濃度
は少なくとも0.01重量%であり、その上限値は、1
0〜20重量%程度である。本発明では、さらにそれ以
上の水を添加して、添加水を分散させた状態で使用する
こともできる。前記のような含水溶剤は、親水性の汚れ
に対する除去効果の向上したものである。
用するに際しては各種の安定剤を添加しても良い。安定
剤としては、蒸留操作により含フッ素ケトンに同伴流出
される液状化合物或いは共沸ないし共沸様混合物を形成
する液状化合物が望ましい。このような安定剤の具体例
としては、ニトロメタン、ニトロエタン等の脂肪族ニト
ロ化合物;ニトロベンゼン、ニトロスチレン等の芳香族
ニトロ化合物;ジメトキシメタン、1,2−ジメトキシ
エタン、1,4−ジオキサン、1,3,5−トリオキサ
ン等のエーテル類;クリシドール、メチルグリシジルエ
ーテル、アリルグリシジルエーテル、フェニルグリシジ
ルエーテル、1,2−ブチレンオキシド、シクロヘキセ
ンオキシド、エピクロルヒドリン等のエポキシ類;ヘキ
セン、ヘプテン、ペンタジエン、シクロペンテン、シク
ロヘキセン等の不飽和炭化水素類;アリルアルコール、
1−ブテン−3−オール等のオレフィン系アルコール
類;3−メチル−1−ブテン−3−オール、3−メチル
−1−ペンテン3オール等のアセチレン系アルコール
類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、メタクリル酸ビニル等のアクリル酸エステル類
等があげられる。また、更に相乗的安定化効果を得るた
めに、フェノール類、アミン類、ベンゾトリアゾール類
等を併用しても良い。安定剤の使用量は、安定剤の種類
等により異なるが、通常、溶剤中、0.01〜10重量
%程度であり、0.1〜5重量%程度とすることがより
好ましい。
等をより一層改善する為に、必要に応じて各種の界面活
性剤を添加することができる。界面活性剤としては、ソ
ルビタンモノオレート、ソルビタントリオレート等のソ
ルビタン脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンのソル
ビットテトラオエート等のポリオキシエチレンソルビッ
ト脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンモノラウレー
ト等のポリオキシエチレンラウリルエーテル類;ポリオ
キシエチレンノニフェニルエーテル等のポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル;ポリオキシエチレンオ
レイン酸アミド等のポリオキシエチレンアルキルアミン
脂肪酸アミド類等のノニオン系界面活性剤が挙げられ、
単独で使用してもよく、或いは2種以上の組み合わせで
使用しても良い。相乗的に洗浄力及び界面作用を改善す
る目的で、これらのノニオン系界面活性剤に更にカチオ
ン系界面活性剤を又はアニオン系界面活性剤を併用して
も良い。界面活性剤の総添加量は、その種類により異な
るが、溶剤中、0.01〜20重量%、好ましくは0.
1〜5重量%である。
や水を除去し、物品表面を清浄化するための洗浄剤とし
て有利に用いることができる。この場合の物品表面に付
着する汚れには、フラックス、油、グリース、ワック
ス、インク等による汚れの他、従来のドライクリーニン
グで除去される各種汚れがある。これらの汚れは、従来
は、CFC113や1,1,1−トリクロロエタン等を
用いて除去されてきたものであるが、本発明の溶剤は、
それらのCFC113や1,1,1−トリクロロエタン
の代替物として有利に適用される。また、前記物品に
は、電子部品(プリント基板、液晶表示器、磁気記録部
品、半導体材料等)、電機部品、精密機械部品、樹脂加
工部品、光学レンズ、衣料品等が包含される。その物品
表面の洗浄化方法としては、浸漬、スプレー、沸騰洗
浄、超音波洗浄、蒸気洗浄等或いはこれらの組み合わせ
等の従来から用いられている方法が採用できる。
ールからなる混合液は、水切り乾燥溶剤として有利に用
いることができる。低級アルコールとしては、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等の炭
素数1〜6、好ましくは1〜3のアルコールが用いら
れ、その溶剤中濃度は1〜50重量%、好ましくは1〜
20重量%である。この水切り乾燥溶剤は、水洗された
後の表面に水分が付着している物品の表面にスプレー法
や浸漬法等の適宜の方法で適用され、これによりその付
着水を除去することができる。
剤は、冷蔵庫や、エアコン用等の冷媒として用いられる
ことができる。本発明の溶剤は、従来のフロンと同様に
塗料用溶剤、抽出剤、熱媒体等の各種用途に使用するこ
とができる。
する。
た。テストピース(SUS−316;50mm×l0m
m×1mm)をフラックス[アサヒ化学研究所製GX−
8S]に50℃、1分間浸漬した後、取り出して200
℃で1分間加熱処理した。そのテストピースを溶剤中で
1分間超音波洗浄し、ついで温風乾燥した。テストピー
ス上のフラックスの除去状況(A;良好、B;やや良、
C;不良)を肉眼及び顕微鏡で観察し、その結果を表2
に示した。
タノール(MeOH)エタノール(EtOH)又はイソ
プロパノール(iPrOH)]5重量%との混合物を用
いて付着水の除去試験を行った。予めよく脱脂洗浄した
ガラス板(30mm×20mm×1mm)を純水に1分
間浸漬し、次いで上記の混合物中に30秒間浸漬した。
取り出したガラス板を常温下で1分間放置して残存して
いた混合物を蒸発させた後、無水メタノール中に浸漬
し、そのメタノールの水分増加量をカールフィッシャー
水分計により測定した。一方、純水に浸漬しただけで上
記の混合物中に浸漬しなかった場合のメタノールの水分
増加量との比較及び肉眼、顕微鏡による表面状態の観察
から、付着水の除去状況(A;良好、B;やや良、C;
不良)を調べ、その結果を表3に示した。
は、その含フッ素ケトンが塩素原子を含まないため、オ
ゾン層破壊の心配がなく、また、水素原子を含むため、
大気中の水酸基ラジカルとの反応性が高く、対流圏で分
解され易いため、温室効果が小さく、かつ、従来のCF
CやHCFCに替わる洗浄溶剤、水切り乾燥剤等として
有利に使用することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記式(1)又は(2)で表される含フ
ッ素ケトンからなる溶剤。 n−C4F9COC2H5 (1) (CH3)2CFCF2CF2COCH3 (2) - 【請求項2】 下記式(1)または(2)で表される含
フッ素ケトンと低級アルコールとからなる水切り乾燥溶
剤。 n−C4F9COC2H5 (1) (CH3)2CFCF2CF2COCH3 (2) - 【請求項3】 請求項1の溶剤を用いて物品表面に付着
する汚れ又は水分を除去することを特徴とする物品表面
の清浄化方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11098630A JP3141325B2 (ja) | 1999-01-14 | 1999-04-06 | 溶剤およびそれを用いる物品表面の清浄化方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11-7390 | 1999-01-14 | ||
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