JP2000265254A - 連続溶融金属メッキ設備の異物除去装置 - Google Patents
連続溶融金属メッキ設備の異物除去装置Info
- Publication number
- JP2000265254A JP2000265254A JP11097837A JP9783799A JP2000265254A JP 2000265254 A JP2000265254 A JP 2000265254A JP 11097837 A JP11097837 A JP 11097837A JP 9783799 A JP9783799 A JP 9783799A JP 2000265254 A JP2000265254 A JP 2000265254A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten metal
- foreign matter
- pipe
- bath surface
- communication pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Coating With Molten Metal (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ガスリフトポンプの作用を利用してスナウト内
のドロス等の異物を除去する装置において、酸化ドロス
の発生を抑制したい。 【解決手段】メッキ浴槽1内には、U字形の連通管6を
配設し、その一端部6aがスナウト3内に鋼帯Sの幅方
向両端部のそれぞれに近接した位置し、その他端部6b
がメッキ浴槽1のスナウト3裏側の両隅部の近傍に位置
するようにする。キ浴槽1の溶融亜鉛内に配設されてい
る。他端部6bには、ガス供給管7が上方から差し込ま
れていて、そのガス供給管7の下端部(先端部)は、U
字形の連通管6の底部分(水平部分)の近傍にまで達し
ている。連通管6の他端部6b側の鉛直部分の底部分に
不活性ガスを供給し、その供給されたガスを他端部6b
側から排出できるようにする。各連通管6の他端部6b
は、溶融亜鉛の浴面よりも上方に突出している。その突
出高さは、20mm〜100mmの範囲とする。
のドロス等の異物を除去する装置において、酸化ドロス
の発生を抑制したい。 【解決手段】メッキ浴槽1内には、U字形の連通管6を
配設し、その一端部6aがスナウト3内に鋼帯Sの幅方
向両端部のそれぞれに近接した位置し、その他端部6b
がメッキ浴槽1のスナウト3裏側の両隅部の近傍に位置
するようにする。キ浴槽1の溶融亜鉛内に配設されてい
る。他端部6bには、ガス供給管7が上方から差し込ま
れていて、そのガス供給管7の下端部(先端部)は、U
字形の連通管6の底部分(水平部分)の近傍にまで達し
ている。連通管6の他端部6b側の鉛直部分の底部分に
不活性ガスを供給し、その供給されたガスを他端部6b
側から排出できるようにする。各連通管6の他端部6b
は、溶融亜鉛の浴面よりも上方に突出している。その突
出高さは、20mm〜100mmの範囲とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、連続溶融金属メ
ッキ設備の異物除去装置に関し、特に、ドロス等の異物
による欠陥の発生を抑制できるようにしたものである。
ッキ設備の異物除去装置に関し、特に、ドロス等の異物
による欠陥の発生を抑制できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】連続溶融金属メッキとしての例えば連続
溶融亜鉛メッキは、焼鈍炉からスナウトを介してメッキ
浴槽に導かれた鋼帯が、浴中のシンクロールで上方に方
向転換され、浴中のサポートロールにより反りが矯正さ
れた後、浴外に引き上げられ、ガスワイピングノズルに
より所定のメッキ付着量に調整されるという手順で行な
われるのが一般的である。
溶融亜鉛メッキは、焼鈍炉からスナウトを介してメッキ
浴槽に導かれた鋼帯が、浴中のシンクロールで上方に方
向転換され、浴中のサポートロールにより反りが矯正さ
れた後、浴外に引き上げられ、ガスワイピングノズルに
より所定のメッキ付着量に調整されるという手順で行な
われるのが一般的である。
【0003】このような連続溶融亜鉛メッキにおいて、
ドロスと称される異物やアッシュと称される異物が浴槽
にて鋼帯に付着し、品質上の欠陥を生じる場合がある。
ドロスとは、鋼帯から亜鉛浴に溶出したFeと、メッキ
密着性向上等のために亜鉛浴に0.1 〜0.2 %添加された
Alとが反応して生じたFe2 Al5 であり、このよう
なドロスが付着した鋼板をプレス加工すると、押し傷と
なったり、金型を傷つけたりする不具合を招く。また、
アッシュとは、亜鉛ヒュームの固体であって、スナウト
内で鋼帯に付着すると、ガスワイピング時に吹き飛ばさ
れてその部分のメッキが不十分になる不具合を招く。
ドロスと称される異物やアッシュと称される異物が浴槽
にて鋼帯に付着し、品質上の欠陥を生じる場合がある。
ドロスとは、鋼帯から亜鉛浴に溶出したFeと、メッキ
密着性向上等のために亜鉛浴に0.1 〜0.2 %添加された
Alとが反応して生じたFe2 Al5 であり、このよう
なドロスが付着した鋼板をプレス加工すると、押し傷と
なったり、金型を傷つけたりする不具合を招く。また、
アッシュとは、亜鉛ヒュームの固体であって、スナウト
内で鋼帯に付着すると、ガスワイピング時に吹き飛ばさ
れてその部分のメッキが不十分になる不具合を招く。
【0004】そして、ドロスやアッシュ等の異物は、鋼
帯が最初に亜鉛浴に進入するスナウト内浴面で鋼帯に付
着する場合が多く、また、鋼帯の亜鉛浴中への進行に伴
って生ずる流れにより亜鉛浴中を浮遊しているドロス等
がスナウト内へ引き込まれ、スナウト内はドロス等が溜
まり易い状況にある。このような問題点に関し、従来か
ら、種々の技術が提案されている。例えば、溶融亜鉛用
ポンプを設け、スナウト内浴面のドロスを溶融亜鉛と共
にスナウト外へ吸い出す方法(特開平3-140448号公報参
照、第1従来技術)や、スナウト内に溶融亜鉛の供給ノ
ズルと吸い込みノズルとを対向して設置し、スナウト内
に吸い込みノズル側に向かう流れを作りドロスを除去す
る方法(特開平8-269659号公報参照、第2従来技術)が
ある。
帯が最初に亜鉛浴に進入するスナウト内浴面で鋼帯に付
着する場合が多く、また、鋼帯の亜鉛浴中への進行に伴
って生ずる流れにより亜鉛浴中を浮遊しているドロス等
がスナウト内へ引き込まれ、スナウト内はドロス等が溜
まり易い状況にある。このような問題点に関し、従来か
ら、種々の技術が提案されている。例えば、溶融亜鉛用
ポンプを設け、スナウト内浴面のドロスを溶融亜鉛と共
にスナウト外へ吸い出す方法(特開平3-140448号公報参
照、第1従来技術)や、スナウト内に溶融亜鉛の供給ノ
ズルと吸い込みノズルとを対向して設置し、スナウト内
に吸い込みノズル側に向かう流れを作りドロスを除去す
る方法(特開平8-269659号公報参照、第2従来技術)が
ある。
【0005】その他、ガスリフトポンプの作用を利用し
た従来技術として、特開平3-31460号公報に開示された
技術(第3従来技術)や、特開平6-299308号公報に開示
された技術(第4従来技術)がある。即ち、メッキ浴槽
の底部には、ボトムドロスと称されるZnとFeとが反
応したFeZn7 が沈降、堆積しているが、かかるボト
ムドロスは鋼帯の進行やシンクロールの回転により巻き
上げられ、鋼帯に付着して前述と同様の欠陥を引き起こ
すため、ボトムドロスをガスリフトポンプの作用により
吸い上げて除去する、というものである。
た従来技術として、特開平3-31460号公報に開示された
技術(第3従来技術)や、特開平6-299308号公報に開示
された技術(第4従来技術)がある。即ち、メッキ浴槽
の底部には、ボトムドロスと称されるZnとFeとが反
応したFeZn7 が沈降、堆積しているが、かかるボト
ムドロスは鋼帯の進行やシンクロールの回転により巻き
上げられ、鋼帯に付着して前述と同様の欠陥を引き起こ
すため、ボトムドロスをガスリフトポンプの作用により
吸い上げて除去する、というものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1従来技術、第2従来技術にあっては、溶融亜鉛用ポン
プの寿命が、亜鉛による腐食や磨耗のため短く(3〜4
カ月程度)、その補修費用が嵩むし、溶融亜鉛用ポンプ
は一般に大型で、スペース的な余裕の小さいメッキ設備
に対しては適用が困難である。特に、第2従来技術にあ
っては、ポンプが2台必要であるため、かかる問題は顕
著である。
1従来技術、第2従来技術にあっては、溶融亜鉛用ポン
プの寿命が、亜鉛による腐食や磨耗のため短く(3〜4
カ月程度)、その補修費用が嵩むし、溶融亜鉛用ポンプ
は一般に大型で、スペース的な余裕の小さいメッキ設備
に対しては適用が困難である。特に、第2従来技術にあ
っては、ポンプが2台必要であるため、かかる問題は顕
著である。
【0007】これに対し、上記第3従来技術や第4従来
技術にあっては、第1従来技術、第2従来技術に比べて
簡単にドロスを吸い出せる利点はあるものの、ドロスの
吐出側で酸化亜鉛が発生し易いという問題がある。つま
り、亜鉛は酸化し易い金属であるため、溶融亜鉛の浴面
には、常時、亜鉛の酸化膜が生成されているが、逆にそ
の酸化膜が存在することで、酸化膜下側の溶融亜鉛と酸
素との結合を防止できるのである。しかし、ガスリフト
ポンプ用の管の端部から吐出されたガスによって浴面が
波立ち、酸化膜が割れて亜鉛浴が空気に接触すること
で、さらに酸化亜鉛(ドロス)が増加してしまうのであ
る。
技術にあっては、第1従来技術、第2従来技術に比べて
簡単にドロスを吸い出せる利点はあるものの、ドロスの
吐出側で酸化亜鉛が発生し易いという問題がある。つま
り、亜鉛は酸化し易い金属であるため、溶融亜鉛の浴面
には、常時、亜鉛の酸化膜が生成されているが、逆にそ
の酸化膜が存在することで、酸化膜下側の溶融亜鉛と酸
素との結合を防止できるのである。しかし、ガスリフト
ポンプ用の管の端部から吐出されたガスによって浴面が
波立ち、酸化膜が割れて亜鉛浴が空気に接触すること
で、さらに酸化亜鉛(ドロス)が増加してしまうのであ
る。
【0008】本発明は、このような従来技術が有する未
解決の課題に着目してなされたものであって、ガスリフ
トポンプの作用を利用してドロス等の異物を除去でき、
しかも管の端部から吐出するガスによる攪拌によってさ
らにドロスが発生するような悪循環を抑制できる連続溶
融金属メッキ設備の異物除去装置を提供することを目的
としている。
解決の課題に着目してなされたものであって、ガスリフ
トポンプの作用を利用してドロス等の異物を除去でき、
しかも管の端部から吐出するガスによる攪拌によってさ
らにドロスが発生するような悪循環を抑制できる連続溶
融金属メッキ設備の異物除去装置を提供することを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、メッキ浴槽の溶融金属内に
先端部が差し込まれたスナウト内を通じて鋼帯を連続的
に前記溶融金属内に搬入する連続溶融金属メッキ設備の
異物除去装置において、一端部は前記スナウト内の前記
溶融金属の浴面に位置し他端部は前記スナウト外の前記
溶融金属の浴面に位置するように前記溶融金属内にU字
形の連通管を配設し、前記他端部側から排出されるよう
に前記連通管内にガスを供給するガス供給手段を設け、
そして、前記連通管の他端部を、前記溶融金属の浴面よ
り上方に突出させた。
に、請求項1に係る発明は、メッキ浴槽の溶融金属内に
先端部が差し込まれたスナウト内を通じて鋼帯を連続的
に前記溶融金属内に搬入する連続溶融金属メッキ設備の
異物除去装置において、一端部は前記スナウト内の前記
溶融金属の浴面に位置し他端部は前記スナウト外の前記
溶融金属の浴面に位置するように前記溶融金属内にU字
形の連通管を配設し、前記他端部側から排出されるよう
に前記連通管内にガスを供給するガス供給手段を設け、
そして、前記連通管の他端部を、前記溶融金属の浴面よ
り上方に突出させた。
【0010】請求項2に係る発明は、上記請求項1に係
る発明である連続溶融金属メッキ設備の異物除去装置に
おいて、前記連通管の他端を、前記溶融金属の浴面より
上方に20mm〜100mmの範囲で突出させた。また、請
求項3に係る発明は、上記請求項1、2に係る発明であ
る連続溶融金属メッキ設備の異物除去装置において、前
記連通管の前記一端部及び他端部に浮きを取り付けて前
記溶融金属の浴面変動に追従できるようにした。
る発明である連続溶融金属メッキ設備の異物除去装置に
おいて、前記連通管の他端を、前記溶融金属の浴面より
上方に20mm〜100mmの範囲で突出させた。また、請
求項3に係る発明は、上記請求項1、2に係る発明であ
る連続溶融金属メッキ設備の異物除去装置において、前
記連通管の前記一端部及び他端部に浮きを取り付けて前
記溶融金属の浴面変動に追従できるようにした。
【0011】そして、請求項4に係る発明は、上記請求
項1〜3に係る発明である連続溶融金属メッキ設備の異
物除去装置において、前記連通管の前記他端部の周囲
に、前記溶融金属に下部が浸かるように囲いを設けた。
上記目的を達成するために、請求項5に係る発明は、メ
ッキ浴槽の溶融金属内に先端部が差し込まれたスナウト
内を通じて鋼帯を連続的に前記溶融金属内に搬入する連
続溶融金属メッキ設備に用いられ、ガスリフトポンプの
作用を利用して異物を吸い出すようになっている異物除
去装置において、前記異物を吸い出すための管の異物吐
出側の端部を、前記溶融金属の浴面より上方に突出させ
た。
項1〜3に係る発明である連続溶融金属メッキ設備の異
物除去装置において、前記連通管の前記他端部の周囲
に、前記溶融金属に下部が浸かるように囲いを設けた。
上記目的を達成するために、請求項5に係る発明は、メ
ッキ浴槽の溶融金属内に先端部が差し込まれたスナウト
内を通じて鋼帯を連続的に前記溶融金属内に搬入する連
続溶融金属メッキ設備に用いられ、ガスリフトポンプの
作用を利用して異物を吸い出すようになっている異物除
去装置において、前記異物を吸い出すための管の異物吐
出側の端部を、前記溶融金属の浴面より上方に突出させ
た。
【0012】そして、請求項6に係る発明は、上記請求
項5に係る発明である連続溶融金属メッキ設備の異物除
去装置において、前記管の異物吐出側の端部を、前記溶
融金属の浴面より上方に20mm〜100mmの範囲で突出
させた。また、請求項7に係る発明は、上記請求項1〜
4に係る発明である連続溶融金属メッキ設備の異物除去
装置において、前記ガス供給手段は、前記連通管の他端
部側配管に挿入されたガス供給管と、このガス供給管に
不活性ガスを供給するガス供給源とからなり、前記他端
部側配管の径(A1)に対するガス供給管の径(A2)
の比(A2/A1)を0.12以上とした。
項5に係る発明である連続溶融金属メッキ設備の異物除
去装置において、前記管の異物吐出側の端部を、前記溶
融金属の浴面より上方に20mm〜100mmの範囲で突出
させた。また、請求項7に係る発明は、上記請求項1〜
4に係る発明である連続溶融金属メッキ設備の異物除去
装置において、前記ガス供給手段は、前記連通管の他端
部側配管に挿入されたガス供給管と、このガス供給管に
不活性ガスを供給するガス供給源とからなり、前記他端
部側配管の径(A1)に対するガス供給管の径(A2)
の比(A2/A1)を0.12以上とした。
【0013】また、請求項8に係る発明は、上記請求項
4に係る発明である連続溶融金属メッキ設備の異物除去
装置において、前記囲い内の浴面より上部に不活性ガス
を導入して、囲い内の浴面に酸素が触れないようにし
た。
4に係る発明である連続溶融金属メッキ設備の異物除去
装置において、前記囲い内の浴面より上部に不活性ガス
を導入して、囲い内の浴面に酸素が触れないようにし
た。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1乃至図3は本発明の第1の実
施の形態を示す図であって、この実施の形態は本発明を
連続溶融亜鉛メッキ装置に適用したものである。図1は
メッキ浴槽1の構成を示す側面図、図2はメッキ浴槽1
の平面図、図3は図1の要部を拡大した図である。
に基づいて説明する。図1乃至図3は本発明の第1の実
施の形態を示す図であって、この実施の形態は本発明を
連続溶融亜鉛メッキ装置に適用したものである。図1は
メッキ浴槽1の構成を示す側面図、図2はメッキ浴槽1
の平面図、図3は図1の要部を拡大した図である。
【0015】先ず、構成を説明すると、メッキ浴槽1内
には溶融亜鉛が収容され、その深部にはシンクロール2
が配設されていて、メッキ処理が施される鋼帯Sは、ス
ナウト3内を通じて斜め上方からメッキ浴槽1内に搬入
され、シンクロール2によってその進行方向が変更され
真上に向かって移動し、サポートロール4によって反り
が矯正された後に浴槽外に搬出され、ガスワイピングノ
ズル5によって付着量が調整され、さらに上方に搬送さ
れて行くようになっている。
には溶融亜鉛が収容され、その深部にはシンクロール2
が配設されていて、メッキ処理が施される鋼帯Sは、ス
ナウト3内を通じて斜め上方からメッキ浴槽1内に搬入
され、シンクロール2によってその進行方向が変更され
真上に向かって移動し、サポートロール4によって反り
が矯正された後に浴槽外に搬出され、ガスワイピングノ
ズル5によって付着量が調整され、さらに上方に搬送さ
れて行くようになっている。
【0016】そして、メッキ浴槽1内には、U字形の連
通管6が二つ配設されている。各連通管6は、図2にも
示されるように、その一端部6aがスナウト3内に鋼帯
Sの幅方向両端部のそれぞれに近接した位置となるとと
もに、その他端部6bがスナウト3外であって鋼帯Sの
移動に邪魔にならない位置(この場合は、メッキ浴槽1
のスナウト3裏側の両隅部の近傍)となるように、メッ
キ浴槽1の溶融亜鉛内に配設されている。
通管6が二つ配設されている。各連通管6は、図2にも
示されるように、その一端部6aがスナウト3内に鋼帯
Sの幅方向両端部のそれぞれに近接した位置となるとと
もに、その他端部6bがスナウト3外であって鋼帯Sの
移動に邪魔にならない位置(この場合は、メッキ浴槽1
のスナウト3裏側の両隅部の近傍)となるように、メッ
キ浴槽1の溶融亜鉛内に配設されている。
【0017】各連通管6の一端部6aは、図3に拡大図
示するように、斜めに切り落とされていて、これによ
り、溶融亜鉛の浴面に多少の変動が生じても、浴面に浮
いているドロス等の異物を吸い込めるようになってい
る。また、鋼帯S付近の異物を吸い込み易くするため
に、一端部6aの斜めに切り落とされた開口部は、スナ
ウト3内の鋼帯S側を向いている。
示するように、斜めに切り落とされていて、これによ
り、溶融亜鉛の浴面に多少の変動が生じても、浴面に浮
いているドロス等の異物を吸い込めるようになってい
る。また、鋼帯S付近の異物を吸い込み易くするため
に、一端部6aの斜めに切り落とされた開口部は、スナ
ウト3内の鋼帯S側を向いている。
【0018】一方、各連通管6の他端部6bには、ガス
供給管7が上方から差し込まれていて、そのガス供給管
7の下端部(先端部)は、U字形の連通管6の底部分
(水平部分)の近傍にまで達している。ガス供給管7の
図示しない他端部は、不活性ガスとしてのN2 ガスの供
給源に接続されていて、かかる構成により、連通管6の
他端部6b側の鉛直部分の底部分に、N2 ガスを供給
し、その供給されたN2 ガスを他端部6b側から排出で
きるようになっている。これらガス供給管7及び供給源
によってガス供給手段が構成される。
供給管7が上方から差し込まれていて、そのガス供給管
7の下端部(先端部)は、U字形の連通管6の底部分
(水平部分)の近傍にまで達している。ガス供給管7の
図示しない他端部は、不活性ガスとしてのN2 ガスの供
給源に接続されていて、かかる構成により、連通管6の
他端部6b側の鉛直部分の底部分に、N2 ガスを供給
し、その供給されたN2 ガスを他端部6b側から排出で
きるようになっている。これらガス供給管7及び供給源
によってガス供給手段が構成される。
【0019】そして、各連通管6の他端部6bは、溶融
亜鉛の浴面よりも上方に突出している。その突出高さH
1 は、20mm〜100mmの範囲としている。さらに、各
連通管6の他端部6bを包囲するように、囲い8を設け
ている。囲い8は、上下端が開口した直径500mm程度
の円筒形の部材であって、その上部は浴面より上方に位
置し、その下部は溶融亜鉛内に浸かっている。囲い8の
溶融亜鉛内に浸かっている部分の高さH2 は300mm以
上とし、囲い8の浴面より上方に突出した突出高さH3
は100mm程度としている。
亜鉛の浴面よりも上方に突出している。その突出高さH
1 は、20mm〜100mmの範囲としている。さらに、各
連通管6の他端部6bを包囲するように、囲い8を設け
ている。囲い8は、上下端が開口した直径500mm程度
の円筒形の部材であって、その上部は浴面より上方に位
置し、その下部は溶融亜鉛内に浸かっている。囲い8の
溶融亜鉛内に浸かっている部分の高さH2 は300mm以
上とし、囲い8の浴面より上方に突出した突出高さH3
は100mm程度としている。
【0020】次に、本実施の形態の動作を説明する。即
ち、スナウト3内を通じてメッキ浴槽1の溶融亜鉛内に
鋼帯Sが搬入されると、その鋼帯Sは、スナウト3の先
端部を通過し、シンクロール2を周回して進行方向を代
えて真上に向かって移動し、このメッキ浴槽1から搬出
される。一方、図示しないガスの供給源を作動させて、
ガス供給管7にN2 ガスを送り込む。すると、ガス供給
管7の先端からN2 ガスが連通管6内に供給され、その
N2 ガスは連通管6の鉛直部分を昇って他端部6b側か
ら大気に放出される。このとき、連通管6の他端部6b
側の鉛直部分内では、溶融亜鉛とN2 ガスとが混合され
その見かけ上の比重が溶融亜鉛の比重に比べて小さくな
り、その比重差によって、一端部6a側から他端部6b
側に向かう溶融亜鉛の流れが生じる。つまり、ガスリフ
トポンプの作用が得られる。
ち、スナウト3内を通じてメッキ浴槽1の溶融亜鉛内に
鋼帯Sが搬入されると、その鋼帯Sは、スナウト3の先
端部を通過し、シンクロール2を周回して進行方向を代
えて真上に向かって移動し、このメッキ浴槽1から搬出
される。一方、図示しないガスの供給源を作動させて、
ガス供給管7にN2 ガスを送り込む。すると、ガス供給
管7の先端からN2 ガスが連通管6内に供給され、その
N2 ガスは連通管6の鉛直部分を昇って他端部6b側か
ら大気に放出される。このとき、連通管6の他端部6b
側の鉛直部分内では、溶融亜鉛とN2 ガスとが混合され
その見かけ上の比重が溶融亜鉛の比重に比べて小さくな
り、その比重差によって、一端部6a側から他端部6b
側に向かう溶融亜鉛の流れが生じる。つまり、ガスリフ
トポンプの作用が得られる。
【0021】すると、そのガスリフトポンプによって連
通管6内を流れる溶融亜鉛と共に、スナウト3内を浮遊
しているドロスやアッシュ等の異物も流れ、他端部6b
側から排出される。このとき、他端部6bからN2 ガス
と溶融亜鉛との混合物が溢れ出すが、この実施の形態で
は、その他端部6bを溶融亜鉛の浴面から上方に突出高
さH1 だけ突出させているため、溢れ出した混合物によ
る浴面の攪乱を最小限に抑えることができ、酸化ドロス
の発生を抑制することができる。即ち、本発明者等が行
なった実験によれば、他端部6bが浴面よりも下方にあ
る場合が、排出されるN2 ガスによる浴面付近の攪乱が
最も激しく、酸化ドロスも大量に発生してしまうことが
判った。また、突出高さH1 を高くし過ぎると、今度
は、他端部6bから溢れ出し連通管6を伝って浴面に落
下する亜鉛流が激しくなり、その亜鉛流が浴中に入ると
きに多量の空気を巻き込んでしまい、却って多量の酸化
ドロスを発生させることも確認された。さらに、浴面上
に突出している連通管6が長過ぎると、その吐出した部
分に亜鉛が凝固付着し易くなり、その除去のための作業
が煩わしいという不具合もある。以上のことから、突出
高さH1 は、20mm〜100mmの範囲とすることが適正
であると判断したものである。
通管6内を流れる溶融亜鉛と共に、スナウト3内を浮遊
しているドロスやアッシュ等の異物も流れ、他端部6b
側から排出される。このとき、他端部6bからN2 ガス
と溶融亜鉛との混合物が溢れ出すが、この実施の形態で
は、その他端部6bを溶融亜鉛の浴面から上方に突出高
さH1 だけ突出させているため、溢れ出した混合物によ
る浴面の攪乱を最小限に抑えることができ、酸化ドロス
の発生を抑制することができる。即ち、本発明者等が行
なった実験によれば、他端部6bが浴面よりも下方にあ
る場合が、排出されるN2 ガスによる浴面付近の攪乱が
最も激しく、酸化ドロスも大量に発生してしまうことが
判った。また、突出高さH1 を高くし過ぎると、今度
は、他端部6bから溢れ出し連通管6を伝って浴面に落
下する亜鉛流が激しくなり、その亜鉛流が浴中に入ると
きに多量の空気を巻き込んでしまい、却って多量の酸化
ドロスを発生させることも確認された。さらに、浴面上
に突出している連通管6が長過ぎると、その吐出した部
分に亜鉛が凝固付着し易くなり、その除去のための作業
が煩わしいという不具合もある。以上のことから、突出
高さH1 は、20mm〜100mmの範囲とすることが適正
であると判断したものである。
【0022】そして、他端部6bから吐出したドロス等
の異物は、その他端部6b周辺の浴面上に浮遊すること
になるが、本実施の形態では、囲い8を設けているた
め、その異物がメッキ浴槽1内に広がって回収に余分な
負担がかかることを防止できるようになっている。ま
た、囲い8は、浴面の上方及び下方の両方をカバーして
いるため、他端部6bから溢れ出した溶融亜鉛流によっ
て浴面が波立ちメッキ品質が低下することの防止にも役
立つ。そして、本発明者等が行なった実験によれば、高
さH2 は300mm以上とすることが、高さH3 は100
mm程度とすることが、作業性及び効果の面からも適正で
あることが確認されている。
の異物は、その他端部6b周辺の浴面上に浮遊すること
になるが、本実施の形態では、囲い8を設けているた
め、その異物がメッキ浴槽1内に広がって回収に余分な
負担がかかることを防止できるようになっている。ま
た、囲い8は、浴面の上方及び下方の両方をカバーして
いるため、他端部6bから溢れ出した溶融亜鉛流によっ
て浴面が波立ちメッキ品質が低下することの防止にも役
立つ。そして、本発明者等が行なった実験によれば、高
さH2 は300mm以上とすることが、高さH3 は100
mm程度とすることが、作業性及び効果の面からも適正で
あることが確認されている。
【0023】そして、本実施の形態であれば、ガスリフ
トポンプの作用を利用してドロス等の異物を回収する構
成であるため、溶融亜鉛用ポンプを利用した場合に比べ
てスペース的な面でも費用的な面でも有利であるし、し
かも、上記のように連通管6の他端部6bを浴面よりも
上方に突出させて酸化ドロスの発生を抑制しているた
め、溶融亜鉛の歩留りの悪化を抑制できるという利点も
ある。
トポンプの作用を利用してドロス等の異物を回収する構
成であるため、溶融亜鉛用ポンプを利用した場合に比べ
てスペース的な面でも費用的な面でも有利であるし、し
かも、上記のように連通管6の他端部6bを浴面よりも
上方に突出させて酸化ドロスの発生を抑制しているた
め、溶融亜鉛の歩留りの悪化を抑制できるという利点も
ある。
【0024】図4は本発明の第2の実施の形態を示す図
である。なお、全体的な構成は上記第1の実施の形態と
同様であるため、その図示及び説明は省略し、異なる点
のみ説明する。即ち、本実施の形態では、連通管6の一
端部6a及び他端部6bのそれぞれに浮き10を取り付
けていて、これにより、一端部6a及び他端部6bの両
方を、溶融亜鉛の浴面変動に追従できるようにしてい
る。より具体的には、連通管6をメッキ浴槽1に支持す
るためのブラケット等とその連通管6との間を、水平方
向の位置は拘束するが、上下方向には相対移動可能と
し、浮き10が浴面の上下変動に従って上下動すると、
それに応じて一端部6a及び他端部6bの両方が上下方
向に移動できるようにしている。
である。なお、全体的な構成は上記第1の実施の形態と
同様であるため、その図示及び説明は省略し、異なる点
のみ説明する。即ち、本実施の形態では、連通管6の一
端部6a及び他端部6bのそれぞれに浮き10を取り付
けていて、これにより、一端部6a及び他端部6bの両
方を、溶融亜鉛の浴面変動に追従できるようにしてい
る。より具体的には、連通管6をメッキ浴槽1に支持す
るためのブラケット等とその連通管6との間を、水平方
向の位置は拘束するが、上下方向には相対移動可能と
し、浮き10が浴面の上下変動に従って上下動すると、
それに応じて一端部6a及び他端部6bの両方が上下方
向に移動できるようにしている。
【0025】浮き10としては、例えば、溶融亜鉛に対
する耐蝕性を有する金属製で上部が開放した箱状の部材
や、溶融亜鉛より比重が軽くて溶融亜鉛に対する耐蝕性
を有する金属製の固まりやセラミックス等が考えられ
る。つまり、溶融亜鉛の浴面変動の幅は通常40mm程度
であるため、一端部6aの斜めの開口部の大きさによっ
ては浴面に浮いているドロスが吸い込めない状況も考え
られ、また、他端部6bを浴面から上方に20mm突出さ
せた場合には浴面の下方に沈んでしまう状況も考えられ
るが、本実施の形態のように浴面変動に追従可能とすれ
ば、一端部6a及び他端部6bと浴面との関係を、常に
適正な状態に保つことができ、スナウト3内の異物をさ
らに効率よく除去できる。
する耐蝕性を有する金属製で上部が開放した箱状の部材
や、溶融亜鉛より比重が軽くて溶融亜鉛に対する耐蝕性
を有する金属製の固まりやセラミックス等が考えられ
る。つまり、溶融亜鉛の浴面変動の幅は通常40mm程度
であるため、一端部6aの斜めの開口部の大きさによっ
ては浴面に浮いているドロスが吸い込めない状況も考え
られ、また、他端部6bを浴面から上方に20mm突出さ
せた場合には浴面の下方に沈んでしまう状況も考えられ
るが、本実施の形態のように浴面変動に追従可能とすれ
ば、一端部6a及び他端部6bと浴面との関係を、常に
適正な状態に保つことができ、スナウト3内の異物をさ
らに効率よく除去できる。
【0026】図5は本発明の第3の実施の形態を示す図
である。なお、本実施の形態は、円筒形の囲い8の上側
が蓋材9で塞がれている点以外は、上記第1の実施の形
態と同様である。この蓋材9は、囲い8より少し径が大
きな円筒体であって、その上端は塞がれて下端は開口さ
れている。蓋材9の周面には、不活性ガスであるN2 ガ
スの導入配管9aが設けてある。この配管9aは、N2
ガス供給源に接続されている。蓋材9の塞がれている上
端面には、連通管6の他端部6bに差し込まれるガス供
給管7を通す貫通穴が設けてある。この蓋材9の上端面
は囲い8の上端より上方に配置されており、蓋材9の下
部は囲い8の外側の溶融亜鉛内に浸かっている。
である。なお、本実施の形態は、円筒形の囲い8の上側
が蓋材9で塞がれている点以外は、上記第1の実施の形
態と同様である。この蓋材9は、囲い8より少し径が大
きな円筒体であって、その上端は塞がれて下端は開口さ
れている。蓋材9の周面には、不活性ガスであるN2 ガ
スの導入配管9aが設けてある。この配管9aは、N2
ガス供給源に接続されている。蓋材9の塞がれている上
端面には、連通管6の他端部6bに差し込まれるガス供
給管7を通す貫通穴が設けてある。この蓋材9の上端面
は囲い8の上端より上方に配置されており、蓋材9の下
部は囲い8の外側の溶融亜鉛内に浸かっている。
【0027】したがって、配管9aにN2 ガス供給源か
らN2 ガスを供給すれば、蓋材9内にN2 ガスが導入さ
れて、囲い8内の浴面より上部がN2 ガス雰囲気とな
る。これにより、囲い8内の浴面に空気(酸素)が触れ
ないようになるため、第1の実施の形態よりも、酸化ド
ロスの発生を抑制する効果が高くなる。なお、連通管6
の他端部6bに挿入するガス供給管7の径が小さすぎる
と、ガス供給管7の下端が、スナウト内の浴面から吸引
移送されたドロスで塞がれる恐れがある。例えば1〜2
週間でガス供給管7の下端が塞がれて、連通管6内の溶
融亜鉛の流れが止まってしまうことも考えられる。この
点に関して本発明者等が行った実験によれば、連通管6
の他端部6b側の配管60の径(A1)に対するガス供
給管7の径(A2)の比(A2/A1)を0.12以
上、好ましくは0.13以上、より好ましくは0.19
以上とすることによって、安定してスナウト内のドロス
を吸引できるようになることが確認された。
らN2 ガスを供給すれば、蓋材9内にN2 ガスが導入さ
れて、囲い8内の浴面より上部がN2 ガス雰囲気とな
る。これにより、囲い8内の浴面に空気(酸素)が触れ
ないようになるため、第1の実施の形態よりも、酸化ド
ロスの発生を抑制する効果が高くなる。なお、連通管6
の他端部6bに挿入するガス供給管7の径が小さすぎる
と、ガス供給管7の下端が、スナウト内の浴面から吸引
移送されたドロスで塞がれる恐れがある。例えば1〜2
週間でガス供給管7の下端が塞がれて、連通管6内の溶
融亜鉛の流れが止まってしまうことも考えられる。この
点に関して本発明者等が行った実験によれば、連通管6
の他端部6b側の配管60の径(A1)に対するガス供
給管7の径(A2)の比(A2/A1)を0.12以
上、好ましくは0.13以上、より好ましくは0.19
以上とすることによって、安定してスナウト内のドロス
を吸引できるようになることが確認された。
【0028】図6は、配管60の径(A1)を80mm
で一定にし、ガス供給管7の径(A2)を変化させた場
合の、配管径比(A2/A1)と連通管6内での溶融亜
鉛の流速との関係を示すグラフである。ここでは、溶融
亜鉛の流速が70リットル/分となるようにガス供給管7に
N2 ガスを導入して実験を開始し、8日経過後の流速を
調べている。このグラフから分かるように、配管径比
(A2/A1)が大きいほど溶融亜鉛の流速の低下量は
少なくなり、特に0.19以上であると溶融亜鉛の流速
は8日経過しても低下しない。
で一定にし、ガス供給管7の径(A2)を変化させた場
合の、配管径比(A2/A1)と連通管6内での溶融亜
鉛の流速との関係を示すグラフである。ここでは、溶融
亜鉛の流速が70リットル/分となるようにガス供給管7に
N2 ガスを導入して実験を開始し、8日経過後の流速を
調べている。このグラフから分かるように、配管径比
(A2/A1)が大きいほど溶融亜鉛の流速の低下量は
少なくなり、特に0.19以上であると溶融亜鉛の流速
は8日経過しても低下しない。
【0029】ただし、この配管径比(A2/A1)が
0.5を超えると、両配管の隙間が狭くなり過ぎて、連
通管6の他端部6bでの激しい吐出が生じるようにな
り、浴面の攪乱が助長される恐れがあるため、配管径比
(A2/A1)の上限値を0.5とすることが好まし
い。図7は本発明の第4の実施の形態を示す図である。
なお、本実施の形態は、上下端が開口されている円筒形
の囲い8に代えて、上端が塞がれている囲い80を使用
した以外は、上記第1の実施の形態と同様である。
0.5を超えると、両配管の隙間が狭くなり過ぎて、連
通管6の他端部6bでの激しい吐出が生じるようにな
り、浴面の攪乱が助長される恐れがあるため、配管径比
(A2/A1)の上限値を0.5とすることが好まし
い。図7は本発明の第4の実施の形態を示す図である。
なお、本実施の形態は、上下端が開口されている円筒形
の囲い8に代えて、上端が塞がれている囲い80を使用
した以外は、上記第1の実施の形態と同様である。
【0030】この囲い80は、上端は塞がれて下端は開
口されている円筒体であって、その下部は、図3の囲い
8と同じ深さまで溶融亜鉛内に浸かっている。また、こ
の囲い80の塞がれている上端面は、連通管6の他端部
6bの上端より上方に配置されている。この囲い80の
周面には、連通管6の上端より上方となる位置に、不活
性ガスであるN2 ガスの導入配管80aが設けてある。
この配管80aは、N 2 ガス供給源に接続されている。
囲い80の塞がれている上端面には、連通管6の他端部
6bに差し込まれるガス供給管7を通す貫通穴が設けて
ある。
口されている円筒体であって、その下部は、図3の囲い
8と同じ深さまで溶融亜鉛内に浸かっている。また、こ
の囲い80の塞がれている上端面は、連通管6の他端部
6bの上端より上方に配置されている。この囲い80の
周面には、連通管6の上端より上方となる位置に、不活
性ガスであるN2 ガスの導入配管80aが設けてある。
この配管80aは、N 2 ガス供給源に接続されている。
囲い80の塞がれている上端面には、連通管6の他端部
6bに差し込まれるガス供給管7を通す貫通穴が設けて
ある。
【0031】したがって、配管80aにN2 ガス供給源
からN2 ガスを供給すれば、囲い80内にN2 ガスが導
入されて、囲い80内の浴面より上部がN2 ガス雰囲気
となる。これにより、囲い80内の浴面に空気(酸素)
が触れないようになるため、第1の実施の形態よりも、
酸化ドロスの発生を抑制する効果が高くなる。
からN2 ガスを供給すれば、囲い80内にN2 ガスが導
入されて、囲い80内の浴面より上部がN2 ガス雰囲気
となる。これにより、囲い80内の浴面に空気(酸素)
が触れないようになるため、第1の実施の形態よりも、
酸化ドロスの発生を抑制する効果が高くなる。
【0032】
【実施例】溶融亜鉛の温度465℃で最大板幅1800
mmの鋼帯Sに対して亜鉛メッキ処理する設備に上記第1
の実施の形態と同様の構成を適用した。他の条件は、ガ
スリフトポンプを構成する連通管6は、内径φ80mmの
パイプで、ガス供給管7は内径φ10mmで浴面下約10
00mmまで差し込み、N2 ガスの流量は5〜30リット
ル/分とした。囲い8は、直径は約500mm、H2 は5
00mm、H3 は100mmとした。
mmの鋼帯Sに対して亜鉛メッキ処理する設備に上記第1
の実施の形態と同様の構成を適用した。他の条件は、ガ
スリフトポンプを構成する連通管6は、内径φ80mmの
パイプで、ガス供給管7は内径φ10mmで浴面下約10
00mmまで差し込み、N2 ガスの流量は5〜30リット
ル/分とした。囲い8は、直径は約500mm、H2 は5
00mm、H3 は100mmとした。
【0033】以上のような条件下で約10日間連続操業
したが、スナウト3内のドロスやアッシュに起因する品
質不良は皆無であった。そして、酸化ドロス増加による
亜鉛歩留りの悪化についても評価したところ、その影響
は無視できるレベルであった。
したが、スナウト3内のドロスやアッシュに起因する品
質不良は皆無であった。そして、酸化ドロス増加による
亜鉛歩留りの悪化についても評価したところ、その影響
は無視できるレベルであった。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ガスリフトポンプの作用によってドロス等の異物を吐出
する管の端部を浴面よりも上方に突出させたため、酸化
ドロスの発生を抑制でき、溶融金属の歩留りの悪化を抑
制できるという効果がある。特に、請求項3に係る発明
であれば、ガスリフトポンプの作用によってドロス等の
異物を吐出する管の端部と浴面との関係を最適な状態に
保持できるから、本願発明の効果がより顕著になる。
ガスリフトポンプの作用によってドロス等の異物を吐出
する管の端部を浴面よりも上方に突出させたため、酸化
ドロスの発生を抑制でき、溶融金属の歩留りの悪化を抑
制できるという効果がある。特に、請求項3に係る発明
であれば、ガスリフトポンプの作用によってドロス等の
異物を吐出する管の端部と浴面との関係を最適な状態に
保持できるから、本願発明の効果がより顕著になる。
【0035】また、請求項4に係る発明であれば、浴面
が波立ちメッキ品質が低下することを防止できるという
効果もある。また、請求項7に係る発明であれば、酸化
ドロスの発生を抑制する効果がより高くなる。また、請
求項8に係る発明であれば、安定してスナウト内のドロ
スを吸引できる効果もある。
が波立ちメッキ品質が低下することを防止できるという
効果もある。また、請求項7に係る発明であれば、酸化
ドロスの発生を抑制する効果がより高くなる。また、請
求項8に係る発明であれば、安定してスナウト内のドロ
スを吸引できる効果もある。
【図1】本発明の第1の実施の形態の全体構成を示す側
面図である。
面図である。
【図2】第1の実施の形態の平面図である。
【図3】第1の実施の形態の要部拡大図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の要部を示す図であ
る。
る。
【図5】本発明の第3の実施の形態の要部を示す図であ
る。
る。
【図6】配管径比(A2/A1)と連通管内での溶融亜
鉛の流速との関係を示すグラフである。
鉛の流速との関係を示すグラフである。
【図7】本発明の第4の実施の形態の要部を示す図であ
る。
る。
1 メッキ浴槽 2 シンクロール 3 スナウト 6 連通管 6a 一端部 6b 他端部(異物吐出側の端部) 7 ガス供給管 8 囲い 80 囲い 80a 不活性ガス導入用の配管 9 蓋材 9a 不活性ガス導入用の配管 10 浮き
フロントページの続き (72)発明者 蔵本 浩史 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 岩谷 明之 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 阿保谷 和洋 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 Fターム(参考) 4K027 AA02 AA22 AB42 AD08 AD09 AD10 AD23 AE04 AE08 AE33 AE36 AE37
Claims (8)
- 【請求項1】 メッキ浴槽の溶融金属内に先端部が差し
込まれたスナウト内を通じて鋼帯を連続的に前記溶融金
属内に搬入する連続溶融金属メッキ設備の異物除去装置
において、 一端部は前記スナウト内の前記溶融金属の浴面に位置し
他端部は前記スナウト外の前記溶融金属の浴面に位置す
るように前記溶融金属内にU字形の連通管を配設し、前
記他端部側から排出されるように前記連通管内にガスを
供給するガス供給手段を設け、そして、前記連通管の他
端部を、前記溶融金属の浴面より上方に突出させたこと
を特徴とする連続溶融金属メッキ設備の異物除去装置。 - 【請求項2】 前記連通管の他端を、前記溶融金属の浴
面より上方に20mm〜100mmの範囲で突出させた請求
項1記載の連続溶融金属メッキ設備の異物除去装置。 - 【請求項3】 前記連通管の前記一端部及び他端部に浮
きを取り付けて前記溶融金属の浴面変動に追従できるよ
うにした請求項1又は2記載の連続溶融金属メッキ設備
の異物除去装置。 - 【請求項4】 前記連通管の前記他端部の周囲に、前記
溶融金属に下部が浸かるように囲いを設けた請求項1乃
至請求項3のいずれかに記載の連続溶融金属メッキ設備
の異物除去装置。 - 【請求項5】 メッキ浴槽の溶融金属内に先端部が差し
込まれたスナウト内を通じて鋼帯を連続的に前記溶融金
属内に搬入する連続溶融金属メッキ設備に用いられ、ガ
スリフトポンプの作用を利用して異物を吸い出すように
なっている異物除去装置において、 前記異物を吸い出すための管の異物吐出側の端部を、前
記溶融金属の浴面より上方に突出させたことを特徴とす
る連続溶融金属メッキ設備の異物除去装置。 - 【請求項6】 前記管の異物吐出側の端部を、前記溶融
金属の浴面より上方に20mm〜100mmの範囲で突出さ
せた請求項5記載の連続溶融金属メッキ設備の異物除去
装置。 - 【請求項7】 前記ガス供給手段は、前記連通管の他端
部側配管に挿入されたガス供給管と、このガス供給管に
不活性ガスを供給するガス供給源とからなり、前記他端
部側配管の径(A1)に対するガス供給管の径(A2)
の比(A2/A1)を0.12以上とした請求項1乃至
請求項4のいずれかに記載の連続溶融金属メッキ設備の
異物除去装置。 - 【請求項8】 前記囲い内の浴面より上部に不活性ガス
を導入して、囲い内の浴面に酸素が触れないようにした
請求項4記載の連続溶融金属メッキ設備の異物除去装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11097837A JP2000265254A (ja) | 1999-01-14 | 1999-04-05 | 連続溶融金属メッキ設備の異物除去装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11-8366 | 1999-01-14 | ||
| JP836699 | 1999-01-14 | ||
| JP11097837A JP2000265254A (ja) | 1999-01-14 | 1999-04-05 | 連続溶融金属メッキ設備の異物除去装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000265254A true JP2000265254A (ja) | 2000-09-26 |
Family
ID=26342871
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11097837A Pending JP2000265254A (ja) | 1999-01-14 | 1999-04-05 | 連続溶融金属メッキ設備の異物除去装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000265254A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007247044A (ja) * | 2006-03-20 | 2007-09-27 | Jfe Steel Kk | 連続溶融金属めっき設備 |
| JP2008056984A (ja) * | 2006-08-31 | 2008-03-13 | Jfe Steel Kk | 連続溶融金属めっき設備のスナウト内異物除去装置 |
| JP2011168832A (ja) * | 2010-02-18 | 2011-09-01 | Nippon Steel Corp | 溶融金属浴用の浸漬部材、溶融金属浴用の浸漬部材の製造方法、溶融金属めっき装置、及び溶融金属めっき鋼板の製造方法。 |
| JP2013133478A (ja) * | 2011-12-26 | 2013-07-08 | Jfe Steel Corp | ガスリフトポンプ |
| CN111118426A (zh) * | 2018-10-31 | 2020-05-08 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种锌锅排渣结构及方法 |
-
1999
- 1999-04-05 JP JP11097837A patent/JP2000265254A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007247044A (ja) * | 2006-03-20 | 2007-09-27 | Jfe Steel Kk | 連続溶融金属めっき設備 |
| JP2008056984A (ja) * | 2006-08-31 | 2008-03-13 | Jfe Steel Kk | 連続溶融金属めっき設備のスナウト内異物除去装置 |
| JP2011168832A (ja) * | 2010-02-18 | 2011-09-01 | Nippon Steel Corp | 溶融金属浴用の浸漬部材、溶融金属浴用の浸漬部材の製造方法、溶融金属めっき装置、及び溶融金属めっき鋼板の製造方法。 |
| JP2013133478A (ja) * | 2011-12-26 | 2013-07-08 | Jfe Steel Corp | ガスリフトポンプ |
| CN111118426A (zh) * | 2018-10-31 | 2020-05-08 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种锌锅排渣结构及方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2000265254A (ja) | 連続溶融金属メッキ設備の異物除去装置 | |
| JP2501654B2 (ja) | 連続溶融亜鉛めっき装置 | |
| JPH0734209A (ja) | 連続溶融めっき方法及びその方法に使用するドロス除去装置 | |
| JPH05279827A (ja) | 溶融金属めっきにおけるスナウト内ドロス除去装置 | |
| JP4457710B2 (ja) | 連続溶融金属めっき設備のスナウト内異物除去装置 | |
| JPH04120258A (ja) | 連続溶融亜鉛めっき方法および装置 | |
| JP2005171361A (ja) | 溶融金属めっきにおけるスナウト内浴面の異物除去装置 | |
| JP3993715B2 (ja) | ドロス除去方法および除去装置 | |
| JPH0211743A (ja) | 連続溶融金属めっきにおけるアッシュ付着防止装置 | |
| JP2575468B2 (ja) | 連続溶融亜鉛めっき装置 | |
| JPH05125509A (ja) | 連続溶融亜鉛めつき用スナウト内のドロス回収方法及び その装置 | |
| JP4872400B2 (ja) | 連続溶融金属めっき設備 | |
| JP5057359B2 (ja) | 溶融メッキ浴槽のスナウト内の清浄装置 | |
| JP3470416B2 (ja) | 連続溶融金属めっき装置のスナウト | |
| JPH0610621Y2 (ja) | 連続溶融メッキ装置 | |
| JP3180932B2 (ja) | 鋼板の連続溶融金属めっき装置 | |
| JP4858015B2 (ja) | 連続溶融金属めっき設備のスナウト内異物除去装置 | |
| JP2025538625A (ja) | 溶融めっき装置およびそれを操作する方法 | |
| JP2828596B2 (ja) | 溶融亜鉛めっき設備における溶融亜鉛浴槽 | |
| KR100312130B1 (ko) | 용융아연 도금욕의 불순물 제거방법 | |
| JP4894155B2 (ja) | スナウト内のドロス除去装置 | |
| JP5115041B2 (ja) | 溶融金属めっき装置 | |
| JPH0538044Y2 (ja) | ||
| JPH0776759A (ja) | 溶融金属めっき用空中ポット | |
| JPH07207419A (ja) | 溶融亜鉛めっきラインにおける溶融亜鉛浴槽内ボトムドロス除去装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060222 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070717 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070724 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071120 |