JP2000265934A - 内燃機関用点火装置 - Google Patents
内燃機関用点火装置Info
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Abstract
機関の運転状態に応じて変化するイオン電流を、全運転
領域で常に正確に検出できるようにする。 【解決手段】 点火コイルの二次巻線のインダクタンス
を、従来のもの(20〜30H)に比べて小さい4〜1
6Hの範囲内に設定することにより、一次巻線への通電
・遮断によって点火プラグを火花放電させた際の火花放
電の継続時間、及び火花放電終了時に生じる二次巻線の
電圧変動時間を短くする。この結果、火花放電開始後、
混合気の燃焼に伴い発生したイオン量に対応したイオン
電流を検出できるようになるまでの時間が短くなり、イ
オン電流を正確に検出できるようになる。また、二次巻
線のインダクタンスを小さくすると、火花放電の継続時
間が短くなって、混合気の着火性が低下するので、最初
の火花放電(時点t1)後に、イオン電流から失火判定
を行い(時点t3)、失火時には、一次巻線への通電遮
断によって再度火花放電を行う。この結果、混合気の着
火性も確保できる。
Description
放電後に燃料混合気が着火することにより発生するイオ
ンを、電流値として検出するイオン電流検出機能を備え
た内燃機関用点火装置に関する。
の他、内燃機関の各種運転状態(空燃比,空燃比のリー
ン限界,排気再循環量の限界等)を検出するために、内
燃機関の点火プラグの火花放電後に、点火プラグの電極
近傍に存在するイオンによって流れるイオン電流を利用
する技術が知られている。
ラグによる火花放電後の燃焼(火炎伝播)時にイオンが
発生し、このイオンの発生量に応じて点火プラグの電極
間の抵抗値が変化する。そして、イオンの発生量は、内
燃機関の燃焼状態、ひいては内燃機関の運転状態に応じ
て様々に異なる。このため、点火プラグへの点火用高電
圧印加後(つまり点火プラグの火花放電後)に、点火プ
ラグに対して外部から電圧を印加し、それによって流れ
るイオン電流を検出することにより、点火プラグの電極
間の抵抗値の変化(つまり運転状態の変化)を検出する
ことができるのである。
有する点火装置としては、例えば、特開平4−1914
65号公報等に開示されているように、点火コイルの一
次巻線に流れる電流を、一次巻線に直列接続されたパワ
ートランジスタ等のスイッチング素子によりオン・オフ
制御する、所謂フルトランジスタ型の点火装置に適用し
たものが知られている。
た従来のフルトランジスタ型の点火装置においては、点
火プラグを火花放電させた後、イオン電流を正確に検出
できるようになるまでの時間が長くなってしまい、内燃
機関の運転状態によっては、イオン電流を正確に検出で
きないことがあった。
置では、点火プラグを火花放電させる点火タイミングの
前に、パワートランジスタをオンして点火コイルの一次
巻線に電流を流し、その後の点火タイミングで、パワー
トランジスタをオフして、点火コイルの二次巻線に点火
用高電圧を発生させ、この点火用高電圧を点火プラグに
印加することにより、点火プラグを火花放電させる。
を絶縁破壊する容量放電と、それに続いて発生する誘導
放電(アーク放電ともいう)とからなり、誘導放電を含
む火花放電の継続時間は、シリンダ内での燃焼状態と、
点火コイルのインダクタンスとによって決まる。
等、内燃機関の低回転・低負荷運転時には、混合気が着
火し難く、着火性を確保するには、内燃機関の高回転・
高負荷運転時に比べて、火花放電の継続時間を充分長く
(2〜3ms程度)する必要がある。
装置では、内燃機関の低回転・低負荷運転時等にも火花
放電により混合気を確実に着火させることができるよう
に(換言すれば、火花放電の継続時間を充分長くできる
ように)、点火コイルの二次巻線の自己インダクタンス
を大きい値(20〜30H程度)に設定している。
して点火コイルの二次巻線の自己インダクタンスを充分
大きい値に設定すると、火花放電の継続時間が必要以上
に長くなってしまい、例えば、内燃機関の高回転・高負
荷運転時のように、点火プラグの火花放電開始直後に混
合気が速やかに着火・燃焼し得る運転条件下では、混合
気の燃焼によって発生したイオンが点火プラグの火花放
電中になくなり、イオン電流を検出できないことがあ
る。尚、これは、火花放電後の混合気の燃焼に伴い発生
するイオンは、混合気の着火後わずかな時間しか存在し
ないためである。
点火コイルの二次巻線の自己インダクタンスによって
(詳しくは、この自己インダクタンスと点火系の容量成
分で生じる共振特性によって)、二次巻線側に電圧変動
(振動)生じる。そして、こうした電圧変動が生じてい
るときに、点火プラグにイオン電流検出用の高電圧を印
加して、イオン電流を検出しようとしても、その検出信
号(イオン電流)は、二次巻線の電圧変動の影響を受け
て大きく変動してしまい、正確なイオン電流を検出する
ことができない。
グに火花放電を発生させてから(点火タイミング)から
点火プラグが火花放電を終了して二次巻線の電圧が安定
する迄の期間はイオン電流の検出を禁止する、所謂マス
キング処理を行うようにしたものもある。
の電圧変動は、二次巻線の自己インダクタンスが大きい
程、長く続くことから、混合気の着火性を確保するため
に二次巻線の自己インダクタンスを大きい値に設定した
従来の点火装置では、点火プラグの火花放電開始後、イ
オン電流を検出できるようになるまでの時間がより長く
なってしまい、イオン電流を正確に検出できない運転領
域が増えてしまう。
ば、その検出信号に重畳された特定周波数(ノック周波
数)の信号を取り出すことにより、内燃機関のノッキン
グを検出することができるが、点火コイルの二次巻線の
自己インダクタンスが大きいと、点火系全体がローパス
フィルタとなって、イオン電流の検出信号に重畳される
ノッキング信号成分が減衰してしまう。
装置では、たとえイオン電流を検出できたとしても、検
出したイオン電流からノッキングを検出することができ
ないといった問題もある。本発明は、こうした問題に鑑
みなされたもので、フルトランジスタ型の点火装置にお
いて、内燃機関の運転状態に応じて変化するイオン電流
を、内燃機関の全運転領域で常に正確に検出できるよう
にすることを目的とする。
めになされた請求項1記載の発明は、二次巻線の一端が
点火プラグに接続された点火コイルと、該点火コイルの
一次巻線に流れる一次電流を、外部からの指令に従い通
電、遮断するスイッチング素子と、該スイッチング素子
をオン・オフさせることにより、前記点火コイルの二次
巻線に点火用高電圧を発生させて、前記点火プラグを火
花放電させる点火制御手段と、前記点火プラグの火花放
電後に、前記点火プラグの電極間を流れるイオン電流を
検出するイオン電流検出手段とを備えた内燃機関用点火
装置であって、前記点火コイルの前記二次巻線の自己イ
ンダクタンスを4H〜16Hの範囲内に設定したことを
特徴とする。
火装置は、点火制御手段が、パワートランジスタ等から
なるスイッチング素子を内燃機関の回転に同期してオン
・オフさせることにより、点火コイルの二次巻線に点火
用高電圧を発生させて、点火プラグを火花放電させる、
所謂フルトランジスタ型点火装置であり、既述した従来
の点火装置と同様、イオン電流検出手段が、点火プラグ
の火花放電後に点火プラグの電極間を流れるイオン電流
を検出する。
ラグに印加する点火用高電圧を発生するための点火コイ
ルの二次巻線の自己インダクタンスを、従来のフルトラ
ンジスタ型点火装置で使用される点火コイルの二次巻線
の自己インダクタンス(20〜30H)よりも小さい、
4H〜16Hの範囲内に設定している。
4Hよりも小さくすると、火花放電の継続時間が短くな
り過ぎ、混合気を着火できない運転領域が確実に発生し
てしまい、逆に、二次巻線の自己インダクタンスを16
Hよりも大きくすると、火花放電終了後に二次巻線に生
じる電圧変動の発生期間が長くなり過ぎ、イオン電流検
出手段が検出したイオン電流から、混合気の燃焼によっ
て発生したイオン量(延いては内燃機関の運転状態)を
正確に検出することができなくなってしまうためであ
る。
従来の点火装置のように、混合気の着火性のみを考慮し
て、火花放電の継続時間が充分長くなるように、点火コ
イルの二次巻線の自己インダクタンスを充分大きい値に
設定するのではなく、後述実施例にて例示する各種実験
を行うことにより、混合気の着火性を確保しつつ、内燃
機関の全運転領域でイオン電流を正確に検出し得る二次
巻線の自己インダクタンスを設定しているのである。
燃機関用点火装置によれば、前述した従来装置に比べ
て、点火制御手段の動作によって点火プラグを火花放電
させた後の火花放電の継続時間を短くすることができ、
しかも、火花放電終了時に生じる二次巻線の電圧変動を
速やかに収束させることができることから、点火プラグ
が火花放電を開始する点火タイミングからイオン電流検
出手段がイオン電流検出動作を開始するまでの時間を短
くすることができる。
転・高負荷運転時等、混合気が着火し易い運転条件下で
も、混合気の燃焼によって発生したイオンがなくなる前
に、そのイオンの発生量に対応したイオン電流を正確に
検出することが可能になる。また、本発明では、点火コ
イルの二次巻線の自己インダクタンスを、従来のものよ
りも小さい4H〜16の範囲内に設定していることか
ら、後述の実験例から明らかなように、点火系全体がノ
ッキング周波数成分を減衰させてしまうローパスフィル
タとなるのを防止し、イオン電流検出手段にて検出され
たイオン電流から、内燃機関に発生したノッキングに対
応した信号成分を取り出し、ノッキングを判定すること
も可能である。
グの火花放電後に点火プラグの電極間に流れるイオン電
流を検出できるものであればよいが、例えば、請求項2
に記載のように、イオン電流検出手段を、点火プラグの
火花放電後に点火用高電圧とは逆極性の検出用高電圧を
点火プラグに印加し、その電圧印加によって点火プラグ
の電極間に流れるイオン電流を検出するようにするとよ
い。
性の検出用高電圧を点火プラグに印加させるためには、
後述実施例に記載のように、点火プラグへの点火用高電
圧の印加によって点火プラグが火花放電した際に流れる
放電電流にてコンデンサを充電しておき、この充電電荷
を利用して、検出用高電圧を発生する、といったことが
可能になり、こうすることで、検出用高電圧発生のため
の電力を別途電源装置から取り込む必要がなくなり、電
力消費量を低減できる。
コイルの二次巻線の自己インダクタンスの値を4H〜1
6Hの範囲内に設定することにより、点火プラグによる
火花放電の継続時間及び火花放電終了時に生じる二次巻
線の電圧変動期間を短くしているが、このように、火花
放電の継続時間を短くすると、内燃機関の低回転・低負
荷運転時のように混合気が着火し難い運転条件下では、
混合気が失火し易くなる。
請求項3に記載のように、請求項1又は請求項2記載の
内燃機関用点火装置に対して、更に、イオン電流検出手
段により検出されたイオン電流に基づき混合気の着火・
失火を判定し、失火を判定すると、前記スイッチング素
子を再度駆動して、前記点火プラグを再度火花放電させ
る再点火制御手段を設けるとよい。
では、点火制御手段が点火プラグを火花放電させ、その
後、イオン電流検出手段がイオン電流を検出すると、再
点火制御手段が、その検出されたイオン電流に基づき、
混合気の着火・失火を判定して、失火を判定すると、点
火プラグを再度火花放電させる。
点火制御手段による1回目の火花放電により混合気を着
火・燃焼させることができなかった場合にでも、再点火
制御手段による火花放電によって混合気を着火・燃焼さ
せることができるようになり、二次巻線の自己インダク
タンスを従来より小さい値に設定することにより生じ
る、失火が発生し易くなるという問題を防止することが
可能となる。
が点火プラグを火花放電させた後、一回だけ、イオン電
流から失火の有無を判定して、失火判定時に、点火プラ
グを火花放電させるようにしてもよく、例えば、自らが
点火プラグを火花放電させた2回目以降の火花放電後
も、イオン電流から失火の有無を判定して、失火判定時
に、点火プラグを火花放電させる、というように、「失
火判定→火花放電」を複数回繰り返し行うようにしても
よい。そして、再点火制御手段を、「失火判定→火花放
電」を複数回繰り返し行うように構成すれば、混合気の
失火をより確実に防止し、着火性を高めることが可能に
なる。
判定→火花放電」を複数回繰り返し行うように構成する
ことができるのは、本発明では、点火プラグの二次巻線
の自己インダクタンスを4H〜16Hと、従来のものに
比べて小さい値に設定しているためである。
ダクタンスが小さいということは、二次巻線に点火用高
電圧を発生させるのに必要な一次巻線の自己インダクタ
ンスも、当然、従来のものに比べて小さくなり、この結
果、二次巻線に点火用高電圧を発生させるのに要する一
次巻線の通電時間(換言すれば、スイッチング素子のオ
ン時間)も短くなる。
線の自己インダクタンスを小さくすることにより、点火
コイルの火花放電の継続時間を短くして、火花放電開始
後、短時間で、イオン電流を正確に検出できるようにし
ている。従って、本発明の点火装置では、「一次巻線の
通電→火花放電→イオン電流検出」に要する時間が従来
のものに比べて極めて短くなり、内燃機関の点火一回当
たりに、「失火判定→火花放電」を複数回繰り返し行う
ことができるようになるのである。
クタンスを上記範囲内に設定することにより失火が発生
し易くなるのは、内燃機関の低回転・低負荷運転時であ
り、内燃機関の高回転・高負荷運転時には、混合気は着
火し易く、失火する虞はないので、再点火制御手段の動
作を、内燃機関の運転状態に応じて制限するようにして
もよい。
転速度以下であるときや、スロットルバルブの開度,吸
入空気量Qと回転数Nとの比Q/N,吸気管圧力等から
得られる内燃機関の負荷が所定レベル以下であるときに
だけ、再点火制御手段を動作させ、それ以外の運転領域
では、再点火制御手段による「失火判定→火花放電」の
動作を禁止するようにしてもよい。
回転時等、内燃機関一回転当たりの時間が短くなり、点
火制御手段及び再点火制御手段を実現するエンジン制御
装置側で、点火一回当たりの処理に利用可能な時間が短
くなったときに、エンジン制御装置側での処理の負担を
増大させることなく、点火制御を良好に実行できること
になる。
い程着火し難くなり、しかも、内燃機関の1行程当たり
に再点火制御手段が「失火判定→火花放電」を実行し得
る回数は、内燃機関の回転速度が高い程少なくなるの
で、上記のように、再点火制御手段を、「失火判定→火
花放電」の動作を複数回実行するよう構成する場合に
は、その最大実行回数を、内燃機関の回転速度に応じ
て、内燃機関の回転速度が低い程多くなるように設定し
てもよい。
るには、請求項4に記載のように、点火制御手段を、内
燃機関の1燃焼サイクルの燃焼タイミングにおいて、ス
イッチング素子を複数回連続してオン・オフすることに
より、点火プラグを複数回連続して火花放電させるよう
に構成し、イオン電流検出手段側では、点火制御手段が
点火プラグを複数回連続して火花放電させた後に、イオ
ン電流を検出するようにしてもよい。
による点火プラグの複数回の火花放電によって混合気を
より確実に着火させ、その後、イオン電流検出手段にて
検出されるイオン電流から、失火,ノッキング等、内燃
機関の運転状態を良好に検出することができるようにな
る。
ラグの火花放電を複数回連続して発生させるように構成
する場合には、火花放電を不必要に実行してしまい、こ
れによって、イオン電流の検出精度が低下したり、点火
プラグの寿命が短くなることのないように、点火制御手
段が点火プラグに発生させる火花放電の回数を制限する
ことが望ましい。
下(例えば、内燃機関の低回転・低負荷運転時)では、
点火制御手段による火花放電の連続回数を多くし、混合
気が着火し易い運転条件下(例えば、内燃機関の高回転
・高負荷運転時)では、点火制御手段による火花放電の
連続回数を少なくする(場合によっては火花放電1回に
する)、というように、点火制御手段が制御する点火プ
ラグの火花放電の回数を内燃機関の運転状態に応じて設
定する火花放電連続回数設定手段を設け、点火制御手段
側では、その設定された火花放電回数に従いスイッチン
グ素子をオン・オフして、点火プラグを1又は複数回火
花放電させるように構成すればよい。
グの火花放電を複数回連続的に実行させるのは、混合気
の着火性を高めるためであることから、火花放電の継続
時間を短くすると混合気の着火性が著しく低下する内燃
機関、具体的には、燃料噴射弁(インジェクタ)が気筒
内に燃料を直接噴射するように構成された所謂直噴式の
内燃機関に適用するとよい。
クタから点火プラグ近傍に直接燃料が噴射されるため、
点火プラグによる火花放電の発生期間が短いと、燃料が
くすぶり易く、混合気をより確実に着火させるには、他
の内燃機関(詳しくは、吸気管側で燃料を供給して吸気
行程時に燃料と空気との混合気を気筒内に吸入させる内
燃機関)に比べて、点火用高電圧の立上がりを急峻に
し、且つ、火花放電の継続時間を長くする必要がある。
ルの二次巻線の自己インダクタンスを4H〜16Hの範
囲内に設定しているので、従来の点火装置に比べて、二
次巻線のインピーダンスが小さくなって、点火用高電圧
の立上がりを急峻にできる。しかし、この場合、既述し
たように、火花放電の継続時間が短くなるので、イオン
電流の検出には適しているが、直噴式の内燃機関では、
火花放電の継続時間が短くなりすぎ、着火性が低下する
虞がある。
御手段によるイオン電流検出前の火花放電を、複数回連
続して実行させるようにすれば、火花放電の継続時間を
長くしたのと同様の効果が得られ、混合気の着火性を確
保できる。よって、請求項4記載の発明は、特に、直噴
式の内燃機関の適用することにより、より効果を発揮す
ることができるようになるのである。
発明とは、互いに組み合わせることが可能であり、これ
ら発明を組み合わせれば、点火制御手段により火花放電
を複数回実行させる際の回数を必要最小限に抑えつつ、
混合気を確実に着火・燃焼させることが可能となり、点
火プラグの火花放電回数が不必要に増加するのを防止し
て、火花放電回数の増大に伴う点火プラグの寿命低下を
抑えることができる。
の自己インダクタンスを4H〜16Hの範囲内に設定す
るが、設定した自己インダクタンスの値によっては、点
火プラグの火花放電の継続時間が、混合気を着火・燃焼
させるのに必要な最小時間よりも長くなることも考えら
れる。
て、イオン電流の検出精度を高めるには、請求項5記載
のように、内燃機関の運転状態に応じて点火プラグの火
花放電を休止する火花放電休止手段を設けるとよい。つ
まり、例えば、二次巻線の自己インダクタンスを本発明
における最大値である16Hに設定した場合、混合気が
着火し易い内燃機関の高回転・高負荷運転時には、火花
放電の継続時間が必要以上に長くなることが考えられ
る。一方、内燃機関の高回転・高負荷運転時のイオン電
流の検出精度を高めるには、火花放電開始後、イオン電
流の検出を開始するまでの時間をできるだけ短くするこ
とが望ましい。そこで、請求項5に記載の発明では、例
えば、混合気が着火し易い内燃機関の高回転・高負荷時
程、点火プラグの火花放電継続時間が短くなるように、
点火プラグの火花放電を、内燃機関の運転状態に応じて
休止させるのである。この結果、請求項5に記載の発明
によれば、火花放電の継続時間をより短くして、イオン
電流の検出精度を高めることが可能になる。
グの火花放電期間中に、スイッチング素子をオンして、
点火コイルの一次巻線段への通電を再開させるようにす
ればよい。但し、この通電再開後に、スイッチング素子
をオフすると、点火プラグは再び火花放電することにな
るので、混合気を着火させる必要のないときには、内燃
機関が排気行程に入ってから、スイッチング素子をオフ
するようにするとよい。
に説明する。図1は、本発明が適用された内燃機関用点
火装置の構成(a)及びイオン電流検出特性(b)を表
す説明図である。
機関用点火装置は、外側電極2aがグランドに接地され
た点火プラグ2と、二次巻線L2の一端が点火プラグ2
の中心電極2bに接続された点火コイル4と、正極側が
点火コイル4の一次巻線L1の一端に接続され、負極側
がグランドに接地された直流電源(バッテリ)6と、点
火コイル4の一次巻線L1のバッテリ6とは反対側に設
けられ、グランドを介してバッテリ6の負極側に至る一
次巻線L1の通電経路を導通・遮断するスイッチング素
子8と、点火コイル4の二次巻線L2の点火プラグ2と
は反対側に設けられ、混合気の燃焼により点火プラグ2
の電極近傍に発生するイオンによって流れるイオン電流
を検出するためのイオン電流検出回路10と、スイッチ
ング素子8をオン・オフさせて、点火コイル4の一次巻
線を通電し、通電遮断時(スイッチング素子8のターン
オフ時)に、点火コイル4の二次巻線L2に点火用高電
圧を発生させて、点火プラグ2を火花放電させると共
に、その後、イオン電流検出回路10を駆動してイオン
電流を検出させる、マイクロコンピュータからなる制御
装置12と、から構成されている。
火コイル4の一次巻線L1に接続され、エミッタがグラ
ンドに接地され、ベースが制御装置12に接続されたN
PN型のパワートランジスタからなり、制御装置12か
ら出力される点火信号IGがHighレベルであるときにオ
ン状態となって、点火コイル4の一次巻線L1とバッテ
リ6との間の通電経路を導通して、一次巻線L1に電流
を流す。
8のターンオフ時に、一次巻線L1への通電により蓄積
されたエネルギによって、二次巻線L2の点火プラグ2
の中心電極2b側に、グランド電位よりも低い負の点火
用高電圧が誘起されるように構成されており、点火プラ
グ2の火花放電時には、二次巻線L2からイオン電流検
出回路10側に放電電流が流れる。
インダクタンスは、本発明を適用することにより、4H
〜16Hの範囲内(例えば8H)に設定されており、一
次巻線L1と二次巻線L2との巻数比(換言すれば一次
巻線L1の自己インダクタンス)は、一次巻線L1への
通電遮断時に二次巻線L2に発生させる点火用高電圧に
応じて設定されている。
求の範囲に記載のイオン電流検出手段に相当するもので
あり、一端がグランドに接地された抵抗20と、この抵
抗20に対してカソードがグランド側となるように並列
接続されたたダイオード22と、同じく抵抗20に対し
て並列接続された、抵抗24及びツェナーダイオード2
6の直列回路と、抵抗20のグランド側とは反対側に直
列接続されたコンデンサ28とを備えており、抵抗20
の両端電圧(=ダイオード22の両端電圧=抵抗24及
びツェナーダイオード26からなる直列回路の両端電
圧)が、イオン電流の検出信号(イオン電流信号)Si
として、制御装置12に入力される。
側には、充電用ダイオード30のカソードが接続されて
いる。充電用ダイオード30は、点火プラグ2の火花放
電時に点火コイル4の二次巻線L2からイオン電流検出
回路10側に流れ込む放電電流を利用してコンデンサ2
8を充電するためのものであり、そのアノードは、点火
コイル4の二次巻線L2の点火プラグ2とは反対側に接
続されている。そして、この充電用ダイオード30に
は、その両端を制御装置12から出力されるイオン電流
検出期間を表すウィンドウ信号IW(Highレベル)によ
って短絡する、放電用スイッチ32が、並列に接続され
ている。
ードが、点火コイル4の二次巻線L2の点火プラグ2と
は反対側に接続され、アノードがグランドに接地された
ツェナーダイオード34が設けられている。このツェナ
ーダイオード34は、二次巻線L2及び点火プラグ2と
共に閉ループを形成して、点火プラグ2の火花放電時に
放電電流を流すと共に、火花放電時の二次巻線L2とグ
ランドとの間の電圧をツェナー電圧に保持することによ
り、点火プラグ2の火花放電時に、充電用ダイオード3
0を介して、コンデンサ28を、ツェナーダイオード3
4のツェナー電圧から、ダイオード30及び22の順方
向電圧(2×Vf=約1.4V)分を減じた検出用高電
圧(点火プラグ2が火花放電しない程度の電圧;約30
0V程度)まで充電しておくためのである。
検出回路10では、放電用スイッチ32がオフ状態にあ
る時、点火コイル4の二次巻線L2からグランドに向か
う方向にだけ電流を流すことが可能となり、点火プラグ
2の火花放電時には、放電電流を、充電用ダイオード3
0,コンデンサ28及びダイオード22を通る閉ループ
で流すと共に、これら各部の両端電圧がツェナーダイオ
ード34のツェナー電圧を越えることのないよう、ツェ
ナーダイオード34にも放電電流を流す。
電圧は、ツェナーダイオード34のツェナー電圧で決ま
る所定の検出用高電圧となり、コンデンサ28には、放
電用スイッチ32をオフした際に、検出用高電圧を点火
コイル4の二次巻線L2を介して点火プラグ2の中心電
極2bに印加し得る電荷が蓄積されることになる。
閉じられると、コンデンサ28から放電用スイッチ32
及び二次巻線L2を通って、点火プラグ2の中心電極2
bに検出用高電圧が印加される。そして、このとき、点
火プラグ2の電極近傍に混合気の燃焼によって生じたイ
オンが存在すれば、点火プラグ2の電極間及び抵抗20
を通る経路で、イオン電流が流れることになる。また、
このようにイオン電流が流れると、抵抗20には、その
イオン電流の大きさと抵抗20の抵抗値とで決まる電圧
降下が生じ、抵抗20の両端電圧は、イオン電流に対応
した値となる。
圧(実際には、抵抗20とコンデンサ28との接続点に
生じるグランド電位よりも低い負電圧)を、イオン電流
信号Siとして制御装置12に入力することにより、制
御装置12側で、イオン電流を検出できることになる。
の直列回路は、電流測定レンジ(検出抵抗)を自動的に
変化させるためのものである。即ち、例えば、ツェナー
ダイオード26の降伏電圧を3V、抵抗R20の抵抗値
を100kΩ,抵抗24の抵抗値を10kΩに設定した
場合、電流が0〜30μA(換言すればイオン電流信号
Siが3V以下)のときには、イオン電流は抵抗R20
のみに流れるが、イオン電流信号Siが3Vを越える
と、イオン電流がツェナーダイオード26を通って抵抗
R24に流れることになるので、イオン電流検出用の抵
抗値が、抵抗R20と抵抗R24との合成抵抗(約10
kΩ)となる。
電流信号Si)との関係は、図1(b)に示すように、
イオン電流がツェナーダイオード26の降伏電圧と抵抗
R20の抵抗値とで決まる設定値以下(図では30μA
以下)の場合には、イオン電流信号Siは、イオン電流
の変化に対応して大きく変化するが、イオン電流がその
設定値を越えると、イオン電流の変化に対するイオン電
流信号Siの変化(傾き)が小さくなり、検出可能なイ
オン電流の変化幅(換言すればイオン電流検出回路10
のダイナミックレンジ)が大きくなる。従って、本実施
例のイオン電流検出回路10によれば、イオン電流を広
範囲にしかも高精度に測定できることになる。
理について図2に示すフローチャートに沿って説明す
る。尚、制御装置12は、内燃機関の点火時期、燃料噴
射量、アイドル回転数等を総合的に制御するためのもの
であり、以下に説明する点火制御処理のために、別途、
内燃機関の吸入空気量(吸気管圧力),回転速度,スロ
ットル開度,冷却水温,吸気温等、機関各部の運転状態
を検出する運転状態検出処理を行っている。
機関の回転角度(クランク角)を検出するクランク角セ
ンサからの信号に基づき、内燃機関が、吸気、圧縮、燃
焼、排気を行う1サイクルに1回の割で実行される。そ
して、図2に示すように、点火制御処理が開始される
と、まずS110(Sはステップを表す)にて、別途実
行される運転状態検出処理にて検出された内燃機関の運
転状態(吸入空気量,回転速度等)を読み込み、その運
転状態に基づき、点火プラグ2を火花放電させるべき点
火時期と、火花放電の継続時間を表す放電時間と、火花
放電終了後にイオン電流を検出(詳しくはイオン電流信
号Siをサンプリング)する時間(サンプリング時間)
とを算出する。
空気量と回転速度をパラメータとするマップ若しくは計
算式を用いて制御基準値を求め、これを冷却水温,吸気
温等に基づき補正する、といった手順で算出される。ま
た、放電時間は、例えば、内燃機関の回転速度と機関負
荷を表すスロットル開度とに基づき、混合気が着火し難
い内燃機関の低回転低負荷運転時には長く、混合気が着
火し易い高回転高負荷運転時には短くなるように、予め
設定されたマップ若しくは計算式を用いて算出される。
機関の回転速度と機関負荷を表すスロットル開度とに基
づき、火花放電によって混合気が着火・燃焼するのに時
間がかかる内燃機関の低回転低負荷運転時には長く、混
合気が着火・燃焼するのに要する時間が短い高回転高負
荷運転時には短くなるように、予め設定されたマップ若
しくは計算式を用いて算出される。
た点火時期にて点火プラグ2を火花放電させるのに必要
な一次巻線L1への通電開始時期を求め、その通電開始
時期に達したか否かを判断し、否定判定された場合に
は、同ステップを繰り返し実行することにより、通電開
始時期になるのを待つ。そして、S120にて、通電開
始時期に達したと判断されると、S130に移行して、
点火信号IGをLow からHighレベルに変化させる(図3
に示す時点t0参照)。この結果、スイッチング素子8
がオン状態となって、点火コイル4の一次巻線L1に一
次電流が流れる。尚、一次巻線L1の通電時間は予め設
定されており、S120では、S110にて算出した点
火時期からその通電時間分だけ早い時期を、一次巻線L
1の通電開始時期として設定する。
らの検出信号に基づき、S110にて求めた点火時期に
達したか否かを判断し、否定判定された場合には、同ス
テップを繰り返し実行することにより、点火時期になる
のを待つ。そして、S140にて、点火時期に達したと
判断されると、S150に移行して、点火信号IGをHi
ghからLow レベルに変化させる(図3に示す時点t1参
照)。
フして、一次巻線L1への通電が遮断され、点火コイル
4の二次巻線L2の点火プラグ2側に点火用高電圧(以
下、二次巻線L2の点火プラグ2側電圧を二次電圧V2
という)が発生して、点火プラグ2が火花放電する。
尚、このとき、イオン電流検出回路10内の放電用スイ
ッチ32は、オフ状態であり、イオン電流検出回路10
内のコンデンサ28には、検出用高電圧発生のための電
荷が蓄積される。
よる一次巻線L1への通電遮断後(換言すれば火花放電
開始後)、S110にて求めた放電時間が経過したか否
かを判断し、否定判定された場合には、同ステップを繰
り返し実行することにより、放電時間が経過するのを待
つ。そして、S160にて、放電時間が経過したと判断
されると、S170に移行して、点火信号IGを再度Lo
w からHighレベルに変化させ、続くS180にて、イオ
ン電流検出回路10に対して出力するウィンドウ信号I
WをLow からHighレベルに変化させる(図3に示す時点
t2参照)。
状態となって、一次巻線L1への通電が再開され、点火
プラグ2の火花放電が強制的に終了されると共に、イオ
ン電流検出回路10内の放電用スイッチ32がオンし
て、イオン電流検出回路10内のコンデンサ28に蓄積
された電荷によって、点火プラグ2の電極間に、火花放
電時とは逆極性の検出用高電圧が印加されることにな
る。
て、点火プラグの火花放電を強制的に終了すると同時
に、ウィンドウ信号IWをLow からHighレベルに変化さ
せた直後には、図3に示すように、二次巻線L2に電圧
変動が生じ、イオン電流検出回路10から制御装置12
に入力されるイオン電流信号Siも大きく変動するが、
本実施例では、二次巻線L2の自己インダクタンスを例
えば8Hと小さい値に設定していることから、この変動
期間は短く、その後、混合気が着火・燃焼してイオンが
発生すれば、イオン電流信号Siは、図3に点線で示す
ように、イオンの発生量に応じて変動し、逆に、混合気
が着火せず、イオンが発生しなければ、イオン電流信号
Siは、図3に実線で示すように、基準レベルに速やか
に収束することになる。
10から出力されるイオン電流信号Siを取り込み、S
200にて、S170及びS180の処理実行後、S1
10で求めたサンプリング時間が経過したか否かを判定
し、サンプリング時間が経過していなければ再度S19
0に移行する、といった手順で、サンプリング時間内に
イオン電流検出回路10から出力されたイオン電流信号
Siをサンプリングする。
が経過したと判断されると、S210に移行して、イオ
ン電流検出回路10に対するウィンドウ信号IWをHigh
からLow レベルに変化させて、イオン電流の検出を一旦
終了し(図3に示す時点t3参照)、続くS220に
て、S190にてサンプリングしたサンプリング時間内
のイオン電流信号Siの変化に基づき、失火判定を行
う。
ず、混合気は正常燃焼していると判断されると、S23
0に移行して、内燃機関が燃焼行程から排気行程に移行
したか否かを判断することにより、排気行程になるのを
待ち、内燃機関が排気行程に入ると、S240に移行し
て、点火信号IGをHighからLow レベルに変化させて、
一次巻線L1への通電を遮断し、当該処理を一旦終了す
る。尚、これは、内燃機関が正常燃焼しているにもかか
わらず失火判定後にそのまま一次巻線L1の通電を遮断
すると、点火プラグ2に火花放電が発生して、混合気の
燃焼に悪影響を及ぼすことが考えられるためである。
にサンプリングしたイオン電流信号Siから、イオン電
流を検出できず、失火したと判断されると、S250に
移行して、点火信号IGをHighからLow レベルに変化さ
せることにより、混合気を着火させるための火花放電を
再度実行させる(図3に示す時点t3参照)。
転状態(回転速度,負荷等)に基づき、火花放電の継続
時間を予測し、その継続時間が経過した時刻を、イオン
電流の検出開始タイミングとして設定し、続くS270
にて、現在時刻が、設定された検出タイミングに達した
か否かを判断することにより、検出タイミングになるの
を待つ。
したと判断されると、今度は、S280に移行して、上
記S180と同様、イオン電流検出回路10に対して出
力するウィンドウ信号IWをLow からHighレベルに変化
させる(図3に示す時点t4参照)。
出回路10から出力されるイオン電流信号Siを取り込
み、S300にて、S280の処理実行後、S110で
求めたサンプリング時間が経過したか否かを判定し、サ
ンプリング時間が経過していなければ再度S290に移
行する、といった手順で、サンプリング時間内にイオン
電流検出回路10から出力されたイオン電流信号Siを
サンプリングする。
が経過したと判断されると、S310に移行して、イオ
ン電流検出回路10に対するウィンドウ信号IWをHigh
からLow レベルに変化させて、イオン電流の検出を終了
する(図3に示す時点t5)。そして、続くS320で
は、S190にてサンプリングしたサンプリング時間内
のイオン電流信号Siの変化に基づき、失火判定を行
い、その判定結果を記憶(又は表示)し、当該処理を終
了する。
用点火装置は、点火コイル4の一次巻線L1に直列接続
されたスイッチング素子8をオン・オフさせることによ
り、点火プラグ2に点火用高電圧を印加して、その電極
間に火花放電を発生させる、フルトランジスタ型点火装
置であり、点火コイル4の二次巻線L2の自己インダク
タンスが、4H〜16Hの範囲内(例えば8H)に設定
されている。このため、二次巻線L2の自己インダクタ
ンスが20H〜30H程度に設定された従来の点火装置
に比べ、二次巻線L2のインピーダンスが極めて小さく
なり、点火プラグ2の火花放電の継続時間が短くなる。
図3に示すように、まず、内燃機関の運転状態に基づき
求めた点火時期(時点t1)で点火プラグ2が火花放電
するよう、図3に示す時点t0から時点t1までの間、
スイッチング素子8をオンして点火コイル4の一次巻線
L1を通電し、スイッチング素子8がターンオフした時
点t1で、点火コイル4の二次巻線L2側に点火用高電
圧を発生させて、この点火用高電圧にて点火プラグ2を
火花放電させる。
けば、一次巻線L1への通電によって点火コイル4に蓄
積されたエネルギが放出されるまで継続するが、本実施
例では、火花放電の継続時間を計時し、これが、内燃機
関の運転状態に基づき設定した放電時間に達した時点t
2で、スイッチング素子8を再度オンして一次巻線L1
を通電することにより、火花放電を強制終了させる。こ
のため、点火プラグ2の火花放電の継続時間は、従来の
点火装置に比べて、より短くなる。
後、内燃機関の運転状態に基づき設定したサンプリング
時間が経過する時点t3までの間、イオン電流検出回路
10から出力されるイオン電流信号Siをサンプリング
する。このサンプリングしたイオン電流信号Siの信号
波形は、火花放電の終了に伴い二次巻線L2に発生する
電圧変動(二次電圧V2の変動)の影響を受けるが、二
次巻線L2の自己インダクタンスが従来のものに比べて
小さいことから、二次電圧V2の変動期間,延いてはイ
オン電流信号Siの変動期間も短くなる。
始後、混合気の燃焼に伴い発生したイオン量に対応した
イオン電流を検出できるようになるまでの時間が、従来
の点火装置に比べて極めて短くなり、混合気が着火し易
く、火花放電を開始してから混合気の燃焼によってイオ
ンが発生するまでの時間が短い運転条件下(内燃機関の
高回転・高負荷運転時等)でも、イオン電流を正確に検
出できることになる。
のサンプリングが終了すると(時点t3)、そのサンプ
リングしたイオン電流信号Siに基づき失火判定を行う
が、この失火判定では、二次電圧V2の変動期間を除く
イオン電流信号Siの信号波形を用いることにより、内
燃機関の運転状態によらず、常に正確に失火判定を行う
ことが可能となる。
果、失火が検出されると、スイッチング素子8をオフし
て一次巻線L1への通電を遮断することにより、点火プ
ラグ2を再度火花放電させる。このため、一回目の火花
放電にて混合気を着火・燃焼させることができなかった
場合でも、この2回目の火花放電により混合気を着火・
燃焼させることが可能になる。
実行される点火制御処理の内、S120〜S150の処
理が、本発明の点火制御手段として機能し、S160,
170の処理が、本発明の火花放電休止手段として機能
し、S180〜S220及びS250の処理が、本発明
の再点火制御手段として機能する。
4の二次巻線L2の自己インダクタンスを、従来のもの
に比べて極めて小さい4H〜16Hの範囲内に設定する
ことにより、点火プラグ2の火花放電の継続時間及び火
花放電終了時に生じる二次電圧V2の変動期間を、従来
よりも短くし、しかも、1回目の火花放電の継続時間に
ついては、火花放電を強制終了させることにより、より
短くするようにしている。
易く、火花放電開始後イオンが発生するまでの時間が短
い運転条件下でも、イオン電流を正確に検出できるよう
にするためであるが、次に、こうした効果を裏付ける各
種実験例について説明する。 [実験例1]まず、図4は、1.8L,4気筒の内燃機
関を搭載した車両を用いて、点火コイルの二次巻線の自
己インダクタンスがイオン電流に与える影響を測定した
測定結果を表す。
じイオン電流検出回路を備えたフルトランジスタ型点火
装置で、点火コイルに、二次巻線の自己インダクタンス
が8Hのものを用い、内燃機関をリーン空燃比で運転し
つつ、車両を100km/hで走行させた際の、イオン電流
信号Si、二次電圧V2及び気筒内燃焼圧力Piの測定
結果であり、(b)は、二次巻線の自己インダクタンス
が16Hの点火コイルを用いて同様の実験を行った測定
結果であり、(c)は、二次巻線の自己インダクタンス
が23Hの点火コイルを用いて同様の実験を行った測定
結果である。尚、各測定結果の下方に記載の矢印↑は、
火花放電の開始時期(点火時期)を表す。 そして、こ
の測定結果から、二次巻線の自己インダクタンスが23
Hの点火コイルを用いた場合には、火花放電終了時に生
じる二次電圧V2の変動が長く続き、イオン電流信号S
iもそれに応じて振動するため、混合気の燃焼に伴い発
生したイオン量に対応したイオン電流波形が、その振動
の影響を受けてしまうことが判った。また、二次巻線の
自己インダクタンスを16H,8Hと小さくすると、火
花放電終了時に生じる二次電圧V2の変動期間が短くな
り、イオン電流信号Siが二次電圧V2の変動の影響を
受け難くなることも判った。
オン電流を正確に検出するには、点火コイルの二次巻線
の自己インダクタンスを、従来のように20H〜30H
程度に設定するのではなく、上記実施例のように、従来
よりも小さい値(4H〜16H)に設定した方がよいこ
とが判る。
己インダクタンスが16Hの点火コイルを用いて、実験
例1と同様の点火装置で、1.8L,4気筒の内燃機関
を運転させ、その運転時に、点火プラグの火花放電を最
後まで継続させたとき(a)と、火花放電を強制終了さ
せたとき(b)とで、イオン電流信号Siがどのように
変わるかを測定結果を表す。
載の矢印t1は、火花放電の開始時期(点火時期)を表
し、(b)の下方に記載の矢印t1は、スイッチング素
子を再通電して火花放電を強制終了させたタイミングを
表す。また、この実験では、実験例1と同様に、内燃機
関には車両に搭載されたもの使用した。そして、図5の
測定結果は、内燃機関をストイキ(理論空燃比)で運転
させつつ、車両を100km/hで走行させた際に得られた
値である。
と、火花放電の継続時間だけでなく、火花放電終了時に
生じる二次電圧V2の変動期間も長くなり、イオン量に
対応したイオン電流信号Siを検出できなくなることが
あるのに対し、火花放電を強制遮断させると、火花放電
の継続時間及び火花放電終了時の二次電圧V2の変動期
間が共に短くなって、イオン量に対応したイオン電流信
号Siが得られるようになることが判った。
ら、イオン電流を正確に検出するには、点火コイルの二
次巻線の自己インダクタンスを、従来よりも小さい値に
設定するだけではなく、上記実施例のように、火花放電
の継続期間が、混合気を着火し得る範囲内で、できるだ
け短くなるように、火花放電を強制的に終了させるとよ
いことが判る。 [実験例3]次に、図6は、二次巻線の自己インダクタ
ンスが16Hの点火コイルと、同じく自己インダクタン
スが23Hの点火コイルとを夫々用いて、実験例1と同
様の点火装置で、1.8L,4気筒の内燃機関を、点火
プラグの火花放電を強制終了させつつ運転させ、その運
転時に、混合気が正常燃焼(着火)したときと、失火し
たときとで、イオン電流信号Siがどのように変化する
かを測定した測定結果を表す。
自己インダクタンスが16Hの点火コイルを用いた場合
の測定結果であり、(b)は、二次巻線の自己インダク
タンスが23Hの点火コイルを用いた場合の測定結果で
ある。また、各測定結果の下方に記載の矢印は、火花放
電の開始時期(点火時期)を表す。また、この実験で
は、実験例1,実験例2と同様に、内燃機関には車両に
搭載されたもの使用した。そして、図6の測定結果は、
内燃機関をストイキ(理論空燃比)で運転させつつ、車
両を75km/hで走行させた際に得られた値である。
クタンスが23Hの点火コイルを用いた場合には、火花
放電終了後に生じる振動により、イオン電流信号Siか
ら混合気の失火・着火を判定できないことがあるのに対
し、二次巻線の自己インダクタンスが16Hの点火コイ
ルを用いた場合には、火花放電終了後に生じる振動の発
生期間が短いことから、その振動後のイオン電流信号S
iの信号波形から、混合気の失火・着火を正確に判定で
きることが判った。
も、イオン電流を正確に検出するには、点火コイルの二
次巻線の自己インダクタンスを、従来よりも小さい値
(4H〜16H)に設定した方がよいことが判る。 [実験例4]次に、図7は、二次巻線の自己インダクタ
ンスが23Hに設定された上記実施例の点火コイルを用
いて、下記(1)〜(3)の点火制御を行うことにより、2
L,6気筒の内燃機関を運転し、各点火制御において内
燃機関を運転し得る混合気の空燃比(A/F)を測定し
た測定結果(a)、及び、各点火制御における気筒内燃
焼圧力Piのばらつき測定した測定結果(b)を表す。
く(継続時間は2.0msec.となった)、火花放電を一
回だけ実行させる従来の点火制御。 (2) 火花放電の継続時間を、夫々、1.5msec.及び
0.7msec.に制限し、火花放電を一回だけ実行させる
点火制御。
制限しつつ、火花放電を行い、その1回目の火花放電後
にイオン電流信号Siに基づき失火判定を行って、失火
検出時には再度火花放電を実行させる上記実施例と同様
の点火制御。尚、この実験での内燃機関の運転条件は、
回転速度:2000r.p.m.、ブースト(吸入負圧):1
30mmHgである。
電を一回だけ行う点火制御では、火花放電の継続時間を
短くし過ぎると(本測定結果では0.7msec.)、混合
気を着火させることができない運転領域が増えて、運転
可能な混合気の空燃比の上限が低くなることが判った。
しかし、火花放電の継続時間を同様に制限しても、上記
実施例のように、失火判定を行って、失火検出時には火
花放電を再度実行するようにすれば、2回目の火花放電
で混合気を着火させることが可能になり、運転可能な混
合気の空燃比の上限も、従来の点火制御と同程度になる
ことが判った。
一回だけ行う点火制御では、火花放電の継続時間を短く
し過ぎると(本測定結果では0.7msec.)、混合気を
着火させることができない運転領域が増えることから、
内燃機関を安定して運転することができず、内燃機関運
転時の気筒内燃焼圧力Piのばらつきが大きくなること
が判った。しかし、火花放電の継続時間を同様に制限し
ても、上記実施例のように、失火判定を行って、失火検
出時には火花放電を再度実行するようにすれば、内燃機
関を安定して運転することができるようになり、内燃機
関運転時の気筒内燃焼圧力Piのばらつきも、従来の点
火制御と同程度になることが判った。
は、点火コイルの二次巻線の自己インダクタンスを小さ
い値(4H〜16H)に設定し、点火プラグの火花放電
の継続時間を運転状態に応じて制限するようにした場合
には、上記実施例のように、火花放電後に、イオン電流
信号Siを用いて失火判定を行い、失火検出時には、点
火プラグを再度火花放電させるようにするとよいことが
判る。 [実験例5]次に、従来の点火コイルを用いた点火装置
において検出したイオン電流に基づくノッキングの検出
精度と、本発明の点火コイルを用いた点火装置において
検出したイオン電流に基づくノッキングの検出精度とを
比較するため、図8に示す回路構成にて、ノッキング発
生時にイオン電流信号Siに重畳されるノッキング信号
成分を測定(シミュレーション)した。そのシミュレー
ション結果を、図9に示す。
すように、点火コイル4の一次巻線L1の両端に、夫
々、バッテリ6及びNPNパワートランジスタからなる
スイッチング素子8を接続し、二次巻線L2の一端(図
1に示した実際の点火装置とは反対側)に、外側電極2
aがグランドに接地された点火プラグ2の中心電極2b
を接続し、二次巻線L2の他端に、コンデンサ28を介
して、一端がグランドに接地された抵抗20の他端を接
続すると共に、抵抗20とコンデンサ28との間に、カ
ソードが接地されたダイオード22のアノードを接続
し、更に、コンデンサ28の二次巻線側に、アノードが
接地されたツェナーダイオード34のカソードを接続し
た、シミュレーション用の点火回路を用いた。尚、これ
ら各構成要素は、上記実施例のものと同じものを使用し
ているため、同一符号としている。
電流の経路となる高抵抗値(1MΩ)の抵抗50を並列
に接続すると共に、イオン電流にノッキング信号成分を
重畳するための回路を並列に接続した。ノッキング信号
重畳用の回路は、アノードが点火プラグ2の中心電極2
b側に接続されたダイオード52と、エミッタが抵抗5
6を介してグランドに接地されたNPN型のトランジス
タ53と、一端がダイオード52のカソードに接続さ
れ、他端がトランジスタ53のコレクタに接続された抵
抗54と、トランジスタ53のベースに接続された抵抗
58とからなり、この抵抗58を介してトランジスタ5
3のベースに周波数7kHz,14kHzの駆動信号を
印加することにより、イオン電流にノッキング信号成分
を重畳できるようにされている。
線L2の自己インダクタンスが、4H,8H,16H,
23Hに設定された4種類の点火コイルを用いた。そし
て、これらの点火コイルを備えた点火回路毎に、スイッ
チング素子8をオン・オフすることで、点火プラグ2の
電極間に火花放電を発生させ、コンデンサ28を充電
し、火花放電終了後、コンデンサ28に充電された検出
用高電圧によって、抵抗R50にリーク電流(シミュレ
ーション用のイオン電流)を流し、同時に、トランジス
タ53を周波数7kHz,14kHzの駆動信号にてス
イッチングすることにより、点火プラグ2の電極間の等
価抵抗を、抵抗R50から、抵抗R50と抵抗R54と
抵抗R56との合成抵抗(=R50×(R54+R5
6)/(R50+R54+R56)へと周期的に切り換
え、そのときイオン電流検出用の抵抗20の両端に生じ
る電圧ViをFFT(高速フーリエ変換)解析した。そ
の解析結果が、図9に示すシミュレーション結果であ
る。
ダクタンスが4Hの点火コイル4を用いた場合、イオン
電流の検出電圧Viには、トランジスタ53のスイッチ
ング周波数7kHz,14kHzと同じ信号成分と、こ
れら各信号の高調波成分とが重畳されている。しかし、
点火コイル4の二次巻線L2の自己インダクタンスが、
8H、16H、23Hと大きくなるにつれて、これら各
信号成分のレベルが低下し、特に、二次巻線L2の自己
インダクタンスが23Hの点火コイル4を用いた場合に
は、14kHzを越える高調波成分がノイズに埋もれて
しまい、計測できないことが判った。
ョン結果からは、イオン電流検出回路を用いて検出した
イオン電流信号Siからノッキングを正確に検出するに
は、点火コイル4の二次巻線L2の自己インダクタンス
を、従来よりも小さい値(4H〜16H)に設定した方
がよいことが判る。
ンダクタンスが大きい程、イオン電流に重畳されるノッ
キング信号成分のレベルが低くなるのは、二次巻線L2
とこれに接続される点火系各部の容量成分とにより、点
火系全体がローパスフィルタとなって、高周波のノッキ
ング信号成分が減衰してしまうためであると考えられ
る。 [実験例6]次に、図10〜図14は、2L,4気筒の
内燃機関を用いて、点火コイルの二次巻線の自己インダ
クタンスが、イオン電流に基づくノッキングの検出精度
に与える影響を実際に測定した測定結果を表す。
ンダクタンスを4H、8H、12H、16H、23Hに
設定した5種類の点火コイルを用いて、内燃機関を、ノ
ッキング無しの状態及びノッキング有りの状態で運転し
た。またこの運転時には、イオン電流に基づくノッキン
グの検出精度と、気筒内の燃焼圧力に基づくノッキング
の検出精度と、内燃機関の振動を検出するノックセンサ
を用いたノッキングの検出精度とを比較するため、内燃
機関の回転速度が1600[r.p.m.]、4000[r.p.
m.]、6000[r.p.m.]のときに、これら各ノッキング
検出方法に沿った下記(1) 〜(3) の測定を行った。
を用いてイオン電流を検出し、得られたイオン電流信号
Siを、周波数帯域3kHz〜20kHzのバンドパス
フィルタに通して、イオン電流信号Siに重畳されたノ
ッキング信号成分を抽出し、この抽出したノッキング信
号成分を所定のノック判定期間中積分した。
サからの検出信号を、周波数帯域3kHz〜20kHz
のバンドパスフィルタに通して、ノッキング信号成分を
抽出し、この抽出したノッキング信号成分を所定のノッ
ク判定期間中積分した。 (3) ノックセンサからの検出信号を、周波数帯域3kH
z〜20kHzのバンドパスフィルタに通して、ノッキ
ング信号成分を抽出し、この抽出したノッキング信号成
分を所定のノック判定期間中積分した。
得られた各信号の積分値を、夫々、内燃機関にノッキン
グが発生しているときの積分値と、内燃機関にノッキン
グが発生していないときの積分値とに分け、各値の平均
値の比をS/N比(=ノッキング発生時の積分値/ノッ
キング無時の積分値)として求めた。
表しており、図10は、点火コイルの二次巻線の自己イ
ンダクタンスが4HであるときのS/N比を、図11
は、同じく8HであるときのS/N比を、図12は、同
じく12HであるときのS/N比を、図13は、同じく
16HであるときのS/N比を、図14は、同じく23
HであるときのS/N比を、夫々表す。
の自己インダクタンスが、4Hから、8H,12H,1
6Hと大きくなるに従い、イオン電流に基づくノッキン
グの検出精度(S/N比)が低下してゆき、二次巻線L
2の自己インダクタンスを23Hにすると、イオン電流
に基づくノッキングの検出精度(S/N)が、ノックセ
ンサで得られる検出精度(S/N)よりも悪くなってし
まうことが判った。
に基づくノッキングの検出精度を高めるには、点火コイ
ルの二次巻線の自己インダクタンスをできるだけ小さく
することが望ましく、少なくとも16H以下に設定しな
いと、ノッキングの検出精度を確保できないことが判っ
た。
状態に対応したイオン電流を正確に検出するには、点火
コイルの二次巻線の自己インダクタンスを、16H以下
のできるだけ小さい値に設定すればよいこと判った。そ
こで、自己インダクタンスの下限を確認するために、二
次巻線の自己インダクタンスを4Hよりも小さい点火コ
イルを作製し、上記と同じ実験をしようとしたが、二次
巻線の自己インダクタンスを4Hよりも小さくすると、
混合気の着火に必要な火花放電の継続時間を確保するこ
とができず、内燃機関を正常に運転できないことが判っ
た。従って、点火コイルの二次巻線の自己インダクタン
スは、4H以上に設定する必要がある。
ける各種実験例について説明したが、本発明は、上記実
施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ること
ができる。例えば、上記実施例では、点火プラグの火花
放電後に、イオン電流から失火を検出すると、点火プラ
グを再度火花放電させる、再点火制御手段としての処理
を、一回だけ行うものとして説明したが、この再点火制
御手段としての処理は、複数回実行するようにしてもよ
い。具体的には、図2のS220にて失火を検出した際
に、失火の連続回数をカウントし、そのカウント値が再
点火実行可能回数を表す設定値に達していれば、S25
0に移行し、逆に、カウント値が再点火実行可能回数を
表す設定値に達してい無ければ、S150に戻って、点
火プラグを火花放電させるようにしてもよい。そして、
このようにすれば、混合気をより確実に着火・燃焼させ
ることができるようになる。
火を判定するまでの点火プラグの火花放電回数は、1回
であるとして説明したが、例えば、図15に示すよう
に、点火信号IGを複数回(図では3回)連続して反転
させることにより、スイッチング素子8を複数回連続し
てオン・オフさせて、点火プラグを複数回連続して火花
放電させ、その後、最後の火花放電が完了(強制終了)
した後、イオン電流を検出して、失火を判定するように
してもよい。そして、このようにすれば、前述した直噴
式の内燃機関のように、混合気を着火・燃焼させるのに
要する火花放電の継続時間が長い内燃機関であっても、
混合気をより確実に着火させることができるようにな
る。
ン電流検出特性を表す説明図である。
ャートである。
すタイムチャートである。
る。
る。
る。
る。
回路を表す電気回路図である。
グラフである。
タンスを4Hにしたときの測定結果を表すグラフであ
る。
タンスを8Hにしたときの測定結果を表すグラフであ
る。
タンスを12Hにしたときの測定結果を表すグラフであ
る。
タンスを16Hにしたときの測定結果を表すグラフであ
る。
タンスを23Hにしたときの測定結果を表すグラフであ
る。
ャートである。
…点火コイル、L1…一次巻線、L2…二次巻線、6…
バッテリ、8…スイッチング素子、10…イオン電流検
出回路、12…制御装置、20,24…抵抗、22…ダ
イオード、26,34…ツェナーダイオード、28…コ
ンデンサ、30…充電用ダイオード、32…放電用スイ
ッチ。
Claims (5)
- 【請求項1】 二次巻線の一端が点火プラグに接続され
た点火コイルと、 該点火コイルの一次巻線に流れる一次電流を、外部から
の指令に従い通電、遮断するスイッチング素子と、 該スイッチング素子をオン・オフさせることにより、前
記点火コイルの二次巻線に点火用高電圧を発生させて、
前記点火プラグを火花放電させる点火制御手段と、 前記点火プラグの火花放電後に、前記点火プラグの電極
間を流れるイオン電流を検出するイオン電流検出手段
と、 を備えた内燃機関用点火装置であって、 前記点火コイルの前記二次巻線の自己インダクタンスを
4H〜16Hの範囲内に設定したことを特徴とする内燃
機関用点火装置。 - 【請求項2】 前記イオン電流検出手段は、前記点火プ
ラグの火花放電後に、点火用高電圧とは逆極性の検出用
高電圧を前記点火プラグに印加することを特徴とする請
求項1記載の内燃機関用点火装置。 - 【請求項3】 前記イオン電流検出手段により検出され
たイオン電流に基づき混合気の着火・失火を判定し、失
火を判定すると、前記スイッチング素子を再度駆動し
て、前記点火プラグを再度火花放電させる再点火制御手
段を設けたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関用
点火装置。 - 【請求項4】 前記点火制御手段は、内燃機関の1燃焼
サイクルの燃焼タイミングにおいて、前記スイッチング
素子を複数回連続してオン・オフすることにより、前記
点火プラグを複数回連続して火花放電させ、 前記イオン電流検出手段は、前記点火制御手段が前記点
火プラグを複数回連続して火花放電させた後に、イオン
電流を検出することを特徴とする請求項1記載の内燃機
関用点火装置。 - 【請求項5】 内燃機関の運転状態に応じて前記点火プ
ラグの火花放電を休止する火花放電休止手段を設けたこ
とを特徴とする請求項1記載の内燃機関用点火装置。
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